◆-リナさんたのぷれぜんと1-紅蓮 明(12/24-11:15)No.958


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958リナさんたのぷれぜんと1紅蓮 明 12/24-11:15

初めましてっ、「書き殴り」さんにはいっつもお世話になっております。
紅蓮 明と言う者です。毎回皆様の小説を読ませていただいて、
たまーに「感想レス」書きこんだりはしておりますが、こう言う形で
の参加は初めてです。今回はある日突然浮かんだ「おばか話」
をUPさせていただきます。

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「リナさんたのぷれぜんと」

クリスマスイヴの夜も遅く・・・
リナさんたは重い袋をもって出かける。プレゼントを配りに出かける。
山程のプレゼント、自分の物にしてしまいたい誘惑もあるが・・・
そんなことをすれば、ねえちゃん(大元締め)に殺される・・・。
−−それだけは絶対に避けたい。

リナさんたは星空の下を飛び、街から街へ、家から家へ渡って行く。
暖かい部屋、ぬくぬくと眠る者たちの枕元にプレゼントを置いては
去って行く・・・。
何回も何回も繰り返して・・・いいかげん飽きてきた頃。

と、あるごうじゃすな寝室。びろうどの豪華な天蓋付きの寝台で
すやすやと眠る黒髪の愛らしい少女。
リナさんたはそちらの方へ歩み寄る。突然・・・
がばりと少女は立ち上がり、びしいっと人指し指をリナさんたに向け、
「この様な深夜に、乙女の寝室に忍び込む不埒者!!それは即ち
悪!!悪はこのわたしが許しません!!正義の鉄槌い・・・・・・すぴー」
リナさんたが「眠り」の呪文を唱える前に、少女はばふっと倒れ、
すぴょすぴょと寝息を立て出す。
「・・・うみゅみゅ・・・わたしの拳が正義に燃えりゅぅん・・・ん悪を倒せ
ととにょみ・・・叫びゅぅ・・・」
・・・と今だうみうみ言いつづけているが・・・。
「・・・ね、寝言だったのね・・・」
たらり、と冷や汗を流しつつリナさんたは呟く。
気を取り直して、枕元の靴下の中から綺麗に折りたたまれた紙を
広げる・・・そこには、

「拝啓サンタさん、毎年正義の為ご苦労様です・・・(略)・・・つきましては
わたくしも正義の力を世界に広めたいです。正義を貫く力を!!」

・・・やたらと長い手紙。リナさんたは、はふ・・・とため息。
ごそごそと袋の中から「どらぐれんじゃー変身せっと(どらぐぴんく)」
の包みを取り出し靴下に入れ、少女の額にマジックで「正義」と
書いた・・・
妙に疲れた気持ちで、リナさんたは寝室を後にした。。

次には、近くのとある宿屋。
銀髪の青年が身じろぎ一つせず眠っていた。
微かな寝息が聞こえてこなければ、何らかの精巧な「像」かと思
える程に。
サイドテーブルには、紙片が一枚。
それには・・・・

「この身体が元に戻る方法。それ以外は何もいらん」

「そんなの無理に決まってるでしょうがっ!!・・・じゃあ、他に何も
いらないってんだし、あたし行くわ。」
誰にとも無くこぼすと、リナさんたは立ち去った。

「・・・これで、あたしの仕事は終わりね♪」
最後のお仕事は、金髪の青年が太平楽に眠っている一室。
秀麗な顔があえかな星光に浮かび上がる。
そおっと近づいて、枕もとの小さな靴下から紙を取り出す・・・。
「・・・え・・・!?・・・」
・・・ぼむっ!!・・・・・・かあああああっ・・・/////・・・・
ぶるぶると震えて・・・真っ赤になって口パク金魚のリナさんた。
「竜破斬!!」

ちゅごおおおおおおおおぉぉぉんっ

哀れ、青年は聖夜のお星様になりました。

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・・・実はまだ続くんだな・・・