◆−鎖夢さんへv3−空無 (2002/10/5 14:40:13) No.10299


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10299鎖夢さんへv3空無 2002/10/5 14:40:13



「はあ!?」
うみょが気色悪いなら、お前のそのうにょうにょは何だ!?
突っ込んでやりたかったが、やはり気が引けた。
「うみょはこの上なく気持ち悪くて・・・」
おずおず口に出すウテナのしぐさは可愛らしいのが、後ろのあれらもうな垂れているのは何故だろう・・・
そう思ったのはゼロスも同じらしく、声を出そうとぱくぱくしていた。
「あの・・・何か・・・?」
俺の視線に気が付いたのか、ウテナは後ろのうにょうにょを指に乗せた。
「そっ・・・それは何なんだ?」
やっと聞けた。
えも知れぬ満足感に浸ってしまう。
「よく聞けましたね・・・惚れなおしましたよv・・・」
耳打ちしてきたゼロスの言葉に怒りを覚えるが、ここは鋼の精神で我慢した。
「あの・・・この子達はうにょと言って・・・」
以下説明が延々と続いたのでカット。
「ゼルガディスさん・・・もう夕方ですね」
「ああ・・・」
ゼロスの呆れたような苦いような笑みで話しかけてきた言葉を、重く感じる今日、この頃・・・
したったらずな彼女の説明はいちいち間が入るので時間がものすごく掛かっているのだ。
我慢強い俺でもそろそろ限界に来ていた。
ふと、隣を見ればゼロスもそうらしく、ぷるぷる拳を握っていた。
「・・・とまぁ・・・この子達はあの忌々しいうみょとは違うのです・・・お解かりいただけましたか・・・?」
「ああ。たっぷりとな・・・」
もう。何もする気が起きない。脱力・・・
「ええ。僕も解りましたよ・・・」
ゼロスの声に殺気が混じっているのは気のせいではない。
杖に魔力弾が燈っているのが何よりの証拠だった・・・

「アーメン・・・ウテナ」
そう呟いて俺は身を翻す。
「え・・・?」