◆−思い出と想いでと・・・2 ゼルガディスと幼なじみ−かるら (2002/10/7 13:59:33) No.10362


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10362思い出と想いでと・・・2 ゼルガディスと幼なじみかるら 2002/10/7 13:59:33


・・・すいません・・・。またやってしまいました。ツリーをしっかり造れない、間開きすぎの投稿。・・・いろいろあったものですから。持病の再発とか(これでも学生)。
もし、前の作品を読んでくださる方がいたのなら・・・光栄です。

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 二日目の朝、俺は武器屋に行った。バスター・ソードがだいぶ傷だらけになり、そろそろ変え時だったこともあるが―――本当は、子供のときの記憶からどう変わっているのか見てみたかったからだ。
 だからといって別に感傷に浸るわけでもない。ただの好奇心だ。
 以前と全く変わらぬドアを開けると、そこには既に先客がいた。見たことがあるような二人組。
 と、そのうちの一人が振り返った。
 そして。
「ゼルー!久し振りー!!」
「何っ!おお、ゼルガディスじゃんか!」
「・・・リナと旦那か」
 武器屋の主人と話していたらしい二人は、そのまま俺まで話の輪に引き込もうとする。
「まあまあゼル、少し聞きなさいよ」
 尋常じゃない力で抵抗する俺を引っ張りながら、リナが笑顔で言う。怖いくらいの、満面の笑顔で。

 リナ達の話は、化け物退治の依頼についてだった。
 たまたま立ち寄ったこの街で、変な噂を耳にした。何でも、近くの森にある城に吸血鬼がいるという。ここまでなら普通なのだが、そこにはさらに狼男と透明人間、そして堕天使がいるというのだ。
 その依頼を受けようと思っているが、俺も参加しないか?―――と。

「堕天使?」
 その単語に俺は首をかしげた。
「おかしいでしょう?」
 リナがニヤッと笑う。
「ああ」
「何がおかしいんだ?」
 ガウリイはまだ気付いていないらしい。この話の違和感に。仕方がないから、説明をすることにした。
「俺たちの住むこの地域は、魔族による結界が張られているというのは知っているだろう?それは神族の攻撃から身を守るということにも使われているが、神族そのものの侵入を防ぐものでもあるわけだ。
 それをいくら堕天したものといっても天使が通ることが出来る筈がない―――というわけだ」
「つまり、いるはずがないって?」
「そういうことだ」
 俺の解説に、ガウリイは納得したようだ。しきりにふんふんと頷いて、「そおかぁ、なるほどぉ」と呟いている。
「でもなんで討伐なんかしなきゃいけないわけ?」
 リナがもっともな発言をした。
「だって、吸血鬼は別だとして・・・他のヤツラは私達になんかしてくるっていうわけでもないし・・・」
「いいえ、あそこの吸血鬼が問題じゃないんですよ・・・」
 主人はそこまで言うと、深々と溜息をついた。
「ある意味情けない話なんですが・・・。以前何度かこの街にそいつらが来た時に、たくさんの人間がその顔を見ましてね。そして、街の広場で歌を歌っていったんです。今でも時々聞こえるんですが、そこが問題なんです」
 段々長話になりそうだったが、耐えることにした。隣のガウリイは、既にいびきをかいている。
「美しい四人の顔と、素晴らしい歌声。私も聞きましたが、驚きましたよ・・・あんなに綺麗な者がこの世に存在するなんて。あんなに美しい歌声が聞けるなんて。
 それは、だれもが同じだった様で・・・しばらくして、ひとり、またひとりと人が消えていくようになりました。彼らを追いかけて、森へ入ったようです。あの森は大変危険な森でして、帰ってこないということはつまり―――」
「全員、無事ではいないだろうな」
 俺が、主人の言葉のあとをついだ。主人は黙って頷き、頭を抱える。
「私の娘も、どこかへ行ってしまいました。だから、お願いです・・・仇を・・・領主様のところの一人娘も帰って来ないそうなのでわたしだけの願いじゃないんです・・・」
「じゃあ、領主のところに行けば依頼料はとれるわけね・・・。わかったわ、やってあげようじゃないの!」
「俺も行こう。生まれた街で起こった事件に、人事で済ませるわけにも行かない。それに、あの森に詳しい人間がいたほうがいいだろう」

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ふぅ、疲れました。
まあ、そんなことはさておいて。実はこの後ぐらいに出るであろう化け物四人衆は、一人はオリジナルキャラですが、それ以外は某ゲームからとりました。
判る人だけ判ってください。
それでは。