◆−五大魔族と五人の部下達in神魔戦争−東琥珀 (2002/10/11 13:34:21) No.10501 ┣第三十六話:DEAD OR ALIVE−東琥珀 (2002/10/11 13:40:10) No.10502 ┃┣思いっきり笑いました(笑)−Yuppy (2002/10/11 15:14:19) No.10510 ┃┃┗雷光の如きレスの早さですね……(汗)−東琥珀 (2002/10/11 15:34:22) No.10512 ┃┣Re:第三十六話:DEAD OR ALIVE−白樹 (2002/10/11 22:16:33) No.10545 ┃┃┗初めまして。−東琥珀 (2002/10/12 20:01:44) No.10566 ┃┗覇王…あなたって…−Laytear (2002/10/13 12:50:59) No.10593 ┃ ┗苦労人だかバカなんだか。−東琥珀 (2002/10/13 15:58:44) No.10599 ┣第三十七話:おしえて!えらい人!−東琥珀 (2002/10/11 15:17:44) No.10511 ┃┣フィアナ(12)がかわいいです。−Yuppy (2002/10/11 15:55:42) No.10516 ┃┃┗ありがとうですvv−東琥珀 (2002/10/12 20:14:35) No.10567 ┃┣Re:第三十七話:おしえて!えらい人!−闇竜翔 (2002/10/11 22:57:14) No.10550 ┃┃┗いつもありがとうですvv−東琥珀 (2002/10/12 20:24:57) No.10568 ┃┗フィアナさん、か−いい(可愛いと言いたい)−ユア・ファンティン (2002/10/12 21:30:07) No.10575 ┃ ┗小さい頃は可愛かったのよ(遠い目)−東琥珀 (2002/10/13 10:30:10) No.10588 ┣第三十八話:ちっちゃい女神様−東琥珀 (2002/10/12 20:29:18) No.10569 ┃┣今度はふぃぶりん(私はこう呼んでます(爆))がかわいいですね。−Yuppy (2002/10/12 20:59:00) No.10572 ┃┃┗そう言って頂けると嬉しかったり。−東琥珀 (2002/10/13 10:49:29) No.10589 ┃┣Re:第三十八話:ちっちゃい女神様−闇竜翔 (2002/10/12 21:08:38) No.10573 ┃┃┗いつもありがとですvv−東琥珀 (2002/10/13 11:20:44) No.10590 ┃┣Re:第三十八話:ちっちゃい女神様−キツネノテブクロ (2002/10/14 09:57:26) No.10615 ┃┃┗レスさんくす。−東琥珀 (2002/10/14 10:13:35) No.10616 ┃┗どうもなのです。−ユア・ファンティン (2002/10/14 10:38:25) No.10618 ┃ ┗やっほv(ヲイ)−東琥珀 (2002/10/14 10:50:23) No.10619 ┣第三十九話:邪神悪神女神様−東琥珀 (2002/10/14 11:24:42) No.10621 ┃┣早い!もう出てる!−白樹 (2002/10/14 11:45:48) No.10623 ┃┃┗早いだけが取り柄の女ッ!(待テ)−東琥珀 (2002/10/15 22:17:37) No.10661 ┃┗Re:第三十九話:邪神悪神女神様−闇竜翔 (2002/10/14 12:46:49) No.10625 ┃ ┗ふぅ。−東琥珀 (2002/10/15 22:41:40) No.10663 ┣番外:五大魔族と五人の部下達inぱられるわぁるど☆−東琥珀 (2002/10/15 22:48:00) No.10664 ┃┗Re:番外:五大魔族と五人の部下達inぱられるわぁるど☆−闇竜翔 (2002/10/15 23:04:56) No.10665 ┃ ┗Re:番外:五大魔族と五人の部下達inぱられるわぁるど☆−東琥珀 (2002/10/16 22:17:34) No.10692 ┗第四十話:My dear……−東琥珀 (2002/10/16 22:07:13) No.10690 ┣んっふふふっふっふふぅ。−ユア・ファンティン (2002/10/16 22:48:40) No.10694 ┣Re:第四十話:My dear……−キツネノテブクロ (2002/10/17 11:46:16) No.10699 ┗Re:第四十話:My dear……−白樹 (2002/10/19 12:08:12) No.10734
10501 | 五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/11 13:34:21 |
作:最近、自分の不運さ加減が本気でヤになってきました。 うう。毎日結構努力して生きてるのに。 これも運命、とか言いやがったらいい加減殺スぞ近所に住んでる神官。 冥:………をーい。 何があったんだい? 作:家業の手伝いすれば変な客に絡まれるわ、駅ではどこぞのおじさまにタバコの火服に押しつけられるわ、 電車に乗れば酔っ払いに絡まれその上痴漢に逢うわ、道歩けば暴走自動車が突っ込んでくるわ。 数年ぶりに掛かってきた友人からの電話は宗教の勧誘だわビデオデッキが壊れるわ近所の子犬は遊んでくれないわウチの猫は最近冷たいわ… 冥:…………………………………………………………………………………………………………………………………… えーと。 とりあえず、ビデオデッキの辺りから不運とは関係ないと思うんだよね。 あと……………………………………………………… ああっ。ツッコミ所多すぎっ。 作:とりあえず、行きます。 かなり遅れてごめんなさい、五大魔族と五人の部下達in神魔戦争ッ! 冥:チケットはお早めにっ! 作:そうそう………って違うだろ! |
10502 | 第三十六話:DEAD OR ALIVE | 東琥珀 E-mail | 2002/10/11 13:40:10 |
記事番号10501へのコメント 「誰だ?」 フィアナに連れられ、入った城。 数十秒も経たない内に、闇の奥から掛けられた声に、魔族達一同は思わず硬直した。 「………………………………………」 何を答えて良いのかわからずに。 答えないでいると。 「………誰だ、と聞いているのだが?」 敵意、悪意、不信感。 少なくとも良い感情とは言えないものを滲ませながら。 声の主の気配が、ゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。 「……………暗いな」 声が、ぽそりと呟いた途端。 ぱっ、と辺りが明るくなった。 声の主が、何らかの方法で明かりを点けたのだろう。 日もまだ出ていない早朝の闇からのいきなりの明暗の変化に耐えられず、両手で目を覆う皆。 しばらくして………………………… 獣王が、ゆっくりと手を外した。 すぐに、驚愕で表情が凍り付く。 「………………フィアナ………………!?」 「ん?私の名前を知っているのか?」 声の主は、一人の少女だった。 年の頃なら十一、二歳。 あどけない表情。 透き通る様な、真珠の肌。 淡い翡翠の色をした瞳。 そして、つややかな、ストレートの、腰まで届く長髪は、炎にも似た真紅。 間違いない。 子供時代の、死神フィアナ。 「………神族って………子供時代あるんだ………」 「若年層の者と高年層の者を見分けるのは、外観で識別するのが一番解りやすい。 生まれてから数年はこの姿、更に数年はこの姿………って感じで決まってるんだ」 「…………神族って………ワケわかんない………」 かなり素直な感想を口に出すシェーラ。 「………余り意味のない様な事をする種族なのですな」 しみじみ呟くラーシャート。 「ほっとけ」 やや憮然として返すフィアナ。 「でも………平気なの?」 「あぁ?」 「私たちが、ライアナの『記憶の断片』と触れ合って、なんかバグったりしないかなー、とか思って」 「ああ、大丈夫大丈夫」 ぱたぱた手を振るフィアナ。 「なんつーか……そうだな。 お芝居の様なものを想像してくれ」 「お芝居?」 「そ。お芝居。 たまにやってるよな、結構昔の時代を舞台にした劇」 「うん」 「実在の人物と、架空の人物が混じり合ってるだろ? だけど、その事で実際の歴史には変化がない。 そんな妙な干渉など起こらないよ」 早い話が。 例えば某剣術漫画。 思いっきり実在の人物と、主人公の架空の人物が、剣を交えたりしているが、 その事によって歴史は変わらない。 …………………………まぁ、色々言ったが。 この、『ライアナの記憶』という舞台で、いくら魔族陣が暴れまくっても、多少変化はあるまい。 解りやすく言えばそういう事である。 ところで。 ここで。 魔族達の話のネタが尽きた。 『……………………………………………………………』 魔族陣VSフィアナ(12)。 だんまり比べ。 数分後。 フィアナ(12)が、ぽつりと呟く。 「………泥棒やら強盗って、少人数制だと思ってたけど」 『こらこらこらこらちょっと待てっ!!』 「強盗も団体様で来る様になったのか」 本気で言っているのか、それともウケ狙いか。 判断に困る所である。 魔族陣のツッコミを意に介さず、ぶつぶつ呟き続ける彼女。 「待てっつーてんだろーがっ!」 魔竜王が、一歩前に歩み出た。 「何勘違いしてんだっ!お前は俺達の御仲間だッ!」 いや間違ってはいないけど。 その表現、かなり誤解を招きそうな気がする。 その言葉に、フィアナ(12)の顔が引き攣った。 慌てて魔竜王の口を塞ぐ獣王。 「ゼラス、ナイスっ!」 同じ事をしようとしてた冥王が、獣王を誉める。 「感心してないで手伝えッ!」 「むがっ!」 獣王を振り解く魔竜王。 「いきなり何すんだっ!」 『こっちのセリフじゃぁぁぁぁっっっ!!!!』 冥王と獣王がそろって怒鳴り返す。 「なんつー誤解のある表現してくれるのさキミはっ!不信感植え付けてどーするっ!」 「じゃあ、このままずっと強盗呼ばわりされてろって言うのかッ!?」 「誰もンな事言って無いッ!」 「言ったよーなもんじゃねェかっ!」 「言ってないっ!」 「言ったっ!」 「言ってないっ!」 いきなり喧嘩を始める冥王と魔竜王。 その様子を、少女は呆然と見詰めている。 言った、言ってない、と少しズレた事を言い争っている。 「………小学生か……………?お前らは……………?」 げんなりと呟く獣王。 もはや止める気も無さそうだ。 海王と覇王、神官将軍勢も、『ああ、またか』と言った雰囲気。 魔族名物、冥王VS魔竜王。 精神世界に来たら一度は見なきゃ絶対損です。(絶対違う) 「海王、ドレスの裾が汚れているぞ」 「あっ、蜘蛛の巣が引っかかってしまいましたのね」 覇王、海王を巻き込んで現実逃避。 ていうか、神界にもいるのか。蜘蛛。 急に、はっ、と我に返る覇王。 「…………海王……………」 いつになく真剣な表情になり、海王の肩をがしっ、と掴む。 そのまま、顔と顔とを近づけ、お互いの息が掛かる距離にまで近づく。 顔を引き攣らせつつ、必死で見てないフリを続ける獣王。 「………………………ダルフィン…………」 「な………何よ……………」 「………………………ずっと、気になっていた……………」 そっ。 海王の顔に、手を伸ばす覇王。 喧嘩の手を止めて見物している冥王と魔竜王。 覇王は、ちょん、と海王の鼻をつつき、 「鼻毛、出てるぞ」 ………………………………………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………………………………………………… ぶふぅっ! 冥王、魔竜王、獣王が、思わず吹き出した。 神官、将軍達は必死で笑いを噛み殺している。 「………笑ってる場合なのだろうか…………」 フィアナは、海王の背後に、紅蓮の炎を見た気がした。 「………………………………このタイミングで……………………… …………………貴方と言う……………………方は……………………ッッ!!」 「?」 気付いてねェよ、覇王グラウシェラー。 乙女心を思ひ見よ。(いや、海王って、乙女か?) 「死に腐れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」 海王が、力一杯繰り出した拳は、そのまま覇王の顔面にめりこむ。 うあ。いたそー。 どばぎっ! ひゅごっ! ごりゅっ……ぞりぞりぞり。 覇王、死の往復運動。 何が起こったのかは擬音から推して知るべし。 冥王と魔竜王は、未だ腹を抱えて笑い転げていたり。 「ぐっ…ぐらうしぇらぁ………最高っ!ナイスっ!」 ばしばし床を叩いて言う冥王。 他人の不幸は蜜の味。 そーゆーひとである。冥王フィブリゾ。 「海王とコンビでお笑い目指せッ!天下取れるぜ多分!」 良くわからん事を真顔で言う魔竜王。 フィアナ(12)、完全硬直中。 ……………………フィアナ(12)は、この時思った。 泥棒か強盗の方が、まだ遙かにマシであった、と。 言い訳あんど言い逃れ。 タイトルで『シリアスかっ!?』とか思ってた方ごめんなさい。 ギャグです。ええ。力の限りギャグ。 ってか………………………………………… 海王ファン、覇王ファン、本気でゴメン。(笑) 『ををっ!?グラダルっ!?』と、ちょっと期待したそこのグラダル好きの方もゴメン。 東琥珀はグラゼラ派なの。(笑) 気付いてる人は気付いてるだろうけど、 シェーラVSダルフィン、フィブリゾ争奪戦だったりもするのね。(苦笑) 争奪戦が好きなのv物凄くv(悪趣味なヤツめ) DEAD OR ALIVE。(昔そんなタイトルのゲームがあったなそういえば) 結局、このタイトルは、一瞬地獄を見て来られた覇王様に捧ぐものです。 最後にもう一度。 本気でごめんなさいっ!!ダルグラ好きの方ぁぁぁっっっ!!!!(滝汗) 幕。 |
10510 | 思いっきり笑いました(笑) | Yuppy | 2002/10/11 15:14:19 |
記事番号10502へのコメント お久しぶりです♪ >「………神族って………子供時代あるんだ………」 >「若年層の者と高年層の者を見分けるのは、外観で識別するのが一番解りやすい。 > 生まれてから数年はこの姿、更に数年はこの姿………って感じで決まってるんだ」 細かい設定ですね。尊敬。 > たまにやってるよな、結構昔の時代を舞台にした劇」 >「実在の人物と、架空の人物が混じり合ってるだろ? > だけど、その事で実際の歴史には変化がない。 > そんな妙な干渉など起こらないよ」 >早い話が。 >例えば某剣術漫画。 >思いっきり実在の人物と、主人公の架空の人物が、剣を交えたりしているが、 >その事によって歴史は変わらない。 こ、これは……『るろ●に剣心』ッ!? ん? 実在の人物…………斎●一とか沖田総●とかですか?(なぜか伏字) >…………………………まぁ、色々言ったが。 >この、『ライアナの記憶』という舞台で、いくら魔族陣が暴れまくっても、多少変化はあるまい。 >解りやすく言えばそういう事である。 よっくわかりました。 >「何勘違いしてんだっ!お前は俺達の御仲間だッ!」 >いや間違ってはいないけど。 >その表現、かなり誤解を招きそうな気がする。 招きまくるんじゃあ……? >「なんつー誤解のある表現してくれるのさキミはっ!不信感植え付けてどーするっ!」 >「じゃあ、このままずっと強盗呼ばわりされてろって言うのかッ!?」 >「誰もンな事言って無いッ!」 >「言ったよーなもんじゃねェかっ!」 >「言ってないっ!」 >「言ったっ!」 >「言ってないっ!」 >いきなり喧嘩を始める冥王と魔竜王。 >海王と覇王、神官将軍勢も、『ああ、またか』と言った雰囲気。 >魔族名物、冥王VS魔竜王。 おぉっとっ! 私まだこの2人だけのケンカ話(番外編で)書いてないことに気がついたッ!(かなり関係無い) >精神世界に来たら一度は見なきゃ絶対損です。(絶対違う) 見たいです。てか書いてみようかなぁ…………(止めとけ) >「…………海王……………」 >いつになく真剣な表情になり、海王の肩をがしっ、と掴む。 >そのまま、顔と顔とを近づけ、お互いの息が掛かる距離にまで近づく。 >顔を引き攣らせつつ、必死で見てないフリを続ける獣王。 >「………………………ダルフィン…………」 >「な………何よ……………」 >「………………………ずっと、気になっていた……………」 >そっ。 >海王の顔に、手を伸ばす覇王。 >喧嘩の手を止めて見物している冥王と魔竜王。 >覇王は、ちょん、と海王の鼻をつつき、 >「鼻毛、出てるぞ」 >………………………………………………………………………………………………………………………………………… >………………………………………………………………………………………………………………………………………… >………………………………………………………………………………………………………………………………………… >………………………………………………………………………………………………………………………………………… デリカシーがねぇっ!!!! >乙女心を思ひ見よ。(いや、海王って、乙女か?) ↓これを見るからには違うんじゃないですか(核爆)? >「死に腐れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」 >海王が、力一杯繰り出した拳は、そのまま覇王の顔面にめりこむ。 >うあ。いたそー。 >どばぎっ! >ひゅごっ! >ごりゅっ……ぞりぞりぞり。 >覇王、死の往復運動。 >何が起こったのかは擬音から推して知るべし。 >言い訳あんど言い逃れ。 > > >タイトルで『シリアスかっ!?』とか思ってた方ごめんなさい。 >ギャグです。ええ。力の限りギャグ。 大爆笑しました。 >ってか………………………………………… >海王ファン、覇王ファン、本気でゴメン。(笑) >『ををっ!?グラダルっ!?』と、ちょっと期待したそこのグラダル好きの方もゴメン。 >東琥珀はグラゼラ派なの。(笑) 私は基本はゼラゼロでも、魔族同士はなんでもおっけぃっ!!(待たんかワレ) >DEAD OR ALIVE。(昔そんなタイトルのゲームがあったなそういえば) 知らないです。ゲーム好きな私でも。プレステですか? スーファミですか? >結局、このタイトルは、一瞬地獄を見て来られた覇王様に捧ぐものです。 >最後にもう一度。 >本気でごめんなさいっ!!ダルグラ好きの方ぁぁぁっっっ!!!!(滝汗) > > > > > > 幕。 これからも頑張ってください。 ではっ! |
10512 | 雷光の如きレスの早さですね……(汗) | 東琥珀 E-mail | 2002/10/11 15:34:22 |
記事番号10510へのコメント >お久しぶりです♪ お久しぶりですv やっと定期テスト終わりましたよ♪ふふふ♪ > >>「………神族って………子供時代あるんだ………」 >>「若年層の者と高年層の者を見分けるのは、外観で識別するのが一番解りやすい。 >> 生まれてから数年はこの姿、更に数年はこの姿………って感じで決まってるんだ」 >細かい設定ですね。尊敬。 無意味に細かすぎです。 よく解らないかな、って、不安だったんですよ。 >> たまにやってるよな、結構昔の時代を舞台にした劇」 >>「実在の人物と、架空の人物が混じり合ってるだろ? >> だけど、その事で実際の歴史には変化がない。 >> そんな妙な干渉など起こらないよ」 >>早い話が。 >>例えば某剣術漫画。 >>思いっきり実在の人物と、主人公の架空の人物が、剣を交えたりしているが、 >>その事によって歴史は変わらない。 >こ、これは……『るろ●に剣心』ッ!? >ん? 実在の人物…………斎●一とか沖田総●とかですか?(なぜか伏字) ぴんぽんっ。 あの漫画大好きなんですよv実はv(少年漫画大好き) >>…………………………まぁ、色々言ったが。 >>この、『ライアナの記憶』という舞台で、いくら魔族陣が暴れまくっても、多少変化はあるまい。 >>解りやすく言えばそういう事である。 >よっくわかりました。 身もフタもないけど。 端的に言えばそういう事ですので。 >>「何勘違いしてんだっ!お前は俺達の御仲間だッ!」 >>いや間違ってはいないけど。 >>その表現、かなり誤解を招きそうな気がする。 >招きまくるんじゃあ……? うーん、ガーヴくん考え無し。 >>「なんつー誤解のある表現してくれるのさキミはっ!不信感植え付けてどーするっ!」 >>「じゃあ、このままずっと強盗呼ばわりされてろって言うのかッ!?」 >>「誰もンな事言って無いッ!」 >>「言ったよーなもんじゃねェかっ!」 >>「言ってないっ!」 >>「言ったっ!」 >>「言ってないっ!」 >>いきなり喧嘩を始める冥王と魔竜王。 >>海王と覇王、神官将軍勢も、『ああ、またか』と言った雰囲気。 >>魔族名物、冥王VS魔竜王。 >おぉっとっ! 私まだこの2人だけのケンカ話(番外編で)書いてないことに気がついたッ!(かなり関係無い) おおっ!気が付かせたっ! 読みたい読みたい。 書いてください。 >>精神世界に来たら一度は見なきゃ絶対損です。(絶対違う) >見たいです。てか書いてみようかなぁ…………(止めとけ) >>「…………海王……………」 >>いつになく真剣な表情になり、海王の肩をがしっ、と掴む。 >>そのまま、顔と顔とを近づけ、お互いの息が掛かる距離にまで近づく。 >>顔を引き攣らせつつ、必死で見てないフリを続ける獣王。 >>「………………………ダルフィン…………」 >>「な………何よ……………」 >>「………………………ずっと、気になっていた……………」 >>そっ。 >>海王の顔に、手を伸ばす覇王。 >>喧嘩の手を止めて見物している冥王と魔竜王。 >>覇王は、ちょん、と海王の鼻をつつき、 >>「鼻毛、出てるぞ」 >>………………………………………………………………………………………………………………………………………… >>………………………………………………………………………………………………………………………………………… >>………………………………………………………………………………………………………………………………………… >>………………………………………………………………………………………………………………………………………… >デリカシーがねぇっ!!!! 軍人の即物的思考ッッ!! >>乙女心を思ひ見よ。(いや、海王って、乙女か?) >↓これを見るからには違うんじゃないですか(核爆)? 違いますね。 ぜってぇに。 >>「死に腐れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」 >>海王が、力一杯繰り出した拳は、そのまま覇王の顔面にめりこむ。 >>うあ。いたそー。 >>どばぎっ! >>ひゅごっ! >>ごりゅっ……ぞりぞりぞり。 >>覇王、死の往復運動。 >>何が起こったのかは擬音から推して知るべし。 > >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >>タイトルで『シリアスかっ!?』とか思ってた方ごめんなさい。 >>ギャグです。ええ。力の限りギャグ。 >大爆笑しました。 ありがとうです。 笑って貰えて嬉しいです。 >>ってか………………………………………… >>海王ファン、覇王ファン、本気でゴメン。(笑) >>『ををっ!?グラダルっ!?』と、ちょっと期待したそこのグラダル好きの方もゴメン。 >>東琥珀はグラゼラ派なの。(笑) >私は基本はゼラゼロでも、魔族同士はなんでもおっけぃっ!!(待たんかワレ) フィブシェラだけは譲れないッ!(コラ待てアンタ) >>DEAD OR ALIVE。(昔そんなタイトルのゲームがあったなそういえば) >知らないです。ゲーム好きな私でも。プレステですか? スーファミですか? 私もプレイ経験ゼロです。 どっかの機種でリメイクされるそうですが。 そう。 『リメイク』って言葉が出る程、古いゲームです。 >>結局、このタイトルは、一瞬地獄を見て来られた覇王様に捧ぐものです。 >>最後にもう一度。 >>本気でごめんなさいっ!!ダルグラ好きの方ぁぁぁっっっ!!!!(滝汗) 幕。 > >これからも頑張ってください。 >ではっ! > 頑張りますっ! これからもよろしくですっ! それではっ♪ |
10545 | Re:第三十六話:DEAD OR ALIVE | 白樹 | 2002/10/11 22:16:33 |
記事番号10502へのコメント はじめまして。今まで散々読み逃げしまくってた白樹といいます。第三十六話読ませていただきました。最初タイトルで絶対シリアスものだと思ったんですが思いっきりギャグだったので、一瞬呆然となったあと爆笑しました。DEAD OR ALIVEだったのは覇王だったんですね。東さんが書く魔族はみんな人間っぽくて好きです。続き楽しみにしてます。 |
10566 | 初めまして。 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/12 20:01:44 |
記事番号10545へのコメント >はじめまして。今まで散々読み逃げしまくってた白樹といいます。 初めまして。最近他の方々の話に全然レス入れてないアズマコハクと言います。(こらこらこらこら) >第三十六話読ませていただきました。 有り難う御座います。 これからもよろしくです。 >最初タイトルで絶対シリアスものだと思ったんですが思いっきりギャグだったので、一瞬呆然となったあと爆笑しました。DEAD OR ALIVEだったのは覇王だったんですね。東さんが書く魔族はみんな人間っぽくて好きです。続き楽しみにしてます。 わーいv 引っかかったvv(コラ) そうですか…私の書く魔族好きですか………… ううっ。作者冥利に尽きますねぇ。有り難う御座います。 これからも頑張りますのでよろしくです! |
10593 | 覇王…あなたって… | Laytear | 2002/10/13 12:50:59 |
記事番号10502へのコメント …すいません。某ホムペで読んだ小説思い出しました。やっばり覇王が獣王に似たような台詞〔〇〇〇〇〇〇(伏せ字)〕といいほとんど同じ目にあっていたし、さらにめげず「〇〇〇見てこい」でさらにひどい事になったのです。結果はサンドバッグ。覇王って命知らずだと改めて思いました。楽しかったです。 |
10599 | 苦労人だかバカなんだか。 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/13 15:58:44 |
記事番号10593へのコメント こんにちは。お久しぶりです。 また読んで下さったのですね。嬉しいです。 >…すいません。某ホムペで読んだ小説思い出しました。やっばり覇王が獣王に似たような台詞〔〇〇〇〇〇〇(伏せ字)〕といいほとんど同じ目にあっていたし、さらにめげず「〇〇〇見てこい」でさらにひどい事になったのです。結果はサンドバッグ。覇王って命知らずだと改めて思いました。楽しかったです。 ………うーん。 覇王様は、やはりその様な運命にあるのでしょうか。 私の知っているスレパロにも、覇王がバカ言ってブッ飛ばされる小説多いです。 そういうキャラなのでしょうかね。 それでは、ありがとうございました。 また読んで下されば幸せです。 でわっ! |
10511 | 第三十七話:おしえて!えらい人! | 東琥珀 E-mail | 2002/10/11 15:17:44 |
記事番号10501へのコメント 「………えーと………まぁ………その………だから………」 魔族一同に、『フィアナ(12)説得』という任務を押しつけられて。 だらだらと冷や汗を流しながら。 冥王は、必死でうまい言い訳を考えていた。 まさか馬鹿正直に『アンタの妹がウチの娘殺したんで一体どんな教育されてたんか見に来ました』とは言えない。 絶対に言えない。 言ったら最後、警備兵に突き出されるか、フィアナ(12)がキレて暴れ出すかどちらかである。 どちらにしろ、魔族達にとって得な事ではない。 だから、何とかして言い訳を考えなければならないのである。 ここを切り抜けられるか否かで、今後の活動のし易さが大幅に変わってくる筈なのだから。 しかし、だからと言って他に言葉が見つからない。 『えーと、まぁ、あの、その、だから』で時間が過ぎていく。 冥王の後ろで固まり、冥王が上手くかわしてくれる事を祈る魔族一同。 ………………手伝えや。アンタら。 彼が言葉に詰まれば詰まる程、フィアナ(12)の目はどんどん不信感を増していく。 そして、冥王の口からはもう無意味な接続詞さえ出てこなかった。 双方とも押し黙ったまま、時が過ぎていく。 だんまり比べ再スタート。 なんかもうほぼお見合い状態。 ……………………………………………………………はぁ…………………………………………………… フィアナ(12)が、深い深いため息をついた。 「………あのなぁ………お前ら……………一体何しに来たのかも言えないのなら、強盗扱いされても仕方無いだろうが」 「………面目次第も御座いませんです」 素直に頭を下げる冥王。 「…………カツ丼喰うか?」 どこからか、ほかほかと湯気の上る丼を取り出してくるフィアナ(12)。 「……………………………………………どっから出したの………それ………」 「神族たるもの、いつどのような状況で何が必要になるかわからないから、常に色々なものを携帯しなければならない。 赤の竜神様の教えだッ!!」 「……………………………………………………」 なんつーしょーもないことを教える神だ。 心の中でこっそり呟く冥王。 と言うか、クソ真面目に持ち歩くフィアナ(12)もフィアナ(12)である。 なんとなく、ちらり、と後ろにいるフィアナ(24)に目をやる冥王。 フィアナ(24)は、冥王と目が合うと、誇らしげに胸元から牛丼を取り出した。 こっそりスクルドが丼の上のお肉をつまんで食べていたり。 ………神族って………僕が思ってるよりずっと奥が深いのかも知れない…………… 冥王は、なんとなく、今更ながらにそんな事を思っていた。 「………と………とりあえず……… 僕、キミと取調室コントする気は無いんだけど……………」 「ちっ」 「いや『ちっ』ってちょっと」 残念そうに、カツ丼をしまうフィアナ(12)。 この次まで使い回されるのであろうか。 「じゃあ………真面目に行こう。 私の質問に順番に答えていけ」 「急に真面目な顔に戻らないで……僕、キミのノリについていけない」 マトモについていけるヤツがいたらむしろ見てみたい。 そう、本気で思う冥王。 そういえばライアナもなんかちょっと付いていけないノリしてたなぁ。 神族ってみんなこうなのかなぁ。 なんとなくちょっぴり現実逃避する冥王。 フィアナ(12)はそんな事お構いなしで、さくさくと質問の準備を始めている。 冥王がしばらくぼーっとしていると。 「ジャカジャンっ♪」 フィアナが、どんっ、と目の前にボードを置いた。 「…………何?コレ?」 「見ての通り、単なるホワイトボードだ」 「こんなもんも持ち歩いてるワケ?」 「ブラックボードもあるが。 チョークの粉で服が汚れるのが嫌だ」 「…………あ…………そう……………」 なんとなく軽い頭痛を覚える冥王。 多分この頭痛は気のせいではあるまい。 「さぁ、ここに書かれている質問に答えろ」 楽しそうに、冥王にホワイトボードとペンを渡す。 「んー………どれどれ」 第一問。 貴方の御名前なんてーの。 「フィブリゾ」 「フィブリゾ、ね」 馬鹿正直に本名で答える冥王に、こくこく頷くフィアナ(12)。 「どうやら『冥王フィブリゾ』と同一人物だとは思っていないようだな」 「みたいですね」 こそこそと囁きあう獣王とゼロス。 「さぁ次、次♪ どんどん答えてくれぃ」 第二問。 職業はなんですか。 「えーと…軍師」 「エラいんだな、結構」 「えへんっ♪」 また正直に答える冥王。 何か考えての事なのか、単なるアホなのか………と、魔竜王は少し考えていた。 そこから何問か、当たり障りのない問題が続く。 「趣味はおしゃべり、好きなものはアイスクリームとケーキ…チョコレートも。 甘いのが好き……… 辛いのはちょっぴり苦手……… あ、でもカレーは好きv」 「を。気が合うな」 カレーか。 あんのか、そんなもん。 この世界に。 まぁいいか。(いや、良くないだろ) 「えーと、次は?」 にっこり笑って、フィアナ(12)は、次のボードを差し出した。 第八問。 家族構成は? 「……………………………………………………」 冥王の動きが止まった。 何と答えようか、迷っているのだ。 しばらくして。 冥王が提示した答は、こうだった。 「お母様とお父様がいて、 妹が二人、弟が二人、娘が六人…この間一人死んで五人になった」 「ご愁傷様」 「ありがとう」 真実すべてではないが、間違ってもいない。 ただ、金色の魔王と赤眼の魔王をそれぞれ母親父親に設定…夫婦にしてしまったのは、後が怖いかもしれない。 なんとなくそう思う冥王だった。 その後も、さして当たり障りのない質問が続く。 冥王はフィアナ(12)の意図が読めなかった。 この質問が、一体何になるのだろう。 「ハイ、ご苦労様」 「………ねぇ…………これで一体何がわかるのさ」 「例え強盗だとしても、金品目的じゃ無いって事」 あっさり答えるフィアナ(12)。 「………強盗じゃ無いってば」 「そう生活に困ってる訳でも無さそうだもんね………… ……………丁度良い。最近退屈してるんだ。 説明してみろ。説明次第によっては協力してやるよっ♪」 「………………………………………………………」 話聞け。人の話。 冥王が黙っていると。 ずいっ、と、フィアナ(24)が乗り出した。 「良いだろう。説明してやるよ」 「……………………」 フィアナ(24)の姿を見た瞬間、フィアナ(12)の眉が軽く跳ね上がった。 「その前に、頼みがある」 「なんだ?」 「ここは寒い。部屋に入れてくれ」 「………………なんだ。ライアに用事か」 暖炉に薪をくべながら、フィアナ(12)は言った。 素直に『ライアナに逢いたい』と言った所、なんとあっさり納得したのだ。 「最近アイツへの来客多いんだよな……アンタらもそのクチか?」 「来客?」 「ああ。 正体不明の無意味に怪しい奴等」 「…………ふぅん…………」 ずずっ、とココアをすする海王。 「………正体不明の怪しい奴等って…………」 眉をひそめる獣王。 ぐいっ。 いきなりゼロスの首根っこを掴む。 「獣王様?」 「フィアナ殿。 コイツと比べて、どっちが怪しい?」 「ぐれぇたぁびぃすとさまっ!!??」 抗議の声を上げるゼロス。 「………ゼラス………自覚してたんだな……ゼロスが怪しいって………」 「ぬぅ………良い勝負だな」 ゼロスを見て言うフィアナ(12)。 「ふむ……なかなかやるな」 「何が?」 うんうん頷くゼラスに、ジト目で突っ込む魔竜王。 こっそり泣いてるゼロス君。 「で………ご自慢の妹さんはどちらに?」 「……………………………」 海王の問いに、くいっ、と部屋の隅を指し示すフィアナ(12)。 「ん?」 「………………………………あ…………………………………………」 部屋の隅の、小さなベッド。 三歳になるかならないか、だろうか。 小さな、女の子が寝ていた。 あどけない寝顔。 全く、そこらへんの赤ん坊と変わらない。 そう。今は、まだ。 …………………………………………………………………………………………… 「もうすぐ日が昇る。ソイツも目を覚ます。 其れまでもう少し、ここで待つといいさ」 フィアナ(12)は、人懐っこい笑みを浮かべて見せた。 言い訳あんど言い逃れ。 はぁぁ………やっとライアナ見つけましたね。 ………んにしても……… フィアナ(12)フィアナ(24)って……………… 鬱陶しいぞ。ものすごく。 次からフィアナSr.(シニア)フィアナJr.(ジュニア)にしよう。 うん決まり。決定決定。 ああ、次回、ちびっこいライアナ描くのが物凄く愉しみ。 どんななんだろか。わくわく。 それでは、また次回。 しぃゆうねくすとたいむっ! 幕。 |
10516 | フィアナ(12)がかわいいです。 | Yuppy | 2002/10/11 15:55:42 |
記事番号10511へのコメント >「………えーと………まぁ………その………だから………」 >『えーと、まぁ、あの、その、だから』で時間が過ぎていく。 >そして、冥王の口からはもう無意味な接続詞さえ出てこなかった。 さすがのフィブも…………。 >冥王の後ろで固まり、冥王が上手くかわしてくれる事を祈る魔族一同。 >………………手伝えや。アンタら。 同感です。 >「…………カツ丼喰うか?」 刑事かッ!? >フィアナ(24)は、冥王と目が合うと、誇らしげに胸元から牛丼を取り出した。 誇ってどうするんでしょう……(汗)。 >こっそりスクルドが丼の上のお肉をつまんで食べていたり。 なかなかリナ=インバース的な方ですね(違)。 > 僕、キミと取調室コントする気は無いんだけど……………」 容疑者:……………………。 警察官:黙ってたらなんにもならんだろう? カツ丼でも食いなさい。 容疑者:豚コレラとか入ってないだろうな…………? 警察官:う゛ぐ…………。 容疑者:てめぇぇぇぇっっっっっっ!!!!! ……失礼しました。 豚コレラのネタ、ご存知ですか? >「ちっ」 >「いや『ちっ』ってちょっと」 したかったのか…………? >残念そうに、カツ丼をしまうフィアナ(12)。 どこにしまうんだ。まさか懐じゃあないですよね……? >この次まで使い回されるのであろうか。 いやだなそれは。 >第一問。 > >貴方の御名前なんてーの。 ノリが軽いですね。 > >「フィブリゾ」 >「フィブリゾ、ね」 >馬鹿正直に本名で答える冥王に、こくこく頷くフィアナ(12)。 >「どうやら『冥王フィブリゾ』と同一人物だとは思っていないようだな」 >「みたいですね」 気付かないのか……。神族なのに……。 >第二問。 > >職業はなんですか。 冥:魔族v フィ:えええええええええっっっっ!? …………ごめんなさい許して下さいいいいいいいっっ!! >第八問。 > >家族構成は? > >「……………………………………………………」 >冥王の動きが止まった。 >何と答えようか、迷っているのだ。 >しばらくして。 >冥王が提示した答は、こうだった。 >「お母様とお父様がいて、 > 妹が二人、弟が二人、娘が六人…この間一人死んで五人になった」 >「ご愁傷様」 や、その前に子供が”娘”発言をしたことに疑問を持とうよ、フィアナ。 >「ここは寒い。部屋に入れてくれ」 真面目だと思ったらそれかい(笑) > > コイツと比べて、どっちが怪しい?」 >「ぐれぇたぁびぃすとさまっ!!??」 >抗議の声を上げるゼロス。 >「………ゼラス………自覚してたんだな……ゼロスが怪しいって………」 本当に自覚があったとは…………。 >「ぬぅ………良い勝負だな」 >ゼロスを見て言うフィアナ(12)。 いい勝負なの!? >「ふむ……なかなかやるな」 >「何が?」 >うんうん頷くゼラスに、ジト目で突っ込む魔竜王。 >こっそり泣いてるゼロス君。 かわいそうなのか、面白いのかどっちかわかんないけど涙が出てきます。多分、後者でしょうね。 >言い訳あんど言い逃れ。 > >はぁぁ………やっとライアナ見つけましたね。 >………んにしても……… >フィアナ(12)フィアナ(24)って……………… >鬱陶しいぞ。ものすごく。 >次からフィアナSr.(シニア)フィアナJr.(ジュニア)にしよう。 >うん決まり。決定決定。 >ああ、次回、ちびっこいライアナ描くのが物凄く愉しみ。 >どんななんだろか。わくわく。 >それでは、また次回。 >しぃゆうねくすとたいむっ! 頑張ってくださいっ! ではっ > > > > 幕。 |
10567 | ありがとうですvv | 東琥珀 E-mail | 2002/10/12 20:14:35 |
記事番号10516へのコメント > >>「………えーと………まぁ………その………だから………」 >>『えーと、まぁ、あの、その、だから』で時間が過ぎていく。 >>そして、冥王の口からはもう無意味な接続詞さえ出てこなかった。 >さすがのフィブも…………。 >>冥王の後ろで固まり、冥王が上手くかわしてくれる事を祈る魔族一同。 >>………………手伝えや。アンタら。 >同感です。 うぅむ。 ある意味面倒見のイイフィブリゾ様。 >>「…………カツ丼喰うか?」 >刑事かッ!? 実はそうなんです。(嘘) >>フィアナ(24)は、冥王と目が合うと、誇らしげに胸元から牛丼を取り出した。 >誇ってどうするんでしょう……(汗)。 同感です…………。 >>こっそりスクルドが丼の上のお肉をつまんで食べていたり。 >なかなかリナ=インバース的な方ですね(違)。 似てるかもしれない(汗)もしかして。 >> 僕、キミと取調室コントする気は無いんだけど……………」 >容疑者:……………………。 >警察官:黙ってたらなんにもならんだろう? カツ丼でも食いなさい。 >容疑者:豚コレラとか入ってないだろうな…………? >警察官:う゛ぐ…………。 >容疑者:てめぇぇぇぇっっっっっっ!!!!! >……失礼しました。 >豚コレラのネタ、ご存知ですか? 知りません(汗) そうか。 そんなネタがあったのか(汗) >>「ちっ」 >>「いや『ちっ』ってちょっと」 >したかったのか…………? みたいですね……… >>残念そうに、カツ丼をしまうフィアナ(12)。 >どこにしまうんだ。まさか懐じゃあないですよね……? >>この次まで使い回されるのであろうか。 >いやだなそれは。 どれくらいの間使い回されるのかがちょっと気になったり。 > >>第一問。 >> >>貴方の御名前なんてーの。 >ノリが軽いですね。 小さい頃は軽かった……らしい。ノリ。 >> >>「フィブリゾ」 >>「フィブリゾ、ね」 >>馬鹿正直に本名で答える冥王に、こくこく頷くフィアナ(12)。 >>「どうやら『冥王フィブリゾ』と同一人物だとは思っていないようだな」 >>「みたいですね」 >気付かないのか……。神族なのに……。 若年層ですからv(微妙に違わないか) >>第二問。 >> >>職業はなんですか。 >冥:魔族v >フィ:えええええええええっっっっ!? >…………ごめんなさい許して下さいいいいいいいっっ!! > ………………………………… そんな展開もいいかも、とか一瞬思ってしまった私。 >>第八問。 >> >>家族構成は? >> >>「……………………………………………………」 >>冥王の動きが止まった。 >>何と答えようか、迷っているのだ。 >>しばらくして。 >>冥王が提示した答は、こうだった。 >>「お母様とお父様がいて、 >> 妹が二人、弟が二人、娘が六人…この間一人死んで五人になった」 >>「ご愁傷様」 >や、その前に子供が”娘”発言をしたことに疑問を持とうよ、フィアナ。 実は考え無しのフィアナさんなのでした。 > >>「ここは寒い。部屋に入れてくれ」 >真面目だと思ったらそれかい(笑) それです。(ヲイ) >> >> コイツと比べて、どっちが怪しい?」 >>「ぐれぇたぁびぃすとさまっ!!??」 >>抗議の声を上げるゼロス。 >>「………ゼラス………自覚してたんだな……ゼロスが怪しいって………」 >本当に自覚があったとは…………。 >>「ぬぅ………良い勝負だな」 >>ゼロスを見て言うフィアナ(12)。 >いい勝負なの!? いい勝負なんです! >>「ふむ……なかなかやるな」 >>「何が?」 >>うんうん頷くゼラスに、ジト目で突っ込む魔竜王。 >>こっそり泣いてるゼロス君。 >かわいそうなのか、面白いのかどっちかわかんないけど涙が出てきます。多分、後者でしょうね。 ゼロス君。 実は一、二を争う不幸キャラ。 >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >>はぁぁ………やっとライアナ見つけましたね。 >>………んにしても……… >>フィアナ(12)フィアナ(24)って……………… >>鬱陶しいぞ。ものすごく。 >>次からフィアナSr.(シニア)フィアナJr.(ジュニア)にしよう。 >>うん決まり。決定決定。 >>ああ、次回、ちびっこいライアナ描くのが物凄く愉しみ。 >>どんななんだろか。わくわく。 >>それでは、また次回。 >>しぃゆうねくすとたいむっ! >頑張ってくださいっ! >ではっ >> > 頑張りますっ! でわ! |
10550 | Re:第三十七話:おしえて!えらい人! | 闇竜翔 E-mail | 2002/10/11 22:57:14 |
記事番号10511へのコメント 闇:お久しぶりです。楽しみに待ってました。では感想行かせていただきます >「………えーと………まぁ………その………だから………」 >魔族一同に、『フィアナ(12)説得』という任務を押しつけられて。 >だらだらと冷や汗を流しながら。 >冥王は、必死でうまい言い訳を考えていた。 闇:いじめだな ファ:あわれ冥王 >まさか馬鹿正直に『アンタの妹がウチの娘殺したんで一体どんな教育されてたんか見に来ました』とは言えない。 >絶対に言えない。 >言ったら最後、警備兵に突き出されるか、フィアナ(12)がキレて暴れ出すかどちらかである。 闇:ははははは(乾いた笑い) >どちらにしろ、魔族達にとって得な事ではない。 >だから、何とかして言い訳を考えなければならないのである。 >ここを切り抜けられるか否かで、今後の活動のし易さが大幅に変わってくる筈なのだから。 >しかし、だからと言って他に言葉が見つからない。 >『えーと、まぁ、あの、その、だから』で時間が過ぎていく。 >冥王の後ろで固まり、冥王が上手くかわしてくれる事を祈る魔族一同。 >………………手伝えや。アンタら。 闇:確かに・・・・特にシェーラ >彼が言葉に詰まれば詰まる程、フィアナ(12)の目はどんどん不信感を増していく。 >そして、冥王の口からはもう無意味な接続詞さえ出てこなかった。 >双方とも押し黙ったまま、時が過ぎていく。 >だんまり比べ再スタート。 闇:っていうかにらめっこと変わりないんじゃ・・・・ >なんかもうほぼお見合い状態。 >……………………………………………………………はぁ…………………………………………………… >フィアナ(12)が、深い深いため息をついた。 >「………あのなぁ………お前ら……………一体何しに来たのかも言えないのなら、強盗扱いされても仕方無いだろうが」 闇:確かに >「………面目次第も御座いませんです」 >素直に頭を下げる冥王。 >「…………カツ丼喰うか?」 >どこからか、ほかほかと湯気の上る丼を取り出してくるフィアナ(12)。 >「……………………………………………どっから出したの………それ………」 >「神族たるもの、いつどのような状況で何が必要になるかわからないから、常に色々なものを携帯しなければならない。 > 赤の竜神様の教えだッ!!」 闇:あ、あほくさ >「……………………………………………………」 >なんつーしょーもないことを教える神だ。 >心の中でこっそり呟く冥王。 闇:その意見同感です >と言うか、クソ真面目に持ち歩くフィアナ(12)もフィアナ(12)である。 >なんとなく、ちらり、と後ろにいるフィアナ(24)に目をやる冥王。 >フィアナ(24)は、冥王と目が合うと、誇らしげに胸元から牛丼を取り出した。 闇:・・・・頭痛が激しくなってきた >こっそりスクルドが丼の上のお肉をつまんで食べていたり。 >………神族って………僕が思ってるよりずっと奥が深いのかも知れない…………… >冥王は、なんとなく、今更ながらにそんな事を思っていた。 >「………と………とりあえず……… > 僕、キミと取調室コントする気は無いんだけど……………」 >「ちっ」 >「いや『ちっ』ってちょっと」 闇:なぜ『ちっ』!!? >残念そうに、カツ丼をしまうフィアナ(12)。 >この次まで使い回されるのであろうか。 闇:そして、この次でも他ほかしたカツ丼が・・・・ある意味怖いかも・・・・ >「じゃあ………真面目に行こう。 > 私の質問に順番に答えていけ」 >「急に真面目な顔に戻らないで……僕、キミのノリについていけない」 >マトモについていけるヤツがいたらむしろ見てみたい。 >そう、本気で思う冥王。 闇:う〜ん、家の非常識でおてんばで時々意味不明なこと言い出す妹なら・・・・話し合うかも >そういえばライアナもなんかちょっと付いていけないノリしてたなぁ。 >神族ってみんなこうなのかなぁ。 >なんとなくちょっぴり現実逃避する冥王。 >フィアナ(12)はそんな事お構いなしで、さくさくと質問の準備を始めている。 >冥王がしばらくぼーっとしていると。 >「ジャカジャンっ♪」 >フィアナが、どんっ、と目の前にボードを置いた。 >「…………何?コレ?」 >「見ての通り、単なるホワイトボードだ」 >「こんなもんも持ち歩いてるワケ?」 >「ブラックボードもあるが。 > チョークの粉で服が汚れるのが嫌だ」 >「…………あ…………そう……………」 闇:・・・・きゅう ファ:あっ、倒れた >なんとなく軽い頭痛を覚える冥王。 >多分この頭痛は気のせいではあるまい。 >「さぁ、ここに書かれている質問に答えろ」 >楽しそうに、冥王にホワイトボードとペンを渡す。 >「んー………どれどれ」 > >第一問。 > >貴方の御名前なんてーの。 > 闇:普通ですね〜 >「フィブリゾ」 >「フィブリゾ、ね」 >馬鹿正直に本名で答える冥王に、こくこく頷くフィアナ(12)。 >「どうやら『冥王フィブリゾ』と同一人物だとは思っていないようだな」 >「みたいですね」 闇:っていうかばれてないって・・・・怖い事かも・・・・・・・ >こそこそと囁きあう獣王とゼロス。 >「さぁ次、次♪ > どんどん答えてくれぃ」 > >第二問。 > >職業はなんですか。 > >「えーと…軍師」 >「エラいんだな、結構」 >「えへんっ♪」 >また正直に答える冥王。 闇:確かに正直ですね >何か考えての事なのか、単なるアホなのか………と、魔竜王は少し考えていた。 >そこから何問か、当たり障りのない問題が続く。 > >「趣味はおしゃべり、好きなものはアイスクリームとケーキ…チョコレートも。 > 甘いのが好き……… > 辛いのはちょっぴり苦手……… > あ、でもカレーは好きv」 >「を。気が合うな」 >カレーか。 >あんのか、そんなもん。 >この世界に。 闇:僕の『神という名の魔、魔という名の・・・・』では赤飯が出てきますからね〜 >まぁいいか。(いや、良くないだろ) >「えーと、次は?」 >にっこり笑って、フィアナ(12)は、次のボードを差し出した。 > >第八問。 > >家族構成は? > >「……………………………………………………」 >冥王の動きが止まった。 >何と答えようか、迷っているのだ。 >しばらくして。 >冥王が提示した答は、こうだった。 >「お母様とお父様がいて、 > 妹が二人、弟が二人、娘が六人…この間一人死んで五人になった」 >「ご愁傷様」 >「ありがとう」 >真実すべてではないが、間違ってもいない。 闇:確かに・・・・ >ただ、金色の魔王と赤眼の魔王をそれぞれ母親父親に設定…夫婦にしてしまったのは、後が怖いかもしれない。 闇:・・・・さようなら冥王様、安らかにお眠りください、混沌で・・・・ >なんとなくそう思う冥王だった。 >その後も、さして当たり障りのない質問が続く。 >冥王はフィアナ(12)の意図が読めなかった。 >この質問が、一体何になるのだろう。 > 闇:暇つぶしじゃないんですか? >「ハイ、ご苦労様」 >「………ねぇ…………これで一体何がわかるのさ」 >「例え強盗だとしても、金品目的じゃ無いって事」 >あっさり答えるフィアナ(12)。 >「………強盗じゃ無いってば」 >「そう生活に困ってる訳でも無さそうだもんね………… > ……………丁度良い。最近退屈してるんだ。 > 説明してみろ。説明次第によっては協力してやるよっ♪」 >「………………………………………………………」 >話聞け。人の話。 闇:っていうか、あんな達は魔族なのでは? >冥王が黙っていると。 >ずいっ、と、フィアナ(24)が乗り出した。 >「良いだろう。説明してやるよ」 >「……………………」 >フィアナ(24)の姿を見た瞬間、フィアナ(12)の眉が軽く跳ね上がった。 >「その前に、頼みがある」 >「なんだ?」 >「ここは寒い。部屋に入れてくれ」 闇:・・・・やっぱり冥王軍に入っている事はある > > > >「………………なんだ。ライアに用事か」 >暖炉に薪をくべながら、フィアナ(12)は言った。 >素直に『ライアナに逢いたい』と言った所、なんとあっさり納得したのだ。 >「最近アイツへの来客多いんだよな……アンタらもそのクチか?」 >「来客?」 >「ああ。 > 正体不明の無意味に怪しい奴等」 闇:あわすなよそんなんと >「…………ふぅん…………」 >ずずっ、とココアをすする海王。 >「………正体不明の怪しい奴等って…………」 >眉をひそめる獣王。 >ぐいっ。 >いきなりゼロスの首根っこを掴む。 >「獣王様?」 >「フィアナ殿。 > コイツと比べて、どっちが怪しい?」 >「ぐれぇたぁびぃすとさまっ!!??」 >抗議の声を上げるゼロス。 >「………ゼラス………自覚してたんだな……ゼロスが怪しいって………」 >「ぬぅ………良い勝負だな」 >ゼロスを見て言うフィアナ(12)。 闇:互角ですか!?あの(ゼロスに関するひどい悪口)のようなゼロスと!? >「ふむ……なかなかやるな」 >「何が?」 >うんうん頷くゼラスに、ジト目で突っ込む魔竜王。 >こっそり泣いてるゼロス君。 >「で………ご自慢の妹さんはどちらに?」 >「……………………………」 >海王の問いに、くいっ、と部屋の隅を指し示すフィアナ(12)。 >「ん?」 >「………………………………あ…………………………………………」 >部屋の隅の、小さなベッド。 >三歳になるかならないか、だろうか。 >小さな、女の子が寝ていた。 >あどけない寝顔。 >全く、そこらへんの赤ん坊と変わらない。 >そう。今は、まだ。 >…………………………………………………………………………………………… >「もうすぐ日が昇る。ソイツも目を覚ます。 > 其れまでもう少し、ここで待つといいさ」 >フィアナ(12)は、人懐っこい笑みを浮かべて見せた。 > 闇:昔はまだまともだったんですね・・・・ > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > >はぁぁ………やっとライアナ見つけましたね。 >………んにしても……… >フィアナ(12)フィアナ(24)って……………… >鬱陶しいぞ。ものすごく。 闇:確かに >次からフィアナSr.(シニア)フィアナJr.(ジュニア)にしよう。 >うん決まり。決定決定。 闇:・・・・まあ分かるでしょう >ああ、次回、ちびっこいライアナ描くのが物凄く愉しみ。 >どんななんだろか。わくわく。 >それでは、また次回。 >しぃゆうねくすとたいむっ! > 闇:は〜い、続き楽しみにしてます。もし良ければ僕の作品読んでください。それでは、今回はこの辺で・・・・ > > > 幕。 |
10568 | いつもありがとうですvv | 東琥珀 E-mail | 2002/10/12 20:24:57 |
記事番号10550へのコメント > >闇:お久しぶりです。楽しみに待ってました。では感想行かせていただきます > お久しぶりです。 待って頂けましたか。 ありがとうです。 >>「………えーと………まぁ………その………だから………」 >>魔族一同に、『フィアナ(12)説得』という任務を押しつけられて。 >>だらだらと冷や汗を流しながら。 >>冥王は、必死でうまい言い訳を考えていた。 > >闇:いじめだな >ファ:あわれ冥王 実は苦労人の冥王様なのでした。 > >>まさか馬鹿正直に『アンタの妹がウチの娘殺したんで一体どんな教育されてたんか見に来ました』とは言えない。 >>絶対に言えない。 >>言ったら最後、警備兵に突き出されるか、フィアナ(12)がキレて暴れ出すかどちらかである。 > >闇:ははははは(乾いた笑い) > さぁどうする冥王。 >>どちらにしろ、魔族達にとって得な事ではない。 >>だから、何とかして言い訳を考えなければならないのである。 >>ここを切り抜けられるか否かで、今後の活動のし易さが大幅に変わってくる筈なのだから。 >>しかし、だからと言って他に言葉が見つからない。 >>『えーと、まぁ、あの、その、だから』で時間が過ぎていく。 >>冥王の後ろで固まり、冥王が上手くかわしてくれる事を祈る魔族一同。 >>………………手伝えや。アンタら。 > >闇:確かに・・・・特にシェーラ > 実は薄情者? >>彼が言葉に詰まれば詰まる程、フィアナ(12)の目はどんどん不信感を増していく。 >>そして、冥王の口からはもう無意味な接続詞さえ出てこなかった。 >>双方とも押し黙ったまま、時が過ぎていく。 >>だんまり比べ再スタート。 > >闇:っていうかにらめっこと変わりないんじゃ・・・・ > 一方がかなり不利なにらめっこ。 >>なんかもうほぼお見合い状態。 >>……………………………………………………………はぁ…………………………………………………… >>フィアナ(12)が、深い深いため息をついた。 >>「………あのなぁ………お前ら……………一体何しに来たのかも言えないのなら、強盗扱いされても仕方無いだろうが」 > >闇:確かに > 文句は言えませぬ。 >>「………面目次第も御座いませんです」 >>素直に頭を下げる冥王。 >>「…………カツ丼喰うか?」 >>どこからか、ほかほかと湯気の上る丼を取り出してくるフィアナ(12)。 >>「……………………………………………どっから出したの………それ………」 >>「神族たるもの、いつどのような状況で何が必要になるかわからないから、常に色々なものを携帯しなければならない。 >> 赤の竜神様の教えだッ!!」 > >闇:あ、あほくさ > 赤の竜神とかいて、へんなひとと読む。 >>「……………………………………………………」 >>なんつーしょーもないことを教える神だ。 >>心の中でこっそり呟く冥王。 > >闇:その意見同感です > 私も同感です。 >>と言うか、クソ真面目に持ち歩くフィアナ(12)もフィアナ(12)である。 >>なんとなく、ちらり、と後ろにいるフィアナ(24)に目をやる冥王。 >>フィアナ(24)は、冥王と目が合うと、誇らしげに胸元から牛丼を取り出した。 > >闇:・・・・頭痛が激しくなってきた > 誇ってどうする、という説もある。 >>こっそりスクルドが丼の上のお肉をつまんで食べていたり。 >>………神族って………僕が思ってるよりずっと奥が深いのかも知れない…………… >>冥王は、なんとなく、今更ながらにそんな事を思っていた。 >>「………と………とりあえず……… >> 僕、キミと取調室コントする気は無いんだけど……………」 >>「ちっ」 >>「いや『ちっ』ってちょっと」 > >闇:なぜ『ちっ』!!? > やりたかったのです。実は。 >>残念そうに、カツ丼をしまうフィアナ(12)。 >>この次まで使い回されるのであろうか。 > >闇:そして、この次でも他ほかしたカツ丼が・・・・ある意味怖いかも・・・・ > 恐るべし、神族パワー。(違うだろ其れは) >>「じゃあ………真面目に行こう。 >> 私の質問に順番に答えていけ」 >>「急に真面目な顔に戻らないで……僕、キミのノリについていけない」 >>マトモについていけるヤツがいたらむしろ見てみたい。 >>そう、本気で思う冥王。 > >闇:う〜ん、家の非常識でおてんばで時々意味不明なこと言い出す妹なら・・・・話し合うかも > 一回対決させてみたいかも。 >>そういえばライアナもなんかちょっと付いていけないノリしてたなぁ。 >>神族ってみんなこうなのかなぁ。 >>なんとなくちょっぴり現実逃避する冥王。 >>フィアナ(12)はそんな事お構いなしで、さくさくと質問の準備を始めている。 >>冥王がしばらくぼーっとしていると。 >>「ジャカジャンっ♪」 >>フィアナが、どんっ、と目の前にボードを置いた。 >>「…………何?コレ?」 >>「見ての通り、単なるホワイトボードだ」 >>「こんなもんも持ち歩いてるワケ?」 >>「ブラックボードもあるが。 >> チョークの粉で服が汚れるのが嫌だ」 >>「…………あ…………そう……………」 > >闇:・・・・きゅう >ファ:あっ、倒れた > 大丈夫ですかー? >>なんとなく軽い頭痛を覚える冥王。 >>多分この頭痛は気のせいではあるまい。 >>「さぁ、ここに書かれている質問に答えろ」 >>楽しそうに、冥王にホワイトボードとペンを渡す。 >>「んー………どれどれ」 >> >>第一問。 >> >>貴方の御名前なんてーの。 >> > >闇:普通ですね〜 フツーですね。 > >>「フィブリゾ」 >>「フィブリゾ、ね」 >>馬鹿正直に本名で答える冥王に、こくこく頷くフィアナ(12)。 >>「どうやら『冥王フィブリゾ』と同一人物だとは思っていないようだな」 >>「みたいですね」 > >闇:っていうかばれてないって・・・・怖い事かも・・・・・・・ > まだ年若い神族なので。 魔族の上層部なんか名前知らないという設定。 >>こそこそと囁きあう獣王とゼロス。 >>「さぁ次、次♪ >> どんどん答えてくれぃ」 >> >>第二問。 >> >>職業はなんですか。 >> >>「えーと…軍師」 >>「エラいんだな、結構」 >>「えへんっ♪」 >>また正直に答える冥王。 > >闇:確かに正直ですね > 正直者フィブリゾ様。 >>何か考えての事なのか、単なるアホなのか………と、魔竜王は少し考えていた。 >>そこから何問か、当たり障りのない問題が続く。 >> >>「趣味はおしゃべり、好きなものはアイスクリームとケーキ…チョコレートも。 >> 甘いのが好き……… >> 辛いのはちょっぴり苦手……… >> あ、でもカレーは好きv」 >>「を。気が合うな」 >>カレーか。 >>あんのか、そんなもん。 >>この世界に。 > >闇:僕の『神という名の魔、魔という名の・・・・』では赤飯が出てきますからね〜 > 赤飯……… 数年食べてないなー。 >>まぁいいか。(いや、良くないだろ) >>「えーと、次は?」 >>にっこり笑って、フィアナ(12)は、次のボードを差し出した。 >> >>第八問。 >> >>家族構成は? >> >>「……………………………………………………」 >>冥王の動きが止まった。 >>何と答えようか、迷っているのだ。 >>しばらくして。 >>冥王が提示した答は、こうだった。 >>「お母様とお父様がいて、 >> 妹が二人、弟が二人、娘が六人…この間一人死んで五人になった」 >>「ご愁傷様」 >>「ありがとう」 >>真実すべてではないが、間違ってもいない。 > >闇:確かに・・・・ 『当たり障りのない答』というヤツ。 > >>ただ、金色の魔王と赤眼の魔王をそれぞれ母親父親に設定…夫婦にしてしまったのは、後が怖いかもしれない。 > >闇:・・・・さようなら冥王様、安らかにお眠りください、混沌で・・・・ > 眠らないっ! まだ眠りませんっ!!(汗) >>なんとなくそう思う冥王だった。 >>その後も、さして当たり障りのない質問が続く。 >>冥王はフィアナ(12)の意図が読めなかった。 >>この質問が、一体何になるのだろう。 >> > >闇:暇つぶしじゃないんですか? > ………………………………………………………………………… そうかも。 >>「ハイ、ご苦労様」 >>「………ねぇ…………これで一体何がわかるのさ」 >>「例え強盗だとしても、金品目的じゃ無いって事」 >>あっさり答えるフィアナ(12)。 >>「………強盗じゃ無いってば」 >>「そう生活に困ってる訳でも無さそうだもんね………… >> ……………丁度良い。最近退屈してるんだ。 >> 説明してみろ。説明次第によっては協力してやるよっ♪」 >>「………………………………………………………」 >>話聞け。人の話。 > >闇:っていうか、あんな達は魔族なのでは? > 今人間ですし。 >>冥王が黙っていると。 >>ずいっ、と、フィアナ(24)が乗り出した。 >>「良いだろう。説明してやるよ」 >>「……………………」 >>フィアナ(24)の姿を見た瞬間、フィアナ(12)の眉が軽く跳ね上がった。 >>「その前に、頼みがある」 >>「なんだ?」 >>「ここは寒い。部屋に入れてくれ」 > >闇:・・・・やっぱり冥王軍に入っている事はある > どこかズレてます。いつも。 >> >> >> >>「………………なんだ。ライアに用事か」 >>暖炉に薪をくべながら、フィアナ(12)は言った。 >>素直に『ライアナに逢いたい』と言った所、なんとあっさり納得したのだ。 >>「最近アイツへの来客多いんだよな……アンタらもそのクチか?」 >>「来客?」 >>「ああ。 >> 正体不明の無意味に怪しい奴等」 > >闇:あわすなよそんなんと > 謎の姉、フィアナ。 >>「…………ふぅん…………」 >>ずずっ、とココアをすする海王。 >>「………正体不明の怪しい奴等って…………」 >>眉をひそめる獣王。 >>ぐいっ。 >>いきなりゼロスの首根っこを掴む。 >>「獣王様?」 >>「フィアナ殿。 >> コイツと比べて、どっちが怪しい?」 >>「ぐれぇたぁびぃすとさまっ!!??」 >>抗議の声を上げるゼロス。 >>「………ゼラス………自覚してたんだな……ゼロスが怪しいって………」 >>「ぬぅ………良い勝負だな」 >>ゼロスを見て言うフィアナ(12)。 > >闇:互角ですか!?あの(ゼロスに関するひどい悪口)のようなゼロスと!? >互角なんです。 それくらい変なのです。 >>「ふむ……なかなかやるな」 >>「何が?」 >>うんうん頷くゼラスに、ジト目で突っ込む魔竜王。 >>こっそり泣いてるゼロス君。 >>「で………ご自慢の妹さんはどちらに?」 >>「……………………………」 >>海王の問いに、くいっ、と部屋の隅を指し示すフィアナ(12)。 >>「ん?」 >>「………………………………あ…………………………………………」 >>部屋の隅の、小さなベッド。 >>三歳になるかならないか、だろうか。 >>小さな、女の子が寝ていた。 >>あどけない寝顔。 >>全く、そこらへんの赤ん坊と変わらない。 >>そう。今は、まだ。 >>…………………………………………………………………………………………… >>「もうすぐ日が昇る。ソイツも目を覚ます。 >> 其れまでもう少し、ここで待つといいさ」 >>フィアナ(12)は、人懐っこい笑みを浮かべて見せた。 >> > >闇:昔はまだまともだったんですね・・・・ > いつしか狂うこの少女。 >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >>はぁぁ………やっとライアナ見つけましたね。 >>………んにしても……… >>フィアナ(12)フィアナ(24)って……………… >>鬱陶しいぞ。ものすごく。 > >闇:確かに > 書くのめんどくさかったし。 >>次からフィアナSr.(シニア)フィアナJr.(ジュニア)にしよう。 >>うん決まり。決定決定。 > >闇:・・・・まあ分かるでしょう > 解るでしょう。 >>ああ、次回、ちびっこいライアナ描くのが物凄く愉しみ。 >>どんななんだろか。わくわく。 >>それでは、また次回。 >>しぃゆうねくすとたいむっ! >> > >闇:は〜い、続き楽しみにしてます。もし良ければ僕の作品読んでください。それでは、今回はこの辺で・・・・ > >> >> >> 幕。 > わかりました〜。時間アレバレスしますです。 それでは、ありがとうございました〜。 |
10575 | フィアナさん、か−いい(可愛いと言いたい) | ユア・ファンティン | 2002/10/12 21:30:07 |
記事番号10511へのコメント >「………えーと………まぁ………その………だから………」 >魔族一同に、『フィアナ(12)説得』という任務を押しつけられて。 >だらだらと冷や汗を流しながら。 >冥王は、必死でうまい言い訳を考えていた。 ミ:この頃可愛かったのに・・ ユ:おいおい。 >まさか馬鹿正直に『アンタの妹がウチの娘殺したんで一体どんな教育されてたんか見に来ました』とは言えない。 >絶対に言えない。 >言ったら最後、警備兵に突き出されるか、フィアナ(12)がキレて暴れ出すかどちらかである。 >どちらにしろ、魔族達にとって得な事ではない。 >だから、何とかして言い訳を考えなければならないのである。 >ここを切り抜けられるか否かで、今後の活動のし易さが大幅に変わってくる筈なのだから。 >しかし、だからと言って他に言葉が見つからない。 >『えーと、まぁ、あの、その、だから』で時間が過ぎていく。 >冥王の後ろで固まり、冥王が上手くかわしてくれる事を祈る魔族一同。 >………………手伝えや。アンタら。 >彼が言葉に詰まれば詰まる程、フィアナ(12)の目はどんどん不信感を増していく。 >そして、冥王の口からはもう無意味な接続詞さえ出てこなかった。 >双方とも押し黙ったまま、時が過ぎていく。 >だんまり比べ再スタート。 >なんかもうほぼお見合い状態。 >……………………………………………………………はぁ…………………………………………………… >フィアナ(12)が、深い深いため息をついた。 >「………あのなぁ………お前ら……………一体何しに来たのかも言えないのなら、強盗扱いされても仕方無いだろうが」 ユ:うちのゴルンみたい・・・・・ >「………面目次第も御座いませんです」 >素直に頭を下げる冥王。 >「…………カツ丼喰うか?」 >どこからか、ほかほかと湯気の上る丼を取り出してくるフィアナ(12)。 そして、冥王の顔にライトを当てる。 >「……………………………………………どっから出したの………それ………」 >「神族たるもの、いつどのような状況で何が必要になるかわからないから、常に色々なものを携帯しなければならない。 > 赤の竜神様の教えだッ!!」 メ:ど―したらそんな子になるのよ。 お母さん哀しいわ。 >「……………………………………………………」 >なんつーしょーもないことを教える神だ。 >心の中でこっそり呟く冥王。 >と言うか、クソ真面目に持ち歩くフィアナ(12)もフィアナ(12)である。 >なんとなく、ちらり、と後ろにいるフィアナ(24)に目をやる冥王。 >フィアナ(24)は、冥王と目が合うと、誇らしげに胸元から牛丼を取り出した。 >こっそりスクルドが丼の上のお肉をつまんで食べていたり。 ユ:リナか―ッ。 >………神族って………僕が思ってるよりずっと奥が深いのかも知れない…………… >冥王は、なんとなく、今更ながらにそんな事を思っていた。 >「………と………とりあえず……… > 僕、キミと取調室コントする気は無いんだけど……………」 >「ちっ」 >「いや『ちっ』ってちょっと」 >残念そうに、カツ丼をしまうフィアナ(12)。 >この次まで使い回されるのであろうか。 >「じゃあ………真面目に行こう。 > 私の質問に順番に答えていけ」 >「急に真面目な顔に戻らないで……僕、キミのノリについていけない」 >マトモについていけるヤツがいたらむしろ見てみたい。 ミ:妹(メリル)もそうだった・・・ >そう、本気で思う冥王。 >そういえばライアナもなんかちょっと付いていけないノリしてたなぁ。 >神族ってみんなこうなのかなぁ。 >なんとなくちょっぴり現実逃避する冥王。 >フィアナ(12)はそんな事お構いなしで、さくさくと質問の準備を始めている。 >冥王がしばらくぼーっとしていると。 >「ジャカジャンっ♪」 >フィアナが、どんっ、と目の前にボードを置いた。 >「…………何?コレ?」 >「見ての通り、単なるホワイトボードだ」 >「こんなもんも持ち歩いてるワケ?」 >「ブラックボードもあるが。 > チョークの粉で服が汚れるのが嫌だ」 >「…………あ…………そう……………」 >なんとなく軽い頭痛を覚える冥王。 >多分この頭痛は気のせいではあるまい。 >「さぁ、ここに書かれている質問に答えろ」 >楽しそうに、冥王にホワイトボードとペンを渡す。 >「んー………どれどれ」 > >第一問。 > >貴方の御名前なんてーの。 ユ&ミ&メ:ノリ軽っ。 > >「フィブリゾ」 >「フィブリゾ、ね」 >馬鹿正直に本名で答える冥王に、こくこく頷くフィアナ(12)。 >「どうやら『冥王フィブリゾ』と同一人物だとは思っていないようだな」 >「みたいですね」 >こそこそと囁きあう獣王とゼロス。 >「さぁ次、次♪ > どんどん答えてくれぃ」 > >第二問。 > >職業はなんですか。 > >「えーと…軍師」 >「エラいんだな、結構」 >「えへんっ♪」 >また正直に答える冥王。 >何か考えての事なのか、単なるアホなのか………と、魔竜王は少し考えていた。 >そこから何問か、当たり障りのない問題が続く。 > >「趣味はおしゃべり、好きなものはアイスクリームとケーキ…チョコレートも。 > 甘いのが好き……… > 辛いのはちょっぴり苦手……… > あ、でもカレーは好きv」 >「を。気が合うな」 >カレーか。 >あんのか、そんなもん。 >この世界に。 >まぁいいか。(いや、良くないだろ) >「えーと、次は?」 >にっこり笑って、フィアナ(12)は、次のボードを差し出した。 > >第八問。 > >家族構成は? > >「……………………………………………………」 >冥王の動きが止まった。 >何と答えようか、迷っているのだ。 >しばらくして。 >冥王が提示した答は、こうだった。 >「お母様とお父様がいて、 > 妹が二人、弟が二人、娘が六人…この間一人死んで五人になった」 >「ご愁傷様」 >「ありがとう」 >真実すべてではないが、間違ってもいない。 >ただ、金色の魔王と赤眼の魔王をそれぞれ母親父親に設定…夫婦にしてしまったのは、後が怖いかもしれない。 >なんとなくそう思う冥王だった。 >その後も、さして当たり障りのない質問が続く。 >冥王はフィアナ(12)の意図が読めなかった。 >この質問が、一体何になるのだろう。 > >「ハイ、ご苦労様」 >「………ねぇ…………これで一体何がわかるのさ」 >「例え強盗だとしても、金品目的じゃ無いって事」 >あっさり答えるフィアナ(12)。 >「………強盗じゃ無いってば」 >「そう生活に困ってる訳でも無さそうだもんね………… > ……………丁度良い。最近退屈してるんだ。 > 説明してみろ。説明次第によっては協力してやるよっ♪」 >「………………………………………………………」 >話聞け。人の話。 >冥王が黙っていると。 >ずいっ、と、フィアナ(24)が乗り出した。 >「良いだろう。説明してやるよ」 >「……………………」 >フィアナ(24)の姿を見た瞬間、フィアナ(12)の眉が軽く跳ね上がった。 ユ:気がついたのだろ―か >「その前に、頼みがある」 >「なんだ?」 >「ここは寒い。部屋に入れてくれ」 > > > >「………………なんだ。ライアに用事か」 >暖炉に薪をくべながら、フィアナ(12)は言った。 >素直に『ライアナに逢いたい』と言った所、なんとあっさり納得したのだ。 >「最近アイツへの来客多いんだよな……アンタらもそのクチか?」 >「来客?」 >「ああ。 > 正体不明の無意味に怪しい奴等」 >「…………ふぅん…………」 >ずずっ、とココアをすする海王。 >「………正体不明の怪しい奴等って…………」 >眉をひそめる獣王。 >ぐいっ。 >いきなりゼロスの首根っこを掴む。 >「獣王様?」 >「フィアナ殿。 > コイツと比べて、どっちが怪しい?」 >「ぐれぇたぁびぃすとさまっ!!??」 >抗議の声を上げるゼロス。 >「………ゼラス………自覚してたんだな……ゼロスが怪しいって………」 >「ぬぅ………良い勝負だな」 メ:確かに怪しいですわねvv >ゼロスを見て言うフィアナ(12)。 >「ふむ……なかなかやるな」 >「何が?」 >うんうん頷くゼラスに、ジト目で突っ込む魔竜王。 >こっそり泣いてるゼロス君。 >「で………ご自慢の妹さんはどちらに?」 >「……………………………」 >海王の問いに、くいっ、と部屋の隅を指し示すフィアナ(12)。 >「ん?」 >「………………………………あ…………………………………………」 >部屋の隅の、小さなベッド。 >三歳になるかならないか、だろうか。 >小さな、女の子が寝ていた。 >あどけない寝顔。 >全く、そこらへんの赤ん坊と変わらない。 >そう。今は、まだ。 ミ:何年かすれば・・・・・。(闇色の焔バックに上げて) >…………………………………………………………………………………………… >「もうすぐ日が昇る。ソイツも目を覚ます。 > 其れまでもう少し、ここで待つといいさ」 >フィアナ(12)は、人懐っこい笑みを浮かべて見せた。 > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > >はぁぁ………やっとライアナ見つけましたね。 >………んにしても……… >フィアナ(12)フィアナ(24)って……………… >鬱陶しいぞ。ものすごく。 >次からフィアナSr.(シニア)フィアナJr.(ジュニア)にしよう。 >うん決まり。決定決定。 >ああ、次回、ちびっこいライアナ描くのが物凄く愉しみ。 >どんななんだろか。わくわく。 >それでは、また次回。 >しぃゆうねくすとたいむっ! > > > > 幕。 ユ:おひさなのです、 下の方に、「I・Feel〜」のV入れました。 それでは、また・・・。 |
10588 | 小さい頃は可愛かったのよ(遠い目) | 東琥珀 E-mail | 2002/10/13 10:30:10 |
記事番号10575へのコメント >>だらだらと冷や汗を流しながら。 >>冥王は、必死でうまい言い訳を考えていた。 > >ミ:この頃可愛かったのに・・ >ユ:おいおい。 この頃可愛くてもねぇ。 今はねぇ……………… > >>なんかもうほぼお見合い状態。 >>……………………………………………………………はぁ…………………………………………………… >>フィアナ(12)が、深い深いため息をついた。 >>「………あのなぁ………お前ら……………一体何しに来たのかも言えないのなら、強盗扱いされても仕方無いだろうが」 > >ユ:うちのゴルンみたい・・・・・ > ……そうかもしんない………… >>「………面目次第も御座いませんです」 >>素直に頭を下げる冥王。 >>「…………カツ丼喰うか?」 >>どこからか、ほかほかと湯気の上る丼を取り出してくるフィアナ(12)。 >そして、冥王の顔にライトを当てる。 >>「……………………………………………どっから出したの………それ………」 >>「神族たるもの、いつどのような状況で何が必要になるかわからないから、常に色々なものを携帯しなければならない。 >> 赤の竜神様の教えだッ!!」 > >メ:ど―したらそんな子になるのよ。 > お母さん哀しいわ。 > なっちゃったもんはなっちゃったんですよ。(身もフタも無いし) >>「……………………………………………………」 >>なんつーしょーもないことを教える神だ。 >>心の中でこっそり呟く冥王。 >>と言うか、クソ真面目に持ち歩くフィアナ(12)もフィアナ(12)である。 >>なんとなく、ちらり、と後ろにいるフィアナ(24)に目をやる冥王。 >>フィアナ(24)は、冥王と目が合うと、誇らしげに胸元から牛丼を取り出した。 >>こっそりスクルドが丼の上のお肉をつまんで食べていたり。 > >ユ:リナか―ッ。 > 似てるかもしんないーッ。 >>「じゃあ………真面目に行こう。 >> 私の質問に順番に答えていけ」 >>「急に真面目な顔に戻らないで……僕、キミのノリについていけない」 >>マトモについていけるヤツがいたらむしろ見てみたい。 > >ミ:妹(メリル)もそうだった・・・ 過去形っスか……… > >>「さぁ、ここに書かれている質問に答えろ」 >>楽しそうに、冥王にホワイトボードとペンを渡す。 >>「んー………どれどれ」 >> >>第一問。 >> >>貴方の御名前なんてーの。 > >ユ&ミ&メ:ノリ軽っ。 昔はこんな子、明るい子。 それがいつからああなった? >>フィアナ(24)の姿を見た瞬間、フィアナ(12)の眉が軽く跳ね上がった。 > >ユ:気がついたのだろ―か 実は鋭いフィアナさん。 > >>「その前に、頼みがある」 >>「なんだ?」 >>「ここは寒い。部屋に入れてくれ」 。 >>「………ゼラス………自覚してたんだな……ゼロスが怪しいって………」 >>「ぬぅ………良い勝負だな」 > >メ:確かに怪しいですわねvv 自分で『正体不明の神官』って名乗ってる所が特にvv >>全く、そこらへんの赤ん坊と変わらない。 >>そう。今は、まだ。 > >ミ:何年かすれば・・・・・。(闇色の焔バックに上げて) 人の幸せを崩す存在となる。 > >>…………………………………………………………………………………………… >>「もうすぐ日が昇る。ソイツも目を覚ます。 >> 其れまでもう少し、ここで待つといいさ」 >>フィアナ(12)は、人懐っこい笑みを浮かべて見せた。 >> >> >> >> >> >> >> 幕。 > >ユ:おひさなのです、 > 下の方に、「I・Feel〜」のV入れました。 > > > >それでは、また・・・。 > > > お久しぶりですね。 …………………………………………………………… ああっ!言う事が見つからないっ!!(汗) と……とりあえずっ! 私も頑張りますのでユアさんもファイトっ! それでわっ!! |
10569 | 第三十八話:ちっちゃい女神様 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/12 20:29:18 |
記事番号10501へのコメント 開け放たれた窓から降り注ぐ太陽の光が、冥王の顔に当たった。 「ん………ん………?」 いつの間にか、壁にもたれかかったまま眠ってしまったらしい。 目をこすって、身を起こす冥王。 「ふにゅん…」 妙な声を上げ、ふるふると首を振る。 ふと顔を上げると………………………… こちらをじぃっ、と見詰めている瞳と目があった。 「………………………………………………やっほ」 抑揚のない声で、とりあえず挨拶してみる冥王。 「やっほv」 手を挙げて、微笑みながら返す少女。 「………………………………………………………何してるの?」 我ながら愚かな問いだと思いつつも、問う冥王。 「お兄たん見てるんですぅ」 にこにこ笑いながら、何とも素直な意見。 お兄たんとは、冥王の事か。 「…………正直なご意見ありがとうございました」 ぺこりっ、と頭を下げる冥王。 寝惚けているのか、それとも素か。 個人的には後者希望。 「……………………」 ようやく、頭がはっきりしてきたらしい。 気を取り直して………………………………… 目の前の少女を、じっくりと観察する。 見た目、三、四歳。 愛で満たされている証の様な、真珠の肌。 うるうると潤んだ、蒼穹の瞳。 金色の髪が日光に反射し、煌めいている。 そして。 『洗い立ての白さに!酵素パワーのトォォォォォップ』ってなくらいに、不自然に白い神官服。(失礼) 「……………………ライ……………アナ………………………?」 恐る恐る。 外見的特徴から、真っ先に浮かんだ女の名前を口にする。 ぱぁっ。 いきなり輝いた少女の表情に、冥王は面食らった。 「ライア…らいあ♪」 嬉しそうに、きゃたきゃた笑う少女。 「ライア?」 訝しげな顔になる冥王。 「そう呼べって事だ」 「………………………………………」 くるっ。 後ろを見ると。 またもや、いつの間にか起きているフィアナさんSr。 「………フィアナ………もしかして、いきなり背後から話しかける趣味でもあるの?」 「そんなものは無い」 無意味に堂々と主張するフィアナSr。 「…………………で……………………さっき言いかけた事だが……………… ライア、ってのはソイツの事だ………小さい頃のあだ名でな」 「ふぅん………今は呼ばないの?」 「呼んだら怒る。 『お姉様ぁっ!一体、私をいくつだと思ってるんですかぁっ!?』…………ってな。」 「成る程……… フィアナ、声真似似てないね」 「ほっとけ……… ………とりあえず、『ライア』って呼んでやれ。 一応言って置くが、『今』のライアナに『ライア』って呼ぶなよ………怒るから」 冥王には、なんとなく解る気がした。 昔、赤眼の魔王に『フィブちゃん♪』と呼ばれていた時期がある。 昔は、その呼び名でも良かった。 むしろ、そっちの方が親しみを感じたものだ。 しかし、最近はなんとなくその呼び名が疎ましい。 『冥王』などという立派な肩書きがあっても、『フィブちゃん♪』じゃなぁ……… とか思って、そう赤眼の魔王に訴えた。 ………赤眼の魔王は後日、蒼穹の王やら白霧に『息子がグレた』と泣きついたそうである。 ………蒼穹の王や白霧は、さぞかし困惑した事であろう。 いや、もしかしたらその二者も同じく親バカで、思いっきり赤眼の魔王に同意した、と言う事もあるかも知れない。 今でも、はっきりと覚えている。 数日、赤眼の魔王がこちらに恨みがましい視線を向けつつ、『フィブちゃん』という名札を貼り付けた人形を抱いていたのを。 それが『鬱陶しい』と金色の魔王にどつかれていた事を。 その後は一応『ちゃん』は取ってくれたものの、未だに『フィブ』である。 まぁそれくらいなら良いかな、とか思っていたりもするのだが。 やはり………冥王神官やら冥王将軍の前で『フィブ』と呼ばれると少し恥ずかしい。 「………『ライアナ』も『ライア』もそう変わらない気がするけど」 「本人にとっては違うんだろーさ、ほっといてやれ」 「了解」 しみじみと呟くフィアナSrに、こくこく頷く冥王。 「ねぇねぇ、何話してるんですかぁぁ?」 くいくいっ。 ライアナ(3)が、冥王の腰布を引っ張った。 「あああ、引っ張っちゃダメ、ほどけるから」 「………前から思ってたんだが、その布何の為に巻いてるんだ?」 「この服の参考にした、人間のファッション雑誌のモデルさんが巻いてた」 冥王が、一度布をほどき、巻き直しつつ言った。 「………実はお前、暇だろ」 「………そうかもしんない……… ………あああ、タテ結びになっちゃったよぅ」 もう一度挑戦する冥王。 「…んしょ、んしょ…あーなって、こーなって………… …………………………………ネクタイ結びだよ!これじゃ!」 一体何をどうしたら腰布がネクタイ結びになるとゆーのだ。 「不器用だな結構………ホレ、見せてみ」 布を手に取り、器用な手つきでくるくるっ、と巻くフィアナSr。 「これでよし」 ぽん、と冥王の腰を叩く。 「ありがとう」 「いえいえ♪」 素直ににこにこ笑ってお礼を言う冥王に、フィアナSrが、にっこりと笑い返した瞬間。 冥王は、殺気を感じた。 フィアナSrも、硬直して汗をだらだら流していたりする。 ぎぎぎぎぎ……… 二人揃って、ゼンマイ人形の様な動きである一点を見ると。 身体中に殺気を漲らせ、手に得物(でっけェ薙刀)を持ったスクルドが立っていたのだった。 「もぉっ!いやらしーっ!サイテーっ!二人して見つめ合ってさーっ!」 「だから違うってぇぇぇぇっっ!!!!」 ぷんすかと怒るスクルドに、必死で弁解する冥王。 別に部下相手にここまでへこへこする必要は無いのだが、なんとなく弁解せずにはいられない。 フィアナは、後ろで冥王神官達に嫉妬と羨望の視線を向けられて困惑していたり。 そんな中。 「そうか………シェーラの余りの色気の無さに、神族女に走ったか」 腕を組み、こくこく頷いている覇王。 そして、ぽん、と左に控えているシェーラの肩を叩き、 「シェーラ……長い魔族の一生、こういう事もある……… 気を落とさずに、次の相手を見つけるがいい」 いきなりシェーラを諭し始める。 「違うっつーのぉぉっ!!」 「………いいんですよ………冥王様………」 遠い目シェーラ。 うるうると、大きな瞳に涙が浮かぶ。 何処からかハンカチを取り出し、涙にむせびながら、 「私は、貴方が幸せなら……………………それで、幸せなんですから……………」 「そこっ!ヤなセリフ吐かないっ! ていうか僕はキミとそんな関係になった覚えは全くないっ!」 「…………………とまぁ冗談はそこまでにして」 さらり、と。 いきなり居直るシェーラ。 思わずコケる冥王。 憮然とした表情で、 「………僕、もしかしてからかわれた?」 「今頃気付いたんですか?」 きゃはははははは。 楽しそうに笑うシェーラ。 ………ウソ泣きだった様である。 ………………こ………コイツ………………結構イイ性格してやんの…………………… 心の中で呟く冥王。 「冗談はそこまでにして……… そこのミニマムが、ライアナなんですね?」 ミニマムって何。 「そうだよ」 「らいあ♪」 ちょこん、と冥王の膝に腰掛けた少女が、ぴっ、と手を挙げ自己紹介する。 「………………………無害な子に見えますね………………………………今は」 無表情のまま。 淡々と声を絞り出す海王。 海王の様子に、何かアブナいものを感じ、二、三歩身を引く周囲。 「?」 小さいライアナだけが、にこにこと笑っている。 このまま育てば、大勢の人の幸せを破壊する元凶となる存在が。 気まずい雰囲気。 しぃぃぃぃぃぃん、と静まりかえる場の空気。 ばんっっ!! その場の雰囲気を振り払うかの様に、ドアが開いた。 ドアに全員の視線が集中する。 入ってきたのは。 頭に一つ、両手に一つずつ、椀を乗せた少女。 温かいスープでも入っているのだろうか、椀からは、ほかほかと蒸気が出ていたり。 「朝餉ができたが、食すか?」 ………………………………………………………………………………………………………助かった。 フィアナJrの登場に、何人もの魔族が、心の中でこう呟いた。 「美味だな、結構」 ずずー、とスープをすすりながら感想を述べるラーシャート。 「後でレシピちょーだい」 「をう、いいとも」 「あ、パン取って」 「ジャムちょーだいvあ、うん、木イチゴジャム」 みんなで仲良くお食事タイム。 ライアナJrも、もふもふとブルーベリージャムつきトーストをかじっている。 フィアナJrは、食器を運んだりジュースを注いだり忙しそうに見える。 …………………………………………………………………………………………………………………… なんだっ!?この、平和な様相はっ!!?? 一段落付いた頃。 「…………で………………」 フィアナJrが、口を開く。 「お前ら、ライアに逢ってどうするつもりだったんだ?」 フィアナJrの問いに。 顔を見合わせる一同。 『どーするつもりと言われたって』と言いたげである。 「……………………………………………………………………………………………… まぁ、世の中には色々あるんだ」 「成る程」 どう考えても言い訳になってないグラウの言葉に。 あっさり頷いて納得するフィアナ。 ………………………ちょっと待て!それでいいのか!? 本当にそれで良いのかアンタっ!? 心の中で叫ぶ獣王。 「……………………神族って、わからないですね」 「同感だ」 遠い目のゼロスに、こくこく頷いて同意するアテネ。 「異種族理解ってのは、難しいですね………………」 「いや……異種族とか、なんとか以前の問題の様な…………」 考え込むウルド。 憮然とした顔つきでツッコむリノアン。 「………ま、私は暇つぶしができればそれでいい」 ずずっ。 言って、スープを一口すするフィアナJr。 「………この頃私は娯楽に飢えててな………… 何よりもまず暇つぶしができれば、面白ければオッケー、な所があったんだ」 解説するフィアナSr。 「………ンな、どこかの金色ママンみたいな……………」 「…………………………ところで……………………………… 二、三、聞きたい事があるんだが」 獣王が口を開く。 「ん?」 「さっき言ってた、『正体不明の怪しい奴等』の事なんだが…………………」 「ああ、アイツらか。 そいつらの事について知りたいなら、もうすぐここに来るぞ」 「へ?」 「毎日、定時に来てウチの中でなんかぶつぶつ呟いて帰って行くんだ。 ライアナ、ライアナ………………………ってな。 とりあえず害無いからほっといてるんだけど」 「怪しめ。アンタは。頼むから。」 「いや、だって、赤の竜神様の教えに『他人を疑ってはいけない』と………………………」 「限度があるわ」 獣王は思った。 フィアナの事を、大物なんだか大バカなんだか判断が付きにくい、とずっと思っていたが。 やはり、大バカであった………………………………………………………と。 「それに、やっぱり接触するのはコワいから、ヤツらが家に来ている間、押入やら物置の中にライアと二人で籠もってるんだ」 「…………………………はぁ…………………………さいでっか………………………………」 「………………じゃ………………じゃあ、第二の質問」 「ん」 「フィアナとライアナって、このだだっ広い家に二人で住んでるの?」 「ああ、そうだ」 顔を見合わせる獣王と冥王。 何がなんだかよくわかっていない残り一同。 いきなりだが。 この家は、広い。 フィアナSrが初めて一同をここに連れてきたとき。 一同は、思わず『【家】って言うには謙遜しすぎだろコレ』と叫んでしまった位である。 まだ年若い神族である二人が、赤の竜神の住む王都で、これだけの城を獲得できるとは思えない。 なら、この城は彼女らの上司………親の物で、彼女らはここに上司と共に住んでいるのだろう…………… そう思ったのだが。 「………………ここって………………………キミが建てたお城なの?」 「いや、違う」 にっこり笑うフィアナJr。 「この城は、赤の竜神様が建てて下さったんだ」 言い訳あんど言い逃れ。 また出てきた『赤の竜神』の名。 彼女は一体なんなのか。 今の所めちゃくちゃ平和な死神シスターズに、何をさせたがっているのか。 それは次回のお楽しみ………ですか。 うぅみゅ。 次回明かせるかどうか、物凄く不安なんですけど。 ていうか、この話『神』がタチ悪すぎて、その内誰かから文句来ないか不安なんですけど。 とりあえず………………………………… 頑張ります♪ 幕。 |
10572 | 今度はふぃぶりん(私はこう呼んでます(爆))がかわいいですね。 | Yuppy | 2002/10/12 20:59:00 |
記事番号10569へのコメント >開け放たれた窓から降り注ぐ太陽の光が、冥王の顔に当たった。 >「ん………ん………?」 >いつの間にか、壁にもたれかかったまま眠ってしまったらしい。 ゆ「き、器用ッ!」 雲「俺だって出来るぞ。」 ゆ「うそこけ。過去話も間違いありすぎな某イカレたヤツのコピー(違)めが」 >目をこすって、身を起こす冥王。 >「ふにゅん…」 ゆ「かわいいし」 雲「ショタ(ばきっ)」 ゆ「違うわっっっ!ふぃぶりんが好きなんじゃ〜(意味不明になって来た)」 >「…………正直なご意見ありがとうございました」 >ぺこりっ、と頭を下げる冥王。 >寝惚けているのか、それとも素か。 >個人的には後者希望。 ゆ「私も後者希望します。その方がかわいいですから」 雲「そこらへんがショ(ばきばき)」 ゆ「今度言ったら某(だから何で某?)イカレたヤツの最大攻撃魔法使うぞ」 >昔、赤眼の魔王に『フィブちゃん♪』と呼ばれていた時期がある。 ゆ「私もたまにそう言いますが。他にはタイトルに書いたふぃぶりんとかへるりんとか」 雲「へるりんって…………」 >昔は、その呼び名でも良かった。 >むしろ、そっちの方が親しみを感じたものだ。 >しかし、最近はなんとなくその呼び名が疎ましい。 >『冥王』などという立派な肩書きがあっても、『フィブちゃん♪』じゃなぁ……… >とか思って、そう赤眼の魔王に訴えた。 >………赤眼の魔王は後日、蒼穹の王やら白霧に『息子がグレた』と泣きついたそうである。 >………蒼穹の王や白霧は、さぞかし困惑した事であろう。 >いや、もしかしたらその二者も同じく親バカで、思いっきり赤眼の魔王に同意した、と言う事もあるかも知れない。 ゆ「それ希望します」 >今でも、はっきりと覚えている。 >数日、赤眼の魔王がこちらに恨みがましい視線を向けつつ、『フィブちゃん』という名札を貼り付けた人形を抱いていたのを。 ゆ「怖ッ!」 >それが『鬱陶しい』と金色の魔王にどつかれていた事を。 >その後は一応『ちゃん』は取ってくれたものの、未だに『フィブ』である。 ゆ「私もそう呼ぶこと結構あります(核爆)」 >身体中に殺気を漲らせ、手に得物(でっけェ薙刀)を持ったスクルドが立っていたのだった。 ゆ「薙刀…………(経験あり)。結構はまるんですよね。薙刀部ではないですが」 >ミニマムって何。 雲「『へんしん』のマテリアのレベル1の魔法だ(待て)」 ゆ「(攻略本を見つつ)[にはないのか。じゃあ、マテリアだな(更に待て)」 >「怪しめ。アンタは。頼むから。」 >「いや、だって、赤の竜神様の教えに『他人を疑ってはいけない』と………………………」 >「限度があるわ」 >獣王は思った。 ゆ「どぅかんです」 ゆ「えと、『豚コレラ』はですね。『神●怪盗●ャンヌ(ご存知でないかもしれませんが)』の3巻4巻に出ます。 ご存知でないネタを出してすみませんでした。 あと、ケンカ話・冥王対魔竜王!!書こうかな〜なんて思(ばき)」 雲「宣伝してどうする」 ゆ「うううう。ごめんなさい許して下さい。 (小声で)何もアルテマウェポンで殴らなくてもいいだろ!」 雲「そうか。なら正宗か?」 ゆ「そんな某イカレたヤツの武器なんか持ち出すな。 えー長々と失礼しました。 ではっ!」 |
10589 | そう言って頂けると嬉しかったり。 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/13 10:49:29 |
記事番号10572へのコメント > >>開け放たれた窓から降り注ぐ太陽の光が、冥王の顔に当たった。 >>「ん………ん………?」 >>いつの間にか、壁にもたれかかったまま眠ってしまったらしい。 >ゆ「き、器用ッ!」 >雲「俺だって出来るぞ。」 >ゆ「うそこけ。過去話も間違いありすぎな某イカレたヤツのコピー(違)めが」 私もできます(笑) て言うかこの前、立ったまま電車の中で寝てたし(コラ) >>目をこすって、身を起こす冥王。 >>「ふにゅん…」 >ゆ「かわいいし」 >雲「ショタ(ばきっ)」 >ゆ「違うわっっっ!ふぃぶりんが好きなんじゃ〜(意味不明になって来た)」 私もフィブリゾ様好きだぁvv あ〜もぉかわいいのなんのって! 最高ですなvv(精神崩壊) >>「…………正直なご意見ありがとうございました」 >>ぺこりっ、と頭を下げる冥王。 >>寝惚けているのか、それとも素か。 >>個人的には後者希望。 >ゆ「私も後者希望します。その方がかわいいですから」 >雲「そこらへんがショ(ばきばき)」 >ゆ「今度言ったら某(だから何で某?)イカレたヤツの最大攻撃魔法使うぞ」 ああ……フィブリゾ様vv なんでこんなに好きなんだろうvv(ブッ壊れ) 私はショタです。ほぼ。 >>昔、赤眼の魔王に『フィブちゃん♪』と呼ばれていた時期がある。 >ゆ「私もたまにそう言いますが。他にはタイトルに書いたふぃぶりんとかへるりんとか」 >雲「へるりんって…………」 私は『フィブリゾ様』とか……『フィブ』ですね。 『へるりん』は…… 北欧神話に、『ヘル』って名前の女巨人がいるんですけど。 彼女の呼び名に使ってます。(ヲイ) >>昔は、その呼び名でも良かった。 >>むしろ、そっちの方が親しみを感じたものだ。 >>しかし、最近はなんとなくその呼び名が疎ましい。 >>『冥王』などという立派な肩書きがあっても、『フィブちゃん♪』じゃなぁ……… >>とか思って、そう赤眼の魔王に訴えた。 >>………赤眼の魔王は後日、蒼穹の王やら白霧に『息子がグレた』と泣きついたそうである。 >>………蒼穹の王や白霧は、さぞかし困惑した事であろう。 >>いや、もしかしたらその二者も同じく親バカで、思いっきり赤眼の魔王に同意した、と言う事もあるかも知れない。 >ゆ「それ希望します」 私も希望。(だから待てって) >>今でも、はっきりと覚えている。 >>数日、赤眼の魔王がこちらに恨みがましい視線を向けつつ、『フィブちゃん』という名札を貼り付けた人形を抱いていたのを。 >ゆ「怖ッ!」 赤眼の魔王ですから。(どういう理屈だ) >>それが『鬱陶しい』と金色の魔王にどつかれていた事を。 >>その後は一応『ちゃん』は取ってくれたものの、未だに『フィブ』である。 >ゆ「私もそう呼ぶこと結構あります(核爆)」 私もありますっv(更に待て) >>身体中に殺気を漲らせ、手に得物(でっけェ薙刀)を持ったスクルドが立っていたのだった。 >ゆ「薙刀…………(経験あり)。結構はまるんですよね。薙刀部ではないですが」 かっこいいんですよね。 女の人が、着物姿で薙刀ぶん回す図ってv(マニアック) >>ミニマムって何。 >雲「『へんしん』のマテリアのレベル1の魔法だ(待て)」 >ゆ「(攻略本を見つつ)[にはないのか。じゃあ、マテリアだな(更に待て)」 ……そ……そぉなのか………(知らなかった) >>「怪しめ。アンタは。頼むから。」 >>「いや、だって、赤の竜神様の教えに『他人を疑ってはいけない』と………………………」 >>「限度があるわ」 >>獣王は思った。 >ゆ「どぅかんです」 > 私もですvv > > > >ゆ「えと、『豚コレラ』はですね。『神●怪盗●ャンヌ(ご存知でないかもしれませんが)』の3巻4巻に出ます。 > ご存知でないネタを出してすみませんでした。 > あと、ケンカ話・冥王対魔竜王!!書こうかな〜なんて思(ばき)」 >雲「宣伝してどうする」 >ゆ「うううう。ごめんなさい許して下さい。 > (小声で)何もアルテマウェポンで殴らなくてもいいだろ!」 >雲「そうか。なら正宗か?」 >ゆ「そんな某イカレたヤツの武器なんか持ち出すな。 > えー長々と失礼しました。 > ではっ!」 冥王対魔竜王! 見たいっ! 見たいぞめちゃくちゃっ! 書いてください、レス入れますから。 いつもいつもありがとうございますっ! それではっ!! |
10573 | Re:第三十八話:ちっちゃい女神様 | 闇竜翔 E-mail | 2002/10/12 21:08:38 |
記事番号10569へのコメント 闇:でましたね〜、楽しみにしてましたよ。それでは感想いきます。 >開け放たれた窓から降り注ぐ太陽の光が、冥王の顔に当たった。 >「ん………ん………?」 >いつの間にか、壁にもたれかかったまま眠ってしまったらしい。 >目をこすって、身を起こす冥王。 >「ふにゅん…」 闇:ネコですか? >妙な声を上げ、ふるふると首を振る。 >ふと顔を上げると………………………… >こちらをじぃっ、と見詰めている瞳と目があった。 >「………………………………………………やっほ」 >抑揚のない声で、とりあえず挨拶してみる冥王。 闇:あなた本当に冥王ですか? >「やっほv」 >手を挙げて、微笑みながら返す少女。 >「………………………………………………………何してるの?」 >我ながら愚かな問いだと思いつつも、問う冥王。 闇:まあ最初に思う疑問ですね >「お兄たん見てるんですぅ」 >にこにこ笑いながら、何とも素直な意見。 >お兄たんとは、冥王の事か。 >「…………正直なご意見ありがとうございました」 闇:神族に頭さげてどうする魔族!?L様にしかられるぞ! >ぺこりっ、と頭を下げる冥王。 >寝惚けているのか、それとも素か。 >個人的には後者希望。 闇:希望なんですか・・・・まあ自分も後者のほうがいいですね >「……………………」 >ようやく、頭がはっきりしてきたらしい。 >気を取り直して………………………………… >目の前の少女を、じっくりと観察する。 >見た目、三、四歳。 >愛で満たされている証の様な、真珠の肌。 >うるうると潤んだ、蒼穹の瞳。 >金色の髪が日光に反射し、煌めいている。 >そして。 >『洗い立ての白さに!酵素パワーのトォォォォォップ』ってなくらいに、不自然に白い神官服。(失礼) 闇:ああ、あの宣伝ですか・・・・ >「……………………ライ……………アナ………………………?」 >恐る恐る。 >外見的特徴から、真っ先に浮かんだ女の名前を口にする。 闇:今とは違いますね〜 >ぱぁっ。 >いきなり輝いた少女の表情に、冥王は面食らった。 >「ライア…らいあ♪」 >嬉しそうに、きゃたきゃた笑う少女。 >「ライア?」 >訝しげな顔になる冥王。 闇:まあそう思いますね〜 >「そう呼べって事だ」 >「………………………………………」 >くるっ。 >後ろを見ると。 >またもや、いつの間にか起きているフィアナさんSr。 >「………フィアナ………もしかして、いきなり背後から話しかける趣味でもあるの?」 >「そんなものは無い」 >無意味に堂々と主張するフィアナSr。 闇:趣味じゃなくて赤竜神に教えられていたり・・・・ >「…………………で……………………さっき言いかけた事だが……………… > ライア、ってのはソイツの事だ………小さい頃のあだ名でな」 >「ふぅん………今は呼ばないの?」 >「呼んだら怒る。 > 『お姉様ぁっ!一体、私をいくつだと思ってるんですかぁっ!?』…………ってな。」 >「成る程……… > フィアナ、声真似似てないね」 闇:なるほど納得 >「ほっとけ……… > ………とりあえず、『ライア』って呼んでやれ。 > 一応言って置くが、『今』のライアナに『ライア』って呼ぶなよ………怒るから」 >冥王には、なんとなく解る気がした。 闇:へ〜 >昔、赤眼の魔王に『フィブちゃん♪』と呼ばれていた時期がある。 >昔は、その呼び名でも良かった。 >むしろ、そっちの方が親しみを感じたものだ。 闇:まあ、あの部下Sだからな〜 >しかし、最近はなんとなくその呼び名が疎ましい。 >『冥王』などという立派な肩書きがあっても、『フィブちゃん♪』じゃなぁ……… >とか思って、そう赤眼の魔王に訴えた。 >………赤眼の魔王は後日、蒼穹の王やら白霧に『息子がグレた』と泣きついたそうである。 闇:ははははは >………蒼穹の王や白霧は、さぞかし困惑した事であろう。 闇:確かに・・・・ >いや、もしかしたらその二者も同じく親バカで、思いっきり赤眼の魔王に同意した、と言う事もあるかも知れない。 闇:・・・・・・・・考えたくないですね >今でも、はっきりと覚えている。 >数日、赤眼の魔王がこちらに恨みがましい視線を向けつつ、『フィブちゃん』という名札を貼り付けた人形を抱いていたのを。 >それが『鬱陶しい』と金色の魔王にどつかれていた事を。 闇:L様って・・・・無慈悲 >その後は一応『ちゃん』は取ってくれたものの、未だに『フィブ』である。 >まぁそれくらいなら良いかな、とか思っていたりもするのだが。 >やはり………冥王神官やら冥王将軍の前で『フィブ』と呼ばれると少し恥ずかしい。 闇:確かに・・・・でも僕のほうではフィブですからね〜 >「………『ライアナ』も『ライア』もそう変わらない気がするけど」 >「本人にとっては違うんだろーさ、ほっといてやれ」 >「了解」 >しみじみと呟くフィアナSrに、こくこく頷く冥王。 >「ねぇねぇ、何話してるんですかぁぁ?」 >くいくいっ。 >ライアナ(3)が、冥王の腰布を引っ張った。 >「あああ、引っ張っちゃダメ、ほどけるから」 >「………前から思ってたんだが、その布何の為に巻いてるんだ?」 >「この服の参考にした、人間のファッション雑誌のモデルさんが巻いてた」 >冥王が、一度布をほどき、巻き直しつつ言った。 闇:暇人ですね〜 >「………実はお前、暇だろ」 >「………そうかもしんない……… > ………あああ、タテ結びになっちゃったよぅ」 >もう一度挑戦する冥王。 >「…んしょ、んしょ…あーなって、こーなって………… > …………………………………ネクタイ結びだよ!これじゃ!」 >一体何をどうしたら腰布がネクタイ結びになるとゆーのだ。 闇:器用ですね〜 >「不器用だな結構………ホレ、見せてみ」 >布を手に取り、器用な手つきでくるくるっ、と巻くフィアナSr。 >「これでよし」 >ぽん、と冥王の腰を叩く。 >「ありがとう」 >「いえいえ♪」 >素直ににこにこ笑ってお礼を言う冥王に、フィアナSrが、にっこりと笑い返した瞬間。 >冥王は、殺気を感じた。 >フィアナSrも、硬直して汗をだらだら流していたりする。 >ぎぎぎぎぎ……… 闇:予想ついた >二人揃って、ゼンマイ人形の様な動きである一点を見ると。 >身体中に殺気を漲らせ、手に得物(でっけェ薙刀)を持ったスクルドが立っていたのだった。 闇:こえっ、っていうか幼い子供いるのにそんなの出すなよなスクルド > > > >「もぉっ!いやらしーっ!サイテーっ!二人して見つめ合ってさーっ!」 >「だから違うってぇぇぇぇっっ!!!!」 >ぷんすかと怒るスクルドに、必死で弁解する冥王。 >別に部下相手にここまでへこへこする必要は無いのだが、なんとなく弁解せずにはいられない。 闇:さすが部下Sの子供ですね >フィアナは、後ろで冥王神官達に嫉妬と羨望の視線を向けられて困惑していたり。 >そんな中。 >「そうか………シェーラの余りの色気の無さに、神族女に走ったか」 >腕を組み、こくこく頷いている覇王。 闇:おい覇王、お前ひどいぞ >そして、ぽん、と左に控えているシェーラの肩を叩き、 >「シェーラ……長い魔族の一生、こういう事もある……… > 気を落とさずに、次の相手を見つけるがいい」 >いきなりシェーラを諭し始める。 >「違うっつーのぉぉっ!!」 >「………いいんですよ………冥王様………」 >遠い目シェーラ。 >うるうると、大きな瞳に涙が浮かぶ。 闇:ええええ、やっぱりフィブシェラですか!? >何処からかハンカチを取り出し、涙にむせびながら、 >「私は、貴方が幸せなら……………………それで、幸せなんですから……………」 >「そこっ!ヤなセリフ吐かないっ! > ていうか僕はキミとそんな関係になった覚えは全くないっ!」 >「…………………とまぁ冗談はそこまでにして」 >さらり、と。 >いきなり居直るシェーラ。 >思わずコケる冥王。 >憮然とした表情で、 闇:・・・・タカラズカ行ったらどうですかシェーラさん >「………僕、もしかしてからかわれた?」 >「今頃気付いたんですか?」 >きゃはははははは。 >楽しそうに笑うシェーラ。 >………ウソ泣きだった様である。 >………………こ………コイツ………………結構イイ性格してやんの…………………… 闇:報復がこえ〜 >心の中で呟く冥王。 >「冗談はそこまでにして……… > そこのミニマムが、ライアナなんですね?」 >ミニマムって何。 >「そうだよ」 >「らいあ♪」 >ちょこん、と冥王の膝に腰掛けた少女が、ぴっ、と手を挙げ自己紹介する。 >「………………………無害な子に見えますね………………………………今は」 >無表情のまま。 >淡々と声を絞り出す海王。 >海王の様子に、何かアブナいものを感じ、二、三歩身を引く周囲。 闇:オルエンの仇ですか >「?」 >小さいライアナだけが、にこにこと笑っている。 >このまま育てば、大勢の人の幸せを破壊する元凶となる存在が。 >気まずい雰囲気。 >しぃぃぃぃぃぃん、と静まりかえる場の空気。 >ばんっっ!! >その場の雰囲気を振り払うかの様に、ドアが開いた。 >ドアに全員の視線が集中する。 >入ってきたのは。 >頭に一つ、両手に一つずつ、椀を乗せた少女。 闇:うま〜 >温かいスープでも入っているのだろうか、椀からは、ほかほかと蒸気が出ていたり。 >「朝餉ができたが、食すか?」 闇:日本人ですかあんたは >………………………………………………………………………………………………………助かった。 >フィアナJrの登場に、何人もの魔族が、心の中でこう呟いた。 > 闇:正確には全員ですか? > > > >「美味だな、結構」 >ずずー、とスープをすすりながら感想を述べるラーシャート。 >「後でレシピちょーだい」 >「をう、いいとも」 >「あ、パン取って」 >「ジャムちょーだいvあ、うん、木イチゴジャム」 >みんなで仲良くお食事タイム。 >ライアナJrも、もふもふとブルーベリージャムつきトーストをかじっている。 >フィアナJrは、食器を運んだりジュースを注いだり忙しそうに見える。 >…………………………………………………………………………………………………………………… 闇:・・・・平和すぎるほど平和ですね〜 >なんだっ!?この、平和な様相はっ!!?? >一段落付いた頃。 >「…………で………………」 >フィアナJrが、口を開く。 >「お前ら、ライアに逢ってどうするつもりだったんだ?」 >フィアナJrの問いに。 >顔を見合わせる一同。 >『どーするつもりと言われたって』と言いたげである。 >「……………………………………………………………………………………………… > まぁ、世の中には色々あるんだ」 >「成る程」 闇:納得するな! >どう考えても言い訳になってないグラウの言葉に。 >あっさり頷いて納得するフィアナ。 >………………………ちょっと待て!それでいいのか!? >本当にそれで良いのかアンタっ!? >心の中で叫ぶ獣王。 >「……………………神族って、わからないですね」 >「同感だ」 >遠い目のゼロスに、こくこく頷いて同意するアテネ。 闇:俺にゃああんた等も分からんぜよ >「異種族理解ってのは、難しいですね………………」 >「いや……異種族とか、なんとか以前の問題の様な…………」 >考え込むウルド。 >憮然とした顔つきでツッコむリノアン。 >「………ま、私は暇つぶしができればそれでいい」 >ずずっ。 >言って、スープを一口すするフィアナJr。 闇:L様ですね〜 >「………この頃私は娯楽に飢えててな………… > 何よりもまず暇つぶしができれば、面白ければオッケー、な所があったんだ」 >解説するフィアナSr。 >「………ンな、どこかの金色ママンみたいな……………」 >「…………………………ところで……………………………… > 二、三、聞きたい事があるんだが」 >獣王が口を開く。 >「ん?」 >「さっき言ってた、『正体不明の怪しい奴等』の事なんだが…………………」 >「ああ、アイツらか。 > そいつらの事について知りたいなら、もうすぐここに来るぞ」 >「へ?」 >「毎日、定時に来てウチの中でなんかぶつぶつ呟いて帰って行くんだ。 > ライアナ、ライアナ………………………ってな。 > とりあえず害無いからほっといてるんだけど」 闇:おい >「怪しめ。アンタは。頼むから。」 >「いや、だって、赤の竜神様の教えに『他人を疑ってはいけない』と………………………」 >「限度があるわ」 闇:確かに・・・・ >獣王は思った。 >フィアナの事を、大物なんだか大バカなんだか判断が付きにくい、とずっと思っていたが。 >やはり、大バカであった………………………………………………………と。 闇:ははははは >「それに、やっぱり接触するのはコワいから、ヤツらが家に来ている間、押入やら物置の中にライアと二人で籠もってるんだ」 >「…………………………はぁ…………………………さいでっか………………………………」 闇:追い出せよ >「………………じゃ………………じゃあ、第二の質問」 >「ん」 >「フィアナとライアナって、このだだっ広い家に二人で住んでるの?」 >「ああ、そうだ」 >顔を見合わせる獣王と冥王。 >何がなんだかよくわかっていない残り一同。 >いきなりだが。 >この家は、広い。 >フィアナSrが初めて一同をここに連れてきたとき。 >一同は、思わず『【家】って言うには謙遜しすぎだろコレ』と叫んでしまった位である。 闇:へ〜 >まだ年若い神族である二人が、赤の竜神の住む王都で、これだけの城を獲得できるとは思えない。 >なら、この城は彼女らの上司………親の物で、彼女らはここに上司と共に住んでいるのだろう…………… >そう思ったのだが。 >「………………ここって………………………キミが建てたお城なの?」 >「いや、違う」 >にっこり笑うフィアナJr。 >「この城は、赤の竜神様が建てて下さったんだ」 > 闇:でてくるのですね・・・・今回の元凶が・・・・・・・・ > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > >また出てきた『赤の竜神』の名。 >彼女は一体なんなのか。 >今の所めちゃくちゃ平和な死神シスターズに、何をさせたがっているのか。 >それは次回のお楽しみ………ですか。 闇:ほうほうほう、楽しみですね〜 >うぅみゅ。 >次回明かせるかどうか、物凄く不安なんですけど。 >ていうか、この話『神』がタチ悪すぎて、その内誰かから文句来ないか不安なんですけど。 >とりあえず………………………………… >頑張ります♪ 闇:はい、頑張ってください。それでは今回はこの辺で・・・・ > > > > > 幕。 |
10590 | いつもありがとですvv | 東琥珀 E-mail | 2002/10/13 11:20:44 |
記事番号10573へのコメント > >闇:でましたね〜、楽しみにしてましたよ。それでは感想いきます。 楽しみにして頂けましたか。 毎回言ってる様な気もしますが、作者冥利に尽きます。 本当に嬉しいです。 これからもよろしくです。 > >>開け放たれた窓から降り注ぐ太陽の光が、冥王の顔に当たった。 >>「ん………ん………?」 >>いつの間にか、壁にもたれかかったまま眠ってしまったらしい。 >>目をこすって、身を起こす冥王。 >>「ふにゅん…」 > >闇:ネコですか? にゃあ。(違うって) > >>妙な声を上げ、ふるふると首を振る。 >>ふと顔を上げると………………………… >>こちらをじぃっ、と見詰めている瞳と目があった。 >>「………………………………………………やっほ」 >>抑揚のない声で、とりあえず挨拶してみる冥王。 > >闇:あなた本当に冥王ですか? > 冥王です。 一応。 >>「やっほv」 >>手を挙げて、微笑みながら返す少女。 >>「………………………………………………………何してるの?」 >>我ながら愚かな問いだと思いつつも、問う冥王。 > >闇:まあ最初に思う疑問ですね > そうですね。 とりあえず、他に言う事がなかったという説あり。 >>「お兄たん見てるんですぅ」 >>にこにこ笑いながら、何とも素直な意見。 >>お兄たんとは、冥王の事か。 >>「…………正直なご意見ありがとうございました」 > >闇:神族に頭さげてどうする魔族!?L様にしかられるぞ! > 素直なフィブリゾ様。 >>ぺこりっ、と頭を下げる冥王。 >>寝惚けているのか、それとも素か。 >>個人的には後者希望。 > >闇:希望なんですか・・・・まあ自分も後者のほうがいいですね > そっちの方が、なんかほのぼの……… >>「……………………」 >>ようやく、頭がはっきりしてきたらしい。 >>気を取り直して………………………………… >>目の前の少女を、じっくりと観察する。 >>見た目、三、四歳。 >>愛で満たされている証の様な、真珠の肌。 >>うるうると潤んだ、蒼穹の瞳。 >>金色の髪が日光に反射し、煌めいている。 >>そして。 >>『洗い立ての白さに!酵素パワーのトォォォォォップ』ってなくらいに、不自然に白い神官服。(失礼) > >闇:ああ、あの宣伝ですか・・・・ > あのCM。 大抵が、女の人が洗濯物の前で満足げな感じ。 悪いんだが。 家庭の洗濯物が、ああ白ばっかりの時って、無いに等しいぞ。 >>「……………………ライ……………アナ………………………?」 >>恐る恐る。 >>外見的特徴から、真っ先に浮かんだ女の名前を口にする。 > >闇:今とは違いますね〜 > ちょっぴりね。 >>ぱぁっ。 >>いきなり輝いた少女の表情に、冥王は面食らった。 >>「ライア…らいあ♪」 >>嬉しそうに、きゃたきゃた笑う少女。 >>「ライア?」 >>訝しげな顔になる冥王。 > >闇:まあそう思いますね〜 > フツーはね。 >>「そう呼べって事だ」 >>「………………………………………」 >>くるっ。 >>後ろを見ると。 >>またもや、いつの間にか起きているフィアナさんSr。 >>「………フィアナ………もしかして、いきなり背後から話しかける趣味でもあるの?」 >>「そんなものは無い」 >>無意味に堂々と主張するフィアナSr。 > >闇:趣味じゃなくて赤竜神に教えられていたり・・・・ > ………あぁ。 それ、あるかもしれません。 ……………………………………………………… 赤の竜神ですからねぇぇぇ……(汗) >>「…………………で……………………さっき言いかけた事だが……………… >> ライア、ってのはソイツの事だ………小さい頃のあだ名でな」 >>「ふぅん………今は呼ばないの?」 >>「呼んだら怒る。 >> 『お姉様ぁっ!一体、私をいくつだと思ってるんですかぁっ!?』…………ってな。」 >>「成る程……… >> フィアナ、声真似似てないね」 > >闇:なるほど納得 > 納得したんですか(汗) >>「ほっとけ……… >> ………とりあえず、『ライア』って呼んでやれ。 >> 一応言って置くが、『今』のライアナに『ライア』って呼ぶなよ………怒るから」 >>冥王には、なんとなく解る気がした。 > >闇:へ〜 > 『何となく』。 >>昔、赤眼の魔王に『フィブちゃん♪』と呼ばれていた時期がある。 >>昔は、その呼び名でも良かった。 >>むしろ、そっちの方が親しみを感じたものだ。 > >闇:まあ、あの部下Sだからな〜 > あの人ですから。(遠い目) >>しかし、最近はなんとなくその呼び名が疎ましい。 >>『冥王』などという立派な肩書きがあっても、『フィブちゃん♪』じゃなぁ……… >>とか思って、そう赤眼の魔王に訴えた。 >>………赤眼の魔王は後日、蒼穹の王やら白霧に『息子がグレた』と泣きついたそうである。 > >闇:ははははは > なんか最近、妙にS様が愛しい…………… >>………蒼穹の王や白霧は、さぞかし困惑した事であろう。 > >闇:確かに・・・・ > 普通は困る。ンな事されりゃ。 >>いや、もしかしたらその二者も同じく親バカで、思いっきり赤眼の魔王に同意した、と言う事もあるかも知れない。 > >闇:・・・・・・・・考えたくないですね > でもありそうで怖い。 >>今でも、はっきりと覚えている。 >>数日、赤眼の魔王がこちらに恨みがましい視線を向けつつ、『フィブちゃん』という名札を貼り付けた人形を抱いていたのを。 >>それが『鬱陶しい』と金色の魔王にどつかれていた事を。 > >闇:L様って・・・・無慈悲 > L様ですから……… >>その後は一応『ちゃん』は取ってくれたものの、未だに『フィブ』である。 >>まぁそれくらいなら良いかな、とか思っていたりもするのだが。 >>やはり………冥王神官やら冥王将軍の前で『フィブ』と呼ばれると少し恥ずかしい。 > >闇:確かに・・・・でも僕のほうではフィブですからね〜 > うにゅう……(何事か考えている) >>「………『ライアナ』も『ライア』もそう変わらない気がするけど」 >>「本人にとっては違うんだろーさ、ほっといてやれ」 >>「了解」 >>しみじみと呟くフィアナSrに、こくこく頷く冥王。 >>「ねぇねぇ、何話してるんですかぁぁ?」 >>くいくいっ。 >>ライアナ(3)が、冥王の腰布を引っ張った。 >>「あああ、引っ張っちゃダメ、ほどけるから」 >>「………前から思ってたんだが、その布何の為に巻いてるんだ?」 >>「この服の参考にした、人間のファッション雑誌のモデルさんが巻いてた」 >>冥王が、一度布をほどき、巻き直しつつ言った。 > >闇:暇人ですね〜 > 人間のファッション雑誌調べる程………… >>「………実はお前、暇だろ」 >>「………そうかもしんない……… >> ………あああ、タテ結びになっちゃったよぅ」 >>もう一度挑戦する冥王。 >>「…んしょ、んしょ…あーなって、こーなって………… >> …………………………………ネクタイ結びだよ!これじゃ!」 >>一体何をどうしたら腰布がネクタイ結びになるとゆーのだ。 > >闇:器用ですね〜 > ある意味物凄く器用な冥王。 >>「不器用だな結構………ホレ、見せてみ」 >>布を手に取り、器用な手つきでくるくるっ、と巻くフィアナSr。 >>「これでよし」 >>ぽん、と冥王の腰を叩く。 >>「ありがとう」 >>「いえいえ♪」 >>素直ににこにこ笑ってお礼を言う冥王に、フィアナSrが、にっこりと笑い返した瞬間。 >>冥王は、殺気を感じた。 >>フィアナSrも、硬直して汗をだらだら流していたりする。 >>ぎぎぎぎぎ……… > >闇:予想ついた > つきましたか。 >>二人揃って、ゼンマイ人形の様な動きである一点を見ると。 >>身体中に殺気を漲らせ、手に得物(でっけェ薙刀)を持ったスクルドが立っていたのだった。 > >闇:こえっ、っていうか幼い子供いるのにそんなの出すなよなスクルド > スクルドの武器は薙刀。 覚えておくと得…………かも。 >> >> >> >>「もぉっ!いやらしーっ!サイテーっ!二人して見つめ合ってさーっ!」 >>「だから違うってぇぇぇぇっっ!!!!」 >>ぷんすかと怒るスクルドに、必死で弁解する冥王。 >>別に部下相手にここまでへこへこする必要は無いのだが、なんとなく弁解せずにはいられない。 > >闇:さすが部下Sの子供ですね > 娘に甘いパパなのです。 >>フィアナは、後ろで冥王神官達に嫉妬と羨望の視線を向けられて困惑していたり。 >>そんな中。 >>「そうか………シェーラの余りの色気の無さに、神族女に走ったか」 >>腕を組み、こくこく頷いている覇王。 > >闇:おい覇王、お前ひどいぞ > 酷い人v >>そして、ぽん、と左に控えているシェーラの肩を叩き、 >>「シェーラ……長い魔族の一生、こういう事もある……… >> 気を落とさずに、次の相手を見つけるがいい」 >>いきなりシェーラを諭し始める。 >>「違うっつーのぉぉっ!!」 >>「………いいんですよ………冥王様………」 >>遠い目シェーラ。 >>うるうると、大きな瞳に涙が浮かぶ。 > >闇:ええええ、やっぱりフィブシェラですか!? > はいっ! ええもうっvvv >>何処からかハンカチを取り出し、涙にむせびながら、 >>「私は、貴方が幸せなら……………………それで、幸せなんですから……………」 >>「そこっ!ヤなセリフ吐かないっ! >> ていうか僕はキミとそんな関係になった覚えは全くないっ!」 >>「…………………とまぁ冗談はそこまでにして」 >>さらり、と。 >>いきなり居直るシェーラ。 >>思わずコケる冥王。 >>憮然とした表情で、 > >闇:・・・・タカラズカ行ったらどうですかシェーラさん > それで食べて行けそうですよね。 >>「………僕、もしかしてからかわれた?」 >>「今頃気付いたんですか?」 >>きゃはははははは。 >>楽しそうに笑うシェーラ。 >>………ウソ泣きだった様である。 >>………………こ………コイツ………………結構イイ性格してやんの…………………… > >闇:報復がこえ〜 > 頑張れシェーラvv(無責任) >>心の中で呟く冥王。 >>「冗談はそこまでにして……… >> そこのミニマムが、ライアナなんですね?」 >>ミニマムって何。 >>「そうだよ」 >>「らいあ♪」 >>ちょこん、と冥王の膝に腰掛けた少女が、ぴっ、と手を挙げ自己紹介する。 >>「………………………無害な子に見えますね………………………………今は」 >>無表情のまま。 >>淡々と声を絞り出す海王。 >>海王の様子に、何かアブナいものを感じ、二、三歩身を引く周囲。 > >闇:オルエンの仇ですか > そです。(あっさり) >>「?」 >>小さいライアナだけが、にこにこと笑っている。 >>このまま育てば、大勢の人の幸せを破壊する元凶となる存在が。 >>気まずい雰囲気。 >>しぃぃぃぃぃぃん、と静まりかえる場の空気。 >>ばんっっ!! >>その場の雰囲気を振り払うかの様に、ドアが開いた。 >>ドアに全員の視線が集中する。 >>入ってきたのは。 >>頭に一つ、両手に一つずつ、椀を乗せた少女。 > >闇:うま〜 > 曲芸出来そうですね。 >>温かいスープでも入っているのだろうか、椀からは、ほかほかと蒸気が出ていたり。 >>「朝餉ができたが、食すか?」 > >闇:日本人ですかあんたは > 違うと思う。 >>………………………………………………………………………………………………………助かった。 >>フィアナJrの登場に、何人もの魔族が、心の中でこう呟いた。 >> > >闇:正確には全員ですか? > まだ寝てるヤツ以外全員。 >> >> >> >>「美味だな、結構」 >>ずずー、とスープをすすりながら感想を述べるラーシャート。 >>「後でレシピちょーだい」 >>「をう、いいとも」 >>「あ、パン取って」 >>「ジャムちょーだいvあ、うん、木イチゴジャム」 >>みんなで仲良くお食事タイム。 >>ライアナJrも、もふもふとブルーベリージャムつきトーストをかじっている。 >>フィアナJrは、食器を運んだりジュースを注いだり忙しそうに見える。 >>…………………………………………………………………………………………………………………… > >闇:・・・・平和すぎるほど平和ですね〜 > 良い事なんだかなんなんだか。 >>なんだっ!?この、平和な様相はっ!!?? >>一段落付いた頃。 >>「…………で………………」 >>フィアナJrが、口を開く。 >>「お前ら、ライアに逢ってどうするつもりだったんだ?」 >>フィアナJrの問いに。 >>顔を見合わせる一同。 >>『どーするつもりと言われたって』と言いたげである。 >>「……………………………………………………………………………………………… >> まぁ、世の中には色々あるんだ」 >>「成る程」 > >闇:納得するな! > 素直なフィアナ。 >>どう考えても言い訳になってないグラウの言葉に。 >>あっさり頷いて納得するフィアナ。 >>………………………ちょっと待て!それでいいのか!? >>本当にそれで良いのかアンタっ!? >>心の中で叫ぶ獣王。 >>「……………………神族って、わからないですね」 >>「同感だ」 >>遠い目のゼロスに、こくこく頷いて同意するアテネ。 > >闇:俺にゃああんた等も分からんぜよ > 早い話がみんなわからん。 >>「異種族理解ってのは、難しいですね………………」 >>「いや……異種族とか、なんとか以前の問題の様な…………」 >>考え込むウルド。 >>憮然とした顔つきでツッコむリノアン。 >>「………ま、私は暇つぶしができればそれでいい」 >>ずずっ。 >>言って、スープを一口すするフィアナJr。 > >闇:L様ですね〜 > L様ジュニア。(違う) >>「………この頃私は娯楽に飢えててな………… >> 何よりもまず暇つぶしができれば、面白ければオッケー、な所があったんだ」 >>解説するフィアナSr。 >>「………ンな、どこかの金色ママンみたいな……………」 >>「…………………………ところで……………………………… >> 二、三、聞きたい事があるんだが」 >>獣王が口を開く。 >>「ん?」 >>「さっき言ってた、『正体不明の怪しい奴等』の事なんだが…………………」 >>「ああ、アイツらか。 >> そいつらの事について知りたいなら、もうすぐここに来るぞ」 >>「へ?」 >>「毎日、定時に来てウチの中でなんかぶつぶつ呟いて帰って行くんだ。 >> ライアナ、ライアナ………………………ってな。 >> とりあえず害無いからほっといてるんだけど」 > >闇:おい > コラ待て。 >>「怪しめ。アンタは。頼むから。」 >>「いや、だって、赤の竜神様の教えに『他人を疑ってはいけない』と………………………」 >>「限度があるわ」 > >闇:確かに・・・・ > 限度を知らないフィアナ嬢。 >>獣王は思った。 >>フィアナの事を、大物なんだか大バカなんだか判断が付きにくい、とずっと思っていたが。 >>やはり、大バカであった………………………………………………………と。 > >闇:ははははは 間違っては無いと思う。 > >>「それに、やっぱり接触するのはコワいから、ヤツらが家に来ている間、押入やら物置の中にライアと二人で籠もってるんだ」 >>「…………………………はぁ…………………………さいでっか………………………………」 > >闇:追い出せよ > 追い出さないのがフィアナさん。(謎) >>「………………じゃ………………じゃあ、第二の質問」 >>「ん」 >>「フィアナとライアナって、このだだっ広い家に二人で住んでるの?」 >>「ああ、そうだ」 >>顔を見合わせる獣王と冥王。 >>何がなんだかよくわかっていない残り一同。 >>いきなりだが。 >>この家は、広い。 >>フィアナSrが初めて一同をここに連れてきたとき。 >>一同は、思わず『【家】って言うには謙遜しすぎだろコレ』と叫んでしまった位である。 > >闇:へ〜 > 大きいのです。おうち。 >>まだ年若い神族である二人が、赤の竜神の住む王都で、これだけの城を獲得できるとは思えない。 >>なら、この城は彼女らの上司………親の物で、彼女らはここに上司と共に住んでいるのだろう…………… >>そう思ったのだが。 >>「………………ここって………………………キミが建てたお城なの?」 >>「いや、違う」 >>にっこり笑うフィアナJr。 >>「この城は、赤の竜神様が建てて下さったんだ」 >> > >闇:でてくるのですね・・・・今回の元凶が・・・・・・・・ > そう。 本当の元凶が。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >>また出てきた『赤の竜神』の名。 >>彼女は一体なんなのか。 >>今の所めちゃくちゃ平和な死神シスターズに、何をさせたがっているのか。 >>それは次回のお楽しみ………ですか。 > >闇:ほうほうほう、楽しみですね〜 > ありがとうですv >>うぅみゅ。 >>次回明かせるかどうか、物凄く不安なんですけど。 >>ていうか、この話『神』がタチ悪すぎて、その内誰かから文句来ないか不安なんですけど。 >>とりあえず………………………………… >>頑張ります♪ > >闇:はい、頑張ってください。それでは今回はこの辺で・・・・ > >> >> >> >> >> 幕。 > いつもありがとうございますv がんばるのですっ! 闇竜さんも頑張ってくださいなv それでわっ! |
10615 | Re:第三十八話:ちっちゃい女神様 | キツネノテブクロ | 2002/10/14 09:57:26 |
記事番号10569へのコメント こんにちは、キツネノテブクロです。 ラダ:ども、ラダマンティスです。 こいつのオリキャラで、とりあえずラダとでも呼んで下さい。 こいつって・・・・;; >「お兄たん見てるんですぅ」 >にこにこ笑いながら、何とも素直な意見。 >お兄たんとは、冥王の事か。 >「…………正直なご意見ありがとうございました」 >ぺこりっ、と頭を下げる冥王。 >寝惚けているのか、それとも素か。 >個人的には後者希望。 二人揃って天然さんかな? 微笑ましい(^^) ラダ:素で言ってそうだよな。 >『洗い立ての白さに!酵素パワーのトォォォォォップ』ってなくらいに、不自然に白い神官服。(失礼) ↑これ、思いっきりウケました(笑) ラダ:なあ、その『洗い立ての白さに!酵素パワーのトォォォォォップ』って、何のことだ? 洗濯洗剤だよ。 ラダ:ア●ックとかみたいなやつか? そうそう(^^) >………赤眼の魔王は後日、蒼穹の王やら白霧に『息子がグレた』と泣きついたそうである。 >………蒼穹の王や白霧は、さぞかし困惑した事であろう。 >いや、もしかしたらその二者も同じく親バカで、思いっきり赤眼の魔王に同意した、と言う事もあるかも知れない。 赤眼の魔王の親バカぶりが、何と無く目に浮かびます。 ラダ:・・・・・ 沈黙しないでくれるか;; 白霧はラダ氏の母親みたいなモンだったね、私の話の中では(生まれた瞬間から、ぐれまくった息子に手を焼いて、金色の魔王に泣きついたんだよな;;)。 >素直ににこにこ笑ってお礼を言う冥王に、フィアナSrが、にっこりと笑い返した瞬間。 >冥王は、殺気を感じた。 >フィアナSrも、硬直して汗をだらだら流していたりする。 >ぎぎぎぎぎ……… >二人揃って、ゼンマイ人形の様な動きである一点を見ると。 >身体中に殺気を漲らせ、手に得物(でっけェ薙刀)を持ったスクルドが立っていたのだった。 こええええええええ(涙) その殺気はその他の神族に向けようよ、スクルド(汗) ラダ:いや・・・メティのほうが・・・いえなんでもありません!(滝汗)(←嫁さんの殺気を感じたらしい) >「私は、貴方が幸せなら……………………それで、幸せなんですから……………」 >「そこっ!ヤなセリフ吐かないっ! > ていうか僕はキミとそんな関係になった覚えは全くないっ!」 >「…………………とまぁ冗談はそこまでにして」 >さらり、と。 >いきなり居直るシェーラ。 >思わずコケる冥王。 さすが演技派魔族、フィブリゾもこけますよね。 >ちょこん、と冥王の膝に腰掛けた少女が、ぴっ、と手を挙げ自己紹介する。 >「………………………無害な子に見えますね………………………………今は」 >無表情のまま。 >淡々と声を絞り出す海王。 >海王の様子に、何かアブナいものを感じ、二、三歩身を引く周囲。 海王さん怖いです。 ラダ:我が子にも等しい存在を失えばな・・・いや、我が子そのものだったからか・・・? >…………………………………………………………………………………………………………………… >なんだっ!?この、平和な様相はっ!!?? ぴりぴりした雰囲気よりはいいと思います。 ラダ:まあそうなんだが・・・一応敵同士なんだろ? 神と魔は。 >ていうか、この話『神』がタチ悪すぎて、その内誰かから文句来ないか不安なんですけど。 私が書く神は天然ボケが入ってます。 >とりあえず………………………………… >頑張ります♪ 無理せず頑張ってください。 ではこの辺で、失礼します。 ラダ:ぺこっ(お辞儀してる) |
10616 | レスさんくす。 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/14 10:13:35 |
記事番号10615へのコメント >こんにちは、キツネノテブクロです。 > >ラダ:ども、ラダマンティスです。 >こいつのオリキャラで、とりあえずラダとでも呼んで下さい。 > >こいつって・・・・;; こんにちは、アズマコハクです。 レスありがとうございます。 > >>「お兄たん見てるんですぅ」 >>にこにこ笑いながら、何とも素直な意見。 >>お兄たんとは、冥王の事か。 >>「…………正直なご意見ありがとうございました」 >>ぺこりっ、と頭を下げる冥王。 >>寝惚けているのか、それとも素か。 >>個人的には後者希望。 >二人揃って天然さんかな? >微笑ましい(^^) > ほほえましいですなぁ………… ずっと、この状況が続けば良かったのかもしれませんけどね。(でもそうなったら話が続かぬ) >ラダ:素で言ってそうだよな。 素です。 完璧素です。 ウチの冥王様は凄い天然キャラですので。 ええもう。 > >>『洗い立ての白さに!酵素パワーのトォォォォォップ』ってなくらいに、不自然に白い神官服。(失礼) >↑これ、思いっきりウケました(笑) > >ラダ:なあ、その『洗い立ての白さに!酵素パワーのトォォォォォップ』って、何のことだ? > >洗濯洗剤だよ。 > >ラダ:ア●ックとかみたいなやつか? > >そうそう(^^) > ちなみに家ではそのア●ックを使っています。(ヲイ) >>………赤眼の魔王は後日、蒼穹の王やら白霧に『息子がグレた』と泣きついたそうである。 >>………蒼穹の王や白霧は、さぞかし困惑した事であろう。 >>いや、もしかしたらその二者も同じく親バカで、思いっきり赤眼の魔王に同意した、と言う事もあるかも知れない。 >赤眼の魔王の親バカぶりが、何と無く目に浮かびます。 > >ラダ:・・・・・ > >沈黙しないでくれるか;; >白霧はラダ氏の母親みたいなモンだったね、私の話の中では(生まれた瞬間から、ぐれまくった息子に手を焼いて、金色の魔王に泣きついたんだよな;;)。 > うぅむ。 可哀相(なんとなく)な白霧さん。 >>素直ににこにこ笑ってお礼を言う冥王に、フィアナSrが、にっこりと笑い返した瞬間。 >>冥王は、殺気を感じた。 >>フィアナSrも、硬直して汗をだらだら流していたりする。 >>ぎぎぎぎぎ……… >>二人揃って、ゼンマイ人形の様な動きである一点を見ると。 >>身体中に殺気を漲らせ、手に得物(でっけェ薙刀)を持ったスクルドが立っていたのだった。 >こええええええええ(涙) >その殺気はその他の神族に向けようよ、スクルド(汗) > >ラダ:いや・・・メティのほうが・・・いえなんでもありません!(滝汗)(←嫁さんの殺気を感じたらしい) > ヴェルダンディーは大鎌だったから……………… ヴェルダンディーが生きてたら、もっと怖い事態になったかも、とか思う私。 >>「私は、貴方が幸せなら……………………それで、幸せなんですから……………」 >>「そこっ!ヤなセリフ吐かないっ! >> ていうか僕はキミとそんな関係になった覚えは全くないっ!」 >>「…………………とまぁ冗談はそこまでにして」 >>さらり、と。 >>いきなり居直るシェーラ。 >>思わずコケる冥王。 >さすが演技派魔族、フィブリゾもこけますよね。 覇軍は未だに何となくシェーラの演技力を頼りにしてたような気がして仕方がありません。 > >>ちょこん、と冥王の膝に腰掛けた少女が、ぴっ、と手を挙げ自己紹介する。 >>「………………………無害な子に見えますね………………………………今は」 >>無表情のまま。 >>淡々と声を絞り出す海王。 >>海王の様子に、何かアブナいものを感じ、二、三歩身を引く周囲。 >海王さん怖いです。 > >ラダ:我が子にも等しい存在を失えばな・・・いや、我が子そのものだったからか・・・? > 取り敢えず、他の何者にも変えられない、愛しい存在だったのですよ。 >>…………………………………………………………………………………………………………………… >>なんだっ!?この、平和な様相はっ!!?? >ぴりぴりした雰囲気よりはいいと思います。 > >ラダ:まあそうなんだが・・・一応敵同士なんだろ? >神と魔は。 > 敵同士………………か…………………… なんか、過去ログ読み返してたら、 魔族が神族を『ライバル視』してるのに対して、 神族は魔族を『虐殺の対象』にしてる様な感じがした。 >>ていうか、この話『神』がタチ悪すぎて、その内誰かから文句来ないか不安なんですけど。 >私が書く神は天然ボケが入ってます。 ……………………いいなぁぁぁ。 そぉいうのぉぉぉぉぉぉぉ。(汗) >>とりあえず………………………………… >>頑張ります♪ >無理せず頑張ってください。 >ではこの辺で、失礼します。 > >ラダ:ぺこっ(お辞儀してる) ありがとうございます。 キツネさん(勝手に命名)も頑張ってくださいね。 それでは。 |
10618 | どうもなのです。 | ユア・ファンティン | 2002/10/14 10:38:25 |
記事番号10569へのコメント ユ:いやぁぁっぁぁっぁぁぁぁ―――――ん ライアちゃん、かわいいいいいいいいいい。 スクルドちゃんも、可愛いい―――。 (数分後) ユ:すいません。 話は、変わりますけど。 これが落ち着くまで、「忘却の彼方〜」をお休みさせていただきます。 その代わりになるかどうかは、ともかく、 「I・Feel〜」をシリ―ズ化したいのですがいいですか。 Vは、オルエンのつもりです。 このキャラ(ライアを憎む人のみ)の奴みたい というのがありましたから、とりあえずVの方に。 ウタゲの方も、かなり凄くなってます。 特に新入りが、 では、次回で。 |
10619 | やっほv(ヲイ) | 東琥珀 E-mail | 2002/10/14 10:50:23 |
記事番号10618へのコメント > > >ユ:いやぁぁっぁぁっぁぁぁぁ―――――ん > ライアちゃん、かわいいいいいいいいいい。 > スクルドちゃんも、可愛いい―――。 > おおっ。 ライア…………………… 昔はあんな子。 一体何がどうなってあぁなったのやら。(汗) スクルドは………………………………… 作者もよくわからん謎の人。(ヲイっ!) > > >(数分後) >ユ:すいません。 > 話は、変わりますけど。 > これが落ち着くまで、「忘却の彼方〜」をお休みさせていただきます。 > その代わりになるかどうかは、ともかく、 > 「I・Feel〜」をシリ―ズ化したいのですがいいですか。 > > Vは、オルエンのつもりです。 > このキャラ(ライアを憎む人のみ)の奴みたい > というのがありましたから、とりあえずVの方に。 > > > ウタゲの方も、かなり凄くなってます。 > 特に新入りが、 > > > では、次回で。 > > いいですとも♪ 好きにやってくださいな。 余談ですが…今。 十一時前現在、チャットに存在してます。 よろしかったら来てください。 それでは。 |
10621 | 第三十九話:邪神悪神女神様 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/14 11:24:42 |
記事番号10501へのコメント 『はァ!?』 全員の声がハモった。 「赤の竜神が建てた城!? 赤の竜神って………こんな若年神族の為に、そんな事してやる様なヤツだったか?」 「…………最近ボランティアに目覚めたとか………………」 「ボランティアの域かよっ!」 「……ちょっと…………その話、詳しく聞かせてもらえるかな?」 「ああ、いいよ」 誇らしげに、自慢げに言うフィアナJr。 「………まず……… …………………………………………………………………… 私とライアは、死神なんだ」 何故か、少し視線を落とす彼女。 ライアナの話によると、死神の仕事に神族としての誇りを持っていたらしいフィアナだが、 やはりコンプレックスというものもあったらしい。 「……………知ってるだろ? 死神…って、ちょっと神族の中では嫌われてるんだよな」 少し、寂しそうに言う彼女。 まぁ、無理もあるまい。 「それで…色んな神族の中でな。 死神だけは、王都に住むのを禁じられてるんだ」 「……え? でも、貴女達は………」 「ああ。私達はな、例外なんだ♪ …なんていうか…数年前までは、私達は王都から遠く離れた村に住んでいたんだ。 死神たちだけが住む村」 「………ヤな村ですわね…………語呂的に」 「………しぃっ………聞こえるぞ、ダルフィン」 「だけど、ある日、王都から、赤の竜神様の御使いがやってきたんだ。 そして、私とライアを、特別に王都に住まわせてやる、と言って」 嬉しそうに、きゃたきゃたと笑うフィアナJr。 幼い為、自分の境遇がどの様な物か解っていないのだ。 そう。 彼女らは、人質なのである。 赤の竜神は、死神らが、王都から遠く離れた場所で、何をやらかすかに危惧を抱いていたのだろう。 そこで、自分の境遇がよく解らない程に幼い、フィアナ・ライアナ姉妹を差し出す様に要求したのだ。 多分…………………………………………………… いや、絶対。 フィアナとライアナは、死神をまとめていた、族長的存在の者の娘なのではないだろうか。 早い話が…………… 赤の竜神は。 死神達の長の娘を人質に取り、死神達が妙な事をしでかさないように見張っているのだろう。 ……………………………………………………… アンタと一緒にいたくないからあっち行け、でも隠れて変な事されたら困るから王女差し出せ。 神種偏見も、ここまで来ればイジメである。 「苦労したんだねぇ…………」 哀れみの眼差しで見る冥王に、軽く笑って首を横に振るフィアナSr。 こんな境遇も、この頃の姉妹にとっては、『留学』気分なのだろう。 なんとなく、フィアナJrの明るさが痛々しい。 「本当に、赤の竜神様には良くして頂いている……… 私達姉妹の為に、こんな城まで建てて頂いた……… もう少し年月が経てば、赤の竜神様直属の兵士として、赤の竜神様の居城で働く様にも仰って頂いた」 しみじみと、嬉しそうに言うフィアナJr。 「………成長しても手元に置いて監視する気だったんだな………」 魔竜王の呟きに、冥王が目で『聞こえるよ』と合図する。 「もうすぐ、一番下の妹も来るんだ……… 楽しみだ、どんな子なのか」 『え?』 フィアナJrの言葉に、何人かの魔族が声を上げた。 「…………逢った事無いの?」 「ああ。全然。」 さらりと言って笑う彼女。 「私とライアは、アイツが生まれる前にここに来たからなッ! それから里帰りなんかしてないのに、逢えるワケがないッ!」 いやそんな楽しそうに言われても。 「………そろそろ、一度村に帰して貰える様に、赤の竜神様に頼んでみるつもりなのだがな。 ライアは、母上の顔も父上の顔も知らんのだ」 …………………………………………………………………………………………………………………………… 帰して貰える訳無いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!! 相変わらずにこにこと嬉しそうなフィアナJrに、心の中でツッコむ一同。 フィアナSrが、過去の自分の余りのお人好しっぷりに、目眩を起こしていたりする。 「赤の竜神…………………………… 魔族より酷いぞ多分」 ぼそりと呟く獣王に、こくこくと無言で頷くゼロス。 赤の竜神が、自分の治める一族相手に人質を取る様なヤツだと知ったら、 人間界の神官達は、さぞかし傷つく事であろう。 知らぬが仏とはこの事である。 「最後のクッキー、私が貰うぞ」 黙りこくる魔族達の中で。 クッキーを頬張る、フィアナJrの声だけが、嬉しそうだった。 「うみゅぅ…………………………………」 冥王は、考え込んでいた。 「…………………………冥王様」 ガイアが呼びかける。 「余計な事かも知れませんけど………………………………………………………… ライアナJrのおもちゃ頭の上に乗せたままでシリアス顔しても、あんまりキマりませんよ」 「………………………………………………………………ほっといて………………………………お願いだから」 冥王の背後では、ライアナJrが、きゃっきゃっと笑いながら、冥王の頭の上に積木を積み上げていたりする。 冥王は、すっかりライアナJrの遊び道具に指定されてしまったらしい。 ………………………………………ご愁傷様。 「で…一応聞きますけど、何考えてるんですか?」 「帰り方」 身もフタもなく、あっさり言い返す冥王。 「帰り方………って……………」 「なんか………かなり昔に飛ばされちゃったみたいだもんね。 僕たち、これから五、六年……で済まないな…………… 『今』のライアナが十五、六で『記憶』のライアナは三歳。 …………僕たち、ひたすら十二、三年間ライアナをストーカーするワケ?」 「う゛っ……………」 さすがにそれはヤだったのか、呻くガイア。 「…いくらなんでもさぁ……… ライアナも、そんなアホな事させるつもり無いと思うんだよね。 ライアナは、僕らを毒虫かなんかみたいに思ってるだろうし。 『魔族なんかに私の記憶の中をそう長い間うろついて欲しく無いですぅぅぅ』」 結構似てた。 思わず吹き出すガイア。 「で…………… 何らかの方法で、この記憶の世界の時間を操る事、出来そうなんだけど。 その方法がねぇ………………………… 全然思い付かないんだなこれが」 ふるふると首を横に振る。 ガイアは、くすっ、と笑い、 「ま、気長に行きましょうよ♪」 「そだねー」 何となく遠い目になる二人。 冥王の頭の上に、塔が完成していた。(器用なもんだ) その時。 「ん?」 冥王は、ぱたぱた、と、フィアナが二人揃って手招きしているのに気が付いた。 立ち上がる冥王。 塔が崩れ、ライアナJrが少し切なそうな顔をするが、そんな事に構ってられない。 「…………………あの……………………やめて頂けます?」 「♪」 今度は、ガイアの頭の上が建設予定地らしい。 「どしたの?」 二人の手招きに応え、窓際に行く冥王。 「来たぞ。正体不明の怪しい奴等」 「どれどれ」 ひょいっ、と、四階の窓の下を覗く冥王。 同時に、顔をしかめた。 何人かの集団が、黒いロープにすっかり身を包み、顔さえも見えない状態で、 こそこそと城の中に入ろうとしている。 「…………うあ……………こりゃ怪しいわ…………確かに……………」 「だろ?」 「ゼロスに勝るとも劣んないね」 「………冥王様………」 正直な冥王の感想に、ちょっと不満げなゼロス。 「くっ…世の中に、ゼロス以上に怪しいヤツがいるなんて…………」 「…………獣王様…………」 これまた正直な獣王の言葉に、壁に向かって『の』の字を書き始める。 「………で………どうする?」 「………どうする………って言ったって………なぁ」 獣王の問いに、困った様に首を傾げる覇王。 「ねぇ、フィアナ、どうすればいいとおも…………………… …………………ってちょっと待て。」 冥王が、フィアナの指示を仰ごうと後ろを振り向いた時には。 ライアナJrを抱え、いそいそと戸棚に入るフィアナJrと、大きな柱時計の中に入ろうとするフィアナSr。 「Jrはともかくっ!なんでキミが隠れるのッ!キミがっ!」 神官服のリボンをつかみ、引っ張る冥王。 「はっ!しまったっ!条件反射でついっ!」 「『オオカミと七匹の子ヤギ』の末っ子ヤギみたいですわね」 「…ああもぉワケわからん」 疲れた様に言う覇王。 「……で?どうする?」 「………………………………………………うーん……………?」 考え込む冥王。 「……………押してもダメなら引いてみな…………… 引いてもダメなら…………………………………………………… 押してみようか」 『は?』 冥王の言葉に、ほぼ全員が間の抜けた声を上げた。 言い訳あんど言い逃れ うーむ。 赤の竜神鬼畜度更に上がってますねー。 次はどーなるのかちょっと楽しみ(ヲイ) 次回、黒ずくめのかたがたの正体が明らかにっ!(いやそんなたいそーなもんではない決して) そういうわけで、今回あとがき短いけど、また次回っ!! 幕。 |
10623 | 早い!もう出てる! | 白樹 | 2002/10/14 11:45:48 |
記事番号10621へのコメント 学校から帰ってきたら続きがあがっててめちゃめちゃうれしい白樹です。 小さい頃のライアナかわいいですねぇ〜。これがどうしたらああなってしまうのか。やっぱり、自分が人質だって気づいた時ですかね。それにしても、神サマの種族偏見ひどいですね。まるで戦国時代の人質みたいじゃないですか。死神だっていなきゃいけない神なのに。 と、ずらずら書き連ねましたが、今回の感想はこのくらいです。この五大魔族はいっつも楽しみにしてるのでがんばってください。 でも・・・・・・明日から五日間修学旅行・・・・・ ああ・・・来られない・・・ 中二はつらいよ・・・(泣) |
10661 | 早いだけが取り柄の女ッ!(待テ) | 東琥珀 E-mail | 2002/10/15 22:17:37 |
記事番号10623へのコメント また読んで下さったのですね。 嬉しいのです。 >学校から帰ってきたら続きがあがっててめちゃめちゃうれしい白樹です。 そ…そぉですか? そんなに喜んで頂いて、恐縮の限りなのです。 これからも頑張りますから、見守っていて下さいね。 >小さい頃のライアナかわいいですねぇ〜。これがどうしたらああなってしまうのか。やっぱり、自分が人質だって気づいた時ですかね。それにしても、神サマの種族偏見ひどいですね。まるで戦国時代の人質みたいじゃないですか。死神だっていなきゃいけない神なのに。 ですね。 どんな存在だろうと、『いらない』存在なんていないんです。 私は、奢りすぎて、それをすっかり忘れてしまっている神を描いたのです。 > と、ずらずら書き連ねましたが、今回の感想はこのくらいです。この五大魔族はいっつも楽しみにしてるのでがんばってください。 頑張ります。 > でも・・・・・・明日から五日間修学旅行・・・・・ ああ・・・来られない・・・ 中二はつらいよ・・・(泣) 中二か。 私は中三だ。 修学旅行は北海道v(自慢してどうする) 帰ってきたらまとめ読みしましょうっ♪(ヲイ) それでは、レスありがとでしたvv |
10625 | Re:第三十九話:邪神悪神女神様 | 闇竜翔 E-mail | 2002/10/14 12:46:49 |
記事番号10621へのコメント >『はァ!?』 >全員の声がハモった。 >「赤の竜神が建てた城!? > 赤の竜神って………こんな若年神族の為に、そんな事してやる様なヤツだったか?」 >「…………最近ボランティアに目覚めたとか………………」 闇:をい >「ボランティアの域かよっ!」 >「……ちょっと…………その話、詳しく聞かせてもらえるかな?」 >「ああ、いいよ」 >誇らしげに、自慢げに言うフィアナJr。 >「………まず……… > …………………………………………………………………… > 私とライアは、死神なんだ」 >何故か、少し視線を落とす彼女。 >ライアナの話によると、死神の仕事に神族としての誇りを持っていたらしいフィアナだが、 >やはりコンプレックスというものもあったらしい。 >「……………知ってるだろ? > 死神…って、ちょっと神族の中では嫌われてるんだよな」 闇:へ〜、僕の中では死神って言うと神というよりか妖魔に近いような気がする >少し、寂しそうに言う彼女。 >まぁ、無理もあるまい。 >「それで…色んな神族の中でな。 > 死神だけは、王都に住むのを禁じられてるんだ」 闇:はにゃ? >「……え? > でも、貴女達は………」 >「ああ。私達はな、例外なんだ♪ > …なんていうか…数年前までは、私達は王都から遠く離れた村に住んでいたんだ。 > 死神たちだけが住む村」 >「………ヤな村ですわね…………語呂的に」 >「………しぃっ………聞こえるぞ、ダルフィン」 >「だけど、ある日、王都から、赤の竜神様の御使いがやってきたんだ。 > そして、私とライアを、特別に王都に住まわせてやる、と言って」 >嬉しそうに、きゃたきゃたと笑うフィアナJr。 >幼い為、自分の境遇がどの様な物か解っていないのだ。 >そう。 >彼女らは、人質なのである。 闇:早い話が人身御供ってことですか >赤の竜神は、死神らが、王都から遠く離れた場所で、何をやらかすかに危惧を抱いていたのだろう。 >そこで、自分の境遇がよく解らない程に幼い、フィアナ・ライアナ姉妹を差し出す様に要求したのだ。 >多分…………………………………………………… >いや、絶対。 >フィアナとライアナは、死神をまとめていた、族長的存在の者の娘なのではないだろうか。 闇:ありえますね〜 >早い話が…………… >赤の竜神は。 >死神達の長の娘を人質に取り、死神達が妙な事をしでかさないように見張っているのだろう。 >……………………………………………………… >アンタと一緒にいたくないからあっち行け、でも隠れて変な事されたら困るから王女差し出せ。 >神種偏見も、ここまで来ればイジメである。 闇:ひどいですね・・・・(黒い炎発動)ふふふふふぶつぶつぶつ ファ:をい、混滅斬唱えるな! >「苦労したんだねぇ…………」 >哀れみの眼差しで見る冥王に、軽く笑って首を横に振るフィアナSr。 >こんな境遇も、この頃の姉妹にとっては、『留学』気分なのだろう。 >なんとなく、フィアナJrの明るさが痛々しい。 闇:・・・・(黒い炎さらにヒートアップ) >「本当に、赤の竜神様には良くして頂いている……… > 私達姉妹の為に、こんな城まで建てて頂いた……… > もう少し年月が経てば、赤の竜神様直属の兵士として、赤の竜神様の居城で働く様にも仰って頂いた」 >しみじみと、嬉しそうに言うフィアナJr。 >「………成長しても手元に置いて監視する気だったんだな………」 >魔竜王の呟きに、冥王が目で『聞こえるよ』と合図する。 闇:魔竜王、もうちょっと考えて行動しようね >「もうすぐ、一番下の妹も来るんだ……… > 楽しみだ、どんな子なのか」 >『え?』 >フィアナJrの言葉に、何人かの魔族が声を上げた。 >「…………逢った事無いの?」 >「ああ。全然。」 >さらりと言って笑う彼女。 >「私とライアは、アイツが生まれる前にここに来たからなッ! > それから里帰りなんかしてないのに、逢えるワケがないッ!」 >いやそんな楽しそうに言われても。 >「………そろそろ、一度村に帰して貰える様に、赤の竜神様に頼んでみるつもりなのだがな。 > ライアは、母上の顔も父上の顔も知らんのだ」 >…………………………………………………………………………………………………………………………… >帰して貰える訳無いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!! 闇:絶対! >相変わらずにこにこと嬉しそうなフィアナJrに、心の中でツッコむ一同。 >フィアナSrが、過去の自分の余りのお人好しっぷりに、目眩を起こしていたりする。 闇:ははははは、でも赤き竜神許すまじ・・・・ >「赤の竜神…………………………… > 魔族より酷いぞ多分」 >ぼそりと呟く獣王に、こくこくと無言で頷くゼロス。 >赤の竜神が、自分の治める一族相手に人質を取る様なヤツだと知ったら、 >人間界の神官達は、さぞかし傷つく事であろう。 >知らぬが仏とはこの事である。 闇:仏じゃないけどね >「最後のクッキー、私が貰うぞ」 >黙りこくる魔族達の中で。 >クッキーを頬張る、フィアナJrの声だけが、嬉しそうだった。 > >「うみゅぅ…………………………………」 >冥王は、考え込んでいた。 >「…………………………冥王様」 >ガイアが呼びかける。 >「余計な事かも知れませんけど………………………………………………………… > ライアナJrのおもちゃ頭の上に乗せたままでシリアス顔しても、あんまりキマりませんよ」 >「………………………………………………………………ほっといて………………………………お願いだから」 >冥王の背後では、ライアナJrが、きゃっきゃっと笑いながら、冥王の頭の上に積木を積み上げていたりする。 >冥王は、すっかりライアナJrの遊び道具に指定されてしまったらしい。 >………………………………………ご愁傷様。 闇:南無 >「で…一応聞きますけど、何考えてるんですか?」 >「帰り方」 >身もフタもなく、あっさり言い返す冥王。 >「帰り方………って……………」 >「なんか………かなり昔に飛ばされちゃったみたいだもんね。 > 僕たち、これから五、六年……で済まないな…………… > 『今』のライアナが十五、六で『記憶』のライアナは三歳。 > …………僕たち、ひたすら十二、三年間ライアナをストーカーするワケ?」 >「う゛っ……………」 >さすがにそれはヤだったのか、呻くガイア。 闇:普通は嫌ですね〜 >「…いくらなんでもさぁ……… > ライアナも、そんなアホな事させるつもり無いと思うんだよね。 > ライアナは、僕らを毒虫かなんかみたいに思ってるだろうし。 > 『魔族なんかに私の記憶の中をそう長い間うろついて欲しく無いですぅぅぅ』」 >結構似てた。 >思わず吹き出すガイア。 闇:フィブって不思議な所で器用ですね〜 >「で…………… > 何らかの方法で、この記憶の世界の時間を操る事、出来そうなんだけど。 > その方法がねぇ………………………… > 全然思い付かないんだなこれが」 >ふるふると首を横に振る。 >ガイアは、くすっ、と笑い、 >「ま、気長に行きましょうよ♪」 >「そだねー」 >何となく遠い目になる二人。 >冥王の頭の上に、塔が完成していた。(器用なもんだ) 闇:ははははは > >その時。 >「ん?」 >冥王は、ぱたぱた、と、フィアナが二人揃って手招きしているのに気が付いた。 >立ち上がる冥王。 >塔が崩れ、ライアナJrが少し切なそうな顔をするが、そんな事に構ってられない。 >「…………………あの……………………やめて頂けます?」 >「♪」 >今度は、ガイアの頭の上が建設予定地らしい。 闇:まあ頑張ってくれ >「どしたの?」 >二人の手招きに応え、窓際に行く冥王。 >「来たぞ。正体不明の怪しい奴等」 >「どれどれ」 >ひょいっ、と、四階の窓の下を覗く冥王。 >同時に、顔をしかめた。 >何人かの集団が、黒いロープにすっかり身を包み、顔さえも見えない状態で、 >こそこそと城の中に入ろうとしている。 >「…………うあ……………こりゃ怪しいわ…………確かに……………」 >「だろ?」 >「ゼロスに勝るとも劣んないね」 >「………冥王様………」 >正直な冥王の感想に、ちょっと不満げなゼロス。 闇:ほんとのことだから仕方ない >「くっ…世の中に、ゼロス以上に怪しいヤツがいるなんて…………」 >「…………獣王様…………」 >これまた正直な獣王の言葉に、壁に向かって『の』の字を書き始める。 闇:ゼロスご愁傷様 >「………で………どうする?」 >「………どうする………って言ったって………なぁ」 >獣王の問いに、困った様に首を傾げる覇王。 >「ねぇ、フィアナ、どうすればいいとおも…………………… > …………………ってちょっと待て。」 >冥王が、フィアナの指示を仰ごうと後ろを振り向いた時には。 >ライアナJrを抱え、いそいそと戸棚に入るフィアナJrと、大きな柱時計の中に入ろうとするフィアナSr。 闇:をい、何やってるんだ >「Jrはともかくっ!なんでキミが隠れるのッ!キミがっ!」 >神官服のリボンをつかみ、引っ張る冥王。 >「はっ!しまったっ!条件反射でついっ!」 >「『オオカミと七匹の子ヤギ』の末っ子ヤギみたいですわね」 >「…ああもぉワケわからん」 >疲れた様に言う覇王。 >「……で?どうする?」 >「………………………………………………うーん……………?」 >考え込む冥王。 >「……………押してもダメなら引いてみな…………… > 引いてもダメなら…………………………………………………… > 押してみようか」 >『は?』 >冥王の言葉に、ほぼ全員が間の抜けた声を上げた。 闇:皆同じ意見でしょう、冥王様ってわからない・・・・ > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ > >うーむ。 >赤の竜神鬼畜度更に上がってますねー。 >次はどーなるのかちょっと楽しみ(ヲイ) 闇:頑張ってくださいv >次回、黒ずくめのかたがたの正体が明らかにっ!(いやそんなたいそーなもんではない決して) 闇:もしかして、赤き竜神だったり・・・・ >そういうわけで、今回あとがき短いけど、また次回っ!! > 闇:は〜い、次回も楽しみにしてます。それでは、これからも頑張ってください > > > 幕。 |
10663 | ふぅ。 | 東琥珀 E-mail | 2002/10/15 22:41:40 |
記事番号10625へのコメント >>「…………最近ボランティアに目覚めたとか………………」 > >闇:をい ぼけぼけラルターク。 > >>「……………知ってるだろ? >> 死神…って、ちょっと神族の中では嫌われてるんだよな」 > >闇:へ〜、僕の中では死神って言うと神というよりか妖魔に近いような気がする ウチでは神です。 一応。 > >>少し、寂しそうに言う彼女。 >>まぁ、無理もあるまい。 >>「それで…色んな神族の中でな。 >> 死神だけは、王都に住むのを禁じられてるんだ」 > >闇:はにゃ? > ふにゃ。 >>「……え? >> でも、貴女達は………」 >>「ああ。私達はな、例外なんだ♪ >> …なんていうか…数年前までは、私達は王都から遠く離れた村に住んでいたんだ。 >> 死神たちだけが住む村」 >>「………ヤな村ですわね…………語呂的に」 >>「………しぃっ………聞こえるぞ、ダルフィン」 >>「だけど、ある日、王都から、赤の竜神様の御使いがやってきたんだ。 >> そして、私とライアを、特別に王都に住まわせてやる、と言って」 >>嬉しそうに、きゃたきゃたと笑うフィアナJr。 >>幼い為、自分の境遇がどの様な物か解っていないのだ。 >>そう。 >>彼女らは、人質なのである。 > >闇:早い話が人身御供ってことですか > そんなもん。 >>赤の竜神は、死神らが、王都から遠く離れた場所で、何をやらかすかに危惧を抱いていたのだろう。 >>そこで、自分の境遇がよく解らない程に幼い、フィアナ・ライアナ姉妹を差し出す様に要求したのだ。 >>多分…………………………………………………… >>いや、絶対。 >>フィアナとライアナは、死神をまとめていた、族長的存在の者の娘なのではないだろうか。 > >闇:ありえますね〜 > 絶対そうですね〜 >>早い話が…………… >>赤の竜神は。 >>死神達の長の娘を人質に取り、死神達が妙な事をしでかさないように見張っているのだろう。 >>……………………………………………………… >>アンタと一緒にいたくないからあっち行け、でも隠れて変な事されたら困るから王女差し出せ。 >>神種偏見も、ここまで来ればイジメである。 > >闇:ひどいですね・・・・(黒い炎発動)ふふふふふぶつぶつぶつ >ファ:をい、混滅斬唱えるな! > うあこわッ!! >>「苦労したんだねぇ…………」 >>哀れみの眼差しで見る冥王に、軽く笑って首を横に振るフィアナSr。 >>こんな境遇も、この頃の姉妹にとっては、『留学』気分なのだろう。 >>なんとなく、フィアナJrの明るさが痛々しい。 > >闇:・・・・(黒い炎さらにヒートアップ) > 熱い…ような、冷たい…ような…… >>「本当に、赤の竜神様には良くして頂いている……… >> 私達姉妹の為に、こんな城まで建てて頂いた……… >> もう少し年月が経てば、赤の竜神様直属の兵士として、赤の竜神様の居城で働く様にも仰って頂いた」 >>しみじみと、嬉しそうに言うフィアナJr。 >>「………成長しても手元に置いて監視する気だったんだな………」 >>魔竜王の呟きに、冥王が目で『聞こえるよ』と合図する。 > >闇:魔竜王、もうちょっと考えて行動しようね > 暴走ガーヴ。 >>「もうすぐ、一番下の妹も来るんだ……… >> 楽しみだ、どんな子なのか」 >>『え?』 >>フィアナJrの言葉に、何人かの魔族が声を上げた。 >>「…………逢った事無いの?」 >>「ああ。全然。」 >>さらりと言って笑う彼女。 >>「私とライアは、アイツが生まれる前にここに来たからなッ! >> それから里帰りなんかしてないのに、逢えるワケがないッ!」 >>いやそんな楽しそうに言われても。 >>「………そろそろ、一度村に帰して貰える様に、赤の竜神様に頼んでみるつもりなのだがな。 >> ライアは、母上の顔も父上の顔も知らんのだ」 >>…………………………………………………………………………………………………………………………… >>帰して貰える訳無いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!! > >闇:絶対! > ええもう。確実。 >>相変わらずにこにこと嬉しそうなフィアナJrに、心の中でツッコむ一同。 >>フィアナSrが、過去の自分の余りのお人好しっぷりに、目眩を起こしていたりする。 > >闇:ははははは、でも赤き竜神許すまじ・・・・ > >>「赤の竜神…………………………… >> 魔族より酷いぞ多分」 >>ぼそりと呟く獣王に、こくこくと無言で頷くゼロス。 >>赤の竜神が、自分の治める一族相手に人質を取る様なヤツだと知ったら、 >>人間界の神官達は、さぞかし傷つく事であろう。 >>知らぬが仏とはこの事である。 > >闇:仏じゃないけどね > 例えです。 例え。 >>「最後のクッキー、私が貰うぞ」 >>黙りこくる魔族達の中で。 >>クッキーを頬張る、フィアナJrの声だけが、嬉しそうだった。 >> >>「うみゅぅ…………………………………」 >>冥王は、考え込んでいた。 >>「…………………………冥王様」 >>ガイアが呼びかける。 >>「余計な事かも知れませんけど………………………………………………………… >> ライアナJrのおもちゃ頭の上に乗せたままでシリアス顔しても、あんまりキマりませんよ」 >>「………………………………………………………………ほっといて………………………………お願いだから」 >>冥王の背後では、ライアナJrが、きゃっきゃっと笑いながら、冥王の頭の上に積木を積み上げていたりする。 >>冥王は、すっかりライアナJrの遊び道具に指定されてしまったらしい。 >>………………………………………ご愁傷様。 > >闇:南無 > アミダブツ。 >>「で…一応聞きますけど、何考えてるんですか?」 >>「帰り方」 >>身もフタもなく、あっさり言い返す冥王。 >>「帰り方………って……………」 >>「なんか………かなり昔に飛ばされちゃったみたいだもんね。 >> 僕たち、これから五、六年……で済まないな…………… >> 『今』のライアナが十五、六で『記憶』のライアナは三歳。 >> …………僕たち、ひたすら十二、三年間ライアナをストーカーするワケ?」 >>「う゛っ……………」 >>さすがにそれはヤだったのか、呻くガイア。 > >闇:普通は嫌ですね〜 > ノーマルなら。 >>「…いくらなんでもさぁ……… >> ライアナも、そんなアホな事させるつもり無いと思うんだよね。 >> ライアナは、僕らを毒虫かなんかみたいに思ってるだろうし。 >> 『魔族なんかに私の記憶の中をそう長い間うろついて欲しく無いですぅぅぅ』」 >>結構似てた。 >>思わず吹き出すガイア。 > >闇:フィブって不思議な所で器用ですね〜 > 変な所で。 >>「で…………… >> 何らかの方法で、この記憶の世界の時間を操る事、出来そうなんだけど。 >> その方法がねぇ………………………… >> 全然思い付かないんだなこれが」 >>ふるふると首を横に振る。 >>ガイアは、くすっ、と笑い、 >>「ま、気長に行きましょうよ♪」 >>「そだねー」 >>何となく遠い目になる二人。 >>冥王の頭の上に、塔が完成していた。(器用なもんだ) > >闇:ははははは > エッフェル塔希望。 >> >>その時。 >>「ん?」 >>冥王は、ぱたぱた、と、フィアナが二人揃って手招きしているのに気が付いた。 >>立ち上がる冥王。 >>塔が崩れ、ライアナJrが少し切なそうな顔をするが、そんな事に構ってられない。 >>「…………………あの……………………やめて頂けます?」 >>「♪」 >>今度は、ガイアの頭の上が建設予定地らしい。 > >闇:まあ頑張ってくれ > ファイトー。 >>「どしたの?」 >>二人の手招きに応え、窓際に行く冥王。 >>「来たぞ。正体不明の怪しい奴等」 >>「どれどれ」 >>ひょいっ、と、四階の窓の下を覗く冥王。 >>同時に、顔をしかめた。 >>何人かの集団が、黒いロープにすっかり身を包み、顔さえも見えない状態で、 >>こそこそと城の中に入ろうとしている。 >>「…………うあ……………こりゃ怪しいわ…………確かに……………」 >>「だろ?」 >>「ゼロスに勝るとも劣んないね」 >>「………冥王様………」 >>正直な冥王の感想に、ちょっと不満げなゼロス。 > >闇:ほんとのことだから仕方ない > うんうん。 >>「くっ…世の中に、ゼロス以上に怪しいヤツがいるなんて…………」 >>「…………獣王様…………」 >>これまた正直な獣王の言葉に、壁に向かって『の』の字を書き始める。 > >闇:ゼロスご愁傷様 > ちーん。 >>「………で………どうする?」 >>「………どうする………って言ったって………なぁ」 >>獣王の問いに、困った様に首を傾げる覇王。 >>「ねぇ、フィアナ、どうすればいいとおも…………………… >> …………………ってちょっと待て。」 >>冥王が、フィアナの指示を仰ごうと後ろを振り向いた時には。 >>ライアナJrを抱え、いそいそと戸棚に入るフィアナJrと、大きな柱時計の中に入ろうとするフィアナSr。 > >闇:をい、何やってるんだ > こそこそと。 >>「Jrはともかくっ!なんでキミが隠れるのッ!キミがっ!」 >>神官服のリボンをつかみ、引っ張る冥王。 >>「はっ!しまったっ!条件反射でついっ!」 >>「『オオカミと七匹の子ヤギ』の末っ子ヤギみたいですわね」 >>「…ああもぉワケわからん」 >>疲れた様に言う覇王。 >>「……で?どうする?」 >>「………………………………………………うーん……………?」 >>考え込む冥王。 >>「……………押してもダメなら引いてみな…………… >> 引いてもダメなら…………………………………………………… >> 押してみようか」 >>『は?』 >>冥王の言葉に、ほぼ全員が間の抜けた声を上げた。 > >闇:皆同じ意見でしょう、冥王様ってわからない・・・・ > 謎。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ >> >>うーむ。 >>赤の竜神鬼畜度更に上がってますねー。 >>次はどーなるのかちょっと楽しみ(ヲイ) > >闇:頑張ってくださいv > 頑張りますvv >>次回、黒ずくめのかたがたの正体が明らかにっ!(いやそんなたいそーなもんではない決して) > >闇:もしかして、赤き竜神だったり・・・・ > さぁ?(にやり) >>そういうわけで、今回あとがき短いけど、また次回っ!! >> > >闇:は〜い、次回も楽しみにしてます。それでは、これからも頑張ってください > >> >> >> 幕。 > 頑張りますvv ファイトですvv それではまたvv |
10664 | 番外:五大魔族と五人の部下達inぱられるわぁるど☆ | 東琥珀 E-mail | 2002/10/15 22:48:00 |
記事番号10501へのコメント この間リクエスト頂いた作品を書き上げている…… その間に書いてみた(時間稼ぎとも言う)番外編です。 ………番外編、とは言っても…………… 早い話が、自分の書いたパロの更にパロです。(汗) ああ、外道。(汗) ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°・:*:・゜'★.。・:*:・゜'☆♪ 「ぎあああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!!!」 身体中に走る、衝撃と痛み。 耐えられずに、絶叫を上げるオルエン。 自らの躰から流出する液体が、大地を紅く染めていく。 その中で、藻掻き、苦しみ、のたうつ。 「あ…あ…ああああああ………ああああ………」 どんどん悲鳴はか細くなり、躰の動きは鈍くなった。 ………………そろそろ潮時か………………… 心の中で呟き、ふあっ、とオルエンの近くに舞い降りるライアナ。 か細い腕からは信じられない様な力で、オルエンの胸元を掴み、空中に引きずり上げた。 ひくんっ、と痙攣するオルエン。 ………………まだ、生きている。 ………………結構、しつこい。 「……………………………………アレルヤ」 ぽそり、と小さな声で呟くと。 どずっ! 手にしたナイフを、オルエンの胸元に突き立てた。 どぢゃっ! オルエンの躰を、地に投げ捨てる。 未だ手に残る感触を愉しむかの様に、手を握ったり開いたりするライアナ。 手に付いた血を、楽しそうに眺めている。 その姿は、まるで粘土細工で遊ぶ子供の様だった。 辺りの結界を解き、ふと、ある一点を見て…………………… ひきききっ! マトモに、ライアナの表情が強張った。 自らの血の海の中、むっくり起きあがったオルエンを見て。 「な…な…ななな…?」 動揺するライアナ。 オルエンも不思議そうである。 「……………………あ…………アンデッド……………!?」 呟くライアナ。 無論ンなワケはない。 「をう。」 ぽんっ、と手を打つオルエン。 にっこりと笑い、 「いやぁ、いいタイミングで魔族の封印、解けたみたいだvはっはっはvvラッキーvv」 ………………………………………………………………………………… 「うそおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!????」 顔を真っ青にして叫ぶライアナ。 「ホントv」 「あああああああああああああああああああああああああああ」 ひたすら呻き続ける彼女。 まぁ、無理もあるまい。 魔族状態時のオルエンの手強さを知っていたから、人間になっているウチに殺そうとしたのだ。 まさか、こんなギリギリの一瞬で封印が解けるとは。 まさか、こんな事になるとは。 ちゃっ。 地面に転がった、槍を拾い上げるオルエン。 「さぁて、どうしてくれようか」 にっこりと、笑みを浮かべて見せた。 「…だから、殺すならさっさと殺せ、と言ったのに………」 妹の遺品を前にして。 フィアナは、泣いて良いのか指さして笑っていいのか、迷っていた。 五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 完。(ヲイ!!) 言い訳あんど言い逃れ。 ………そ……そーかそーか。 あそこで封印解けてたらここで終わってたんだ。この話。 次回から、普通の話に戻りますのでご心配なく。 これは、パロディですので。単なる。 それでは。 幕。 |
10665 | Re:番外:五大魔族と五人の部下達inぱられるわぁるど☆ | 闇竜翔 E-mail | 2002/10/15 23:04:56 |
記事番号10664へのコメント 闇:おお、早いですね。では感想いかせてもらいます >この間リクエスト頂いた作品を書き上げている…… 闇:頑張ってください、 >その間に書いてみた(時間稼ぎとも言う)番外編です。 >………番外編、とは言っても…………… >早い話が、自分の書いたパロの更にパロです。(汗) 闇:ほへ〜 >ああ、外道。(汗) 闇:なぜですか? > > > > >☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°・:*:・゜'★.。・:*:・゜'☆♪ > 闇:?これはなんですか? > > > >「ぎあああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!!!」 >身体中に走る、衝撃と痛み。 >耐えられずに、絶叫を上げるオルエン。 >自らの躰から流出する液体が、大地を紅く染めていく。 >その中で、藻掻き、苦しみ、のたうつ。 闇:はじめからですか・・・・(黒い炎発動) L:だから止めて >「あ…あ…ああああああ………ああああ………」 >どんどん悲鳴はか細くなり、躰の動きは鈍くなった。 >………………そろそろ潮時か………………… 闇:何のじゃこら!しばき殺すぞこら!ぶつぶつぶつ ファ:をい、それは唱えるな!まだ出てないだろう!! >心の中で呟き、ふあっ、とオルエンの近くに舞い降りるライアナ。 >か細い腕からは信じられない様な力で、オルエンの胸元を掴み、空中に引きずり上げた。 >ひくんっ、と痙攣するオルエン。 >………………まだ、生きている。 >………………結構、しつこい。 >「……………………………………アレルヤ」 闇:ほう、神ね〜死ね!漆黒の中にたゆたいし存在 闇を照らす・・・・ ファ:だあああああ、やめろ〜〜! >ぽそり、と小さな声で呟くと。 >どずっ! >手にしたナイフを、オルエンの胸元に突き立てた。 闇:(黒き炎→暗黒の炎に変換) >どぢゃっ! >オルエンの躰を、地に投げ捨てる。 >未だ手に残る感触を愉しむかの様に、手を握ったり開いたりするライアナ。 >手に付いた血を、楽しそうに眺めている。 >その姿は、まるで粘土細工で遊ぶ子供の様だった。 闇:・・・・黄昏と暁の中に眠りし者が・・・・ ファ:(びくっ)やめろ!それだけは・・・・ >辺りの結界を解き、ふと、ある一点を見て…………………… >ひきききっ! >マトモに、ライアナの表情が強張った。 >自らの血の海の中、むっくり起きあがったオルエンを見て。 闇:へ?復活ですか >「な…な…ななな…?」 >動揺するライアナ。 >オルエンも不思議そうである。 >「……………………あ…………アンデッド……………!?」 >呟くライアナ。 >無論ンなワケはない。 闇:まあ、そんなわけ無いですね >「をう。」 >ぽんっ、と手を打つオルエン。 >にっこりと笑い、 >「いやぁ、いいタイミングで魔族の封印、解けたみたいだvはっはっはvvラッキーvv」 闇:赤眼の魔王よくやった >………………………………………………………………………………… >「うそおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!????」 >顔を真っ青にして叫ぶライアナ。 闇:ちょうどいい、いっぺん死んでこい!!! >「ホントv」 >「あああああああああああああああああああああああああああ」 >ひたすら呻き続ける彼女。 >まぁ、無理もあるまい。 >魔族状態時のオルエンの手強さを知っていたから、人間になっているウチに殺そうとしたのだ。 闇:ほう、つまり弱いものいじめと言うわけですね・・・・黒き宝珠を司る ファ:やめろ!そいつは呼ぶな!後が大変な事になる >まさか、こんなギリギリの一瞬で封印が解けるとは。 >まさか、こんな事になるとは。 >ちゃっ。 >地面に転がった、槍を拾い上げるオルエン。 >「さぁて、どうしてくれようか」 >にっこりと、笑みを浮かべて見せた。 > 闇:ふふふふふ、やってしまいなさい・・・・ > > > > > > > > > > > >「…だから、殺すならさっさと殺せ、と言ったのに………」 >妹の遺品を前にして。 >フィアナは、泣いて良いのか指さして笑っていいのか、迷っていた。 > 闇:笑え!そして地獄に落とせ! > > > > > > 五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 > 完。(ヲイ!!) > 闇:え゛ > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >………そ……そーかそーか。 >あそこで封印解けてたらここで終わってたんだ。この話。 >次回から、普通の話に戻りますのでご心配なく。 >これは、パロディですので。単なる。 闇:よかった・・・・ >それでは。 闇:はい、本編も楽しみにしています。それでは、次回が出るのを待ちながら、さようなら〜 > > > 幕。 |
10692 | Re:番外:五大魔族と五人の部下達inぱられるわぁるど☆ | 東琥珀 E-mail | 2002/10/16 22:17:34 |
記事番号10665へのコメント 闇竜さん♪ また読んで下さって嬉しいのですですvv > >>ああ、外道。(汗) > >闇:なぜですか? > >> 自分で自分の書いた作品のパロを書く。 小説家としてはどうか、というほどの外道行為なのですよ(汗) >>「…だから、殺すならさっさと殺せ、と言ったのに………」 >>妹の遺品を前にして。 >>フィアナは、泣いて良いのか指さして笑っていいのか、迷っていた。 >> > >闇:笑え!そして地獄に落とせ! > いやそんな、妹の死を哀しむねぇさんになんてことを(汗) いつもいつもレス、本当に有り難うなのです。 それではっ! |
10690 | 第四十話:My dear…… | 東琥珀 E-mail | 2002/10/16 22:07:13 |
記事番号10501へのコメント 「おや?変わったお客様だね」 「!?」 冥王の言葉に、怪しい集団が、ひくっ、と震えた。 引いてもダメなら押してみよう。 隠れてもダメだから話しかけてみよう。 冥王は皆にそう言い………… 忠実にその言葉を実行していた。 階段の踊り場の辺りに立ち、一階にいる団体様に話しかける。 『少し高い場所から相手に話しかけるのが好き』という、妙な趣味を持っている冥王だった。 「誰かなぁ。呼び鈴も押さないで、他人の家に入ってきたのは?」 人の事は言えない冥王一行なのだが、その辺はまぁ気にしないであげよう。 「…そんな事をしちゃうひとって………………… 家主の恋人さんか、ドロボーさんだね」 いるんだ。たまに。 何を勘違いしてかは知らないが、さも当然の様に、呼び鈴も前もっての電話もナシに部屋に押し掛けてくる男。 ……………………冥王もその手合いなのだろーか。もしかして。 「う〜ん……… 君たち全員、フィアナかライアナの恋人さん、てワケでも無さそうだしねぇ」 当たり前である。 「じゃあドロボーさん?でも変だなぁ? 何日も何日も連続で不法侵入してるのに、今までの被害額はゼロ。 なら、単なる覗き魔さん?ンなアホな。 …………んー?じゃあなんなのかなぁ?キミたち」 考え込む様な素振りをしてみせる冥王。 集団は、ぴくりとも動かない。 ただ、冥王のいる方向を睨め付けているだけである。(『睨め付けてる』って言っても、フードとヴェールで目の位置解んないのだが) 冥王は、くすっ、と笑い…… 「忍び込んで、何かを探してる。 今までの被害額はゼロ。 何故か? 盗みたいもの、目的のものがまだ見つからないからだ。 そんなに連日押し掛けて、まだ見つかっていないもの。 …………………………………………………………………………………… この家に住んでる、神サマだね? キミたちが欲しいのは」 冥王は、にやっ、と笑った。 まともに、一人を除いてうろたえる集団。 多分、その一人が集団のリーダーなのだろう。 しっかりと冥王を見詰めている。 「ここは赤の竜神が建てた家。 見かけは豪華なお城だけれど、実質は孤児院、ヘタすりゃ監獄。 そんな所に金目のものがあるとは思えないねぇ…それは、キミたちにも解っているはず。 なら、盗む価値のありそうなもの、と言ったら…………… 美と豊穣の女神、でも通用しそうな程に美しい、死神の姉妹だね」 心の中で『性格はともかくとして』と付け足す冥王。 いくら記憶の中の、過去のライアナと慣れ親しんだ所で、ヴェルダンディーを殺された恨みは消える筈もない。 むしろ、『ライアナが狂いさえしなければ』というどうしようもない想いがますます募って、余計に複雑な気分である。 『狂う原因になった方が悪い』といえばそうなのだが………………… 同じ状況にあった筈なのに、フィアナは狂っていないではないか。 ならば、やはりライアナの心が弱かった、としか思えない。 無茶苦茶な理論だが、そうとしか思えない。 そこまで考え、冥王は我に返った。 …………………いけない。 自分を見失う所だった。 何があっても、復讐に全てを委ねてはいけない。 自分を見失ってはいけない……………… 今は、この集団客への言葉を紡がねば。 「そうだねぇ…………… ふーぞくのお店に売り飛ばせるね。二人とも可愛いし。 愛玩用の神、とか言って、人間界で見せ物にしたり………… 力を封印して売っちゃったりもできるかな? 死神、ていう特性を利用して、暗殺部隊結成、なーんてね。 闇討ち不意打ちやらせたら、死神族の右に出る者無いもんねー… わぁ。利用価値いっぱいだね」 …………………………………………………………………………………………どうでもいいが。 汚れを知らぬかの様な美少年の姿で、ンな事を言わないで欲しいもんである。 未だに沈黙を守ったままの集団。 構わずしゃべり続ける冥王。 「赤の竜神も、二人が成長したら自分の傍で働かせるつもりだったみたいだしー? 利用できるもんはとことん利用し尽くしましょー、その考えは根本的に認めるけど。 こーゆーのはちょっとどーかと思うよねー…ってそれはともかく。 赤の竜神だけじゃ無いと思うんだよね、二人を利用しようとする人って。 他の神が、二人を配下にする事を狙ってもおかしくない……………………………」 そこで一旦言葉を切り、集団の反応を見る。 やはり、微動だにしない。 …………まぁ、せっかくの話の途中に、突っかかってこられたりしても、其れは其れで困るのだが。 「……………………うーん………………だけど。 僕には、君たちはそんな手合いとはちょっぴり違う気がするな」 「…………………………ほう…………………………」 ようやく、リーダー格が口を開いた。 声からは、男かも女かもわからない。 高い男の者か、低い女の物かも解らない。 性別不詳。 「…………………………………………そうだね…………………………………………… 僕としては…………………………………………………こう思うね………………………………………………… 赤の竜神にさらわれちゃった娘さんを………王女様を、連れ出しに来たんだね………………………………………………………… ………………………………………………ね?そこの背の高い人…………………………………………………………… ………………………………………………いや……………………………………………………………… ……………………………僕、キミの名前知ってる……………………………………………………………………………………………… ……………………死神王、フェルグス………………………………………………………………………」 …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 静寂。 「…………………ははははは………………………大した想像力だ」 笑い出すリーダー格。 顔を覆うヴェールと、頭を覆うフードを取り除く。 ふあり………………………………… 見事な、輝く金髪が窓から吹き込む風になびいた。 …………………………………………………………………………………………… この世の、何人が想像できるだろうか。 死を導く存在。 恐怖の対象。 よく絵画には、黒いフードを被り、手に大鎌を持った髑髏の姿で表される……………… 『死神』。 それらを統べる王が、輝く金髪を持っている、などと。 輝き、煌めく、長い金髪をリボンでまとめている。 引き締まった口元。 白い肌。唇は、白い口紅で色を消されている。 そして、淡い翡翠の色をした瞳。 長身だが、細身の人物。 死神王、フェルグス。 同族からも忌み嫌われ、蔑まれた死神たちを導き、死神たちの国を築き上げた。 フィアナは『村』と言っていたが…………………………………… 魔族の上層部が口をそろえて『ものすごく立派』と言った城を、『小さな家』と形容した女である。彼女は。 多分実際は、一大帝国にまでなっているのだろう。 「いかにも。 私が、フェルグス…………世間では死神王、とも呼ばれている…… そして……………三人の娘の父親でもある」 「…………あ……………男の人なんだ」 「……………………なんだと思っていたのだ?貴様は……………………?」 「…………いや……………声からもカッコからも顔からも判別つかなくてさぁ………………」 余談だが。 世間では、『男にも女にも見える』と言うのは、美形の条件の一つだそうだ。(某同人作家の友人談) よく間違えられてしまうそこの貴方、落ち込む必要はない。多分。 「…………………………………………………………………………………………………………………あれ?」 冥王は、フェルグスの姿に、何かを見た。 「…………………………………………………………………………………?」 「……………………………なんだ?」 「…………………………………………………………………キミ…………………………………………… 誰かに似てる、って言われない?」 「……………いや……………… 言われた事はないが」 「…………………………………………………………」 冥王は、しばし考え込み…………………………………………………… 「をう。」 ぽんっ、と手を打つ。 「グラウシェラーにそっくりなんだ。アンタ。」 「グラ………………………」 「覇王グラウシェラー。知ってるでしょ。」 「………………いや…………………名前だけは聞いた事があるが…………………………」 「長身だけど細身。 白い口紅で唇の色消してる。 なんかはっきり言って病弱に見えるくらい白い肌。 外見だけでは性別判定不可能。 なんか無意味にエラそーな口調。 それで、髪脱色してリボンほどけば、完璧グラウシェラーだよ」 うんうん、と何かに頷く冥王。 「ヴェルとフィアナ………グラウシェラーと死神王……………… 世の中って、結構そっくりな人って多いなぁ……………………」 「え…えーと… そんな事でしみじみされても、結構困るのだが……」 本気で困った様に、言うフェルグス。 「ところで………貴様は、私の娘のいる場所を知っているのか? もし知っているのなら………礼はいくらでもする、教えてはくれぬか……… ……………今日も連れて帰れなければ、妻になんて言われるやら………………………… ああ許してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」 「…………………………………………………… 奥さん……………………………………………………………」 なんとなく、『死神王』というイメージが崩れていくのを感じた冥王だった。 ………………………直観無き概念というものは虚しい。 「………娘さん見つけたいなら、ンな格好しなけりゃいいのに………………… 娘さん、二人とも、その格好に怯えて隠れてるんだけど」 「……………………むぅ……………………………そうは言ってもなぁ」 顎に手を当てるフェルグス。 「この格好でなければ、この城どころか、『王都への侵入』の段階でことごとく失敗するしな」 「あ………そぉか。 死神、王都に入れないんだ」 「…赤の竜神様も惨い事をなさる…… ダイアナは、『サリアナも連れて行かれる』と知ってもはや半狂乱……………」 「ちょっと待て。」 「何か?」 「ダイアナって誰?」 「ああ。 私の妻だv」 …………………………………………………………………………………………… 「ダイアナフィアナライアナサリアナ…………………」 「…………特にこだわったつもりは無いのだが。 付けてみれば全員こんな名前だった」 「……………………付けてみれば…………………………って………………………………」 な………なかなかアバウトな命名よのぉ…………………… なんとなく思う冥王だった。 「妻は美しいぞー。 物腰も柔らかで料理も上手いv…怒ったら怖いのだが………………… 鎌さばきがなんとも言えずごぅじゃすで気品が…………………………」 「…………いや……………ノロケはいいですから……………………… ってか、気品のある鎌さばきって一体……………」 愛妻家の様である。死神王。 「……えーと……それで、娘さんの事なんですが……………」 なんとなく、敬語になってしまっている冥王。 「おお?」 「………ちょっと待って下さい……………… フィ…………じゃなくて………………………シニアー…………?」 名前は出すとマズいので、『Sr』で呼ぶ。 なんとなくそれが自分である事を察してか、出てくるフィアナSr。 「……………Sr…………………どう? ここに住む様になってから、お父さんと会った覚えはある?」 「……………………………………………」 小声で問う冥王に。 フィアナは、ゆっくりと首を横に振った。 「…………そっか…………」 残念そうに言う冥王。 記憶の中の世界、どんな事をしたって大丈夫……とはいえ、 流石に父親の影響は強いだろう。 記憶と、実際の出来事が違う様では話にならない。 ………………………この人を、娘さんに逢わせる事はできない…………………… 「………………………ごめんなさい………………………… 僕は、貴方をあの子たちに逢わせてあげられない………………………」 冥王は。 ぺこり、と頭を下げた。 「………………………………………………可哀相だよ……………………………………………………」 冥王は。 呟いた。 「……………………………可哀相すぎるよ………………………………………… 自分の娘に、そんな長い間逢えないなんて…………………………………………………… ……………逢わせてあげたかったなぁぁぁぁ…………………………………………………………」 「……………………………………………………………」 ぶつぶつと呟く冥王。 フィアナは、その横で考えていた。 言わない方が良いだろうな。 私の記憶では。 父上は。 赤の竜神様の兵士に見つかって。 この直後に、殺されるんだ…………………………………………………………………………… 言い訳あんど言い逃れ。 因みに、死神王(玲奈に「読みは『ノーライフキング』かな」と言われた)は広場で公開処刑です。 其れを見ても、赤の竜神に『死神が王都に入り、家庭に不法侵入した』と聞かされ、 逢っていないので、父親が自分たちに会いに来ていたとは知らないフィアナは、 父の死を『掟を破ったんだから………』 としか思えなかった、というエピソードもあります。 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。 哀しい。 哀しすぎるよフェルグスさぁぁぁぁぁぁぁぁん。(汗) ダイアナさん(あ。『王妃』だ。)はなんて思ったんだろうなぁ……………………………………………… …………………………………………………………………………………………………………… ユアさん。 『忘却の彼方』か『I feel you』で書いてくれません?(ヲイ!!) ところで。 この間、この話を過去ログで読み返した所。 思った。 …………………………………………………………………… なんつぅ読後感の悪い話だッ!?(汗) こ…こんな話に付いてきてくださってる皆様ッ!! 本気でありがとうございます…………………………(滝汗) 幕。 |
10694 | んっふふふっふっふふぅ。 | ユア・ファンティン | 2002/10/16 22:48:40 |
記事番号10690へのコメント > > >引いてもダメなら押してみよう。 >隠れてもダメだから話しかけてみよう。 ユ:ナイス転換。 > > >冥王は皆にそう言い………… >忠実にその言葉を実行していた。 >階段の踊り場の辺りに立ち、一階にいる団体様に話しかける。 >『少し高い場所から相手に話しかけるのが好き』という、妙な趣味を持っている冥王だった。 ユ:悪役の必須条件の1つだな(ぽそっと) >「誰かなぁ。呼び鈴も押さないで、他人の家に入ってきたのは?」 >人の事は言えない冥王一行なのだが、その辺はまぁ気にしないであげよう。 >「…そんな事をしちゃうひとって………………… > 家主の恋人さんか、ドロボーさんだね」 >いるんだ。たまに。 >何を勘違いしてかは知らないが、さも当然の様に、呼び鈴も前もっての電話もナシに部屋に押し掛けてくる男。 >……………………冥王もその手合いなのだろーか。もしかして。 >「う〜ん……… > 君たち全員、フィアナかライアナの恋人さん、てワケでも無さそうだしねぇ」 >当たり前である。 >「じゃあドロボーさん?でも変だなぁ? > 何日も何日も連続で不法侵入してるのに、今までの被害額はゼロ。 > なら、単なる覗き魔さん?ンなアホな。 > …………んー?じゃあなんなのかなぁ?キミたち」 >考え込む様な素振りをしてみせる冥王。 >集団は、ぴくりとも動かない。 >ただ、冥王のいる方向を睨め付けているだけである。(『睨め付けてる』って言っても、フードとヴェールで目の位置解んないのだが) >冥王は、くすっ、と笑い…… >「忍び込んで、何かを探してる。 > 今までの被害額はゼロ。 > 何故か? > 盗みたいもの、目的のものがまだ見つからないからだ。 > そんなに連日押し掛けて、まだ見つかっていないもの。 > …………………………………………………………………………………… > この家に住んでる、神サマだね? > キミたちが欲しいのは」 ユ:この時点で、姉妹の血縁かと思っていました。 >冥王は、にやっ、と笑った。 >まともに、一人を除いてうろたえる集団。 >多分、その一人が集団のリーダーなのだろう。 >しっかりと冥王を見詰めている。 >「ここは赤の竜神が建てた家。 > 見かけは豪華なお城だけれど、実質は孤児院、ヘタすりゃ監獄。 > そんな所に金目のものがあるとは思えないねぇ…それは、キミたちにも解っているはず。 > なら、盗む価値のありそうなもの、と言ったら…………… > 美と豊穣の女神、でも通用しそうな程に美しい、死神の姉妹だね」 >心の中で『性格はともかくとして』と付け足す冥王。 ユ:黙ってれば、可愛いのにね。 >いくら記憶の中の、過去のライアナと慣れ親しんだ所で、ヴェルダンディーを殺された恨みは消える筈もない。 >むしろ、『ライアナが狂いさえしなければ』というどうしようもない想いがますます募って、余計に複雑な気分である。 >『狂う原因になった方が悪い』といえばそうなのだが………………… >同じ状況にあった筈なのに、フィアナは狂っていないではないか。 >ならば、やはりライアナの心が弱かった、としか思えない。 ユ:自殺という最悪になるよりは・・・いいのか。 >無茶苦茶な理論だが、そうとしか思えない。 >そこまで考え、冥王は我に返った。 >…………………いけない。 >自分を見失う所だった。 >何があっても、復讐に全てを委ねてはいけない。 >自分を見失ってはいけない……………… >今は、この集団客への言葉を紡がねば。 >「そうだねぇ…………… > ふーぞくのお店に売り飛ばせるね。二人とも可愛いし。 > 愛玩用の神、とか言って、人間界で見せ物にしたり………… > 力を封印して売っちゃったりもできるかな? > 死神、ていう特性を利用して、暗殺部隊結成、なーんてね。 > 闇討ち不意打ちやらせたら、死神族の右に出る者無いもんねー… > わぁ。利用価値いっぱいだね」 >…………………………………………………………………………………………どうでもいいが。 >汚れを知らぬかの様な美少年の姿で、ンな事を言わないで欲しいもんである。 ユ:自分の姿とTPOを考えようよ。 >未だに沈黙を守ったままの集団。 >構わずしゃべり続ける冥王。 >「赤の竜神も、二人が成長したら自分の傍で働かせるつもりだったみたいだしー? > 利用できるもんはとことん利用し尽くしましょー、その考えは根本的に認めるけど。 > こーゆーのはちょっとどーかと思うよねー…ってそれはともかく。 > 赤の竜神だけじゃ無いと思うんだよね、二人を利用しようとする人って。 > 他の神が、二人を配下にする事を狙ってもおかしくない……………………………」 >そこで一旦言葉を切り、集団の反応を見る。 >やはり、微動だにしない。 >…………まぁ、せっかくの話の途中に、突っかかってこられたりしても、其れは其れで困るのだが。 >「……………………うーん………………だけど。 > 僕には、君たちはそんな手合いとはちょっぴり違う気がするな」 >「…………………………ほう…………………………」 >ようやく、リーダー格が口を開いた。 >声からは、男かも女かもわからない。 >高い男の者か、低い女の物かも解らない。 >性別不詳。 >「…………………………………………そうだね…………………………………………… > 僕としては…………………………………………………こう思うね………………………………………………… > 赤の竜神にさらわれちゃった娘さんを………王女様を、連れ出しに来たんだね………………………………………………………… > ………………………………………………ね?そこの背の高い人…………………………………………………………… > ………………………………………………いや……………………………………………………………… > ……………………………僕、キミの名前知ってる……………………………………………………………………………………………… > ……………………死神王、フェルグス………………………………………………………………………」 >…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… >静寂。 >「…………………ははははは………………………大した想像力だ」 >笑い出すリーダー格。 >顔を覆うヴェールと、頭を覆うフードを取り除く。 >ふあり………………………………… >見事な、輝く金髪が窓から吹き込む風になびいた。 >…………………………………………………………………………………………… >この世の、何人が想像できるだろうか。 >死を導く存在。 >恐怖の対象。 >よく絵画には、黒いフードを被り、手に大鎌を持った髑髏の姿で表される……………… >『死神』。 >それらを統べる王が、輝く金髪を持っている、などと。 >輝き、煌めく、長い金髪をリボンでまとめている。 >引き締まった口元。 >白い肌。唇は、白い口紅で色を消されている。 ユ:ここは違う。 >そして、淡い翡翠の色をした瞳。 >長身だが、細身の人物。 ユ:うちのメイザ―ズ(タロウの精霊の死神)にそっくり。 メイ:呼びましたか。 ユ:呼んでないって。(冷た) >死神王、フェルグス。 >同族からも忌み嫌われ、蔑まれた死神たちを導き、死神たちの国を築き上げた。 >フィアナは『村』と言っていたが…………………………………… >魔族の上層部が口をそろえて『ものすごく立派』と言った城を、『小さな家』と形容した女である。彼女は。 >多分実際は、一大帝国にまでなっているのだろう。 >「いかにも。 > 私が、フェルグス…………世間では死神王、とも呼ばれている…… > そして……………三人の娘の父親でもある」 >「…………あ……………男の人なんだ」 >「……………………なんだと思っていたのだ?貴様は……………………?」 >「…………いや……………声からもカッコからも顔からも判別つかなくてさぁ………………」 >余談だが。 >世間では、『男にも女にも見える』と言うのは、美形の条件の一つだそうだ。(某同人作家の友人談) >よく間違えられてしまうそこの貴方、落ち込む必要はない。多分。 >「…………………………………………………………………………………………………………………あれ?」 >冥王は、フェルグスの姿に、何かを見た。 >「…………………………………………………………………………………?」 >「……………………………なんだ?」 >「…………………………………………………………………キミ…………………………………………… > 誰かに似てる、って言われない?」 >「……………いや……………… > 言われた事はないが」 >「…………………………………………………………」 >冥王は、しばし考え込み…………………………………………………… >「をう。」 >ぽんっ、と手を打つ。 >「グラウシェラーにそっくりなんだ。アンタ。」 >「グラ………………………」 >「覇王グラウシェラー。知ってるでしょ。」 >「………………いや…………………名前だけは聞いた事があるが…………………………」 >「長身だけど細身。 > 白い口紅で唇の色消してる。 > なんかはっきり言って病弱に見えるくらい白い肌。 > 外見だけでは性別判定不可能。 > なんか無意味にエラそーな口調。 > それで、髪脱色してリボンほどけば、完璧グラウシェラーだよ」 ユ:言われて見りゃそうだな・・・。 >うんうん、と何かに頷く冥王。 >「ヴェルとフィアナ………グラウシェラーと死神王……………… > 世の中って、結構そっくりな人って多いなぁ……………………」 ユ:3人〜10人いるっていうしそっくりさん >「え…えーと… > そんな事でしみじみされても、結構困るのだが……」 >本気で困った様に、言うフェルグス。 >「ところで………貴様は、私の娘のいる場所を知っているのか? > もし知っているのなら………礼はいくらでもする、教えてはくれぬか……… > ……………今日も連れて帰れなければ、妻になんて言われるやら………………………… > ああ許してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」 >「…………………………………………………… > 奥さん……………………………………………………………」 >なんとなく、『死神王』というイメージが崩れていくのを感じた冥王だった。 >………………………直観無き概念というものは虚しい。 >「………娘さん見つけたいなら、ンな格好しなけりゃいいのに………………… > 娘さん、二人とも、その格好に怯えて隠れてるんだけど」 >「……………………むぅ……………………………そうは言ってもなぁ」 >顎に手を当てるフェルグス。 >「この格好でなければ、この城どころか、『王都への侵入』の段階でことごとく失敗するしな」 >「あ………そぉか。 > 死神、王都に入れないんだ」 >「…赤の竜神様も惨い事をなさる…… > ダイアナは、『サリアナも連れて行かれる』と知ってもはや半狂乱……………」 ミ:子を失う哀しみは、神魔とも一緒にしたしな・・・・・・・・。 >「ちょっと待て。」 >「何か?」 >「ダイアナって誰?」 >「ああ。 > 私の妻だv」 >…………………………………………………………………………………………… >「ダイアナフィアナライアナサリアナ…………………」 >「…………特にこだわったつもりは無いのだが。 > 付けてみれば全員こんな名前だった」 >「……………………付けてみれば…………………………って………………………………」 >な………なかなかアバウトな命名よのぉ…………………… >なんとなく思う冥王だった。 ユ:自分もそうだろが。 娘を神話の女神にしているし。 >「妻は美しいぞー。 > 物腰も柔らかで料理も上手いv…怒ったら怖いのだが………………… > 鎌さばきがなんとも言えずごぅじゃすで気品が…………………………」 >「…………いや……………ノロケはいいですから……………………… > ってか、気品のある鎌さばきって一体……………」 >愛妻家の様である。死神王。 >「……えーと……それで、娘さんの事なんですが……………」 >なんとなく、敬語になってしまっている冥王。 >「おお?」 >「………ちょっと待って下さい……………… > フィ…………じゃなくて………………………シニアー…………?」 >名前は出すとマズいので、『Sr』で呼ぶ。 >なんとなくそれが自分である事を察してか、出てくるフィアナSr。 >「……………Sr…………………どう? > ここに住む様になってから、お父さんと会った覚えはある?」 >「……………………………………………」 >小声で問う冥王に。 >フィアナは、ゆっくりと首を横に振った。 >「…………そっか…………」 >残念そうに言う冥王。 >記憶の中の世界、どんな事をしたって大丈夫……とはいえ、 >流石に父親の影響は強いだろう。 >記憶と、実際の出来事が違う様では話にならない。 >………………………この人を、娘さんに逢わせる事はできない…………………… >「………………………ごめんなさい………………………… > 僕は、貴方をあの子たちに逢わせてあげられない………………………」 >冥王は。 >ぺこり、と頭を下げた。 > > > > >「………………………………………………可哀相だよ……………………………………………………」 >冥王は。 >呟いた。 >「……………………………可哀相すぎるよ………………………………………… > 自分の娘に、そんな長い間逢えないなんて…………………………………………………… > ……………逢わせてあげたかったなぁぁぁぁ…………………………………………………………」 >「……………………………………………………………」 >ぶつぶつと呟く冥王。 >フィアナは、その横で考えていた。 > > > > > > > > > > > > >言わない方が良いだろうな。 > > >私の記憶では。 > > >父上は。 > > >赤の竜神様の兵士に見つかって。 > > >この直後に、殺されるんだ…………………………………………………………………………… > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > > > > > >因みに、死神王(玲奈に「読みは『ノーライフキング』かな」と言われた)は広場で公開処刑です。 >其れを見ても、赤の竜神に『死神が王都に入り、家庭に不法侵入した』と聞かされ、 >逢っていないので、父親が自分たちに会いに来ていたとは知らないフィアナは、 >父の死を『掟を破ったんだから………』 >としか思えなかった、というエピソードもあります。 >ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。 >哀しい。 >哀しすぎるよフェルグスさぁぁぁぁぁぁぁぁん。(汗) >ダイアナさん(あ。『王妃』だ。)はなんて思ったんだろうなぁ……………………………………………… >…………………………………………………………………………………………………………… >ユアさん。 >『忘却の彼方』か『I feel you』で書いてくれません?(ヲイ!!) ユ;OKです。 今、昔を振り返りって形にするから オルエンの(ジェラル)の子供のエピソ―ドもはいるな・・・・。 その相手は秘密です。(ゼロス風に) > >ところで。 >この間、この話を過去ログで読み返した所。 >思った。 >…………………………………………………………………… >なんつぅ読後感の悪い話だッ!?(汗) >こ…こんな話に付いてきてくださってる皆様ッ!! >本気でありがとうございます…………………………(滝汗) > > > > > 幕。 これからがんばって下さいね |
10699 | Re:第四十話:My dear…… | キツネノテブクロ | 2002/10/17 11:46:16 |
記事番号10690へのコメント こんにちは、キツネノテブクロです。 ラダ:ども、ラダマンティスです。 >引いてもダメなら押してみよう。 >隠れてもダメだから話しかけてみよう。 なる(ぽんと手を打つ ラダ:まあ、見ててもしょうがないのは、しょうがないが・・・ >何を勘違いしてかは知らないが、さも当然の様に、呼び鈴も前もっての電話もナシに部屋に押し掛けてくる男。 >……………………冥王もその手合いなのだろーか。もしかして。 やだな・・・ ラダ:違う事を願っとけ。 >…………………………………………………………………………………………どうでもいいが。 >汚れを知らぬかの様な美少年の姿で、ンな事を言わないで欲しいもんである。 同感です。 ラダ:そうか? ガキの頃の俺は神も魔も引き千切って・・・・ やめえええい!!(怒) 想像するとえぐいだろーが!(怒) >顔を覆うヴェールと、頭を覆うフードを取り除く。 >ふあり………………………………… >見事な、輝く金髪が窓から吹き込む風になびいた。 L様みたい・・・ >…………………………………………………………………………………………… >この世の、何人が想像できるだろうか。 >死を導く存在。 >恐怖の対象。 >よく絵画には、黒いフードを被り、手に大鎌を持った髑髏の姿で表される……………… >『死神』。 >それらを統べる王が、輝く金髪を持っている、などと。 あまり想像しないでしょうね >輝き、煌めく、長い金髪をリボンでまとめている。 >引き締まった口元。 >白い肌。唇は、白い口紅で色を消されている。 >そして、淡い翡翠の色をした瞳。 >長身だが、細身の人物。 >死神王、フェルグス。 でましたね。 ラダ:死神たちの王か・・・そこらの自愛を説くだけで、ろくに何もしない神よりは、俺は好感が持てるな。 少なくとも、自分のやってることの意味を知ってるだろうし、その業を背負う事も自覚してるだろうな・・・ そうだね、私もその意見だね。 >「ところで………貴様は、私の娘のいる場所を知っているのか? > もし知っているのなら………礼はいくらでもする、教えてはくれぬか……… > ……………今日も連れて帰れなければ、妻になんて言われるやら………………………… > ああ許してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」 >「…………………………………………………… > 奥さん……………………………………………………………」 >なんとなく、『死神王』というイメージが崩れていくのを感じた冥王だった。 ここで思いっきり爆笑しました(笑) フェルグスさん最高ですd(>▽<) ラダ:なんか解るぞ・・・俺もメティを怒らせたくないし・・・(メティ←メティスという名でラダ氏の嫁さん、レゾの孫という設定です) よく言うよ、ラダ氏もメティに惚れ込んでるくせに。 >「妻は美しいぞー。 > 物腰も柔らかで料理も上手いv…怒ったら怖いのだが………………… > 鎌さばきがなんとも言えずごぅじゃすで気品が…………………………」 奥さんに会ってみたいです。 ラダ:気品ある鎌さばき・・・まるで金髪魔王・・・ >「…………いや……………ノロケはいいですから……………………… > ってか、気品のある鎌さばきって一体……………」 >愛妻家の様である。死神王。 良いですねえ。 >父上は。 > > >赤の竜神様の兵士に見つかって。 > > >この直後に、殺されるんだ…………………………………………………………………………… >因みに、死神王(玲奈に「読みは『ノーライフキング』かな」と言われた)は広場で公開処刑です。 >其れを見ても、赤の竜神に『死神が王都に入り、家庭に不法侵入した』と聞かされ、 >逢っていないので、父親が自分たちに会いに来ていたとは知らないフィアナは、 >父の死を『掟を破ったんだから………』 >としか思えなかった、というエピソードもあります。 哀しいです・・・そこに込められた意味を知らず、間違った認識しか与えられない環境にいる者たち、全てが哀しいです。 ラダ:そうだな・・・ しんみりしてしまったところで、この辺で。 ラダ:フェルグスさんの冥福を祈るぜ・・・ |
10734 | Re:第四十話:My dear…… | 白樹 | 2002/10/19 12:08:12 |
記事番号10690へのコメント どうも。やっとこさ修学旅行から帰ってきた白樹です。 あああああ。今回死神がかわいそうだぁ〜。娘に会いに来て殺されたお父さんもかわいそうだけど、父親の死を仕方ないとしか思えなかった子供のフィアナが! 琥珀さん、この死神姉妹どうか救ってやってください。このままじゃかわいそすぎます。ライアナが魔族殺してたときは死神憎んだけど、こんな過去があるならもうライアナ憎むのも抵抗あります。 脈絡ない感想になりましたが、今回この辺で終わります。続きを楽しみにしてます。 |