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10825(いきなりですが)福ダヌキの謎(スレイヤーズ+魔術士オーフェン) 番外編Yuppy 2002/10/23 12:19:55

本編では書かなかった前書き

これは1ヶ月くらい前に投稿した『福ダヌキの謎』の番外編(続きとも言う)です。
本編は著者別に登録してあります。カテゴリー別には登録してません(多分)。
書いた理由はレンタルビデオショップでオーフェンを見つけて声のキャストを見たところ、なんと、福ダヌキこと(自称)マスマテュリアの闘犬ボルカノ・ボルカンの声と冥王の声が同じだということで、『よしっ!ネタになるっ!』とか何の前触れもなしに思いついて書いたという……文法が変だ……(汗)。
まぁとにかく、『スレイヤーズ』と『魔術士オーフェン』が雑ざったパロらしき話です。
今回は『オーフェン』の登場人物しか出ません。『スレイヤーズ』のキャラは名前だけ(フィブリゾのみ)出ます。
それでは開始で〜す。


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 オーフェンとコギーと地人2人(ドーチンは本編では名前すら出ませんでしたが一応スレイヤーズ界に行ったことになってます)は元の世界に戻ってきた。
 オーフェン達は知らないが、彼らをスレイヤーズの世界に送ったのは金色の魔王なのだ。戻す事も簡単だ。寝ながらでも出来る。
 オーフェンはは軽い目眩を覚え、しばらくしてから目を開くとそこはすでに見慣れたトトカンタのすぐ側の森の中だった(トトカンタの側に森ってあったか覚えてませんがあるということにします)。朝日が眩しく輝き、光が木々の間を帯となって大地を照らす。
「夢…………じゃなかったよな」
 4人中逸早く目を開け身を起こしたオーフェンがぼやく。あたりを見回してコギーがちゃんといる(ただし寝てる状態)のを確認し、ついでに地人2人を探そうと首を巡らし………………
 ひききっ。
 顔が引きつるのが自分でもわかった。
「おや、起きてしまわれましたか、黒魔術士殿」
 タキシードを着こなした銀髪(だったような……)の男がにこやかな表情で直立不動していた。
「キ、キース。てめぇなんでここにいるんだ」
「おや、私がここにいたらいけないのですか?黒魔術士殿」
「まさかとは思うが……俺たちを異世界に送ったのはてめぇじゃねえだろうなっ!?」
 キースならやりかねない。
 たとえ、やバジリコックやドラゴン種族や運命の三女神≪ウィールド・シスターズ≫や果ては神話にあった魔王スウェーデンボリーにさえ出来ないことでも、このキースならやりかねない。そういう男なのだ、キースは。
「なんのことやら私にはさっぱりわかりませんが」
 形容の難しい笑顔でキースが言う。
「俺らは変な(をい)世界に行っちまってっ!そこで厄介事に巻き込まれたんだっ!!」
 あれくらいのことを厄介事とまで言うあたりでオーフェンの受難度がわかるような気がする。
「厄介事とは?」
「この極楽福ダヌキの声と冥王とかいうやつの声が同じだとか言ってっ!あっちの世界の魔王の部下が5人も出てきやがったんだっ!!ついでに言うとその冥王も魔王の部下の1人だからなっ!!」
「はっはっは。変な事を仰いますな、黒魔術士殿。
 魔王など神話に伝えられる存在ではないですか」
 ぶつぶつっ。
 脳内血管がぶち切れる(比喩ではなく本当にそんな感覚がする)音を聞きながらオーフェンは捲くし立てる。
「てめぇ…………本当に知らないんだな?身に覚えがないんだな?仮にウソだ知ってるとか言ってみろってめぇの細胞破壊してやるからなチャイルドマン教師の第一の最秘奥“物質の崩壊”でっ試した事ないがこの技はドラゴン種族の1つの天人にの沈黙魔術≪ウィルド≫にも有効だからないくらてめぇでも防げないはずだからなっ!!!」
「ふむ…………」
 ヒート状態のオーフェンとは正反対に冷静なキースが静かに言う。
「私は昨夜夢の中で神託を受けました」
「…………………………………………………………………………は?」
 オーフェンの周りの空気の温度が一気に下がった。
(神託って何いきなりワケのわかんねぇことを…………)
「黒魔術士殿が異世界に飛ばされそして帰還後この大陸に災厄が訪れると……」
「さ、災厄って…………」
 今一信憑性のない話だ。
「教会総本山≪キムラック≫が魔術士を根絶やしにし始めるとかそれとも≪牙の塔≫が崩壊か?バルトアンデルスの剣が人間すべてを変化させるとか…………」
 最後に言ったのは確かに災厄かもしれないが、≪牙の塔≫が崩壊しても貴族連盟が喜ぶだけだろうから災厄とは言えない。
「詳しい事は存じません。ではお嬢様がお呼びしておりますので私がこれで」
 キースは一方的にそう言うとオーフェンに背を向ける。
「てめぇやっぱり知ってやがったんだなっ!!」
 神託とかいう寝言の所為でツッコめなかった事を今ようやく思い出してツッコミの代わりに魔術を放つ。
「我は築く太陽の尖塔っ!!」
 魔術の炎がキースを包み込んだ…………ように見えた。
 手ごたえがなかった。キースはすでに消えていた。
「とことん面妖なヤツだ………………」
 オーフェンはキースが最後に立っていた場所を呆然と見つめ呟く。
 魔術の爆音で目が覚めたか、コギーとボルカンとドーチンが身を起こす。
「極悪魔術士っ!!俺様が寝てるところを起こしやがってっ!!欠陥住宅しつこく売り殺すぞっ!!」
 ボルカンの罵声は無視した。


<<続く>>



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後書き

続くんです。ネタがありますから。
そう長くはなりませんが。
今回はオーフェン達しか出ませんでしたが、次回からはリナ達も出るでしょう。私の気まぐれがない限りその予定です(待て)。
私は『オーフェン』のはぐれ旅は7巻までしか読んでないので、『オーフェン』世界の設定に間違いが生じるかもしれません。
すみません。先に謝っておきます。
それではさようなら〜〜。

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10831投稿してから気付いたミス……Yuppy 2002/10/23 18:23:23
記事番号10825へのコメント

>今回は『オーフェン』の登場人物しか出ません。『スレイヤーズ』のキャラは名前だけ(フィブリゾのみ)出ます。

なんて書きましたが、本文ではL様の名前出るは魔王の名前(『魔王』とだけですが)まで出るは…………。

私はよくこんなミスをしますが、今回のは大きすぎるミスだろうと思いました。
ごめんなさい。

それでは。

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10834福ダヌキの謎 番外編 第2話Yuppy 2002/10/23 20:27:50
記事番号10825へのコメント

本編では書かなかった前書き

記事番号10825の話は第1話です。
さて今回の話、リナ達は出ません。やっぱり。
しかも話ではなくキースが受けたという神託(仮)の内容です。
時間の都合上短く書かなければならないので、リナ達が出るシーンまで書けません。決して私の気まぐれではありません(待て)。
では始めます。


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    天人の遺した塔で学びし者

         極寒の地にて生まれし者

               そして秩序を守る者

           赤き神と魔の在る大地に降りし時

       世界に厄災が訪れる

                     世界は破滅に向かい

                 神より力を奪いし存在≪もの≫でも

            防ぐ事は出来ぬであろう

                 唯一それを防げるのは

             塔で学びし者





                            孤児である







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本編では書いていた後書き

あ〜あ。どんどん石が飛んでくる……。
何書いてるんだ私は(汗)。
神託を詳しくこういう風に書いたのは初めてです。結構神託が下ったって書いたことはある…………………………かもしれませんが。
(↑『ある』とはっきり言えない記憶力のなさ)
解説でもしましょうか(投げ槍)。
『天人の遺した塔で学びし者』『塔で学びし者 孤児』→オーフェン
『極寒の地にて生まれし者』→ボルカンとドーチン
『秩序を守る者』→コギー
です。
コギーが秩序を守る者なのかは疑問ですが、一応警官ですから。

ではこの辺でさようなら〜〜