◆−前振りを少々・・・。−海月 水 (2002/10/25 12:20:59) No.10856 ┣FUTURE(未来)−海月 水 (2002/10/25 12:22:59) No.10857 ┣終章−海月 水 (2002/10/25 12:25:00) No.10858 ┗あとがき。−海月 水 (2002/10/25 12:31:27) No.10859
10856 | 前振りを少々・・・。 | 海月 水 | 2002/10/25 12:20:59 |
ホントにお久しぶりです。海月 水です…。 「眠たそうなクラゲですわね…。ちなみにこれは10月25日の夜中の3時に書いていますのでご了承を」 はい。ただいま夜中の3時です。なんだか、『突撃リポート』とかやってる気分になる…(何 「ヲイヲイ…。どっからネタを引っ張って…。まぁ、いいですわ。 ところで、お話は順調なんですの? 海月氏?」 9割型は…。ON THE WAY HOMEはほぼ終了してまふ…。 「帰路はほぼ終了?」 番外編があった筈だけど、難しくて消え失せた…。 「…リナとフィンの出会いの話ですわね。まぁ、出番のない私にとっては関係のないことですけど。 ところで、どんな話だったんで? もう最終話を出す予定なら言っても大丈夫ですわよ?」 あとがきにて…話します…。 「ほら、言ったら寝てもいいですわよ??」 脅し紛いかい(ビシッ じゃあ、後は任せた。爆発魔エルフ…。 「だれが爆発魔ですの!? いいですの? 私の扱う技術は──…寝つき早すぎですわ…(涙) 任されたからにはキチリとご説明しますわ。 帰路が終り次第、ギャグペーストの話を一気にあげます。内容は…私の正体ですわね…。絶対に明かす気なんですわね…クラゲ…。 次に、シリアス、ダーク、ギャグ混じりのホラー系を書いてますわ。どこがホラー系?と首を捻るような内容ですが、まぁ、クラゲだからと納得してくれると私的には感激ですわ。 なんだか、クリスタルを巡る争いらしいですが、F○から取ったわけではありません。あと、メ○ズも違うそうですわ。 それから、今やろうかどうか悩んでいるのが、天使と悪魔の話。善と悪、キッチリ別れてるってわけじゃないみたいですが、少々ホラーでもオカルト的分野でも混ぜ込んで世界観はオリジナル要素行くらしいですが、まだ更正は練られてませんので期待しない方がいいと存じます。 では、切りが良さそうなここで。後はあとがきにて。テスト直後のクラゲを襲いますか…(ぇ」 |
10857 | FUTURE(未来) | 海月 水 | 2002/10/25 12:22:59 |
記事番号10856へのコメント FUTURE(未来) ゆっくりと、ゆったりとしたペースでアグネスとアリア、2人は沿岸諸国連合国へと進んでいた。 少しだけ急いでいるように感じられるアリアに辺りを警戒し、慎重に進んでいるアグネス。このペアがいくらも早めにならない理由が見えただろう。 そう。彼女達はまだラルディーク領内にいるのだ。 ちなみにウィディッド・シティはまだまだ遠い。 「この辺りって森が多いんですね」 「ウィディッド・シティへの道は全てこんな感じで森が密集している」 一度足を止め、まるでガイドのように説明してふぅと一息ついた。 「アリア、どうしても沿岸諸国連合に行く…か?」 妙に歯切れの悪い言葉にアリアはどう答えれば良いか迷った。 記憶がないにも関わらず、沿岸諸国に行った方が良いと何かがアリアに告げる。だからこそ、どう答えればいいか分からない。 コクリとだけ頷き、言葉は発さない。 「そうか。…なら、行こう」 歩みを進みはじめる。が、今度は警戒することなどなく、堂々と歩き出した。この状態がいつまでも続いていたらどれだけ早くウィディッド・シティに着いていたか。 「ここから…正念場か。 アイツが来てる…」 ぽつりと呟く言葉はアリアの耳には届かなかった。 何時の間にかルナに一行は引っ張られていた。 『もう少し先にフィン=アグネスがいる』と叫んでからずっと走り続けた。やはり射手ということも然る事ながら走るスピードは速い。リナなど追い付けず、翔封界(レイ・ウイング)で追ってきている。 「ルナ! 一体どこまで走る!?」 「もう少しですわ。気配を感じ取る力は自慢できることですもの!」 金色の長い髪の毛を靡かせ、走り難いような短いスカートと長いブーツ。それでも、このスピードと息苦しさを全く感じさせないのは独自の呼吸法をマスターしているからだろう。走って付いて来るのもやっとのゼルガディスの額にも汗が浮かんでいるにも関わらず、ルナは汗一つかいていない。 「遭いしだい攻撃しますわ! “おうえん”を宜しくお願いしますわ!」 直後、不思議な言葉を呟き、右手のブレスレットをガントレットへと変化させる。 スピードを落とすことなく森の中を駆け抜けてく。 そして、ルナがなにかの気配を掴んだのか、背中の弓を手にとり高く飛んだ。 弦を引き、光の矢を出現させ、放った。 矢は精神力の現れらしく、どのくらい増幅させたのか矢の大きさは棍棒のように太く、木々をなぎ払いながら真っ直ぐ進んでいく。威力は削ぐことなく突き進む。 エルフが森林を破壊していいのか…? 2人の脳裏に過ぎったが、声は口まで届かずに消えた。 なにかが来る! 直感し、アリアを抱えて横へと転がった。 同時にいた場所に光の矢が突き刺さる。 「な、なにが一体…。なんなんですか!?」 いきなりの攻撃に混乱したのか言葉がまとまっていない。 「…始まったか」 ぽつりと呟くと茂みからガサガサとルナが姿を現わした。 「フィン=アグネス、ここであったが100年目! 私の矢の錆にお為りなさいませッ!」 「いつまでも狙うのは辞めたらどうだ? シャドゥール」 くすりと笑い、挑発するような表情で告げた。 そして立ち上がり、アリアに手を差し伸べ立ち上がらせる。 「頑張れよ〜。ルナ〜」 文字どおり、“応援”をするのはガウリイ。完璧にルナの言った言葉を勘違いしている。 「私の言ったおうえんは攻撃を支えてくれって意味ですわよッ!!」 「そんな意味があるのかぁ」 静かな沈黙が落ちる。 「ガウリイにそんな説明は無意味よ。シャドゥール」 「覚えられる頭は持ってないからな」 すばり、と言い切ったのが疲れた表情を張り付かせたゼルガディスとリナ。 「ところで、貴方がフィン? どういうこと? あれから3年しか経ってない!」 「さぁね。気付いたらこの姿に変ってた。 ここは退いた方が得策みたいだな」 「逃がすと思う?」 じりじりと追いつめられるアグネスは切り札とばかりに、アリアをリナ達に見えるように前に出した。 「私を攻撃すると当たるぞ?」 「アメリア!?」 矢張り最初に反応したのはゼルガディスだった。 が、当人のアリア、いやアメリアは何の反応も示さず、ただ一言静かに告げた。 「アグネスさんの敵ですか?」 「そう敵。逃げるよ、アリア!」 手を掴み、逃げようとしたが、アリアはその手を払った。 「私が食い止めます。どうぞ、逃げて下さい。 何故だか、戦わなくてはいけない気がするんです」 「…私もここで戦う」 アメリア一人を置いていくことは出来ない。一定距離を保つためにアグネスは大きく後ろへ跳んだ。 そして、腰の鞘から剣を抜き、走り出した。目標は、ルナ。 まさかいきなり来るとは思ってなかったルナは光の矢ではなく、普通の矢を矢筒から抜き即座に放ち、別方向に走りはじめた。もう戦いの姿勢へと変ってしまった2人を止めるのは至難の技だろう。 が、そんなことなど気にせずにリナ達はアメリアと向き合っていた。 「まさか、記憶喪失…?」 「それって美味いのか??」 『食べ物じゃないッ(ありません)!!』 すぱぁぁぁぁぁぁんっっっ!! 3人の見事なハモり声とリナのどこからか出したスリッパの音が響き渡った。 流石のガウリイも声とスリッパの攻撃にダウンした。 「一体どこにそんなスリッパなんて持ってたんですかっ!?」 「ふっ。まだまだ甘いわね。アメリア。 役立つと思ってパクってあんのよ」 戦う雰囲気というよりも和やかな知り合い同士の会話に変化してしまっている。それさえも気付かず、沈黙したガウリイを除いた会話が始まってしまった。 「ねぇ、アメリア…」 「アリアです!」 ぴしゃりと言いのけるアメリア。 やや、考えてからもう一度リナが口を開いた。 「じゃあ、アリア。 アンタは騙されてるの! えっと…そこにいるフィン=アグネスはすっごい悪人で…」 「アグネスさんは凄く良い人です! きっとあなた方は誤解をしているだけですよ」 フィン=アグネスという人物を信じて止まないアリア。物腰穏やかに解決の場を設けようとするが、あの者がどんな人物か知っているリナは寒気を覚えた。 これじゃあ二の舞だわ…。 3年前の恐ろしいアグネスの殺気。思い出しただけでも、失敗だったと思えるような過去の記憶。今の状況とピッタリ一致してしまう構成。アメリアがアグネスと同じ道を歩んでしまうのかもしれない。そう思っただけでも恐怖で一杯になる。 「ごめんね。アメリア」 先に一言だけ謝って護身用のナイフを一本抜き取り、アメリアの影に向って投げた。 ──影縛り(シャドー・スナップ)。相手の影にナイフを突き刺し、相手の動きを封じる術。だけど、影さえ動かされてしまえば動くことはた易い。 「体が動かな…い…」 影縛りの弱点も知っている筈のアメリアだが、記憶を失った後は専門的な知識を覚えているものだろうか? 今まで魔術を使わなかったということは、ひょっとして本来使えることも頭から抜けてしまっているのではないか。 彼女の考えは当りだった。 どうしたらいいのだろうか? とばかりに思考だけを巡らし、呪文を唱えることさえしないアメリアを見て、ゼルガディスにウインクを送った。 「動くことは出来ない。そのまま大人しくしていろ。アメリア」 3人の戦いは戦うことなく終結してしまった…。 「やっぱり典型的に岩を落とすってのはどう??」 「いや、そのケースはショック時と同じ打撃を与えなければ戻らん。 どのくらいの衝撃を受けたか判らない俺達には出来ない方法だ」 「なぁなぁ、このままにしておけば直に記憶は戻るんじゃないのか?」 「あのねぇ、そんなわけないでしょう? それにこのままにしておくのはマズイのよ」 「このままだと俺達が仲間だったってこと信用してくれないな。それどころか、今のアメリアから見れば俺達の方が…アイツの言葉を使うと悪人になってる」 「あ、そーだ。なんか、すっごく不味いジュースを飲ませるとか!」 「…楽しんでないか?」 「そ、そんなことは…。これでも、一生懸命アメリアの記憶を元に戻す方法を探してるのよ」 「記憶を戻らせる魔術ってのはないのか??」 「ないに決まってるでしょうがッ!」 「そんなのがあったらとっくの昔に使っている! ガウリイ、本当に考えてるのか?」 「ゼル、ガウリイに『考えてるのか』って聞くのは間違ってるわよ。このクラゲがいう言葉は一つしかないでしょ?」 「そうだったな。聞いた俺が馬鹿だった」 「オレの立場って一体…」 涙するガウリイすら気にもとめず話をしようとしたが、3人は一斉に思い思いの場所へと散った。同時に突き刺さる衝撃波。 「アリア、大丈夫か?」 「はい。全然大丈夫です。体は動きませんけど…」 庇うようにしてアグネスがアメリアの前に立ち──ざくり──何かがアグネスの体に穴を開けた。 瞬時に理解することは出来なかった。だが、徐々に血の気が引いてくのを感じて、状況を判断することが出来た。 腹部に黒い推が突き刺さっていた。 『もうおよしなさい。 貴方は魔族からも敵視されるお方。排除させていただきますよ』 涼やかな声が響き──聞くだけでも苦痛に苛まれるような悲鳴が響き、彼女は砂と化した。 それを間近で見たアメリアは悲鳴を上げて意識を失った。 あっ気ない幕引きだった…。 |
10858 | 終章 | 海月 水 | 2002/10/25 12:25:00 |
記事番号10856へのコメント 終章 「アメリアさんが記憶を…ですか…」 「どう? 治せそう?」 ゼロスはう〜んと唸りながらアメリアの額に手を当てた。 「残念ながら専門外ですねぇ…」 そう言われると、一条の希望を失ったかのように深いため息が漏れた。 「そこのエルフさんは知りませんか?」 「ふん。知りませんわ」 ぷぃっとそっぽを向き、獣神官であるゼロスとは目を合わせようとはしない。これも一重にエルフが竜族側に加担しているためなのだろう。 「困りましたね…。フィンさんと共に過した1週間の記憶なら完全に消せます。ですが、戻すとなると魔族の力では無理です」 真剣みを帯びた顔でキッパリと告げる。 が、その顔はすぐににこにこ顔に戻り、 「確か、記憶を戻す為の鏡というものがあることなら聞いたことがあります」 暗闇に閉ざされた道に光りの道を差し伸べた。 「そーゆーことはもっと早くいいなさいよねっ!!」 「いえ、そうすると僕の食事がなくなりそうですから」 「こういう変態みたいな魔族、近くにおくのは止めることをおすすめしますわ」 バチバチバチと火花が見えるのではないかと思うほどの睨み合いが続き、ルナがインシビルムーンに手をかけたまさにその時、 「はいはいはい。止め止め。 どうでもいいんだけどさ、人間(あたしたち)がいることを忘れないでほしいわね」 丁度2人の間に入り込みリナが仲裁した。 「そして、ゼロス。フィンと居た時の記憶を消せるなら消しなさい。早くッ! アメリアが目覚めたらあたしたちを敵だと認識するかもしれないわ」 わかりましたよ。と渋々頷き、アメリアの額に錫杖を当てた。 「次に、フィンのことをアメリアの前で話してはいけない。 今、記憶を消してるけど、変な術を掛けたかもしれない。だからこそ、用心するわ」 「なんでこんなまどろっこしいことをするんですの? 襲ってきたら倒してしまえばいい。私達に戦いを挑むものは全て敵ですわよ?」 「それは不許可だな。仲間だからこそ守ってやるべきものだろう?」 びしっと言われ、ルナは沈黙した。 「終りましたよ。リナさん」 「よろしい。じゃあ、さっさと言ってた鏡を探しにいきなさいよ。 あ、拒否したら神滅斬(ラグナ・ブレード)が飛ぶからね♪」 「解りましたよ。行きますよ!」 この場所から逃げ出すようにゼロスの姿は消え去り、同時にアメリアが目覚めたのだった。 「これからどうするんです? リナさん」 身の上を出来る限り全部話し、少しだけ記憶があったころのアメリアに近付け彼等ご一行は旅を再開しはじめた。 「カリオ・シティに行くわ。 シャドゥールもそこを目指すって言ってるわけだしね」 「ところで、リナ。私のこと、シャドゥールって呼ぶの止めて、ルナって呼んで下さいませ」 「絶対に嫌。恐ろしい…いやいや、言えない理由があんのよ」 「そーそー。コイツの姉ちゃんの名…」 ごすっ! 「ガウリイ君。無駄な発言は控えるように」 「あはは。やっぱり面白いですわ。人って。 さぁ、カリオ・シティへ急ぎましょう!」 「あれ…。なにかがポケットの中に…」 ポケットの奥にしまわれていたのは、ワスレナグサの押し花。 もうフィン=アグネスという人物の記憶はないが、アメリアはにっこりと押し花に笑いかけるとポケットの中にしまい込んだ。 記憶には残らないが、フィン=アグネスという友情の重みを誰よりも知っている人物がいたのは、記憶の何処かに残っているだろう。 記憶の喪失とは記憶が眠りについているだけなのだから…。 |
10859 | あとがき。 | 海月 水 | 2002/10/25 12:31:27 |
記事番号10856へのコメント こんにちわー。テスト終了して帰ってきたところを某爆発魔に捕まった水です・・・。 「人聞きの悪いことを言わないで下さいませ。私はただ、終わった所に現れて引っ張ってきただけじゃありませんの」 ・・・一般的にそれを捕まったっていうんだよ? 話は外れて、帰路完結! 「そーですわねー。微妙な部分が沢山あったような気がしますけどぉ」 はははははは(苦笑い 「特に最後!」 さて、帰りましょうか・・・。 「ちょっと待て! あとがきの意味なしでしょう!?」 そうだね・・・。 でも、時間の都合によりここでカット! ではではまたー。 「えーっ!? そんなんでいいんですの!?」 |