◆−白鯨の森の伝説(オリジナル) 前書き−陽月 (2002/11/10 12:14:06) No.11236 ┣PROLOGUE−陽月 (2002/11/10 12:27:27) No.11237 ┃┗Re:PROLOGUE−D・S・ハイドラント (2002/11/11 21:49:32) No.11283 ┃ ┗『鯱』は国字らしいです……(←知らなかった)−陽月 (2002/11/12 16:06:55) No.11290 ┣〜CHAPTER 1〜−陽月 (2002/11/12 17:02:42) No.11291 ┗〜CHAPTER 2〜−陽月 (2002/11/18 20:00:11) No.11470 ┗Re:〜CHAPTER 2〜−D・S・ハイドラント (2002/11/19 14:37:30) No.11485 ┗一瞬『捏造』が読めなくってびびってしばらくしてから、『あ。読めた』と……(涙)−陽月 (2002/11/19 16:47:53) No.11488
11236 | 白鯨の森の伝説(オリジナル) 前書き | 陽月 | 2002/11/10 12:14:06 |
掛け持ち増やして自分の首を絞めてるような気がしますが(気がするじゃなくって実際首絞めてるだろぉが)、新作だったりします。 しかも無謀にもオリジナルです。 1年ほど前に大学ノートに書いた話で、紛失していたそのノートが(押入れの奥から)発見されたので投稿します。 でもそのノートに書いた内容とはかなり違ってたりします。 原型を留めているのが主人公の出生と主な設定と存在する種族、オリジナルの呪文などです。 世界観はかなり変わってます。 ノートに書いたのでは、スレイヤーズっぽいオリジナルだったのが、ワードに書くうちにFF[が混ざりテイルズ(デスティニーとエターニア)が混ざり…………。 そのワードも削除したので、また新たに書くことになります。 オリジナルが苦手な方や、FF[、テイルズが嫌いな方はご閲覧を避けた方がよろしいかもしれません。 知らない場合は大丈夫でしょう。 単に属性関係とかをぱくってるだけですから(をい)。 では開始します。 |
11237 | PROLOGUE | 陽月 | 2002/11/10 12:27:27 |
記事番号11236へのコメント 雪が降る...... 静かに、音もなく...... あたり一面が銀世界に覆われたその大地を...... 少女はひとり、歩いてゆく...... 立ち止まらない。 立ち止まりたくない。 これはずっと望んでいたことなのだから。 物心ついたころからずっと。 いつか、帰って来る。 絶対に帰って来ると。 不意に足を雪に取られ、転びそうになる。 でも少女は気にしない。 もうすぐで自分の故郷の森が見えるはずだ。 生まれてから一度も見たことのない生まれ故郷。 それなのに、歩みを進めるたびに郷愁に駆られる。 森の周囲に張られた結界に足を踏み入れる。 普通は見えない壁に阻まれたように入れないはずなのに、 少女はすんなりと入ってしまえた。 通り抜ける際に、何か懐かしい力の波動を感じたが、それだけだ。 阻むどころか、結界は少女を暖かく迎え入れた。 それは当然のことだ。 なぜなら少女はこの森に住む種族の末裔なのだから。 大昔は人々に崇められた種族の末裔。 海の王者。誇り高き種族。 “鯱”の力を受け継いだ...... 〜白鯨の森の伝説〜 |
11283 | Re:PROLOGUE | D・S・ハイドラント | 2002/11/11 21:49:32 |
記事番号11237へのコメント こんばんは読み逃げたくらんでたハイドラントです。 >雪が降る...... 冬? > > >静かに、音もなく...... いいですねえ。 > > >あたり一面が銀世界に覆われたその大地を...... 凄い降雪量ですねえ(どーでもいいだろ。) > > >少女はひとり、歩いてゆく...... 主人公ですかねえ。 どこへ行くのでしょうか。 > > > > > > > > >立ち止まらない。 止まったら凍死でしょう > >立ち止まりたくない。 > >これはずっと望んでいたことなのだから。 > >物心ついたころからずっと。 > >いつか、帰って来る。 いつか、帰るところですか? > >絶対に帰って来ると。 約束の地?(待て) > >不意に足を雪に取られ、転びそうになる。 そーいや転倒シーンとか書いたことないなあ。 書こうかな > >でも少女は気にしない。 > >もうすぐで自分の故郷の森が見えるはずだ。 森ですか > >生まれてから一度も見たことのない生まれ故郷。 何故・・・伏線でしょうか > >それなのに、歩みを進めるたびに郷愁に駆られる。 うんうん。そうですねえ。 > >森の周囲に張られた結界に足を踏み入れる。 結界・・・そんなことが出来る生物がいるんですね。 > >普通は見えない壁に阻まれたように入れないはずなのに、 > >少女はすんなりと入ってしまえた。 へえ、特別なんですかね > >通り抜ける際に、何か懐かしい力の波動を感じたが、それだけだ。 波動・・・比喩ですか? > >阻むどころか、結界は少女を暖かく迎え入れた。 > >それは当然のことだ。 > >なぜなら少女はこの森に住む種族の末裔なのだから。 > >大昔は人々に崇められた種族の末裔。 > >海の王者。誇り高き種族。 海の王者・・・でもここ森・・・。 > > > > > > > >“鯱”の力を受け継いだ...... 鯨の力? > > > > > > > > > > > 〜白鯨の森の伝説〜 > > > > > > このどうしようもない迷惑駄レスが少しでも陽月さんのエネルギーになることを祈って書きました。 それではまた〜がんばってくださいね |
11290 | 『鯱』は国字らしいです……(←知らなかった) | 陽月 | 2002/11/12 16:06:55 |
記事番号11283へのコメント >こんばんは読み逃げたくらんでたハイドラントです。 こんにちはでかいアップルパイ食って腹が痛くて悩んでる陽月です(関係ないって)。 というか、読み逃げ『たくらむ』んですか…………。 読み逃げはたくらむものっ!!!! 勉強になりましたありがとうございます(かなり待て)。 >>雪が降る...... >冬? いえ、北の国です。 北海道みたいなもんです。いくら北海道でも雪が降るのは10月〜4月ですけど(←やけにくわしい北海道生まれ(マジです))。 つまり緯度的には北海道くらいなんですけど、何かの力の干渉によってほぼ一年中雪が降ってるっていう設定です。 ♪ら〜ら〜〜ららららら〜〜ら〜〜♪(北の国から) >>静かに、音もなく...... >いいですねえ。 ありがとうございます。 >>あたり一面が銀世界に覆われたその大地を...... >凄い降雪量ですねえ(どーでもいいだろ。) 一年中降ってますから(をい)。 冬の北海道や日本海側を想像してみてください。そんな感じです(待て)。 >>少女はひとり、歩いてゆく...... >主人公ですかねえ。 もちろんそうです。 >どこへ行くのでしょうか。 森です。白鯨の森≪オルカズ・フォレスト≫です。 オルカ=シャチの学名 >>立ち止まらない。 >止まったら凍死でしょう 確かに……(笑)。 故郷に帰る寸前にその故郷の前で凍死…………いやだな……(汗)。 >>いつか、帰って来る。 >いつか、帰るところですか? FF\のあれですか…………(汗)。 ♪レ〜ミファソラ〜〜シドシラソ〜ラファミレド♪(『いつか帰るところ』) >>絶対に帰って来ると。 >約束の地?(待て) そ、そう来たか……(をい)。 ここ読んで爆笑しましたよ。マジで。 >>不意に足を雪に取られ、転びそうになる。 >そーいや転倒シーンとか書いたことないなあ。 >書こうかな 読んでみたいですね〜(待て) >>もうすぐで自分の故郷の森が見えるはずだ。 >森ですか です。この主人公の一族が住んでいる(という設定予定の)森です。 >>生まれてから一度も見たことのない生まれ故郷。 >何故・・・伏線でしょうか たぶん……伏線(のつもり)です。 >>それなのに、歩みを進めるたびに郷愁に駆られる。 >うんうん。そうですねえ。 そういうもんですからねぇ。 >>森の周囲に張られた結界に足を踏み入れる。 >結界・・・そんなことが出来る生物がいるんですね。 いますよ。魔法がある世界ですから(多分)。 というか生物って……(笑) >>普通は見えない壁に阻まれたように入れないはずなのに、 >> >>少女はすんなりと入ってしまえた。 >へえ、特別なんですかね 特別です。血が関係してます。血が。(ある意味凄く怖い書き方) >>通り抜ける際に、何か懐かしい力の波動を感じたが、それだけだ。 >波動・・・比喩ですか? 種族の血ですよ。その血が(多分)結界を張った人物と同じ血統なので力を感じたという(意味不明だ……)。 >>海の王者。誇り高き種族。 >海の王者・・・でもここ森・・・。 のちにわかります。 >>“鯱”の力を受け継いだ...... >鯨の力? シャチです。たしかにシャチもクジラの一種ですけど。 『鯱』は国字なんですけどね(笑)。 シャチ=イルカ科の海獣。日本ではサカマタと呼ばれます。 因みにイルカもクジラの一種です。 >このどうしようもない迷惑駄レスが少しでも陽月さんのエネルギーになることを祈って書きました。 エネルギーになりました。迷惑じゃないですよ。嬉しいですよ。 >それではまた〜がんばってくださいね 有り難うございます。 > |
11291 | 〜CHAPTER 1〜 | 陽月 | 2002/11/12 17:02:42 |
記事番号11236へのコメント 古来よりシャチは勇敢な『狩人』として人々より崇められていた シャチはその荒々しい性質にもかかわらず決して人を傷つけることはない それどころか、力や海の幸を齎して人間を助けてくれるだろう 白鯨の森の伝説 〜CHAPTER 1〜 彼女、フェールは自分が普通の人間と違うということを知っていた。 両親と自分の血が繋がっていないということもとっくに承知している。 それでもフェールは捻くれることもなく育ち、ましてや他人から苛めを受けたり逆に苛めたりなどしたことは全くなかった。 母親から聞いた話では自分はある冬の夜、街角に捨てられていたらしい。 いや、『捨てられていた』という表現はおかしいかもしれない。 まだ小さかった自分を、母親は宥めるように諭した。 『あなたは捨てられていたんじゃない。状況が違った。 確かによく見なければただの捨て子にしか見えなかったかもしれない。 でも、あなたはやわらかい上等の産着で包まれていて、ある力によって寒気から見を守られていた……』 『ある力?』 『そう。これよ』 そう言って母親が戸棚の奥から取り出して彼女に見せたのは、丁重に保存されていた一振りの剣―― 『珍しいでしょ。今では絶対に見られない鉱物で出来ている。 リバヴィウス鉱と言って、千年前にすでに掘り尽くされたはずの鉱物……』 『りばう゛ぃうすこう…………』 発音しにくいその名を必死で口にすると、母親は微笑んで先を続けた。 『聖霊を宿すことができる鉱物よ。つまり、この剣には聖霊が宿っている。 あなたが一人前に――そうね……16歳の誕生日にこれをあなたに託すわ。 そうしたら自分の故郷を目指して旅に出なさい……』 『おかあさんとお別れなの…………? いやだよそんなの…………』 涙を浮かべてしゃくりあげるフェールを母親は優しく宥めた。 『あなたにとってはそれが一番なのよ…………。でもね、永遠にお別れじゃない。 永久≪とこしえ≫に思うことが共にあるということなのよ―― ……覚えておきなさい……』 『うん……覚える…………ふぇーる……覚えるから……』 それはフェールがまだ4歳のときの出来事だった。 それからフェールはその後、母親に言われた通りに、魔法学校に通い、剣術も身に付けた。 学校では成績はつねに1位。 最年少記録で卒業した。もちろん首席で。 そして今日、フェールの16歳の誕生日。 正確な誕生日ではない。 今の両親が自分を見つけた日が誕生日になっている。 剣を託される日―― それは誕生日であるとともに旅立ちの日でもあった。 〜to be continued〜 |
11470 | 〜CHAPTER 2〜 | 陽月 | 2002/11/18 20:00:11 |
記事番号11236へのコメント 溢れるほどの魚群を追い あとは仲間と戯れて過ごす シャチもまたこの海で種族の新たな伝統を築いた 人間のそれが作り伝えるものであったのに対して 彼らのそれはあくまで語り伝えるものであったけれども 白鯨の森の伝説〜Chapter 2〜 旅立ちの日がやって来た。フェールが自分の故郷を探す旅が。生まれてから一度も見たことのない生まれ故郷を。 その日は彼女の誕生日であるが、普通の家庭で行なわれるパーティーなどはしなかった。 剣を渡され、旅に出るだけだ。 いわば、剣が彼女の誕生日プレゼントなのだ。 フェールの母、フレビアは夫のダグラスと相談をした末に、フェールに旅のヒントとなるであろうキーワードを教えることにした。 それは………… 「フェール。ひとつ、あなたに教えておくわ。 この剣は聖霊剣≪クレーメル・ソード≫という名前。それは知ってるはず。では、どうして千年前に失われたリバヴィウス鉱とそれを原材料にした剣が存在しているのか…………」 フェールは黙って聞いていた。もしかしたら、これが母親の声を聞く最後のチャンスかもしれないから。 「リバヴィウス鉱は……実はまだ完全に掘り尽くされてしまったわけではないの。学校では習わないことよね、これは。ある種族がリバヴィウス鉱を所持しているの。その種族の名前は『鯱族』。まあこの名前は一般常識よね」 鯱族。海の王者シャチの能力を持つという種族である。人間をはるかに上回る運動能力と頭脳を持ち、聖霊と交信することもできるという。 だが、彼等は、その力を手に入れたいと思う普通の人間に乱獲され、今ではどこかの森でひっそりと暮らしているらしい。 乱獲である。鯱族は人間なのだ。シャチの能力を持つだけで、姿は人間と何もかわるところはない。それなのに―― 彼らはその能力を持ってすれば、簡単に人間を追い払うことが出来たはずだ。だが、そうしなかった。彼らは戦いを好まない種族。 シャチだって、獲物を狩るとき以外は滅多に無駄な殺しというものはしないのだから。 「つまり、この剣は鯱族のもの…………。あなたは鯱族の血を引いているのかもしれない…………」 「私が鯱族の血を………………」 「もし本当にそうであれば、あなたは鯱族の森――聖域に入れるかもしれない。 その森の名前は『白鯨の森≪オルカズ・フォレスト≫』って言うのよ」 オルカ。シャチのことを聖霊の言語でそう言ったはず。 フェールは魔法学校で習った事を思い出していた。 「さあ。もう行きなさい」 母親の言葉に顔を上げる。 フレビアは涙を流していた。フェールの瞳からも涙が溢れる。 「永久≪とこしえ」に思うことが共にあるということよ…………。 私はあなたを忘れない。私のたったひとりの娘…………」 「お母さん…………。ありがとう。私も忘れないよ。本当にありがとう…………」 フェールは旅立った。後ろを振り向かずに前をしっかり見据えて歩き出した。 悲しくないといえば嘘になる。それでも―――― 父親が急な仕事が入った所為で旅立ちを見送れなかったのが残念であるが、父親はいつか―― 高い寄付金を払わなければならない図書館で愛娘に必要であろう知識を調べ、与えた母親はずっとフェールの旅立った方向を見つめていた。 〜to be continued〜 |
11485 | Re:〜CHAPTER 2〜 | D・S・ハイドラント | 2002/11/19 14:37:30 |
記事番号11470へのコメント > 溢れるほどの魚群を追い > あとは仲間と戯れて過ごす > シャチもまたこの海で種族の新たな伝統を築いた > 人間のそれが作り伝えるものであったのに対して > 彼らのそれはあくまで語り伝えるものであったけれども 作り伝えると語り伝える・・・人間の作るというのは捏造のことでしょうか?物を作るという意味でしょうか・・・。 >フェールは黙って聞いていた。もしかしたら、これが母親の声を聞く最後のチャンスかもしれないから。 二度と合えないかもしれない・・・。 悲しいですねえ。 そこまで故郷を探すのは大切なことなのでしょうか >高い寄付金を払わなければならない図書館で愛娘に必要であろう知識を調べ、与えた母親はずっとフェールの旅立った方向を見つめていた。 へえ寄付金ですか。 それでは〜。 これで失礼します |
11488 | 一瞬『捏造』が読めなくってびびってしばらくしてから、『あ。読めた』と……(涙) | 陽月 | 2002/11/19 16:47:53 |
記事番号11485へのコメント >> 溢れるほどの魚群を追い >> あとは仲間と戯れて過ごす >> シャチもまたこの海で種族の新たな伝統を築いた >> 人間のそれが作り伝えるものであったのに対して >> 彼らのそれはあくまで語り伝えるものであったけれども >作り伝えると語り伝える・・・人間の作るというのは捏造のことでしょうか?物を作るという意味でしょうか・・・。 捏造…………そんな感じでしょう。 人間が伝えるもの(例:歴史)は作られたり脚色されてたりしますが、シャチ(というか鯨類。イルカも含む)はそういうことはしない、という意味です。 本当かどうかはよく知りませんが、知能の高い生き物ですし、鯨というのは歌を歌いますから。歌の第一鯨者はザトウクジラですね。(どこで知ったそんな知識) >>フェールは黙って聞いていた。もしかしたら、これが母親の声を聞く最後のチャンスかもしれないから。 >二度と合えないかもしれない・・・。 >悲しいですねえ。 >そこまで故郷を探すのは大切なことなのでしょうか 『生みの親より育ての親』ってよく(かどうかはわかりませんが)言うらしいですからね……。 でも、この話では故郷というものはすごく重要なものになるはずです。 『永久に思うことこそ共にあるということ』って言い聞かされてますし…………(何がいいたいんだ私は……(をい)) >>高い寄付金を払わなければならない図書館で愛娘に必要であろう知識を調べ、与えた母親はずっとフェールの旅立った方向を見つめていた。 >へえ寄付金ですか。 一般人は金を払わなければ入れないぞ!みたいな感じの王立図書館なんです。 >それでは〜。 >これで失礼します は〜い。レス有り難うございます〜。 |