◆−〜〜さくら〜〜−キツネノテブクロ (2002/11/13 09:28:41) No.11307
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11307〜〜さくら〜〜キツネノテブクロ 2002/11/13 09:28:41


『〜〜さくら〜〜』



―――キレイナハナデスネ・・・


何時の事だったか覚えてないが、まだキメラでリナ達と一緒に旅をしていた頃、見上げた先に淡い薄紅の花が咲いてたんだ。

立ち止まって見てたら、あいつも一緒に見ていた。

「キレイな花ですね」

頬を少し赤くして、嬉しそうに声をかけてくる。

「ああ、春にしか咲かない花なんだけどな」

「そうなんですか?
花びら散ってピンクの雪みたいです♪」

柔らかい秋の日差しの下で咲く淡い薄紅の花、その花びらを雪みたいだという・・・

「花びらは溶けない雪かもな」

そう言って笑ってやったら、あいつは凄く嬉しそうな顔をしてた。

「そろそろ行くか、リナ達に大分置いていかれたみたいだしな」

そっと手を差し出してやったら、あいつは思いっきりしがみついてきたな。

「はい」

楽しそうな返事で、俺を引っ張って・・・・・

振り返ったら風が花びらと一緒に、花の香りを運んできた。


―――季節外レノ花吹雪カ・・・・・


ひらひら・・・・・・ひらひら・・・・・・・・・ピンクの雪が舞う様に・・・・・










「また見られるといいですね、一緒に・・・・」






<終>


あとがき。

砂吐いていいですか?
えーと、多分ゼルアメです・・・・・多分・・・・
よろしければ読んでみてください。

それでは〜(逃亡)(←現実逃避かも)

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11355〜〜サクラ〜〜キツネノテブクロ 2002/11/14 20:00:34
記事番号11307へのコメント

『〜〜サクラ〜〜』



―――ユキミタイダナ・・・



いつだったかしら、ゼルとアメリアも一緒にいた頃、薄いピンクの花が咲いてたのよね。

それが凄くキレイで、ぼうっと見てたらあいつが隣に立ってたのよ。

「へえ、なんかキレイだなあ」

感心したような声出してたっけ。

「珍しいわよね、あれって春にしか咲かないのよね」

「ふーん、そうなのか?
でもキレイだよな」

「そうね」

風に吹かれて花びらがここまで飛んできた、それが凄くキレイなの。

「雪みたいだな」

「そうね、花吹雪って言うくらいだし」

ひらひら・・・・ひらひら・・・・ピンクの雪が舞ったてるみたい。

「・・・・そろそろ行くか」

そう言って手を差し出してくれたのよね。

「いこっか!」

その手を逆に引っ張って走り出す。

あいつは何か言ってたけど、聞こえないふり・・・・



ひらひら・・・・ひらひら・・・・・・・ピンクの雪があたし達を包んでいった。











「また見れるといいな、一緒にさ・・・」









<終>

あとがき。

えーと、多分ガウリナ・・・・・・・かな?
『〜〜さくら〜〜』がゼルアメで『〜〜サクラ〜〜』はガウリナですね。
気が向いたら読んでみてください。
では。

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11377〜〜桜〜〜キツネノテブクロ 2002/11/15 11:12:57
記事番号11307へのコメント

『〜〜桜〜〜』



――イッショニミタイデス・・・・・・



久しぶりにとった店休日、街のはずれにゆっくり散歩にでる。

風に乗ってふわりと優しい香り。

香りをたどって行った先はちょっと小高い丘の上、淡い薄紅の花霞・・・・

「キレイ・・・・」

薄紅の花びらひらひらと舞い、幻想的ですらある。

「ここにいたのか・・・・へえ、キレイだな・・・」

聞き心地の良い、ハスキーな声に振り向けば、きつい顔だちの青年。

「こんな近い場所に、こんな場所があったんですね」

「・・・・気に入ったのか・・・・・」

ふわっと笑う顔が子供っぽくて、それが何だか嬉しくて。

「はい」

自分の顔もきっと子供みたいに笑ってる。

「そうか」

そう言ったあの人は、今度は優しく包み込むような笑顔になる。

「ずっとこうして見ていたいですね・・・・」

「・・・・ああ・・・・」



舞い散る花びらが雪みたいに見えて、それが凄くきれいで・・・・・









「・・・・・ずっと・・・・・一緒に見ていたいです・・・・」






<終>


あとがき。

今度は多分ヴァルフィリ・・・・・・です。
えーと、砂吐いてもいいですか?
では、気が向いたら読んでみて下さいませ。
では。