◆−五大魔族と五人の部下達in神魔戦争−東琥珀 (2002/11/15 23:11:21) No.11394
 ┣第四十四話:神官将軍仲最悪−東琥珀 (2002/11/15 23:12:56) No.11395
 ┣第四十五話:恋愛至上主義−東琥珀 (2002/11/16 21:43:12) No.11425
 ┃┣Re:第四十五話:恋愛至上主義−闇竜翔 (2002/11/17 20:37:26) No.11444
 ┃┃┗うっうっ。いつもすまんねぇ。−東琥珀 (2002/11/17 22:18:42) No.11449
 ┃┗お久し振りです、琥珀さん。−ユア・ファンティン (2002/11/17 23:22:17) No.11457
 ┃ ┗お元気な様で何よりです。−東琥珀 (2002/11/19 22:56:53) No.11517
 ┣第四十六話:死神は神か?−東琥珀 (2002/11/17 22:12:30) No.11448
 ┃┣Re:第四十六話:死神は神か?−闇竜翔 (2002/11/19 12:53:29) No.11483
 ┃┃┗余談ですが、琥珀の家の近くには『海王水産』という会社があります(本気で余談だな)−東琥珀 (2002/11/19 23:09:56) No.11519
 ┃┗Re:第四十六話:どういう奴でも死『神』は『神』−ユア・ファンティン (2002/11/20 17:32:22) No.11526
 ┃ ┗そりゃそうだ。−東琥珀 (2002/11/24 16:13:50) No.11655
 ┣第四十七話:未成年の主張−東琥珀 (2002/11/19 22:47:33) No.11516
 ┃┣Re:第四十七話:未成年の主張−闇竜翔 (2002/11/19 23:24:04) No.11520
 ┃┗琥珀さん、ごめんなさい−ユア・ファンティン (2002/11/20 23:02:55) No.11542
 ┣第四十八話:神術暴走−東琥珀 (2002/11/24 16:06:22) No.11654
 ┃┗Re:第四十八話:神術暴走−闇竜翔 (2002/11/24 19:25:47) No.11663
 ┗第四十九話:らぶらぶ話?(定期テスト中の琥珀です…)−東琥珀 (2002/11/26 22:25:22) NEW No.11714
  ┗Re:第四十九話:らぶらぶ話?(定期テスト中の琥珀です…)−闇竜翔 (2002/11/26 22:54:42) NEW No.11716


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11394五大魔族と五人の部下達in神魔戦争東琥珀 E-mail 2002/11/15 23:11:21


新ツリーです。
………………………………………なんか随分時間掛かったな……(汗)
風邪引いてたんですけどね。
………もうすぐ、定期テストなので、また話出すの遅れるかもしれませんが………
付き合って下さったら、この上なく幸せです。

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11395第四十四話:神官将軍仲最悪東琥珀 E-mail 2002/11/15 23:12:56
記事番号11394へのコメント

「フィブリゾ様…何処に行ったのかしら」
ふぅ、とため息をつくスクルド。
先ほどから探しているのだが、全く見付からない。
「折角、一緒にお茶を飲もうと思ったのに………」
スクルドの脳裏に、かなり美化されたフィブリゾのイメージが浮かぶ。
かなり爽やかな笑みを浮かべつつ、こちらに手をさしのべている冥王。
………………………………………………………………………………………
フィブリゾはこんなポーズした事無い。
スクルドが、妄想と現実の間をふらふらと彷徨っていると。
「うあっ!?」
「!」
すぐ傍の部屋。
確か、図書室。
先ほど、ダルフィンが出てきた部屋。
そこから聞こえてきた叫び声に、反射的に躰が動く。
薙刀を掴み、部屋に入る。
「………………う゛…………!?」
「スクルド!」
ドアをくぐった所で硬直していた少年が、同じく呻いて硬直した少女の名を呼ぶ。
「………シェーラが………!」
部屋の中央。
大きな、赤いシミ。
シミの中心当たりに横たわる………十五歳、前後の少女。
彼女の周りには、絵本が散乱している。
「どいてッ!!」
グラウを押しのけ、絵本を除け、シェーラの腹に手を置く。
一瞬最悪の事態を予想したのだが――…………
「………温かい………」
少し安心した様な表情を浮かべるが………………………
すぐに真剣な表情を取り戻し、グラウを見る。
「エイルかガイアを呼んできて!」
「………え………あ………」
「早く!」
おろおろと右往左往するグラウを一喝。
「お……おうっ!」
ようやく我に返り、部屋を飛び出るグラウ。
スクルドは、シェーラの上着を脱がせた。
傷口が見える様にする為である。
「……ったく、脱がしにくい服着てるわね………」
将軍が脱がし安い服着ててもそれはそれで問題である。
「………………………え?」
急に。
スクルドの動きが、止まった。
「…………これって……………………」
露わになったシェーラの胸元。
首筋と胸元にいくつも付いた、小さな赤い跡。
…………………………………………………………………………………………………
呆然とした様な表情になり…………………
すぐに、我に返る。
ばんっ!
ドアが開き、グラウが少女を連れてくる。
「スクルドっ!ガイア、連れてきたぞ!」
冥王神官ガイア。
冥王神官達三人の、リーダー的存在の少女である。
因みに、スクルドとは良くフィブリゾを巡って喧嘩している。
スクルドは、彼女の登場に軽く顔を強張らせ、
「………よりによって………ガイアの方なのね」
「……悪い?」
少しムッとした様に言うガイア。
「………できれば、エイルの方が良かったかな、なんて」
正直に感想を言うスクルド。
「あ、そ。
 取り敢えず、そこどいて」
スクルドを、無理矢理押しのける銀髪の少女。
見た目にそぐわず、結構激しい気性の様である。
ちょこん、とシェーラの横に腰を下ろし。
口に手を当て………………………………………一言。
「………………………………………………………………………
 あら。
 これは、重傷だわ。」
ずるぅっ!
思わずコケるグラウとスクルド。
「見たらわかるわよッ!そんなもんッ!」
よろよろと身を起こし、早速文句を言う。
「それより…急いで手当てしなさいよッ!早く!急いで迅速に!」
ムカ。
グラウは、表情こそ変わらないものの……………………
ガイアが、気分を損ねたのを感じた。
「…………………はぁ……………………
 将軍とは言え……………………………………
 こう言うときに使う治癒呪文の一つも知らない様なのが同僚だなんて……がっかりよ」
大袈裟にため息をつき、首を横に振ってみせる。
後ろで実は傷ついている、治癒呪文のひとつも知らない覇王神官グラウ。
「……………………………………ッ」
ぎりっ、と唇を噛み…………………
「文句ならあとで聞く。
 だから、早くシェーラを治療して」
「………………………………………………………………………」
落ち着いて言うスクルドに。
ガイアは、虚ろな視線を向ける。
「………………………………………………………………………」
「…………………何よ」
「…………………………………………いえ……………………」
「………………………………………………………………
 だぁぁっっ!!うっとぉしぃ女ねっ!言いたい事があるならはっきりと言いなさいよッ」
「…………………………………………………………………」
スクルドは、ガイアに顔を近づけた。
グラウに聞こえない様に、ぼそぼそと呟く。
「ガイア………
 はっきり言わせて貰うけど………………
 アンタ、気に入らないわ」
ガイアは、微笑みを浮かべた。
「光栄ね」
「その態度が気に入らないって言ってんのよ」
ちっ、と舌打つスクルド。
「何があっても冷静沈着。
 それが悪いとは言わないし、余裕を持つのは良い事。
 フィブリゾ様も、アンタの其処は評価してらっしゃる様だしね………
 だけど!
 今は、余裕ぶってる場合じゃ無いでしょうッ!?」
「こんな事で、精神を乱していてはいけないわ」
「こんな事ッ!?」
かぁぁぁっ、とスクルドの顔が赤くなる。
「一人、魔族が…今人間だけど…仲間が死にかけてるのッ!
 それが、『こんな事』だっての?」
スクルドの問いに。
ガイアは、探る様な視線を向けた。
「……………………本当に、良いのかしら?」
「……………………はっ!?」
「シェーラを助けていいのか、って言ったのよ」














言い訳あんど言い逃れ。


シェーラちゃんピンチ!
…………………………ですかね?(何故疑問型)
次回は………………………………………
スクルドの恋心にちょっと迫れるかも知れない(ヲイ)
………………………………………………………
ガイアは、性格悪いです。
後々、これちょっとストーリーに絡んでくるので、
『ガイアは性格悪い』これ覚えて置いてください、できれば。
性格悪い……と言うか
フィブリゾが、一番自分に似せて作った子なんですけどね、ガイア(爆)
取り敢えずタダでは動かない、一歩どころか、五歩六歩先を読んで動く子です。
……早い話が。
スクルドと、正反対。死ヌ程仲悪いです。
ガイアとスクルドに比べたら、
オルエンとリノアンなんてじゃれ合いですからね。姉妹のスキンシップ。
それでも、スクルドはまだどちらかと言うと友好的。
『気に入らない』と思いつつもガイアの長所を認めてる。
だけれどもガイアは…………………………………………………………
…………………………………………………………………………………
降魔戦争まで待って下さいv(ヲイ!)






                             幕。

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11425第四十五話:恋愛至上主義東琥珀 E-mail 2002/11/16 21:43:12
記事番号11394へのコメント

「どういう事よ」
スクルドの表情が、険しくなる。
ガイアは、薄ら笑いすら浮かべつつ、
「そのまんまの意味よ?」
くすくすくすくすっ。
「…………………………………」
「あーあ、いいのかしらねーっ?
 貴女、いつもシェーラと喧嘩してるじゃない♪」
くすくすくすくすくすくすくすくすくす……………
ばんっ!
床を叩くスクルド。
笑うのを止めるガイア。
「…………………スクルド?」
グラウが。
恐る恐る。
スクルドの名を呼んだ。
「…………………………」
スクルドが、顔を上げた。
「……………スクルド」
「……悪い?
 あたしだって、泣くときくらいあるわよ」
スクルドは、泣いていた。
グラウの見る限り。
初めて見る、泣き顔だった。
「……………………………………………」
ぐいっ、と涙をぬぐい………
ガイアを見詰めるスクルド。
「そりゃぁね…………………………………
 こんなヤツ、いなくなっちゃえばいい、って思った事が無い、なんて言ったらウソよ」
「…………………………………………」
「勘違いしないでよ。
 私は別に、シェーラを見捨てるのが卑怯だと思ったワケじゃ無いんだから…
 私、フィブリゾ様が好きよ。
 どんな手を使っても、手に入れたいと思う事、あるもの」
表情を全く変えないガイア。
「だけどね……………………
 だけど……………………
 今はダメ!
 シェーラに死なれたら、困るのよ!」
もう一度。
スクルドは、泣き出した。
「…………………………………………
 その子が死んだら……………………………
 フィブリゾ様が、哀しむんだから!」







哀しいと思う。

悔しいと思う。

しかし、そこにあるのは事実。

自分の愛する存在は、自分とは異なる存在に想いを向けた。

悔しい。

哀しい。

だけれど。

愛する人が苦しむ姿は見たくない。

愛する人の哀しい表情、見たくない。

解る。

なんとなく。解るの。

シェーラが死んだら、取り返しの付かない事になる。

フィブリゾ様…………………

今度こそ。

今度こそ。

狂ってしまう。

愛する人が狂っていく姿、絶対に見たくないから。

覚えて置きなさいよ、覇王将軍。

アンタを助けたんじゃ無い。

フィブリゾ様と…何よりも、私自身の精神の安定の為よ。






…………………………私………………………………

フィブリゾ様の事、大好きよ…………

でも、ひとつ、思う事があるの……………

私、冥王将軍じゃ無かったら良かったのに、って…………

冥王将軍じゃなかったら。

『娘』じゃ無かったら。

もう少し、違う想いを向けてくれたんじゃ無いか、って思うわ…………

………………………………………………………………………………………

フィブリゾ様……………

私、貴方に面と向かって、好きと言った事がありません……………

抱きついたり、キスしたりはできるのに、その言葉だけどうしても言えない…………

おかしいですよね……………

でも……………………

どうして言えないのか…………

自分で、ちゃんと解ってるんです……………

私が想いを口に出せば……………

貴方は笑ってこう言うでしょう……

『ん、ありがとう、スクルド』

貴方にとって………………

私の、貴方への愛は、忠誠に過ぎないのでしょう……………

だけれども…………………………

いつか、伝えたい………………………………



私は。

冥王将軍だから、冥王が好きなんじゃない。

スクルドだから、フィブリゾ様が好きなんです。

覚えて置いて、下さい…………………………………………









「……………………だから……………………ッ!
 ………お願い………シェーラを、助けて…………」
ガイアは、微笑んだ。
さっきまでとの微笑みとは違う。
優しい、慈愛の笑み。
「私、スクルドのそう言う所結構好きよ」
「どういたしまして」
にっ、と笑い合う二人。
「言って置くけど、私は冥王様を諦めないからね」
「勿論、あたしだってフィブリゾ様諦めないわよ」
グラウは。
二人の回りに散る火花が見えた気がした。
「あ…あのぉ…
 シェーラ…」
「…あ、いけない、忘れてたわ」
軽く言うと………
ぺんっ。
軽く、シェーラの肩をはたくガイア。
むくっ。
起き上がるシェーラ。
『ぅをあっ!?』
スクルドとグラウが、驚きの声を上げる。
「凄ッ!早ッ!」
「だから………
 最初に言ったでしょうが。
 『こんな事』って」
しれっ、と言うガイアに、絶句するスクルド。
「傷口は大きかったけど、そう深くは無かったのよ………
 深かったら、今頃私も大わらわよ」
「………………………………………………………
 アンタ…………いい性格してるわ…………やっぱり………」
「ありがとう」
朗らかな………………………………
いや。
朗らかに見える笑みを浮かべる双方。
そんな二人のすぐ傍で。
シェーラは。
ぴっ、と手を挙げ、
「おはよv」
『おはよv
 ………ぢゃ無いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!』
グラウスクルド同時ツッコミ。
「なんでそんな肩叩いて力送り込むだけで治る様なケガで倒れてんのよ!アンタは!」
「…いや…私実は、血を見るのが苦手で………」
「ウソつけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!」
「ウソよ」
「あっさり認めるなお前は!」
「ウソつけ、って言われたから認めたのに…………
 むぅ。なんとわがままな」
「その台詞そのままそっくりアンタに返すわ!」
「それをまた返すわ!」
「返すな!」
良くわからんやりとりをする二人。
「………………………そんな事より………」
不意に、真面目な顔になるスクルド。
「フィブリゾ様は、どうしたの?」
「…………………………………」
シェーラは、少し考え…………………………………………
すぅっ。
見事なまでに。
シェーラの顔から、血の気が引いた。
「………………………………………フィブリゾ様は……………………………………」
『フィブリゾ様は!?』
身を乗り出すガイアとスクルド。
シェーラは、無理矢理笑みを作り、
「………私とすり替わったライアナと…………
 一緒に…………何処かに行っちゃいました…………てへv」
………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………
『フィブリゾ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!』
叫んで、部屋を飛び出していく二人。
「……………お前……………
 もうちょっと言葉考えろよ」
「…………うん」
遅れて。
のろのろと部屋を出る、グラウとシェーラだった。









言い訳あんど言い逃れ。




今回、コメントは避けます。(汗)
こぉいぅらぶらぶ話(?)にコメント入れるの苦手(汗)
たとえそれが自分の書いた話であっても(ダメじゃん)




                                        幕。

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11444Re:第四十五話:恋愛至上主義闇竜翔 E-mail 2002/11/17 20:37:26
記事番号11425へのコメント


>「どういう事よ」
>スクルドの表情が、険しくなる。
>ガイアは、薄ら笑いすら浮かべつつ、
>「そのまんまの意味よ?」
>くすくすくすくすっ。
>「…………………………………」
>「あーあ、いいのかしらねーっ?
> 貴女、いつもシェーラと喧嘩してるじゃない♪」

闇:・・・・子は親に似る

>くすくすくすくすくすくすくすくすくす……………
>ばんっ!
>床を叩くスクルド。
>笑うのを止めるガイア。
>「…………………スクルド?」
>グラウが。
>恐る恐る。
>スクルドの名を呼んだ。
>「…………………………」
>スクルドが、顔を上げた。
>「……………スクルド」
>「……悪い?
> あたしだって、泣くときくらいあるわよ」
>スクルドは、泣いていた。
>グラウの見る限り。
>初めて見る、泣き顔だった。

闇:意地っ張りですからね

>「……………………………………………」
>ぐいっ、と涙をぬぐい………
>ガイアを見詰めるスクルド。
>「そりゃぁね…………………………………
> こんなヤツ、いなくなっちゃえばいい、って思った事が無い、なんて言ったらウソよ」
>「…………………………………………」
>「勘違いしないでよ。
> 私は別に、シェーラを見捨てるのが卑怯だと思ったワケじゃ無いんだから…
> 私、フィブリゾ様が好きよ。
> どんな手を使っても、手に入れたいと思う事、あるもの」
>表情を全く変えないガイア。

闇:ある意味怖いですね

>「だけどね……………………
> だけど……………………
> 今はダメ!
> シェーラに死なれたら、困るのよ!」
>もう一度。
>スクルドは、泣き出した。
>「…………………………………………
> その子が死んだら……………………………
> フィブリゾ様が、哀しむんだから!」
>
>

闇:分かっているんですね。この人は・・・・

>
>
>
>
>
>哀しいと思う。
>
>悔しいと思う。
>
>しかし、そこにあるのは事実。
>
>自分の愛する存在は、自分とは異なる存在に想いを向けた。
>
>悔しい。
>
>哀しい。
>
>だけれど。
>
>愛する人が苦しむ姿は見たくない。
>
>愛する人の哀しい表情、見たくない。

闇:愛するから悲しませたくないですか・・・・

>解る。
>
>なんとなく。解るの。
>
>シェーラが死んだら、取り返しの付かない事になる。
>
>フィブリゾ様…………………
>
>今度こそ。
>
>今度こそ。
>
>狂ってしまう。
>
>愛する人が狂っていく姿、絶対に見たくないから。

闇:確かに・・・・静の君もそのせいで裏切りましたからね

>覚えて置きなさいよ、覇王将軍。
>
>アンタを助けたんじゃ無い。
>
>フィブリゾ様と…何よりも、私自身の精神の安定の為よ。
>

闇:素直じゃないですね

>
>…………………………私………………………………
>
>フィブリゾ様の事、大好きよ…………
>
>でも、ひとつ、思う事があるの……………
>
>私、冥王将軍じゃ無かったら良かったのに、って…………
>
>冥王将軍じゃなかったら。
>
>『娘』じゃ無かったら。
>
>もう少し、違う想いを向けてくれたんじゃ無いか、って思うわ…………

闇:ふみゅ、近づきすぎているから分からない思いですか・・・・

>………………………………………………………………………………………
>
>フィブリゾ様……………
>
>私、貴方に面と向かって、好きと言った事がありません……………
>
>抱きついたり、キスしたりはできるのに、その言葉だけどうしても言えない…………
>
>おかしいですよね……………
>
>でも……………………
>
>どうして言えないのか…………
>
>自分で、ちゃんと解ってるんです……………
>
>私が想いを口に出せば……………
>
>貴方は笑ってこう言うでしょう……
>
>『ん、ありがとう、スクルド』
>
>貴方にとって………………
>
>私の、貴方への愛は、忠誠に過ぎないのでしょう……………

闇:それはそれで悲しい事ですね

>だけれども…………………………
>
>いつか、伝えたい………………………………
>
>
>
>私は。
>
>冥王将軍だから、冥王が好きなんじゃない。
>
>スクルドだから、フィブリゾ様が好きなんです。
>
>覚えて置いて、下さい…………………………………………
>
>

闇:それが、自らが望む思い・・・・

>
>
>
>
>「……………………だから……………………ッ!
> ………お願い………シェーラを、助けて…………」
>ガイアは、微笑んだ。
>さっきまでとの微笑みとは違う。
>優しい、慈愛の笑み。
>「私、スクルドのそう言う所結構好きよ」
>「どういたしまして」
>にっ、と笑い合う二人。
>「言って置くけど、私は冥王様を諦めないからね」
>「勿論、あたしだってフィブリゾ様諦めないわよ」
>グラウは。
>二人の回りに散る火花が見えた気がした。

闇:それはそれで怖い・・・・

>「あ…あのぉ…
> シェーラ…」
>「…あ、いけない、忘れてたわ」
>軽く言うと………
>ぺんっ。
>軽く、シェーラの肩をはたくガイア。
>むくっ。
>起き上がるシェーラ。

闇:うどわっ

>『ぅをあっ!?』
>スクルドとグラウが、驚きの声を上げる。
>「凄ッ!早ッ!」
>「だから………
> 最初に言ったでしょうが。
> 『こんな事』って」
>しれっ、と言うガイアに、絶句するスクルド。
>「傷口は大きかったけど、そう深くは無かったのよ………
> 深かったら、今頃私も大わらわよ」

闇:いい性格してますね

>「………………………………………………………
> アンタ…………いい性格してるわ…………やっぱり………」
>「ありがとう」
>朗らかな………………………………
>いや。
>朗らかに見える笑みを浮かべる双方。
>そんな二人のすぐ傍で。
>シェーラは。
>ぴっ、と手を挙げ、
>「おはよv」
>『おはよv
> ………ぢゃ無いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!』
>グラウスクルド同時ツッコミ。

闇:誰でも突っ込みますよ

>「なんでそんな肩叩いて力送り込むだけで治る様なケガで倒れてんのよ!アンタは!」
>「…いや…私実は、血を見るのが苦手で………」
>「ウソつけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!」

闇:嘘つけ・・・・そんなんで魔族やっていけるのか・・・・
ファ:やっぱりLの所だけある
闇:そうですね・・・・

>「ウソよ」
>「あっさり認めるなお前は!」
>「ウソつけ、って言われたから認めたのに…………
> むぅ。なんとわがままな」
>「その台詞そのままそっくりアンタに返すわ!」
>「それをまた返すわ!」
>「返すな!」
>良くわからんやりとりをする二人。

闇:良くではなくてぜんぜんの間違いじゃ・・・・

>「………………………そんな事より………」
>不意に、真面目な顔になるスクルド。
>「フィブリゾ様は、どうしたの?」
>「…………………………………」
>シェーラは、少し考え…………………………………………
>すぅっ。
>見事なまでに。
>シェーラの顔から、血の気が引いた。
>「………………………………………フィブリゾ様は……………………………………」
>『フィブリゾ様は!?』
>身を乗り出すガイアとスクルド。
>シェーラは、無理矢理笑みを作り、
>「………私とすり替わったライアナと…………
> 一緒に…………何処かに行っちゃいました…………てへv」

闇:おい!てへっで終わらすなてへっで・・・・

>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>『フィブリゾ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!』
>叫んで、部屋を飛び出していく二人。
>「……………お前……………
> もうちょっと言葉考えろよ」
>「…………うん」
>遅れて。
>のろのろと部屋を出る、グラウとシェーラだった。
>
>

闇:流石覇王2人組み・・・・グラウシェラーの性格受け継いでますね

>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>
>
>今回、コメントは避けます。(汗)
>こぉいぅらぶらぶ話(?)にコメント入れるの苦手(汗)
>たとえそれが自分の書いた話であっても(ダメじゃん)
>

闇:がんばってください。らぶらぶの話・・・・楽しんで読んでいます。これからも楽しみに待ってます。そして、前回レスできなくてすみません。それでは・・・・

>
>
>
>                                        幕。

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11449うっうっ。いつもすまんねぇ。東琥珀 E-mail 2002/11/17 22:18:42
記事番号11444へのコメント


>
>>「どういう事よ」
>>スクルドの表情が、険しくなる。
>>ガイアは、薄ら笑いすら浮かべつつ、
>>「そのまんまの意味よ?」
>>くすくすくすくすっ。
>>「…………………………………」
>>「あーあ、いいのかしらねーっ?
>> 貴女、いつもシェーラと喧嘩してるじゃない♪」
>
>闇:・・・・子は親に似る
>
似すぎて困る。
>>くすくすくすくすくすくすくすくすくす……………
>>ばんっ!
>>床を叩くスクルド。
>>笑うのを止めるガイア。
>>「…………………スクルド?」
>>グラウが。
>>恐る恐る。
>>スクルドの名を呼んだ。
>>「…………………………」
>>スクルドが、顔を上げた。
>>「……………スクルド」
>>「……悪い?
>> あたしだって、泣くときくらいあるわよ」
>>スクルドは、泣いていた。
>>グラウの見る限り。
>>初めて見る、泣き顔だった。
>
>闇:意地っ張りですからね
>
滅多に泣きませんからね。
>>「……………………………………………」
>>ぐいっ、と涙をぬぐい………
>>ガイアを見詰めるスクルド。
>>「そりゃぁね…………………………………
>> こんなヤツ、いなくなっちゃえばいい、って思った事が無い、なんて言ったらウソよ」
>>「…………………………………………」
>>「勘違いしないでよ。
>> 私は別に、シェーラを見捨てるのが卑怯だと思ったワケじゃ無いんだから…
>> 私、フィブリゾ様が好きよ。
>> どんな手を使っても、手に入れたいと思う事、あるもの」
>>表情を全く変えないガイア。
>
>闇:ある意味怖いですね
>
………………………………………………………
ガイアだからね〜。(遠い目)
>>「だけどね……………………
>> だけど……………………
>> 今はダメ!
>> シェーラに死なれたら、困るのよ!」
>>もう一度。
>>スクルドは、泣き出した。
>>「…………………………………………
>> その子が死んだら……………………………
>> フィブリゾ様が、哀しむんだから!」
>>
>>
>
>闇:分かっているんですね。この人は・・・・
>
解ってます。
頭、いいんですよ。
スクルド。
>>
>>
>>
>>
>>
>>哀しいと思う。
>>
>>悔しいと思う。
>>
>>しかし、そこにあるのは事実。
>>
>>自分の愛する存在は、自分とは異なる存在に想いを向けた。
>>
>>悔しい。
>>
>>哀しい。
>>
>>だけれど。
>>
>>愛する人が苦しむ姿は見たくない。
>>
>>愛する人の哀しい表情、見たくない。
>
>闇:愛するから悲しませたくないですか・・・・
>
そぉです。

>>解る。
>>
>>なんとなく。解るの。
>>
>>シェーラが死んだら、取り返しの付かない事になる。
>>
>>フィブリゾ様…………………
>>
>>今度こそ。
>>
>>今度こそ。
>>
>>狂ってしまう。
>>
>>愛する人が狂っていく姿、絶対に見たくないから。
>
>闇:確かに・・・・静の君もそのせいで裏切りましたからね
>
ふにゅ………(タメ息)
>>覚えて置きなさいよ、覇王将軍。
>>
>>アンタを助けたんじゃ無い。
>>
>>フィブリゾ様と…何よりも、私自身の精神の安定の為よ。
>>
>
>闇:素直じゃないですね
>
そうでも思わないとやってられないんでしょう。
>>
>>…………………………私………………………………
>>
>>フィブリゾ様の事、大好きよ…………
>>
>>でも、ひとつ、思う事があるの……………
>>
>>私、冥王将軍じゃ無かったら良かったのに、って…………
>>
>>冥王将軍じゃなかったら。
>>
>>『娘』じゃ無かったら。
>>
>>もう少し、違う想いを向けてくれたんじゃ無いか、って思うわ…………
>
>闇:ふみゅ、近づきすぎているから分からない思いですか・・・・
>
そです。
冥王にとってスクルドは、何処まで行っても『自分の娘』です。
>>………………………………………………………………………………………
>>
>>フィブリゾ様……………
>>
>>私、貴方に面と向かって、好きと言った事がありません……………
>>
>>抱きついたり、キスしたりはできるのに、その言葉だけどうしても言えない…………
>>
>>おかしいですよね……………
>>
>>でも……………………
>>
>>どうして言えないのか…………
>>
>>自分で、ちゃんと解ってるんです……………
>>
>>私が想いを口に出せば……………
>>
>>貴方は笑ってこう言うでしょう……
>>
>>『ん、ありがとう、スクルド』
>>
>>貴方にとって………………
>>
>>私の、貴方への愛は、忠誠に過ぎないのでしょう……………
>
>闇:それはそれで悲しい事ですね
>
哀しいです。
解って貰えないのは。
>>だけれども…………………………
>>
>>いつか、伝えたい………………………………
>>
>>
>>
>>私は。
>>
>>冥王将軍だから、冥王が好きなんじゃない。
>>
>>スクルドだから、フィブリゾ様が好きなんです。
>>
>>覚えて置いて、下さい…………………………………………
>>
>>
>
>闇:それが、自らが望む思い・・・・
>
健気だねぇ。スクルド。しくしく。
>>
>>
>>
>>
>>「……………………だから……………………ッ!
>> ………お願い………シェーラを、助けて…………」
>>ガイアは、微笑んだ。
>>さっきまでとの微笑みとは違う。
>>優しい、慈愛の笑み。
>>「私、スクルドのそう言う所結構好きよ」
>>「どういたしまして」
>>にっ、と笑い合う二人。
>>「言って置くけど、私は冥王様を諦めないからね」
>>「勿論、あたしだってフィブリゾ様諦めないわよ」
>>グラウは。
>>二人の回りに散る火花が見えた気がした。
>
>闇:それはそれで怖い・・・・
>
ばちばちっ、と。
>>「あ…あのぉ…
>> シェーラ…」
>>「…あ、いけない、忘れてたわ」
>>軽く言うと………
>>ぺんっ。
>>軽く、シェーラの肩をはたくガイア。
>>むくっ。
>>起き上がるシェーラ。
>
>闇:うどわっ
>
シェーラ自身の丈夫さとガイアの腕(笑)
>>『ぅをあっ!?』
>>スクルドとグラウが、驚きの声を上げる。
>>「凄ッ!早ッ!」
>>「だから………
>> 最初に言ったでしょうが。
>> 『こんな事』って」
>>しれっ、と言うガイアに、絶句するスクルド。
>>「傷口は大きかったけど、そう深くは無かったのよ………
>> 深かったら、今頃私も大わらわよ」
>
>闇:いい性格してますね
>
冥王様の娘(長女)ですから。
>>「………………………………………………………
>> アンタ…………いい性格してるわ…………やっぱり………」
>>「ありがとう」
>>朗らかな………………………………
>>いや。
>>朗らかに見える笑みを浮かべる双方。
>>そんな二人のすぐ傍で。
>>シェーラは。
>>ぴっ、と手を挙げ、
>>「おはよv」
>>『おはよv
>> ………ぢゃ無いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!』
>>グラウスクルド同時ツッコミ。
>
>闇:誰でも突っ込みますよ
>
緊張の糸が切れた。
>>「なんでそんな肩叩いて力送り込むだけで治る様なケガで倒れてんのよ!アンタは!」
>>「…いや…私実は、血を見るのが苦手で………」
>>「ウソつけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!」
>
>闇:嘘つけ・・・・そんなんで魔族やっていけるのか・・・・
>ファ:やっぱりLの所だけある
>闇:そうですね・・・・
>
……………………
でも、ウチの魔族だからねぇぇぇぇ(汗)
>>「ウソよ」
>>「あっさり認めるなお前は!」
>>「ウソつけ、って言われたから認めたのに…………
>> むぅ。なんとわがままな」
>>「その台詞そのままそっくりアンタに返すわ!」
>>「それをまた返すわ!」
>>「返すな!」
>>良くわからんやりとりをする二人。
>
>闇:良くではなくてぜんぜんの間違いじゃ・・・・
>
正解。
>>「………………………そんな事より………」
>>不意に、真面目な顔になるスクルド。
>>「フィブリゾ様は、どうしたの?」
>>「…………………………………」
>>シェーラは、少し考え…………………………………………
>>すぅっ。
>>見事なまでに。
>>シェーラの顔から、血の気が引いた。
>>「………………………………………フィブリゾ様は……………………………………」
>>『フィブリゾ様は!?』
>>身を乗り出すガイアとスクルド。
>>シェーラは、無理矢理笑みを作り、
>>「………私とすり替わったライアナと…………
>> 一緒に…………何処かに行っちゃいました…………てへv」
>
>闇:おい!てへっで終わらすなてへっで・・・・
>
…シェーラ…ウチのは性格悪い。
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>『フィブリゾ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!』
>>叫んで、部屋を飛び出していく二人。
>>「……………お前……………
>> もうちょっと言葉考えろよ」
>>「…………うん」
>>遅れて。
>>のろのろと部屋を出る、グラウとシェーラだった。
>>
>>
>
>闇:流石覇王2人組み・・・・グラウシェラーの性格受け継いでますね
>
受け継いでます。
しっかりと。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>
>>
>>
>>今回、コメントは避けます。(汗)
>>こぉいぅらぶらぶ話(?)にコメント入れるの苦手(汗)
>>たとえそれが自分の書いた話であっても(ダメじゃん)
>>
>
>闇:がんばってください。らぶらぶの話・・・・楽しんで読んでいます。これからも楽しみに待ってます。そして、前回レスできなくてすみません。それでは・・・・
>
いつもいつもありがとうなのですvv
それはそうと……………
フィブシェラのラブラブ絵を、玲奈に渡しました。
彼女のHPの更新、待って下さい。
それでは、これにて。
>>
>>
>>
>>                                        幕。
>

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11457お久し振りです、琥珀さん。ユア・ファンティン 2002/11/17 23:22:17
記事番号11425へのコメント


>「どういう事よ」
>スクルドの表情が、険しくなる。
>ガイアは、薄ら笑いすら浮かべつつ、
>「そのまんまの意味よ?」
>くすくすくすくすっ。
>「…………………………………」
>「あーあ、いいのかしらねーっ?
> 貴女、いつもシェーラと喧嘩してるじゃない♪」

ユ:恋敵だしね。

>くすくすくすくすくすくすくすくすくす……………
>ばんっ!
>床を叩くスクルド。
>笑うのを止めるガイア。
>「…………………スクルド?」
>グラウが。
>恐る恐る。
>スクルドの名を呼んだ。
>「…………………………」
>スクルドが、顔を上げた。
>「……………スクルド」
>「……悪い?
> あたしだって、泣くときくらいあるわよ」
>スクルドは、泣いていた。
>グラウの見る限り。
>初めて見る、泣き顔だった。

ミ:ヴェルちゃんが混沌逝ったといも泣かなかったのに・・・・

>「……………………………………………」
>ぐいっ、と涙をぬぐい………
>ガイアを見詰めるスクルド。
>「そりゃぁね…………………………………
> こんなヤツ、いなくなっちゃえばいい、って思った事が無い、なんて言ったらウソよ」
>「…………………………………………」
>「勘違いしないでよ。
> 私は別に、シェーラを見捨てるのが卑怯だと思ったワケじゃ無いんだから…
> 私、フィブリゾ様が好きよ。
> どんな手を使っても、手に入れたいと思う事、あるもの」

メ:私もそうだったわ。
  あの人をはじめてみた時から・・・
  でも・・・もういない
  今を大切にね。スクルドさん

>表情を全く変えないガイア。
>「だけどね……………………
> だけど……………………
> 今はダメ!
> シェーラに死なれたら、困るのよ!」
>もう一度。
>スクルドは、泣き出した。
>「…………………………………………
> その子が死んだら……………………………
> フィブリゾ様が、哀しむんだから!」
>
>
>
>
>
>
>
>哀しいと思う。
>
>悔しいと思う。
>
>しかし、そこにあるのは事実。

ユ:変られないもの・・・・・

>
>自分の愛する存在は、自分とは異なる存在に想いを向けた。
>
>悔しい。
>
>哀しい。
>
>だけれど。
>
>愛する人が苦しむ姿は見たくない。
>
>愛する人の哀しい表情、見たくない。

ユ:自分を犠牲にしても?

>
>解る。
>
>なんとなく。解るの。
>
>シェーラが死んだら、取り返しの付かない事になる。
>
>フィブリゾ様…………………
>
>今度こそ。
>
>今度こそ。
>
>狂ってしまう。
>
>愛する人が狂っていく姿、絶対に見たくないから。
>
>覚えて置きなさいよ、覇王将軍。
>
>アンタを助けたんじゃ無い。
>
>フィブリゾ様と…何よりも、私自身の精神の安定の為よ。

ユ:・・・・・・・・・・・(少し涙目)

>
>
>
>
>
>
>…………………………私………………………………
>
>フィブリゾ様の事、大好きよ…………

失いたくないの・・・・・・・・
>
>でも、ひとつ、思う事があるの……………
>
>私、冥王将軍じゃ無かったら良かったのに、って…………
>
>冥王将軍じゃなかったら。
>
>『娘』じゃ無かったら。

創られた部下でなかったら。
>
>もう少し、違う想いを向けてくれたんじゃ無いか、って思うわ…………
>
>………………………………………………………………………………………
>
>フィブリゾ様……………
>
>私、貴方に面と向かって、好きと言った事がありません……………
>
>抱きついたり、キスしたりはできるのに、その言葉だけどうしても言えない…………
>
>おかしいですよね……………
>
>でも……………………
>
>どうして言えないのか…………
>
>自分で、ちゃんと解ってるんです……………
>
>私が想いを口に出せば……………
>
>貴方は笑ってこう言うでしょう……
>
>『ん、ありがとう、スクルド』
>
>貴方にとって………………
>
>私の、貴方への愛は、忠誠に過ぎないのでしょう……………

ミ:私の愛になりえない『真実(まこと)』に似ているな・・・・
>
>だけれども…………………………
>
>いつか、伝えたい………………………………
>
>
>
>私は。
>
>冥王将軍だから、冥王が好きなんじゃない。
>
>スクルドだから、フィブリゾ様が好きなんです。
>
>覚えて置いて、下さい…………………………………………

メ:羨ましいな・・・・・・
  もう私の思う人は、そこにも・・・混沌にも、何所にもいないから
  そう思えるスクルドさんが羨ましい・・・・・

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>「……………………だから……………………ッ!
> ………お願い………シェーラを、助けて…………」
>ガイアは、微笑んだ。
>さっきまでとの微笑みとは違う。
>優しい、慈愛の笑み。
>「私、スクルドのそう言う所結構好きよ」
>「どういたしまして」
>にっ、と笑い合う二人。
>「言って置くけど、私は冥王様を諦めないからね」
>「勿論、あたしだってフィブリゾ様諦めないわよ」
>グラウは。
>二人の回りに散る火花が見えた気がした。

ミ:認め合えるか。

>「あ…あのぉ…
> シェーラ…」
>「…あ、いけない、忘れてたわ」
>軽く言うと………
>ぺんっ。
>軽く、シェーラの肩をはたくガイア。
>むくっ。
>起き上がるシェーラ。
>『ぅをあっ!?』
>スクルドとグラウが、驚きの声を上げる。
>「凄ッ!早ッ!」
>「だから………
> 最初に言ったでしょうが。
> 『こんな事』って」
>しれっ、と言うガイアに、絶句するスクルド。
>「傷口は大きかったけど、そう深くは無かったのよ………
> 深かったら、今頃私も大わらわよ」
>「………………………………………………………
> アンタ…………いい性格してるわ…………やっぱり………」
>「ありがとう」
>朗らかな………………………………
>いや。
>朗らかに見える笑みを浮かべる双方。
>そんな二人のすぐ傍で。
>シェーラは。
>ぴっ、と手を挙げ、
>「おはよv」
>『おはよv
> ………ぢゃ無いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!』
>グラウスクルド同時ツッコミ。
>「なんでそんな肩叩いて力送り込むだけで治る様なケガで倒れてんのよ!アンタは!」
>「…いや…私実は、血を見るのが苦手で………」
>「ウソつけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!」
>「ウソよ」
>「あっさり認めるなお前は!」
>「ウソつけ、って言われたから認めたのに…………
> むぅ。なんとわがままな」
>「その台詞そのままそっくりアンタに返すわ!」
>「それをまた返すわ!」
>「返すな!」
>良くわからんやりとりをする二人。
>「………………………そんな事より………」
>不意に、真面目な顔になるスクルド。
>「フィブリゾ様は、どうしたの?」
>「…………………………………」
>シェーラは、少し考え…………………………………………
>すぅっ。
>見事なまでに。
>シェーラの顔から、血の気が引いた。
>「………………………………………フィブリゾ様は……………………………………」
>『フィブリゾ様は!?』
>身を乗り出すガイアとスクルド。

ミ&メ:フィブを慕っているのだな・・・・・

>シェーラは、無理矢理笑みを作り、
>「………私とすり替わったライアナと…………
> 一緒に…………何処かに行っちゃいました…………てへv」
>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>………………………………………………………………………………………………
>『フィブリゾ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!』
>叫んで、部屋を飛び出していく二人。
>「……………お前……………
> もうちょっと言葉考えろよ」
>「…………うん」
>遅れて。
>のろのろと部屋を出る、グラウとシェーラだった。
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>
>
>今回、コメントは避けます。(汗)
>こぉいぅらぶらぶ話(?)にコメント入れるの苦手(汗)
>たとえそれが自分の書いた話であっても(ダメじゃん)
>
>
>
>
>                                        幕。

ユ:いや面白いですね。


ユ:そうそう、
  『I・Feel〜』T〜Xまで書きました。
  T&Uは、ここでおなじみのメリル&ミリルの考えの違い
       どちらが琥珀さんは、どちら?
  Vは、オルエンさんのです。
     頂いた台詞使わせていただきました
  W&Xは、ミリルとあの人の『永遠は酷いもの』と言う闇竜さんのリクエスト
  ですが、ライアナとは、また違った価値観で、書いております。


  そして、前のフィアナの奴ですが、
  落ち着き次第『忘却の彼方−フィアナ−』として使わせていただきます。
  よろしいでしょうか?


  それでは、またいつか

   

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11517お元気な様で何よりです。東琥珀 E-mail 2002/11/19 22:56:53
記事番号11457へのコメント

お久しぶりです。
…では、レス返し参りましょうかぁ。
>
>>「どういう事よ」
>>スクルドの表情が、険しくなる。
>>ガイアは、薄ら笑いすら浮かべつつ、
>>「そのまんまの意味よ?」
>>くすくすくすくすっ。
>>「…………………………………」
>>「あーあ、いいのかしらねーっ?
>> 貴女、いつもシェーラと喧嘩してるじゃない♪」
>
>ユ:恋敵だしね。
>
ライバルね。
>>くすくすくすくすくすくすくすくすくす……………
>>ばんっ!
>>床を叩くスクルド。
>>笑うのを止めるガイア。
>>「…………………スクルド?」
>>グラウが。
>>恐る恐る。
>>スクルドの名を呼んだ。
>>「…………………………」
>>スクルドが、顔を上げた。
>>「……………スクルド」
>>「……悪い?
>> あたしだって、泣くときくらいあるわよ」
>>スクルドは、泣いていた。
>>グラウの見る限り。
>>初めて見る、泣き顔だった。
>
>ミ:ヴェルちゃんが混沌逝ったといも泣かなかったのに・・・・
>
あの時は………
『みんなが泣いてばかりではダメだ』と思ったんでしょうね。
スクルド、賢いのですよ。
>>「……………………………………………」
>>ぐいっ、と涙をぬぐい………
>>ガイアを見詰めるスクルド。
>>「そりゃぁね…………………………………
>> こんなヤツ、いなくなっちゃえばいい、って思った事が無い、なんて言ったらウソよ」
>>「…………………………………………」
>>「勘違いしないでよ。
>> 私は別に、シェーラを見捨てるのが卑怯だと思ったワケじゃ無いんだから…
>> 私、フィブリゾ様が好きよ。
>> どんな手を使っても、手に入れたいと思う事、あるもの」
>
>メ:私もそうだったわ。
>  あの人をはじめてみた時から・・・
>  でも・・・もういない
>  今を大切にね。スクルドさん
>
スク:ありがとう………
>>表情を全く変えないガイア。
>>「だけどね……………………
>> だけど……………………
>> 今はダメ!
>> シェーラに死なれたら、困るのよ!」
>>もう一度。
>>スクルドは、泣き出した。
>>「…………………………………………
>> その子が死んだら……………………………
>> フィブリゾ様が、哀しむんだから!」
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>哀しいと思う。
>>
>>悔しいと思う。
>>
>>しかし、そこにあるのは事実。
>
>ユ:変られないもの・・・・・
>
そうなんだよね………(苦笑)
認めたくなくても、事実は事実………
>>
>>自分の愛する存在は、自分とは異なる存在に想いを向けた。
>>
>>悔しい。
>>
>>哀しい。
>>
>>だけれど。
>>
>>愛する人が苦しむ姿は見たくない。
>>
>>愛する人の哀しい表情、見たくない。
>
>ユ:自分を犠牲にしても?
>
スクルドは、自分の躰よりフィブリゾが大事ですから。
>>
>>解る。
>>
>>なんとなく。解るの。
>>
>>シェーラが死んだら、取り返しの付かない事になる。
>>
>>フィブリゾ様…………………
>>
>>今度こそ。
>>
>>今度こそ。
>>
>>狂ってしまう。
>>
>>愛する人が狂っていく姿、絶対に見たくないから。
>>
>>覚えて置きなさいよ、覇王将軍。
>>
>>アンタを助けたんじゃ無い。
>>
>>フィブリゾ様と…何よりも、私自身の精神の安定の為よ。
>
>ユ:・・・・・・・・・・・(少し涙目)
>
強がりスクルド。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>…………………………私………………………………
>>
>>フィブリゾ様の事、大好きよ…………
>
>失いたくないの・・・・・・・・
>>
うみゅ。
>>でも、ひとつ、思う事があるの……………
>>
>>私、冥王将軍じゃ無かったら良かったのに、って…………
>>
>>冥王将軍じゃなかったら。
>>
>>『娘』じゃ無かったら。
>
>創られた部下でなかったら。
>>
>>もう少し、違う想いを向けてくれたんじゃ無いか、って思うわ…………
>>
>>………………………………………………………………………………………
>>
>>フィブリゾ様……………
>>
>>私、貴方に面と向かって、好きと言った事がありません……………
>>
>>抱きついたり、キスしたりはできるのに、その言葉だけどうしても言えない…………
>>
>>おかしいですよね……………
>>
>>でも……………………
>>
>>どうして言えないのか…………
>>
>>自分で、ちゃんと解ってるんです……………
>>
>>私が想いを口に出せば……………
>>
>>貴方は笑ってこう言うでしょう……
>>
>>『ん、ありがとう、スクルド』
>>
>>貴方にとって………………
>>
>>私の、貴方への愛は、忠誠に過ぎないのでしょう……………
>
>ミ:私の愛になりえない『真実(まこと)』に似ているな・・・・
>>
しくしく。
>>だけれども…………………………
>>
>>いつか、伝えたい………………………………
>>
>>
>>
>>私は。
>>
>>冥王将軍だから、冥王が好きなんじゃない。
>>
>>スクルドだから、フィブリゾ様が好きなんです。
>>
>>覚えて置いて、下さい…………………………………………
>
>メ:羨ましいな・・・・・・
>  もう私の思う人は、そこにも・・・混沌にも、何所にもいないから
>  そう思えるスクルドさんが羨ましい・・・・・
>
スク:しくしくしくしく………
ヴェ:(にっこり笑って、スクルドの肩に手を置く)
スク:うあ出た幽霊ッ!
ヴェ:く…幽霊とまで言いますか………
   慰めに出てきてあげたといいますのに…………
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>「……………………だから……………………ッ!
>> ………お願い………シェーラを、助けて…………」
>>ガイアは、微笑んだ。
>>さっきまでとの微笑みとは違う。
>>優しい、慈愛の笑み。
>>「私、スクルドのそう言う所結構好きよ」
>>「どういたしまして」
>>にっ、と笑い合う二人。
>>「言って置くけど、私は冥王様を諦めないからね」
>>「勿論、あたしだってフィブリゾ様諦めないわよ」
>>グラウは。
>>二人の回りに散る火花が見えた気がした。
>
>ミ:認め合えるか。
>
合えないな。

>>「………………………………………フィブリゾ様は……………………………………」
>>『フィブリゾ様は!?』
>>身を乗り出すガイアとスクルド。
>
>ミ&メ:フィブを慕っているのだな・・・・・
>
そう。
自分の心より、躰より、冥王が大事なんです。
冥王軍は、みんな。
>>シェーラは、無理矢理笑みを作り、
>>「………私とすり替わったライアナと…………
>> 一緒に…………何処かに行っちゃいました…………てへv」
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>………………………………………………………………………………………………
>>『フィブリゾ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!』
>>叫んで、部屋を飛び出していく二人。
>>「……………お前……………
>> もうちょっと言葉考えろよ」
>>「…………うん」
>>遅れて。
>>のろのろと部屋を出る、グラウとシェーラだった。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>
>>
>>
>>今回、コメントは避けます。(汗)
>>こぉいぅらぶらぶ話(?)にコメント入れるの苦手(汗)
>>たとえそれが自分の書いた話であっても(ダメじゃん)
>>
>>
>>
>>
>>                                        幕。
>
>ユ:いや面白いですね。
>
ありがとですっvvv
>
>ユ:そうそう、
>  『I・Feel〜』T〜Xまで書きました。
>  T&Uは、ここでおなじみのメリル&ミリルの考えの違い
>       どちらが琥珀さんは、どちら?
………………………………………………………………
ぬぅ………………………………………………(考え込んでいる)
>  Vは、オルエンさんのです。
>     頂いた台詞使わせていただきました
>  W&Xは、ミリルとあの人の『永遠は酷いもの』と言う闇竜さんのリクエスト
>  ですが、ライアナとは、また違った価値観で、書いております。
ふみゅふみゅ。
>
>
>  そして、前のフィアナの奴ですが、
>  落ち着き次第『忘却の彼方−フィアナ−』として使わせていただきます。
>  よろしいでしょうか?
おっけっ!
ちなみに…ライフィア母は、一人称『妾(わらわ)』。
『〜じゃ!』『〜してたもれ』的口調。(どんなだよ)
>
>
>  それでは、またいつか
>
>   
>
はい。
またいつかvv

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11448第四十六話:死神は神か?東琥珀 E-mail 2002/11/17 22:12:30
記事番号11394へのコメント


「昔々……ある所に、二人の幸せな姉妹が住んでいました…………」
子供に昔語りを聞かせる様な口調で、ライアナは語り始めた。
「二人は、傍から見るととても不幸な生活を送っていました…………
 しかし、二人は自分たちがどんなに不幸か知らなかったので、幸せでした」
俗に言う『知らぬが仏』というヤツである。
「だけれど、ある日、ある出来事でその幸せは崩され…………
 姉妹は、自分たちは不幸だと実感しました」
忌まわしい過去。
其れを話すときでも、彼女は微笑んだまま。
もしかしたら…………………………………………………………
もう彼女は、笑顔以外の表情が『できない』のでは無いだろうか。
「あるお節介な神々がやってきました」
ぱさっ。
ライアナが、自分のスカートの裾をたくし上げる。
「?」
冥王は、彼女が一体何をしようとしているのか解らなかった。
死神の、すらりとした足が露わになったとき。
冥王は。
言葉を、失った。
ライアナの、太股。
白い、肌。
黒い、烙印。
古くは、罪人と一般人の区別に押されたという。
焼き印。
「かなり古いものですが……読めるでしょう」
黒い跡を、指でなぞる彼女。
「…………………………………………………………………
 d……………e………………a………………………………………………」
………………………………………………………………………………………
Death。
「…………………………………………………………………『死神』」
「お節介な神々は、まだ幼い姉妹を捕らえ………
 二人の脚と背中に、消える事のない烙印を押しました」
冥王は、一度だけ焼き印というものを見た事があった。
もっとも、もう二度と見たくはないが。
人間界を回っているとき。
国家的犯罪者に押されているのを見た。
真っ赤に焼けた鉄製の印が運ばれてきて……………
二人の人間に固定された罪人の肌に、それが押しつけられる。
ヒトの肉が焼ける、嫌な臭い。
皮膚が焼け爛れる、嫌な音。
痛さと熱さでのたうち回る罪人。
ふと背後を見ると、ヴェルダンディーが目を反らしていた。
「妹は、余りの身体的ショックで気絶しました。
 姉は、気絶しかけましたが………………………………
 顔に水を掛けられ、起こされたそうですぅ」
フィアナの顔が浮かぶ。 
彼女にも、この様な烙印が押されているのだろうか。
フィアナの笑顔の裏にあるものを垣間見た様な気分になって、
少し妙な感じがする。
「お節介な神々は、姉にこう言ったそうですぅ。
 『死神は神ではない。我々はそうは認めない。
  死神風情が我々と共に暮らせるなどと思い上がるな』
 そう言って………姉の腹に、拳を叩き付けました。
 ……………………姉は、再び気絶しました」
ふたたび、スカートで烙印を隠すライアナ。
その仕草は………………………………………………………………
愉しんでいるようにしか、見えない。
顔も………笑顔のまま。
「嫌な夢でも見たのでしょうか。
 目が覚めたとき、妹は、自分が眠りながら泣いていた事に気付きました
 この時たったの三歳だった妹ですが、彼女は一応神でした。
 お節介な神々には、『神では無い』と言われましたが……………
 彼女は、何と言われようと紛れもない神でした。
 妹は、考えました。
 お節介な神々の事。
 死神と呼ばれる神の事。
 そして……………………今後の自分達の事」
冥王は、明るい笑顔を浮かべた幼女の顔を思い描いていた。
可愛い子だった。
あの子のその後に待ち受けていた運命が、それなのか。
そう思うと、なんだか切なくなった。
「妹は、取り敢えず、このままこの屋敷にいるのは危険だと考えました。
 このままいれば、今度あのお節介な神々が来たら、次こそ殺される。
 そう思ったのです……………………………………………………
 そして、お節介な神々が開けた壁の穴から、街道に飛び出、助けてくれるヒトを捜しました」
あの爆発音は、『お節介な神々』が、壁に穴を開けた音だったのだ。
…そぉ言えば。
死体の山に腰掛けて、語るライアナの、背後の壁に大きな穴が開いている。
……………………………………………
その音を、冥王とシェーラの二人にしか聞こえない様に細工し、
シェーラを気絶させた上ですり替わり、冥王をこの部屋まで誘導したのだろう。
「その時、妹の目に一人の女性が入りました。
 二十を少し過ぎたくらいの女性で………………血の色の様な、紅い髪と瞳をしていました。
 妹は、その女性の髪を見たとき…………『お姉様の様』と、思いました。
 その女性の周りには、武装した兵士が沢山いましたが…………………………………
 妹は、とことことその女性に歩み寄りました。
 妹は、その女性の目に止まりました。
 実は………その女性は、神々の王、赤の竜神スィーフィード様でした」
「…………………………スィーフィード……………………………」
「スィーフィード様は、二人の姉妹を城に連れ帰り、自らの手で養育なさいました」
もはや王都には置いておけなくなり、二人の人質を自分で管理する事にしたのだろう。
「………と………
 ここまでを、貴方達に見て頂く予定だったんですぅ………………
 ここまで見て頂いたら、貴方達を『次の時代』に飛ばして、次のイベントを見て頂く予定で………
 私は自分の記憶に潜ったんですがぁ…」
言いにくそうに、どもるライアナ。
「…す…すみません…
 いざとなると…やっぱり、なんだかこう、むかむかっ、として…………
 お節介神々、こんなにしちゃいましたぁっ!」
ぺこぺこと頭を下げつつ、血の海とお節介神々を指す。
ていうか、『お節介神々』で定着か。反死神派神族の方々。
「ああ……私とした事が………せっかくのイベントを……
 ほんとぉにすみませんっっっ!!!!!」
「……いや……そんな問題じゃ………
 僕に謝ってないで、お節介神々に謝った方が良い様な………」
そういう問題でもない。
「………あと…………」
じゃぶっ。
冥王が、何か言おうとして、血の海の中、ライアナに向かって歩みを進める。
こつんっ。
冥王のつま先に、何かが当たった。
「?」
反射的に自分の足下を見るフィブリゾ。
足下には。
目をえぐられ。
腕を切断され。
脚を切断され。
首を切断された。
三歳くらいの、金髪の少女の死体が、血の海の中に浮かんでいた。

















言い訳あんど言い逃れ。つぅか琥珀の近況報告。






某月某日。つーか今日。
琥珀の住んでる街(和歌山県で二番目に大きな都市だそうだ、社会科の先生によると。)の駅前で。
大きなお祭りがあった。
アマチュアバンドにピエロの大道芸。
屋台にクジ引き、ワケのわからん芸の数々。
その日、琥珀は姉と和歌山市の某ネットカフェに行く予定だった。
お祭り大好き琥珀は、駅前で足を止めてしまい。
せかす姉。粘る琥珀。
そこへ………………………………………
金髪の、綺麗な、外国の女の人がやってきた。
同性の私でも目を留めてしまう様な綺麗な人。
『ほえー』と訳のわからん事を言いつつ眺めている琥珀の前で。
羽織っていたジャケットを脱ぐ女の人。
冬だっっつぅのに袖無し。
左の二の腕に施された入れ墨。
其れを見た瞬間。
硬直する琥珀と姉。
くるり、と外人ねーちゃんに背を向け、すたすたと。
二人三脚でも出来そうな動きで、駅の中に入る。
無言のまま駅の階段を上り、丁度来ていた電車に走り込み。
顔を見合わせ。
………………………………………………………………ぷっ。
……だははははははははははははははははははははははははははッッ!!!!
いきなり笑い出す変な姉妹。
周囲の視線が集まり、車掌さんまでこちらを見詰めているが、そんな事お構いなしで笑う。
「こ…琥珀…見た………アレ………?」
「み………見た…………入れ墨………でしょ?」
「あの…ね…外人…ぷぷっ…さんってさぁ………漢字を………カッコいいと…ぶっ…
 思ってる人………いるんだって…………
 それで…………漢字の入れ墨…………入れる人………結構いるらしいよ…………………」
「…………それは…………人の勝手だし……………」
「…………あたしらに…………どぉこぉ言う権利は無いけどさ………」
顔を見合わせる。
二人揃って。
ぶふぅっ!
再び吹き出す。
『いくらなんでも、入れ墨に【出前一丁】は無ェだろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』
声さえハモらせ、笑い転げる姉妹。
ようやく二人が落ち着いたとき。
周囲の視線が滅茶苦茶冷たかった事は言うまでもない。





あれ…………………………………………
頼むから誰かツッコんでくれ(笑いすぎて涙出てる)

あと…………………………………………
言葉の意味を、あの外人姉ちゃんが知ったときのリアクション、見たい…………………(無理)

………………………………………………………………………………
外国人の皆さん。
漢字の入れ墨を入れるときは、ちゃんとその字の意味調べてから入れましょう。




                                     幕。

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11483Re:第四十六話:死神は神か?闇竜翔 E-mail 2002/11/19 12:53:29
記事番号11448へのコメント


ファ:なんでレス遅れた?
闇:風邪ひいた
ファ:おい
闇:39度近く熱が出た
ファ:・・・・大丈夫なのか?
闇:今は
ファ:そうか
闇:それでは、レスいきます

>
>「昔々……ある所に、二人の幸せな姉妹が住んでいました…………」
>子供に昔語りを聞かせる様な口調で、ライアナは語り始めた。
>「二人は、傍から見るととても不幸な生活を送っていました…………
> しかし、二人は自分たちがどんなに不幸か知らなかったので、幸せでした」
>俗に言う『知らぬが仏』というヤツである。

闇:ふむふむふむ

>「だけれど、ある日、ある出来事でその幸せは崩され…………
> 姉妹は、自分たちは不幸だと実感しました」
>忌まわしい過去。
>其れを話すときでも、彼女は微笑んだまま。
>もしかしたら…………………………………………………………
>もう彼女は、笑顔以外の表情が『できない』のでは無いだろうか。

闇:いかなるものもショックの為に表情を変えることができなくなってしまうと言う時がありますからね

>「あるお節介な神々がやってきました」
>ぱさっ。
>ライアナが、自分のスカートの裾をたくし上げる。
>「?」
>冥王は、彼女が一体何をしようとしているのか解らなかった。
>死神の、すらりとした足が露わになったとき。
>冥王は。
>言葉を、失った。
>ライアナの、太股。
>白い、肌。
>黒い、烙印。
>古くは、罪人と一般人の区別に押されたという。
>焼き印。

闇:・・・・
ファ:小説1の修にもあるのか?
闇:一応ある。確か・・・・背後の首筋にbP3って言うのがある

>「かなり古いものですが……読めるでしょう」
>黒い跡を、指でなぞる彼女。
>「…………………………………………………………………
> d……………e………………a………………………………………………」
>………………………………………………………………………………………
>Death。
>「…………………………………………………………………『死神』」
>「お節介な神々は、まだ幼い姉妹を捕らえ………
> 二人の脚と背中に、消える事のない烙印を押しました」

闇:・・・・(暗黒の炎展開)ふふふふふ
ファ:怖いぞ
闇:闇よりなお暗きもの 夜よりなお深きもの 混沌の海 たゆたいし存在 暗黒なりし 夜の王・・・・
ファ:おいおいおい、魔族化するな(あれ?魔族じゃないや)

>冥王は、一度だけ焼き印というものを見た事があった。
>もっとも、もう二度と見たくはないが。
>人間界を回っているとき。
>国家的犯罪者に押されているのを見た。
>真っ赤に焼けた鉄製の印が運ばれてきて……………
>二人の人間に固定された罪人の肌に、それが押しつけられる。
>ヒトの肉が焼ける、嫌な臭い。
>皮膚が焼け爛れる、嫌な音。
>痛さと熱さでのたうち回る罪人。
>ふと背後を見ると、ヴェルダンディーが目を反らしていた。

闇:・・・・いにしえの封印解き放ち 今この世に降臨せよ
ファ:だからやめろって

>「妹は、余りの身体的ショックで気絶しました。
> 姉は、気絶しかけましたが………………………………
> 顔に水を掛けられ、起こされたそうですぅ」
>フィアナの顔が浮かぶ。 
>彼女にも、この様な烙印が押されているのだろうか。
>フィアナの笑顔の裏にあるものを垣間見た様な気分になって、
>少し妙な感じがする。
>「お節介な神々は、姉にこう言ったそうですぅ。
> 『死神は神ではない。我々はそうは認めない。
>  死神風情が我々と共に暮らせるなどと思い上がるな』
> そう言って………姉の腹に、拳を叩き付けました。
> ……………………姉は、再び気絶しました」

ファ:・・・・ほう、死神風情と・・・・殴りこみに行くぞ俺が
L:やめなさい。あなたが力を与えて作り出していたとしても所詮闇龍の世界ではの話しでしょうが
ファ:で?あのバカはどうした?
L:眠らしてきたわ

>ふたたび、スカートで烙印を隠すライアナ。
>その仕草は………………………………………………………………
>愉しんでいるようにしか、見えない。
>顔も………笑顔のまま。
>「嫌な夢でも見たのでしょうか。
> 目が覚めたとき、妹は、自分が眠りながら泣いていた事に気付きました
> この時たったの三歳だった妹ですが、彼女は一応神でした。
> お節介な神々には、『神では無い』と言われましたが……………
> 彼女は、何と言われようと紛れもない神でした。
> 妹は、考えました。
> お節介な神々の事。
> 死神と呼ばれる神の事。
> そして……………………今後の自分達の事」
>冥王は、明るい笑顔を浮かべた幼女の顔を思い描いていた。
>可愛い子だった。
>あの子のその後に待ち受けていた運命が、それなのか。
>そう思うと、なんだか切なくなった。

ファ:確かに、あまりにもむごいな
L:神の創り方間違えたかしら?

>「妹は、取り敢えず、このままこの屋敷にいるのは危険だと考えました。
> このままいれば、今度あのお節介な神々が来たら、次こそ殺される。
> そう思ったのです……………………………………………………
> そして、お節介な神々が開けた壁の穴から、街道に飛び出、助けてくれるヒトを捜しました」
>あの爆発音は、『お節介な神々』が、壁に穴を開けた音だったのだ。
>…そぉ言えば。
>死体の山に腰掛けて、語るライアナの、背後の壁に大きな穴が開いている。
>……………………………………………
>その音を、冥王とシェーラの二人にしか聞こえない様に細工し、
>シェーラを気絶させた上ですり替わり、冥王をこの部屋まで誘導したのだろう。

闇:なるほど

>「その時、妹の目に一人の女性が入りました。
> 二十を少し過ぎたくらいの女性で………………血の色の様な、紅い髪と瞳をしていました。
> 妹は、その女性の髪を見たとき…………『お姉様の様』と、思いました。
> その女性の周りには、武装した兵士が沢山いましたが…………………………………
> 妹は、とことことその女性に歩み寄りました。
> 妹は、その女性の目に止まりました。
> 実は………その女性は、神々の王、赤の竜神スィーフィード様でした」
>「…………………………スィーフィード……………………………」
>「スィーフィード様は、二人の姉妹を城に連れ帰り、自らの手で養育なさいました」
>もはや王都には置いておけなくなり、二人の人質を自分で管理する事にしたのだろう。

闇:・・・・

>「………と………
> ここまでを、貴方達に見て頂く予定だったんですぅ………………
> ここまで見て頂いたら、貴方達を『次の時代』に飛ばして、次のイベントを見て頂く予定で………
> 私は自分の記憶に潜ったんですがぁ…」
>言いにくそうに、どもるライアナ。
>「…す…すみません…
> いざとなると…やっぱり、なんだかこう、むかむかっ、として…………
> お節介神々、こんなにしちゃいましたぁっ!」
>ぺこぺこと頭を下げつつ、血の海とお節介神々を指す。
>ていうか、『お節介神々』で定着か。反死神派神族の方々。
>「ああ……私とした事が………せっかくのイベントを……
> ほんとぉにすみませんっっっ!!!!!」
>「……いや……そんな問題じゃ………
> 僕に謝ってないで、お節介神々に謝った方が良い様な………」
>そういう問題でもない。

闇:確かに・・・・

>「………あと…………」
>じゃぶっ。
>冥王が、何か言おうとして、血の海の中、ライアナに向かって歩みを進める。
>こつんっ。
>冥王のつま先に、何かが当たった。
>「?」
>反射的に自分の足下を見るフィブリゾ。
>足下には。
>目をえぐられ。
>腕を切断され。
>脚を切断され。
>首を切断された。
>三歳くらいの、金髪の少女の死体が、血の海の中に浮かんでいた。
>
>
>

闇:えっと・・・・それってもしかしてライアナ?

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。つぅか琥珀の近況報告。
>
>
>
>
>
>
>某月某日。つーか今日。
>琥珀の住んでる街(和歌山県で二番目に大きな都市だそうだ、社会科の先生によると。)の駅前で。

闇:二番目ですか

>大きなお祭りがあった。
>アマチュアバンドにピエロの大道芸。
>屋台にクジ引き、ワケのわからん芸の数々。
>その日、琥珀は姉と和歌山市の某ネットカフェに行く予定だった。
>お祭り大好き琥珀は、駅前で足を止めてしまい。
>せかす姉。粘る琥珀。
>そこへ………………………………………
>金髪の、綺麗な、外国の女の人がやってきた。
>同性の私でも目を留めてしまう様な綺麗な人。
>『ほえー』と訳のわからん事を言いつつ眺めている琥珀の前で。
>羽織っていたジャケットを脱ぐ女の人。
>冬だっっつぅのに袖無し。

闇:寒くないのでしょうか人間は(風邪ひいてひどい目に会った者)

>左の二の腕に施された入れ墨。
>其れを見た瞬間。
>硬直する琥珀と姉。
>くるり、と外人ねーちゃんに背を向け、すたすたと。
>二人三脚でも出来そうな動きで、駅の中に入る。
>無言のまま駅の階段を上り、丁度来ていた電車に走り込み。
>顔を見合わせ。
>………………………………………………………………ぷっ。
>……だははははははははははははははははははははははははははッッ!!!!
>いきなり笑い出す変な姉妹。

闇:傍から見たら怖い

>周囲の視線が集まり、車掌さんまでこちらを見詰めているが、そんな事お構いなしで笑う。
>「こ…琥珀…見た………アレ………?」
>「み………見た…………入れ墨………でしょ?」
>「あの…ね…外人…ぷぷっ…さんってさぁ………漢字を………カッコいいと…ぶっ…
> 思ってる人………いるんだって…………
> それで…………漢字の入れ墨…………入れる人………結構いるらしいよ…………………」

闇:はい?

>「…………それは…………人の勝手だし……………」
>「…………あたしらに…………どぉこぉ言う権利は無いけどさ………」
>顔を見合わせる。
>二人揃って。
>ぶふぅっ!
>再び吹き出す。
>『いくらなんでも、入れ墨に【出前一丁】は無ェだろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』

闇:確かに、それは無いですね(大爆笑中)

>声さえハモらせ、笑い転げる姉妹。
>ようやく二人が落ち着いたとき。
>周囲の視線が滅茶苦茶冷たかった事は言うまでもない。
>
>

闇:ははははは(苦笑)確かにそう言う経験ありますね(苦笑い)

>
>
>
>あれ…………………………………………
>頼むから誰かツッコんでくれ(笑いすぎて涙出てる)
>
>あと…………………………………………
>言葉の意味を、あの外人姉ちゃんが知ったときのリアクション、見たい…………………(無理)

闇:う〜みゅ、見たいかも

>………………………………………………………………………………
>外国人の皆さん。
>漢字の入れ墨を入れるときは、ちゃんとその字の意味調べてから入れましょう。
>
>

闇:ははははは、やっぱりおもしろいです。ちょっとグロいですが・・・・
ファ:おまえもどっこいどっこいの事するだろうが
闇:記憶に無い
ファ:おい
闇:それでは、次回も楽しみにしてます。さようなら〜

>
>
>                                     幕。

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11519余談ですが、琥珀の家の近くには『海王水産』という会社があります(本気で余談だな)東琥珀 E-mail 2002/11/19 23:09:56
記事番号11483へのコメント


>
>ファ:なんでレス遅れた?
>闇:風邪ひいた
>ファ:おい
>闇:39度近く熱が出た
>ファ:・・・・大丈夫なのか?
>闇:今は
>ファ:そうか
>闇:それでは、レスいきます
>
>>
をーう。
大丈夫ですかー。
ぶり返さない様に注意して下さいね、大切なお身体なんですから。
>>「昔々……ある所に、二人の幸せな姉妹が住んでいました…………」
>>子供に昔語りを聞かせる様な口調で、ライアナは語り始めた。
>>「二人は、傍から見るととても不幸な生活を送っていました…………
>> しかし、二人は自分たちがどんなに不幸か知らなかったので、幸せでした」
>>俗に言う『知らぬが仏』というヤツである。
>
>闇:ふむふむふむ
>
ふみゅふみゅふみゅ。(張り合うな)
>>「だけれど、ある日、ある出来事でその幸せは崩され…………
>> 姉妹は、自分たちは不幸だと実感しました」
>>忌まわしい過去。
>>其れを話すときでも、彼女は微笑んだまま。
>>もしかしたら…………………………………………………………
>>もう彼女は、笑顔以外の表情が『できない』のでは無いだろうか。
>
>闇:いかなるものもショックの為に表情を変えることができなくなってしまうと言う時がありますからね
>
……………………………………………………………
一時期、あったなぁ。私。それ。(汗)
>>「あるお節介な神々がやってきました」
>>ぱさっ。
>>ライアナが、自分のスカートの裾をたくし上げる。
>>「?」
>>冥王は、彼女が一体何をしようとしているのか解らなかった。
>>死神の、すらりとした足が露わになったとき。
>>冥王は。
>>言葉を、失った。
>>ライアナの、太股。
>>白い、肌。
>>黒い、烙印。
>>古くは、罪人と一般人の区別に押されたという。
>>焼き印。
>
>闇:・・・・
>ファ:小説1の修にもあるのか?
>闇:一応ある。確か・・・・背後の首筋にbP3って言うのがある
>
bP3……(汗)
>>「かなり古いものですが……読めるでしょう」
>>黒い跡を、指でなぞる彼女。
>>「…………………………………………………………………
>> d……………e………………a………………………………………………」
>>………………………………………………………………………………………
>>Death。
>>「…………………………………………………………………『死神』」
>>「お節介な神々は、まだ幼い姉妹を捕らえ………
>> 二人の脚と背中に、消える事のない烙印を押しました」
>
>闇:・・・・(暗黒の炎展開)ふふふふふ
>ファ:怖いぞ
>闇:闇よりなお暗きもの 夜よりなお深きもの 混沌の海 たゆたいし存在 暗黒なりし 夜の王・・・・
>ファ:おいおいおい、魔族化するな(あれ?魔族じゃないや)
>
をををっ!
早く逃げないと!
えーと、折り畳み式のテーブルは無かったかなっ!?(待て)
>>冥王は、一度だけ焼き印というものを見た事があった。
>>もっとも、もう二度と見たくはないが。
>>人間界を回っているとき。
>>国家的犯罪者に押されているのを見た。
>>真っ赤に焼けた鉄製の印が運ばれてきて……………
>>二人の人間に固定された罪人の肌に、それが押しつけられる。
>>ヒトの肉が焼ける、嫌な臭い。
>>皮膚が焼け爛れる、嫌な音。
>>痛さと熱さでのたうち回る罪人。
>>ふと背後を見ると、ヴェルダンディーが目を反らしていた。
>
>闇:・・・・いにしえの封印解き放ち 今この世に降臨せよ
>ファ:だからやめろって
>
ふぅ。
皆様、オリジナル混沌の言語が華々しくていいねぇ。
ウチ、主人公魔族ばっかりなんで、
いくら混沌の言語考えても発表の機会が無くて(汗)
誰か貰ってくれないかな(汗)
>>「妹は、余りの身体的ショックで気絶しました。
>> 姉は、気絶しかけましたが………………………………
>> 顔に水を掛けられ、起こされたそうですぅ」
>>フィアナの顔が浮かぶ。 
>>彼女にも、この様な烙印が押されているのだろうか。
>>フィアナの笑顔の裏にあるものを垣間見た様な気分になって、
>>少し妙な感じがする。
>>「お節介な神々は、姉にこう言ったそうですぅ。
>> 『死神は神ではない。我々はそうは認めない。
>>  死神風情が我々と共に暮らせるなどと思い上がるな』
>> そう言って………姉の腹に、拳を叩き付けました。
>> ……………………姉は、再び気絶しました」
>
>ファ:・・・・ほう、死神風情と・・・・殴りこみに行くぞ俺が
>L:やめなさい。あなたが力を与えて作り出していたとしても所詮闇龍の世界ではの話しでしょうが
>ファ:で?あのバカはどうした?
>L:眠らしてきたわ
>
睡眠薬か………
それともスコップ?
>>ふたたび、スカートで烙印を隠すライアナ。
>>その仕草は………………………………………………………………
>>愉しんでいるようにしか、見えない。
>>顔も………笑顔のまま。
>>「嫌な夢でも見たのでしょうか。
>> 目が覚めたとき、妹は、自分が眠りながら泣いていた事に気付きました
>> この時たったの三歳だった妹ですが、彼女は一応神でした。
>> お節介な神々には、『神では無い』と言われましたが……………
>> 彼女は、何と言われようと紛れもない神でした。
>> 妹は、考えました。
>> お節介な神々の事。
>> 死神と呼ばれる神の事。
>> そして……………………今後の自分達の事」
>>冥王は、明るい笑顔を浮かべた幼女の顔を思い描いていた。
>>可愛い子だった。
>>あの子のその後に待ち受けていた運命が、それなのか。
>>そう思うと、なんだか切なくなった。
>
>ファ:確かに、あまりにもむごいな
>L:神の創り方間違えたかしら?
>
造り方より、育ち方が問題ですな。
>>「妹は、取り敢えず、このままこの屋敷にいるのは危険だと考えました。
>> このままいれば、今度あのお節介な神々が来たら、次こそ殺される。
>> そう思ったのです……………………………………………………
>> そして、お節介な神々が開けた壁の穴から、街道に飛び出、助けてくれるヒトを捜しました」
>>あの爆発音は、『お節介な神々』が、壁に穴を開けた音だったのだ。
>>…そぉ言えば。
>>死体の山に腰掛けて、語るライアナの、背後の壁に大きな穴が開いている。
>>……………………………………………
>>その音を、冥王とシェーラの二人にしか聞こえない様に細工し、
>>シェーラを気絶させた上ですり替わり、冥王をこの部屋まで誘導したのだろう。
>
>闇:なるほど
>
うみゅっ。
>>「その時、妹の目に一人の女性が入りました。
>> 二十を少し過ぎたくらいの女性で………………血の色の様な、紅い髪と瞳をしていました。
>> 妹は、その女性の髪を見たとき…………『お姉様の様』と、思いました。
>> その女性の周りには、武装した兵士が沢山いましたが…………………………………
>> 妹は、とことことその女性に歩み寄りました。
>> 妹は、その女性の目に止まりました。
>> 実は………その女性は、神々の王、赤の竜神スィーフィード様でした」
>>「…………………………スィーフィード……………………………」
>>「スィーフィード様は、二人の姉妹を城に連れ帰り、自らの手で養育なさいました」
>>もはや王都には置いておけなくなり、二人の人質を自分で管理する事にしたのだろう。
>
>闇:・・・・
>
…………………………
>>「………と………
>> ここまでを、貴方達に見て頂く予定だったんですぅ………………
>> ここまで見て頂いたら、貴方達を『次の時代』に飛ばして、次のイベントを見て頂く予定で………
>> 私は自分の記憶に潜ったんですがぁ…」
>>言いにくそうに、どもるライアナ。
>>「…す…すみません…
>> いざとなると…やっぱり、なんだかこう、むかむかっ、として…………
>> お節介神々、こんなにしちゃいましたぁっ!」
>>ぺこぺこと頭を下げつつ、血の海とお節介神々を指す。
>>ていうか、『お節介神々』で定着か。反死神派神族の方々。
>>「ああ……私とした事が………せっかくのイベントを……
>> ほんとぉにすみませんっっっ!!!!!」
>>「……いや……そんな問題じゃ………
>> 僕に謝ってないで、お節介神々に謝った方が良い様な………」
>>そういう問題でもない。
>
>闇:確かに・・・・
>
どっかズレてるフィブリゾ君。
>>「………あと…………」
>>じゃぶっ。
>>冥王が、何か言おうとして、血の海の中、ライアナに向かって歩みを進める。
>>こつんっ。
>>冥王のつま先に、何かが当たった。
>>「?」
>>反射的に自分の足下を見るフィブリゾ。
>>足下には。
>>目をえぐられ。
>>腕を切断され。
>>脚を切断され。
>>首を切断された。
>>三歳くらいの、金髪の少女の死体が、血の海の中に浮かんでいた。
>>
>>
>>
>
>闇:えっと・・・・それってもしかしてライアナ?
>
ライアですね。
三歳ライアナ。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。つぅか琥珀の近況報告。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>某月某日。つーか今日。
>>琥珀の住んでる街(和歌山県で二番目に大きな都市だそうだ、社会科の先生によると。)の駅前で。
>
>闇:二番目ですか
>
一番目は県庁所在地、玲奈在住和歌山市。
>>大きなお祭りがあった。
>>アマチュアバンドにピエロの大道芸。
>>屋台にクジ引き、ワケのわからん芸の数々。
>>その日、琥珀は姉と和歌山市の某ネットカフェに行く予定だった。
>>お祭り大好き琥珀は、駅前で足を止めてしまい。
>>せかす姉。粘る琥珀。
>>そこへ………………………………………
>>金髪の、綺麗な、外国の女の人がやってきた。
>>同性の私でも目を留めてしまう様な綺麗な人。
>>『ほえー』と訳のわからん事を言いつつ眺めている琥珀の前で。
>>羽織っていたジャケットを脱ぐ女の人。
>>冬だっっつぅのに袖無し。
>
>闇:寒くないのでしょうか人間は(風邪ひいてひどい目に会った者)
>
さぁ………
多分その人が特例だと。
>>左の二の腕に施された入れ墨。
>>其れを見た瞬間。
>>硬直する琥珀と姉。
>>くるり、と外人ねーちゃんに背を向け、すたすたと。
>>二人三脚でも出来そうな動きで、駅の中に入る。
>>無言のまま駅の階段を上り、丁度来ていた電車に走り込み。
>>顔を見合わせ。
>>………………………………………………………………ぷっ。
>>……だははははははははははははははははははははははははははッッ!!!!
>>いきなり笑い出す変な姉妹。
>
>闇:傍から見たら怖い
>
…………でしょうね(汗)
>>周囲の視線が集まり、車掌さんまでこちらを見詰めているが、そんな事お構いなしで笑う。
>>「こ…琥珀…見た………アレ………?」
>>「み………見た…………入れ墨………でしょ?」
>>「あの…ね…外人…ぷぷっ…さんってさぁ………漢字を………カッコいいと…ぶっ…
>> 思ってる人………いるんだって…………
>> それで…………漢字の入れ墨…………入れる人………結構いるらしいよ…………………」
>
>闇:はい?
>
人づてに聞いた話。
>>「…………それは…………人の勝手だし……………」
>>「…………あたしらに…………どぉこぉ言う権利は無いけどさ………」
>>顔を見合わせる。
>>二人揃って。
>>ぶふぅっ!
>>再び吹き出す。
>>『いくらなんでも、入れ墨に【出前一丁】は無ェだろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』
>
>闇:確かに、それは無いですね(大爆笑中)
>
笑った笑った。
めちゃくちゃ笑った。本気で。
>>声さえハモらせ、笑い転げる姉妹。
>>ようやく二人が落ち着いたとき。
>>周囲の視線が滅茶苦茶冷たかった事は言うまでもない。
>>
>>
>
>闇:ははははは(苦笑)確かにそう言う経験ありますね(苦笑い)
>
和歌山駅まで恥ずかしかった。(汗)
>>
>>
>>
>>あれ…………………………………………
>>頼むから誰かツッコんでくれ(笑いすぎて涙出てる)
>>
>>あと…………………………………………
>>言葉の意味を、あの外人姉ちゃんが知ったときのリアクション、見たい…………………(無理)
>
>闇:う〜みゅ、見たいかも
>
見たいですよねっ!(汗)
>>………………………………………………………………………………
>>外国人の皆さん。
>>漢字の入れ墨を入れるときは、ちゃんとその字の意味調べてから入れましょう。
>>
>>
>
>闇:ははははは、やっぱりおもしろいです。ちょっとグロいですが・・・・
>ファ:おまえもどっこいどっこいの事するだろうが
>闇:記憶に無い
>ファ:おい
>闇:それでは、次回も楽しみにしてます。さようなら〜
>
>>
>>
>>                                     幕。
>
本当にいつもすみません。
今度翔さんの小説にもレス入れてみたいと思ってます。
それでは、今回はこの辺で。

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11526Re:第四十六話:どういう奴でも死『神』は『神』ユア・ファンティン 2002/11/20 17:32:22
記事番号11448へのコメント


>
>「昔々……ある所に、二人の幸せな姉妹が住んでいました…………」
>子供に昔語りを聞かせる様な口調で、ライアナは語り始めた。
>「二人は、傍から見るととても不幸な生活を送っていました…………
> しかし、二人は自分たちがどんなに不幸か知らなかったので、幸せでした」
>俗に言う『知らぬが仏』というヤツである。

ミ:知らなくてもあの人と私は、不幸になったわ・・・・

>「だけれど、ある日、ある出来事でその幸せは崩され…………
> 姉妹は、自分たちは不幸だと実感しました」
>忌まわしい過去。
>其れを話すときでも、彼女は微笑んだまま。
>もしかしたら…………………………………………………………
>もう彼女は、笑顔以外の表情が『できない』のでは無いだろうか。

ユ:笑顔という名の『無表情』・・・・・

>「あるお節介な神々がやってきました」
>ぱさっ。
>ライアナが、自分のスカートの裾をたくし上げる。
>「?」
>冥王は、彼女が一体何をしようとしているのか解らなかった。
>死神の、すらりとした足が露わになったとき。
>冥王は。
>言葉を、失った。
>ライアナの、太股。
>白い、肌。
>黒い、烙印。
>古くは、罪人と一般人の区別に押されたという。
>焼き印。
>「かなり古いものですが……読めるでしょう」
>黒い跡を、指でなぞる彼女。
>「…………………………………………………………………
> d……………e………………a………………………………………………」
>………………………………………………………………………………………
>Death。

メ:私にもありますわ。
  あの女が、『息子を奪ったから』と言って押されました・・・・・・・

>「…………………………………………………………………『死神』」
>「お節介な神々は、まだ幼い姉妹を捕らえ………
> 二人の脚と背中に、消える事のない烙印を押しました」
>冥王は、一度だけ焼き印というものを見た事があった。
>もっとも、もう二度と見たくはないが。
>人間界を回っているとき。
>国家的犯罪者に押されているのを見た。
>真っ赤に焼けた鉄製の印が運ばれてきて……………
>二人の人間に固定された罪人の肌に、それが押しつけられる。
>ヒトの肉が焼ける、嫌な臭い。
>皮膚が焼け爛れる、嫌な音。
>痛さと熱さでのたうち回る罪人。
>ふと背後を見ると、ヴェルダンディーが目を反らしていた。
>「妹は、余りの身体的ショックで気絶しました。
> 姉は、気絶しかけましたが………………………………
> 顔に水を掛けられ、起こされたそうですぅ」
>フィアナの顔が浮かぶ。 
>彼女にも、この様な烙印が押されているのだろうか。
>フィアナの笑顔の裏にあるものを垣間見た様な気分になって、
>少し妙な感じがする。

ユ:私もタロット達の言葉の端々から
  笑顔の裏に在る物が見えますわ。

>「お節介な神々は、姉にこう言ったそうですぅ。
> 『死神は神ではない。我々はそうは認めない。
>  死神風情が我々と共に暮らせるなどと思い上がるな』
> そう言って………姉の腹に、拳を叩き付けました。
> ……………………姉は、再び気絶しました」
>ふたたび、スカートで烙印を隠すライアナ。
>その仕草は………………………………………………………………
>愉しんでいるようにしか、見えない。
>顔も………笑顔のまま。

ユ:・・・・一つといいでしょうか、
  アンタ(ライアナ)某少年誌の『るろ剣』の瀬田宗次郎か−――――。

>「嫌な夢でも見たのでしょうか。
> 目が覚めたとき、妹は、自分が眠りながら泣いていた事に気付きました
> この時たったの三歳だった妹ですが、彼女は一応神でした。
> お節介な神々には、『神では無い』と言われましたが……………
> 彼女は、何と言われようと紛れもない神でした。
> 妹は、考えました。
> お節介な神々の事。
> 死神と呼ばれる神の事。
> そして……………………今後の自分達の事」
>冥王は、明るい笑顔を浮かべた幼女の顔を思い描いていた。
>可愛い子だった。
>あの子のその後に待ち受けていた運命が、それなのか。
>そう思うと、なんだか切なくなった。
>「妹は、取り敢えず、このままこの屋敷にいるのは危険だと考えました。
> このままいれば、今度あのお節介な神々が来たら、次こそ殺される。
> そう思ったのです……………………………………………………
> そして、お節介な神々が開けた壁の穴から、街道に飛び出、助けてくれるヒトを捜しました」
>あの爆発音は、『お節介な神々』が、壁に穴を開けた音だったのだ。
>…そぉ言えば。
>死体の山に腰掛けて、語るライアナの、背後の壁に大きな穴が開いている。
>……………………………………………
>その音を、冥王とシェーラの二人にしか聞こえない様に細工し、
>シェーラを気絶させた上ですり替わり、冥王をこの部屋まで誘導したのだろう。
>「その時、妹の目に一人の女性が入りました。
> 二十を少し過ぎたくらいの女性で………………血の色の様な、紅い髪と瞳をしていました。
> 妹は、その女性の髪を見たとき…………『お姉様の様』と、思いました。

ミ&メ:あの女か・・・(紫の炎展開、バトルモ−ド紫炎竜に変化)

> その女性の周りには、武装した兵士が沢山いましたが…………………………………
> 妹は、とことことその女性に歩み寄りました。
> 妹は、その女性の目に止まりました。
> 実は………その女性は、神々の王、赤の竜神スィーフィード様でした」
>「…………………………スィーフィード……………………………」
>「スィーフィード様は、二人の姉妹を城に連れ帰り、自らの手で養育なさいました」
>もはや王都には置いておけなくなり、二人の人質を自分で管理する事にしたのだろう。
>「………と………
> ここまでを、貴方達に見て頂く予定だったんですぅ………………
> ここまで見て頂いたら、貴方達を『次の時代』に飛ばして、次のイベントを見て頂く予定で………
> 私は自分の記憶に潜ったんですがぁ…」
>言いにくそうに、どもるライアナ。
>「…す…すみません…
> いざとなると…やっぱり、なんだかこう、むかむかっ、として…………
> お節介神々、こんなにしちゃいましたぁっ!」
>ぺこぺこと頭を下げつつ、血の海とお節介神々を指す。
>ていうか、『お節介神々』で定着か。反死神派神族の方々。
>「ああ……私とした事が………せっかくのイベントを……
> ほんとぉにすみませんっっっ!!!!!」
>「……いや……そんな問題じゃ………
> 僕に謝ってないで、お節介神々に謝った方が良い様な………」
>そういう問題でもない。
>「………あと…………」
>じゃぶっ。
>冥王が、何か言おうとして、血の海の中、ライアナに向かって歩みを進める。
>こつんっ。
>冥王のつま先に、何かが当たった。
>「?」
>反射的に自分の足下を見るフィブリゾ。
>足下には。
>目をえぐられ。
>腕を切断され。
>脚を切断され。
>首を切断された。
>三歳くらいの、金髪の少女の死体が、血の海の中に浮かんでいた。

ユ:ライアちゃん!?

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。つぅか琥珀の近況報告。
>
>
>
>
>
>
>某月某日。つーか今日。
>琥珀の住んでる街(和歌山県で二番目に大きな都市だそうだ、社会科の先生によると。)の駅前で。
>大きなお祭りがあった。
>アマチュアバンドにピエロの大道芸。
>屋台にクジ引き、ワケのわからん芸の数々。
>その日、琥珀は姉と和歌山市の某ネットカフェに行く予定だった。
>お祭り大好き琥珀は、駅前で足を止めてしまい。
>せかす姉。粘る琥珀。
>そこへ………………………………………
>金髪の、綺麗な、外国の女の人がやってきた。
>同性の私でも目を留めてしまう様な綺麗な人。
>『ほえー』と訳のわからん事を言いつつ眺めている琥珀の前で。
>羽織っていたジャケットを脱ぐ女の人。
>冬だっっつぅのに袖無し。

ユ:タ―ミネ―タ―?

>左の二の腕に施された入れ墨。
>其れを見た瞬間。
>硬直する琥珀と姉。
>くるり、と外人ねーちゃんに背を向け、すたすたと。
>二人三脚でも出来そうな動きで、駅の中に入る。
>無言のまま駅の階段を上り、丁度来ていた電車に走り込み。
>顔を見合わせ。
>………………………………………………………………ぷっ。
>……だははははははははははははははははははははははははははッッ!!!!
>いきなり笑い出す変な姉妹。
>周囲の視線が集まり、車掌さんまでこちらを見詰めているが、そんな事お構いなしで笑う。

ユ:どうされました?

>「こ…琥珀…見た………アレ………?」
>「み………見た…………入れ墨………でしょ?」
>「あの…ね…外人…ぷぷっ…さんってさぁ………漢字を………カッコいいと…ぶっ…
> 思ってる人………いるんだって…………
> それで…………漢字の入れ墨…………入れる人………結構いるらしいよ…………………」
>「…………それは…………人の勝手だし……………」
>「…………あたしらに…………どぉこぉ言う権利は無いけどさ………」
>顔を見合わせる。
>二人揃って。
>ぶふぅっ!
>再び吹き出す。
>『いくらなんでも、入れ墨に【出前一丁】は無ェだろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』
>声さえハモらせ、笑い転げる姉妹。
>ようやく二人が落ち着いたとき。
>周囲の視線が滅茶苦茶冷たかった事は言うまでもない。
>
>
>
>
>
>あれ…………………………………………
>頼むから誰かツッコんでくれ(笑いすぎて涙出てる)
>
>あと…………………………………………
>言葉の意味を、あの外人姉ちゃんが知ったときのリアクション、見たい…………………(無理)

ユ:うんうん

>
>………………………………………………………………………………
>外国人の皆さん。
>漢字の入れ墨を入れるときは、ちゃんとその字の意味調べてから入れましょう。
>
>
>
>
>                                     幕。
ユ:面白かったです。



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11655そりゃそうだ。東琥珀 E-mail 2002/11/24 16:13:50
記事番号11526へのコメント


>
>>
>>「昔々……ある所に、二人の幸せな姉妹が住んでいました…………」
>>子供に昔語りを聞かせる様な口調で、ライアナは語り始めた。
>>「二人は、傍から見るととても不幸な生活を送っていました…………
>> しかし、二人は自分たちがどんなに不幸か知らなかったので、幸せでした」
>>俗に言う『知らぬが仏』というヤツである。
>
>ミ:知らなくてもあの人と私は、不幸になったわ・・・・
そう言う事もある。(ヲイ)
>
>>「だけれど、ある日、ある出来事でその幸せは崩され…………
>> 姉妹は、自分たちは不幸だと実感しました」
>>忌まわしい過去。
>>其れを話すときでも、彼女は微笑んだまま。
>>もしかしたら…………………………………………………………
>>もう彼女は、笑顔以外の表情が『できない』のでは無いだろうか。
>
>ユ:笑顔という名の『無表情』・・・・・
>
玲奈が其れに近い。
>>「あるお節介な神々がやってきました」
>>ぱさっ。
>>ライアナが、自分のスカートの裾をたくし上げる。
>>「?」
>>冥王は、彼女が一体何をしようとしているのか解らなかった。
>>死神の、すらりとした足が露わになったとき。
>>冥王は。
>>言葉を、失った。
>>ライアナの、太股。
>>白い、肌。
>>黒い、烙印。
>>古くは、罪人と一般人の区別に押されたという。
>>焼き印。
>>「かなり古いものですが……読めるでしょう」
>>黒い跡を、指でなぞる彼女。
>>「…………………………………………………………………
>> d……………e………………a………………………………………………」
>>………………………………………………………………………………………
>>Death。
>
>メ:私にもありますわ。
>  あの女が、『息子を奪ったから』と言って押されました・・・・・・・
>
痛いんだよー。熱いんだよー。
>>「…………………………………………………………………『死神』」
>>「お節介な神々は、まだ幼い姉妹を捕らえ………
>> 二人の脚と背中に、消える事のない烙印を押しました」
>>冥王は、一度だけ焼き印というものを見た事があった。
>>もっとも、もう二度と見たくはないが。
>>人間界を回っているとき。
>>国家的犯罪者に押されているのを見た。
>>真っ赤に焼けた鉄製の印が運ばれてきて……………
>>二人の人間に固定された罪人の肌に、それが押しつけられる。
>>ヒトの肉が焼ける、嫌な臭い。
>>皮膚が焼け爛れる、嫌な音。
>>痛さと熱さでのたうち回る罪人。
>>ふと背後を見ると、ヴェルダンディーが目を反らしていた。
>>「妹は、余りの身体的ショックで気絶しました。
>> 姉は、気絶しかけましたが………………………………
>> 顔に水を掛けられ、起こされたそうですぅ」
>>フィアナの顔が浮かぶ。 
>>彼女にも、この様な烙印が押されているのだろうか。
>>フィアナの笑顔の裏にあるものを垣間見た様な気分になって、
>>少し妙な感じがする。
>
>ユ:私もタロット達の言葉の端々から
>  笑顔の裏に在る物が見えますわ。
>
怖いものが見えまス。結構。
>>「お節介な神々は、姉にこう言ったそうですぅ。
>> 『死神は神ではない。我々はそうは認めない。
>>  死神風情が我々と共に暮らせるなどと思い上がるな』
>> そう言って………姉の腹に、拳を叩き付けました。
>> ……………………姉は、再び気絶しました」
>>ふたたび、スカートで烙印を隠すライアナ。
>>その仕草は………………………………………………………………
>>愉しんでいるようにしか、見えない。
>>顔も………笑顔のまま。
>
>ユ:・・・・一つといいでしょうか、
>  アンタ(ライアナ)某少年誌の『るろ剣』の瀬田宗次郎か−――――。
>
宗次郎殺人狂じゃ無いし。
ライアナ感情欠落してないし。
>>「嫌な夢でも見たのでしょうか。
>> 目が覚めたとき、妹は、自分が眠りながら泣いていた事に気付きました
>> この時たったの三歳だった妹ですが、彼女は一応神でした。
>> お節介な神々には、『神では無い』と言われましたが……………
>> 彼女は、何と言われようと紛れもない神でした。
>> 妹は、考えました。
>> お節介な神々の事。
>> 死神と呼ばれる神の事。
>> そして……………………今後の自分達の事」
>>冥王は、明るい笑顔を浮かべた幼女の顔を思い描いていた。
>>可愛い子だった。
>>あの子のその後に待ち受けていた運命が、それなのか。
>>そう思うと、なんだか切なくなった。
>>「妹は、取り敢えず、このままこの屋敷にいるのは危険だと考えました。
>> このままいれば、今度あのお節介な神々が来たら、次こそ殺される。
>> そう思ったのです……………………………………………………
>> そして、お節介な神々が開けた壁の穴から、街道に飛び出、助けてくれるヒトを捜しました」
>>あの爆発音は、『お節介な神々』が、壁に穴を開けた音だったのだ。
>>…そぉ言えば。
>>死体の山に腰掛けて、語るライアナの、背後の壁に大きな穴が開いている。
>>……………………………………………
>>その音を、冥王とシェーラの二人にしか聞こえない様に細工し、
>>シェーラを気絶させた上ですり替わり、冥王をこの部屋まで誘導したのだろう。
>>「その時、妹の目に一人の女性が入りました。
>> 二十を少し過ぎたくらいの女性で………………血の色の様な、紅い髪と瞳をしていました。
>> 妹は、その女性の髪を見たとき…………『お姉様の様』と、思いました。
>
>ミ&メ:あの女か・・・(紫の炎展開、バトルモ−ド紫炎竜に変化)
>
怖い……
>> その女性の周りには、武装した兵士が沢山いましたが…………………………………
>> 妹は、とことことその女性に歩み寄りました。
>> 妹は、その女性の目に止まりました。
>> 実は………その女性は、神々の王、赤の竜神スィーフィード様でした」
>>「…………………………スィーフィード……………………………」
>>「スィーフィード様は、二人の姉妹を城に連れ帰り、自らの手で養育なさいました」
>>もはや王都には置いておけなくなり、二人の人質を自分で管理する事にしたのだろう。
>>「………と………
>> ここまでを、貴方達に見て頂く予定だったんですぅ………………
>> ここまで見て頂いたら、貴方達を『次の時代』に飛ばして、次のイベントを見て頂く予定で………
>> 私は自分の記憶に潜ったんですがぁ…」
>>言いにくそうに、どもるライアナ。
>>「…す…すみません…
>> いざとなると…やっぱり、なんだかこう、むかむかっ、として…………
>> お節介神々、こんなにしちゃいましたぁっ!」
>>ぺこぺこと頭を下げつつ、血の海とお節介神々を指す。
>>ていうか、『お節介神々』で定着か。反死神派神族の方々。
>>「ああ……私とした事が………せっかくのイベントを……
>> ほんとぉにすみませんっっっ!!!!!」
>>「……いや……そんな問題じゃ………
>> 僕に謝ってないで、お節介神々に謝った方が良い様な………」
>>そういう問題でもない。
>>「………あと…………」
>>じゃぶっ。
>>冥王が、何か言おうとして、血の海の中、ライアナに向かって歩みを進める。
>>こつんっ。
>>冥王のつま先に、何かが当たった。
>>「?」
>>反射的に自分の足下を見るフィブリゾ。
>>足下には。
>>目をえぐられ。
>>腕を切断され。
>>脚を切断され。
>>首を切断された。
>>三歳くらいの、金髪の少女の死体が、血の海の中に浮かんでいた。
>
>ユ:ライアちゃん!?
>
>>
ライアちゃん。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。つぅか琥珀の近況報告。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>某月某日。つーか今日。
>>琥珀の住んでる街(和歌山県で二番目に大きな都市だそうだ、社会科の先生によると。)の駅前で。
>>大きなお祭りがあった。
>>アマチュアバンドにピエロの大道芸。
>>屋台にクジ引き、ワケのわからん芸の数々。
>>その日、琥珀は姉と和歌山市の某ネットカフェに行く予定だった。
>>お祭り大好き琥珀は、駅前で足を止めてしまい。
>>せかす姉。粘る琥珀。
>>そこへ………………………………………
>>金髪の、綺麗な、外国の女の人がやってきた。
>>同性の私でも目を留めてしまう様な綺麗な人。
>>『ほえー』と訳のわからん事を言いつつ眺めている琥珀の前で。
>>羽織っていたジャケットを脱ぐ女の人。
>>冬だっっつぅのに袖無し。
>
>ユ:タ―ミネ―タ―?
>
…………………………………ソウカモv(ヲイ)
>>左の二の腕に施された入れ墨。
>>其れを見た瞬間。
>>硬直する琥珀と姉。
>>くるり、と外人ねーちゃんに背を向け、すたすたと。
>>二人三脚でも出来そうな動きで、駅の中に入る。
>>無言のまま駅の階段を上り、丁度来ていた電車に走り込み。
>>顔を見合わせ。
>>………………………………………………………………ぷっ。
>>……だははははははははははははははははははははははははははッッ!!!!
>>いきなり笑い出す変な姉妹。
>>周囲の視線が集まり、車掌さんまでこちらを見詰めているが、そんな事お構いなしで笑う。
>
>ユ:どうされました?
>
まぁ…色々と(爆)
>>「こ…琥珀…見た………アレ………?」
>>「み………見た…………入れ墨………でしょ?」
>>「あの…ね…外人…ぷぷっ…さんってさぁ………漢字を………カッコいいと…ぶっ…
>> 思ってる人………いるんだって…………
>> それで…………漢字の入れ墨…………入れる人………結構いるらしいよ…………………」
>>「…………それは…………人の勝手だし……………」
>>「…………あたしらに…………どぉこぉ言う権利は無いけどさ………」
>>顔を見合わせる。
>>二人揃って。
>>ぶふぅっ!
>>再び吹き出す。
>>『いくらなんでも、入れ墨に【出前一丁】は無ェだろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』
>>声さえハモらせ、笑い転げる姉妹。
>>ようやく二人が落ち着いたとき。
>>周囲の視線が滅茶苦茶冷たかった事は言うまでもない。
>>
>>
>>
>>
>>
>>あれ…………………………………………
>>頼むから誰かツッコんでくれ(笑いすぎて涙出てる)
>>
>>あと…………………………………………
>>言葉の意味を、あの外人姉ちゃんが知ったときのリアクション、見たい…………………(無理)
>
>ユ:うんうん
>
>>
今頃どうされてるのやら。
>>………………………………………………………………………………
>>外国人の皆さん。
>>漢字の入れ墨を入れるときは、ちゃんとその字の意味調べてから入れましょう。
>>
>>
>>
>>
>>                                     幕。
>ユ:面白かったです。
>
>
>
ありがとうですv
それではまた次回。

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11516第四十七話:未成年の主張東琥珀 E-mail 2002/11/19 22:47:33
記事番号11394へのコメント


「ああ、それですかぁ」
呆然としている冥王。
にこにこ笑っているライアナ。
「なんかぁ…鬱陶しかったのでぇ、つい」
「………………………………………………………
 つい、で………………過去の自分殺すか!?普通!?」
冥王は。
自分の声が震えているのを感じた。
ライアナは、しばし虚空に視線を漂わせ…………
遠い目で、
「ぴーぴー泣いて鬱陶しかったのでぇ。
 あ、ちなみにお姉様は、ヤな目でこっち見詰めてきたので、腹立ちましてぇ」
「三歳の女の子がこんな目にあったら、普通泣くよッ!!」
死体の山の中から、紅い髪の女の子を掘り出しながら、冥王はライアナから視線を逸らした。
「そぉいぅもんですか?」
「そぉいぅもんなのッ!!
 ………ああッ………キミと話してると疲れるよッ」
「………………………………………フィブリゾさん」
「…………………………………………」
「怒ってます?」
「…………………………………………」
冥王は。
軽く、こくん、と頷いた。
ライアナの表情が、不思議そうな表情になる。
「何故貴方が怒るんですか?」
「…………………………………え………」
「ただ、私の中の一データが消滅したに過ぎない。
 いくらでも再生は可能な、操り人形ですよぅ?
 それが消えたからって…………何故貴方は怒るんです?」
……………………………………………………………………


何故だ?
何で、僕はこんなに哀しんでる?
怒っている?
そうだ。
確かに、ライアナの言うとおりなんだ。
ここはライアナの記憶の中。
ライアは、過去の彼女。
単なる記憶のデータ片。
しかも、ヴェルを殺した、憎いハズの、敵のデータじゃ無いか。
それが一つ消えただけなのに。
なんで………………………………………
なんで………………………………………
胸の奥が、きゅっ、とする………………


「………………………………………………………………
 なんか、変な気分だな」
「私はイイ気分ですよ」
ライアナは、破顔した。
「久し振りですからね、こんな沢山血見るの♪
 気分爽快ですぅ」


ああ…………………………………………………………
愉しんでいる………………………………………………………
心底、殺人と破壊を愉しんでいる………………………………………………


かたかたかたかたかた…………………
冥王の肩が、震えている。
なんだか…………………………………
とてつもなく、恐ろしいものを相手にしている様な気がした。


恐ろしい?
なんで今更?
そんなの、初めからわかってる。
ライアナが、人を殺すのが好きな事。
血が流れている様を見るのが好きな事。
人を殺す事により……………
その者の周辺の人々が嘆き悲しみ、憎悪する、その姿を見るのが好きな事。
オルエンの時に、それは証明されている。
ようやく落ち着いてきた海王の前に、わざわざ彼女の躰の片鱗を持って現れた。
ようやく、二人のカタキ討ちをする、と心を決めた僕とダルフの前に、二人を連れて現れた。
……………………………………………………………………なんでだろう?
そのまま…………………………
僕たちを落ち着くに任せておけばイイじゃないか。
そっちの方が、ライアナには断然有利のハズ。
わざわざ憎しみの感情を呼び起こさせて、自分をより嫌わせる事の利点など無い。
ただ単に、僕たちが苦しむのを見て愉しんでたんだと思ってたけど…………………
…………………………………………………………………………………………………
ひょっとして。


「………嫉妬?」
冥王の言葉に。
びくんっ、とライアナが震える。
滝の様な汗をだらだら流しつつ、
「なななななななななななななにを」
「いや思いっきり声震えてるから。相変わらず正直だねキミは。」
ジト目で。
てこてこと歩き。
「………んしょ、んしょ」
死体の山を登り。
「これで同じ目線♪」
ぽん、とライアナの肩を叩き……
にぃぃぃっ、と笑う。
ライアナは。
何か、とてつもなくヤな予感を感じた。
とりあえず、同じように、にぃぃぃっ、と笑っておく辺りが付き合いの良い女である。
「ふーん。そっかそっか。嫉妬かー。
 よっぽど魔族嫌いなんだなー、とか思ってたんだけど。
 フツー単に魔族が嫌いなだけならわざわざ僕たちのキミに対する憎悪増やしに来ないよね。」
「な…何をッ………」
無理矢理引き攣った笑みを作る彼女。
「な…なんで私が…魔族なんかに嫉妬………」
余裕無くなっとるぞ。口調。
「ふ。
 往生際が悪いよライアちゃん」
「やめてくださいその呼び方ッ!」
「ライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃん」
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
小学生か。お前らは。
にこにこ笑いながら、昔の呼び名を連呼する冥王。
頭抱えて髪振り乱すライアナ。
その姿、子供の口喧嘩の勝者と敗者のごとし。
しかも、二人とも外見は子供(ライアナに至っては中身も子供)なので、違和感がない辺りがミソ。
余談だが。
口喧嘩というのは、大抵の場合、アツくなった方の負けである。
そして。
冥王は、軍師という職業柄、交渉などの場数は踏んでいる為、それを知っている。
しかし。
ライアナは。
無意味に正直である。
挑発には乗るし、けなされたら怒る、誉められたら喜ぶ。
冥王との口喧嘩において、この素直な少女に勝ち目は無かった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ごんごんごんごんっ。
呻きながら。
壁をつかみ、自分の頭を壁にぶつけるライアナ。
壊れた。
ライアナが、壊れた。
元から壊れてたって説もあるけど。
別方面でなんか壊れた。
「ハゲるよ」
微妙にボケたツッコミ入れるフィブリゾ。
「神にはハゲなどいませんッ!変わった趣味の方ならともかくッ!」
壁と見つめ合いながら反論する。
「キミも大概変わった趣味してると思うけど。」
「やかましいですぅッ!」
ちょっぴり赤くなったおでこをさすりながら、再び冥王に向き直る。
うーん。めげない女だ。丈夫だし。
「話元に戻しますッ!一体何で私がッ!?」
「おお。焦るって事は、図星か、身に覚えあり?」
「黙らっしゃいッ!!」
キャラ変わってるぞ。ライアナ。
「だって。
 人が幸せになるのを見るのがイヤ、って。
 キミ、行動で証明しちゃってるじゃない」
絶句するライアナ。
「人間によくいる、結婚式の邪魔する新婦の友人?」
「どんな例え使うんですか。貴方は。
 いくらなんでも、そんなみっともない事。」
「いやー、説得力無いね」
ムカ。
「何を勝手に!
 貴方が私の何を知ってるって言うんですかぁ!」
「知らんわい!知りたくもないし!
 ただ単に、自分が不幸だからって周り巻き込むなって言ってるんだよ!」
いきなりアツくなり、怒鳴り合う二人。
……(外見)未成年の主張コンクール。
「私、別に不幸じゃありません!」
「はー!?ばかいっとってかんわーおみゃーさんっ!」
「なんで名古屋弁なんですかぁっ!?」
二人とも相当混乱している様である。
「………どーする?」
「………ほっとく?」
実はとっくに部屋の中に入ってきているのだが、
なんとなく声を掛けられずにいるガイアとスクルド。
「…あぁっ!もぉいいですぅっ!」
そして。
とぉとぉ。
キレたライアナの。
転送神術が、発動した。

















言い訳あんど言い逃れ?


未成年の主張って言うより真剣十代しゃべり場って感じ。(汗)
関係ないけど、昔『ここが変だよ日本人』に出たいと思った事があったなぁ。(汗)
外国人言い込められるだけの自信、あったし。(母に教えられた弁論必勝法がある限り…(笑))
………………………………
それはそうと。
身内で、五大魔族の人気投票やってます。
一人十票、好きなキャラに振り分けて頂いてるんですけど。
身内だけじゃ勿体ないので。ここで呼びかけ。
五大魔族に出てくるキャラクターに、一人十票、手持ちの票を振り分けてください。
投票場所は…うむ。
『五大魔族』へのレスに入れてくれるのが一番いいんですけど。
とりあえず、私へのメールやら…チャットで合ったとき口頭で、とか…
…いっそ、玲奈のHPの掲示板に入れてくれても構わないです。(ヲイ)
(この前落書きを奪い取られた恨みを晴らそうとしているヤツ)
ちなみに、現在の投票状況ですが…
票の入っているキャラを挙げます。
冥王フィブリゾ。(当然)
冥王将軍ヴェルダンディー。(妥当)
海王ダルフィン。(当然)
覇王将軍シェーラ。(当然)
海王将軍オルエン。(妥当)
冥王神官アテネ。(…なんで…?作者も首をひねった(汗))
金色の魔王(L様)。(出てないのに)
赤眼の魔王(S様)。(同情票か…?)
第三級死神ライアナ。(悪役好きはいつの世も…)
第四級死神フィアナ。(まぁ妥当…かな。)
獣王ゼラス=メタリオム。(まぁ当然)
獣神官ゼロス。(こいつに入ってなきゃウソ…か。)

し…しかし…
何故アテネに入ってスクルドやらガイアやらに入らん…?(滝汗)
さ…さすが私の友人…歪んでるぞ。どっか。(失礼)

あ…最後にこれは言っておこう。
723さん、ライアナの絵描いてくださって有り難う御座いました。


http://n723.hp.infoseek.co.jp/cg/ld.jpg

↑すぺしゃるさんくすvv723さんvv




                                       幕。

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11520Re:第四十七話:未成年の主張闇竜翔 E-mail 2002/11/19 23:24:04
記事番号11516へのコメント


>
>「ああ、それですかぁ」
>呆然としている冥王。
>にこにこ笑っているライアナ。
>「なんかぁ…鬱陶しかったのでぇ、つい」
>「………………………………………………………
> つい、で………………過去の自分殺すか!?普通!?」
>冥王は。
>自分の声が震えているのを感じた。
>ライアナは、しばし虚空に視線を漂わせ…………
>遠い目で、
>「ぴーぴー泣いて鬱陶しかったのでぇ。
> あ、ちなみにお姉様は、ヤな目でこっち見詰めてきたので、腹立ちましてぇ」

闇:おい、普通の三歳の女の子がそんな目にあったら泣くな。それにヤな目って・・・・あんさんよけいたち悪いよ

>「三歳の女の子がこんな目にあったら、普通泣くよッ!!」
>死体の山の中から、紅い髪の女の子を掘り出しながら、冥王はライアナから視線を逸らした。
>「そぉいぅもんですか?」
>「そぉいぅもんなのッ!!
> ………ああッ………キミと話してると疲れるよッ」

闇:確かにそうかもしれない(暗黒の炎展開→モード変形、暗黒の火柱)

>「………………………………………フィブリゾさん」
>「…………………………………………」
>「怒ってます?」
>「…………………………………………」
>冥王は。
>軽く、こくん、と頷いた。
>ライアナの表情が、不思議そうな表情になる。
>「何故貴方が怒るんですか?」
>「…………………………………え………」
>「ただ、私の中の一データが消滅したに過ぎない。
> いくらでも再生は可能な、操り人形ですよぅ?
> それが消えたからって…………何故貴方は怒るんです?」

闇:これが怖いですねライアナさん

>……………………………………………………………………
>
>
>何故だ?
>何で、僕はこんなに哀しんでる?
>怒っている?
>そうだ。
>確かに、ライアナの言うとおりなんだ。
>ここはライアナの記憶の中。
>ライアは、過去の彼女。
>単なる記憶のデータ片。
>しかも、ヴェルを殺した、憎いハズの、敵のデータじゃ無いか。
>それが一つ消えただけなのに。
>なんで………………………………………
>なんで………………………………………
>胸の奥が、きゅっ、とする………………
>

闇:少しの間でも一緒にいた相手ですからね・・・・そりゃあまあかわいそうだと思いますよ

>
>「………………………………………………………………
> なんか、変な気分だな」
>「私はイイ気分ですよ」
>ライアナは、破顔した。
>「久し振りですからね、こんな沢山血見るの♪
> 気分爽快ですぅ」
>

闇:どっかの誰かより立ち悪いぞ
沈黙:どっかのだれかとはだれじゃ
闇:おめえだおめえってか誰だか分かるかな東琥珀さんは?

>
>ああ…………………………………………………………
>愉しんでいる………………………………………………………
>心底、殺人と破壊を愉しんでいる………………………………………………
>

ファ:ここまで来たら止めれるのはLぐらいなものだな

>
>かたかたかたかたかた…………………
>冥王の肩が、震えている。
>なんだか…………………………………
>とてつもなく、恐ろしいものを相手にしている様な気がした。
>
>
>恐ろしい?
>なんで今更?
>そんなの、初めからわかってる。
>ライアナが、人を殺すのが好きな事。
>血が流れている様を見るのが好きな事。
>人を殺す事により……………
>その者の周辺の人々が嘆き悲しみ、憎悪する、その姿を見るのが好きな事。

闇:ほぼ魔族ですね

>オルエンの時に、それは証明されている。
>ようやく落ち着いてきた海王の前に、わざわざ彼女の躰の片鱗を持って現れた。
>ようやく、二人のカタキ討ちをする、と心を決めた僕とダルフの前に、二人を連れて現れた。
>……………………………………………………………………なんでだろう?
>そのまま…………………………
>僕たちを落ち着くに任せておけばイイじゃないか。
>そっちの方が、ライアナには断然有利のハズ。

時:確かに、そっちのほうが断然有利だな

>わざわざ憎しみの感情を呼び起こさせて、自分をより嫌わせる事の利点など無い。
>ただ単に、僕たちが苦しむのを見て愉しんでたんだと思ってたけど…………………
>…………………………………………………………………………………………………
>ひょっとして。
>
>
>「………嫉妬?」
>冥王の言葉に。
>びくんっ、とライアナが震える。
>滝の様な汗をだらだら流しつつ、
>「なななななななななななななにを」
>「いや思いっきり声震えてるから。相変わらず正直だねキミは。」

闇:確かに、ここまで声震えさせなくても・・・・

>ジト目で。
>てこてこと歩き。
>「………んしょ、んしょ」
>死体の山を登り。
>「これで同じ目線♪」
>ぽん、とライアナの肩を叩き……
>にぃぃぃっ、と笑う。
>ライアナは。
>何か、とてつもなくヤな予感を感じた。
>とりあえず、同じように、にぃぃぃっ、と笑っておく辺りが付き合いの良い女である。

闇:はああ、フィブの笑いほど怖いものは無い

>「ふーん。そっかそっか。嫉妬かー。
> よっぽど魔族嫌いなんだなー、とか思ってたんだけど。
> フツー単に魔族が嫌いなだけならわざわざ僕たちのキミに対する憎悪増やしに来ないよね。」
>「な…何をッ………」
>無理矢理引き攣った笑みを作る彼女。
>「な…なんで私が…魔族なんかに嫉妬………」
>余裕無くなっとるぞ。口調。

時:こりゃあフィブの勝ちだな

>「ふ。
> 往生際が悪いよライアちゃん」
>「やめてくださいその呼び方ッ!」
>「ライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃん」
>「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
>小学生か。お前らは。

闇:外見年齢的には大差ないんじゃ・・・・

>にこにこ笑いながら、昔の呼び名を連呼する冥王。
>頭抱えて髪振り乱すライアナ。
>その姿、子供の口喧嘩の勝者と敗者のごとし。
>しかも、二人とも外見は子供(ライアナに至っては中身も子供)なので、違和感がない辺りがミソ。

ファ:そうだな

>余談だが。
>口喧嘩というのは、大抵の場合、アツくなった方の負けである。
>そして。
>冥王は、軍師という職業柄、交渉などの場数は踏んでいる為、それを知っている。

時:よし、それは俺も同じだな

>しかし。
>ライアナは。
>無意味に正直である。
>挑発には乗るし、けなされたら怒る、誉められたら喜ぶ。

闇:本能そのままに生きているって感じですね

>冥王との口喧嘩において、この素直な少女に勝ち目は無かった。
>「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
>ごんごんごんごんっ。
>呻きながら。
>壁をつかみ、自分の頭を壁にぶつけるライアナ。
>壊れた。
>ライアナが、壊れた。
>元から壊れてたって説もあるけど。
>別方面でなんか壊れた。

闇:いえ、普通昔の傷を何度も掘り返されたら壊れかけますよ

>「ハゲるよ」
>微妙にボケたツッコミ入れるフィブリゾ。

闇:おーいフィブーそこらにしとけよ〜

>「神にはハゲなどいませんッ!変わった趣味の方ならともかくッ!」
>壁と見つめ合いながら反論する。
>「キミも大概変わった趣味してると思うけど。」
>「やかましいですぅッ!」
>ちょっぴり赤くなったおでこをさすりながら、再び冥王に向き直る。
>うーん。めげない女だ。丈夫だし。

闇:丈夫さはシェーラ並?

>「話元に戻しますッ!一体何で私がッ!?」
>「おお。焦るって事は、図星か、身に覚えあり?」
>「黙らっしゃいッ!!」
>キャラ変わってるぞ。ライアナ。

闇:う〜む、赤眼の魔王の魔族の軍師。流石だな。血は争えないというし・・・・

>「だって。
> 人が幸せになるのを見るのがイヤ、って。
> キミ、行動で証明しちゃってるじゃない」
>絶句するライアナ。
>「人間によくいる、結婚式の邪魔する新婦の友人?」

闇:一体どんなたとえだ・・・・

>「どんな例え使うんですか。貴方は。
> いくらなんでも、そんなみっともない事。」
>「いやー、説得力無いね」
>ムカ。
>「何を勝手に!
> 貴方が私の何を知ってるって言うんですかぁ!」
>「知らんわい!知りたくもないし!
> ただ単に、自分が不幸だからって周り巻き込むなって言ってるんだよ!」
>いきなりアツくなり、怒鳴り合う二人。
>……(外見)未成年の主張コンクール。

ファ:なんじゃそりゃ

>「私、別に不幸じゃありません!」
>「はー!?ばかいっとってかんわーおみゃーさんっ!」
>「なんで名古屋弁なんですかぁっ!?」
>二人とも相当混乱している様である。

時:う〜む、悲しいかな軍師形無し・・・・

>「………どーする?」
>「………ほっとく?」
>実はとっくに部屋の中に入ってきているのだが、
>なんとなく声を掛けられずにいるガイアとスクルド。

沈黙:まあかけれんな

>「…あぁっ!もぉいいですぅっ!」
>そして。
>とぉとぉ。
>キレたライアナの。
>転送神術が、発動した。
>
>

闇:問答無用って言う奴ですね

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ?
>
>
>未成年の主張って言うより真剣十代しゃべり場って感じ。(汗)
>関係ないけど、昔『ここが変だよ日本人』に出たいと思った事があったなぁ。(汗)
>外国人言い込められるだけの自信、あったし。(母に教えられた弁論必勝法がある限り…(笑))

闇:やっぱり琥珀さんって凄いですね

>………………………………
>それはそうと。
>身内で、五大魔族の人気投票やってます。
>一人十票、好きなキャラに振り分けて頂いてるんですけど。
>身内だけじゃ勿体ないので。ここで呼びかけ。
>五大魔族に出てくるキャラクターに、一人十票、手持ちの票を振り分けてください。

闇:十票ですか・・・・うみゅ

>投票場所は…うむ。
>『五大魔族』へのレスに入れてくれるのが一番いいんですけど。
>とりあえず、私へのメールやら…チャットで合ったとき口頭で、とか…
>…いっそ、玲奈のHPの掲示板に入れてくれても構わないです。(ヲイ)
>(この前落書きを奪い取られた恨みを晴らそうとしているヤツ)

闇:え〜と、あれですか?ぼくのあれの・・・・

>ちなみに、現在の投票状況ですが…
>票の入っているキャラを挙げます。
>冥王フィブリゾ。(当然)

闇:二票

>冥王将軍ヴェルダンディー。(妥当)

闇:一票

>海王ダルフィン。(当然)

闇:一票

>覇王将軍シェーラ。(当然)

闇:二票

>海王将軍オルエン。(妥当)

闇:一票

>冥王神官アテネ。(…なんで…?作者も首をひねった(汗))
>金色の魔王(L様)。(出てないのに)

闇:(怖いので)一票

>赤眼の魔王(S様)。(同情票か…?)

闇:(頑張れ部下S)一票

>第三級死神ライアナ。(悪役好きはいつの世も…)
>第四級死神フィアナ。(まぁ妥当…かな。)
>獣王ゼラス=メタリオム。(まぁ当然)
>獣神官ゼロス。(こいつに入ってなきゃウソ…か。)
>
>し…しかし…
>何故アテネに入ってスクルドやらガイアやらに入らん…?(滝汗)
>さ…さすが私の友人…歪んでるぞ。どっか。(失礼)

闇:うみゅ、面白い人ですね

>あ…最後にこれは言っておこう。
>723さん、ライアナの絵描いてくださって有り難う御座いました。
>

闇:見ました。さすが723さんですね〜

>
>http://n723.hp.infoseek.co.jp/cg/ld.jpg
>
>↑すぺしゃるさんくすvv723さんvv
>
>
>
>
>                                       幕。


闇:え〜と、途中ででてきた『沈黙』『時』は一応僕が書いている小説一で出てくる人物の名前です。・・・・気にしないで置いてください
  次回も楽しみにしてます。さて、今度はどうなるのか・・・・
  それでは・・・・

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11542琥珀さん、ごめんなさいユア・ファンティン 2002/11/20 23:02:55
記事番号11516へのコメント


>
>「ああ、それですかぁ」
>呆然としている冥王。
>にこにこ笑っているライアナ。
>「なんかぁ…鬱陶しかったのでぇ、つい」

ユ:んふんふっふふふふふ・・・・・・・(水色の炎発動)

>「………………………………………………………
> つい、で………………過去の自分殺すか!?普通!?」
>冥王は。
>自分の声が震えているのを感じた。
>ライアナは、しばし虚空に視線を漂わせ…………
>遠い目で、
>「ぴーぴー泣いて鬱陶しかったのでぇ。
> あ、ちなみにお姉様は、ヤな目でこっち見詰めてきたので、腹立ちましてぇ」
>「三歳の女の子がこんな目にあったら、普通泣くよッ!!」
>死体の山の中から、紅い髪の女の子を掘り出しながら、冥王はライアナから視線を逸らした。

ユ:・・・・・・(無表情な笑顔)

>「そぉいぅもんですか?」
>「そぉいぅもんなのッ!!
> ………ああッ………キミと話してると疲れるよッ」
>「………………………………………フィブリゾさん」
>「…………………………………………」
>「怒ってます?」
>「…………………………………………」
>冥王は。
>軽く、こくん、と頷いた。
>ライアナの表情が、不思議そうな表情になる。
>「何故貴方が怒るんですか?」
>「…………………………………え………」
>「ただ、私の中の一データが消滅したに過ぎない。
> いくらでも再生は可能な、操り人形ですよぅ?
> それが消えたからって…………何故貴方は怒るんです?」

メ:あの女と同じだな・・・・
  自分から生まれた物を駒としか感じていない・・・・・・

>……………………………………………………………………
>
>
>何故だ?
>何で、僕はこんなに哀しんでる?
>怒っている?
>そうだ。
>確かに、ライアナの言うとおりなんだ。
>ここはライアナの記憶の中。
>ライアは、過去の彼女。
>単なる記憶のデータ片。
>しかも、ヴェルを殺した、憎いハズの、敵のデータじゃ無いか。
>それが一つ消えただけなのに。
>なんで………………………………………
>なんで………………………………………
>胸の奥が、きゅっ、とする………………

ユ:ある意味妹みたいに感じていたのかも知れないね
  (水色の炎火力UP!!変形バトルモ−ド水炎竜)

>
>
>「………………………………………………………………
> なんか、変な気分だな」
>「私はイイ気分ですよ」
>ライアナは、破顔した。
>「久し振りですからね、こんな沢山血見るの♪
> 気分爽快ですぅ」

ユ:華鏡ちゃんの小説の【五】ぐらいの神々の台詞と同じ様なことと言ってますね
>
>
>ああ…………………………………………………………
>愉しんでいる………………………………………………………
>心底、殺人と破壊を愉しんでいる………………………………………………
>
>
>かたかたかたかたかた…………………
>冥王の肩が、震えている。
>なんだか…………………………………
>とてつもなく、恐ろしいものを相手にしている様な気がした。

ミ:私が、感じた物よりは、ぬるいと思うが?

>
>
>恐ろしい?
>なんで今更?
>そんなの、初めからわかってる。
>ライアナが、人を殺すのが好きな事。
>血が流れている様を見るのが好きな事。
>人を殺す事により……………
>その者の周辺の人々が嘆き悲しみ、憎悪する、その姿を見るのが好きな事。

ミ&メ:あの女と同じだな・・・・・・

>オルエンの時に、それは証明されている。
>ようやく落ち着いてきた海王の前に、わざわざ彼女の躰の片鱗を持って現れた。
>ようやく、二人のカタキ討ちをする、と心を決めた僕とダルフの前に、二人を連れて現れた。
>……………………………………………………………………なんでだろう?
>そのまま…………………………
>僕たちを落ち着くに任せておけばイイじゃないか。
>そっちの方が、ライアナには断然有利のハズ。
>わざわざ憎しみの感情を呼び起こさせて、自分をより嫌わせる事の利点など無い。

ユ:確かに戦術的な意味は、0・・・・

>ただ単に、僕たちが苦しむのを見て愉しんでたんだと思ってたけど…………………
>…………………………………………………………………………………………………
>ひょっとして。
>
>
>「………嫉妬?」
>冥王の言葉に。
>びくんっ、とライアナが震える。
>滝の様な汗をだらだら流しつつ、
>「なななななななななななななにを」
>「いや思いっきり声震えてるから。相変わらず正直だねキミは。」
>ジト目で。
>てこてこと歩き。
>「………んしょ、んしょ」
>死体の山を登り。
>「これで同じ目線♪」
>ぽん、とライアナの肩を叩き……
>にぃぃぃっ、と笑う。
>ライアナは。
>何か、とてつもなくヤな予感を感じた。
>とりあえず、同じように、にぃぃぃっ、と笑っておく辺りが付き合いの良い女である。
>「ふーん。そっかそっか。嫉妬かー。
> よっぽど魔族嫌いなんだなー、とか思ってたんだけど。
> フツー単に魔族が嫌いなだけならわざわざ僕たちのキミに対する憎悪増やしに来ないよね。」

ミ:嫉妬如きの為に、オルちゃんとヴェルちゃんは、殺されたのか
  (いきなり紫炎竜発動)

>「な…何をッ………」
>無理矢理引き攣った笑みを作る彼女。
>「な…なんで私が…魔族なんかに嫉妬………」
>余裕無くなっとるぞ。口調。
>「ふ。
> 往生際が悪いよライアちゃん」
>「やめてくださいその呼び方ッ!」
>「ライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃんライアちゃん」
>「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
>小学生か。お前らは。
>にこにこ笑いながら、昔の呼び名を連呼する冥王。
>頭抱えて髪振り乱すライアナ。
>その姿、子供の口喧嘩の勝者と敗者のごとし。
>しかも、二人とも外見は子供(ライアナに至っては中身も子供)なので、違和感がない辺りがミソ。

ユ:きゃはっははははは(水炎竜が少ししぼむ)

>余談だが。
>口喧嘩というのは、大抵の場合、アツくなった方の負けである。

ユ:うんうん、
  ク―ル=勝利とも言えるもの。

>そして。
>冥王は、軍師という職業柄、交渉などの場数は踏んでいる為、それを知っている。
>しかし。
>ライアナは。
>無意味に正直である。
>挑発には乗るし、けなされたら怒る、誉められたら喜ぶ。
>冥王との口喧嘩において、この素直な少女に勝ち目は無かった。

ミ:年齢の差だな。

>「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
>ごんごんごんごんっ。
>呻きながら。
>壁をつかみ、自分の頭を壁にぶつけるライアナ。
>壊れた。
>ライアナが、壊れた。
>元から壊れてたって説もあるけど。
>別方面でなんか壊れた。

メ:脳みそ壊れるよ?
ミ:そ−いう問題じゃないでしょう、メリル。

>「ハゲるよ」
>微妙にボケたツッコミ入れるフィブリゾ。
>「神にはハゲなどいませんッ!変わった趣味の方ならともかくッ!」
>壁と見つめ合いながら反論する。
>「キミも大概変わった趣味してると思うけど。」

ユ:うんうん

>「やかましいですぅッ!」
>ちょっぴり赤くなったおでこをさすりながら、再び冥王に向き直る。
>うーん。めげない女だ。丈夫だし。
>「話元に戻しますッ!一体何で私がッ!?」
>「おお。焦るって事は、図星か、身に覚えあり?」
>「黙らっしゃいッ!!」
>キャラ変わってるぞ。ライアナ。
>「だって。
> 人が幸せになるのを見るのがイヤ、って。
> キミ、行動で証明しちゃってるじゃない」
>絶句するライアナ。
>「人間によくいる、結婚式の邪魔する新婦の友人?」
>「どんな例え使うんですか。貴方は。
> いくらなんでも、そんなみっともない事。」
>「いやー、説得力無いね」
>ムカ。
>「何を勝手に!
> 貴方が私の何を知ってるって言うんですかぁ!」
>「知らんわい!知りたくもないし!
> ただ単に、自分が不幸だからって周り巻き込むなって言ってるんだよ!」

ユ:・・・・・・(水炎竜火力&大きさUP)
ミ&メ:・・・・・・(W紫炎竜発動。パワ−UP)

>いきなりアツくなり、怒鳴り合う二人。
>……(外見)未成年の主張コンクール。
>「私、別に不幸じゃありません!」
>「はー!?ばかいっとってかんわーおみゃーさんっ!」
>「なんで名古屋弁なんですかぁっ!?」
>二人とも相当混乱している様である。
>「………どーする?」
>「………ほっとく?」
>実はとっくに部屋の中に入ってきているのだが、
>なんとなく声を掛けられずにいるガイアとスクルド。
>「…あぁっ!もぉいいですぅっ!」
>そして。
>とぉとぉ。
>キレたライアナの。
>転送神術が、発動した。

ユ:試合に負けて、勝負に勝ったってやつね。

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ?
>
>
>未成年の主張って言うより真剣十代しゃべり場って感じ。(汗)
>関係ないけど、昔『ここが変だよ日本人』に出たいと思った事があったなぁ。(汗)
>外国人言い込められるだけの自信、あったし。(母に教えられた弁論必勝法がある限り…(笑))
>………………………………
>それはそうと。
>身内で、五大魔族の人気投票やってます。
>一人十票、好きなキャラに振り分けて頂いてるんですけど。
>身内だけじゃ勿体ないので。ここで呼びかけ。
>五大魔族に出てくるキャラクターに、一人十票、手持ちの票を振り分けてください。

ユ:スクルドに2票
  オルエンに3票
  ヴェルダンディ−に2票
  フィアナに2票
  それぞれ入れます。
 
>投票場所は…うむ。
>『五大魔族』へのレスに入れてくれるのが一番いいんですけど。
>とりあえず、私へのメールやら…チャットで合ったとき口頭で、とか…
>…いっそ、玲奈のHPの掲示板に入れてくれても構わないです。(ヲイ)
>(この前落書きを奪い取られた恨みを晴らそうとしているヤツ)
>ちなみに、現在の投票状況ですが…
>票の入っているキャラを挙げます。
>冥王フィブリゾ。(当然)
>冥王将軍ヴェルダンディー。(妥当)
>海王ダルフィン。(当然)
>覇王将軍シェーラ。(当然)
>海王将軍オルエン。(妥当)
>冥王神官アテネ。(…なんで…?作者も首をひねった(汗))
>金色の魔王(L様)。(出てないのに)
>赤眼の魔王(S様)。(同情票か…?)
>第三級死神ライアナ。(悪役好きはいつの世も…)
>第四級死神フィアナ。(まぁ妥当…かな。)
>獣王ゼラス=メタリオム。(まぁ当然)
>獣神官ゼロス。(こいつに入ってなきゃウソ…か。)
>
>し…しかし…
>何故アテネに入ってスクルドやらガイアやらに入らん…?(滝汗)
>さ…さすが私の友人…歪んでるぞ。どっか。(失礼)
>
>あ…最後にこれは言っておこう。
>723さん、ライアナの絵描いてくださって有り難う御座いました。
>
>
>http://n723.hp.infoseek.co.jp/cg/ld.jpg
>
>↑すぺしゃるさんくすvv723さんvv
>
>
>
>
>                                       幕。

それと『忘却の〜』の【3】で、
お借りしたリノアン嬢が壊れてしまいました
この場を借りましてお詫び申し上げます


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11654第四十八話:神術暴走東琥珀 E-mail 2002/11/24 16:06:22
記事番号11394へのコメント

光の波が生まれる。
ライアなのはなった光は、その場にいるものを巻き込み、何処かへと飛ばす…………
……………………………………ハズだった。
ひくんっ!
「!」
ライアナの体が大きく震える。
「あ…ぁ…ああああああああああああああああああああああああ!!!」
頭を抱え、その場に膝を付く彼女。
冥王は。
彼女の精神力が急激に減退していくのを感じた。
「な…何!?」
息を呑むスクルド。
「転送術って、こんなに術者の精神喰う呪文じゃ無いハズよ!?
 確かに大技だけど………………………………いくらなんでも、ここまで………」
冥王は、しばらく唖然としていたが…………
「しまったっ!」
叫び、大きく後ろに飛び下がる。
づどぐんっ!!
同時に。
ライアナを中心とした、光の爆発が起こった。
「………どうなってるの?」
「………転送術………失敗………」
誰にともなく問いかけたスクルドに、ガイアが答えた。
「バカが………
 あんな乱れきった精神で、そんな大技成功する訳がないのよ………
 自分の精神の制御も満足に出来ないなんて………ったく…………」
舌打つガイア。
「暴走するわよ」
苦々しげに呟いたガイア。
部屋に響くライアナの呻き声。
呻き声はやがて叫び声へと変わった。
「あ………あああああああああああああああああああ!!!!!!」
どんどんどんどんっっっ!!!!!
彼女の周りで熾る、無数の光の小爆発。
「…………神術失敗の代償は………………
 黒魔術失敗の代償程、甘くないからね」
苦虫を百匹くらいまとめて噛み潰した様な顔をする冥王。
ざっ。
音を立てて。
ライアナの、自慢の金髪が白銀の色へと染まった。
「ああああああああああああああああああああ!!!!」
喉元を押さえ、転げ回る彼女。
「………どうなるんですか?」
怖々と、冥王に問いかけるスクルド。
「………それが………
 僕は、直に見るのはコレが初めてだし…………
 それに、ここは記憶の世界。
 現実世界と違う反応が起こったって不思議じゃないし………」
冥王でさえ予測不可能。
「………まぁ………取り敢えず…………
 僕たちにもライアナにも、あんまり面白い事には成らなさそうだけどね」
「…………………………………」
爆発は、なおも続いていた。
光の渦が彼女を取り囲み、彼女の精神力を吸い上げていく。
精神が削られ、えぐり取られ、奈落へと堕ちていく………………………
「っ!」
ごぷっ!
びちゃっ!
ライアナが、血を吐いた。
「―――――――――――!!!!!」
口を押さえ、声にならない声を上げる。
げほげほっ!…ぐっ!げふっ!
喉を押さえ、何度も咳き込む。
ぴしっ……………
「ほえ?」
ぴしん………ぱきっ!
「…………………
 なんですか?この音?」
何かが崩れていく音がする。
「ライアナが、この世界を…………
 自分の記憶で、世界を構成していく事が不可能になっているんだ!
 …………………………『世界』が崩れるよ」
ぱきぱき………ぱりんっ!
「それって………」
「つまり…………」
顔を見合わせるガイアとスクルド。
「ここは、ライアナの記憶の中。」
「記憶とは何処にあるものですか?」
「心の中。」
「つまりここはライアナの心の中の記憶の中。」
「記憶の世界が崩れるとどうなりますか?」
「私達がライアナの心の中に投げ出されます。」
……………………………………………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………………………………………
『どああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!?』
叫ぶ三人。
「どうするんですかッ!
 無事に戻ってこれるとはどーしても思えないのは私だけですカっ!?」
「いや………私も同感だわ」
「アンタと意見が合うのって、『フィブリゾ様が好き』以外で初めてねッ!」
「あんまり嬉しくないわねッ!」
「喧嘩してる場合かねッ!」
冥王がツッコミを入れる。
「フィブリゾ様ぁ、なんとかしてくださいよぅ」
「何をどーしろと言うの………?この状況で…………?」
「いやまぁそこをなんとか」
「なんともならん」
訳の解らないやりとりが続く。
全員、混乱中。
「と…取り敢えず…落ち着こう。
 騒いでどうにか成るもんじゃないし。」
「そぉですね。落ち着いてもどうにか成るもんじゃ無いですが。
 心頭滅却ですね。」
何故か正座する冥王とガイア。
「心頭滅却しても火は必ず熱いわよッ!!」
もっともな事を言うスクルド。
ぱき…ぱき…ぴしっ…………
ぱりんっ。
驚く程に。
軽い音を立てて。
『世界』が崩れた。









沈んでいく。
冥王は、自分がゆっくりと下に向かって沈んでいくのを感じた。
冷たくもなく、あったかくもない、不思議な所。
冥王は、いろんな事を考えた。


……ここが、ライアナの心の中かな?

変な感じだな。

ガイアも、スクルドも、無事でいるかな…………

それより………


つきっ。
冥王は胸の奥で何かが痛むのを感じた。


………なんだろ、これは?

もしかして……僕、ライアナと同調してるのかな?

じゃあ、この痛みはライアナの心の痛み………


フィブリゾの精神は、ライアナの心と一時的に解け合っていた。
フィブリゾは、自分の心の中に何かが流れ込んでくるのを感じていた。


………あれ?

誰かが泣いてる…………

誰が?


冥王は、誰かが泣いているのを感じた。
誰かは、解らない。


誰が泣いてるんだろう……………


冥王の頭の中に、突然イメージが開けた。
小さな女の子が、ひとりぼっちで…………
暗い所にしゃがんで、泣いている。



……………ひっく………………

…………痛イヨ…………

…………苦シイヨ………………………サミシイ…………………………

…………サミシイ……………ヨ…………………痛イヨ………………………………

…………消エタク…………無イ…ヨ……………………………………!

……………………………………………ひっく…………ひっく…………



どうしたの?



冥王は、イメージの中で彼女に話しかけた。
少女の肩が震える。



…………ダァレ?



フィブリゾ。

冥王、フィブリゾ。



……………フィブリゾ……………



少女が、顔を上げた。
ライアナだった。
しかし………冥王は、不思議と…………
恐怖も憎悪も感じなかった。



ライアナ?



ソウヨ。



冥王の問いかけに、答える少女。



どうして、泣いているの?



冥王の問いに、少女はとまどいを見せた。
しかし、しっかりとした口調で、答えた。



……………サミシイノ………………

……………哀シイノ…………………



どうして、哀しいの?



ソレハ………………………………………………………………………………………………



ライアナが答える前に。
ぽんっ!
ライアナの胸の中で、何かが爆発したのが見えた。
爆発した何かは、黒い炎となって………彼女を包み込んだ。



…………イヤ……………

…………イヤ……………ッ…………………

…………消エタク…………無イノ……………

…………ココデモイイカラ…………

…………オネガイ……………

…………ココニ、イサセテ……………



その光景を最後に。
冥王の意識は、再び薄れていった。
















言い訳あんど言い逃れ。





前回言ってた人気投票は未だやってます。
前回投票している方にも、十票の投票権が復活していますので宜しく。
……………………………と・こ・ろ・で………………………………………
琥珀は今、玲奈とあるイベントをしております。
琥珀のオリキャラで、嫁に行き遅れてるキャラと。
玲奈のキャラで、彼女いないキャラを。
もぉいっそくっつけてみようという(笑)
別作家のキャラ同士がくっつく、なんてのもアリなんですねぇ(汗)
で……………………………………………………それで、思った。
…………………………………………誰か……………………………………………
フィアナを貰ってくれる方、いません?(汗)

冥:をいをいをいをいっ!?いいのそれっ!?(汗)
琥:ん…こぉいぅことしても面白いかな、なんて思って。
  初めはライアナでしようかな、と思ったんですが………
  いくらなんでもアイツを自分のオリキャラとくっつけようとする作家はいねェだろ、と。
  そう言う事です。
冥:………確かに………それならフィアナの方が、まだ名乗り出てくれる可能性が………
琥:あと……転生話の……ジェラルディーンも恋人募集中です。
冥:ジェリィ!?
琥:……フィアナはともかく……
  こいつは、いつか誰かの嫁にいかんとまずいだろ。(汗)人間の女の子なんだから。
  ……だけど。
  オルエンのお気に召す様な男を創る自信…………
  はっきり言って、私には無いぞ。フィアナも同様。
冥:…………………………………………
  じゃあ………………
  フィアナかジェリィを、ご自分のオリキャラとくっつけてもいい、と言う方……
  募集なワケね。
琥:……ンな物好きがいるのかどうかわからないけど。
  ちなみに、何か相手の希望はあるのか………と二人に聞いてみた所、
  『特別な条件はない。こんな自分を貰ってくれるのなら』との事。
  二人とも、かなり変わった人生経験の持ち主なので…………
  フィアナは、『人間、神族、竜族、魔族、エルフにドワーフ、種族は関係ない。』
  ジェリィは、『人間と魔族は良いが、頼むから神族は勘弁してくれ』って。
冥:……………………そりゃそうだ。
  で………二人のお見合いデータ(詳しいデータ)を弾き出してみました♪
琥:ををっ!準備が良いっ!

フィアナ。

※身長百七十二センチ。
※体重五十三キロ。
※外見年齢二十四歳。
※第四級神族。
※死神。
※価値観が少しズレている。城を家と言ったり、国を村と言ったり。
※赤い、炎の様な髪の色。
※緑色の翡翠色の瞳。ツリ目の様な印象があると思うが、違う。
 『ヴェルダンディー似』という外見説明があるので解ると思うが、笑顔の似合う可愛らしいひと。
※真珠の様な白い肌。
※武器はレイピアだが……必要に応じて形状が変化するらしい。
※義務に忠実。義理堅い人。

ジェラルディーン。

※通称ジェリィ。又はジェラル。
※人間で、成長過程にある為身長と体重の表記は除く。
※元魔族。海王将軍オルエンの転生体。
※リナとガウリイの長女。
※しっかり者。家事が得意。
※武道に長けている。
※瞳は赤。
※髪は…元の金髪を、水色に染めている。
※金髪女性に異様な反応を示すので注意。
※秘密主義だが、ひとたび信用するとオープンになってしまう。


琥:こんなもんかなぁ………
冥:じゃあ……
  募集してみる?
琥:誰も来なかったら哀しいなぁ、とか思ってみたり。
冥:ふ。オリキャラづくりが下手な琥珀。
琥:ほっとけ。
  ………しかし………長いなぁ。今回。(汗)
冥:…じゃあ、今回この辺で。
琥:そうしよっか。
冥:でわ………
  しぃゆぅあげいんっ!
琥:また来週!
冥:来週!?
琥:……はっ!某バラエティ番組のノリで!





                                        幕。

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11663Re:第四十八話:神術暴走闇竜翔 E-mail 2002/11/24 19:25:47
記事番号11654へのコメント


>光の波が生まれる。
>ライアなのはなった光は、その場にいるものを巻き込み、何処かへと飛ばす…………
>……………………………………ハズだった。

闇:ハズ?

>ひくんっ!
>「!」
>ライアナの体が大きく震える。
>「あ…ぁ…ああああああああああああああああああああああああ!!!」
>頭を抱え、その場に膝を付く彼女。
>冥王は。
>彼女の精神力が急激に減退していくのを感じた。
>「な…何!?」
>息を呑むスクルド。
>「転送術って、こんなに術者の精神喰う呪文じゃ無いハズよ!?
> 確かに大技だけど………………………………いくらなんでも、ここまで………」

闇:一体何が・・・・

>冥王は、しばらく唖然としていたが…………
>「しまったっ!」
>叫び、大きく後ろに飛び下がる。
>づどぐんっ!!
>同時に。
>ライアナを中心とした、光の爆発が起こった。
>「………どうなってるの?」
>「………転送術………失敗………」
>誰にともなく問いかけたスクルドに、ガイアが答えた。
>「バカが………
> あんな乱れきった精神で、そんな大技成功する訳がないのよ………
> 自分の精神の制御も満足に出来ないなんて………ったく…………」

闇:なるほど・・・・精神の乱れによる感情暴走で記憶の引出しがうまくできなかったんですね

>舌打つガイア。
>「暴走するわよ」
>苦々しげに呟いたガイア。
>部屋に響くライアナの呻き声。
>呻き声はやがて叫び声へと変わった。
>「あ………あああああああああああああああああああ!!!!!!」
>どんどんどんどんっっっ!!!!!
>彼女の周りで熾る、無数の光の小爆発。
>「…………神術失敗の代償は………………
> 黒魔術失敗の代償程、甘くないからね」

闇:一体ドンだけひどいのか・・・・

>苦虫を百匹くらいまとめて噛み潰した様な顔をする冥王。
>ざっ。
>音を立てて。
>ライアナの、自慢の金髪が白銀の色へと染まった。

闇:えっ?一気にそんな魔力を食うんですか!?

>「ああああああああああああああああああああ!!!!」
>喉元を押さえ、転げ回る彼女。
>「………どうなるんですか?」
>怖々と、冥王に問いかけるスクルド。
>「………それが………
> 僕は、直に見るのはコレが初めてだし…………
> それに、ここは記憶の世界。
> 現実世界と違う反応が起こったって不思議じゃないし………」
>冥王でさえ予測不可能。
>「………まぁ………取り敢えず…………
> 僕たちにもライアナにも、あんまり面白い事には成らなさそうだけどね」

闇:そう気楽に言ってる間に何かやったらどうですかフィブ?

>「…………………………………」
>爆発は、なおも続いていた。
>光の渦が彼女を取り囲み、彼女の精神力を吸い上げていく。
>精神が削られ、えぐり取られ、奈落へと堕ちていく………………………
>「っ!」
>ごぷっ!
>びちゃっ!
>ライアナが、血を吐いた。
>「―――――――――――!!!!!」
>口を押さえ、声にならない声を上げる。
>げほげほっ!…ぐっ!げふっ!
>喉を押さえ、何度も咳き込む。
>ぴしっ……………
>「ほえ?」
>ぴしん………ぱきっ!
>「…………………
> なんですか?この音?」
>何かが崩れていく音がする。
>「ライアナが、この世界を…………
> 自分の記憶で、世界を構成していく事が不可能になっているんだ!
> …………………………『世界』が崩れるよ」

闇:絶対やばいって・・・・

>ぱきぱき………ぱりんっ!
>「それって………」
>「つまり…………」
>顔を見合わせるガイアとスクルド。
>「ここは、ライアナの記憶の中。」
>「記憶とは何処にあるものですか?」
>「心の中。」
>「つまりここはライアナの心の中の記憶の中。」
>「記憶の世界が崩れるとどうなりますか?」
>「私達がライアナの心の中に投げ出されます。」
>……………………………………………………………………………………………………………………
>……………………………………………………………………………………………………………………
>……………………………………………………………………………………………………………………
>『どああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!?』
>叫ぶ三人。
>「どうするんですかッ!
> 無事に戻ってこれるとはどーしても思えないのは私だけですカっ!?」

闇:まず無事には帰ってこれませんね〜

>「いや………私も同感だわ」
>「アンタと意見が合うのって、『フィブリゾ様が好き』以外で初めてねッ!」
>「あんまり嬉しくないわねッ!」
>「喧嘩してる場合かねッ!」
>冥王がツッコミを入れる。
>「フィブリゾ様ぁ、なんとかしてくださいよぅ」
>「何をどーしろと言うの………?この状況で…………?」
>「いやまぁそこをなんとか」
>「なんともならん」

闇:まあ、一変ファントムもそれに巻き込まれましたからね〜ひどかったと聞きますよ
ファントム:三日三晩悪夢を体感したぞ俺は・・・・

>訳の解らないやりとりが続く。
>全員、混乱中。
>「と…取り敢えず…落ち着こう。
> 騒いでどうにか成るもんじゃないし。」
>「そぉですね。落ち着いてもどうにか成るもんじゃ無いですが。
> 心頭滅却ですね。」
>何故か正座する冥王とガイア。
>「心頭滅却しても火は必ず熱いわよッ!!」
>もっともな事を言うスクルド。

闇:確かに・・・・

>ぱき…ぱき…ぴしっ…………
>ぱりんっ。
>驚く程に。
>軽い音を立てて。
>『世界』が崩れた。
>
>

闇:ありゃりゃりゃりゃ

>
>
>
>
>
>
>
>沈んでいく。
>冥王は、自分がゆっくりと下に向かって沈んでいくのを感じた。
>冷たくもなく、あったかくもない、不思議な所。
>冥王は、いろんな事を考えた。
>
>
>……ここが、ライアナの心の中かな?
>
>変な感じだな。
>
>ガイアも、スクルドも、無事でいるかな…………
>
>それより………
>
>
>つきっ。
>冥王は胸の奥で何かが痛むのを感じた。
>
>
>………なんだろ、これは?
>
>もしかして……僕、ライアナと同調してるのかな?
>
>じゃあ、この痛みはライアナの心の痛み………
>
>
>フィブリゾの精神は、ライアナの心と一時的に解け合っていた。
>フィブリゾは、自分の心の中に何かが流れ込んでくるのを感じていた。
>

闇:心の同調ですか・・・・

>
>………あれ?
>
>誰かが泣いてる…………
>
>誰が?
>
>
>冥王は、誰かが泣いているのを感じた。
>誰かは、解らない。
>
>
>誰が泣いてるんだろう……………
>
>
>冥王の頭の中に、突然イメージが開けた。
>小さな女の子が、ひとりぼっちで…………
>暗い所にしゃがんで、泣いている。
>
>
>
>……………ひっく………………
>
>…………痛イヨ…………
>
>…………苦シイヨ………………………サミシイ…………………………
>
>…………サミシイ……………ヨ…………………痛イヨ………………………………
>
>…………消エタク…………無イ…ヨ……………………………………!
>
>……………………………………………ひっく…………ひっく…………
>

闇:もしや・・・・ライア?

>
>
>どうしたの?
>
>
>
>冥王は、イメージの中で彼女に話しかけた。
>少女の肩が震える。
>
>
>
>…………ダァレ?
>
>
>
>フィブリゾ。
>
>冥王、フィブリゾ。
>
>
>
>……………フィブリゾ……………
>
>
>
>少女が、顔を上げた。
>ライアナだった。
>しかし………冥王は、不思議と…………
>恐怖も憎悪も感じなかった。
>

闇:悲しみの中に存在せし者ですね・・・・

>
>ライアナ?
>
>
>
>ソウヨ。
>
>
>
>冥王の問いかけに、答える少女。
>
>
>
>どうして、泣いているの?
>
>
>
>冥王の問いに、少女はとまどいを見せた。
>しかし、しっかりとした口調で、答えた。
>
>
>
>……………サミシイノ………………
>
>……………哀シイノ…………………
>

闇:孤独の中、自らの感情を封印しているんですね

>
>どうして、哀しいの?
>
>
>
>ソレハ………………………………………………………………………………………………
>
>
>
>ライアナが答える前に。
>ぽんっ!
>ライアナの胸の中で、何かが爆発したのが見えた。
>爆発した何かは、黒い炎となって………彼女を包み込んだ。
>
>
>…………イヤ……………
>
>…………イヤ……………ッ…………………
>
>…………消エタク…………無イノ……………
>
>…………ココデモイイカラ…………
>
>…………オネガイ……………
>
>…………ココニ、イサセテ……………
>
>
>
>その光景を最後に。
>冥王の意識は、再び薄れていった。
>
>

闇:心底に飲み込まれたんですね

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>
>
>
>前回言ってた人気投票は未だやってます。
>前回投票している方にも、十票の投票権が復活していますので宜しく。

闇:そうなんですか?なら、フィブに4票、シェーラに4票、L様に二票入れます

>……………………………と・こ・ろ・で………………………………………
>琥珀は今、玲奈とあるイベントをしております。
>琥珀のオリキャラで、嫁に行き遅れてるキャラと。
>玲奈のキャラで、彼女いないキャラを。
>もぉいっそくっつけてみようという(笑)
>別作家のキャラ同士がくっつく、なんてのもアリなんですねぇ(汗)
>で……………………………………………………それで、思った。
>…………………………………………誰か……………………………………………
>フィアナを貰ってくれる方、いません?(汗)

闇:はい?

>冥:をいをいをいをいっ!?いいのそれっ!?(汗)
>琥:ん…こぉいぅことしても面白いかな、なんて思って。
>  初めはライアナでしようかな、と思ったんですが………
>  いくらなんでもアイツを自分のオリキャラとくっつけようとする作家はいねェだろ、と。
>  そう言う事です。

闇:う〜みゅ、言っちゃ悪いけど確かに・・・・

>冥:………確かに………それならフィアナの方が、まだ名乗り出てくれる可能性が………
>琥:あと……転生話の……ジェラルディーンも恋人募集中です。
>冥:ジェリィ!?
>琥:……フィアナはともかく……
>  こいつは、いつか誰かの嫁にいかんとまずいだろ。(汗)人間の女の子なんだから。
>  ……だけど。
>  オルエンのお気に召す様な男を創る自信…………
>  はっきり言って、私には無いぞ。フィアナも同様。

闇:オルエンは自信ありませんね〜

>冥:…………………………………………
>  じゃあ………………
>  フィアナかジェリィを、ご自分のオリキャラとくっつけてもいい、と言う方……
>  募集なワケね。
>琥:……ンな物好きがいるのかどうかわからないけど。
>  ちなみに、何か相手の希望はあるのか………と二人に聞いてみた所、
>  『特別な条件はない。こんな自分を貰ってくれるのなら』との事。
>  二人とも、かなり変わった人生経験の持ち主なので…………

闇:確かに・・・・

>  フィアナは、『人間、神族、竜族、魔族、エルフにドワーフ、種族は関係ない。』
>  ジェリィは、『人間と魔族は良いが、頼むから神族は勘弁してくれ』って。
>冥:……………………そりゃそうだ。
>  で………二人のお見合いデータ(詳しいデータ)を弾き出してみました♪
>琥:ををっ!準備が良いっ!

闇:なんだかんだ言った割に乗り気だなフィブ・・・・

>フィアナ。
>
>※身長百七十二センチ。
>※体重五十三キロ。
>※外見年齢二十四歳。
>※第四級神族。
>※死神。
>※価値観が少しズレている。城を家と言ったり、国を村と言ったり。
>※赤い、炎の様な髪の色。
>※緑色の翡翠色の瞳。ツリ目の様な印象があると思うが、違う。
> 『ヴェルダンディー似』という外見説明があるので解ると思うが、笑顔の似合う可愛らしいひと。
>※真珠の様な白い肌。
>※武器はレイピアだが……必要に応じて形状が変化するらしい。
>※義務に忠実。義理堅い人。

闇:なるほど・・・・

>ジェラルディーン。
>
>※通称ジェリィ。又はジェラル。
>※人間で、成長過程にある為身長と体重の表記は除く。
>※元魔族。海王将軍オルエンの転生体。
>※リナとガウリイの長女。
>※しっかり者。家事が得意。
>※武道に長けている。
>※瞳は赤。
>※髪は…元の金髪を、水色に染めている。
>※金髪女性に異様な反応を示すので注意。
>※秘密主義だが、ひとたび信用するとオープンになってしまう。
>

闇:うみゅ

>
>琥:こんなもんかなぁ………
>冥:じゃあ……
>  募集してみる?
>琥:誰も来なかったら哀しいなぁ、とか思ってみたり。

闇:う〜ん、一人・・・・オリキャラでいるんですがね・・・・

>冥:ふ。オリキャラづくりが下手な琥珀。
>琥:ほっとけ。
>  ………しかし………長いなぁ。今回。(汗)
>冥:…じゃあ、今回この辺で。
>琥:そうしよっか。
>冥:でわ………
>  しぃゆぅあげいんっ!

闇:はーい

>琥:また来週!
>冥:来週!?
>琥:……はっ!某バラエティ番組のノリで!
>
>

闇:まあ、時々ありますね〜。
  ・・・・どうしよう・・・・・・
  小説1に書いている奴で、修の暗殺者の時の名前が紅の魔術師。別名、紅の嵐といわれるんですが、そいつのサポーター役として、月光の魔術師。別名、蒼穹の稲妻といわれるのがいるんです。そいつを、どっちかの相手につけてやってください。

データ乗っけます

*本名 ケセド=メゾ=シャダイ。暗殺者時の名前はレン。新月煉。
*人間
*年齢25歳
*身長185cm
*体重68キロ
*蒼穹の稲妻、月光の魔術師、キングオブアサシンのアシスタント
*普通の時から滅多に表情を変えない。いつも無表情。暗殺技術は修と同等の暗殺技術。だが、女子供は決して殺さない。って言うか暴力で訴えたりしない。本人の意思を尊重する。
*とび色の眼、黒い髪を短く立てている。体格はかなりがっしりしている。健康そうな人
*家事などはまったく持ってできない。
*親の仇を取るために暗殺者になった。
*もっとも得意とする武器は、修が持っているホークスKIL3025。
*借りは返す主義

まあこの程度ですね。それか、小説2で出てくるアセルトなんてどうですか?

*本名 アセルト=ロスト=ミュルーズ。別名、ファクトの持っている武器のラグナブレイカー
*種族 妖魔族
*外見年齢20。ただし、生きてる年齢は一億年。
*身長176cm
*体重約58キロ
*現在の地位、幻神官。つまりファクトの下につく者
*赤い髪、黒い目、魔道士っぽい服装。
*かなり優しい。怒った所を見た事が無い。
*家事全般得意で料理の腕もうまい
*武器は、妖魔の短剣
*少し過剰なアクションをする
*金勘定に容赦ない(自分の上司でも金を取る)

う〜む、こんなデータです。できれば使ってみてください。それでは・・・・

>
>
>                                        幕。
>

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11714第四十九話:らぶらぶ話?(定期テスト中の琥珀です…)東琥珀 E-mail 2002/11/26 22:25:22
記事番号11394へのコメント

「…………………………………」
「冥王様!」
起きると。
シェーラの涙ぐんだ顔が目に入った。
身を起こすと、脇腹の辺りが痛んだ。
「……………良かった………………
 無事だったんだ、ね…………………………………」
微笑み、呟くフィブリゾ。
「………ここは…………何処?」
「現実世界ですよ」
エイルの姿が目に入った。
エイルの治療で、まだ痛みが残っているとは……
よっぽど酷いケガだったのだろう。
「………ケガの具合はどうだったの?」
「聞かない方が良いですよ」
顔をしかめるエイル。
「……そんな言い方されたら気になるじゃん、教えてよ」
「ああ、大したこと無いですよ」
ぱたぱたと、涙をぬぐいながら手を振るシェーラ。
「ただちょっぴり全身がこんがり焦げてて、お腹のところで、躰が二つにちぎれかけてただけですから。」
「……………………………………………………………………」
やっぱり聞かなきゃ良かった、と思う冥王であった。
「私達は、ライアナの中から弾き出された様ですね………
 私が目を覚ましたときには、ライアナは既にいませんでした。
 ご丁寧に『ヴェルダンディー』も『オルエン』もしっかり引き連れて」
話題をずらす様に言うエイル。
「………………………………………………ヴェルダンディー…………」
娘の名前を口にして…………………………………………………………
他の娘の安否も気になったらしい。
「…………………………………………スクルドは…………ガイアは………………………?」
「無事ですよ、なんとか。…かなり酷かったですけどね。
 ……ていうか!
 他人の心配より自分の心配してくださいよ!
 貴方が一番重傷でしたよ…………………………」
と言いつつ、席を外すエイル。
「………………
 心配した?」
「当たり前ですよ」
こくこくと頷くシェーラ。
「貴方が倒れたら、魔族にとっては大損害です」
がくっ。
「………………………………………………
 …………………マゾクニトッテ……………………ダイソンガイ……………………………」
「あぁっ!
 なんでコケるんですか冥王様!傷口開きますよ!しかもセリフ棒読み!」
「い…いや…なんでもないよ………」
しくしくと涙しながら、かなり哀しそうな声で呟く。
「(いつの間にか称号呼びに戻ってるしさぁ……この子は………)」
ごそごそと布団の中に引っ込む彼。
背中が寂しそうである。
早々と引っ込んでしまった彼は気付かなかった。
シェーラが、優しい微笑みを浮かべていた事に。
しばらくして…………………
ひょこっ。
布団から顔を出す彼。
「ダメですよ。
 ケガ、ヒドいんですから、寝てなくちゃ」
「寝てなくちゃ…って言われても…………
 こんな時間に眠れるはずが…………………」
ぶつぶつと呟き…………………………………
にぃぃぃぃっ、と笑みを浮かべる。
「でも、キミが添い寝してくれるなら眠れるかもv」
「そうですかvでは失礼して」
冥王の言葉に。
素直に布団の中に入ってくるシェーラ。
慌てる冥王。
顔を真っ赤にして、手をぶんぶか振る。
「ちょっと!冗談だって冗談!」
「♪」
「ちょっとぉぉっっ!!」
「自分の言った事の責任とって下さい」
ぼそり、と呟くシェーラに。
絶句するフィブリゾ。
「……相変わらず……イイ性格………」
「鍛えてますから♪」
「………………………………………………」
フィブリゾは、にこっ、と笑って…………
シェーラを抱き締めた。






「あーあ……」
うーん、と伸びをするスクルド。
「損な役回りよね、私らってば」
「そうね」
ガイアも呟く。
「…いっそ、他の人見つけちゃおっかなぁ」
スクルドの言葉に、慌てて彼女を見詰めるガイア。
「…貴女の口からそんな言葉が聞ける日が来るとは思わなかったわ」
「…自分でもガラじゃないと思うわよ」
スクルドは、ほう、とため息をついた。
「まぁ…私達って、フィブリゾ様の事ばっかりで、周りに目が行かないからね…
 たまには、フィブリゾ様以外に目を向けてみてもいいんじゃないかな、とか」
「なるほどなるほど」
こくこく頷くガイア。
「……………………………………………………」
スクルドは、少し寂しそうな笑みを浮かべた。
「ガイア……………………知ってた?
 ノーストくんが、ヴェルダンディーの事好きだった、って」
「………………………へぇ………………………」
ガイアが意外そうな声を出す。
「確かに、タイプ似てたけどね…あの二人」
覇王将軍ノーストの顔が浮かぶ。
にこにこといつも笑っている長身の美青年。
物腰も柔らかで、周りにもウケがいい。
グラウと肩書き交換すればいいとか周りに思わせた事数知れず。
リノアンがいつも、ノースト様、ノースト様、とほざいていたのを思い出す。
「…でさぁ。
 ノーストくんは、結構昔からヴェルダンディーの事が好きで………
 アタックとか、結構してたらしいんだけど……………………………
 (出したラヴレターはフィブリゾ様がこっそり、ヴェルの手に渡る前に処分してたって噂もあるけど)
 ヴェルダンディーが、其れに気付いてたと思う?」
「思わない」
即答ガイア。
「………よねぇ………
 ヴェルダンディーも、フィブリゾ様らぶらぶだったもんねェ………」
はぁ、とタメ息を付く二人。
「だからさー…もしかしたら…
 あたしの事好きでいてくれるひとも、いるんじゃないかな、てね…気付いてないだけで…」
「いるんじゃないかな…って…」
ガイアが目をぱちくりさせる。
「アンタ、グラウの事フッたんじゃ無かったの?」
………………………………………………………………………………………………
「はい?」
「覇王神官グラウ。」
「……………………あひつが?あたしを?」
顔を引き攣らせているスクルド。
「何かあるごとに絡んできて嫌味言って付いて来て
 『何の用?』って聞いたら『用なんか無い』て言うヤツが?」
「アンタも大概鈍いわね。」
ジト目ガイア。
「…そっか。自覚無かったんデスか。
 端から見てたらグラウくん滅茶苦茶可哀相だったけど。
 アンタが、あの人の前で冥王様の話ばっかりするのって、てっきり遠回しに断ってるんだとばっかり。」
完全に硬直しているスクルド。
「…………………………」
ちょんちょん、と彼女の頬をつついてみる。
「完全に硬直しちゃったわね…」
「をーい、スクルド〜」
「噂をすれば影が差す…
 グラウ、来たわよ?」
「………………………………………………」
「ケガの具合どーだ?
 治ったかー?」
「………………………………………………」
こっそりと、ガイアがその場を立ち去った。
「スクルド?」
「………………………………………………」
「ケガの具合は…………………」
間近に迫られ。
「知らんッ!」
どんっ!
グラウを突き飛ばすスクルド。
「いってーッ!何すんだッ!?」
尻餅を付き、悪態を突く彼。
ぱーっ、と逃げるスクルド。
「待てコラッ!!」
追いかけるグラウ。
「………………………………………………
 お互いにもうちょっと素直になる必要あり、と…………」
二人の様子を見ながら。
ガイアが。
こっそりと、メモに何やら書き込んだ。
















言い訳あんど言い逃れ。


い………………………………………………………………………………………………………
今まで触れてなかった、ノスヴェルとグラスク。
チャットで翔さんにお話しした以外に………何処かで言ったかな、これ?(汗)
フィブヴェルとフィブスクはほぼ絶対に叶いませんからねー。この話ー。(遠い目)
個人的にはノーストくんとグラウくん頑張れ派(なんだそれ)です。
グラスクは………人間界漫遊記の『息抜き』で、
グラウがやたらとスクルドに絡む辺りでちょっぴり出てるんですけど。
ノスヴェルはなぁ。(汗)
玲奈にも話してなかったです(ヲイ)
設定的に、こういう事がありそうです。





ノ「冥王様、ヴェルダンディーさんを私に下さい!」
冥「……あ?」
ヴェ「………………ノ…ノーストさん…………………」
ノ「すみません…今まで隠していましたが…実は…私…(視線を外す)」
ヴェ「ノーストさん……………
   そこまで、覇王軍の軍事力は困窮していますの!?」
ノ&冥『…………………………へ?』
ヴェ「………え?
   私を一時的に覇王軍に所属させたい、とそういう話なんじゃありませんの?」
ノ「………………………(しくしくしく………)」
冥「……………………………………………(ああ、相変わらず世間知らずな子……)
  ま、まぁ………………それはともかく…………………………………………(咳払い)
  ふっ!可愛いヴェルダンディーを、覇王将軍なんかにはやれないねッ!」
ノ「……………くっ………………」


数日後。


シェ「…フィブリゾ様…」
冥「あ、シェーラ!?…こんな所で逢えるなんて、嬉しいよ」
シェ「あの………フィブリゾ様…………
   先日、ノーストに『覇王将軍なんか』って言った、って、ホントですか?」
冥「………………………え゛」
シェ「…………ホントなんですね…………」
冥「あぁッ!ちょっとッ!!
  シェーラは別だよぉぉっっ!!!!」
シェ「……………………(泣きながら何処かへ走っていく)」
冥「ああっ、シェーラ…
  …だぁぁっ、アイツの所為だぁぁっっ!!!!」

こういう事があって後。
冥王は、覇王に何かと嫌がらせを仕掛ける様になったそうな。(ホントかよ)






…………………………………………………………………………………………
頑張れ。覇王様。
あと、今回は私が暇つぶしに書いたおまけも付いてます。







おまけ。






フィアナ九歳。
「母上ー」
とことことこ。
赤毛の少女が、自分と同じ様な赤い髪をした女性の元へ走っていく。
「どうしたのじゃ?」
にっこり笑って、フィアナの頭を撫でるダイアナ。
「何処へ行かれるのですか?」
「ああv
 狩りじゃ♪」
「狩り…ですか。」
「おお。
 ここの裏山には、大きな熊がいるという噂があるのじゃ♪」
「熊…ですか。」
「帰りを楽しみにしておれ♪
 ほっほっほv」
笑いながら家を出ていく母親。
とてとてとて。
「父上ー」
次は、父親の元へ走っていくフィアナ。
「おや、フィアナ」
にっこりと笑う死神王フェルグス。
フィアナを、ひょい、と抱き上げる。
どうでもいいが、黒いロープの上にひよこさん柄のエプロンを着ないで欲しいもんである。
死神王の威厳、まるでナシ。
まぁ、この小説に出てくる者の内、称号に『王』と付いて、威厳のあるヤツなどいないに等しいが。
「父上、何をなさっていたのですか?」
「ダイアナが狩りに行くと言うから………帰ってくる頃にはお腹が空いているであろう♪
 料理を作っていたのだよ」
「…………………………………………」
その時。
フィアナは。
背後に、邪悪な気配を感じた。
ここは死神王の城。
刺客が来る事も多いのだ。
……………………すると…………
「ダーリン危ないッ!!
 破邪轟雷斬――――ッッ!!!!!」
ざぐしゅうっ!
何処からかダイアナの声がして………
其れと同時に、物凄い衝撃波が辺りを襲った。
「ハニーv」
ぎゅうっ、とダイアナを抱き締めるフェルグス。巻き込まれて抱き締められるフィアナ。(をいをい)
「どうしたんだい?いきなり破邪轟雷斬なんて………
 料理がみんな吹っ飛んでしまったよ」
顔を引き攣らせているフィアナをよそに、にこにこ笑っているフェルグス。
ダイアナは、背負っていた熊を、どしゃ、と投げ捨て、
「大丈夫じゃったか!?
 そなたの背後に魔物がいたものでな……つい………」
「はっはっは、ハニーはあわてんぼさんだなぁ♪」
「……………………………………………………」
フィアナは、何か疑問を感じた気がしたが………………
取り敢えず、黙っておいた。


また後日。
「父上、父上は母上の何処がお好きなのですか?」
「そうだなぁ」
しばらく考えるフェルグス。
「豪快でパワフルな所かなv」
「ふーん」
次はダイアナの所に行くフィアナ。
「母上、母上は父上の何処がお好きなのですか?」
「そうじゃのう」
しばらく考えるダイアナ。
「よく気が利いて、家事上手な所かのぅvv」
…………………………………………………………………………………………………………
「そっかっ!」
ぽん、と手を打つフィアナ。
「それならば私も、気が利く、家事上手な男を婿にするのだっ!」
「おお、その意気じゃフィアナ♪」
それでいいのかフィアナ!?
キミの将来のお婿さんはやっぱり家事が上手いのか!?
それ以前に誰か世間とズレてることを教えてやってくれ頼むから!?
………………………………………………………………………と、作者がいくら思っても。
フィアナが、世間との価値観のズレに気付く日は…………………………………
多分来ない。












                                                   幕。

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11716Re:第四十九話:らぶらぶ話?(定期テスト中の琥珀です…)闇竜翔 E-mail 2002/11/26 22:54:42
記事番号11714へのコメント


闇:はあ、そろそろ期末(後一週間切った)やらなきゃ・・・・
  それでは、感想いきます・・・・

>「…………………………………」
>「冥王様!」
>起きると。
>シェーラの涙ぐんだ顔が目に入った。
>身を起こすと、脇腹の辺りが痛んだ。
>「……………良かった………………
> 無事だったんだ、ね…………………………………」
>微笑み、呟くフィブリゾ。
>「………ここは…………何処?」
>「現実世界ですよ」

闇:戻れたんですね

>エイルの姿が目に入った。
>エイルの治療で、まだ痛みが残っているとは……
>よっぽど酷いケガだったのだろう。
>「………ケガの具合はどうだったの?」
>「聞かない方が良いですよ」
>顔をしかめるエイル。
>「……そんな言い方されたら気になるじゃん、教えてよ」
>「ああ、大したこと無いですよ」

闇:たいした事?

>ぱたぱたと、涙をぬぐいながら手を振るシェーラ。
>「ただちょっぴり全身がこんがり焦げてて、お腹のところで、躰が二つにちぎれかけてただけですから。」

闇:おい、普通の人間だったら即死だぞ。って言うかそれがたいしたこと無いって・・・・流石は覇王軍、常識では考えられない・・・・

>「……………………………………………………………………」
>やっぱり聞かなきゃ良かった、と思う冥王であった。
>「私達は、ライアナの中から弾き出された様ですね………
> 私が目を覚ましたときには、ライアナは既にいませんでした。
> ご丁寧に『ヴェルダンディー』も『オルエン』もしっかり引き連れて」
>話題をずらす様に言うエイル。
>「………………………………………………ヴェルダンディー…………」
>娘の名前を口にして…………………………………………………………
>他の娘の安否も気になったらしい。
>「…………………………………………スクルドは…………ガイアは………………………?」
>「無事ですよ、なんとか。…かなり酷かったですけどね。
> ……ていうか!
> 他人の心配より自分の心配してくださいよ!
> 貴方が一番重傷でしたよ…………………………」

闇:う〜ん、重症がこの重傷がこの状態だったら大丈夫でしょう

>と言いつつ、席を外すエイル。
>「………………
> 心配した?」
>「当たり前ですよ」
>こくこくと頷くシェーラ。
>「貴方が倒れたら、魔族にとっては大損害です」

闇:おい、シェーラ。ある意味ひどいぞ

>がくっ。
>「………………………………………………
> …………………マゾクニトッテ……………………ダイソンガイ……………………………」
>「あぁっ!
> なんでコケるんですか冥王様!傷口開きますよ!しかもセリフ棒読み!」
>「い…いや…なんでもないよ………」
>しくしくと涙しながら、かなり哀しそうな声で呟く。

闇:当り前ですね

>「(いつの間にか称号呼びに戻ってるしさぁ……この子は………)」
>ごそごそと布団の中に引っ込む彼。
>背中が寂しそうである。
>早々と引っ込んでしまった彼は気付かなかった。
>シェーラが、優しい微笑みを浮かべていた事に。

闇:演技の覇王軍・・・・

>しばらくして…………………
>ひょこっ。
>布団から顔を出す彼。
>「ダメですよ。
> ケガ、ヒドいんですから、寝てなくちゃ」
>「寝てなくちゃ…って言われても…………
> こんな時間に眠れるはずが…………………」
>ぶつぶつと呟き…………………………………
>にぃぃぃぃっ、と笑みを浮かべる。

闇:今度は何を企んだのかな?

>「でも、キミが添い寝してくれるなら眠れるかもv」
>「そうですかvでは失礼して」
>冥王の言葉に。
>素直に布団の中に入ってくるシェーラ。

闇:え゛?シェーラって・・・・

>慌てる冥王。
>顔を真っ赤にして、手をぶんぶか振る。
>「ちょっと!冗談だって冗談!」
>「♪」
>「ちょっとぉぉっっ!!」
>「自分の言った事の責任とって下さい」
>ぼそり、と呟くシェーラに。
>絶句するフィブリゾ。
>「……相変わらず……イイ性格………」
>「鍛えてますから♪」

闇:何を?

>「………………………………………………」
>フィブリゾは、にこっ、と笑って…………
>シェーラを抱き締めた。
>
>
>
>
>
>
>「あーあ……」
>うーん、と伸びをするスクルド。
>「損な役回りよね、私らってば」
>「そうね」
>ガイアも呟く。

闇:確かに・・・・

>「…いっそ、他の人見つけちゃおっかなぁ」
>スクルドの言葉に、慌てて彼女を見詰めるガイア。
>「…貴女の口からそんな言葉が聞ける日が来るとは思わなかったわ」
>「…自分でもガラじゃないと思うわよ」
>スクルドは、ほう、とため息をついた。
>「まぁ…私達って、フィブリゾ様の事ばっかりで、周りに目が行かないからね…
> たまには、フィブリゾ様以外に目を向けてみてもいいんじゃないかな、とか」
>「なるほどなるほど」
>こくこく頷くガイア。

闇:あの〜、お二方?

>「……………………………………………………」
>スクルドは、少し寂しそうな笑みを浮かべた。
>「ガイア……………………知ってた?
> ノーストくんが、ヴェルダンディーの事好きだった、って」
>「………………………へぇ………………………」
>ガイアが意外そうな声を出す。
>「確かに、タイプ似てたけどね…あの二人」
>覇王将軍ノーストの顔が浮かぶ。
>にこにこといつも笑っている長身の美青年。
>物腰も柔らかで、周りにもウケがいい。
>グラウと肩書き交換すればいいとか周りに思わせた事数知れず。
>リノアンがいつも、ノースト様、ノースト様、とほざいていたのを思い出す。

闇:う〜ん、フィブ←ヴェルダンディー←ノースト←リノアンの構図ですか?

>「…でさぁ。
> ノーストくんは、結構昔からヴェルダンディーの事が好きで………
> アタックとか、結構してたらしいんだけど……………………………
> (出したラヴレターはフィブリゾ様がこっそり、ヴェルの手に渡る前に処分してたって噂もあるけど)

闇:さすがフィブ

> ヴェルダンディーが、其れに気付いてたと思う?」
>「思わない」
>即答ガイア。
>「………よねぇ………
> ヴェルダンディーも、フィブリゾ様らぶらぶだったもんねェ………」
>はぁ、とタメ息を付く二人。

闇:あんた等が言える立場じゃないような・・・・

>「だからさー…もしかしたら…
> あたしの事好きでいてくれるひとも、いるんじゃないかな、てね…気付いてないだけで…」
>「いるんじゃないかな…って…」
>ガイアが目をぱちくりさせる。
>「アンタ、グラウの事フッたんじゃ無かったの?」
>………………………………………………………………………………………………
>「はい?」
>「覇王神官グラウ。」
>「……………………あひつが?あたしを?」
>顔を引き攣らせているスクルド。
>「何かあるごとに絡んできて嫌味言って付いて来て
> 『何の用?』って聞いたら『用なんか無い』て言うヤツが?」

闇:それって・・・・気を引きたいからって奴?

>「アンタも大概鈍いわね。」
>ジト目ガイア。
>「…そっか。自覚無かったんデスか。
> 端から見てたらグラウくん滅茶苦茶可哀相だったけど。
> アンタが、あの人の前で冥王様の話ばっかりするのって、てっきり遠回しに断ってるんだとばっかり。」
>完全に硬直しているスクルド。
>「…………………………」
>ちょんちょん、と彼女の頬をつついてみる。
>「完全に硬直しちゃったわね…」

闇:スクルドでも精神ダメージがあったりするんですね

>「をーい、スクルド〜」
>「噂をすれば影が差す…
> グラウ、来たわよ?」
>「………………………………………………」
>「ケガの具合どーだ?
> 治ったかー?」
>「………………………………………………」
>こっそりと、ガイアがその場を立ち去った。

闇:ここは、海王と違ってデリカシーがあるって言うのか・・・・

>「スクルド?」
>「………………………………………………」
>「ケガの具合は…………………」
>間近に迫られ。
>「知らんッ!」
>どんっ!
>グラウを突き飛ばすスクルド。

闇:条件反射ですね

>「いってーッ!何すんだッ!?」
>尻餅を付き、悪態を突く彼。
>ぱーっ、と逃げるスクルド。
>「待てコラッ!!」
>追いかけるグラウ。
>「………………………………………………
> お互いにもうちょっと素直になる必要あり、と…………」
>二人の様子を見ながら。
>ガイアが。
>こっそりと、メモに何やら書き込んだ。
>
>

闇:あの〜、ガイアさん?

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>い………………………………………………………………………………………………………
>今まで触れてなかった、ノスヴェルとグラスク。
>チャットで翔さんにお話しした以外に………何処かで言ったかな、これ?(汗)

闇:そう言えば僕はチャットで教えてもらってましたね

>フィブヴェルとフィブスクはほぼ絶対に叶いませんからねー。この話ー。(遠い目)
>個人的にはノーストくんとグラウくん頑張れ派(なんだそれ)です。
>グラスクは………人間界漫遊記の『息抜き』で、

闇:息抜きですか

>グラウがやたらとスクルドに絡む辺りでちょっぴり出てるんですけど。
>ノスヴェルはなぁ。(汗)
>玲奈にも話してなかったです(ヲイ)

闇:相方にもですか!?

>設定的に、こういう事がありそうです。
>
>
>
>
>
>ノ「冥王様、ヴェルダンディーさんを私に下さい!」
>冥「……あ?」
>ヴェ「………………ノ…ノーストさん…………………」
>ノ「すみません…今まで隠していましたが…実は…私…(視線を外す)」
>ヴェ「ノーストさん……………
>   そこまで、覇王軍の軍事力は困窮していますの!?」

闇:はい!?

>ノ&冥『…………………………へ?』
>ヴェ「………え?
>   私を一時的に覇王軍に所属させたい、とそういう話なんじゃありませんの?」
>ノ「………………………(しくしくしく………)」
>冥「……………………………………………(ああ、相変わらず世間知らずな子……)

闇:フィブ、あんたが創ったんじゃないのですか?

>  ま、まぁ………………それはともかく…………………………………………(咳払い)
>  ふっ!可愛いヴェルダンディーを、覇王将軍なんかにはやれないねッ!」

闇:ふ〜ん、フィブってそういうこと言うんだ・・・・

>ノ「……………くっ………………」
>
>
>数日後。
>
>
>シェ「…フィブリゾ様…」
>冥「あ、シェーラ!?…こんな所で逢えるなんて、嬉しいよ」
>シェ「あの………フィブリゾ様…………
>   先日、ノーストに『覇王将軍なんか』って言った、って、ホントですか?」
>冥「………………………え゛」
>シェ「…………ホントなんですね…………」
>冥「あぁッ!ちょっとッ!!
>  シェーラは別だよぉぉっっ!!!!」

闇:あ〜あ、やっちゃった

>シェ「……………………(泣きながら何処かへ走っていく)」
>冥「ああっ、シェーラ…
>  …だぁぁっ、アイツの所為だぁぁっっ!!!!」
>
>こういう事があって後。
>冥王は、覇王に何かと嫌がらせを仕掛ける様になったそうな。(ホントかよ)
>

闇:覇王って・・・・やはり可哀想なキャラですね。僕には散々馬鹿にされ、フィブにはいじめられ・・・・

>
>
>…………………………………………………………………………………………
>頑張れ。覇王様。
>あと、今回は私が暇つぶしに書いたおまけも付いてます。
>

闇:確かに、もう少し扱いちゃんとしてやろうかな覇王・・・・

>
>
>おまけ。
>
>
>
>
>
>
>フィアナ九歳。
>「母上ー」
>とことことこ。
>赤毛の少女が、自分と同じ様な赤い髪をした女性の元へ走っていく。
>「どうしたのじゃ?」
>にっこり笑って、フィアナの頭を撫でるダイアナ。
>「何処へ行かれるのですか?」
>「ああv
> 狩りじゃ♪」

闇:普通男じゃ・・・・

>「狩り…ですか。」
>「おお。
> ここの裏山には、大きな熊がいるという噂があるのじゃ♪」
>「熊…ですか。」
>「帰りを楽しみにしておれ♪
> ほっほっほv」
>笑いながら家を出ていく母親。

闇:解かった。フィアナの常識無しはずばりここから来ている!そうに違いない!!

>とてとてとて。
>「父上ー」
>次は、父親の元へ走っていくフィアナ。
>「おや、フィアナ」
>にっこりと笑う死神王フェルグス。
>フィアナを、ひょい、と抱き上げる。
>どうでもいいが、黒いロープの上にひよこさん柄のエプロンを着ないで欲しいもんである。
>死神王の威厳、まるでナシ。

闇:ううううう、死神さん・・・・僕個人的には死神ってキャラ好きなんですけどね・・・・

>まぁ、この小説に出てくる者の内、称号に『王』と付いて、威厳のあるヤツなどいないに等しいが。
>「父上、何をなさっていたのですか?」
>「ダイアナが狩りに行くと言うから………帰ってくる頃にはお腹が空いているであろう♪
> 料理を作っていたのだよ」
>「…………………………………………」
>その時。
>フィアナは。
>背後に、邪悪な気配を感じた。
>ここは死神王の城。
>刺客が来る事も多いのだ。
>……………………すると…………
>「ダーリン危ないッ!!
> 破邪轟雷斬――――ッッ!!!!!」
>ざぐしゅうっ!
>何処からかダイアナの声がして………
>其れと同時に、物凄い衝撃波が辺りを襲った。

闇:こわっ

>「ハニーv」
>ぎゅうっ、とダイアナを抱き締めるフェルグス。巻き込まれて抱き締められるフィアナ。(をいをい)
>「どうしたんだい?いきなり破邪轟雷斬なんて………
> 料理がみんな吹っ飛んでしまったよ」
>顔を引き攣らせているフィアナをよそに、にこにこ笑っているフェルグス。
>ダイアナは、背負っていた熊を、どしゃ、と投げ捨て、
>「大丈夫じゃったか!?
> そなたの背後に魔物がいたものでな……つい………」
>「はっはっは、ハニーはあわてんぼさんだなぁ♪」
>「……………………………………………………」
>フィアナは、何か疑問を感じた気がしたが………………
>取り敢えず、黙っておいた。
>

闇:フィアナの常識にゆがみはこのときから生じた・・・・

>
>また後日。
>「父上、父上は母上の何処がお好きなのですか?」
>「そうだなぁ」
>しばらく考えるフェルグス。
>「豪快でパワフルな所かなv」
>「ふーん」
>次はダイアナの所に行くフィアナ。
>「母上、母上は父上の何処がお好きなのですか?」
>「そうじゃのう」
>しばらく考えるダイアナ。
>「よく気が利いて、家事上手な所かのぅvv」

闇:普通逆だろ!?

>…………………………………………………………………………………………………………
>「そっかっ!」
>ぽん、と手を打つフィアナ。
>「それならば私も、気が利く、家事上手な男を婿にするのだっ!」
>「おお、その意気じゃフィアナ♪」
>それでいいのかフィアナ!?
>キミの将来のお婿さんはやっぱり家事が上手いのか!?
>それ以前に誰か世間とズレてることを教えてやってくれ頼むから!?

闇:あああああ、死神の幻想が壊れていく・・・・

>………………………………………………………………………と、作者がいくら思っても。
>フィアナが、世間との価値観のズレに気付く日は…………………………………
>多分来ない。
>

闇:悲しい事ながら無いですね・・・・
  それでは、今回はこの辺で・・・・
>
>
>
>
>
>                                                   幕。