◆−第二十四章 箱の中にいるものは?−闇竜翔 (2002/11/21 19:33:57) No.11572
 ┣第二十四章 忘らるる記憶の彼方で・・・・−闇竜翔 (2002/11/23 17:07:15) No.11626
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 ┃ ┗Re:第二十四章 忘らるる記憶の彼方で・・・・−闇竜翔 (2002/11/23 23:51:07) No.11644
 ┗第二十六章 プリマドール完全体−闇竜翔 (2002/11/24 12:07:58) No.11649


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11572第二十四章 箱の中にいるものは?闇竜翔 E-mail 2002/11/21 19:33:57


闇:レス返しした途端に落ちた・・・・
ファ:ふむ、更新が遅いからそうなるんだ
闇:そうかもしれません
ファ:・・・・反省しているなかなり・・・・
闇:ええ、部活も休んでいたので久々にやったらアップだけで体力が切れかけました
ファ:おい
闇:今頑張って戻しています
ファ:・・・・
闇:それでは、本文行きましょう
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ファントムサイド

俺はカローナの町の門を通った。町はいつもと変わらず平和な様子を映し出していた。俺はその様子を見ながらクラウスさんの家に入る。
「あら?ファントム君。みんな集まっているわよ」
ミラさんがそう言ってくれる。俺は頷くとすぐさまクラウスさんの部屋のドアを開く。そこには、四人が何かを言い合っていた。
「おーい、今帰ったぜ」
俺がそう言うと、四人はやっと気づいたように俺のほうを向いた。
「お帰りなさいファントム」
ルナがそう言って俺横に座る。俺も床に座る。
「無事でよかったよファントム」
「遅いわよあんた!何ぐずぐずしてたの!」
どちらがどちらのセリフか想像がつくだろう。
俺は苦笑しながらルウに返事を返し、
「ミント・・・・嵐相手に太刀打ちできる?」
そう言ってやる。すると、クラウスさんが驚いたように身を乗り出してくる。
「何!?あのハリケーンを防いだというのかね?と言うか君は魔法が使えないのでは?」
その疑問は他の三人も同じだったようだ。しかし、
「それは、秘密です♪」
俺はそう言ってゼロスの真似をする。妖魔の力は強すぎる。本来在ってはいけない力。だから軽軽しく人には教えれない。ルナはその様子を察したのか黙る。そして、一枚のレポートのような物を俺に渡す。
「なんだこれ?」
俺がルナに聞くと、
「メルからのレポートよ。それ見てやれって」
そう言って箱を俺にほる。
「あぶねえな」
俺はそう言いながら箱をキャッチしてレポートを見る。
「ここをこおして、ここをこう、そしてこれをこうして・・・・よし、これで開くぞ!」
俺がそう言って箱を解除すると、その箱からまぶしい光が出る。
「くっ」
「きゃあ」
「なっ」
「何よこれ!」
「・・・・」
それぞれの反応があった後、床にいたのは一人の男の子だった。
「もしかして・・・・箱の中にいたのは・・・・」
クラウスさんがそう言う。
「でも、何で子供が・・・・」
ルナがそう言う。しかし、
「いいえ、違うわ。この子人間に見えるけど人形よ!」
ミントが叫び声を出す。
「なんだって!?」
クラウスさんもそう言う。俺達はその子を囲むようにして座る。
「ほら、この関節を見てよ。巧妙に作られているけどこれは人形だよ」
「ついでにこの子、体温も息もしてないわ」
ルウとミントが言う。
「しかし・・・・これが人形?」
クラウスさんが信じれないというように言う。
「その気持ちはわかるが、魔力の気配が少し残っている。やはり人形なのだろう」
俺はそう言って自分の持ってきた石を取り出す。
「これが魔力石だ。ルウ達は?」
俺が言うと、ルウとミントが自分たちの持ってきた物を見せる。ルウはナックルのような手の防具と靴のような足の防具だ。両方とも色は紫だ、しかし、何か紋章らしき物がかかれている。ミントはきらきら光るイアリングを取り出す。
ミントがイアリングをつけルウが防具をつけたとき、淡い光が彼につく。しかし、すぐに消えてしまう。
「これが必要なんだな」
俺はそう言って石を彼の額に乗せる。次の瞬間、石が割れ光が彼を包み込む。そして、
「見て!目を開いたわよ!」
ルナがそう言う。その通り彼は目を開いている。
「君の名前は?」
ルウが聞く。すると、
「プリマドール」
機会音のようなもので言う彼、プリマドール。
「君がヴァルレンの鍵なのか?」
俺がそう聞く。すると、
「ええ、全てのパーツが揃った時、僕は鍵となります」
「諸君、その事について重大な事がある」
クラウスさんがそう言う。俺達は一斉にそちらを向く。すると、
「最後のパーツは自分で作ること、そう書かれていたよね。メルは親切にここに書いていてくれているんだ。だけど、肝心の金属が無いんだ。その金属を取ってきてほしい」
「取ってきてという事は心当たりがあるんですか?」
ルナがそう聞く。クラウスさんはこくりと頷き、
「多分怒りの山のウイーラーフが持っていると思うよ。彼は色々な金属をコレクションしているといわれるし・・・・」
そう言うクラウスさん。ミントは何かを考えているようだが、突如言う。
「行く!」
「はっ?」
俺たちの声が重なった。すると、
「だから、私が怒りの山に行くわ」
内心何を考えているかは一目瞭然だった。俺はルナに目を向ける。彼女はその意味を解かったかのように首を縦に振り、
「じゃあ、わたしもミントについて行くわ」
そう言ってミントのほうを見て、
「一人より二人のほうが良いでしょ」
そう笑顔で言う。しかし、その笑顔には否定は許さないといっている気配がある。ミントはこくこくと操り人形のように首を縦に動かし・・・・
「わかったわ。よろしくねルナ」
そう言う。ルナはにっこり笑い、
「こちらこそ」
そう言う。
「それじゃあ気をつけてくれよ。ウイーラーフは怒らすと口から火を噴くからね」
「えっ?」
ミントが聞き返す。
「ウイーラーフはドラゴンだよ?言わなかったっけ?」
クラウスさんが今更重要な事を言う。ミントは固まったが、
「たかがドラゴンでしょ」
ルナは余裕だ。クラウスさんは首をかしげながらさらに言う。
「それから、遺産の場所が解かった」
『なんだって?』
俺たちの声が重なった。
「近くの湖だよ」
いとも簡単にそう言うクラウスさん。
「その真中にある遺跡が多分それだよ。普通は何も無かったけどね」
そう言うクラウスさん。
「そうとわかったらさっさといって来るわ!」
ミントがそう言うと飛び出していく。
「まったくも〜、日が暮れるわよ」
ルナがそう言いながら後を追いかける。
「ルウはどうするんだ?」
俺がそう聞くと、
「うん?僕ならちょっと行きたいところがあるから」
そう言ってルウもクラウスさんの部屋から出て行く。
俺は・・・・
「クラウスさん、その遺跡とやらはどう行くんだ?」
俺はそう聞き、湖の場所を聞くと、その地に向かってみたのだった。


続く・・・・


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闇:さて、プリマドールが出てきました
ファ:ふむ
闇:このプリマが一番重要な鍵です
ファ:鍵ね〜もうちょっと言い方は?
闇:・・・・ない。まあいいとして、それでは皆様、今回はこの辺で・・・・
ファ:次回どうなるかは知らないが、楽しみにして置いてください
闇&ファ:さようなら〜

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11626第二十四章 忘らるる記憶の彼方で・・・・闇竜翔 E-mail 2002/11/23 17:07:15
記事番号11572へのコメント

闇:更新遅れます
ファ:いきなりのセリフがそれか?
闇:え〜と、再来週から期末が始まるので、来週は更新が一回あるかどうか、再来週は絶対ありえません
ファ:ふむ
闇:来るかもしれないけど・・・・
ファ:勉強は?
闇:ぜんぜんしてない
ファ:おい
闇:片っ端から忘れていっている
ファ:・・・・
闇:それでは、本文いきます
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ファントムサイド

俺はクラウスさんに教えてもらった通りの道を進んだ。そして、見えてきたのは・・・・
「あれ?最初に来た所じゃないか」
そこは、森に囲まれた湖があった。
初めてここに来た時に見た湖がこれだ。
「何だ。来てみれば結構近かったんだな」
俺はそう言って湖の岸に腰を下ろす。
「いい眺めだ」
湖の向こうには山が見える。周りは緑だらけで自然の匂いがぷんぷんしている。
「いい眺めだ」
俺はもう一度そう言って草原にねっころがる。
そして、俺の意識は自分の過去に飛ぶ。
そう、過去の静の君との過去だ。


あいつに会ったのはオル達が滅んだ後。
俺はある人間の町に遊びに行った。まあ、十八歳前後の外見を取ってだが・・・・
その時、
突如大きな音がして、馬車が走り去っていく。
人々が言い出す。
「あの馬車が魔術師を引き殺した」
と・・・・
見ると、
銀色の髪を持った俺と同じくらいの女が
血まみれになって倒れていた。
しかし、まだ息はある。
「急いで医者を!」
俺はそう言って彼女を抱きかかえた。
大人達はその様子を見て、急いで診療所を俺に教えてくれた。
中には、彼女を抱えようとした人も居たが、それは俺が意地を張って押さえつけた。
診療所には、じいさんが一人いただけだった。
俺が彼女を抱えていくと、
じいさんは何も言わずに治癒魔法をかけて彼女の傷を癒してくれた。
「この子を病室に運ぶのじゃ」
じいさんは俺にそう言った。
俺は言われた通り2階に連れて行った。
彼女は3日間意識が無く、
4日目に意識が戻った。
俺はその時じいさんに聞かされた。
「彼女は・・・・治る事のない病気を抱えている」
そう告げられた。
話を聞くと彼女は旅の途中だったらしい。
名前は、セフィール。セフィール=ネダ=イルトバース。
今のインバース家の離れているものの一族の末裔だ。彼女の血筋は彼女で終わっているが・・・・
俺は夜こっそり医者に隠れて彼女の部屋に入った。
そして、真実を伝えた。すると、
「分かっているわ」
そう言う返事が返ってきた。俺は一つ聞いてみた。
「もし・・・・あなたが生きる道があるとしたら。あなたはその道を選びますか?」
彼女は少し悩んだ後、
「ええ、今までは、おもしろくも無い世界だったけど。まあ、今は生きたいかな?」
そう言う。
「もし、人間でなくなってでもですか?」
俺は聞く。彼女は少し悩み・・・・
「ええ、人間でなくなっても」
そう言った。
俺は自分の事を話し・・・・自分の紫の妖魔の血を、
彼女に与えた。
彼女は、俺の下につく幻将軍となった。


そこまで思い出して、俺は苦笑する。
それから約二百年後、彼女は俺を裏切り沈黙についた。
なぜだか知らない。だが・・・・
「妖魔を捨てたか・・・・ありゃあ嘘だな」
俺はそう言って上体を起こす。気づけばもう夕方になっていた。
「妖魔の血を捨てたら、俺のあの攻撃がすぐにでも身体を侵食するはずだからな」
しかし、彼女にそんな様子は見られなかった。俺は目を細める。いつの間にか空はオレンジ色に染まっていた。
俺は黄昏の空を見て・・・・知らないうちに一人口が動いていた。
「我は暁と黄昏の中に眠りし者・・・・光と闇いずれともに属さぬ無情なりし王。幻の君。・・・・我は妖魔。悲しみを表に出せぬ種族である・・・・」
俺の目には何時の間にか一筋の雫があった。


それから俺はクラウスさんの家に戻った。しかし、何も無いまま宿に帰る事にした。
ルウもルナもミントも帰ってこなかったのである。
宿に戻り、しばらくしてルナが帰ってきた。
「ファントム?」
ルナがドアを開けて入ってくる。
「何やってるの?」
俺はベットの上で突っ伏していた。
「別に」
俺はそう言って立ち上がり、ベットに腰掛ける。
「それならいいけど・・・・」
そう言ってルナも俺の横に座る。
「どうしたの?元気ないじゃない」
「そうかな?」
「そうよ」
そして2人の中に沈黙がおとづれる。
「あなたなら、もっと胸張って生きてなさいよ」
そう言って俺を自分の方に引き寄せ、抱きしめるルナ。
「私はあなたの味方なんだから」
そう言ってくれる。俺はふっと笑うとルナ引き寄せるとベットに押し倒した。

続く・・・・

#####################################
闇:さ〜て、これにて第二十四章終了
ファ:おい、次はどうなるんだ?
闇:次の日に飛ばす
ファ:・・・・
闇:夜に何があったかは皆様自身でお考えください。
ファ:無責任な・・・・
闇:(無視)それでは、書くことも尽きたので、今回はこの辺で・・・・
ファ:それでは、二十五章どうなるのか・・・・
闇&ファ:さようなら〜

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11642Re:第二十四章 忘らるる記憶の彼方で・・・・D・S・ハイドラント 2002/11/23 22:55:42
記事番号11626へのコメント

へえセフィールって元人間なんだ・・・。
妖魔の血で妖魔になれるんですね。
紫ですか・・・。
幻将軍だったんですか・・・。
この後なんかエピソードがありそうですね。

それでは続き待ってます。

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11644Re:第二十四章 忘らるる記憶の彼方で・・・・闇竜翔 E-mail 2002/11/23 23:51:07
記事番号11642へのコメント


>へえセフィールって元人間なんだ・・・。

闇:はい、そうです

>妖魔の血で妖魔になれるんですね。

闇:設定ではそうしてます

>紫ですか・・・。
>幻将軍だったんですか・・・。

闇:そうです。だから今は神官のみなのです

>この後なんかエピソードがありそうですね。

闇:あります。一応は・・・・

>それでは続き待ってます。

闇:は〜い、レスありがとうございました。次回は、まあ平穏です。嵐の前の静けさとも言いますが・・・・それでは、今回はこれにて・・・・

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11649第二十六章 プリマドール完全体闇竜翔 E-mail 2002/11/24 12:07:58
記事番号11572へのコメント

闇:はあ、前日から前書きとあとがきのネタが無くなった
ファ:あのな
闇:まあ、今回長くするつもりだし、そろそろ行こうか
ファ:・・・・
闇:それでは本文へ・・・・
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ファクトサイド

朝、俺とルナはクラウスさんの家に行った。ミントとルウももういたが・・・・
「あんた等遅いわよ!」
本日始めに聞いた声はこのミントの怒鳴り声だった。
「まあ、みんな都合もあることだし・・・・」
ルウがそう言って止める。
その時、ルナが口を開ける。
「それより、クラウスさん、最後の部品はできたんですか?」
ルナが言うと、クラウスさんは頷き、
「これがそうだよ」
そう言って自分が持っている物を取り出す。
それは、ネックレスのような物だった。だが、大きな円のような物が先に取り付いている。
「ふ〜ん、これね〜」
俺はそう言ってそれを貸してもらう。
魔力の気配がする物だった。はっきり言うと、オリハルコンに近いような魔力はどうだ。
「じゃあ、ベルたちに取られたあれだけだね」
俺はそう言ってクラウスさんに物を返す。すると、
「ああ、ゴーグルなら、ルウ君が昨日もって帰ってきてくれたよ」
そう言ってゴーグルを見せてくれる。
「ルウ!?どうやってもって帰ってきたの!?」
ミントが悲鳴をあげる。俺も驚きは同じだ。すると、
「ちゃんと話したら返してくれたよ」
そう言う。
「まあいい、早速二つともプリマに取り付けてみよう」
俺がそう言ってクラウスさんが二つをもってプリマに聞く。
「プリマドール君、この二つはどう言うものなんだ?」
すると、また機械調子で答えるプリマ。
「ゴーグルは言語表現を高める事ができます。
 ネックレスは、封印を解く為の物です」
そう言うプリマ。
「なるほど、まあやってみたら分かるだろう」
俺がそう言うと同時にプリマに二つの道具をつけるクラウスさん。
すると、プリマから強烈な光が発せられる。
「くわっ」(クラウスさん)
「まぶしい!」(ミント)
「くっ」(ルウ)
「凄い光ね」(ルナ)
「・・・・」(俺)
それぞれの表現をした後、光は弱まり、
「?」
そこにプリマはいなかった。
「えっ?」
ルナが驚きの声を上げる。すると、
「わ〜い、やっと自由に動ける」
そう言って走る子供の姿が・・・・
「もしかして、君がプリマドールか?」
俺が聞く。すると、こくりと頷くプリマ。
「僕がプリマドールだよ。完全体のね」
そう言ってちょこまかちょこまか動くプリマ。
「だああ、鬱陶しい。静かにしてなさい!」
ミントがそう言ってプリマを捕まえようとするが、
「ドンくさいミントなんかにつかまらないよ〜」
そう言って逃げるプリマ。
「この!受けてやるわよそのけんか!」
そう言って2人で追いかけっこを始める。
「ミント、やめた方がいいよ」
そう言ってミントを背後から羽交い絞めにするルウ。
「う〜、放せルウ」
そう粘るも、すぐさまおとなしくなるミント。
「ははは、ミントはすぐそうなるんだから」
そうプリマが笑った途端、いきなり動かなくなるプリマ。
「おい、どうした?」
俺がそうプリマに聞く。すると、
「なんか、体が動かない・・・・」
頼りない返事が返ってきた。
「ちょっと待て、体が動かないだと!?」
俺がそう言って急いでプリマに聞き返す。
「さっきので力使い切ったんじゃないの?」
ミントが皮肉を飛ばすが、
「う〜ん、そうかも・・・・」
そう自信なさげに言うプリマ。
「どっちにしろこのままじゃいけないわね」
ルナがそう言って考え込む。
「俺達には分からない事だが、一人だけ分かる人物がいるぞ」
俺がそう言うと、皆の目が俺に向く。俺はため息をつき、
「メルだ。あいつなら分かるだろう」
その瞬間、部屋の温度が10度は下がった。

続く・・・・

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闇:さて、メルのアトリエにもう一度行かなくてはならなくなりましたね〜
ファ:おい
闇:ああ、満腹
ファ:・・・・
闇:それでは、次回第二十七章で会いましょう。さようなら〜