◆−番外編 世界はみんな僕のもの 〜ミハエルの逆襲〜−七瀬玲奈 (2002/11/24 16:16:43) No.11656
 ┗Re:番外編 世界はみんな僕のもの 〜ミハエルの逆襲〜−闇竜翔 (2002/11/24 18:07:45) No.11658
  ┗こんな物に入れてくれてありがとうです。−七瀬玲奈 (2002/11/25 20:03:22) No.11689


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11656番外編 世界はみんな僕のもの 〜ミハエルの逆襲〜七瀬玲奈 E-mail URL2002/11/24 16:16:43


玲:とうとう番外編です。
海:全部一人で書いたのでしょう?これ。
玲:そうです。
海:なんか心底タイトルからしてズレてません?
玲:あおり文の方がタイトルとしてあってるような気は確かにします。
海:変えたらどうですの?
玲:やめときます。これはこれで良いと思うし。
海:……。
玲:それでは琥珀の希望によりオリキャラ『ケルビナ』を含めた番外編スタート!!

…………………………………………………………………………………………………


ドイツのとある場所にあるアイゼンヴォルフの練習場。
珍しくミハエルは一番乗りで来ていた。
当然。
いつも最初に来るのはエーリッヒ。
集合時間までは時間があるものの暇である。
しかし、今回の集合は『緊急事態』があったからだ。
「せっかく早く来てあげたのに…誰も来てないなんて…」
ミハエルはただでさえイライラするのにこうも待たされるのは嫌いだった。
原因はあの強制的にやらされた劇での酷い扱い。
そして逃亡したシュミット。
どちらかと言えば後者の方が強いだろう。
ちなみに。
エーリッヒは、お仕置きとして他者からも観光スポットとしても有名な
城みたいなミハエルの家の全部屋を掃除する事となったそうだ。
が。
シュミットは一週間経った今でも依然として逃げたままである。
こみ上がってくる怒り。
それでも他に当たらないだけマシと言うものであろう。


「……ミハエル?」
「もう来ていたんですか、リーダー…」
エーリッヒ、アドルフ、ヘスラーが来た。
「……シュミットは、見つかった?」
「いいえ…。…それが…」
「全然見つかりませんでした……」
「そちらはどうでしたか?」
「こっちも手付かずだよ…。まったく…何処行っちゃったんだよ…シュミット…」
問題はそこである。
ヴァイツゼッカー財団はドイツでもかなりの権力を誇る。
それが苦戦しているのだ。
ある意味シュミットはすごいのかもしれない。
まあ彼もミハエルと同じ貴族の生まれだが…。(名前に『フォン』と付くのが証拠)
それでは彼は何処へ行ったのか。
シュミットの実家の妹からはこんなコメント。
『兄さんならいきなり身支度して、しばらく帰ってこない!とか言って出て行ったきりよ』
酷い話である。
情報が少なすぎる中、一つの希望がここで現れることとなった。
それは…。

チャ〜チャッチャッチャチャチャ〜…♪

ミハエルの携帯電話だった。(着メロまでオーケストラ)
どうやら調べていた部下の一人のようだ。
「どうした?」
どこかの帝王みたいな口調に変わるミハエル。
『×××銀行から何故かかなりの額が引き出されていました。
 どうしますか?ミハエル様』
「何!?ということは…」
ミハエルは頭の中で整理する。

             しばらく帰ってこない
                  ↓
           お金がかなり引き出されている
                  ↓
                国外逃亡

「大至急、全メンバーに告げろ!
 ここ一週間の全航空機関の利用者すべて洗い出せ!
 僕もそっちへ行く」
『わ、わかりましたー!!』
スケールが広がった。
さすが我等がアイゼンヴォルフリーダーでありヴァイツゼッカー家の御曹子、
ミハエル=フリードリヒ=フォン=ヴァイツゼッカー!
なんでもありですね。
「リーダー…?」
「シュミット……絶っ対見つけてやるからね…。
 ……ふふふ…はははははは!!」
アドルフの呼びかけにも答えず、
ミハエルはどす黒い炎を背負いながら邪悪な高笑いを始め、
あらかじめ待機させていたヘリに他の三人を乗せて自分の家へと向かった。


バイエルン地方。
森が綺麗なところで有名な場所。
その一角にミハエルの家もとい城はある。
「…なんかえらくすごい事になったな…」
応接室で三人は待たされていた。
「仕方ないだろ!あんなリーダー、止められるかっ?」
「無理、だよな…」
ため息をつくアドルフ&ヘスラー。
そんな時にミハエルは戻ってきた。
「どう…でしたか?」
重い雰囲気。
三人は固唾を飲んだ。
「どの国に逃亡したかはわかったよ」
「「「え?」」」
見つからなかったと思いきや実は見つかっていた。
「だけど、僕と一緒に来てもらうのはエーリッヒ一人だよ。
 アドルフとヘスラーには悪いけど、二軍のコーチをやっててほしいんだ」
「「…………」」
「頼めるかな?」
「「ぜひ、やらせてもらいます!!」」
瞬時に帰ってくる答。
ミハエルと行動する方が疲れるのは目に見えているのだから仕方ないといえばそうなのだが。
エーリッヒにとっては泣きたい話である。
「エーリッヒ。行こうか」
「はい……」
大人しく従う事にしたエーリッヒだった。


さてヴァイツゼッカー家の自家用飛行機の中。
「それで…何処の国にいたんですか?」
「予想外すぎる所だよ」
「そ、それって…まさか…」
「そう。アメリカだよ」
シュミットは基本的に貴族的、紳士的に振る舞う。
だからまず自分を優先。女性にはレディーファースト。他人には迷惑をかけない程度に行動する。
(二つ目はシュミットが女性と認めた者だけだが)
しかもアメリカ人は『軽い奴ばっかだから嫌い』という考えの持ち主。
意外すぎて信じられなかった。
「エーリッヒ。アメリカには誰がいるか覚えてる?」
「え……。それはもちろんアストロレンジャーズの…ってああっ!?」
「シュミットってさ…。ブレットのことは嫌いどころか結構自分から仲良くしようとしてたよね」
その通りだった。
アニメかビデオで見た人ならわかるだろう。
WGPの決勝戦最終日前夜。
シュミットはブレットに自分から話し掛け、しかもコーヒーまで渡している。
エーリッヒですら受けたことが少ないこの気配り。
既に扱いは自分にとって好都合な良き親友である。(なんじゃそりゃ)
この扱いの差は何処から来ているのか…?
「なんかシュミットがいる確率一気に上がりましたね。」
「でしょ」
今回初めてミハエルとまともに話せたエーリッヒだった。


「あ。ミハエル。アメリカは治安が悪いですから一人で絶対こぅ…って!!」
ミハエルが指を鳴らした途端上空にヘリ参上。
心配無用だったようだ。
「目指すはNASAだ〜!!」
(程々にしてくださいぃぃっ!!)
声にできない自分を情けなく思うエーリッヒ。
くじけるな!諦めるな!
たとえそれが運命でも!!
「ブレット!!」
「!
 ミハエルにエーリッヒ!?お前等がどうやってここに…!?」
「ミハエルの顔パスです」
ヴァイツゼッカーの名がここでも通用していた。
「シュミット、来てない?」
いつもの笑顔で言うミハエル。
だがその裏では『シュミットの事知ってるならさっさと答えた方が身のためだよ』という威圧感も含まれていた。
「……俺がバラした事、言うなよ…」
「言わないからv」
「俺の家にいるはずだ。
 拾ってドイツに連行でも監禁でも好きにしてくれ」
「すみません、迷惑をおかけして…」
「良いんだ。大体邪魔だったからな。
 『せっかく来てやったのにお茶ぐらい出したらどうなんだ?』とか
 『客の私に手伝わせる気か、お前の仕事を』とか五月蝿くて」
「シュミットの代わりに謝らせてもらいます…」
エーリッヒは一瞬だけシュミットと親友でいて良いのかわからなくなった。


そんなわけで。
ただ今アスティア家前。
それなりに良い家である。それなりに。
その隣にはミハエルの想い人ケルビナの家。
こちらはかなり普通の家である。
ケルビナ自身が天才だと言うことを除けば。(ちなみに理系)
しかし困ったことに鍵を借りるのを忘れていた。
仕方なくケルビナに開けてもらう事にする。
「ケールービーナv」
「しっ!Be quiet!(訳:静かに!)」
「…何?」
「さっきその辺にモルモット(ここでは実験材料)が逃げちゃったの。
 Please?(訳:お願い)見つけたら捕まえて?」
「モルモットって…まさかこれじゃあ…?」
「あ!その子よ!!」
エーリッヒが捕まえたのはもはや原形をとどめていない猫だった。
そう。
やけに毛が伸びすぎているのだっ!
「何やったの?」
「間違えて毛はえ薬を与えちゃったのよ」
ケルビナの家はやたらと薬品やら実験器具やらが多い。
「…そう、なんだ…」
「で。アメリカまで来て一体何の用?」
「シュミットがブレットの家にいるみたいなんだけど入れなくてね」
「連れ戻しに来たの…?二人とも…」
「そうだけど」
「Sorry!(訳:ごめんなさい!)
 私ってばさっき、不法侵入者と間違えて手持ちの銃で気絶させちゃった……」
「「………」」
カラスが鳴いてきそうである。
北風が吹いてきそうな雰囲気である。
「と、とりあえずシュミットを回収して帰ろうか…」
「そ、そうですね…」
こうして意外な戦力に屈したシュミットは見事にドイツに強制送還させられた。
気がついた彼がいたのはミハエルの家の入り口だった。
「やあ、シュミット」
「りっ、リーダーッ!!??」
「お目覚めのところ早速だけどあの時の劇と逃亡した罰を兼ねて、僕の家の庭掃除一人でやってもらうよ。
 ちなみに終わるまで家にも帰れないし、ここから出られないからねv
 がんばってねvv」
冷たい言葉だった。
「この森もあるうえ、川まであるミハエルの家の庭掃除…?」
シュミットは気が遠くなった。


しばらく日が経ちようやく実家に帰ることができたシュミット。
「た…ただいま…」
「に、兄さんっ!?
 そんなにボロッボロになるまで何処で何をしてたの?!」
「聞か、な…いで……くれ………。
 …………うっ…………!?」
「に、兄さん…?兄さんっ!?目を開けてぇーっ!!」
シュミットは倒れた。
が。
3日で復活した。
どうやら極度の過労だったらしい。
その間ミハエルが
「ちょっとやりすぎたかな」
と反省していたりしていた。

 教訓。
  ミハエル=フリードリヒ=ヴァイツゼッカーを怒らせるべからず。
    世界の果てまで…はたまた宇宙の果てまで追ってくるのだから…。



あとがき。
玲:終わりです。
海:あなたのオリキャラどうしてこんなにも強いんですの?
玲:わからない。設定でも見てみよう。

  ケルビナ=ウォレス
   性別は女。6月1日生まれ。
   趣味&特技は実験・機械操作および改造。
   水色や青色に輝く銀色の髪にダークブラウンの瞳の持ち主。
   ブレット=アスティアの幼なじみ。
   実は結構有名人。

海:趣味&特技からしてもうすごい事になってますわね。
玲:言わないで。
  ちなみにシュミットの妹の存在だけは公式設定。
海:まさか…実は作ってるとか?
玲:正解です、さすが海王様…。
海:…一応見てみましょうか。

  レミア=ファロッツ=フォン=シューマッハ
   性別は女。5月23日生まれ。
   趣味はピアノ。特技は破壊活動。
   茶髪に灰色とも黒とも言いがたい瞳の持ち主。両利き。
   シュミットの妹。
   兄には忠実。
   料理もできる。

玲:うん。こんなもん。
海:破壊活動って…。
玲:結構いろいろ壊しますよ。
  人のプライドとか自分の事を好いている人間の恋心とか。
  すかっ!とするから好きだね、このお方。
海:……もういいですわ。
玲:読んでくださった方、ありがとうございます。
  感想など入れてくれれば幸いでしょう。
海:入れる人がいれば、の話ですけどね。
玲:うぐっ!?
海:それではごきげんよう。
玲:ご、ごきげんよう…

                幕。

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11658Re:番外編 世界はみんな僕のもの 〜ミハエルの逆襲〜闇竜翔 E-mail 2002/11/24 18:07:45
記事番号11656へのコメント


>玲:とうとう番外編です。
>海:全部一人で書いたのでしょう?これ。
>玲:そうです。

闇:言っていたあれですね

>海:なんか心底タイトルからしてズレてません?
>玲:あおり文の方がタイトルとしてあってるような気は確かにします。
>海:変えたらどうですの?
>玲:やめときます。これはこれで良いと思うし。
>海:……。
>玲:それでは琥珀の希望によりオリキャラ『ケルビナ』を含めた番外編スタート!!

闇:おー!

>…………………………………………………………………………………………………
>
>
>ドイツのとある場所にあるアイゼンヴォルフの練習場。
>珍しくミハエルは一番乗りで来ていた。

闇:珍しく?

>当然。
>いつも最初に来るのはエーリッヒ。
>集合時間までは時間があるものの暇である。
>しかし、今回の集合は『緊急事態』があったからだ。

闇;緊急事態?

>「せっかく早く来てあげたのに…誰も来てないなんて…」
>ミハエルはただでさえイライラするのにこうも待たされるのは嫌いだった。

闇:自己中心的人物(ぼそっ)

>原因はあの強制的にやらされた劇での酷い扱い。
>そして逃亡したシュミット。
>どちらかと言えば後者の方が強いだろう。

闇:私怨の八つ当たりですね〜

>ちなみに。
>エーリッヒは、お仕置きとして他者からも観光スポットとしても有名な
>城みたいなミハエルの家の全部屋を掃除する事となったそうだ。

闇:南無阿弥陀仏。化けてでてこないでくれ。臨兵闘者皆陣烈在前。

>が。
>シュミットは一週間経った今でも依然として逃げたままである。

闇:すごっ

>こみ上がってくる怒り。
>それでも他に当たらないだけマシと言うものであろう。
>
>
>「……ミハエル?」
>「もう来ていたんですか、リーダー…」
>エーリッヒ、アドルフ、ヘスラーが来た。
>「……シュミットは、見つかった?」
>「いいえ…。…それが…」
>「全然見つかりませんでした……」
>「そちらはどうでしたか?」
>「こっちも手付かずだよ…。まったく…何処行っちゃったんだよ…シュミット…」
>問題はそこである。
>ヴァイツゼッカー財団はドイツでもかなりの権力を誇る。

闇:ふみゅ

>それが苦戦しているのだ。
>ある意味シュミットはすごいのかもしれない。
>まあ彼もミハエルと同じ貴族の生まれだが…。(名前に『フォン』と付くのが証拠)

闇:なるほど・・・・大変なものですね〜

>それでは彼は何処へ行ったのか。
>シュミットの実家の妹からはこんなコメント。
>『兄さんならいきなり身支度して、しばらく帰ってこない!とか言って出て行ったきりよ』
>酷い話である。

闇;確かに・・・・

>情報が少なすぎる中、一つの希望がここで現れることとなった。
>それは…。
>
>チャ〜チャッチャッチャチャチャ〜…♪
>
>ミハエルの携帯電話だった。(着メロまでオーケストラ)
>どうやら調べていた部下の一人のようだ。
>「どうした?」
>どこかの帝王みたいな口調に変わるミハエル。
>『×××銀行から何故かかなりの額が引き出されていました。
> どうしますか?ミハエル様』
>「何!?ということは…」
>ミハエルは頭の中で整理する。
>
>             しばらく帰ってこない
>                  ↓
>           お金がかなり引き出されている
>                  ↓
>                国外逃亡
>

闇:なるほど・・・・自国内でなく他国に被害を広げようと・・・・いい性格してますねシュミットさんって・・・・

>「大至急、全メンバーに告げろ!
> ここ一週間の全航空機関の利用者すべて洗い出せ!
> 僕もそっちへ行く」
>『わ、わかりましたー!!』
>スケールが広がった。
>さすが我等がアイゼンヴォルフリーダーでありヴァイツゼッカー家の御曹子、
>ミハエル=フリードリヒ=フォン=ヴァイツゼッカー!
>なんでもありですね。

闇:それ言っちゃ終わりでしょう

>「リーダー…?」
>「シュミット……絶っ対見つけてやるからね…。
> ……ふふふ…はははははは!!」
>アドルフの呼びかけにも答えず、
>ミハエルはどす黒い炎を背負いながら邪悪な高笑いを始め、
>あらかじめ待機させていたヘリに他の三人を乗せて自分の家へと向かった。
>

闇:う〜む、魔族より魔族らしい・・・・

>
>バイエルン地方。
>森が綺麗なところで有名な場所。
>その一角にミハエルの家もとい城はある。
>「…なんかえらくすごい事になったな…」
>応接室で三人は待たされていた。
>「仕方ないだろ!あんなリーダー、止められるかっ?」
>「無理、だよな…」

闇;確かに・・・・無理ですね

>ため息をつくアドルフ&ヘスラー。
>そんな時にミハエルは戻ってきた。
>「どう…でしたか?」
>重い雰囲気。
>三人は固唾を飲んだ。
>「どの国に逃亡したかはわかったよ」
>「「「え?」」」
>見つからなかったと思いきや実は見つかっていた。
>「だけど、僕と一緒に来てもらうのはエーリッヒ一人だよ。
> アドルフとヘスラーには悪いけど、二軍のコーチをやっててほしいんだ」
>「「…………」」
>「頼めるかな?」
>「「ぜひ、やらせてもらいます!!」」
>瞬時に帰ってくる答。
>ミハエルと行動する方が疲れるのは目に見えているのだから仕方ないといえばそうなのだが。

闇:つまり、犠牲者は一人にしようという魂胆ですね

>エーリッヒにとっては泣きたい話である。
>「エーリッヒ。行こうか」
>「はい……」
>大人しく従う事にしたエーリッヒだった。
>
>
>さてヴァイツゼッカー家の自家用飛行機の中。
>「それで…何処の国にいたんですか?」
>「予想外すぎる所だよ」
>「そ、それって…まさか…」
>「そう。アメリカだよ」
>シュミットは基本的に貴族的、紳士的に振る舞う。
>だからまず自分を優先。女性にはレディーファースト。他人には迷惑をかけない程度に行動する。
>(二つ目はシュミットが女性と認めた者だけだが)
>しかもアメリカ人は『軽い奴ばっかだから嫌い』という考えの持ち主。
>意外すぎて信じられなかった。

闇:なるほど、だから意外なんですね

>「エーリッヒ。アメリカには誰がいるか覚えてる?」
>「え……。それはもちろんアストロレンジャーズの…ってああっ!?」
>「シュミットってさ…。ブレットのことは嫌いどころか結構自分から仲良くしようとしてたよね」
>その通りだった。
>アニメかビデオで見た人ならわかるだろう。
>WGPの決勝戦最終日前夜。
>シュミットはブレットに自分から話し掛け、しかもコーヒーまで渡している。
>エーリッヒですら受けたことが少ないこの気配り。
>既に扱いは自分にとって好都合な良き親友である。(なんじゃそりゃ)
>この扱いの差は何処から来ているのか…?

闇:うむ、なんだろうか・・・・

>「なんかシュミットがいる確率一気に上がりましたね。」
>「でしょ」
>今回初めてミハエルとまともに話せたエーリッヒだった。
>
>
>「あ。ミハエル。アメリカは治安が悪いですから一人で絶対こぅ…って!!」
>ミハエルが指を鳴らした途端上空にヘリ参上。
>心配無用だったようだ。
>「目指すはNASAだ〜!!」

闇:なぜNASA!?

>(程々にしてくださいぃぃっ!!)
>声にできない自分を情けなく思うエーリッヒ。
>くじけるな!諦めるな!
>たとえそれが運命でも!!

闇:むごい運命ですね

>「ブレット!!」
>「!
> ミハエルにエーリッヒ!?お前等がどうやってここに…!?」
>「ミハエルの顔パスです」

闇:顔パスでか・・・・

>ヴァイツゼッカーの名がここでも通用していた。
>「シュミット、来てない?」
>いつもの笑顔で言うミハエル。
>だがその裏では『シュミットの事知ってるならさっさと答えた方が身のためだよ』という威圧感も含まれていた。
>「……俺がバラした事、言うなよ…」
>「言わないからv」
>「俺の家にいるはずだ。
> 拾ってドイツに連行でも監禁でも好きにしてくれ」

闇:う〜む、シュミットさん、友達はちゃんと考えてつくりましょう

>「すみません、迷惑をおかけして…」
>「良いんだ。大体邪魔だったからな。
> 『せっかく来てやったのにお茶ぐらい出したらどうなんだ?』とか
> 『客の私に手伝わせる気か、お前の仕事を』とか五月蝿くて」

闇:いい性格してますね

>「シュミットの代わりに謝らせてもらいます…」
>エーリッヒは一瞬だけシュミットと親友でいて良いのかわからなくなった。
>
>
>そんなわけで。
>ただ今アスティア家前。
>それなりに良い家である。それなりに。
>その隣にはミハエルの想い人ケルビナの家。
>こちらはかなり普通の家である。
>ケルビナ自身が天才だと言うことを除けば。(ちなみに理系)
>しかし困ったことに鍵を借りるのを忘れていた。
>仕方なくケルビナに開けてもらう事にする。
>「ケールービーナv」
>「しっ!Be quiet!(訳:静かに!)」
>「…何?」
>「さっきその辺にモルモット(ここでは実験材料)が逃げちゃったの。
> Please?(訳:お願い)見つけたら捕まえて?」
>「モルモットって…まさかこれじゃあ…?」
>「あ!その子よ!!」
>エーリッヒが捕まえたのはもはや原形をとどめていない猫だった。
>そう。
>やけに毛が伸びすぎているのだっ!

闇:一体全体どうなって・・・・

>「何やったの?」
>「間違えて毛はえ薬を与えちゃったのよ」
>ケルビナの家はやたらと薬品やら実験器具やらが多い。
>「…そう、なんだ…」
>「で。アメリカまで来て一体何の用?」
>「シュミットがブレットの家にいるみたいなんだけど入れなくてね」
>「連れ戻しに来たの…?二人とも…」
>「そうだけど」
>「Sorry!(訳:ごめんなさい!)
> 私ってばさっき、不法侵入者と間違えて手持ちの銃で気絶させちゃった……」

闇:ある意味怖い・・・・

>「「………」」
>カラスが鳴いてきそうである。
>北風が吹いてきそうな雰囲気である。
>「と、とりあえずシュミットを回収して帰ろうか…」
>「そ、そうですね…」
>こうして意外な戦力に屈したシュミットは見事にドイツに強制送還させられた。
>気がついた彼がいたのはミハエルの家の入り口だった。
>「やあ、シュミット」
>「りっ、リーダーッ!!??」
>「お目覚めのところ早速だけどあの時の劇と逃亡した罰を兼ねて、僕の家の庭掃除一人でやってもらうよ。
> ちなみに終わるまで家にも帰れないし、ここから出られないからねv
> がんばってねvv」
>冷たい言葉だった。
>「この森もあるうえ、川まであるミハエルの家の庭掃除…?」
>シュミットは気が遠くなった。
>

闇:森に川!?一体どんな庭なんだ?

>
>しばらく日が経ちようやく実家に帰ることができたシュミット。
>「た…ただいま…」
>「に、兄さんっ!?
> そんなにボロッボロになるまで何処で何をしてたの?!」
>「聞か、な…いで……くれ………。
> …………うっ…………!?」
>「に、兄さん…?兄さんっ!?目を開けてぇーっ!!」
>シュミットは倒れた。
>が。
>3日で復活した。
>どうやら極度の過労だったらしい。

闇:それを3日?ある意味恐ろしい・・・・

>その間ミハエルが
>「ちょっとやりすぎたかな」
>と反省していたりしていた。
>
> 教訓。
>  ミハエル=フリードリヒ=ヴァイツゼッカーを怒らせるべからず。
>    世界の果てまで…はたまた宇宙の果てまで追ってくるのだから…。
>

闇:すっぽんみたいにしつこいですね

>
>あとがき。
>玲:終わりです。
>海:あなたのオリキャラどうしてこんなにも強いんですの?
>玲:わからない。設定でも見てみよう。
>
>  ケルビナ=ウォレス
>   性別は女。6月1日生まれ。
>   趣味&特技は実験・機械操作および改造。
>   水色や青色に輝く銀色の髪にダークブラウンの瞳の持ち主。
>   ブレット=アスティアの幼なじみ。
>   実は結構有名人。
>
>海:趣味&特技からしてもうすごい事になってますわね。

闇:確かに・・・・

>玲:言わないで。
>  ちなみにシュミットの妹の存在だけは公式設定。
>海:まさか…実は作ってるとか?
>玲:正解です、さすが海王様…。
>海:…一応見てみましょうか。
>
>  レミア=ファロッツ=フォン=シューマッハ
>   性別は女。5月23日生まれ。
>   趣味はピアノ。特技は破壊活動。
>   茶髪に灰色とも黒とも言いがたい瞳の持ち主。両利き。
>   シュミットの妹。
>   兄には忠実。
>   料理もできる。
>
>玲:うん。こんなもん。

闇:破壊活動とは一体なんだ?

>海:破壊活動って…。
>玲:結構いろいろ壊しますよ。
>  人のプライドとか自分の事を好いている人間の恋心とか。
>  すかっ!とするから好きだね、このお方。

闇:あの〜、怖い・・・・なんでもないです

>海:……もういいですわ。
>玲:読んでくださった方、ありがとうございます。
>  感想など入れてくれれば幸いでしょう。
>海:入れる人がいれば、の話ですけどね。
>玲:うぐっ!?
>海:それではごきげんよう。
>玲:ご、ごきげんよう…
>
>                幕。

闇:は〜い、あの後の話しですね。読ませていただきました。怖いですねミハエル。・・・・次の共同作品など楽しみにしてます。それでは、今回はこの辺で・・・・

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11689こんな物に入れてくれてありがとうです。七瀬玲奈 E-mail URL2002/11/25 20:03:22
記事番号11658へのコメント


>
>>玲:とうとう番外編です。
>>海:全部一人で書いたのでしょう?これ。
>>玲:そうです。
>
>闇:言っていたあれですね

玲:あれです。

>>…………………………………………………………………………………………………
>>
>>
>>ドイツのとある場所にあるアイゼンヴォルフの練習場。
>>珍しくミハエルは一番乗りで来ていた。
>
>闇:珍しく?

玲:珍しいんです。

>>「せっかく早く来てあげたのに…誰も来てないなんて…」
>>ミハエルはただでさえイライラするのにこうも待たされるのは嫌いだった。
>
>闇:自己中心的人物(ぼそっ)

玲:そういう人なんだ…。

>>原因はあの強制的にやらされた劇での酷い扱い。
>>そして逃亡したシュミット。
>>どちらかと言えば後者の方が強いだろう。
>
>闇:私怨の八つ当たりですね〜

玲:そうとも言う。
海:納得していいんですのっ!?

>>ちなみに。
>>エーリッヒは、お仕置きとして他者からも観光スポットとしても有名な
>>城みたいなミハエルの家の全部屋を掃除する事となったそうだ。
>
>闇:南無阿弥陀仏。化けてでてこないでくれ。臨兵闘者皆陣烈在前。

玲:いや、死んでない、死んでない…。

>>それが苦戦しているのだ。
>>ある意味シュミットはすごいのかもしれない。
>>まあ彼もミハエルと同じ貴族の生まれだが…。(名前に『フォン』と付くのが証拠)
>
>闇:なるほど・・・・大変なものですね〜

玲:大変でした。

>>情報が少なすぎる中、一つの希望がここで現れることとなった。
>>それは…。
>>
>>チャ〜チャッチャッチャチャチャ〜…♪
>>
>>ミハエルの携帯電話だった。(着メロまでオーケストラ)
>>どうやら調べていた部下の一人のようだ。
>>「どうした?」
>>どこかの帝王みたいな口調に変わるミハエル。
>>『×××銀行から何故かかなりの額が引き出されていました。
>> どうしますか?ミハエル様』
>>「何!?ということは…」
>>ミハエルは頭の中で整理する。
>>
>>             しばらく帰ってこない
>>                  ↓
>>           お金がかなり引き出されている
>>                  ↓
>>                国外逃亡
>>
>
>闇:なるほど・・・・自国内でなく他国に被害を広げようと・・・・いい性格してますねシュミットさんって・・・・

玲:いつの間にかそういう人物像ができていたんだ…。
海:いつの間にかって…あなた…(呆れ)

>>「大至急、全メンバーに告げろ!
>> ここ一週間の全航空機関の利用者すべて洗い出せ!
>> 僕もそっちへ行く」
>>『わ、わかりましたー!!』
>>スケールが広がった。
>>さすが我等がアイゼンヴォルフリーダーでありヴァイツゼッカー家の御曹子、
>>ミハエル=フリードリヒ=フォン=ヴァイツゼッカー!
>>なんでもありですね。
>
>闇:それ言っちゃ終わりでしょう

玲:終わりですね。

>>「リーダー…?」
>>「シュミット……絶っ対見つけてやるからね…。
>> ……ふふふ…はははははは!!」
>>アドルフの呼びかけにも答えず、
>>ミハエルはどす黒い炎を背負いながら邪悪な高笑いを始め、
>>あらかじめ待機させていたヘリに他の三人を乗せて自分の家へと向かった。
>>
>
>闇:う〜む、魔族より魔族らしい・・・・

玲:魔族って結局何処か抜けてますからね。
  ミハエルなんてもう魔族やったらフィブリゾより偉くなるんじゃないのかな…。
海:…どうなんでしょう?予測できませんわ。

>>
>>バイエルン地方。
>>森が綺麗なところで有名な場所。
>>その一角にミハエルの家もとい城はある。
>>「…なんかえらくすごい事になったな…」
>>応接室で三人は待たされていた。
>>「仕方ないだろ!あんなリーダー、止められるかっ?」
>>「無理、だよな…」
>
>闇;確かに・・・・無理ですね

玲:止められる人がいたら拍手ものです。

>>エーリッヒにとっては泣きたい話である。
>>「エーリッヒ。行こうか」
>>「はい……」
>>大人しく従う事にしたエーリッヒだった。
>>
>>
>>さてヴァイツゼッカー家の自家用飛行機の中。
>>「それで…何処の国にいたんですか?」
>>「予想外すぎる所だよ」
>>「そ、それって…まさか…」
>>「そう。アメリカだよ」
>>シュミットは基本的に貴族的、紳士的に振る舞う。
>>だからまず自分を優先。女性にはレディーファースト。他人には迷惑をかけない程度に行動する。
>>(二つ目はシュミットが女性と認めた者だけだが)
>>しかもアメリカ人は『軽い奴ばっかだから嫌い』という考えの持ち主。
>>意外すぎて信じられなかった。
>
>闇:なるほど、だから意外なんですね

玲:意外ったらありゃしない。

>>「エーリッヒ。アメリカには誰がいるか覚えてる?」
>>「え……。それはもちろんアストロレンジャーズの…ってああっ!?」
>>「シュミットってさ…。ブレットのことは嫌いどころか結構自分から仲良くしようとしてたよね」
>>その通りだった。
>>アニメかビデオで見た人ならわかるだろう。
>>WGPの決勝戦最終日前夜。
>>シュミットはブレットに自分から話し掛け、しかもコーヒーまで渡している。
>>エーリッヒですら受けたことが少ないこの気配り。
>>既に扱いは自分にとって好都合な良き親友である。(なんじゃそりゃ)
>>この扱いの差は何処から来ているのか…?
>
>闇:うむ、なんだろうか・・・・

玲:未だに私自身もわからない…。

>>「なんかシュミットがいる確率一気に上がりましたね。」
>>「でしょ」
>>今回初めてミハエルとまともに話せたエーリッヒだった。
>>
>>
>>「あ。ミハエル。アメリカは治安が悪いですから一人で絶対こぅ…って!!」
>>ミハエルが指を鳴らした途端上空にヘリ参上。
>>心配無用だったようだ。
>>「目指すはNASAだ〜!!」
>
>闇:なぜNASA!?

玲:そこにターゲットがいるからv

>>(程々にしてくださいぃぃっ!!)
>>声にできない自分を情けなく思うエーリッヒ。
>>くじけるな!諦めるな!
>>たとえそれが運命でも!!
>
>闇:むごい運命ですね

玲:彼は一生むごい運命かもしれない…。

>>「ブレット!!」
>>「!
>> ミハエルにエーリッヒ!?お前等がどうやってここに…!?」
>>「ミハエルの顔パスです」
>
>闇:顔パスでか・・・・

玲:ミハエルですから。

>>ヴァイツゼッカーの名がここでも通用していた。
>>「シュミット、来てない?」
>>いつもの笑顔で言うミハエル。
>>だがその裏では『シュミットの事知ってるならさっさと答えた方が身のためだよ』という威圧感も含まれていた。
>>「……俺がバラした事、言うなよ…」
>>「言わないからv」
>>「俺の家にいるはずだ。
>> 拾ってドイツに連行でも監禁でも好きにしてくれ」
>
>闇:う〜む、シュミットさん、友達はちゃんと考えてつくりましょう

玲:シュミットの人物選択の考えはほとんど悪い。

>>「すみません、迷惑をおかけして…」
>>「良いんだ。大体邪魔だったからな。
>> 『せっかく来てやったのにお茶ぐらい出したらどうなんだ?』とか
>> 『客の私に手伝わせる気か、お前の仕事を』とか五月蝿くて」
>
>闇:いい性格してますね

玲:そういう人なんです(涙)

>>「「………」」
>>カラスが鳴いてきそうである。
>>北風が吹いてきそうな雰囲気である。
>>「と、とりあえずシュミットを回収して帰ろうか…」
>>「そ、そうですね…」
>>こうして意外な戦力に屈したシュミットは見事にドイツに強制送還させられた。
>>気がついた彼がいたのはミハエルの家の入り口だった。
>>「やあ、シュミット」
>>「りっ、リーダーッ!!??」
>>「お目覚めのところ早速だけどあの時の劇と逃亡した罰を兼ねて、僕の家の庭掃除一人でやってもらうよ。
>> ちなみに終わるまで家にも帰れないし、ここから出られないからねv
>> がんばってねvv」
>>冷たい言葉だった。
>>「この森もあるうえ、川まであるミハエルの家の庭掃除…?」
>>シュミットは気が遠くなった。
>>
>
>闇:森に川!?一体どんな庭なんだ?

玲:山一個がミハエルにとっての庭のレベルなんです。

>>
>>しばらく日が経ちようやく実家に帰ることができたシュミット。
>>「た…ただいま…」
>>「に、兄さんっ!?
>> そんなにボロッボロになるまで何処で何をしてたの?!」
>>「聞か、な…いで……くれ………。
>> …………うっ…………!?」
>>「に、兄さん…?兄さんっ!?目を開けてぇーっ!!」
>>シュミットは倒れた。
>>が。
>>3日で復活した。
>>どうやら極度の過労だったらしい。
>
>闇:それを3日?ある意味恐ろしい・・・・

玲:慣れてるんで。

>>その間ミハエルが
>>「ちょっとやりすぎたかな」
>>と反省していたりしていた。
>>
>> 教訓。
>>  ミハエル=フリードリヒ=ヴァイツゼッカーを怒らせるべからず。
>>    世界の果てまで…はたまた宇宙の果てまで追ってくるのだから…。
>>
>
>闇:すっぽんみたいにしつこいですね

玲:ええ、そうです。

>>海:破壊活動って…。
>>玲:結構いろいろ壊しますよ。
>>  人のプライドとか自分の事を好いている人間の恋心とか。
>>  すかっ!とするから好きだね、このお方。
>
>闇:あの〜、怖い・・・・なんでもないです

玲:?

>>海:……もういいですわ。
>>玲:読んでくださった方、ありがとうございます。
>>  感想など入れてくれれば幸いでしょう。
>>海:入れる人がいれば、の話ですけどね。
>>玲:うぐっ!?
>>海:それではごきげんよう。
>>玲:ご、ごきげんよう…
>>
>>                幕。
>
>闇:は〜い、あの後の話しですね。読ませていただきました。怖いですねミハエル。・・・・次の共同作品など楽しみにしてます。それでは、今回はこの辺で・・・・

玲:レス入れてくれてありがとうございました。とても嬉しいです。
  次の合作はどうなるのか知りませんが。
海:また…人任せなんですのね…
玲:悪いんですか?
海:…………なんでもありませんわ。
玲:?…まあいいか。
  それではまたの機会にでも…。