◆−Ashen cat-灰被り猫-−水晶さな (2002/12/3 00:39:44) No.11844 ┣Ashen cat-灰被り猫- 2−水晶さな (2002/12/3 00:45:08) No.11845 ┣Ashen cat-灰被り猫- 3−水晶さな (2002/12/4 22:24:27) No.11893 ┗Ashen cat-灰被り猫- 4−水晶さな (2002/12/5 16:36:15) No.11910 ┣いや〜ん、かわゆいv−雫石彼方 (2002/12/5 22:59:33) No.11916 ┃┗ありがとうございます。−水晶さな (2002/12/6 20:04:06) No.11927 ┗始めまして〜−早坂天音 (2002/12/9 20:09:00) No.11966 ┗初めまして、ありがとうございます。−水晶さな (2002/12/10 00:37:33) No.11979 ┗ すごい間違いしちゃいました〜−早坂天音 (2002/12/10 18:46:48) No.11985 ┗私もよくやりますので(笑)−水晶さな (2002/12/10 23:39:11) No.12009
11844 | Ashen cat-灰被り猫- | 水晶さな URL | 2002/12/3 00:39:44 |
又間をあけながら、出没しました。 ええと・・・かなり前に(泣)「赤の継承者」という小説を載せたんですが、それに登場したオリキャラが再登場します。今回出すにあたって説明を加えていないので、知らない方は(というか覚えていない確率高し)先にそちらを読んで頂けると・・・(汗)。 ============================= 世界を見て見聞を広げる為―― 己の正義を行使する為―― 人助けの責務を最後まで果たす為―― 建前はどうあれ、贅沢な自由時間を頂いている以上、 時折頼まれる近国への挨拶代理を無下に断る訳にもいかない。 何度目かわからない王国大使代理を務めた後、息を吐いて窮屈なドレスを脱ぎ去った。 「・・・はーっ。本職の筈なのに、何だかこっちのが疲れてきちゃいます」 下に着込んでいた為シワのついた普段着を伸ばし、丸めたドレスを荷物袋の中に押し込む。 「・・・・・・」 西に傾きかけた太陽を見やり、それから視線を元に戻した。 「隣街まで・・・夜には着けますね。早くゼルガディスさん追い掛けなきゃ」 締めつけられていた体を解放し、伸びをするとアメリアは駆け出した。 「帰って、ない?」 時間帯からみて、夕食後に寛(くつろ)いでいる頃かと予想していたが。 宿の女将は首を横に振るだけだった。 「後から連れが来るって一部屋余分に取っておいたけど、今朝出かけてから帰ってないよ」 おかげで用意していた夕飯が無駄になったと、料理好きらしい女が嘆く。 「・・・・・・」 予想しなかった事態にアメリアが頭を掻く。 探しに行きたい所だが、自分は今日この街に着いたばかりで市街図が頭に入っていない。 昼間ならまだしも、闇夜では方向感覚も狂うだろう。 「・・・とりあえず、そのお部屋に泊まります。ゼルガディスさんの部屋も取っておいて下さい」 思案の末に不本意ながらその言葉を口に出すと、不意に足元がぐらついた。 「っ?」 生暖かい毛の感触―― 「おや、ルーじゃないか」 女将がカウンターの下を覗き込んで言う。 「ルー?」 にゃーん。 アメリアが繰り返すと、答えるように足元から本人が鳴いた。 灰色がキレイな毛並みの、尻尾の長い猫だった。 覗き込んでアメリアが目をしばたたかせる。 「・・・オッドアイ・・・」 猫の瞳は右目が青、左目が金と、片目ずつ色が違っていた。 「ここまで完全に色が分かれたのは見た事がないですねー」 しゃがみこんでそっと手を伸ばすと、猫の方から頭をすり寄せて来た。 「最近この近くに居付いたんだけどね。人見知りの激しい猫なのに珍しいね」 へぇとさも驚いたような声を上げてから、思い出したように顔を上げた。 「そうだ夕飯はまだかい?」 「え?」 自分に向けられた問いだと気付くのに数秒かかった。 「あ、いえ・・・急いできたので、まだです」 「ちょっと冷めちまった夕食で良ければ、食べていきな」 折角作ったんだからねと、女将が笑った。 眠れない一夜を過ごして、朝食も差し置いたアメリアがカウンターへ直行する。 「あの、ゼルガ・・・」 「お連れさんなら帰ってないよ」 昨日と同じく、女将があっさりと答える。 アメリアががっくりと肩を落とした。 「意外と広い街だからね。旧街道もあるし、迷ってんのかもしれないよ?」 「・・・旧街道?」 そういうのは既に草原(くさはら)となった地で聞くのではないかと、耳を疑う。 「街が段々と東にずれながら作られていったからね、人の住まなくなった西側には廃墟が沢山あるよ」 「・・・そうですか」 「お嬢ちゃん、探しに行く前にお連れさんの部屋から荷物を移した方がいいんじゃないかい」 「え?」 「客室での盗難は責任を取らないよ」 「ああ」 要は、貴重品の心配をしているのだ。 「これが隣の部屋の鍵。一応フロントにゃ金庫があるから」 「ありがとうございます」 丁寧に礼を言うと、鍵を手に二階の部屋へ向かった。 「荷物って言っても、ゼルガディスさん重くならないようにいらない物はすぐ捨てちゃいますからねぇ・・・」 荷物の中をあさる気にはなれないので、袋ごと移そうと紐を掴んで背負う。 他に何もないか見回すと、ベッドの上に古ぼけた書物が置いてあった。 「・・・・・・」 手に取ろうとすると、開いた窓から吹き込んだ風がページをめくる。 「・・・アル・・・カトラズ・・・」 見出しに見えた、古い言葉。 「エヴェレーンで製造された魔剣・・・」 古代文字が苦手な自分にも読めたのは、ゼルガディスの文字で所々に訳が書き込まれていた為。 それ以上の文章を解読する事はできなかった。 「・・・エヴェレーン」 本を持ち上げて、アメリアが眉をひそめる。 「・・・むかーし、歴史の教科書か何かで聞いたような・・・」 しばし悩んだ後、諦めたように本を閉じた。 「まずは、ゼルガディスさんを探すのが先決です」 日暮れが押し迫っている訳でもなし、昼までには見終えるだろうとタカをくくったのが間違っていた。 街人達に『旧街道』と呼ばれる西の地区。 放置された住宅が取り壊される事もなく、風化するままに任せて野ざらしになっている。 そのどこともしれない一角で、アメリアが沈む夕日を眺めて溜息をついた。 「こんなに広いなんて思ってなかった・・・」 上空から見ればすぐにでも解決するような問題だが、 生憎今の自分には魔法が使えない時期だった。 「・・・ああもぅ」 疲労を通り越して痛み始めた足に、思わず壁に背を付けてしゃがみ込む。 むくんだふくらはぎを両手で掴んでもみほぐす。 このまま一夜をここで過ごすのかと、ぞっとしかけた時―― 視界の端を、どこかで見た灰色の尻尾が通り過ぎた。 「・・・灰色?」 思わず呟いて、重くなった腰を上げる。 見間違いでなければ、あれは宿屋で見かけた猫だった。 「・・・ルーちゃん?」 猫を見つけたといって帰り道がわかるわけではないが、 この場所に一人で居るのが嫌だった。 しばらく勘を頼りに歩き回っていると、 唐突に頬を水滴が打った。 「え・・・やだ・・・雨?」 日が暮れた後の暗闇にまぎれて、雲が広がった事に気付いていなかった。 あっという間に降り出した雨を避けて、アメリアが適当な廃墟の軒下に逃げ込む。 闇の色を濃くしていく風景に溜息をつくと、諦めたように肩を落とした。 「もういいですここで一晩明かします・・・うひゃ!?」 足元に感じたぬくもりにアメリアが素っ頓狂な声をあげる。 見下ろすと、灰猫が足に身体をこすりつけていた。 「ル、ルーちゃん? ビックリさせないで下さいよもー」 安堵の息を吐くと、アメリアがかがみ込んで猫の頭を撫ぜた。 雨にあたったらしい猫の毛が、わずかに湿っていた。 抱き上げようかと思った時、不意に猫が首の向きを変える。 路地の向こうを見つめて――アメリアもつられて視線をやった。 「・・・・・・」 何故だか、足元から背中にかけて冷たい感触が走る。 視線が路地の先から縛り付けられたように動かない。 雨音だけがしばらく続いて、そして、 水とは違う人の足音が確かに聞こえてきた。 「・・・・・・」 それが、姿を現した時、 アメリアは金縛りを無理やり解いた。 「ゼルガディスさん!」 確かめるように名を呼び、悪寒が勘違いであったと安堵の息を吐く。 濡れるのも構わずに、彼の元へ走り寄った時、 アメリアは再び硬直した。 抜き身の剣を携えた彼は、赤い目をしていて、 ――『彼』ではなかった。 戸惑いと恐怖に身体がすくんで、 剣が振り上げられてから振り下ろされるまで、 目を見開いたままその光景を見ていた。 遠くで、猫が鳴いていた。 |
11845 | Ashen cat-灰被り猫- 2 | 水晶さな URL | 2002/12/3 00:45:08 |
記事番号11844へのコメント 「まだ起きるには早いですわよ、痛み止めが効いてるから」 朦朧とした意識のまま動かした手を、誰かが掴んで止める。 温もりのある布団の中に戻されて、そこで意識が覚醒した。 唐突に開いた双眸と、相手と目線が合う。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 ゆるくうねる金髪が、首元で束ねられている。 衣装は色味を抑えた紫色の、法衣に似ているワンピース。 少々きつ目の顔立ちと、碧色の双眸には見覚えがあった。 酸欠の金魚のように口をパクパクさせて、アメリアが娘を指差す。 「・・・ミルファレナ=マチス=キーフェルという名を、覚えているかしら?」 無言だったのを思い出せないと解釈したらしい、相手が先に告げてくる。 「忘れたとは言わせなくてよ」 「・・・ミルさんーっ!!」 反射的にアメリアが飛び起き、勢いのままその首元に抱きつき、 まだ薬の効いている娘がこれほど突飛な行動を起こすとは、全く予想していなかったミルファレナがアメリアを抱えたままひっくり返った。 「・・・痛み止めでロクに動けない筈なのに、尋常でないことをしてくれましたわね」 半眼で後頭部をさすりながら、ミルファレナが言う。 アメリアはベッドの上で土下座していた。 「精神が打ち勝ってしまったようで・・・」 「もういいから顔を上げなさいな」 言われて、やっとアメリアが姿勢を戻す。 「痛みはない?」 「お腹の辺りが痺れるような感じはしますが、痛くはないです」 「・・・急所に当たらなかったのが幸いしましたわね」 言われて――アメリアが何かを堪えるように唇を噛んだ。 思い出したのだ。自分に傷を負わせた相手を。 「御礼なら今度魚でも与えておきなさい」 アメリアの様子に気付いていないミルファレナが話を続け、その意味がわからなかったアメリアが眉をひそめた。 「・・・魚?」 「あの灰色の猫。あれがニャーニャー鳴いてわたくしを呼んだの。ちょうど薬を買いに来ていたわたくしをね」 『あれ』の言葉と共にミルファレナが視線をやったので、アメリアもつられて視線を動かす。 暖炉の前のクッションに、包帯を巻かれた灰猫が丸くなっていた。 「いつの間に飼いならしたんだかしれないけど」 「え、ち、違います。この街に元々いるんですあの猫ちゃんは」 包帯が気になって、アメリアが寝台から降りた。 寝息をたてている猫は、衰弱しているようだった。 「・・・巻き込んじゃったんですか・・・」 そっと、頭を撫ぜる。 「魔法が使えるようになったら治癒してさしあげなさい」 リカバリィしか使えなかったミルファレナが、体力消耗のリスクを考えて出血を止める所までしか魔法を使わなかったと言う。 「それで、貴女が瀕死になっている間に、あのボンクラは何しているんですの?」 ――唐突に現実に引き戻されて、アメリアが言葉を失った。 何かに怯えているように口を閉ざすアメリアに、ミルファレナがいぶかる。 「――言葉を変えた方がよろしいかしら。貴女に傷を負わせたのは誰?」 アメリアが自分で自分を抱き締めた。 爪が食い込むほど肩を握り締めても、震えが止まらない。 「・・・ゼル・・・ガディス・・・さん」 「本当に?」 ミルファレナがまっすぐに見つめてくる。 「わからない・・・あんな恐い顔見た事なくて・・・赤い目して・・・恐かっ・・・た・・・」 唇を噛む。 血の気が引いていき、急激に体温が下がる感覚。 眼前に見た光景と、心中でそれを否定する自分が葛藤する。 耐え切れず悲鳴をあげそうになった瞬間、強く両肩をつかまれた。 「しっかりなさい!」 目の前でミルファレナが叱咤する。 「貴女がゼルガディスを見分けられなくてどうするの!!」 その言葉が―― 胸の奥底にまで、何の抵抗もなく、落ちた。 「・・・・・・あ」 手の震えが、止まった。 それを見て、両手を握り締める。 息を吸い込んで、吐いて。 内側から広がった何かが、心を沈静化させた。 「・・・ゼルガディスさん・・・なワケ、ないです」 ミルファレナを見つめ返し、呟く。 「たとえゼルガディスさんだとしても、何か理由がある筈です」 「やっと貴女らしくなりましたわね」 満足そうにミルファレナが笑みを浮かべた。 「・・・エヴェレーン」 古代文字を読み解きながらミルファレナが音読する。 「既に滅びた古代王国・・・初耳ですわね」 アメリアが目をしばたたかせた。 学問に精通しているミルファレナならば、知っているだろうと思い込んでいたのだ。 「あの、『アルカトラズ』と書いてあるところを読んでくれませんか?」 「アルカトラズ?」 ミルファレナがページをめくった。 「魔剣アルカトラズ・・・エヴェレーンにおいて製造された特異的な力を持つ剣」 読めはしないのだが、アメリアが本をのぞきこんだ。 「その力は計り知れず、説によると魂を飲み込む、或いは魔を飲み込む、或いは負を飲み込む・・・等と定まらず」 「飲み・・・込む?」 「そう書いてあるんですけれども」 ミルファレナが本を閉じた。 「要は魔族に対抗する為の武器を作り出そうとしたのでしょうね」 「ゼルガディスさんがそれを探していたのなら・・・」 アメリアが視線を床に落とす。 「彼の目的は?」 「体を元に戻す事」 「つまり?」 「アルカトラズを利用して、自身に内在する魔を切り捨てようと・・・した?」 再び顔を上げたアメリアに、ミルファレナがうなずく。 「可能性としてはそれが一番高いですわね。更に推論を続けるなら、それを試して失敗したって事もあり得ますわ」 双肩の重みが取れたように、アメリアが息を吐いて脱力した。 「・・・何ですの」 「・・・いえ、一つ一つ考えることで、こんなに落ち着くのに驚いただけです」 ミルファレナが又、微笑んだ。 |
11893 | Ashen cat-灰被り猫- 3 | 水晶さな URL | 2002/12/4 22:24:27 |
記事番号11844へのコメント 旧街道の路地を、アメリアは一人で歩いていた。 ミルファレナは、彼女の薬を待っている患者達の為に既に街を離れた。 フィスの体を戻す為の医者を探す事を諦め、彼女自身が医者になる為に勉学中だという。 アメリアが一人でゼルガディスを探す事を心配したが、もう一度ミルファレナを待っている余裕がなかった。 「もし街にまで移動してしまったら、それこそ大変な事になります」 リザレクションで完治した傷を服の上からさすり、アメリアが気合を入れる為に背筋を伸ばす。 前に出くわしたタイミングを考えて――わざと日が暮れるまで待っていた。 ひんやりとした夜気が辺りを包む。 「・・・・・・」 空気とは違う所で冷たさを感じながら、アメリアが慎重に歩いた。 「ニャー」 「ひあああああああっ!?」 唐突に足元にすり寄ってきた生温かさに、アメリアが素っ頓狂な悲鳴をあげる。 「ルっ、ルーちゃん!? 驚かさないで下さいよ! ていうか何でまたこんな所にいるんです!!」 今朝宿を出てきた時は、女将から与えられた残飯を食べていたというのに。 振り返ってかがみこむと、地面に座り込んでいた猫が優雅に前脚を舐めていた。 「・・・だから・・・」 脱力感を覚え、抱き上げようかと手を差し出した瞬間。 背中を這い上がった悪寒に、猫を抱きかかえたまま真横に転がった。 地面を擦り、摩擦でマントの布がきしんだ音をたてる。 猫がパニックになったのか、アメリアの腕を押し退けて飛び出して行った。 「ルー・・・」 のんびりと後を追う暇もなく、視線を戻してすぐさま立ち上がる。 暗闇の向こうに、彼が立っていた。 抜き身の剣を携えたまま。 その姿勢はやや前かがみになり、人間味を薄くしていた。 「・・・剣に、引きずられてる」 腰にさした彼の愛剣は抜かれぬまま。 ならばその手に握っているのは―― ゼルガディスが踏み込んだ。 その速さに意表を突かれ、対応が遅れる。 頭上で空を斬る音がして、黒髪の先が数本舞い散った。 「エルメキアランス!」 身をかがめたその体制から地面を蹴り、後方に飛びすさりながら放つ。 光がはじける音がして―― 「・・・き、効かないっ!?」 その後の行動を意識していなかったアメリアが、たじろいで一歩下がった。 「動きを止めるぐらいは効くと思ってたのに・・・」 どん、と背中に当たる冷たい感触。 手を伸ばすと、同じ感触がした。 ――壁だった。 「・・・嘘」 冷や汗が頬を伝う。 ゼルガディスの歩みは止まらない。 その剣が既に見た形と同じ軌跡を描いて―― 「――!」 空中で鈍い音をたててはじかれた。 アメリアが閉じていた目を開ける。 ゼルガディスの剣の真下に、二本の薄い剣がその動きを止めていた。 いつの間に現れたのか。群青色の髪の、見覚えのある体格の良い青年だった。 「――フィスさん!」 上げた腕に力を込めて、フィスがゼルガディスの剣を払う。 かなりの勢いだったが、後方によろめいたゼルガディスは剣を手放さなかった。 間合いを取ったまま、二刀流の青年が独特の構えを取る。 「ミルに頼まれた。ゼルガディスが錯乱しているから手伝えと」 「・・・ミルさんたら」 あまりにも簡明なミルファレナの説明に頭痛をこらえつつ、アメリアが壁から離れる。 ゼルガディスは増えた敵に迷いを見せたが、対峙しているフィスに狙いを定めた。 ――走り出して、剣を振るう。 フィスが二刀で器用に受け流す。 自分から攻撃を仕掛けないのは、自分ではわからない対処をアメリアに任せているようだった。 「・・・エルメキアフレイムじゃ強過ぎるし、精霊魔法じゃ岩肌に通用しないし・・・ええと・・・」 アメリアが魔法の選択に頭を悩ませていると、剣戟の真っ最中にゼルガディスが片手を上げた。 「レイ・ウイング!」 咄嗟に風を舞わせて、アメリアがフィスを突き飛ばす。 地面を転がりながら見たものは、ゼルガディスの周囲に落ちる黒い雷撃。 「・・・嘘、魔法まで?」 しかも、今までに見た事のない種類。 受け身をとっていたフィスがむくりと身を起こした。 「剣が邪魔か」 「手放させたいんですけど、そう簡単にはいかないでしょうし・・・」 「本気でやったら恐らく手首が切れるが」 「つなげられる自信がないのでやめて下さい」 アメリアが頬をひくつかせながら答えた。 じり、とゼルガディスが距離をせばめる。 フィスが再び刀を構えて―― 「・・・っ!?」 アメリアが目を見開いた。 死角から飛び出した黒い影。 それが全力を込めた体当たりを後ろからくらわせ、ゼルガディスがよろめいた。 「ルーちゃん!」 ベルトにでも挟まれていたのか、マントを擦って小さな鞘(さや)が地面に落ちた。 振り上げられた腕に、払われて猫が崩れかけた家の壁に激突する。 アメリアが猫に走り寄り、それを目に留めたゼルガディスの前にフィスが回り込んだ。 「アメリア!」 再び剣戟を繰り返しながら、フィスが隙間を縫って鞘を蹴り飛ばした。 伸ばしたアメリアの手に、丁度良く収まる。 「鞘・・・これって短剣の・・・」 もう一度、視線を戻す。 ゼルガディスの持っている剣は、彼が元々愛用していた剣と同じ長さだった。 腕の中で猫が伸び上がって、擦り抜けて地面へと降りる。 大した怪我ではなさそうだった。 「・・・・・・」 アメリアが鞘を握り締めたまま振り返る。 「――ヴィスファランク!」 それから唇を噛むと、走り出した。 「ゼルガディスさんっ!」 真後ろから名を呼ばれ、急速に接近する気配―― 半身を捻り剣を振ったその場所に、アメリアの姿はなかった。 戸惑った2秒後に、真下から顎を突き上げる衝撃。 「――黒鶴の舞いぃっ!!」 ヴィスファランクの光を足先にまとわせた、アメリアの踵(かかと)が見事に決まる。 のけぞったゼルガディスの剣が、あえぐように空中を仰ぎ、 フィスの刀が叩き落とす。 それでも手を離れなかった剣の切っ先が、アメリアの前に下りて―― 両の手で抱え持つ鞘を、その先端に押し込んだ。 刀身が鉄の軋(きし)むような悲鳴をあげる。 剣よりも短い筈の鞘が、刀身を飲み込んで、 「・・・・・・っ!!」 抗(あらが)おうとする刀身を、アメリアが渾身の力で鞘に押し込む。 ゼルガディスの片腕が天を指して―― 「・・・・・・っ!?」 黒い雷撃がまとわりつく寸前、 フィスがその手首を掴み、 その瞬間刀身が全て鞘に収まった。 ゼルガディスの足元から黒い霧が駆け上がり、 行き場を失った煙のように蒸発して消える。 糸が切れたように倒れるゼルガディスに、アメリアが反射的に手を伸ばし、 予想より重い手応えに、押されるように地面に座り込んだ。 真後ろで直立していたフィスが、刀を太股脇のポケットに収める。 「・・・・・・」 アメリアが全身から空気を抜くほどに息を吐いた。 膝の上で意識を失っているゼルガディスは、確かに息をしていた。 ただこれでゼルガディスの意識が戻るかどうかは不安であったが。 「あの、お願い続きで申し訳ないんですが、宿屋までゼルガディスさんを運んで頂けないでしょうか」 フィスがゼルガディスの腕に手をかけた時―― 猫が、地面に落ちていた短剣をくわえて持ち上げた。 「え」 「ん?」 鞘がするりと抜け落ちて―― 溢れ出た光に、アメリアが両目を覆う。 指の隙間から見えたものは、 猫の背中から持ち上がった揺らめく影が、 ゼルガディスの背中へと吸い込まれるように消えたこと。 くわえられていた短剣が落ちて。 「・・・・・・」 目をしばたたかせていた猫が、一声鳴くと路地裏に消えていった。 アメリアが落ちていた短剣に手を伸ばす。 刀身は、鞘と同じ長さだった。 不可思議なものなど何も感じない、ただの剣だった。 いぶかりながらも鞘に収め、とりあえず荷物に入れる。 それからまたゼルガディスの身を起こそうとして、肩に手を掛けて、 鳶色の両眼と目が合った。 「・・・・・・」 「・・・・・・よぅ」 力なく呟いた彼の頭を、 アメリアが取り落として、後頭部を強打させ再び眠りにつかせた。 |
11910 | Ashen cat-灰被り猫- 4 | 水晶さな URL | 2002/12/5 16:36:15 |
記事番号11844へのコメント 視界に映ったのは、いくつかシミのできた微妙な色合いの天井。 端からはがれかけた壁紙。 うっかり触れたらトゲが刺さりそうな木製の窓枠。 マッチを擦る音がして、数秒後に開けられた窓から流れ出る煙。 「何回も吸わなきゃいけないんですか?」 「肺の収縮が正常になるまでは」 「それにしても薬草だけで煙草を作るなんて、ミルさんもスゴイですねぇ。副流煙にも害がないなんて」 「試作品で三度過呼吸に陥った」 「・・・・・・」 窓枠にもたれて慣れた手つきで煙草を吸う青年と、寝台の傍らの椅子に座る少女。 「・・・あっ。ゼルガディスさん、目が覚めましたか!」 掛け布団の動く音に気付いたのか、アメリアが振り返って声をあげた。 「・・・後頭部がやたら痛いんだが」 「不慮の事故です」 言い切ったアメリアが、上半身を起こすのを手伝う。 煙草を部屋備え付けの灰皿に押し付けた後、フィスも近寄ってきた。 戦った事を覚えているのか、久方ぶりの再会だというのに驚きを見せなかった。 「錯乱状態は治まったようだな」 「どういう説明を受けてるんだ。金髪イヤミ女か」 否定もせずフィスが頷いたので、ゼルガディスが何も言えなくなった。 「見届けたのでこれで失礼させて頂く」 アメリアを振り返ってそういうと、フィスが椅子の背に掛けていたマントを取って巻きつける。 「あ、あの・・・ミルファレナさんに御礼を伝えてくれますか?」 引き止めても無駄だろうと判断したアメリアが、慌ててフィスに伝言を頼む。 「承知した」 軽く手を上げて、フィスが薄く開けた扉から姿を消す。 木製の扉が閉まる軽い音がして、アメリアがゼルガディスを振り返る。 荷物袋の中から細かな装飾のされた短剣を取り出すと、おもむろにベッドの上に置いた。 「せつめーして下さい」 有無を言わさぬ口調で、 「何でゼルガディスさんの意識が抜けたのが歩いてたり人に剣振り回したり猫から精神が飛び出たりしたんですか」 「句読点を入れろ」 「大体私がいない時に、物騒な真似はしないでって、前々から言ってましたよね?」 満面の笑顔で迫られ、ゼルガディスが言葉に窮して肩を落とした。 アメリアが王国大使代理の為に中途の道で別れ、 一足先に目的の街へ着いたゼルガディスは、一人で探索を始めていた。 古文書に書かれた『アルカトラズ』が、廃墟となった地域に取り残されているという噂を聞いて。 「旧街道を探し回っていたら、猫を連れた女に会ってな」 金に紅の混じった髪の、紅玉石のような眼をした美女だった。 一見すると占者の風貌をしているが、衣服の個所個所に武器を携帯している。 『貴方もアルカトラズを探してるの?』 『「も」とは?』 警戒するゼルガディスに女が微笑みかける。 『売り払うつもりなら売って欲しいと言っているの・・・貴方は違うみたいだけど』 『生憎、商売目的で探している訳じゃない』 『貴方の邪魔はしないから、一つだけお願いを・・・』 邪気を見せない女にいぶかりながらも、ゼルガディスが武器に掛けた手を離した時、 「どこからかわからんが、レッサーデーモンが突然沸いて出てな」 「まさか女の人が?」 ゼルガディスが首を横に振った。 「あの女も襲われていた・・・助ける必要がない程の腕前だったから、俺は召喚した親玉の方を探しに行ったんだ」 時折飛んでくる火の玉をかわしながら、崩れかけた廃屋に入って―― 本当に偶然だった。 通り抜けするつもりで駆け抜けた部屋の、床に転がっていた箱に足が当たって、 転がり出たのは古い装飾の施された短剣だった。 「まさか、とは思った」 後で見に来るにしても走り回ったおかげで現在地が不明瞭になっていたし、 何より女に先を越されたらどうなるかわからなかった。 「後でよくよく調べようと思って手に取ったら、あのザマだ」 不可思議な力に意識が跳ね飛ばされ、 路地を歩いていた灰色の猫にぶち当たった。 「じゃあ、旧街道で襲ってきたゼルガディスさんは」 「剣の力で呼び起こされた、邪妖精(ブロウ・デーモン)と石人形(ストーンゴーレム)が暴れていただけだ」 意識を取り戻した時、猫の目を通して眼前の光景を見ていた。 それでも猫の意識が主体なのか、自身の行動の自由が効くのはほんのわずかな時間しかなかった。 「アメリアが来たら――いやアメリアくらいしか対処できんと思ってな。フィスが加勢したのは幸いだった」 「良かったですね加勢者がリナさんでなくて。全治三ヶ月くらいにはなってますよ」 アメリアの言葉がやや冷たいのは、とばっちりで傷を受けた腹いせのつもりらしかった。 「・・・悪かった。体の自由が効いていればもう少しどうにかなったとは思うが」 珍しく自己嫌悪に陥っているゼルガディスの姿に、アメリアもそれ以上とがめだてする気が失せた。 「・・・しまってくれないか。俺が触るのは危険みたいでな」 視線の先の短剣に気付き、アメリアが柄を持った。 鞘が抜けないように、柄に付いていた紐を巻きつけてある。 「どうしますか、これ」 「人の目に触れない所にでも捨てるか」 「捨てるくらいなら、僕にくれない?」 「・・・・・・」 「・・・私じゃありませんよ」 両眼をしばたたかせたアメリアが、無言で問うゼルガディスに答える。 窓からひやりとした冷気が流れ込み、二人が同じ動作で振り向いた。 「捨てるなら欲しいんだけど」 換気の為フィスが開けた窓から、いつの間にか灰猫が入ってきていた。 出窓の枠に行儀良く座り、首をかしげてこちらを見ている。 「聞こえてる?」 声は――間違いなく猫から発されていた。 「・・・ルーちゃん?」 アメリアが恐る恐るその名を呼ぶ。 猫がぱたりと尻尾を下ろした。 「一文字だけで略されるのって結構微妙なんだよね。フルネームは『ブルーフェリオス』だよ。愛称を付けるならせめてブルーにしてくれればいいのに。何だか皆ルーって呼びたがるんだから」 唖然としている2人の前、猫は悠然と部屋に入ってきて、ベッドの真中に座った。 「君の精神が僕の中に入っている間に、言語知識を学習させてもらったんだ」 ゼルガディスを見上げて、猫が言う。 「といっても君の能力を奪った訳じゃないから、言語障害とかは起きないよ」 「・・・起きてたらタダじゃスマン」 苦々しく呟いたゼルガディスに、アメリアが何の想像をしたのか吹き出しそうになり口を押さえた。 「それと、アルカトラズだけど。もう君達に必要ないでしょ? 僕にくれない?」 「・・・アルカトラズを?」 アメリアが鞘に収めたままの剣を手に目をしばたたかせる。 猫がどう剣を持つというのか。 「紐がついてるでしょ」 「あ」 紐を解き、ブルーフェリオスの体に苦しくない程度に巻きつける。 短剣は、丁度猫の背の長さに合っていた。 「猫が何で剣なんか要るんだ・・・主人が探してたからか?」 「それもあるけどさ」 自分で首を動かし、場所を調整しながら答える。 「巻き込んだついでだから教えるよ。僕の主人は魔剣アルカトラズを破壊する旅をしていたんだ」 「・・・アルカトラズを」 「破壊!?」 ゼルガディスが詰め寄るように前かがみになる。 「まぁ最後まで聞いて」 尻尾で戻るよう促されて、ゼルガディスが渋々と姿勢を戻した。 「アルカトラズは1つじゃない・・・同じ名の付いた力の違う物がいくつもあるんだ」 自分の背に乗せた短剣を一瞥して、続ける。 「これはアルカトラズの吸魔型。負の力・・・魔だけを吸収する剣」 「でも、ゼルガディスさんが用いたら精神が分離してしまったんですよ?」 アメリアが尋ねると、ブルーフェリオスは少し声のトーンを下げた。 「これが不完全な物だからだよ」 「不完全?」 「遥か昔、魔法都市エヴェレーンは魔族によって壊滅した。その時開発中だった魔剣アルカトラズが流出し、世界中のあちこちで伝説とささやかれながら実際に出回ってる」 「それは俺も知っている・・・だが、多数存在したとはな」 ゼルガディスが嘆息した。 「僕の主人はエヴェレーン生き残りの末裔。不完全なアルカトラズが混乱した事態を招かない内に、発見次第破壊する役目を持っていたんだ」 「・・・その、ご主人って・・・占者さんみたいな女の人のことですか?」 「レッサーデーモンが消えた後、俺はお前の中に入っていたが・・・あの女は姿を消していたな」 「・・・まさか」 アメリアの声が小さくなる。 「僕はただの猫じゃない。使い魔だよ」 「え?」 「主人の使い魔。主人が命令を解除するか絶命するまで僕は消えないんだ。僕が消えないってのは主人がどこかでまだ生きている証拠。だから使い魔としては探しに行かなきゃならないわけ。これも仕事ってね」 ブルーフェリオスが器用にウインクをしてみせた。 「アルカトラズも、探せば不完全ながら君のキャパに耐えられる物があるかもしれないよ。実際ほとんど完成間近な物もあったっていうし」 「・・・」 「どうしたんですかゼルガディスさん、有益な情報じゃないですか!」 アメリアがしかめっ面のゼルガディスに驚いて叫ぶ。 「・・・物言いが引っかかる。ついでに利用しようとしてるなお前」 「んで、見つけたついでに破壊してくれない? 使用した後でもいいから」 「やっぱそうきたか!!」 ゼルガディスがブルーフェリオスの首根っこを掴んで持ち上げた。 されるがままに伸びた猫が軽く前足を上げる。 「まーまー、ギブアンドテイクってことで」 にゃーん。 「お前に言われると無性に腹が立つ!!」 「ゼルガディスさん・・・猫に本気で激昂するのはやめて下さい・・・」 普段言い慣れない制止の言葉を、アメリアが嫌そうに告げる。 それからまだ唸っているゼルガディスからブルーフェリオスを取り上げると、言われるままに出窓の縁に乗せた。 「破壊って、仮にも魔剣をどうしたら破壊できるんです?」 「魔族の手に渡ってもすぐに役立たずにできるように、魔剣は聖なる力にもろくなるよう作られてる。巫女さんがいれば問題はないと思うよ」 「・・・そうなんですか」 「んじゃ、又どこかで会うかもね」 伸びをして、尻尾を一振り。 「あ、もう行っちゃうんですか?」 「一応急ぐ身だからね。それじゃ、2人ともお元気で。仲良くね」 「余計なお世話だ」 ゼルガディスがむくれたように言い返す。 「ブルーフェリオスさんもお元気で」 アメリアが軽く手を上げると、猫が笑った。 表情筋が無い動物の筈なのに、何故かそう見えた。 背負った剣の重さなど微塵も感じさせない軽やかさで、視界から消える。 後はただ、何事も起こらなかったような、誰も立ち入らなかったような、 2人の、いつもの静寂だけが残った。 「有益な情報を得たのに、まだムクれてるんですか? クレアバイブルの情報が見つかりにくくなってたんですから、幅を広げるには良いと思うんですけど」 よく晴れた昼下がり、街道の男女。 「・・・クレアバイブルみたいに弊害の無い存在じゃない。下手したら今度は精神分離だけじゃ済まんぞ」 「ゼルガディスさんが単独行動しなければ、大丈夫だと思うんですけど」 アメリアの一言が突き刺さったのか、ゼルガディスが視線をそらした。 「フィスさん着実に改善に向かってるんですって、ミルファレナさんの努力の賜物で」 宿でゼルガディスが目を覚ますまでの間、フィスに近況を尋ねていたのだ。 既に肘から出る刃は、手術による摘出に成功したとの事。 「元が違うだろ。あいつは改造人間で俺は合成獣だ」 「『早く人間になりたい』ってところは同じですよ」 「なんで『なりたい』なんだせめて『戻りたい』と言え!!」 ゼルガディスが力の限り絶叫した。 アメリアの鬱憤は、まだ晴らされていないようだった。 その頃隣街の医者の家では、 ミルファレナの喫煙型新薬によって、フィスが呼吸不全に陥っていた。 ================================= ・・・あんまり長くないのですが(山がないともいう)、一応「アルカトラズ」シリーズの序章という形で。 |
11916 | いや〜ん、かわゆいv | 雫石彼方 URL | 2002/12/5 22:59:33 |
記事番号11910へのコメント こんばんわー、毎回しつこくついてゆきます雫石です。 なんだか壮大なお話になりそうで今からとってもワクワクしておりますvお久しぶりのミルさん&フィスさんも登場して、そして新たに新キャラも。 ていうかごめんなさい、私ルーちゃんにメロメロかもです(笑)喋る動物ってすごく好きなんですよねぇvvあ、でも使い魔だから動物ではないのかしら? まあ何にせよ、とにかくルーちゃんラブ。ちょっと小生意気っぽいところがお姉さんキュンとしてしまいます(笑)特にアメリアとの会話とかいつまでも聞いていたい気分です。アメリアは誰に対しても見下した態度は取らないので、ルーちゃんも気分がいいのでは?なんて。 『ルーちゃん』と呼ばれるのは本人(?)不本意そうですが、『ブルーちゃん』ではなんだか呼びにくいし、かといって『ブーちゃん』ではあんまりなので(笑)、やっぱり『ルーちゃん』が一番良いですネv ではでは、これからの展開を楽しみにしております!! |
11927 | ありがとうございます。 | 水晶さな URL | 2002/12/6 20:04:06 |
記事番号11916へのコメント 今晩和、いつもありがとうございます(^^) 遠い昔のオリキャラを出したりして、自分でも覚えておらず自分の首を絞めたりしておりましたが(爆)。一応序章の形に相成りました。 ブルーフェリオスは使い魔ですが猫には変わりないです。長い名前を付け過ぎて打ち込むのが大変です(余計)。 アメリアのルーへの呼び方は、ルーが喋ってから「ルーちゃん」から「さん」付けに変えてます。ゼルガディスと違って天然から礼儀正しいと思っておりますので・・・(笑)。 ブルーフェリオスは今後も話に関わってくるので、温かく見守ってやって頂けると嬉しいです。 コメントありがとうございましたv |
11966 | 始めまして〜 | 早坂天音 | 2002/12/9 20:09:00 |
記事番号11910へのコメント 始めまして〜早坂天音です!初投稿ですー!私は文才が 0 なので コメントだけになると思いますが、よろしくお願いいたします!これからちょこちょこ投稿させていただきます。 天音と読んで? (書いて)下さい!私はなんと書けばいいでしょうか?それでは・・・ |
11979 | 初めまして、ありがとうございます。 | 水晶さな URL | 2002/12/10 00:37:33 |
記事番号11966へのコメント 天音さん初めまして、レスありがとうございます(^^) 呼び方はお好きな様に呼んで下さって構いません。下の名前で呼ばれる事の方が多いですが。「水晶」だけだと固有名詞なので微妙らしいです(笑)。 投稿はスローペースだと思われますが、お暇な時にでも見てやって頂けると嬉しいです(^^) |
11985 | すごい間違いしちゃいました〜 | 早坂天音 | 2002/12/10 18:46:48 |
記事番号11979へのコメント お返事ありがとうございますぅ〜感激です!!なんか最初から大ボケしちゃいましたね、誤字脱字の多いこんな私ですがどうぞ読んでやってください。さなさんの小説大好きなので、スローペースでもなんでも読ませていただきます!風邪の多い季節ですので体をこわさないように気をつけてくださいね!くれぐれもご無理しないようそれじゃあ・・・ |
12009 | 私もよくやりますので(笑) | 水晶さな URL | 2002/12/10 23:39:11 |
記事番号11985へのコメント 気になさらないで下さい。 本文中に私もよく誤字脱字するのでせめてシリアスな部分は間違えないよう気を遣ってはいますが(汗)。 急に冷え込んだので体調管理に気を付けないといけないですね。御配慮ありがとうございます(^^) |