◆−下が落ちそうなのでこっちにします−闇竜翔 (2002/12/11 12:27:55) No.12010 ┣第二十七章 湖の神殿−闇竜翔 (2002/12/11 15:49:23) No.12016 ┃┣Re:第二十七章 湖の神殿−D・S・ハイドラント (2002/12/11 16:22:40) No.12018 ┃┃┗Re:第二十七章 湖の神殿−闇竜翔 (2002/12/11 17:47:47) No.12025 ┃┗雷撃ですね。−猫楽者 (2002/12/12 00:27:40) No.12043 ┃ ┗Re:雷撃ですね。−闇竜翔 (2002/12/12 10:34:04) No.12045 ┣第二十八章 神殿での攻防−闇竜翔 (2002/12/12 19:38:21) No.12055 ┣第二十九章 嵐の前の静けさ前編 ルウの過去−闇竜翔 (2002/12/14 19:58:26) No.12095 ┣第三十章 嵐の前の静けさ後編 ミントの過去−闇竜翔 (2002/12/15 15:33:14) No.12105 ┃┗Re:第三十章 嵐の前の静けさ後編 ミントの過去−D・S・ハイドラント (2002/12/15 22:16:40) No.12112 ┃ ┗Re:第三十章 嵐の前の静けさ後編 ミントの過去−闇竜翔 (2002/12/16 10:51:37) No.12123 ┣第三十一章 始まる狂気の宴−闇竜翔 (2002/12/16 20:08:16) No.12136 ┃┗Re:第三十一章 始まる狂気の宴−D・S・ハイドラント (2002/12/16 20:29:44) No.12137 ┃ ┗Re:第三十一章 始まる狂気の宴−闇竜翔 (2002/12/16 22:13:15) No.12143 ┣第三十二章 災いを止めるために・・・・−闇竜翔 (2002/12/17 21:22:51) No.12161 ┣第三十三章 狂気の終わり−闇竜翔 (2002/12/22 10:06:55) No.12258 ┣第三十四章 終焉の宴の始まり−闇竜翔 (2002/12/22 13:09:50) No.12261 ┃┗Re:第三十四章 終焉の宴の始まり−D・S・ハイドラント (2002/12/22 15:49:10) No.12265 ┃ ┗Re:第三十四章 終焉の宴の始まり−闇竜翔 (2002/12/22 16:16:49) No.12268 ┗第三十五章 終焉の序曲−闇竜翔 (2002/12/23 21:28:41) No.12298
12010 | 下が落ちそうなのでこっちにします | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/11 12:27:55 |
闇:え〜、期末も終わり、どうにか二十七章を書きます ファ:良かったな 闇:下が落ちそうなので、こっちに書かせていただきます。 |
12016 | 第二十七章 湖の神殿 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/11 15:49:23 |
記事番号12010へのコメント 闇:コメントは除きます ##################################### ファントムサイド 俺達は公平なじゃんけんの結果、ルウとミントがメルのアトリエに逝く。おっと、行く事になった。 「それにしても・・・・遺産が見つかればミント達とも敵同士になるのね」 ルナがしみじみ呟いている。 「そうなるな」 そう言って立ち上がる俺。 「どうしたの?」 「帰ってきたようだ」 俺がそう言うと同時に入ってくる二つの影、 「一応直るかもしれないわよ!」 そうミントが興奮しながら言う。 「どういう事だ?」 俺がルウに事情説明を聞く。 「電気ショックで治せばいいかもしれないらしいよ」 そう言って一つため息をつき、 「ミントが雷の魔術を覚えてきたんだ」 そう言った。俺は一つ頷き、 「おいミント!さっさとやっちまえ」 そう言う。すると、 「分かってるわよ!今集中してるの」 そう言ってプリマを前に自分の武器を回し始めるミント。これはミントが魔術を使うときの癖らしい。 しばらくたち・・・・声で呪を紡ぎ始めるミント。 「青き空に眠る剣 黒き中にきらめく者よ 今そなたの力によりて 我が前に天の剣を 降らせたまえ! 天雷!」 途端、何処からとも無く落ちてくる雷の柱。そして、プリマに直撃する。 「うわっ」 プリマが歓声を上げる。 「もう1ちょ行くわよ!」 そう言ってもう一度中を紡ぎ・・・・ 「天雷!」 またもやプリマに落ちる雷、 「これでいいでしょう」 そう言って武器を自分の足にくくりつけるミント。 「プリマ?」 ルナが心配そうにプリマ見る。 「やみすぎちゃったかな?} 今更ながらミントがそう言う。そして、ミントがプリマに近づき・・・・ 「やっほーーー!」 いきなりプリマが飛び上がる。そして、天井に頭をぶつける。 「痛ッた〜〜〜〜」 「なにやってんの」 呆れ顔でミントが言う。 「だって嬉しいんだもん」 そう言って部屋中を駆けずり回るプリマ。 「おお、やっとプリマ君も動けるようになったかね」 クラウスさんがそう言ってドアから顔を出す。 「うん。みんなありがとう!」 プリマがそう言う。 「じゃあ、写真を一枚とっておきましょう」 ミラさんがそう言ってカメラを取ってくる。 「みなさん。私も入っていいですか〜?」 間延びしたような声が聞こえてきてエレナも部屋に入ってくる。 「いいわよ!入んなさい!」 ミントがそう言って引っ張ってくる。ルウは無言で肩を落している。 「じゃあ撮るよ。こっち向いて〜」 クラウスさんがそう言っている。俺も一応入るようにルナに引きずられる。 「1、2、3っと。ほらできたよ」 見ると、カメラの先から一枚の写真が出てくる。 「クラウスさん。後で焼き増ししてね!」 ミントが言う。 「そろそろ行こうぜ。そのヴァルレンの聖域ってやつの所にさ」 俺が言うと、 「そうね・・・・善は急げって言うし」 ルナがそう言う。 「じゃあ行きましょう」 ミントが笑いながら言う。しかし、 「ねえ、あの湖の中にはどうやっていくの?船か何か無くっちゃならないじゃないか」 ルウが反対の声を上げる。しかし、 「あら、一つ心当たりがあるわ」 ミントが振り返りながら言う。 「一体何?」 ルナが不思議そうに聞き、 「ロッドの所よ」 そうことなげに言う。 「なるほど」 俺達も意味がわかりミントの後を追いかける。 「じゃあ、行ってきます!」 プリマがクラウスさんに挨拶して俺達を追いかけてきた。 最終的にロッドを説得して彼の船に乗る俺達。 「何人乗れるんだこれは?」 俺が聞くと、 「5人までだぜ。だからあんた等が乗ったら終わりだ」 そう言って運転席に座るロッド。 俺達も後に乗る。 「それじゃあ。発進!」 ミントの号令で、機体は湖に向けて走り出した。 数分後、ようやく湖の神殿に着く俺達。神殿って言ってもお椀のような形の石の塊だ。 「ここで待っててください」 ルウがロッドに言う。 「おう。じゃあマダムの弁当を食って待ってるぜ!」 ロッドが呑気に言う。 「じゃあ行ってくる」 俺がそう言って先に行ってしまったルウ達を追おうとすると、 「何やるかしらねえが、しっかりやってこいよ!」 ロッドが励ましてくれる。 「おう」 俺はそう言うと、すぐさまルウ達の後を追った。 続く・・・・ ##################################### 闇:次回から、かなりおもしろくなる予定です ファ:・・・・遅れた言い訳がそれか? 闇:申し訳ありません。それでは、今回はこの辺で・・・・ ファ;早い・・・・ |
12018 | Re:第二十七章 湖の神殿 | D・S・ハイドラント | 2002/12/11 16:22:40 |
記事番号12016へのコメント かなり心配とかしてました。 ずっとお待ちしておりましたから・・・。 >俺達は公平なじゃんけんの結果、ルウとミントがメルのアトリエに逝く。おっと、行く事になった。 確かに的確・・・。 >「それにしても・・・・遺産が見つかればミント達とも敵同士になるのね」 奪い合いでもするんですか >「青き空に眠る剣 黒き中にきらめく者よ > 今そなたの力によりて 我が前に天の剣を > 降らせたまえ! > 天雷!」 なるほど雷を剣と表わしたわけですね。 ちなみに私は龍と表わします。(黙れ) >闇:次回から、かなりおもしろくなる予定です それは期待ですなあ。 それでは短いですが〜 また〜 |
12025 | Re:第二十七章 湖の神殿 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/11 17:47:47 |
記事番号12018へのコメント >かなり心配とかしてました。 >ずっとお待ちしておりましたから・・・。 闇:ありがとうございました。ご心配かけました(期末だったんです) >>俺達は公平なじゃんけんの結果、ルウとミントがメルのアトリエに逝く。おっと、行く事になった。 >確かに的確・・・。 >>「それにしても・・・・遺産が見つかればミント達とも敵同士になるのね」 >奪い合いでもするんですか 闇:そうなりますね >>「青き空に眠る剣 黒き中にきらめく者よ >> 今そなたの力によりて 我が前に天の剣を >> 降らせたまえ! >> 天雷!」 >なるほど雷を剣と表わしたわけですね。 >ちなみに私は龍と表わします。(黙れ) 闇:う〜ん、竜と悩んだんですが、最終的に剣になりました >>闇:次回から、かなりおもしろくなる予定です >それは期待ですなあ。 闇:ありがとうございます >それでは短いですが〜 >また〜 闇:は〜い、それでは、レスありがとうございました。 |
12043 | 雷撃ですね。 | 猫楽者 E-mail | 2002/12/12 00:27:40 |
記事番号12016へのコメント こんにちは、闇竜翔さん。 お元気ですか、猫楽者です。 テストの終了。おめでとうございます♪ >俺達は公平なじゃんけんの結果、ルウとミントがメルのアトリエに逝く。おっと、行く事になった。 ファクト様の動体視力と反射神経を使えば・・・・・じゃんけん、負け知らずなのでは(笑) >「それにしても・・・・遺産が見つかればミント達とも敵同士になるのね」 >ルナがしみじみ呟いている。 >「そうなるな」 辛いですね。 なんとか戦わないで解決出来ると良いですね。 >「青き空に眠る剣 黒き中にきらめく者よ > 今そなたの力によりて 我が前に天の剣を > 降らせたまえ! > 天雷!」 >途端、何処からとも無く落ちてくる雷の柱。そして、プリマに直撃する。 雷で、充電しているのですね。 雷撃を吸収して、自らの力にするとは、プリマさん。流石です。 >「1、2、3っと。ほらできたよ」 >見ると、カメラの先から一枚の写真が出てくる。 >「クラウスさん。後で焼き増ししてね!」 大切な思い出の詰まった、写真ですね。 いつかまた、皆さんで、この写真を見ながら思い出話が出来ると良いですね。 >最終的にロッドを説得して彼の船に乗る俺達。 説得・・・・・平和的に説得したのですよね(汗) >「じゃあ行ってくる」 >俺がそう言って先に行ってしまったルウ達を追おうとすると、 >「何やるかしらねえが、しっかりやってこいよ!」 >ロッドが励ましてくれる。 >「おう」 >俺はそう言うと、すぐさまルウ達の後を追った。 いよいよ神殿内へと、入って行くのですね。 皆さん、どうかご無事で。 >闇:次回から、かなりおもしろくなる予定です 今回も面白かったです〜。 雷撃の魔法には、こういう使い方もあるのですね。 次回からの展開、読ませて頂けるのを楽しみにお待ちしております。 寒くなって参りましたね。 もうすぐ冬休みですね。風邪などにお気をつけて、お元気で。 では、失礼します。 |
12045 | Re:雷撃ですね。 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/12 10:34:04 |
記事番号12043へのコメント >こんにちは、闇竜翔さん。 >お元気ですか、猫楽者です。 闇:は〜い、元気です♪ >テストの終了。おめでとうございます♪ 闇:でも結果が悪かったから追試が・・・・(しくしくしく) >>俺達は公平なじゃんけんの結果、ルウとミントがメルのアトリエに逝く。おっと、行く事になった。 > >ファクト様の動体視力と反射神経を使えば・・・・・じゃんけん、負け知らずなのでは(笑) 闇:確かに。あっ、それとこの話しで出てくるのはファントムですよ >>「それにしても・・・・遺産が見つかればミント達とも敵同士になるのね」 >>ルナがしみじみ呟いている。 >>「そうなるな」 > >辛いですね。 >なんとか戦わないで解決出来ると良いですね。 闇:まあ、奪い合いって言っても結果は目に見えてますがね >>「青き空に眠る剣 黒き中にきらめく者よ >> 今そなたの力によりて 我が前に天の剣を >> 降らせたまえ! >> 天雷!」 >>途端、何処からとも無く落ちてくる雷の柱。そして、プリマに直撃する。 > >雷で、充電しているのですね。 >雷撃を吸収して、自らの力にするとは、プリマさん。流石です。 闇:ははははは、かなり手荒な方法なんですがね >>「1、2、3っと。ほらできたよ」 >>見ると、カメラの先から一枚の写真が出てくる。 >>「クラウスさん。後で焼き増ししてね!」 > >大切な思い出の詰まった、写真ですね。 >いつかまた、皆さんで、この写真を見ながら思い出話が出来ると良いですね。 闇:う〜ん、後でそれがかなわないということがわかります >>最終的にロッドを説得して彼の船に乗る俺達。 > >説得・・・・・平和的に説得したのですよね(汗) 闇:ふっ、あのミントが平和的に説得すると思いますか? >>「じゃあ行ってくる」 >>俺がそう言って先に行ってしまったルウ達を追おうとすると、 >>「何やるかしらねえが、しっかりやってこいよ!」 >>ロッドが励ましてくれる。 >>「おう」 >>俺はそう言うと、すぐさまルウ達の後を追った。 > >いよいよ神殿内へと、入って行くのですね。 >皆さん、どうかご無事で。 闇:まあ、神殿って行っても天井ないし・・・・ >>闇:次回から、かなりおもしろくなる予定です > >今回も面白かったです〜。 >雷撃の魔法には、こういう使い方もあるのですね。 闇:ははははは、滅多に使わないと思いますが・・・・ >次回からの展開、読ませて頂けるのを楽しみにお待ちしております。 闇:は〜い、帰ってきたら打ち込む予定です >寒くなって参りましたね。 >もうすぐ冬休みですね。風邪などにお気をつけて、お元気で。 >では、失礼します。 闇:そうですね。うちの妹と母さんが風邪気味ですから、気をつける事にします。それでは、レスありがとうございました! |
12055 | 第二十八章 神殿での攻防 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/12 19:38:21 |
記事番号12010へのコメント 闇:なぜか長くなった今回・・・・見逃してください ファ:どうでもいいが・・・・ 闇:それじゃあ本文へ・・・・ ##################################### お椀(神殿)の中央に、四人が居た。 「これから僕が封印をとくよ」 プリマがそう言って、少し平面になっている部分の何かの紋章の上に立つ。 「静かにしておいた方がいいか?」 俺が聞くと、 「うん。しておいてほしいな」 そう言ってちゃんと立つ。俺達は静かにしながら見守る。 プリマは一瞬沈黙した後、呪文のような物を歌いだす。 「世界を司りし精霊達よ 今最強のエリオンを祝福せよ とどめる事無き流れる者たち 今自然の摂理に従い、いにしえの・・・・」 「待ちなさい!」 プリマが唱えている時に、誰かが叫んだ。 「何者だ」 俺がそう言って立ち上がる。見ると、俺達の後ろに三つの人影がある。そのうち一人の赤い髪にはどっかで見かけたような気が・・・・ 「げっ」 ミントが何かを漏らすが、すぐ静かになる。目の前の人物は俺を無視していきなりミントに話し掛ける。 「お久しぶりですねお姉さま」 そう言う。しっかし態度から見てもどこかのお姫様とか言う柄だ。 「うっさいわねマヤ!一体何しに来たのよ」 ・・・・どうやらやはり彼女の言った事は正しかったようだ。 「何って・・・・お姉さまが遺産を手に入れようとしているという情報を手に入れまして・・・・凶悪なお姉さまにそんなものを渡したら・・・・ああ、それを考えるだけで頭痛がしますわ」 『確かに・・・・』 俺達4人(ルウ、ルナ、俺、プリマ)の声もはもった。 「ちょっと、それどう言う意味よ!」 ミントが怒っているが気にしない。 「で?最終的にあんたは誰だ?」 俺が聞くと、 「ドールマスター。説明を・・・・」 そうマヤといわれた人が言う。 「はい殿下」 ドールマスターと言われた方の一人が前に出る。 いろいろな装飾品をつけていて顔は仮面で隠してある。肌が全然でていない。少し気色悪い。 「こちらに居られます方は西王国第2王位継承者。マヤ様だ。わかったか!」 そう言うドールマスター。 「ルウ。どういう事だ?」 「さあ、西王国って言うのは魔法の国といわれる王国だよ」 それだけ教えてくれる。うん?待てよ・・・・彼女(マヤ)が第2王位継承者だとしたらミントは・・・・ 俺はぎぎぎと言う音を立てながらミントのほうを振り向き、 「お前・・・・もしかして第一王位継承者か?つまりお姫様!?」 俺が上げた声にびくっと肩を震わすミント。 「まあいいか」 俺はそう言い、マヤの方にもう一度向かい合い、 「で?何の用なんだ?」 そう聞く。この問いにはルウも興味があるらしくかなりそわそわしている。 「あら。危険な遺跡へ行けないようにするために封印をかけようと思ったんですよ」 そうにっこり笑うマヤ。 「つまり、プリマを封印にかけるということか?」 俺自身分かるほど目を細めていた。 「もしその鍵が危険だと解かったあかつきには、封印と言う形になりますね」 そう言うマヤ。 「さあ、その鍵をこっちに渡したまえ」 ドールマスターが言う。しかし、 「さっきから鍵、鍵って・・・・僕の意見はどうなるんだよ!」 プリマが怒り出す。しかし、 「関係ない」 ドールマスターがきっぱり言い放つ。ルナがプリマに聞く。 「どう、私達の所に居るのとあそこの連中の所に行くのとどっちがいい?」 「簡単よ!私達の所に居なさい!」 ミントが言う。負けじとマヤも言う。 「そんな人たちの所に居たらいけません!私達の所に来なさい!」 「うるさいのよマヤ!黙ってなさい!」 「いいえ黙りませんとも、お姉さまの所においておいたら・・・・それを考えるだけで頭痛がしますわ!」 「きいい!言ったわねマヤ!今日こそ決着つけてやるわ!」 いつの間にか戦う事になっている。 「僕たちも戦う事になるのかな」 ルウが半分諦めきった声で言う。 「そうだろう。どっちにしてもだ。・・・・ファクト様に与えられた任務の遂行に邪魔をする奴等は容赦しない!」 俺もそう言って剣を抜き放つ。ルウもアークレッジを背中から抜く。 「私は一人見学かしら?」 ルナが不満そうに言うが、 「いいや。そうでもなさそうだぜ」 俺の目線の先にはかぼちゃに踏まれているミントの姿があった。 「解かったわ。と言っても、今の私達の戦いはプリマを守る事よ!その点だけ忘れずにね!」 槍を構えながらルナが言う。 『オウ!』 俺とルウがそう言い、 「行くぜ」 俺がそう言って一気にドールマスターの方に走り出した。 狙うのは隙だらけの右手。 「斬!」 そう言って一気に間合いを詰めてラグナブレイカーを振り下ろす。ラグナブレイカーはドールマスターの右腕をやすやすと切り裂くはずだった。しかし、 がぎいいいいいいいん 金属と金属がぶつかり合う音がしてはじかれるラグナブレイカー。 「何!?」 驚愕の声を上げたと同時に無防備となっている腹に魔力弾をぶつけられる。しかし、体勢を立て直して地面に足を着く俺。 「何か仕込んでいるな!」 そう言って俺は距離を取る。しかし、 「無駄ですよ」 後ろから現れた一人の男の魔力弾によって前方に吹き飛ばされる。予想できなかった一撃に俺は床を転がる。 「くそっ、何者だ!」 そう言うと、 「ドールマスター様に従う者です。サイコマスターとお呼びください」 そう言って頭を下げるサイコマスター。 「あっそ、まあ呼ぶことも無いと思うがな」 その時、ルウがドールマスターと切り結んだ。 「なっ」 目を閉じているのに分かっているのかドールマスターの方を向くサイコマスター。 俺はそんな隙を見逃すような奴じゃない。 「はっ」 そう言って奴の足を払い、拳で吹き飛ばす。そして、奴が立ち上がる前にもう一撃与えようとした所で、突如ドールマスターが何かを言い出す。 「ギズモ=ギヤ=ギヤス。露より生まれし者に命ず。いにしえの使命に従い汝その力を・・・・」 俺が奴の方を振り向くと。そこにはルウが膝を着いていてドールマスターがルウに手を向けながら何かを言っている様子が見られた。そして・・・・ 「封ずべし!」 ドールマスターがそう言った時、ルウの体に何かが集まる。 「ぐわあああああ」 ルウが叫び声をあげて地面に倒れ付す。 「無駄だ。その結界はお前には解けぬ」 そう言うドールマスター。 俺達は完全不利になった。ルナはマヤと一戦繰り広げててとてもじゃないがサイコマスターの方に注意が要ってない。俺の方はドールマスターがとてつもない魔術師だということが今解かった。そして、そんな奴と神出鬼没なサイコマスターとの連鎖の攻撃を何回も防げる事はまず無いだろう。 「ちっ」 俺が舌打ちをしたその時、 「こいつは任せな!」 突如声がする。見ると、神殿の壁にロッドが立っている。そして、一気にサイコマスターとの間合いを詰めるロッド。 「くっ」 サイコマスターが魔力障壁などを作り出そうとするが、 「おせえ!」 ロッドの一括とともに出された右のこぶしがヒットする。そのままの勢いで後ろに飛ばされるサイコマスター。そして、またしても突如現れる亀に似た物体。その上に居るのは・・・・ 「デューク!ベル!」 それは地下迷宮で出会った二人のトレジャーハンターのような人だった。 「何のようだ!」 俺が声を張り上げると、 「安心しな!今は仲間だよ!」 ベルが言う。 「おうおう、俺が来たら百人力だ!安心・・・・」 デュークはそこまで言ってなぜか吹き飛んでいった。 「あのトンチキが!」 ベルが怒っているが、俺はその間にドールマスターに裏拳を叩き込んで吹き飛ばす。 「ルナ!プリマをこっちに連れて来い!」 俺が怒鳴ると、今までマヤと戦ってたルナが背後にかばっていたプリマを抱いてこっちに走ってくる。 「ロッド!船を出せ!」 「だから船じゃねえって!」 ロッドが怒鳴りながらも機体の方に走っていく。 「ベルはミントとルウの救出を!」 「解かった!」 ベルが乗っている亀のような機体の手でルウとミントを持つ。そして、一気に上昇してカローナの町の方に飛んでいく。 俺は俺で神殿の壁に上りきっている。下ではエンジンがかかった機体に乗っているルナとプリマの姿がある。 「早く来い!」 ロッドが叫ぶが俺はもう一度ドールマスターたちのほうを向き、 「それじゃあな」 そう言って右手を挙げて、 「暗黒龍降臨陣!」 そう言って一気に振り落とす。その瞬間、神殿いっぱいに広がる聖八紡星。そして、 ずどおおおおおおおおおおおおん 凄い音がして一気に竜巻上になる黒い渦。 俺は壁から一気にロッドの機体の方に飛び移る。 「早く出せ!」 俺が怒鳴ると同時にロッドの機体がかなりのスピードでその場から離脱する。 そして、俺達は神殿を後にした。 黒い嵐がようやく収まる。そして、中央で結界を張りどうにか持ちこたえた三人。 「逃げられましたね。追いますか?」 サイコマスターが口を開く。 ドールマスターはそれを拒否してマヤに口添えする。 「殿下、ここら一体に結界を張りましょう」 「そうですね」 マヤがそう言って神殿の一つの円に乗る。その瞬間輝きだすマヤの武器ブックオブコスモ。あるエリオンの遺産の一つだ。 「我が持ちしブックよ。今封印の塔を立てたまえ!」 マヤが叫ぶと同時に地響きを立てながら現れる赤い塔。塔はカローナの町から神殿を見る道を塞ぐ形で現れた。 それは、ファントム達が去った跡の誰も知らないこと・・・・ 続く・・・・ ##################################### 闇:おもしろくなるはずだったのに・・・・おもしろくないじゃないかこれじゃあ! ファ:知らん 闇:・・・・ ファ:・・・・ 闇;ファクト冷たい・・・・ ファ:やかましい!(ざしゅ)さて、邪魔な存在も消えたことだし・・・・今回はこの辺で・・・・さようなら〜 |
12095 | 第二十九章 嵐の前の静けさ前編 ルウの過去 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/14 19:58:26 |
記事番号12010へのコメント 闇:・・・・疲れた ファ:それで? 闇:・・・・こっちもあっちも書くのが億劫になってきた ファ:だから? 闇:・・・・しばらく更新止めるかも・・・・・・・・ ファ:(すらっ) 闇:ふにゃ? (残虐シーンのためカットさせていただきます) ファ:はあ、それでは、本文へ・・・・ ##################################### ファントムサイド カローナの町に戻った俺達は最終的に酒場に集まった。もちろん、皆の事情をすべて説明するためだ。 「で?まず、何であんた等が味方になったんだ?」 俺はそう言ってベルとデュークの方を見る。すると、 「私達はルウの事情を説明してもらったから手を組んだだけだ。味方になったわけじゃない」 そう言うベル。 「じゃあ、まずはルウから説明して」 俺がそう言うと、ルウは話し始めた。 前、僕が人間じゃないって言ったよね。僕が起きたのはいや、目覚めたのはどこかの遺跡だったんだ。 そして、何も記憶が無かった。だけど、行かなくてはという気持ちがあって僕は歩いたんだ。 そこから先は覚えてない・・・・ただ次に記憶に残っているのは白い雪の中に倒れこんだ所なんだ。そして、一人の女の人が僕を助けてくれた。 彼女の名前はクレア。北王国の中でもそれこそ極北に位置する所に一人で住んでいたんだ。僕は彼女の小屋で介抱されどうにか生き延びた。 居場所の居ない僕に彼女は自分の小屋に置いてくれた。そこで僕はいろいろな事を学び、そして、運命の日がやってきた・・・・ ルウはそこで一旦切った。 「運命の日?」 ルナが不思議そうに聞く。ルウはこくりと頷き先を話し始める。 それは三年前の冬のかなり寒い日、悪夢は起こった・・・・ 僕はいつもの通りクレアと話をしながら夕飯を食べていた。確か、僕の好物の六角獣のスープだったような気がする。 最初に異変に気づいたのはクレアだった。さっきまで猛烈に打ちつけていた雪の勢いが無いと気づいたのだ。そして、家畜が騒ぎ出した。 『一体何かしら?』 『たぶん狼だろう。追い払ってくるよ』 僕はそう言ってアークレッジを手にして外に出ようとした。 『気をつけてね』 『うん、じゃあクレアは安全の為に部屋の中に居てね』 そう言って僕は外に出た。そして気づいた。家畜が恐れているのは狼じゃない。そう、そんな怯え方ではない。そう、それこそかなり恐ろしい気配が迫っている。 僕はアークレッジを構え・・・・そして見た。森を飛び越えてくる一つの人影を・・・・ その顔は凛々しくそして、冷淡だった。額には何かの後がついている。背中には黒い羽。まるで、御伽話のようなドラキュラ風の格好だ。しかし、ドラキュラと一つ違っていたのはその右腕。 その右腕は黒く。そして、普通の牛の胴回りぐらいの大きさはあった。そして、その黒い中に薄く青い文字が浮かんでいた。今なら分かる。あの文字は古代語で『死』の文字だった。 『お前がルウだな』 彼はそう言って僕のほうを向いた。 『何者だ!』 そう言ってアークレッジを構えると、 『もしや・・・・記憶が無いのか?使命を忘れたというのか?』 彼はそう言った。そして、僕に右腕を向け・・・・ 『ぐわっ』 僕はその右腕から出た衝撃波で吹き飛ばされた。 『ふんっ、愚かな』 奴がそう言って僕に歩み寄ってきた時、突如ガンという鈍い音がして彼は止まった。そして振り向く。そこには、クレアの姿があった。 『ルウに近寄らないで!』 クレアが言う。 『クレア!逃げてくれ!』 僕は精一杯叫んだが、 『下らん』 奴がそう言うと同時にクレアに右腕を向け・・・・ あの状況は今でも夢に見る。彼女は数メートル吹き飛び、そのまま地面に倒れて動かなくなった。 『うわああああああ』 僕は叫び声を挙げて手を伸ばしたがクレアには届かなかった。 そして、気がついたら奴はいなく、クレアを僕は持っていた。 『クレア!クレア!』 僕が狂ったように叫ぶと、ようやく彼女は薄く目を開け・・・・ 『ルウ・・・・会えて嬉しかったわ』 そう言って彼女は僕に手を伸ばしたが、その手は僕に触れることなく地面に落ちた・・・・ 「なるほど・・・・彼女を生き返らせるためにお前は戦っているのか」 俺はそう言って顎に手を当てる。 「ううううう、感動しますよね姉さん」 「うるさいよデューク!もう少し黙りな」 「・・・・大変な過去の持ち主なのね」 ベルトデュークが漫才を繰り広げ、ルナが冷静に事態を把握している。 「死んでは無いよ」 ルウが突如言う。 「なに?」 俺が言うと、 「彼女は死んでない。ここで生きている」 そう言って自分の額を指す。そこには・・・・ 「もしや!あの石か!?」 「そうだよ」 そうその位置には青い石が合った。 「そう、彼女の魂が抜け出た時に僕の石が反応して彼女の魂を僕の体の中に封じたんだ。だから、彼女はここにいる」 そう言って笑うルウ。 「じゃあ、次はミントが何で西王国の第一王位継承者なのかの理由をお聞かせ願いましょう」 ルナがそう言ってにっこり微笑む。しかしその笑いは猛獣、つまりライオンの目をの輝きをもっている。 「・・・・解かったわよ!言いますよ!」 ミントがそう言って話し始めた。 続く・・・・ ##################################### 闇:コメント無しで・・・・ |
12105 | 第三十章 嵐の前の静けさ後編 ミントの過去 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/15 15:33:14 |
記事番号12010へのコメント 闇:・・・・コメント無しで逝かせていただきます ファ:なぜ逝く? ##################################### ファントムサイド 「じゃあ、次はミントが何で西王国の第一王位継承者なのかの理由をお聞かせ願いましょう」 ルナがそう言ってにっこり微笑む。しかしその笑いは猛獣、つまりライオンの目をの輝きをもっている。 「・・・・解かったわよ!言いますよ!」 ミントがそう言って話し始めた。 私は確かに西王国の第一王位継承者なのよ。でも、ある日マヤにそのくらいを取られたのよ!まあ確かに嫌いなものはすべて残したり好きなものは際限なく食べたり、勉強をしなかったりしたけど、マヤはそれをすべて親父に言ってそして、私の地位を奪い取ったのよ。 かなり頭に来てわたしはマヤにケンカを売ったわ。でも、マヤはブックオブコスモって言う遺産で私を攻撃してきたのよ! 遺産の力には到底及ばないから仕方なく家出して、マヤの遺産に負けないぐらい強い遺産を捜し求めてきたって訳。 で、探しているうちにルウに出会って丁度良かったから相棒になったのよ。 だから、私はルウが遺産を使った後、マヤに制裁を加えに行くのよ!ふふふふふ、まってなさいマヤ・・・・ ミントの話しが終わった。 「とどのつまり、わがまましてたら王宮からほっぽりだされて、それの仕返しにそのマヤって人を倒そうとしてるのね」 ルナが呆れながら言う。俺は運ばれてきた酒を飲みながらミントと他人の振りをしている。まあ、みんなそうなのだが・・・・ 「何でそっぽ向いてるのよ!」 ミントが自覚が無いのか言う。 「ミント、机に足を置かないほうがいいよ」 ルウがそう言ってミントを座らせる。 「まあいいや、それよりミント、聞きたいことがあるんだが・・・・」 俺がそう言うと、 「何?」 ミントが不思議そうに聞いてくる。 「ドールマスターの僕って言うような奴が居ただろ?」 「ああ、サイコマスターね」 ミントが頷く。他の人々は静かに聞いている。 「サイコマスター以外に奴の僕って言うような奴はいないか?」 そう聞くと、う〜んと唸りだし、 「そう言えば・・・・後二人ほど居るって聞いて事がある」 そう言うミント。 「名前と特技を知らない?」 ルウが聞くと、 「え〜と、確かモードマスターって言うのとトラップマスターって言うのが居たような記憶があるわ。特技は知らないけど・・・・」 そう言うミント。 「うんん、教えてくれてありがとう」 素直に礼を言うルウ。すると、真っ赤になって俯くミント。 「やっぱり両思いね」 ルナが俺にポツリと言う。 「そのようだな」 俺もそう言って話題を先に進める。 「ところでだ。俺達は皆ライフサークレットをねらっているだろ」 俺が言うと、ぴたっと止まる皆。 「だからさ、もしライフサークレットを手に入れるのは早い者勝ちという事にしないか?」 その俺の意見にルナが真っ先に賛成を言う。 「私は別にいいわよ」 ミントも賛成する。 「僕は一度だけ使えればいいし・・・・」 ルウもなんだかんだで賛成する。ベルとデュークのほうを向くとこれまたしばらく相談していたがこくりと頷く。 「じゃあ、ヴァルレンの聖域っていうのを見つけるまでは皆手を組むって事だね」 ルウがそう言う、 「ああ、そうなるな」 俺はそう言ってグラスの中に残っていた酒を一気に飲み干す。 「まずは、マヤ達の方がどう出てくるかによるな。まあ、あの遺跡にいけないとなっている今はどうしようもないがな」 そうなのだ。俺達が脱出してから、結界か何かが張られたのか、湖に近づけなくなっているのだ。そして、大きな塔が立っている。 「どっちにしろ、私達は受けなのね」 ルナが冷た言い、自分も酒を飲む。 「まあ、どうこようが私達は勝つのよ!」 ミントが足を乗っけて威勢良く言う。俺はまたため息をついた・・・・ 「今日はもうみんな寝た方がいいと思うわ」 ルナが言う。 「何でだ?」 俺が聞くと、 「嫌な予感がするの」 そうポツリと言う。 「勘かい?」 ベルが聞くと、 「ええ、そうよ」 それだけ言うルナ。 「じゃあ、今日は眠るとするか。ルナの勘は良く当たるからな」 俺はそう言って立ち上がる。 「じゃあ、また明日どうするかは決めましょう」 ミントがそう言ってルウにのっかかる。どうやら酔って眠ってしまったようだ。 「じゃあ、また明日・・・・」 そう言って俺達は酒場で別れた。 酒場を出ると、ルナが青い顔をしているのを見た。 「どうしたんだ?」 俺が聞くと、 「なんでもないのよ」 そう言って先に行ってしまうルナ。 俺は訝しげながら後を追った。 ファクトサイド いきなりアセルトが俺の所に来た。 「ファクト様。ようやく場所が特定できました」 そのセリフでユニットが立ち上がる。 「一体何処です?」 「それが・・・・」 アセルトが言い渋る。こんな事は少ない。 「アセルト。いえ」 俺が言うと、 「はっ・・・・混沌地区第十三区です」 その言葉を聞いた時、俺達は完全に緊張を高めた。 「混沌地区十三区だと?」 俺のセリフに、アセルトは頷きを返す。 「・・・・私達の武器を目覚めさせた方がいいわね」 セーフィーがそう言う。 「ああ、そうだな」 今度ばかりは俺も頷くしか他ならなかった。 「じゃあ、また後で聖域にて会おう」 フェンオルラーがそう言って空間を渡る。 「じゃあ後で・・・・」 「先行くわよ」 ユニットとセーフィーも空間を渡る。 「・・・・」 俺も無言で空間を渡った。 混沌地区十三区・・・・それは孤独な創造主たちが集まる場所。奴が一番力を集めれる場所・・・・ 続く・・・・ ##################################### 闇:っとこれで三十章終わりです ファ:もう三十章か・・・・ 闇:そうなりますね ファ:・・・・ 闇;早くおわらしたいのは山々なんですが・・・・ ファ:できるだけ早くな 闇:はい・・・・それでは、今回はこの辺で・・・・ |
12112 | Re:第三十章 嵐の前の静けさ後編 ミントの過去 | D・S・ハイドラント | 2002/12/15 22:16:40 |
記事番号12105へのコメント >私は確かに西王国の第一王位継承者なのよ。でも、ある日マヤにそのくらいを取られたのよ!まあ確かに嫌いなものはすべて残したり好きなものは際限なく食べたり、勉強をしなかったりしたけど、マヤはそれをすべて親父に言ってそして、私の地位を奪い取ったのよ。 ダメな親父ですねえ。 >ルナがそう言ってにっこり微笑む。しかしその笑いは猛獣、つまりライオンの目をの輝きをもっている。 ライオン・・・結構具体的ですね。 猛獣の笑いって全部違うの? >かなり頭に来てわたしはマヤにケンカを売ったわ。でも、マヤはブックオブコスモって言う遺産で私を攻撃してきたのよ! 本なんですか・・・その遺産 >「え〜と、確かモードマスターって言うのとトラップマスターって言うのが居たような記憶があるわ。特技は知らないけど・・・・」 モードの方はよく分かんないけど、トラップってことは罠とか仕掛けるの得意なんだろうな。 >「だからさ、もしライフサークレットを手に入れるのは早い者勝ちという事にしないか?」 へえ勝負ですか。 >混沌地区十三区・・・・それは孤独な創造主たちが集まる場所。奴が一番力を集めれる場所・・・・ 奴?強い奴なんでしょうね。 >ファ:もう三十章か・・・・ 一部を越えてるのでは・・・。 それでは続きがんばってください。 |
12123 | Re:第三十章 嵐の前の静けさ後編 ミントの過去 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/16 10:51:37 |
記事番号12112へのコメント >>私は確かに西王国の第一王位継承者なのよ。でも、ある日マヤにそのくらいを取られたのよ!まあ確かに嫌いなものはすべて残したり好きなものは際限なく食べたり、勉強をしなかったりしたけど、マヤはそれをすべて親父に言ってそして、私の地位を奪い取ったのよ。 >ダメな親父ですねえ。 闇:いえ、親父だけじゃなくて実は大きな会議で決定したんです。(親父さんは剥奪反対派だったんですよ) >>ルナがそう言ってにっこり微笑む。しかしその笑いは猛獣、つまりライオンの目をの輝きをもっている。 >ライオン・・・結構具体的ですね。 >猛獣の笑いって全部違うの? 闇:う〜ん、まあちょっと違うという事にしてください。そこは百獣の王がいいでしょう >>かなり頭に来てわたしはマヤにケンカを売ったわ。でも、マヤはブックオブコスモって言う遺産で私を攻撃してきたのよ! >本なんですか・・・その遺産 闇:いえ、本ではありませんが、西王国の秘宝でそう言われているんです >>「え〜と、確かモードマスターって言うのとトラップマスターって言うのが居たような記憶があるわ。特技は知らないけど・・・・」 >モードの方はよく分かんないけど、トラップってことは罠とか仕掛けるの得意なんだろうな。 闇:あれも罠の一つなんでしょうか・・・・ >>「だからさ、もしライフサークレットを手に入れるのは早い者勝ちという事にしないか?」 >へえ勝負ですか。 > >>混沌地区十三区・・・・それは孤独な創造主たちが集まる場所。奴が一番力を集めれる場所・・・・ >奴?強い奴なんでしょうね。 闇:沈黙の君の事です >>ファ:もう三十章か・・・・ >一部を越えてるのでは・・・。 闇:そう言えば超えましたね・・・・ふっ、いつまで続くことやら・・・・ >それでは続きがんばってください。 闇:は〜い、頑張ってみます。レスありがとうございました。それでは・・・・ |
12136 | 第三十一章 始まる狂気の宴 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/16 20:08:16 |
記事番号12010へのコメント 闇:さ〜て、言われるまで気づかなかったけどよく考えたら一部を超えてる・・・・ ファ:まあ、後少しだろ? 闇:う〜んと、たぶん後少しだと思う ファ:じゃあ、根性で書け 闇:六十章は冗談だったんだけどな・・・・・マジになりそう ファ:悪夢だな 闇:ホントです。それでは本文行きましょう ##################################### ファントムサイド 朝、俺達はなぜか一階でであった。 そして、そのままクラウスさんの所に行こうとしてドアを開けると、妙な違和感があった。 「何?この感じ」 ルナがそう言って周りを見渡す。 「人が・・・・人がいない」 ミントが震えながら言う。その時、広場の中心の噴水の上に何者かの気配が突然した。 見ると昨日のサイコマスターという奴が立っていた。 「何の用だ!」 俺が叫んでラグナブレイカーを抜き放つ。ルウもアークレッジに手を掛けている。 ルナはルナで槍を構えていつでも戦えるようにしている。 「今日はマヤ殿下からの伝言を貰ってまいりました」 「伝言?」 ルウがそう言って聞き返す。 「ええ、即刻プリマドールを私達に引き渡すように。さもなければ大いなる災いがあなた達のみに関わらず降りかかるでしょう」 サイコマスターがそう言う。俺が口を開きかけたその時、 「そんな条件飲めるわけ無いでしょうが!さっさと帰りなさい!」 ミントがそう言って魔力を貯め始める。 「・・・・いいのですね」 サイコマスターが確認を取るが、ミンとは返事の変わりに貯めていた魔力をサイコマスターに向けて放つ。 どごおおおおおおおおおおおん ものすごい音がして噴水の先端が少し壊れるがそこにサイコマスターはいない。 「大いなる災いだと?一体なんなんだ?」 俺がそう言うと、目の端でクラウスさんの娘のエレナが走ってくるのが見えた。 「どうしたのエレナ。そんなに急いで」 ミントが不思議そうに聞くと、 「大変なんです。お母さんが変なモンスターに囲まれてしまって私を逃がすために一人で戦っているんです」 そう言うエレナ。って言うかこんな朝早くに何をしていたんだ? こんな俺の疑問は次のエレナの言葉で遮られた。 「あのモンスターたちは剣が効かないんです!だからミンとさんの魔法ならどうにかなるかもしれないって・・・・」 そこまで言うと同時にルナが言う。 「もしかして災いってこれの事?」 「かも知れねえな。行くぞ!」 俺がそう言うが、 「あんた聞いてた!?剣は聞かないのよ!」 ミントがそう怒鳴る。しかし、 「この剣には魔力が篭っているし、ルナの槍もそうだ。ルウもその斧で人形を叩き潰す事ぐらいはできるだろう」 そう言って再び走り出す。 「解かったわよ!」 ミントがそう言って後に続く。その後にルナとルウも急いで追いついてくる。 カローナの森はそのエレナで言うモンスターであふれてた。 二種類いて、一種類は変な冷気と水を吐き出してくるモンスター。そして、もう一種類が厄介な事に打撃系統がほとんど効かないであろうモンスター。 「こいつ等はアスポロンのアトリエにいたモンスターと同じだよ!」 ルウがそう言う。 「じゃあ、倒し方もわかるな」 俺はそう言って向かってきた奴を一応蹴っ飛ばす。打撃でダメージを与えれないとしても反動は食らうようだ。 「うん・・・・それが」 ルウがいい渋る。 「もしや・・・・徹底的に叩き潰すとか?」 ルナが恐ろしそうに聞くと。 「実はそうなんだ」 ルウがあっさり肯定する。 『・・・・』 皆に沈黙が落ちる。そして、 「最悪―――――――!」 そう言いながら魔力でどんどん倒していくミント。 「仕方ねえ。まずはミラさんの救出だ!」 俺もそう言って一気にモンスター達の中に突っ込み、道を開いていく。 「手伝うよ!」 ルウもそう言って俺の援護をしてくれて先に進んだ。 そして、最初にミラさん達に会った所についた。上からは剣の斬撃音が聞こえる。 「この上ね!」 そう言って一気に槍を振るって前から落ちてくるモンスターを払うルナ。 「急ごう!」 ルウがそう言ってさらに突っ込んでいく。俺も後に続く。そして、頂上につくと、そこにはミラさんと、ヤンキーな兄ちゃん風の男が切り結んでいた。ただ、ミラさんのほうが押している。 「ミラさん!応援に来たわよ!」 ミントがそう言ってヤンキー兄ちゃんに魔力をぶっ放す。すると、 「てめえら・・・・手加減してやってたら調子に乗りやがって・・・・もうぶちぎれたぜ!てめえらまとめて炭にしてやるぜ!」 「うるさいわよトラップマスター!」 ミントが叫ぶ。どうやらこいつがトラップマスターというらしい。 「何で昨日知らなかったはずなのにミントは知ってるの?」 ルウが聞くが、 「能力は知らないけど会った事はあるのよ!」 「先に言えそう言う事は」 俺が疲れた風に言うと、 「へんっ、あのモンスターの群れの中を突破してきた事は褒めてやるぜ。だけどな!」 そう言ってドンと地面を踏むとラップマスター。すると、俺達の周りに突如現れる物質攻撃無効化のモンスターが現れる。 「何!?」 ルウが驚愕の声を上げるが、 「こいつ等はあるところでじゃんじゃん生産してるって訳。たかが10,20片付けたくらいでなんともねえって訳よわかったか!」 そう言うとラップマスター。 「じゃあ、俺は今回は引いてやる。この森を抜けて生きていたら神様にせいぜい感謝しな。しゃっははははは」 そう言って崖から飛び降りるとラップマスター。 その瞬間、向かってくるモンスター。 「くそっ」 そう言って中心に追い詰められ始める俺達。 「なあミント、さっきのトラップマスターの気配は消えたか?」 俺が聞くと、 「ええ、消えたわ。それがどうしたの?」 ミントが不思議そうに聞く。 「ありがとよ」 俺はそう言って一気に自分の魔力を高める。そして、 「影移動」 俺がそう言った途端、俺達5人の周りの風景が一気に歪む。そして、現れるのはカローナの町の裏通り。その中でも一番暗い所だ。 「ファントム!?」 ルナが何かを言うが、俺はそれを最後まで聞くことも無く地面に倒れた・・・・ 続く・・・・ ##################################### 闇:終わりましたね〜 ファ:どうなってるんだ? 闇:言っておきます。妖魔には特殊な能力があり、最上級妖魔族のファントムなどは亜空間移動、混沌空間移動、空間移動、影移動が使えます。しかし、普通の上級の妖魔程度では空間移動、影移動がぎりぎりです。 今回ファントムが使った影移動は下級の妖魔でも使えるもので影から影に移るという事ができます。ただし、行った事がある所でなくてはいけません。そして、今のファントムはロストガイヤの呪縛によって一人で影移動するのができるかできないかの瀬戸際なのに4人も定員オーバーしているので魔力の使い過ぎにより倒れたのです。 ちなみに、自分の力を持っているのは上級妖魔以上の存在のみです ファ:なるほど・・・・ 闇:ファントムがそうとうの実力を持っていてこその芸当だったのです。ちなみに、次回からはファントムの力は出ません。って言うか魔力の使い過ぎによりロストガイヤ内では使えなくなりました ファ:つまり、次回からは耐久性が人間以上の普通の剣士になったということか・・・・ 闇:まあ、ラグナブレイカーは魔力を持ってますがね ファ:・・・・そろそろ打ち切ろうか 闇;そうですね。それでは、次回三十二章で会いましょう。それでは・・・・ |
12137 | Re:第三十一章 始まる狂気の宴 | D・S・ハイドラント | 2002/12/16 20:29:44 |
記事番号12136へのコメント >朝、俺達はなぜか一階でであった。 >そして、そのままクラウスさんの所に行こうとしてドアを開けると、妙な違和感があった。 >「何?この感じ」 >ルナがそう言って周りを見渡す。 >「人が・・・・人がいない」 >ミントが震えながら言う。その時、広場の中心の噴水の上に何者かの気配が突然した。 >見ると昨日のサイコマスターという奴が立っていた。 本格的になってきましたね >「ええ、即刻プリマドールを私達に引き渡すように。さもなければ大いなる災いがあなた達のみに関わらず降りかかるでしょう」 災いですか >「もしかして災いってこれの事?」 こんな人為っぽいの災厄と認めません(待て) >「うるさいわよトラップマスター!」 トラップマスターってヤンキーなんですね >闇:言っておきます。妖魔には特殊な能力があり、最上級妖魔族のファントムなどは亜空間移動、混沌空間移動、空間移動、影移動が使えます。しかし、普通の上級の妖魔程度では空間移動、影移動がぎりぎりです。 へえ・・・。 ところで闇竜さんからいただいたトラインス殿・・・死に役にしてしまってもよろしいでしょうか・・・。 それでは〜 |
12143 | Re:第三十一章 始まる狂気の宴 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/16 22:13:15 |
記事番号12137へのコメント >>朝、俺達はなぜか一階でであった。 >>そして、そのままクラウスさんの所に行こうとしてドアを開けると、妙な違和感があった。 >>「何?この感じ」 >>ルナがそう言って周りを見渡す。 >>「人が・・・・人がいない」 >>ミントが震えながら言う。その時、広場の中心の噴水の上に何者かの気配が突然した。 >>見ると昨日のサイコマスターという奴が立っていた。 >本格的になってきましたね 闇:そうなりますね >>「ええ、即刻プリマドールを私達に引き渡すように。さもなければ大いなる災いがあなた達のみに関わらず降りかかるでしょう」 >災いですか >>「もしかして災いってこれの事?」 >こんな人為っぽいの災厄と認めません(待て) 闇:災厄じゃなくて、この人たちは自分でやる事を災いって言うんです >>「うるさいわよトラップマスター!」 >トラップマスターってヤンキーなんですね 闇:ふっ、ドールマスターはあれだし派手好きだし、サイコマスターは寡黙だし、トラップマスターはヤンキーだし、とどめにモードマスターがあれですからね >>闇:言っておきます。妖魔には特殊な能力があり、最上級妖魔族のファントムなどは亜空間移動、混沌空間移動、空間移動、影移動が使えます。しかし、普通の上級の妖魔程度では空間移動、影移動がぎりぎりです。 >へえ・・・。 闇:影移動が普通の妖魔の移動方です >ところで闇竜さんからいただいたトラインス殿・・・死に役にしてしまってもよろしいでしょうか・・・。 闇:悲しい事ですが、まあ死に役にしてもいいでしょう。できれば、かっこよく死んでほしい・・・・ >それでは〜 闇:は〜い、レスありがとうございます。一応小説1も読んでます。・・・・すみません読み逃げしてます。そのうちに絶対入れますので・・・・ こんかいはこれで・・・・ |
12161 | 第三十二章 災いを止めるために・・・・ | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/17 21:22:51 |
記事番号12010へのコメント 闇:チャットを開きながらこっちを書いている僕って・・・・ ファ:どうでも言いが、これは後どれくらいで終わるのだ? 闇:わかんないけどマジで60章近くなりそうだね ファ:はあ 闇:まあ、第三部は結構短くする予定 ファ:予定か!? 闇:だってストーリーを決めてないんだもん ファ:・・・・ 闇:これはあるものを基盤としているし・・・・ ファ:(じゃきっ) 闇:・・・・今から考えます ファ:よろしい 闇:それでは、本文いきます ######################################## ファントムサイド 俺が目を覚ましたら、そこはクラウスさんの部屋だった。 「大丈夫?」 ルナが心配そうに聞いてくるが、 「ああ、どうにか大丈夫だ」 本当は頭が割れそうなほど痛いが・・・・ そんな事を思っていると、クラウスさんが入ってきた。 「皆・・・・」 そこまで言って頭を下げるクラウスさん。 「ありがとう。君達がいなかったらミラは・・・・」 そこまで言って顔を上げ、 「本当にありがとう」 妙な沈黙が降りる。 「別に私達は自分達がミラさんを助けたいと思ってしたんだし、そんな丁寧にしなくていいわよ」 ミントがそう言って手をパタパタ振る。 「そうですクラウスさん。僕達はやったんです。そんなに御礼を言われるほどじゃないです」 ルウもそう言う。 「ファントムも無事だったから良い事にしましょう」 ルナもそう言う。 「そうそう、悲観的になるなって」 俺もそう言う。 「君達・・・・」 クラウスさんが目に涙を貯めるが、 「それにしてもマヤの奴何でこんな事をするんだろう?マヤらしくないな〜」 ミントが言う。 「昨日の様子じゃあ、できるだけ穏便に事を運ぼうとしてたのにね」 ルナが賛成する。 「どちらにしてもだ。まずはあの厄介なモンスターを倒さなければいけないだろう」 俺がそう言うと、静かになるミント達。 「少なくとも、ゴーストテンプル。つまり、アスポロンのアトリエに何十匹もいたよ」 ルウが言う。クラウスさんも頷き、 「情報では、ゴーストテンプルの他に地下迷宮の近くでも出没していると言う情報があるよ。そして、ラスメンのアトリエへの道でも発見されている」 そう言うクラウスさん。 「解かったわ。ルウはゴーストテンプルに、私とルナは地下迷宮に、ファントムはラスメンのアトリエに行って」 ミントがそう言う。 「そうだね」 ルウもそう言って頷く。その時、今まで黙ってたプリマが口を開く。 「ごめんね。僕のせいで迷惑かけちゃって」 「は?」 ミントが不思議そうな顔をして言う。 「だからさ。僕のせいで変なモンスターをばら撒かれたりするしさ。全部僕のせいだよね」 そう言って俯くプリマ。そんな様子をミントはじっと見ていたがやがてずんずんとプリマの方に向かう。その気配に飲まれてかどんどん後ずさりして壁際に追い込まれるプリマ。 そして、 ごんっ いやな音がしてミントがプリマにジュナースを振り落とした音だ。 「痛った――――!なにすんだよ!」 プリマが怒りながらミントに噛み付くが、 「何が僕のせいですって!?そりゃあまあ、あんたのおかげでいろいろな危険にあってるのは本当だけど、それは私には私の野望があるからよ。その野望をかなえるために私は頑張ってるのよ。ルウにはルウの野望、ファントムとルナにはそれぞれ野望があるのよ」 「ミント、僕はただ・・・・」 ルウが口を挟むが、 「良いから黙って」 ミントに一瞥されて終わる。ミントはまたプリマの方を向き、 「どうせ皆野望があるのよ。だから、僕を守らなかったら遺産なんて上げないぞ。いや、遺産がほしかったら僕を守れって言うぐらいの根性じゃなきゃいけないのよ」 「・・・・」 プリマが口を閉ざす。俺は手を上げ、 「今回は、俺もミントの意見に賛成だな。もう少しミントの大柄な所を真似てもいいと思うぞ」 「ちょっと、どう言う意味よそれ!」 ミントが俺に食って掛かるが俺は無視する。プリマは少し顔を伏せていたが、 「解かった。まあ、性格は真似しないけどね」 どうやら何時ものプリマになったようだ。 「まっ、今回はさっさと行くわよ!」 ミントが走り出そうとするが、 「ちょっと待て、ルナはカローナの町にベルとデュークと共にいてほしい」 俺が言うと、 「何でよ!」 ミントがすぐさま怒ってくるが、 「戦力の分散ですね」 ルウが的確な指示をする。 「?なにそれ」 ミントが疑問符をつける。 「わかったわ」 しかし、ルナはそう言って頷く。 「?まあよくわからないけど、私は先に行くわよ」 そう言って飛び出していってしまうミント。 「じゃあ、幸運を祈ります」 ルウもそう言って走って出て行く。 俺はルナのほうを向き、 「気をつけてくれよ」 「わかってるわよ」 会話を交わした後、急いで走り出す。 目指す地は、ラスメンのアトリエ・・・・ 続く・・・・ ######################################## 闇:これにて三十二章終了 ファ:あっそ、で?ホントに60章で終わるだろうな 闇:・・・・たぶんヴァルレンの聖域の部分で手抜きする ファ:をい、クライマックス近くじゃないか 闇:ただし、本当なら四つある階層を二つにするだけです ファ:・・・・減らしすぎ 闇:戦闘の見所は、○○と○○○○○○の戦い。そして、宿命の○○と○○○○○○の戦いですね。そして、クライマックスの戦いです ファ:○○○○○○って宿命!? 闇:実はそうです。これ以上言うとネタばれになるので、今回はこの辺で・・・・ |
12258 | 第三十三章 狂気の終わり | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/22 10:06:55 |
記事番号12010へのコメント 闇:さて、これ打ち込みに何時間かかるかな ファ:知るか 闇:冷たい・・・・ ファ:ほれ、さっさと行くぞ ######################################## ファントムサイド 今俺は走っている。目の前から出てくる物質攻撃が効かないのモンスターを倒しながら、猛スピードで。 そして、俺の後ろには・・・・ 「でええええ、洞窟か何かないのか!?」 俺がさらに叫び声を上げる。後ろから近づいて来る思いっきり大きい竜巻に負けないくらい大きな声で。 前回は能力がつかえたが、今回からは使えなくなった事に気づいたのはカマイタチなどが出てきたときだ。あれは死ぬ気で避けて、後からくる嵐を回避するために猛スピードで走り出したのだが・・・・ 「何で前回より大きくなってるんだ!」 俺が叫ぶが、小さくなる事もなく逆に物を吸ってどんどん大きくなる竜巻。 「やめてくれ!」 さらに叫んだ時、右前方に洞窟発見。 俺は飛び込むと、飛ばされないようにしっかり体を固定する。 「やっといったか」 俺はため息をつきながら洞窟から出る。アトリエはもうすぐそこだ。 「さて、気を張っていこう」 そう俺はいってアトリエの扉を開いた。 中は相変わらず三つの扉があったが、俺は迷わず真中の扉を開けた。 そこには前と変わらず十字架が存在し、広い空間が残っていた。 「ここなさそうだな」 そう言ってもう一度でようとしたその時、 ギイイイイイイン、バッタアアアアアアン 突如扉が閉められる。力を入れて押したがびくともしない。 魔力だ。 「今この場をお出しする事はできません」 後ろから声が聞こえてくる。 「なるほど、ここはサイコマスター居るって事か」 俺がそう言った時、突然現れるサイコマスター。 「しっかし、出たいのに変わりはないな」 俺はそう言って剣を構える。 「そちらか仕掛けるというのでしたらいたし方ありません。お相手しましょう」 そう言って構えるサイコマスター。 「いきます」 そう奴が言った。 『私に正面から対峙すると言うのですか?』 突如頭に響く言葉。一気に間合いを詰めて交差する瞬間を狙って倒そうと思ったのに、言葉が響いたせいで足が止まる。 そんな瞬間にも奴は消える。 「ちっ」 俺は気を張りながら・・・・ 「後ろか!」 そう言って前に飛んでどうにか魔力弾の攻撃を回避する。そして、ラグナブレイカーを一閃。しかし、 「無駄ですよ」 そう奴が言うと同時に奴の方に体が引き込まれる。そして、自分の意志では体が動かない。 そして、魔力弾の直撃を受ける。 結構痛いところがある。 「てめえ卑怯だぞ!」 俺が言うが、 「なんとでも仰ってくださって結構です」 そう言ってまた消えるサイコマスター。 俺はさらに考える。 正面から相手していては勝ち目がない・・・・ならばプライドを捨てて後ろからの奇襲攻撃をかけるか・・・・ 妖魔のプライドと生命の危機を頭の中で天秤にのせる。天秤は大きく生命の危機の方に傾いた。 「よし」 俺はそう言うと、いきなり飛び上がる。 そして、俺がいたところの背後にサイコマスターが突如現れる。 しかし、俺はジャンプして背後に回っているので俺はノーダメージ。だが、サイコマスターは俺のラグナブレイカーの一閃を受けて床に倒れ付す。と言っても次の瞬間には消え去って違う場所に立っている。 よし、この戦法で行こう。 そう決めると、俺はまた走り出したのだ。 弱点が解かったサイコマスターに勝機は無かった。俺は攻撃をしつづけ、最終的に奴は膝をついた。 「さて、白状してもらおうか。あの厄介なモンスターたちは何処で造られてるんだ?」 俺が剣を向けながら言うと、 「ふっ、あれはゴーストテンプルでの製造品ですよ。まんまと引っかかってくれましたね」 そう言って消えて上空に浮かぶサイコマスター。 「今ごろは、ドールマスター様とトラップマスターとモードマスターがカローナの町を襲っている事でしょう」 「それなら、ルナを置いてきたから大丈夫さ」 俺はそう言って笑みを浮かべるが、 「さあ、たった一人相手に三人相手はつらいんじゃないですか?特に、トラップマスターの能力は。まあ、私には関係ないことですし、時間稼ぎはさせてもらいました。私の任務もここまでです。それでは・・・・」 そう言って消え去るサイコマスター。 「・・・・町がやばい」 俺はそう言ってトップスピードで走り出した。 続く・・・・ ######################################## 闇:右手手首に怪我をしていたため遅れてました ファ:あほ 闇:そんなこといわれても・・・・どうもぐねったようだったし・・・・ ファ:どうでも言いが、次回はどうなる? 闇:まあ、早いうちに打ち込みます。それでは、今回はこの辺で・・・・ 闇&ファ:さようなら〜 |
12261 | 第三十四章 終焉の宴の始まり | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/22 13:09:50 |
記事番号12010へのコメント 闇:何となくかっこつけました ファ:あっそ 闇:・・・・ ファ:・・・・ 闇:それじゃあ、本文いきます ファ:テンション低いな ######################################## サイド無し 一つの人影がカローナの教会の屋根に降り立つ。 豪華な服に身を包み、黒い羽が背中から生えている。 「聞けカローナの町の者よ!」 彼が口を開くと同時に、静かな夜に響くように声があたりにこだまする。 外には誰一人としていない。 「西王国のマヤ殿下からのご命令だ!即刻プリマドールを引き渡せ!さもなければ」 そう言って、自分の右腕にたまった魔力を自分の隣にある十字架にぶつける。 派手な音がして十字架が黒くなって下に落ちる。 「全ての建物を燃やしてでもプリマドールを回収する!」 彼がそう言ったが、あたりの建物から出てくる人影は無く、すべてが静かに家に潜んでいる気配がする。 「無視をする気か・・・・ならば、実行に移させていただこう」 そう言うと、彼はカローナの町に降り立つ。 「まずはこの家からだ」 そう言って、クラウスさんの家に右手を定め・・・・ 「待ちな!」 女性の声が響いた。彼が振り向くと、裏通りの方から男と女が出てくる。 ベルとデュークだ。 「あんたがどうするのも構わないけど、私達が世話になっているこの町を燃やすって言うのなら阻止するけどね」 そう言って、彼女はドールマスターを指し、 「いきなデューク!おまえの力を見せてやるんだよ」 そう言うと、デュークが前に出て、 「任せてくだせえ姉さん。このために昨日の晩から俺は忍者大事典18巻を徹夜で読んだんです。今の俺は、心も体も忍者ですぜ」 そう言って、前に出て、 「行くぜ、奥義、月しず・・・・」 そこまで言っていきなり彼の地面が爆発して空に消えるデューク。 「しゃははははは、弱ええ、弱すぎるぜ」 でてきたのは、赤い髪をハリネズミにしているヤンキーの兄ちゃん。ことトラップマスター。 「ふんっ、口ほどでの無いな」 ドールマスターはそう言ってベルの方を向き、 「まあいい、お前から血祭りに上げてやろう。そうすれば町の連中も素直になるだろう」 「それはどうかしら」 ドールマスターの後ろからそんな声が聞こえた。 「何!?」 驚きの声を上げて後ろを振り向くと迫りくる剣の先。 「くっ」 ぎりぎりで回避して間合いを取るドールマスター。 その目の前には、戦闘服を着たルナ。いや赤き竜神ルナ=スイーフィードが暁のごとき輝く剣を持って立っていた。槍は、クラウスさんの家の結界の為にクラウスさんの家にある。 スイーフィード本来の力は出せてないはずだが、その姿には、輝きがある。 「何者だ」 ドールマスターが聞くと、 「スイーフィードナイトよ」 そう言って、剣を突き出しドールマスターと切り結ぶ。 「ふんっ」 そう言って、ルナを右手で払い、吹き飛ばす。 「くっ」 そう言って、体制を整えて着地するルナ。そして、 「てりゃああああ」 突如ドールマスターを狙った飛び蹴りが炸裂するが、ドールマスターは一歩下がってその攻撃を回避する。 「ミント!」 「何やってたんだ小娘。遅いよ!」 ルナの喜びの声とベルの野次が飛ぶ。ベルはトラップマスターと魔力合戦をしている。 「これはこれは、殿下何ようですか?」 そう言ってドールマスターがうやうやしくミントに礼する。 「何の用って、プリマを連れて行くことは許さないからさっさとマヤの所に帰りなさい!」 そう怒鳴りつけるミント。 「それはできない約束ですな。・・・・サイコマスター」 彼がそう言うと同時にサイコマスターが彼の後ろから出てきて、ミントを伴ってどこかに消える。 「モードマスター!トラップマスターの手伝いをしろ!」 そう言うと同時に、ルナのほうを向き、 「私は彼女の相手だ」 「ふっ、女だからってなめないでね」 そう言って再び切り結ぶルナとドールマスター。 戦いは開始された・・・・ 「くっ」 ルナは再び壁に激突した。今度はかなり鈍い音も聞こえる。 肋骨に罅が入ったかもしれない。 強力な魔力をつかう相手を前に、ルナはかなり苦戦している。それでも、まだ戦える。 彼女はまたしても立ち上がり、ドールマスターと対峙する。そして、 「しゃははははは、吹き飛べや!」 そんな声が聞こえたかと思うと、飛んでいく一つの人影。ベルだ。彼女もまた強力な力を持つ二人の前に無力となってデュークの後を追うように空に飛んでいく。 「今度はこちらですね」 モードマスターがそう言ってドールマスターの後ろにつく。 「後は一人なんだな。しゃはははは、今度は少しばかり強い方がいいかもな」 トラップマスターもそう言ってドールマスターの後ろにつく。 ちっ、ルナは舌打ちした。彼等三人を同時に相手する力はもうルナに残ってない。 そんな時、 「やめなさい」 「クラウスさん!」 「こらこら、プリマドール君は出てきたらいけないよ」 突如響いた声。それは・・・・ 「クラウスさん!プリマ!危ないからでてこないで!」 ルナがそう声を上げるが、モードマスターの魔力によって再び体を強かに打ちつける。 ぼぎっ、という鈍い音がする。今度こそ肋骨を折っている。 「何だ?このおっちゃん、怪我したくなかったらさっさとプリマドールを出しな」 トラップマスターがそう言うが、 「プリマドール君を渡す事はできないな」 クラウスはそう言う。 「なぜそこまでしてたかが人形にこだわる」 ドールマスターがそう言う。プリマが悲しそうな顔をして下を向くが、 「それは、家族だからだよ」 クラウスがそう言う。 「何?」 ドールマスターが聞くと、 「プリマドール君は家の家族の一員だ。息子をよこせと言われて渡す親は居ない」 クラウスはそう言いい、プリマドールを背後にかばう。そして、 「プリマドール君は渡せない。帰ってくれ」 そう言い放つ。しかし、 「戯言はいい」 ドールマスターはそう言ってクラウスさんに魔力をぶつける。そのまま吹き飛んでいくクラウスさん。 「どうするヴァルレンのかぎよ。お前が私達に素直に着いて行き、封印をとくと言ったら私たちはこの町にはもう干渉しない。逆にもし封印をとかず私達にも着いてこないといったら・・・・町がどのようになるか分かるな」 「卑怯な」 ルナがそう言うが、 「あなたはうるさいのよ」 モードマスターによって、またもや地面を滑るルナ。 プリマドールはしばらく悩んだ末、 「解かった。付いていく。その代わり町には干渉しないで!」 そう叫ぶ。 「よかろう。この町には干渉しないでおこう」 彼がそう言うと同時に現れるサイコマスター。そして、教会から現れるミント。 「プリマ!何でそこにいるの!?」 半狂乱に成りながら聞くミント。 「ミント、僕はこの人たちについていくよ。でも・・・・」 そこまで言って、一つ息を吸い込むプリマ。 「絶対助けに来てよ!待ってるからね!」 プリマがそう言うと同時に光に包まれる四人。その時、 「くそっ!遅かったか!?」 そんな声がして一気に走りよってくる一つの人影。ファントムだ。あの後、かなり急いで戻ってきたのだ。 「待ちやがれ!」 彼がそう叫び、ナイフをドールマスター目掛けて投げるが、一瞬早く四人は消え、無情にもナイフは床に突き刺さった。 「プリマ・・・・」 ミントがポツリと言うが、その声は聞かれることも無く空に消えた。 「皆!だいじょうぶ!?」 やっと帰ってきたルウが走ってくる。 「大丈夫じゃないわよ!プリマが連れていかれちゃったのよ」 「ルナも大変な状態だ」 ファントムがそう言って、ルナを介抱する。 「大丈夫よ」 そうルナが言うが、声に元気が無い。 「大丈夫なわけ無いだろ!寝てろ!」 ファントムはそう言って、ルナを抱える。そして、 「プリマが連れて行かれたのはどこか分かるか?」 「多分、湖岸に立っているかなり大きい塔じゃないかな」 ルウが言う。 「明日の朝一番にあそこに乗り込みましょう」 ミントが言う。 「そうだな。じゃあ、早朝」 「プリマは取り戻しますよクラウスさん」 「頼むよ」 そう言うと四人は宿屋に入っていった。 「すまない」 クラウスもそう言って自分の内に入っていった。 続く・・・・ ######################################## 闇:ここで終わりです ファ:何時もより長いな 闇:そうですね ファ:・・・・終わりか? 闇:そうです。それでは、今回はこの辺で・・・・ 闇&ファ:さようなら〜 |
12265 | Re:第三十四章 終焉の宴の始まり | D・S・ハイドラント | 2002/12/22 15:49:10 |
記事番号12261へのコメント >豪華な服に身を包み、黒い羽が背中から生えている。 羽根付き・・・ですか敵さん >そう言って、自分の右腕にたまった魔力を自分の隣にある十字架にぶつける。 >派手な音がして十字架が黒くなって下に落ちる。 力の誇示ですかな >そんな声が聞こえたかと思うと、飛んでいく一つの人影。ベルだ。彼女もまた強力な力を持つ二人の前に無力となってデュークの後を追うように空に飛んでいく。 >「今度はこちらですね」 >モードマスターがそう言ってドールマスターの後ろにつく。 >「後は一人なんだな。しゃはははは、今度は少しばかり強い方がいいかもな」 >トラップマスターもそう言ってドールマスターの後ろにつく。 全員強いですね。 >ちっ、ルナは舌打ちした。彼等三人を同時に相手する力はもうルナに残ってない。 ピンチでしょうか・・・ファントムはまだか! >「多分、湖岸に立っているかなり大きい塔じゃないかな」 >ルウが言う。 >「明日の朝一番にあそこに乗り込みましょう」 次は奪回ですか・・・。 結構長くなりそうですね。 それでは〜 |
12268 | Re:第三十四章 終焉の宴の始まり | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/22 16:16:49 |
記事番号12265へのコメント >>豪華な服に身を包み、黒い羽が背中から生えている。 >羽根付き・・・ですか敵さん 闇:ドールマスターですから >>そう言って、自分の右腕にたまった魔力を自分の隣にある十字架にぶつける。 >>派手な音がして十字架が黒くなって下に落ちる。 >力の誇示ですかな 闇:といってもかなり強いですからね >>そんな声が聞こえたかと思うと、飛んでいく一つの人影。ベルだ。彼女もまた強力な力を持つ二人の前に無力となってデュークの後を追うように空に飛んでいく。 >>「今度はこちらですね」 >>モードマスターがそう言ってドールマスターの後ろにつく。 >>「後は一人なんだな。しゃはははは、今度は少しばかり強い方がいいかもな」 >>トラップマスターもそう言ってドールマスターの後ろにつく。 >全員強いですね。 闇:もうこの世界では非常識なほど・・・・ >>ちっ、ルナは舌打ちした。彼等三人を同時に相手する力はもうルナに残ってない。 >ピンチでしょうか・・・ファントムはまだか! 闇:出そうとは思ったんですが・・・・何となく >>「多分、湖岸に立っているかなり大きい塔じゃないかな」 >>ルウが言う。 >>「明日の朝一番にあそこに乗り込みましょう」 >次は奪回ですか・・・。 >結構長くなりそうですね。 闇:もう最後に近いです >それでは〜 闇:はい、レスありがとうございました。それでは、今回はこれで・・・・ |
12298 | 第三十五章 終焉の序曲 | 闇竜翔 E-mail | 2002/12/23 21:28:41 |
記事番号12010へのコメント 闇:・・・・さっさとこっちを終わらす ファ:今年中に終わるか? 闇:まず終わらない ファ:・・・・ 闇:それじゃあいきます ######################################## ファントムサイド 俺が朝目を覚ますと、ルナが目の前にいた。 あれほど怪我をしたはずなのにもうぴんぴんしている。そして、出かける準備はできているようだ。 外はやっと太陽が顔を出したような時間帯だ。 俺は一つ頷くと、自分も立ち上がる。 「ルウ達は?」 「もう下に居るわ」 簡単な会話を済ませて1階に降りる。 下には、ミント達が痺れを切らして待っていた。 「行くわよ」 ミントが静かに言い、俺達が門に手を掛けたその時、世界が揺れた。 その少し前、湖の神殿・・・・ 「さあ、封印をとくんだ」 「・・・・」 プリマドールは黙っている。 「もし解かないと言うのなら、カローナの町は火の海となるぞ」 ドールマスターがそう言う。 「わかったよ。わかったから町には手を出さないで!」 プリマドールが慌てて言う。そして、一息つき、中央の土台に乗る。 「世界を司りし精霊達よ 今最強のエリオンを祝福せよ とどめる事無き流れる者たち 今自然の摂理に従い、古の世界に従い 今ここに天空への扉を開かん 汝等よ 万能の遺産への道を開きたまえ!」 そう言うと共に、一気に光が天に上る。そして、空にパーツごとのように少しずつヴァルレンの聖域と言われる最強の遺産が眠るアトリエが今長き眠りから覚めた! 「やっと、これで我が使命が果たせる」 「長かったですね」 マスターの名がつく四人がそれぞれ言い合う。 「では、行ってくる。後の事はくれぐれも頼むぞサイコマスターは私について来い」 そう言うと、自ら羽を出し飛び立とうとする。 「いってらっしゃいませ。ご武運をルシアン様」 ドールマスターは目を閉じ、 「捨てた名だ」 そう言って飛び立った。 その様子はカローナの町の人々も見ていた。もちろんファントムもルナもミントもルウもだ。 「な、何よあれ!」 ミントが驚きの声を上げるが、 「もしや、あれがヴァルレンの聖域か!?」 ファントムの一言と共に目を見開き、 「プリマが封印解いちゃったって言うの!?」 「そうだろう!さっさと行くぞ」 俺がそう言って走り出す。 「ええ!」 ルナがその後に続き、俺達一行はマヤの塔目掛けて走り出した。 塔は少し悪趣味だった。そして、中に入ると、扉が開かなくなった。無理にこじ開けようとすると爆発するようなプレゼントつきだ。 「トラップマスターね」 ミントが断定する。 「まったく厄介な」 俺達は普通に会話しながらどんどん階段を上っていく。モンスターの大群も出てくるが俺とルウで片付ける(カボチャのモンスターが出てきたためミントは錯乱状態、それを落ちつけるためルナも戦力にならず) 一個目の広い場所には土台が何個かあり、そのうちの一個が正解で、それ以外は爆発する仕掛けになっていた。 ミントで実験して皆安全な道を通った。 それからまたしても階段を上り、似たような広場にくると、そこは色々な飛び岩があった。これまた間違えると爆発する仕掛けだったが、すべてミントで試した。 さらに上にあがっていくと、四つの扉がそびえたっていた。 「戦力分散を狙ったものね、まあ、一つの道にしましょう」 ルナがそう言うが、 「いや、逆に一つが正解かもしれない。それ以外は上にいけない罠かもしれないから、この場合は全員分かれよう」 俺がそう言うと、皆は俺の方を向いた。そして、 「その罠って言うのはなんですか?」 「非常に言いにくい事ながら分からない。ただ、死ぬようなトラップがあってもおかしくない」 沈黙が皆の中の降りる。沈黙を破ったのはルウだった 「さっさと行こう。僕たちには時間がない」 彼がそう言うと、ミントも頷き、 「そうね。さっさとこの塔の主に会わなければならないからね」 そう言って頷く。 「じゃあ、一旦ここでさよならね」 ルナがそう言って右手を出す。 俺もその右腕の横に手を置く。 ルウとミントも真似しておく。 「また後で!」 俺達はそう言うと、拳をぶつけ合い、それぞれが思った道に進んだ。 一番左がルウ、真中の左がミント、真中の右がルナ、一番右が俺。 「さあ行くわよ!マヤ待ってなさい!」 ミントが左中指を立て、 「ドールマスター・・・・あなたは何者なのですか?」 ルウがそう言いながら走る。 「昨日の屈辱は晴らす」 ルナも凄みのある声を出して上がる。 「・・・・行くか」 俺もそう言って、一番右に進んだ。 監視されている。 俺はそうおもって足を止めた。 階段を上っている最中、ずっと見られている気がしたのだが、人影は無いので気にしないでおこうと思っていた。しかし、どうもそうはいかないようだ。 さっきからずっと気配は俺に近づいている。 俺は怪訝な顔をしながら、少しばかり歩き、そして、一気に走り出した、後ろの気配もぴったりついてくる。 俺は15段上に駆け上り、そして、ラグナブレイカーを抜き、振り向きざまに剣を一閃、 がぎいいいいん いやな音がして、ラグナブレイカーは奴が持つ手によって防がれた。 「お久しぶりですね幻の君さま」 そう言う奴は、魂を食らうもの、『ソウルイーター』。 「お前か・・・・」 俺はそう言って、もう一本剣を取り出す。 こっちは短剣のように見られる。しかし、これも撹乱の鞘にいれらているため短剣に見えるものの、立派な長剣だ。ラグナブレイカーとためを張れる位強力な・・・・ 俺は鞘から剣を抜き放つ。赤く硝子に似た刀身が輝く。銀の鍔、黒の鞘。 銘々、妖魔剣『幻魔』、俺と幻魔の君が作り上げた最高傑作とも言える剣だ。 俺の元々の流派は二刀流。滅多に幻魔を出すことは無い。 まあ、ただ単にめんどくさいからという理由が大きいが・・・・ 「おや、やりますか?」 最初からその気のはずなのに聞いてくるソウルイーター。 俺は不敵に笑うと、一気に躍りかかった。 続く・・・・ ######################################## 闇:さて、次回はもう再会します ファ:おい、戦闘シーンは? 闇:ソウルイーターが逃げたって事で・・・・ ファ:・・・・ 闇:それでは、今回はこの辺で〜 |