◆−The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜−水原夕輝 (2002/12/22 12:22:01) No.12259 ┣The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜 2−水原夕輝 (2002/12/22 12:47:02) No.12260 ┃┗きゃーっvv 男爵ーっv(違う)−ゆえ (2002/12/22 21:50:29) No.12276 ┃ ┗男爵だと猫耳つけないとvv(だから違)−水原夕輝 (2002/12/22 22:42:58) No.12277 ┣The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜3−水原夕輝 (2002/12/22 23:11:12) No.12278 ┃┣はじめましてv−にゅーよーく (2002/12/23 11:32:24) No.12280 ┃┃┗はじめまして!−水原夕輝 (2002/12/23 20:10:57) No.12292 ┃┣祝☆でびゅうv−ブラッド (2002/12/28 09:32:34) No.12417 ┃┃┗ありがとうございますvv−水原夕輝 (2003/1/7 20:50:16) NEW No.12663 ┃┗初めまして!−飛龍 青夏 (2003/1/7 09:00:31) NEW No.12645 ┃ ┗はじめましてですv−水原夕輝 (2003/1/7 20:53:26) NEW No.12664 ┗The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜4−水原夕輝 (2003/1/7 21:57:54) NEW No.12666 ┣きゃーv続きですね!−にゅーよーく (2003/1/8 00:30:24) NEW No.12675 ┣伯爵魔剣士に万歳vv−194 (2003/1/8 01:31:07) NEW No.12676 ┗Re:The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜4−飛龍 青夏 (2003/1/8 13:39:50) NEW No.12684
12259 | The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜 | 水原夕輝 E-mail URL | 2002/12/22 12:22:01 |
はじめまして。水原夕輝と申します。 この度初めてこちらに投稿させていただきます。 クリスマスも近いということでこんな話を書いてみました。 タイトルからも分るとおり有名なハンス・クリスチャン・アンデルセンの名作「マッチ売りの少女」のゼルアメ版パロディです。 オリジナルのキャラとかもぽつぽつ出てきますが、メインはゼルアメです。 ちなみにリナやガウリイは今回でてきませんが、ロディマスとゾルフは出張ってますので中年キラーな方はどうぞv(笑) あと、初心者ですので至らない点が多々あると思いますが、どうぞ温かい目で見てやってください。 それではどうぞv ■The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜 天を覆う暗闇の空から白い雪が静かに舞い降りる。 その日は朝からひどい寒さだった。 もうすぐ一年が終わろうとしているそんな時期、街道を歩く人々は皆凍えるような寒さに首をすくめ足早に行き交う。 彼らには帰る家がある。暖かい暖炉のある部屋に美味しい料理。そして自分を待っている愛しい家族。 目の前を通り過ぎていくそんな彼らを見つめていた一人の少女は小さく息をついた。 凍えた空気に少女が吐いた息が白く煙る。 街道の隅に立ちすくむ少女の身なりは酷い有様だった。 薄い膝丈の衣に薄汚れたエプロン。頭には何もかぶらず、足元を見れば何も履いていない。 いや、先刻ほどまでは薄っぺらではあったが確かに靴はあった。 しかし街道を猛スピードで走る馬車に撥ねられそうになった際に脱げてしまったのだ。 片方の靴は行き交う人々の中に埋もれ見えなくなり、せめてもう片方だけはと思った矢先に近くの浮浪者が転がっていた靴を持って逃げてしまった。 履くものを失った冷たい石畳の上の小さな素足は真っ赤になりひび割れてしまっている。 少女には何もなかった。暖炉の部屋も美味しい料理も、自分を待っている家族でさえ何一つ。 両親は既に亡く、自分を引き取った中年夫婦は少女をひどくこき使っていたから。 『いいか。それを全部売ってくるまでは家に帰ってくるんじゃない』 そういって少女に差し出されたのは籠一杯に入ったマッチの束。 こんなご時世にこんなものを買う人間など皆無に等しい。全部など無理に決まっている。 少女は腕に下げた籠の中を覗いて大きく息をついた。 籠一杯に入ったマッチの束は山のように残っている。 壁に背もたれて俯くと、さらりと肩口で揃えられた黒髪が冷え切った頬に影を落とした。 少女の名はアメリア。 古びたマッチを売り歩く可哀相な子。 「マッチはいりませんか。マッチはいりませんか」 しんしんと降り積もる雪の中、か細い声が微かに石畳に響く。 寒さと空腹で震えながらアメリアは必死にマッチを売り歩いた。 しかし、そんな彼女には目もくれず人々は非情に立ち去ってゆく。 全部売ってこいといわれたマッチは全部どころか一つも売れなかった。 このままじゃ帰れない。 「帰りたいとも、思わないけど」 ぽつりと呟いてアメリアは街道を少し外れた街の一角まで来ると、せめて雪を凌ごうと裏道にまわり二階の出窓がある家の下に腰を下ろした。 しかし、雪は凌ぐことは出来るが吹き付ける風と寒さはどうしようもない。 すでに感覚のなくなった両足をさすりながら、アメリアは小さな体を更に小さく縮こめた。 ふとどこからかチキンを焼くいい匂いがした。 そして大勢の楽しそうな笑い声。 「そっか。今日、クリスマスだっけ…」 やがて聞こえてきたクリスマスソングの合唱に耳を傾けながら、アメリアは天を仰いだ。 つぎつぎと降ってくる雪は止まることを知らない。 冷たい地面はどんどんアメリアから体温を奪っていくようだった。 かじかんだ手に息をふきかけ、赤から青へと変色した足をさする。 いくらそうやっても温もりなど得られるはずもなく。だが、何かしなければこのままでは凍え死んでしまう。 アメリアは寒さに震えながら横に置かれた籠へと目をやった。 おもむろにそれに手を伸ばすと、マッチの束から一本を取り出す。 商売物に手を出せば養夫婦は許さないだろう。 だが、どうせ売れなければ家に帰れないのだ。 かじかむ手でマッチを擦る。シュッ、という音ともに少女の辺りがうすら明るくなった。 その灯を見つめていたアメリアは目を見開く。 灯はやがて辺りを更に明るくさせた。何という輝き。何とよく燃えることか。 温かく輝く灯の上に手をかざすとまるで蝋燭…いや、蝋燭どころではない。それはまるで大きな暖炉の前に実際に座っているような温かさだった。 アメリアの顔が輝いた。 温かな目の前の暖炉に感覚のない足を伸ばして温めようとする。が、その瞬間暖炉は消え失せ、残ったものは手の中のマッチの燃えカスだけだった。 アメリアは慌てて新しいマッチを擦った。 ぽぅ、とアメリアの手の中でマッチの灯がともる。すると今度は目の前に豪華なご馳走が広がった。 美味しそうなケーキ、温かなスープ、香ばしい香りのパン。湯気を上げ、リンゴと乾しプラムがぎっしりと詰められた焼き鵞鳥。 ごくりとアメリアの喉が鳴る。 手を伸ばしそれらを食べようとするのだが、やはりその直前にご馳走は消え失せマッチの燃えカスがあるばかり。 もう一度マッチを擦ると、今度は色とりどりに輝く大きなクリスマスツリーが姿を現した。 アメリアは手を伸ばす。だが、ツリーの葉を掴もうとした手はむなしく宙を掻いた。 マッチの灯は消え、冷たくじめじめした地面と冷え切った空気だけが残る。 籠の中から新しいマッチを取り出そうとしたアメリアはふと手を止めた。 暖炉もご馳走もツリーも所詮は幻。簡単に手に入るものではないのだ。 空しくなってアメリアは籠を自分の脇に置くと最初そうしていたように膝を抱え体を小さく縮こめた。 寒さと飢えでどうしようもなかった。 行く当てもない、ならばこのまま死んでしまおうか。 それもいいかもしれないと、アメリアは小さく笑った。 どうせ、悲しんでくれる人もいないのだから。 養夫婦だって、くいぶちが一人減ったと悲しむどころか手を叩いて喜ぶだろう。 冷たい石畳の上に動く力すらも消え失せた重い体を横たえアメリアは静かに瞳を閉じた。 やがて寒さも飢えもなくなっていった。 ただ、無性に眠かった。 |
12260 | The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜 2 | 水原夕輝 E-mail URL | 2002/12/22 12:47:02 |
記事番号12259へのコメント ゼルアメ版「マッチ売りの少女」その2です。 ようやくゼルガディスさん登場です。 伯爵です。伯爵!(やったね!) ■The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜 2 伯爵の称号を持つ正統なる貴族グレイワーズの若き当主であるゼルガディスは実に不有意義な時間を過ごしていた。 煌びやかな広いホールの隅に立ち、ワインの入ったグラスを持ったまま口につけようとはせずただ窓の外の降り続く雪を眺める。 「あの、グレイワーズ伯爵」 ふと背後から声をかけられゼルガディスは振り返った。 年は15・6だろうか。どこぞの貴族のご令嬢か、高価そうな薄い桃色のドレスを身に纏った女性が頬を染めながらそこに立っている。 「なにか?」 「いえ、あの。よろしければ私のダンスの相手をしていただければと思いまして…」 またか、と心のうちに呟いてゼルガディスは令嬢の手をとるとその甲に軽く口付けた。 「申し訳ありません。レディ。実は先日足を痛めまして、ダンスは控えているのですよ」 「まあ、そうでしたの。あの、どうぞお大事になさって」 「ありがとうございます」 一礼してゼルガディスは静かに笑った。 その微笑に令嬢は頬を更に染める。 令嬢だけではない。遠巻きに見ていた女性達からも感嘆の溜息が漏れた。 それほどに実に整った顔(かんばせ)をしているのだ。彼は。 やや細身ではあるがしっかりとした体格で長身の体を包む黒のタキシードが実によく似合う。 人目を引く輝かんばかりの銀の髪と少し長い前髪の奥にある晴れた空の色をした涼しげな瞳。 容姿がこれだけ整っている上に身分も文句なしとあれば寄ってくる女性は後を断たない。 先程からひっきりなしにダンスの相手を申し込んでくる女性達を適当にあしらいながら、ゼルガディスは胸のポケットから金の懐中時計を取り出し時刻を確認すると踵を返した。 「お館様、もうお帰りですか?」 大きな屋敷から一人出てきたゼルガディスに、玄関で控えていた従者が声を掛けた。 がっしりとした体格の中年男性である。名はロディマスという。 「痛めた足が疼いてな。早々に退出させてもらった」 そう言いながらゼルガディスはロディマスが開けた馬車の中にシルクハットを投げ入れると身軽な動作で中に乗り込んだ。 それを呆然と見ていたロディマスはやれやれと肩をすくめる。 「…どこの足をお痛めになったんだか」 ロディマスは苦笑し扉を閉めた。 馬車の御者台に腰をおろし手綱を取るロディマスの背に向かってゼルガディスは口の端を上げた。 「ああ、それとも血圧の高い従者を寒い中待たせているのが心配で、と言った方がよかったかな」 「ご心配いただき恐縮ですが、お館様がもう少し大人しくしていただければ私の血圧が上がることもありますまいて」 「悪かったな。落ち着きがなくて」 「ご自覚がおありでしたら結構。しかしこうも早く帰られてはまたゾルフがうるさいですぞ」 手綱を引きながらロディマスはからからと笑った。 ゆっくりと動き出す馬車のなかでゼルガディスは顔を顰める。 「そうだったな。またあいつのグチに付き合わなきゃいかんのか…」 「ゾルフも必死なのですよ。グレイワーズ家の執事として先代のレゾ様より貴方のお世話を任されているのですから。グレイワーズ家のご当主となられたからには、それにふさわしい奥方をと考えるのは仕方ありますまい」 「だからといってあんなクリスマス舞踏会と称した集団見合いに行かせるのはどうかと思うぞ」 「お目にかかった方はおられませんでしたか」 ふん、と鼻を鳴らしてゼルガディスは馬車の窓枠に腕をかけ頬をついた。 「どいつもこいつも金にものをいわせて着飾った連中ばかりだ。見てて吐き気がする」 うんざりした口調でぼやくゼルガディスを肩越しに見やり、ロディマスは小さく息をついた。 いくつもの馬車が忙しなく行き交う中、ゼルガディスの乗っている馬車はゆっくりと走る。 少しでも時間稼ぎにとロディマスが気を利かせてくれているのだ。 しかし、どこか寄り道でもしない限りこのまま帰れば舞踏会を抜け出してきたことは明白になってしまう。 かといって今は寄り道する気分にもなれなかった。 大人しくゾルフの説教でも受けてさっさと寝るのが一番かもしれない。 実につまらないクリスマスだ。 流れ行く街の風景にぼんやりと目をやりながら溜息をついたゼルガディスはふと眉を寄せた。 街の一角、裏路地に続く道の隅になにか灯りのようなものを見つけたのだ。 「ロディマス。止めてくれ」 とっさにゼルガディスが声を上げる。 慌ててロディマスが手綱を引くと2匹の馬が小さく嘶いた。 馬車が止まるか止まらないかの時点で既にゼルガディスは扉を開けると地面に降り立っていた。 ふわり、と纏った黒のマントが宙を舞う。 「どうなされました?」 御者台から声を掛けるロディマスにゼルガディスは振り返った。 「しばらくここで待っててくれ」 「お館様?」 「すぐに戻る」 ロディマスの返事も聞かすゼルガディスは身を翻した。 すっかり雪に覆われつつある石畳を踏みしめながらゼルガディスは不思議な気持ちに包まれていた。 いやに気分が高揚している。 幼い頃、よく祖父の部屋に忍び込み宝探しをしていた。未知なるものへの好奇心、何か素晴らしいものを見つけるかもしれないという高揚感。そう、あの気分によく似ている。 行き交う人々の合間を縫い、ゼルガディスは裏路地に入った。 しかし、そこは人気のない薄暗い道があるばかり。 よく考えれば妙な話である。こんな所に灯りなどないはずなのだが。 ゼルガディスは首を捻った。 だが、確かに自分が見たのは灯りだった。蝋燭のような微かな光ではあったが見違いではない。 人が入らないためか地面がすっかり雪で隠れているそこを歩いていたゼルガディスはふと足を止めた。 2階の出窓が雪を凌がせたか、そこの一角だけ白い石畳が別空間のようにその存在を示している。 そしてそこにボロボロの服を纏った少女が静かに横たわっていた。 何も履いていない足元にはマッチが散乱し、そのマッチが入っていたのだろう籠は半分雪に埋もれていた。 青を通り越して既に真っ白になった血の気のない顔にどくん、と心の臓を鷲掴みされたような感覚がゼルガディスを襲う。 反射的にゼルガディスは横たわる少女に駆け寄るとその前に片膝をついた。 手を伸ばしその頬に触れてみる。 氷のように冷え切ったその頬に眉を寄せて、ゼルガディスは小さな体を抱き起こした。 だらり、と枝のように細い腕が力なく地面に垂れる。 「おい…おい」 ぐったりと意識のない少女の頬を何度か軽く叩くと乾ききった唇が微かに動いた。 生きている。 とっさにゼルガディスは自分が着ていたマントを外すと少女の体をくるみ抱き上げた。 死なせてはならない。 今ゼルガディスの頭の中にはこの事しかなかった。 まるで重さというものを感じさせない少女の冷え切った体を抱えたままゼルガディスは路地裏を出る。 彼らが去った後。 少女が横たわっていた場所に転がっていたマッチの一つが突然ぽっ、と灯りをともした。 ゆらゆらと何かもの言いたげに小さな灯はゆらめき、やがてふっ、と掻き消える。 燃えカスとなったマッチから白い煙が静かに立ち昇り、やがてその姿は降り積もる雪に隠れていった。 |
12276 | きゃーっvv 男爵ーっv(違う) | ゆえ URL | 2002/12/22 21:50:29 |
記事番号12260へのコメント こちらでは初めましてですの、ゆえでございますvv 【書き殴り】初投稿おめでとうございますv もう、投稿されるという電波を受けまして、早く読みたくて早く音読したくってたまりませんでした(><) クリスマスですわっvv そして話がマッチ売りの少女アメリアっ! あああああああああああっおねーさんがっ籠の一つや二つ買ってあげたくっちゃうじゃないですかっ!!←腐女子 寒い中健気にがんばったけど、倒れてしまったアメリア少女を拾うのは、ほたほたと歩く彼・・・・じゃなくって、伯爵様ゼルvv あら、男爵じゃないのですな(笑) でも身のこなしというかソツのないレディのあしらい方は、堂に入ってますわっ(笑) けどゾルフが執事とは、そりゃ小言を聞くのは大変で御座いましょうv ロマゾフは御者、と、いうことはあの彼。いや、一匹(酷) ・・・・・ディルギアはやはり番犬なんだろうか・・・・・わおーん。 いや、そういう事を気にしてないで、伯爵様ですよ、ゼルですわっ。 これからきっと拾った・・・でなくって助けたアメリアを看病しまくりなんでしょうねっvv 嗚呼、伯爵と少女。 ・・・・なんて萌える設定なんざんしょvv なんかもう暴走しまくってるレスなのですが、続きを楽しみにしておりますですvv |
12277 | 男爵だと猫耳つけないとvv(だから違) | 水原夕輝 E-mail URL | 2002/12/22 22:42:58 |
記事番号12276へのコメント レスありがとうございますvゆえさんvv >寒い中健気にがんばったけど、倒れてしまったアメリア少女を拾うのは、 >ほたほたと歩く彼・・・・じゃなくって、伯爵様ゼルvv とうとう彼も拾い物の名人となってしまいましたか、伯爵(笑) 実は伯爵の本当の姿はねず…(げふんげふん) いやだなぁ、そんなわけないじゃないですかv ……でもいいな、そのネタ(ぼそ) >ロマゾフは御者、と、いうことはあの彼。いや、一匹(酷) >・・・・・ディルギアはやはり番犬なんだろうか・・・・・わおーん。 ロマゾフ!ロディマス攻!(ツッコミ所違) …失礼。 ああ!ディルギア忘れてました!そうか!番犬か! 伯爵のお屋敷には番犬は必須ですね! じゃあディルさん犬で!(酷) >嗚呼、伯爵と少女。 >・・・・なんて萌える設定なんざんしょvv > >なんかもう暴走しまくってるレスなのですが、続きを楽しみにしておりますですvv ありがとうございますv頑張ります!時期ネタなのでちょっと必死v |
12278 | The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜3 | 水原夕輝 E-mail URL | 2002/12/22 23:11:12 |
記事番号12259へのコメント 若く美しい(笑)伯爵様に助けられたマッチ売りの少女・アメリア。 さて、この薄幸の少女の運命はいかに。 ゼルアメ版「マッチ売りの少女」第三幕の幕開けです。 ■The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜 その3 「ロディマス、扉を開けろ」 街を行き交う人々の間を縫って現れた主人にロディマスは眉を寄せた。 「お館様?」 「早く!」 ゼルガディスらしからぬ切羽詰ったような声にロディマスは御者台から飛び降りると馬車の扉を開ける。 そして、ようやく彼の腕の中にいる少女の存在に気付いた。 「お館様、その娘は?」 「後で説明する。とにかく急いで屋敷に戻ってくれ。凍死寸前なんだ」 ゼルガディスのマントにくるまれた血の気のない少女の顔にロディマスは小さく息を呑むと、深く頷きゼルガディスが少女を馬車の中へ運んだのを確認し馬車の扉を閉めた。 「飛ばしますから、しっかり掴まっていてください」 御者台に上ったロディマスはそう言うが早いか手綱を大きく叩いた。 馬が一際大きく嘶き馬車が走り出す。 がたがたと揺れる馬車の中、ゼルガディスは腕の中の少女を見下ろした。 意識を取り戻す気配はない。ただ死んだように昏々と眠っている。 痩せこけた体、薄汚れた衣服。そして、その恐ろしく白い顔にゼルガディスは知らず唇を噛んだ。 彼の胸に宿るは向ける矛先のない怒り。 まるで氷そのものを抱いているかのような錯覚さえ覚えさせる少女の冷えた体をゼルガディスは強く抱きしめた。 「…死なせるものか」 無意識に出たゼルガディスの呟きが聞こえたのか、御者台のロディマスは無言で手綱を再度強く叩いた。 ロディマスの見事な手綱さばきで彼らを乗せた馬車は驚異的な速さで屋敷へと辿り着いた。 大きな玄関の前に横付けされた馬車から降り立ったゼルガディスは慎重に少女を抱きかかえると御者台に乗ったままのロディマスを仰ぐ。 「ロディマス、悪いがこのまま車を走らせて医者を連れてきてくれ」 「承知しました」 そういってロディマスは手綱を引く。 走り去る馬車を見送ってゼルガディスが屋敷へ入ろうと踵を返したその時だった。 バンッ、と目前の玄関の扉が勢いよく開かれたかと思うと顔を真っ赤にした背の高い男性が飛び出してきた。 「ゼルガディス様っ。あれほど抜け出すなとこのゾルフしかと念を押したはずですぞっ」 中々に整った顔立ちの渋い中年男の名はゾルフ。グレイワーズ家の執事にしてゼルガディスのお目付け役でもある。 品よく蓄えた髭をひくつかせながら目じりを吊り上げたゾルフにゼルガディスはさして気にする風でもなく平然と彼の横を通り過ぎる。 「ゼルガディス様っ」 「うるさい。説教は後で聞く。ゾルフ、風呂の湯は張ってあるか」 「は?」 間の抜けた声を上げゾルフはゼルガディスを見下ろした。 「湯浴みでもされるのですか?」 「俺じゃない。こいつだ」 「こいつ?」 ゾルフはきょとん、とした顔でゼルガディスの腕の中を見る。 「!!??」 そして次の瞬間、マントの中で眠る少女に声にならない声を上げながら後退った。 「ゼっ、ゼルガディス様っ!?そ、そそそそその娘はっっ??」 「説明は後だ!いいから湯を張ってこいっ!」 「は、はいっ」 少々苛ついたゼルガディスに叱咤され、ゾルフはわけが分からぬまま何故か自分が風呂場へと走り浴槽に湯を張る羽目になったのだった。 その晩、グレイワーズ家は主人が瀕死の少女を連れ帰ったことで天と地がひっくり返ったような騒ぎになったのは言うまでもない。 |
12280 | はじめましてv | にゅーよーく E-mail | 2002/12/23 11:32:24 |
記事番号12278へのコメント はじめまして。 にゅーよーくと申します☆ 題名にひかれて見てみれば、私好みなお話が。(ゼルアメ好きv) 雰井気もぐっとで、さらにゼルが伯爵…v 思わずにやりとしてしまいますね。(^^) ゼルアメということなのでこの先の二人の関係が楽しみです。 アメリアには幸せになって欲しいです。 短いですがこの辺で。 続きが楽しみなにゅーよーくでした☆ |
12292 | はじめまして! | 水原夕輝 E-mail URL | 2002/12/23 20:10:57 |
記事番号12280へのコメント はじめましてです^^ レスどうもありがとうございましたv >題名にひかれて見てみれば、私好みなお話が。(ゼルアメ好きv) >雰井気もぐっとで、さらにゼルが伯爵…v >思わずにやりとしてしまいますね。(^^) >ゼルアメということなのでこの先の二人の関係が楽しみです。 ありがとうございますv これは兎にも角にも超絶かっこいい(笑)伯爵様なゼルが書きたくて始めたお話です。 至らない箇所もあるかとは思いますが、少しでもお楽しみいただければ幸いです。 >アメリアには幸せになって欲しいです。 もちろん責任持って幸せにしますっ(><) やっぱ愛だろ!愛!(ネタ古) |
12417 | 祝☆でびゅうv | ブラッド URL | 2002/12/28 09:32:34 |
記事番号12278へのコメント こんにちはですv そしてこちらでは初めましてになりますのですねっ!←ハイテンション ブラッドです。 この度は、書き殴りさんデビュウおめでとうございます! するかも〜ってなお話を聞いてから、何度この日を待ちわびたことかっ!! めでたいですわっ!! にもかかわらず、レスが遅くなりまして申し訳ないです(><) それにしても、伯爵ですかっ! 伯爵ゼル! 伯爵魔剣士vv やっぱり、某猫の男爵が浮かんでしまった私をお許し下さいませ(ぇ?) にしても、素敵ですぅぅvvvvv 伯爵ってなんか、その響きだけでいいv って感じですわ(笑) >若く美しい(笑)伯爵様に助けられたマッチ売りの少女・アメリア。 えぇ。そのとおりです(爆) 若く美しい伯爵様ですわv にしても、なんちゅうツボ設定! マッチ売りの少女とは、さすが先生! いいとこに目をつけましたわ。 にしても、姫がマッチ売りの少女だったら私、もうおねーさんがダース単位で買ったげるわっ! そして、なんだか淑女の扱いがうまいぞ! 姫を助けたぞ! 魔剣士(爆) よかった、哀れじゃないねっ(キラ☆) やっぱり、なんだかんだいって魔剣士はかっこいいんですよ。うん(笑) ではでは、続き楽しみにしておりますですっvv ブラッドでした。 |
12663 | ありがとうございますvv | 水原夕輝 E-mail URL | 2003/1/7 20:50:16 |
記事番号12417へのコメント あわわわわわ;お返事多大に遅れてごめんです;ブラッドさん;; レスありがとうございましたーvv > それにしても、伯爵ですかっ! 伯爵ゼル! 伯爵魔剣士vv > やっぱり、某猫の男爵が浮かんでしまった私をお許し下さいませ(ぇ?) やはり猫男爵をお浮かべになられるのですね(笑) でもやっぱり男爵より伯爵の方がゼルやんに似合うんじゃないかなーと。 > そして、なんだか淑女の扱いがうまいぞ! 姫を助けたぞ! 魔剣士(爆) 鼻で笑っちゃいますよね!なにスカしてんのさ、魔剣士って感じですv 続き頑張りますんでまた更新見かけたら呼んでやってください^^ |
12645 | 初めまして! | 飛龍 青夏 E-mail | 2003/1/7 09:00:31 |
記事番号12278へのコメント 初めまして、こんにちは。飛龍 青夏といいます。 題名を見ているうちに気になって読んでみたら、なんともすばらしいお話!マッチ売りのアメリアとかっこいい伯爵ゼルガディス!姫・・・なんと薄幸なのだろうか・・・。さびしげな彼女の描写がとても良いと思います。 もとからゼルアメは好きだったのですが、これを読んでたらさらにはまりそうに。ゼルってかっこいいけど優しいんですよね〜。アメリアは原作世界だと正義の少女一本道ですが、こういった話だと純粋さとか可愛さとか弱さとかが出てていいですよね。 続きに期待します!では。 |
12664 | はじめましてですv | 水原夕輝 E-mail URL | 2003/1/7 20:53:26 |
記事番号12645へのコメント レスありがとうございました! > 題名を見ているうちに気になって読んでみたら、なんともすばらしいお話!マッチ売りのアメリアとかっこいい伯爵ゼルガディス!姫・・・なんと薄幸なのだろうか・・・。さびしげな彼女の描写がとても良いと思います。 ありがとうございますv すっかり季節外れな話になってしまいましたが、とりあえず冬が終わる前に完結させるべく頑張ります。 また更新見かけたら読んでやって下さいませ^^ |
12666 | The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜4 | 水原夕輝 E-mail URL | 2003/1/7 21:57:54 |
記事番号12259へのコメント クリスマスは当に過ぎて挙句の果てには正月まで過ぎ去ってしまいました。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 いつの間にやら季節外れな話となってしまいましたが、気にせず読んでいただけると幸いです。 ってなわけで。 ゼルアメ版「近藤真彦売りの少女」第四幕の幕開けです。 ……… 誰かつっこんでやってください。 ■The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜 その4 凍死寸前だった少女は風呂場でその体を温められた後、屋敷の一角にある部屋に移された。 その少女が眠る部屋の前では屋敷の主であるゼルガディスが廊下の窓脇に立ち、何をするわけでもなくただ壁に背をもたれて外を眺めている。 その横には不安げな表情の従者ロディマスが付き添い、そして主から事の経緯を聞かされた執事のゾルフはそわそわと落ち着きなく部屋の前を行ったり来たりとしていた。 「ゾルフ、少しは落ち着いたらどうだ」 ドアの前でウロウロするゾルフに向かって少々呆れた顔のロディマスが口を開く。 その声でゾルフはぴたりと足を止めた。 「そう言うがな、ロディマス。これが平然としていられる状況か。大事な舞踏会をほっぽりだして帰ってきたかと思えば死にかけているどこの馬の骨かも知れぬ娘を連れ帰ってきて!ああ、もう私は先代様になんと説明すればよいのか…」 「亡くなられた先代様の心配をしている場合ではなかろう。どこの娘かは知らないが、まだ年端も行かぬ少女が生死の境を彷徨っておるのだ、同じ人間としてそちらの心配をするべきではないのか?」 「だが…!」 溜息をつきながら答えるロディマスにゾルフが食って掛かろうとした時だった。 がちゃり、と部屋のドアが開かれ年老いた女性が顔を覗かせた。 メイド頭のローラである。 「何を騒いでいるのです。ゾルフ、ロディマス」 年の功というのか、60をとうに越す年季の入った迫力のある顔に二人は沈黙する。 3人共に先代より仕えているグレイワーズ家の古株であるが、ゾルフ、ロディマスの母にも近い歳であるローラにはどうも昔から頭が上がらないようである。 大人しくなった二人に満足し、ローラは険しい表情を和らげ窓脇に立っているゼルガディスを見た。 「お館様、お医者様の診察が終わりました。どうぞ、中へ」 ローラに促され、ゼルガディスは静かに頷くと寄りかかっていた壁から身を起こし部屋へと入っていく。 その後を慌ててゾルフとロディマスが我先にと慌しく後を追った。 が、ドアの入り口に立つローラに一睨みされ、二人は彼女の前で揃ってその背筋を伸ばし直立する。 「…くれぐれも中ではお静かに願いますよ。二人とも」 淡々とした口調のローラはそう釘を刺し、二人を中へ招き入れると静かにドアを閉めた。 部屋の中は赤々と燃える暖炉の火で十分に暖められていた。 大きな屋敷にふさわしく広い間取りの部屋には高価な調度品が置かれている。部屋からテラスへと出ることが出来るフランス窓の外を見れば、まだ雪が降り続いているようだ。闇の中で一際輝く白い雪が次々と舞い落ちている。 一角に置かれた天蓋付きのベッドの横にはグレイのスーツに身を固めた初老の男性が立っていた。 先刻ロディマスが連れてきた医者である。 医者は部屋に入ってきたゼルガディスに目を留めると、穏やかな顔で柔らかく微笑んだ。 「ご安心ください。命に別状はありませんよ。ですが、危ないところでした。もう少し遅ければ取り返しのつかない事になっていたでしょう」 医者の言葉に、ゼルガディスの後ろでロディマスがほっ、と息をついた。 メイドが用意したボウルの中の湯で手を洗いながら医者はただ、と続ける。 「両足の凍傷が酷いですな。それに、もともとの栄養失調もあって衰弱も著しい。しばらくは絶対の安静と十分な養生が必要かと」 「わかりました。どうもご足労かけました」 そう言ってゼルガディスは頭を下げた。医者は照れたような顔で首を振る。 「いやいや、とにかく間に合ってよかった。目が覚めたら暖かいスープでも食べさせてあげなさい」 「はい。ありがとうございました。ロディマス、先生をお送りしてくれ」 「承知しました。さ、先生」 ゼルガディスに頷いてみせると、ロディマスは医師を促し部屋を出て行った。 それを見送ったゼルガディスはベッドへと歩み寄り、白いシーツの中で眠り続ける少女を覗き込んだ。 まだ青い顔をしているがいくらかマシになったようだ。浅かった呼吸が今は随分と落ち着いている。 手を伸ばしその頬に触れてみる。 痩せてはいるが柔らかい感触。外に降る雪のように白い滑らかな肌はまだひんやりとしていた。 「…それにいたしましても。こんな寒空の下あのような薄着で街中に倒れていたなんて…一体どのような家庭で育ったのでしょう。湯浴みさせた時のこの子の痩せ様には思わず目を背けたくなる思いでした。きっとロクに食事さえも摂っていなかったのだと思います…可哀相に…」 ゼルガディスの背後でローラが声を詰まらせながらエプロンの裾で目頭を軽く押さえた。 彼女には昔、流行り病で亡くした幼い娘がいた。おそらくそれを思い出したのだろう。 背後で鼻をすするメイド頭を振り返るとゼルガディスが苦笑した。 「ローラ」 諭すように声を掛けるとローラは我に返ったようにエプロンの裾を離し顔をあげた。 「ああ、申し訳ありません。いやですわ、年をとるとどうも涙もろくなってしまって…」 鼻の先を少し赤くしたローラが恥ずかしげに言うのにゼルガディスは軽く首を振る。 仕事には厳しい彼女だが情に脆い面も持つ女性でもある。 幼いころより傍で世話をしてくれた彼女は祖母にも近い存在といってもいい。 怒ると怖いが、実の孫のように可愛がってくれた。 ゼルガディスは小さく笑う。 「ローラ。この娘をしばらく看ていてほしいんだが」 ゼルガディスの言葉にローラは二つ返事で頷いた。 「ええ、ええ。承知しております。お医者様も命に別状はないと仰られましたし時期に目も覚めましょう。ここは私に任せまして、お館様もお休みになられてくださいませ」 ゼルガディスは再び眠り続ける少女を見下ろした。 規則正しい寝息を立てる少女の額にはりつく黒髪を指でそっと払う。 しばらくじっと少女の寝顔を見つめていたゼルガディスはその目を細めると僅かに屈めていた腰を上げた。 踵を返し眠る少女に背を向けると扉へと向かう。 「…後を頼む」 「はい」 部屋を出る間際、ドアのノブにてをかけたままそう告げるゼルガディスにローラが静かに頭を垂れた。 |
12675 | きゃーv続きですね! | にゅーよーく E-mail | 2003/1/8 00:30:24 |
記事番号12666へのコメント こんばんわ。 今日は始業式でした。 寒かったことだけが記憶に残っているにゅーよーくです☆ もう続きを発見してミラクルハッピーですv(何) >ゼルアメ版「近藤真彦売りの少女」第四幕の幕開けです。 近藤真彦って…誰ですか…? >「…それにいたしましても。こんな寒空の下あのような薄着で街中に倒れていたなんて…一体どのような家庭で育ったのでしょう。湯浴みさせた時のこの子の痩せ様には思わず目を背けたくなる思いでした。きっとロクに食事さえも摂っていなかったのだと思います…可哀相に…」 うううううううっ…。(TT) アメリアーっ! 誰だこんな目に合わせた奴っ! ゼルガディスにはアメリアを幸せにしてもらわないと困ります。 もし幸せに出来なかったら私が丑の刻参りを実行いたしますので!(まて) がんばれ伯爵! ところで「water field」の水原先生だったんですね! …HPのアドレス見て気づきました…。 すみません。<(_ _)> 実はファンですv ちょくちょくサイトを拝見させていただいてます。 水原先生の絵すっごく好きです。 きれいで…。(///) 興奮気味のにゅーよーくでした☆ |
12676 | 伯爵魔剣士に万歳vv | 194 E-mail | 2003/1/8 01:31:07 |
記事番号12666へのコメント こんにちは水原さん。194です。 実は前からひそかにこっそりと読み逃げしておりました。 伯爵魔剣士さんと幸薄少女のアメリア。 くぅ〜(>_<)なんとも萌える設定ですね!! 従来のマッチ売りの少女をこんな風にゼルアメ色に染めるなんてさすが水原さん です! アメリアも助かったことですし、この後の二人の展開を楽しみにしてます。 それにしても魔剣士が伯爵なんて似合いすぎ。彼なら言い寄る女性は数知れず。 なのに女性にはあまり興味の無いよいうで。そんな彼がアメリアが目覚めたとき どのように接するのか今から楽しみにしております。 ではでは。 P.S. >ゼルアメ版「近藤真彦売りの少女」第四幕の幕開けです。 ↑ 大ウケしました(笑) |
12684 | Re:The Little Match Girl 〜聖なる夜の贈物〜4 | 飛龍 青夏 E-mail | 2003/1/8 13:39:50 |
記事番号12666へのコメント こんにちは。飛龍 青夏です。 >クリスマスは当に過ぎて挙句の果てには正月まで過ぎ去ってしまいました。 >皆様いかがお過ごしでしょうか。 いやあ、正月はのんびりまったりとすごしておりました。これから学校で忙しくなりそうです。 >ゼルアメ版「近藤真彦売りの少女」第四幕の幕開けです。 ご、ごめんなさい、わかりませんでした・・・(汗)。 >「…それにいたしましても。こんな寒空の下あのような薄着で街中に倒れていたなんて…一体どのような家庭で育ったのでしょう。湯浴みさせた時のこの子の痩せ様には思わず目を背けたくなる思いでした。きっとロクに食事さえも摂っていなかったのだと思います…可哀相に…」 ああ・・・哀れなアメリア・・・。薄着に裸足では凍死しかねませんしね・・・。凍傷は治るのでしょうか。 ゼル伯爵っ!どうか姫を幸せにしてやってくださいっ! ところで、以前にも見たことがあったのですが、再びHPを拝見させていただきました。すばらしい絵の数々・・・!水原夕輝さまの絵はかなり好みです。色とかも綺麗で・・・。 では、次回も楽しみに待ってます! |