◆−使命を守りし者 8 第五部 真実の音−gure-to masa (2002/12/27 14:50:54) No.12394 ┣使命を守りし者 8 第六部 安息の日々−gure-to masa (2002/12/27 21:54:11) No.12403 ┃┗Re:使命を守りし者 8 第六部 安息の日々−D・S・ハイドラント (2002/12/27 22:31:44) No.12409 ┣使命を守りし者 8 第七部 戦いの序曲−gure-to masa (2002/12/28 23:43:41) No.12428 ┃┗Re:使命を守りし者 8 第七部 戦いの序曲−D・S・ハイドラント (2002/12/30 19:25:00) No.12448 ┣使命を守りし者 9 少しの休憩 −gure-to masa (2003/1/3 13:40:26) No.12533 ┣使命を守りし者 10 第一部 第二の人生−gure-to masa (2003/1/3 16:41:32) No.12539 ┃┗Re:使命を守りし者 10 第一部 第二の人生−D・S・ハイドラント (2003/1/3 20:48:47) No.12542 ┃ ┗Re:使命を守りし者 10 第一部 第二の人生−gure-to masa (2003/1/4 00:24:47) No.12546 ┗使命を守りし者 10 第二部 最後の仕事の前に−gure-to masa (2003/1/4 22:07:41) No.12565 ┗Re:使命を守りし者 10 第二部 最後の仕事の前に−D・S・ハイドラント (2003/1/5 22:14:18) No.12600
12394 | 使命を守りし者 8 第五部 真実の音 | gure-to masa | 2002/12/27 14:50:54 |
「ガ〜〜ヴ〜〜〜!!」 その甘ったるい声に私は唖然とし、身の前の光景にただ呆然とするしかなかった。 それも仕方の無いことだ。 神族でも高位に位置する水竜王様が、何処の馬の骨とも知れない男に抱きついた上に、接吻までしてくれば長年仕えて来た私も目を疑いたくもなる。 「久しぶりだな、アクア……」 「ほんとね…アナタがここに来るのわ」 (夢なのか……私は悪い夢でも見ているのか……) まるで恋人が再開したような会話に私は頭を抱えていた。 すると頭を抱えている私にようやく気づいたのか、2人が心配そうに見ている。 「どうしたの、セフィクス?」 「病気か?」 「……そうじゃありません……」 そう言って、私は体勢を立て直した。 こんな事で動揺しては水竜王様御付の巫女など束ねられません。 「で、こちらの御方――ガーヴ様とはどんな御関係でしょうか?」 「どう見ても、恋人だろう?」 「そうよ。アナタもエアロールがいるでしょう?」 「………」 期待(?)通りの答えに、私は沈黙した。 水竜王様にも恋人いたのか………そんな事を思いながら、更なる疑問をぶつけた。 「いつ頃からお知り合いに?」 「約140年前かしら?」 ブッッフ!!!! 思いきり私は吹き出した…… 140年前と言うと、ちょうどこの私がダークエルフの村で生まれる前の年ではないか?(この時、セフィクスは139歳です) どう見ても、このガーヴなる者は人間……幾ら長寿者でも生きて130歳だ。 しかし、この男は若い。どう見ても、20歳後半の男性にしかみえない。 (もしかして、魔族と契約でもしてるのかしら?) 「そう見えても、人間にしてはお若いですね〜〜。どうしたら、そうなるんですか?」 「そう言えば言ってなかったわね…彼、魔族よ」 「ハッ!?」 意外な返答に、私は唖然とするしかなかった。 魔族……それは、水竜王様を含む神族の宿敵…… 「で、どんな地位にいるんですか?」 「魔王五腹心の1人の、魔竜王よ」 カッチン!!!!!!!!!!! 私は一瞬石化した。 魔王五腹心……魔竜王……… この時、私は世界が混乱しているように見えた。 私が回復するのに、十分もかかってしまった。 私の回復を待ってから、水竜王様から直々に説明されました。 「あれは、神魔戦争の終戦直後だったわ…… カタートの近くに降臨した私の最初の相手が彼だったのよ」 「じゃ、なんで恋人関係なんですか?」 「その時、さすがに決着が着かなかったのよね。 けど、私が転んで崖から転落したときにガーヴが助けてくれたの。 その時に胸がキュンとしたのよ……いわゆる一目惚れって奴よ!!」 「で、こうして時々お忍びでデートしてるって訳だ」 2人の説明を聞きながら、私はこう思っていた。 (お似合いのカップルだな……) 慈母の精神を持つ水竜王様と絶対的は破壊力を持つガーヴ様…… 水竜王様をガーヴ様が守り、傷ついたガーヴ様を水竜王様が癒している…… 少なくとも私はそんな事を思っていた。 「で、ガーヴ…どうしてここまで来たの? いつもなら、あそこで待ち合わせのはずなのに?」 「さすがにそうも言ってられなくてな……」 ガーヴ様はそう言いながら、私が注いだ紅茶を飲み干した。 「冥王の陰険野郎が、遂に本拠地確保に動く事を決めたんだ」 「何処なの?」 「ここだよ……このカタート山脈がだ」 『!!??』 私と水竜王様に驚きの表情が浮かんだ。 魔族によるカタート侵攻……神魔戦争以来の大戦争になるであろう。 「そう……でも他にもあるんでしょ?ここに来た目的は?」 「ああ、ついでに水竜王バトルロイヤルに参加するためにな」 ガーヴ様は笑いながら、紅茶のカップをテーブルに置いた。 後に降魔戦争と呼ばれる戦争まで、後3ヶ月と迫っていた…… やっと3分の1が終了した…… そして、今日は私gure-tomasaの第17回目の誕生日でございます!! 遂に、17歳……18禁本を堂々と買えるまであと1年…… さあ、頑張っていきましょう。 そして、紅白見ながら酒のみぞ!!では、さいなら!! |
12403 | 使命を守りし者 8 第六部 安息の日々 | gure-to masa | 2002/12/27 21:54:11 |
記事番号12394へのコメント あの日から一夜明け、私は水竜王様勅で水竜王バトルロイヤルが開催される 3日後まで魔竜王様のお世話をする事になった。 「おはようございます、ガーヴ様」 ミサをサボるついでに、客室に泊まっている魔竜王様を起こしに行った。 そこには、すでに魔竜王様の姿は無かった。 心配になって窓を開けると、下で長剣を振るう魔竜王様の姿があった。 「そこに居られたのですか?」 「おお、セフィクスか?」 魔竜王様がそう言っている合間に、私は窓から飛び降りた。(2階) 見事に着地すると、魔竜王様から一発ゲンコツを食らいました。 「何で飛び降りてくる?」 「その方がより早いですから……それにダークエルフの村でこれ位の高さの崖 から飛び降りた事もありますから、問題はありません」 「もう少し、女の子らしく出来んのか?」 「私は女である前に、巫女であり戦死である事を自認しています」 「戦士…だと?」 「はい、私はこの神殿でも最強を誇る戦士です」 私の答えに疑問を持ったのか、魔竜王様は少し笑みを浮かべました。 「そうか……なら、今から俺と勝負でもするか?」 「遠慮します……高位魔族である貴方様に戦いを仕掛けるのはまだ私では…… しかし、その結果も3日後の大会決勝で分かりますよ」 「どうしてだ?もしかして、予言でもあるのか?」 「いえ、既に昨日の段階でトーナメント表は完成し、私と貴方様は双方が 決勝に勝ち進まない限り、当たる事は有りません」 私の説明に、魔竜王様は機嫌を良くしたのか長剣を鞘になおしました。 「そうか…なら、決勝まで来いよ」 「言われなくても、その予定です」 私はそう言って、魔竜王様の前を後にした。 私が職務を終え町に買い出しをしに行くと、既に町のあちこちでトーナメント表が 張られ予想などが飛び交っていた。 「今年もセフィクス様の勝ちだろうよ」 「いや、今年こそエアロール殿だろう」 「そうとも言えんぞ!!今年は世界各地から戦士が集まってるんだ!!」 「そうそう!!大穴あるぞ、絶対!!」 そんな声を聞きながら、私は町にある一魔道士協会に向かった。 そこに入った私は、無断で金庫に入った。 そこの最奥にある1本の剣の前で私は止まり、それの前で一礼をした。 その剣の名は、水竜剣(アクアソード)……… 歴代のトーナメント優勝者に送られる聖剣である。 そして私は3年連続でこの剣を護っていた。 (例え相手が高位魔族でもこの剣は渡さない) 私はそう決心し、その剣を掴んだ。 「ただいま戻りました……」 冥王宮のフィブリゾの執務室に1人の魔族が入ってきた。 名をフィルム……長い銀髪で、まるで女神を思わせる女性であるが、こう見えても 冥王の腹心である冥神官を務める高位魔族だった。 「どうだったんだい、成果は?」 「はい…お父様が言われた通り、魔竜王様はカタート神殿におられます」 「そうかい……では、この事は誰にも―――特にラルタークやラーシャート には内密に……ね?」 「承知しました」 フィルムが退室すると、フィブリゾは笑顔で呟き始めました。 それはまるで精神異常者のようだったそうです……… |
12409 | Re:使命を守りし者 8 第六部 安息の日々 | D・S・ハイドラント | 2002/12/27 22:31:44 |
記事番号12403へのコメント >あの日から一夜明け、私は水竜王様勅で水竜王バトルロイヤルが開催される へええそんな行事があるんですか >ミサをサボるついでに、客室に泊まっている魔竜王様を起こしに行った。 ・・・サボるんですか(汗) >魔竜王様がそう言っている合間に、私は窓から飛び降りた。(2階) >見事に着地すると、魔竜王様から一発ゲンコツを食らいました。 >「何で飛び降りてくる?」 >「その方がより早いですから……それにダークエルフの村でこれ位の高さの崖 >から飛び降りた事もありますから、問題はありません」 >「もう少し、女の子らしく出来んのか?」 まあ確かにそうですけど・・・殴るのは >「私は女である前に、巫女であり戦死である事を自認しています」 >「戦士…だと?」 >「はい、私はこの神殿でも最強を誇る戦士です」 へえこの時からかなり強いんですか? >張られ予想などが飛び交っていた。 >「今年もセフィクス様の勝ちだろうよ」 >「いや、今年こそエアロール殿だろう」 >「そうとも言えんぞ!!今年は世界各地から戦士が集まってるんだ!!」 >「そうそう!!大穴あるぞ、絶対!!」 もしかして賭けとかあります? >その剣の名は、水竜剣(アクアソード)……… >歴代のトーナメント優勝者に送られる聖剣である。 >そして私は3年連続でこの剣を護っていた。 それは凄い。 >(例え相手が高位魔族でもこの剣は渡さない) >私はそう決心し、その剣を掴んだ。 おおっ強気ですね >「ただいま戻りました……」 >冥王宮のフィブリゾの執務室に1人の魔族が入ってきた。 >名をフィルム……長い銀髪で、まるで女神を思わせる女性であるが、こう見えても >冥王の腹心である冥神官を務める高位魔族だった。 おおおっオリキャラですね >「どうだったんだい、成果は?」 >「はい…お父様が言われた通り、魔竜王様はカタート神殿におられます」 偵察とかしていたんですか? >それはまるで精神異常者のようだったそうです……… ・・・そうなんですか? それでは〜誕生日おめでとうございます。 |
12428 | 使命を守りし者 8 第七部 戦いの序曲 | gure-to masa | 2002/12/28 23:43:41 |
記事番号12394へのコメント ドン!!ドン!! 青空の下に、礼砲が高々と鳴り響いていた。 今日は、水竜王バトルロイヤルトーナメント当日…… 既に私は、皮製の鎧に水竜剣と言った出で立ちでこのトーナメントに挑む。 魔竜王様はいつもの格好に長剣のスタイル…… その姿に私は、王の風格がこの人(?)にはあると思った。 表が発表され、選手達148名は熱戦を繰り広げている。 第一試合で勝利した<流離(さすらい)の剣士>の異名を持つコツンド…… 第二シードでセイルーン王宮騎士団最強の騎士――モリンド・ハル…… <戦場の殺戮者>モンド(傭兵)に、前回ベスト4で準決勝で私に互角の勝負を して来た<黒き魔剣士>ヤヌス、そして前回準優勝のエアロールに魔竜王である ガーヴ様……… 今回の大会は白熱した戦いになるだろう。 トーナメントは既に終盤に差し掛かっていた。 残るは準決勝4試合と決勝のみ…… 現在残っているメンバーを紹介しよう。 流離の剣士・コツンド…… セイルーン王宮騎士団所属・モリンド・ハル…… 戦場の殺戮者・モンド…… 黒き魔剣士・ヤヌス…… 水竜王カタート神殿神官兵・エアロール…… 初出場にして、今大会最年少となるボルモボーヤ…… 高位魔族――魔竜王の地位に座る魔族最強の剣客――ガーヴ…… そして前回の優勝者にして、水竜王カタート神殿の巫女長である私…… 一体、どんな結果が待っているのだろう? 準決勝の組み合わせ(神殿発表) 第一試合 コツンドVSボルモ 第二試合 エアロールVSガーヴ 第三試合 モンドVSヤヌス 第四試合 セフィクスVSモリンド・ハル このような組み合わせです!! 早い内に9に移行しようと思っています!! では、さいなら!! |
12448 | Re:使命を守りし者 8 第七部 戦いの序曲 | D・S・ハイドラント | 2002/12/30 19:25:00 |
記事番号12428へのコメント >表が発表され、選手達148名は熱戦を繰り広げている。 たくさんいますね >第一試合で勝利した<流離(さすらい)の剣士>の異名を持つコツンド…… >第二シードでセイルーン王宮騎士団最強の騎士――モリンド・ハル…… ><戦場の殺戮者>モンド(傭兵)に、前回ベスト4で準決勝で私に互角の勝負を >して来た<黒き魔剣士>ヤヌス、そして前回準優勝のエアロールに魔竜王である >ガーヴ様……… おお強敵多数ですね >今回の大会は白熱した戦いになるだろう。 そうでしょうね >準決勝の組み合わせ(神殿発表) >第一試合 コツンドVSボルモ >第二試合 エアロールVSガーヴ >第三試合 モンドVSヤヌス >第四試合 セフィクスVSモリンド・ハル ガーヴとセフィクスは違うブロックとなるんでしょうかね・・。 あっガーヴの相手エアロールだ >このような組み合わせです!! >早い内に9に移行しようと思っています!! ではがんばってください >では、さいなら!! それでは〜 |
12533 | 使命を守りし者 9 少しの休憩 | gure-to masa | 2003/1/3 13:40:26 |
記事番号12394へのコメント 「主が人間だった頃の日記はここから先は、失伝しています…」 そう言って、ブラスは本を閉じた。 「どうしてだ?」 「確かセフィクスは几帳面な性格だったはずよ?」 「それには訳がございます」 ブラスはそう言いながら、部屋を出て行った。 少しいてブラスが新しい日記を持って戻ってきた。 「主はトーナメントで大罪とされている殺人を犯しました…… ルールに乗っ取り、主はあらゆる地位と称号を剥奪され処刑されました。 その裏には冥王フィブリゾ様の策略があったと魔竜王様より聞いております」 「フィブリゾの策略?」 「冥王様は少し前から魔竜王様と水竜王の逢引を知っており、それを利用して 神殿の戦力で最も邪魔な存在である主を排除したのです」 「どんな方法でだ?」 「多分、主の昔ながらのトラウマである迫害や主である者から利用されている事… 恋人からの裏切りなどの精神攻撃でございましょう……」 「奴のやりそうな事だな」 グラウシェラーの言葉に、この場にいる全員が頷いた。 あの陰険な冥王が一番得意とする作戦が、セフィクスにとっては最強の攻撃っだったのだろう…… 「その後はどうなったの?」 「水竜王と魔竜王様はそんな主を哀れみ、魔竜王様が主の亡骸を引き取りました」 「そして、魔竜王配下最強の魔竜将軍とし復活した……」 「御意…」 ゼラスの答えに、ブラスは頭を下げて答えた。 そうして、ブラスは又日記のページを開き始めた。 「では、今度は主が魔族としての頃の話です」 そう言って、ブラスは又語り始めた…… すいません…… 忙しいので、戦闘シーンは省きました… 期待してた人すいません!!では、さいなら…… |
12539 | 使命を守りし者 10 第一部 第二の人生 | gure-to masa | 2003/1/3 16:41:32 |
記事番号12394へのコメント 「セフィクス!!ガーヴ様がお呼びじゃ」 「分かりました、ラルターク老」 ラルタークに礼を言った私は、私とラルタークそしてラーシャートの使っている 執務室を出て行った。 そして、その足でガーヴ様の執務室に向かう。 「ガーヴ様、セフィクス入ります」 「おお、入れ」 中から許しを得て、私はガーヴ様の執務室に入室した。 中では、ガーヴ様が書類と格闘している最中だった。 「お呼び出しの理由は?」 「今から軍議がある。フィブリゾがお前を呼べと言っている そこで、お前の紹介とかいろいろな事をするらしい」 「……分かりました……」 ガーヴ様の答えに、私は静かに肯定した。 私が魔族になって、はや2週間が過ぎた。 私は魔竜王ガ―ヴ様の最強の腹心として、ガーヴ様の精神体の一部で作られた大剣 ――ダークノヴァ(漆黒の剣)と魔竜将軍の地位と水竜王様とガーヴ様の愛の伝言役と言った役目を貰い受けた。 今、魔族はカタート山脈攻略のために大忙しである。 幾度の軍議がされて来たが、私は一度も出席したことが無い。 私のとってはもうどうでもいい事だった。 自分を妬む巫女達…自分を道具としか見ていなかった義父…… そんな者が死んでしまても、私は何も感じない…… 後、1週間で攻撃が開始される。 それに軍議に出た所で、既に魔王五腹心とはすでに面識があるし、水竜王様の お膝元でもたかが神殿一つ潰すのに魔族にとって訳も無いだろう。 彼らが一番気をつけているのは、どうやって水竜王様と直接対決せずに 神殿を潰す事だろう…… 私には分かっている!!伊達に賢者を名のっていた訳ではない…… そして、ガーヴ様の後を着いて、私は軍議のある会議室に向かった。 「では、第15回腹心会議を執り行なう」 冥王にして、私を死に至らしめた張本人――フィブリゾの宣言で会議は始まった。 私はガーヴ様の後ろに赤の皮製の鎧に身を包み、腰にダークノヴを背に水竜王様 から頂いた神弓アクア・アベンジャー(水竜の復習者)を持って立っていた。 会議は意外にすぐに終わった。 フィブリゾの報告で、私と双璧をなす賢者ーーレイ・マグナスが魔王の欠片である 事が分かり、水竜王様との直接対決は魔王を復活させてからと決まった。 報告を終えたフィブリゾは静かに椅子に腰を下ろした。 「では、本題に入ろう」 「本題!?まだ他に何かあるのか?」 (やっぱり来たか……) フィブリゾの言葉に私に少しばかり力をくれた覇王・グラウシェラーが首を傾げた。 その隣にいる海王・ダルフィンも同じようだ。 「何を言ってるの?」 「決まってるじゃないか!!新しい同志の紹介さ」 『!!??』 ガーヴ・ダルフィン・グラウシェラー様を除く全員が私に目を向けた。 どう見ても、好奇心の目ではない…… 「ガーヴ、紹介してよ!!」 フィブリゾの催促に、ガーヴ様も断りきれずに席を立った。 「こいつはセフィクス・ラフィール……最近、俺の部下になった魔竜将軍だ 以上で終わる」 「他に何か無いの?」 「無い!!聞いたかったら、本人に聞け!!」 フィブリゾの言葉に、ガーヴ様は大声で怒鳴ると席にドカリと腰を下ろした。 そして私は質問責めにあった……… 「何処の出身ですか?」 byシェ―ラ 「どうして、魔族になった?」 byゼラス 「趣味は何ですか?」 byダルフィン 「武器は何?」 byフィルム 「彼いますか?」 byゼロス etc…… やっと質問責めから開放された私は、既にくたくただった。 しかし、会議も終盤にさしかかっていた。 「じゃ、最後にひとつ!!」 フィブリゾの言葉に、全員が耳を傾けた。 「水竜王と魔王様の直接対決の時、魔王様のお側役をガーヴとする」 (!!??) 彼の言葉に、私とガーヴ様は目を静かに閉じた。 そして軍議は終了した……… 降魔戦争まで、あと1週間……… |
12542 | Re:使命を守りし者 10 第一部 第二の人生 | D・S・ハイドラント | 2003/1/3 20:48:47 |
記事番号12539へのコメント >私が魔族になって、はや2週間が過ぎた。 おお魔族化したんですね >私は魔竜王ガ―ヴ様の最強の腹心として、ガーヴ様の精神体の一部で作られた大剣 >――ダークノヴァ(漆黒の剣)と魔竜将軍の地位と水竜王様とガーヴ様の愛の伝言役と言った役目を貰い受けた。 愛って・・・。 >私はガーヴ様の後ろに赤の皮製の鎧に身を包み、腰にダークノヴを背に水竜王様 >から頂いた神弓アクア・アベンジャー(水竜の復習者)を持って立っていた。 あちらの方の武器持ってて大丈夫なんですか? >フィブリゾの報告で、私と双璧をなす賢者ーーレイ・マグナスが魔王の欠片である えっセフィクスってそんなに凄いんですか >降魔戦争まで、あと1週間……… おおっ迫っていますね。 いよいよ子馬(誤字)戦争ですね。 それではがんばってください。 |
12546 | Re:使命を守りし者 10 第一部 第二の人生 | gure-to masa | 2003/1/4 00:24:47 |
記事番号12542へのコメント >>私が魔族になって、はや2週間が過ぎた。 >おお魔族化したんですね やっと魔族化しました >>私は魔竜王ガ―ヴ様の最強の腹心として、ガーヴ様の精神体の一部で作られた大剣 >>――ダークノヴァ(漆黒の剣)と魔竜将軍の地位と水竜王様とガーヴ様の愛の伝言役と言った役目を貰い受けた。 >愛って・・・。 愛なんです > > >>私はガーヴ様の後ろに赤の皮製の鎧に身を包み、腰にダークノヴを背に水竜王様 >>から頂いた神弓アクア・アベンジャー(水竜の復習者)を持って立っていた。 >あちらの方の武器持ってて大丈夫なんですか? 味方なら問題はありません > >>フィブリゾの報告で、私と双璧をなす賢者ーーレイ・マグナスが魔王の欠片である >えっセフィクスってそんなに凄いんですか 最初の方でゼルさんがそう言っています > >>降魔戦争まで、あと1週間……… >おおっ迫っていますね。 はい、とうとうやっていました > >いよいよ子馬(誤字)戦争ですね。 >それではがんばってください。 レスありがとうございました… |
12565 | 使命を守りし者 10 第二部 最後の仕事の前に | gure-to masa | 2003/1/4 22:07:41 |
記事番号12394へのコメント 「そう……ですか……」 「はい、水竜王様…」 久し振りに水竜王様の前に来た私は、静かに魔族側の動きを報告した。 ガーヴ様が先頭に立つ事…… 私が神殿攻略を任された事…… ガーヴ様が今度復活する赤眼の魔王と共に水竜王様に牙を向くこと…… そして、実行が予定より早くなり明後日になる事…… 「魔族は総力をあげて、この神殿――水竜王様を倒すつもりです…」 「とうとう、来るべき時が来たのですか……」 「はい…」 「ガーヴは何か言ってない?」 「伝言が1つ……明日、聖魔の森にて待つ…」 「そうですか…あの人には、分かったと…」 「御意…」 そう言って、私は精神世界を通って水竜王様を退いた。 「マスター、酒くれ!!」 「あいよ」 セイルーンの小さな酒場で、私は寂しく酒を飲んでいた。 戦争まで後2日…… 自分が育った神殿を…自分が指揮していたあのカタート山脈を炎の海に変え、 魔族の巣窟にするまで2日…… そして、あの2人が殺し合うまで後2日…… 私にとって今の時間の流れがとても遅く感じた。 こんなやな時間、さっさと過ぎればいいと思いながら酒を飲みつづけた。 すでに30本は空けている。 酒場のマスターがいやな顔をしていても、知らん振りして飲んだ。 その夜私は、その酒場の近くにある宿で一夜を共にした。 降魔戦争勃発まで後2日…… |
12600 | Re:使命を守りし者 10 第二部 最後の仕事の前に | D・S・ハイドラント | 2003/1/5 22:14:18 |
記事番号12565へのコメント >「魔族は総力をあげて、この神殿――水竜王様を倒すつもりです…」 >「とうとう、来るべき時が来たのですか……」 ついにきましたね >自分が育った神殿を…自分が指揮していたあのカタート山脈を炎の海に変え、 >魔族の巣窟にするまで2日…… >そして、あの2人が殺し合うまで後2日…… >私にとって今の時間の流れがとても遅く感じた。 確かにそう感じるでしょうねえ。 >すでに30本は空けている。 結構な酒豪さんですか? >降魔戦争勃発まで後2日…… 次は前夜ですかな それではこの辺で・・・ |