◆−正月といえば・・・(ゼロゼル)−空木 架夢雨 (2003/1/2 21:10:28) No.12508
 ┣Re:正月といえば・・・(ゼロゼル)−渚 (2003/1/3 00:14:53) No.12518
 ┃┗こんにちは。−空木 架夢雨 (2003/1/5 17:46:05) No.12590
 ┣正月といえば・・・2(ゼロゼル)−空木 架夢雨 (2003/1/5 17:34:02) No.12588
 ┃┗Re:正月といえば・・・2(ゼロゼル)−渚 (2003/1/6 00:01:48) No.12602
 ┣正月といえば・・・3(ゼロゼル)−空木 架夢雨 (2003/1/11 16:10:05) No.12788
 ┗正月といえば・・・4(ゼロゼル)−空木 架夢雨 (2003/1/18 14:08:18) No.12945


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12508正月といえば・・・(ゼロゼル)空木 架夢雨 2003/1/2 21:10:28



ども。こんちは。ひさしぶりです。あけまして、おめでとうございます。

とっぱつけーでいかせてもらいまv


十二月 大晦日

一本の電話。それを取るのはゼルガディス。
暖かいコタツの中から、一気に寒い廊下へ出ると寒気がする。
るるるるる・・・7回目のコール。
受話器をとって、
「はい。グレイワーズです」
『あ。ゼロスです。こんばんわ。ゼルガディスさんはいらっしゃい・・・』
「はぅ・・・ゼルガディスは俺だ。」
電話を掛けてきたゼロスの言葉を遮って溜息をついた。
どうも、<用件があるんなら早くしやがれ。俺は寒い>と言うことらしい。
『明日用事ありますか?』
「・・・・・・あるといえばある。ないと言えば無い。」
どっちですか。と言うツッコミが受話器から聞こえるがこのさい気にしない。
ゼルは寒さでもう電話を切ってやろうかとさえ思えてきたが、ここはぐっとがまんした。
ゼロスには俺に用があるらしいからな。
『え、あっと・・・初詣、一緒に行きません?リナさんたちを誘って・・・』
・・・困った。
「俺。リナたちに誘われてるんだが・・・」
『そ。そうですか・・・』
何処か悲しみを含んだ声でゼロスが言う。
「・・・お前。リナに誘われてないのか?」
どこかピントのズレた言葉を返す。
<あえて言うがなゼル!いらんツッコミはよせ!ゼロスが凹む!>
『は、はぁ・・・』
「一緒に行くか?」
『ぅ・・・うぇえええええ!!?』
ゼロスの驚きの声に思わずゼルは受話器を耳から離す。
『いっ、いいんですか!?』
「お前が良いならな」
『もちろんですとも!!是非!あなたのお誘いを断ったらインド象に轢かれますから!矢とか鉄砲の弾とか降ってても絶対行きます!』
ゼルはゼロスの感激っぷりにちょいと苦笑して、日時を伝える。
『わかりました』
「じゃあな」
『おやすみなさい。良い夢を』

電話を切る。

日時、一月三日。朝七時集合。セイルーン横丁の一番大きな街頭前・・・

続く



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12518Re:正月といえば・・・(ゼロゼル)2003/1/3 00:14:53
記事番号12508へのコメント

>ども。こんちは。ひさしぶりです。あけまして、おめでとうございます。

はじめまして、渚と申します。
あけましておめでとうございますm(_ _)m

>ゼルは寒さでもう電話を切ってやろうかとさえ思えてきたが、ここはぐっとがまんした。

そうだ、ここは寒くても我慢だゼル!

>「・・・お前。リナに誘われてないのか?」
>どこかピントのズレた言葉を返す。

あう!ゼロスにその言葉はきついぞ!ゼル。

>『ぅ・・・うぇえええええ!!?』
>ゼロスの驚きの声に思わずゼルは受話器を耳から離す。
>『いっ、いいんですか!?』
>「お前が良いならな」
>『もちろんですとも!!是非!あなたのお誘いを断ったらインド象に轢かれますから!矢とか鉄砲の弾とか降ってても絶対行きます!』

すっごくうれしいのは分かるけど、言ってる意味分かってるのかなー、ゼロス。

>続く

続きはどうなるんでしょうか・・・・
リナたちはゼロスが来ることを知らないんですよね?
ゼロスがいてリナたちはどう思うかなー?
はう!妄想がふくらむ!!それでは、続き楽しみにしてますー。

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12590こんにちは。空木 架夢雨 2003/1/5 17:46:05
記事番号12518へのコメント



>はじめまして、渚と申します。
>あけましておめでとうございますm(_ _)m

あけましておめでとうございます。始めまして。

>すっごくうれしいのは分かるけど、言ってる意味分かってるのかなー、ゼロス。

わかってないです。たぶん(‐‐;)(こそこそ)

>続きはどうなるんでしょうか・・・・
>リナたちはゼロスが来ることを知らないんですよね?
>ゼロスがいてリナたちはどう思うかなー?
>はう!妄想がふくらむ!!それでは、続き楽しみにしてますー。

なんかあんまり突っ込んでくれないです・・・

がんばりますー。

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12588正月といえば・・・2(ゼロゼル)空木 架夢雨 2003/1/5 17:34:02
記事番号12508へのコメント

うぉぉぉおおお!!!今日は5日ですかー!?2日遅れ・・・(TT)



「おはようございます」
「おはよぅ」
ゼロスが来た。早いな・・・と思いつつ時計を見る。
 レゾから貰った懐中時計。金の鎖が付いていてかなり高い品物だ。
・・・俺。早く出すぎたかな。6:55だ。
「お早いですね」
ゼロスは茶色のコートを着ていた。どことなく、俺たちより年上だなーって感じさせる。・・・こーゆー時だけな!
「ああ。」
ゼロスに相槌を打って周りを見渡せば、こんな時間帯だから屋台も準備すらしていない。
それに、寒い。吐く息が白くなって一層寒く魅せる。
「寒くないですか?」
なにを阿保な事言ってやがる。
「寒い」
俺は寒がりだったりする。今日だってセーターにコート、マフラー、手袋の完全装備だ。
にこっ、とゼロスが笑って。無遠慮に俺の肩に手を置く。
「おい。」
この手をどかせ。と言うニュアンスを含ませ、ゼロスを睨みつける。
「こうしてれば寒さをちょっとは減らせるかなぁ・・・と、思いまして」
言って、ぐいっと俺を抱き寄せる。
「おい!」
耳まで火照るのが自分でも解った。脳みそが変になるかと思った!
「寒いんでしょーが」
なんか強気だな・・・今日のゼロスは。
「おまえに抱かれ・・・」
言葉を遮って、ゼルガディスさーん。と、俺を呼ぶ声。
―――アメリア!!
「おや。残念です」
でも・・・もうちょっとだけ。とかなんとか耳元で囁きながら俺を抱きしめる。
「にゃー!!!」
今度こそ。俺の脳みそまで赤くなったに違いない。
アメリアの姿はもぅそこまで見えている。
まづい。果てしなくまづい。

「おはようございます!それと、新年、あけましておめでとーございます」
「あ・・・あぁ」
脱力。もう一年分の体力を使ったんじゃないかってぐらい疲れてる。
対するゼロスは涼しい顔してアメリアと挨拶を交わしている。
ムカつく!
・・・あれから、アメリアの姿をはっきり確認できるまでこいつは俺を放さなかった。ずー・・・っと俺はジタバタしてたってことだ。
幸い。アメリアはなにもつっこんでこなかった。
―――男が抱き合ってるってのに。訂正。・・・抱きつかれてた

「ゼロスさん。これ、頼まれていた例のブツですーv」
「あ。どーもすみませんvどーしても冬コミ行けなくて。助かりましたー」
「いえいえー仲間ですしーv先に読んだんですけどー。アドレナリン出まくりですよーvvv」
「期待しちゃいますねーvvv」

怪しげな会話が横で起きてるってのにゼルはなんで気が付かないんだろう。
ちなみに。アメリアはかわいらしい着物を着ていた。よく似合っている。

「おはよー。皆早いなー」
『遅い』
俺たちは突っ込みをハモらせる。
新婚ほやほや。ガウリイの旦那とびっくりしたがリナの夫婦がやってきた。現在・・・7:55 屋台も出まくって、客も沢山来ている時間だ。
―――他の人いっぱい来るから早くねー。とか言っていたリナはガウリイの背中でねむりっこけていた。

「じゃ。お参り行くか。はぐれるなよ」
旦那が言って。
「ずー・・・」
リナがいびきで答える。・・・あながちあなどれない夫婦です。


続く。 きゃー!!!何気に長いー!

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12602Re:正月といえば・・・2(ゼロゼル)2003/1/6 00:01:48
記事番号12588へのコメント

>ゼロスは茶色のコートを着ていた。どことなく、俺たちより年上だなーって感じさせる。・・・こーゆー時だけな!

いつもは年下と感じるよねー、精神年齢が。

>俺は寒がりだったりする。今日だってセーターにコート、マフラー、手袋の完全装備だ。

いやいや、耳あてとかもしなくちゃ(笑)

>「あ。どーもすみませんvどーしても冬コミ行けなくて。助かりましたー」
>「いえいえー仲間ですしーv先に読んだんですけどー。アドレナリン出まくりですよーvvv」

同人誌の仲間?

>「ずー・・・」
>リナがいびきで答える。・・・あながちあなどれない夫婦です。

ラブラブ。

続きはどうなるんでしょう。ゼロスがもっと積極的になるとか(笑)

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12788正月といえば・・・3(ゼロゼル)空木 架夢雨 2003/1/11 16:10:05
記事番号12508へのコメント

おいおいおい!今いつだよ!

「ゼルー!」
「ずー・・・」
「ゼルガディスさーん!何処ですかー!?」
「ゼルガディスさーん!!カムバーック!!」
四人は。居なくなったゼルを必死になって探していた。
なぜゼルが居なくなったか・・・ご説明しよう
え?いらない?そんなこと言わないでさー

『おみくじ引こうぜー』
『さんせーいvv』
というガウリイの言葉のもと、人の波をかきわけて行ったのは良いのだが。
目的地、境内までたどり着いた時にはなんと。ゼルが居なかったのである。
なんとも恐ろしい話である。

「手ぇ繋いでいたのに・・・すいません・・・」
ゼロスが自分の手をわきわきしながら頭をたれる。
「ゼロスさーん・・・しょうがないですよー・・・」
アメリアは呟いた。
『ゼロスさんに滅多に!!ない美味しいチャンスだったのに』
どん!と音がして、ゼロスは・・・境内に半分ほど埋まっていた。


「・・・凶。なんとも不吉だな」
ゼロスとそのほかが探しているときに、ゼルはちゃっかり、別の売り場で
おみくじを引いていた!
「なになに。勉強運◎、健康運◎、旅行運○、金運◎・・・これでなんで最悪なんだ?」
こんなに良いことが出ているのにな。と、最後に恋愛運の項目に目を走らせる。
「!!!///なっ、ななな・・・」
なんじゃこりゃぁぁぁーーー!!!
ゼルは胸のうちで絶叫した。
「迷子になり、あなたを最初に見つけてくれた者が運命・・・真の愛をくれる・・・あなたは最初その者が嫌いであろうが・・・大事にその者に従いなさい・・・」
恋愛運◎・・・
迷子。っつーか・・・はぐれた(同じだっつの)・・・この状況が・・・まさにそれ!
「っつ・・・・・・どうすればいいんだよ・・・」
占いなんて信じねぇ!よし!これで行こう!
そういえば・・・向こうに泉があったな・・・おみくじも売ってたはず・・・
おみくじをおもむろにポケットにつっこんで歩き出す。

「ぼ・・・僕。探してきます!」
ゼロスは急に走り出す。
偶然にも・・・泉の方へ・・・

続くんですぅぅぅぅぅ(TT)

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12945正月といえば・・・4(ゼロゼル)空木 架夢雨 2003/1/18 14:08:18
記事番号12508へのコメント

ああああああ!!!
これでなんとか終わりにしたいとおもいますぅぅぅ!!!


「ゼルガディスさーんっ!!」
ゼロスは泉の周りをぐるぐる走りながら愛しい人(?)の名前を呼んだ。
この泉。実はかなり大きかったりする。
しかも、名前が『縁結びの月』とか言うのである。
ま。これで縁があったならゼロスは今頃・・・(げふげふ)

「?・・・誰だ」
ゼロスが来たのと同時刻、ゼルもまたこちらにやって来ていた。
がさり、と茂みから顔を出せば。
―――ゼロス!?―――
ぐるぐる周っているゼロスが居たのである。
「〜〜・・・探し出されたら・・・」
『運命の人』
脳裏に焼き付けられたおみくじの一文。
ゼルはその場に座り込んだ。

たったったったった・・・

足音が近づいて来た。
思わず身を竦めてゼロスが走り去るのを待った。
何時まで待っても気配はすぐそこに有る。

がさがさがさっ。隠れていた茂みが揺れる。

「こんなところに居た・・・」

見上げると、心底安堵したようなゼロスの顔。
手を差し伸べてくる。安堵していた顔がゼルは怒っているような感じがした。
「どうしてココだって解ったんだ?」
ゼルはその手を跳ね除け、自分から立ち上がる。
「・・・愛する人の居るところは解るものなのですよ」
ゼロスは恥ずかしい、今時ンな事言うやつは居ない台詞をゼルに向かって、誰にも見せたことのないような笑みを付けて言った。
「!・・・〜〜怒ってるか?」
なぜか、うつむいてしかられているかのようにうな垂れて問うゼル。
「全然。むしろ・・・」
「!!?」
ゼロスはゼルを抱き寄せた。
顔を赤く染めて、じたばたするがすっぽりとゼロスの腕に収まっていて抜け出せない。
<もっと好きになりましたよv>
耳元で囁かれて、頭から湯気が出てきた。
「なっ!なにをおまえはっ!」
「ゼルガディスさん・・・愛しています」

end


終わりですっ!ながいですっ!遅くてごめんなさいっ!!