◆−スレイヤーズGold7 運命のギガ・スレイブ 前編−ティーゲル(2/10-01:13)No.1256
 ┣Re:スレイヤーズGold7 運命のギガ・スレイブ 前編−る〜ら(2/13-20:08)No.1280
 ┃┗お礼です♪−ティーゲル(2/14-10:39)No.1284
 ┗スレイヤーズGold8 運命のギガ・スレイブ 後編−ティーゲル(2/15-20:39)No.1294
  ┗スレイヤーズGold9 ガウリィの決意−ティーゲル(2/18-04:54)No.1305
   ┗Re:スレイヤーズGold9 ガウリィの決意−る〜ら(2/18-21:27)No.1308
    ┗お礼です♪−ティーゲル(2/20-00:26)No.1310


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1256スレイヤーズGold7 運命のギガ・スレイブ 前編ティーゲル 2/10-01:13


 もうツリーが沈んでる・・・・・油断してました・・・・・・・今回も前後編で
す。構成上1回じゃ無理ですから・・・・・今回の一人称はリナです。

 ガウリィの容態は落ち着いていた。ゼロスが気絶したガウリィを連れてきた時に
は一瞬心臓が止まるかと思ったが、魔法医のじいちゃんの話では、たいした怪我は
していないらしい。ただ、毒にやられているらしくガウリィは一向に目覚めなかっ
たが・・・・・・
 次にあたしが考えたのは誰がガウリィを倒したのかということだった。ガウリィ
ほどの使い手がいくら不意をうたれたとしてもそうそうたやすく倒せるはずがない。
 だが、これはすぐに心当たりに思いあたった。ゴーディス・・・・・・または彼
の配下ならガウリィを倒せるほどの使い手もいるかも知れない。グラードがあれほ
どの強さを持っていたのだからそれより強いのがいても不思議はない。
 おそらくグラードの救出または抹殺が彼らの目的だろう。放っておくわけにはい
かない。
 とりあえず、グラードを閉じこめてる牢にでも行ってみるか・・・・・・

 どーんっ!!!!!!!!

 そう考えて立ち上がったあたしの耳にいきなり爆音がとびこんできた。あわてて
窓を開けて外を見ると、グラードが空に浮かびながら塔を破壊していた。
「でてこいリナ=インバース!!このゴーディス様より賜った新しいカオスブレー
ドで勝負だ!!!」
 そんなことを叫びながら暴れ回る。だけどここでうかつに挑発にのるわけにはい
かない。
 ここはセイルーン。あたしの得意な黒魔法の威力は半減される。浮遊城にドラグ
スレイブをかけたときもかなり威力が落ちていた。それにここで戦えば城への損害
が半端じゃなくなる。
 ここで戦うのはかなり不利だ・・・・・ならば!
「レイウイング!!」 
 レイウイングでとびあがりあたしはグラードの近くに飛び叫んだ。
「グラード!あたしが相手してあげるわ。ついてきなさい!!」
「おうっ!!」
 目指すはセイルーン郊外、あそこなら結界の範囲外だし建物もないからどんな事
やってもOK!
 あたしは適当な場所をみつくろって着地した。グラードも続いて着地する。
「ふふふ、今日は仲間達はおらんぞ。一対一の勝負、貴様に我が剣が受けられるか
?」
 などとグラードがのたまわっている間にあたしは相手を観察する。前につけてい
た鎧は没収して隠していたので、つけていない。つまり奴はあたしの魔法を剣を使
って弾くか避けるしかないと言うことになる。
 で、問題の剣だが・・・・・・妙な魔力を感じる・・・・・・この波動は・・・
ラグナブレードと同じ?・・・・・・・「金色の魔王」の力で精製されたアイテム
なのだろう。いくつもの宝珠の様なものを埋め込んだ2メートルほどの大剣・・・
あんなのがあたったらたとえ何の力もなくてもあたしなどひとたまりもない。
他には・・・・・特にないように見える。
「じゃあそろそろはじめましょうか・・・・・・・・ディルブランド!!」
 
 ドンッ!!!!

 あたしのディルブランドが炸裂した。よしっ、直撃!!だが・・・・・
「ぐわははははははは!!!!そのような豆鉄砲わしにはきかんわぁっ!!!!」
 やっぱダメか・・・・・・あんな高高度から落ちて生きてる奴にはこの程度じゃ
・・・・・・
「こちらからいくぞっ!!!」
 そう言って大剣をめったやたらとぶんまわす。
「わわわっ!!」
 なんとかちょこまかとかわすが・・・・・・呪文が唱えられないっ!!
「貴様ら魔術士は接近戦に弱い!!貴様はなかなか素早いがいつまでかわせる!!」
 くっ・・・・・・・だめだ、あたしが剣で相手できる相手じゃない・・・・・
こんな時ガウリィがいてくれたら・・・・・・いけない、今はガウリィがいないん
だから、一人で戦わなくちゃいけないんだから・・・・・・
「ふんっ!!」
 大剣の一振りをなんとかかわしたところで蹴りがきた。丸太のような足があたし
に襲いかかる!!
「っ!!!」
 もろに受け止める形になってあたしは吹っ飛ばされた。
「〜〜〜〜っ!!!!!」
 息が詰まる・・・・・・呪文が唱えられない!!
「もらったぁっ!!」
 大剣を振り上げグラードが猛然と突進してきた!!あたしは声を絞り出す!
「ベ、ベフィスブリング!!」
「ぬあっ!?」
 グラードがあたしの開けた穴にはまりこむ。はあはあ・・・・・なんとか間に合
った・・・・・・荒い息をつきながら転がるように距離をとる。グラードは大きな
体が災いして体が抜けないらしい。あたしは十分な距離をとって立ち上がり、息を
ととのえた。
「小賢しいまねをしてくれるではないか。小娘」
 あたしの息が整ったときにはさすがにもう穴からぬけだしていたグラードが言っ
た。
「あんたの頭が悪いだけよ。おっさん」
「ぬかせ!!」
 グラードが叫んで突進してくる。今度は距離は十分!!
「フレアアロー!!」
 あたしは呪文に手を加え大量のフレアアローを放つ!!
「そのようなものがわしに効くかっ!!」
 大剣でフレアアローを切り払う!!よしっ、少しだけどスピードが落ちたっ!!
「ディムウィン!!」
「ぬううっ!空中ならともかく地に足がついている状態でそのようなものが通じる
かぁっ!!!」
 グラードはその場に踏みとどまる。いや・・・・・じりじりとだけど進んでくる!?
 これじゃ止まらない・・・・・・・
「レイウィング!」
 ディムウインを打ち切って飛ぶ。ダメだ・・・・・・まともにやったんじゃあた
しじゃあいつに勝てない・・・・・・・ガウリィが、いや姉ちゃん、いやいやゼロ
スやゼルがいれば・・・・・・でもガウリィとゼルは今は意識がないし、これだけ
の騒ぎに出てこないということは姉ちゃんも別の敵と戦っているだろう・・・・・
たぶんゼロスもそっちにいる・・・・・・・ 
 飛行スピードは同じくらいらしい。追いついてもこないが離すこともできない。
 なにか決め手・・・・・・・そうだ一つある!!!勝負は一瞬!それに賭ける!
 あたしは反転し、全速でグラードにつっこんだ!!
「ぬうっ!?」
 驚いたグラードは大剣を振るう!甘いっ!それは読めてるっ!!あたしはグラー
ドの剣の先ちょっと前で急降下し、すぐに急上昇!グラードに組み付いたっ!!
「なにを・・・・・」
「こうするのよ!ファイアーボール!!!」
 そう、ヴァルガーヴと戦った時に使った手・・・・・・絶対回避不能の距離から
魔法をたたき込む!!
「ぐぉあっ!!!」
 あたしの鉄板をも溶かすファイアーボールがグラードの胸に炸裂し・・・・・彼
の体に大きな風穴をあけた。そのまま彼は落ちていく・・・・・はずだったが!!
「おおおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
 雄叫びをあげながらこっちへ突進してくる!?そんな、人間なら生きてられない
はず・・・・・・
「ディム・ウィン!!」
 飛んでいるからこんどは踏みとどまれない!!あれでだめならこれならどう!?
「黄昏よりも昏きもの
 血の流れより紅きもの
 時の流れに埋もれし
 偉大なる汝の名において
 我ここに汝に誓う
 我ここに汝に願う
 我が前にたちふさがりし
 全ての愚かなるものに
 等しく滅びを与えんことを
 ドラグスレイブ!!!」
 あたしの手から紅い閃光が走り、グラードを飲み込み・・・・・・そして後には
彼の持っていた大剣だけが残った・・・・・・・・
「やった?・・・・・・・・」
 着地して大剣にふれてみる・・・・・意外と軽い・・・・・・なるほどこれなら
あいつが風車みたいに振り回してたのも納得できる。あたしでももてるようなのを
あんな力ありそうなやつならなおのこと・・・・・後ろに気配!?
「グラードを倒したか、リナ=インバース・・・・・・」
 振り向いたあたしの前にたっていたのはあの幻像の男・・・・・・ゴーディスだ
った・・・・・・

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1280Re:スレイヤーズGold7 運命のギガ・スレイブ 前編る〜ら E-mail 2/13-20:08
記事番号1256へのコメント

えーっとまたまたまたる〜らです。


久し振りのリナの一人称だぁ。
それと、敵もすごーい。(けっきょくリナに倒されたけど)
ラグナブレードの波動の剣って軽いの?
だったらリナにも使えるのかな?
だけど、戦いはこれからか・・・(笑)

リナちゃんがんばれ!
ティーゲルさんもがんばれ!
それでは、また。

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1284お礼です♪ティーゲル 2/14-10:39
記事番号1280へのコメント

>えーっとまたまたまたる〜らです。

どうもいつもありがとうございますm(_ _)m

>久し振りのリナの一人称だぁ。

 一応ほとんどのキャラでの一人称のもちまわりという形式をためしているのでこ
うなっています。でも一番書きやすかったのはゼルガディス(笑)

>それと、敵もすごーい。(けっきょくリナに倒されたけど)
>ラグナブレードの波動の剣って軽いの?
>だったらリナにも使えるのかな?
>だけど、戦いはこれからか・・・(笑)

 そう、戦いはこれからです。ストーリーチャートつくったらまだ中腹ぐらい(爆)
 筆が遅いので長くなると思いますがよろしくお願いします。

>リナちゃんがんばれ!
>ティーゲルさんもがんばれ!
>それでは、また。

 本当にいつもありがとうございます。なるたけはやく後編はアップするのでよろ
しくおねがいします。

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1294スレイヤーズGold8 運命のギガ・スレイブ 後編ティーゲル 2/15-20:39
記事番号1256へのコメント

 後編でございます。一人称は引き続きリナです。ではどうぞ。

「グラードを倒したか・・・・・・」
 あくまで無表情にゴーディスは言った。その表情からは彼が死んだグラードを悼
んでいるのかあざけっているのかも分からない。あたしは無言でグラードの持って
いた剣・・・・・・カオスブレードと言っていたが・・・・・を両手で構えた。
 それを見たグラードがふっとわらう。
「なによ?」
「いや、ずいぶん不格好だと思ってね。」
 うっ・・・・・・言われてみればその通り。たしかに持つだけには軽いがこの剣
は二メートル近くの大剣、対するあたしは昔よりのびたとはいえ身長166センチ
よーするにあたしよりでかいのだこの剣は。
「うるさいわね。ほっといてちょうだい。」
「くっくっくっくっ」
 おひ・・・・・・腹抱えて笑うなよ・・・・・・・あれ?なんであたしこんなに
こいつに警戒心がうすれていくんだろ・・・・・・そうか殺気がまったくないんだ
・・・・・・
「さて、座興はこれくらいにするか。刃よ!!」
 いきなり言ってゴーディスは手の中に闇の刃を生み出しあたしに襲いかかる!ま
さかラグナブレード!?ほとんど呪文もなしに出すなんて・・・・・・・・くっ、
この剣で受けるしかない!!

 ばぢぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!!!
 
 派手な音をたててカオスブレードとラグナブレードがぶつかり合う!!!何とか
受けられた!!
 だが、舞でも舞うような2撃目があたしを襲う。これをかわしてあたしは反撃の
一刀を浴びせようとするが易々とかわされた。
 ちくしょー、やっぱあたしの剣技じゃダメか・・・・・・・
 だが3撃目は来ずにゴーディスは闇の刃を消す。 
「ふむ。ならば今度はそちらから来たまえ。お前の最強の呪文、そうだな増幅版ド
ラグスレイブでも撃ってみるといい。私はそれを受ける。」
「あたしがはい、そうですかってやると思う?」
「まあ好きにするがいい。私は攻撃しない。」
「あたしをなめると後悔するわよ・・・・・・・・ディルブランド!!」
「むっ!?」
 ゴーディスの周りに巻きあがった砂が彼の視界を遮る。もちろんこんなもので倒
せるとはおもっていない。
「いくわよ・・・・四界の闇を統べる王 汝のかけらの縁に従い 我にさらなる力
を与えよ・・・・・・黄昏よりも昏きもの、血の流れより紅きもの、時の流れに埋
もれし偉大なる汝の名において我ここに汝に誓う我ここに汝に願う我が前に立ちふ
さがる全ての愚かなるものに我と汝の力もて、等しく滅びを与えんことを・・・・
ドラグスレイブ!!!」
 あたしの両手から赤い閃光が走り、ゴーディスのいるはずの土煙の中に飛び込ん
だ!!
 そして魔力の放出が終わり土煙が晴れた後にあたしが見たのは・・・・・・まっ
たく無傷のゴーディス・・・・・・・あの自信からして効かないような気はしたが
・・・全く効いていないとは・・・・・・・
「ふむ。たいしたものだ。人間レベルでこれだけの魔力を持つものはそうはいない。
では次だ。カオスブレードで増幅してから増幅版ドラグスレイブを撃ってみたまえ
。」
「なんであたしがそんなことを・・・・・・」
「今の君に他に手があるのかね?せっかく見えたものを小細工で見えなくしてしま
ったのは君だよ。さあ撃ちたまえ。」 
 さあってあんた・・・・・・ああもう撃ってやるわよ!天才美・・・・・・女魔
導士リナ=インバース・・・・・じゃなくてカブリエフの力見せてあげるわっ!!
 なかばやけくそでカオスブレードに一度呪文を収束する。光の剣と使い方は同じ
だった。そして、増幅版ドラグスレイブより強力な魔力がゴーディスに襲いかかる!!
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 紅い光に対してゴーディスは全身からものすごい量の闇を放出する!!!だがっ!!
「むぅっ!?」
 よしっ、あたしの方がおしてる!!
「はぁっ!!!!」
 ゴーディスの裂帛の気合いと共にあたしの紅い光は雲散霧消した・・・・・・・
「ふう・・・・・・さすがに今のは厳しかったな。さあ次が最後だ。ギガ・スレイ
ブをうちたまえ。」
 ゴーディスは試験官のような口調で言う。そうか・・・・・・・こいつあたしを
試してる・・・・・・・・殺気が全くないのもそのせい・・・・・・・しかし一体
何の目的で・・・・・・・
「いやよ。あなたも知ってるんでしょ、ギガスレイブをうったらどうなるか。」
「知っているから言っている。さあ遠慮せずにうちたまえ。」
「撃てるかぼけぇっ!!!」
「やれやれしょうがないな・・・・」
 思わず叫んだあたしにゴーディスはおちついて応える。
「ではお手本をみせてあげよう。」
 そして呪文を唱え出す。これは・・・・・・完全版ギガスレイブ!?馬鹿なっ!!
「あなた・・・・・・正気じゃない・・・・・・・」
 あたしのつぶやきにゴーディスは応えなかったただ呪文をゆっくりとなえる。
 だがその目はあたしにギガスレイブを撃てといっている・・・・・・・
 やるしかない・・・・・・ゴーディスのギガ・スレイブをあたしのギガ・スレイ
ブで相殺する!!!
「四界の闇を統べる王
 汝のかけらの縁に従い
 我にさらなる力を与えよ
 闇よりも暗きもの
 夜よりもなお深きもの混沌の海よたゆたいしもの
 金色なりし闇の王
 我ここに汝に願う
 我ここに汝に誓う
 我らが前に立ちふさがりし
 全ての愚かなるものに
 我と汝が力もて等しく滅びを与えんことを!!!」
 一息吸い込む。
「ギガ・スレイブ!!!!!!!」
 あたしとゴーディスの声がかさなり、「金色の魔王」の力がお互いに向けて放た
れる!!!
 制御・・・・・しきれるかっ!?
「あああああああああっっっっっっ!!!!!!」
 ともすれば押されがちになる自分に気合いをいれる!!負けられないっ!!
 しかし意志に反してだんだん意識が遠のいていく・・・・・・・・いけない・・
・・・・・このままじゃ・・・・・・・・・
「合格だ。リナ=インバース。」
 薄れゆく意識の中でゴーディスの声が聞こえた・・・・・・ 

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1305スレイヤーズGold9 ガウリィの決意ティーゲル 2/18-04:54
記事番号1294へのコメント

 今回の一人称はゼロスです。題はガウリィなんですけどね(爆)ではどうぞ。

「やれやれ。ゴーディス様が出てきちゃったか。また今度だね君たちと遊ぶのは。」
 そう言って唐突にアレムスさんは消えました。まったく・・・・・・僕やルナさ
んにもわからないなんて一体どうなってるんでしょうね・・・・・
「急ぎましょうゼロス。」
 ルナさんはそれだけ言い残してアストラルサイドへ移動しました。ルナさんもで
きたんですねぇアストラル渡り。
「待ってくださいよ、ルナさん。」
 僕は後を追いました。
 そしてたどり着いた僕たちが見たのは見たことのない大剣を握りしめて気絶して
いるリナさんの姿でした。
「なにがあったんでしょうねぇ・・・・・・・・?」
「とりあえずリナを運びましょ。お願いねゼロス(はあと)」
「え〜僕が運ぶんですかぁ?」 
「当然!重いもの運ぶのは男の仕事!!」
「僕、魔族なんで厳密には男じゃないんですけど・・・・・・」
「じゃあ、ゼロスちゃん(はあと)ってよんであげようか?」
「分かりました、やらせていただきます・・・・・・・」
 はあ・・・・・最近リナさんと会ってからど〜もアイテム扱いの環境に慣れてき
た気が・・・・・・・・
「じゃ剣は邪魔なのでもっててくだ・・・・・」
 僕は剣を握った瞬間絶句しました。この波動は・・・・・・・まさかルビーアイ
様?いやそれだけじゃなくて・・・・・神族の波動に・・・・・覇王様に海王様の
波動・・・・・・それに獣王様の波動・・・・・・
「?どうしたのよゼロス。ぼーっとしちゃって・・・・・・・・その剣がどうかし
たの?」
「いえ、別に・・・・・・」
「なに隠してるのよ。・・・・・ちょっとその剣貸してくれる?」  
とりあえず魔族の僕としてはルナさんには隠しておこうとおもったわけですが・・
・・・・ダメでしたねぇ。
「どうぞ。」
「!!これは・・・・・」
「そういうわけです。」
「なるほどね・・・・・・・神魔融合・・・・・・ここまでできるなんてね。「金
色の魔王」とほぼ同質の力になってる・・・・・・」
「なぜカタートや神族を最初に襲ったのか分かりましたよ。」 
「邪魔者を排除すると同時にこれをつくるためだったのね・・・・・」
「どうします?僕としてはこれはあなたにおわたしするわけにはいきませんが。」
「じゃあ・・・・・・・私と戦る?」
 にっこりと笑顔で言う中にはりつめる緊張・・・・・・・僕とルナさんが戦えば
おそらくルナさんが勝つ・・・・・・かといって逃げるのは不可能・・・・・・・
「いやですねぇ、ルナさんと戦う気なんかないですよ。じゃあリナさんに持ってて
もらいましょう。ただし、強力なマジックアイテムであるという以上のことは言わ
ない。これからの戦いにはこの剣があった方がいいでしょう?それでいかがです?」
「・・・・・・いいわ。ただし、使い方くらいは教えていいのよね?」
「・・・・・・まあいいでしょう。リナさんにあんまり情報あげちゃうとと気づか
れちゃうんであんまり歓迎できないんですけどね。」
「そりゃ私のの教育がよかったからね♪」
 そう言ったルナさんの顔は誇らしいというかなんというか・・・・・とにかく嬉
しそうでした。

 僕たちがもどるとガウリィさんとゼルガディスさんが待っていました。二人とも
気絶していたはずですが・・・・・・さすがにタフですねぇ。特にゼルガディスさ
んなんか腕一本ないのに。
 気絶しているリナさんを見てガウリィさんは真っ青になって突進してきました。
 僕からリナさんを強引に奪い取ると沈痛な感情をまき散らしながらぎゅっとだき
しめてました。うーん・・・・・・せっかくの負の感情ですが安堵とかそういうの
も混じってるので今一歩おいしくないです。やはりこういうのは純モノが一番・・
などと思っているとゼルガディスさんが口を開きました。
「アメリアを助ける方法は全くないのか?」
 うーん、やはりこういうまじりっけなしの悲しみとか焦りの方がおいしいですねぇ。
「さっきまではね。いまなら・・・・・・一つ手があるわ。」
 ルナさんが言いました。ああ、せっかくおいしかったのに・・・・・・・
「なんだ!!早く教えろ!!!」
 ゼルガディスさんがつかみかからんばかりの勢いでルナさんに詰め寄りました。
 明らかに冷静じゃありません。全く怖いもの知らずというか・・・・・
「これを使うのよ。」
 詰め寄られたルナさんは落ち着いて大剣をゼルガディスさんに渡しました。
「これをどうするんだ!?」
「それにディクリアリィをかけて増幅するの。たぶんそれでいけるはずよ。」
 ゼルガディスさんは大剣をひっつかむとものもいわずにとびだしていきました。
「あわてん坊さんねぇ・・・・・・・」
 ルナさんがあきれたようにいいました。 
「ガウリィさんいい加減にリナベッドに寝かしてあげたら?」
 やはりあきれたような口調でまだリナさんを抱きしめていたガウリィさんにルナ
さんがいいました。
「ああ・・・・・・・・」
 息をはきだすような返事をするとガウリィさんはのろのろとベッドにリナさんを
寝かせて毛布と布団をかけました。そしてなにかを決意した表情で言いました。
「ルナさん。」
「なに?」
「俺3日ほどあけさせてもらいます。」
「なんで?」
 あくまでルナさんは落ち着いて言いました。
「今の俺じゃリナを守りきれない。だからその力を身につけてきます。その間リナ
をお願いします。」
「新婚でいきなり離れるのは感心しないけど・・・・・・いいわよ、行ってらっし
ゃい。そして絶対にリナを守れる力を身につけて帰ってらっしゃい。」
 ルナさんは笑顔でいいました。ですが目は笑ってません。
 そしてガウリィさんは厳しい表情でうなずいて準備もそこそこに飛び出していっ
てしまいました。

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1308Re:スレイヤーズGold9 ガウリィの決意る〜ら E-mail 2/18-21:27
記事番号1305へのコメント

こんにちわ、またはこんばんわ、そのまたはおはようございます。
また読ませてもらいました♪。

あれ?
リナちゃん試されてるね。
しかも合格って・・・なんのだ?

あの大剣って神魔融合だったのか・・・
そいつら(そいつらって・・・(汗))集めても、
L様には叶わないような気がするけど・・・。

ガウリイ出てっちゃったね。
当分出番なし?

それでは次回も楽しみに待っています。
ではでは。

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1310お礼です♪ティーゲル 2/20-00:26
記事番号1308へのコメント

>こんにちわ、またはこんばんわ、そのまたはおはようございます。
>また読ませてもらいました♪。

 いつもありがとうございます♪

>あれ?
>リナちゃん試されてるね。
>しかも合格って・・・なんのだ?
>あの大剣って神魔融合だったのか・・・
>そいつら(そいつらって・・・(汗))集めても、
>L様には叶わないような気がするけど・・・。
>ガウリイ出てっちゃったね。
>当分出番なし?

 それは先をお楽しみと言うことで♪

>それでは次回も楽しみに待っています。
>ではでは。
 
 次回はなるべく早く書きます。ではまた♪