◆−L様の想い人−D・S・ハイドラント (2003/1/6 12:20:13) No.12616 ┣Re:L様の想い人−gure-to masa (2003/1/6 14:09:45) No.12620 ┃┗Re:L様の想い人−D・S・ハイドラント (2003/1/6 14:12:19) No.12621 ┣Re:L様の想い人−渚 (2003/1/6 17:13:27) No.12625 ┃┗Re:L様の想い人−D・S・ハイドラント (2003/1/6 17:17:46) No.12626 ┣L様の想い人2−D・S・ハイドラント (2003/1/6 20:10:51) No.12628 ┃┗じょおねつの赤いバラ〜(笑)−エモーション (2003/1/6 22:36:43) No.12634 ┃ ┗Re:じょおねつの赤いバラ〜(笑)−D・S・ハイドラント (2003/1/6 22:41:23) No.12635 ┣L様の想い人3−D・S・ハイドラント (2003/1/7 21:41:46) No.12665 ┃┗やっぱり、簡単になびかない方がお好みなのね−エモーション (2003/1/7 22:16:49) No.12667 ┃ ┗Re:やっぱり、簡単になびかない方がお好みなのね−D・S・ハイドラント (2003/1/7 22:47:23) No.12670 ┣L様の想い人4−D・S・ハイドラント (2003/1/7 22:43:41) No.12669 ┃┣Re:L様の想い人4−渚 (2003/1/7 23:40:06) No.12674 ┃┃┗Re:L様の想い人4−D・S・ハイドラント (2003/1/8 11:54:34) No.12679 ┃┗Re:L様の想い人4−エモーション (2003/1/8 21:43:31) No.12695 ┃ ┗Re:L様の想い人4−D・S・ハイドラント (2003/1/8 21:56:50) No.12698 ┣注意書き−D・S・ハイドラント (2003/1/8 16:42:37) No.12688 ┗L様の想い人5−D・S・ハイドラント (2003/1/9 20:02:06) No.12723 ┣Re:L様の想い人5−エモーション (2003/1/9 20:40:06) No.12727 ┃┗Re:L様の想い人5−D・S・ハイドラント (2003/1/9 20:46:45) No.12729 ┗L様の想い人6−D・S・ハイドラント (2003/1/10 22:56:34) No.12754 ┣Re:L様の想い人6−エモーション (2003/1/10 23:47:28) No.12758 ┃┗Re:L様の想い人6−D・S・ハイドラント (2003/1/11 09:40:01) No.12765 ┗L様の想い人7−D・S・ハイドラント (2003/1/11 12:19:00) No.12781 ┣Re:L様の想い人7−エモーション (2003/1/11 22:38:17) No.12800 ┃┗Re:L様の想い人7−D・S・ハイドラント (2003/1/12 14:00:35) No.12807 ┗L様の想い人8−D・S・ハイドラント (2003/1/15 19:46:12) No.12885 ┣Re:L様の想い人8−エモーション (2003/1/15 21:13:47) No.12887 ┃┗Re:L様の想い人8−D・S・ハイドラント (2003/1/15 21:24:00) No.12888 ┗L様の想い人9−D・S・ハイドラント (2003/1/20 15:28:32) No.12984 ┗L様の想い人10−D・S・ハイドラント (2003/1/21 16:42:00) No.13018 ┗L様の想い人11−D・S・ハイドラント (2003/1/22 19:24:22) No.13042 ┗L様の想い人12−D・S・ハイドラント (2003/1/23 17:19:54) No.13058 ┗L様の想い人13−D・S・ハイドラント (2003/1/24 15:45:09) NEW No.13068 ┗L様の想い人14−D・S・ハイドラント (2003/1/24 17:11:20) NEW No.13070 ┗L様の想い人15−D・S・ハイドラント (2003/1/24 18:41:17) NEW No.13071 ┣ああああ、気がついたらこんなにぃぃぃぃぃっ!−エモーション (2003/1/25 00:38:44) NEW No.13080 ┃┗Re:ああああ、気がついたらこんなにぃぃぃぃぃっ!−D・S・ハイドラント (2003/1/25 10:11:02) NEW No.13082 ┗L様の想い人16−D・S・ハイドラント (2003/1/25 16:09:56) NEW No.13088 ┗L様の想い人17−D・S・ハイドラント (2003/1/25 17:24:23) NEW No.13092 ┗L様の想い人∞−D・S・ハイドラント (2003/1/25 17:38:59) NEW No.13093 ┣後書き−D・S・ハイドラント (2003/1/25 18:52:24) NEW No.13094 ┃┗Re:後書き−gure-to masa (2003/1/25 20:21:59) NEW No.13096 ┃ ┗Re:後書き−D・S・ハイドラント (2003/1/25 20:26:38) NEW No.13097 ┗お疲れさまでした−エモーション (2003/1/25 22:16:58) NEW No.13103 ┗Re:どうもありがとうございました。−D・S・ハイドラント (2003/1/26 12:08:19) NEW No.13107
12616 | L様の想い人 | D・S・ハイドラント | 2003/1/6 12:20:13 |
「きゃあああああ誰か〜」 人気のない街道に悲鳴が駆けゆく。 「げへへへ無駄だぜ。」 そこに映るのは1人の町娘風の少女を取り囲む没個性的な3人の男達。 「ぐへへへへへ」 「がははははは」 とにかく気色悪い。 少女の震えに拍車が掛かっていくその時。 「通行の邪魔だ!」 突然気配が増えた。 「ぐっ・・・。」 と思えば、3人の中の中央の男が突如倒れる。その褥には真紅の水溜り。 そして大剣を掲げた赤毛の大男がいた。 それに気付いた2人の男は、一歩引くと、 「何だてめえ。」 「いきなり非常識なことやりやがって!」 強気な姿勢・・だが逃げ腰である。 少女は戸惑い動くことも出来ない。 「街道はてめえらのもんじゃねえ。人の邪魔するなよ。」 大男は吐き捨てる。 「けっ、覚えてろよ。」 「いつかぶち殺してやるからな。」 月並みな台詞とともに、男達は逃げ出す。 「あっ誰が逃がすっていった。」 その男は男達を背後をにらみつけると、強烈な瘴気が渦巻き。 やがて2人の男は地に伏した。 男はそのまま最初に殺した男の屍を踏みつけ歩き去った。 少女は戸惑いつつも、 「ありがとうございます。」 とかなり小さな声で言って逃げ去った。 この事件を観ているものはいなかった。いや、1人いた。・・・対象に入るかは不明だが ◆◇☆◇◆ きゃあ素敵だわあのお方。 悪は完全撲滅よやっぱり汚れた世界はきちんと滅ぼさないとね。 まあ、あたしの本来の力が戻れば、そんなこと簡単なんだけど・・・。 でも、それでハッピィエンドじゃ面白くないわ。やっぱり・・・その・・・あのその。 つまり・・・その・・・。 素敵な殿方を見つけないとね。 うふふふあたしは決まったわよ。 絶対あのお方。 ・・・でもあたしってここから動けないし、でも会いたいし・・・。 ・・・仕方ないわ。 あたしの分身エルちゃん一号。絶対あの方を捕獲してくるのよ。 ・・・こうしてあたしにそっくりのエルちゃん一号は旅に出た。 うふふふふふふもうすぐよ。 「あのう・・・何やってるんですかL様。」 「あっ・・・いえ何でもないのよ。」 何よ部下S、あんたなんかと比べ物にならない凄いお方見つけたんだから。 あんたみたいな役立たずのゴミなんていずれ混沌の渦に投げ捨ててやるわ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ L様データ:過去に何だか凄い人たちと戦争して、敗北、力を半分奪われ、混沌の海につなぎとめられる。その人たちは精霊になって様々な世界に逃げ込んだ。それを滅ぼして最終的に彼らに奪われた力を取り戻すのが彼女の目的。 いわゆるガーエル話です。 続かないかも知れません。 それでは〜 |
12620 | Re:L様の想い人 | gure-to masa | 2003/1/6 14:09:45 |
記事番号12616へのコメント ガーエルの話ですか…… とても珍しい話ですな〜〜!! 冬休みも後僅か!! 最後はテスト勉強をして過ごします!! では、さいなら!! |
12621 | Re:L様の想い人 | D・S・ハイドラント | 2003/1/6 14:12:19 |
記事番号12620へのコメント >ガーエルの話ですか…… そうです >とても珍しい話ですな〜〜!! 他にあるのかなと疑問です。 >冬休みも後僅か!! 本当ですね。 >最後はテスト勉強をして過ごします!! がんばってください。 >では、さいなら!! どうもありがとうございます。 |
12625 | Re:L様の想い人 | 渚 | 2003/1/6 17:13:27 |
記事番号12616へのコメント ガーエル!!読むの初めてですー!! 一体どんな話になるのか楽しみ〜。 Sはあいからわず、すごい扱い受けそーだし。 それでは、短いですが!エルちゃん一号が無事(笑)ガーヴを見つけ出すのを願って!! |
12626 | Re:L様の想い人 | D・S・ハイドラント | 2003/1/6 17:17:46 |
記事番号12625へのコメント >ガーエル!!読むの初めてですー!! 他にあるのかな・・・。 >一体どんな話になるのか楽しみ〜。 続かなかったらすみません。 >Sはあいからわず、すごい扱い受けそーだし。 まあSですから >それでは、短いですが!エルちゃん一号が無事(笑)ガーヴを見つけ出すのを願って!! それでは、どうもありがとうございます |
12628 | L様の想い人2 | D・S・ハイドラント | 2003/1/6 20:10:51 |
記事番号12616へのコメント 視界が歪む、うねりを繰り返す不規則な混沌に拍車を掛けて・・・。 やがていくつもの像が乱れ、そして再構成されていき、やがて世界は1つとなった。 命の美しさを具現したように茂る草は、天よりの黄金の焔に宝石の如き輝きを見せ、天地駆ける風に強さと儚さを裏表に感じさせる旋律を奏でる。 そこエルちゃん一号はいた。 彼女はLこと金色の魔王、かつて虚無を混沌の世界へと変えた創造主が、生まれたもの達の愚かさに嘆いて、世界を滅ぼすために創造された最強の存在。永遠の秩序を目指すもの。 まさしく意識はその彼女そのものである。 エルちゃん一号・・・略して一号、じゃなくてエルは初めて降り立った、いつも眺めている世界の1つに驚嘆した。 それは表情にはならず、心の内で激しく燃え盛る。 「さあてあの方はどこかしらね♪」 と、突然両腕を胸の前で向かい合わせ、力を込める。 (輝き天巡る翼よ、我求めし彼の地へと、誘いの標、我が眼に) 光球が虚空より生れ出て・・・。 それが・・・弾けた。 (えっ・・・) 心に衝撃、驚きとともにそれは負の味を全身に伝わらせた。 たとえ分身であるとはいえ、この世界探知(ギガ・サーチ)彼女にとってはごく簡単な魔創術――魔力によって何かの力を借りるわけでなく自由自在に操る力――なのだ。 これでは恒常的に持ち続けてきた誇りを傷付けることになる。強力な力を得た反面そのような弱点が生まれているのだ。 もともと創造の限界を超越した存在であったため不備は仕方のないことであろう。 「仕方ないわね。」 舌打ちの後、 「やっぱり混沌の海とじゃ勝手が違うわ。」 本体から離れたせいか力はあまり出ない。 「これじゃあ昔のSと同じくらいかも知れないわね。」 ふと出た言葉が、先ほどより強い溜息を生む。 Sことシャブラニグドゥの欠片の1つは、滅びてもいないのに、混沌の海に帰宅することのある珍しい魔王である。普通は滅びるまで彼女の元に還ることはないのだ。誕生した時と、滅びる直前に声を掛けてもらえるくらいだ。 「まあどうせ馬鹿な竜王達が襲ってくるなんてありえないし・・・。」 神々もまた彼女の創造物ではある。ただ望まれて創られたものではないのだが・・・。 彼女の敵である≪原初の民≫達が掛けた呪術によるものだ。 彼らは彼女の力を奪い混沌の海に繋いだが、滅ぼすことはけして出来なかった。 だからせめてと術を施した。 その影響により生まれる魔族の半分は神やその眷属である竜になってしまうのだった。 そして彼らは魔族に敵対し彼女に対しても友好的ではない。 彼女本体には直接世界に干渉することは出来ないし分身体では力不足であるために、彼女自身が鉄槌を下すことは出来ない。 「平和な世界で本当に良かったわ。」 分身体など簡単にやられてしまうだろう。 所詮高いのは魔力だけなのだ。 ともあれエルは歩き出した。 ただ偶然、1度見た相手を探す旅に・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ L様データ2:L様がエルと名乗っているのは本名を知られたくないためである。その理由は不明。 説明ばっかりになっちゃいました。 しかもこれの中ではあんまり重要じゃないと思うし・・・。 |
12634 | じょおねつの赤いバラ〜(笑) | エモーション E-mail | 2003/1/6 22:36:43 |
記事番号12628へのコメント こんばんは。 エル様&ガーヴ様……(じ〜ん) 冥王の騎士ではなかなかなびいてくれませんが、 こちらではどうでしょう、ガーヴ様。 ……もっとも、どちらにしても最終的にはエル様の尻に敷かれてそうですが。 こちらのエル様もテンション高いですね。でも、「突撃」はおやめ下さいね、エル様。 確実に相手が逃げますから(笑) > ともあれエルは歩き出した。 > ただ偶然、1度見た相手を探す旅に・・・。 情熱的です、エル様……。 >L様データ2:L様がエルと名乗っているのは本名を知られたくないためである。その理由は不明。 エル様のお名前って、確かル……(ざしゅっ) 原因不明(笑)の攻撃により、以上で失礼いたします。 |
12635 | Re:じょおねつの赤いバラ〜(笑) | D・S・ハイドラント | 2003/1/6 22:41:23 |
記事番号12634へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >エル様&ガーヴ様……(じ〜ん) 何となくこんなもの書いてみました。 >冥王の騎士ではなかなかなびいてくれませんが、 >こちらではどうでしょう、ガーヴ様。 多分最初の方は同じような展開になりそうです。 まあどうなるのかは私にも分からない、と >……もっとも、どちらにしても最終的にはエル様の尻に敷かれてそうですが。 そうでしょうねえ。 > >こちらのエル様もテンション高いですね。でも、「突撃」はおやめ下さいね、エル様。 >確実に相手が逃げますから(笑) まあそうでしょうね。 > >> ともあれエルは歩き出した。 >> ただ偶然、1度見た相手を探す旅に・・・。 >情熱的です、エル様……。 ガーヴを見つけ出せるのはいつの日か! > >>L様データ2:L様がエルと名乗っているのは本名を知られたくないためである。その理由は不明。 >エル様のお名前って、確かル……(ざしゅっ) るるるる・・・ルビーアイ?(いやそれは違う。) にしてもこれ書く直前に、モンコレノベル読んでたしなあ。 > >原因不明(笑)の攻撃により、以上で失礼いたします。 それでは どうもありがとうございます |
12665 | L様の想い人3 | D・S・ハイドラント | 2003/1/7 21:41:46 |
記事番号12616へのコメント K・C、656年(降魔戦争から656年) かつて水竜王に倒され、呪術を施されたガーヴは人間として生きていた。 「ぷはぁ〜全く酒ってのはうめえな。」 かなりの長身に、長く焔の蛇を想像させる赤毛、巨大な大剣、さらにすべてを受け入れるのではないかと思える度量を感じさせる出で立ち。 薄暗い明かりの酒場にて酒を喰らっていた。 「全くラルタークらはこんなうめえもん薦めてやってんのに、さっぱり飲もうとしねえし・・・勿体ねえ、なあ親父!」 「あっああ」 その大迫力の声はまるで魔獣の咆哮、会話の達人である酒場の店主ですら動揺させ引き込むほど・・・。 酒の杯が空になる。 「親父、もっとだ。」 強くそれでいて心地良い包容力のある口調だ。そして少々空振った陽気さも・・・。 「おいおい・・・これくらいにした方が良いんじゃないか。」 小太りな中年店主の溜息混じりの曇った声。 「そんなノリの悪りい声出すんじゃねえよ。ほらとっとと持ってきやがれ。」 少々悪乗りを初め出す。 そして出てきた酒を一気に飲み干すと、 「これじゃ足りねえ、丸ごと持ってこいや。」 「はいい。」 すでに鬼と化したガーヴに店主はただ従うのみ。 そしてそれは続いた。 しかし永遠はけしてない。 「ふあああそろそろ帰るわ。」 ガーヴはよろめきつつもそれでも地面を上手く踏み締めていった。 「じゃあな若いの。」 すでに店主の容貌も充分な紅葉を終えていた。 そして今の彼は気付かなかったが、ガーヴは代金を払っていなかったのだ。 夜の街に繰り出たガーヴ。 足取りはふら付いているがそれでもしっかりと歩いた。 視界が歪む・・・それでも倒れないのは魔族の頃の力が大きく残っているせいか? そんなガーヴに金髪の美女が視線に入った。 揺らめくガーヴには詳しいことは分からなかったが、世界一の美女然とした雰囲気というか香りの如きものが漂っている。 ガーヴの正面に立ち止まっている。そう見えた。 「邪魔だ姉ちゃん、どきな。」 突き飛ばすと、そのまま去った。 ◇◆☆◇◆ ああ偶然って恐ろしい 偶然って素晴らしいわ! あの方にこんなに早く出会えるなんて・・・。 やっぱりあたしの幸運のお陰だわ。あっ探知(サーチ)を使ったのは事実だけどね。 あの乱暴そうなところも含めて素敵な方だわ。 あたしを固まらせるなんてあの方が初めてだし・・・。 でも絶対に手に入れて見せるわ。 待っててね♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ L様データ:お休み フィブシェラが温泉卵だとするとガーエルは焼き鳥・・・。 チャットで使ったネタです。 いやネタなのかまず疑問だけど |
12667 | やっぱり、簡単になびかない方がお好みなのね | エモーション E-mail | 2003/1/7 22:16:49 |
記事番号12665へのコメント こんばんは。 豪快です、ガーヴ様。 やっぱりガーヴ様って酒豪のイメージがありますね。 ……これで、実は下戸だったら面白いかもしれない……。 ところで、この時点のガーヴ様って、自分が魔竜王だという意識が あるのでしょうか。……ラルタークの名前が出てきていますが 単に覚醒前で、部下達が接触しはじめたのかな、とも憶測してますが。 >すでに店主の容貌も充分な紅葉を終えていた。 >そして今の彼は気付かなかったが、ガーヴは代金を払っていなかったのだ。 ……魔族なのに食い(飲み)逃げ……。こんなスケールの小さい悪事を 働いたと知れたら、魔竜王の名折れですよ、ガーヴ様……。(ゼロスもドラマCDで こんなスケールの小さい悪事を働いたと獣王様に知れたら、どれほどお叱りを 受けることかと嘆いてましたしね) >そんなガーヴに金髪の美女が視線に入った。 >揺らめくガーヴには詳しいことは分からなかったが、世界一の美女然とした雰囲気というか香りの如きものが漂っている。 >ガーヴの正面に立ち止まっている。そう見えた。 >「邪魔だ姉ちゃん、どきな。」 >突き飛ばすと、そのまま去った。 ……ガーヴ様……らしいといえばらしいですが……突き飛ばさなくても……。 それでも大喜びのL様は、完全に恋する乙女……。 さて、L様はこれからどうやってガーヴ様に接近するのか。 楽しみです。 某原作者様が設定しているL様のお名前……。 L様のモデルと基本的に同じ設定になっていれば、L様にはイニシャルMの 双子のきょうだいがいることになりますね♪ お名前はここから推測してください(笑) ちなみにM様の方もかなり有名です。そりゃもう、知名度ありすぎ……。 では、失礼します。 |
12670 | Re:やっぱり、簡単になびかない方がお好みなのね | D・S・ハイドラント | 2003/1/7 22:47:23 |
記事番号12667へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >豪快です、ガーヴ様。 >やっぱりガーヴ様って酒豪のイメージがありますね。 >……これで、実は下戸だったら面白いかもしれない……。 確かに・・・。 >ところで、この時点のガーヴ様って、自分が魔竜王だという意識が >あるのでしょうか。……ラルタークの名前が出てきていますが >単に覚醒前で、部下達が接触しはじめたのかな、とも憶測してますが。 魔竜王としての意識はどうなのか分かりません。 ううむ最初から接触できたという可能性もありますし・・・ > >>すでに店主の容貌も充分な紅葉を終えていた。 >>そして今の彼は気付かなかったが、ガーヴは代金を払っていなかったのだ。 >……魔族なのに食い(飲み)逃げ……。こんなスケールの小さい悪事を >働いたと知れたら、魔竜王の名折れですよ、ガーヴ様……。(ゼロスもドラマCDで まああれは成り行き上でしょう。そんなことする予定はなかったんですが酒のせいで忘れてしまったようです。 >こんなスケールの小さい悪事を働いたと獣王様に知れたら、どれほどお叱りを >受けることかと嘆いてましたしね) まあ魔族の誇りを傷つけることに・・・ > >>そんなガーヴに金髪の美女が視線に入った。 >>揺らめくガーヴには詳しいことは分からなかったが、世界一の美女然とした雰囲気というか香りの如きものが漂っている。 >>ガーヴの正面に立ち止まっている。そう見えた。 >>「邪魔だ姉ちゃん、どきな。」 >>突き飛ばすと、そのまま去った。 >……ガーヴ様……らしいといえばらしいですが……突き飛ばさなくても……。 ううむ勢いでしょう。 >それでも大喜びのL様は、完全に恋する乙女……。 そうですね。 > >さて、L様はこれからどうやってガーヴ様に接近するのか。 >楽しみです。 > > >某原作者様が設定しているL様のお名前……。 >L様のモデルと基本的に同じ設定になっていれば、L様にはイニシャルMの >双子のきょうだいがいることになりますね♪ >お名前はここから推測してください(笑) >ちなみにM様の方もかなり有名です。そりゃもう、知名度ありすぎ……。 ううむ。 > >では、失礼します。 どうもありがとうございます |
12669 | L様の想い人4 | D・S・ハイドラント | 2003/1/7 22:43:41 |
記事番号12616へのコメント こちらは混沌の海。 そこの精神世界に創られた混沌大宮。 その数全部で5000を越える。 それぞれ様々な用途で用いられる。 例えば1番目である混沌大本宮は自室、第3555混沌大宮は魔族用の映像放送局、第4007混沌大宮は図書館、というようにだ。 そして彼女は今、第4007混沌大宮にいる。 巨大な宮殿全土がそのまま図書館になっておりそこにはあらゆる知識が詰め込まれている。 「さて、S、あんたの世界の本探してきなさい。」 彼女の姿は年齢不詳の美女。 艶やかで輝かしい黄金の長髪に、強い意志を秘めた美しい緋色の双眸、透き通るように白く瑞々しい肌、虚無の黒と原初の白、混じり合った混沌を象徴する優雅な法服。 「はいぃ。」 畏怖に声を強く震わせる男。 彼女の傍らにいる、凍てつく青の髪と燃える赤の眼を持った赤と青の闇を纏う男かなり痩せた体格をしているが、これは本来のものではなく精神力をすり減らしたためにこうなってしまったのだ。 彼はシャブラニグドゥの欠片の1つ、通称部下S。そう彼女のだ・・・。 「あたしが戻る前に終わらせるのよ。」 そう言って彼女は消え去る。 数分後 「首尾はどう?」 優しい声だった。 「はい、これかと。」 重そうな本を軽々とそこにあった卓に載せる。 「じゃあもう逝って良いわよ。」 そういうと返事もないまま彼の姿が掻き消えた。 「さ〜てエルちゃん一号にあの方のこと教えてあげないとねえ〜♪」 軽い口調で鼻歌を交えつつ本を広げる。 そのまま時は流れた。 そして問題の部分に差し掛かる。 「えっ・・・もしかしてあの方って・・・」 魔竜王(カオス・ドラゴン)ガーヴ。 その名を持つ男は彼女のいう『あの方』そのものであった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ L様データ:L様は直接他の世界に干渉することが出来ない。そのため重破斬などで力を借りられる時くらいしか世界に降臨することが出来ない。さあ皆さんもご一緒に重破斬を(待て待て) |
12674 | Re:L様の想い人4 | 渚 | 2003/1/7 23:40:06 |
記事番号12669へのコメント >「全くラルタークらはこんなうめえもん薦めてやってんのに、さっぱり飲もうとしねえし・・・勿体ねえ、なあ親父!」 >「あっああ」 半分よっているのか、これが地なのか・・・・。 >「これじゃ足りねえ、丸ごと持ってこいや。」 >「はいい。」 うーむ、店中の酒を飲み干しそうないきおいだ。 >そして今の彼は気付かなかったが、ガーヴは代金を払っていなかったのだ。 食い逃げ・・・・?いや、飲み逃げか! >「はいぃ。」 >畏怖に声を強く震わせる男。 早速怖がっていますねー。 エルがこれからどんな行動をとるか、楽しみですー! |
12679 | Re:L様の想い人4 | D・S・ハイドラント | 2003/1/8 11:54:34 |
記事番号12674へのコメント >>「全くラルタークらはこんなうめえもん薦めてやってんのに、さっぱり飲もうとしねえし・・・勿体ねえ、なあ親父!」 >>「あっああ」 > >半分よっているのか、これが地なのか・・・・。 少なくとも酔いの影響があることは確かです > >>「これじゃ足りねえ、丸ごと持ってこいや。」 >>「はいい。」 > >うーむ、店中の酒を飲み干しそうないきおいだ。 いっちゃうかも > >>そして今の彼は気付かなかったが、ガーヴは代金を払っていなかったのだ。 > >食い逃げ・・・・?いや、飲み逃げか! ガーヴ本人にそんな意識はありません。 酒のせいで金払うの忘れてた、というくらいのものです > >>「はいぃ。」 >>畏怖に声を強く震わせる男。 > >早速怖がっていますねー。 Sにしては恐怖の対象ですし・・・ > >エルがこれからどんな行動をとるか、楽しみですー! レスどうもありがとうございます。 |
12695 | Re:L様の想い人4 | エモーション E-mail | 2003/1/8 21:43:31 |
記事番号12669へのコメント こんばんは。 図書館で検索中……。関係している世界の人名録のコーナー(笑)ですね。 L様にとって単なる部下でも魔王直々に本探し……司書いないんですか、ここは……(汗) それなら分類も何もされてなくて、滅茶苦茶になっていそうですね。 L様、レファンレンスワークはプロに頼んだ方が確実です。ちゃんと雇い、 もとい、創っておきましょう。(つーか、レファレンスワークのできない司書は、 司書じゃない(結構本気)) >彼はシャブラニグドゥの欠片の1つ、通称部下S。そう彼女のだ・・・。 >「あたしが戻る前に終わらせるのよ。」 >そう言って彼女は消え去る。 でも、ひょっとしたら何かの罰ゲーム?(爆) >「じゃあもう逝って良いわよ。」 >そういうと返事もないまま彼の姿が掻き消えた。 L様、字が違います……いえ、ほんとに逝ってそうですが(苦笑い) >「えっ・・・もしかしてあの方って・・・」 >魔竜王(カオス・ドラゴン)ガーヴ。 >その名を持つ男は彼女のいう『あの方』そのものであった。 正体判明……どうなるのでしょう。 部下のそのまた部下だし……。 続きが楽しみです。 L様、お名前ヒント 1.「光を揚げる者」・「明けの明星」の意味を持つお名前。 2.双子のきょうだい、M様は背中に翼が生えてます。L様もかつては持ってました。 では、失礼します。 |
12698 | Re:L様の想い人4 | D・S・ハイドラント | 2003/1/8 21:56:50 |
記事番号12695へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >図書館で検索中……。関係している世界の人名録のコーナー(笑)ですね。 それなりに便利な機能が付いているのでしょうかなあ >L様にとって単なる部下でも魔王直々に本探し……司書いないんですか、ここは……(汗) まあもう駄目魔王ですから・・・。 >それなら分類も何もされてなくて、滅茶苦茶になっていそうですね。 ううむやはり管理はSが? >L様、レファンレンスワークはプロに頼んだ方が確実です。ちゃんと雇い、 >もとい、創っておきましょう。(つーか、レファレンスワークのできない司書は、 >司書じゃない(結構本気)) そうですね・・・。 でもL様も全能ではないですからねえこの話では・・・。 創造も完全に思い通りのものが創れるか疑問ですし・・・。 > >>彼はシャブラニグドゥの欠片の1つ、通称部下S。そう彼女のだ・・・。 >>「あたしが戻る前に終わらせるのよ。」 >>そう言って彼女は消え去る。 >でも、ひょっとしたら何かの罰ゲーム?(爆) その可能性もあり > >>「じゃあもう逝って良いわよ。」 >>そういうと返事もないまま彼の姿が掻き消えた。 >L様、字が違います……いえ、ほんとに逝ってそうですが(苦笑い) いえこれであっているそうです > >>「えっ・・・もしかしてあの方って・・・」 >>魔竜王(カオス・ドラゴン)ガーヴ。 >>その名を持つ男は彼女のいう『あの方』そのものであった。 >正体判明……どうなるのでしょう。 >部下のそのまた部下だし……。 どうなるのでしょう > >続きが楽しみです。 > >L様、お名前ヒント >1.「光を揚げる者」・「明けの明星」の意味を持つお名前。 >2.双子のきょうだい、M様は背中に翼が生えてます。L様もかつては持ってました。 ううむ何となく分かってきていないような違うようなそのような(意味不明) > >では、失礼します。 それでは どうもありがとうございます |
12688 | 注意書き | D・S・ハイドラント | 2003/1/8 16:42:37 |
記事番号12616へのコメント この話は基本的にはスレイヤーズですが、設定はフィクションな部分が多いです。 ご注意を・・・。 一応書いておきました。 |
12723 | L様の想い人5 | D・S・ハイドラント | 2003/1/9 20:02:06 |
記事番号12616へのコメント 時はなだらかに過ぎていく。 夜の帳、何も変わらぬ空を、硝子越しに見る。それからは何も伝わらない。 夜の街の賑わいも寂しいな傍で見てそれほど良いものでもない。 酔いはなおも浸透し、刺激しているがその中に残る理性が彼の感慨すら続けさせている。 「こんばんは〜♪」 突然崩れた静寂の波長、そして億劫そうにも部屋奥の窓の方から振り向けば、先ほど突き倒した女。 「何でてめえがここにいる!」 大声を吐き放つ。 「まあ・・・素敵♪」 長く背まで直線的に伸びた黄金の髪は、艶やかで瑞々しく、赤い瞳には無限の情熱。白い肌と対照的に果実のそれを感じさせる濡れた唇。美しい白と黒の不思議な薫り湛えた法服がその美貌に拍車を掛けているようだ。 「ちょっとここの人に頼みましたの♪」 「けっ!」 吐き捨て視線をそらす。その神々しさに魅せられないように、という理由もないわけではないが・・・。 「俺は寝るんだとっとと帰れ!」 と視線を合わせぬように接近しゆく。 「まあ積極的ね・・・ガーヴ様。」 甘みを含んだ声・・・そして・・・。 「てめえ、何で俺の名前知ってやがる!」 襟元を掴み殺意を持った声を放つ。 「・・・っ・・・。」 沈黙・・・だが異様であった。 容貌は赤味を帯びており、それは恍惚のものであった。微かなうめきが聞こえる。 「ったく何なんだよ。」 溜息の後、彼は女を部屋の外まで運び、適当な位置に転がすと、持っていた合鍵らしきものを奪い、扉に鍵を掛けた。 明かりを消すと寝台に入り布団に潜り込む。 そして長い静寂の時間が始まった。 |
12727 | Re:L様の想い人5 | エモーション E-mail | 2003/1/9 20:40:06 |
記事番号12723へのコメント こんばんは。 > 「こんばんは〜♪」 > 突然崩れた静寂の波長、そして億劫そうにも部屋奥の窓の方から振り向けば、先ほど突き倒した女。 > 「何でてめえがここにいる!」 > 大声を吐き放つ。 ……まあ、普通の反応ですよね……。 > 「ちょっとここの人に頼みましたの♪」 あの〜、L様。それではまるで某巨大掲示板の某スレッドにでてくる、 はた迷惑な加害者側と一緒ですが……(滝汗) 「俺は寝るんだとっとと帰れ!」 > と視線を合わせぬように接近しゆく。 > 「まあ積極的ね・・・ガーヴ様。」 L様、順序を飛ばしすぎ(爆笑)せめて自己紹介からっ! > 「ったく何なんだよ。」 > 溜息の後、彼は女を部屋の外まで運び、適当な位置に転がすと、持っていた合鍵らしきものを奪い、扉に鍵を掛けた。 お見事です、ガーヴ様。撃退成功(笑) > 明かりを消すと寝台に入り布団に潜り込む。 > そして長い静寂の時間が始まった。 ……何故でしょう。朝起きたらそれでもL様が、部屋にいそうな 気がするのは……。 ひたすら順番飛ばして押しまくってますね、L様。 ガーヴ様の方は理由分からないのだから、ちゃんと手順を踏まないと(笑) 当たり前ですが、妙な女に警戒しているガーヴ様と、思考と行動が順番を すっとばしてるL様。さて、どうなるでしょう。 では、変なコメントですがこの辺で失礼します。 ……ところで、分かりました? (某原作者様による)L様のお名前……。 |
12729 | Re:L様の想い人5 | D・S・ハイドラント | 2003/1/9 20:46:45 |
記事番号12727へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >> 「こんばんは〜♪」 >> 突然崩れた静寂の波長、そして億劫そうにも部屋奥の窓の方から振り向けば、先ほど突き倒した女。 >> 「何でてめえがここにいる!」 >> 大声を吐き放つ。 >……まあ、普通の反応ですよね……。 そうですね > >> 「ちょっとここの人に頼みましたの♪」 >あの〜、L様。それではまるで某巨大掲示板の某スレッドにでてくる、 >はた迷惑な加害者側と一緒ですが……(滝汗) ううむ・・・。 > > 「俺は寝るんだとっとと帰れ!」 >> と視線を合わせぬように接近しゆく。 >> 「まあ積極的ね・・・ガーヴ様。」 >L様、順序を飛ばしすぎ(爆笑)せめて自己紹介からっ! ガーヴの魅力が凄まじかったのかも・・。 > >> 「ったく何なんだよ。」 >> 溜息の後、彼は女を部屋の外まで運び、適当な位置に転がすと、持っていた合鍵らしきものを奪い、扉に鍵を掛けた。 >お見事です、ガーヴ様。撃退成功(笑) L様(いやエルちゃん一号か)はあのまま気を失った確率が高いです > >> 明かりを消すと寝台に入り布団に潜り込む。 >> そして長い静寂の時間が始まった。 >……何故でしょう。朝起きたらそれでもL様が、部屋にいそうな >気がするのは……。 ありえないことではないですね > >ひたすら順番飛ばして押しまくってますね、L様。 >ガーヴ様の方は理由分からないのだから、ちゃんと手順を踏まないと(笑) 確かにそうですよね > >当たり前ですが、妙な女に警戒しているガーヴ様と、思考と行動が順番を >すっとばしてるL様。さて、どうなるでしょう。 どうなるのですかなあ・・・。 > >では、変なコメントですがこの辺で失礼します。 >……ところで、分かりました? (某原作者様による)L様のお名前……。 はい。チャットでのお助けもあって・・・ それでは、レス大変感謝致します。(そろそろ最後の言葉を変えてみました。) |
12754 | L様の想い人6 | D・S・ハイドラント | 2003/1/10 22:56:34 |
記事番号12723へのコメント 第3555混沌大宮、全世界の魔族を対象にしたテレビ番組の放送局。 局長であり、ほとんどの番組プロデューサーを努める≪放送の魔術師≫ヴァルクスは誰もいない虚空に微笑み掛けた。 40ほどの白髪が少々含まれたうなじほどまでの黒髪に、黒に近い茶の瞳、白味掛かった黄色の肌、彫りの深い顔立ち、少々長い髭、大きな耳、線の濃い輪郭、薄い唇、漆黒のスーツより純白のベスト、淡い赤の蝶ネクタイ、ゆったりとした黒の厚手のズボンに、黒い革靴。かなりしっかりとした身なりだ。 微笑みは間もなく笑いへと化す。 「わはははははははやったぞおおお、うおおおおおおおおおおお視聴率万歳!!これで我が家も安泰だああああ・・・がははははっははははははっはははははははっははははうわっはははっはははっはははははははははっはあっはははっはは!ひゃははははは」 静寂が爆笑に掻き消される。 「あら、何騒いでるの?」 突然、気配が増える、それもとてつもなく強烈な。 「がはは・・・あっいえ何でもありません。あっ・・・こんばんはL様。」 混沌をすべしそのものはは軽く微笑んで、 「とにかく・・・視聴率50パーセントおめでと〜♪」 虚空より小さな爆発音、天井に上がる花火。 「うううううううううありが・・ぐすっ・・とう・・ぐすん・・・ございます・・ううっ!」 感涙とともに言葉を紡ぐ。途切れ途切れだが・・・。 「で、どんな手使ったの?」 先ほどよりも強く、悪戯めいた微笑み。 「えっ・・・それは・・・何というか・・・信頼・・・かな?」 汗が滴る。 「まあ良いわ・・・あの番組放送中止ね♪」 強烈な殺気にヴァルクスは凍り付いた。 「とにかくやめるのよ♪分かったわね!」 言葉は何度もそこに響く。主はもういない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 放送局長登場、このように混沌にはいろいろ住んでます。 まあ実質的な戦闘能力は皆無です。正直アリさんと戦っても負けるかも・・・。(それはさすがにないかな) 非戦闘員に戦闘能力を与えるのは全くの無駄ですからね。 |
12758 | Re:L様の想い人6 | エモーション E-mail | 2003/1/10 23:47:28 |
記事番号12754へのコメント こんばんは。 > 第3555混沌大宮、全世界の魔族を対象にしたテレビ番組の放送局。 > 局長であり、ほとんどの番組プロデューサーを努める≪放送の魔術師≫ヴァルクスは誰もいない虚空に微笑み掛けた。 ほとんど、ひとりでやっているんですか?! それにしてもいろんな方がいますね……。ってことは、当然司書くらい (というより図書館長かも……)いますね。 じゃあ、あれは、やっぱり罰ゲームだったのね(笑) 今頃魔王さまがごちゃごちゃにしたところを、ぶつぶつ言いながら 分類しなおしてたりして(笑) > 「わはははははははやったぞおおお、うおおおおおおおおおおお視聴率万歳!!これで我が家も安泰だああああ・・・がははははっははははははっはははははははっははははうわっはははっはははっはははははははははっはあっはははっはは!ひゃははははは」 ほとんど国営放送みたいなものだから、視聴率は関係ない気もするんですが……。 民間にライバル局でもできたのでしょうか(笑) 冥王放送とか、獣王ケーブルTVとか(爆) > 「で、どんな手使ったの?」 > 先ほどよりも強く、悪戯めいた微笑み。 > 「えっ・・・それは・・・何というか・・・信頼・・・かな?」 > 汗が滴る。 ズルですか(汗) > 「まあ良いわ・・・あの番組放送中止ね♪」 > 強烈な殺気にヴァルクスは凍り付いた。 > 「とにかくやめるのよ♪分かったわね!」 > 言葉は何度もそこに響く。主はもういない。 エ、L様……、何というご無体な……。 それともその放送枠で何かやりたいのでしょうか? >まあ実質的な戦闘能力は皆無です。正直アリさんと戦っても負けるかも・・・。(それはさすがにないかな) >非戦闘員に戦闘能力を与えるのは全くの無駄ですからね。 最低限の力しかない、ってところでは? まあ、人間相手に負けない程度という感じで。(でもリナからみたら、人型 とっているくせに雑魚レベル、と思うかも) L様の行動が、L様1号の行動にどう反映するのでしょうか。 では、これで失礼します。 |
12765 | Re:L様の想い人6 | D・S・ハイドラント | 2003/1/11 09:40:01 |
記事番号12758へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >> 第3555混沌大宮、全世界の魔族を対象にしたテレビ番組の放送局。 >> 局長であり、ほとんどの番組プロデューサーを努める≪放送の魔術師≫ヴァルクスは誰もいない虚空に微笑み掛けた。 >ほとんど、ひとりでやっているんですか?! そうっぽいです。 >それにしてもいろんな方がいますね……。ってことは、当然司書くらい >(というより図書館長かも……)いますね。 >じゃあ、あれは、やっぱり罰ゲームだったのね(笑) >今頃魔王さまがごちゃごちゃにしたところを、ぶつぶつ言いながら >分類しなおしてたりして(笑) ううむあるかも知んないですね・・・。 > >> 「わはははははははやったぞおおお、うおおおおおおおおおおお視聴率万歳!!これで我が家も安泰だああああ・・・がははははっははははははっはははははははっははははうわっはははっはははっはははははははははっはあっはははっはは!ひゃははははは」 >ほとんど国営放送みたいなものだから、視聴率は関係ない気もするんですが……。 いえ、観る魔族と観ない魔族がいますので・・・。たくさんの魔族に観てもらうと、嬉しい。それが生きる糧に創られていたりしますこの方。ちょうど魔族が負の感情を求めるみたいに・・・。 >民間にライバル局でもできたのでしょうか(笑) >冥王放送とか、獣王ケーブルTVとか(爆) ううむゼロス辺りが大変そう。 > >> 「で、どんな手使ったの?」 >> 先ほどよりも強く、悪戯めいた微笑み。 >> 「えっ・・・それは・・・何というか・・・信頼・・・かな?」 >> 汗が滴る。 >ズルですか(汗) 実はL様とガーヴに関係する番組を初めていたりします。 > >> 「まあ良いわ・・・あの番組放送中止ね♪」 >> 強烈な殺気にヴァルクスは凍り付いた。 >> 「とにかくやめるのよ♪分かったわね!」 >> 言葉は何度もそこに響く。主はもういない。 >エ、L様……、何というご無体な……。 >それともその放送枠で何かやりたいのでしょうか? ↑の方で書いたとおり・・・結構怒ってます。 > >>まあ実質的な戦闘能力は皆無です。正直アリさんと戦っても負けるかも・・・。(それはさすがにないかな) >>非戦闘員に戦闘能力を与えるのは全くの無駄ですからね。 >最低限の力しかない、ってところでは? >まあ、人間相手に負けない程度という感じで。(でもリナからみたら、人型 >とっているくせに雑魚レベル、と思うかも) まあ転んでも死なない程度・・・でしょう。 > >L様の行動が、L様1号の行動にどう反映するのでしょうか。 > >では、これで失礼します。 それではどうもありがとうございます。レス大変感謝いたします。 |
12781 | L様の想い人7 | D・S・ハイドラント | 2003/1/11 12:19:00 |
記事番号12754へのコメント もはやどれだけになるだろう。時など数えぬ彼女にはどれだけの果てに見えているものなのだろう。 過去に争いがあった。≪天使≫と・・・≪悪魔≫の・・・。 初まりは虚無であった。創造主は無だけを思い、それ以外はありえなかった。 それが重なり続ける、永遠。だけど永遠にはなりえなかった。 虚無以外のものを思ってしまった。その時世界が姿を変えた。混沌が虚無を飲み込んでしまった。 まず世界が生まれた、そして≪民≫が生まれた。 ≪民≫は創造主を奉った。見えてはいない創造主を・・・。だがそれは至福であった。こうなるために生まれた存在だったのだと心からそう思えた。 だが同じく永遠はけしてない。創造主を忘れ≪民≫は汚れた。 初めは哀しんだ。そして嘆き、やがて怒った。 創造主は≪悪魔≫を生み出した。世界を滅ぼすための・・・。その時、創造主は死んだ。 ≪悪魔≫は≪民≫達を蹂躙し始めた。 だが民も黙っているわけではない。≪天使≫・・・そのような兵器にて戦いを挑んだ。 ≪天使≫の力は≪悪魔≫の比になるものではなかったが、≪天使≫を破った後、≪民≫達に敗れた。 ≪悪魔≫は力の半分を奪われ、虚無に堕とされた。そして自らが生み出した混沌に繋ぎ止められた。だが≪民≫達に≪悪魔≫を滅ぼすすべはなく、また奪った≪力≫を破壊することも不可能であった。 ≪悪魔≫は自らでは動けぬ。だからその強大な力を利用し、自らの手先を創造した。 それらは≪民≫を追い、≪力≫を取り戻さんとした。 ≪民≫達は彼らに伝えられた秘法により≪精霊≫となっていくつもの世界を形成し、逃げ込んだ。またその世界を媒体に≪力≫を封印した。 だがそれだけだといずれ滅ぼされることは明白だ。≪民≫達の主イクシオムは≪悪魔≫に呪いを掛けた。生み出されるものの半分は対極なるものへと化す呪術を・・・。 そして数多の世界で≪悪魔≫の生み出した≪魔≫と≪神≫とが争いを始めた。 それが永遠に続くのかも知れない。 だが≪力≫を取り戻し、世界を滅ぼす。常にそう思っていた。 だけど今は・・・。 (ガーヴ様ぁ〜♪) こうだった。 |
12800 | Re:L様の想い人7 | エモーション E-mail | 2003/1/11 22:38:17 |
記事番号12781へのコメント こんばんは〜。 シリアスに、世界観の基本設定……に浸っていたら……(笑) > それが永遠に続くのかも知れない。 > だが≪力≫を取り戻し、世界を滅ぼす。常にそう思っていた。 > だけど今は・・・。 > (ガーヴ様ぁ〜♪) > こうだった。 すいません、ここで笑ってしまいました(爆) まあ、ずーっと同じ事ばっかり考えているのも疲れますしね。 ある意味思いこみが激しいのは、この辺りが原因なのかも……。 でも、らぶらぶパワー、恐るべし。 それにしても、他にもたくさん書いていらっしゃるのに、 それぞれ微妙に(または大幅に)違う世界観をパッと創れるのは凄いです。 ……私は1つのをしつこくしつこく使うから(笑) では、この辺で失礼します。 |
12807 | Re:L様の想い人7 | D・S・ハイドラント | 2003/1/12 14:00:35 |
記事番号12800へのコメント >こんばんは〜。 > >シリアスに、世界観の基本設定……に浸っていたら……(笑) > >> それが永遠に続くのかも知れない。 >> だが≪力≫を取り戻し、世界を滅ぼす。常にそう思っていた。 >> だけど今は・・・。 >> (ガーヴ様ぁ〜♪) >> こうだった。 >すいません、ここで笑ってしまいました(爆) おお狙い通り(待て) >まあ、ずーっと同じ事ばっかり考えているのも疲れますしね。 >ある意味思いこみが激しいのは、この辺りが原因なのかも……。 >でも、らぶらぶパワー、恐るべし。 変化の激しいキャラですからねえ。異常なほどに・・・。 > >それにしても、他にもたくさん書いていらっしゃるのに、 >それぞれ微妙に(または大幅に)違う世界観をパッと創れるのは凄いです。 >……私は1つのをしつこくしつこく使うから(笑) まあ今回は鋼の血涙や神魔弁当で使ったものを修正、改良したものですからねえ・・・。 > >では、この辺で失礼します。 ではどうもありがとうございますです。 |
12885 | L様の想い人8 | D・S・ハイドラント | 2003/1/15 19:46:12 |
記事番号12781へのコメント (ったく!) 強烈な疲労感。そして纏わり付く睡魔。 それらに耐え、必死で歩く。その一歩が重く、踏み締める地面の音を聴き取ることすら苦となっていた。 (寝たら・・死ぬ。) その思いだけが命綱。そうその欲求に負ければ、待つのは・・・そう。 ――あの女。 自分は逃げねばならない。それが最善だ。 ガーヴはただ歩いた。次の街へと・・・ただ逃れるがために・・・。 夕刻にはセインティス・シティに辿り着くことが出来た。黄昏の静寂の似合う、高い塔が城門の外からも見える。 頑強な門を潜れば・・・。 「ガーヴ様〜」 あの女がいた。 「・・・・・。」 ガーヴの疲労は極限へと・・・そして闇へと堕ちていく。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回は超短編。 ・・・いつかガーエルイラスト描くぞ! |
12887 | Re:L様の想い人8 | エモーション E-mail | 2003/1/15 21:13:47 |
記事番号12885へのコメント こんばんは。 > (ったく!) > 強烈な疲労感。そして纏わり付く睡魔。 ガーヴ様、睡眠不足ですか……?ということは、まだ人間なのでしょうか。 魔族ならいざとなったらその手のものはショートカットできる……と言うより、 本来必要ないのでしょうし。 ……人間の身でエル様のパワーに付き合うのは、かなり大変かも。 > (寝たら・・死ぬ。) > その思いだけが命綱。そうその欲求に負ければ、待つのは・・・そう。 > ――あの女。 > 自分は逃げねばならない。それが最善だ。 ……エル様、一体何を……(滝汗) 目が覚めたら、何故か隣で寝ていた(爆)なんてアダルトな……もとい、 恐ろしい状況があったとか……?(滝汗) > あの女がいた。 > 「・・・・・。」 > ガーヴの疲労は極限へと・・・そして闇へと堕ちていく。 ガーヴ様、心安らかに成仏してください……。エル様が相手では、 誰もガ−ヴ様の味方になれません。 何だかガーヴ様に思いっきり同情してしまいました(エル様、ごめんなさい) ガーヴ様が納得できるハッピーエンドは訪れるのでしょうか?! (何故だろう、周囲が生け贄として献上しそうな気が……) では、短いですが、これで失礼します。 |
12888 | Re:L様の想い人8 | D・S・ハイドラント | 2003/1/15 21:24:00 |
記事番号12887へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >> (ったく!) >> 強烈な疲労感。そして纏わり付く睡魔。 >ガーヴ様、睡眠不足ですか……?ということは、まだ人間なのでしょうか。 >魔族ならいざとなったらその手のものはショートカットできる……と言うより、 >本来必要ないのでしょうし。 そうですね、まあ >……人間の身でエル様のパワーに付き合うのは、かなり大変かも。 Sですらアレですからねえ・・・。 > >> (寝たら・・死ぬ。) >> その思いだけが命綱。そうその欲求に負ければ、待つのは・・・そう。 >> ――あの女。 >> 自分は逃げねばならない。それが最善だ。 >……エル様、一体何を……(滝汗) >目が覚めたら、何故か隣で寝ていた(爆)なんてアダルトな……もとい、 >恐ろしい状況があったとか……?(滝汗) 私としては、朝まで何度も潜入してくるL様を追い出し続けた、という説を支持します。 > >> あの女がいた。 >> 「・・・・・。」 >> ガーヴの疲労は極限へと・・・そして闇へと堕ちていく。 >ガーヴ様、心安らかに成仏してください……。エル様が相手では、 >誰もガ−ヴ様の味方になれません。 そうですね。 > >何だかガーヴ様に思いっきり同情してしまいました(エル様、ごめんなさい) >ガーヴ様が納得できるハッピーエンドは訪れるのでしょうか?! >(何故だろう、周囲が生け贄として献上しそうな気が……) ううむ大ピンチ・・・。 > >では、短いですが、これで失礼します。 ではレスどうもありがとうございます、。大変感謝いたします。 |
12984 | L様の想い人9 | D・S・ハイドラント | 2003/1/20 15:28:32 |
記事番号12885へのコメント 混沌の海に堕とされし悪魔。その夢の楽園などむなしきものであろう。 幻想などつまらぬものだ。・・・腹減るだけ。 だが金色の魔王、彼女は常に暇であったわけではけしてない。 終わらぬ戦の残り火で焼かれる――いやその熱により、凍えを凌ぐのかも知れぬが・・・。 混沌、渦巻く無限なる夢幻の世界。そこに彼女はいた。 「また来ちゃいました♪」 常闇の色を宿す虚空に燦然と輝ける像。輝きを纏う小柄な少女。映り来る姿、見えし歳はようやく10代の半ばに達するほどであろう。閃光の如し眩き白肌に、それに劣らぬかというほどの純白の絹で紡ぎ上げられた衣服、やや細くなった袖が半ばほどで終わり、膝丈ほどまでの連なった礼服的なそれには金銀の輝きが添えられており、胸元には真紅の蝶ネクタイ、絢爛たる黄金色の後1点に長く伸びた髪は全身でも鮮明、靴は水晶の如く透明的でありながらも煌きは強烈なほどのものでもあった。そして色あせを知らぬ白銀の美貌にはどこか翳りを持った、それでもなお満面に限りなく近し笑顔を浮かべている。(うわあ描写長ぁ) その時、輝きが灯る。眩きほどであり、けして光だけなるものではない。むしろ闇が輝いているようであった。 それは姿を映した。彼女のものをなお凌駕せし究極の黄金の長髪に、これまたより輝かしい白肌、白と黒――誕生と虚無の光と闇を全身に纏いし、超越的なる妙齢の美女。その宝石のものであり、それをなお上回る紅の双眸は微笑みを満面に浮かべ、 「あら、こんにちは、おばあちゃん。」 その時、対峙せし少女は、 「過去には触れないでくださいって言ったじゃないですか!」 焦りと憤怒、そして微かながらも芽生えた恐怖が、微笑みを洗い流す。 「あら、そうだったかしら・・・昨日の拷問で忘れちゃったわ♪」 となお微笑みを強める。 「だからあれは拷問じゃなくてあなたを滅ぼすための手段です。それに全然効いてないでしょうが!」 だがそれでもなお勢いはさほどでもなく、余裕はなくとも激情にはさほど支配されてはいないようだ。 「あら、その割には、あなたの弟妹電気ショックとか、毎回掛けてくるけど・・・。痛いのよねえあれ。」 なおも微笑みのまま。表情を歪める以外の動作は微塵もない。 「言っても聞かないんですよ・・・何でも多数決で決めて、姉の私を数の暴力でいじめるんですよ。・・・ああもう耐えられない。」 と哀しげなる表情に移し変える。あまりに露骨なものであったが・・・。 「まあ外見では一番上には絶対見えないけど・・・。」 と泣き始めつつある少女に向けてか虚空へか、呟く。 「ううっ・・ヘキサマスはイリテウスに言われるままに私を殴るし、・・それとは別にイリテウスは・・うう・・言葉の暴力でねちねちいたぶるし・・・うっ・・フェイユカスは意味分かんないし・・・それに都合の良い時だけ弟妹面するんですよ!昨日だって私のお小遣いで外食して・・その上、自分達のお小遣いで、TVゲームとかマッサージ機買って、私には使わせてくれないんですよ!!しかもこれの当番、私だけ2週間連続だし・・・」 すべてを突き破るような怒鳴り声の後、荒い息を整えに入る。 「・・・まあ気持ちは分かるけど・・・。」 「あなたに何が分かるんですか!混沌でぬくぬく育ちのあなたにこの私の苦労を・・・」 怒りめいた声を上げる。 「・・って、それなら弟とか全部滅ぼしちゃえば良いじゃない。確か・・・あなたあいつら3人掛かりでも勝てるくらい強かったはずよね・・・。」 すでに声は小さく、疲れを含んでいる。 (ここ1億年ほどで一番疲れた日かも知れないわね・・・。) 金色の魔王が魔王であるがため、他者の愚痴を聞くことに耐性は全くなく、さらに泣く子にも同じくだ。 「でっでも・・・」 言葉に詰まる少女。 「まあ良いわ・・・じゃあこの辺りで帰ってねエリーちゃん♪」 すると頬を膨らませつつ、 「ちゃんと、エルネウスって呼んでください!私は心精王エルネウス、主イクシオム様に仕える四精王の最高位称号保持者なんですからね。」 そして消え去る。 残った金色の魔王Lは (にしても、あの子以外、魔族に電気ショックが通じないのに気付かないのかしら・・・。というかあの子以外――精神系以外の精霊――あたしに傷1つ付けること出来ないはずなのに・・・) 一応囚われの身っぽい彼女はそう胸中にて呟いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回ガーエル度0ですね。 まあこれはこの話放っておくと延々と続きそうだし(あのままだと終わりが予測不能なので) 1つイベントを起こそうかと・・・。 というわけで四精王登場・・・大昔の駄作カオレジェにも何か設定上はそんなのがいましたけど、設定は変わっているでしょう。 性格は全員大体決まっています。まあこの話ではそれほど目立つとは思えませんけど・・・。 私がこれから彼らを気にいるようになれば彼らを主役にした話出すかも知れません。 |
13018 | L様の想い人10 | D・S・ハイドラント | 2003/1/21 16:42:00 |
記事番号12984へのコメント 天空――すべての世界の頭上に位置する空の最果て、かつて栄華を極めし原初の≪民≫達のその繁栄の跡見られる地、常に聖光に照らされていようと風化し崩れ去った街並みに、その輝きは哀愁の焔灯すのみ。 そんな中、金色の髪の少女が1人ただ歩く。街の中心へ向けて・・・。 そこには今も見える。在りし日の幻か?異彩を放つそれは明らかな1つの建物。そこには1つの屋敷があった。それほどの大きさではないが白亜の壁に朱色の屋根の明るさが目立つそれ。彼女はそこへとただ向かうのだろう。 さらなる天には黄金の輝き、そして暗黒の球体が胎動を続けている。力を内に秘めしそれこそが結界――すべての世界を媒体に生み出した、無限大なる力を封じ、あらゆる災より崩壊を防ぐ、それほどの力持ちしそれは内部の闇の力がいかに狂おうと安定を保つ。少女がそれを見やり、両手を合わせて何かを呟いたよう。その表情は慈愛と悲哀に満ちていた。 「ただいまで〜す。」 心精王、すべての世界の精神精霊を束ねしものである彼女エルネウスは颯爽と我が家へと入って行く。とはいえ心は密かに曇り・・・。 扉を開けると、赤絨毯の敷かれたそれにしては小さいながらも整ったホール、そして突然出てきた黒を纏う男。 「お帰りなさいませエルネウスお姉様。」 「っ!」 漆黒のスーツに、純白のベスト、真紅の蝶ネクタイを身につけた肩辺りまで後髪の伸びた、爽やかさと気品を感じさせる20ほどの男。肌は雪の輝きに似て、希薄な笑みは微かな温かさを催す。そして意図は不明だが、両手で、真紅の薔薇の花束を入って来た彼女の方へ差し出すように向けている。 「何なんですかこれ?」 エルネウスは突然過剰な驚愕を浮かべるも、それを即座に打ち消し、なだらかな口調にて訊ねる。男は滄海の水を湛えし双眸を何かしらの色に輝かせ、 「日ごろのその愛のお返しをさせて頂きたくて・・・ずっとこの体勢でお待ちしておりました。」 と、花束を押し付けるように渡す。しぶしぶ受け取ったエルネウスは、 「はあ?よく分かりませんけど・・・それにしてもずっと待ってたなんて偉いですね。」 と、近づいて彼の頭を撫でる。銀の髪が乱雑に荒れていった。 「ええ、ヘキサマスお兄様には入り口塞ぐのは教えに反するとか何とか言われまして・・・放たれた真夏の煉獄マシンガンパンチを4000発連続でかわしたら、なぜだかお怒りになられたお兄様が倒れられてその後、わざわざ、最寄の白金の世界の医者がモグリと名高い病院に連絡したんですけど、ちょうど定休日で、仕方なく重りを結び付けて混沌の海に捨ててくることになりましたし、イリテウスお姉様とも口論になって、激戦を繰り広げる内になぜかお泣きになって、これだけうるさいとせっかく帰宅なされたエルネウスお姉様に迷惑となりかねないので気絶させた後、超硬度ロープでぐるぐる巻きにしてワタクシが秘密裏に飼育していた巡星竜(ギャラクシードラゴン)の餌にしたりして本当にエライ目にあいましたよ。」 表情を微笑み程度にしか変化させずにその台詞を急速に言い終え、エルネウスに視線を再び合わせた瞬間、荒立てていた息が正常化し、微笑みが戻る。 「何か・・・結構ひどいことしているんですね。いや毎日してますけど・・・ところでその2人は・・・」 表情をひきつらせつつも言葉を繰り出す。 「あっそのことならば、ただいまお帰りになられたようです。」 とそこで初めて背後に気配が飛び込む、その禍々しさにエルネウスは思わず脇にそっと移動した。大気の震えが伝わり来る。 「お帰りなさいませヘキサマスお兄様にイリテウスお姉様。」 表情を強張らせつつ重い首を回して覗き込んだ先には、1組の男女。 灼熱の焔、そのものの色の混沌の如く荒れているもののそれがまた整って見える筋肉質の20半ばほどの男、彫りの深い顔立ちに見開かれた血ではなく明らかに焔の色の瞳、そして白色の神官衣に身を包んでいる。 それと同じか少し若い歳、宵闇の蒼の艶やかで美術品的な長髪にエルネウスに迫るほどの白い肌、甘い果実のような赤い唇に、すべてを魅了する宝石の如き蒼い眼、髪の色に等しいの胸元から靴元までを覆うスリットの入ったドレスを身に付けている。また首からは輝く宝石のペンダント。 正反対にも思える2人に共通するのは――そう露になりし表情は違えど同じく怒り。 「何がお帰りなさいませだ。主に最も近き、この高貴なる我を汚らしい混沌に放りこんでくれるとは!」 赤髪の男よりの言葉とともに激情が津波のように銀髪の男へと向かう。だが彼は笑みを浮かべただけで、 「何を言っているのですか、主に最も近きはこエルネウスお姉様、それに混沌が汚らしいとは――それはつまり主がお決めになられた金色の魔王討伐の当番制度に不服があると言いたげですね。」 と嘲りを含んだ笑み、赤髪の男は怒りに震えうなるのみ。 「うぬぬぬ。」 「兄さん落ち着いて、」 蒼髪の女は、その男を制止し、 「あたしを食べようとした巡星竜(ギャラクシードラゴン)あれ絶対飼いならされたものよね。確か絶滅危惧種のはずよ。絶滅危惧種の無断飼育は法律違反じゃないの。」 侮蔑を含めた吐き捨てる。 「いえいえ、巡星竜は確か天聖歴762年に特例として飼育を許されると書き加えられたはずですよ。まあお姉様の生まれる前のことですし、大の大人だってごくたまにですが間違えますよ。確か北部天帝出版の社会教科書には記述されていなかった内容ですしその教科書をご使用になられていたお姉様ならば知らなくて当然のことですから気にする必要はありません。」 急速なペースでなおかつ笑顔を崩さずに放ち終える。それに対し美女は・・・。 「何よ!・・・何なのよ。この私を馬鹿にして・・・兄さん、今度こそ殺しちゃって!」 と俯き涙を流し始める。 「あ・・・ああ。」 赤髪の男が神官衣の袖を捲り上げれば、剛健な太腕が現れる。拳を握り締め、 「灼熱のバーニングクラーッシュ!!」 強烈な叫びとともに、銀髪の男へと向かい行く。 「お兄様、パンチの最高速度、記録更新ですよ・・・おめでとうございます。」 と軽く後に下がって避け、拍手喝采。 「うるさい!主の教えに逆らい、我の拳を避けたのは万死に値する。」 と連続で拳を繰り出す男とすべてを紙一重でかわす男、そしてそれは・・・。 「何でこっちに来るんですか〜!」 安堵を覚えつつ傍観を決め込んでいた長女エルネウスの元へと接近しゆく。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ またもや関係ない人々の話、何とか20前には終わらす予定です。 この回、当初の予定より激しくなってる。 ちなみに 長女エルネウス 役職:心精王 統べる精霊:精神、命 外見:10代半ばの金髪に白い肌の少女 備考:弟妹達に苦労。事実上最強だが、それを発揮する場はほとんどない。過去にはいろいろあったらしい。 長男ヘキサマス 役職:地精王 統べる精霊:火、土 外見:20代半ばの赤髪で筋肉質な男 備考:神官っぽくて、よく分からん教えに従順だがいい加減で、短気、妹に弱い。また自慢の拳がフィユカスに当たったことはない。 次女イリテウス 役職:海精王 統べる精霊:水、氷 外見:20代初めから半ばほどの、蒼髪に白い肌の女 備考:口が悪い、しかし勉強のなさをフィユカスに思い知らされている。 次男フェイユカス 役職:天精王 統べる精霊:風、雷 外見:20代の初め頃の銀髪のスーツが似合うっぽい男 備考:謎っぽい、書く時某銀髪執事を連想させてしまった。実は最強かも知れない末っ子。 それでは〜 |
13042 | L様の想い人11 | D・S・ハイドラント | 2003/1/22 19:24:22 |
記事番号13018へのコメント 陽炎が揺らめく音はむしろ沈黙を引き立てる。薄い光のみの世界は寂しすぎて、追憶巡らせ、涙誘う。 「姉さん、さっきから何してるの?」 独り天魔の戦いを思い、瞳濡らす姉エルネウスに、その脳裏の虚像を打つ砕かんが如し無遠慮な口調。その声の美麗さがむしろ怒りを誘う。 「大戦の日々を思い出していたんですよ。」 その声は哀しげな中に、いらだちを含めていた。 次女であるイリテウスは辺りを見回す。貪るように食している長男ヘキサマス・・・対先ほどまでは食物に感謝の祈りを捧げていたのだが、その後に見方によれば残虐とも言える食事方に及ぶのはどうかと思うが・・。まあ彼の言う主の教えは彼が勝手に付け加えたわけの分からない内容が大半を占めているのだが・・・。 また次男フェイユカスはなぜだか食事を退け、生け花に勤しんでいた。 「そう・・・やっぱりおばあちゃんなのね。」 哀しげに返す。だが内に明らかな侮蔑。 「だから過去には触れないでくださいって・・・これで272回目ですよ。」 見るからに自分より歳若い姉は涙を湛え、それを必死に溢さぬよう、努めている。また怒りも湧き上がっているが、それに身を乗っ取られぬように我慢していた。 「ところで姉さん、良い話があるんだけど・・・。」 と囁くイリテウス、悪魔の囁きにも聞こえた。 「なっ何ですか?」 優しげに取れた声に涙を飲み込む。 「あの悪魔を始末する良い方法があるんだけど・・・。」 なおその妖しげな口調に拍車掛かる。 「えっ本当ですか?」 すでにエルネウスは瞳を輝かせていた。 「本当よ。教えて欲しい?」 強気なる声に、エルネウスは・・・。 「もちろんです。」 悩む間もなく、即答する。燦然とする双眸は光の絶頂にあった。 「じゃあ、今月の光熱費姉さん持ちね。」 イリテウスの瞳も負け時と輝いていた。 「えっ・・・私・・・もうお金ないんですけど・・・。」 と、苦笑。そして虚空に視線を逃がす。 「あら、心配しなくて良いわよ。・・・凄く効率の良いお金稼ぎの方法知ってるから。」 そこで容貌は完全に仮面を剥ぎ取った悪魔のものに・・・。獲物を視線に捕らえ、邪悪に微笑んでいた。 「へ?」 疑問の内に未知なる恐怖を感ずるエルネウス。鼓動が強く聞こえ、刻みが緩慢になりゆく。時が長い・・・迷い。このまま流れても良いのだろうか。彼女は精神と命の力をすべし精霊王に次ぐ力持ちし精霊、イリテウスの精神を乗っ取ることも出来よう。しかしその選択は選ばなかった。それは彼女がそのような卑劣なる手段を心より忌み嫌っているからだ。 「だから、まず姉さんを人間に乗り移らせて、そして保険金掛けて殺すの・・・。どう簡単でしょ。」 微笑みが強まる。そして邪気も・・・。 「え?・・・そんなことしたら私大丈夫なんですか?」 表情に翳りが灯る。 「大丈夫よ。多分ちょっとくらい痛いだけだし・・・。」 「ちょっとってどれくらいですか?」 だがその質問を直後に後悔、再びそのままの時を進めるか否かで迷うも、選択は決まっていた。 「えっと・・・多分、巡星竜(ギャラクシードラゴン)の本気の星砕の吐息(スターダスト・ブレス)受けるくらいだと思うけど・・・。」 と言葉をもらすと同時に、 「嫌です。」 即答する。むしろ次瞬には安堵が待っていた。 「でもそうじゃないと、悪魔は永遠に滅びないわ。」 それがエルネウスの感情抉る。・・・だが、 「それならイリテウスがやれば良いんですよ。私がお金払ってまで知る必要ないです。」 その時、なお禍々しき笑み、 「ふふふ、姉さん、あたし達3人は悪魔討伐当番から外されたわ。・・・何でもあの悪魔を滅ぼせるのは精神属性を持っている姉さんだけだとイクシオム様がおっしゃられたのよ。さあどうする?」 エルネウスは歯噛みの後・・・。 「分かりました。お金はさっきの方法以外で手に入れますから早く教えてください。」 すると底なしであるかのように、イリテウスの邪悪度がなお上がる。 「ふふふ、簡単よ。あの放送のお陰で、あの悪魔の弱点を知ることが出来たわ。」 エルネウスはイリテウスの笑い声、ヘキサマスの食事の轟音、フェイユカスの張り詰めた中で微かに立てられる何かの音、それらが飛び交う中、次なる言葉を真に待った。 |
13058 | L様の想い人12 | D・S・ハイドラント | 2003/1/23 17:19:54 |
記事番号13042へのコメント 「えっ!そんな汚い真似を私にやれというんですか?」 イリテウスが話し終えると同時に、声を上げるエルネウス。 「姉上、うるさい!」 衝撃が走った。伝わる振動に痛みとともに、不快感に満ちて、 「何するんですかヘキサマス!」 鋭く変わる視線にて大男を突き刺す。それは明らかに恐怖の対象としてのエルネウスであった。 「・・・いやなあ。」 言葉に詰まり汗を浮かべるヘキサマス。そう本気を出しさえすれば他の3人が束になるよりも本当に強いエルネウスの方が当然、喰らう側となるだろう。 「兄さん、言いたいことははっきり言ってよ。情けないわ。」 イリテウスも少々、口調が強くなっている。2方に見つめられ、視線もただ両者間を逃げ惑うのみのヘキサマスに残るのは焦りのみ。 「仕方ないわ。・・・姉さん、兄さんが姉さんのこと、クソやかましいガキだって言ってるわ。」 「おいイル。」 焦りを強めた口調で言葉をこぼす。だがエルネウスの表情の変化に顔を強張らせ、ただ見送った。――長い時を。 そして無情に向かい来る。 「うぇええええん、ヘキサマスひどいです。そんなこと思っていたなんて・・・」 涙の奔流。その流れは激しく、そして本気でクソやかましい!イリテウスは即耳を塞いだ。 「我はもう知らん。フェイ、お前に任せた。」 と食物を貪っていたヘキサマスは席を立ち、食前にしたような感謝の祈りもない。そのまま消え去る。 「了解いたしましたお兄様。」 花を活ける手を止めたフェイユカスはエルネウスの元へ歩みゆく。 「お姉様、私はあなたを愛しております。さあ元気を出してください。」 陣風巻き起こすエルネウスにそう囁く。その途端にエルネウスの表情がまたもや変化した。 「まあよく分かりませんけど、元気出してみます。」 残る涙を振り払い笑顔を浮かべる。呆れ顔のイリテウスをよそ目に、抱き合う2人。儚く輝かしい時が流れる。――フェイユカスにのみ・・・。 「何するんですか、離してください。」 それを必死で振り解こうとするエルネウス。だが無情にもそれが解かれることはない。 「ワタクシとお姉様の愛の証です。」 と唇を近寄せる。 「愛って、私とフェイユカスの間に愛なんて絶対にないです。だから放してください。」 明らかに不快感だけのエルネウスに対し恍惚状態のフェイユカス。 傍観するイリテウスはただ呆然とその様を眺めていた。 ◇◆☆◇◆ ふう広いですね。 イリテウスとフェイユカスの髪の毛より綺麗な空。どんなエメラルドよりも綺麗な草原、そして風が気持ち良いです。 って・・・そんな暇ないですね。 早く目的の人を探さないと・・・。 ヘキサマスもイリテウスもフェイユカスでさえも冷たいんですから・・・。 とりあえず、歩いてみましょうか。 「あのうここどこですか?」 目の前のおじさん、ヘキサマスには及ばないけど結構筋肉あって強そうですねえ。 「何だ嬢ちゃん、迷子か。」 うわああ何か怖い声。それに思ったらおじさんいっぱい、いますよ。 「おうなかなか身なりがよさそうじゃねえか。どこの子だ?」 何か雲行き悪そうです。ここはとりあえず・・・。 「あっすみません。さようなら。」 とりあえず逃げておきます。何かやっぱり怖そうですし・・・。 「おい逃がすな。絶対捕まえろ。」 うわああこの人たち絶対悪い人です。・・・もしかしてフェイユカスの言ってた「とうぞく」さんっていう人じゃないですか? 「へへへへ、ついに追い詰めたぜ。」 うわああ後崖です。落ちたら痛そうですね。(すでに精霊であることも忘れている。) 「覚悟しな嬢ちゃん。」 うわあ大ピンチです。 というわけで次回に続きます。 「待てよてめえら」 へ? 「そこの盗賊ども、てめえらに言ってんだよ。」 へ?・・・。もしかして・・・。 というわけで本当に次回に続きます。 |
13068 | L様の想い人13 | D・S・ハイドラント | 2003/1/24 15:45:09 |
記事番号13058へのコメント あれ?ガーヴ様にエリーちゃん。 ・・・何でかしら。 エルちゃん一号、直ちに目標地点に向かいなさい。 ◇◆☆◇◆ 「何馬鹿な真似してんだ、てめえら。」 と、赤毛の男は、相手の男の1人を軽い蹴りを繰り出す。そこから信じられぬほどの衝撃が伝わり、男は崖へ転落した。 「野郎ども、さっさと片付けろ!」 首領格であろう黒髪の目付きの悪い大男が不要なほどの大声にて叫ぶ、だがそれは完全に虚勢であろう。対峙する大男は気配のみでも圧倒するほどに凄まじい力を感じさせていた。 「誰を片付けるだ。寝言はしめえだぜ。」 の、瞬間、宙を舞う数人の男達、残されたのは先ほどに声を上げた首領のみ。 「ひ・・・ひええええ」 声をあげ走り去ろうとする。しかしその髪は赤毛の大男の巨大な右手に掴まれていた。 「当然てめえも同じ運命だろ。」 そのまま崖下に投げ捨てた。 「ふう大丈夫か?」 大男は少女を見下ろすように眺め、声を出す。優しく強い保護者的なる声であった。 「・・・・」 沈黙、だが彼女は熱が芽生えるのを感じ、それに飛び起きる。 「あっ・・・ありがとうございます。・・・ところであなたのお名前は・・・」 その瞳は陽光を映す水面の如く金色に煌いていた。 「ガーヴ・・・これが俺の名だ。」 と、言って振り返り、岐路へと向かう。彼女のガーヴの背中には速き風の荒れ狂う様が見えた。しかしそのようなもので退く女ではない。心精王エルネウスは心を鎮めそして・・・。 「あのガーヴさん。」 「何だ・・・。」 何とか出た言葉に軽い返事、薄く軽い憤りを天に感じる中、 「ちょっとお話があるんですけど・・・」 と、紅葉しゆく表情の熱に耐えつつ、時を流す。 「ったく、こう見えて俺も結構忙しいんだ。すぐ終わらせてくれよな。」 少々面倒くさそうに吐いて、歩を戻す。ガーヴが近づく度にエルネウスは自らの熱気が強まっているのが分かった。 そして接近すると・・・。 「ガーヴさん・・・私と一緒に来てください。」 思い切って言葉を放つ。 「はん?」 ガーヴが疑問と憤りを混ぜし声を放つ、と 「えっと・・・でもその前にやること出来ちゃいました。」 と、笑顔でガーヴにさらに接近し、身体が熱くなるのを堪えつつ、さっと後に回り込む、 「ちょっと人質役やってもらいますよ。」 と、満面の笑みを放つ。まさに無垢であり邪悪さを感じさせぬものの、ガーヴには虚ろなそれが大いに鮮明に映った。 「おい・・・何の真似だ。」 ガーヴの向きを反対に力で向けると、エルネウスは少し宙に浮いて、ガーヴの首元へ、虚空より生み出し右手に握った曲刀を突きつけている。ガーヴは焦りと疑問に冷気が刺すのを感じられた。 その時、何かが飛来する。途轍もなき速度で影のみしか見せぬそれは静止により像を露にした。 「こんにちはエリーちゃん。」 美女――金色の髪に、輝く赤き眼、白い肌、白と黒の衣服、それはまさに彼女の知り得るもの。 「やっぱり出てきましたわね。悪魔の分身さん。」 エルネウスの表情は研ぎ澄まされ、突き刺すようなものへと変化を遂げていた。強烈なる霊気が充満する。 「ガーヴ様を解放しなさい!」 その美女は虚空より漆黒の鎌を呼び出すと、それを直線に向け勇ましく言い放つ。ただその鎌の煌きはガーヴをより脅えさせていた。 「お前ら・・・何もんだ?」 最も戦慄を受けしガーヴは先ほどまでの強さすべてを失っている。 「怖いですね。でも悪魔さん・・・そう焦るとこの方の首が飛びますよ。」 かくも恐ろしげ、表情は張り詰めて、残忍に笑っていた。これがエルネウスの本性であろうか・・・。 「おっおい・・・。」 ガーヴの声など届かない。エルネウスはそしてさらに表情を変えた。しかしそれは狂気ではなく、もの哀しげなるもの。 「・・・私、本当はこんなに卑怯な真似はしたくないんですよ。私だってプライドがありますし・・・もちろん汚らしい魔族何かとは違う高貴なプライドですよ。」 とはいえガーヴもこの美女エルちゃん一号もともに純粋なる魔族ではない。とはいえ精神ダメージがないわけではなかろう。 「本当は私・・・こんなこと・・・こんなことしたくないんですよ・・・。でもイクシオム様の命令は絶対なんです。・・・許してください。」 エルネウスは泣いていた。心から、純粋に謝罪の涙を浮かべていた。 「な・・・何て子。」 泣く音はやがて強く。強くなる。エルちゃん一号の声は掻き消される。 「うええええええええええええん」 そうこの轟音に――。 (・・・俺も終わりかな。ははははは) その音にガーヴは我を失いつつあった。朦朧とし、天に死神が見える。怖いけどどこか哀しげでそして愛らしい、そんな悪魔じみた面の死神が・・・。 「というわけで覚悟してください。」 唐突に泣き止むエルネウス。 「へっ?」 すでに晴れやか・・・それに驚嘆を覚えるも束の間、 「きゃ!」 そして曲刀を持たぬ左手より放たれた光の白刃はエルちゃん一号の腹部を貫いていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そろそろこの話も大詰め? にしてもシリアスっぽいシーンでエルちゃん一号っていうのはどーかと思う。 |
13070 | L様の想い人14 | D・S・ハイドラント | 2003/1/24 17:11:20 |
記事番号13068へのコメント 「っ!」 その一撃を身に受け、苦悶にうめくエルちゃん一号。それに、冷酷なる表情に変化させ、笑みを浮かべ見つめるエルネウス。 「ふふふ、痛いですか、では早くとどめを刺して上げませんとね・・・って私・・・そんな、そんなこと出来ない!うわああああああああん。」 突如曇り顔となり雨を降らす。ガーヴはすでに脅えも弾け消え、ただ呆れていた。 「ぐすん・・・これでは、・・・ううっ・・・イリテウスに・・・うっ・・・目一杯・・・馬鹿にされちゃいます。ああ、あの人をバラバラのグチャグチャにしないと生きていけない私って不幸!」 やがて泣き声より、力強くなったエルネウスの言葉は2人を戦慄させるのに十二分。 「ああイクシオム様、なぜ私はこうなのでしょうか。人の身だった頃からずっと弟妹に馬鹿にされて、殴られて、振り回されて来た私。ああ人生とはこれほどまでに残酷。こんなのならば私、もう死んでも良い!」 落涙は美しくも、それの温もりを直接受けし、ガーヴに感じるのは不快感。 「・・・よく分からんが結構可哀想なやつだな。」 そして溜息1つ。涙を浴びて逝く世界より再び連れ戻された。 「というわけであなたにはここで消えていただきます♪」 だが、次の瞬間には無邪気な太陽の笑顔。変化に2人は言葉も出まい。 「ではいきますね。」 と左手に力を込め、 「っ!」 再びうめくエルちゃん一号。浮かんでは消えゆく傷の連なり・・・。 「しぶといですよ悪魔の分身さん♪一応あなたにも自我があるみたいですけど所詮は悪魔さんの道具、あなたの命には何の価値もないんですよ。」 苦痛の中、愕然とした。そう自分は自分だと思っている反面、混沌の海にたゆたいし主、金色の魔王の分身体に過ぎないとも分かっている。・・・分かっていた。だがそれを踏まえても自分は自分でしかない。そう強く思っていた。 だけど本当は自分などむなしい存在でしかない。母である本体に良いように使われ、捨てられるだけの存在でしかない。 「あたしは・・・」 連続でエルネウスの精神エネルギーによる攻撃を受け続けつつ彼女は叫ぶ。 「あたしは何?何なの?・・・ただガーヴ様を・・・あたしの主人の愛する人を連れてくるだけの存在?そうなの?」 涙が浮かんで来るのがわかった。そして自我が消えゆくのも・・・。 「おいおい話が見えねえが・・・」 ガーヴが困惑を浮かべると、エルネウスは鮮明な笑みを浮かべ、 「人質さんは黙っていてください。まだこんなところで首を切りたくはないんですから。」 すでにそれが真実の言葉だと明白であった。先ほどまでのエルネウスではない。どちらが真なる彼女であるかは彼にはけして分からぬが・・・。 そんな中、エルちゃん一号は聴いていた。 ――あなたはあたしに従うだけ。そうなのよ。あなたはあたしのただの分身。便利な道具に過ぎないのよ。 そんな声を――母の声を・・・。 泣いた。エルちゃん一号は泣いた。苦しみながら泣いた。 「あれ?・・・悪魔の分身さん、何で泣いてるんですか・・・とにかく泣いちゃだめですよ。笑っていれば良いこと絶対あります。ですから笑って滅びてください。そうじゃないと私の後味が悪いじゃないですか。私、人の苦しむ様見たくないんです。だから笑って、笑いながら消えてください。」 ガーヴもエルちゃん一号も、同じく思った。・・・この娘、わけ分からん、と ただ戦慄させるのには充分な言葉であっただろう。ガーヴは凍り付いている。エルちゃん一号は苦悶の中であり、さすがにそれは出来ぬも、心は冷気に蝕まれていた。 「さあ笑ってください。それとも私が笑わせます?布団が・・・あっいけません危うく竜族用が出ちゃうようでした。全く私ほどになると殺しの依頼は結構来るんですよ。結構生活苦しいんで良い副収入にはなるんですけど、その度に苦しむ人見ないといけないから大変なんですよ。」 と涙ながらに語る。やはりわけ分からん。 「とにかく終わりにしますから、早く笑ってください。そうじゃないともっと痛い目見ますよ。」 結構矛盾しているんじゃないかと思いつつ、エルちゃん一号は笑みを浮かべた。言われるままに満面の笑顔を・・・。 そしてなお威力の増した一撃が彼女を貫いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ちなみにエルネウスの愛称がエリーなのはエルだとL様とかぶるからです。 |
13071 | L様の想い人15 | D・S・ハイドラント | 2003/1/24 18:41:17 |
記事番号13070へのコメント ――これで終わり。 短すぎたその命。果たして命と呼べるものであっただろうか。 ――意味のない人生なら・・・死ぬことも後悔しない・・・。 ただ使われるだけの生涯。それも何も出来ぬ間に終わった。でもそれで良いのかも知れない。たとえ意味のない人生でもその無意味に逆らったのだから・・・。 ――だけど・・・何で怖いの? 恐怖を乗せた風が四方八方より襲い掛かる。安らかにはまださせてくれない。 ――早く・・・眠りたいのに・・・何で・・・。 混沌を飛ぶ美女が見えた。それこそが自分、そして金色の輝きに吸い込まれていく。 ――もう眠りたい。・・・それもかなわないというの? 母へと還る。洗い流されていくこの身。また再び・・・この身生まれ使われることとなろう。 ――いや・・・やめて・・・還りたくない。 吸い込まれていく。抗えない。消え去る。やがて生まれるその日まで・・・。同じ運命始まるその日まで・・・。 ――やめ・・・。 「エルちゃん一号・・・所詮あなたはあたしの道具。でもあなたに愛がなかったわけではないわ。ただばれちゃったのはちょっと癪なんだけどね。」 金色の魔王は1人呟いた。そして自らの娘を想う溜息が宮殿の天井に消え去った。そんな幻想。そんな夢――。 ◇◆◇◆ 「お前・・・結局名前も訊けなかったな。今までありがと・・・よ。」 エルちゃん一号の最期、ガーヴがそう言った瞬間、偽りの笑みが真実に変わった。そんな錯覚を覚えつつ、消えゆく空へ視線を伸ばす。 「逝ったか。」 涙を堪えつつ、そっと溜息を吐く。虚ろな吐息は誰に知られることなく霧散した。それが感傷を強く煽る。 「何してるんですか。早く行きますよ。」 その様に何も感じず、ただ微笑んでいるエルネウス。なおも曲刀を突きつけられたまま、その力は強く振り解くことは出来ない。 「てめえ!・・・っ」 声を上げる。その瞬間涙がこぼれた。 「あれ?何泣いているんですか。そんなに感動のシーンでした?それとも何か悩みごとでもあるんですか。それなら何でも私が相談に乗りますよ。こう見えても人助けは得意中の得意ですから・・・。」 エルネウスの明るいその声が怒りと悲しみに拍車を掛けゆく。ガーヴは歯噛みし、 「てめえ・・・絶対に・・・許さなねえ。」 涙の門を必死で閉じながら言葉を紡ぐ。 「そんな・・・私、何か悪いことしたんですか?したんだったら言ってください。」 ガーヴは沈黙。声を出すことが出来なかった。 「とにかく何かしたんですね。すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません、すみません。」 「もう・・・良い。」 声を振り絞る。 「あっそうですか・・・では出発しま〜す♪」 とエルネウスの声とともにガーヴは視界が激変するのを見た。 そこは混沌の海・・・絶えず流れる混沌の原初。そして輝いているのは――ロード・オブ・ナイトメア。 2人はその方向へと向かっている。 「おいてめえ、何でこんなところに来なきゃいけねえんだ?」 すでに涙も枯れたガーヴが脅えを隠しつつ訊ねる、とエルネウスは笑顔で、 「決まってますよ。あの悪魔――金色の魔王を滅ぼしにいくんですよ。」 愕然――ガーヴの全身に汗が這い回る。鼓動が高鳴り、凄まじき震えが走った。 「何で俺がそんなこと・・・。」 と全身の抵抗を鎮め声を吐き出す。 「いえ、あなたにそーいう協力を頼んでいるわけじゃないですよ。とにかくそろそろ近づいてきましたし・・・。・・・良いですか思いっきり命乞いしてくださいね。」 悪魔の微笑み、 「おい待て待て・・・」 混沌に繋がれし大いなる悪魔はすでに眼前。 |
13080 | ああああ、気がついたらこんなにぃぃぃぃぃっ! | エモーション E-mail | 2003/1/25 00:38:44 |
記事番号13071へのコメント こんばんは。 ああ、何だかどんどん話が進展しますね。 エルネウスって何か……分裂症か?お前は?って感じですね。 精神分裂症の神族って何か嫌かも……。 家族関係も凄まじいですし。……神族って、一体……(滝汗) それでも、分身とはいえ、エル様1号をあっさりと倒してしまうのは、凄いですね。 ガーヴ様……嬉し涙なのか、悼んでいるのか分からない涙ですね。 もっとも本人もちょっと複雑な気分で、よく分かっていないのかもしれませんが。 そして……最終ラウンドになるんでしょうか。 エルネウスに連れられて、L様(本体)の元へ連れて行かれるガーヴ様。 どうなるのでしょうか。 楽しみにしています。 では、この辺で失礼します。 |
13082 | Re:ああああ、気がついたらこんなにぃぃぃぃぃっ! | D・S・ハイドラント | 2003/1/25 10:11:02 |
記事番号13080へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >ああ、何だかどんどん話が進展しますね。 そうですね。 >エルネウスって何か……分裂症か?お前は?って感じですね。 ううむわけの分からん方々を書きたくなったので・・・。 >精神分裂症の神族って何か嫌かも……。 精神属性ですから(いや待て) ・・・ちなみに滅茶苦茶、神族っぽく思えるかも知れませんが精霊族です。(というかその辺り詳しく書いてなかったような気がする。) >家族関係も凄まじいですし。……神族って、一体……(滝汗) 滅茶苦茶です彼ら。 >それでも、分身とはいえ、エル様1号をあっさりと倒してしまうのは、凄いですね。 実際、エルちゃん一号の方が全体的には強いんですけど、ガーヴを盾に取られたために負けちゃったようです。(エルネウスは部下Sくらいの力あります。) > >ガーヴ様……嬉し涙なのか、悼んでいるのか分からない涙ですね。 >もっとも本人もちょっと複雑な気分で、よく分かっていないのかもしれませんが。 まあいきなりこんな展開になったわけですし > >そして……最終ラウンドになるんでしょうか。 そうですね。 >エルネウスに連れられて、L様(本体)の元へ連れて行かれるガーヴ様。 >どうなるのでしょうか。 >楽しみにしています。 恐らくそろそろ終わります。(その後、エルネウス達の話を始めたいと思っておりますけど・・・) > >では、この辺で失礼します。 それでは、レスどうもありがとうございます。 |
13088 | L様の想い人16 | D・S・ハイドラント | 2003/1/25 16:09:56 |
記事番号13071へのコメント 「こんにちは悪魔さん。」 笑っていた。余裕の笑み。だけどどこか哀しげ・・・。 「あら、こんにちはエリーちゃん。」 その表情は明らかに焦りを隠していた。エルネウスに返答などない。容貌は曇りきっている。 「・・おい、どういうことなんだ。」 ガーヴは出来る限りに声を潜めていた。自らの母なるものにその声届けぬために・・・。 「少し黙ってください。」 と、左手の手刀にてガーヴを打つ。その非力に見える腕より強烈な力が伝わり、ガーヴは闇に堕ちた。 「あなたはしばらく寝ててください。あっ・・・本当にすみません。悪気はないんですよ。後でお酒奢りますから許してくださいね。」 と呟き、やがて視線をたゆたいし美女に向けた。彼女は震えている。心の底にて・・・。それが手に取るように分かった。 「覚悟は出来ました?」 そう告げた。動揺が波の如く暴れ出て、彼女にすべて見られている。戦慄がなお強く、走り抜けた。 「何の・・・こと?」 その表情は脅えている。明らかに自分と比べて力がなさすぎるその1人の少女に。 「いやあんまり怖がらないでくださいよ。私に罪悪感残るから困ります。私が人を傷付けるのが嫌いなの知っていますよね。だったら少しは気を遣ってください。本当はこんなことしたくないんですから・・・。」 哀しげであった。本来は敵とは言え、長い時を重ねて生まれた友情の如きものもある。これから滅ぼそうというのだ。簡単に出来たものではない。 (分かっていたけど、この子、あまりにも自分勝手すぎる。) 反面、金色の魔王である彼女はしばしの落ち着きを取り戻していた。 「それに、あなたはこれから滅びるんですから・・・。恨まれたまま死なれるのは嫌なんです。だからそんな人は笑わせて殺してるんですよ。だからあなたも笑って滅ぼされてください。私の精神衛生のために。それにあなたのためでもあるんですよ。怨念を持ったままだと亡霊さんになって結構苦しい目見ちゃいますよ。しかも私が祟られちゃうし・・・。あなたは親友だと思っています。となると当然あなたも私を親友だと思っているはず。親友を祟るなんて嫌ですよね。あなたも傷付いちゃいますよ。嫌ですよね。嫌ですよね。そうですねはい。では早速笑ってください。私とあなたの輝ける未来のために!」 と、言い終え息を、乱す。虚空より水の入ったコップを取り出し口に含む。 「あのねえ・・・それってちょっと自分勝手すぎると思わない?」 金色の魔王は表情を引き攣らせつつ、エルネウスに呟き掛ける。 「えっあなた・・・私のこと嫌いになったんですか?・・・嘘?嘘ですよね。嘘って言ってください。早く、さあ早く。私の心が壊れちゃう前に・・・うええええええええええん。」 嘘と言える間もなくエルネウスは泣き始めた。その超音波に彼女は耳を塞ぐのみ。 それは続いた。そして終わって、 「あっすみません。私、暗殺任務とかに就くと精神が不安定になって心が壊れちゃうんですよ。これ以上壊さないために早く笑って滅びてください。」 「仕方ないわ・・・って何であたしが滅びなきゃならないのよ。」 笑顔を崩し、即座に突っ込み。その明るさがエルネウスの哀しみに亀裂を入れた。 「とっとにかくこっちにはガーヴさんがいます。放送観たんですけど、あなたの好きな人らしいですねえ。」 戦慄が最高潮に達する。汗が止まらず視線が定まらない。 「さて、ガーヴさん、早く起きて目一杯命乞いしてください。」 と指を弾く、突如にガーヴの首が上がる。 「さあ早く、泣いて頼んでください。助けてくれって・・・。」 表情には翳り、それが恐怖をもよおす。 「助けて・・・くれ・・・」 言葉を紡ぐ・・・。 「ガーヴ様。」 哀しみはエルネウスよりもさらに輪をかけて金色の魔王。 「ってんなこと出来るか〜!」 と、エルネウスを拳にて吹き飛ばす。衝撃はあまりに強烈でそのまま虚空へ消え去った。 「ああガーヴ様、素敵。」 その様を観ていた金色の魔王、瞳を燦然と煌かせている。確かな陶酔があった。 「L様、どういうことです?」 ガーヴは距離を置いたまま、跪き、彼女を見る。 「Lで良いのよ。あなたにはSを越える地位を与えてあげるわ。そうあたしの夫という地位をね♪」 愕然とした。ただそれだけで凍りつく。 「ほら、ここに婚姻届がありますから、早くサインして♪」 虚空より,紙とペンが生まれ出でて、ガーヴのもとへと浮遊してくる。紙は確かに婚姻届、金色の魔王である彼女のサインはすでにされていた。*****読めない字だ。ガーヴに見たことのあるものではけしてなかった。 「さあ早く。」 だが出来ない。その手は動かない。ひどく迷っていた。 そして時は変わる。 「全く、ガーヴさんたら遠いところまで吹き飛ばしてくれちゃって・・・。全く同じ風景ばっかりで道に迷っちゃいましたよ。もう、ただでさえ不安定な状態なんですから、これ以上、悪魔さん滅ぼすのに手間取ると私、本気で精神崩壊しちゃうんでちょっと手段を変えさせていただきます。」 エルネウスは笑い、そして何かを呟いた。 「永遠の不変を彷徨いし 心喰らえる 虚ろなりし哀しき獣 我誓う 汝の力持て 彼のもの我と化さんこと いざその契りを」 膨大なる魔力が動く。彼、魔竜王であるガーヴが観た、最も強き力に等しきほどの魔力が――。 「契約‐霊獣印‐同化」 放たれる力・・・。そして輝きの奔流。 それが消えたとき、残ったのはガーヴ。 「すみませんガーヴさん。しばらくあなたの身体使わせてもらいます。」 そしてエルネウスの心。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さあそろそろクライマックス、金色の魔王は滅びてしまうのか! にしてもわけの分からんエルネウス、キャラ変わって来てるかも・・・。 |
13092 | L様の想い人17 | D・S・ハイドラント | 2003/1/25 17:24:23 |
記事番号13088へのコメント 「えっ!」 驚愕と戦慄が響き渡る。 「ふふふ、私とガーヴさんは一体化しました。まあ解除しようと思えば出来るんですけど・・・。この身体であなたを滅ぼします。精神的に堪えるでしょ。まあ本当はあんまりやりたくないんですけど、・・・あなたが苦しんじゃいますし・・・。でも覚悟は決めました。決めたんですよ。というわけであなたを滅ぼします。良いですね。良いですよね。」 その言葉を何度も心で反芻し、言い聞かせる。何度も何度も・・・。 ――何億年も待った一族の悲願―― 滅ぼされた人々、逃げ惑う人々、滅びからはまだ解放されない。もっと生き続けたい。そのための抵抗。生きるための戦いの果て。 創造主が自らの世界を消すために創り出した存在。そんな悪魔を倒すと、封印してもなお倒すと誓った。 ――まだ終わらせない―― 永遠の輪廻のもとに生き続けたい。平穏なる世界に・・・。創造主の思惑通りに消えてしまいたくはない。だから戦う。安らぎ求めて・・・。 ――これで・・・果たされる―― ガーヴの大剣――その身を操るエルネウスの一撃は金色の魔王に炸裂。そして泣いていた。エルネウスは泣いていた。明らかなる哀しみの涙。音もなく泣いていた。 「・・さようなら・・」 金色の魔王に亀裂が走る。呆気なく、あまりに呆気なく、精神が――崩れていく。壊れていく。 力あるものであろうと心砕かれればすなわち滅び。金色の魔王は混沌の塵と化した。 あまりにも短い仕事。あまりにもむなしすぎた偉業。エルネウスに涙は止まらない。ガーヴが泣いている。 「これで・・・良かったのでしょうか。」 思い出が駆け巡る。ケンカして笑って、一緒に過ごした時、ずっと使命に燃えていたけど、振り返れば――楽しかった。輝いていた。 「こんなの・・・嫌。」 戦いの果てが哀しみ。もし知っていたならばこんな道を辿っていただろうか。 「返して・・・私の大切な人・・・悪魔さんを返して・・・もしいるなら神様、本当はあの人は私とって大切だったんです。それに今まで気付かなかったなんて・・・。私を許してください悪魔さん。――いえLさん。私あなたがいないと生きていられない。いつか世界が滅びるんだとしてもあなたがいた方が良い。絶対、絶対そうなんだから・・・返してください。」 悔い、叫び、嘆き、祈り、願い、エルネウスは泣いた。何度も泣いた。ただ涙を流すのはガーヴ。哀しみは拭えない。 「すみません、すみません、すみません、すみません、もう2度とあなたを滅ぼそうとなんて考えませんから、復活してください。お願いします。イクシオム様に逆らってでも絶対にあなたを滅ぼさせません。だからお願いします。誓います。絶対にです。」 叫んだ。それは無情に消えていく。主なき混沌にて・・・。再び涙を垂らしたその時、 (本当ね?) 声が聞こえたような気がした。 「えっ?」 (本当と誓うわね。) 先ほどよりも鮮明だ。 「あっはい、誓います。」 涙を止めて答える。晴れやかでもあった。 (本当に本当ね。) 声はさらに大きくなる。 「本当の本当です。」 答えれば輝き増す。そして・・・。 輝きが流れ出す。金色の激流が世界を覆い、混沌を洗い流した。 「じゃあLちゃんふっかーつ!」 輝きとともに降臨する混沌の生み親。 「へっ?」 驚きを隠せぬエルネウス、表情はガーヴにて・・・。 「あら?どうしたの。ガーヴ様乗っ取ったエリーちゃん♪」 皮肉を強く込めて穏やかに言い流す。エルネウスは表情を引き攣らせたまま、 「なっ何で生き返るんですか・・・?」 動揺しきった声をもらした。 「えっあたし一回も滅んでいないわよ。何寝ぼけた言ってるの?あっもしかしてあなた程度の力であたしを滅ぼしたつもりになってるの。嫌ねえ、あなた達の変な封印のせいで攻撃は出来ないけど実質の力はあなたの数百倍あるのよ。本気で闘ったらエルちゃん一号にも勝てないあなたにあたしを滅ぼすことなんて出来るはずないのよ。」 刃が突き刺さる。精神を抉り、怒りと羞恥を吐き出させた。 「私はガーヴさんの身体にやられるなら、精神ショックで滅びると持ったんですよ!悪いですか?」 激情のままに声を放つ。だけど心は笑っていた。そして安堵に包まれている。 「ああそういうことね。でも攻撃したのはガーヴ様じゃなくてあなたじゃない。それにもしガーヴ様を中途半端に操って攻撃させても無駄だったわよ。だって愛があればちょっとやそっとの攻撃くらい何ともないじゃない。勉強不足ね。」 言い放ち、心で嘲笑。しかし芯までそれではけしてない。 「んぬぬぬぬ、自分じゃ何も出来ないくせに・・・。」 「あら?その何も出来ないあたしに手も足もでないのは誰?」 「んぬぬぬいつか絶対に滅ぼしてあげますからね。」 「へえ?あなた見たいな3流さんにそんなことが出来るのかしら。」 こうしてのどかな談笑は続く。ガーヴが解放されるのはすでに天魔基準時刻――混沌の海と天空での流れる時間は同じ基準にて表されている――で深夜を回る頃。ちなみにこの事件のあったのは正午過ぎである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さて後はエピローグのみ。 にしてもこの話、長い台詞が結構ありますなあ。 まあこれはハッピィエンドですね。 ただガーエルじゃない。 |
13093 | L様の想い人∞ | D・S・ハイドラント | 2003/1/25 17:38:59 |
記事番号13092へのコメント 「ガーヴ様、本当にだめなの?」 ガーヴは笑顔を浮かべ、 「俺は自由に生きたいんです。もう魔族としての俺は死んで、今の俺は俺でしかないんです。その俺はあなたよりも、どんな力よりも不自由な自由を望んでいます。だからすみません。」 そしてガーヴは去った。 ――時は流れて ガーヴは――滅びた。 冥王(ヘルマスター)フィブリゾの手により、 許せなかった。その愛の幕切れが・・・。 別れても、なお想い続けたその男を滅ぼしてくれたその1人を・・・。 重破斬(ギガ・スレイブ)――その呼び声に封じられし力より解放され、冥王(ヘルマスター)を滅ぼした。世界で最も無惨に滅ぼした。 だけど止まない。哀しみの雨はなおもやまなかった。 ――ガーヴ様の馬鹿。 そう呟いた。 それを陰にて聴いていた部下S。 彼の運命は今変わる。(いや待て) ◇◆◇◆ 「姉さん、今月の光熱費56万4782ゴールド硬貨支払いよろしくね。」 エルネウスは運命を呪った。 原初に生まれし水瓶はけしてその水絶やさぬ 造化のその主も止めは出来ぬであろう この世に神などけしていまい 絶対などなく終わりもなき ただ神と呼べしものは 力ありしもののその力 使うことなき狂えし力 狂わせし弱き心 そして偶然 それが運命 ――L様の想い人(完)―― |
13094 | 後書き | D・S・ハイドラント | 2003/1/25 18:52:24 |
記事番号13093へのコメント よーやく終わりました。 L様の想い人。 メッキーでガーエルがなぜだかカップリング人気投票いきなり1位だったので、メッキーのガーエル度高めていたら、結構書いてて面白かったので、ガーエル話を別に書いてみようかと思い、これを始めました。・・・であってるかな。 と言っても9以降はガーエル度低し、いや最初から違うかも知れないけど・・・。 まあガーエルは結ばれません。叶いません。1人のふぃぶりんのために・・・。いやそうじゃなくても別れていたけど今回。 あっフィブリゾは嫌いじゃないですよ。恨んでもいません。というかフィブ嫌いだったら恐らくメッキー書いてなかっただろうし・・・。 っていうか暗いので、呼びましょう四精王。 エルネウス:こんばんは〜♪心精王にして長女のエルネウスです。 ヘキサマス:我はヘキサマス。地精王にして、天崇天仕教の元神官であり、長男に当たる。 イリテウス:はい、あたしイリテウス。海精王で、次女、そして4人の中で一番頭が良いの、ね、兄さん。 ヘキサマス:ああ、当然だ。 エルネウス:でもいつもフェイユカスに言い負かされてるじゃないですか。 ヘキサマス:それを言うな姉上! ゴスッ!(拳が振り下ろされる音) エルネウス:いった〜い。何するんですかいきなり! ヘキサマス:イリテウスを愚弄するのは教えに反する。我は教えに従わぬものはたとえ姉上であろうと許さん。 イリテウス:まあ兄さん。格好良いわよ。 ヘキサマス:おおそうか。 エルネウス:それよりフェイユカスがなぜかあっちでいじけてますけど・・・。 ヘキサマス:おいフェイ!隅で何してる。 フェイユカス:いえ、ヘキサマスお兄様がワタクシの出る番であると言うのに突然、イリテウスお姉様のために発言なんぞをしておられましたから、ワタクシは今回は外されるかと思い、暇つぶしにいじけた振りをしていたのです。けして本気でいじけているわけではないですし、お兄様へと恨みも、ワタクシの心に降る土砂降りほどにしか持っておりませんよ。 エルネウス:つまり結構な恨み持ってるんですね。 フェイユカス:おおエルネウスお姉様、正解でございます。これはもう300ポイントですね。おお、となるとエルネウスお姉様!何と優勝でございます。おめでとうございます。さあ優勝商品としてワタクシの熱い口づけを・・・。 エルネウス:へ?・・・いきなり何するんですか。 フェイユカス:優勝商品です。キャンセルするとせっかく用意してくださった方々に迷惑が掛かります。 エルネウス:いや用意って・・・。 フェイユカス:とにかくおとなしくしてください。 エルネウス:いやああああ ヘキサマス:恨み・・・今さらだが教えに反するな。 イリテウス:ええ、本当に今さらね。まあ口を挟む間がなかったという事実は認めるけどね。 ヘキサマス:というわけで、イリテウス、いくぞ。 イリテウス:ええ兄さん。 そして乱闘が始まる。 私:全く出る暇なかった。にしてつまらんな。 エルネウス:つまらない?書いといてそれはないんじゃないですか。 ヘキサマス:教えに反するな。 イリテウス:本当につまらないと思うなら今消すべきね。何で投稿されてるのよ。 フェイユカス:つまらないのは全部あなたのせいですよハイドラントお父様。ワタクシ達を創って、勝手に動かして、そしてつまらないなんて絶対に許されることではありません。 私:・・・4人とも目が怖ひ。 そして私はどうなるのか?それは次回に続く。(いや続かん続かん) というわけで次回予告。 L様こと金色の魔王――そんな世界崩壊の悪魔を天使という名の兵器の犠牲にて何とか打ち負かし、混沌の海に繋ぎとめることに成功したもの達。 しかし力を奪い呪いを掛けるも滅ぼすことは出来なかった。 そして金色の魔王は彼らを追った。奪われし力を取り戻すために、彼らは逃げた。そして精霊と化して、数多の世界に逃げ込み、さらに全員で結界を張って、天空に奪った力を封印した。 だが金色の魔王は、天空にある結界を解き、力を取り戻すために、結界を護る精霊達を世界ごと滅ぼすための刺客を各世界へ送る。 呪いにより、相反する神が生まれ争いにより世界崩壊は簡単にはいかなかったが、 それでも世界の数は減少の一途を辿るのみ。 そんな中、精霊達を統べしもの、イクシオムはついに見つけた。金色の魔王を一族の平和と栄光を奪った悪魔を滅ぼす術を・・・。 混沌を越えた虚無の果て、そこに在りし1つの世界にその術がある。 そしてその世界の調査を任されし四精王、果たしてそこには何が待つのだろうか。 ――最終哀愁天魔戦録―― 同時公開予定:四精王の1人である長女エルネウスの辛い生活費稼ぎの日常を描いた。 ――最終哀愁天魔戦録Moratoriumu―― (予定です。変わるかも・・・。) |
13096 | Re:後書き | gure-to masa | 2003/1/25 20:21:59 |
記事番号13094へのコメント お疲れ様でした。 L様の想い人も、こんなに早く終わってしまうとは…… でも、まだまだ頑張ってください。 まだまだ小説が残っていますから。 では、さいなら!! |
13097 | Re:後書き | D・S・ハイドラント | 2003/1/25 20:26:38 |
記事番号13096へのコメント >お疲れ様でした。 >L様の想い人も、こんなに早く終わってしまうとは…… 確かに短い・・・ガーエル度薄し・・・。 >でも、まだまだ頑張ってください。 >まだまだ小説が残っていますから。 そうなんですよね・・・(溜息) >では、さいなら!! それではどうもありがとうございます。 |
13103 | お疲れさまでした | エモーション E-mail | 2003/1/25 22:16:58 |
記事番号13093へのコメント こんばんは。 「L様の想い人」終了、お疲れさまでした。 何だかガーヴ様は、L様とエルネウスに振り回されまくっていましたが、 (相手が相手なので、仕方がないですね) きっぱりと自分の意志を、例え相手がL様でもきちんと言う辺りが ガーヴ様ですよね。 そしてガーヴ様の意思を尊重(?)したL様。 愛ですね、うん、愛です。 > ――ガーヴ様の馬鹿。 > そう呟いた。 > それを陰にて聴いていた部下S。 > 彼の運命は今変わる。(いや待て) ……魔王としては、お仕置き以上のダメージだったのかも……(滝汗) 初めはコミカルでしたが、途中からシリアスでしたよね。 確かに、結ばれるというのは難しいのでしょうし。 ……「冥王の騎士」の方では、がんばってください、エル様……。 楽しませていただきました。 では、拙いコメントですが、これで失礼します。 |
13107 | Re:どうもありがとうございました。 | D・S・ハイドラント | 2003/1/26 12:08:19 |
記事番号13103へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >「L様の想い人」終了、お疲れさまでした。 ありがとうございます。ようやく終わりました。 >何だかガーヴ様は、L様とエルネウスに振り回されまくっていましたが、 >(相手が相手なので、仕方がないですね) まあそうですね。仕方のないことでしょう。 >きっぱりと自分の意志を、例え相手がL様でもきちんと言う辺りが >ガーヴ様ですよね。 さすがです。何か口調がガーヴっぽくなかったような気がしますけど >そしてガーヴ様の意思を尊重(?)したL様。 >愛ですね、うん、愛です。 愛です。うん愛です。(決め付け) > >> ――ガーヴ様の馬鹿。 >> そう呟いた。 >> それを陰にて聴いていた部下S。 >> 彼の運命は今変わる。(いや待て) >……魔王としては、お仕置き以上のダメージだったのかも……(滝汗) そーかも知れません。 後、勝手に覗いた罰としてお仕置きもしっかり受けるでしょうし > >初めはコミカルでしたが、途中からシリアスでしたよね。 そうですね。 >確かに、結ばれるというのは難しいのでしょうし。 滅びますし >……「冥王の騎士」の方では、がんばってください、エル様……。 そちらでは無限大の可能性がありますし > >楽しませていただきました。 その一言が大変嬉しいです。 >では、拙いコメントですが、これで失礼します。 それではどうもありがとうございました。 |