◆−逆回転(読みきり)−風碧 陽月 (2003/1/7 03:06:28) No.12641


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12641逆回転(読みきり)風碧 陽月 E-mail URL2003/1/7 03:06:28


【取扱い説明書(何)】

1.これは多分『福ダヌキの謎』の番外編の修正版だと思われます。
2.始めの部分は修正前のとあまり変わっていません。
3.修正版は読みきりです。前のは失敗です。
4.『魔術士オーフェン』と『スレイヤーズ』のパロなので、『オーフェン』をご存知でない方には意味不明かもしれません。
5.タイトルの意味はあまり深く考えないで下さい。ただ単に本文で『福ダヌキ』で起こった現象の反対の現象が起こってるだけですから。
6.これを読んでいたら突如某銀髪執事が現れた、などという現象が起こっても、当社は責任を負いかねます(瞬殺)。


























オーフェンとコンスタンスと地人2人(ドーチンは本編では名前すら出ませんでしたが一応スレイヤーズ界に行ったことになってます)は元の世界に戻ってきた。
オーフェン達は知らないが、彼らをスレイヤーズの世界に送ったのは金色の魔王なのだ。戻す事も簡単だ。寝ながらでも出来る。
オーフェンはは軽い目眩を覚え、しばらくしてから目を開くとそこはすでに見慣れたトトカンタのすぐ側の森の中だった(トトカンタの側に森ってあったか覚えてませんがあるということにします)。朝日が眩しく輝き、光が木々の間を帯となって大地を照らす。
「夢…………じゃなかったよな」
4人中逸早く目を開け身を起こしたオーフェンがぼやく。あたりを見回してコンスタンスがちゃんといる(ただし寝てる状態)のを確認し、ついでに地人2人を探そうと首を巡らし………………
ひききっ。
顔が引きつるのが自分でもわかった。
「おや、起きてしまわれましたか、黒魔術士殿」
タキシードを着こなした銀髪の男がにこやかな表情で直立不動していた。
「キ、キース。てめぇなんでここにいるんだ」
「おや、私がここにいたらいけないのですか?黒魔術士殿」
「まさかとは思うが……俺たちを異世界に送ったのはてめぇじゃねえだろうなっ!?」
キースならやりかねない。
たとえ、やバジリコックやドラゴン種族や運命の三女神≪ウィールド・シスターズ≫や果ては神話にあった魔王スウェーデンボリーにさえ出来ないことでも、このキースならやりかねない。
そういう男なのだ、キースは。
「なんのことやら私にはさっぱりわかりませんが」
形容の難しい笑顔でキースが言う。
「俺らは変な(をい)世界に行っちまってっ!そこで厄介事に巻き込まれたんだっ!!」
あれくらいのことを厄介事とまで言うあたりでオーフェンの受難度がわかるような気がする(参:『魔術士オーフェン無謀編』)。
「厄介事とは?」
「この極楽福ダヌキの声と冥王とかいうやつの声が同じだとか言ってっ!あっちの世界の魔王の部下が5人も出てきやがったんだっ!!ついでに言うとその冥王も魔王の部下の1人だからなっ!!」
「はっはっは。変な事を仰いますな、黒魔術士殿。
 魔王など神話に伝えられる存在ではないですか」
ぶつぶつっ。
脳内血管がぶち切れる(比喩ではなく本当にそんな感覚がする)音を聞きながらオーフェンは捲くし立てる。
「てめぇ…………本当に知らないんだな? 
 身に覚えがないんだな? 
 仮にウソだ知ってるとか言ってみろっ!!!!
 てめぇの細胞破壊してやるからなっ!
 チャイルドマン教師の第一の最秘奥“物質の崩壊”でっ!
 試した事ないがこの技はドラゴン種族の1つの天人にの沈黙魔術≪ウィルド≫にも有効だからなっ!
 いくらてめぇでも防げないはずだからなっ!!!」
いや、キースなら防ぎそうな気がするのは書いてる私だけなのか……?
「ふむ…………」
ヒート状態のオーフェンとは正反対にキースが静かに言う。
…………意味不明な事を。
「遠い時空の彼方からお嬢様のお声が聞こえます。
 例えるなら遥か先の未来から響く声……」
「お前の耳やばいんじゃねえのか……?」
思わずツッコんでしまうオーフェン。
「お嬢様、お呼びになっておられますか……。
 というわけなので黒魔術士殿、私は失礼致します」
「……ってちょっと待てコラキースっ!
 我は築く太陽の尖塔っ!!」
魔術の炎がキースを包み込んだ…………ように見えた。
手ごたえがなかった。キースはすでに消えていた。
魔術の爆音で目が覚めたか、コンスタンスとボルカンとドーチンが身を起こす。
「何今の音……? オーフェンまた見境ナシに魔術放ったの?」
「あんの馬鹿執事が……っ」
「極悪魔術士っ!!俺様が寝てるところを起こしやがってっ!!欠陥住宅しつこく売り殺すぞっ!!」
「うっせえよ福ダヌキ兄の方」
「兄さん……とうとう『兄』『弟』で呼ばれるようになっちゃったね……」
「煩いぞドーチン。これもこの極悪魔……」
どがしゃあっ!
福ダヌキ兄の方、もとい、ボルカンのセリフは遮られた。
上から落ちて来た人物によって。
「えっと……リナっ!?」
「ええっ!? オーフェン、だっけっ!?」
そう。
なんとリナが落ちて来た。
ボルカンの上に。
「何よどうなってんのよ!?
 あんた自分の世界に戻ったんじゃなかったのっ!?」
「ここがそうだよ」
疲れたような口調でオーフェンが返す。
「って…………じゃあ、もしかして……」
「今度はお前が異世界旅行、ってわけだな……」
「嘘…………。
 が、ガウリイ!?アメリア!?ゼル!?ついでにゼロス!?」
応えは……ない。
「あ、あたしひとり……」
「ま、頑張れや」
今度は先ほどとは反対に気楽に言われ、リナは目の前が一瞬真っ白になったらしい。
そして、ボルカンはリナが気付くまでリナの下敷きになったままだったらしい。
果たしてリナは無事にもとの世界に戻れるのか……。



<終わってしまえぇっ!(投げ槍)>

























【保証書(大嘘)】

…………いいんです。終わっても(完全に投げ槍)。
リナ乱入(?)以外はほとんど修正前ですね。
それにしても、『リナ』って打ち込みたいのにどうして手は『リノア』っていう風に動くんだろう……。
癖かな……(をい)。

それでは失礼兼逃走致しますっ!


独り言:キースの扱いが下手だ……。