◆−夜の闇の奇怪な冒険−D・S・ハイドラント (2003/1/12 20:38:07) No.12817 ┣はじめまして。−にゅーよーく (2003/1/12 21:11:00) No.12819 ┃┗Re:はじめまして。−D・S・ハイドラント (2003/1/12 21:29:22) No.12820 ┗密かにこの辺に載せてみた私の初ホラー(?)−D・S・ハイドラント (2003/1/20 15:44:00) No.12985
12817 | 夜の闇の奇怪な冒険 | D・S・ハイドラント | 2003/1/12 20:38:07 |
――注意書き―― ・本作品はホラーである可能性が低いながらもありえます。万が一のためにご用心ください。 ・また形式として1人称でも3人称でもなく、あなた(これって2人称というのだろうか・・・)を用いてしますが、主人公の性格が少しおかしい危険があるのでご注意いください。 ・読んで不快になる危険性のある方へ、まだ引き返すことも出来ましょう。早急にお逃げすることをお薦めいたします。 ・また駄文ですのでご注意を・・・。 それでは本編いきます。 ――オープニング:自室―― 冷たい夜の空気、どこからともなく風の音、どこかの窓ガラスが踊りだす。そして不快なノイズにあなたはようやく目を覚ました。 眠気は不思議となく、暗黒を見渡すことも出来た。当然何も見えないだろうが・・・。 手を伸ばして近くのスタンドの明かりを付ける。浮かんだ世界が自分の部屋であることを確信出来てほっと溜息。先ほどの夢も今や忘れた。 部屋は比較的片付けられている。部屋の左隅のベッド、その近くには窓、そして扉に背を向ける椅子と・・・机。後は右隅に本棚があるくらいだ。広い部屋ではないがそれでもスペースはかなり大きい。 恐怖は少なからずある。今夜見たホラー映画の恐ろしいシーンが浮かび上がる。眠る時も妨げる枷となったものだ。ただ現状と境遇が違い過ぎたことがまだ幸いであっただろう。 だが無情にも尿意、短く長い迷いの後、あなたは旅に出た。 ――ステージ1:2階廊下―― トイレまでは2階廊下、階段、1階廊下を最低でも通る必要がある。またもや幸いなことに、部屋の外はすぐに階段である。 静寂の空気を引き裂いて、即座に階段に到達。 闇が覆っている、奈落への穴のようでもある。 明かりを付けて、それが1階へと続く階段だと分かる。それを反芻したあなたは「異界へと続く」と間違って、恐怖が走る。 あなたは何度も心に浮かぶ映像、音、文字を掻き消しつつ、そっと階段へと足を踏み入れた。 ――ステージ2:階段―― 一番下まで降りたら異界に消えないだろう。 1、2,3・・・恐怖を胸に少しずつ降りていく。 4,5,6・・・恐怖が強まる。下に見える1階の姿は幻でないことを祈る。突然転移するのも嫌だ。 7,8,9・・・だが何も変わりはしない。薄闇の中、身を震わせるのは風にのみ。 10,11,・・・どんどん降りていく。そして・・・。 12・・・まだ1階に届いていない。 1階はすぐそこだ。数えていた数字が13になる。13?・・・恐怖と焦り・・・。 12・・・1度戻り、 13・・・やはり幻覚ではない。いやそれだけ高度な幻覚なのだろうか・・・。 その時気付いた・・・。 そう・・・家の階段は13段なのだと・・・。 あなたは無事1階に降りたが異界にいくことはなかった。安堵の溜息、しかしここは安全ではないと気付き、即座に現実に引き戻される。だが直後、本当にそうだったかと考え込もうとし始めたが何とか制止した。 ――ステージ3:1階階段―― 遠い闇、その向こうに楽園はある。ただし死霊の住むやも知れん楽園であるが・・・。 遠くから足音・・・だけど近づくことはない。恐怖を押し殺し何とか歩き出す。その封印は2,3歩で解けたがそれでも止まるのも恐ろしい。 足音は確実に近づいている。そして気付いた・・・。その向こうに佇む虚ろな人影・・・だが体が動かない。そしてそれが近寄る。そこで視界が暗黒へ・・・そして襲い来る悪寒・・・そして過ぎ行く時。やがて目を開けるとそこにはただ闇・・・他の何もない。 先ほどのは見間違いだろう。あなたはそう思い込むことにした。それにあまり明白ではなかった。 もうトイレはすぐそこ・・・。 やがてその扉も見えた。この先は本当にトイレだろうか・・・。不安になるが手は止まらない。中は暗闇・・・。だが明かりがあるしそこは紛れもなくトイレだ。あなたはなおもおさまらぬ恐怖を背に輝ける楽園へと向かった。けして死霊が襲い来ぬよう祈りつつ。 鏡を恐る恐る、覗き込む。そこで見えるのはあなた自身の姿のみ・・・。ただそれだけであったが何か違和感。 ――ラストステージ:そして帰還?―― 目的を果たしたあなたは迅速であった。これ以上この恐怖の地帯にいる必要もない。 闇と冷気の帳を駆け抜ける。すでに恐怖の対象は形としては見えなかった。 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12、階段を駆け上がる。その欠けた1つの数を大きく気にすることもなく・・・。 そして扉を開けて、部屋に入る。 だが――右隅のベッドに幻影のような人。 頭に髪の毛はなく、そして皺1つもない。白い布で身体を覆っている。だがすべて透き通り、背後が見えている。それは近づいてきた。 右隅はベッド、左隅に本棚・・・確か逆であったのも気にすることなく、あなたは悲鳴を上げた。 |
12819 | はじめまして。 | にゅーよーく E-mail | 2003/1/12 21:11:00 |
記事番号12817へのコメント こんばんは。 にゅーよーくといいます。 >――注意書き―― > >・本作品はホラーである可能性が低いながらもありえます。万が一のためにご用心ください。 > >・また形式として1人称でも3人称でもなく、あなた(これって2人称というのだろうか・・・)を用いてしますが、主人公の性格が少しおかしい危険があるのでご注意いください。 > >・読んで不快になる危険性のある方へ、まだ引き返すことも出来ましょう。早急にお逃げすることをお薦めいたします。 > >・また駄文ですのでご注意を・・・。 は、はい…。(−−;) >冷たい夜の空気、どこからともなく風の音、どこかの窓ガラスが踊りだす。そして不快なノイズにあなたはようやく目を覚ました。 うおっ!なんか自分に置き換えて想像しちゃうんですが…。 あああなんか部屋に行きたくないっ! > 明かりを付けて、それが1階へと続く階段だと分かる。それを反芻したあなたは「異界へと続く」と間違って、恐怖が走る。 すいません。 ここでふきだしました。 > 13・・・やはり幻覚ではない。いやそれだけ高度な幻覚なのだろうか・・・。 えええええええええっ? > その時気付いた・・・。 な、何に? > そう・・・家の階段は13段なのだと・・・。 をい。 でも怖い時はなあ…。 わかるかも、気持ち。 > 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12、階段を駆け上がる。その欠けた1つの数を大きく気にすることもなく・・・。 ううううう…。(TT) 怖いです〜。 っていうか気づきましょうよー。 > 頭に髪の毛はなく、そして皺1つもない。白い布で身体を覆っている。だがすべて透き通り、背後が見えている。それは近づいてきた。 > 右隅はベッド、左隅に本棚・・・確か逆であったのも気にすることなく、あなたは悲鳴を上げた。 あうううううううううう。 今日眠れないかも…。 それでは。 なんか出だしっから怖くて…。 悪い夢見そうなんですがおもしろかったです。 そういえば…。 私の家の階段十三段だった気が! …確かめてみます。 変な感想ですみませんっ! では。 |
12820 | Re:はじめまして。 | D・S・ハイドラント | 2003/1/12 21:29:22 |
記事番号12819へのコメント >こんばんは。 >にゅーよーくといいます。 初めましてドラマ・スライム・ハイドラントと申します。 > >>――注意書き―― >> >>・本作品はホラーである可能性が低いながらもありえます。万が一のためにご用心ください。 >> >>・また形式として1人称でも3人称でもなく、あなた(これって2人称というのだろうか・・・)を用いてしますが、主人公の性格が少しおかしい危険があるのでご注意いください。 >> >>・読んで不快になる危険性のある方へ、まだ引き返すことも出来ましょう。早急にお逃げすることをお薦めいたします。 >> >>・また駄文ですのでご注意を・・・。 > >は、はい…。(−−;) > >>冷たい夜の空気、どこからともなく風の音、どこかの窓ガラスが踊りだす。そして不快なノイズにあなたはようやく目を覚ました。 > >うおっ!なんか自分に置き換えて想像しちゃうんですが…。 >あああなんか部屋に行きたくないっ! 私の部屋とは全然違いますが主人公は私に似てるかも > >> 明かりを付けて、それが1階へと続く階段だと分かる。それを反芻したあなたは「異界へと続く」と間違って、恐怖が走る。 > >すいません。 >ここでふきだしました。 まあこれはギャグっぽかも知れないので・・・。 これ書いてて思いましたけど、やっぱりギャグとホラーって紙一重だななあ > >> 13・・・やはり幻覚ではない。いやそれだけ高度な幻覚なのだろうか・・・。 > >えええええええええっ? > >> その時気付いた・・・。 > >な、何に? > >> そう・・・家の階段は13段なのだと・・・。 > >をい。 >でも怖い時はなあ…。 >わかるかも、気持ち。 仕方なでしょう・・・まあ。 > >> 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12、階段を駆け上がる。その欠けた1つの数を大きく気にすることもなく・・・。 > >ううううう…。(TT) >怖いです〜。 >っていうか気づきましょうよー。 やはり読むのと書くのって違うのかも知れません。 ホラーは人に読んでもらうのが一番かも知れません。 > >> 頭に髪の毛はなく、そして皺1つもない。白い布で身体を覆っている。だがすべて透き通り、背後が見えている。それは近づいてきた。 >> 右隅はベッド、左隅に本棚・・・確か逆であったのも気にすることなく、あなたは悲鳴を上げた。 > >あうううううううううう。 >今日眠れないかも…。 スレイヤーズすぺしゃるなどで笑ってから眠るのをお薦めいたします。 > >それでは。 >なんか出だしっから怖くて…。 読み返した見たけどやはりあんまり怖く思えないです。 ネタ知ってると怖がれないのかな・・・。 >悪い夢見そうなんですがおもしろかったです。 >そういえば…。 >私の家の階段十三段だった気が! えっ! >…確かめてみます。 >変な感想ですみませんっ! いえいえ >では。 > > これが私のホラー2作目です。1作目書いたの最近ですがここには投稿しないかと思われます。 それではレス大変感謝しております。どうもありがとうございました。 |
12985 | 密かにこの辺に載せてみた私の初ホラー(?) | D・S・ハイドラント | 2003/1/20 15:44:00 |
記事番号12817へのコメント 「代価は払ってもらうからね。」 (何?) (あたしどうしたの?) 目が覚めればそこは闇。ただ空間が蠢いているそう感じられる。 そして正面には1人の少年。 幼い少年がいる。いるはずなのだが見えない。 感じるのに・・・。 恐怖が強まる。何とか抑えようと明るい思考を試みる。 しかしそれが浮かんでこない。いや記憶すら全くない。 先に見た夢も・・・。 (あたしどうしちゃったの?) なお拍車掛かる恐怖。 「さあ始めようよ。」 ――夢 ――長い夢 ――だけど ――いつか終わりは来る ――だから ――無情に終わった 草の鳴る音ですら、鮮明に聴こえてくる。 次の瞬間には誰かの悲鳴?そんな予感が身を震わせる。 だがそれは心の中だけであって現実に反映されはしない。すでに術中にはまり動けないのだ。 ただ恐ろしき未来が何度も生み出され、震えては時が過ぎていく。 声を出すことも出来ない。さすれば呪われる。 動けばすべてが正体を現す。だから出来ない。 悪魔が化けた椅子に座って見やる先には障壁を透かして見える闇、樹の枝に茂る数多の葉が、黒くそれが真の闇。 そこに何か影が走った気がした。赤い光や虚ろな幻影、飛び来る刃物。様々なものを見ることが出来た。 笑い声、悲鳴、すすり泣き、様々な音が心の耳を刺激する。 だがそらすことは出来ない。部屋の中にはなお恐ろしきものがいる。そして見てしまえば最期・・・。 時は緩慢に刻まれる。あまりにも残酷なほどに・・・。むしろ今は停滞に等しい。 ただ絶望と寒気に自らの運命までも呪いたくなる。だが死神に弱気など見せてはいけない。 だが奮起で何か変わるわけでもない。呪縛から解き放たれてもいない。 ただ待った救いを・・・。それが何かも分からないけど・・・。 「お姉ちゃん。」 少年の声・・・それが悲痛の叫びに変わるのはいつだ。出来るなら早くが良い。思考こそが恐怖を増幅させるのに最適なものなのだから・・・。 だけどそんな時はやって来ない。 そして嫌に明らかなものであった。現実のものであるように・・・。 だがその時初めて気付いた。弟が来ただけだ。 そう思うと縛るものは霧散した。初めからなかったそれが・・・。 「何?アニムス。」 振り返る頃には凍れる顔はいつも見せる温かな笑みを浮かべていた。そういつも見せる。 「ううん何でもないよ。」 何気なく立ち上がる。 煌く栗色の髪がそっと揺れた。 口元には軽い笑み、病的には感じさせない赤の双眸。 弟は近寄ってくる。今は遠いが近寄ればその温もりを感じられるであろう。輝かしい微笑みを浴びることも出来よう。 (でもあたしに弟っていたっけ・・・。) と突然、世界が姿を変えた。 視界の先にあるそれは紛れもなく恐怖の存在。 その時、疑問が生じた。 ――ここはどこ? ――何であたしはこんなところにいたの? ――あの子誰? ――何であたしは脅えているの? ――これは夢? 「そうだよ。」 少年は近づいてくる。笑っている。 「だから早く目を覚ましてあげないとね。」 ――えっ? だが声が出た予感はない。死の予感以上に・・・。 震えている。怖い・・・。 「目覚めさせてあげるよ。」 その言葉の振動が彼女に伝わった。 かなり・・・大きく。 ――きゃああああああああああ だが音の出ない悲鳴に何の意味があろう。 そのまま沈んでいった。 ― ――っ 暗闇、その外には光。 風が爽やかに撫でてくれる。 だから起きた。 だがそこには停滞する世界。 ――これも夢でしょ。 と余裕が生まれる。 「そうだよ。」 突然時が動いた。 それは先ほどの続き。 悪夢の続きだ。 「僕は夢を操れる。」 得意気な表情、しかしそこからは相変わらず恐怖。 「だからあなたの過去を造ってあげた。」 ――過去? ――あたしの過去? ――思い出せない。 ――そんなはずないのに 「あなたはただの夢。だから僕が夢を見せてあげた。」 ――何を言っているの? 「記憶という夢をね。」 意味が分からない。いやそれ以上に分かりたくない。 もし知ってしまったら・・・そんな感情が内で思考を遮ろうとする。だがそれは弱い。 「だけど夢はすぐに忘れる。仮初めの記憶の夢もね。」 ――仮初め? ――あたしはあたし・・・じゃないの? 「願いごとは叶え終わったよ。」 その時、叫びが聞こえた。 恐ろしい悲鳴、魂を震え上がらせんが如く。 それが自分の悲鳴だと気付くのに時間はなかったが実感もなかった。 「夢見る夢であるのはもうお終いだよ。」 さらなる絶叫。 ――やめて そう心で言い放った。 「さあ代価を払ってもらうよ。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ わけ分からんですね。 |