◆−ただいま−gure-to masa (2003/1/17 21:38:23) No.12931
 ┣人物設定−gure-to masa (2003/1/18 15:41:43) No.12947
 ┃┗人物設定2−gure-to masa (2003/1/19 11:10:12) No.12961
 ┃ ┣人物設定3−gure-to masa (2003/1/19 21:54:06) No.12976
 ┃ ┗付け加え−gure-to masa (2003/1/20 22:18:04) No.13006
 ┃  ┗人物設定が面白そうですね−飛龍 青夏  (2003/1/26 11:09:56) No.13104
 ┃   ┗Re:人物設定が面白そうですね−gure-to masa (2003/1/26 12:06:07) No.13106
 ┗新しき世界から プロローグ−gure-to masa (2003/1/21 23:05:17) No.13028
  ┣Re:新しき世界から プロローグ−D・S・ハイドラント (2003/1/22 21:34:10) No.13048
  ┗新しき世界から 第壱章 嵐の前の酒宴−gure-to masa (2003/1/26 12:42:43) No.13110
   ┗新しき世界から 第弐章 緊張高まる−gure-to masa (2003/1/26 15:34:52) No.13112
    ┗新しき世界から 第参章 城にて−gure-to masa (2003/1/26 16:05:37) No.13114
     ┗Re:新しき世界から 第参章 城にて−D・S・ハイドラント (2003/1/27 19:12:09) No.13146
      ┗新しき世界から 第四章 彼女への想い−gure-to masa (2003/1/28 18:18:01) No.13154


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12931ただいまgure-to masa 2003/1/17 21:38:23


今日、北海道から帰ってきました。
白い恋人とかいろいろなお菓子や小樽の女と言った酒(教師同伴)がお土産です。
明日ぐらいから新作の作成に入ろうと思います。
では、さいなら。

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12947人物設定gure-to masa 2003/1/18 15:41:43
記事番号12931へのコメント

今度書く小説の人物設定です。
自分の好きなキャラクターなどが参加する予定です。
主演はガーアクです。
では、早速行きますか!!

ガーヴ・カオス――言わずと知れた魔竜王  この小説の主役(?)です
この世界にある神聖イタリア帝国公爵にして、帝国軍第2将軍を兼ねている
アクア・カオス――水竜王  神聖イタリア帝国第2皇女にして、ガーヴの妻
4人の子供をもけ、幸せな家庭を作っている 
セフィクス・カオス――カオス家長女  現在帝立魔法学園大学部教授と
帝国軍参謀長を務める実力者  婚約者ありの男爵
ヴァルガーヴ・カオス――カオス家長男にして、この家の次期当主
現在宮廷で人事部責任者をしている男爵である   婚約者なし
フィブリゾ・カオス――カオス家次男にして、帝立小学校に通う少年
ガーヴと対立し、いつもアクアに怒られている
ラルターク――カオス家執事にして、宮廷で財務大臣を務める大物
ラーシャート――ガーヴ直属の傭兵隊隊長 元宮廷警備隊主任
シェ―ラ・カオス――カオス家次女  フィブリゾをかわいがっている
現在フィブリゾの通っている小学校の先生(フィブ担任)

アリュ―ゼ・フィンム――カオス家に居候している傭兵 大剣を使い、実力は本気のガーヴとほぼ互角  彼の正体は現在謎

神族(本拠地:聖地ヴァルハラ)
氷河の竜神(アイシクル・ドラゴン)レナス――この世界の神々の王
全てを凍らせる能力もつ  4人の腹心で世界を守っている
漆黒の女王(ダーク・クイーン)アーリィ――レナスの第2の腹心
烈光の女王(ゴルン・クイーン)シルメリア――アーリィの妹(第4の腹心)
闇の女王(ナイト・クイーン)メルティ―ナ――第3の腹心 レナスの相談役
朝の王(サーン・キング)ルシオ――第1の腹心 レナスの恋人
火炎の皇帝(ファイヤ・エンペラー)――レナスの補佐役であり、
軍事的に指揮する神 だが、現在その地位は空席である

魔族(本拠地:魔城カエウケッテ)
最後の魔王(ラスト・キング)アルタストグドゥ――この世界の魔王(通称部下A)
レナスとは10000年以上戦った仲 だが、ある者のお陰で魔族が激減
魔獣王(カオス・ビースト)――部下Aの腹心 魔族を直接指揮する存在
時計王(クロック・キング)――部下Aの腹心 魔族きっての参謀
魔空王(カオス・エアー)――部下Aの腹心 魔族の情報部長
魔魚王(カオス・フィッシュ)――部下Aの部下 最前線指揮官
魔罪王(カオス・デス)――かつて部下AはおろかL様に反乱を起こした魔族
が、部下Aによって現在封印されている

不死者族(本拠地:ブラムス城)
鋼鉄の腕(アイアン・アーム)ブラムス――この世界にいる人間でない生物達―
―不死者でも最高位の能力を持ったヴァンパイアの王
(ノーフライ・キング) 半永久的な命を持った種族で、魔・神両陣営にも組まないだが彼の戦闘能力とタフさはL様に次ぐ実力を持つ
その腕で砕けない物は無く、かつてL様の大鎌を砕いた事があると噂アリ

今の所、これぐらいです。
多分、もう少しで人物設定も完成するでしょう…では、さいなら!!

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12961人物設定2gure-to masa 2003/1/19 11:10:12
記事番号12947へのコメント

サブキャラ達です。
オリキャラや他の小説からのキャラもいます。

キャシアス・パルヴィス…神聖イタリア帝国ヴェネチィア公爵にして、
帝国軍最高位の地位筆頭将軍を務める若者 ガーヴの戦友であり、アクアの幼馴染
ファルネリウス・カラブリア…キャシアスの古い友人にして、帝国最大規模を誇る
商人 武器や香料、奴隷などいろいろな商品の他国との貿易を独占している
しかし裏では<鷹組>といったヤクザの組長でもある
ジェラルディ…帝国宮廷警備隊最高責任者にして、皇帝直属の親衛隊の司令官
彼の率いる龍騎兵隊は帝国最強を誇っている
カテリーナ・カラブリア…ファルネリウスの姉で、シェ―ラと同じ学校の先生
子供をとても愛する心をもった天使のような人
セシリア…キャシアスの第1婦人 元奴隷だったが、キャシアスと会い結婚
ビアンカ…キャシアスの第2婦人 セシリアと同じくキャシアス会い結婚
ミア…キャシアスの第3婦人 セシリア・ビアンカと違い彼直属の密偵(元暗殺者)
ドリノース…キャシアスの副官
ドルノース…ガーヴの副官 ドリノースの兄
ブランス…ブラムスの片腕とも言うべき不死将軍(ノーフライジェネラル)
現在、失踪中
ブラス…セフィクスの飼い犬
フランドルス…神聖イタリア帝国12代皇帝

後、もう少しで完成します。
本編にはもう少しかかるで、少々お待ちください。

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12976人物設定3gure-to masa 2003/1/19 21:54:06
記事番号12961へのコメント

まだまだ増えます!!(と言っても、そろそろ本編に移行します)

シャノン・カスール…神聖イタリア帝国首都ローマに住む剣客(傭兵)
両親は既に他界し、双子の姉と義妹から逃れるために家出してきた 妻子有り
セーネス・カスール…シャノンの奥さん 元は帝国の隣国で古い歴史を持った
イギリス共和国の第1王位継承者だったが、シャノンと共に逃走し結婚
シーズ・カスール…シャノンとセーネスの子供 2人が結婚してすぐに出来た女の子 しかし魔法能力は未知数でセフィクスが絶賛するほど シャノンと寝るのが好き
風…神出鬼没な世界で唯一の銃使い 彼の右腕には部下Aが創った存在しない武器
(ブラック・ウェポン)の魔銃がはめれられている
リサ・パツィフィースト…風の婚約者 母は他界して、父が所属している帝国軍に
在籍 特殊部隊<ブラック・ホーク>に所属 格闘家
アイ・ユウ…帝国科学所の最高責任者であるハヤカワ夫妻の子供
リサと仲良しで、フィブとは同級生である
雲…風の宿敵 リサの事が好きで、よくアタックを仕掛け、風と戦っている
武器はレナスの創った魔剣である ミストと言った液体を使う
霧…雲の兄 帝国軍第3将軍を務める伯爵 アクアの御茶飲み仲間で
セフィクスの親友 ヴァルとは同級生でもあった
クリストファ・バイラッハ…帝国軍特殊部隊<ブラック・ホーク>に所属する男爵
戦闘技能兵だったが、皇帝に認められこの地位にいる

次回より本編に行きます!!では、さいなら


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13006付け加えgure-to masa 2003/1/20 22:18:04
記事番号12961へのコメント

不死将軍のブランス君…が、セフィクスの婚約者でございます
本当だったら、アリュ―ゼだったのですがいろいろな事情で変更しました。

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13104人物設定が面白そうですね飛龍 青夏 E-mail 2003/1/26 11:09:56
記事番号13006へのコメント

 初めまして。こんにちは。飛龍青夏といいます。
 
 人物設定を拝見させていただきました。一応スレイヤーズ原作本編を全部持っているといってもアニメを見ていないのでヴァルガーブとかはよく知らないのですが、面白そうですね。”L様の鎌を砕いた噂”とか・・・。人物設定3で出てきた風。もしかして・・・FF:Uからのですか?雲とかリサとか霧とか・・・。雲の設定が面白いです。
 
 本編の方も楽しみにしてますね。短いですが、これで。
 では。

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13106Re:人物設定が面白そうですねgure-to masa 2003/1/26 12:06:07
記事番号13104へのコメント


> 初めまして。こんにちは。飛龍青夏といいます。
はじめまして、gure-to masaと言います
> 
> 人物設定を拝見させていただきました。一応スレイヤーズ原作本編を全部持っているといってもアニメを見ていないのでヴァルガーブとかはよく知らないのですが、面白そうですね。”L様の鎌を砕いた噂”とか・・・。人物設定3で出てきた風。もしかして・・・FF:Uからのですか?雲とかリサとか霧とか・・・。雲の設定が面白いです。
自分もヴァルガーヴはフィルムブックで初めて知りました。
ブラムス様もL様に次ぐ実力者ですので、それぐらいの芸当はできます。
FF;Uの事はその通りです。
魔族側ではオスカー(混沌?)か自分の好きなフングスを登場予定!!
> 
> 本編の方も楽しみにしてますね。短いですが、これで。
> では。
はい、期待していてください!!
では、執筆にかかります。
>

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13028新しき世界から プロローグgure-to masa 2003/1/21 23:05:17
記事番号12931へのコメント

ここは四界から少し離れた所にある三色の世界……
ここでは氷河の竜神と最後の魔王、そして金色の魔王に次ぐ実力を持った不死王が
世界の覇権を賭けて戦い続けている。
そこでは生物で無い者も幸せに…そして恐怖を味わいながら生きている。
今から約9000年前の事だった。
かつての竜神――灰色の竜神(グレイ・ドラゴン)オーディンと不死王――鋼鉄の腕
ブラムスが死闘を繰り広げていた。
その時、邪神ロキがこの世界を守る四宝の1つ――ドラゴンオーブを使って神々に反乱を引き起こした。これを世に言う神々の黄昏(ラグナロク)である。
オーディンを筆頭に、高位神族は死に世界は滅びを迎える所だった。
しかし、魔族・不死者と戦っていたレナスとその仲間達の手によってロキは倒れ
オーブは元の場所に安置された。
その評価でレナスは金色の魔王より、新しい主神に任命された。
が、又ブラムスが攻めてきた。
ブラムスの前に、多くの神族が死んだが火炎の皇帝(ファイヤ・エンペラー)の犠牲
によってブラムスは退けられた。
これをおもしろくないと思った金色の魔王は、彼女御用達の世界――赤い世界から
滅んできた魔族と神族をその世界に送り込んだ。
この物語は、その者達の新しい人生を描いた物語である。

注意書き;ここではいろいろなキャラクターがでてきます。
しかし原作に沿わない発言をするキャラもいますので、
そこの所は気にしないで下さい。

例え:フィブがガーヴの事を「ぱぱ」と呼んだりする事……

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13048Re:新しき世界から プロローグD・S・ハイドラント 2003/1/22 21:34:10
記事番号13028へのコメント

>ここは四界から少し離れた所にある三色の世界……
>ここでは氷河の竜神と最後の魔王、そして金色の魔王に次ぐ実力を持った不死王が
この辺りはスレイヤーズですね。

>今から約9000年前の事だった。
神魔戦争のそれより古いようですね。

>その時、邪神ロキがこの世界を守る四宝の1つ――ドラゴンオーブを使って神々に反乱を引き起こした。これを世に言う神々の黄昏(ラグナロク)である。
一体どんな力があるのでしょう、ドラゴンオーブって・・・。

>その評価でレナスは金色の魔王より、新しい主神に任命された。
おおかなりの出世ではありませんか

>ブラムスの前に、多くの神族が死んだが火炎の皇帝(ファイヤ・エンペラー)の犠牲
>によってブラムスは退けられた。
おお献身的ですね。まあ無理矢理盾にされたのかもしれませんが・・・。

>例え:フィブがガーヴの事を「ぱぱ」と呼んだりする事……
どんな親子になるのでしょうか

それでは〜

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13110新しき世界から 第壱章 嵐の前の酒宴gure-to masa 2003/1/26 12:42:43
記事番号13028へのコメント

この世界に生まれた その意味を 君と見つけに行こう 
終わりさえも 
「マスター、おかわり!!」
歌う歌姫の声よりも、でかい声が酒場に響いた。
歌姫は一瞬歌を止めたが、客を確認すると又歌い始めた。
「いい加減にしてください、父上」
15杯目となるウォッカを飲みながら、隣に座っているセフィクスが
父であるガーヴをいさめようとする。
それに反して、ガーヴは70杯目になるビール(特大ジョッキ)を一気の飲み干した。
セフィクスがこの世界に来てから、ガーヴは彼女の家に入り浸り、屋敷に帰ろうとしない。
夜になれば、彼女が経営しているこの酒場で大酒を飲む。
まるでダメ親父のようだが、全然酔わないので酒費も馬鹿にならない。
彼女が大学の教授でありこの酒場のオーナーでなければ、ガーヴは貴族として
初めて刑務所に入っていただろう。
ガーヴがこうなった原因はひとつしかない。
前世で赤の世界でガーヴがセフィクスを倒しに来た時だった。
帰り際にガーヴは元同僚の獣王ゼラス=メタリオムから頬にキスを貰った事から
始まった。
それを知ったぐらいでガーヴの妻――アクアは怒りはしないが、それにガーヴの子
として転生してきたフィブリゾが油を注いでしまったのだ。
『もともとゼラスもガーヴのことが好きだったからしよ。
時々ガーヴに睡眠薬飲まして、寝た所を一緒に寝てたらしいよ』
その言葉がアクアの心に火を付けた。
アクアはガーヴを屋敷から追い出し、ガーヴの弁護も一言も聞こうとしなかった。
セフィクスがこっちに来てからは、アクアも何とか冷静になりガーヴの事を
少しずつだが許し始めている。
そして、明日はガーヴとアクアが正式に会談し仲直りする事になっている。
「めでたい日なんだ、少しは飲ませろよ」
「二日酔いで、母上に会うんですか?
又、母上の怒りを買っても私はなにもしませんよ」
「う……」
セフィクスの脅迫めいた言葉に、ガーヴはしぶしぶ最後のおかわりをした。
セフィクスは残ったウォッカと焼鳥をお腹に入れ、カウンターで支払いとジンを購入していた。
と、その時だった。
店のドアが開いた。
セフィクスとガーヴはそっちを見た時、完全に固まった。
そこにはアクアが立っていた。

FF;Uやスクプリのキャラはもう少しかかります。
では、さいなら。

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13112新しき世界から 第弐章 緊張高まるgure-to masa 2003/1/26 15:34:52
記事番号13110へのコメント

「ア・・・・・・アクア…」
「母…上…」
アクアの突然の登場に、2人は固まった。
周りの人は、皇女のお出ましに唖然としている。
「ガーヴ様に、セフィクス殿…こちらにいらしたか」
アクアの後ろから、カオス家執事にしてこの国の財務大臣を務めるラルターク(タクシード姿)がやって来た。
「どうしてここに?」
「どうしたもありません!!すぐに王宮に来て下さい!!」
アクアの言う通りに、2人は酒場の前に止まっている馬車に乗り込まされた。

「どうしたんだ、こんな夜に?」
「先ほど、密偵から連絡があったのです。
ポーランド王国軍がドイツ=オーストリア連邦(後、ドイツ連邦)領のコトブス城に侵攻を開始しました」
「マジか!?」
「間違いありません……数は1万…先行軍で、司令はドルモ将軍です」
ラルタークの言葉に、ガーヴとセフィクスは肩を落とした。
ポーランド王国とドイツ連邦……
世界を二分し、最強の竜王騎士団を持つ巨大軍事国家――ソビエト帝国から
独立した新生王国とヨーロッパ最大の工業軍事国家の戦争……
さほど気にかけるべき戦ではないが、そうでもない。
両国の役割に支障があるからだ。
ドイツ連邦の北には魔族の総本山―カエウケッテ(今のオルボルグ)がある。
ポーランド王国の東北には不死者の国――バルト王国とブラムスの居城である
ブラムス城(今のケーニヒベルク)がある。
この戦争を機に、双方がそれらの監視をおこたれば魔族と不死者が同時に
神族の本拠地―ヴァルハラ(ベルン)に攻めて来るだろう。
ドイツ連邦はイギリス共和国・フランス王国と言った大国と軍事同盟を結んでいるが、ポーランド王国は不死者の監視で精一杯だ。
「ドイツ連邦はどうしている?」
「フランス王国から2万の兵を対魔軍の援軍とし、対魔軍から1万5千を
コトブス城の応援で出したようです」
「皇帝は何かするのか?」
「陛下は我が軍最速の第3騎馬団3千を出撃させました」
「他は?」
「イギリス共和国は第1艦隊を北海・バルト海運河に派遣しました」
ラルタークの報告に、ガーヴは黙った。
一行を乗せた馬車は一路、神聖イタリア帝国の王城ーローマ宮殿に向かった。


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13114新しき世界から 第参章 城にてgure-to masa 2003/1/26 16:05:37
記事番号13112へのコメント

「みな、すでに集まっているな」
王座に座る男――神聖イタリア帝国第10皇帝―ムッソリーニ12世が周りを見渡した。
この場には、イタリア国軍の最高幹部が勢ぞろいしている。
帝国軍筆頭将軍――キャシアス将軍と副官のドリノース。
帝国軍第2将軍――ガーヴ将軍と副官のドルノース。
帝国軍第3将軍――霧公爵と副官にして弟の雲。
帝国軍参謀長――セフィクス男爵。
特殊部隊<ブラックホーク>・特殊諜報機関<スムス>長官――ガドル伯爵。
そして、帝国領国境警備軍最高司令――ブロンスド伯爵。
「皆も聞いての通り、ポーランド王国が自国の使命を忘れ、私欲のために
ドイツ連邦に侵攻してきた。これを機に、魔族・不死者が参戦してくるかもしれん。私は第3騎馬団を出撃させた」
「で、どうしろと言うんですか皇帝?」
離れた所の壁際に寄りかかっていたセフィクスが、視線をムッソリーニ12世に
向けていった。
実際なら不敬罪で、牢屋行きなのだがセフィクスに対して、ムッソリーニ12世は
なぜが甘いのだ。
「うむ…ブロンスド伯には一層の警備を」
「了解しました、陛下」
「キャシアス・ガ―ヴ・霧・セフィクスはもしもの時のための戦闘準備を……
ドルノース・ドリノースはソビエト帝国へ使者として行け。
雲・ガドル伯は情報を集めてくれ」
『御意』
「わかりましたよ」
そう言って、ガーヴとセフィクスの除く幹部達は退出した。

「ブランスについて、何か分かりましたか?」
最初に口を開いたのは、セフィクスだった。
「いや……今の所、何も無い」
「そう…ですか…」
セフィクスは肩を落としながら、退室していった。
ブランス……かつてこの国のの軍でも最強だった第1竜騎兵団2万を指揮した
竜翼将軍と呼ばれた男である。
この国を現在の地位に着けたのは、彼の力があったからだと誰もが言う。
そしてそのブランスこそ、セフィクスの婚約者であり未来の夫になるはずだった。
が、その彼はもういない。
3日前、盗賊退治に出て不死王・ブラムス(単身)の襲撃を受け、死亡。
今では不死将軍としてブラムスの片腕を務めていたが、昨夜遅くに、城を見ていた密偵から<ブランス失踪>の報告が入ったのだ。
ムッソリーニ12世は諜報機関をフルに使って、探している。
セフィクスもカオス家独自の私兵・情報網を使って調査している。
が、彼の足取りは見つかっていない。

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13146Re:新しき世界から 第参章 城にてD・S・ハイドラント 2003/1/27 19:12:09
記事番号13114へのコメント

こんばんはハイドラントです。

それでは早速感想を・・・。

地名としてはヨーロッパの辺りを使っているんですね。いや人物設定時点で出てましたけど・・・。

それと前世ということは、転生後・・・それにしても偶然か奇跡かどれかの力添えか、皆様ご一緒の世界に生まれ出たということに・・・。
こちらの世界では是非お幸せにって・・・簡単にいきそうではないですが・・・。

にしてもガーヴ70杯って凄い酒豪ですね。やはりガーヴ=酒豪?

世界は荒れているようですね。
これからどう展開していくのでしょうか。

それではこの辺りで失礼します。


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13154新しき世界から 第四章 彼女への想いgure-to masa 2003/1/28 18:18:01
記事番号13146へのコメント

ここはポーランド王国とドイツ連邦の国境沿いにある丘。
その頂上に立つ一本杉のてっぺんに1人の男が立っていた。
銀髪に、漆黒の甲冑に身をまとった男…絶世の美女と言う言葉があるなら、
この男には絶世の美男子と呼ばれるべきだろう。
その鷹のような双眸は、まっすぐ丘の下を流れる川を渡っているポーランド王国新鋭部隊約2万に向けられている。
「閣下、ご報告がございます」
「どうした、フィルメス?」
何処からともなくした声に、男は表情も変えずに答えた。
「フランス王国軍約2万がドイツ領に入りました。
ドイツ連邦も対魔駐屯軍から約1万5千をこちらに出しました」
「で、他の動きは?」
「ブラムス様が約3千の兵で、ポーランド領を進軍中」
「魔族は?」
「何も……最後の魔王や魔王五幹部はおろか、中級魔族すら動きはありません。
下級魔族がそこいらで暴れている程度です」
「ご苦労だった。任務に戻れ」
「セフィクス様の対しては?」
声――フィルメスの言葉に、男は沈黙した。
フィルメスは主人の命令を待った。
「いつも通り、情報操作だけしておけ」
「御意します、ブランス閣下」
そして、声は聞こえなくなった。
男――ブランスも木から降り、闇に身を任せた。

「兄さま!!」
弟の呼びかけを無視するかのように、帝国第3将軍の霧公爵は屋敷の2階にある
バルコニーで空に輝く満月を見ていた。
いや……その中に浮かぶセフィクスの顔を見ている。
(あのりりしい顔……ナイフのような瞳に……)
そんな事を考えながら、霧は3日前の事を思い出していた。
(元『強調』婚約者であった『過去形』元『ここも強調』竜翼将軍――ブランス
元『再度の強調』将軍を失った時の彼女の顔……あんな顔みたら、誰かが支えて
上げなくては……)
それは、お昼の事だった。
ブランス将軍死亡を皇帝に伝えた時、ムッソリーニ12世をはじめ数多くの
文・武官達(ガーヴ含む)が泣いた。(霧・雲は出かけていた)
市民の多くもまるで我が子が亡くなったかのように大泣きした。
そんな帝国史上に残る大泣きの中、まるで関係の無いように過ごした人がいた。
1人は無表情で有名な銃使いの風…もう1人がセフィクスだった。
最愛の婚約者を失った彼女はいつものように、顔色を少しも変えず冷静に
その事を受け止めたのである。
涙一滴流さず、ブランスの国葬にも参列せず、いつものように仕事をこなしていた。
異体の無い葬儀が終わり、霧は1人彼の墓に行った。
その時だった。
彼は偶然にもそれを目撃した。
ブランスの墓に抱きつき、誰よりも大きく号泣する彼女の姿が・………
その時、彼は思った……彼女を泣かさないためにも……