◆−ゼルガディスは夢をみる−空木 架夢雨 (2003/1/19 21:11:43) No.12974
 ┗ゼルガディスは夢をみる2−空木 架夢雨 (2003/1/22 19:09:50) No.13041


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12974ゼルガディスは夢をみる空木 架夢雨 2003/1/19 21:11:43


まぞくはみすてぃー・ぶるーのゆめをみるのか のサイドストーリーです。

こちらは大分話が黒いです。甘いのかもわっかっりっま、せんv


「レゾさま。僕、夢を見ました」
幼き日の・・・レゾにまだ憧れを抱いていた時のことだ。
幼いゼルガディスは赤法師レゾの膝の上に考え事をしている顔で乗りながら言った。
レゾはにっこり笑ってゼルが落ちないように腕を回して答えた。
「どんな夢ですか?」
ゼルはちょっと困った顔をして言った。
「レゾさまが、おっきくなる夢です」
「それはそれは・・・」
レゾは苦笑した。
怖かったですか?と聞くと、ぷるぷる首を横にふってレゾの赤い袖を小さな手で握りしめる。
「とても・・・怖くて・・・でも、おやさしかったです・・・」
「・・・」
言葉を失った。
なぜだかは解らなかった。
「仲間が・・・いました・・・」
「ゾルフ達ですか?」
ゼルはまたぷるぷる首を横にふる。
「わかりません・・・でも・・・良い人だと思います・・・とても・・・」
「良いお仲間で良かったですね」
ゼルが、膝の上で方向転換して、レゾの開かない目を見据え、手を伸ばす。
頑張って手を伸ばしても届かない高さにある目を触ろうとなぜか躍起になっている。
「どうしたんですか?」
異変に気づいたレゾはゼルに訊ねる。
「目が、開いていました。」
レゾは笑った。
「開いてませんよ」
「ちがいます!開いたんです!おっきくなちゃって・・・それで!それで!」
レゾが腰を少し曲げると、ゼルの手に目が届く。
ぺとり、とゼルの手がレゾの目を隠す。
「真っ赤でした・・・」
「!」



なんなんでしょうね。ゼルが言いたいのは・・・(おい)

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13041ゼルガディスは夢をみる2空木 架夢雨 2003/1/22 19:09:50
記事番号12974へのコメント

前書きなっしんぐ。

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赤い目・・・『赤眼の魔王』ふいにその単語が浮かび上がる。
レゾは思い直し、話題をかえることにした。

「心配ですか?私が大きくなるのが・・・」
「いえ・・・レゾさまは良いお方ですから心配していません」
きっぱりと言い切るゼルにレゾは苦笑した。
こんなことを言ってくれるのは反抗期まででしょう・・・と。
「もし・・・私が大きくなったら・・・どうしますか?」
「・・・レゾさまの望む限りのことをします」
レゾの胸に顔をうずめ、涙声で言った。
「その時・・・私はなにを望むのでしょうかね・・・」
「解りません」
でも・・・とゼルがレゾに聞こえないよう呟いた。
『夢で・・・僕はレゾさまを倒していた・・・』


少年は・・・夢を・・・正夢とする・・・この先・・・訪れる不運の・・・始まり・・・