◆−ハイドラント風大盛り神魔弁当限定発売版¥0:戦士(ガーヴ)な挑戦:(ユア・ファンティンさんへお届けします)−D・S・ハイドラント (2003/2/3 21:56:22) No.13227
 ┣後書き−D・S・ハイドラント (2003/2/4 18:20:40) No.13232
 ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当限定発売版¥0:戦士(ガーヴ)な挑戦:(ユア・ファンティンさんへお届けします)−ユア・ファンティン (2003/2/4 22:57:14) No.13233
  ┗むしろ堕戦士かな・・・。−D・S・ハイドラント (2003/2/4 23:20:20) No.13234


トップに戻る
13227ハイドラント風大盛り神魔弁当限定発売版¥0:戦士(ガーヴ)な挑戦:(ユア・ファンティンさんへお届けします)D・S・ハイドラント 2003/2/3 21:56:22


――遡らん。輝かしき時のその流れを・・・。

 飛輪煌きて金鱗揺らめかさん蒼き千畳敷。晴れたる空、平穏にありて、不変にむなしさ感じようとも美しきこと確か。
 そしてやがては見えゆかん。緑に満たされし1つの大地。これこそ世界唯一の大陸でありて、生物界で最も繁栄見せし地。
 そして視界は大陸の北端、霜降りし世界の中央へ、やがて暗転。

 そして――。

 「いらっしゃませ〜」
 声幾重にも響き渡らん。
 「お待ちしておりました〜」
 始まり――忘年会の・・・。

 喧騒が渦巻く空間、巨大なる広間、赤き絨毯に白き卓、黄金なる天井、それらに彩られ、多重音の騒がしさ引き立てん。
 「ぎゃははははは飲め飲め〜」
 騒がしきは魔竜王(カオス・ドラゴン)ガーヴなり。
 「いやわしはちょっと・・・」
 始めに毒牙掛けしは、せ細りつつも鍛錬感じさせん老人。生物界の支配者でもありし魔狼王(エビル・ファング)フェネルなり。
 「そうか、ワンちゃんにはこれだよな。」
 生まれしは――骨。
 「貴様わしを愚弄するのか!」
 叫び立てん。するとガーヴ、
 「ったくこれだから老人は嫌なんだよ。おい姉ちゃんこっちこいや。」
 「えっあっあたし?」
 か細く美しき少女、白絹纏いし彼女こそ、精神界での重鎮、魔精王(アストラル・ロード)セレフ。
 「そうだよ。ほら来いよ。」
 渋々に近寄りた瞬間。太腕伸びて向かう先は・・・。
 「きゃあああ!」
 上がりし悲鳴、そして風舞いて、焔躍らん。激流、地響き。怒りに合わせ世界震撼。
 「うわっ!」 
 驚きたその間に、
 「このセクハラ親父!」
 走らん衝撃。その細き腕より、繰り出されし平手打ち。それかくも強烈。
 「何してるんだよガーヴ。」
 突然響くは嘲らんが声、見開いた眼前には少年1人、少年的なる物腰抜けば、歳10代半ばほどであろうか。蒼き髪艶やかなりて背後で束ねん。美麗なりてその残酷さ湛えし瞳、闇なり・・・。
 「てめえ!」
 怒りに任せ、闇断ち切りて上げし声。
 だがしかし、
 「きゃあ怖い。」
 その少年に寄り掛からん少女。美女と美少女の狭間にありて、どちらに見えんと美しきに変わりなき。
 冷たき蒼の髪、なびかせつつに少年逃がす腕を型にて追わん。
 腕やがて、微かに屈みし少女の頭部へ、そして煌びやかなる髪撫でん。
 「怖がらないで良いよ。・・・ディス。」
 そして差し出せしもう片腕、それに手置かん少女。すでに犬か?
 「というわけで怖い顔どかしてくれない。この子脅えてるようだし・・・。」
 挑発的なる口調にただ怒りのみ拍車掛かりて、
 「うるせえ、てめえとは1度決着付けなきゃならねえようだな。」
 そして背負いし剣へ腕やらんと、そのまま前方へ放たん。白刃は少年の首先に突き付けられた。
 「勝負だ!」
 恐ろしき声、怒り内に煮え滾りて、また表面は冷たき。
 「ふ〜ん、256勝1敗3引き分け、内敗戦の1回と引き分けの内の2回は僕が病気。これが今までの結果だよ。言いたい意味が分かったらその汗臭くて怖い顔どけて欲しいんだけど・・・。」
 冷淡に言い放ちて、少女の黄金の瞳へ視線移さん。
 「んぬぬぬぬぬぬぬ。」
 「唸らないで・・・ディスが脅えるから。」
 冷たき声は怒り煽るのみ。
 「この!」
 ガーヴの剣そして振り上げ、瞬時に降ろされん。
 煌き空切ると同時に、
 「地獄の魔神よ 俺様にてめえの怒りぶつけてみろや!」
 爆音――凄まじきそれに炎上。
 天地鳴動。その核こそ魔竜王。
 荒れし世界一時沈黙。鋭き視線、無数にガーヴへ、ただ気にすること毛頭もなきようだが・・・。
 「何今の?」 
 だが飄々とせし少年にそして抱かれし少女見え怒り激増。
 「うぬぬぬぬぬぬこうなれば!」
 「こうなれば何だい?」
 嘲り混じりはなお変わらず。
 だが瞬間に掻き消えしガーヴ。
 「きゃっ。」
 声上がるも瞬くが間。
 「がはははははこの女は俺が預かっておく。今夜、俺の部屋に1人で来い。分かったな陰険野郎!」
 「この場合陰険なのは君の方じゃないかな。」
 冷静なる声、だがその間に、少女抱かえしガーヴ消え去る。
 その様微かに見るは緑の双眸。

 ――後片付けは大変であった。

 
     ◇◆◇◆

 黄昏の刻、アプロスは自ら与えられしその部屋にてただ時流さん。片手にグラス。部屋奥、寝台脇の肘掛椅子に座りて、氷添えし紅き魔造酒、口に含みつつ見やるは虚空。
 不意に、扉叩く音。
 即座に指鳴らすと・・・。
 「ねえアプ兄様。」
 入り来る声。
 「何だいフィブ?」
 無言にてその少年消え去り、瞬間に横方向に生まれん。
 「どう驚いた?」
 黒き波立つ髪に、緑柱玉の美しき双眸、白き肌の10代初めほどの少年。似たる容貌のアプロス覗きてそう放たん。しかしそこに姿なくて、
 「それは君の台詞だろ。」
 不意に背後より声。
 「やっぱり兄様には勝てないよ。」
 「当たり前だろ。僕は冥王だ。」
 その声に微かに闇生まん少年。
 「で、何の用だいフィブリゾ。」
 少年――フィブリゾ向きなおりて、
 「兄様にこれ持って来たんだ。」
 そして虚空より生まれしは――まさしく究極なる魔造酒。かの名高き「天楽極悦」に並ぶほどの名酒「クリスタル・クラウン」。
 「えっ良いの?」
 訊けば、少年――フィブリゾ、無邪気に微笑みて、
 「蒼穹の王(カオティック・ブルー)様から貰ったんだ。僕お酒飲まないから兄様にあげるよ。」
 するとアプロス瞳輝かせ、
 「ああフィブリゾ。君という弟を持って僕は幸せだ。さあディスティア救出前に景気良くこいつで一杯やろう。付き合えよフィブリゾ。」
 そして手に持ちし酒、空へ消さん。
 「だから僕はお酒飲めないって!」
 訴え何も変えせず、
 「何だよ、僕の酒が飲めないって?」 
 「いやそれ僕の・・・。」
 当然その声届かずに、
 「分かったよ。僕が3杯飲んだら君が1杯飲むんだ。これで良いね。」
 有無言わさずに、今始まるその戦い。
 ――勝利は果たしてどちらの手に・・・。

     ◇◆◇◆

 時の流れのその他は凍りつきて、静寂なる。
 肘掛け椅子に座りたガーヴ。その手には酒。ただ上質なる魔造酒と違いて安酒。
 その脇には白きを主とせし部屋に異彩放つ黒き棺桶。
 そこより微かなる気配。それを常に感じ、ガーヴ安息得ん。
 「遅せえ。」
 呟きて静寂割れて、修復早く。その間も流れん。だが遅き。怒り募りて不安生まれん。
 だが、ただ一点木のその扉へ視線外さず。
 待ちた。待ちた。
 そして――。
 「来たようだな。」
 不意に――闇それ空間包まん。
 「へえ結界ねえ。」
 そこはただ広き闇、ありしはガーヴ、それに相対せし少年――そして棺桶。
 「ディスはどこ?」
 視線張り巡らす少年に悪辣なる笑み浮かべ、
 「ここだぜ。」
 抜き身の白刃、それ刺すは――棺桶なり。
 「全く・・・ひどいことするね。」
 漆黒なる棺桶より気配漏れん。
 「ちなみに自動葬送装置付きだぜ。」
 まさにそれ狡猾なりし魔竜の風貌。
 「負けそうになったら・・・盾にでもするのかな?」
 「冗談言うなよ。」
 そして剣向く先、少年。
 刹那、風走らん。
 闇帯し少年の小手、剣迎え撃たん。
 「へへへこの程度か?」
 瞬間に白刃、紅く燃え上がりて、
 「紅蓮の焔よ 死に花咲かしな!」
 爆音――伝わる衝撃、空間震わして、
 「ぐわああああああああああああ」
 吹き飛ばされしは少年。
 「へん。替え玉が通じる相手と思ったか?」
 哄笑上げて、近寄らんば、
 「誰だか知らんがてめえも人質だ。」
 少年の美貌。苦渋に覆われ、大男睨まん。

    ◇◆◇◆

 混濁せしは世界か自らか?問いても出ぬ解。
 混沌に飲まれんその身、すでに滅びたその核。かくも苦渋に満ちていた。
 だがそこに唐突なる光。
 そして夜の冷たき風刺さる。
 頭重き。その苦痛と眩暈に耐え起き上がれんば、空のボトルに栄華のその跡、弟の気配どこにもなき。
 (僕が負けた?)
 歯噛みて、そして次瞬にはその暇もなきことすぐに覚りて、
 「今何時?」
 腕時計――んなもんなきが、腕に見えしは9:50分。
 「やばいもういかないと・・・」
 焦りて即座に消え去らん。
 
     ◇◆◇◆

 「まだか・・・。」
 部屋、元に戻りて、棺桶2つ。
 「遅せえ。」 
 呟きて、
 「ふふっ。」
 「ん、何か言ったか?」
 風鳴るのみで何も返らず。
 「ふふっ。」
 だがまた不意に感じん音。
 「なっ何だ?」
 戦慄く心。それ必死に抑えん。葛藤始まりて・・・。
 「ふふっ。」
 動揺強まらん。
 「ふふふっ。」
 「おい、まさかここ出るんじゃねえだろうな。」
 「ふふふ。」
 答えなく笑い声連なるのみ。
 「ふふふふふ。」
 「おい、誰だこんな悪戯するやつは・・・。」
 「ふふふふふふ。」
 「って誰もいるわけねえし・・・。」
 感じるはなお2つなる気配。つまりは人質のみのはず。
 「まさか・・・本当に出るのか?」
 声出したが最期――恐怖拭えずに・・・。
 「冗談じゃねえぞ!」
 ただ種育たん。恐怖のその種――。
 「おいおいおい。どーいうことだ。こんな非魔道学的な!」
 「ふふふふふふふふふふふふ。」
 だが止まぬ。
 「夢だな。そうだこれは夢だ。」 
 発さん声に、
 「ふふふふははははははははは。」
 声変わらん。
 「ん、やっぱりんなわけねえ。」
 剣一閃。
 「アプロスてめえだろ!」
 刃空切らんば、それ刃となりて、無数に走る剣撃。
 部屋全体に届きて、
 「ばれた?」
 声背後。しかし――身体動かぬ。
 「てめえ!」
 「・・・・殺すよ。」 
 ガーヴの威勢消し殺さんは殺意に満ちし声。
 ――そして衝撃走った。
 「うわっ!」
 前方に倒れこまん。
 「ふふふ10秒以内に消えないと100回殺す。」
 「ぎゃあああああああああああああああ」
 ガーヴ、脱兎の如くに消え去り、
 「ふう終わったようだね。」
 そして視線向かんは――棺桶。
 「今助けてあげるからね・・・ディス。」
 蓋剥がし、適切に2つの内の1つ――つまりはディスティアの桶開けん。
 「きゃあアプロス様」
 「ふふふ無事で安心したよディス。」
 抱き合わん2人――フィブリゾ救出はその2時間後。

トップに戻る
13232後書きD・S・ハイドラント 2003/2/4 18:20:40
記事番号13227へのコメント

ついに出来上がりましたアプディス。
・・・アプディスかな?
まあ多分そうでしょう。

にしても随分長くなりました。
そして随分つまらないものに・・・。
すみません。

今回の見所・・・う〜ん棺桶ですかな。

にしてもガーヴが壊れてる。

後、神弁本編と少し食い違うかも知れませんけど、当然語られぬ物語語るときは脚色のあるものです?


まあとにかくこれでさようなら〜

トップに戻る
13233Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当限定発売版¥0:戦士(ガーヴ)な挑戦:(ユア・ファンティンさんへお届けします)ユア・ファンティン 2003/2/4 22:57:14
記事番号13227へのコメント


ユ:サンキュ―・サ−・・・じゃなくてメムでしたね(照)



>――遡らん。輝かしき時のその流れを・・・。
>
> 飛輪煌きて金鱗揺らめかさん蒼き千畳敷。晴れたる空、平穏にありて、不変にむなしさ感じようとも美しきこと確か。
> そしてやがては見えゆかん。緑に満たされし1つの大地。これこそ世界唯一の大陸でありて、生物界で最も繁栄見せし地。
> そして視界は大陸の北端、霜降りし世界の中央へ、やがて暗転。
>
> そして――。
>
> 「いらっしゃませ〜」
> 声幾重にも響き渡らん。
> 「お待ちしておりました〜」
> 始まり――忘年会の・・・。


ユ:上半分と下半分のギャップがおもしろひ

>
> 喧騒が渦巻く空間、巨大なる広間、赤き絨毯に白き卓、黄金なる天井、それらに彩られ、多重音の騒がしさ引き立てん。
> 「ぎゃははははは飲め飲め〜」
> 騒がしきは魔竜王(カオス・ドラゴン)ガーヴなり。

ディ:ガ―ヴ兄さんね
ユ:(こっちの慰安旅行編の少し前に仲良くなってます。)

> 「いやわしはちょっと・・・」
> 始めに毒牙掛けしは、せ細りつつも鍛錬感じさせん老人。生物界の支配者でもありし魔狼王(エビル・ファング)フェネルなり。
> 「そうか、ワンちゃんにはこれだよな。」
> 生まれしは――骨。

ユ:いや、骨っこでしょ

> 「貴様わしを愚弄するのか!」
> 叫び立てん。するとガーヴ、
> 「ったくこれだから老人は嫌なんだよ。おい姉ちゃんこっちこいや。」
> 「えっあっあたし?」
> か細く美しき少女、白絹纏いし彼女こそ、精神界での重鎮、魔精王(アストラル・ロード)セレフ。
> 「そうだよ。ほら来いよ。」
> 渋々に近寄りた瞬間。太腕伸びて向かう先は・・・。
> 「きゃあああ!」
> 上がりし悲鳴、そして風舞いて、焔躍らん。激流、地響き。怒りに合わせ世界震撼。
> 「うわっ!」 
> 驚きたその間に、
> 「このセクハラ親父!」
> 走らん衝撃。その細き腕より、繰り出されし平手打ち。それかくも強烈。
> 「何してるんだよガーヴ。」
> 突然響くは嘲らんが声、見開いた眼前には少年1人、少年的なる物腰抜けば、歳10代半ばほどであろうか。蒼き髪艶やかなりて背後で束ねん。美麗なりてその残酷さ湛えし瞳、闇なり・・・。

ユ:アプロスだ。
ディ:セレス・・・・・・・・

> 「てめえ!」
> 怒りに任せ、闇断ち切りて上げし声。
> だがしかし、
> 「きゃあ怖い。」
> その少年に寄り掛からん少女。美女と美少女の狭間にありて、どちらに見えんと美しきに変わりなき。
> 冷たき蒼の髪、なびかせつつに少年逃がす腕を型にて追わん。
> 腕やがて、微かに屈みし少女の頭部へ、そして煌びやかなる髪撫でん。
> 「怖がらないで良いよ。・・・ディス。」
> そして差し出せしもう片腕、それに手置かん少女。すでに犬か?

ユ:まあ、こっちのディスちゃんも、セレスが逝くまでこんな感じだったし

> 「というわけで怖い顔どかしてくれない。この子脅えてるようだし・・・。」
> 挑発的なる口調にただ怒りのみ拍車掛かりて、
> 「うるせえ、てめえとは1度決着付けなきゃならねえようだな。」
> そして背負いし剣へ腕やらんと、そのまま前方へ放たん。白刃は少年の首先に突き付けられた。
> 「勝負だ!」
> 恐ろしき声、怒り内に煮え滾りて、また表面は冷たき。
> 「ふ〜ん、256勝1敗3引き分け、内敗戦の1回と引き分けの内の2回は僕が病気。これが今までの結果だよ。言いたい意味が分かったらその汗臭くて怖い顔どけて欲しいんだけど・・・。」

ユ:カラカラカラ(腹がよじれている)

> 冷淡に言い放ちて、少女の黄金の瞳へ視線移さん。
> 「んぬぬぬぬぬぬぬ。」
> 「唸らないで・・・ディスが脅えるから。」
> 冷たき声は怒り煽るのみ。
> 「この!」
> ガーヴの剣そして振り上げ、瞬時に降ろされん。
> 煌き空切ると同時に、
> 「地獄の魔神よ 俺様にてめえの怒りぶつけてみろや!」
> 爆音――凄まじきそれに炎上。
> 天地鳴動。その核こそ魔竜王。
> 荒れし世界一時沈黙。鋭き視線、無数にガーヴへ、ただ気にすること毛頭もなきようだが・・・。
> 「何今の?」 
> だが飄々とせし少年にそして抱かれし少女見え怒り激増。
> 「うぬぬぬぬぬぬこうなれば!」
> 「こうなれば何だい?」
> 嘲り混じりはなお変わらず。
> だが瞬間に掻き消えしガーヴ。
> 「きゃっ。」
> 声上がるも瞬くが間。
> 「がはははははこの女は俺が預かっておく。今夜、俺の部屋に1人で来い。分かったな陰険野郎!」
> 「この場合陰険なのは君の方じゃないかな。」

ユ:悪人じゃん。

> 冷静なる声、だがその間に、少女抱かえしガーヴ消え去る。
> その様微かに見るは緑の双眸。
>
> ――後片付けは大変であった。

ユ:そこは、飲まない人に仕事と言うことで

>
> 
>     ◇◆◇◆
>
> 黄昏の刻、アプロスは自ら与えられしその部屋にてただ時流さん。片手にグラス。部屋奥、寝台脇の肘掛椅子に座りて、氷添えし紅き魔造酒、口に含みつつ見やるは虚空。
> 不意に、扉叩く音。
> 即座に指鳴らすと・・・。
> 「ねえアプ兄様。」

ユ:かわいいvv

> 入り来る声。
> 「何だいフィブ?」
> 無言にてその少年消え去り、瞬間に横方向に生まれん。
> 「どう驚いた?」
> 黒き波立つ髪に、緑柱玉の美しき双眸、白き肌の10代初めほどの少年。似たる容貌のアプロス覗きてそう放たん。しかしそこに姿なくて、
> 「それは君の台詞だろ。」
> 不意に背後より声。
> 「やっぱり兄様には勝てないよ。」
> 「当たり前だろ。僕は冥王だ。」
> その声に微かに闇生まん少年。
> 「で、何の用だいフィブリゾ。」
> 少年――フィブリゾ向きなおりて、
> 「兄様にこれ持って来たんだ。」
> そして虚空より生まれしは――まさしく究極なる魔造酒。かの名高き「天楽極悦」に並ぶほどの名酒「クリスタル・クラウン」。
> 「えっ良いの?」
> 訊けば、少年――フィブリゾ、無邪気に微笑みて、
> 「蒼穹の王(カオティック・ブルー)様から貰ったんだ。僕お酒飲まないから兄様にあげるよ。」

ユ:うちの2人だと絶対にありえ・・・なくもないが、
  ディスティアが来て伊孝だと在り得ないシ−ン

> するとアプロス瞳輝かせ、
> 「ああフィブリゾ。君という弟を持って僕は幸せだ。さあディスティア救出前に景気良くこいつで一杯やろう。付き合えよフィブリゾ。」
> そして手に持ちし酒、空へ消さん。
> 「だから僕はお酒飲めないって!」
> 訴え何も変えせず、
> 「何だよ、僕の酒が飲めないって?」 

ユ:絡み酒?

> 「いやそれ僕の・・・。」
> 当然その声届かずに、
> 「分かったよ。僕が3杯飲んだら君が1杯飲むんだ。これで良いね。」
> 有無言わさずに、今始まるその戦い。
> ――勝利は果たしてどちらの手に・・・。

ユ:さ、どっちだ?

>
>     ◇◆◇◆
>
> 時の流れのその他は凍りつきて、静寂なる。
> 肘掛け椅子に座りたガーヴ。その手には酒。ただ上質なる魔造酒と違いて安酒。

ユ:濁酒みたいな物?

> その脇には白きを主とせし部屋に異彩放つ黒き棺桶。
> そこより微かなる気配。それを常に感じ、ガーヴ安息得ん。
> 「遅せえ。」
> 呟きて静寂割れて、修復早く。その間も流れん。だが遅き。怒り募りて不安生まれん。

ユ:不安っすか?

> だが、ただ一点木のその扉へ視線外さず。
> 待ちた。待ちた。
> そして――。
> 「来たようだな。」
> 不意に――闇それ空間包まん。
> 「へえ結界ねえ。」
> そこはただ広き闇、ありしはガーヴ、それに相対せし少年――そして棺桶。
> 「ディスはどこ?」
> 視線張り巡らす少年に悪辣なる笑み浮かべ、
> 「ここだぜ。」
> 抜き身の白刃、それ刺すは――棺桶なり。
> 「全く・・・ひどいことするね。」
> 漆黒なる棺桶より気配漏れん。
> 「ちなみに自動葬送装置付きだぜ。」

ユ:ああっ、ディスちゃん

> まさにそれ狡猾なりし魔竜の風貌。
> 「負けそうになったら・・・盾にでもするのかな?」
> 「冗談言うなよ。」
> そして剣向く先、少年。
> 刹那、風走らん。
> 闇帯し少年の小手、剣迎え撃たん。
> 「へへへこの程度か?」
> 瞬間に白刃、紅く燃え上がりて、
> 「紅蓮の焔よ 死に花咲かしな!」
> 爆音――伝わる衝撃、空間震わして、
> 「ぐわああああああああああああ」
> 吹き飛ばされしは少年。
> 「へん。替え玉が通じる相手と思ったか?」
> 哄笑上げて、近寄らんば、
> 「誰だか知らんがてめえも人質だ。」
> 少年の美貌。苦渋に覆われ、大男睨まん。

ユ:仲いいですねえ。
  でなきゃこんななこと出来ないし。

>
>    ◇◆◇◆
>
> 混濁せしは世界か自らか?問いても出ぬ解。
> 混沌に飲まれんその身、すでに滅びたその核。かくも苦渋に満ちていた。
> だがそこに唐突なる光。
> そして夜の冷たき風刺さる。
> 頭重き。その苦痛と眩暈に耐え起き上がれんば、空のボトルに栄華のその跡、弟の気配どこにもなき。
> (僕が負けた?)
> 歯噛みて、そして次瞬にはその暇もなきことすぐに覚りて、
> 「今何時?」
> 腕時計――んなもんなきが、腕に見えしは9:50分。
> 「やばいもういかないと・・・」
> 焦りて即座に消え去らん。

ユ:この場合ディスだけが危ないから急ぐのだろうか・・・。

> 
>     ◇◆◇◆
>
> 「まだか・・・。」
> 部屋、元に戻りて、棺桶2つ。
> 「遅せえ。」 
> 呟きて、
> 「ふふっ。」
> 「ん、何か言ったか?」
> 風鳴るのみで何も返らず。
> 「ふふっ。」
> だがまた不意に感じん音。
> 「なっ何だ?」
> 戦慄く心。それ必死に抑えん。葛藤始まりて・・・。
> 「ふふっ。」
> 動揺強まらん。
> 「ふふふっ。」
> 「おい、まさかここ出るんじゃねえだろうな。」
> 「ふふふ。」
> 答えなく笑い声連なるのみ。
> 「ふふふふふ。」
> 「おい、誰だこんな悪戯するやつは・・・。」
> 「ふふふふふふ。」
> 「って誰もいるわけねえし・・・。」
> 感じるはなお2つなる気配。つまりは人質のみのはず。
> 「まさか・・・本当に出るのか?」
> 声出したが最期――恐怖拭えずに・・・。
> 「冗談じゃねえぞ!」
> ただ種育たん。恐怖のその種――。
> 「おいおいおい。どーいうことだ。こんな非魔道学的な!」
> 「ふふふふふふふふふふふふ。」
> だが止まぬ。
> 「夢だな。そうだこれは夢だ。」 
> 発さん声に、
> 「ふふふふははははははははは。」
> 声変わらん。
> 「ん、やっぱりんなわけねえ。」
> 剣一閃。
> 「アプロスてめえだろ!」
> 刃空切らんば、それ刃となりて、無数に走る剣撃。
> 部屋全体に届きて、
> 「ばれた?」
> 声背後。しかし――身体動かぬ。
> 「てめえ!」
> 「・・・・殺すよ。」 
> ガーヴの威勢消し殺さんは殺意に満ちし声。
> ――そして衝撃走った。
> 「うわっ!」
> 前方に倒れこまん。
> 「ふふふ10秒以内に消えないと100回殺す。」

ユ:本気に怒ってますね。

> 「ぎゃあああああああああああああああ」
> ガーヴ、脱兎の如くに消え去り、
> 「ふう終わったようだね。」
> そして視線向かんは――棺桶。
> 「今助けてあげるからね・・・ディス。」
> 蓋剥がし、適切に2つの内の1つ――つまりはディスティアの桶開けん。
> 「きゃあアプロス様」
> 「ふふふ無事で安心したよディス。」
> 抱き合わん2人――フィブリゾ救出はその2時間後。

ユ:良かったね、お2人さん
  フィブ・・哀れな・・・・・。

>




ユ:面白かったです。
  一つお知らせと許可を願いたい事が。

  許可・シェイナ・・・ていうか・・・元キャラリリスのアイディアを流用する形なんですが・・。
     結論から言うとシェイナは死にます。
     まあ、弁当みたいに、残酷ではないですが・・・・。
     言い訳になってませんが、ラブリ−キ−ニングの所に入っていた
     詩を頂けませんでしょうか。
     シェチェ―ション的には、
   

フィブリゾ狙いし刺客の凶刃、シェイナの眼前にてフィブリゾ目指さん。
それを愛する人を守らんが為にその刃に倒れん。
シェイナは、愛しき人の胸の中にて息引き取らんとする時、
互いが良く歌っていた歌を歌いて、
すべての母の御許に逝かん。


     ってな感じです。
     できれば貸してください

    お知らせ・下に入っていたので気付いてるのかも知れませんが、
          L様の余興を入れました。
          そこに、上記の返答入れてくれれば嬉しいです。




それでは・・・・・・・・・



トップに戻る
13234むしろ堕戦士かな・・・。D・S・ハイドラント 2003/2/4 23:20:20
記事番号13233へのコメント


>
>ユ:サンキュ―・サ−・・・じゃなくてメムでしたね(照)
こんばんは
>
>
>
>>――遡らん。輝かしき時のその流れを・・・。
>>
>> 飛輪煌きて金鱗揺らめかさん蒼き千畳敷。晴れたる空、平穏にありて、不変にむなしさ感じようとも美しきこと確か。
>> そしてやがては見えゆかん。緑に満たされし1つの大地。これこそ世界唯一の大陸でありて、生物界で最も繁栄見せし地。
>> そして視界は大陸の北端、霜降りし世界の中央へ、やがて暗転。
>>
>> そして――。
>>
>> 「いらっしゃませ〜」
>> 声幾重にも響き渡らん。
>> 「お待ちしておりました〜」
>> 始まり――忘年会の・・・。
>
>
>ユ:上半分と下半分のギャップがおもしろひ
私がよく使う方法です。
>
>>
>> 喧騒が渦巻く空間、巨大なる広間、赤き絨毯に白き卓、黄金なる天井、それらに彩られ、多重音の騒がしさ引き立てん。
>> 「ぎゃははははは飲め飲め〜」
>> 騒がしきは魔竜王(カオス・ドラゴン)ガーヴなり。
>
>ディ:ガ―ヴ兄さんね
>ユ:(こっちの慰安旅行編の少し前に仲良くなってます。)
こちらではどうか分かりませんけど・・・この件で仲悪化かな
>
>> 「いやわしはちょっと・・・」
>> 始めに毒牙掛けしは、せ細りつつも鍛錬感じさせん老人。生物界の支配者でもありし魔狼王(エビル・ファング)フェネルなり。
>> 「そうか、ワンちゃんにはこれだよな。」
>> 生まれしは――骨。
>
>ユ:いや、骨っこでしょ
ちなみに何の骨かは問わぬように(待て)
>
>> 「貴様わしを愚弄するのか!」
>> 叫び立てん。するとガーヴ、
>> 「ったくこれだから老人は嫌なんだよ。おい姉ちゃんこっちこいや。」
>> 「えっあっあたし?」
>> か細く美しき少女、白絹纏いし彼女こそ、精神界での重鎮、魔精王(アストラル・ロード)セレフ。
>> 「そうだよ。ほら来いよ。」
>> 渋々に近寄りた瞬間。太腕伸びて向かう先は・・・。
>> 「きゃあああ!」
>> 上がりし悲鳴、そして風舞いて、焔躍らん。激流、地響き。怒りに合わせ世界震撼。
>> 「うわっ!」 
>> 驚きたその間に、
>> 「このセクハラ親父!」
>> 走らん衝撃。その細き腕より、繰り出されし平手打ち。それかくも強烈。
>> 「何してるんだよガーヴ。」
>> 突然響くは嘲らんが声、見開いた眼前には少年1人、少年的なる物腰抜けば、歳10代半ばほどであろうか。蒼き髪艶やかなりて背後で束ねん。美麗なりてその残酷さ湛えし瞳、闇なり・・・。
>
>ユ:アプロスだ。
>ディ:セレス・・・・・・・・
ついに出現、偽セレス(違)
>
>> 「てめえ!」
>> 怒りに任せ、闇断ち切りて上げし声。
>> だがしかし、
>> 「きゃあ怖い。」
>> その少年に寄り掛からん少女。美女と美少女の狭間にありて、どちらに見えんと美しきに変わりなき。
>> 冷たき蒼の髪、なびかせつつに少年逃がす腕を型にて追わん。
>> 腕やがて、微かに屈みし少女の頭部へ、そして煌びやかなる髪撫でん。
>> 「怖がらないで良いよ。・・・ディス。」
>> そして差し出せしもう片腕、それに手置かん少女。すでに犬か?
>
>ユ:まあ、こっちのディスちゃんも、セレスが逝くまでこんな感じだったし
むしろこちらへ骨を(待て)
>
>> 「というわけで怖い顔どかしてくれない。この子脅えてるようだし・・・。」
>> 挑発的なる口調にただ怒りのみ拍車掛かりて、
>> 「うるせえ、てめえとは1度決着付けなきゃならねえようだな。」
>> そして背負いし剣へ腕やらんと、そのまま前方へ放たん。白刃は少年の首先に突き付けられた。
>> 「勝負だ!」
>> 恐ろしき声、怒り内に煮え滾りて、また表面は冷たき。
>> 「ふ〜ん、256勝1敗3引き分け、内敗戦の1回と引き分けの内の2回は僕が病気。これが今までの結果だよ。言いたい意味が分かったらその汗臭くて怖い顔どけて欲しいんだけど・・・。」
>
>ユ:カラカラカラ(腹がよじれている)
最近口悪いキャラ増えてる。
何が影響かは分かってるけど・・・。
>
>> 冷淡に言い放ちて、少女の黄金の瞳へ視線移さん。
>> 「んぬぬぬぬぬぬぬ。」
>> 「唸らないで・・・ディスが脅えるから。」
>> 冷たき声は怒り煽るのみ。
>> 「この!」
>> ガーヴの剣そして振り上げ、瞬時に降ろされん。
>> 煌き空切ると同時に、
>> 「地獄の魔神よ 俺様にてめえの怒りぶつけてみろや!」
>> 爆音――凄まじきそれに炎上。
>> 天地鳴動。その核こそ魔竜王。
>> 荒れし世界一時沈黙。鋭き視線、無数にガーヴへ、ただ気にすること毛頭もなきようだが・・・。
>> 「何今の?」 
>> だが飄々とせし少年にそして抱かれし少女見え怒り激増。
>> 「うぬぬぬぬぬぬこうなれば!」
>> 「こうなれば何だい?」
>> 嘲り混じりはなお変わらず。
>> だが瞬間に掻き消えしガーヴ。
>> 「きゃっ。」
>> 声上がるも瞬くが間。
>> 「がはははははこの女は俺が預かっておく。今夜、俺の部屋に1人で来い。分かったな陰険野郎!」
>> 「この場合陰険なのは君の方じゃないかな。」
>
>ユ:悪人じゃん。
しかも3流
>
>> 冷静なる声、だがその間に、少女抱かえしガーヴ消え去る。
>> その様微かに見るは緑の双眸。
>>
>> ――後片付けは大変であった。
>
>ユ:そこは、飲まない人に仕事と言うことで
まあ飲まない人は飲む人の責任被されるっぽいですし・・・。
>
>>
>> 
>>     ◇◆◇◆
>>
>> 黄昏の刻、アプロスは自ら与えられしその部屋にてただ時流さん。片手にグラス。部屋奥、寝台脇の肘掛椅子に座りて、氷添えし紅き魔造酒、口に含みつつ見やるは虚空。
>> 不意に、扉叩く音。
>> 即座に指鳴らすと・・・。
>> 「ねえアプ兄様。」
>
>ユ:かわいいvv
まあ面と向かってはこんな感じ・・・。
>
>> 入り来る声。
>> 「何だいフィブ?」
>> 無言にてその少年消え去り、瞬間に横方向に生まれん。
>> 「どう驚いた?」
>> 黒き波立つ髪に、緑柱玉の美しき双眸、白き肌の10代初めほどの少年。似たる容貌のアプロス覗きてそう放たん。しかしそこに姿なくて、
>> 「それは君の台詞だろ。」
>> 不意に背後より声。
>> 「やっぱり兄様には勝てないよ。」
>> 「当たり前だろ。僕は冥王だ。」
>> その声に微かに闇生まん少年。
>> 「で、何の用だいフィブリゾ。」
>> 少年――フィブリゾ向きなおりて、
>> 「兄様にこれ持って来たんだ。」
>> そして虚空より生まれしは――まさしく究極なる魔造酒。かの名高き「天楽極悦」に並ぶほどの名酒「クリスタル・クラウン」。
>> 「えっ良いの?」
>> 訊けば、少年――フィブリゾ、無邪気に微笑みて、
>> 「蒼穹の王(カオティック・ブルー)様から貰ったんだ。僕お酒飲まないから兄様にあげるよ。」
>
>ユ:うちの2人だと絶対にありえ・・・なくもないが、
>  ディスティアが来て伊孝だと在り得ないシ−ン
仲の良い兄弟なのかな?
>
>> するとアプロス瞳輝かせ、
>> 「ああフィブリゾ。君という弟を持って僕は幸せだ。さあディスティア救出前に景気良くこいつで一杯やろう。付き合えよフィブリゾ。」
>> そして手に持ちし酒、空へ消さん。
>> 「だから僕はお酒飲めないって!」
>> 訴え何も変えせず、
>> 「何だよ、僕の酒が飲めないって?」 
>
>ユ:絡み酒?
見かけはガキなのに恐ろしき
>
>> 「いやそれ僕の・・・。」
>> 当然その声届かずに、
>> 「分かったよ。僕が3杯飲んだら君が1杯飲むんだ。これで良いね。」
>> 有無言わさずに、今始まるその戦い。
>> ――勝利は果たしてどちらの手に・・・。
>
>ユ:さ、どっちだ?
どっちでしょう。
>
>>
>>     ◇◆◇◆
>>
>> 時の流れのその他は凍りつきて、静寂なる。
>> 肘掛け椅子に座りたガーヴ。その手には酒。ただ上質なる魔造酒と違いて安酒。
>
>ユ:濁酒みたいな物?
そうでしょうか・・・。
>
>> その脇には白きを主とせし部屋に異彩放つ黒き棺桶。
>> そこより微かなる気配。それを常に感じ、ガーヴ安息得ん。
>> 「遅せえ。」
>> 呟きて静寂割れて、修復早く。その間も流れん。だが遅き。怒り募りて不安生まれん。
>
>ユ:不安っすか?
まあ独りただ待ってると不安も生まれるものでしょう
>
>> だが、ただ一点木のその扉へ視線外さず。
>> 待ちた。待ちた。
>> そして――。
>> 「来たようだな。」
>> 不意に――闇それ空間包まん。
>> 「へえ結界ねえ。」
>> そこはただ広き闇、ありしはガーヴ、それに相対せし少年――そして棺桶。
>> 「ディスはどこ?」
>> 視線張り巡らす少年に悪辣なる笑み浮かべ、
>> 「ここだぜ。」
>> 抜き身の白刃、それ刺すは――棺桶なり。
>> 「全く・・・ひどいことするね。」
>> 漆黒なる棺桶より気配漏れん。
>> 「ちなみに自動葬送装置付きだぜ。」
>
>ユ:ああっ、ディスちゃん
最新鋭のシステムか?
>
>> まさにそれ狡猾なりし魔竜の風貌。
>> 「負けそうになったら・・・盾にでもするのかな?」
>> 「冗談言うなよ。」
>> そして剣向く先、少年。
>> 刹那、風走らん。
>> 闇帯し少年の小手、剣迎え撃たん。
>> 「へへへこの程度か?」
>> 瞬間に白刃、紅く燃え上がりて、
>> 「紅蓮の焔よ 死に花咲かしな!」
>> 爆音――伝わる衝撃、空間震わして、
>> 「ぐわああああああああああああ」
>> 吹き飛ばされしは少年。
>> 「へん。替え玉が通じる相手と思ったか?」
>> 哄笑上げて、近寄らんば、
>> 「誰だか知らんがてめえも人質だ。」
>> 少年の美貌。苦渋に覆われ、大男睨まん。
>
>ユ:仲いいですねえ。
>  でなきゃこんななこと出来ないし。
ディス狙いという説あり
>
>>
>>    ◇◆◇◆
>>
>> 混濁せしは世界か自らか?問いても出ぬ解。
>> 混沌に飲まれんその身、すでに滅びたその核。かくも苦渋に満ちていた。
>> だがそこに唐突なる光。
>> そして夜の冷たき風刺さる。
>> 頭重き。その苦痛と眩暈に耐え起き上がれんば、空のボトルに栄華のその跡、弟の気配どこにもなき。
>> (僕が負けた?)
>> 歯噛みて、そして次瞬にはその暇もなきことすぐに覚りて、
>> 「今何時?」
>> 腕時計――んなもんなきが、腕に見えしは9:50分。
>> 「やばいもういかないと・・・」
>> 焦りて即座に消え去らん。
>
>ユ:この場合ディスだけが危ないから急ぐのだろうか・・・。
そうでしょう。
>
>> 
>>     ◇◆◇◆
>>
>> 「まだか・・・。」
>> 部屋、元に戻りて、棺桶2つ。
>> 「遅せえ。」 
>> 呟きて、
>> 「ふふっ。」
>> 「ん、何か言ったか?」
>> 風鳴るのみで何も返らず。
>> 「ふふっ。」
>> だがまた不意に感じん音。
>> 「なっ何だ?」
>> 戦慄く心。それ必死に抑えん。葛藤始まりて・・・。
>> 「ふふっ。」
>> 動揺強まらん。
>> 「ふふふっ。」
>> 「おい、まさかここ出るんじゃねえだろうな。」
>> 「ふふふ。」
>> 答えなく笑い声連なるのみ。
>> 「ふふふふふ。」
>> 「おい、誰だこんな悪戯するやつは・・・。」
>> 「ふふふふふふ。」
>> 「って誰もいるわけねえし・・・。」
>> 感じるはなお2つなる気配。つまりは人質のみのはず。
>> 「まさか・・・本当に出るのか?」
>> 声出したが最期――恐怖拭えずに・・・。
>> 「冗談じゃねえぞ!」
>> ただ種育たん。恐怖のその種――。
>> 「おいおいおい。どーいうことだ。こんな非魔道学的な!」
>> 「ふふふふふふふふふふふふ。」
>> だが止まぬ。
>> 「夢だな。そうだこれは夢だ。」 
>> 発さん声に、
>> 「ふふふふははははははははは。」
>> 声変わらん。
>> 「ん、やっぱりんなわけねえ。」
>> 剣一閃。
>> 「アプロスてめえだろ!」
>> 刃空切らんば、それ刃となりて、無数に走る剣撃。
>> 部屋全体に届きて、
>> 「ばれた?」
>> 声背後。しかし――身体動かぬ。
>> 「てめえ!」
>> 「・・・・殺すよ。」 
>> ガーヴの威勢消し殺さんは殺意に満ちし声。
>> ――そして衝撃走った。
>> 「うわっ!」
>> 前方に倒れこまん。
>> 「ふふふ10秒以内に消えないと100回殺す。」
>
>ユ:本気に怒ってますね。
そりゃあもう。
意味が生かさぬ滅ぼさぬ存分に苦しめてやる。ですから・・・。
>
>> 「ぎゃあああああああああああああああ」
>> ガーヴ、脱兎の如くに消え去り、
>> 「ふう終わったようだね。」
>> そして視線向かんは――棺桶。
>> 「今助けてあげるからね・・・ディス。」
>> 蓋剥がし、適切に2つの内の1つ――つまりはディスティアの桶開けん。
>> 「きゃあアプロス様」
>> 「ふふふ無事で安心したよディス。」
>> 抱き合わん2人――フィブリゾ救出はその2時間後。
>
>ユ:良かったね、お2人さん
はっぴぃえんどかな?
>  フィブ・・哀れな・・・・・。
フィブ様受難。密かにディスティア想いだったらなお不幸。
>
>>
>
>
>
>
>ユ:面白かったです。
>  一つお知らせと許可を願いたい事が。
>
>  許可・シェイナ・・・ていうか・・・元キャラリリスのアイディアを流用する形なんですが・・。
>     結論から言うとシェイナは死にます。
>     まあ、弁当みたいに、残酷ではないですが・・・・。
弁当ですか・・・。まあ何と呼ぼうが構いませぬが
>     言い訳になってませんが、ラブリ−キ−ニングの所に入っていた
>     詩を頂けませんでしょうか。
>     シェチェ―ション的には、
>   
>
>フィブリゾ狙いし刺客の凶刃、シェイナの眼前にてフィブリゾ目指さん。
>それを愛する人を守らんが為にその刃に倒れん。
>シェイナは、愛しき人の胸の中にて息引き取らんとする時、
>互いが良く歌っていた歌を歌いて、
>すべての母の御許に逝かん。
>
>
>     ってな感じです。
>     できれば貸してください
上記には問題はないです。むしろ良いじゃないですか。
iですよi。
>
>    お知らせ・下に入っていたので気付いてるのかも知れませんが、
>          L様の余興を入れました。
>          そこに、上記の返答入れてくれれば嬉しいです。
了解いたしました(もう答えいれてるっぽいけど)
>
>
>
>
>それでは・・・・・・・・・
リク&レスありがとうございます。
さらにクイズ正解おめでとうございます。
>
>
>