◆−ごちゃまぜ−まりえ(2/24-21:53)No.1325
 ┗るくみり(暗いかも・・・)−まりえ(2/24-21:54)No.1326
  ┗好きです(^_^)−穂波(3/15-00:11)No.1415
   ┗穂波さんありがとーございます♪−まりえ(3/15-10:17)No.1417


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1325ごちゃまぜまりえ E-mail 2/24-21:53


お久しぶりでーす(笑)
ええ、それは題のまんま、ごちゃごちゃでござりまする・・・(汗)あえて言ったらガウリナ・ゼルアメ・ゼロフィリ・・・かな?カップリングなしと言った方が正しいですねぇ。あはははははは・・・はふぅ・・・
おちないです・・・(死)よくばりのたまもの…(意味不明)

   『ごちゃまぜ』


ある日美しい都におじいさんとおばあさんが住んでいました。
お爺さんとおばあさんは、子供がおらず、子供を非常に欲しがっていました。
お爺さんは山へ竹取に、おばあさんは川に洗濯へ行きました。

お爺さんSIDE

お爺さんは山(竹やぶではないのだろうか・・・?)で光る竹を見つけました。
「おや、これはおかしなこともあったもんですねえ」
お爺さんは光る竹を切りました。
すると中から玉のような栗色の髪の毛の女の子が出てきました。
「飯食わせ」
「・・・・・・」
お爺さんはとりあえずその女の子を連れて家に帰りました。


おばあさんSIDE

おばあさんはごしごしと洗濯物をしていました。
すると、どんぶらこ〜どんぶらこ、と大きな桃が流れてきました。
「これは大きな桃ですこと、・・・お爺さん桃好きですから持って帰ってあげましょうかしら・・・いえ、けっしてわたしはあんなお爺さんの為なんかじゃなくってわたしの為に持って帰るんです!!」
おばあさんはとりあえず桃を棒を使ってとり、洗濯物を置いたまま家路につきました。


「おや、おばあさん」
「あら、お爺さん」
おばあさんとおじいさんは家の前でかちあいました。
「フィ・・・じゃなくて、おばあさんその大きな桃は?」
「おじいさんこそその女の子は・・・まさか!何処かから攫って来たんじゃあないでしょうね!!」
「違いますよぉ!おばあさんこそその桃はどこかから盗んできたんじゃないんですか?!」
「きぃぃぃぃっこれだからロートル魔王に顔のあがらない・・・」
「ああっ!?言いましたね!?これだから竜族の・・・」
お爺さんとおばあさんは言い合いをはじめてしまいました。
「腹減ったあ!飯食わせ!!」
栗色の女の子はおじいさんの腕の中で暴れ出しました。
ぺかーっ!
待ちきれなくなったのか桃がひとりでに割れ、中から金色のものが出てきました。
その金色のものの正体は、長くて艶やかな金色の髪の毛でした。
その金色の髪を持つ美しい少年は空の色の瞳を開けて言いました。
「ん?なんか、食うもんないか?」
ずしゃっ!
一瞬その姿にため息をついていたお爺さん達は盛大にすべりました。
とりあえず四人は家の中に入っていきました。

「あ、こんにちは」
べしゃっ!
お爺さんたちはまた盛大にすべりました。
なぜなら漆黒のロープを身に纏った黒髪ストレート、緑の瞳の清楚な美女がお茶をすすっていたからです。
「あんた、何やってるわけ?人んちで」
栗色の髪の女の子は腕を組みじと目で清楚な美女を見つめて言いました。
「何ってその、お爺さん方に用事があって・・・」
「ああ?!ちょっとリ・・・じゃなくて竹から出てきた女の子さんっ!いつからこの家があなたの家になったんですか!?」
お爺さんは反論します。
「うっさいわね!今からよっ今から!!」
「うおおおおっメシィィィィっ!!」
ひくひくと鼻を動かしていた金色の美少年はある方向でぴたりと止まり、台所に一目散に走り出しました。
「あ!ちょっと!あたしのもちゃんと残しておいてよねっ!!」
栗色の少女も負けじと走り出します。
「いいかげんにしてください!家の中を走り回らないで!!」
おばあさんは叫びました。
「あの」
忘れられているかもしれないかわいそうな魔女さんは片手をあげて呟きました。
「はい?なんでしょうか?」
ちゃんと魔女さんのことを覚えていたお爺さんは一緒にお茶を飲み始めました。
「あ、はい・・・お爺さんとおばあさんはお子さんを欲しがっていらしたですよね?」
「え、はあそうなんでしょうねぇ」
「それを見ていた神様が、このままでは可愛そうだとわたしをお遣わしになったんです」
「それは大変ですねぇ。ご苦労様です」
まるっきり人事のような態度で相槌を打つお爺さん。
「では、このチューリップに水をあげてください」
ことり。
可愛らしい鉢に植えられたまだ蕾のチューリップが置かれました。
「はあ、こうですか?」
お爺さんはちょろちょろと鉢に注ぎました。
「きゃあああっ!!なんてことをなさるんですかっ!!?」
「何って・・・水遣りを」
おじいさんはにっこり笑って言いました。
「水じゃないじゃないですか!熱いお茶をかけるだなんて・・・酷い・・・」
床に置いたチューリップの鉢を見ながら魔女さんは悲しみました。
「忘れちゃだめですよ。僕は魔・・・」
がきょ。
ふいに飛んできたお皿にこめかみを一撃されお爺さんは床に突っ伏してぴくぴくとしか動かなくなってしまいました。
「そ、それじゃあわたし帰らせていただきますねっ!」
魔女さんはそそくさと出ていきました。
そして近所からの苦情のたまるのが少し落ち着いたころ、栗色の髪の少女と金髪の少年は眠りについていきました。
お爺さんはまだ床につっぷしてこめかみにお皿をつきたてたままです。
おばあさんはふと思い出しました。
「あら大変・・・洗濯物そのまんまだわ・・・」
おばあさんは走って川まで出かけていきました。

川でおばあさんは洗濯をしていました。
「ああ、洗濯をしてここまで心が安らいだときがあったでしょうか。火竜王様はこれをわたしに教える為にこんな試練を与えてくださったのでしょうか?」
おばあさんは空を見上げて呟きました。
しばらく空を見上げた後、視界になにか黒いものを捕らえそちらを向きました。
「あれは・・・お椀?」
シュンッ!
おばあさんは消え、一瞬で川の真中の小さな石の上に姿をあらわしました。
お椀を川から取り上げる。
「なんだ?」
お椀の中には小さな一寸程の男の子が箸を携えて立っていました。
その少年は銀の針金のような髪をもち、青黒い肌でした。
「あの・・・とりあえず、わたしの家に行きましょうか・・・?」
答えを聞かぬままもうすでに川原に立っていました。

おばあさんが小さな少年と家に帰ると家を出たときとなんら変わらない情景がありました。
栗色の髪の少女と金色の髪の少年は寄り添うように眠っていて、おばあさんはそっと微笑みました。
「おい、どこまで連れていく気だ」
少年はお椀の中でむすっとして言いました。
「ここです」
お皿を傍に転がしてすやすやとねるおじいさん。その傍に誇らしげに蕾を咲かせかけているチューリップ。
「わたしもなんだか眠気がしてきましたね・・・」
おばあさんは欠伸をして眠りこけてしまいました。
「あ、おい!!」
少年も慌てたようでしたが睡魔に襲われそのままねむりについていきました。



「う・・・ん」
寝返りをうとうとしたら何やら身じろぎしにくく栗色の髪の少女は目を覚ましました。
「ちょっとぉのいてよっ!」
自分を抱くように抱えて寝ている金色の髪の少年は目をこすって言いました。
「おはよう」
にぱっと笑ってまた眠りにつこうとします。
「もうっ・・・!ま、いいか。あったかいし・・・」
そして二人は寄り添って眠りました。
ぴくり。
眠りを深くしようとしていた二人は鼻を動かして起き上がりました。
「あ、起きましたか?おはようございます」
おばあさんが朝ご飯を作っている最中でした。
「あれ・・・?なぁに!?このちっちゃいの!!」
テーブルの上の少年を見つけて茶色の髪の少女は叫びます。
「ああ、その子は川を旅してらしたんですよ」
包丁のリズミカルな音と一緒に声がかかります。
「俺の名前はゼルガディスだ。元の体に戻る方法を探す旅をしている」
「へえ?じゃ、昔は普通の大きさだったの?」
「・・・・・・・・・」
そういうわけでもないようです。
「それで?あんたの名前はなんなんだ?」
一寸の少年は聞きました。
「へ?あたし・・・??名前・・・」
「あ、俺も聞きたい」
話に入ってくる金髪の少年。
「あんたの名前はなんなのよ?」
「・・・さあ?」
「ふふ。じゃ、リナさんとガウリイさんというのはどうですか?」
おばあさんがお盆に味噌汁を乗せて運んできました。
「あたしがリナ?」
「俺がガウリイか?」
きょとんとしている少年達、ガウリイ達を見ておばあさんはふふっと微笑みました。
「おばあさんは名前なんて言うのよ?」
照れている様子のリナはおばあさんに名前を尋ねました。
「わたしですか?わたしは、フィリアといいます」
食卓に茶碗が並べられる。
「じゃ、あれは?」
ガウリイが指差す先にはいまだに転がっているおじいさんがいました。
「ああ、あれは生ごみですから気にしないでいいです」
フィリアはにっこりと言いました。
「ふぅん。生ごみって名前なんだ。かわってるな」
「んなわけないでしょっ!」
すっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
リナはどこからともなく取り出したスリッパでガウリイの頭を叩きました。
「ああ、すっきりぃ(はぁと)」
青春漫画よろしく星をあたりにばらまきながら汗をぬぐうリナ。
「リナさん・・・どこからそれを取り出したんですか・・・?」
フィリアが不思議そうに見ます。
「あれ?どっからだろ?」
しかもそのスリッパはすでに消えていました。
「なあ、飯食おうぜ」
ガウリイはむくりと復活して言いました。
「ええ、それじゃお爺さんを起こしてください」
『はーい』
リナとガウリイはぱたぱたとお爺さんのところまで走っていきました。
『おっきろ―――っ!』
二人はおじいさんの耳元で叫びました。
「うわあっ!」
おじいさんは慌てて起きあがりました。

ごち。

起きあがった拍子にお爺さんは二人の子供達に頭をぶつけてしまいました。
「いてててて」
「いったあああい!!」
「つつつつつ・・・」
三人は頭を抱えてうずくまりました。
フィリアはコップに水を汲んでチューリップの鉢に水をやりました。
すると、花はゆっくりとひらき、中から親指ほどの可愛らしい女の子が出てきました。
「正義はかならず勝つんですっ!」
「あら、まあ」
ガッツポーズとともに立ちあがり、その勢いで花びらの隙間から転がり落ちました。
「うっきゃああああああああああああああああああああああああああっ!!」
「っと!」
ゼロスが女の子をキャッチしました。
「あ、ありがとうございます」
「気をつけてくださいね」
ゼロスはゼルガディスがいる机の上に少女をおろしました。
「あ、はじめまして」
少女はゼルガディスに気付いたようです。
ちょうど、ゼルガディスと少女の大きさは同じ位でした。
「・・・・・・ゼルガディスだ」
「私は・・・あれ?」
「あなたはアメリアさんっていうのはどうですか?」
フィリアは言った。
「はい!実に正義にあふれる名前ですっ!ありがとうございます!!わたしの名前はアメリアです!!よろしくお願いします!!」
アメリアは元気良く言いました。
「あたしはリナよ!」
「ガウリイだ!」
「フィリアです」
「ゼロスと申します」
こうして6人は自己紹介をおえ、楽しく暮らしましたとさ。





おちなし!!(爆死!!)
こんなんでも読んでくださった方いらっしゃったら有難うございました!!
いろんなもんごちゃまぜにしてつっこんだだけですが・・・本当は、一寸法師と親指姫の大きさがおんなじくらいだなぁと思っただけだったんですぅぅ

                                           まりえ

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1326るくみり(暗いかも・・・)まりえ E-mail 2/24-21:54
記事番号1325へのコメント

ルクミリ小説暗いかも…(汗)


「今日の食料もどうにもならないっていうのに…」
大人達の苛立ちの声。
「こんなに多い子供達どうやって……」
とほうにくれた声。

小さな孤児院。
村の外れにある小さな建物。
十人以上の子供達…小さな、まだ自我の確立していない子供。
喧騒。
泣き声。

外には雪が降っていた。
雪を固めて投げつけ合う子達。
遠くに馬車の音。
「あのお屋敷の坊ちゃんは、何不自由無く暮らしているんだろうね。今だってあんな馬車に乗った家庭教師様がお通りになったよ」
僻み。
妬み。
卑屈な感情。

曇った窓の遠くに見えるお屋敷。
そこにはわたしとあまり年の変わらない裕福な子供が暮らしている。
別に、大人達の見せるような感情、わたしにはない。
この生活があたりまえ。
差があるのはあたりまえなのだ。

小さな子の面倒を見るのはあたりまえ。
その子達はどんどん養子に出されていく。
「あの子はもう大きいからね…引き取りたいって人、さすがに……」
深夜の明かりの漏れた部屋から共に漏れる言葉。

どうでもいい。

そしてわたしは15になった。
「ミリーナは働き者だね」
この村の人は優しい。
孤児院の子供だというだけで差別をする人々もいる。
こんな人が傍にいるわたしはしあわせものだ。

「旦那様のお通りだ!!」
ざわ…
一斉に道があく。
通りの両端で頭を地面にこすり付けるように座る村の人達。
「ミリーナ!何やってるんだ!」
立ったままだったわたしに怒声がかかる。
わたしはかまわず歩く。
どうしてこんな気持ちになるの。
子供じみた抵抗。
どうでもいいと思っていたはずなのに。
「そこの娘!旦那様がお通りになるのだぞ!?さっさと道を開けろ!!」
………何がえらいの?
ただの馬鹿だわ。
そのまま馬車の横をすり抜ける。
小窓から髭をはやした中年の男性がじろりと見る。
そのとなりには、ひねた感じのする赤い目と黒い髪の毛。
その目は身震いするほど暗かった。
「待て。そこの娘」
……。
ぴたり。
「ほう…なかなか美しいな…どうだ?我が屋敷へ来ないか?」
……わたしに妾になれと…?
確か、旦那様の奥方は3年前に亡くなったと聞いた。
「旦那様…あれは孤児院の娘でございます…」
御者がぼそりと言った。
「何…?」
親がいないからなんなの?
そこの子供だってそうじゃない。
母親がどんな人だったのか知らないけれど、父親は父親らしいとは思えない。
もっとも、わたしに両親がいないのに、親のことを語るなんておかしなことかもしれないけれど。
くすり。
「何がおかしい!?」
馬鹿にされたとでも思ったのか、顔を赤くして怒鳴る旦那様。
「何がでしょう…わたしにもわかりません」
そのまま孤児院へ帰る。
最後にかすかに見た赤い瞳。少し光りが灯っていた。

気分が良かった。
あんな男をからかったって面白くないのに。

「ミリーナ…なんてことしてくれたんだい!?」
………。
わたしは呼んでいた本を閉じる。
何度も呼んでぼろぼろになった本。
数時間して村に出た大人が帰ってきたようだ。
「旦那様のご機嫌を損なうようなことを…」
あの男がわたし達に何をしてくれてるっていうの?
「いままで育ててあげた恩を忘れて!!」
恩?
「さっさと誰かに引き取られちまえば良かったのに…!」
「ちょっと…いいすぎだよ…」
わたしは…
「…ごめんなさい」
「ミリーナっ!」



何年か前よく来た場所。
崖の下からの風が心地よい。
時間がたつにつれて忘れていった。
前は…もっと抵抗したの?
見下ろす視界には青い海が白いしぶきをあげる。

かえりたい。

ひゅぉんっ!
「何…」
空を斬る音。
斬られた空が悲鳴を上げる。
あれは…
バンダナをまいた黒い髪、赤い瞳。
さっき見たとき着ていた動きにくそうな装飾のついた服ではなく動きやすい服とブーツ姿。
旦那様の息子…
少し離れた木をはさんだ場所で剣を無心に振るう。
「あ…」
視線に気付いたのかこちらを見て動きが止まる。
帰ろう…
とりあえずぺこりとお辞儀をする。
「待っ…!ミリーナっ!」
……。
「あ、悪い…さっきさ、御者に聞いたんだ呼び捨てして悪かった。ミリーナ…さん」
「ミリーナで結構です。それでは」
「あ、なあ!ちょっと話さねえか?」
……?


「さっきは悪かったな。親父の奴が…」
「いえ」
どういうつもりなんだろう?この人は。
「あのさ、親父なんかの言いなりになるなよ?俺、ちょっと救われたんだ」
何?
「俺も、親父に抵抗する。人形なんかじゃないからな」
「…そう」
何が言いたいんだろうこの人は……
「また会えないか?」
「え?」
照れくさそうに頬をかく仕草。
「あ、迷惑かな?」
「わたし、あなたの名前も知らないわ」
わたしは何を言ってるんだろう?
「ルークだ。ミリーナ、ルークって呼んでくれ」
「ルーク…様」
苦笑をするルーク、様。
「…様なんかいらない。俺はルークだよ」
ルーク…





ぱあんっ!

「このあばずれ!ただでさえ旦那様に逆らって不快なお思いをさせているっていうのに旦那様のご子息様をたぶらかすなんてね!!」
ルークと会って数日。
毎日あの崖で会った。
たぶらかす?
わたしが?
「ちょっと…ミリーナがそんなことするわけないじゃない…何かの間違いよ…」
「いいえ!前からこんな子だと思ってたよ!孤児院がつぶれでもしたらあんたのせいだからね!!」
わたしのせいでここが無くなる?
「もうここにはおいておけないねえ出て行きな!!」
そのほうがいいかもしれない。
なにがいいのかわからないけれど、そうしなければいけない気がする。
「落ち着いてよ…ちょっと!ミリーナはまだ子供なんだよ!」
「そんなこと関係無いさ!ご子息様をたぶらかすくらいだからね!まったく!こんなところは親の血を継いでるんだね!」
親?
「いいかげんにしなさいよ!!」
「いいわ。わたし、出ていきます。今までお世話になりました」
「ミリーナ…っ」

ぱたん

さようなら。

背に子供の泣き声と怒鳴り声を聞いた。
暖かい光りはもうない。


これから…まず、仕事…こんな子供に仕事を受けさせてもらえるのだろうか?
防具もない。
剣もない。
魔法も使えない。
ふと脳裏に青い波しぶきがよぎる。
「最後に…」
最後に、ここを出る前にあそこへ行こう。
よるの海は暗い。

かえりたい。

飲み込まれるような錯覚を覚える。
このまま身をまかせてみようか…?

「ミリーナっ!!!」
この声は…
「ルーク!?」
ぐいっ
力強い力で引かれる。
「ちょ…」
「馬鹿なことしてるなよ!?自殺だなんて…そんなの俺の愛したミリーナじゃねえ!!」
「ルーク…誰が自殺するのよ…?」
“俺の愛した”
「え…ミリーナが…ここから…あ?」
暗闇でも少しわかる。
ルークは赤くなっている。
「ルーク、わたしのことは忘れて…さようなら…」
最後に少し、微笑む。
この村のことはもう忘れる。
だから、この村もわたしを忘れて…
「俺は忘れないからな!ミリーナ!俺も一緒に行く」
な…何を言っているの?
本気とは思えない。
お坊ちゃまの道楽に付き合わされるのは嫌よ。
「ルーク…」
「そんな声出すなよ…」
ルークがわたしを抱き寄せる。
「俺は、もうミリーナがいないと駄目なんだ」
「数日しか一緒にいなかったわ」
気の迷いよ。
一時の気の迷いに一生を棒にふることはない。
「時間なんか関係無い。俺は、ミリーナを愛してる」
わたしと一緒に来たら不幸になるわ。
あなたには、不幸になって欲しくない。
何故…?
ルークが離れて担いでいた袋を下ろす。
「これ、剣と防具。お袋、昔トレジャーハンターだったんだ」
「…ルーク…」
「どうせ、俺はいつか家を出るきだったんだ。あんなくさった家もう一秒だっていたくない。行こうぜミリーナ!」
迷いの無い赤い目。
今は光が満ち溢れている。
あの暗い目に戻って欲しくない。
「わかったわ」
願わくば、あなたの光りを見ていたい。
「ミリーナ!!よし!俺達のらぶらぶな旅がはじまるぜ!!」
「……誰がらぶらぶですか…」




おまけ

「そういえば、わたしあなたの名前聞いてないわ」
「ルークだ」
ルークはきっぱりそう言う。
「…だから、フルネーム…」
「俺に家は無い。だから、ルークだよ。ただのルーク」


                          おわり




あははははははは。(滝汗)ドラマガ読んでぇ…ルークとミリーナのフルネームなんだろーっと思いだしたらキーボードを打つ音が…(汗)ひぃぃぃ…受験まであとちょっとなのに(爆死)
逃げる!!

                           まりえ

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1415好きです(^_^)穂波 E-mail 3/15-00:11
記事番号1326へのコメント

こんばんは、まりえさん。

ルクミリ小説、拝見しました。
こういうお話、好きです。

短いですが、感想など。

ミリーナが孤児で、ルークがぼっちゃま・・・。
子供に慕われるミリーナ、というのは解る気がします。
うんうん、子供とか動物に好かれそうですものね、彼女。

最後の方の、
>「ミリーナ!!よし!俺達のらぶらぶな旅がはじまるぜ!!」
>「……誰がらぶらぶですか…」
が、ルークらしくて笑えました。


>「そういえば、わたしあなたの名前聞いてないわ」
>「ルークだ」
>ルークはきっぱりそう言う。
>「…だから、フルネーム…」
>「俺に家は無い。だから、ルークだよ。ただのルーク」
ここの所、とっても好きです。
ただのルークって言い方がね。
ルークがミリーナのこと、本当に好きなんだなぁと。

>あははははははは。(滝汗)ドラマガ読んでぇ…ルークとミリーナのフルネームなんだろーっと思いだしたらキーボードを打つ音が…(汗)ひぃぃぃ…受験まであとちょっとなのに(爆死)
受験生さんなのですね(^^;)
お勉強も、お話作りの息抜きに(笑)、がんばって下さい。

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1417穂波さんありがとーございます♪まりえ E-mail 3/15-10:17
記事番号1415へのコメント

穂波さんは No.1415「好きです(^_^)」で書きました。
>
>こんばんは、まりえさん。
こんばんは♪穂波さん♪
>
>ルクミリ小説、拝見しました。
>こういうお話、好きです。
ありがとうございます〜♪暗いかな?と思ってたんですが気に入ってもらえて良かったです〜♪
>
>短いですが、感想など。
いえいえ、嬉しすぎでス(笑)
>
>ミリーナが孤児で、ルークがぼっちゃま・・・。
>子供に慕われるミリーナ、というのは解る気がします。
なんかなつかれそうかなー?と・・・
>うんうん、子供とか動物に好かれそうですものね、彼女。
姉サンっ!て私も(笑)
ミリーナみたいな人近くにいないかなぁ。
>
>最後の方の、
>>「ミリーナ!!よし!俺達のらぶらぶな旅がはじまるぜ!!」
>>「……誰がらぶらぶですか…」
>が、ルークらしくて笑えました。
やっぱりルークはこれでしょうね(笑)
>
>
>>「そういえば、わたしあなたの名前聞いてないわ」
>>「ルークだ」
>>ルークはきっぱりそう言う。
>>「…だから、フルネーム…」
>>「俺に家は無い。だから、ルークだよ。ただのルーク」
>ここの所、とっても好きです。
>ただのルークって言い方がね。
>ルークがミリーナのこと、本当に好きなんだなぁと。
そらあもうラブラブっっす!(ルークが?・笑)
おまけのとこが書きたくてこれ書き始めたんですよ♪終わってみたら入ってなかったからあとから蛇足かな〜?とか思いつつ(汗)
ミリーナみたいな人がなんでそこの旦那様の姓を知らないのかなぁとかも思いつつ・・・(爆)
>
>>あははははははは。(滝汗)ドラマガ読んでぇ…ルークとミリーナのフルネームなんだろーっと思いだしたらキーボードを打つ音が…(汗)ひぃぃぃ…受験まであとちょっとなのに(爆死)
>受験生さんなのですね(^^;)
受験生終わりました♪♪やっほう。
>お勉強も、お話作りの息抜きに(笑)、がんばって下さい。
ありがとうございます♪
では、ありがとうございました〜♪