◆−企画物の小説。『お前に捧げるレクイエム』−無限 劉(空木) (2003/3/17 20:22:42) No.13607
 ┣Re:企画物の小説。『お前に捧げるレクイエム』−D・S・ハイドラント (2003/3/18 12:18:27) No.13628
 ┗Re:企画物の小説。『お前に捧げるレクイエム』−有太 (2003/3/18 20:01:49) No.13642


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13607企画物の小説。『お前に捧げるレクイエム』無限 劉(空木) 2003/3/17 20:22:42


でるもです。P・N変えました。

ゼロゼルに二票(少)入ったので・・・それでは本編スタートです。


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『僕は貴・・・方に恋を・・・していましたよ・・・ゼ・・・ルガ・・・ディ・・・スさん・・・・・・決して叶わぬ・・・こ・・・い・・・を・・・』


ゼロスが滅び際に、『俺に恋をしていた』と、そう言ったそうだ。
俺は知らなかった。

ゼロスが?俺に恋だと?
           『鯉の間違いぢゃないのか?』
俺は鼻先で笑った。
だが、ゼロスを倒したリナとガウリイは浮かない顔をしていた。

本当らしい。
いい加減にしろ!やめてくれ!
俺は場所が酒場なのに喚いた。大人気ない。

聞いた夜。俺は眠れなかった。

酷く頭がもやもやする。

気が付けば、頬に涙が伝い落ちて・・・せき切ったように
―― 涙は次々に溢れていた。

やり場の無い不思議な怒りと、やるせなさが微妙に混ざり合わさって。

俺は夜風を求めて宿の屋根に登った。

とても静か。

月光が心地よい。

風も・・・気持ち良い。

でも。物足りない。

そう言えば。こういうところに来ると必ずゼロスが居た・・・

変わらぬ笑顔を浮かべて・・・

「・・・全て・・・消えてなくなれ・・・
 お前が・・・存在しない世界は・・・広すぎる・・・」

俺は呟いていた。

次の瞬間。喉元から熱い塊が押しあがって・・・

泣いた。声を上げて。

『僕は恋を・・・しているんです・・・ゼラス様』
『消えろ。そんなお前に用はない。』
『・・・・・・・・・・・・仰せのままに。我が主
 獣王ゼラス=メタリオム』


「うっ・・・づ・・・あぅ・・・ぅ・・・」

夜が明ければ、広すぎる世界が俺を呑もうと躍起になる。

助けて!

俺は、叫び続けた。この世に、もう永久に存在しない相手に。


『貴方が一生この世界に生きるなら・・・
 魔族であることをやめましょう・・・
 僕は初めて貴方に祈ります。

 神よ我が愛しき者に・・・永久の・・・愛を誓わせてください・・・

 僕は魔族でない魔族でした。』

『この世に神が存在するなら・・・
 俺はお前を憎む。
 
 俺が・・・お前の元に逝くまで』



               FIN


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暗いよッ!
楽譜見てて思いついたんだぢょ!
ごめんっ!
ゼロゼルに入れてくれた氷月さんに捧げます。

投票ありがとうございました。


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13628Re:企画物の小説。『お前に捧げるレクイエム』D・S・ハイドラント 2003/3/18 12:18:27
記事番号13607へのコメント

こんばんは。
はじめまして・・・。


>ゼロスが?俺に恋だと?
>           『鯉の間違いぢゃないのか?』
余計わけ分からないっすけど。
請いならありかな。

>だが、ゼロスを倒したリナとガウリイは浮かない顔をしていた。
えっどうやって・・・もっと強いの見てるとそうも感じなくとも、ゼロスって滅茶苦茶強いでしょうに・・・。

>俺は夜風を求めて宿の屋根に登った。
良いっすよね。
私は毎日昇ってるっす(おい)
>
>とても静か。
車の音以外は・・・。
>
>月光が心地よい。
実際に見て思ったのは月って小さい。
あんまり明るくない。
と思えば明るい時もあった。
そして雲の影響で動いてるように見える。
>
>風も・・・気持ち良い。
夜風は好きっすよ。
大好きっすよ。

>「・・・全て・・・消えてなくなれ・・・
> お前が・・・存在しない世界は・・・広すぎる・・・」
良いですねえ。
名言ですねえ。

>『この世に神が存在するなら・・・
> 俺はお前を憎む。
> 
> 俺が・・・お前の元に逝くまで』
良いですねえ。
さすがにゼロゼルには抵抗ありますけど、この話は良いです。

それではこれで・・・。

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13642Re:企画物の小説。『お前に捧げるレクイエム』有太 E-mail 2003/3/18 20:01:49
記事番号13607へのコメント


無限さん、今晩和・・・・・
dr)題名から切ないです(号泣)
>『僕は貴・・・方に恋を・・・していましたよ・・・ゼ・・・ルガ・・・ディ・・・スさん・・・・・・決して叶わぬ・・・こ・・・い・・・を・・・』
嗚呼、ゼロスが苦しそうにゼルに告白を!
dr)悲恋ですね・・・・
>ゼロスが滅び際に、『俺に恋をしていた』と、そう言ったそうだ。
>俺は知らなかった。
気付かなかったのですか・・・・
dr)恋愛沙汰には鈍感っぽいですから。
>ゼロスが?俺に恋だと?
>           『鯉の間違いぢゃないのか?』
>俺は鼻先で笑った。
少し酷いよ、ゼル。
dr)ゼロスが浮かばれない・・・・
>気が付けば、頬に涙が伝い落ちて・・・せき切ったように
>―― 涙は次々に溢れていた。
>
>やり場の無い不思議な怒りと、やるせなさが微妙に混ざり合わさって。
>
>俺は夜風を求めて宿の屋根に登った。
・・・・でもやっぱりゼルも?
>とても静か。
>
>月光が心地よい。
>
>風も・・・気持ち良い。
>
>でも。物足りない。
>
>そう言えば。こういうところに来ると必ずゼロスが居た・・・
>
>変わらぬ笑顔を浮かべて・・・
>
>「・・・全て・・・消えてなくなれ・・・
> お前が・・・存在しない世界は・・・広すぎる・・・」
>
>俺は呟いていた。
>
>次の瞬間。喉元から熱い塊が押しあがって・・・
>
>泣いた。声を上げて。
dr)やっぱりゼルもゼロスが・・・・(ハンカチください;)
>『貴方が一生この世界に生きるなら・・・
> 魔族であることをやめましょう・・・
> 僕は初めて貴方に祈ります。
>
> 神よ我が愛しき者に・・・永久の・・・愛を誓わせてください・・・
>
> 僕は魔族でない魔族でした。』
>
>『この世に神が存在するなら・・・
> 俺はお前を憎む。
> 
> 俺が・・・お前の元に逝くまで』
・・・・・あう・・・・・(号泣)
dr)すごく切ないです(号泣)
無限さん、すごいです。
気を取り直してですが、心理テスト(モドキ)に挑戦していただき、有難うございました!
dr)そして、完結しました(CMするな。)
うっとおしいレスですみません(汗)
次に出てくる話も楽しみにしています!
では!