◆−『――硝子――』をシリーズ化するつもりだろうか自分(汗)−キツネノテブクロ (2003/4/22 14:59:50) No.14054
 ┣――硝子―― 黄泉の三賢者−キツネノテブクロ (2003/4/22 15:03:22) No.14055
 ┣――硝子―― 黄泉の三賢者 2−キツネノテブクロ (2003/4/23 09:48:13) No.14071
 ┃┗青春時代の物語でしょうか。−猫楽者 (2003/4/23 22:24:23) No.14083
 ┃ ┗Re:青春時代の物語でしょうか。−キツネノテブクロ (2003/4/24 09:51:47) No.14085
 ┣――硝子―― 黄泉の三賢者 3−キツネノテブクロ (2003/4/24 09:23:47) No.14084
 ┣――硝子―― 黄泉の三賢者 4−キツネノテブクロ (2003/4/25 11:01:56) No.14094
 ┃┗さ・・・桜の下には(滝汗)−猫楽者 (2003/4/25 23:51:54) No.14097
 ┃ ┗Re:さ・・・桜の下には(滝汗)−キツネノテブクロ (2003/4/26 11:47:32) No.14101
 ┗――硝子―― 黄泉の三賢者 5−キツネノテブクロ (2003/4/26 11:10:38) No.14100
  ┣おまけ。−キツネノテブクロ (2003/4/26 17:20:57) No.14103
  ┣桜の花の満開の木の中−エモーション (2003/4/26 22:41:32) No.14104
  ┃┗Re:桜の花の満開の木の中−キツネノテブクロ (2003/4/28 12:07:50) No.14114
  ┗完結おめでとうございます。 −猫楽者 (2003/4/26 23:27:39) No.14105
   ┗Re:完結おめでとうございます。 −キツネノテブクロ (2003/4/28 12:38:32) No.14115


トップに戻る
14054『――硝子――』をシリーズ化するつもりだろうか自分(汗)キツネノテブクロ 2003/4/22 14:59:50


皆様こんにちは、もしくはこんばんは。
キツネノテブクロです。

思いついちゃったせいで、他の連載そっちのけで、ラダ氏の若い頃の話を書いてます。
気が向いたら読んでみてくださいませ。
では。

トップに戻る
14055――硝子―― 黄泉の三賢者キツネノテブクロ 2003/4/22 15:03:22
記事番号14054へのコメント
――硝子――
 黄泉の三賢者















ゼフィーリアの王城の大広間に、今期の騎士叙勲を受け、騎士団に入団した者達が集まっていた。
見習から騎士になったもの、入団テストを受け騎士になった者と様々だが、レベルの高さでは折り紙つきのゼフィーリア王国騎士団に入団しただけあって、新しい騎士たちの能力は高かった。
その団体の中に、ラダマンティスの姿もあった。
ラダマンティスは入団テストを受けて、騎士になったので、騎士の儀礼などはあまり解っていなかった。
この集まりも、騎士になった者達を祝う為の宴でもある。
見渡せば自分と大して年の違わない少年たちもいる。
「・・・国に忠誠を誓うのか?まだガキ呼ばわりされるような年で」

――俺もまだガキか・・・・

今年16になったばかりだが、メティスにすすめられて入団テストを受けたら、トップの成績で通ってしまった。

「ふーん、お前がラダマンティス=グレイワーズか」
「剣術試合をトップで抜けたんだよね」
一人ボーっと人の波を見ていたら、無遠慮に声をかけられる。
「誰だ?」
どこと無くむっとした表情でラダマンティスは問う。
声をかけた二人は兄弟なのか、良く似た顔をしている。

――双子か?

「あ、ごめんね。
僕はミーノス、でこっちが弟のアイアコス。
口は悪いけど大概悪意は無いから(笑)」
ミーノスはにっこりと笑いながら言う。
「口が悪いってのは余計だ」
アイアコスはミーノスをジト目で見ながら、ボソッと言う。
「君の事はメティスから聞いてるよ」
「メティから?」
「うん、彼女とは親戚なんだ」
「ホントに銀の目なんだな・・・・珍しい色だよな・・・」
アイアコスは、ラダマンティスの目を覗き込みながら言う、確かにグレイならまだ珍しくも無いだろう。
明らかに銀色の目など、珍しいとしか言い様がない。
「・・・」
「あ、ごめんね、気分悪くした?」
「・・・・いや」
ミーノスが困ったように問うのを、ラダマンティスは首を横に振りながら答える。
「おい、ミーノス」
「ん、解ってるよ」
「?」
二人で軽く頷き合うと、ミーノスはラダマンティスのほうにすっと手を伸ばす。
「よろしく、ラダマンティス君」
ミーノスはにっこりと微笑み。
「よろしくな、ラダマンティス」
アイアコスは気持ちの良い笑みを浮かべる。

「・・・・よろしくな、ミーノスにアイアコス」

ラダマンティスも笑みを見せて、その手を握り返す。
ラダマンティスが、この二人がイモータル公爵家の一つ、プルトン家の双子と知るのは後のこと。






騎士団団員用の独身寮、入団すると最低でも2年は、ここで過ごさないといけないらしい。
ここで暮らす間に、ほかの騎士達と交流をもち、騎士の儀礼を学ぶためでもあるらしかった。
「・・・・・・お前らと同じ部屋か・・・・」
ラダマンティスと同室になったのは、ミーノスとアイアコス。
「これって腐れ縁って言うのかなあ」
「まさか、同室になるなんて思わねえよな(呆)」
ミーノスがのほほんと言えば、アイアコスが呆れたように言う。
本来は四人部屋なのだが、人数の都合で三人になったのだ。
「お前ら、口ばっか動かしてないで、荷物を片付けないと寝るとこがないぞ」
ちゃっちゃと荷物を片付けながら、ラダマンティスが二人に言う。
二人は顔を見合わせると、それぞれの荷物の片付けをはじめた。






部屋は二間あり、一つはキッチンと風呂場にトイレなどの共用のスペース。
もう一間は、それぞれのスペースを衝立で仕切って使う部屋。
一人一つのベットと机、小さなタンスが置いてある。
「ふう、大体片付いたな・・・」
必要最低限の物しか持ち込んでいないラダマンティスは、すぐに片付け終わり、隣のキッチンで淹れた茶をのんびりと飲んでいた。
「ねえねえ、ラダ君。
終わったんなら、手伝って欲しいな」
ミーノスが荷物の山に埋もれながら、うめく。
「・・・・なんでそんなにあるんだ?(汗)」
荷物の山を見つつ、ぽつっと呟く。
「ふう、終わった。
お、ラダマンティス、俺にも淹れてくれよ」
「駄目だよ、アイアコスぅ。
ラダ君は僕の手伝いをしてもらうんだから」
「それぐらい自分ひとりでやれよ」
「えー、だって僕がこういうの苦手なの知ってるだろう(怒)」
「だったら、良い機会だから一人でやれ」
「うううぅぅぅ」
「唸るな、ほら、手が止まってるぞ」
しょうも無い喧嘩を横で聞きながら、ラダマンティスは人数分のお茶を淹れに行く。
にぎやかな生活になると思いながら・・・・






半年も経つと、この三人は同期の者からも、先輩騎士からも一目置かれるようになる。
実質的に騎士団最強はラダマンティスに決まり、ミーノスとアイアコスもラダマンティスほどではないが、五指に入るほどの剣の腕だ。
まだ、十代の少年がここまで強くてどうする、という声も聞かれそうだが、ゼフィーリアだから別に問題は無かったらしい・・・・・・。






「君ら出張ね」
三人が所属する隊の隊長に、呼び出されるなりこの台詞だった。
「出張って・・・・」
ラダマンティスが聞くと、体長はにやりと笑い。
「このゼフィール・シティより南に行くと、オパフメという町がある。
そこに行ってもらいたい」
「で、任務内容は?」
「それは向こうで聞いてくれ」
「・・・」
「じゃあ、よろしく。
ああ、必要経費はなるべく無駄遣いしないように」
とか言われて、さっさと追い出されてしまった。
「・・・寮に戻って準備するか・・・」
疲れたように、ラダマンティスが言うのを、ミーノスとアイアコスは同じ様に疲れたように頷くのだった。





<続>


――あとがき――

ラダ氏の若い頃、と言うか騎士になったばかりの頃ですね。
まだ、「血の封印」もしてないから、目は銀色。

ラダ:そして、まだメティとは結婚してないし・・・・

何故か本編そっちのけで思いついたんで、勢いに乗って書いてしまいました(笑)
ラダ氏が若いよ〜(笑)

ラダ:ミーノスとかアイアコスとかって・・・・

ギリシャ神話の冥界の裁判官、ラダマンティスと言う名もこの裁判官の名前だし。
ちなみにタイトルの黄泉の三賢者≠チてのはラダマンティス、ミーノス、アイアコスのこと。

ラダ:いずれ出そうと思ってらしいな、ミーノスとかアイアコスは。

まあね。
ただ、ホントはミーノスじゃなくてミノスなんだけどね(笑)

ラダ:で、続きはどうなるんだ?

それは、次回まで待ってもらいましょ。
ではこの辺で。

ラダ:早く本編書けよ。

うっ(ぐさっと何かが刺さる)



















ラダ:で、ホントに続くのか?

続って書いてるだろ。

トップに戻る
14071――硝子―― 黄泉の三賢者 2キツネノテブクロ 2003/4/23 09:48:13
記事番号14054へのコメント

――硝子――
 黄泉の三賢者















寮に戻るとすぐに地図を広げる。
「・・・そう遠い所じゃないな」
地図を見ながらラダマンティスは言う。

「オイミーノス!!
こんなに何持ってく気だ!!」
「えー、着替えでしょう。
洗面用具でしょ。
それから〜」
「だああああ(怒)
お前の荷物は引越し荷物かああああ!!!!(怒)

毎度お馴染みの兄弟喧嘩をBGMにしながら、ラダマンティスは簡単に荷物を作る。
「おい、準備できたのか?」
「俺はできてるけど、ミーノスがなあ・・・(疲)」
ラダマンティスの声に、とことん疲れたようにアイアコスが答える。
「長期になるようなら、着替えなんて向こうで買えば良い。
ミーノス、さっさと用意しろ」
ラダマンティスは呆れながらも、ミーノスに言う。
ミーノスは「うぅぅ」とか唸りながらも何とか手荷物を作っていた。






オパフメ、花の町とも言われるほど町には花があふれている。
どこを見ても、花が植えられ、季節ごとに様々な花を楽しむことができる・・・・・・・筈だった。

「・・・ホントにここであってるのか?」
アイアコスが呆然と呟く。
「誰もいないね・・・・」
ミーノスも同じように呆然としている。
がらんとした通りには、人一人歩いておらず、花であふれた町並みには花は無く、暗い雰囲気で満たされている。
「いるには居る様だが、家から出ようとしてないな。
とりあえず、詰め所まで行くぞ」
ラダマンティスは、大して気にする風でもなく、二人を置いてさっさと歩き出す。
「待てよ、置いてくな!」
「ラダ君歩くの速いよー」
慌てて後を追う二人。
その様子を待ちの人々はじっと中から伺っていた。

――微かに瘴気を感じるが・・・・

ラダマンティスは、本来こういった町で感じられない筈の瘴気に、内心首をひねっていた。





詰め所には疲れきった表情の騎士が一人居るだけだった。
「おい、何であんた一人だけなんだ?」
どう見ても、自分より年上にしか見えない騎士に向かって、アイアコスは聞く。
「・・・貴様らが今回の件を任された騎士か?
まだ子供じゃないか・・・・」
「これでも正騎士だ、あんたとは同格だよ。
俺らはここで任務内容を聞くように言われてるんだ」
むっとしながらも、アイアコスが言う。
「・・・ま、せいぜい頑張ってくれ。
町の人間の不安を取り除くことが今回の任務だ」
「そうだね、納税者の不安を取り除くのも、騎士に仕事だと思わないとね」
「ミーノス・・・・それって騎士の仕事か?」
「だって僕ら騎士は、皆様の税金で給料貰ってるんだよ」
「何だこいつらは?(汗)」
「気にするな。
で、この町に何が起きている?」
双子の言い合いに騎士が引いているが、それを無視してラダマンティスは先を促す。
「うむ・・・」
なんとなく双子を気にしながら話し始める。






「もともと、この町は花の町と言われるほど、花にあふれた町でな。
町の中央には、町のシンボルとなっている桜の巨木があるんだ。
で、だ・・・・・ここからが本題だ。
この数ヶ月の間に、町の人間の行方不明が相次いでな。
最初は家出とか、思われてたんだが、あまりに数が多くてな。
何か事件にでも巻き込まれているんじゃないかと思って、われわれ騎士も町の見回りをするようになったんだ。
ああ、もともとこの詰め所には私を含めて4人いたんだ。
昼と夜、二人づつ組んで見回りをしていたが、それでも行方不明者が増え続けて・・・・ある夜、見回りに出た騎士が、町のはずれで遺体となって発見されてな・・・
そのことで、住民達はパニックになってな。
それに追い討ちをかけるように、町中の花が枯れ、そして・・・・」





騎士はそこまで言って、町に中心部に目を向ける。
視線の先には赤い花霞が見える。
「あれが咲いた」
「あれはなんだ?」
「桜だよ。
本来は真っ白な花をつけるんだ・・・普通は薄紅とかだが、ここの桜は原種に近いせいか、真っ白な花をつけるんだ」
騎士は疲れたように、深く溜め息をつく。
「その話だと、後一人の騎士はどうした?」
ラダマンティスの問いかけに、騎士は苦い表情を浮かべる。
「一人で桜を調べに行って、そのまま行方不明に・・・・
私はこのことを上に報告して、応援を頼んだのだ・・・・・が、来たのは貴様ら小僧・・・・上は本気で動く気が無いと見える」
「最後の言いようには気になるが、大体解った。
荷物はこの詰め所に置かせてもらう、あんたは荷物の番でもしててくれ。
行くぞ、ミーノス、アイアコス」
「おっけぇ〜♪」
「じゃあ、荷物の番たのむぜ」
ミーノスとアイアコスはラダマンティスと同じように、隅に荷物を置きながら、ラダマンティスの後を追う。
「あんだけ横で騒々しくしてたのに、今の話聞いてたのか?あいつら・・・・(汗)」
三人が出て行った方を見ながら、残された騎士は呆然と呟いていた。




<続>


――あとがき――

第二話。
ちょっと短かったかな?

カノン:おーい、わしの出番これにはねん?

うーんと、この黄泉の三賢者≠ノは無いね。

カノン:にしてもじゃ、ラダマンティスにミーノスとアイアコスって・・・・冥界三巨頭?

がふぅうっ!!!
言うなああああああ(泣)

カノン:しかもわしの『カノン=リヴァイアサン』っていう名前もシードラゴンからとっとるんじゃろ?

だから言うなあああああ(滝涙)
わかる人にはもろ解りな事を・・・・

カノン:ま、いずれ追求するとして。
ラダの性格が・・・・・ゼルの坊主と似とるのお(−ー;

親子だし。

カノン:で、次はどうなる?

答えられるとでも?

カノン:まあ、そうじゃな。

じゃ、この辺で。

カノン:次もよろしゅう♪

トップに戻る
14083青春時代の物語でしょうか。猫楽者 E-mail 2003/4/23 22:24:23
記事番号14071へのコメント

こんばんは、キツネノテブクロさん。
お元気ですか。猫楽者です。

ラダマンティスさんの青年時代のお話。
どんな冒険をなさるのか、とても楽しみです〜。
すいません。遅くなってしまいました。

>「・・・国に忠誠を誓うのか?まだガキ呼ばわりされるような年で」
>
>――俺もまだガキか・・・・
>
>今年16になったばかりだが、メティスにすすめられて入団テストを受けたら、トップの成績で通ってしまった。

流石はラダマンティスさん。トップで合格なさったのですね。
入団テスト、どんな内容だったのでしょうか。
テストを見ていた騎士団の方々、ラダマンティスさんのあまりの強さに
とても驚いたのではないでしょうか。

>「おい、ミーノス」
>「ん、解ってるよ」
>「?」
>二人で軽く頷き合うと、ミーノスはラダマンティスのほうにすっと手を伸ばす。
>「よろしく、ラダマンティス君」
>ミーノスはにっこりと微笑み。
>「よろしくな、ラダマンティス」
>アイアコスは気持ちの良い笑みを浮かべる。
>
>「・・・・よろしくな、ミーノスにアイアコス」
>
>ラダマンティスも笑みを見せて、その手を握り返す。
>ラダマンティスが、この二人がイモータル公爵家の一つ、プルトン家の双子と知るのは後のこと。

ミーノスさんとアイアコスさん。ラダマンティスさんの友達、仲間として
一緒に過ごして行けると良いですね。

>「ねえねえ、ラダ君。
>終わったんなら、手伝って欲しいな」
>ミーノスが荷物の山に埋もれながら、うめく。
>「・・・・なんでそんなにあるんだ?(汗)」
>荷物の山を見つつ、ぽつっと呟く。
>「ふう、終わった。
>お、ラダマンティス、俺にも淹れてくれよ」
>「駄目だよ、アイアコスぅ。
>ラダ君は僕の手伝いをしてもらうんだから」
>「それぐらい自分ひとりでやれよ」
>「えー、だって僕がこういうの苦手なの知ってるだろう(怒)」
>「だったら、良い機会だから一人でやれ」
>「うううぅぅぅ」
>「唸るな、ほら、手が止まってるぞ」
>しょうも無い喧嘩を横で聞きながら、ラダマンティスは人数分のお茶を淹れに行く。
>にぎやかな生活になると思いながら・・・・

友達とふざけあったり、笑ったり、いろいろとお話ししたり
そんなごく普通な毎日を、楽しく過ごせると良いですね。

>半年も経つと、この三人は同期の者からも、先輩騎士からも一目置かれるようになる。
>実質的に騎士団最強はラダマンティスに決まり、ミーノスとアイアコスもラダマンティスほどではないが、五指に入るほどの剣の腕だ。
>まだ、十代の少年がここまで強くてどうする、という声も聞かれそうだが、ゼフィーリアだから別に問題は無かったらしい・・・・・・。

流石です。ラダマンティスさん。騎士団最強と皆さんに認められるほどの力をお持ちなのですね。
ミーノスさんとアイアコスさんも、ゼフィーリアの騎士団で五指に入る実力。
イモータル公爵家には、桁はずれに強い方々がいるのですね。

>「君ら出張ね」
>三人が所属する隊の隊長に、呼び出されるなりこの台詞だった。
>「出張って・・・・」
>ラダマンティスが聞くと、体長はにやりと笑い。
>「このゼフィール・シティより南に行くと、オパフメという町がある。
>そこに行ってもらいたい」
>「で、任務内容は?」
>「それは向こうで聞いてくれ」
>「・・・」
>「じゃあ、よろしく。
>ああ、必要経費はなるべく無駄遣いしないように」
>とか言われて、さっさと追い出されてしまった。
>「・・・寮に戻って準備するか・・・」
>疲れたように、ラダマンティスが言うのを、ミーノスとアイアコスは同じ様に疲れたように頷くのだった。

隊長さま。なかなかオオラカと言いますか。
細かいことに拘らない性格の方・・・・・・なのでしょうか。
任務に関してなにも情報を与えなかったのは、それだけラダマンティスさんたちを信頼していらっしゃるのでしょうか。

>何故か本編そっちのけで思いついたんで、勢いに乗って書いてしまいました(笑)
>ラダ氏が若いよ〜(笑)

16歳・・・・・・いいなあ・・若いって(待て)

>「・・・ま、せいぜい頑張ってくれ。
>町の人間の不安を取り除くことが今回の任務だ」
>「そうだね、納税者の不安を取り除くのも、騎士に仕事だと思わないとね」
>「ミーノス・・・・それって騎士の仕事か?」
>「だって僕ら騎士は、皆様の税金で給料貰ってるんだよ」
>「何だこいつらは?(汗)」
>「気にするな。
>で、この町に何が起きている?」
>双子の言い合いに騎士が引いているが、それを無視してラダマンティスは先を促す。
>「うむ・・・」
>なんとなく双子を気にしながら話し始める。

町に暮す方々の為に、戦って下さるのですね。

詰め所の騎士さん。若くてスゴイ腕の騎士が居る、との噂話を聞いてはいるのでしょうけど
目の前の、マイペースな方々が、噂の凄腕の騎士とは思わなかったのでしょうね(笑)

>「もともと、この町は花の町と言われるほど、花にあふれた町でな。
>町の中央には、町のシンボルとなっている桜の巨木があるんだ。
>で、だ・・・・・ここからが本題だ。
>この数ヶ月の間に、町の人間の行方不明が相次いでな。
>最初は家出とか、思われてたんだが、あまりに数が多くてな。
>何か事件にでも巻き込まれているんじゃないかと思って、われわれ騎士も町の見回りをするようになったんだ。
>ああ、もともとこの詰め所には私を含めて4人いたんだ。
>昼と夜、二人づつ組んで見回りをしていたが、それでも行方不明者が増え続けて・・・・ある夜、見回りに出た騎士が、町のはずれで遺体となって発見されてな・・・
>そのことで、住民達はパニックになってな。
>それに追い討ちをかけるように、町中の花が枯れ、そして・・・・」

桜・・・・そして行方不明になってしまった・・・・沢山の方々。
この町に何が起こっているのでしょうか。
ゼフィーリア騎士団の騎士の方までも犠牲になってしまうとは、どんな方が暗躍しているのでしょうか。

>騎士はそこまで言って、町に中心部に目を向ける。
>視線の先には赤い花霞が見える。
>「あれが咲いた」
>「あれはなんだ?」
>「桜だよ。
>本来は真っ白な花をつけるんだ・・・普通は薄紅とかだが、ここの桜は原種に近いせいか、真っ白な花をつけるんだ」
>騎士は疲れたように、深く溜め息をつく。

赤い桜ですか・・・・・まるで血の色のような赤・・・・でしょうか(汗)
白い花ではなく、赤い花が咲いてしまったのは、桜になにかした方がいるのでしょうか。

>「その話だと、後一人の騎士はどうした?」
>ラダマンティスの問いかけに、騎士は苦い表情を浮かべる。
>「一人で桜を調べに行って、そのまま行方不明に・・・・
>私はこのことを上に報告して、応援を頼んだのだ・・・・・が、来たのは貴様ら小僧・・・・上は本気で動く気が無いと見える」

町の騎士さんたちは、この方以外は全て居なくなってしまったのですね。
ボヤクお気持ちは、分かりますが、どうかご心配なく。
騎士団の上の方は、本気だと思いますよ。
騎士団の中でもトップクラスの実力を、お持ちの方々を派遣したのですから。

>カノン:おーい、わしの出番これにはねん?
>
>うーんと、この黄泉の三賢者≠ノは無いね。

カノンさん♪とヴィシュヌさん♪、それにマイアさん♪
皆さんがご出演なさる日を、楽しみにお待ちしております。

>カノン:にしてもじゃ、ラダマンティスにミーノスとアイアコスって・・・・冥界三巨頭?
>
>がふぅうっ!!!
>言うなああああああ(泣)
>
>カノン:しかもわしの『カノン=リヴァイアサン』っていう名前もシードラゴンからとっとるんじゃろ?
>
>だから言うなあああああ(滝涙)
>わかる人にはもろ解りな事を・・・・

カノンさんは、北大西洋の海将軍さん?
アイアコスさんが、天雄星 ガルーダさん。
ミノスさんは、天貴星 グリフォンさん。
ラダマンティスさんが、天猛星 ワイバーンさん。でしょうか。
あああああああ、懐かしいですね〜。

>カノン:で、次はどうなる?
>
>答えられるとでも?
>
>カノン:まあ、そうじゃな。

青年騎士のラダマンティスさんたち。
アイアコスさんとミノスさんの兄弟げんか、読ませて頂いて、とても楽しかったです。

町に微かに漂う瘴気。魔族がらみなのでしょうか。
ラダマンティスさんたちは、この町でなにを相手に、どんな冒険をなさるのか。
ゼロスさんの出番はあるのでしょうか。

>じゃ、この辺で。
>
>カノン:次もよろしゅう♪

続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております。
早くゴールデンウイークになると良いですね(笑)
お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

トップに戻る
14085Re:青春時代の物語でしょうか。キツネノテブクロ 2003/4/24 09:51:47
記事番号14083へのコメント


>こんばんは、キツネノテブクロさん。
>お元気ですか。猫楽者です。

おはようございます。
キツネノテブクロです。

>ラダマンティスさんの青年時代のお話。
>どんな冒険をなさるのか、とても楽しみです〜。
>すいません。遅くなってしまいました。

おそらく、人間離れしまくった活躍をしてくれるのではと思ってます。

>>今年16になったばかりだが、メティスにすすめられて入団テストを受けたら、トップの成績で通ってしまった。
>
>流石はラダマンティスさん。トップで合格なさったのですね。
>入団テスト、どんな内容だったのでしょうか。
>テストを見ていた騎士団の方々、ラダマンティスさんのあまりの強さに
>とても驚いたのではないでしょうか。

入団テストの内容は、一般教養と剣術試合、他色々となってます。
テストを見ていた騎士団の方達、どんな思いで見てたんでしょう・・・・この人間離れした少年を(汗)

>>「おい、ミーノス」
>>「ん、解ってるよ」
>>「?」
>>二人で軽く頷き合うと、ミーノスはラダマンティスのほうにすっと手を伸ばす。
>>「よろしく、ラダマンティス君」
>>ミーノスはにっこりと微笑み。
>>「よろしくな、ラダマンティス」
>>アイアコスは気持ちの良い笑みを浮かべる。
>>
>>「・・・・よろしくな、ミーノスにアイアコス」
>>
>>ラダマンティスも笑みを見せて、その手を握り返す。
>>ラダマンティスが、この二人がイモータル公爵家の一つ、プルトン家の双子と知るのは後のこと。
>
>ミーノスさんとアイアコスさん。ラダマンティスさんの友達、仲間として
>一緒に過ごして行けると良いですね。

気の合う仲間として、けっこう一緒にいるようになります。
この三人、そろうと敵なしですから;;;

>>「ねえねえ、ラダ君。
>>終わったんなら、手伝って欲しいな」
>>ミーノスが荷物の山に埋もれながら、うめく。
>>「・・・・なんでそんなにあるんだ?(汗)」
>>荷物の山を見つつ、ぽつっと呟く。
>>「ふう、終わった。
>>お、ラダマンティス、俺にも淹れてくれよ」
>>「駄目だよ、アイアコスぅ。
>>ラダ君は僕の手伝いをしてもらうんだから」
>>「それぐらい自分ひとりでやれよ」
>>「えー、だって僕がこういうの苦手なの知ってるだろう(怒)」
>>「だったら、良い機会だから一人でやれ」
>>「うううぅぅぅ」
>>「唸るな、ほら、手が止まってるぞ」
>>しょうも無い喧嘩を横で聞きながら、ラダマンティスは人数分のお茶を淹れに行く。
>>にぎやかな生活になると思いながら・・・・
>
>友達とふざけあったり、笑ったり、いろいろとお話ししたり
>そんなごく普通な毎日を、楽しく過ごせると良いですね。

楽しいでしょうね、この三人は。
同年代の友人が、なかなか居なかったでしょうから。

>>半年も経つと、この三人は同期の者からも、先輩騎士からも一目置かれるようになる。
>>実質的に騎士団最強はラダマンティスに決まり、ミーノスとアイアコスもラダマンティスほどではないが、五指に入るほどの剣の腕だ。
>>まだ、十代の少年がここまで強くてどうする、という声も聞かれそうだが、ゼフィーリアだから別に問題は無かったらしい・・・・・・。
>
>流石です。ラダマンティスさん。騎士団最強と皆さんに認められるほどの力をお持ちなのですね。
>ミーノスさんとアイアコスさんも、ゼフィーリアの騎士団で五指に入る実力。
>イモータル公爵家には、桁はずれに強い方々がいるのですね。

ラダ氏に勝てる人間は居ないのでは・・・(汗)
ミーノスとアイアコスは、かなりの規格外れな子達です。
ここまで強いのはイモータル公爵家でもそうは居ません。

>>「君ら出張ね」
>>三人が所属する隊の隊長に、呼び出されるなりこの台詞だった。
>>「出張って・・・・」
>>ラダマンティスが聞くと、体長はにやりと笑い。
>>「このゼフィール・シティより南に行くと、オパフメという町がある。
>>そこに行ってもらいたい」
>>「で、任務内容は?」
>>「それは向こうで聞いてくれ」
>>「・・・」
>>「じゃあ、よろしく。
>>ああ、必要経費はなるべく無駄遣いしないように」
>>とか言われて、さっさと追い出されてしまった。
>>「・・・寮に戻って準備するか・・・」
>>疲れたように、ラダマンティスが言うのを、ミーノスとアイアコスは同じ様に疲れたように頷くのだった。
>
>隊長さま。なかなかオオラカと言いますか。
>細かいことに拘らない性格の方・・・・・・なのでしょうか。
>任務に関してなにも情報を与えなかったのは、それだけラダマンティスさんたちを信頼していらっしゃるのでしょうか。

任務に関して何も言わなかったのは、より正確な情報を受け取らせるためです。
憶測で行動させるわけにも、行かなかったからでしょう。

>>何故か本編そっちのけで思いついたんで、勢いに乗って書いてしまいました(笑)
>>ラダ氏が若いよ〜(笑)
>
>16歳・・・・・・いいなあ・・若いって(待て)

良いですよね〜若いって・・・・(まて)

>>「・・・ま、せいぜい頑張ってくれ。
>>町の人間の不安を取り除くことが今回の任務だ」
>>「そうだね、納税者の不安を取り除くのも、騎士に仕事だと思わないとね」
>>「ミーノス・・・・それって騎士の仕事か?」
>>「だって僕ら騎士は、皆様の税金で給料貰ってるんだよ」
>>「何だこいつらは?(汗)」
>>「気にするな。
>>で、この町に何が起きている?」
>>双子の言い合いに騎士が引いているが、それを無視してラダマンティスは先を促す。
>>「うむ・・・」
>>なんとなく双子を気にしながら話し始める。
>
>町に暮す方々の為に、戦って下さるのですね。
>
>詰め所の騎士さん。若くてスゴイ腕の騎士が居る、との噂話を聞いてはいるのでしょうけど
>目の前の、マイペースな方々が、噂の凄腕の騎士とは思わなかったのでしょうね(笑)

凄い腕の騎士が居るのは知ってると思います。
が、普通は思わないでしょう、こんなマイペースな子達だと(笑)

>>「もともと、この町は花の町と言われるほど、花にあふれた町でな。
>>町の中央には、町のシンボルとなっている桜の巨木があるんだ。
>>で、だ・・・・・ここからが本題だ。
>>この数ヶ月の間に、町の人間の行方不明が相次いでな。
>>最初は家出とか、思われてたんだが、あまりに数が多くてな。
>>何か事件にでも巻き込まれているんじゃないかと思って、われわれ騎士も町の見回りをするようになったんだ。
>>ああ、もともとこの詰め所には私を含めて4人いたんだ。
>>昼と夜、二人づつ組んで見回りをしていたが、それでも行方不明者が増え続けて・・・・ある夜、見回りに出た騎士が、町のはずれで遺体となって発見されてな・・・
>>そのことで、住民達はパニックになってな。
>>それに追い討ちをかけるように、町中の花が枯れ、そして・・・・」
>
>桜・・・・そして行方不明になってしまった・・・・沢山の方々。
>この町に何が起こっているのでしょうか。
>ゼフィーリア騎士団の騎士の方までも犠牲になってしまうとは、どんな方が暗躍しているのでしょうか。

まあ、何が起こってるかはそのうち・・・・
騎士が犠牲になったから、ラダ氏たちを送ったわけです。

>>「桜だよ。
>>本来は真っ白な花をつけるんだ・・・普通は薄紅とかだが、ここの桜は原種に近いせいか、真っ白な花をつけるんだ」
>>騎士は疲れたように、深く溜め息をつく。
>
>赤い桜ですか・・・・・まるで血の色のような赤・・・・でしょうか(汗)
>白い花ではなく、赤い花が咲いてしまったのは、桜になにかした方がいるのでしょうか。

桜に何かが起きてますが、それがなんなのかは、次ぐらいで出る予定です。

>>「その話だと、後一人の騎士はどうした?」
>>ラダマンティスの問いかけに、騎士は苦い表情を浮かべる。
>>「一人で桜を調べに行って、そのまま行方不明に・・・・
>>私はこのことを上に報告して、応援を頼んだのだ・・・・・が、来たのは貴様ら小僧・・・・上は本気で動く気が無いと見える」
>
>町の騎士さんたちは、この方以外は全て居なくなってしまったのですね。
>ボヤクお気持ちは、分かりますが、どうかご心配なく。
>騎士団の上の方は、本気だと思いますよ。
>騎士団の中でもトップクラスの実力を、お持ちの方々を派遣したのですから。

ぼやきたくなりますよね・・・・自分以外は居なくなるし、派遣されてきたのはまだ子供だし(笑)
ただ、こういう場合新入りだけを送り込むことが、あるのかどうか謎ですが。

>>カノン:おーい、わしの出番これにはねん?
>>
>>うーんと、この黄泉の三賢者≠ノは無いね。
>
>カノンさん♪とヴィシュヌさん♪、それにマイアさん♪
>皆さんがご出演なさる日を、楽しみにお待ちしております。

カノンやマイアは出るかもしれません。
が、ヴィシュヌはこの時点ではまだ死んでますし・・・・・

>>カノン:にしてもじゃ、ラダマンティスにミーノスとアイアコスって・・・・冥界三巨頭?
>>
>>がふぅうっ!!!
>>言うなああああああ(泣)
>>
>>カノン:しかもわしの『カノン=リヴァイアサン』っていう名前もシードラゴンからとっとるんじゃろ?
>>
>>だから言うなあああああ(滝涙)
>>わかる人にはもろ解りな事を・・・・
>
>カノンさんは、北大西洋の海将軍さん?
>アイアコスさんが、天雄星 ガルーダさん。
>ミノスさんは、天貴星 グリフォンさん。
>ラダマンティスさんが、天猛星 ワイバーンさん。でしょうか。
>あああああああ、懐かしいですね〜。

懐かしいですよねえ(=▽=)(あとがきでこのネタやろうかなあ・・・)
ワイバーンさんはネット上だと、苦労人の中間管理職の扱いになってることが、多いんですよねえ(笑)

>>カノン:で、次はどうなる?
>>
>>答えられるとでも?
>>
>>カノン:まあ、そうじゃな。
>
>青年騎士のラダマンティスさんたち。
>アイアコスさんとミノスさんの兄弟げんか、読ませて頂いて、とても楽しかったです。

年齢的には高校生なんですよね、この三人(笑)
会話のノリとかが、そういう感じになればと思ってますが、無理がありました(笑)

>町に微かに漂う瘴気。魔族がらみなのでしょうか。
>ラダマンティスさんたちは、この町でなにを相手に、どんな冒険をなさるのか。
>ゼロスさんの出番はあるのでしょうか。

ゼロスの出番は・・・・・無いですね。
他の魔族には出てもらう可能性もありますが・・・・・

>>じゃ、この辺で。
>>
>>カノン:次もよろしゅう♪
>
>続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております。
>早くゴールデンウイークになると良いですね(笑)
>お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。
>
感想ありがとうございました。

トップに戻る
14084――硝子―― 黄泉の三賢者 3キツネノテブクロ 2003/4/24 09:23:47
記事番号14054へのコメント

――硝子――
 黄泉の三賢者















「随分でかい木だな」
アイアコスが桜の木を見上げながら、呆れたように言う。
遠目だと解らなかったが、その幹の太さは相当なものだ。
「ホント大きいねえ・・・・ここまで大きいと、妖怪とか住んでそうだよね・・・・」
「妖怪って(汗)」
アイアコスは頬を引き攣らせて、隣に立つ同じ顔を見る。
「・・・・ここまで赤いって事は・・・・」
ラダマンティスは、騒々しい二人を無視して、花の色を凝視する。
血でも吸ったかのように、濡れた様な赤い花をつける木は、かなり不気味でもある。

――ホントに血を吸ってそうだな・・・・

「とりあえず、詰め所に戻るか。
この町のことをもっと詳しく聞いておきたい」
ラダマンティスの言葉に、双子は頷く。






―――――・・・・・助けて―――――






――――――――・・・・・・・助けて・・・――――――






―――――――――――・・・・・死んでしまう・・・――――――






詰め所に戻り、騎士の宿舎に移動すると、三人はそのまま泥のように眠った。
町につくまで休憩なしで移動したため、一気に疲れが出てしまったのだ。






翌朝三人は、行動起こす
ミーノスは、詰め所の騎士―名前はジャック=ブラウンと言う―に、死亡した騎士の状態を改めて聞きに来た。
「どんな状態でした?」
「どんなって・・・・・杭の様なもので、何箇所も刺されていたような後はあったが・・・・そう言えば、血が流れていなかったな」
「じゃあ、この町の歴史とか、地理とかに詳しい方を教えてもらえませんか?」
「ああ、それなら・・・」






ラダマンティスとアイアコスは、町の図書館に足を運んでいた。
花の色が赤くなると言う現象を、姉の持っていた魔道書に、載っていたような覚えがあるのだ。
「・・・えーと・・・・これがそうかな?
おい、ラダマンティス!」
アイアコスは何冊目かに手をとった魔道書を手に、別の場所で本を探していたラダマンティスを呼ぶ。
「図書館は静かに。
って、あったのか」
ラダマンティスも何冊かの魔道書をてに、図書館の閲覧用の机の上に置く。
「これがそうじゃないか?」
アイアコスはラダマンティスに、あるページを開いてみせる。
「・・・これだな」






昼になると、騎士のブラウンが教えてくれた食堂で、遅めの昼食をとりながら、三人は打ち合わせをする。
「・・・で、どうする?・・・」
程よく焼けた鳥さんを口にしながら、ミーノスは二人に言う。
この鳥、スパイスが良い具合に効いていてなかなか美味い。
「町のはずれに廃寺があって、そこの地下から入れそうだ。
さっさとけりつけて、帰って飲もうぜ」
「アイアコス、僕らは未成年だよ(呆)
まあ、さっさとけりをつけるってのは、賛成だけど」
「硬い事言うなよ」
「食ったら行くぞ、のんびりしてる時間は無いだろうからな」
ラダマンティスは魔道書の写しを読みながら、二人に言う。
ここに書いてあるとおりなら、急げば助けられるものが居るかもしれない。






三人は、廃寺に潜り込んで、地下に降りる。
そこは、想像していたより広く、天井も高かった。

「・・・・ねえ、貴方たち誰?」

地下室の壁を調べていた三人は、不意に後ろから声をかけられ、驚いて振り向く。
そこには、真っ白な髪に薄い茶の瞳の少女が一人、ぽつんと立っている。
「君は?」
ミーノスが穏やかに問い掛ける。
少女は軽く首をかしげて、「オウカ」と答えた。
「オウカさん、僕たちはこの町の行方不明者の、調査に来たんだ」
「調査?」
「ここに居ると危険だから、避難していてくれる」
「いや、私も一緒に行く」
ミーノスの言葉に、オウカは首を振る。
「嫌って言われても、戦闘になったら君も巻き込まれるかもしれないんだよ」
困ったように言うミーノスの言葉に、オウカはただ首を振って従おうとはしない。
散々同じようなやり取りの末、危険だと思ったらすぐに引き返すと言うことで、納得することになった。
「ミーノス、諦めてお前が守ってやれよ(笑)」
などと、アイアコスなどは言っていた。
そんな周囲のやり取りを完全に無視して、ラダマンティスは壁を調べていたが、ある一点にめぼしをつけると、ツルハシを手に取る。
「ってちょっと待てええ!!!
どっからだしたそれ!??」
「そんなの持ってなかったじゃん!!」
思いっきり突っ込む双子(笑)
おそらくまっとうな反応だろう、これは。
「気にするな」
「普通は気にする!」
「あんまり叫んでると喉がかれるぞ」
アイアコスの叫びも、空しく通り過ぎている。
「ラダ君って・・・・非常識?(汗)」
ミーノスは一筋の汗を浮かべて、遠い目しながら呟いている。
オウカはその三人の様子を、不思議そうに見ている。
端から見ればシュールな光景かもしれない(汗)





どごおっ!!

気を取り直して、ラダマンティスがツルハシで壁を破壊する。
と、その向こうには、ぽっかりと闇に包まれた空洞が現れる。
三人と+一人はその闇に向けて踏み出した。





<続>


――あとがき――

でた、ラダ氏のツルハシ(笑)

ミーノス:あのツルハシって;;;

気にしちゃ駄目ですよ(笑)

ミーノス:後何話くらいあるの?

えーと、後一話か二話ほどだと思うんだけど、こればっかりは書いてみないと・・・・

ミーノス:零れ落ちた沙≠フ時は、物凄くシリアスだったのに、この黄泉の三賢者≠ヘかなりギャグがはいってるね。

まあ、気にしないほうが良いって。
じゃ、この辺で。

ミーノス:次もよろしく。

トップに戻る
14094――硝子―― 黄泉の三賢者 4キツネノテブクロ 2003/4/25 11:01:56
記事番号14054へのコメント

――硝子――
 黄泉の三賢者















どかっ!ばきっ!ごすっ!!

「つえぇ・・・」
アイアコスの口から、引き攣ったような声が漏れる。
この地下通路に入ってから、うじゃうじゃとわいてくるアンデット(主にゾンビ)を、ラダマンティスが手持ちのツルハシでサクサクと沈めていくのだ。
「僕らの出番ないね(汗)」
ミーノスは何時ものように笑みを浮かべているが、どこか引き攣っている。
「あいつ一人で片がついたりして(汗)」
アイアコスの言葉に、無言で頷くミーノスだった。






騎士ブラウンは一人、深紅の花をつける桜の前に来ていた。
まだ若い、少年とも言っていいあの三人の言葉を確かめるためでもある。


――数刻前――
三人はブラウンの下に行き、何が起きているのかを説明した。
「と、言うわけです、僕らの説が正しければ」
アイアコスは穏やかな笑みを浮かべて説明する。
が、ブラウンの方は顔を青ざめさせている。
「だとしたら・・・・今までの行方不明者たちは・・・・」
「一番最近の方はもしかしたら、助けられるかもしれませんが・・・・
殆どの方は恐らく、手遅れでしょう」
「どうにかならないのか?」
「・・・」
ブラウンの取り縋る様な悲痛な声に、アイアコスとミーノスは顔を見合わせ沈黙する。
「あんたが弱気でどうする。
そもそも、もっと早くに報告していれば、ここまで犠牲は出なかった」
冷たく切り捨てるようなラダマンティスの声に、双子は批難の視線を向ける。
「騎士の面子と人命を天秤にかけて、あんたが騎士の・・・自分たちの面子を選んだ結果がこれだ。
違うなんていうなよ、それと自覚が無かったなんてのもな」
あまりに淡々とした物言いに、ブラウンは顔を青ざめさせて項垂れる。
「まあ、ここでああだこうだと言っても仕方ない。
そろそろ行こう」
気まずい雰囲気を振り払うように、ミーノスがラダマンティスとアイアコスを連れ出す。
「あ、ブラウン殿。
僕らの方が成功したら、桜に変化が出ると思うんで、確認してもらえます」
ミーノスが退出する時、振り向きざまにそう言って出て行った。


「あんな小僧に説教されるとはな・・・・」
本当はもっと早くに報告するはずだった。
同僚が恥をさらすつもりかと、無能者呼ばわりされたいのかと、止めさえしなければ。
だが、それを押し切ってあの時報告していれば、犠牲は少なかっただろう・・・・
「結局、私にも下らない誇り(プライド)があったわけだ・・・」
自嘲的な笑みを浮かべ、ただ、桜を見上げていた。






「そろそろ町の中心じゃない?」
ミーノスが待ちの地図と、コンパスを持って言う。
「言われなくても見りゃ解る。
そこらじゅうに木の根が伸びてんだぜ」
アイアコスがうんざりした声を出す。
壁と言う壁に木の根が絡まるように突き出ており、足の下の床面も木の根が複雑に絡まりあって、かなり歩きにくい。
「そろそろか」
微かに漂ってくる血の匂いに、顔を顰めながらも、ラダマンティスの歩くペースは落ちない。
むしろ早くなっている。
「さあ、化け物退治だ」






桜の真下にできた空洞。
そこには行方不明された者達が、干からびたミイラのようになって、乱雑に捨て置かれていた。
「うっ・・・すげー血の匂い」
口と鼻とを抑えながら、アイアコスはうめく。

・・・・カサ・・・カサカサ・・・・

「!?」
物言わぬ骸となって転がっていたミイラが、かさかさと乾いた音をたて、起き上がってくる。
「腐ったゾンビならぬ、乾いたゾンビかよ!」
引き攣った笑みを浮かべつつ、剣を抜き構えるアイアコス。
ミーノスも無言で剣を抜いている。
「・・・・・もしもし、ラダマンティス?
それで相手するのか?(汗)」
ラダマンティスの手にもった物を指差しながら、アイアコスが問う。
「これで上等」
そう言って手に持っていた物で、手近なゾンビを粉砕する。
「なんつーか・・・・う゛ぃじゅある系な土方の兄ちゃん≠チて感じだよなあれじゃ(汗)」
「ま、まあ、良いんじゃない、別に見苦しいわけじゃないし(汗)」
サクサクとゾンビを倒しながら、双子は引き攣った笑みに汗を一筋浮かべつつ言い合っている。
「けどよ・・・・ツルハシに倒されるのってどうよ・・・・」
アイアコスの呟きに、ミーノスはただ乾いた笑しか出来なかった。

どがしっ!べきょっ!!ずがしゃっ!!!

これでもかと言わんばかりに、盛大にゾンビたちを壊していく。
あらかた片付いたところで、ラダマンティスはツルハシを盛大に、桜の木の根の中心にぶち込む。

・・・・ずず・・・ずずずず・・・・・

木の根が割れ、その割れ目からずるりと、人の上半身が逆さまになって出てきた。
艶やかな黒髪で、その顔は端正とさえ言ってよい・・・・・そして血の様に赤い目。
「出たな、吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ない」
「失礼な奴らだ」
ラダマンティスの言葉に、ヴァンパイアは心外そうな声をする。
「・・・く・・・くく・・・・」
「駄目だよ・・・くっ・・・・悪いじゃない・・・・」
なにやら必死で笑をこらえる双子に、ヴァンパイアは不信そうな目を向ける。
「そこの二人、何がおかしい!」
「何がって・・・ああ、こっち向いちゃ・・・駄目だって・・・あはははははは(大笑)」
「だはははははははははっ(大笑)」
堪えきれなくなった様に一気に笑い出す双子。
「ええい!
だから何がおかしい!!(怒)」
額に青筋を浮かべまくって、ヴァンパイアは叫ぶが、それが余計に二人の笑の壷にはまったらしい。
「そりゃ・・・・笑いたくもなるよな・・・」
ラダマンティスも肩を震わせ、笑いを噛み殺しながら言っている。
「貴様らあ(怒)」
「だってよ・・・くははは・・あんた・・・頭にさ・・・」
笑いすぎで目に涙が浮かんでいる。
何故こんなにウケてるのかといえば、ヴァンパイアの頭に、ラダマンティスがぶち込んだツルハシが、見事に突き刺さっているのだ。
ちなみにそこから血がだらだらと流れ出しているが、何故かヴァンパイアの方が気付いてないので、無性におかしくなったらしい。






「ああ、笑ってたらきりがねえや(笑)
ラダマンティス、ちゃっちゃと片付けてくれよ」
ようやく笑の発作がおさまってきたアイアコスが、ラダマンティスのほうを向く。
「だな・・・・さあ、終わりにしようぜ、出来損ない」
にやりと笑うと、ツルハシの柄に手をかけ、引き抜く。
その間も、ヴァンパイアは何かの呪文を唱えていたが、何故か発動しなかった。
「あ、君の魔法は封じさせてもらったよ♪
僕のオリジナル魔法でね、効果範囲が狭いんで、めったに使えないんだよね」
などと、ミーノスがにこやかに言うのを、ヴァンパイアは引き攣った笑みで見ていた。
そして・・・





<続>


――あとがき――

今回の不幸な方は、逆さづりのヴァンパイアかな(^^;

アイアコス:頭にツルハシが・・・・(笑)

次で終われそうだな、この話。

アイアコス:ラダマンティス結構きつい事言ってるな。

あの三人で、ああいうことを言いそうなのはラダ氏ぐらいだから。
アイアコスも口は悪いけど、ああ言った事はあまり言わないと思ってさ。

アイアコス:ふーん・・・・

じゃあ、この辺で。

アイアコス:次もよろしくな。

トップに戻る
14097さ・・・桜の下には(滝汗)猫楽者 E-mail 2003/4/25 23:51:54
記事番号14094へのコメント

こんばんは、キツネノテブクロさん。
お元気ですか。猫楽者です。

町で続発する行方不明事件。騎士の方も3人が犠牲となり
町の象徴ともいえる桜の大木に起きた異変。
青年騎士のラダマンティスさんたちが、この事件をどう解決なさるのか。
続き♪を読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしておりました。

すいません。遅くなってしまいました。他の方へのレスでも書かせて頂いたのですが
うちのPCのセキュリティ・ソフトが壊れてしまったようで(汗)
昨日の夜からネットに接続出来ませんでした・・・・・新しいセキュリティ・ソフトをイントールして
やっとネットに接続出来るようになりました。

>「ホント大きいねえ・・・・ここまで大きいと、妖怪とか住んでそうだよね・・・・」
>「妖怪って(汗)」
>アイアコスは頬を引き攣らせて、隣に立つ同じ顔を見る。
>「・・・・ここまで赤いって事は・・・・」
>ラダマンティスは、騒々しい二人を無視して、花の色を凝視する。
>血でも吸ったかのように、濡れた様な赤い花をつける木は、かなり不気味でもある。
>
>――ホントに血を吸ってそうだな・・・・

桜の花びらは、薄紅色だからこそキレイなのかもしれませんね。
真っ赤な花びら・・・・・・本当に血を吸っていそうで・・・・・恐ろしいですね(汗)

ミーノスさん(汗)、さらっと怖いことを仰ってますが
まさか妖怪マニアとか、じゃあないですよね(滝汗)

>―――――・・・・・助けて―――――
>
>――――――――・・・・・・・助けて・・・――――――
>
>―――――――――――・・・・・死んでしまう・・・――――――

桜の樹の声でしょうか。
ご自分の中に、無理矢理とり込まれている方々を助けたい、と願っているのでしょうか。

>少女は軽く首をかしげて、「オウカ」と答えた。
>「オウカさん、僕たちはこの町の行方不明者の、調査に来たんだ」
>「調査?」
>「ここに居ると危険だから、避難していてくれる」
>「いや、私も一緒に行く」
>ミーノスの言葉に、オウカは首を振る。

謎の少女オウカさん。
何故この場所にいたのでしょうか。
そして、本当にオウカさんは人間なのでしょうか。

>そんな周囲のやり取りを完全に無視して、ラダマンティスは壁を調べていたが、ある一点にめぼしをつけると、ツルハシを手に取る。
>「ってちょっと待てええ!!!
>どっからだしたそれ!??」
>「そんなの持ってなかったじゃん!!」
>思いっきり突っ込む双子(笑)
>おそらくまっとうな反応だろう、これは。
>「気にするな」
>「普通は気にする!」
>「あんまり叫んでると喉がかれるぞ」
>アイアコスの叫びも、空しく通り過ぎている。
>「ラダ君って・・・・非常識?(汗)」
>ミーノスは一筋の汗を浮かべて、遠い目しながら呟いている。
>オウカはその三人の様子を、不思議そうに見ている。
>端から見ればシュールな光景かもしれない(汗)

あの愛用のツルハシですね(汗)
本当に、どこから・・・・・・・出したのでしょうか(滝汗)
あの・・・・ラダマンティスさん・・・・普通は・・・・どこからと気になるのでは(汗&汗)
全然同様していないオウカさんは、大物ですね。


>どかっ!ばきっ!ごすっ!!
>
>「つえぇ・・・」
>アイアコスの口から、引き攣ったような声が漏れる。
>この地下通路に入ってから、うじゃうじゃとわいてくるアンデット(主にゾンビ)を、ラダマンティスが手持ちのツルハシでサクサクと沈めていくのだ。
>「僕らの出番ないね(汗)」
>ミーノスは何時ものように笑みを浮かべているが、どこか引き攣っている。
>「あいつ一人で片がついたりして(汗)」
>アイアコスの言葉に、無言で頷くミーノスだった。

ラダマンティスさんと、あのツルハシにかかっては・・・・・並みのアンテッドでは一撃で沈められるのですね。
急げば、まだ助けられる方が居るかもしれないと、ラダマンティスさんは
先を急いでいるのですね。

>「だとしたら・・・・今までの行方不明者たちは・・・・」
>「一番最近の方はもしかしたら、助けられるかもしれませんが・・・・
>殆どの方は恐らく、手遅れでしょう」
>「どうにかならないのか?」
>「・・・」
>ブラウンの取り縋る様な悲痛な声に、アイアコスとミーノスは顔を見合わせ沈黙する。
>「あんたが弱気でどうする。
>そもそも、もっと早くに報告していれば、ここまで犠牲は出なかった」
>冷たく切り捨てるようなラダマンティスの声に、双子は批難の視線を向ける。
>「騎士の面子と人命を天秤にかけて、あんたが騎士の・・・自分たちの面子を選んだ結果がこれだ。
>違うなんていうなよ、それと自覚が無かったなんてのもな」

自分は騎士の制度は、よく分からないのですが
面子と出世の為に、自分の失敗はなるべく隠したい。
そう考える方は、やはり居るのでしょうね。
せめて、命に係わらない部分でしたら、保身のことを考えても仕方の無いことだとは
思いますが、町の方々の人命に係わる事を面子にこだわって
犠牲者を増やすことになってしまった・・・・・ラダマンティスさんのお怒りは当然だと思います。

>「あんな小僧に説教されるとはな・・・・」
>本当はもっと早くに報告するはずだった。
>同僚が恥をさらすつもりかと、無能者呼ばわりされたいのかと、止めさえしなければ。
>だが、それを押し切ってあの時報告していれば、犠牲は少なかっただろう・・・・
>「結局、私にも下らない誇り(プライド)があったわけだ・・・」
>自嘲的な笑みを浮かべ、ただ、桜を見上げていた。

ブラウンさん。過去をどんなに悔いてみても、時間は戻りません。
そして犠牲となってしまった方々は、生き返りません。
どうか今後同じ過ちを繰り返さないで、町の方々を護るために精一杯のことをしてください。

>「・・・・・もしもし、ラダマンティス?
>それで相手するのか?(汗)」
>ラダマンティスの手にもった物を指差しながら、アイアコスが問う。
>「これで上等」
>そう言って手に持っていた物で、手近なゾンビを粉砕する。
>「なんつーか・・・・う゛ぃじゅある系な土方の兄ちゃん≠チて感じだよなあれじゃ(汗)」
>「ま、まあ、良いんじゃない、別に見苦しいわけじゃないし(汗)」
>サクサクとゾンビを倒しながら、双子は引き攣った笑みに汗を一筋浮かべつつ言い合っている。
>「けどよ・・・・ツルハシに倒されるのってどうよ・・・・」
>アイアコスの呟きに、ミーノスはただ乾いた笑しか出来なかった。
>
>どがしっ!べきょっ!!ずがしゃっ!!!
>
>これでもかと言わんばかりに、盛大にゾンビたちを壊していく。

う゛ぃじゅある系な土方の兄ちゃん=i笑)
ジャーニー●系の美形さんの土方の兄ちゃんを、思わず想像してしまいました(笑)

アイアコスさん。こうなってしまった方々を安らかに眠らせてさしあげるには
倒すしか方法がないのでは、無いでしょうか。

>木の根が割れ、その割れ目からずるりと、人の上半身が逆さまになって出てきた。
>艶やかな黒髪で、その顔は端正とさえ言ってよい・・・・・そして血の様に赤い目。
>「出たな、吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ない」
>「失礼な奴らだ」
>ラダマンティスの言葉に、ヴァンパイアは心外そうな声をする。

今回の一連の事件。その元凶でしょうか。
『吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ない』!?
何らかの方法で、アンテッド(『吸血鬼(ヴァンパイア))になろうとしたのでしょうか。

>「ええい!
>だから何がおかしい!!(怒)」
>額に青筋を浮かべまくって、ヴァンパイアは叫ぶが、それが余計に二人の笑の壷にはまったらしい。
>「そりゃ・・・・笑いたくもなるよな・・・」
>ラダマンティスも肩を震わせ、笑いを噛み殺しながら言っている。
>「貴様らあ(怒)」
>「だってよ・・・くははは・・あんた・・・頭にさ・・・」
>笑いすぎで目に涙が浮かんでいる。
>何故こんなにウケてるのかといえば、ヴァンパイアの頭に、ラダマンティスがぶち込んだツルハシが、見事に突き刺さっているのだ。
>ちなみにそこから血がだらだらと流れ出しているが、何故かヴァンパイアの方が気付いてないので、無性におかしくなったらしい。

え〜っと、吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ないさん(汗)
痛覚・・・・・麻痺してしまったのでしょうか。
無理に、アンテッド(『吸血鬼(ヴァンパイア))になろうとして、体がオカシクなってしまったのでしょうか。

>「ああ、笑ってたらきりがねえや(笑)
>ラダマンティス、ちゃっちゃと片付けてくれよ」
>ようやく笑の発作がおさまってきたアイアコスが、ラダマンティスのほうを向く。
>「だな・・・・さあ、終わりにしようぜ、出来損ない」
>にやりと笑うと、ツルハシの柄に手をかけ、引き抜く。
>その間も、ヴァンパイアは何かの呪文を唱えていたが、何故か発動しなかった。
>「あ、君の魔法は封じさせてもらったよ♪
>僕のオリジナル魔法でね、効果範囲が狭いんで、めったに使えないんだよね」
>などと、ミーノスがにこやかに言うのを、ヴァンパイアは引き攣った笑みで見ていた。

ミーノスさん。流石はイモータル公爵家の方ですね。
人間よりも大きな魔力を持った『吸血鬼(ヴァンパイア)の魔法を
あっさりと封じることが、出来るのですね。
吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ないさん。お相手が悪すぎました。
諦めて、罪を償うときが来ましたよ。

町の方々は、何故行方不明となり、桜の木の下に取り込まれていたのか。
吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ないさんは、何をしようとしていたのか。
そして、謎の少女オウカさんは、どう係わっているのか。
いよいよ若いラダマンティスさんの冒険も、ラストが近いのですね。
続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております。

>じゃあ、この辺で。
>
>アイアコス:次もよろしくな。

前に、後書きでキツネノテブクロさんが御歌いになっておりました。
>ひ〜か〜る〜か〜ぜのなか〜ほほえんでる〜あなたがいる〜♪
>劇場版アニメ、機動戦士ガン●ムF91
実は、まだ見たことが無かったので、この前ちょうど100円レンタルしてたので(笑)
借りて見ました。面白かったです〜。

もうすぐ5月ですね。
風邪が、また流行っているようですので
お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

トップに戻る
14101Re:さ・・・桜の下には(滝汗)キツネノテブクロ 2003/4/26 11:47:32
記事番号14097へのコメント


>こんばんは、キツネノテブクロさん。
>お元気ですか。猫楽者です。
>
>町で続発する行方不明事件。騎士の方も3人が犠牲となり
>町の象徴ともいえる桜の大木に起きた異変。
>青年騎士のラダマンティスさんたちが、この事件をどう解決なさるのか。
>続き♪を読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしておりました。


こんにちは、キツネノテブクロです。
一人、また一人と姿を消していく雰囲気はホラーなのに、何故かギャグな感じがするものに;;

>すいません。遅くなってしまいました。他の方へのレスでも書かせて頂いたのですが
>うちのPCのセキュリティ・ソフトが壊れてしまったようで(汗)
>昨日の夜からネットに接続出来ませんでした・・・・・新しいセキュリティ・ソフトをイントールして
>やっとネットに接続出来るようになりました。

PC大丈夫ですか?
ごねると厄介ですよね、PCは。

>>「ホント大きいねえ・・・・ここまで大きいと、妖怪とか住んでそうだよね・・・・」
>>「妖怪って(汗)」
>>アイアコスは頬を引き攣らせて、隣に立つ同じ顔を見る。
>>「・・・・ここまで赤いって事は・・・・」
>>ラダマンティスは、騒々しい二人を無視して、花の色を凝視する。
>>血でも吸ったかのように、濡れた様な赤い花をつける木は、かなり不気味でもある。
>>
>>――ホントに血を吸ってそうだな・・・・
>
>桜の花びらは、薄紅色だからこそキレイなのかもしれませんね。
>真っ赤な花びら・・・・・・本当に血を吸っていそうで・・・・・恐ろしいですね(汗)

真っ赤な花が群生していると、綺麗という前にちょっと怖いものがありますよね・・・
まあ、赤い色にもよるかも知れませんが。

>ミーノスさん(汗)、さらっと怖いことを仰ってますが
>まさか妖怪マニアとか、じゃあないですよね(滝汗)

ミーノスは別に妖怪マニアじゃないですよ(^^;

>>―――――・・・・・助けて―――――
>>
>>――――――――・・・・・・・助けて・・・――――――
>>
>>―――――――――――・・・・・死んでしまう・・・――――――
>
>桜の樹の声でしょうか。
>ご自分の中に、無理矢理とり込まれている方々を助けたい、と願っているのでしょうか。

桜の木の声です。
取り込まれている人と、自身を助けて欲しいと願っています。

>>少女は軽く首をかしげて、「オウカ」と答えた。
>>「オウカさん、僕たちはこの町の行方不明者の、調査に来たんだ」
>>「調査?」
>>「ここに居ると危険だから、避難していてくれる」
>>「いや、私も一緒に行く」
>>ミーノスの言葉に、オウカは首を振る。
>
>謎の少女オウカさん。
>何故この場所にいたのでしょうか。
>そして、本当にオウカさんは人間なのでしょうか。

オウカは普通じゃないです。
どういう子なのかは、最後の方で・・・

>>そんな周囲のやり取りを完全に無視して、ラダマンティスは壁を調べていたが、ある一点にめぼしをつけると、ツルハシを手に取る。
>>「ってちょっと待てええ!!!
>>どっからだしたそれ!??」
>>「そんなの持ってなかったじゃん!!」
>>思いっきり突っ込む双子(笑)
>>おそらくまっとうな反応だろう、これは。
>>「気にするな」
>>「普通は気にする!」
>>「あんまり叫んでると喉がかれるぞ」
>>アイアコスの叫びも、空しく通り過ぎている。
>>「ラダ君って・・・・非常識?(汗)」
>>ミーノスは一筋の汗を浮かべて、遠い目しながら呟いている。
>>オウカはその三人の様子を、不思議そうに見ている。
>>端から見ればシュールな光景かもしれない(汗)
>
>あの愛用のツルハシですね(汗)
>本当に、どこから・・・・・・・出したのでしょうか(滝汗)
>あの・・・・ラダマンティスさん・・・・普通は・・・・どこからと気になるのでは(汗&汗)
>全然同様していないオウカさんは、大物ですね。

ラダ氏の愛用のツルハシ、あの赤法師レゾの作ったマジックアイテム(用途不明)ですので、何かしらの細工がしてあるのでしょうが・・・・
普通は気になりますよね、やっぱり(汗)

>>どかっ!ばきっ!ごすっ!!
>>
>>「つえぇ・・・」
>>アイアコスの口から、引き攣ったような声が漏れる。
>>この地下通路に入ってから、うじゃうじゃとわいてくるアンデット(主にゾンビ)を、ラダマンティスが手持ちのツルハシでサクサクと沈めていくのだ。
>>「僕らの出番ないね(汗)」
>>ミーノスは何時ものように笑みを浮かべているが、どこか引き攣っている。
>>「あいつ一人で片がついたりして(汗)」
>>アイアコスの言葉に、無言で頷くミーノスだった。
>
>ラダマンティスさんと、あのツルハシにかかっては・・・・・並みのアンテッドでは一撃で沈められるのですね。
>急げば、まだ助けられる方が居るかもしれないと、ラダマンティスさんは
>先を急いでいるのですね。

ぶっちゃけ、ラダ氏一人なら力開放して、一気に消し去れるんでしょうが・・・人目があるんで、かなりセーブしてますね。

>>「だとしたら・・・・今までの行方不明者たちは・・・・」
>>「一番最近の方はもしかしたら、助けられるかもしれませんが・・・・
>>殆どの方は恐らく、手遅れでしょう」
>>「どうにかならないのか?」
>>「・・・」
>>ブラウンの取り縋る様な悲痛な声に、アイアコスとミーノスは顔を見合わせ沈黙する。
>>「あんたが弱気でどうする。
>>そもそも、もっと早くに報告していれば、ここまで犠牲は出なかった」
>>冷たく切り捨てるようなラダマンティスの声に、双子は批難の視線を向ける。
>>「騎士の面子と人命を天秤にかけて、あんたが騎士の・・・自分たちの面子を選んだ結果がこれだ。
>>違うなんていうなよ、それと自覚が無かったなんてのもな」
>
>自分は騎士の制度は、よく分からないのですが
>面子と出世の為に、自分の失敗はなるべく隠したい。
>そう考える方は、やはり居るのでしょうね。

現実の騎士たちがどんなものなのかは、その時代に生きてたわけで無いので、解りませんが。
保身に走るものも居るのでしょう。

>せめて、命に係わらない部分でしたら、保身のことを考えても仕方の無いことだとは
>思いますが、町の方々の人命に係わる事を面子にこだわって
>犠牲者を増やすことになってしまった・・・・・ラダマンティスさんのお怒りは当然だと思います。

なるべく駐留している騎士たちだけで、解決したかったのだろうと言う事は、ラダ氏にも解っていたんでしょうが、犠牲が大きくなる前に報告して欲しかったんでしょう。

>>「あんな小僧に説教されるとはな・・・・」
>>本当はもっと早くに報告するはずだった。
>>同僚が恥をさらすつもりかと、無能者呼ばわりされたいのかと、止めさえしなければ。
>>だが、それを押し切ってあの時報告していれば、犠牲は少なかっただろう・・・・
>>「結局、私にも下らない誇り(プライド)があったわけだ・・・」
>>自嘲的な笑みを浮かべ、ただ、桜を見上げていた。
>
>ブラウンさん。過去をどんなに悔いてみても、時間は戻りません。
>そして犠牲となってしまった方々は、生き返りません。
>どうか今後同じ過ちを繰り返さないで、町の方々を護るために精一杯のことをしてください。

かなり回り道してしまってますが、まだ生きてるんですから、これからのことを頑張ってもらいましょう。

>>「・・・・・もしもし、ラダマンティス?
>>それで相手するのか?(汗)」
>>ラダマンティスの手にもった物を指差しながら、アイアコスが問う。
>>「これで上等」
>>そう言って手に持っていた物で、手近なゾンビを粉砕する。
>>「なんつーか・・・・う゛ぃじゅある系な土方の兄ちゃん≠チて感じだよなあれじゃ(汗)」
>>「ま、まあ、良いんじゃない、別に見苦しいわけじゃないし(汗)」
>>サクサクとゾンビを倒しながら、双子は引き攣った笑みに汗を一筋浮かべつつ言い合っている。
>>「けどよ・・・・ツルハシに倒されるのってどうよ・・・・」
>>アイアコスの呟きに、ミーノスはただ乾いた笑しか出来なかった。
>>
>>どがしっ!べきょっ!!ずがしゃっ!!!
>>
>>これでもかと言わんばかりに、盛大にゾンビたちを壊していく。
>
>う゛ぃじゅある系な土方の兄ちゃん=i笑)
>ジャーニー●系の美形さんの土方の兄ちゃんを、思わず想像してしまいました(笑)

ジャニー●系ですか(笑)

>アイアコスさん。こうなってしまった方々を安らかに眠らせてさしあげるには
>倒すしか方法がないのでは、無いでしょうか。

倒すしか方法がないと言うのは、結構辛いものがあるのではと思いますが・・・・

>>木の根が割れ、その割れ目からずるりと、人の上半身が逆さまになって出てきた。
>>艶やかな黒髪で、その顔は端正とさえ言ってよい・・・・・そして血の様に赤い目。
>>「出たな、吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ない」
>>「失礼な奴らだ」
>>ラダマンティスの言葉に、ヴァンパイアは心外そうな声をする。
>
>今回の一連の事件。その元凶でしょうか。
>『吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ない』!?
>何らかの方法で、アンテッド(『吸血鬼(ヴァンパイア))になろうとしたのでしょうか。

今回の一連の元凶です。
これがどんなものなのか、次回で判明します。

>>「ええい!
>>だから何がおかしい!!(怒)」
>>額に青筋を浮かべまくって、ヴァンパイアは叫ぶが、それが余計に二人の笑の壷にはまったらしい。
>>「そりゃ・・・・笑いたくもなるよな・・・」
>>ラダマンティスも肩を震わせ、笑いを噛み殺しながら言っている。
>>「貴様らあ(怒)」
>>「だってよ・・・くははは・・あんた・・・頭にさ・・・」
>>笑いすぎで目に涙が浮かんでいる。
>>何故こんなにウケてるのかといえば、ヴァンパイアの頭に、ラダマンティスがぶち込んだツルハシが、見事に突き刺さっているのだ。
>>ちなみにそこから血がだらだらと流れ出しているが、何故かヴァンパイアの方が気付いてないので、無性におかしくなったらしい。
>
>え〜っと、吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ないさん(汗)
>痛覚・・・・・麻痺してしまったのでしょうか。
>無理に、アンテッド(『吸血鬼(ヴァンパイア))になろうとして、体がオカシクなってしまったのでしょうか。

えーっと、このヴァンパイアは出来損ないだから、痛覚があまり無いのです(汗)

>>「ああ、笑ってたらきりがねえや(笑)
>>ラダマンティス、ちゃっちゃと片付けてくれよ」
>>ようやく笑の発作がおさまってきたアイアコスが、ラダマンティスのほうを向く。
>>「だな・・・・さあ、終わりにしようぜ、出来損ない」
>>にやりと笑うと、ツルハシの柄に手をかけ、引き抜く。
>>その間も、ヴァンパイアは何かの呪文を唱えていたが、何故か発動しなかった。
>>「あ、君の魔法は封じさせてもらったよ♪
>>僕のオリジナル魔法でね、効果範囲が狭いんで、めったに使えないんだよね」
>>などと、ミーノスがにこやかに言うのを、ヴァンパイアは引き攣った笑みで見ていた。
>
>ミーノスさん。流石はイモータル公爵家の方ですね。
>人間よりも大きな魔力を持った『吸血鬼(ヴァンパイア)の魔法を
>あっさりと封じることが、出来るのですね。
>吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ないさん。お相手が悪すぎました。
>諦めて、罪を償うときが来ましたよ。

このヴァンパイアが普通のヴァンパイアなら、あっさりといかなかった可能性もあります。
まあ、相手が悪かったとしか言い様が無いですね(^^;

>町の方々は、何故行方不明となり、桜の木の下に取り込まれていたのか。
>吸血鬼(ヴァンパイア)の出来損ないさんは、何をしようとしていたのか。
>そして、謎の少女オウカさんは、どう係わっているのか。
>いよいよ若いラダマンティスさんの冒険も、ラストが近いのですね。
>続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております。

今回の話も次でラストです。
あのヴァンパイアやオウカなどの謎も、次でわかります。

>>じゃあ、この辺で。
>>
>>アイアコス:次もよろしくな。
>
>前に、後書きでキツネノテブクロさんが御歌いになっておりました。
>>ひ〜か〜る〜か〜ぜのなか〜ほほえんでる〜あなたがいる〜♪
>>劇場版アニメ、機動戦士ガン●ムF91
>実は、まだ見たことが無かったので、この前ちょうど100円レンタルしてたので(笑)
>借りて見ました。面白かったです〜。
>
>もうすぐ5月ですね。
>風邪が、また流行っているようですので
>お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。
>
感想ありがとうございました。

トップに戻る
14100――硝子―― 黄泉の三賢者 5キツネノテブクロ 2003/4/26 11:10:38
記事番号14054へのコメント

――硝子――
 黄泉の三賢者















「人間風情が・・・・・小賢しい事を・・・・」
ヴァンパイアは苦々しい表情で、一行を見ている。
「だが、魔法を封じたからと言って、貴様らが我に勝てると思うな!」

・・・ミシ・・・・・ミシミシ・・・ミシ

絡まりあっていた木の根が、硬そうな音と共に蠢きだす。
そして・・・

ずがあぁぁっ!!

一斉にラダマンティス達に襲いかかってくる。
「どわっ!?」
足下からの突き上げる根の攻撃に、間一髪避けるアイアコス。
ミーノスのほうも同じようなものだ。
上下左右前後、そこらじゅうからの根の攻撃に、剣で切り落としたり避けたりと、一箇所に落着いていられない。
そんな中、オウカはゆっくりと根の中心に歩いていく。
襲いくる根も、彼女には当たらない。
そして、ヴァンパイアの裏側に廻りこむと、そっと木に触れる。
「・・・・辛かったね・・・・助けてあげる・・・・・」
そう言うと、オウカの体が淡い光に包まれる。
やがてその光は桜の木に吸い込まれ、木その物が淡く光りだす。

「何!?」

最初にその異変に気がついたのは、ヴァンパイア。
光に包まれた木は、攻撃を止めていた。

・・・ずるり・・・・

淡い光には吐き出されるように、ヴァンパイアが地に落ちる。
「くっ!」
何とか上体を起こしたヴァンパイアは、ラダマンティス達の方を睨み付ける。
だがその姿は・・・・ヴァンパイは、上半身しか持っていなかった。
腰からは内臓がはみ出している。
その姿に、ミーノスとアイアコスは眉を顰める。

「無様だな、出来損ない・・・・・あの桜と同化する事で、何とか生きることが出来てたんだろうが・・・」
ラダマンティスは、何の感情もこもらない視線をヴァンパイアへと向ける。
「あの桜と同化し、町の人間を引き込むことで、血の糧を得ていた。
そうだな?」
ラダマンティスの言葉に、ヴァンパイアは歪んだ笑みを浮かべることで、肯定する。
「お前はヴァンパイアの・・・・出来損ないだ・・・・そして、ヴァンパイア特有の不死性も無い・・・・ここで終わりだ」
何時の間に握ったのか、ラダマンティスの手には白い輝きを放つ剣。
「滅びろ」
その言葉と共に、剣をヴァンパイアの胸へと突き立つ。

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・・・

声とも呼べぬ悲鳴をあげ、ヴァンパイアは塵となって消えていった。






「・・・・って、黄昏てる場合じゃねえ!!」
「あっ!
人命救助しなきゃ」
不意にあげたアイアコスの叫びに、マイペースな事を言うミーノス。
ラダマンティスはオウカに向いて・・・
「あんたの名前、ちゃんと教えてくれ」
「・・・・桜花・・・」
それだけ言うと、桜花は霞む様に消えていった。
「ラダ君も手伝ってよ、思ったより息がある人が多いんだ、動けない人運ぶの手伝って!」
ミーノスは、貧血を起こしているだけで、動けそうな人間に気を送りながら、ラダマンティスに向かって叫ぶ。
「おう!」
ラダマンティスも抱えられるだけの人間を抱えて、地下を後にした。






「結局、あのオウカさんて人は何者だったの?」
あの後、地上に戻ると大変な騒ぎになっていた。
急に桜が光に包まれたかと思ったら、赤い花がすべて散り、白い花を咲かせ始めたのだ。
そして、枯れていた花の中にはまた花を咲かせた物もあったらしい。
そこへ、行方不明になっていた人の半数は戻ってきたのだ。
町の人たちは、ラダマンティス達に、口々に感謝の言葉を投げかけてきた。
騎士のブラウンが町の人たちに、ラダマンティス達のことを話したらしい。その時ラダマンティスたちがブラウンに話したことも、一緒に話していたようだった。


三人は、食堂で話していた。
「彼女はあの桜のドリアード(木の精)だ。
思った以上に、死人が少なかったのも、彼女が頑張って奴の力を抑えてたからの様だ」
「じゃあ何で、あの寺院にいたの?」
「恐らく、奴に弾き出されたんだろ。
邪魔をさせないように」
「しかし・・・ヴァンパイアにあんなのがいるとはねえ・・・・」
アイアコスの声はどこか疲れきっていた。


ラダマンティスの言に従って、図書館で調べたヴァンパイアの記述。
ごく稀に生まれてくる、ヴァンパイアの奇形児。
ヴァンパイアと人間の間に生まれるダンピール、その血が人間の中で薄まっていき、やがてその血は隔世遺伝していく。
そして、隔世遺伝で生まれたヴァンパイアは、不完全な形で生まれる、それが今回のような、ヴァンパイア。
奇形のヴァンパイアは、何かに寄生することで、命を永らえていく・・・・その奇形のヴァンパイアたちが最初に寄生するのが、母親や父親といった身近な人間だ。
もっとも、最初の十年ほどで宿主の寿命は尽きてしまうので、その間にもっと強い生命力をもつ宿主を探す。


「てっきりヴァンパイアってのは、噛まれてなるか、親同士がヴァンパイアかだとばっか、思ってたけどよ・・・・」
「アイアコス、あのヴァンパイアのこと可哀想だと思った?」
アイアコスの言葉に、ミーノスはそう問い掛ける。
「・・・いや・・・可哀想とかは思わねえけど・・・」

――ただ、複雑な気持ちなんだよな・・・・






「で、以上報告終わりです」
王都に戻って隊長の下に真っ直ぐ向かった三人は、報告を済ませる。
「はい、ごくろうさん。
今日はもう戻って、ゆっくり休んで良いよ」
「はっ、ありがとうございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・で、質問なんですが」
「ん?
何かな」
「何で自分たち新入りだけで、行かせたんですか?」
「ああ、そのことか。
いやホントはね、最低でもベテラン騎士が一人、一緒に行かなきゃいけないんだけどねー。
みんな嫌がちゃって、『あいつらと行くと寿命が縮みそうだ』とかなんとか言っちゃってさー。
それに急ぎの任務だったから、君らだけで行ってもらったんだ。
別に問題はなかったみたいだし。
ま、結果オーライって事で、良いんじゃない」
そう言って、隊長はからからと笑っていた。

この時三人が、軽い頭痛を感じたのは、無理も無かったかもしれない。





<おわり>


――あとがき――

終わった。

L:えらい不幸なバンパイアね。

まあ、存在自体がかなり不幸になっちゃいましたから。
あ、ヴァンパイアの奇形というのは、私が勝手に作ったオリジナルな設定です。

L:それにしてもこの隊長・・・・結構、いい性格してるわね;;

いや、だってこの三人の上司だし(笑)
なんか、どこかの警部補のような・・・・

L:ま、それはそれとして。
あたしが主役の話・・・・

書けません。

L:・・・・・

私ごときがL様の話なんて、書けるわけ無いじゃ無いですか。
身の程知らずになりたくありませんよ。(下手な話を書こうものなら・・・どんな目にあわされるか・・・・)

L:ふーん・・・・

(なんか怖いなあ;;)
じゃあ、この辺で。

L:読んで下さった方、ありがとうね。

トップに戻る
14103おまけ。キツネノテブクロ 2003/4/26 17:20:57
記事番号14100へのコメント

『――硝子―― 黄泉の三賢者』の登場人物

■ラダマンティス
[本名]
ラダマンティス=グレイワーズ
[種族]
人間
[性別]

[年齢]
16
[容姿]
白銀の髪
銀の目
[武器]
バスターソード(二刀流)
ツルハシ(これって武器かあ;;)
[備考]
王国騎士団の騎士。
まだ新入り。

■ミーノス
[本名]
ミーノス=プルトン
[種族]
人間
[性別]

[年齢]
16
[容姿]
栗色の髪
緑の目
[武器]
ロングソード
[備考]
王国騎士団の騎士。
ラダ氏の同期の騎士、イモータル公爵家の一族。
アイアコスとは二卵性の双子、ミーノスのほうが兄。

■アイアコス
[本名]
アイアコス=プルトン
[種族]
人間
[性別]

[年齢]
16
[容姿]
黒髪
緑の目
[武器]
バスターソード
[備考]
王国騎士団の騎士。
ラダ氏の同期の騎士、イモータル公爵家の一族。
ミーノスの双子の弟。

■隊長
[本名]

[種族]
人間
[性別]

[年齢]

[容姿]
白髪混じりの黒髪
黒い目
[武器]

他、色々。
[備考]
王国騎士団の騎士。
ラダ氏たちの直属の上司で、結構良い性格をしている。
名前はそのうち考える予定(笑)

トップに戻る
14104桜の花の満開の木の中エモーション E-mail 2003/4/26 22:41:32
記事番号14100へのコメント

こんばんは。

感想を……と思っている間に、さくさくと……。
書かれるペースがお早くて凄いです。そして、すんなりとまとまるのが
羨ましいです。←現在、複数のネタが頭で蠢いて形なってない奴。

ラダマンティスさん、若りし頃……。すでにツルハシ装備なんですね。
ド○えもんのごとく、謎のポケットをお持ちなのでしょうか。
アイアコスさんとミーノスさん、なかなか良い味出しておられます。
公爵家の一族の中では比較的、マシな方々……なのでしょうね。

行方不明事件と桜の木。桜が絡んでいるとして、どうなっているのかなと
思っていましたら……ある意味不幸なヴァンパイアさんの仕業……。
そんな風に生まれたのは、本人の責任ではない。けれど野放しにてこのまま
好き勝手させるわけにもいかない。しかも何か見境無しですし。
かなり哀れだとは思うけれど、自分が行ったことにリアクションが返ってくるのは、
当然のことで、その結果には文句は言えないんですよね。どんな生き物にも。
補食される側にも補食されずに逃げる権利、反撃の権利はあるのですから。
凄く哀れだなあとは思いますし、複雑な気分ですけれど。
願わくば、このヴァンパイアの彼が、どんな生き物になるとしても、
今度は奇形などではない形で生まれることを祈ります。

桜の木の精だった桜花さん。
彼女(?)にとっては、本当に降って湧いた災難でしょう。
被害者を必死で守りながら、助けてくれる人、それだけの力を持つ人を
探していたのでしょうね。
やっと、安心して花を咲かせることができて、良かったです。

>「はい、ごくろうさん。
>今日はもう戻って、ゆっくり休んで良いよ」
>「はっ、ありがとうございます。
>・・・・・・・・・・・・・・・・で、質問なんですが」
>「ん?
>何かな」
>「何で自分たち新入りだけで、行かせたんですか?」
>「ああ、そのことか。
>いやホントはね、最低でもベテラン騎士が一人、一緒に行かなきゃいけないんだけどねー。
>みんな嫌がちゃって、『あいつらと行くと寿命が縮みそうだ』とかなんとか言っちゃってさー。
>それに急ぎの任務だったから、君らだけで行ってもらったんだ。
>別に問題はなかったみたいだし。
>ま、結果オーライって事で、良いんじゃない」
>そう言って、隊長はからからと笑っていた。

最高です隊長さん……ハゼの干物作って商品化していそうな(笑)方ですね。
台詞部分、大○隆○介さんの声で脳裏に響きました。

……ふと、この隊長さんとラダマンティスさんとアイアコスさんとミーノスさんなら、
あの恐竜モドキを乗り回しそうだと思ってしまいました(爆)

面白く読ませていただきました。
形としてはホラーテイストなのに、気にならないのはキャラの生命力の強さ
なのでしょうね。
また、この三人(何故でしょう?「三匹が斬る!」などというフレーズが
浮かんできます)のお話を読ませていただく機会があるといいな、と思っています。
それでは、取り留めのないコメントになりましたが、この辺で失礼いたします。

トップに戻る
14114Re:桜の花の満開の木の中キツネノテブクロ 2003/4/28 12:07:50
記事番号14104へのコメント


>こんばんは。
>
>感想を……と思っている間に、さくさくと……。
>書かれるペースがお早くて凄いです。そして、すんなりとまとまるのが
>羨ましいです。←現在、複数のネタが頭で蠢いて形なってない奴。

こんにちは、キツネノテブクロです。

勢いに乗ってるときは、それなりに早いんですが・・・・停まるととことん遅くなります(汗)
私も今、複数のネタが頭の中にありますが、なかなか形になりません。

>ラダマンティスさん、若りし頃……。すでにツルハシ装備なんですね。
>ド○えもんのごとく、謎のポケットをお持ちなのでしょうか。
>アイアコスさんとミーノスさん、なかなか良い味出しておられます。
>公爵家の一族の中では比較的、マシな方々……なのでしょうね。

ラダ氏、この頃からツルハシ標準装備・・・・・ホントにどっから出してるのか、かなり謎(まて)

ミーノスとアイアコスの兄弟は、あの一族の中では、能力的に見てマシなと言うか優秀ですが、世間一般的に見ると、性格がちょっと問題児(笑)

>行方不明事件と桜の木。桜が絡んでいるとして、どうなっているのかなと
>思っていましたら……ある意味不幸なヴァンパイアさんの仕業……。
>そんな風に生まれたのは、本人の責任ではない。けれど野放しにてこのまま
>好き勝手させるわけにもいかない。しかも何か見境無しですし。
>かなり哀れだとは思うけれど、自分が行ったことにリアクションが返ってくるのは、
>当然のことで、その結果には文句は言えないんですよね。どんな生き物にも。
>補食される側にも補食されずに逃げる権利、反撃の権利はあるのですから。
>凄く哀れだなあとは思いますし、複雑な気分ですけれど。
>願わくば、このヴァンパイアの彼が、どんな生き物になるとしても、
>今度は奇形などではない形で生まれることを祈ります。

書き終わって、改めて読み直すと、あのヴァンパイアは結構哀れな存在でした。
何かに寄生して、そうやって生きていく生物自体は、珍しくはないでしょうが、糧となるべきものが、人の血だったのが、不幸でした。
哀れな存在だけに、結構複雑な気分になります。

>桜の木の精だった桜花さん。
>彼女(?)にとっては、本当に降って湧いた災難でしょう。
>被害者を必死で守りながら、助けてくれる人、それだけの力を持つ人を
>探していたのでしょうね。
>やっと、安心して花を咲かせることができて、良かったです。

桜花も大変でしたね。
異質なものに寄生され、相当苦しかったんじゃあないかと思います。
それに、桜花は町の人たちが好きだったんでしょう。
桜を大好きな町の人たちが。

>>「はい、ごくろうさん。
>>今日はもう戻って、ゆっくり休んで良いよ」
>>「はっ、ありがとうございます。
>>・・・・・・・・・・・・・・・・で、質問なんですが」
>>「ん?
>>何かな」
>>「何で自分たち新入りだけで、行かせたんですか?」
>>「ああ、そのことか。
>>いやホントはね、最低でもベテラン騎士が一人、一緒に行かなきゃいけないんだけどねー。
>>みんな嫌がちゃって、『あいつらと行くと寿命が縮みそうだ』とかなんとか言っちゃってさー。
>>それに急ぎの任務だったから、君らだけで行ってもらったんだ。
>>別に問題はなかったみたいだし。
>>ま、結果オーライって事で、良いんじゃない」
>>そう言って、隊長はからからと笑っていた。
>
>最高です隊長さん……ハゼの干物作って商品化していそうな(笑)方ですね。
>台詞部分、大○隆○介さんの声で脳裏に響きました。

何時か言わせたいですね「みんなで幸せになろうよ」って(笑)

>……ふと、この隊長さんとラダマンティスさんとアイアコスさんとミーノスさんなら、
>あの恐竜モドキを乗り回しそうだと思ってしまいました(爆)

乗り回すでしょう、この方たちなら(笑)

>面白く読ませていただきました。
>形としてはホラーテイストなのに、気にならないのはキャラの生命力の強さ
>なのでしょうね。

何処となくホラーな感じになってなすが、登場人物たちが余りにハチャメチャなためでしょうか(笑)

>また、この三人(何故でしょう?「三匹が斬る!」などというフレーズが
>浮かんできます)のお話を読ませていただく機会があるといいな、と思っています。

あの三人は、そんなかっこいいものじゃないですよ。
どちらかと言えば、「歩く破壊神」・・・・ですかね・・・・

>それでは、取り留めのないコメントになりましたが、この辺で失礼いたします。

感想ありがとうございました。

トップに戻る
14105完結おめでとうございます。 猫楽者 E-mail 2003/4/26 23:27:39
記事番号14100へのコメント

こんばんは、キツネノテブクロさん。
お元気ですか。猫楽者です。

『――硝子――黄泉の三賢者』の完結、おめでとうございます。
青春時代、その真っ最中の青年騎士ラダマンティスさんたちが、最初に派遣された事件は
多くの方が犠牲となってしまった、大変な事件でしたね。
どうなるのだろう、と毎回ドキドキしながら、とても楽しく読ませて頂きました。

うちのPC、どうにか動いているようです(汗)
ご心配、ありがとうございました。

>ずがあぁぁっ!!
>
>一斉にラダマンティス達に襲いかかってくる。
>「どわっ!?」
>足下からの突き上げる根の攻撃に、間一髪避けるアイアコス。
>ミーノスのほうも同じようなものだ。
>上下左右前後、そこらじゅうからの根の攻撃に、剣で切り落としたり避けたりと、一箇所に落着いていられない。

さ・・・流石は、闇の貴族とか名乗っておられるヴァンパイアさん(汗)
大木の根を自由に操り、攻撃するとは、やりますね。
桜の樹の中には、まだ助かるかもしれない方々が居ますから
桜の樹ごと、吹き飛ばしちゃうような攻撃も出来ないのですね。

>そんな中、オウカはゆっくりと根の中心に歩いていく。
>襲いくる根も、彼女には当たらない。
>そして、ヴァンパイアの裏側に廻りこむと、そっと木に触れる。
>「・・・・辛かったね・・・・助けてあげる・・・・・」
>そう言うと、オウカの体が淡い光に包まれる。
>やがてその光は桜の木に吸い込まれ、木その物が淡く光りだす。

襲い来る木の根が、まるでオウカさんを傷付けたくない、と思っているように
感じました。淡く光輝くオウカさんが、桜の樹の中に入っていくシーン。
とても神秘的で美しい場面ですね。

>・・・ずるり・・・・
>
>淡い光には吐き出されるように、ヴァンパイアが地に落ちる。
>「くっ!」
>何とか上体を起こしたヴァンパイアは、ラダマンティス達の方を睨み付ける。
>だがその姿は・・・・ヴァンパイは、上半身しか持っていなかった。
>腰からは内臓がはみ出している。
>その姿に、ミーノスとアイアコスは眉を顰める。

上半身しか無い(汗)
腰から・・・・・・その・・・いろんなものが・・・は・・・はみ出している(滝汗)
すいません・・・・・想像すると・・・・かなり怖いような気が(滝冷汗)
眉を顰めただけのミーノスさんとアイアコスさん、豪胆な方ですね。

>「お前はヴァンパイアの・・・・出来損ないだ・・・・そして、ヴァンパイア特有の不死性も無い・・・・ここで終わりだ」
>何時の間に握ったのか、ラダマンティスの手には白い輝きを放つ剣。
>「滅びろ」
>その言葉と共に、剣をヴァンパイアの胸へと突き立つ。
>
>あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・・・
>
>声とも呼べぬ悲鳴をあげ、ヴァンパイアは塵となって消えていった。

文字通り、町の人たちの生血を呑んでいたヴァンパイヤさんの最後ですね。
魔力を封じられ、同化していた桜からも切り離されたヴァンパイヤさんは
一撃。ラダマンティスさんの、ただ一撃で滅んで逝ったのですね。

>あの後、地上に戻ると大変な騒ぎになっていた。
>急に桜が光に包まれたかと思ったら、赤い花がすべて散り、白い花を咲かせ始めたのだ。
>そして、枯れていた花の中にはまた花を咲かせた物もあったらしい。
>そこへ、行方不明になっていた人の半数は戻ってきたのだ。

戻って来ることが出来なかった方々、ご冥福をお祈りします。
半数の方々がご無事で、本当に良かったです。

>町の人たちは、ラダマンティス達に、口々に感謝の言葉を投げかけてきた。
>騎士のブラウンが町の人たちに、ラダマンティス達のことを話したらしい。その時ラダマンティスたちがブラウンに話したことも、一緒に話していたようだった。

ブラウンさん。良い方ですね。
町の方々に、なにも隠さず全てお話したのですね。

>「彼女はあの桜のドリアード(木の精)だ。
>思った以上に、死人が少なかったのも、彼女が頑張って奴の力を抑えてたからの様だ」
>「じゃあ何で、あの寺院にいたの?」
>「恐らく、奴に弾き出されたんだろ。
>邪魔をさせないように」

オウカさんは、『桜のドリアード(木の精)』さんだったのですね。
町の方は桜の樹を、とても大切にしていたのですね。
そして桜の樹も町の方々のことを、大切に思っている。
ステキな町ですね。

>ラダマンティスの言に従って、図書館で調べたヴァンパイアの記述。
>ごく稀に生まれてくる、ヴァンパイアの奇形児。
>ヴァンパイアと人間の間に生まれるダンピール、その血が人間の中で薄まっていき、やがてその血は隔世遺伝していく。
>そして、隔世遺伝で生まれたヴァンパイアは、不完全な形で生まれる、それが今回のような、ヴァンパイア。
>奇形のヴァンパイアは、何かに寄生することで、命を永らえていく・・・・その奇形のヴァンパイアたちが最初に寄生するのが、母親や父親といった身近な人間だ。
>もっとも、最初の十年ほどで宿主の寿命は尽きてしまうので、その間にもっと強い生命力をもつ宿主を探す。
>
>
>「てっきりヴァンパイアってのは、噛まれてなるか、親同士がヴァンパイアかだとばっか、思ってたけどよ・・・・」
>「アイアコス、あのヴァンパイアのこと可哀想だと思った?」
>アイアコスの言葉に、ミーノスはそう問い掛ける。
>「・・・いや・・・可哀想とかは思わねえけど・・・」
>
>――ただ、複雑な気持ちなんだよな・・・・

桜と同化して、町の人から血を吸い取っていた。
犠牲となってしまった方々のことを思うと、許せないのですが
“何とか生きることが出来た”、とのラダマンティスさんの御言葉。
そして、あのヴァンパイアさんは、生まれたのだから1日でも長く生きようとしたのでしょうか。
好きでダンピールに、奇形に生まれたのではないのですし・・・・・。
ヴァンパイアが、人間に助けを求めるわけには行かないでしょうけど
同属のヴァンパイアに助けを求めたら・・・・どうにかなったのでしょうか。

>「で、以上報告終わりです」
>王都に戻って隊長の下に真っ直ぐ向かった三人は、報告を済ませる。
>「はい、ごくろうさん。
>今日はもう戻って、ゆっくり休んで良いよ」
>「はっ、ありがとうございます。
>・・・・・・・・・・・・・・・・で、質問なんですが」
>「ん?
>何かな」
>「何で自分たち新入りだけで、行かせたんですか?」
>「ああ、そのことか。
>いやホントはね、最低でもベテラン騎士が一人、一緒に行かなきゃいけないんだけどねー。
>みんな嫌がちゃって、『あいつらと行くと寿命が縮みそうだ』とかなんとか言っちゃってさー。
>それに急ぎの任務だったから、君らだけで行ってもらったんだ。
>別に問題はなかったみたいだし。
>ま、結果オーライって事で、良いんじゃない」
>そう言って、隊長はからからと笑っていた。
>
>この時三人が、軽い頭痛を感じたのは、無理も無かったかもしれない。

ベテラン騎士の方々・・・・・あの・・・・人を見る眼・・・ありますね・・・・いっいえ(汗)
じゃなくて・・・・きっとラダマンティスさんたちの実力を考えて
まかせても大丈夫、と思ったのではないでしょうか(汗汗)

>終わった。
>
>L:えらい不幸なバンパイアね。
>
>まあ、存在自体がかなり不幸になっちゃいましたから。
>あ、ヴァンパイアの奇形というのは、私が勝手に作ったオリジナルな設定です。

オリジナルの設定だったのですね。
キツネノテブクロさんの設定は、とても魅力的ですね。
自分、設定・・・・ほとんど作れない(泣)・・・ので羨ましいです〜。

町の方々を次々と、その手にかけた・・・・・憎むべき存在なのですが・・・・。
なぜか・・・・・・・・・すいません・・・・・うまく言えないのですが・・・・
とても切なく・・・・・感じました。

>L:それにしてもこの隊長・・・・結構、いい性格してるわね;;
>
>いや、だってこの三人の上司だし(笑)
>なんか、どこかの警部補のような・・・・

本当におおらか・・・・と言いますか(笑)
いい性格の方ですね〜。
どこかの警部補・・・・古●任三郎さん?でしょうか(笑)

>L:ま、それはそれとして。
>あたしが主役の話・・・・
>
>書けません。
>
>L:・・・・・
>
>私ごときがL様の話なんて、書けるわけ無いじゃ無いですか。
>身の程知らずになりたくありませんよ。(下手な話を書こうものなら・・・どんな目にあわされるか・・・・)

キツネノテブクロさんのお書きになる♪エル様が主役♪のお話♪
あああああああ、ぜひぜひ読んでみたいです〜。
もしお書きになるのでしたら、読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております〜。

>L:ふーん・・・・
>
>(なんか怖いなあ;;)
>じゃあ、この辺で。
>
>L:読んで下さった方、ありがとうね。

お疲れさまでした。
とても楽しく読ませて頂きました。
そして最終回の切ない部分、いろいろと考えながら読ませて頂きました。
ラダマンティスさん。アイアコスさん。ミーノスさんが騎士として
初めての事件は、大変な、そして切ない事件でしたね。

世間様では、もうゴールデンウイークへと突入した方もいるようですね。
暖かくなったと思うと、急に肌寒くなったりしますので
お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

トップに戻る
14115Re:完結おめでとうございます。 キツネノテブクロ 2003/4/28 12:38:32
記事番号14105へのコメント


>こんばんは、キツネノテブクロさん。
>お元気ですか。猫楽者です。
>
>『――硝子――黄泉の三賢者』の完結、おめでとうございます。
>青春時代、その真っ最中の青年騎士ラダマンティスさんたちが、最初に派遣された事件は
>多くの方が犠牲となってしまった、大変な事件でしたね。
>どうなるのだろう、と毎回ドキドキしながら、とても楽しく読ませて頂きました。
>
>うちのPC、どうにか動いているようです(汗)
>ご心配、ありがとうございました。

こんにちは、キツネノテブクロです。

ラダ氏たちの最初の任務は、なんとも大変なものでした。
何気にスピード解決してますけど(^^;

>>ずがあぁぁっ!!
>>
>>一斉にラダマンティス達に襲いかかってくる。
>>「どわっ!?」
>>足下からの突き上げる根の攻撃に、間一髪避けるアイアコス。
>>ミーノスのほうも同じようなものだ。
>>上下左右前後、そこらじゅうからの根の攻撃に、剣で切り落としたり避けたりと、一箇所に落着いていられない。
>
>さ・・・流石は、闇の貴族とか名乗っておられるヴァンパイアさん(汗)
>大木の根を自由に操り、攻撃するとは、やりますね。
>桜の樹の中には、まだ助かるかもしれない方々が居ますから
>桜の樹ごと、吹き飛ばしちゃうような攻撃も出来ないのですね。

あのヴァンパイア、桜と同化してるのでこんな芸当も出来ます。
ラダ氏なら、桜の木ごと吹き飛ばすのは簡単なんです。
でも、それをやると、助かるはずの人も死んでしまいます、難しい所です。

>>そんな中、オウカはゆっくりと根の中心に歩いていく。
>>襲いくる根も、彼女には当たらない。
>>そして、ヴァンパイアの裏側に廻りこむと、そっと木に触れる。
>>「・・・・辛かったね・・・・助けてあげる・・・・・」
>>そう言うと、オウカの体が淡い光に包まれる。
>>やがてその光は桜の木に吸い込まれ、木その物が淡く光りだす。
>
>襲い来る木の根が、まるでオウカさんを傷付けたくない、と思っているように
>感じました。淡く光輝くオウカさんが、桜の樹の中に入っていくシーン。
>とても神秘的で美しい場面ですね。

ありがとうございます。
でも、このシーン、女の子だから綺麗なのであって、男の・・・・それもおっさんとかだったらさすがに不気味です(汗)

>>・・・ずるり・・・・
>>
>>淡い光には吐き出されるように、ヴァンパイアが地に落ちる。
>>「くっ!」
>>何とか上体を起こしたヴァンパイアは、ラダマンティス達の方を睨み付ける。
>>だがその姿は・・・・ヴァンパイは、上半身しか持っていなかった。
>>腰からは内臓がはみ出している。
>>その姿に、ミーノスとアイアコスは眉を顰める。
>
>上半身しか無い(汗)
>腰から・・・・・・その・・・いろんなものが・・・は・・・はみ出している(滝汗)
>すいません・・・・・想像すると・・・・かなり怖いような気が(滝冷汗)
>眉を顰めただけのミーノスさんとアイアコスさん、豪胆な方ですね。

このシーン、思いっきり想像しながら書いてたら、つい自分の眉も顰めてしまいました。
割とグロイシーンかも;;

>>「お前はヴァンパイアの・・・・出来損ないだ・・・・そして、ヴァンパイア特有の不死性も無い・・・・ここで終わりだ」
>>何時の間に握ったのか、ラダマンティスの手には白い輝きを放つ剣。
>>「滅びろ」
>>その言葉と共に、剣をヴァンパイアの胸へと突き立つ。
>>
>>あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・・・
>>
>>声とも呼べぬ悲鳴をあげ、ヴァンパイアは塵となって消えていった。
>
>文字通り、町の人たちの生血を呑んでいたヴァンパイヤさんの最後ですね。
>魔力を封じられ、同化していた桜からも切り離されたヴァンパイヤさんは
>一撃。ラダマンティスさんの、ただ一撃で滅んで逝ったのですね。

不完全だからこそ、あっさりと滅んでしまってます。

>>あの後、地上に戻ると大変な騒ぎになっていた。
>>急に桜が光に包まれたかと思ったら、赤い花がすべて散り、白い花を咲かせ始めたのだ。
>>そして、枯れていた花の中にはまた花を咲かせた物もあったらしい。
>>そこへ、行方不明になっていた人の半数は戻ってきたのだ。
>
>戻って来ることが出来なかった方々、ご冥福をお祈りします。
>半数の方々がご無事で、本当に良かったです。

助からなかった人々のことを思えば、余り浮かれているわけには行かないのでしょうが・・・・

>>町の人たちは、ラダマンティス達に、口々に感謝の言葉を投げかけてきた。
>>騎士のブラウンが町の人たちに、ラダマンティス達のことを話したらしい。その時ラダマンティスたちがブラウンに話したことも、一緒に話していたようだった。
>
>ブラウンさん。良い方ですね。
>町の方々に、なにも隠さず全てお話したのですね。

彼なりの償いなのでしょう。
その結果批難されても、そのすべてを受け止める気でしょう。

>>「彼女はあの桜のドリアード(木の精)だ。
>>思った以上に、死人が少なかったのも、彼女が頑張って奴の力を抑えてたからの様だ」
>>「じゃあ何で、あの寺院にいたの?」
>>「恐らく、奴に弾き出されたんだろ。
>>邪魔をさせないように」
>
>オウカさんは、『桜のドリアード(木の精)』さんだったのですね。
>町の方は桜の樹を、とても大切にしていたのですね。
>そして桜の樹も町の方々のことを、大切に思っている。
>ステキな町ですね。

良い町です。
花を愛して大事にしています、そんな町だから、彼女も人々を守ったんでしょう。

>>ラダマンティスの言に従って、図書館で調べたヴァンパイアの記述。
>>ごく稀に生まれてくる、ヴァンパイアの奇形児。
>>ヴァンパイアと人間の間に生まれるダンピール、その血が人間の中で薄まっていき、やがてその血は隔世遺伝していく。
>>そして、隔世遺伝で生まれたヴァンパイアは、不完全な形で生まれる、それが今回のような、ヴァンパイア。
>>奇形のヴァンパイアは、何かに寄生することで、命を永らえていく・・・・その奇形のヴァンパイアたちが最初に寄生するのが、母親や父親といった身近な人間だ。
>>もっとも、最初の十年ほどで宿主の寿命は尽きてしまうので、その間にもっと強い生命力をもつ宿主を探す。
>>
>>
>>「てっきりヴァンパイアってのは、噛まれてなるか、親同士がヴァンパイアかだとばっか、思ってたけどよ・・・・」
>>「アイアコス、あのヴァンパイアのこと可哀想だと思った?」
>>アイアコスの言葉に、ミーノスはそう問い掛ける。
>>「・・・いや・・・可哀想とかは思わねえけど・・・」
>>
>>――ただ、複雑な気持ちなんだよな・・・・
>
>桜と同化して、町の人から血を吸い取っていた。
>犠牲となってしまった方々のことを思うと、許せないのですが
>“何とか生きることが出来た”、とのラダマンティスさんの御言葉。
>そして、あのヴァンパイアさんは、生まれたのだから1日でも長く生きようとしたのでしょうか。
>好きでダンピールに、奇形に生まれたのではないのですし・・・・・。
>ヴァンパイアが、人間に助けを求めるわけには行かないでしょうけど
>同属のヴァンパイアに助けを求めたら・・・・どうにかなったのでしょうか。

望んでそういう風に、生まれてきたわけでは無いのですが・・・・
人間に助けを求めても、研究材料か、もしくはその場で滅ぼされるか。
他のヴァンパイアなら・・・・恐らく、滅ぼされるか、眷族(奴隷ともいえる)にされるかなのでは・・・・

>>「で、以上報告終わりです」
>>王都に戻って隊長の下に真っ直ぐ向かった三人は、報告を済ませる。
>>「はい、ごくろうさん。
>>今日はもう戻って、ゆっくり休んで良いよ」
>>「はっ、ありがとうございます。
>>・・・・・・・・・・・・・・・・で、質問なんですが」
>>「ん?
>>何かな」
>>「何で自分たち新入りだけで、行かせたんですか?」
>>「ああ、そのことか。
>>いやホントはね、最低でもベテラン騎士が一人、一緒に行かなきゃいけないんだけどねー。
>>みんな嫌がちゃって、『あいつらと行くと寿命が縮みそうだ』とかなんとか言っちゃってさー。
>>それに急ぎの任務だったから、君らだけで行ってもらったんだ。
>>別に問題はなかったみたいだし。
>>ま、結果オーライって事で、良いんじゃない」
>>そう言って、隊長はからからと笑っていた。
>>
>>この時三人が、軽い頭痛を感じたのは、無理も無かったかもしれない。
>
>ベテラン騎士の方々・・・・・あの・・・・人を見る眼・・・ありますね・・・・いっいえ(汗)
>じゃなくて・・・・きっとラダマンティスさんたちの実力を考えて
>まかせても大丈夫、と思ったのではないでしょうか(汗汗)

大丈夫だと思ったから、任せたんでしょう、多分(汗)

>>終わった。
>>
>>L:えらい不幸なバンパイアね。
>>
>>まあ、存在自体がかなり不幸になっちゃいましたから。
>>あ、ヴァンパイアの奇形というのは、私が勝手に作ったオリジナルな設定です。
>
>オリジナルの設定だったのですね。
>キツネノテブクロさんの設定は、とても魅力的ですね。
>自分、設定・・・・ほとんど作れない(泣)・・・ので羨ましいです〜。

かなりの設定魔なのもので(汗)
話し考えるより、設定考えてる方が多いかもしれないです(汗)

>町の方々を次々と、その手にかけた・・・・・憎むべき存在なのですが・・・・。
>なぜか・・・・・・・・・すいません・・・・・うまく言えないのですが・・・・
>とても切なく・・・・・感じました。

奇形のヴァンパイア、結構複雑なキャラになってしまいましたね・・・・。

>>L:それにしてもこの隊長・・・・結構、いい性格してるわね;;
>>
>>いや、だってこの三人の上司だし(笑)
>>なんか、どこかの警部補のような・・・・
>
>本当におおらか・・・・と言いますか(笑)
>いい性格の方ですね〜。
>どこかの警部補・・・・古●任三郎さん?でしょうか(笑)

古●任三郎さんじゃあ無いんです。
東京湾の埋立地で、食糧確保の為にハゼ釣ったり、トマト畑があったり、鶏が居たりするような所に、勤務してる隊長さんです。
ってか、ほんとに警察の施設なのか、あそこは?(汗)

>>L:ま、それはそれとして。
>>あたしが主役の話・・・・
>>
>>書けません。
>>
>>L:・・・・・
>>
>>私ごときがL様の話なんて、書けるわけ無いじゃ無いですか。
>>身の程知らずになりたくありませんよ。(下手な話を書こうものなら・・・どんな目にあわされるか・・・・)
>
>キツネノテブクロさんのお書きになる♪エル様が主役♪のお話♪
>あああああああ、ぜひぜひ読んでみたいです〜。
>もしお書きになるのでしたら、読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております〜。

L:って、言われてるわよ。
あたしが主役の話、書いてね♪

あうううううううう・・・・
無理ですよ(TT)

>>L:ふーん・・・・
>>
>>(なんか怖いなあ;;)
>>じゃあ、この辺で。
>>
>>L:読んで下さった方、ありがとうね。
>
>お疲れさまでした。
>とても楽しく読ませて頂きました。
>そして最終回の切ない部分、いろいろと考えながら読ませて頂きました。
>ラダマンティスさん。アイアコスさん。ミーノスさんが騎士として
>初めての事件は、大変な、そして切ない事件でしたね。

これから先も、こういった事件に遭遇しないとは限らないでしょう。
彼らも、この事件は複雑な思いが残ったかもしれませんね。

>世間様では、もうゴールデンウイークへと突入した方もいるようですね。
>暖かくなったと思うと、急に肌寒くなったりしますので
>お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。
>

感想ありがとうございました。