◆−夕方街道−架翠はやく (2003/5/17 20:48:58) No.14244 ┗Re:夕方街道−無限 劉人 (2003/5/17 21:50:32) No.14246
14244 | 夕方街道 | 架翠はやく | 2003/5/17 20:48:58 |
最初に書いておきます。 これはゼロゼルなので、それが嫌なお方はブラウザバックでお帰りくださいな。 といってもさわりも何もナイのですが……。 そして題名の意味無しさに地雷を踏みたい。 さて書き終わったら逃げる勢いで(何) ●――――――――● 時は夕刻。 陽は傾いて木々は長い影を大地に落とす。 街道を行く旅人は心なしか早足になり、暗くなる前に次の街へと急ぐ。 ぴたりと足が止まる。 「で」 「で?」 「何でお前がいるんだ」 肩越しに振り返って、ゼルガディスはため息をはき出した。 その疲れ切った視線の先ではゼロスがひょうひょうとした笑顔で立っている。 話しかけられて嬉しいのか、嬉々として口を開く。 「やだなぁ、言っちゃっていいで」 「言うなもういい」 一蹴する。 最後まで言わせてもらえなかったのが不満なのか、ゼロスがむぅと唸った。 言い放つなり、そんな事どうでもいいといった勢いでゼルガディスは歩を進める。不機嫌そうだった顔を前に向け、いつもの無表情をつくりあげる。 コツコツと渇いた靴音が響く。 辺りに旅人は見あたらない。 もう太陽も隠れる。夜が近いのだ。 「つれないですねぇ」 空間を渡り、目の前にふわりと着地する。 前に立たれて顔を歪める。足が自然と止まるのは避けられない。 「それに不愛想ですね」 にこにことした笑顔が癪に触る。 「……ほっとけ」 言い放ち、横を抜けようと歩き出す。 「まあ、そんなに急がないでください」 「…………」 左の二の腕を掴まれ、むっとした視線のまま睨み付ける。 吹いた風に、しゃらしゃらと髪が揺れた。憎ましい針金の髪が。 近いけれどどこか遠い過去の断片が頭を横切り、無意識に俯きがちになる。 響く、脳天気な声。 「髪、キレイですよねー」 ……は? 脱力したような、呆れたような表情で顔をあげる。 にこにこ顔のゼロスが見えた。 「針金なのに柔らかいんですよね」 銀色の髪をすくい上げる。 手はゼロスの口元に引き寄せられて、髪が唇に触れる。 …………。 一気に、体温が上昇する。 ばしりと二の腕を掴んでいた手を弾いて、早足に歩き出す。 無意識に顔を片手で覆っていた。 「あ、置いていかないでくださいよ」 駆けてくる足音が聞こえる。 腐っても魔族なのだから空間でも渡ればいいものを。 「くるな!」 無駄と知りながら叫ぶ。 歩幅が大きくなった。 「え、怒りました?」 心配そうな口調だが、追いかけてくる気配は消えない。 「……ッ」 勝手に上昇しつづける体温を叱咤し、早口に魔法を唱える。 風の結界が、宙に身体を浮き上げた。コントロールのまま、風を切り分けて前方へ疾りだす。 ちらりと後ろを見ればやられたと言わんばかりのゼロス。 「……俺が、知るか」 数分後結界上方からのし掛かられ、無理矢理着地させられるのは後談の事。 ●――――――――● 何、ゼルやん乙女!? つーか何書きたかったの!? え、謎?(― ―;; 嫌だダメだ、鈍いゼルやんが書きたいーーーーーーー!!(ダッシュで逃走) |
14246 | Re:夕方街道 | 無限 劉人 | 2003/5/17 21:50:32 |
記事番号14244へのコメント はやくさんの小説(SSだったらごめんなさい)だぁーっ! スゴクウレシイぞっ! >これはゼロゼルなので、それが嫌なお方はブラウザバックでお帰りくださいな。 帰りませんvむしろGO。 > 左の二の腕を掴まれ、むっとした視線のまま睨み付ける。 にゅ。 > 吹いた風に、しゃらしゃらと髪が揺れた。憎ましい針金の髪が。 > 近いけれどどこか遠い過去の断片が頭を横切り、無意識に俯きがちになる。 ああーーーーーっ!ゼルいぢめたあの極悪魔王に鉄槌下すーっ! (返り討ちv) > 響く、脳天気な声。 ゼロスだもんv >「髪、キレイですよねー」 > > ……は? > 脱力したような、呆れたような表情で顔をあげる。 > にこにこ顔のゼロスが見えた。 本当に綺麗。勿体無い。 >「針金なのに柔らかいんですよね」 > > 銀色の髪をすくい上げる。 > 手はゼロスの口元に引き寄せられて、髪が唇に触れる。 そこが良いトコ。でもテーブルに刺さるぞ、っと・・・ > 勝手に上昇しつづける体温を叱咤し、早口に魔法を唱える。 > 風の結界が、宙に身体を浮き上げた。コントロールのまま、風を切り分けて前方へ疾りだす。 乙女だ・・・。素敵v 続きとかあったら読ませていただきます! |