◆−フィリアの愛とヴァルのメッセージ(ギャグに挑戦)−オロシ・ハイドラント (2003/5/18 14:04:09) No.14248
 ┣ヴァル……(笑)−エモーション (2003/5/18 21:25:53) No.14258
 ┃┗Re:おバカ話だけど私の方がバカ−オロシ・ハイドラント (2003/5/19 16:14:40) No.14262
 ┗Re:ヴァルガーヴさん・・・−雫 (2003/5/22 19:49:37) No.14288
  ┗Re:ヴァルガーヴさん・・・−オロシ・ハイドラント (2003/5/22 21:23:42) No.14292


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14248フィリアの愛とヴァルのメッセージ(ギャグに挑戦)オロシ・ハイドラント URL2003/5/18 14:04:09


 ――神は戦うものに光を与え 
               怠るものには闇を与える――
 引用(嘘):「はじめてのしんがく・かりゅうおうへん」




 物語は火竜王の神殿の一室より始まる。
「えっと……」
 純白の大地を見下ろす黒き爪は、急降下を躊躇い、空を切るのみ。
 思考は紙の色と同じとなって、頭に綴られた文章は現実には出でぬ。
「えっと、えっと、どうすれば……」
 再び、知恵を絞ってみる。
 筆を置いて、腕を組んだ。
 唸りを上げて言葉を捻り出す。
 だが、その瞬間、
「あ、ああっ」
 思考の隙間に眩い閃光。そして見えたのは『あの人』の微笑み。
 紅く染め上げられる顔。至福の感情に身を捩った。
「ああっ……あっ……」
 病的なほどに妄想が広がり、声が空間に響き渡った。
 『あの人』の力強い腕が伸びてくる。そしてそれが……
「……何してるんだ?」
 だが、叫ぶフィリアの元に、突如、寝起き顔のヴァルが姿を見せた。

「なるほどな」
 事態を知らされ納得したヴァル。
「……あんたが、そんなもん書くとはな」
 だが含んだ笑みを確かに見せた。
 そして、恥らしさに燃え上がったフィリアへ腕を伸ばし、
「きゃっ」
 悲鳴を無視し、押し倒した。
 熱い吐息が伝わる。
「……そんな回りくどいことしねえでも、な」
 悪辣な笑みを湛え、脅えるフィリアに唇を寄せていくヴァル。
「なあ……フィリア」
 だが接近の限界に達し、フィリアは気合をため、細い腕にてヴァルの頬を一閃した。
 顔を弾かれ驚いた瞬間、どこよりか現れたモーニングスターが続けて襲う。
 悲鳴を上げる間も許されず、ヴァルは天井へと吹き飛ばされた。

「全く。……俺じゃねえならそう言えよ」
「勘違いする方が悪いです」
 場には荒波。
 だがヴァルはそれを取り払おうと、
「ところで……書くんだろ。ラヴレター」
 笑みを浮かべてそう言った。
 フィリアはしばし俯いた後、観念したかのように首を下ろした。

「まず基本はな、どれだけ相手をその文章に引き込めるかだ。分かるか?」
 フィリアは小さく頷く。溜息が、微かに見えた。
「俺が言う通りに書いてみろ。分かったか」
 言われてフィリアは、手を空に走らせる。蛇行して、蛇行し続け、ようやく筆を掴む。
 ヴァルの眼差しに脅えつつ、意味もなく時間を稼いだ。
 だが時はついに満ちて、
「愛の天使が私とあなたを巡り合わせた日」
 そして、それは始まった。
 フィリアはその言葉に貫かれたが、寒気を堪え紙面に記す。
「あなたの眼差しの中に泉の精を見たのです」
 さらに言葉を逃さず写した。
「燃え盛る愛の矢は私の胸を貫いて」
 平気でそんな言葉を口にするヴァルを、賞賛しつつも蔑んだ。
「その傷はすでに癒えることはありません」
 だが、
「私の救いとなるのは、私の女神」
「ちょっと!!」
 その言葉が入ると同時に、フィリアは叫びを上げていた。
「どういうことです? その女神っていうのは!?」
 するとヴァルは、言葉の嵐など構わずに、
「悪かった。やり直そう」

「あなたは幾万の神を従えたお方」
 フィリアの憤慨は止んでおらぬ。だがそれでも従った。
「あなたの美貌は、怨嗟と羨望から生まれたものでしょう」
 新しい紙に、筆は巧妙な文字を描いていく。
「そして私は魅了されたのです」
 フィリアに安心感は見られたが、
「戦いの女神たる」
「だから何で女神なんですか?!」
 そして再び出でたその言葉に、鋭く切り込む。
「……どういうことだ?」
「なんで、男性相手に女神という言葉を使うのですか?」
「男なのか?」
 さも、不思議げに訊いたヴァル。
「当然です」
 すでに怒りなど過ぎ去り、呆れが待っていた。

「なるほどな」
 相手の名前を聞き忘れていたことを知ったヴァルには光明が見えた。
 疲労の枷に繋ぎ止められたかのように、フィリアは重く項垂れていた。
「俺が代筆してやるよ」
 だが、ヴァルの自信に満ちた声に、不安を残しながらも確かに安堵を浮かべた。



 数日後、エルメキアの一件の住宅にそれは届かれた。
『ガウリイ=ガブリエフへ
     俺はお前が好きだ  ヴァル』
「何だこりゃ」
 ガウリイはその手紙をしばし見詰めた後に、破り捨てた。


◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆


後書
 こんばんはラントです。
 思いつきで書いてみました。浮かんだネタで三回ほど爆笑したのですが、それが巧く文章で伝えられているかどうか心配。
 にしても、同じフィリアものの、シリアスな「神の理 火の奇跡」とは随分違ったものに……。
 エーコ氏作品、前日島での一シーンをヒントにしました、よぉ分からん話です。
 カップリングも不明ですし。
 強いて言うなら『ヴァル→フィリア→ガウリイ(→リナ→? このまま片想いの輪になったら面白いかも)』
 ちなみに、TRYからどれだけ経ったか分かりません。ガウリイはずっと旅続けそうですが……。
 最後に、これを平気で書けた私を賞賛しつつも蔑みたい。

 それでは、これで……。

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14258ヴァル……(笑)エモーション E-mail 2003/5/18 21:25:53
記事番号14248へのコメント

こんばんは。

爆笑しました〜!!
恋する乙女なフィリアが可愛いです。
そして真面目な顔でズレていて、ボケボケなヴァルが何とも言えません。
それ以上にどこからあんな言葉がすらすらと湧いて出てくるのやら(笑)
ある種の才能ですね、ヴァル。

> ――神は戦うものに光を与え 
>               怠るものには闇を与える――
> 引用(嘘):「はじめてのしんがく・かりゅうおうへん」

出版は民明書房で決まりですね。

> 悲鳴を無視し、押し倒した。
> 熱い吐息が伝わる。
>「……そんな回りくどいことしねえでも、な」
> 悪辣な笑みを湛え、脅えるフィリアに唇を寄せていくヴァル。
>「なあ……フィリア」
> だが接近の限界に達し、フィリアは気合をため、細い腕にてヴァルの頬を一閃した。
> 顔を弾かれ驚いた瞬間、どこよりか現れたモーニングスターが続けて襲う。
> 悲鳴を上げる間も許されず、ヴァルは天井へと吹き飛ばされた。

ヴァルってば、手が早っ!!(笑)そして、当然の結果ですね。

>「全く。……俺じゃねえならそう言えよ」
>「勘違いする方が悪いです」

そして割り切りも早いですね。……誰でもいいんですか、ヴァル……(汗)

>「愛の天使が私とあなたを巡り合わせた日」
> そして、それは始まった。
> フィリアはその言葉に貫かれたが、寒気を堪え紙面に記す。
>「あなたの眼差しの中に泉の精を見たのです」
> さらに言葉を逃さず写した。
>「燃え盛る愛の矢は私の胸を貫いて」
> 平気でそんな言葉を口にするヴァルを、賞賛しつつも蔑んだ。
>「その傷はすでに癒えることはありません」
> だが、
>「私の救いとなるのは、私の女神」

>「あなたは幾万の神を従えたお方」
> フィリアの憤慨は止んでおらぬ。だがそれでも従った。
>「あなたの美貌は、怨嗟と羨望から生まれたものでしょう」
> 新しい紙に、筆は巧妙な文字を描いていく。
>「そして私は魅了されたのです」
> フィリアに安心感は見られたが、
>「戦いの女神たる」

……本当にどこからこんな言葉がすらすらと出てくるんですか(笑)

>「なんで、男性相手に女神という言葉を使うのですか?」
>「男なのか?」
> さも、不思議げに訊いたヴァル。

何故不思議そうに訊くのでしょう(笑)
……ひょっとして、起きているように見えて寝ぼけているんでしょうか、ヴァル……。

>『ガウリイ=ガブリエフへ
>     俺はお前が好きだ  ヴァル』
>「何だこりゃ」
> ガウリイはその手紙をしばし見詰めた後に、破り捨てた。

そりゃあ、こんな目的の意味不明な手紙もらっても、ガウリイ困りますよね……。

> 強いて言うなら『ヴァル→フィリア→ガウリイ(→リナ→? このまま片想いの輪になったら面白いかも)』

……もしかして、邪魔していたんですか? ヴァル……。楽しい奴(笑)

面白かったです。
ボケボケなのか、わざとなのか、分からないヴァルの言動が特に。
フィリアがちょっと不幸なのかな。
思わず脱力してしまう終わり方が良かったです。
リナがこの手紙を見ていたら、どうなっていたかな、とも思いました。

それでは、この辺で失礼します。

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14262Re:おバカ話だけど私の方がバカオロシ・ハイドラント URL2003/5/19 16:14:40
記事番号14258へのコメント


>こんばんは。
こんばんは。
>
>爆笑しました〜!!
久しぶりに、良いギャグが書けたと思います。
どうもです。
>恋する乙女なフィリアが可愛いです。
フィリア書け慣れてないせい、フィリアかどうか不明なんですけど。
>そして真面目な顔でズレていて、ボケボケなヴァルが何とも言えません。
真面目に見せかけるのは私の毛色だと思いますし……。
>それ以上にどこからあんな言葉がすらすらと湧いて出てくるのやら(笑)
>ある種の才能ですね、ヴァル。
まあ実際、私も浮かびましたし。(即興ではないですけど)
>
>> ――神は戦うものに光を与え 
>>               怠るものには闇を与える――
>> 引用(嘘):「はじめてのしんがく・かりゅうおうへん」
>
>出版は民明書房で決まりですね。
……この本、どんな人が読むのだろう。
>
>> 悲鳴を無視し、押し倒した。
>> 熱い吐息が伝わる。
>>「……そんな回りくどいことしねえでも、な」
>> 悪辣な笑みを湛え、脅えるフィリアに唇を寄せていくヴァル。
>>「なあ……フィリア」
>> だが接近の限界に達し、フィリアは気合をため、細い腕にてヴァルの頬を一閃した。
>> 顔を弾かれ驚いた瞬間、どこよりか現れたモーニングスターが続けて襲う。
>> 悲鳴を上げる間も許されず、ヴァルは天井へと吹き飛ばされた。
>
>ヴァルってば、手が早っ!!(笑)そして、当然の結果ですね。
ええ。ギャグの掟です。
>
>>「全く。……俺じゃねえならそう言えよ」
>>「勘違いする方が悪いです」
>
>そして割り切りも早いですね。……誰でもいいんですか、ヴァル……(汗)
まあ外見は結構軽い男に見えなくもないですし……
>
>>「愛の天使が私とあなたを巡り合わせた日」
>> そして、それは始まった。
>> フィリアはその言葉に貫かれたが、寒気を堪え紙面に記す。
>>「あなたの眼差しの中に泉の精を見たのです」
>> さらに言葉を逃さず写した。
>>「燃え盛る愛の矢は私の胸を貫いて」
>> 平気でそんな言葉を口にするヴァルを、賞賛しつつも蔑んだ。
>>「その傷はすでに癒えることはありません」
>> だが、
>>「私の救いとなるのは、私の女神」
>
>>「あなたは幾万の神を従えたお方」
>> フィリアの憤慨は止んでおらぬ。だがそれでも従った。
>>「あなたの美貌は、怨嗟と羨望から生まれたものでしょう」
>> 新しい紙に、筆は巧妙な文字を描いていく。
>>「そして私は魅了されたのです」
>> フィリアに安心感は見られたが、
>>「戦いの女神たる」
>
>……本当にどこからこんな言葉がすらすらと出てくるんですか(笑)
「前日島」であったシーンには、似たような状況で、もっと複雑な言葉をスラスラ言ってる人がいました。
……にしても恐ろしく難解な内容。

>
>>「なんで、男性相手に女神という言葉を使うのですか?」
>>「男なのか?」
>> さも、不思議げに訊いたヴァル。
>
>何故不思議そうに訊くのでしょう(笑)
>……ひょっとして、起きているように見えて寝ぼけているんでしょうか、ヴァル……。
・演技
・思考がおかしい
・マジ
のどれかでしょう。
>
>>『ガウリイ=ガブリエフへ
>>     俺はお前が好きだ  ヴァル』
>>「何だこりゃ」
>> ガウリイはその手紙をしばし見詰めた後に、破り捨てた。
>
>そりゃあ、こんな目的の意味不明な手紙もらっても、ガウリイ困りますよね……。
判断は間違ってない、と。
>
>> 強いて言うなら『ヴァル→フィリア→ガウリイ(→リナ→? このまま片想いの輪になったら面白いかも)』
>
>……もしかして、邪魔していたんですか? ヴァル……。楽しい奴(笑)
まあ、色々取れるのでは?
手紙の内容が本気っていう可能性は……私としては否定したいです。
>
>面白かったです。
>ボケボケなのか、わざとなのか、分からないヴァルの言動が特に。
ちなみに3回笑ったのは手紙の内容。
>フィリアがちょっと不幸なのかな。
結果的には不幸だと思います。
>思わず脱力してしまう終わり方が良かったです。
グダグダ書くの止めてみました。
>リナがこの手紙を見ていたら、どうなっていたかな、とも思いました。
ちなみにヴァルのいう「女神」はリナのことなのかも知れません。
>
>それでは、この辺で失礼します。
どうもありがとうございました。
大変感謝致します。

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14288Re:ヴァルガーヴさん・・・2003/5/22 19:49:37
記事番号14248へのコメント

 こんばんは。雫です。とっっっっってもおもしろかったです。

> 唸りを上げて言葉を捻り出す。
> だが、その瞬間、
>「あ、ああっ」
フィリアさん!?どうしたんですか!?
> 思考の隙間に眩い閃光。そして見えたのは『あの人』の微笑み。
> 紅く染め上げられる顔。至福の感情に身を捩った。
>「ああっ……あっ……」
> 病的なほどに妄想が広がり、声が空間に響き渡った。
> 『あの人』の力強い腕が伸びてくる。そしてそれが……
>「……何してるんだ?」
> だが、叫ぶフィリアの元に、突如、寝起き顔のヴァルが姿を見せた。
び・・・びっくりしたぁ〜
>「なるほどな」
> 事態を知らされ納得したヴァル。
>「……あんたが、そんなもん書くとはな」
> だが含んだ笑みを確かに見せた。
> そして、恥らしさに燃え上がったフィリアへ腕を伸ばし、
>「きゃっ」
> 悲鳴を無視し、押し倒した。
> 熱い吐息が伝わる。
>「……そんな回りくどいことしねえでも、な」
> 悪辣な笑みを湛え、脅えるフィリアに唇を寄せていくヴァル。
>「なあ……フィリア」
> だが接近の限界に達し、フィリアは気合をため、細い腕にてヴァルの頬を一閃した。
> 顔を弾かれ驚いた瞬間、どこよりか現れたモーニングスターが続けて襲う。
> 悲鳴を上げる間も許されず、ヴァルは天井へと吹き飛ばされた。
フィリアさんお強い・・・。
>
>「まず基本はな、どれだけ相手をその文章に引き込めるかだ。分かるか?」
何でヴァルがそんな事を知っているんでしょう?
> だが時はついに満ちて、
>「愛の天使が私とあなたを巡り合わせた日」
> そして、それは始まった。
> フィリアはその言葉に貫かれたが、寒気を堪え紙面に記す。
>「あなたの眼差しの中に泉の精を見たのです」
> さらに言葉を逃さず写した。
>「燃え盛る愛の矢は私の胸を貫いて」
> 平気でそんな言葉を口にするヴァルを、賞賛しつつも蔑んだ。
>「その傷はすでに癒えることはありません」
> だが、
>「私の救いとなるのは、私の女神」
オォ!なんと素晴らしい文章。
>「ちょっと!!」
> その言葉が入ると同時に、フィリアは叫びを上げていた。
>「どういうことです? その女神っていうのは!?」
> するとヴァルは、言葉の嵐など構わずに、
>「悪かった。やり直そう」
ヴァル君。ボケましたね。
>「あなたは幾万の神を従えたお方」
> フィリアの憤慨は止んでおらぬ。だがそれでも従った。
>「あなたの美貌は、怨嗟と羨望から生まれたものでしょう」
> 新しい紙に、筆は巧妙な文字を描いていく。
>「そして私は魅了されたのです」
> フィリアに安心感は見られたが、
>「戦いの女神たる」
>「だから何で女神なんですか?!」
また怒られましたねぇ。
> そして再び出でたその言葉に、鋭く切り込む。
>「……どういうことだ?」
>「なんで、男性相手に女神という言葉を使うのですか?」
>「男なのか?」
> さも、不思議げに訊いたヴァル。
ヴァル君!?
> 数日後、エルメキアの一件の住宅にそれは届かれた。
>『ガウリイ=ガブリエフへ
>     俺はお前が好きだ  ヴァル』
私ならOkです!(そんな事言いつつフィブリゾファンな私。)
>「何だこりゃ」
> ガウリイはその手紙をしばし見詰めた後に、破り捨てた。
>後書
> こんばんはラントです。
こんばんは雫です。(2回目)
> 強いて言うなら『ヴァル→フィリア→ガウリイ(→リナ→? このまま片想いの輪になったら面白いかも)』
はい。本当に面白そうです。
> それでは、これで……。
とっても素晴らしい作品ありがとうございました。それでは、私もここら辺で・・。

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14292Re:ヴァルガーヴさん・・・オロシ・ハイドラント URL2003/5/22 21:23:42
記事番号14288へのコメント

> こんばんは。雫です。とっっっっってもおもしろかったです。
こんばんはラントです。それはどうもです。
>
>> 唸りを上げて言葉を捻り出す。
>> だが、その瞬間、
>>「あ、ああっ」
>フィリアさん!?どうしたんですか!?
さて、何が起こったのでしょう。(おい)
>> 思考の隙間に眩い閃光。そして見えたのは『あの人』の微笑み。
>> 紅く染め上げられる顔。至福の感情に身を捩った。
>>「ああっ……あっ……」
>> 病的なほどに妄想が広がり、声が空間に響き渡った。
>> 『あの人』の力強い腕が伸びてくる。そしてそれが……
>>「……何してるんだ?」
>> だが、叫ぶフィリアの元に、突如、寝起き顔のヴァルが姿を見せた。
>び・・・びっくりしたぁ〜
ここで平常に戻ります、と。
>>「なるほどな」
>> 事態を知らされ納得したヴァル。
>>「……あんたが、そんなもん書くとはな」
>> だが含んだ笑みを確かに見せた。
>> そして、恥らしさに燃え上がったフィリアへ腕を伸ばし、
>>「きゃっ」
>> 悲鳴を無視し、押し倒した。
>> 熱い吐息が伝わる。
>>「……そんな回りくどいことしねえでも、な」
>> 悪辣な笑みを湛え、脅えるフィリアに唇を寄せていくヴァル。
>>「なあ……フィリア」
>> だが接近の限界に達し、フィリアは気合をため、細い腕にてヴァルの頬を一閃した。
>> 顔を弾かれ驚いた瞬間、どこよりか現れたモーニングスターが続けて襲う。
>> 悲鳴を上げる間も許されず、ヴァルは天井へと吹き飛ばされた。
>フィリアさんお強い・・・。
そりゃあ……女性ですから(何)
>>
>>「まず基本はな、どれだけ相手をその文章に引き込めるかだ。分かるか?」
>何でヴァルがそんな事を知っているんでしょう?
さあ? 多分誰かの受け売りだと思います。まともな人かは分かりませんけどね。
>> だが時はついに満ちて、
>>「愛の天使が私とあなたを巡り合わせた日」
>> そして、それは始まった。
>> フィリアはその言葉に貫かれたが、寒気を堪え紙面に記す。
>>「あなたの眼差しの中に泉の精を見たのです」
>> さらに言葉を逃さず写した。
>>「燃え盛る愛の矢は私の胸を貫いて」
>> 平気でそんな言葉を口にするヴァルを、賞賛しつつも蔑んだ。
>>「その傷はすでに癒えることはありません」
>> だが、
>>「私の救いとなるのは、私の女神」
>オォ!なんと素晴らしい文章。
一応、隠喩好き人間なので……。
詩人って感じではないですけど……。
>>「ちょっと!!」
>> その言葉が入ると同時に、フィリアは叫びを上げていた。
>>「どういうことです? その女神っていうのは!?」
>> するとヴァルは、言葉の嵐など構わずに、
>>「悪かった。やり直そう」
>ヴァル君。ボケましたね。
ええ。寝ぼけかマジかどうだかですけども。
>>「あなたは幾万の神を従えたお方」
>> フィリアの憤慨は止んでおらぬ。だがそれでも従った。
>>「あなたの美貌は、怨嗟と羨望から生まれたものでしょう」
>> 新しい紙に、筆は巧妙な文字を描いていく。
>>「そして私は魅了されたのです」
>> フィリアに安心感は見られたが、
>>「戦いの女神たる」
>>「だから何で女神なんですか?!」
>また怒られましたねぇ。
ちなみに、これは私的にリナを表現したものです。
>> そして再び出でたその言葉に、鋭く切り込む。
>>「……どういうことだ?」
>>「なんで、男性相手に女神という言葉を使うのですか?」
>>「男なのか?」
>> さも、不思議げに訊いたヴァル。
>ヴァル君!?
問題発言!
>> 数日後、エルメキアの一件の住宅にそれは届かれた。
>>『ガウリイ=ガブリエフへ
>>     俺はお前が好きだ  ヴァル』
>私ならOkです!(そんな事言いつつフィブリゾファンな私。)
私は、一応男としてこれはヴァルの本音ではないと言いたいです。
>>「何だこりゃ」
>> ガウリイはその手紙をしばし見詰めた後に、破り捨てた。
>>後書
>> こんばんはラントです。
>こんばんは雫です。(2回目)
こんばんはラントです(何回目?)
>> 強いて言うなら『ヴァル→フィリア→ガウリイ(→リナ→? このまま片想いの輪になったら面白いかも)』
>はい。本当に面白そうです。
そういえば世にも奇妙な物語辺りでそういうのやってたような……。(結構好きだったりする)

>> それでは、これで……。
>とっても素晴らしい作品ありがとうございました。それでは、私もここら辺で・・。
こちらこそ大変嬉しいです。
大変どうもありがとうございました。
それではお足元にお気をつけて(?)
>