◆−ゼロゼルなのよね。−無限 劉人 (2003/5/18 19:04:55) No.14256
 ┗ゼロゼルなのよね。−無限 劉人 (2003/5/18 20:00:03) No.14257


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14256ゼロゼルなのよね。無限 劉人 2003/5/18 19:04:55


久々にゼロゼルです。苦手な方は速攻プラウザバックv

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もし、ゼルガディスさんが女の子だったら。
 
ガウリイ
「良いんじゃないか?女装似合ってたしな」
 同感です

アメリア
「絶対王宮に持ち帰って専属メイドですね」
 危険です。誘拐ですのでやめましょう

リナ
「んー・・・そうね。ウサ耳コスプレでもさせて、好色のオヤジにでも
売り飛ばすかしら?」
 止めてください。人身売買は犯罪です


「だ、そうですよ・・・キケン極まりないですね」
 ゼロスが神妙かつ真面目な面持ちで、自分の感想を入れたメモの内容(↑)を読み上げた。
「一体貴様何を考えてるんだ?」
 テーブルにひじをついて、頭を抱えるゼル。
「貴方のことに決まってるぢゃないですかv」
 きゃっvと拳を口元に当てて、恋にはしゃぐ女の子のような素振りをして見せた。
「バカらしい」
 呆れ顔で一蹴するゼル。
そして続けた。
「俺が女だったらお前どうしてた?」
 ゼロスが眉を寄せて怪訝な顔をする。
「どうしてた・・・って・・・やっぱり好きになって恋してたんじゃないですか?」
「なぜ言い切れる?」
 ゼルの驚いたような問いに、ゼロスはにっこりと柔らかく笑んだ。
 それはゼルもドキリとするような優しい笑み方。
「だって、恋をしたのは貴方であって、外見じゃないんですから。
 いかに見た目が違おうと、僕は心に恋をしたんですよ」
 口をあけて絶句するゼル。
でも、不思議と嫌な気にはならなかった。
「僕は貴方に恋をしてます。何時になったら答えてくれます?」
 悪戯っぽい笑みで、ゼロスは問うた。
「答えてやらん」
 ゼルも悪戯っぽく笑って見せた。
「・・・恋は下心です。愛は真心なんです。
 何時か貴方が僕に愛を教えてくださいねv」
「ちっ・・・」
 ゼルは最後に笑んだ。

続く。

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14257ゼロゼルなのよね。無限 劉人 2003/5/18 20:00:03
記事番号14256へのコメント

途中まで書いていたのに!!!書けてたのに!!!
なんで消しちゃうかなぁっ!!!
うわぁぁぁぁあああああああんっ!!!!!!
私のバカぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

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「ねぇ、ゼルガディスさん。月を見ませんか?」
 席を立ったとき、ゼロスに腕を掴まれて、気が付いたら居た食堂の屋根の上に座っていた。
「・・・恋というのは下心があって、愛というのは、相手に尽くしたいと考える真心なんだそうです。魔族の僕には下心の恋しか知りませんが・・・」
 遠い目で、ゼロスが月を見上げる。
 月光が黙っていれば端整な顔を照らす。
 ドクン・・・
 不意打ちだ。体温が上昇し始める。
「貴方は・・・いえ。ゼルガディスさんは僕の事どう思いますか?」
 ドクン。
 にこっと柔らかく、穏やかな口調で俺に向き直り、問う。
「魔族は嫌いだ。コックローチもな」
 途端。ゼロスはしょげた顔をした。
「だが。合体したようなヤツは嫌いじゃない」
 ぱぁっと顔が明るくなるが、まだ俺の話は終わっちゃいない。
「好きでもない。・・・これから好きにさせてくれるんだろ?」
 俺の言葉に驚いた顔をしたが、すぐゼロスは表情を柔らかく崩す。
「ええ・・・それはもちろんですよ・・・」
 なれなれしく肩を抱いてきたが、俺は払うことをしなかった。
 ただ、ゼロスに見えないよう、笑っただけ。
「幸せですねぇ・・・」
 ゼロスは耳元で呟いていた。
「はぁ?」
「いえ。幸せだなぁーと・・・ああ!もう一回言わせてくださいね」
 ピントズレの回答と、俺の肩を両手で掴んで、向き合わせた。
「僕はゼルガディスさんに『恋をしてます。何時か答えてくれますよね』」
 一気に吐き出すように言葉を並べ立てるゼロス。
 思わず苦笑する俺。
「下心だけだな。本当に」
「ええっと・・・愛の方は・・・いずれじっくり教えていただく方で・・・」
 ゼロスはがらにも無く、赤面して見せた。
「答えか・・・それは本当に何時か・・・な」
「!?じゃぁ・・・僕はゆっくりと待ちましょう」
 その答えにこそ、俺は驚いた。
 顔に出ていたのか。
「僕はゼルガディスさんみたいに寿命が無いんです。
 滅びない限り・・・ね」
 と、苦笑混じりに言った。

「滅びないうちに答えてやるよ」
「・・・・・・約束してくださいね」
「それはどうかな」
「あ・・・幸せ堪能してたら。僕滅びちゃいますね」
「・・・・・・ぷっ」
 一人と一匹は笑い始めた。それこそ幸せそうに。