◆−五大魔族と五人の部下たちin神魔戦争−遙 琥珀 (2003/6/1 12:09:39) No.14340
 ┣第七十八話:バ●オハ●ード?−遙 琥珀 (2003/6/1 12:44:19) No.14341
 ┃┣Re:第七十八話:バイ●ハ●ード?−オロシ・ハイドラント (2003/6/2 20:16:27) No.14349
 ┃┃┗…石造り…よし、和歌山城石垣をデジカメで取り込んで(やめい)−遙 琥珀 (2003/6/8 14:55:15) No.14390
 ┃┗やっぱり薄いね存在感。−凰月 麗 (2003/6/8 03:39:11) No.14383
 ┃ ┗そういうキャラですアークロンド。−遙 琥珀 (2003/6/8 15:01:54) No.14391
 ┣第七十九話:粗食のススメ−遙 琥珀 (2003/6/14 23:34:56) No.14466
 ┃┗後書き的なキンキョウホウコク。ってかお知らせ。−遙 琥珀 (2003/6/18 23:04:19) No.14493
 ┃ ┗Re:後書き的なキンキョウホウコク。ってかお知らせ。−氷月椋佳 (2003/6/21 15:39:14) No.14500
 ┣第八十話:昔話をしてあげよう−遙 琥珀 (2003/6/26 20:38:04) No.14518
 ┃┗お久しぶりです−Laytear (2003/6/29 03:29:35) No.14541
 ┃ ┗わお。お久し振りです。−遙 琥珀 (2003/6/29 15:39:48) No.14542
 ┗第八十一話:フィアナ生死論−遙 琥珀 (2003/6/29 16:34:28) No.14543
  ┗原点発見!!?−ユア・ファンティン (2003/6/29 23:07:48) No.14549


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14340五大魔族と五人の部下たちin神魔戦争遙 琥珀 2003/6/1 12:09:39


まだ下の方にツリーが残っている気がそこはかとなく致しますが…
そこはまぁ付き合いで(どんな付き合いだ)

ネットカフェのマヨネーズの多すぎるサンドイッチに閉口しつつも、
打ち込み行いたいと思います。(何が言いたい)

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14341第七十八話:バ●オハ●ード?遙 琥珀 2003/6/1 12:44:19
記事番号14340へのコメント

飛び散る、紅い飛沫。
叫んで、跳び下がる者。
突然の出来事に、呆然として動かない者。
様々な反応の中で…
フィアナは、ただ立ち尽くしていた。
床から突き出た透明な『何か』に、左胸を貫かれたまま。
ぐぢゅっ…
嫌な音を立てて…『何か』が抜ける。
勢い良く、真っ赤な血飛沫が噴出した。

―――――――ああ、ダメだ――――――――……

何人かが、心の中で、こう呟いた。

神族特有の変な特性の中に、こういうものがある。
肉体と精神は常に共鳴し合っており、もし、肉体が回復不可能な損傷を受けた場合、
肉体が完全に滅びる前に、何らかの方法で肉体と精神を分化させ、
共鳴を断つことができれば、肉体は滅びるが精神体は助かる。
後は、新しい『器』を製造するなり、誰かの『器』を乗っ取るなりすれば良い。
しかし…肉体が滅びてしまうまでに精神と肉体を分化させることが出来なければ、
精神は、肉体と共に光の雫と化し、大気に散る。
つまり、肉体と一緒に逝ってしまう事になるのである。

そして。
精神と肉体との分離の為に、フィアナに与えられた時間は、余りに短かった。

「…フィアナ?」
ようやく、我に返り。
震える声で、彼女の名を呼ぶスクルド。
ぴちゃん…
彼女の胸部から噴出した血液が、彼女の法衣を真っ赤に染める。
彼女の血が、彼女のスカートを伝い、床に血溜りを作る。
『掃除が大変そうだ』と呟いたガーヴが、ゼラスの鉄拳で倒れ伏した。
口は災いの元である。
この場合、身から出た錆、という言葉でもイイかもしれない。
かくん、と俯くフィアナ。
「…フィアナ…」
「何?」
………………………………………………………………………………………………………………………
振り向き、きょとんとした顔をしているフィアナ。
思わず倒れそうになるスクルド。
「どうした?」
フィアナは、何事も無かったかの様に言い…先ほど取り落としたボーガンを拾う。
「あーごめん、紅いの付いちゃった」
血に濡れたボーガンを、硬直しているアークロンドの手に握らせる。
じっとりして生温かい感触を感じつつ、未だ顔は引き攣っている彼。
「…どしたの?みんな?」
『こっちの台詞じゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!』
フィアナの間の抜けた問いに、ようやく我に返った一同が怒鳴り返す。
「…何故怒る」
むぅ、と頬を膨らませ、不満げなフィアナ。
どうでもいいが、胸から血ィだらだら流しながら普通に喋ったり歩いたりしないでほしいもんである。
事情を知らない人が見たらほとんどホラー映画状態。
「…ウルサイなぁ、一体どうし…う゛ッ…」
余りの騒ぎに起きて来たフィブリゾが、フィアナのスプラッタを見て硬直した。
「きゅう」
ばたん。
謎の遺言を遺して倒れる彼。
寝起きの身に友人のスプラッタはキツかったらしい。


――――――――アーメン。












言い訳あんど言い逃れ。


今回少し短かったかな。(汗)
相変わらずフィアナが化け物っぽい(汗)
久しぶりに出たフィブがえらい目にあってるし(汗)
多分次回で復活するでしょう。うん。

それではまた次回でお会いしましょうv



                                              幕。



今、『次回』と打ったら『自戒』と出てちょっぴり哀しかった…

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14349Re:第七十八話:バイ●ハ●ード?オロシ・ハイドラント URL2003/6/2 20:16:27
記事番号14341へのコメント

究極のエンターテイメントシリーズ78回目。
相当な量の長編でありましょう。
ここまで続けて来た意志を捨てることなく歩んでいって欲しいと思います。

と、まあ前置きは置いといて……

こんばんはラントです。
謎の怪奇現象。
なかなか神も複雑ですな。
どうせ初めからそうでしょうけど、この作品の神々に神秘性なんてへったくれもないですね(おい)。

>「…どしたの?みんな?」
にしても……なんというキャラ。
いくら私でもそうはいかんぞ(待て)。

>寝起きの身に友人のスプラッタはキツかったらしい。
寝起きじゃのうても辛いと思いますわ。

>――――――――アーメン。
祈る気持ちを忘れずに(何)

毎度見所があるのも良いですね。
フィアナにやられました(そーいや最近フィアナって名前よく目にするなあ)


イラストの話。
さて、色々考えたりした結果。
今さら過去のオリキャラなんてどうでも良くなったので……
『三,四歳くらい成長したシェーラが、脅えるフィブリゾを庇いつつ、怒り狂うガーヴと剣を交わすシーン。背景は火に包まれた石造りの部屋(置物特になし)』
いわゆるメ●キーなシュチュエーションを書いていただきたいのでございます。
やたらと難しそうなので、もう遠慮なく却下しても全然気には致しません。
本当に出来ればで良いですので……そりでは。

今ひとたびのさようなら。
大変失礼致しました。

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14390…石造り…よし、和歌山城石垣をデジカメで取り込んで(やめい)遙 琥珀 E-mail 2003/6/8 14:55:15
記事番号14349へのコメント


>究極のエンターテイメントシリーズ78回目。
究極のえんたーていめんとって……
だからそんなたいそーなもんではありませんてば。
>相当な量の長編でありましょう。
量だけは。
>ここまで続けて来た意志を捨てることなく歩んでいって欲しいと思います。
をう。歩んでいくとも。(きぱ)
>
>と、まあ前置きは置いといて……
>
>こんばんはラントです。
こんにちは琥珀です。
>謎の怪奇現象。
>なかなか神も複雑ですな。
複雑です。(言い切り)
>どうせ初めからそうでしょうけど、この作品の神々に神秘性なんてへったくれもないですね(おい)。
そう感じて頂ければ光栄ですわ(何が)
>
>>「…どしたの?みんな?」
>にしても……なんというキャラ。
>いくら私でもそうはいかんぞ(待て)。
普通はそうは行きません(苦笑)
>
>>寝起きの身に友人のスプラッタはキツかったらしい。
>寝起きじゃのうても辛いと思いますわ。
そりゃそうだ。
>
>>――――――――アーメン。
>祈る気持ちを忘れずに(何)
ラーメンソーメンカントンメン(は?)
>
>毎度見所があるのも良いですね。
>フィアナにやられました(そーいや最近フィアナって名前よく目にするなあ)
そぉですか。
>
>
>イラストの話。
>さて、色々考えたりした結果。
>今さら過去のオリキャラなんてどうでも良くなったので……
>『三,四歳くらい成長したシェーラが、脅えるフィブリゾを庇いつつ、怒り狂うガーヴと剣を交わすシーン。背景は火に包まれた石造りの部屋(置物特になし)』
>いわゆるメ●キーなシュチュエーションを書いていただきたいのでございます。
>やたらと難しそうなので、もう遠慮なく却下しても全然気には致しません。
>本当に出来ればで良いですので……そりでは。
うっ……
そ……そぉきましたか。
……ワタシ、背景って苦手なんですよ。ガーヴも苦手。
…………………………………………………………………………
ま、やるだけやってみますか。玲奈巻き込んで。(コラ)
炎って難しいんだよなぁ……むぅ。
>
>今ひとたびのさようなら。
>大変失礼致しました。
さようなら。
れすありがとうございました。

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14383やっぱり薄いね存在感。凰月 麗 2003/6/8 03:39:11
記事番号14341へのコメント


こんにちわ(こんばんわ?)琥珀さん。
あきらです。(もはや漢字変換するのもめんどくさい。辞書登録したけど…)
我ながらなんでこんな名前にしたんだろう…?(ちょっと後悔中)
それはともかく、乾燥……いや、感想いきま〜〜〜す。


>飛び散る、紅い飛沫。
>叫んで、跳び下がる者。
>突然の出来事に、呆然として動かない者。
>様々な反応の中で…
>フィアナは、ただ立ち尽くしていた。
>床から突き出た透明な『何か』に、左胸を貫かれたまま。
『何か』って、何!?まさかライアナ!??
>ぐぢゅっ…
>嫌な音を立てて…『何か』が抜ける。
>勢い良く、真っ赤な血飛沫が噴出した。
>
>―――――――ああ、ダメだ――――――――……
>
>何人かが、心の中で、こう呟いた。
いや〜!あきらめないでェ〜〜〜〜〜〜!!!!

>神族特有の変な特性の中に、こういうものがある。
>肉体と精神は常に共鳴し合っており、もし、肉体が回復不可能な損傷を受けた場合、
>肉体が完全に滅びる前に、何らかの方法で肉体と精神を分化させ、
>共鳴を断つことができれば、肉体は滅びるが精神体は助かる。
>後は、新しい『器』を製造するなり、誰かの『器』を乗っ取るなりすれば良い。
>しかし…肉体が滅びてしまうまでに精神と肉体を分化させることが出来なければ、
>精神は、肉体と共に光の雫と化し、大気に散る。
>つまり、肉体と一緒に逝ってしまう事になるのである。
なんか、ものすごく難しそうな……。
>
>そして。
>精神と肉体との分離の為に、フィアナに与えられた時間は、余りに短かった。
えぇ〜〜〜〜〜!!!?フィ、フィアナ!死なないよねェ!??

>『掃除が大変そうだ』と呟いたガーヴが、ゼラスの鉄拳で倒れ伏した。
そういう問題ぢゃねーだろ!ガーヴ

>「…フィアナ…」
>「何?」
………………………………へ?

>フィアナは、何事も無かったかの様に言い…先ほど取り落としたボーガンを拾う。
>「あーごめん、紅いの付いちゃった」
>血に濡れたボーガンを、硬直しているアークロンドの手に握らせる。
はっ!一瞬アークロンド忘れてた。さすが座敷童。(武器、ボーガンなんだ)

>「…どしたの?みんな?」
>『こっちの台詞じゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!』
同感。

>どうでもいいが、胸から血ィだらだら流しながら普通に喋ったり歩いたりしないでほしいもんである。
つか、なぜ平気。

>「…ウルサイなぁ、一体どうし…う゛ッ…」
>余りの騒ぎに起きて来たフィブリゾが、フィアナのスプラッタを見て硬直した。
この子も忘れてた……(汗)。(これでもあたしはフィブリゾファン)
>「きゅう」
>ばたん。
>謎の遺言を遺して倒れる彼。
ごしゅーしょーさま。


相変わらずおもしろいです。パソの前で大爆笑。
夜中に1人パソコンの前で大爆笑する女……。
ものすっげェ、怖い構図ができています。

次回ホンっト楽しみにしています!
なぜフィアナはへーきで喋っているんだ。
アークロンドのライアナのことでのはなしって何?(妹さんをぼくに下さいとか・笑)
それよりなにより、フィアナのレイピアの使い方って!?
ナゾは深まるばかりナリ。

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14391そういうキャラですアークロンド。遙 琥珀 E-mail 2003/6/8 15:01:54
記事番号14383へのコメント


>
>こんにちわ(こんばんわ?)琥珀さん。
はい〜。こんにちはです〜。
>あきらです。(もはや漢字変換するのもめんどくさい。辞書登録したけど…)
実は『れい』で貴方の名前を綴っている琥珀です(ごめんなさい)
>我ながらなんでこんな名前にしたんだろう…?(ちょっと後悔中)
>それはともかく、乾燥……いや、感想いきま〜〜〜す。
はい〜。レス返し参ります〜。
>
>
>>飛び散る、紅い飛沫。
>>叫んで、跳び下がる者。
>>突然の出来事に、呆然として動かない者。
>>様々な反応の中で…
>>フィアナは、ただ立ち尽くしていた。
>>床から突き出た透明な『何か』に、左胸を貫かれたまま。
>『何か』って、何!?まさかライアナ!??
はてさてなんでしょう。
>>ぐぢゅっ…
>>嫌な音を立てて…『何か』が抜ける。
>>勢い良く、真っ赤な血飛沫が噴出した。
>>
>>―――――――ああ、ダメだ――――――――……
>>
>>何人かが、心の中で、こう呟いた。
>いや〜!あきらめないでェ〜〜〜〜〜〜!!!!
諦めたくも〜なる状況〜♪
>
>>神族特有の変な特性の中に、こういうものがある。
>>肉体と精神は常に共鳴し合っており、もし、肉体が回復不可能な損傷を受けた場合、
>>肉体が完全に滅びる前に、何らかの方法で肉体と精神を分化させ、
>>共鳴を断つことができれば、肉体は滅びるが精神体は助かる。
>>後は、新しい『器』を製造するなり、誰かの『器』を乗っ取るなりすれば良い。
>>しかし…肉体が滅びてしまうまでに精神と肉体を分化させることが出来なければ、
>>精神は、肉体と共に光の雫と化し、大気に散る。
>>つまり、肉体と一緒に逝ってしまう事になるのである。
>なんか、ものすごく難しそうな……。
難しいです。
上級技?
>>
>>そして。
>>精神と肉体との分離の為に、フィアナに与えられた時間は、余りに短かった。
>えぇ〜〜〜〜〜!!!?フィ、フィアナ!死なないよねェ!??
死んでないスね。
>
>>『掃除が大変そうだ』と呟いたガーヴが、ゼラスの鉄拳で倒れ伏した。
>そういう問題ぢゃねーだろ!ガーヴ
まぁ、ガーヴですから(はぁ?)
>
>>「…フィアナ…」
>>「何?」
>………………………………へ?
あっさり♪
>
>>フィアナは、何事も無かったかの様に言い…先ほど取り落としたボーガンを拾う。
>>「あーごめん、紅いの付いちゃった」
>>血に濡れたボーガンを、硬直しているアークロンドの手に握らせる。
>はっ!一瞬アークロンド忘れてた。さすが座敷童。(武器、ボーガンなんだ)
はい。
琥珀のシュミによりボーガン決定(くぉら)
>
>>「…どしたの?みんな?」
>>『こっちの台詞じゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!』
>同感。
えへ。
>
>>どうでもいいが、胸から血ィだらだら流しながら普通に喋ったり歩いたりしないでほしいもんである。
>つか、なぜ平気。
フィアナだから……ってダメですか?
>
>>「…ウルサイなぁ、一体どうし…う゛ッ…」
>>余りの騒ぎに起きて来たフィブリゾが、フィアナのスプラッタを見て硬直した。
>この子も忘れてた……(汗)。(これでもあたしはフィブリゾファン)
をを!同志!
>>「きゅう」
>>ばたん。
>>謎の遺言を遺して倒れる彼。
>ごしゅーしょーさま。
香典はいくらくらいがよろしかろう。(謎)
>
>
>相変わらずおもしろいです。パソの前で大爆笑。
>夜中に1人パソコンの前で大爆笑する女……。
>ものすっげェ、怖い構図ができています。
ありがとです。
そんなに笑ってくれて幸せですぅvv
>
>次回ホンっト楽しみにしています!
>なぜフィアナはへーきで喋っているんだ。
>アークロンドのライアナのことでのはなしって何?(妹さんをぼくに下さいとか・笑)
はははは。
期待してください(ヲイ)
>それよりなにより、フィアナのレイピアの使い方って!?
>ナゾは深まるばかりナリ。
ばかりなり。
そうですね。
これからもどんどん深くして行く予定。

それでは、レスありがとうでしたv
さようならっ!
>

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14466第七十九話:粗食のススメ遙 琥珀 E-mail 2003/6/14 23:34:56
記事番号14340へのコメント

世界に満ちる光の波。
深い藍色から、少し赤みの混じったセロリアンブルーへと変わる空。
小鳥の鳴き声が途切れ途切れに聞こえる。
そんな爽やかな朝の光の中。
腐乱死体と勘違いされても仕方なさそうな輩が、部屋の中に約十八名。
「朝……」
「朝よ……」
「朝だ……」
「朝ね……」
「朝だね……」
「朝だわ……」
『はぁ……』
魔族陣…とフィアナは、違う語尾で同じ単語を紡ぎ、盛大な溜息を付いた。
テーブルに突っ伏し、ぴくりともしない魔族達。
ガチャ。
立ち上がり、窓の留め金を外すフィアナ。
「風邪とか引いてないかー」
「おかげさまで」
窓の外にいたダルフィンが、眠そうに欠伸しつつ答えた。
「……あの二人は?」
空を見るフィアナ。
オルエンとリノアンの姿が見えない。
「それが……夜明け頃に、不意にいなくなってしまいましたのよ」
「……ふぅん……?」
なんだかもう何があっても驚けない。
フィアナは曖昧に返事した。
やがて、溜息を付いて窓から離れる。
「何か食べようか」
ガサゴソと台所を物色し始めるフィアナ。
「何か……って、何?」
「野草スープ」
ごん。
テーブルの上に、何やら緑色の液体の入ったナベを置く。
「…………………」
鼻を近づけ……
顔をしかめるゼラス。
「なんか……デンジャラスなスメルがするのは気の所為か……?」
「気の所為。大丈夫」
キッパリ答えるフィアナ。
「フィアナの『大丈夫』程あてにならないものはない」
ぼそり、と、フィブリゾが小声で呟いた。
聞こえていないのか、聞いていて聞こえない振りをしているのか……
鼻歌なんぞ歌いつつ、ナベを持ち上げ、暖炉の炎の側に置くフィアナ。
こうしておけばその内丁度イイカンジに温まるのだ。多分。
なんだか楽しそうなフィアナ。
カンカン、と、スプーンでお皿を叩いて一人で楽隊やっている。
「ていうか……フィアナ……元気ね……」
「元気でぇすっ」
スクルドの言葉に……しゅびっ、と手を挙げるフィアナ。
『……はぁ……』
溜息を付くフィアナ以外一同。
「……フィアナって……ある意味凄いかも」
「……いや……」
くしゃくしゃっ、と前髪を掻き上げながら顔を上げるゼラス。
………………目の下にクマ出来てるぞねーさん。
「フィアナに勝てずとも劣らず、なヤツがいる」
ゼラスが呟いた………丁度その時。
「あーっ、朝ですねーっ!朝の空気っておいしーですよねーっ」
ばんっ、とドアを開けて入ってくるアークロンド。
徹夜明けにもかかわらず、なんだかとってもハイテンション。
「わぁ、おいしそうですねー」
野草スープを見て嬉しそうに言う。
「……おいしそう……?」
「……これが……?」
「粗食は健康のモトです」
そういう問題なのだろうか。
「それより……アイツ……いつの間にかちゃっかりここに居座って無い……?」
「影が薄いからこそ出来るワザだろう」
シェーラに、グラウが呟き返す。
グラウの意見は一理ある。
影が薄い……と言う事はつまり、存在感が薄いと言う事。
存在感が薄い……存在が余り気にならない。
言い方を変えればその場に馴染んでいるかの様に見えるのである。
「だけど……よく考えたら……考えなくても……」
「あたしたち、アイツが何しにきたのかまだ聞いてない」
「……アイツが来てからすぐ色々あったからさぁ……」

………………『色々』。
そう。
本当に『色々』あったのである。

フィアナが何かに貫かれたり。
『何か』は後に水の精霊ウンディーネである事が判明。
フィアナは事前にそれを察知しており……神術を行使し、なんとか最悪の事態は免れた。

暖炉の炎の中に炎の精霊がいたり。
フィアナの脅迫まがいの説得でなんとか穏便に帰って頂いた。

……地面の中に地の精霊がいたり。
床を突き破れず、圧死しかけたそれを、床板はがして助けるハメになった。
彼(?)は、お礼にキノコを二、三個置いて、お礼を言いつつ帰っていった。

そんな事があり……
心理的にも物理的にも疲れ切った頃――――――――――――――――――
一同は、夜が明けた事に気付いた、と言うわけ。

「改めて聞くヒマ無かったぞ」
「いいじゃないか別に。悪いヤツじゃ無さそうだし」
「……いいのか……?そんなんで……?」
度重なる危機の所為で、心は弱まるどころかどんどんたくましく……
いや、図太くなって行っている様子である。
それがいいことなのかどうかはわからないが。
「……幸せなひとだなぁ……」
ノーストが、フィアナを見て呟いた。

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14493後書き的なキンキョウホウコク。ってかお知らせ。遙 琥珀 E-mail 2003/6/18 23:04:19
記事番号14466へのコメント

某月某日。
琥珀、部屋の掃除中、かなり古いノートを発見。
琥珀は幼稚園の頃母親に日記を付ける事を強制されており、恐らくその日記帳だと思われた。
今考えれば、その母の強制のお陰で文章を書くのを苦にしない子供に育ったのかも知れない。
ありがとうお母さん。
なんとはなしに感謝しつつ、ページを捲ってみる。
硬直する琥珀。
稚拙な文字で、そこにはこう綴られていた。

とうさんと いっしょに ごうとう する

「……強盗?」
一人、部屋の中で首を傾げる琥珀であった。



実話をギャグ風に描いてみました。
恐らく『行動』の間違いだと思われる。



お知らせ。



琥珀は、二十日からしばらく北海道に旅行に出かけます。
その間思いっきり停滞しまくります。
北海道行かなくても……累さんの訃報聞いてから全く筆が進まないし……
まぁそれはともかくっ!!
これから一週間程更新ありません。よろしく。(何を)



蛇足。


先日、学校で心電図検査がありました。

琥珀、見事に引っかかりました。(涙)
玲奈に『何をやらかしたアンタ』とまで言われたし。
なんもしてねーっつぅの。(汗)
結果、不整脈発見。
トドメに先生の一言。

『あと数年でその体質改善しないと二十代で死ぬよ。アンタ。』

……………………………………………………………………………………
面と向かって言うかッ!?アンタはッ!?フツー!?(涙)

皆様、健康な体は大事にね……ふふふふふふふふふ……

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14500Re:後書き的なキンキョウホウコク。ってかお知らせ。氷月椋佳 E-mail 2003/6/21 15:39:14
記事番号14493へのコメント

>某月某日。
>琥珀、部屋の掃除中、かなり古いノートを発見。
>琥珀は幼稚園の頃母親に日記を付ける事を強制されており、恐らくその日記帳だと思われた。
…強制的ですか…
>今考えれば、その母の強制のお陰で文章を書くのを苦にしない子供に育ったのかも知れない。
>ありがとうお母さん。
>なんとはなしに感謝しつつ、ページを捲ってみる。
>硬直する琥珀。
>稚拙な文字で、そこにはこう綴られていた。
>
>とうさんと いっしょに ごうとう する
>
>「……強盗?」
>一人、部屋の中で首を傾げる琥珀であった。
うぐっ…うぁっはっはっはっはっは…。すごいすごい。
>実話をギャグ風に描いてみました。
>恐らく『行動』の間違いだと思われる。
そういうことか。

>お知らせ。
>
>
>
>琥珀は、二十日からしばらく北海道に旅行に出かけます。
>その間思いっきり停滞しまくります。
>北海道行かなくても……累さんの訃報聞いてから全く筆が進まないし……
>まぁそれはともかくっ!!
>これから一週間程更新ありません。よろしく。(何を)
>
>
>
>蛇足。
>
>
>先日、学校で心電図検査がありました。
>
>琥珀、見事に引っかかりました。(涙)
>玲奈に『何をやらかしたアンタ』とまで言われたし。
>なんもしてねーっつぅの。(汗)
>結果、不整脈発見。
>トドメに先生の一言。
>
>『あと数年でその体質改善しないと二十代で死ぬよ。アンタ。』
>
>……………………………………………………………………………………
>面と向かって言うかッ!?アンタはッ!?フツー!?(涙)
>
>皆様、健康な体は大事にね……ふふふふふふふふふ……
なにかいろいろと大変なようですが、がんばってください。

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14518第八十話:昔話をしてあげよう遙 琥珀 E-mail 2003/6/26 20:38:04
記事番号14340へのコメント

十年前
神界

栗色の髪を肩まで伸ばした少女が 教官の一人に泣きついた

「ライアが、ライアが、私のピーちゃんを!」

教官が慌てて幼年神族預かり所に飛び込むと
四、五歳の綺麗な金髪をした女の子が何かを握りしめて立っていた

綺麗な花弁にも見えたそれは
握りつぶされ
既に息絶えた
小鳥だった

女の子はきょとんとした表情で
大きな蒼い目を教官に向けた

小鳥の流した血で
頬を濡らしながら
その子は聞いた
弾む声で

「心ってどこにあるの?
 わたし、心がみたいの。
 だから、『カイボウ』してしらべたのに……みつからないの。
 ねぇ、心って、どこにあるの?」




……………………………………………………………………………シラベタノニ……ミツカラナイノ…………………………………




主神
赤の竜神が
女の子と話したいと言った
女の子のお姉さんは
泣きながら
どうか穏便に処置して欲しいと訴えた

お姉さんは
数日前
消灯時間を過ぎているのに
暗い所が怖いという妹の為に
ランプに灯を灯して
渡してくれた
優しかったメイドさんが
『キソクイハン』だと言われ
たったそれだけ
それだけのことなのに
殺されるのを見たんだから

お姉さんは怯えていたけど
女の子は堂々としていた

主神の前でもう一度
心はどこにあるのか聞いた

主神はその問いには何も言わず
お姉さんを見た

そして微笑んだ

そして告げた

預かり所に使い魔を連れてくるのは規則違反だと
確かに他人の使い魔を殺してしまったのは倫理的に問題だが
元々規則違反をしたのは相手の女の子

お姉さんは嫌な予感を感じたが
口にするのが怖くて黙っていた

お姉さんの予想通り
栗色の髪の女の子は
二度と光を見る事ができなくなってしまった

神界で平和に時を過ごすには
何よりも主神…ワタシの規則から外れない事が大事なノ
だから神界では
本当に小さな子供でも
必死で規則を覚えるノ

王都にやってきた最初の日
赤の竜神に言われた言葉が
今更ながらにお姉さんの胸に重く痼りになっていた

「だから貴女の妹は罰されなイ。
 安心して良いワ」

そして主神は女の子を見た
そして言った

「心なんて、そんな事気にしなくていいノ。
 覚えておくといいワ。
 神族に、心なんて必要ナイのヨ」































心。







変化するもの。







不完全なもの。







神族。







生まれながらに







その存在自体が完全体。







神族は常に完全な存在でないといけない。







不完全な心なんて、いらないの。

























ライアナ。

















貴女は、きっと、いい部下になるわ。
















































言い訳あんど言い逃れ。



ああ。
すっごく久し振りです。
琥珀です。
久し振りの投稿はものすごく下らないものです。昔話です。
神族裏事情というか、赤の竜神裏事情です。
そう…………
赤の竜神は完璧主義。
完璧主義すぎて……心まで無くしてしまったんですね。

規則、規則で縛って。
実力主義社会で競わせて。
それから…『理想』から外れてしまった者は行く場所がない。
皆様こんな社会を創る大人にはならないでください。

………………………………………………………………………………………………………………
『なるか!』と思った方。




今のこの国の……

日本の現状って、そうかも知れないですよ?






                                                 幕。

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14541お久しぶりですLaytear 2003/6/29 03:29:35
記事番号14518へのコメント

琥珀さん、久しぶりです。
コメント生かせていただきます。

>十年前
>神界
>
>栗色の髪を肩まで伸ばした少女が 教官の一人に泣きついた
>
>「ライアが、ライアが、私のピーちゃんを!」

ましゃか…

>教官が慌てて幼年神族預かり所に飛び込むと
>四、五歳の綺麗な金髪をした女の子が何かを握りしめて立っていた
>
>綺麗な花弁にも見えたそれは
>握りつぶされ
>既に息絶えた
>小鳥だった

やっぱし…

>女の子はきょとんとした表情で
>大きな蒼い目を教官に向けた
>
>小鳥の流した血で
>頬を濡らしながら
>その子は聞いた
>弾む声で
>
>「心ってどこにあるの?
> わたし、心がみたいの。
> だから、『カイボウ』してしらべたのに……みつからないの。
> ねぇ、心って、どこにあるの?」

私はあなたのノー味噌の思考形態とシナプスを調べたいよ…。

>……………………………………………………………………………シラベタノニ……ミツカラナイノ…………………………………

見つかるわけないだろ。某所で読んだ
「殺してなんかいない。胸を開いて見てみたかっただけ」
にめちゃくちゃそっくりな台詞だ。

>主神

コレが主神ねぇ…
コレが主神じゃ神族て程度が見えますよね。
魔王崇拝がでてきても、自然のプロセスのようなきがする。

>赤の竜神が
>女の子と話したいと言った
>女の子のお姉さんは
>泣きながら
>どうか穏便に処置して欲しいと訴えた
>
>お姉さんは
>数日前
>消灯時間を過ぎているのに
>暗い所が怖いという妹の為に
>ランプに灯を灯して
>渡してくれた
>優しかったメイドさんが
>『キソクイハン』だと言われ
>たったそれだけ
>それだけのことなのに
>殺されるのを見たんだから

……このくそ女は。そもそもてめぇが3人の両親殺して、ノンキに風呂はいってたせいだろうが。誰のせいで預かり所に来たんでしょう。記憶力わるいねー。
狭量な奴はきらいだ。

>お姉さんは怯えていたけど
>女の子は堂々としていた
>
>主神の前でもう一度
>心はどこにあるのか聞いた
>
>主神はその問いには何も言わず
>お姉さんを見た
>
>そして微笑んだ
>
>そして告げた
>
>預かり所に使い魔を連れてくるのは規則違反だと
>確かに他人の使い魔を殺してしまったのは倫理的に問題だが
>元々規則違反をしたのは相手の女の子

ただ、どっちが自分の役に立つかの損得勘定で処罰を決めたんでしょう。

>お姉さんは嫌な予感を感じたが
>口にするのが怖くて黙っていた

やな予感だけは当たるんですよね。

>お姉さんの予想通り
>栗色の髪の女の子は
>二度と光を見る事ができなくなってしまった

じーざす

>神界で平和に時を過ごすには
>何よりも主神…ワタシの規則から外れない事が大事なノ

さっき倫理っていいましたね。その我が法律な規則自体倫理に抵触してると想いますが。
どうよ、スィーフィード。

>だから神界では
>本当に小さな子供でも
>必死で規則を覚えるノ

某北の国みたい。

>王都にやってきた最初の日
>赤の竜神に言われた言葉が
>今更ながらにお姉さんの胸に重く痼りになっていた
>
>「だから貴女の妹は罰されなイ。
> 安心して良いワ」
>
>そして主神は女の子を見た
>そして言った
>
>「心なんて、そんな事気にしなくていいノ。
> 覚えておくといいワ。
> 神族に、心なんて必要ナイのヨ」

支配者は獅子の勇猛、狐の狡知、鳩の温和を兼ね備えねばならない。
ニンゲンですら、こんな言葉があるのに。
神どころか、欠陥神ですね。

>心。

>変化するもの。

>不完全なもの。

100%より、90%のほうが、いい事もあるんですよ。

>神族。
>
>生まれながらに
>
>その存在自体が完全体。
>
>神族は常に完全な存在でないといけない。

そうやって本当に大事なものが欠けていくんですね。

>ライアナ。
>貴女は、きっと、いい部下になるわ。

使い勝手の良いどうぐでしかないんですね。

>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>
>ああ。
>すっごく久し振りです。
>琥珀です。
>久し振りの投稿はものすごく下らないものです。昔話です。
>神族裏事情というか、赤の竜神裏事情です。
>そう…………
>赤の竜神は完璧主義。
>完璧主義すぎて……心まで無くしてしまったんですね。
>
>規則、規則で縛って。
>実力主義社会で競わせて。

実力主義の落とし穴ですね、
一つでも失敗すれば、廃棄処分。
代えの利くアイテム扱いですか。

>それから…『理想』から外れてしまった者は行く場所がない。
>皆様こんな社会を創る大人にはならないでください。
>
>………………………………………………………………………………………………………………
>『なるか!』と思った方。
>
>今のこの国の……
>
>日本の現状って、そうかも知れないですよ?
>                                                 幕。


少し話が変わりますが、ブラックラグーンというマンガがあるのですが。
いま連載中の話に、男女のそっくりな双子がいるのですが。女のこの方、もしかしたらライアナに似てるかもしれない。(可愛い服着て、愛らしい笑みで、快楽殺人というあたり+孤児になって大人のおもちゃにされて生きるために殺人ショーでがんぱり+どれが素の自分かわらかなくなっている)

うわ、けっこうだらだらとコメントしてしまった。
では。

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14542わお。お久し振りです。遙 琥珀 E-mail 2003/6/29 15:39:48
記事番号14541へのコメント


>琥珀さん、久しぶりです。
>コメント生かせていただきます。
はい。
返し行かせて頂きます。
>
>>十年前
>>神界
>>
>>栗色の髪を肩まで伸ばした少女が 教官の一人に泣きついた
>>
>>「ライアが、ライアが、私のピーちゃんを!」
>
>ましゃか…
そのまさか。
>
>>教官が慌てて幼年神族預かり所に飛び込むと
>>四、五歳の綺麗な金髪をした女の子が何かを握りしめて立っていた
>>
>>綺麗な花弁にも見えたそれは
>>握りつぶされ
>>既に息絶えた
>>小鳥だった
>
>やっぱし…
はい。やっぱり。
>
>>女の子はきょとんとした表情で
>>大きな蒼い目を教官に向けた
>>
>>小鳥の流した血で
>>頬を濡らしながら
>>その子は聞いた
>>弾む声で
>>
>>「心ってどこにあるの?
>> わたし、心がみたいの。
>> だから、『カイボウ』してしらべたのに……みつからないの。
>> ねぇ、心って、どこにあるの?」
>
>私はあなたのノー味噌の思考形態とシナプスを調べたいよ…。
そう?
案外、わかんない方が楽しく生きられるかもしれませんよv(ヲイ)
>
>>……………………………………………………………………………シラベタノニ……ミツカラナイノ…………………………………
>
>見つかるわけないだろ。某所で読んだ
>「殺してなんかいない。胸を開いて見てみたかっただけ」
>にめちゃくちゃそっくりな台詞だ。
へぇ。
そんなのあるんだ。
>
>>主神
>
>コレが主神ねぇ…
>コレが主神じゃ神族て程度が見えますよね。
>魔王崇拝がでてきても、自然のプロセスのようなきがする。
をを……
自然のプロセスとまで言い切りますか。
確かにそう言えない事も無いかもしれないですけど。(どっちだ)
>>赤の竜神が
>>女の子と話したいと言った
>>女の子のお姉さんは
>>泣きながら
>>どうか穏便に処置して欲しいと訴えた
>>
>>お姉さんは
>>数日前
>>消灯時間を過ぎているのに
>>暗い所が怖いという妹の為に
>>ランプに灯を灯して
>>渡してくれた
>>優しかったメイドさんが
>>『キソクイハン』だと言われ
>>たったそれだけ
>>それだけのことなのに
>>殺されるのを見たんだから
>
>……このくそ女は。そもそもてめぇが3人の両親殺して、ノンキに風呂はいってたせいだろうが。誰のせいで預かり所に来たんでしょう。記憶力わるいねー。
>狭量な奴はきらいだ。
そうですね。
タチ悪いですねー。
>
>>お姉さんは怯えていたけど
>>女の子は堂々としていた
>>
>>主神の前でもう一度
>>心はどこにあるのか聞いた
>>
>>主神はその問いには何も言わず
>>お姉さんを見た
>>
>>そして微笑んだ
>>
>>そして告げた
>>
>>預かり所に使い魔を連れてくるのは規則違反だと
>>確かに他人の使い魔を殺してしまったのは倫理的に問題だが
>>元々規則違反をしたのは相手の女の子
>
>ただ、どっちが自分の役に立つかの損得勘定で処罰を決めたんでしょう。
多分そうでしょう(苦笑)
>
>>お姉さんは嫌な予感を感じたが
>>口にするのが怖くて黙っていた
>
>やな予感だけは当たるんですよね。
いい予感はさっぱり当たりませんよね(汗)
>>お姉さんの予想通り
>>栗色の髪の女の子は
>>二度と光を見る事ができなくなってしまった
>
>じーざす
あーめん。
>
>>神界で平和に時を過ごすには
>>何よりも主神…ワタシの規則から外れない事が大事なノ
>
>さっき倫理っていいましたね。その我が法律な規則自体倫理に抵触してると想いますが。
>どうよ、スィーフィード。
さぁ……
この方にとって、世界は自分の為にあるものですから。
>
>>だから神界では
>>本当に小さな子供でも
>>必死で規則を覚えるノ
>
>某北の国みたい。
……………………………………
問題発言ですね(汗)
>
>>王都にやってきた最初の日
>>赤の竜神に言われた言葉が
>>今更ながらにお姉さんの胸に重く痼りになっていた
>>
>>「だから貴女の妹は罰されなイ。
>> 安心して良いワ」
>>
>>そして主神は女の子を見た
>>そして言った
>>
>>「心なんて、そんな事気にしなくていいノ。
>> 覚えておくといいワ。
>> 神族に、心なんて必要ナイのヨ」
>
>支配者は獅子の勇猛、狐の狡知、鳩の温和を兼ね備えねばならない。
>ニンゲンですら、こんな言葉があるのに。
>神どころか、欠陥神ですね。
そんなのが主神♪
>
>>心。
>
>>変化するもの。
>
>>不完全なもの。
>
>100%より、90%のほうが、いい事もあるんですよ。
ていうか、大体がそうだと思うですよ。
>
>>神族。
>>
>>生まれながらに
>>
>>その存在自体が完全体。
>>
>>神族は常に完全な存在でないといけない。
>
>そうやって本当に大事なものが欠けていくんですね。
そう。
>
>>ライアナ。
>>貴女は、きっと、いい部下になるわ。
>
>使い勝手の良いどうぐでしかないんですね。
そうです。
部下は道具なのです……
>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>
>>
>>ああ。
>>すっごく久し振りです。
>>琥珀です。
>>久し振りの投稿はものすごく下らないものです。昔話です。
>>神族裏事情というか、赤の竜神裏事情です。
>>そう…………
>>赤の竜神は完璧主義。
>>完璧主義すぎて……心まで無くしてしまったんですね。
>>
>>規則、規則で縛って。
>>実力主義社会で競わせて。
>
>実力主義の落とし穴ですね、
>一つでも失敗すれば、廃棄処分。
>代えの利くアイテム扱いですか。
そう。
いくつダメになっても代わりがある、と……
>
>>それから…『理想』から外れてしまった者は行く場所がない。
>>皆様こんな社会を創る大人にはならないでください。
>>
>>………………………………………………………………………………………………………………
>>『なるか!』と思った方。
>>
>>今のこの国の……
>>
>>日本の現状って、そうかも知れないですよ?
>>                                                 幕。
>
>
>少し話が変わりますが、ブラックラグーンというマンガがあるのですが。
>いま連載中の話に、男女のそっくりな双子がいるのですが。女のこの方、もしかしたらライアナに似てるかもしれない。(可愛い服着て、愛らしい笑みで、快楽殺人というあたり+孤児になって大人のおもちゃにされて生きるために殺人ショーでがんぱり+どれが素の自分かわらかなくなっている)
>
>うわ、けっこうだらだらとコメントしてしまった。
>では。
わお。
そんなのあるんだー。
捜してみますね。
それではまた♪

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14543第八十一話:フィアナ生死論遙 琥珀 E-mail 2003/6/29 16:34:28
記事番号14340へのコメント


誰か

私達に

存在する意味を与えてください。


それができないなら

夢を見させてください。


二度と醒める事の無い夢を。


「だけど、それは限りなく『死』に近い」
フィブリゾの言葉に…フィアナは、こくん、と頷いた。
「自分で気付いて愕然とした…
 …そうか…私は、死にたいんだ、って」
目を閉じ…すぐ前のテーブルから硝子のグラスを取り、中の水を口に含む。
「だけど、キミは、今生きている」
フィブリゾは、すぃっ、と目を細めて言った。
金色の瞳が、きらっ、と猫の瞳の様に輝いた。
「それは……」
フィアナは苦笑した。
「ライアナがあんな状態だし……あの子を放ったらかして逝ったら……あの子が余りにも可哀相」


私は一度、彼女から逃げた。

その罰を今、受けている。


「罪が『死』で償える様なものなら、私もさっさと死んでるよ。
 ……だけど、そうじゃ無いから……」
「まぁ……ね」
罪が死で完全に償える様なものなら、これ程楽な話は無いのである。
「死ぬのは苦しい。言葉通り、死ぬ程苦しい。
 何故苦しいかって言うと、苦しくなかったら、みんな死に逃げちゃうから。
 生きてくのがイヤ、て人も、『死』の苦しみを味わうのがイヤだから、無理矢理生きてる。
 これで、『死』が楽だったりした日には……
 ちょっと他人に悪口言われたり、大人に注意されたりするだけで死んじゃうヤツ、てのがいつか出るから…ね。
 …『死』てのは苦しいもの…だけど…
 その苦しみを味わう、程度じゃ逃れられない罪、ってのがある…ていうかむしろ、そっちの方が多いよね」
「罪は来世に繰り越される。
 それでまた死ぬと、また来世に繰り越される…ずっとずっとその繰り返し…悪循環だ」
「その内、『自分殺しの罪』ってのも入るよ、そんだけ死んじゃうと」
「いくら逃避しても無駄だってわかってるのに……
 逃避する気になんてなれないよね」
ははははははは、と、フィアナは乾きまくった笑いを漏らしつつ、呟いた。
「『死』の事をよく知ってるから…死ねないんだ…」
「結局さ。
 フィアナは、死にたいわけ?」
「んー。半々、かな」
髪の毛をいじりつつ、軽い口調で言う。
「死なないのは……死んでも罪が消えないって知ってるからで……
 ………この罪が無ければ死ぬのか………って聞かれたら…………怪しいかも」
「………………」
フィブリゾは、何も言わずに、じっとフィアナを見詰めていた。
フィアナは…ふぅ、と大きく溜息を付いた。
「だけど…一つ、決めてる事があるんだ」
「ん?」
「もし、この罪が無くてもさ。
 私の事………………えーと、何て言えば…………………
 私に……生きていて欲しい、って、思ってくれるひとがいる内は、頑張って生きてみたい」
「ん」
フィブリゾは、にこっ、と嬉しそうに笑った。
フィアナもつられた様に笑った。
「そうだね……
 フィアナに死んで欲しい、って思ってるひとより…生きていて欲しい、て思ってるひとの方が、絶対多いと思うよ、僕」
「ウン」
フィアナは、嬉しそうに頷いた。


誰か 一人でも

私が必要なのだと言ってくれるなら


私はそのひとの為に

そのひとの為だけに


頑張って 生きてみようと思います―――――――――――――――――……












言い訳あんど言い逃れ。



フィアナ生死論、決着編(苦笑)
今までちらほら出てきたんですけどね。この方の生死観は。

えぇい!暗いぞ!どんと行け!悩むなッ!…と、作者さえもイライラさせたフィアナ生死論、ようやく結論です(汗)

フィアナ生死論はいろんなひと巻き込んだからね。本気で。(汗)
一番巻き込まれたのは…ユアさんと翔さんか。(苦笑)
お二人とも(お二人のキャラ…と言った方が正しいか)巻き込んでしまってごめんでした。(汗)

あとはライアナ生死論…うわぁ、あっちの方が厄介だ(汗)
頑張りますですっ!





                                         幕。

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14549原点発見!!?ユア・ファンティン 2003/6/29 23:07:48
記事番号14543へのコメント


>
>誰か
>
>私達に
>
>存在する意味を与えてください。

永:自分の存在する意義なんて者はね
  自分さえ、認めていればあるものなんだよ。
ユ:今回は、フィアナ嬢と、死生論が近い
  私のコピ−キャラの闇時永蓮と行きます

>
>
>それができないなら
>
>夢を見させてください。
>
>
>二度と醒める事の無い夢を。
>

永:見ても、その問いからは逃げれないよ
  体験者が言うんだ、ほぼ間違いない

>
>「ライアナがあんな状態だし……あの子を放ったらかして逝ったら……あの子が余りにも可哀相」

永:そんな目で、みるわけね
  ・・・・・・あの女は、自分で今の自己を構成したんだ。
 フィアナには、関係ない

>
>
>私は一度、彼女から逃げた。

永:私も、1度あいつらから逃げた

>
>その罰を今、受けている。

ユ:罰ね・・・・・・

>
>
>「罪が『死』で償える様なものなら、私もさっさと死んでるよ。
> ……だけど、そうじゃ無いから……」
>「まぁ……ね」
>罪が死で完全に償える様なものなら、これ程楽な話は無いのである。

永:私の場合。
  その為に死んで、自ら封印の要石になったな

>「死ぬのは苦しい。言葉通り、死ぬ程苦しい。
> 何故苦しいかって言うと、苦しくなかったら、みんな死に逃げちゃうから。
> 生きてくのがイヤ、て人も、『死』の苦しみを味わうのがイヤだから、無理矢理生きてる。
> これで、『死』が楽だったりした日には……
> ちょっと他人に悪口言われたり、大人に注意されたりするだけで死んじゃうヤツ、てのがいつか出るから…ね。
> …『死』てのは苦しいもの…だけど…
> その苦しみを味わう、程度じゃ逃れられない罪、ってのがある…ていうかむしろ、そっちの方が多いよね」

ユ:そうだね、
  私の前の人も、タロット・スピリッツに・・・・・・・
  まあ、死んだら、おしまいですしね

>「罪は来世に繰り越される。
> それでまた死ぬと、また来世に繰り越される…ずっとずっとその繰り返し…悪循環だ」

ユ:・・・・・・・(複雑な苦笑い)

>「結局さ。
> フィアナは、死にたいわけ?」
>「んー。半々、かな」
>髪の毛をいじりつつ、軽い口調で言う。
>「死なないのは……死んでも罪が消えないって知ってるからで……
> ………この罪が無ければ死ぬのか………って聞かれたら…………怪しいかも」

ユ:きついかも知れないけど、一言言わせて貰おう
  (言葉がぞんざい&きついですがご了承を)  
  アンタさ、ライアナの罪の意識だけで生きてんの?
  サリアナちゃんのことも関係してんの?
  あのねえ、私は明瞭&明活に覚えてるわけじゃないし
  今の生で、やったことじゃないから、こんなこと言えるのかもしれないけど
  アンタさ、死にたいなら、それでいいよ。
  でもね、千年前の私や六十年前の私のように、もしも哀しむ奴がいるのならね。
  でも、今のアンタには、フィブりんや、魔族だけど心配してくれる人がいるんじゃないのさ。
  罪が無くても、あっても、生きている。
  それで、いいじゃないのさ。
  あの子は、生きたいって・・・・・・。
  心臓にハンディ・・これもある意味では≪罪≫かもしれない・・・・・を持っていても、いきたいって願っても生きたいっていうことを叶えられなかった奴がいるんだ。
  だから、『生きろ』、酷かも知れんが。
  最後に1文が一番言いたいことだな

>「もし、この罪が無くてもさ。
> 私の事………………えーと、何て言えば…………………
> 私に……生きていて欲しい、って、思ってくれるひとがいる内は、頑張って生きてみたい」

ユ:ここは、永蓮と同じですね
  風華の3−17辺りで、エリファンス(月のカ−ド)ともバトルで
  似たような事行ってますもの。

>
>
>誰か 一人でも
>
>私が必要なのだと言ってくれるなら
>
>
>私はそのひとの為に
>
>そのひとの為だけに
>
>
>頑張って 生きてみようと思います―――――――――――――――――……

ユ:あと、数千年もすれば、あの人に会えるしね

>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>
>フィアナ生死論、決着編(苦笑)
>今までちらほら出てきたんですけどね。この方の生死観は。
>
>えぇい!暗いぞ!どんと行け!悩むなッ!…と、作者さえもイライラさせたフィアナ生死論、ようやく結論です(汗)

ユ:なかなか、興味深い無いようでした。
  あと途中ではすみませんでした。


>
>フィアナ生死論はいろんなひと巻き込んだからね。本気で。(汗)
>一番巻き込まれたのは…ユアさんと翔さんか。(苦笑)
>お二人とも(お二人のキャラ…と言った方が正しいか)巻き込んでしまってごめんでした。(汗)

ユ:いえいえ、楽しかったです。

>
>あとはライアナ生死論…うわぁ、あっちの方が厄介だ(汗)
>頑張りますですっ!

ユ:頑張って下さい
  それでは。