◆−ラビリンス―さ迷える者―・その1−明美(3/21-22:24)No.1452
 ┣ラビリンス―さ迷える者―・その2−明美(3/21-22:35)No.1453
 ┣ラビリンス―さ迷える者―・その3−明美(3/21-22:48)No.1454
 ┗ラビリンス―さ迷える者―・その4−明美(3/21-23:02)No.1455
  ┣Re:ラビリンス―さ迷える者―−まりえ(3/26-15:59)No.1487
  ┃┗ありがとう♪−明美(3/27-23:21)No.1491
  ┗Re:ラビリンス―さ迷える者-−ぐっち草(3/28-18:39)No.1492
   ┗ありがとう♪−明美(3/29-08:46)No.1494


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1452ラビリンス―さ迷える者―・その1明美 E-mail URL3/21-22:24


こんばんわ♪ここに投稿するの久しぶり、駄文書き明美でーす。
今回のお話は、あんまりらぶらぶ入ってません。リナとガウリイとオリキャラが出てくる話で、途中、オリキャラばっかし目立ってる話です(笑)。

――――――――――――――――――――――――――――――――

出口のない迷宮に捕らわれ、彼女はもがいていた。
もがき苦しんで、出口がないことを知った彼女は、自ら出口を作った。
それは、やはり偽りでしかなかった。
それは、彼女を満足させるモノではなかった。
彼女はあきらめずに、また別の方法を考えた。
『どんな犠牲を払っても……』
たとえ、どんな大きな犠牲を払っても。
たとえ、人からどんな謗り(そしり)を受けようとも。
彼女にとって、ソレは絶対に必要だったのだ。
『もう少し、もう少し、もう少し……』
彼女の声が木霊する。

― * ― * ― * ― * ― * ― * ― * ― * ―

荒涼とした風が、荒れ野を走る。
そこには、ほんのちょっと前まで大きな古い屋敷が建っていた。しかし、今は、跡形も残っていない。
あたしが竜破斬(ドラグ・スレイブ)で吹き飛ばしからだ。
静かな澄みきった眼差しで、それを見届けたアイリスさんは、あたしとガウリイに黙礼すると、小さな男の子の手を引き、村へと帰って行く。
あたしは、彼女にかけるべき言葉をもたない。……もてない。
彼女の払った代償は、あまりにも大きいのだ。

ことの起こりは、三日前―― 。
お昼、ちょっと早目にご飯をすませ、次の村まで足を延ばそうとしていた。
マーサス村――軽く食事ができるほどの時間があれば村全体、一軒残らず訪ねる事が出来るほどの小さな村。――こんな田舎では、ろくに仕事がないだろうと考えたからだ。
しかし、普段は平和なその村で、村中の子供たちが一夜のうちに、忽然と消えてしまうという事件が起こっていたのだった。

「それで、あやしいってのは、ここのことですか?」
あたしは声を潜め身を屈め草むらに隠れ、夕暮れの明りに赤く染まったその建物を眺める。
「ええ。この村の近くで他に得体の知れない場所、ってありませんから」
あたしの問いに、『あやしい屋敷』まで案内してくれた、村長さんの娘さん――アイリスさんがこっくりと自信ありげに肯く。むろん、中にいる連中に気づかれないように、こっそりと隠れながら。
うーみゅ。こりはちょっと……。
「なあ、リナ。これってすごく面倒なんじゃないか?」
ガウリイが目の前の屋敷を見ながら、ほとんど口を動かさずあたしにだけ聞こえるように言う。
「…………そうね」
「リナさん?どうかしました?」
にっこり。
アイリスさんの、人の良さそうな微笑にはまったく悪意は感じられない、が…。
どこが『屋敷』なのよっ!ほどんどお城ぢゃないのよっ!この大きさはっ!!
こんなの、ぜえぇぇったいに詐欺だわ。
この広さの屋敷の中をくまなく捜しまわって、子供たちを傷つけずに助け出すだなんて。
『誘拐団を退治して、子供を取り返す』だけだって言ってたのに。こんな広い『屋敷』がアジトだなんて聞いてないわよ。『ついでに悪人ぶち倒して、お宝がっぽり計画』ってのがあるのに!
「この仕事、確かに引き受けましたけど……でも」
「でも?なんでしょうか?」
白い紙をあたしの目の前でピラピラさせる。そこには、見るまでもなく、あたしのサインがしっかりある。
あたしは、少し頬を引きつらせつつ、
「こんな広い屋敷だなんて聞いてませんよ」
村長もこの女も、知ってて黙ってたな、きっと。
「あら?そうでした?でも大丈夫ですよ」
一体、なにが大丈夫なんだ?なにが?
「裏口はがけ崩れで塞がってるから、表さえ塞いでしまえば逃げ道はないはずですもの。
リナさん達が入った後、わたしがちゃーんと表は塞いでおきますから」
塞ぐって、そーじゃなくて。
「こんな広い屋敷だから、捜すのが大変だって言ってるのよ!それに子供が30人だなんて言ってなかったじゃないの!で・す・か・ら・依頼料上乗せしてっ!」
そうなのだ。契約書を交わすというから、おかしいなとは思っていたんだけど……。サインした後で言うんだから。おまけに、こんなだだっ広い屋敷だし。
「う〜〜ん。そーねぇ、少しぐらいなら」
渋々といった感じで、アイリスさんは首を縦に振る。
「どのくらい?」
「思い切って、銀貨2枚!」
そーくるか、このアマ。

「――ぶち壊してやるっ!こんなボロ屋敷っ!!」
「きゃーっっやめてぇぇっ。お願いぃぃぃ」
「待て、リナっ。考え直せ!」
ほんのおちゃめな冗談に、アイリスさんとガウリイは顔色を変えて必死に組み付いてきたのだった。

「んじゃ。行ってきまあーす(はあと)」
涙をでろでろ流しながら、かっくりとうなだれるアイリスさんに別れを告げ、夜の闇にまぎれて屋敷の中に入ったのは、しっかりと金貨20枚上乗せの約束を取り付けた後だった。

不気味なほど静まり返る屋敷の中。本当にこの中に、大勢の子供と誘拐した連中がいるのか疑いたくなるほどだ。
窓から射し込む月のおぼろな明りを頼りに静かに歩く。こっそりと秘密裏に行動しなければ……相手には人質が30人もいるのだ。
こーゆー時、ガウリイの異様なほどの視力の良さと、ケダモン並の感の良さがじゅーぶん発揮される。躊躇なくスタスタ歩いてるところを見ると、人の気配を感じないらしい。
あたしたちが入ったところは、玄関ホールで、わりと広い空間だった。二階に上がる階段がすぐ目の前にあるが、今にも崩れそうなくらい朽ち果てている。
どうやら、二階から上にはいないようである。
「どうする?リナ」
「んー。まず一階からね」
あたしは、玄関ホールからすぐ突き当たりにある部屋のドアを開けた。
と、部屋の中央まで来た時、後ろでドアが急にばたんと大きな音を立てて閉まる。頭の上からぎぎぎ、と何かがきしむような音が聞こえてくる。
こういう古ぼけたお屋敷にありがちな、天井が落ちてくるというシカケである。それもご丁寧に黒光りしたトゲトゲつきだ。――って、解説してる場合じゃないっ!
そうこうしている間にも、律儀に天井は落ちてきている。
「おい、リナ」
こーなったら、もう侵入はバレたも同じだけど、派手なマネはできない。あんまし大きな術使うと、生き埋めになっちゃうし……。
「リナっ!」
「ガウリイっ、ドア斬って」
「こっち、開くぞ」
振り向いたあたしに、いつの間に見つけたのか壁の切れ目、隠し扉に手をかけて、ガウリイ。
………あたし……ちょっと間抜けだったかもしんない。

「どうりで、人がいない訳よね。誰か入ってきたとしても、この罠にやられるから見張りはいらないのよ」
「なるほど」
暗がりで、頭のすぐ上から声が降ってくる。
「逆に言えば……この分じゃ罠には悩まされるでしょーけど、誘拐団は人数多くないわね。見張りに人数を裂けないほど少ないってことだろうから」
「これも罠ってワケだ」
「そーね。ガウリイにしちゃよく考えたじゃないの」
ジト目で、あたしは言う。ま、この暗さじゃわかんないかもしれないけど。
天井が落ちた部屋には戻れなくなり、井戸のよーにせまっ苦しい場所で身動きが取れなくなったのだ。剣が抜けるような隙間はないようだ。身振りのいらない呪文ならなんとかなるけど。
「明り(ライティング)」
暗がりを魔力の明りが、しらじらと照らす。極端に狭く、クローゼットに詰め込まれた服の気持ちがよくわかる。
明りは失敗だった。余計、窮屈に感じるし。彼に抱きかかえられたよーな格好のまま、動けない自分を見てしまった。
「どーした?顔が赤いぞ」
うっさい。
「ちょっと離れてよ!!」
「ムリ言うなって」
「ごそごそ動かないでっ……ちょっと、どこ触ってんのよ!!」
「いや……ここになんかスイッチみたいなのがあるんだ」
スイッチ?それって、もしかして。
「ダメっ」
「え?なんだ?」
――カチッ
……をい。

どどどどどどばどばどばどば…………
……………やっぱし。
「あ゛…悪りぃ。これも罠だったんだな」
のほほーんと、言うなぁっっ。
罠を発動させてどーすんのよ!

「このボケくらげぇーっ」

あたしは、滝のように流れてくる水に腰までつかりながら、盛大な水音に負けないくらいの大声で、おもいっきし叫んでいたのだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――
あのー、もしおヒマでしたら、その2も読んでくれるとうれしいな(はあと)

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1453ラビリンス―さ迷える者―・その2明美 E-mail URL3/21-22:35
記事番号1452へのコメント

はい、その2ですっ!
読みに来て下さって、ありがとーでし。ではとっとと続きいきます。

――――――――――――――――――――――――――

「ほんっとにもうっ!!余計な事しないでよね!」
あたしは、狭い横穴をずるずる這いながら、後ろをついて這って来ているガウリイに言う。水に溺れないように浮遊(レビテーション)で浮かんで、あっさりとこの横穴を見つけたのだ。
「でも、ここが見つかったんだから、よかっただろ?」
「……あんたねー」
ここにこんな横穴があるのは、考えてみれば自然なことだ。一気に大量の水を流すのには、太い管が必要だからだ。そう、今、あたしたちが這っているのは、水が流れた管なのだ。
ガウリイにはちょっと窮屈かもしれない。
「こんな濡れ鼠になっても?」
「…………」
「風邪ひきそー…」
あたしは、厭味ったらしく続ける。
「風邪ひいたら、ガウリイにうつすからね」
「……わかった」
なにが、わかったなのよ!
う゛ーっ、マジで寒気するし。
水が流れた後だけに、なんだかじめじめしてて、なんだかすっごくヤな予感がする。

ぺたりっ ぺちゃっ

――え゛?
も、もしかして……。
手をついたところに、水ではなく、ぬるっと、変な感触が……………………いた。
きゃー!きゃー!!きゃー!!
いやぁ――っ!
「リナ?」
「火炎球(ファイヤー・ボール)」

「うっく、っひっく。……怖かったよぉ」
「……たしかに怖いもんがあったな。死ぬかと思った」
言いながら、よしよしと頭をなでてくれる。
「だって…だって…なめ……いたのよ」
「なめ?ああ。ナメクジがいたのか」
言わないでよー。聞きたくないぃぃ。
「それにしても、いきなり火炎球はないだろ……生き埋めになるところだったぞ」
生き埋めになるより、アレは嫌っ。
「い、いない?もう、いない?」
「ナメクジか?さっき焼き尽くしただろーが」
ううう…その名前を言わないでぇぇ。

「あのー……ごめんなさい。邪魔するって訳じゃないんですけど……ガウリイさん、リナさん?まだこんな所にいたんですか?」
アイリスさん!?
なんで、ここに?
あたしは、慌てて声のする方に振り向いてみると、遠慮がちに、細く開けたドアの隙間から顔をのぞかせている。
「いや、罠にかかってたから……」
正直に言うなよ、ガウリイ。
「なっ!なんでもないです。……慎重に行こうと思って」
「慎重なのはいいんですけど、いつまでも玄関でいても捜せないんじゃ……?」
『あれ?』
あたしとガウリイの声がハモる。
よく見ると、見覚えのある崩れそうな階段、玄関の扉。
あたしたちは、めぐりめぐって、またふりだしに戻っていたのだった。

「やっぱり、私も行きます。どこに子供たちが捕まっているか、見当がつきましたから」
そう言うと、アイリスさんは返事もまたず、スタスタと歩き出す。
「ちょ、ちょっとアイリスさん?なんで?」
「実は、ここって親戚が住んでたんです。子供の頃よく遊びにきてましたから、家の中のことはよく知ってますし」
なら、最初からそう言え。
どうりで、裏口があるとか、がけ崩れで塞がってるとか、よく知ってると思った。
それにしても、こんなからくり屋敷のよーな家に住む親戚って……。
「もしかして魔道士?」
「ええ。変わった実験が好きなおじいさんで」
「なるほどね」
研究が盗まれない、用心か。度を越してるって感じもするけど。
「なあ、リナ」
「なによ。ガウリイ」
毎度のことながら、話についてこられないんだろーか?
「悪いけど、手、放してくれないか」
ほえ?手?
よく見ると、あたしの手はガウリイの服の裾をしっかり握っていたりする。あたしは、思わず赤面した。
「あ、ご、ごめん」
「こっちです!」
アイリスさんが床板を外して、手招きしている。
そこには、地下への入り口が顔を見せていた。


村一軒しかない、宿屋で、目が覚めたのはもう闇の迫る時刻だった。
あれから、あっさりと、地下室で眠らされている子供たちを見つけて、全員助け出した時には、夜明けが近い時間になっていた。子供を村につれて帰り、送り届けてからしっかり眠っていたのだ。
「なんか、おかしいわよ」
女将さんお勧めの、ディナーセットをつつきつつ、あたしはガウリイにそう切り出した。
ここしか酒場がないのか、田舎の割に賑やかだ。村人が大半のようだけど、時間がまだ早いのに、かなり出来上がっていて、周りに聞かれる心配はない。
「なにが、おかしいって?」
「あっさりしすぎてると思わない?誘拐した子供にも見張りがついてなかったし」
だから、あっさり連れ出せたんだけど。
「わざわざ手間かけて誘拐したくせに、見張りがいないなんて……すっきりしないのよねー」
「用事があって出かけてたとか」
はぐはぐと、料理を口に運びながらボケた返事をしてくれる、ガウリイ。
「んなわけないでしょーが」
すっきりしない感じが、あの屋敷を出た時から消えない。それどころか、増してる感じさえする。
「犯人がわかってないのに、『子供が助かったからもういい』なんて言ってくれちゃうし……」
「……………」
ことなかれ主義なんだか秘密主義なんだか知らないけど、村長さんの態度は一貫していた。依頼料を払えば、それで終りとばかりに、なんの説明もしない。口ぶりと態度から言うと、どうやら犯人に心当たりがあるようなのに。
どーやらこれは、ちょっと間抜けな誘拐事件ってワケではなさそうである。
「村の人たちだって……」
お礼を言いながらも、子供が帰ってきても複雑な表情を見せていた。
あたしとしては、おもしろくない。あんまり感謝されなかったからって言うんじゃなくて『ついでに悪人ぶち倒して、お宝がっぽり計画』が実行できなかったからだ。
「……って。ちょっと!聞いてんの?」
返事がないと思ったら、ものすごい勢いで食べてるし。
あたしの殺気のこもった視線に気づいて、慌ててこくこくと頷いてみせるが、むろんのこと、まったくと言っていいほど説得力がない。
思わず、フォークを握る手に力が入ったりする。
「……待てって……ちゃーんと聞いてるぞ」
嘘つけ。
「どーせお前の事だから、すぐ出かけるって言うと思ったんだ」
「なんでよ」
「すっきりしないコトをそのまま、放っておくわけないからな。また、屋敷に忍び込むって言うかもしれないだろ?」
そう言うと、またがつがつと食べ始める。
……あ、なんだ。そっか。
わかってくれてるんだ……。
本当に、とことんまで……
「付き合ってくれるの…ね」
「当然だろ」
まるで、当たり前の事みたいに。
「リナ。いらないなら、オレが全部食ってやろーか?」
言うが早いか、あたしの前のお皿を奪っていく。
「なっ、なに言ってんのよ!いらないなんて言ってないでしょーが!」
絶対いるんだから!ご飯も…………ガウリイも。
あたしは取り返したお皿を抱え、食べながら、ちょっぴり幸せな気分に浸っていた。

「やっぱり、来たんですね」
屋敷の前に、アイリスさんが待ち構えていた。
昨日と同じ場所に、同じ月明かりを浴びて、でんと建っている屋敷を眺めながら。
ただ、昨日と違うところは、潜んでいるのではなく、堂々と立っているし、小さな ――2,3才くらいの男の子の手を引いている。その子供はどこか、アイリスさんに似た顔立ちだ。そう言えば、彼女が一番に無事を確かめ、抱いて連れて帰ったのはこの子だった。
「すっきりはっきりしないと、気が済まない性分なのよ」
「特にコイツはな。はっきりさせないと暴れ出すかもしれんから」
ガウリイがあたしの頭をぽんぽんとたたく。
「暴れるって……人を猛獣みたいに」
くすっ、と彼女は笑う。
寂しそうな笑みを、月の光が照らし出す。
「じゃあ、お二人とも一緒に来てくれます?はっきりと……私が決着をつけます」
「やっぱし、アイリスさんも知ってたのね?」
「父も私も…村の人たちも、うすうす感じてると思います」
「気づいてるのになんで?」
「言えなかったんです。自分達の非を、罪を認めてしまうことになるから。償い……なんです。ある人への。でも、」
彼女の瞳には、静かな決意の色がある。
なんだか、いきなしシリアスになってきたなあ。
「私が、止めてみせます。私とそれから、この子とで」
この子って、子供も関係あるの?
「くわしく話してくれない?」
アイリスさんはこっくりと頷き、しゃらっと言う。
「ええ、暴れられたら困りますものね」
……やっぱ、いー性格してんじゃない。
しみじみとこくこく頷いたガウリイは、あたしが無言のうちに放った裏拳のおかげで口を挟む余地がなくなっていた。

―――――――――――――――――――――――――――――
さてと、その3は!!暗い、説明多い、主人公は誰や?ってくらい、目立ってない。でも、読んで欲しいなー。

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1454ラビリンス―さ迷える者―・その3明美 E-mail URL3/21-22:48
記事番号1452へのコメント

おおっ!その3まで読みに来てくれるなんてっ!!いい人ですねー(はあと)
さらに、コメントなんか頂けると、もっとうれしいですけどね(笑)

―――――――――――――――――――――――――――
村はずれの屋敷に、とある一人の魔道士が住んでいた。
代々この村の村長、という家柄に生まれたその男は、村長の役目を弟に譲り、魔道士として毎日研究、実験の日々を送っていた。

「私と姉さんは、子供の頃、よくこの伯父さんの家に遊びに来てたんです」
アイリスさんは、懐かしそうに玄関のドアをなでる。
姉さんって人、家で見かけなかったんだけど…?
「そのオジさんが研究してた内容ってのは?」
「さあ、私にはさっぱり……。
ある時、伯父さんは、一人の若い魔道士を連れてきたんです」
彼女は夢をみるような眼差しで、どこか遠くを眺めながる。
「――その人は、優秀な魔道士でした。伯父さんは、実験のサポートをしてもらうんだ、と言って張り切っていたんです」
「いた、って言う事は……」
「伯父さんは、その人が来て半年くらい経った頃に病気で死にました」
玄関の重いドアを押し開け、真っ直ぐ二階への階段に進む。

「コレ、危なくないか?崩れそうだぞ」
ガウリイ、もしかしてコワイんだろーか?
「でも、ここを上がらない事には話が始まらないんです。見た目はボロですけど、造りはしっかりしてますから大丈夫だと思います」
「そうそう。だいじょーぶ、だいじょーぶ」
あたしは、アイリスさんの言葉に同調し、一歩階段に足を……

ばきっ

えーと……。
「ま、まあ……造りはしっかりしてても、やっぱり古い建物ですからね」
「そうね。浮遊(レビテーション)でいきましょ」
冷や汗ながしつつ、にこやかに話すあたしとアイリスさん。その横には、無表情に佇む子供と、これ以上はないぐらいジト目のガウリイがいた。

アイリスさんの案内で、隠し扉をかいくぐり、罠を解除しながら――
「伯父さんが死んでから、元々、閉鎖的でよそ者を嫌う性質だった村の人達がおかしな事を言い始めたんです」
おかしなコト?
訊き返そうと口を開いたあたしは――言葉を呑み込み、ぴたっと一つのドアの前に立ち止まる。
「リナ。中に……」
「ん、わかってる」
ガウリイに言われるまでもなく、ドアの向こうに人の気配を感じる。
先に立ってドアを開けようとしたガウリイの手を、きっぱりと押しのけて、アイリスさんがドアを押し開ける。
「研究を盗む為に、老魔道士を殺した……村で、そんな噂が広まったんです」

部屋の奥まったところには、フードを目深に被り、黒いマントで全身をすっぽりと覆った黒い影が待ち構えていた。
――魔道士?
紅を差したように紅い口が、にいっと笑みの形になる。
「幽霊屋敷、さ迷いし者達の館へようこそ」
低く響く、その声。押し殺して、その癖みょーに耳の奥底に響いて、男とも女ともつかない声。
なんだか、インチキ占い師のようなセリフまわしだが、只者ではない雰囲気をその身に纏っている。
「進んで招待したわけではありませんが……」

「姉さんっ!」

アイリスさんの叫びに、黒いフードがぴくりと動く。
「ねえさん…なの?」
あたしの声は擦れて、アイリスさんには届かない。
「――何故、ここに来たの?アイリス」
フードをはね上げたその顔は、アイリスさんにそっくり。
双子か。
「だって、だって……私たち子供の頃から、ずっといつも一緒だったじゃない!だから私は」
だから、アイリスさんは『私が止める』って言ってたのか。
「そうね。でも、いつまでも子供のままじゃない。一緒じゃないのよ」
にっこりと笑う、彼女。その笑みはこの場にそぐわないほど、穏やかな――そう、例えて言うなら、まるで女神のような、慈愛に満ちた優しい微笑み。しかし、それは少し違う角度から見れば、狂気の微笑み――。
「これだけは、譲れないわ。死んだ、あの子を……ラウルを取り戻すためには必要なのよ。その子を渡して」
「なに言ってるの、姉さん?ラウルはここにいるじゃない!」
ここに?
ああ、この男の子、ラウルって名前なんだ。
アイリスさんに手を引かれ、ぼうっと立っている男の子。一言も発していない。一種、異様な雰囲気に包まれながらも、泣き声ひとつあげていない。
「違うわ。その子はコピーよ」
「コピー…?そんな……私、私は……姉さんとあの人の子供だから」
「コピーだってわかってたら、面倒見なかった?」
「……それは……そんな事」
アイリスさんは口篭もる。余程ショックだったのか、足元がふらついている。
「コピーだろーとなかろーと、そんなの関係ないっ!」
狂気は、時として、強い。それに飲み込まれないように、あたしは叫ぶ。
彼女は初めて、あたしの方に目を向ける。穏やかな優しい、狂気の微笑みを浮かべながら。
「関係……ない?何を言っているの?コピーはコピーよ。作られた、偽の命。見た目は同じでも、それは実験用モルモットなのよ。
製作者の私がどうしようと、それこそ、あなたには関係ないわ!」
確かに、コピーの人権問題については、議論が分かれるところなんだけど……。
「違うわ。あたしは、コピーにも人権が認められるべきだ、なんて議論をしに来たんじゃない。
あたしが訊きたいのは、子供を取り戻すだかなんだか知んないけど、なんだって村の子供たちを誘拐なんてしたのかってことよ!」
「ああ、あなたたちね?子供たちを解放したのは」
「そうよ」
答える、あたし。
――あたしは、負けない。絶対に。
彼女に――彼女の狂気に染められないのは、確かなものがあたしにはあるから。
狂気の色に染められた空間の中で、確かな、あたしの肩にまわされた腕。
「そう、でも許してあげる。隣村の子供たちで実験はできたから……十人程、犠牲になってもらったかしら」
『なっ!?』
「ね、姉さん?」
異口同音に非難の声をあげるあたしたちを、完全に狂気の色に染まった瞳で見据え、彼女は歌うように続ける。
「そうね。村の子供たち全員誘拐、なんて派手な事しなくても良かったのかもしれないわね。
でも、いわれのない罪で迫害されて死んだ、あの人の無念さを……大切な人を失った私の辛さを……ほんの少しでも、わからせてやりたかったのよ!!」
最後は、血を吐くような、叫び。
――償い。……これが村人たちの。村長さんとアイリスさんの。
残った魔道士に彼らが何をしたのかは、知らない。でも、この村の人間のはずの彼女が、これほど思いつめるほどの、何かがあったのだ。
「あの人は最後に『ラウルを頼む』って言ったわ。私は……あの子がいたから、生きてこられたのにっ!」
「姉さん……本当に……」
「アイリス、おかしいと思わなかった?その……コピーは、喋らない、笑わない。泣き声もあげないのよ?――私は、あの子の死が信じられなくて、冷たい体を抱いて寝たわ。
……完全にコピーが出来なかったのよ。コピーを作ったのは、もう体が腐りかけてからだった。そのせいかもしれないわね」
彼女は、ゆっくりと歩みを進める。あちこちガタがきてるはずの床板は、ぎしりとも音を立てない。そのせいだろうか。
「コピーからオリジナルを生み出すの。今度は失敗しない。伯父さんとあの人の研究が役に立ったわ」
彼女の姿がすぐ目の前まで近づいてきているのに、なぜか、現実に思えない。彼女の口が呪文を紡いでいるのを、あたしは止められなかった。

――全てが、遠くの世界の出来事のように。

彼女が、ラウルコピーに短剣を振りかざしている。
アイリスさんが、床に倒れたまま、なにか叫んでいる。
しかし、金縛りにあったように、あたしの身体は動かなくなっていた。

「……ん……ま…まぁ…?」

彼女の時間が止まる。
あたしの周りの時間が、正常に動き出す。
ガウリイが動く。

きぃんっ

小さい金属音。
彼女の持った短剣がはじかれる。
彼女の肩口、ガウリイのつけた傷が、徐々に血のシミを広げていった。

「まま?」
「ラウルっ!」
倒れたアイリスさんに、ぎこちない動きで駆け寄る男の子。手を差し伸べて、必死で小さな体を抱き締めるアイリスさん。
彼女は、凍りついたように動かない。

「そ、そんなはずは…!」
「烈閃槍(エルメキア・ランス)!」
閃光は、彼女の体を貫いた。

―――――――――――――――――――――――――――――
はい、お疲れ様〜〜♪
短いその4でおわりでーす。

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1455ラビリンス―さ迷える者―・その4明美 E-mail URL3/21-23:02
記事番号1452へのコメント

ラスト♪
意外(?)な真実があきらかになる。かもしんない。

――――――――――――――――――――――――――――――

「死んだ……あの…子……コピー……が」
烈閃槍を受け彼女は倒れ伏したまま、それでもなんとか顔を上げ、呆然とアイリスさんと子供を見る。
もう、彼女はなにも出来ないだろう。
あたしは、彼女に近づいていく。
「あの子が、あなたの子供のコピーだと思う?」
彼女は黙したまま。
「もう ―― あなたの子供でも、子供のコピーでもないわ。アイリスさんの子供よ」
「…そうね……もう……そうなのかもしれない」
「姉さん……私も、村の人達も……」
アイリスさんの、複雑な表情。
彼女の表情から、狂気がだんだん消えていく。
「分かってる。私も、この村の人間だもの」
「村に帰ってきてくれるのね!?」
「いいえ、帰れないわ。他に……行くところがあるのよ。
――私は、結局……あの人との約束も守れなくて――」
彼女は立ち上がり、ふらふらと歩き出す。
壁に手を付き、ふと、あたしたちの方を振りかえる。
「あなた達……悪いんだけど、地下室にいる子供達を隣村まで送ってくれない?」
「え?だって」
犠牲に……って。
「最後のお願いよ」
「?姉さんっ?」
「ごめんなさい…………元気でね、アイリス………それから……ラウル」
「姉さんっ!?」
「まま?」
彼女は、最後に――本当に優しい微笑みだけを残した。


地下室には子供たちが眠らされていた。十人、全員無事であたしとガウリイは隣町へ、彼女の最後の願い通り、送っていく。
朝の小道に、やたらと元気な子供たちの、やかましいくらいの嬌声が響く。
「昨日の夜と、同じだったね。彼女……子供を実験に使ってなかった……」
子供たちを傷つけるコトを、母親として、できなかったのか。あるいは、他に理由があったのか。
コピーからオリジナルを生み出す、なんて実際にできるのか。
――結局。
あたしには、ホントのところはよく分からなかった。
「分からないコトが、多すぎるわよ」
あたしは、知りたくてあの屋敷に行ったのに。
知りたいコトはみんな、彼女があの世に持っていってしまった。
「あんまり考えすぎるのも、よくないと思うぞ」
みょーに子供たちに気に入られ、髪をひっぱられたり背中によじ登られたりしながら、ガウリイ。いつも通り、あんまし……もとい、まったく考えてない口ぶりである。
「……あんたねー。ちっとは考えないと、マジでのーみそ腐っちゃうわよ」
「いやあ。照れるなあ」
「誉めてなぁ――いっ」

「ほめてないんだってー。おにいちゃん、おこられてるよー」
「ジャマしたらだめだよぉ!あれはねー、らぶらぶなのぉ」
「えー?なんでぇ?」
「おとうさんがいってたもん!ふうふげんかしたら、なかよくなるんだって!」
夫婦喧嘩って……。
この子の家庭がどんなものか、よくわかったよーな気がする。
「喧嘩したら仲良くなるのか?」
「うんっ!そうだよ」
…………はいはい、もーなんでも勝手に言ってちょーだい。
あたしは、そよ風に髪をなぶらせたまま、子供たちの嬌声を聞き流し、歩みを進めたのだった。


「どうしてここに?」
「村長さんに訊いたのよ、ここにいるって」
再び、屋敷前。アイリスさんは子供を連れて立ち尽くしていた。
まったく、この三日間とゆーものこの屋敷と縁が切れない。
「それに、もうひとつ依頼を受けたのよ。……この屋敷をつぶしてくれって」
「そう、ですか。私も……お願いしようと思ってたんです」
このまま朽ち果てるにまかせても、後一年ともたない様子だが、村長さんとアイリスさんにとってはそれを見るのもつらいのだろう。
村長さんは、この屋敷をつぶしてくれと依頼した上で、色々話を訊かせてくれた。彼女とアイリスさんの事、死んだ魔道士たちの事、それから自分が、村人達を止められなかった事……。
しかし、止められなかったのは……あたしもアイリスさんも、彼女を止められなかった。

あたしは呪文を唱え始める。

「オリジナルが死んだら、コピーはどうするべきなんでしょうね」
彼女とそっくりの微笑み。
慈愛に満ちた、しかし、違う方向から見れば、それは――。
「姉さん――オリジナルは、私がコピーだって忘れてたのかしら」
違う。たぶん、そうじゃない。もし、そうだとしても、最後には、きっと思い出していたのだろう。
彼女は最後に、ごめんなさいと言ってた。それは、コピーは実験用モルモットと言ったことをあやまっていた。
都合のいい解釈かもしれないが、彼女たちのために、そう思う。
「オリジナルが死んでも……」
「よくわからないんだが……」
わからんなら口出すなよ、ガウリイ。
「そうじゃないだろ?あんたは、あんただ。それに、その子供も」
元気でね。彼女はそう言ってた。
最後まで彼女は、アイリスと呼んでいた。最後にラウルと呼んでいた。
「コピーなんて、人に言わなきゃわからないもんだろ?」
……ガウリイ、もーちょっと他に言いよう、ってもんがあるでしょうに。
呪文詠唱中でなかったらスリッパで叩くところなのに。
「ありがとう……」
彼女は、静かに微笑んだ。その微笑に狂気の色は、残っていなかった。

荒れ野に、風が吹きすぎる。
彼女の払った犠牲は大きかった。と同時に、彼女をつなぎとめていた楔は、はずされた。
――元気でね。
名前も知らないあの彼女が、最後の最後に言った言葉どおり生きていけるのだろうか。
あたしに今、出来るのはあの彼女のように願う事だけ。
彼女たちが迷わないように、生きていけるように。
あたしは黙って、小さくなっていく彼女と子供の後姿を見送った。

「ほんとに……」
「腹減ったな」
あたしが言いたいのは、そーじゃなあぁぁぁいっ。たしかに、お腹はすいてるけど。
せっかくのシリアスな空気が……。
「あんたねー」
「生きてりゃ、腹も減るし。いいこともあるさ」
「そっか……そだね」
あたしの頭に乗った大きな手は、暖かかった。

時がたてば、ここは緑に飲み込まれ跡形もなくなるだろう――。
あたしたちは、荒れ野に背を向けた。

――――――――――――――――――――――――――――――
おわり、です。
テーマが暗い、重い(汗)。今度はあっかるいの投稿します♪……そのうちに、また、お会いできればいいな♪♪

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1487Re:ラビリンス―さ迷える者―まりえ E-mail 3/26-15:59
記事番号1455へのコメント

>みょーに子供たちに気に入られ、髪をひっぱられたり背中によじ登られたりしながら、ガウリイ。いつも通り、あんまし……もとい、まったく考えてない口ぶりである。
子供に気に入られそうですよね、ガウリイって。

>「ほめてないんだってー。おにいちゃん、おこられてるよー」
>「ジャマしたらだめだよぉ!あれはねー、らぶらぶなのぉ」
よくわかってらっしゃる・・・(笑)

シリアスな雰囲気で良かったです♪
それでは、短いですが(汗)

まりえ

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1491ありがとう♪明美 E-mail URL3/27-23:21
記事番号1487へのコメント

まりえさん、コメントありがとうです♪
いつもお世話になってますぅ(はあと)

>子供に気に入られそうですよね、ガウリイって。
そうそう。ガウリイ、保父さんになったらいいかも(笑)

>>「ほめてないんだってー。おにいちゃん、おこられてるよー」
>>「ジャマしたらだめだよぉ!あれはねー、らぶらぶなのぉ」
>よくわかってらっしゃる・・・(笑)
子供でも、女の子はマセてるし。書いてないけど後の方のセリフは女の子だったの。

>シリアスな雰囲気で良かったです♪
>それでは、短いですが(汗)
いえいえ、短くてもコメントもらってよかった。
誰も書いてくれなかったらどーしよーかと(^^;

では、またっ♪

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1492Re:ラビリンス―さ迷える者-ぐっち草 E-mail 3/28-18:39
記事番号1455へのコメント

どうも!こんばんわ(ぢゃないかもしれないけど)。
あなた様のちかくで小説書いてるぐっち草です!!

>あたしは、彼女に近づいていく。
>「あの子が、あなたの子供のコピーだと思う?」
>彼女は黙したまま。
>「もう ―― あなたの子供でも、子供のコピーでもないわ。アイリスさんの子供よ」

うお〜!リナちゃんかっこいい!!!!
>「…そうね……もう……そうなのかもしれない」
・・・・・さめざめと涙。
>「あなた達……悪いんだけど、地下室にいる子供達を隣村まで送ってくれない?」
>「え?だって」
>犠牲に……って。
>「最後のお願いよ」
???やはり無事だったか!よかった・・・(と言いつつ、ぜんぜん展開がよめなかった私。)

>コピーからオリジナルを生み出す、なんて実際にできるのか。
>あたしは、知りたくてあの屋敷に行ったのに。
>知りたいコトはみんな、彼女があの世に持っていってしまった。
いいですねぇ!!このせりふ。すきです、こういうの。
>「あんまり考えすぎるのも、よくないと思うぞ」
そうやけど(笑)
>みょーに子供たちに気に入られ、髪をひっぱられたり背中によじ登られたりしながら、ガウリイ。
そうですよね〜、ガウリイって子供に好かれるタイプだと。
>「……あんたねー。ちっとは考えないと、マジでのーみそ腐っちゃうわよ」
>「いやあ。照れるなあ」
>「誉めてなぁ――いっ」
そうだぁぁあああああ!!このく・ら・げぇぇっぇ!

>…………はいはい、もーなんでも勝手に言ってちょーだい。
>あたしは、そよ風に髪をなぶらせたまま、子供たちの嬌声を聞き流し、歩みを進めたのだった。
おっ!!素直・・・でもないけど。反論してないっ!!
一歩前進ってとこですね(笑)

>「あんたねー」
>「生きてりゃ、腹も減るし。いいこともあるさ」
>「そっか……そだね」
>あたしの頭に乗った大きな手は、暖かかった。
ここも・・・・・とぉぉおってもいい!!!ですっ!
>今度はあっかるいの投稿します♪……そのうちに、また、お会いできればいいな♪♪
はひ。はやくお会いしたいです。楽しみに待ってますね!!
追伸:コメント遅れてスイマセン。(;-;)もっと早く送りたかったです・・。

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1494ありがとう♪明美 E-mail URL3/29-08:46
記事番号1492へのコメント

ぐっち草さん、はじめまして!

>あなた様のちかくで小説書いてるぐっち草です!!
あ、読んでますよー。コメント書いてませんけど(殴)続きが気になるー。

>>あたしは、彼女に近づいていく。
>>「あの子が、あなたの子供のコピーだと思う?」
>>彼女は黙したまま。
>>「もう ―― あなたの子供でも、子供のコピーでもないわ。アイリスさんの子供よ」
>
>うお〜!リナちゃんかっこいい!!!!
その3で目立ってなかったから、ここで目立たせようと(笑)

>>「…そうね……もう……そうなのかもしれない」
>・・・・・さめざめと涙。
どうしても残酷になりきれなかったんですね、彼女。

>>「あなた達……悪いんだけど、地下室にいる子供達を隣村まで送ってくれない?」
>>「え?だって」
>>犠牲に……って。
>>「最後のお願いよ」
>???やはり無事だったか!よかった・・・(と言いつつ、ぜんぜん展開がよめなかった私。)
うっ……ご、ごめん。文章力がぁ表現力がぁ……。誰か分けてくれ。

>>コピーからオリジナルを生み出す、なんて実際にできるのか。
>>あたしは、知りたくてあの屋敷に行ったのに。
>>知りたいコトはみんな、彼女があの世に持っていってしまった。
>いいですねぇ!!このせりふ。すきです、こういうの。
よかった。気に入ってもらえて。自分でもお気に入り(自画自賛)

>>「あんまり考えすぎるのも、よくないと思うぞ」
>そうやけど(笑)
あんまり考えないのもどうかなぁ(笑)

>>みょーに子供たちに気に入られ、髪をひっぱられたり背中によじ登られたりしながら、ガウリイ。
>そうですよね〜、ガウリイって子供に好かれるタイプだと。
やっぱ、保父さんガウリイいいかも(はあと)

>>「……あんたねー。ちっとは考えないと、マジでのーみそ腐っちゃうわよ」
>>「いやあ。照れるなあ」
>>「誉めてなぁ――いっ」
>そうだぁぁあああああ!!このく・ら・げぇぇっぇ!
あはは、このくらげぶりが子供に気に入られる要因かもしんない(笑)

>>…………はいはい、もーなんでも勝手に言ってちょーだい。
>>あたしは、そよ風に髪をなぶらせたまま、子供たちの嬌声を聞き流し、歩みを進めたのだった。
>おっ!!素直・・・でもないけど。反論してないっ!!
>一歩前進ってとこですね(笑)
とゆーか、相手するの疲れたって説も(笑)

>>「あんたねー」
>>「生きてりゃ、腹も減るし。いいこともあるさ」
>>「そっか……そだね」
>>あたしの頭に乗った大きな手は、暖かかった。
>ここも・・・・・とぉぉおってもいい!!!ですっ!
このセリフの為にガウリイはいる!!と言うくらい力いれてまーす。でも……他では目立ってない(泣)

>>今度はあっかるいの投稿します♪……そのうちに、また、お会いできればいいな♪♪
>はひ。はやくお会いしたいです。楽しみに待ってますね!!
>追伸:コメント遅れてスイマセン。(;-;)もっと早く送りたかったです・・。
コメントありがとうございました!
こちらに投稿できる話ができるのはいつか分かりませんが、また、読んでくださいね〜〜。