◆−The song of a dragon. The requiem to darkness.−紫清 月季花 (2003/7/23 09:54:01) No.14711 ┗The song of a dragon. The requiem to darkness. 第30章−紫清 月季花 (2003/7/23 09:56:50) No.14712 ┗意味合いが深いお話ですね。−エモーション (2003/7/24 23:04:08) No.14724 ┗Re:意味合いが深いお話ですね。−紫清 月季花 (2003/7/29 10:22:32) No.14777
14711 | The song of a dragon. The requiem to darkness. | 紫清 月季花 | 2003/7/23 09:54:01 |
ツリーが崖っぷちなんで、こちらに新規ツリーを。 では続きです。 |
14712 | The song of a dragon. The requiem to darkness. 第30章 | 紫清 月季花 | 2003/7/23 09:56:50 |
記事番号14711へのコメント 【The song of a dragon. The requiem to darkness. ―竜の謳・闇への鎮魂歌―】 ――――――最強の剣は鞘から抜かれてはならない―――――― ・・・・・夢を見た・・・・・ 「お前は最強の剣を手にしたら、どうする?」 そう問われた。 「そりゃあ、使うさ。 強い武器はそれだけ自分を強くしてくれるから」 そう答えたら、何故か悲しい顔をされてしまった。 「・・・じゃあ、お前には持たせられないな・・・」 ・・・・・俺が15になったばかりだったか・・・・・ 「王宮騎士(テンプルナイト)はゼフィーリアの最強の剣だ」 「あの張りぼて騎士団が?」 「まあ、そう言われてるのは事実だけどな(苦笑)」 ああ・・・また悲しい顔をした・・・・ 「強すぎるから、戦わないんだ」 ・・・・・まるで何かを試すように・・・・・ 「剣は抜かないからこそ、平和でいられる」 「何だよ、その理屈」 「さあな・・・・今のお前じゃ、解らないかもな」 何でそんなに悲しそうにするんだよ・・・・ ・・・・・力に焦がれる俺・・・・・ 「たった20人の騎士で、一国の騎士団と軍を壊滅できる」 「だったら、あちこちの紛争をそれで収めれば良い」 この話をするたびに、悲しそうにする・・・・何でだよ? ・・・・・悲しい顔で問いかけ続ける・・・・・ 「度を越した強さは恐怖しか与えない」 「弱いよりは良いだろ?」 また・・・・そうやって悲しい・・・・顔をする。 ・・・・・何時もは優しい笑顔なのに・・・・・ 「王宮騎士(テンプルナイト)はゼフィーリアの最強の剣。 だがけして振るわれることの無い剣。 一度振るわれれば、破壊と恐怖しか生まれない。 鞘から抜かれてはなら無いのだ。 白と黒の死神・・・・それが最強ということだ」 解らない・・・・何故そんな話を悲しそうにする? ・・・・・力を持つなと言ってるように聞こえて・・・・・ 「力を持つことの意味、振るうことの覚悟。 それを知ることが、今のお前には必要だな」 悲しい顔しか見せなかったな・・・・ ・・・・・俺は願いを裏切ったのだろうか?・・・・・ 「・・・・・さん・・・ディスさん・・・ゼルガディスさん!」 「・・・ん?」 目を開けると、目の前にアメリアの顔があった。 「ああ、眠ってたのか。 すまん、起こしてくれて助かる」 少しだけ照れくさそうに礼を言えば、アメリアは笑顔を見せる。 「疲れてるんじゃないですか? ちゃんと休んでください、そのうち倒れちゃいますよ」 困ったような笑みを浮かべ、心配そうな声音でアメリアはゼルガディスに言う。 ゼルガディスも苦笑を浮かべ、軽く頷く事で返事を返す。 「なあ、アメリア。 お前なら・・・・いやいい、何でもない」 「なんですか、途中でやめないで下さい。 気になるじゃないですか」 「気にするな・・・・きっとお前には必要の無いことだと思ったんだ」 そう答えたゼルガディスの、何処か遠くを見るような、懐かしむような眼差しにアメリアは何も言えなかった。 ――――――剣は鞘に収まっていてこそ平和なのだ―――――― <続> 【あとがき】 怪しい謎かけでございます。 ゼル:相変わらずと言うか・・・いまいち意図の読めん展開を・・・・ うーん、そうかもしれんけど、ちょっとしたこだわりがあるからなあ・・・・ ゼル:これも何かにつながるのか? まあね、君らグレイワーズ親子が抱える問題でもあるしねえ。 ゼル:??? じゃ、このへんで。 ゼル:まて、何だその問題と言うのは! 次をよろしくです(強制終了) ゼル:まてといってるだろーがあああああああ!!!!!! |
14724 | 意味合いが深いお話ですね。 | エモーション E-mail | 2003/7/24 23:04:08 |
記事番号14712へのコメント こんばんは。 さすがに、学校が休みになると、投稿が少々増えるので、気が付くとツリーは どんどん下に行きますよね(汗)……私も早く5話をUPしなくては……。 ……「ヴィオラートのアトリエ」やってないで……。←おいっ! 今回のお話はゼルの回想がメインなのですね。 単純に強さに憧れる年頃の少年ゼルと、それを分かってはいても、「度の過ぎる強さが 周囲に与えてしまうもの」のことを、言わずにいられない、ラダマンティスさんですね。 今のゼルは多少でも、意味を理解しつつあるのでしょうね。(リナのギガスレイブとか 見てるし……) >「お前は最強の剣を手にしたら、どうする?」 >そう問われた。 >「そりゃあ、使うさ。 >強い武器はそれだけ自分を強くしてくれるから」 >そう答えたら、何故か悲しい顔をされてしまった。 >「・・・じゃあ、お前には持たせられないな・・・」 この剣って、比喩表現でしょうか。一瞬、前回カロン運送が持ってきた太刀の ことかと思いました。 >「剣は抜かないからこそ、平和でいられる」 >「何だよ、その理屈」 >「さあな・・・・今のお前じゃ、解らないかもな」 >何でそんなに悲しそうにするんだよ・・・・ 剣を抜かざるを得ないとき、というのは確かにあるけれど、常に抜かれているのでは、 逆に災いの元にしかならない。 強さに憧れる年頃のゼルには、それが分からなかったのですね。 >「たった20人の騎士で、一国の騎士団と軍を壊滅できる」 >「だったら、あちこちの紛争をそれで収めれば良い」 >この話をするたびに、悲しそうにする・・・・何でだよ? それにしても、ゼフィーリアの騎士団って……(汗) 何だか、実は強すぎる連中が、うっかり傭兵になったりして、他国の争いに 使われないように、隔離するための組織のような気がしてきました……(汗) 通常ならいろんな口実で、他国へ戦争をしかけそうなものですが、それを 行わないようにしてきたゼフィーリア……。 女王を初めとするトップが、その点はきっちりコントロールしている、と いうことですよね。 これは、かなり凄いことだと思います。 >「力を持つことの意味、振るうことの覚悟。 >それを知ることが、今のお前には必要だな」 >悲しい顔しか見せなかったな・・・・ 強すぎる力を持ち、それを何も考えずに振るっていた過去を思うにつけ、 意味を理解した今は、ゼルに同じ轍を踏んで欲しくない……。 ひたすら、言わずにいられないのだろうなと思いました。 謎をかけつつ、意味合いとしてはかなり大きいものがある内容でしたね。 ラダマンティスさんもそうですし、その血を強く引いたゼルにとっては、 かなりしっかりと、考えていかなきゃいけない問題なのでしょうから。 一つ間違うと、それこそ「敵も味方もぺぺのペイ!」になりかねない力を、 本質的に持っているのでしょうし。 ラダマンティスさんとゼル。二人は今後、どんな選択をしていかなくては、 ならないのでしょうか。 続きが気になります。 それでは、拙いコメントですがこの辺で失礼いたします。 |
14777 | Re:意味合いが深いお話ですね。 | 紫清 月季花 | 2003/7/29 10:22:32 |
記事番号14724へのコメント >こんばんは。 > >さすがに、学校が休みになると、投稿が少々増えるので、気が付くとツリーは >どんどん下に行きますよね(汗)……私も早く5話をUPしなくては……。 >……「ヴィオラートのアトリエ」やってないで……。←おいっ! こんにちはです。 レス返しが遅くなりました。 ツリーが沈まぬうちに、何とか次をアップしたいとは思ってるんですが・・・(汗) >今回のお話はゼルの回想がメインなのですね。 >単純に強さに憧れる年頃の少年ゼルと、それを分かってはいても、「度の過ぎる強さが >周囲に与えてしまうもの」のことを、言わずにいられない、ラダマンティスさんですね。 >今のゼルは多少でも、意味を理解しつつあるのでしょうね。(リナのギガスレイブとか >見てるし……) 今回はゼルの回想がメインでした。 ここで問いかけられている事は、ゼルだけじゃなく他のキャラも考えなきゃいけないことだったりします。 特に人として使える呪文の中で、最強の呪文を持つリナや、神と魔の力を併せ持ってるヴァルなんかは、特に考えなければいけないことでしょう。 >>「お前は最強の剣を手にしたら、どうする?」 >>そう問われた。 >>「そりゃあ、使うさ。 >>強い武器はそれだけ自分を強くしてくれるから」 >>そう答えたら、何故か悲しい顔をされてしまった。 >>「・・・じゃあ、お前には持たせられないな・・・」 > >この剣って、比喩表現でしょうか。一瞬、前回カロン運送が持ってきた太刀の >ことかと思いました。 ここで言う剣とは比喩ですね。 カロン運送が持ってきた太刀は、ラダ氏以外使えないですから。 >>「剣は抜かないからこそ、平和でいられる」 >>「何だよ、その理屈」 >>「さあな・・・・今のお前じゃ、解らないかもな」 >>何でそんなに悲しそうにするんだよ・・・・ > >剣を抜かざるを得ないとき、というのは確かにあるけれど、常に抜かれているのでは、 >逆に災いの元にしかならない。 >強さに憧れる年頃のゼルには、それが分からなかったのですね。 この頃のゼルは、純粋に強さに憧れてますから。 戦わない強さをまだ知らないのでしょう。 >>「たった20人の騎士で、一国の騎士団と軍を壊滅できる」 >>「だったら、あちこちの紛争をそれで収めれば良い」 >>この話をするたびに、悲しそうにする・・・・何でだよ? > >それにしても、ゼフィーリアの騎士団って……(汗) ・・・はははは(乾いた笑&滝汗) >何だか、実は強すぎる連中が、うっかり傭兵になったりして、他国の争いに >使われないように、隔離するための組織のような気がしてきました……(汗) ほとんど正解ですね(汗) これもそのうち本編で、ゼルかラダ氏あたりどう言う連中か説明すると思います。 >通常ならいろんな口実で、他国へ戦争をしかけそうなものですが、それを >行わないようにしてきたゼフィーリア……。 >女王を初めとするトップが、その点はきっちりコントロールしている、と >いうことですよね。 >これは、かなり凄いことだと思います。 騎士や軍に関することは、ラダ氏が一括してコントロールしてます。 もちろんそのことに関して、よく思ってない貴族もいますが、女王はラダ氏を信頼してるので任せているんです。 本当に、王宮騎士の力が必要かそうでないかの判断は、ラダ氏にしか解らないからでもあるからですが・・・・ >>「力を持つことの意味、振るうことの覚悟。 >>それを知ることが、今のお前には必要だな」 >>悲しい顔しか見せなかったな・・・・ > >強すぎる力を持ち、それを何も考えずに振るっていた過去を思うにつけ、 >意味を理解した今は、ゼルに同じ轍を踏んで欲しくない……。 >ひたすら、言わずにいられないのだろうなと思いました。 ラダ氏はゼルに、過去の自分を重ねてみてますから。 強すぎる力を、何も解らず考えず振るい続けた結果、生まれた世界を追われることになった過去を持ってますから。 >謎をかけつつ、意味合いとしてはかなり大きいものがある内容でしたね。 >ラダマンティスさんもそうですし、その血を強く引いたゼルにとっては、 >かなりしっかりと、考えていかなきゃいけない問題なのでしょうから。 >一つ間違うと、それこそ「敵も味方もぺぺのペイ!」になりかねない力を、 >本質的に持っているのでしょうし。 >ラダマンティスさんとゼル。二人は今後、どんな選択をしていかなくては、 >ならないのでしょうか。 この親子はとにかく色々と問題を抱えています。 一番は血の問題でしょう。 それに人とはあまりに違う人生を歩んでますので、そのことに対する引け目や負い目を何処かに抱えてそうです、特にゼルは無意識に抱えてそうで・・・・ この親子が同じ答えにたどり着くのか、それとも違う答えになるのかは、今の所まだ謎ですが、最終的には前向きな答えになることを願ってます。 >続きが気になります。 >それでは、拙いコメントですがこの辺で失礼いたします。 > 感想ありがとうございました。 |