◆−レオノーラさんへ 『どんぶり家族計画』−無限 劉人 (2003/8/18 18:42:29) No.14926
 ┣Re:レオノーラさんへ 『どんぶり家族計画』−レオノーラ (2003/8/19 01:37:45) No.14928
 ┗『おちゃわん家族計画』−無限 劉人 (2003/8/19 21:29:17) No.14932
  ┗『まともに家族計画』−無限 劉人 (2003/8/20 12:15:44) No.14935
   ┗『まともに家族計画』其の二−無限 劉人 (2003/8/23 18:43:48) No.14949
    ┣Re:『まともに家族計画』其の二−レオノーラ (2003/8/25 00:50:14) No.14962
    ┗『完璧なる家族計画』其の一−無限 劉人 (2003/8/27 18:10:21) No.14978
     ┣Re:『完璧なる家族計画』其の一−レオノーラ (2003/8/31 22:51:26) No.14993
     ┗『完璧なる家族計画』其の二−無限 劉人 (2003/9/4 21:53:19) No.15016
      ┣ゆっくりでいいですよ−レオノーラ (2003/9/6 21:39:54) No.15031
      ┃┗Re:ゆっくりでいいですよ−無限 劉人 (2003/9/8 22:12:04) No.15047
      ┗『完璧なる家族計画』其の三−無限 劉人 (2003/9/13 21:27:35) No.15096
       ┗Re:『完璧なる家族計画』其の三−レオノーラ (2003/9/15 01:48:09) No.15125


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14926レオノーラさんへ 『どんぶり家族計画』無限 劉人 E-mail 2003/8/18 18:42:29


こんにちはv 新型コンピューターウィルスにビクビクしながら、実力テストも終わってほっとしている無限です。
ゼル)前フリ長げーよ!
無限)どんぶりは、トキクニを楽しみにしていらっしゃるという、神のごときやさしさを持つレオノーラさんに、捧げますv 要らなかったら拒否ってくださいv
ゼル)トキクニはどうなるんだ?
無限)ん〜? ちゃんと考えてあるからv 焦らないv
ゼル)焦れ。っつかなんだ? このタイトル。
無限)またこんなん出て、あんまりインパクトが……(どがめきゃっ)
ゼル)呆れずに読んでやってくれ;;;
================================

『どんぶり家族計画』

 知る人ぞ知る、『カレーの王子様』という無限の駄作……
 その中で無限こと、作者は語っていた。
 
「これでもう一本書きたいな〜」

 げんぢつにしてみましたv

********************************

 とんとんとんとんとん……リズミカルな包丁の音が、狭いマンションの台所に響いている。
「あっ! レゾ。味噌とってくれないか?」
 不用意にナベのふたを取って、急ぎ気づく。
「ええ。いいですよ」
 冷蔵庫から、味噌を取り出し、白いエプロンをつけたゼルに渡す。
「すまない」
「……今日のメニューは?」
 レゾがゼルの肩にあごを置いてたずねると、
「豆腐とわかめの味噌汁、ご飯、焼き鮭、カブの漬物、根昆布の酢の物」
 答えつつも、テキパキ手を動かしながら、味噌をお玉ですくって、ナベの中へ溶かしていく。
「和風ですねv」
 食器棚から、二人分の箸を取り出しつつ、レゾはうれしそうに言った。
「好きだろ?」
 レゾに見えないようにっこりと笑い、ゼルは味噌汁の味見をしようと、口にお玉を近づけた。
 ばたむ。 呼び鈴もなく、玄関の扉が開いた。
「やぁねぇ。ゼルお兄ちゃんってば、レゾおぢちゃんと新婚してるぅv
ヒューヒューねv」
 あごに手を当てて、上目づかいで、ニカニカとシニカルかつ、小悪魔的に笑う、六歳くらいの子供。長く伸ばした栗毛だが、金色がわずかに混じっている大きな瞳の女の子。リナとガウリイを足して、二で割ったような顔をした、将来有望にして、将来有暴なる凄まじいお子様だ。
「アマリネ! こんな時間にどうした!?」
 ゼルは思わずお玉を落っことし、レゾは思わず皿を床に落とす。
皿は、危うく一命を取り留めている。
「……リナさんの家の一人娘のアマリネちゃんじゃないですか?」
 レゾは、まじまじと見つめて、
「説明的なセリフありがとうv レゾおぢちゃんv
 あっついきっすおくったげるわ」
 恥じらいも無く。ちゅっ、と音を立てて、投げキッスなどするあたりが凄まじい。
 どさり、と背中に背負っていた、はっきし言って、体より大きいのでは? といわせるドデカイリュックを下ろし。
 辛そうに肩をトントン叩くと。
「ゼルお兄ちゃん。しばらく泊めてねv アマリネなんでもしちゃうわv」
「だったら家に帰れ」
 お玉を洗っていたゼルが、突き放すように言うが。
「お父さんとお母さん、冒険旅行に行っちゃったのよねぇ。
 新婚さんだから、しばらくは帰ってこないのよ〜v」

 ずどべちゃ。

「こっ! 子供置いて旅行に行くバカがどこに居るってんだ!?」
 床につっぷしたまま。ゼルは叫ぶ。
「ここよぉ」
 アマリネはにっこりと笑う。
「しょうがないですね……」
 るるるるる。るるるるる。
「電話ね」
 さらににこ〜っと笑うアマリネ。お尻からは、悪魔のしっぽが見え隠れしている!
 体制を立て直せないまま、ゼルは言った。
「レゾ、出てくれ」
「ええ……」

「アマリネ。リナはそれで良いって言ったんだな?」
「本当よ」
「えっ!? はい、すぐに……はい」
 レゾの叫び声に、気をとられ、ゼルは逃した。もらしたアマリネの笑いが、完璧にあるものに似ていたことを!
「ごめんなさい。今日からちょっと出かけてきます」
「急患か?」
 ――レゾは医者である。
「はい。ちょっと……」
 曇った顔が、厄介なことだ、と語っている。
「行って来ます」
 ぱたむ。
「あ〜あv 行っちゃったわね」
「アマリネ。イヤにうれしそうだな」
 ゼルは不振そうに眉をよせると、
「そんなことないわv ねぇ、ゼロスおにーちゃんv」
「ええv」
「なにぃ!?」

                             続くっ!
==================================
知る人は知っている。
アマリネとは魅惑的という花言葉を持つ、花の名前だということを!
 んで、ぢつはアマリネがL様だといふこともっ!
 カレーの王子様をお読みください;

それでは。かなり急いでいたので、駄文に駄文をかけてしまったのですが;
失礼します!

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14928Re:レオノーラさんへ 『どんぶり家族計画』レオノーラ 2003/8/19 01:37:45
記事番号14926へのコメント

こんばんは、レオノーラです。(こんな時間にしか来れない私って…)

 無限さん、いえ無限様、本当にありがとうございます。
夏休みも残り少ないのに、その貴重な時間に書かれた小説を私のような者に捧げてくださるなんて、感無量です。(要らないなんて、そんな罰当たりなこと言うわけないじゃありませんか!)

>こんにちはv 新型コンピューターウィルスにビクビクしながら、実力テストも終わってほっとしている無限です。

夏休みなのに、テストがあるのですね。暑いのにご苦労様です。


> とんとんとんとんとん……リズミカルな包丁の音が、狭いマンションの台所に響いている。
>「和風ですねv」
> 食器棚から、二人分の箸を取り出しつつ、レゾはうれしそうに言った。
>「好きだろ?」
> レゾに見えないようにっこりと笑い、ゼルは…

甘いですね、 ホント! 『新婚さんいらっしゃい』←古すぎる?
ゼロスがいたら、泣いているでしょう、でもいるんですねェ(笑)


>「ゼルお兄ちゃん。しばらく泊めてねv アマリネなんでもしちゃうわv」

アマリネちゃん、悪魔的にかわいいですね。
ところでアマリネという花の名は、初耳です。どんな花なのでしょう?


続きがとっても楽しみです。
忙しくて大変でしょうと言いながら、無限様に期待してしまう私は神ではなく、きっと悪魔でしょう。

それでは、悪魔はいつまでもお待ちしていますので…クスクス





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14932『おちゃわん家族計画』無限 劉人 2003/8/19 21:29:17
記事番号14926へのコメント

ゼル)どうして今回は茶碗なんだ?
無限)んにゃ。どうしてもちゃわんにしときたかったからさ。
ゼル)……大方。
無限)言わないで♪

==================================================

ぺろん。 壁から、布のようなものが剥がれた。
「こんばんわv」
 クリーム色の壁に、ダークスーツ着て、保護色の術よろしく、忍者のごとく隠れていた、ゼラスカンパニーで働く、現在若手bPにして副社長、有能だが変態と誉れ高い男(?)ゼロス。
 何時ものにこにこ笑いを浮かべて、あいさつするが……
「アマリネはシャケ好きか?」
 さっくり流された。
「アマリネはぁ、ゼルおにいちゃんの作ったのなら何でも食べるわんv」
 ぴとりと人差し指を頬にあてて、にっこりと笑む。
「そうかv じゃぁ骨とってやろうな〜」
 ゼルは、気を良くして、手をつないでアマリネをテーブルへと連れて行く。
「無視ですか!? ってか僕の登場シーンこんなんですか!?
 そこんとこどぉなんですかっ!? 無限っ!」
 ぎろりと空中……ってか私のいる別次元を睨む。

『ゼロスクンv それはいっちゃぁイケないお・や・く・そ・くv
 ごきげんようトーク・タイムしゅうりょー』 ぶづっ!

「なに言ってるんだ? とうとうノウミソまでヤられたのか?」
「やぁねぇ。まだにじゅーだいでしょー?」
 こつこつと自分の頭を人差し指で叩いて、アマリネを抱っこして椅子に座らせると。
 アマリネも嬉々としてゼロスをいぢめにかかる。
「ゼロスおにーちゃんってば、ゼルおにいちゃんのおしりばっか追いかけてるから何時までたっても結婚できないのよぉ?」
 悪魔のシッポがのぞいているッ!
「男なのにパセリを摘みに行くハメになるぞ?」
 悪魔のツノがのぞいているッ!
『ちっ! あとで見ていなさい……無限っ! ずたずたのべろぼろにしてやりますからねぇぇえええええッ!』
 なんていう完全なる逆恨みをしつつ、ゼロスクンは心の夕日に中指をおったてた。
「あっはっはv 一回ゼルガディスさんに逢ったら、どんな女性だって色あせますってばv 僕が食べごろかつ、お買い得な男で、良縁過ぎる縁談がほこほこ来様が、片っ端から断りまくってるのは……」
 ゼルの左手を取って、ゼロスは床に膝まずく。
「あ?」
 ぴくり、とほほを引きつらせ、ゼルは不信気な声を出す。
「貴方をぶゥッ!」
 どぢゅv ゼロスの脳天に、アマリネ持参ののフォークが刺さった音v
「イタイケナル子どもの前でぇ、告白タイムに移られてもぉ……」
 ごはんを、はくりっ、と口に入れて、アマリネは横目でシニカルに笑う。
「あ、あばりべざん……」
 だくでく額から血を流しまくるゼロス。
「ゼロス……大丈夫か?」
 いつの間にか、ゼロスの手から抜け出ていたゼルが、水でぬらしたタオルをゼロスの脳天に刺さったフォークを抜いて当てる。
「アアアアアアアアアッ! もぅ愛しまくってますってばぁぁぁぁっ!」
 ちょい。どがっv ゼルを避けさせた音。ゼロスの顔面にアマリネのスクリューコークがのめり込んだ音v
「ゼルおにいちゃんに抱きつくなv ウザいv キモいv」
 にっこりと笑うアマリネの背後から、子悪魔オプションシリーズが見え隠れしているのは、ゼロスの見間違いなのどでは決してない。
「ゼロス……飯、食うか?」
 眉を寄せて、心配そうに覗き込むゼル。
「ご飯も頂きますけど、デザートには貴方を喰べさせてくださいv 気持ち良いくらいいい仕事しますよv」
「ゼロス、それはセクハラ発言だ。職場でも社員にんなことホザいてるのか?」
「いいぇv こんなこと言うのはゼルガディスさんだけですってばv」

「あらやぁねぇ。アマリネのことすっかり忘れてるじゃないの。
 ゼルおにいちゃんも、ゼロスおにーちゃんが生粋の狼さんだ、って、何時気づくかしらねv
 食べられちゃってからじゃ遅いのよぉ?」
 アマリネの呟きは、ゼルにもゼロスにも聞こえなかった。

====================================================
 アマリネちゃんってば、何考えてるんですかね?
 
ぎるがめっしゅ。

「あっはっはv 僕とゼルガディスさんをくっつけるためですよねぇ?」
「ゼロスクンってば……こぁいわ……」

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14935『まともに家族計画』無限 劉人 E-mail 2003/8/20 12:15:44
記事番号14932へのコメント

ゼル)不可解だな。お前のつけるタイトルってぇのは。
無限)そぉ? でもねぇ、ちょっち話進めるの遅れるかもね。
ゼル)ああ。合宿か。
無限)そぉ。ったく……なんでいまごろやるんかね?
ゼル)んで、いつ帰ってくるんだ?
無限)いつだろうね。(をいこら)

==================================

「口開けろ」
 ひょい、とスプーンでご飯をすくってゼロスの口元に持っていく。
「♪ おいしv」
「ゼルおにいちゃんv アマリネにもv」
 そでを引くアマリネに。ゼルはイラついた声で。
「ちょっと待ってろ。こっちは年柄も無く甘え上手なバカ抱えてるんだ」
「しょうがないですってばv 利き手が使えないんですから」
 うれしげに言うゼロスの手首には、包帯が巻きつけられていた。

――ま。事の始まりっつぅの? それはあたしが説明してあげるわ。
 あ。アマリネってかL様。

『ゼルガディスさーんっ! うるさいですっ! おとーさんの絵本を読む声が聞こえないじゃないですかっ! そんなの悪ですっ!』
 って、アメリアが花瓶もって殴りこみかけてきて、ゼルに向かってブン投げたのよ。そっちのほうがよっぽど悪だって、つっこみは禁句よ。
 んで、ゼロスがゼル庇ってこうなったってわけ。
 ――もとより、ゼロスが右利きだなんてあたしは知らなかったけど。

=================================
短いですけど時間になっちゃいました。ごめんなさいっ!

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14949『まともに家族計画』其の二無限 劉人 E-mail 2003/8/23 18:43:48
記事番号14935へのコメント

ゼル)合宿の肝試しで、逆に脅かしまくったんだって? 役に関係なく。
無限)うん。懐中電灯持ってって、昔とった杵柄……うふうふと。
ゼル)ま。お前は暗闇に目が慣れれば、怖いもんは本物だけだもんな。
無限)あとはカマキリと蜘蛛とセロリ、魚。付け加えるならばテスト。
ゼル)脅かし役に嫌われたんだって?
無限)そりゃあもうッ! お化け役は逆に変な悲鳴上げて、聴いてた先生にバカにされていたし。待ち伏せしていたクラスメイトにも心底恐怖させて嫌がられたさッ!(にっこり)

===============================

「あ。そうだわ……」
『?』
 黙々とご飯を口に運び続けるゼルとゼロスに。(ゼロスの手首は嘘だと分かってしまい、ゼルに平手打ちを食らっておとなしく食っていたのである)
 アマリネは思い出したように呟いた。
「えっへん。耳の穴かっぽじってお聞きなさい」
 口元にご飯粒をつけたままで、偉そうに言うアマリネに、ゼルは黙って口を拭き。続けさせた。
「んにゅ……
 アマリネね。ぢつは四枚持ってるの」
 んっふっふ、とリナにソックリな笑いをしつつ、もったいぶってなかなか先を話そうとしないアマリネに。ゼロスは、
「なにをですか?」
 焦れたように聞き返す。
「遊園地のチケット。
 アマリネは、ぼぅい・ふれんどvのフィブちゃんと行くから、二枚余るの」
 その歳でボーイ・フレンドだぁ? とゼルはつっこみたくなったが、アマリネが見越したようにじとぉ、とにらんできたので、無言でご飯を口に押し込んだ。
「余った二枚は、あげるわ」
小声で、付け加える。
「ゼロスおにーちゃん、ゼルおにいちゃんと仲直りするちゃんすよッ!」
「アマリネさんッ!? 何時も僕にフォークやらヤカンやらお鍋やらたらいなどなどとぶつけて来る割には良いこと言いますね」

 ぎゅるがめっしゅv ゼロスの手の甲に、スピンのかかったアマリネフォークがねじ込まれた音v
「ひぎゃっ!」
「三言ほど多いわんv」
 にっこりと悪魔の笑みを浮かべ。
「じつはね、このチケット、明日まで有効なのよv
 だから、二人で、アマリネとフィブちゃんを連れてってv」
「つまるところはソレか」
 しっかりしてるな。とゼルは小声で呟く。
「リナにソックリだ」
「失礼ね」
「にゅぃわわあああっ……」

 ――どうも。ゼロスの意見そっちのけで、(もとより刺さったフォークに痛がって話に参加してないが)遊園地に行くことになったらしい。
 ほぼ全てが、アマリネの思うとおりに運んでいた。

================================
アマリネって……書かないと変なキャラになること発覚っ!?

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14962Re:『まともに家族計画』其の二レオノーラ 2003/8/25 00:50:14
記事番号14949へのコメント

こんばんは、無限さん 

『家族計画』楽しく読ませてもらっています。
ゼロスが、不幸ながらも幸せそうなところが…、なんだかんだと言いながら
世話を焼いているゼルが…いいですネェ
そしてアマリネちゃんが、やっぱり かわいくておもしろいです。
次は、いよいよ遊園地でWデートですか? ワクワクしてしまいます。

『トキクニ』の続きも始められるのですね、とてもうれしいです。

 それではこれからも楽しみにしています。        レオノーラ

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14978『完璧なる家族計画』其の一無限 劉人 2003/8/27 18:10:21
記事番号14949へのコメント


「で……でかい」
「この遊園地って……」
「さぁ行きましょぉv フィブちゃんvvv」
「う、うん」
 手を引っ張ってさっさと行ってしまうアマリネ&ボーイ・フレンドのフィブリゾ。
 ゼルとゼロスは、口をぱっくりとあけて、入場門前でたたずんでいた。
「いいんでしょうか?」
 目をうつろに走らせて、ゼロスがふるえる声で、隣でぱっくり口をあけているゼルに問いかける。
「とりあえず入るか?」
 ゼルも、なんだかわけが解らないという風に頭をふって答えた。
『そうしましょう』
 結果。それは至極シンプルなものだった!

「ゼルガディスさん。アレに乗りましょうよ!」
「ああ」
「ゼルガディスさん。今度はこっちです!」
「おう」
「ゼルガディスさん。アレなんかどうです?」
「ああ……」
「ゼルガディスさーんvvvv」
「ちょっと休ませろーっ!」
「休むだなんて……。じゃぁ観覧車乗りましょうよv」
「……観覧車は最後に乗るものじゃないのか?」
「アマリネさんたちとの時間、もうそろそろなんですよ」
「…………くそっ!」
「キャァv ゼルガディスさん素敵v」

 ゼロスが、アマリネのような悪魔チックな笑みを浮かべたのを、ゼルは疲れまくっていて、気づく事は絶対にないだろう。
「個室ですからねv」
「何か言ったか?」
「いいぇvvvvvv」
「?」

=====================================================

次回! ゼルの貞操は大丈夫なのか!? 危うしゼル!
    みんなで今のうちにゼロスをぶっつぶそう!

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14993Re:『完璧なる家族計画』其の一レオノーラ 2003/8/31 22:51:26
記事番号14978へのコメント

こんばんは、レオノーラです。
いよいよ、遊園地のデートですね、楽しみです。

>「で……でかい」
>「この遊園地って……」
> ゼルとゼロスは、口をぱっくりとあけて、入場門前でたたずんでいた。

どんな遊園地なんでしょう!

>「ゼルガディスさん。アレに乗りましょうよ!」
>「ああ」
>「ゼルガディスさん。今度はこっちです!」
>「おう」
>「ゼルガディスさん。アレなんかどうです?」
>「ああ……」
>「ゼルガディスさーんvvvv」
>「ちょっと休ませろーっ!」
>「休むだなんて……。じゃぁ観覧車乗りましょうよv」

お約束の展開ですね。

> ゼロスが、アマリネのような悪魔チックな笑みを浮かべたのを、ゼルは疲れまくっていて、気づく事は絶対にないだろう。

いよいよゼロスの楽しみの始まり…ですか?


>次回! ゼルの貞操は大丈夫なのか!? 危うしゼル!
>    みんなで今のうちにゼロスをぶっつぶそう!

ゼロスの幸せをつぶしていいんでしょうか?
でも…悩みますネェ、不幸なゼルも見たいし〜クスクス〜

いよいよクライマックスですか、次回楽しみにしています。


 ところで、『トキクニ』…謎が謎をよぶ展開に私の脳ミソはクラゲ状態です、う〜ん????
クラゲと言えば、新作の不良なゼルもおもしろそうな展開になりそうで…フフフ…何か期待してしまう私って変?

 夏休みも、もう終わりですね。
新学期が始まると、いろいろと忙しくなって大変でしょうが、がんばってくださいね。ゆっくりとお待ちしていますので。



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15016『完璧なる家族計画』其の二無限 劉人 E-mail 2003/9/4 21:53:19
記事番号14978へのコメント

続きおくれまくって申し訳ありませんです。
運動会の練習で毎日三時間炎天下の中やっていて、へとへとなのでございます
言い訳にしかなりませんね;(え)

======================================================

『ただいまこちら三十分待ちで〜す』
 やけに間延びした声が神経を逆撫でする。
 照り付ける日、じわじわと鳴き続けるセミ、ゆらゆらと周りがかすんですらみえる午後。
「ゼロス。乗るのやめないか?」
 列に混ざりながら、うんざりと言うゼル。目には疲労の色が濃い。
「そんな……もう二十分待ったんですよ? 乗らないと損です」
 ここでやめられたらボクの計画がおじゃんになるじゃないですかっ!
 本音がのぞく。
「飲み物……買ってくる。ナニがいい?」
 ふぅ、と重いため息をついて、腕で額にういた玉のような汗をぬぐい。列から外れようと、横を向いたときだった。
 トンデモナイ……世界ガ……マワル?

 どざっ! 硬い……イタ……

「ぜ……さ……!」
 ゼロスの声が遠のいて、周りにいた女の悲鳴が聞こえて。
 ダーク・アウト。

くそっ! こんど目がさめたら・・・・・・・・・・・・・・・
 あ……れ?
==================================================
ゼル)お前ぼろぼろだな?
無限)練習キツすぎ。炎天下を三時間。いいときは二時間。ぼろ〜にもなる
ゼル)・・・・・・・・・・・・言うことがない。
無限)キツくて今日で倒れた子が二桁に乗り上げましたよ。
ゼル)・・・・・・・・・・・・
無限)それに部活まだ引退できてないしね。
ゼル)文化部だろ?
無限)運動会に着る、オリジTシャツの画像が・・・・・・
ゼル)できてないと? ・・・そうか。
無限)また遅くなるとおもわれがちですが、気長にまってやってください。
おねがいします。

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15031ゆっくりでいいですよレオノーラ 2003/9/6 21:39:54
記事番号15016へのコメント

こんばんは、無限さん。

体調は、いかがですか?
運動会の練習きつそうですね。
この暑い中で三時間もですか、想像しただけでめまいがしそうです。

ゼルも倒れてしまいましたし、ゼロスの計画倒れですか(笑)
この後の展開が気になるところですが。

続きは気長にお待ちしていますので、ゆっくりでいいですよ。
ご自分の体調を第一に考えて下さい。

 それでは、おやすみなさい。        レオノーラ

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15047Re:ゆっくりでいいですよ無限 劉人 E-mail 2003/9/8 22:12:04
記事番号15031へのコメント

こんにちは。またはこんばんはです。

> こんばんは、無限さん。

>体調は、いかがですか?

へろりんです;;

>この暑い中で三時間もですか、想像しただけでめまいがしそうです。

あははー。サボるととんでもねぇ視線がくるですよ。

>ゼルも倒れてしまいましたし、ゼロスの計画倒れですか(笑)
>この後の展開が気になるところですが。

展開〜・・・・・・どうなるんでしょう(をい失礼だ)

>続きは気長にお待ちしていますので、ゆっくりでいいですよ。
>ご自分の体調を第一に考えて下さい。

ありがとうごぜぇますぅぅ〜・・・・・・(額をすらんばかりに)
レオノーラ様、こんな駄文で申し訳ないです。
あとちょっとで運動会・体育祭が終わりますので、終わったらすぐ続きを。
ごめんなさい。
それでは、おやすみなさいませ。

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15096『完璧なる家族計画』其の三無限 劉人 E-mail 2003/9/13 21:27:35
記事番号15016へのコメント

運動会本日終了!

==================================
 
 あ。涼しい。
 オレの意識が戻って、最初に見たのは。
暑苦しすぎるめまいの元凶だった。
「ぜぇるがぁでぃすさぁぁ〜んっ!
 目ぇ覚まさなかったらどうしよーかとおもいましたよぉぉぉぉっ!」

がばちょ。

「っん!」

げぃん。

「あぅ」
 ゼロスがいきなし抱きついてきたので、セキ一つしてアッパー。
 かなりすっきりしたが、まだタリねぇっ! 体調回復したらぶん殴る!
「ここはどこだ?」
 見覚えのある天井。
「僕らのすぅぃーとほぅむです」
 どこだそりゃ。ここは……ああ。オレん家か。
「アマリネとそのボーイフレンドは?」
 あいつら楽しく遊べたんだろうか。
「僕が責任を持って返却しました」
 安心してください、そうつけくわたゼロスが、ぺとっ、とオレの頬に良く冷えたペットボトルのスポーツ飲料を押し付ける。
「飲んでくださいね。じゃないと本当にまいっちゃいますから」
 マジまいってたんだっちゅーねん。飲むが。
 ゼロスはご丁寧に、フタをあけて手渡してくる。
 じぃ〜っと見つめてくるゼロスの暑苦しい視線を感じつつ、ボトルの中身を半分ほど一気に飲み干し。
「っぷは」
 手の甲で口元をぬぐって。
「…………」
 言おうと思った言葉が出てこない。
 それはゼロスも同じだったらしく。口をあけたまま言いにくそうにして。
 両者沈黙。
「……えと、あの……。すみませんでした。僕がわがままで……
 つきあわせちゃって……その……」
 反省する気はあるらしい。
「別にいい」
 素っ気なく言い返す。
「ぁぁぁぁあああああっ! マジ優しいゼルガディスさぁぁ〜んっ!
 そーゆーとこ大好きでぇぇぇっす! ですがもう一つ誤らねばならぬ事がぁぁっ〜!」
 がばぁっ、と抱きついてきたが、あんまり速かったので振り払うことなく。
「なんだ!?」
 思わず早口で問い返す。
「ゼルガディスさんの腰が見た目より細かったことを汗かいてたこと理由に脱がして知ったり、病に伏せった寝顔がなんだか青白くて可愛くて写真撮りまくったり、挙句の果てに欲望にまかせていろんなとこ触りまくりましたぁっ!
 とくに胸とか。」
「…………………は?」
 ひょいと布団めくって確認。
 あ。服が違う。
「をいこらv」
 ブ・チ・キ・レ・たv
「あはv」

「今日はところにより血の雨が大量に降りそそぐでしょうv」
 マンションの下で、仏壇に飾るような鐘を持ったアマリネが、それをちぃ〜んと鳴らしつつ、上を見上げる。
「ごめんなさいってばぁっ!」
 
 どがびしょーんっ!

 窓ガラスが割れて。血まみれになったゼロスがアマリネの横に落っこちる!

 ずど。
 ちぃ〜ん。

 虚しく、鐘の音が響いた。
「ゼロスーっ! あと五百発くらい殴らせろぉぉっ!」
 
 スレイヤーズマンションは今日も平和ですv
                      おひまいv

===================================
終わりました。
最後まで読んでくださったかた、ありがとうございました。
レオノーラさん、こんな駄文でもうしわけありません。

すいませんでした! あやまりつつ投稿。

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15125Re:『完璧なる家族計画』其の三レオノーラ 2003/9/15 01:48:09
記事番号15096へのコメント

こんばんは、無限さん。

>運動会本日終了!

暑い中、本当にお疲れ様でした。
さっそく、続きを書いていただいてありがとうございます。



> オレの意識が戻って、最初に見たのは。
>暑苦しすぎるめまいの元凶だった。
>「ぜぇるがぁでぃすさぁぁ〜んっ!
> 目ぇ覚まさなかったらどうしよーかとおもいましたよぉぉぉぉっ!」
> ゼロスがいきなし抱きついてきたので、セキ一つしてアッパー。
> かなりすっきりしたが、まだタリねぇっ! 体調回復したらぶん殴る!

ゼルガディスさん、お怒りですねぇ


>「ここはどこだ?」
>「僕らのすぅぃーとほぅむです」

いったいいつから sweet home?


>ゼロスが、ぺとっ、とオレの頬に良く冷えたペットボトルのスポーツ飲料を押し付ける。
>「飲んでくださいね。じゃないと本当にまいっちゃいますから」
> じぃ〜っと見つめてくるゼロスの暑苦しい視線を感じつつ、ボトルの中身を半分ほど一気に飲み干し。
>「…………」
> 言おうと思った言葉が出てこない。
> それはゼロスも同じだったらしく。口をあけたまま言いにくそうにして。
> 両者沈黙。
>「……えと、あの……。すみませんでした。僕がわがままで……
> つきあわせちゃって……その……」
> 反省する気はあるらしい。
>「別にいい」

素直な態度をしめされると、ゼルは弱いんです。


>「ぁぁぁぁあああああっ! マジ優しいゼルガディスさぁぁ〜んっ!
> そーゆーとこ大好きでぇぇぇっす! ですがもう一つ誤らねばならぬ事がぁぁっ〜!」
> がばぁっ、と抱きついてきたが、あんまり速かったので振り払うことなく。
>「なんだ!?」
> 思わず早口で問い返す。
>「ゼルガディスさんの腰が見た目より細かったことを汗かいてたこと理由に脱がして知ったり、病に伏せった寝顔がなんだか青白くて可愛くて写真撮りまくったり、挙句の果てに欲望にまかせていろんなとこ触りまくりましたぁっ!
> とくに胸とか。」

フフフフ…思わず想像してしまいました、ゼロス羨ましすぎる、アブナイ、アブナイ


>「今日はところにより血の雨が大量に降りそそぐでしょうv」
> マンションの下で、仏壇に飾るような鐘を持ったアマリネが、それをちぃ〜んと鳴らしつつ、上を見上げる。

やっぱり、アマリネちゃんが絶妙、つぼにはまってしまいました。


> 窓ガラスが割れて。血まみれになったゼロスがアマリネの横に落っこちる!
> ずど。
> ちぃ〜ん。

ゼロス、迷わず昇天してください、アーメン
思い残すこともないでしょう。 えっあるって…クスクス 


>レオノーラさん、こんな駄文でもうしわけありません。

とんでもない、楽しい話を読ませていただきありがとうございました。
ゼルもゼロスもとってもかわいかったです、もちろんアマリネちゃんも。

「トキクニ」のかっこいいゼルも、「道」シリーズの不良なゼルも、無限さんの描かれるゼルは、多彩で、皆、ステキです。
これからも作品楽しみにしていますのでがんばってください。

ところでHPを開かれるそうですね、ぜひ見にいかせていただきます。
それでは、本当に素敵な話をありがとうございました。        レオノーラ