◆−杏さんへ。−無限 劉人 (2003/9/23 13:24:53) No.15189
 ┗Re:杏さんへ。−杏 (2003/9/23 21:18:17) No.15192


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15189杏さんへ。無限 劉人 E-mail 2003/9/23 13:24:53


杏さんへ捧げますv

====================================================

 あてのない旅は終わった。
 それは旅行といっても差し支えないだろう。
 古びた寺は、見たことのない建築様式だった。
 一人は興味をそそられた。
 一匹の言うところの、破れ障子を開け、何も無いことがわかるや否や、『疲れた』と縁台に一人と一匹は座り、一匹の出したティーセットでくつろいでいた。
「ゼロス」
 一人が一匹に呼びかける。
「はい。なんでしょう? ゼルガディスさん」
 秋はじめの冷たい風が、頬をなでる。
「お前は何時までオレの傍にいるツモリだ?」
「ん〜……ムツカシイ問題ですね」
 ゼロスは頬をかいて、暖かいお茶をすする。
 ゼルはちょっと視線をゼロスからはずし、トンボの飛ぶ夕焼け空を見つめた。
 悠々と飛び回る赤い色のトンボ。
「そうですねぇ……」
 ゼロスはにっこりと笑う。
 ゼルの目線は依然として空に釘付けである。
「あなたが……滅びるまでですかねv」
「そうか」
 旅の仲間はもうイナイ。
 頼りになるものはもうナイ。
 拠り所にするものはナクナッタ。
「ああ、ゼルガディスさん。考えてくれました?」
「なにをだ?」
 ふぅ、とゼロスはため息をついた。
「言ったでしょう?
 もう彼方の身体は人間です。人間として、ただし合成獣として、長く生きた。人間には長すぎる時を。そして、人間の体は大部分にガタが来ている」
「解っている」
 一人は、一匹の魔族によって、若い時の体を所有していた。
「魔族になりません?」
 すぅ……とゼルは息をついた。
 遠くを見つめて、ふっと微笑む。
「そうだな。お前が居たか……」
「へ?」
 なんでもない、と首を振る。
「なるか……オレが。魔族に――――――」
 体の風化が始まった。ゼロスが術を解いたのだ。
「一度、魂を肉体から解放しませんとね」
 ゼロスの口から、呪が漏れる。
 体が崩れる。
 残ったのは、ゼロスの術によって形どられた魂。
『ゼロス。オレには、何時でもお前が居たな……………………』
「ええ。いつでも、あなたの傍に。ずっと、これからも」
 新しい肉体。肉ではない、血もない、涙もない。
 ナニモナイ。でも。お前が居る。

「いっしょに居ましょう。僕か彼方か、滅びるまで」

 ――――――――――――共に………………………………

======================================================

無限)死ネタではありません!
ゼル)これのドコがほのぼのなんだ!?
ゼロ)最初だけじゃないですか!
無限)なんだかシリアスっぽくなってしまった!っつかシンミリズム。
ゼル)杏さんになんて言い訳するつもりだ?
ゼロ)もう一本書くとか(ワクワク)
無限)ゼロス。ごめん、それ無理。
ゼロ)しょぼーん。

 無限)杏さん。ほのぼの達成できませんでした!
    ごめんなさい!! いらなかったら何時でも返品可能ですので!
    それでは失礼します!

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15192Re:杏さんへ。2003/9/23 21:18:17
記事番号15189へのコメント


>杏さんへ捧げますv
>
はう!ありがとうございます!!
>====================================================
>
> あてのない旅は終わった。
> それは旅行といっても差し支えないだろう。
> 古びた寺は、見たことのない建築様式だった。
> 一人は興味をそそられた。
> 一匹の言うところの、破れ障子を開け、何も無いことがわかるや否や、『疲れた』と縁台に一人と一匹は座り、一匹の出したティーセットでくつろいでいた。
っていうかティーセット持ってたんですね。さすが、ごきぶ(規制)
>「ゼロス」
> 一人が一匹に呼びかける。
>「はい。なんでしょう? ゼルガディスさん」
> 秋はじめの冷たい風が、頬をなでる。
>「お前は何時までオレの傍にいるツモリだ?」
>「ん〜……ムツカシイ問題ですね」
> ゼロスは頬をかいて、暖かいお茶をすする。
> ゼルはちょっと視線をゼロスからはずし、トンボの飛ぶ夕焼け空を見つめた。
> 悠々と飛び回る赤い色のトンボ。
>「そうですねぇ……」
> ゼロスはにっこりと笑う。
> ゼルの目線は依然として空に釘付けである。
>「あなたが……滅びるまでですかねv」
ああんv(キモ)なんつーかもうめちゃめちゃらぶらぶですねvv
>「そうか」
> 旅の仲間はもうイナイ。
> 頼りになるものはもうナイ。
> 拠り所にするものはナクナッタ。
>「ああ、ゼルガディスさん。考えてくれました?」
ほえ?
>「なにをだ?」
> ふぅ、とゼロスはため息をついた。
>「言ったでしょう?
> もう彼方の身体は人間です。人間として、ただし合成獣として、長く生きた。人間には長すぎる時を。そして、人間の体は大部分にガタが来ている」
そーでしょうねえ。
>「解っている」
> 一人は、一匹の魔族によって、若い時の体を所有していた。
>「魔族になりません?」
なってください!!ぜひ!!
> すぅ……とゼルは息をついた。
> 遠くを見つめて、ふっと微笑む。
>「そうだな。お前が居たか……」
>「へ?」
> なんでもない、と首を振る。
>「なるか……オレが。魔族に――――――」
> 体の風化が始まった。ゼロスが術を解いたのだ。
>「一度、魂を肉体から解放しませんとね」
> ゼロスの口から、呪が漏れる。
> 体が崩れる。
そこまで長生きしたんですね。
> 残ったのは、ゼロスの術によって形どられた魂。
>『ゼロス。オレには、何時でもお前が居たな……………………』
>「ええ。いつでも、あなたの傍に。ずっと、これからも」
> 新しい肉体。肉ではない、血もない、涙もない。
> ナニモナイ。でも。お前が居る。
あうう(;;)このあたりとっても良いです。
>
>「いっしょに居ましょう。僕か彼方か、滅びるまで」
>
> ――――――――――――共に………………………………
一緒に居てください!!そして、ゼロスと獣王様につかえてください!!
>
>======================================================
>
>無限)死ネタではありません!
そう思います!!
>ゼル)これのドコがほのぼのなんだ!?
>ゼロ)最初だけじゃないですか!
いろんな部分でほのぼのです!
>無限)なんだかシリアスっぽくなってしまった!っつかシンミリズム。
ってかあたし、シリアス無理なんですよ。羨ましいです・・。
>ゼル)杏さんになんて言い訳するつもりだ?
これで十二分おっけいです(>ワ</
>ゼロ)もう一本書くとか(ワクワク)
>無限)ゼロス。ごめん、それ無理。
>ゼロ)しょぼーん。
ファイト生ごみ!!
> 無限)杏さん。ほのぼの達成できませんでした!
>    ごめんなさい!! いらなかったら何時でも返品可能ですので!
>    それでは失礼します!
いえいえvvあたしん中じゃおっけいです!!これ読みながらご飯バケツに4杯いけますよ!!すんばらしいゼロゼルありがとうございました!!

:こそーーっといってみたりするんですが書いて貰いっぱなしだと迷惑なのでリクを受けたいと思います。(この方がよっぽど迷惑)
文才なくていつできるか分かりませんがよろしかったらおねがいします。