◆−五大魔族と五人の部下達in神魔戦争−遙 琥珀 (2003/9/25 17:13:42) No.15205 ┣第九十六話:生体工学−遙 琥珀 (2003/9/25 17:16:49) No.15206 ┃┣Re:第九十六話:生体工学−青月 彼方 (2003/9/25 22:10:41) No.15208 ┃┃┗折ったのは腕で無く脚よ−遙 琥珀 (2003/9/26 18:12:21) No.15213 ┃┗完全なる【滅び】が救いか・・・・・・・(硝子の目+遠くを見ている)−ユア・ファンティン (2003/9/25 22:16:40) No.15209 ┃ ┗救いの形はひとそれぞれ。−遙 琥珀 (2003/9/26 18:16:18) No.15214 ┣第九十七話:北十字星−遙 琥珀 (2003/9/26 18:20:14) No.15215 ┃┗Re:第九十七話:北十字星−青月 彼方 (2003/9/26 23:22:27) No.15216 ┃ ┗サザンクロスを実際に見ることが夢の私(なんだそりゃ)−遙 琥珀 (2003/9/27 22:56:23) No.15221 ┣第九十八話:終わりの始まり−遙 琥珀 (2003/9/27 22:59:57) No.15222 ┃┣自分は実はスプラッタとかが以外に好きだということに、最近気がついたりする。−凰月 麗 (2003/9/28 00:41:19) No.15223 ┃┃┗中学の修学旅行にバスの中で観るビデオ、候補に『バトル・ロワイヤル』が挙がったウチのクラス(マジ)−遙 琥珀 (2003/9/30 18:04:16) No.15233 ┃┗Re:第九十八話:終わりの始まり−青月 彼方 (2003/9/28 12:09:32) No.15224 ┃ ┗そろそろタイトルネタが尽きてきたな〜(ヲイ)−遙 琥珀 (2003/10/1 18:15:43) No.15237 ┣第九十九話:フィアナの研究−遙 琥珀 (2003/10/1 18:52:21) No.15238 ┃┗そーいえばお父様とヤな女の対決はどうなったんだろう・・・−青月 彼方 (2003/10/1 22:26:07) No.15241 ┃ ┗試験最終日、科目は数学Bと古典。その前日に現実逃避しつつもレス返し。(謎)−遙 琥珀 (2003/10/10 15:17:00) No.15277 ┣第百話:夕陽と血とフィアナと竜神−遙 琥珀 (2003/10/10 17:05:09) No.15278 ┃┗第百話達成おめでとうございます。−青月 彼方 (2003/10/11 19:10:32) No.15290 ┃ ┗記念企画現在考案中!(つまり全然考えてなかった)−遙 琥珀 (2003/10/13 20:16:04) No.15298 ┣第百一話:『おかあさん』。−遙 琥珀 (2003/10/21 13:59:03) No.15340 ┃┗Re:第百一話:『おかあさん』。−青月 彼方 (2003/10/21 21:29:51) No.15344 ┃ ┗『叱る』というよりは…『ふふっ、こいつぅv』みたいなカンジかもしれなひ(爆)−遙 琥珀 (2003/10/22 14:26:21) No.15346 ┣第百二話:硝子の誇り−遙 琥珀 (2003/10/22 18:25:32) No.15347 ┃┗五寸釘が駄目なら・・・確か水に名前の書いた紙を沈めると水難に・・・−青月 彼方 (2003/10/22 22:53:13) No.15349 ┃ ┗ティッシュの箱に名前を書いて使い切れば(そりゃ恋のオマジナイだ)−遙 琥珀 (2003/10/25 16:38:01) No.15368 ┗第百三話:神界南部−遙 琥珀 (2003/10/25 20:48:56) No.15379 ┗犬猿の仲って感じですね。−青月 彼方 (2003/10/26 19:14:17) NEW No.15410
15205 | 五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/25 17:13:42 |
オルエン:世の男子に告ぐ。冬のデートはあったかい所を選べ。寒いんだ。 琥珀:……何かあったのか……? |
15206 | 第九十六話:生体工学 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/25 17:16:49 |
記事番号15205へのコメント 「取り敢えず」 ようやくこめかみから手を放すフィアナ。 やっと落ち着いた様子。 「アークロンドの時間稼ぎに、私が相手するんでよろしく」 「お姉サン!?」 フィアナの言葉に、アークロンドが立ち上がりかけ…すぐまた、顔をしかめてしゃがみ込む。 ライアナは、姉と幼馴染みを交互に見比べ… 「…私、てっきり、ロンドがお姉様の時間稼ぎかと思ってましたが…逆でしたか… …まぁ、どっちでもいいんですけど」 フィアナは、答えずに…すらり、とレイピアを抜いた。 刃が陽光に照らされ、銀色に輝く。 「…わわ、ストップストップ」 手をぱたぱた振るライアナ。 「私今武器無いんですってば… …替わりと言っては何ですが…こういうの用意したんで」 ライアナの言葉と同時に… すぅっ。 森の方から『影』が這ってくる。 「!」 反射的に身構えるフィアナ。 あの時、フィブリゾの腕を噛み千切った『アレ』である。 「…生きてたんだ… さっぱり出てこないから死んだと思ってた」 「存在してますよ。 ヴェルダンディーさんも、オルエンさんも、ね… 『生きてる』のと『存在してる』のは違いますけど」 フィアナとライアナの間に回り込む『影』。 明るい光の中、主のない影が地表に蟠っている。 何とも異様な光景である。 ライアナは、ふわふわ飛んで… 木の枝に、ちょこん、と腰を下ろす。 「私はここで観戦させて頂きますので。頑張ってくださいね」 「はいはい」 無表情のまま、半ばヤケで言うフィアナ。 『影』は、ぐにょん、と動き、地面から抜け出る。 しばらく何やら蠢いていたが、やがて…人程の大きさになった。 「……うげ!」 一歩退くフィアナ。 周りを囲む魔族達も思わず硬直する。 それは、フィアナの予想した通り…変わり果てた『ヴェルダンディー』。 「…少しいじられてるだろうとは思ってたけど… …ここまで滅茶苦茶されてるとは思っていなかった」 好き放題に伸びきった髪。 荒れた肌。 無表情。 瞳は、虚ろに何処か遠くを見詰めている。 しかし。 それも、右半分のみの話。 躰の左半分は、人の形すらしていなかった。 黒い獣毛のような物がわさわさ蠢き、本来左目があるであろう位置には、ただ穴があるだけ。 左手と左足は異様に大きくなり、鋭い爪が生えていた。 「…合成獣…!?」 「細かい事言うと少々違うんですがね。 まぁ、似たようなもんですが。 低級神族とか中級神族とか高位神族とか、テキトーに混ぜ合わせたらそうなりました」 「……ツッコミ所満載だなヲイ……」 「どんな突っ込みかは大体予想できますんで答えますけど。 どうせ噛ませ犬に使うつもりで合成したんですから、そりゃテキトーになりますよ。 低級神は召還しました。中級神は昔の部下呼び出しました。 高位神は…赤の竜神様に頼んで死刑囚を使いました」 「…………」 更に一歩退くフィアナ。 厳しい戒律のある神族社会。 姉妹の両親を初め…多くの者が毎日断頭台送りになっている。 そんな者達の一人を使ったのだろうが…… 「……嫌な顔しないでくださいよ、造ってるこっちも嫌でしたよぅ」 「……それ以上聞いたらなんか取り返しのつかないコトになりそな気がするから……もういい」 「そうですか。 じゃ…それ行けヴェルダンディーさん」 「ソレをヴェルダンディーと呼ぶなー!」 フィアナの後ろでフィブリゾが怒っていたり。 「フィブリゾ。 滅ぼすけど…文句ないな」 「……無い」 こくん、と頷く。 「……早く…… 『解放』してあげて」 「……了解」 フィアナは、答えると… しゅっ、とレイピアの先を『ヴェル』に向けた。 「……貴女は、私に似ていたらしいが…… ……確認できなくて残念だ」 寂しそうに、そう言った。 「……………」 無言のままの『彼女』。 いや…『無言』と言うか…言葉を発することができないのかもしれない。 『彼女』は、すっ、と、異形と化した左手をフィアナに向けた。 ばぎん! 「!?」 一瞬動きを停止するフィアナ。 ばぎ!…がぐっ! 嫌な音。 『彼女』の左腕が、蠢いている。 少しずつ、形が変わっていく。 やがて、左腕は…巨大な鎌の様な形を取った。 「……大鎌?」 ぽかん、と口を開けるフィアナ。 「生前のヴェルの武器だよー」 フィブリゾが、口調とは正反対の苦々しい声で言う。 「…あ…そう。 レイピア一本でじゃれ合うの、かなりキツそうなんだけど」 かなりイヤそーな顔のフィアナ。 しかし、フィアナが嫌だろうがなんだろうが、『彼女』はそれを気にも留めない。 『彼女』は、目の前の相手を倒すようにしか造られていないのだから。 『彼女』は、とん、と地を蹴り… 宙に浮かんだ。 「うあ」 フィアナが更に嫌そうな顔をする。 「と…飛べるんかコイツ…」 「元がヴェルダンディーさんですし。 他にも神様色々混ぜてますし。 飛べないほうがオカシイでしょ」 木の上からライアナの声が降ってくる。 「……あ……」 ぽん、と手を打つフィアナ。 「……なんか外見低級魔族っぽく見えるから、つい…… ていうかライアナ実はデザインセンス無い…?」 「ほっといてくださぁい」 図星らしい。 「…じゃぁ…ま…嫌がっててもどうにもなりそうにないんで…… 頑張ってみますか」 フィアナは、溜息付きつつレイピアを構えた。 言い訳あんど言い逃れ。 名前間違えられランキング、文句ナシでナンバーワンのヴェルダンディーさん。 『ヴェルダンディ』とか『ベルダンディー』とかはまだ…英語の読み方次第なんですけど。(綴り:『VELDANDI』) この間SO2(スターオーシャンセカンドストーリー、の意)やってたら…こんなのが。 『ヴァルキュリア=レナス=ヴェルザンディ』 ………………………………………………ヴェル『ザ』ンディって初めて見たよ私(汗) なんとなく感動した琥珀でした。 幕。 |
15208 | Re:第九十六話:生体工学 | 青月 彼方 | 2003/9/25 22:10:41 |
記事番号15206へのコメント こんばんは、青月です。 >フィアナは、答えずに…すらり、とレイピアを抜いた。 >刃が陽光に照らされ、銀色に輝く。 ここはシリアスですねぇ。 >「…わわ、ストップストップ」 >手をぱたぱた振るライアナ。 >「私今武器無いんですってば… > …替わりと言っては何ですが…こういうの用意したんで」 >ライアナの言葉と同時に… なんか嫌なものだしてきそうですね・・・。 >すぅっ。 > >森の方から『影』が這ってくる。 >「!」 >反射的に身構えるフィアナ。 >あの時、フィブリゾの腕を噛み千切った『アレ』である。 >「…生きてたんだ… > さっぱり出てこないから死んだと思ってた」 わたしもです。 >「存在してますよ。 > ヴェルダンディーさんも、オルエンさんも、ね… > 『生きてる』のと『存在してる』のは違いますけど」 残酷すぎる違いですね。 >フィアナとライアナの間に回り込む『影』。 >明るい光の中、主のない影が地表に蟠っている。 >何とも異様な光景である。 >ライアナは、ふわふわ飛んで… >木の枝に、ちょこん、と腰を下ろす。 >「私はここで観戦させて頂きますので。頑張ってくださいね」 ふぅ・・性格悪いですね。 >「はいはい」 >無表情のまま、半ばヤケで言うフィアナ。 >『影』は、ぐにょん、と動き、地面から抜け出る。 >しばらく何やら蠢いていたが、やがて…人程の大きさになった。 >「……うげ!」 >一歩退くフィアナ。 >周りを囲む魔族達も思わず硬直する。 >それは、フィアナの予想した通り…変わり果てた『ヴェルダンディー』。 >「…少しいじられてるだろうとは思ってたけど… > …ここまで滅茶苦茶されてるとは思っていなかった」 >好き放題に伸びきった髪。 >荒れた肌。 >無表情。 >瞳は、虚ろに何処か遠くを見詰めている。 もう元には戻れないんでしょうね・・・・。 >しかし。 >それも、右半分のみの話。 >躰の左半分は、人の形すらしていなかった。 >黒い獣毛のような物がわさわさ蠢き、本来左目があるであろう位置には、ただ穴があるだけ。 >左手と左足は異様に大きくなり、鋭い爪が生えていた。 ぐっぐろい・・・!! >「…合成獣…!?」 >「細かい事言うと少々違うんですがね。 > まぁ、似たようなもんですが。 > 低級神族とか中級神族とか高位神族とか、テキトーに混ぜ合わせたらそうなりました」 適当って・・・神族も入ってるんですか・・。 >「……ツッコミ所満載だなヲイ……」 >「どんな突っ込みかは大体予想できますんで答えますけど。 > どうせ噛ませ犬に使うつもりで合成したんですから、そりゃテキトーになりますよ。 おいおい。 > 低級神は召還しました。中級神は昔の部下呼び出しました。 > 高位神は…赤の竜神様に頼んで死刑囚を使いました」 >「…………」 >更に一歩退くフィアナ。 >厳しい戒律のある神族社会。 わたしはこの神さま嫌いです。 >姉妹の両親を初め…多くの者が毎日断頭台送りになっている。 >そんな者達の一人を使ったのだろうが…… >「……嫌な顔しないでくださいよ、造ってるこっちも嫌でしたよぅ」 >「……それ以上聞いたらなんか取り返しのつかないコトになりそな気がするから……もういい」 >「そうですか。 > じゃ…それ行けヴェルダンディーさん」 >「ソレをヴェルダンディーと呼ぶなー!」 >フィアナの後ろでフィブリゾが怒っていたり。 もっともでしょうね。 >「フィブリゾ。 > 滅ぼすけど…文句ないな」 >「……無い」 >こくん、と頷く。 >「……早く…… > 『解放』してあげて」 これしか・・ないんですね・・・ >「……了解」 >フィアナは、答えると… >しゅっ、とレイピアの先を『ヴェル』に向けた。 >「……貴女は、私に似ていたらしいが…… > ……確認できなくて残念だ」 >寂しそうに、そう言った。 一回確認したことありませんでしたか? >「……………」 >無言のままの『彼女』。 >いや…『無言』と言うか…言葉を発することができないのかもしれない。 >『彼女』は、すっ、と、異形と化した左手をフィアナに向けた。 >ばぎん! >「!?」 >一瞬動きを停止するフィアナ。 >ばぎ!…がぐっ! >嫌な音。 >『彼女』の左腕が、蠢いている。 >少しずつ、形が変わっていく。 >やがて、左腕は…巨大な鎌の様な形を取った。 >「……大鎌?」 >ぽかん、と口を開けるフィアナ。 >「生前のヴェルの武器だよー」 >フィブリゾが、口調とは正反対の苦々しい声で言う。 たしか・・L様に憧れてでしたっけ?あの時はギャグだとおもってたのに・・・。 >「……あ……」 >ぽん、と手を打つフィアナ。 >「……なんか外見低級魔族っぽく見えるから、つい…… > ていうかライアナ実はデザインセンス無い…?」 >「ほっといてくださぁい」 >図星らしい。 新たなる真実ですね。 >「…じゃぁ…ま…嫌がっててもどうにもなりそうにないんで…… > 頑張ってみますか」 >フィアナは、溜息付きつつレイピアを構えた。 対決ですか。 > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >名前間違えられランキング、文句ナシでナンバーワンのヴェルダンディーさん。 >『ヴェルダンディ』とか『ベルダンディー』とかはまだ…英語の読み方次第なんですけど。(綴り:『VELDANDI』) たしかに間違えますね。 >この間SO2(スターオーシャンセカンドストーリー、の意)やってたら…こんなのが。 > >『ヴァルキュリア=レナス=ヴェルザンディ』 > >………………………………………………ヴェル『ザ』ンディって初めて見たよ私(汗) >なんとなく感動した琥珀でした。 腕は治りましたか? では、頑張ってください。 > > > 幕。 |
15213 | 折ったのは腕で無く脚よ | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/26 18:12:21 |
記事番号15208へのコメント こんばんは。琥珀です。レス有り難うです。 >こんばんは、青月です。 >>フィアナは、答えずに…すらり、とレイピアを抜いた。 >>刃が陽光に照らされ、銀色に輝く。 >ここはシリアスですねぇ。 えへん。(威張ってどうする) …これでも、ギャグよりシリアスの方が得意なんですよ?実は。(笑) >>「…わわ、ストップストップ」 >>手をぱたぱた振るライアナ。 >>「私今武器無いんですってば… >> …替わりと言っては何ですが…こういうの用意したんで」 >>ライアナの言葉と同時に… >なんか嫌なものだしてきそうですね・・・。 実際嫌なものでしたねぇ。 >>すぅっ。 >> >>森の方から『影』が這ってくる。 >>「!」 >>反射的に身構えるフィアナ。 >>あの時、フィブリゾの腕を噛み千切った『アレ』である。 >>「…生きてたんだ… >> さっぱり出てこないから死んだと思ってた」 >わたしもです。 私もデス。(マジ) >>「存在してますよ。 >> ヴェルダンディーさんも、オルエンさんも、ね… >> 『生きてる』のと『存在してる』のは違いますけど」 >残酷すぎる違いですね。 ま、ね。 似てるようで違いますから微妙。 >>フィアナとライアナの間に回り込む『影』。 >>明るい光の中、主のない影が地表に蟠っている。 >>何とも異様な光景である。 >>ライアナは、ふわふわ飛んで… >>木の枝に、ちょこん、と腰を下ろす。 >>「私はここで観戦させて頂きますので。頑張ってくださいね」 >ふぅ・・性格悪いですね。 いつものこと。(キッパリ) >>「はいはい」 >>無表情のまま、半ばヤケで言うフィアナ。 >>『影』は、ぐにょん、と動き、地面から抜け出る。 >>しばらく何やら蠢いていたが、やがて…人程の大きさになった。 >>「……うげ!」 >>一歩退くフィアナ。 >>周りを囲む魔族達も思わず硬直する。 >>それは、フィアナの予想した通り…変わり果てた『ヴェルダンディー』。 >>「…少しいじられてるだろうとは思ってたけど… >> …ここまで滅茶苦茶されてるとは思っていなかった」 >>好き放題に伸びきった髪。 >>荒れた肌。 >>無表情。 >>瞳は、虚ろに何処か遠くを見詰めている。 >もう元には戻れないんでしょうね・・・・。 戻れないですね。 合成獣ですから。 ゼルガディスがなかなか元に戻れないのと同じ。 >>しかし。 >>それも、右半分のみの話。 >>躰の左半分は、人の形すらしていなかった。 >>黒い獣毛のような物がわさわさ蠢き、本来左目があるであろう位置には、ただ穴があるだけ。 >>左手と左足は異様に大きくなり、鋭い爪が生えていた。 >ぐっぐろい・・・!! 余り細かく想像しないように(苦笑) >>「…合成獣…!?」 >>「細かい事言うと少々違うんですがね。 >> まぁ、似たようなもんですが。 >> 低級神族とか中級神族とか高位神族とか、テキトーに混ぜ合わせたらそうなりました」 >適当って・・・神族も入ってるんですか・・。 その方が材料手近にあるでしょ?(苦笑) >>「……ツッコミ所満載だなヲイ……」 >>「どんな突っ込みかは大体予想できますんで答えますけど。 >> どうせ噛ませ犬に使うつもりで合成したんですから、そりゃテキトーになりますよ。 >おいおい。 ま、こういう性格です。 >> 低級神は召還しました。中級神は昔の部下呼び出しました。 >> 高位神は…赤の竜神様に頼んで死刑囚を使いました」 >>「…………」 >>更に一歩退くフィアナ。 >>厳しい戒律のある神族社会。 >わたしはこの神さま嫌いです。 私も嫌いです。 >>姉妹の両親を初め…多くの者が毎日断頭台送りになっている。 >>そんな者達の一人を使ったのだろうが…… >>「……嫌な顔しないでくださいよ、造ってるこっちも嫌でしたよぅ」 >>「……それ以上聞いたらなんか取り返しのつかないコトになりそな気がするから……もういい」 >>「そうですか。 >> じゃ…それ行けヴェルダンディーさん」 >>「ソレをヴェルダンディーと呼ぶなー!」 >>フィアナの後ろでフィブリゾが怒っていたり。 >もっともでしょうね。 色んな意味で嫌でしょう。『それ』を娘の名前で呼ばれるのは。 >>「フィブリゾ。 >> 滅ぼすけど…文句ないな」 >>「……無い」 >>こくん、と頷く。 >>「……早く…… >> 『解放』してあげて」 >これしか・・ないんですね・・・ 無いのです。 >>「……了解」 >>フィアナは、答えると… >>しゅっ、とレイピアの先を『ヴェル』に向けた。 >>「……貴女は、私に似ていたらしいが…… >> ……確認できなくて残念だ」 >>寂しそうに、そう言った。 >一回確認したことありませんでしたか? 近くで確認したことはありません。 >>「……………」 >>無言のままの『彼女』。 >>いや…『無言』と言うか…言葉を発することができないのかもしれない。 >>『彼女』は、すっ、と、異形と化した左手をフィアナに向けた。 >>ばぎん! >>「!?」 >>一瞬動きを停止するフィアナ。 >>ばぎ!…がぐっ! >>嫌な音。 >>『彼女』の左腕が、蠢いている。 >>少しずつ、形が変わっていく。 >>やがて、左腕は…巨大な鎌の様な形を取った。 >>「……大鎌?」 >>ぽかん、と口を開けるフィアナ。 >>「生前のヴェルの武器だよー」 >>フィブリゾが、口調とは正反対の苦々しい声で言う。 >たしか・・L様に憧れてでしたっけ?あの時はギャグだとおもってたのに・・・。 ギャグかシリアスか作者にもわからんこの話(マジ) >>「……あ……」 >>ぽん、と手を打つフィアナ。 >>「……なんか外見低級魔族っぽく見えるから、つい…… >> ていうかライアナ実はデザインセンス無い…?」 >>「ほっといてくださぁい」 >>図星らしい。 >新たなる真実ですね。 そうかもね(笑) >>「…じゃぁ…ま…嫌がっててもどうにもなりそうにないんで…… >> 頑張ってみますか」 >>フィアナは、溜息付きつつレイピアを構えた。 >対決ですか。 対決です。 >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >>名前間違えられランキング、文句ナシでナンバーワンのヴェルダンディーさん。 >>『ヴェルダンディ』とか『ベルダンディー』とかはまだ…英語の読み方次第なんですけど。(綴り:『VELDANDI』) >たしかに間違えますね。 英語の発音ってややこしいですから(何かが違う) >>この間SO2(スターオーシャンセカンドストーリー、の意)やってたら…こんなのが。 >> >>『ヴァルキュリア=レナス=ヴェルザンディ』 >> >>………………………………………………ヴェル『ザ』ンディって初めて見たよ私(汗) >>なんとなく感動した琥珀でした。 >腕は治りましたか? >では、頑張ってください。 はい頑張ります。 でもケガしたのは腕じゃなくて脚です(苦笑) それでは。 |
15209 | 完全なる【滅び】が救いか・・・・・・・(硝子の目+遠くを見ている) | ユア・ファンティン | 2003/9/25 22:16:40 |
記事番号15206へのコメント >「存在してますよ。 > ヴェルダンディーさんも、オルエンさんも、ね… > 『生きてる』のと『存在してる』のは違いますけど」 ユア;確かにね ディ:そうだ、死神族に使役されている『者』は存在しているだけ ユア:注:このこは、異母兄・・・もとい恋人の初代冥王を死神族・皇女に使役されています > 低級神は召還しました。中級神は昔の部下呼び出しました。 > 高位神は…赤の竜神様に頼んで死刑囚を使いました」 ユア:ランシア・・はやるかもしれんが 自分を上司と慕ってくれた奴を殺し・・・・滅ぼしたか(←存在を) >「……早く…… > 『解放』してあげて」 ユア;私もところでも、決まっているだけで 初代、海王将軍、空王将軍が『解放』されるんですよね ディ:・・・・私が、初代と空王将軍を始末する >名前間違えられランキング、文句ナシでナンバーワンのヴェルダンディーさん。 >『ヴェルダンディ』とか『ベルダンディー』とかはまだ…英語の読み方次第なんですけど。(綴り:『VELDANDI』) ユア:私も伸ばさないのかな・・・と思っていたり >この間SO2(スターオーシャンセカンドストーリー、の意)やってたら…こんなのが。 > >『ヴァルキュリア=レナス=ヴェルザンディ』 > >………………………………………………ヴェル『ザ』ンディって初めて見たよ私(汗) ユア:そうですね、私も初見 ユア:忘却の彼方は下記のとおりです 一応休載の方向で もし書けなかったら アセルト+レン共々、オルエンとフィアナは 兄と妹の方に出します それでは、また次回 > > > > > 幕。 |
15214 | 救いの形はひとそれぞれ。 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/26 18:16:18 |
記事番号15209へのコメント こんばんは。琥珀です。 お久し振りですね。では返し行きます。 >>「存在してますよ。 >> ヴェルダンディーさんも、オルエンさんも、ね… >> 『生きてる』のと『存在してる』のは違いますけど」 > >ユア;確かにね >ディ:そうだ、死神族に使役されている『者』は存在しているだけ >ユア:注:このこは、異母兄・・・もとい恋人の初代冥王を死神族・皇女に使役されています 自分の意志をなくしてまで生きるのが幸せなのかどうか、ってのは色々見解があると思うんですがね。 脳死患者の臓器提供とかと通じる部分があると思ってます。 >> 低級神は召還しました。中級神は昔の部下呼び出しました。 >> 高位神は…赤の竜神様に頼んで死刑囚を使いました」 > >ユア:ランシア・・はやるかもしれんが > 自分を上司と慕ってくれた奴を殺し・・・・滅ぼしたか(←存在を) > 恩知らず♪(違) > >>「……早く…… >> 『解放』してあげて」 > >ユア;私もところでも、決まっているだけで > 初代、海王将軍、空王将軍が『解放』されるんですよね >ディ:・・・・私が、初代と空王将軍を始末する 頑張れ。(何を) > >>名前間違えられランキング、文句ナシでナンバーワンのヴェルダンディーさん。 >>『ヴェルダンディ』とか『ベルダンディー』とかはまだ…英語の読み方次第なんですけど。(綴り:『VELDANDI』) > >ユア:私も伸ばさないのかな・・・と思っていたり まぁ、読み方はひとそれぞれですからねぇ…… さすがにヴェルザンディは違うと思いますが。 > >>この間SO2(スターオーシャンセカンドストーリー、の意)やってたら…こんなのが。 >> >>『ヴァルキュリア=レナス=ヴェルザンディ』 >> >>………………………………………………ヴェル『ザ』ンディって初めて見たよ私(汗) > >ユア:そうですね、私も初見 びっくりしましたよ、見付けた時(汗) > >ユア:忘却の彼方は下記のとおりです > 一応休載の方向で > もし書けなかったら アセルト+レン共々、オルエンとフィアナは > 兄と妹の方に出します > それでは、また次回 > はい。了解です。 それではまた次回お逢いしましょう。 |
15215 | 第九十七話:北十字星 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/26 18:20:14 |
記事番号15205へのコメント 「……フィブリゾ」 「僕は平気だよ」 ゼラスの声に……フィブリゾは、落ち着いた声で答えた。 「自分で、何でこんなに落ち着いてるんだろう?って思うくらい落ち着いてる」 「そう」 問題なし……と判断したらしく、ゼラスは、彼から視線を外した。 ぽん。 ふぅ、と息を付いた冥王の頭の上に、大きい手が置かれる。 「城に戻ったらお前ン所に何か色々持ってってやるよ、 アイツがいなくなって何かと大変だろうからな」 ぐりぐりとフィブリゾの頭を撫でる。 フィブリゾは、迷惑そうな顔で、頭上のガーヴの顔を見る。 「いーよ別に。 元に戻った僕に助けなんて必要無いね」 「それもそーかもな」 何が可笑しいのか知らないが、ははははは、と笑う。 「今はどっから見てもちっさいガキだからなー。 世話焼いてやらなきゃいけない気分になる」 「だぁぁ!頭ポンポン叩かないでよっ!余計縮んじゃうじゃないか!」 外見年齢十一歳…… 自分で決めた設定を恨めしく思う冥王であった。 「でもフィブリゾ様、こっち来てから伸びてますよ。大分」 「あ、そう?」 ウフフ、と笑いながら言うスクルドに、嬉しそうな顔をする。 「そういえば人間って成長するんだ…」 「このお話を書いてるひとは、一ヶ月に一センチ伸びた時期があったそうですよv」 「えー、じゃあ僕もそれくらい伸びてるのかなー」 「俺に比べりゃまだまだチビだなっ」 「そうだねー。キミの躰に進行するものって老眼くらいだよねー」 「……言いやがったな、てめェ……」 「……全く……それだけ言えたら大丈夫だな、本当に」 グラウシェラー(←実はずっと聞いていた)が、腕を組んだまま溜息を付いた。 「みんな成長してるんですねぇ」 上司の傍にいたシェーラが、しみじみと呟く。 「覇王様も泳げるようになりましたしねぇ…犬かきで十メートルですが… 編み物も、いつしか冥王軍の女の子達(←師匠)より上手に……」 「………………………」 つぅっ、と、冷や汗が一筋、彼の頬を流れたが…シェーラは見て見ぬ振りをした。 「ブランド・ダイナスト…ですかね」 ふふっ、と笑いつつ、抑揚のない声で言うシェーラの横で、だらだら冷や汗を流す彼であった。 ブランド・ダイナスト…の商品が市場に出回る日は、案外近いかも知れない。 ところで。 外野がそんな会話を交わしている内に…… 戦闘中の二人は色々大変なことになっていた。 レイピア、というのは刀剣類の中でも最軽量レベル。 大鎌、というのは刃物類全般の中でも最重量レベルである。 攻撃力の面では大鎌の方が圧倒的に勝るので、優位に思えるかも知れないが、 大きいので、攻撃手段が読まれやすい。 レイピアは軽い分小回りが利く。 決定力には欠けるが、手数で攻めるコトが出来る。 …………………………………………………………出来るが…………………………………………………… 前にも言った気がするが……フィアナは、接近戦が大っっっっ嫌いである。 結論。 武器の特性は余り関係ない闘いになりそうだ。 フィアナはできるだけ相手から離れたいので逃げる。 『ヴェルダンディー』は、自分の大鎌の届く範囲にフィアナが居ないとどうしようもないので追う。 イタチごっこの追いかけっこ。 武器がどうのこうの以前の問題である。 ところで…二人のスピードは…フィアナの方が速い。 どんどん距離は引き離されている。 数十メートル離れた所で…不意にフィアナが動きを止め、振り返った。 「神技……」 かかっ。 レイピアで、空に十字を刻む。 残像は、銀色の光の筋となり、空中に姿を留めた。 「聖なる十字」 空中に銀の光でできた十字架が輝いている。 フィアナは、手を伸ばし…十字に手を添えた。 「『ノーザンクロス』」 どぉうっ! フィアナの言葉と一緒に… 見えない何かが、すぐそこまで迫っていた『彼女』に向かって突進した。 ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうっっ!! 『ヴェルダンディー』が、遠吠えのような音を出す。 どうやら圧縮された呪文のようなものだったらしく…彼女の前に、盾状の結界が出現する。 が。 ぐにゅん。 『何か』は、結界の前で急に進路を変え… どぐっ! 鈍い音と共に、『彼女』の、無防備だった背中に突き刺さる。 べぐん! 『彼女』の躰が、妙な曲がり方をする。 ……背骨が折れたのである。 流石に色々混ぜているだけはあって…死んではいない様だ。 フィアナは、ふぅ、と溜息を付き… レイピアを構えたまま、『ヴェルダンディー』の動きを見守る。 神技…ノーザンクロス。 残留神力を利用した技。 『力』を込めたもので、空中に図形を描くと、空中に術者の精神力の軌道が残留する。 それに術者自ら触れてやることで、術者の体内の精神力と空中に残った精神力が呼応しあい、更なる力を生む。 あとは、生まれた力を操ってやればいい。 平たく言うなら、自分の意志で自由に動かせることの出来る、殺傷力の桁外れに高い『風』のようなものである。 『ヴェルダンディー』は、しばらくじっとしていたが…… ひくっ。 痙攣するように動く。 やがて、背骨が折れたまま…上半身がくがくさせながら、更にフィアナに向かう。 「うげ!気色悪っ!」 素直な感想を漏らすフィアナ。 「……この分だと……首の骨折っても頭の骨砕けても向かって来そうだな……」 フィアナは、げんなりと呟いた。 言い訳あんど言い逃れ。 突然ですが。 人間は、一人、二人、と数えます。 小動物は一匹、二匹。大動物は一頭、二頭。 魔族の数え方は…多分、正式には『一体、二体』が正しいかと思われます。(そういいながら自分は『一人、二人』で数えているが) では…………… 神様はどう数えるか知っていますか。 多分知ってる人が多いと思うんですが……神様は、『一柱、二柱』で数えます。 この話に出てくる神様は、『一人、二人』で数えられていますが… それは、この神様達が余りにも人間くさかった為です(汗) 余りにもネタがなかったのでマメ知識に逃げました。すみません(汗) 幕。 |
15216 | Re:第九十七話:北十字星 | 青月 彼方 | 2003/9/26 23:22:27 |
記事番号15215へのコメント こんばんは、青月です。 おったのは脚でしたか・・・けど本当に心配してたんですよ(説得力皆無) >「……フィブリゾ」 >「僕は平気だよ」 >ゼラスの声に……フィブリゾは、落ち着いた声で答えた。 >「自分で、何でこんなに落ち着いてるんだろう?って思うくらい落ち着いてる」 >「そう」 あれがヴェルさんじゃないってわりきったってことですか? >問題なし……と判断したらしく、ゼラスは、彼から視線を外した。 >ぽん。 >ふぅ、と息を付いた冥王の頭の上に、大きい手が置かれる。 >「城に戻ったらお前ン所に何か色々持ってってやるよ、 > アイツがいなくなって何かと大変だろうからな」 >ぐりぐりとフィブリゾの頭を撫でる。 >フィブリゾは、迷惑そうな顔で、頭上のガーヴの顔を見る。 えっ!!!??ガ−ヴさんがフィブさんに親切にしてる・・・・太陽がおちてくるんじゃ・・ >「いーよ別に。 > 元に戻った僕に助けなんて必要無いね」 >「それもそーかもな」 >何が可笑しいのか知らないが、ははははは、と笑う。 >「今はどっから見てもちっさいガキだからなー。 > 世話焼いてやらなきゃいけない気分になる」 >「だぁぁ!頭ポンポン叩かないでよっ!余計縮んじゃうじゃないか!」 こっこんなに仲がいいなんて・・めずらしいので写真にとっときます。 >外見年齢十一歳…… >自分で決めた設定を恨めしく思う冥王であった。 >「でもフィブリゾ様、こっち来てから伸びてますよ。大分」 >「あ、そう?」 >ウフフ、と笑いながら言うスクルドに、嬉しそうな顔をする。 可愛いです・・・・・。 >「そういえば人間って成長するんだ…」 >「このお話を書いてるひとは、一ヶ月に一センチ伸びた時期があったそうですよv」 すごいですねぇ。 >「えー、じゃあ僕もそれくらい伸びてるのかなー」 >「俺に比べりゃまだまだチビだなっ」 >「そうだねー。キミの躰に進行するものって老眼くらいだよねー」 >「……言いやがったな、てめェ……」 >「……全く……それだけ言えたら大丈夫だな、本当に」 >グラウシェラー(←実はずっと聞いていた)が、腕を組んだまま溜息を付いた。 なんかいい感じですね。 >「みんな成長してるんですねぇ」 >上司の傍にいたシェーラが、しみじみと呟く。 >「覇王様も泳げるようになりましたしねぇ…犬かきで十メートルですが… > 編み物も、いつしか冥王軍の女の子達(←師匠)より上手に……」 犬かき・・(想像してる)・・っくぶくっ・・(腹抱えてる) >「………………………」 >つぅっ、と、冷や汗が一筋、彼の頬を流れたが…シェーラは見て見ぬ振りをした。 >「ブランド・ダイナスト…ですかね」 >ふふっ、と笑いつつ、抑揚のない声で言うシェーラの横で、だらだら冷や汗を流す彼であった。 >ブランド・ダイナスト…の商品が市場に出回る日は、案外近いかも知れない。 これで寒い拠点でも安心ですね・・・魔族に戻ったら意味ないかも・・ > >ところで。 >外野がそんな会話を交わしている内に…… >戦闘中の二人は色々大変なことになっていた。 忘れてました。(薄情者) > >レイピア、というのは刀剣類の中でも最軽量レベル。 >大鎌、というのは刃物類全般の中でも最重量レベルである。 >攻撃力の面では大鎌の方が圧倒的に勝るので、優位に思えるかも知れないが、 >大きいので、攻撃手段が読まれやすい。 >レイピアは軽い分小回りが利く。 >決定力には欠けるが、手数で攻めるコトが出来る。 >…………………………………………………………出来るが…………………………………………………… >前にも言った気がするが……フィアナは、接近戦が大っっっっ嫌いである。 はい、聞きました。 >結論。 > >武器の特性は余り関係ない闘いになりそうだ。 大鎌意味無しですか。 >フィアナはできるだけ相手から離れたいので逃げる。 >『ヴェルダンディー』は、自分の大鎌の届く範囲にフィアナが居ないとどうしようもないので追う。 >イタチごっこの追いかけっこ。 なっなんかまぬけ・・けどはたでみてたらすっごく怖いでしょうねぇ。 >武器がどうのこうの以前の問題である。 >ところで…二人のスピードは…フィアナの方が速い。 死神として優秀ってことですか? >どんどん距離は引き離されている。 >数十メートル離れた所で…不意にフィアナが動きを止め、振り返った。 >「神技……」 >かかっ。 >レイピアで、空に十字を刻む。 >残像は、銀色の光の筋となり、空中に姿を留めた。 なんかむちゃくちゃかっこいいです。 >「聖なる十字」 >空中に銀の光でできた十字架が輝いている。 >フィアナは、手を伸ばし…十字に手を添えた。 あっなんか神様っぽいです。 >「『ノーザンクロス』」 >どぉうっ! >フィアナの言葉と一緒に… >見えない何かが、すぐそこまで迫っていた『彼女』に向かって突進した。 >ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうっっ!! >『ヴェルダンディー』が、遠吠えのような音を出す。 >どうやら圧縮された呪文のようなものだったらしく…彼女の前に、盾状の結界が出現する。 んーシリアス。 >が。 >ぐにゅん。 >『何か』は、結界の前で急に進路を変え… >どぐっ! >鈍い音と共に、『彼女』の、無防備だった背中に突き刺さる。 >べぐん! >『彼女』の躰が、妙な曲がり方をする。 >……背骨が折れたのである。 背骨あるですね。 >流石に色々混ぜているだけはあって…死んではいない様だ。 >フィアナは、ふぅ、と溜息を付き デザインがなんでも強いですね。 >レイピアを構えたまま、『ヴェルダンディー』の動きを見守る。 > >神技…ノーザンクロス。 >残留神力を利用した技。 >『力』を込めたもので、空中に図形を描くと、空中に術者の精神力の軌道が残留する。 『力』をこめたもの=形見のレイピアですか? >それに術者自ら触れてやることで、術者の体内の精神力と空中に残った精神力が呼応しあい、更なる力を生む。 >あとは、生まれた力を操ってやればいい。 >平たく言うなら、自分の意志で自由に動かせることの出来る、殺傷力の桁外れに高い『風』のようなものである。 神族の風って怖いです。 >『ヴェルダンディー』は、しばらくじっとしていたが…… >ひくっ。 >痙攣するように動く。 >やがて、背骨が折れたまま…上半身がくがくさせながら、更にフィアナに向かう。 >「うげ!気色悪っ!」 うっう・・変わり果ててしまっわれて・・・。 >素直な感想を漏らすフィアナ。 >「……この分だと……首の骨折っても頭の骨砕けても向かって来そうだな……」 >フィアナは、げんなりと呟いた。 ごきぶり以上ですね。 > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > > > >突然ですが。 > >人間は、一人、二人、と数えます。 >小動物は一匹、二匹。大動物は一頭、二頭。 >魔族の数え方は…多分、正式には『一体、二体』が正しいかと思われます。(そういいながら自分は『一人、二人』で数えているが) へぇ。(トリビア再び) >では…………… >神様はどう数えるか知っていますか。 聞いたことがあります。 >多分知ってる人が多いと思うんですが……神様は、『一柱、二柱』で数えます。 > >この話に出てくる神様は、『一人、二人』で数えられていますが… >それは、この神様達が余りにも人間くさかった為です(汗) たしかに・・1柱の神フィリアナとかって嫌ですねぇ。 > >余りにもネタがなかったのでマメ知識に逃げました。すみません(汗) いいとおもいますが・・・豆知識。 それでは。 > > > > 幕。 |
15221 | サザンクロスを実際に見ることが夢の私(なんだそりゃ) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/27 22:56:23 |
記事番号15216へのコメント >こんばんは、青月です。 >おったのは脚でしたか・・・けど本当に心配してたんですよ(説得力皆無) あはは(苦笑) ありがとうございます。 >>「……フィブリゾ」 >>「僕は平気だよ」 >>ゼラスの声に……フィブリゾは、落ち着いた声で答えた。 >>「自分で、何でこんなに落ち着いてるんだろう?って思うくらい落ち着いてる」 >>「そう」 >あれがヴェルさんじゃないってわりきったってことですか? 割り切ったっていうか…諦めたっていうか…… >>問題なし……と判断したらしく、ゼラスは、彼から視線を外した。 >>ぽん。 >>ふぅ、と息を付いた冥王の頭の上に、大きい手が置かれる。 >>「城に戻ったらお前ン所に何か色々持ってってやるよ、 >> アイツがいなくなって何かと大変だろうからな」 >>ぐりぐりとフィブリゾの頭を撫でる。 >>フィブリゾは、迷惑そうな顔で、頭上のガーヴの顔を見る。 >えっ!!!??ガ−ヴさんがフィブさんに親切にしてる・・・・太陽がおちてくるんじゃ・・ どどーんと(何かが違う) >>「いーよ別に。 >> 元に戻った僕に助けなんて必要無いね」 >>「それもそーかもな」 >>何が可笑しいのか知らないが、ははははは、と笑う。 >>「今はどっから見てもちっさいガキだからなー。 >> 世話焼いてやらなきゃいけない気分になる」 >>「だぁぁ!頭ポンポン叩かないでよっ!余計縮んじゃうじゃないか!」 >こっこんなに仲がいいなんて・・めずらしいので写真にとっときます。 記念撮影…… はい、背の高いヒトは後ろー(コラ) >>外見年齢十一歳…… >>自分で決めた設定を恨めしく思う冥王であった。 >>「でもフィブリゾ様、こっち来てから伸びてますよ。大分」 >>「あ、そう?」 >>ウフフ、と笑いながら言うスクルドに、嬉しそうな顔をする。 >可愛いです・・・・・。 可愛いですか?(汗) むぅ。そういう意見もあったか。 >>「そういえば人間って成長するんだ…」 >>「このお話を書いてるひとは、一ヶ月に一センチ伸びた時期があったそうですよv」 >すごいですねぇ。 現在百七十オーバー♪(汗) >>「えー、じゃあ僕もそれくらい伸びてるのかなー」 >>「俺に比べりゃまだまだチビだなっ」 >>「そうだねー。キミの躰に進行するものって老眼くらいだよねー」 >>「……言いやがったな、てめェ……」 >>「……全く……それだけ言えたら大丈夫だな、本当に」 >>グラウシェラー(←実はずっと聞いていた)が、腕を組んだまま溜息を付いた。 >なんかいい感じですね。 そ…そうですか?(汗) >>「みんな成長してるんですねぇ」 >>上司の傍にいたシェーラが、しみじみと呟く。 >>「覇王様も泳げるようになりましたしねぇ…犬かきで十メートルですが… >> 編み物も、いつしか冥王軍の女の子達(←師匠)より上手に……」 >犬かき・・(想像してる)・・っくぶくっ・・(腹抱えてる) よしっ!ウケた! >>「………………………」 >>つぅっ、と、冷や汗が一筋、彼の頬を流れたが…シェーラは見て見ぬ振りをした。 >>「ブランド・ダイナスト…ですかね」 >>ふふっ、と笑いつつ、抑揚のない声で言うシェーラの横で、だらだら冷や汗を流す彼であった。 >>ブランド・ダイナスト…の商品が市場に出回る日は、案外近いかも知れない。 >これで寒い拠点でも安心ですね・・・魔族に戻ったら意味ないかも・・ 着ぶくれグラウシェラァを想像してみましょう(遠い目) >> >>ところで。 >>外野がそんな会話を交わしている内に…… >>戦闘中の二人は色々大変なことになっていた。 >忘れてました。(薄情者) わぁ、忘れられてた(汗) >> >>レイピア、というのは刀剣類の中でも最軽量レベル。 >>大鎌、というのは刃物類全般の中でも最重量レベルである。 >>攻撃力の面では大鎌の方が圧倒的に勝るので、優位に思えるかも知れないが、 >>大きいので、攻撃手段が読まれやすい。 >>レイピアは軽い分小回りが利く。 >>決定力には欠けるが、手数で攻めるコトが出来る。 >>…………………………………………………………出来るが…………………………………………………… >>前にも言った気がするが……フィアナは、接近戦が大っっっっ嫌いである。 >はい、聞きました。 敢えてもう一度言ってみました。 >>結論。 >> >>武器の特性は余り関係ない闘いになりそうだ。 >大鎌意味無しですか。 >>フィアナはできるだけ相手から離れたいので逃げる。 >>『ヴェルダンディー』は、自分の大鎌の届く範囲にフィアナが居ないとどうしようもないので追う。 >>イタチごっこの追いかけっこ。 >なっなんかまぬけ・・けどはたでみてたらすっごく怖いでしょうねぇ。 文章だからこの程度で済むんですねぇ。 >>武器がどうのこうの以前の問題である。 >>ところで…二人のスピードは…フィアナの方が速い。 >死神として優秀ってことですか? ま、そうですね。 >>どんどん距離は引き離されている。 >>数十メートル離れた所で…不意にフィアナが動きを止め、振り返った。 >>「神技……」 >>かかっ。 >>レイピアで、空に十字を刻む。 >>残像は、銀色の光の筋となり、空中に姿を留めた。 >なんかむちゃくちゃかっこいいです。 よし。ホメられた。 >>「聖なる十字」 >>空中に銀の光でできた十字架が輝いている。 >>フィアナは、手を伸ばし…十字に手を添えた。 >あっなんか神様っぽいです。 神様だってば!(滝汗) >>「『ノーザンクロス』」 >>どぉうっ! >>フィアナの言葉と一緒に… >>見えない何かが、すぐそこまで迫っていた『彼女』に向かって突進した。 >>ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうっっ!! >>『ヴェルダンディー』が、遠吠えのような音を出す。 >>どうやら圧縮された呪文のようなものだったらしく…彼女の前に、盾状の結界が出現する。 >んーシリアス。 えへ。(照れる) >>が。 >>ぐにゅん。 >>『何か』は、結界の前で急に進路を変え… >>どぐっ! >>鈍い音と共に、『彼女』の、無防備だった背中に突き刺さる。 >>べぐん! >>『彼女』の躰が、妙な曲がり方をする。 >>……背骨が折れたのである。 >背骨あるですね。 肉体あるです。 だから背骨もあるです。 >>流石に色々混ぜているだけはあって…死んではいない様だ。 >>フィアナは、ふぅ、と溜息を付き >デザインがなんでも強いですね。 …そうですね。 でも……(遠い目) >>レイピアを構えたまま、『ヴェルダンディー』の動きを見守る。 >> >>神技…ノーザンクロス。 >>残留神力を利用した技。 >>『力』を込めたもので、空中に図形を描くと、空中に術者の精神力の軌道が残留する。 >『力』をこめたもの=形見のレイピアですか? そです。 >>それに術者自ら触れてやることで、術者の体内の精神力と空中に残った精神力が呼応しあい、更なる力を生む。 >>あとは、生まれた力を操ってやればいい。 >>平たく言うなら、自分の意志で自由に動かせることの出来る、殺傷力の桁外れに高い『風』のようなものである。 >神族の風って怖いです。 むむ。 怖くないのもあるですよ。 >>『ヴェルダンディー』は、しばらくじっとしていたが…… >>ひくっ。 >>痙攣するように動く。 >>やがて、背骨が折れたまま…上半身がくがくさせながら、更にフィアナに向かう。 >>「うげ!気色悪っ!」 >うっう・・変わり果ててしまっわれて・・・。 もうヴェルとはまっったくの別人と考えたほうが良いかと。 >>素直な感想を漏らすフィアナ。 >>「……この分だと……首の骨折っても頭の骨砕けても向かって来そうだな……」 >>フィアナは、げんなりと呟いた。 >ごきぶり以上ですね。 ああ!言おうとしてたネタを! >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >> >> >>突然ですが。 >> >>人間は、一人、二人、と数えます。 >>小動物は一匹、二匹。大動物は一頭、二頭。 >>魔族の数え方は…多分、正式には『一体、二体』が正しいかと思われます。(そういいながら自分は『一人、二人』で数えているが) >へぇ。(トリビア再び) 投稿しようと考える私。 >>では…………… >>神様はどう数えるか知っていますか。 >聞いたことがあります。 そうですか。 >>多分知ってる人が多いと思うんですが……神様は、『一柱、二柱』で数えます。 >> >>この話に出てくる神様は、『一人、二人』で数えられていますが… >>それは、この神様達が余りにも人間くさかった為です(汗) >たしかに・・1柱の神フィリアナとかって嫌ですねぇ。 ……ヤですね(汗) >> >>余りにもネタがなかったのでマメ知識に逃げました。すみません(汗) >いいとおもいますが・・・豆知識。 そうですか(汗) >それでは。 はい。それでは。 |
15222 | 第九十八話:終わりの始まり | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/27 22:59:57 |
記事番号15205へのコメント 「よいしょ」 すとっ、と、樹から飛び降りるライアナ。 つかつかとアークロンドに歩み寄る。 彼の周囲にいた魔族達が、ざざっ、とその輪を拡げた。 エイルだけは、じっと彼の傍にいて彼女を睨んでいたが。 ライアナは、にこ、と笑い、 「返してください、私のナイフ」 「…………」 「心配しなくても、返して貰った途端斬り付ける、なんて野暮なマネしませんよぅ♪」 エイルは、ナイフとライアナを見比べた。 返さない方がいいに決まっている。 これが無ければ、ライアナは攻撃力の数割を削がれるコトになるのだから。 しかし、返さなかったからと言って…ライアナがそのまま引き下がる訳がない。 恐らく、力ずくで取り返しに掛かるであろう。 ……渡さずに済ますことは、出来そうになかった。 エイルは、無言のまま…ナイフを渡す。 ライアナは、未だじっとりと生暖かく湿っているソレを受け取る。 「はい、御苦労様 ……………………………」 ふと、アークロンドと目が合う。 ライアナは、ゆっくりと優しく微笑み……くるりと踵を返した。 「…………」 アークロンドは……つい数分前に彼女が触れていった唇に指を当てた。 「………ぁぅぅ………」 顔を膝に埋め、小さく呻きを漏らす彼。 彼の頬は、軽く紅潮しているように見えた。 「……重症だわ」 エイルは、呟き……腰に手を当て、はぁ―――っ、と溜息を付いた。 「ま、空いた惚れたはヒトの自由だし」 フィブリゾが、乾いた笑いを浮かべた。 「う――む、キビシイなぁ」 フィアナは、呑気に呟いた。 因みに『ヴェルダンディー』は、既に背骨を修復したらしい。……どうやってかは知らないが。 ……別に、戦況的に厳しい訳ではない。 いくらお茶目でマイペースで常識知らずでも、彼女は天下の第四級神。 テキトーに合成された合成獣モドキとは、二つ三つ…いや、二十個三十個ケタが違う。 しかし、何故『厳しい』のかというと…相手がやたらしつこいのである。 黒光りする台所の天敵と同程度…いや、それ以上に。 現に、さっきからフィアナは色々攻撃を仕掛けている。 勿論、彼女の得意な間合い…遠距離から。 が。 頭叩き割ろうが首の骨へし折ろうが、平気で向かってくるのである。 「…ヒドラかよ」 ぼそり、と呟く。 ヒドラ、とゆーのは魔道生物の一種のこと。 七つの首があり、首を切り落としても切り落としても傷口から新しい首が生えてくる。 ……しかし…… ヒドラの場合は、切り落とした後傷口を焼いてやればもう生えてこない。 『ヴェルダンディー』は、焼こうが凍らせようが平気で向かってくるのである。 「灰になるまで燃やして地面に埋めて上から聖水掛ければどうだろう」 「アンデッドじゃ無いんですから無駄ですよぉ」 きゃたきゃた笑って冷やかすライアナ。 「…じゃ、やっぱり精神面から崩壊させるしかないか」 溜息を付く彼女。 「…合成獣なら肉体があるから、肉体壊せば逝ってくれると思ってたのに… 肉体が壊せなければどうしようも無いな」 フィアナは、呟き…… ちら、とライアナを見た。 しかし、すぐに目を外し…『ヴェルダンディー』に向かって手を翳す。 そして、小声で呟いた。 『弾けろ』 呪文でもなんでもない。 ただの『混沌言語』。 たったそれだけで…… どぐっ! 『ヴェルダンディー』の五体が、バラバラに砕け散った。 肉片や骨片が、血飛沫と一緒にバラ撒かれる。 ……スプラッタ。 「……だから嫌いなんだよ……精神崩壊呪って……」 なんだか気分を悪くしているフィアナ。 合成獣の精神を壊すことで、『彼女』の存在理論を成立させなくした。 存在理論を崩された『彼女』は、この世界に存在できなくなり……逝った。 ……普通なら、それで終わり。 後には死体が残るだけ。 だが、『彼女』の肉体は『無理に作成された』ものだった。 精神が、肉体の『つなぎ』の役割を果たしていたのである。 精神の逝去が『肉体の存在理論』を崩し…肉体は弾けた。 「御苦労様でした」 ぱちぱちぱちぱち。 一人、満足そうな表情を浮かべつつ拍手するライアナ。 「ナイフも返して貰いましたし♪」 「…………」 フィアナは、あからさまに不機嫌な眼差しを妹に向けた。 言い訳あんど言い逃れ。 ……精神崩壊呪。 精神において、自分が相手に勝っている場合にのみ成功します。 ……もし、相手が自分より勝ってた場合は自分の精神が壊れるので注意しましょう。 ある意味、死ぬか生きるかの超自滅技。 今回はフィアナが圧倒的に『ヴェル』より上だったから問題無いんですけど。 もし同等だった場合はお互い共倒れになります。 その昔神界では、『わざと自分より強い相手に精神崩壊呪を仕掛ける』 ……という自殺方法があったとか無かったとか…… 幕。 |
15223 | 自分は実はスプラッタとかが以外に好きだということに、最近気がついたりする。 | 凰月 麗 | 2003/9/28 00:41:19 |
記事番号15222へのコメント こんにちわ。(打ってる時間的にはこんばんわ) 今回は、三作まとめて、レスいたしま〜すv >森の方から『影』が這ってくる。 >「!」 >反射的に身構えるフィアナ。 >あの時、フィブリゾの腕を噛み千切った『アレ』である。 えっ!?ってことは…… >「…生きてたんだ… > さっぱり出てこないから死んだと思ってた」 >「存在してますよ。 > ヴェルダンディーさんも、オルエンさんも、ね… > 『生きてる』のと『存在してる』のは違いますけど」 やっぱり、ヴェルさん! 『生』と『存在』の違い……。 そういやいたな。うちのキャラに4匹ほど、『存在』している者が…。 >「……なんか外見低級魔族っぽく見えるから、つい…… > ていうかライアナ実はデザインセンス無い…?」 >「ほっといてくださぁい」 >図星らしい。 ナーガ並? >名前間違えられランキング、文句ナシでナンバーワンのヴェルダンディーさん。 私は、オルエンさん。最初、よく『オルファン』とか『ジューン・グレイス』って、間違えてた……。 理由としては、私の愛読書の一つに、この名前のキャラが出てくること。 あともう一つは、似てるから。 オルファンは、名前の響きが。ジューン・グレイスは、性格が。 今じゃ、オルファンをオルエンって、間違えてしまいますが……(笑) ちなみに、オルファンが男で『グレイス』が女で、この2人は夫婦になります。 夫婦そろって、間違えられるって……(汗) >『ヴァルキュリア=レナス=ヴェルザンディ』 > >………………………………………………ヴェル『ザ』ンディって初めて見たよ私(汗) 『オーフェン』に出てましたよ。ヴェルザンディ。しかも、現在の女神として……。 ちなみに、過去がウル『ズ』。未来はそのまんまスクルドでした。 >「覇王様も泳げるようになりましたしねぇ…犬かきで十メートルですが… > 編み物も、いつしか冥王軍の女の子達(←師匠)より上手に……」 犬かき十メートル……。 一瞬、ゼラス様を思い浮かべてしまいました。(何故) >「神技……」 かみわざ?しんわざ?それともしんぎ?(馬鹿ですみません) >「聖なる十字」 >空中に銀の光でできた十字架が輝いている。 >フィアナは、手を伸ばし…十字に手を添えた。 >「『ノーザンクロス』」 一瞬、この言葉を聞いて、『ブラックスワン!』と叫んでしまいました……。(聖○士☆矢) ノーザンクロスって、白鳥座のことですよね。 >「……この分だと……首の骨折っても頭の骨砕けても向かって来そうだな……」 >フィアナは、げんなりと呟いた。 ナーガ、もしくは人類最大の敵(乙女の敵ともいふ)並ですね…。 >多分知ってる人が多いと思うんですが……神様は、『一柱、二柱』で数えます。 は、初めて知りました……。 >アークロンドは……つい数分前に彼女が触れていった唇に指を当てた。 >「………ぁぅぅ………」 >顔を膝に埋め、小さく呻きを漏らす彼。 >彼の頬は、軽く紅潮しているように見えた。 >「……重症だわ」 >エイルは、呟き……腰に手を当て、はぁ―――っ、と溜息を付いた。 >「ま、空いた惚れたはヒトの自由だし」 >フィブリゾが、乾いた笑いを浮かべた。 ま、長い人生(神生?)苦もあるさ★(無責任) >『ヴェルダンディー』は、焼こうが凍らせようが平気で向かってくるのである。 殺しても死なない♪ >『ヴェルダンディー』の五体が、バラバラに砕け散った。 >肉片や骨片が、血飛沫と一緒にバラ撒かれる。 >……スプラッタ。 うわぉv と、一瞬目を輝かせた自分が嫌だ……。 >……精神崩壊呪。 >精神において、自分が相手に勝っている場合にのみ成功します。 >……もし、相手が自分より勝ってた場合は自分の精神が壊れるので注意しましょう。 >ある意味、死ぬか生きるかの超自滅技。 >今回はフィアナが圧倒的に『ヴェル』より上だったから問題無いんですけど。 >もし同等だった場合はお互い共倒れになります。 うわ……。かなり危険な…………。 >その昔神界では、『わざと自分より強い相手に精神崩壊呪を仕掛ける』 >……という自殺方法があったとか無かったとか…… っていうか、自殺志願者がいたんですか!? 長々と書かせていただきました♪ 長すぎて嫌気が差したら、ごめんなさいです。 脚、大丈夫ですか? 早く治ること祈っております。 それでは。 次回も出会えることを願って……。 |
15233 | 中学の修学旅行にバスの中で観るビデオ、候補に『バトル・ロワイヤル』が挙がったウチのクラス(マジ) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/9/30 18:04:16 |
記事番号15223へのコメント > >こんにちわ。(打ってる時間的にはこんばんわ) >今回は、三作まとめて、レスいたしま〜すv > こんにちは。 タイトルから混乱している琥珀です(謎) > >>森の方から『影』が這ってくる。 >>「!」 >>反射的に身構えるフィアナ。 >>あの時、フィブリゾの腕を噛み千切った『アレ』である。 >えっ!?ってことは…… >やっぱり、ヴェルさん! ヴェルダンディーの存在きっちり最近まで忘れ去ってた薄情者は私。 >『生』と『存在』の違い……。 >そういやいたな。うちのキャラに4匹ほど、『存在』している者が…。 寂しいですね(某キャラ風) > >>「……なんか外見低級魔族っぽく見えるから、つい…… >> ていうかライアナ実はデザインセンス無い…?」 >>「ほっといてくださぁい」 >>図星らしい。 >ナーガ並? いや、ラギアーソン並み? > >>名前間違えられランキング、文句ナシでナンバーワンのヴェルダンディーさん。 >私は、オルエンさん。最初、よく『オルファン』とか『ジューン・グレイス』って、間違えてた……。 >理由としては、私の愛読書の一つに、この名前のキャラが出てくること。 >あともう一つは、似てるから。 >オルファンは、名前の響きが。ジューン・グレイスは、性格が。 >今じゃ、オルファンをオルエンって、間違えてしまいますが……(笑) >ちなみに、オルファンが男で『グレイス』が女で、この2人は夫婦になります。 >夫婦そろって、間違えられるって……(汗) へぇぇ。知りませんです。 オルエンは、知り合いにオルソンだとかタカラヅカだとか呼ばれてます(爆) > >>『ヴァルキュリア=レナス=ヴェルザンディ』 >> >>………………………………………………ヴェル『ザ』ンディって初めて見たよ私(汗) >『オーフェン』に出てましたよ。ヴェルザンディ。しかも、現在の女神として……。 >ちなみに、過去がウル『ズ』。未来はそのまんまスクルドでした。 ほほぉぉぉぉぉ。 オーフェン読んだこと無いんです、私。 一度読んでみようかな。 > >>「覇王様も泳げるようになりましたしねぇ…犬かきで十メートルですが… >> 編み物も、いつしか冥王軍の女の子達(←師匠)より上手に……」 >犬かき十メートル……。 >一瞬、ゼラス様を思い浮かべてしまいました。(何故) ああ…… 昔、そんなネタを書いた覚えが(汗) >>「神技……」 >かみわざ?しんわざ?それともしんぎ?(馬鹿ですみません) しんぎ、と読んで下さったら嬉しいです。 >>「聖なる十字」 >>空中に銀の光でできた十字架が輝いている。 >>フィアナは、手を伸ばし…十字に手を添えた。 >>「『ノーザンクロス』」 >一瞬、この言葉を聞いて、『ブラックスワン!』と叫んでしまいました……。(聖○士☆矢) すみません、元ネタ知りません。 >ノーザンクロスって、白鳥座のことですよね。 ノーザンクロスと聞き、『イースタンクロス』『ウェスタンクロス』もあるんだろうかと思ったバカは私。 > >>「……この分だと……首の骨折っても頭の骨砕けても向かって来そうだな……」 >>フィアナは、げんなりと呟いた。 >ナーガ、もしくは人類最大の敵(乙女の敵ともいふ)並ですね…。 そぉですね(汗) > >>多分知ってる人が多いと思うんですが……神様は、『一柱、二柱』で数えます。 >は、初めて知りました……。 そぉですか… 知らないヒト私の他にいてよかった(汗)←最近まで知らなかった > >>アークロンドは……つい数分前に彼女が触れていった唇に指を当てた。 >>「………ぁぅぅ………」 >>顔を膝に埋め、小さく呻きを漏らす彼。 >>彼の頬は、軽く紅潮しているように見えた。 >>「……重症だわ」 >>エイルは、呟き……腰に手を当て、はぁ―――っ、と溜息を付いた。 >>「ま、空いた惚れたはヒトの自由だし」 >>フィブリゾが、乾いた笑いを浮かべた。 >ま、長い人生(神生?)苦もあるさ★(無責任) これは苦なのか?(笑) > >>『ヴェルダンディー』は、焼こうが凍らせようが平気で向かってくるのである。 >殺しても死なない♪ 死ぬけどね♪(身もフタも無い) > >>『ヴェルダンディー』の五体が、バラバラに砕け散った。 >>肉片や骨片が、血飛沫と一緒にバラ撒かれる。 >>……スプラッタ。 >うわぉv と、一瞬目を輝かせた自分が嫌だ……。 おお。 同志(待たんか) > >>……精神崩壊呪。 >>精神において、自分が相手に勝っている場合にのみ成功します。 >>……もし、相手が自分より勝ってた場合は自分の精神が壊れるので注意しましょう。 >>ある意味、死ぬか生きるかの超自滅技。 >>今回はフィアナが圧倒的に『ヴェル』より上だったから問題無いんですけど。 >>もし同等だった場合はお互い共倒れになります。 >うわ……。かなり危険な…………。 はい。危険なんです。 もぉよっぽど自分に自信が無いと使えなかったりする。 >>その昔神界では、『わざと自分より強い相手に精神崩壊呪を仕掛ける』 >>……という自殺方法があったとか無かったとか…… >っていうか、自殺志願者がいたんですか!? いるんですよー。ウチの神には。 > > >長々と書かせていただきました♪ >長すぎて嫌気が差したら、ごめんなさいです。 いえいえ♪ とても嬉しいのですよv > >脚、大丈夫ですか? >早く治ること祈っております。 はい。 もう大分良くなりました♪ もうすぐ治るでしょう!(根拠無し) > >それでは。 >次回も出会えることを願って……。 はい! またお逢いしましょう♪ 巡る運命の環のもと、再び邂逅の時の来ることを祈る。 |
15224 | Re:第九十八話:終わりの始まり | 青月 彼方 | 2003/9/28 12:09:32 |
記事番号15222へのコメント こんにちは、レスさせていただきます。 >「よいしょ」 >すとっ、と、樹から飛び降りるライアナ。 >つかつかとアークロンドに歩み寄る。 いくらなんでも怪我してる人に手は・・・出す時はだししますか。 >彼の周囲にいた魔族達が、ざざっ、とその輪を拡げた。 >エイルだけは、じっと彼の傍にいて彼女を睨んでいたが。 >ライアナは、にこ、と笑い、 >「返してください、私のナイフ」 そういえばこっちにあるんでしたね。 >「…………」 >「心配しなくても、返して貰った途端斬り付ける、なんて野暮なマネしませんよぅ♪」 野暮とかって問題ですか >「はい、御苦労様 > ……………………………」 >ふと、アークロンドと目が合う。 >ライアナは、ゆっくりと優しく微笑み……くるりと踵を返した。 どこまでも小悪魔・・・ >「…………」 >アークロンドは……つい数分前に彼女が触れていった唇に指を当てた。 >「………ぁぅぅ………」 >顔を膝に埋め、小さく呻きを漏らす彼。 純情なキャラ好きです。わたし。 >彼の頬は、軽く紅潮しているように見えた。 >「……重症だわ」 >エイルは、呟き……腰に手を当て、はぁ―――っ、と溜息を付いた。 エイルさんでも直せませんねぇ・・・ >「ま、空いた惚れたはヒトの自由だし」 >フィブリゾが、乾いた笑いを浮かべた。 アハハハハ・・ > >「う――む、キビシイなぁ」 >フィアナは、呑気に呟いた。 >因みに『ヴェルダンディー』は、既に背骨を修復したらしい。……どうやってかは知らないが。 >……別に、戦況的に厳しい訳ではない。 >いくらお茶目でマイペースで常識知らずでも、彼女は天下の第四級神。 けっこう偉いんですよね。 >テキトーに合成された合成獣モドキとは、二つ三つ…いや、二十個三十個ケタが違う。 モドキだったんですか。 >しかし、何故『厳しい』のかというと…相手がやたらしつこいのである。 >黒光りする台所の天敵と同程度…いや、それ以上に。 ごきぶりよりこっちのほうがおもしろいですよ。 >現に、さっきからフィアナは色々攻撃を仕掛けている。 >勿論、彼女の得意な間合い…遠距離から。 >が。 >頭叩き割ろうが首の骨へし折ろうが、平気で向かってくるのである。 >「…ヒドラかよ」 ヒドラは頭いっきにつぶすと死んだ気がします。(ギリシア神話の場合) >「灰になるまで燃やして地面に埋めて上から聖水掛ければどうだろう」 >「アンデッドじゃ無いんですから無駄ですよぉ」 >きゃたきゃた笑って冷やかすライアナ。 呑気ですねぇ・・・。 >ちら、とライアナを見た。 >しかし、すぐに目を外し…『ヴェルダンディー』に向かって手を翳す。 >そして、小声で呟いた。 >『弾けろ』 >呪文でもなんでもない。 >ただの『混沌言語』。 >たったそれだけで…… >どぐっ! >『ヴェルダンディー』の五体が、バラバラに砕け散った。 うげっっっっ >肉片や骨片が、血飛沫と一緒にバラ撒かれる。 >……スプラッタ。 ・・・・こわっ >「……だから嫌いなんだよ……精神崩壊呪って……」 >なんだか気分を悪くしているフィアナ。 ライアナさんは喜びそう・・・ >合成獣の精神を壊すことで、『彼女』の存在理論を成立させなくした。 >存在理論を崩された『彼女』は、この世界に存在できなくなり……逝った。 ほぅ。 >……普通なら、それで終わり。 >後には死体が残るだけ。 >だが、『彼女』の肉体は『無理に作成された』ものだった。 >精神が、肉体の『つなぎ』の役割を果たしていたのである。 >精神の逝去が『肉体の存在理論』を崩し…肉体は弾けた。 それであんなことに・・・・(想像したら気持ち悪くなってきた) >「御苦労様でした」 >ぱちぱちぱちぱち。 >一人、満足そうな表情を浮かべつつ拍手するライアナ。 あっやっぱり楽しげですね。 >「ナイフも返して貰いましたし♪」 >「…………」 >フィアナは、あからさまに不機嫌な眼差しを妹に向けた。 それはそうでしょう。 > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >……精神崩壊呪。 >精神において、自分が相手に勝っている場合にのみ成功します。 >……もし、相手が自分より勝ってた場合は自分の精神が壊れるので注意しましょう。 危ないんですね。 >ある意味、死ぬか生きるかの超自滅技。 >今回はフィアナが圧倒的に『ヴェル』より上だったから問題無いんですけど。 >もし同等だった場合はお互い共倒れになります。 なんか『最後勝負っ』て感じですねぇ。 >その昔神界では、『わざと自分より強い相手に精神崩壊呪を仕掛ける』 >……という自殺方法があったとか無かったとか…… 自殺するんだ・・・あの世界に悲嘆して? > > > 幕。 |
15237 | そろそろタイトルネタが尽きてきたな〜(ヲイ) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/1 18:15:43 |
記事番号15224へのコメント >こんにちは、レスさせていただきます。 こんばんは、返させて頂きます。 >>「よいしょ」 >>すとっ、と、樹から飛び降りるライアナ。 >>つかつかとアークロンドに歩み寄る。 >いくらなんでも怪我してる人に手は・・・出す時はだししますか。 はい。 でもまぁライアナの場合、『殺す』という行為に美学を感じているので、 余り無粋な殺し方はしないかと。 >>彼の周囲にいた魔族達が、ざざっ、とその輪を拡げた。 >>エイルだけは、じっと彼の傍にいて彼女を睨んでいたが。 >>ライアナは、にこ、と笑い、 >>「返してください、私のナイフ」 >そういえばこっちにあるんでしたね。 あるんです。 おそらくもう既にエイルが抜いたでしょうけど。 >>「…………」 >>「心配しなくても、返して貰った途端斬り付ける、なんて野暮なマネしませんよぅ♪」 >野暮とかって問題ですか このひとにとっては……。 >>「はい、御苦労様 >> ……………………………」 >>ふと、アークロンドと目が合う。 >>ライアナは、ゆっくりと優しく微笑み……くるりと踵を返した。 >どこまでも小悪魔・・・ 人の心を弄ぶのが上手な御方♪ >>「…………」 >>アークロンドは……つい数分前に彼女が触れていった唇に指を当てた。 >>「………ぁぅぅ………」 >>顔を膝に埋め、小さく呻きを漏らす彼。 >純情なキャラ好きです。わたし。 私も好きです♪ >>彼の頬は、軽く紅潮しているように見えた。 >>「……重症だわ」 >>エイルは、呟き……腰に手を当て、はぁ―――っ、と溜息を付いた。 >エイルさんでも直せませんねぇ・・・ 流石にこれは…ねぇ。 >>「ま、空いた惚れたはヒトの自由だし」 >>フィブリゾが、乾いた笑いを浮かべた。 >アハハハハ・・ あはははは(対抗) >> >>「う――む、キビシイなぁ」 >>フィアナは、呑気に呟いた。 >>因みに『ヴェルダンディー』は、既に背骨を修復したらしい。……どうやってかは知らないが。 >>……別に、戦況的に厳しい訳ではない。 >>いくらお茶目でマイペースで常識知らずでも、彼女は天下の第四級神。 >けっこう偉いんですよね。 偉いんです。 神族全体でもナンバー3ですから。 >>テキトーに合成された合成獣モドキとは、二つ三つ…いや、二十個三十個ケタが違う。 >モドキだったんですか。 『細かいこと言えば違う』ってライアナが言いましたよね。 >>しかし、何故『厳しい』のかというと…相手がやたらしつこいのである。 >>黒光りする台所の天敵と同程度…いや、それ以上に。 >ごきぶりよりこっちのほうがおもしろいですよ。 ハタで見てる分にはね(苦笑) >>現に、さっきからフィアナは色々攻撃を仕掛けている。 >>勿論、彼女の得意な間合い…遠距離から。 >>が。 >>頭叩き割ろうが首の骨へし折ろうが、平気で向かってくるのである。 >>「…ヒドラかよ」 >ヒドラは頭いっきにつぶすと死んだ気がします。(ギリシア神話の場合) いろんなパターンがありますから。 >>「灰になるまで燃やして地面に埋めて上から聖水掛ければどうだろう」 >>「アンデッドじゃ無いんですから無駄ですよぉ」 >>きゃたきゃた笑って冷やかすライアナ。 >呑気ですねぇ・・・。 呑気というか……何というか。 >>ちら、とライアナを見た。 >>しかし、すぐに目を外し…『ヴェルダンディー』に向かって手を翳す。 >>そして、小声で呟いた。 >>『弾けろ』 >>呪文でもなんでもない。 >>ただの『混沌言語』。 >>たったそれだけで…… >>どぐっ! >>『ヴェルダンディー』の五体が、バラバラに砕け散った。 >うげっっっっ スプラッタ〜♪ >>肉片や骨片が、血飛沫と一緒にバラ撒かれる。 >>……スプラッタ。 >・・・・こわっ 余り細かく想像しない方が精神衛生上よろしいかもです。 >>「……だから嫌いなんだよ……精神崩壊呪って……」 >>なんだか気分を悪くしているフィアナ。 >ライアナさんは喜びそう・・・ そうですねぇ(遠い目) >>合成獣の精神を壊すことで、『彼女』の存在理論を成立させなくした。 >>存在理論を崩された『彼女』は、この世界に存在できなくなり……逝った。 >ほぅ。 そう。 >>……普通なら、それで終わり。 >>後には死体が残るだけ。 >>だが、『彼女』の肉体は『無理に作成された』ものだった。 >>精神が、肉体の『つなぎ』の役割を果たしていたのである。 >>精神の逝去が『肉体の存在理論』を崩し…肉体は弾けた。 >それであんなことに・・・・(想像したら気持ち悪くなってきた) 細かく想像しちゃダメですってばvvv >>「御苦労様でした」 >>ぱちぱちぱちぱち。 >>一人、満足そうな表情を浮かべつつ拍手するライアナ。 >あっやっぱり楽しげですね。 ライアナ:はい♪とっても楽しいですよぉぉ♪ >>「ナイフも返して貰いましたし♪」 >>「…………」 >>フィアナは、あからさまに不機嫌な眼差しを妹に向けた。 >それはそうでしょう。 イロンナイミデフキゲンデスヨネ。 >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >>……精神崩壊呪。 >>精神において、自分が相手に勝っている場合にのみ成功します。 >>……もし、相手が自分より勝ってた場合は自分の精神が壊れるので注意しましょう。 >危ないんですね。 はい。とても。 >>ある意味、死ぬか生きるかの超自滅技。 >>今回はフィアナが圧倒的に『ヴェル』より上だったから問題無いんですけど。 >>もし同等だった場合はお互い共倒れになります。 >なんか『最後勝負っ』て感じですねぇ。 ですね。 『最後の手段』に用いましょう。 >>その昔神界では、『わざと自分より強い相手に精神崩壊呪を仕掛ける』 >>……という自殺方法があったとか無かったとか…… >自殺するんだ・・・あの世界に悲嘆して? です。 結構多そうな気、しません?(訊くなや) |
15238 | 第九十九話:フィアナの研究 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/1 18:52:21 |
記事番号15205へのコメント 妹の言葉に、美しい顔を軽く歪めるフィアナ。 「…御希望は果たしましたが?」 敬語がとげとげしい。 ライアナは答えずに、にこにこ笑っている。 もう『笑顔』以外の表情が無いのである。 笑い続けることしかできないのだ。 「…………」 フィアナは、それを知ってか知らずか…彼女の表情については何も言わない。 死神では、よくあることなのだ。 表情が壊れてしまうことなど……。 「で?次の望みは?」 「……」 フィアナの問いに、ライアナは、ナイフをちらつかせながら…姉を見る。 『観る』と言った方が正しいかも知れない。 「百パーセントの貴女と闘いたい…というのはどうでしょうね」 「………」 フィアナは、不審そうな表情で妹を見た。 「『百パーセント』?」 「『百パーセント』です」 問い返すフィアナ。 こくりと頷くライアナ。 「『枷』を付けてらっしゃる貴女に勝ったとしても、何の満足も得られませんから」 愉悦欲しさに闘いに参加するクチである。 「………」 フィアナの視線が…迷うかの様に宙を泳いだ。 「……いつ知った?」 「つい半年前」 フィアナの頬を冷や汗が伝ったのが見えた。 対照的に…ライアナは、鼻歌なんぞを歌っている。 「ま、ず―――――っと気になることはありましたからね。 資本主義の神族社会で研究を続けるにはお金がかかる。 しかも貴女の研究テーマは『魂の分離と再結合』……危険度A級ですよね。税金なんていくら掛かるコトやら。 貴女は、私の知る限り…十三歳の時から二十四歳まで…ずっとこの研究一筋です。 神格の昇格と共に国家から出される研究資金は増えますが…ま、国家の援助なんてたかが知れてますよね。 それに、貴女が五大神としてこなしていた仕事も…実務ではなく事務です。 事務のお給料は実務の七割以下。少ないですよね。 ……国家からの援助。……五大神としてのお給料。……神学講座で講師のバイト。 全部合わせても……貴女の研究が食い潰すお金の半分も無いんですが? 時々ゼーランディアさんが『副業』の依頼に来てましたが…あんな二年に一回あるか無いかの収入に頼ってられないですよね。 ……お姉様。 私、貴女が思ってる程鈍くないですよ?」 ライアナは、くるりと空中に召還円を描いた。 物質召還の為の簡単なもの。 「私、第三級神格取ってから、調べたんですよ。閲覧できる資料も増えましたし。 今まで疑問だったこと、ぜ――――――――んぶ調べました」 ぽん、という軽い音と共に、羊皮紙がひらりと宙に舞う。 ライアナは、足下に落ちた羊皮紙を拾い上げ…… 「主神の几帳面さに感謝ですね」 それを、フィアナの眼前に突き出した。 ばっ! フィアナは、それをひったくる様にしてライアナの手から奪い取った。 重くて冷たいものが、フィアナの胸の奥に堕ちていく。 フィアナは、全身から汗が噴き出るのを感じた。 ……カタカタカタ……と、手が細かく震えている。 「震えてらっしゃるんですか?」 ライアナは、じっとフィアナの顔を見た。 嘲る様な表情で。 「そんなに、私に知られたら困ることでしたか?」 さぁっ。 フィアナの顔から血の気が引くのが、はっきりと見えた。 ぐしゃ。 フィアナは、黙ったまま…羊皮紙を握りつぶした。 一陣の風が、丸められた羊皮紙を吹き飛ばす。 「………」 フィアナは、ハンカチを取り出し、額の汗を拭う。 「……ひとつ言っておく」 フィアナは、必死に冷静を装おうとした。 しかし、それは余りにも困難だった。 フィアナの声は、未だ、かすかに震えていた。 「……私は…… このコトについて、後悔したことは無い。 少なくとも、これは、その当時においてはベストの選択だったと思っている」 ライアナは、面白そうにフィアナの様子を見ている。 フィアナは、目を閉じ…静かに言った。 「だが……… 私の一生においては、最低最悪の選択だったとも思っている」 フィアナは、アークロンドを見る。 「……お前は?」 「……あの……」 言いにくそうにどもる彼。 視線を逸らす。 「……母が……」 「……そうか。 まぁ、仕方無いかな」 フィアナは、哀しそうに呟き、俯いた。 「……ごめんなさい!」 「……いや、お前が謝るコトじゃない」 頭を下げるスィーフィードの実子を、フィアナは手で制した。 「……じゃ……隠すこともない……か」 するっ。 フィアナは、胸元の、赤いリボンに手を掛けた。 ライアナの蒼いリボンとデザイン同じのそれは、簡単に解けた。 リボンの下に……小さなボタン。 フィアナは、ぷちん、とボタンを外す。 「もうひとつ言うと… ライアナの言う『百パーセント』というのは少し間違っている」 ぱさり。 フィアナの神官服が、軽くはだけた。 「私はこのままで… いつものままで『百パーセント』」 細く、白い肩が露わになる。 微妙に胸の谷間が見えるが…一同の視線は、そこに向いてはいなかった。 「この紋章を消して… 『百五十パーセント』になるだけの話だから」 一同の目に映ったのは。 フィアナの背に黒く刻まれた、醜い烙印。 神族の『罪の証』。 『生まれた罪』を示すもの。 そして、それとは別に……… 鎖骨の間。右と左の肩口。 三箇所に描かれた、真紅の紋章。 形状から推測するに、効果は……『封印』。 「へぇ」 ライアナが感嘆の声を上げる。 「血文字みたいですね」 「血文字だよ。 私の血」 フィアナは、鎖骨の間の紋章に、手を当て……ぐい、と擦った。 紋章が崩れ……封印が解ける。 それと同時に…空気の中に、『妙な感触』が混ざった。 「?」 きょろきょろと辺りを見回すスクルド。 ざっ。 一陣の風が吹いた。 スクルドの足下に、くしゃくしゃに丸められた紙が飛ばされてくる。 「これは……」 スクルドは、それを拾い上げ…… 意を決して、開いた。 赤インクで記されていたのは……契約文。 「……実験……献体……契約……?」 スクルドの唇から漏れる、恐ろしい響き。 そして、その下には、確かに……小さな、綺麗な文字で、こう記されていた。 “Fiana Ruetevich”と。 言い訳あんど言い逃れ。 ……ずっと温めてた設定をやっと始動させてみたんですが…… 温存しすぎて腐ってないかかなり心配です。いかがでしょうか(汗) ……………………………………………………………………………………………………………………… 特に言うことも無いので逃げます(爆) 幕もとい逃走 |
15241 | そーいえばお父様とヤな女の対決はどうなったんだろう・・・ | 青月 彼方 | 2003/10/1 22:26:07 |
記事番号15238へのコメント >ライアナは答えずに、にこにこ笑っている。 >もう『笑顔』以外の表情が無いのである。 >笑い続けることしかできないのだ。 わたしは人を笑って殺すキャラ大嫌いなんですけどね。 ライアナさんは・・かわいそう過ぎて・・あのまま両親とともにいたらんなにならなかった気がして・・・わたしが嫌いなのは完璧主義すぎるあの社会。 >「…………」 >フィアナは、それを知ってか知らずか…彼女の表情については何も言わない。 >死神では、よくあることなのだ。 >表情が壊れてしまうことなど……。 フィアナさんは強かったんですね。色々な意味で。 >「で?次の望みは?」 >「……」 >フィアナの問いに、ライアナは、ナイフをちらつかせながら…姉を見る。 >『観る』と言った方が正しいかも知れない。 観察 >「百パーセントの貴女と闘いたい…というのはどうでしょうね」 >「………」 >フィアナは、不審そうな表情で妹を見た。 >「『百パーセント』?」 >「『百パーセント』です」 え・・・・!? >問い返すフィアナ。 >こくりと頷くライアナ。 >「『枷』を付けてらっしゃる貴女に勝ったとしても、何の満足も得られませんから」 >愉悦欲しさに闘いに参加するクチである。 これしか彼女の心が満たされることは無いんですね。 >「………」 >フィアナの視線が…迷うかの様に宙を泳いだ。 >「……いつ知った?」 >「つい半年前」 いったいなにを? >フィアナの頬を冷や汗が伝ったのが見えた。 >対照的に…ライアナは、鼻歌なんぞを歌っている。 >「ま、ず―――――っと気になることはありましたからね。 > 資本主義の神族社会で研究を続けるにはお金がかかる。 > しかも貴女の研究テーマは『魂の分離と再結合』……危険度A級ですよね。税金なんていくら掛かるコトやら。 > 貴女は、私の知る限り…十三歳の時から二十四歳まで…ずっとこの研究一筋です。 なんか生生しい話しです。 > 神格の昇格と共に国家から出される研究資金は増えますが…ま、国家の援助なんてたかが知れてますよね。 > それに、貴女が五大神としてこなしていた仕事も…実務ではなく事務です。 > 事務のお給料は実務の七割以下。少ないですよね。 > ……国家からの援助。……五大神としてのお給料。……神学講座で講師のバイト。 > 全部合わせても……貴女の研究が食い潰すお金の半分も無いんですが? > 時々ゼーランディアさんが『副業』の依頼に来てましたが…あんな二年に一回あるか無いかの収入に頼ってられないですよね。 > ……お姉様。 > 私、貴女が思ってる程鈍くないですよ?」 やっぱり勘は好いんですか? >ライアナは、くるりと空中に召還円を描いた。 >物質召還の為の簡単なもの。 >「私、第三級神格取ってから、調べたんですよ。閲覧できる資料も増えましたし。 > 今まで疑問だったこと、ぜ――――――――んぶ調べました」 >ぽん、という軽い音と共に、羊皮紙がひらりと宙に舞う。 >ライアナは、足下に落ちた羊皮紙を拾い上げ…… >「主神の几帳面さに感謝ですね」 >それを、フィアナの眼前に突き出した。 >ばっ! >フィアナは、それをひったくる様にしてライアナの手から奪い取った。 >重くて冷たいものが、フィアナの胸の奥に堕ちていく。 いったいなにがあったんですか。 >フィアナは、全身から汗が噴き出るのを感じた。 >「そんなに、私に知られたら困ることでしたか?」 >さぁっ。 >フィアナの顔から血の気が引くのが、はっきりと見えた。 >ぐしゃ。 >フィアナは、黙ったまま…羊皮紙を握りつぶした。 こんなに取り乱してるなんて・・・・。 >一陣の風が、丸められた羊皮紙を吹き飛ばす。 >「………」 >フィアナは、ハンカチを取り出し、額の汗を拭う。 >「……ひとつ言っておく」 >フィアナは、必死に冷静を装おうとした。 >しかし、それは余りにも困難だった。 >フィアナの声は、未だ、かすかに震えていた。 >「……私は…… > このコトについて、後悔したことは無い。 > 少なくとも、これは、その当時においてはベストの選択だったと思っている」 ふーん・・・ >ライアナは、面白そうにフィアナの様子を見ている。 >フィアナは、目を閉じ…静かに言った。 >「だが……… > 私の一生においては、最低最悪の選択だったとも思っている」 後悔してるんですか? >フィアナは、アークロンドを見る。 >「……お前は?」 >「……あの……」 >言いにくそうにどもる彼。 >視線を逸らす。 >「……母が……」 ふぅ・・つくづく嫌な神ですね。 >「……そうか。 > まぁ、仕方無いかな」 >フィアナは、哀しそうに呟き、俯いた。 >「……ごめんなさい!」 >「……いや、お前が謝るコトじゃない」 >頭を下げるスィーフィードの実子を、フィアナは手で制した。 >「……じゃ……隠すこともない……か」 だからなにを >するっ。 >フィアナは、胸元の、赤いリボンに手を掛けた。 >ライアナの蒼いリボンとデザイン同じのそれは、簡単に解けた。 >リボンの下に……小さなボタン。 >フィアナは、ぷちん、とボタンを外す。 >「もうひとつ言うと… > ライアナの言う『百パーセント』というのは少し間違っている」 >ぱさり。 >フィアナの神官服が、軽くはだけた。 >「私はこのままで… > いつものままで『百パーセント』」 >細く、白い肩が露わになる。 >微妙に胸の谷間が見えるが…一同の視線は、そこに向いてはいなかった。 向いてたらいやですから。 >「この紋章を消して… > 『百五十パーセント』になるだけの話だから」 >一同の目に映ったのは。 >フィアナの背に黒く刻まれた、醜い烙印。 背中だったんですか。 >神族の『罪の証』。 >『生まれた罪』を示すもの。 >そして、それとは別に……… >鎖骨の間。右と左の肩口。 >三箇所に描かれた、真紅の紋章。 >形状から推測するに、効果は……『封印』。 ・・・・封印? >「へぇ」 >ライアナが感嘆の声を上げる。 >「血文字みたいですね」 >「血文字だよ。 > 私の血」 >フィアナは、鎖骨の間の紋章に、手を当て……ぐい、と擦った。 >紋章が崩れ……封印が解ける。 >それと同時に…空気の中に、『妙な感触』が混ざった。 なんか・・・すごくシリアス・・・ >「?」 >きょろきょろと辺りを見回すスクルド。 >ざっ。 >一陣の風が吹いた。 >スクルドの足下に、くしゃくしゃに丸められた紙が飛ばされてくる。 >「これは……」 >スクルドは、それを拾い上げ…… >意を決して、開いた。 >赤インクで記されていたのは……契約文。 >「……実験……献体……契約……?」 ・・・・・!!!???実験献体・・・ >スクルドの唇から漏れる、恐ろしい響き。 >そして、その下には、確かに……小さな、綺麗な文字で、こう記されていた。 > > >“Fiana Ruetevich”と。 フィアナさん・・・あなたはいったい? > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >……ずっと温めてた設定をやっと始動させてみたんですが…… >温存しすぎて腐ってないかかなり心配です。いかがでしょうか(汗) すっごく意外でした。 >……………………………………………………………………………………………………………………… >特に言うことも無いので逃げます(爆) 頑張ってください。 > > > 幕もとい逃走 |
15277 | 試験最終日、科目は数学Bと古典。その前日に現実逃避しつつもレス返し。(謎) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/10 15:17:00 |
記事番号15241へのコメント ライアナ:タイトルからして混乱しきってますねぇ。 琥珀:まーね。(据わった目でラーメン啜る) フィアナ:何故ラーメン……?しかもインスタント 琥珀:両親いねェから。 フィアナ:! ……それは……辛いことを訊いたな…… 琥珀:わー!違う!『家にいない』って意味だぁぁ!! フィアナ:……なんだ。つまらん。 琥珀:………… とにかく、レス返します。遅れてゴメンナサイ。 > > >>ライアナは答えずに、にこにこ笑っている。 >>もう『笑顔』以外の表情が無いのである。 >>笑い続けることしかできないのだ。 >わたしは人を笑って殺すキャラ大嫌いなんですけどね。 >ライアナさんは・・かわいそう過ぎて・・あのまま両親とともにいたらんなにならなかった気がして・・・わたしが嫌いなのは完璧主義すぎるあの社会。 フィアナ:ライアナは自分を可哀相だとは思ってないみたいだけど。 それが救いと言えるかもしれない。 琥珀:自分を可哀相だと思う様になったら…終わりですから。 >>「…………」 >>フィアナは、それを知ってか知らずか…彼女の表情については何も言わない。 >>死神では、よくあることなのだ。 >>表情が壊れてしまうことなど……。 >フィアナさんは強かったんですね。色々な意味で。 琥珀:でも実は非力。 フィアナ:レイピアより重いもの持てませーん♪ ライアナ:…充分な気もしますが。 >>「で?次の望みは?」 >>「……」 >>フィアナの問いに、ライアナは、ナイフをちらつかせながら…姉を見る。 >>『観る』と言った方が正しいかも知れない。 >観察 琥珀:観劇。 フィアナ:ああアセルト、貴方は何故アセルトなの? 琥珀:……なんか始めたし……コイツは…… >>「百パーセントの貴女と闘いたい…というのはどうでしょうね」 >>「………」 >>フィアナは、不審そうな表情で妹を見た。 >>「『百パーセント』?」 >>「『百パーセント』です」 >え・・・・!? フィアナ:えへv 琥珀:てへv >>問い返すフィアナ。 >>こくりと頷くライアナ。 >>「『枷』を付けてらっしゃる貴女に勝ったとしても、何の満足も得られませんから」 >>愉悦欲しさに闘いに参加するクチである。 >これしか彼女の心が満たされることは無いんですね。 ライアナ:闘ってる間は何もかも忘れられるでしょう? 幸せですよ。 >>「………」 >>フィアナの視線が…迷うかの様に宙を泳いだ。 >>「……いつ知った?」 >>「つい半年前」 >いったいなにを? フィアナ:さぁなんでしょう(遠い目) >>フィアナの頬を冷や汗が伝ったのが見えた。 >>対照的に…ライアナは、鼻歌なんぞを歌っている。 >>「ま、ず―――――っと気になることはありましたからね。 >> 資本主義の神族社会で研究を続けるにはお金がかかる。 >> しかも貴女の研究テーマは『魂の分離と再結合』……危険度A級ですよね。税金なんていくら掛かるコトやら。 >> 貴女は、私の知る限り…十三歳の時から二十四歳まで…ずっとこの研究一筋です。 >なんか生生しい話しです。 琥珀:無駄に細かい設定が役立ってたり。 ライアナ:ケガの功名って奴ですか。 >> 神格の昇格と共に国家から出される研究資金は増えますが…ま、国家の援助なんてたかが知れてますよね。 >> それに、貴女が五大神としてこなしていた仕事も…実務ではなく事務です。 >> 事務のお給料は実務の七割以下。少ないですよね。 >> ……国家からの援助。……五大神としてのお給料。……神学講座で講師のバイト。 >> 全部合わせても……貴女の研究が食い潰すお金の半分も無いんですが? >> 時々ゼーランディアさんが『副業』の依頼に来てましたが…あんな二年に一回あるか無いかの収入に頼ってられないですよね。 >> ……お姉様。 >> 私、貴女が思ってる程鈍くないですよ?」 >やっぱり勘は好いんですか? ライアナ:こう、女の勘がぴぴーん☆と…… フィアナ:……女の勘……って…… >>ライアナは、くるりと空中に召還円を描いた。 >>物質召還の為の簡単なもの。 >>「私、第三級神格取ってから、調べたんですよ。閲覧できる資料も増えましたし。 >> 今まで疑問だったこと、ぜ――――――――んぶ調べました」 >>ぽん、という軽い音と共に、羊皮紙がひらりと宙に舞う。 >>ライアナは、足下に落ちた羊皮紙を拾い上げ…… >>「主神の几帳面さに感謝ですね」 >>それを、フィアナの眼前に突き出した。 >>ばっ! >>フィアナは、それをひったくる様にしてライアナの手から奪い取った。 >>重くて冷たいものが、フィアナの胸の奥に堕ちていく。 >いったいなにがあったんですか。 フィアナ:ヤなこと。(身もフタもねぇ) >>フィアナは、全身から汗が噴き出るのを感じた。 >>「そんなに、私に知られたら困ることでしたか?」 >>さぁっ。 >>フィアナの顔から血の気が引くのが、はっきりと見えた。 >>ぐしゃ。 >>フィアナは、黙ったまま…羊皮紙を握りつぶした。 >こんなに取り乱してるなんて・・・・。 ライアナ:お姉様にしたら珍しいことと言えるかもしれませんね♪ フィアナ:……どきどきどき >>一陣の風が、丸められた羊皮紙を吹き飛ばす。 >>「………」 >>フィアナは、ハンカチを取り出し、額の汗を拭う。 >>「……ひとつ言っておく」 >>フィアナは、必死に冷静を装おうとした。 >>しかし、それは余りにも困難だった。 >>フィアナの声は、未だ、かすかに震えていた。 >>「……私は…… >> このコトについて、後悔したことは無い。 >> 少なくとも、これは、その当時においてはベストの選択だったと思っている」 >ふーん・・・ フィアナ:うむ。 >>ライアナは、面白そうにフィアナの様子を見ている。 >>フィアナは、目を閉じ…静かに言った。 >>「だが……… >> 私の一生においては、最低最悪の選択だったとも思っている」 >後悔してるんですか? フィアナ:後悔とは少し違うかな。 >>フィアナは、アークロンドを見る。 >>「……お前は?」 >>「……あの……」 >>言いにくそうにどもる彼。 >>視線を逸らす。 >>「……母が……」 >ふぅ・・つくづく嫌な神ですね。 ライアナ&フィアナ:スィーフィード様ですから☆ 琥珀:姉妹でハモり…… >>「……そうか。 >> まぁ、仕方無いかな」 >>フィアナは、哀しそうに呟き、俯いた。 >>「……ごめんなさい!」 >>「……いや、お前が謝るコトじゃない」 >>頭を下げるスィーフィードの実子を、フィアナは手で制した。 >>「……じゃ……隠すこともない……か」 >だからなにを フィアナ:それが今から明らかにー♪ >>するっ。 >>フィアナは、胸元の、赤いリボンに手を掛けた。 >>ライアナの蒼いリボンとデザイン同じのそれは、簡単に解けた。 >>リボンの下に……小さなボタン。 >>フィアナは、ぷちん、とボタンを外す。 >>「もうひとつ言うと… >> ライアナの言う『百パーセント』というのは少し間違っている」 >>ぱさり。 >>フィアナの神官服が、軽くはだけた。 >>「私はこのままで… >> いつものままで『百パーセント』」 >>細く、白い肩が露わになる。 >>微妙に胸の谷間が見えるが…一同の視線は、そこに向いてはいなかった。 >向いてたらいやですから。 ライアナ:きゃー、お姉様ナイスバディ♪(←向いてる) フィアナ:……お前なぁ…… >>「この紋章を消して… >> 『百五十パーセント』になるだけの話だから」 >>一同の目に映ったのは。 >>フィアナの背に黒く刻まれた、醜い烙印。 >背中だったんですか。 琥珀:背中と…左のフトモモの内側。 二カ所に刻まれております。 フトモモには『DEATH』の文字、背には『DEATH』の文字と一緒に、死神王家の紋みたいなのが刻まれております。 >>神族の『罪の証』。 >>『生まれた罪』を示すもの。 >>そして、それとは別に……… >>鎖骨の間。右と左の肩口。 >>三箇所に描かれた、真紅の紋章。 >>形状から推測するに、効果は……『封印』。 >・・・・封印? フィアナ:封印。 >>「へぇ」 >>ライアナが感嘆の声を上げる。 >>「血文字みたいですね」 >>「血文字だよ。 >> 私の血」 >>フィアナは、鎖骨の間の紋章に、手を当て……ぐい、と擦った。 >>紋章が崩れ……封印が解ける。 >>それと同時に…空気の中に、『妙な感触』が混ざった。 >なんか・・・すごくシリアス・・・ 琥珀:本来ギャグ話なんだけどねー…これ… 私、シリアスの方が得意なんですよ。 ライアナ:相方の…玲奈さんはギャグが得意なんですよね。 >>「?」 >>きょろきょろと辺りを見回すスクルド。 >>ざっ。 >>一陣の風が吹いた。 >>スクルドの足下に、くしゃくしゃに丸められた紙が飛ばされてくる。 >>「これは……」 >>スクルドは、それを拾い上げ…… >>意を決して、開いた。 >>赤インクで記されていたのは……契約文。 >>「……実験……献体……契約……?」 >・・・・・!!!???実験献体・・・ 琥珀:実際いるんですよね。医療現場とか。 >>スクルドの唇から漏れる、恐ろしい響き。 >>そして、その下には、確かに……小さな、綺麗な文字で、こう記されていた。 > >> >> >>“Fiana Ruetevich”と。 >フィアナさん・・・あなたはいったい? フィアナ:女神。 琥珀:いや……そりゃそうだけどさ(苦笑) >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >>……ずっと温めてた設定をやっと始動させてみたんですが…… >>温存しすぎて腐ってないかかなり心配です。いかがでしょうか(汗) >すっごく意外でした。 琥珀:そうですか?(笑顔) ライアナ:良かったですね♪ >>……………………………………………………………………………………………………………………… >>特に言うことも無いので逃げます(爆) >頑張ってください。 琥珀:頑張ります! ライアナ:見捨てないでやってください♪ フィアナ:それじゃーな! |
15278 | 第百話:夕陽と血とフィアナと竜神 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/10 17:05:09 |
記事番号15205へのコメント それは、ほぼ十三年前のある日のことだった――――――――――――――――― 「…………」 「……あついよぅ……いたいよぅ……」 フィアナ……十二歳は、泣きじゃくる妹を抱き締め、途方に暮れていた。 しなければならないことは沢山ある。 被害届も提出しなければならないし、今夜の寝床も捜さなくてはならない。 いくらなんでも、昼間に襲われた場所で夜を過ごすのは躊躇われた。壁も壊されてしまっていることだし。 しばらく前、丁度この辺りを赤の竜神御一行様が通りかかったのだが…『王都にいらっしゃイ』の一言を残して行ってしまったのだ。 「…………取り敢えず……行こうか」 「…………」 『取り敢えず』。 なんとも不安な言葉である。 しかし、まだ小さい妹は姉の行動に疑問を呈さず、こっくり頷いた。 姉に手を引かれ……歩いていく。 しかし……王都は広い。 郊外に建てられた二人の城から中央街までは、分単位で付く距離では無かった。 足も…刻まれた烙印もずきずきと痛むが…二人は黙ったまま、歩いていた。 勿論、まだ小さいライアナにそこまでの体力はない。 しばらく歩くとおんぶ、しばらく歩くとおんぶ、の繰り返し。 …しかし、二人のことを考えればそうなることがハッキリ解っているだろうに、 『いらっしゃイ』の一言だけで連れて行ってくれない赤の竜神も赤の竜神である。 …本当は来て欲しくないのかもな…とフィアナは思っていたが、妹の手前それを言うのは控えていた。 この社会、スィーフィードに対して反感を抱きながら生きるのは決して楽なことでは無いからである。 二時間ほどして… 「おねえさま、おなかすいた」 おんぶされたライアナがぐずりはじめる。 「…………」 フィアナは、黙ったまま…ハンカチの包みを取り出した。 「大事に食べなさい」 ライアナは、姉から包みを受け取る。 中には、パンが入っていた。 まさかの時の為の非常食である。 「おねえさまのは…?」 「…私はお腹が空いてないから…」 それは嘘だ、と、三歳のライアナにもすぐに解った。 フィアナも、体力的にも精神的にも限界だった。 「…おねえさま、少しおやすみしたら…」 「…日が暮れるまでに中央街に着きたい。 日が暮れると皆扉を閉めてしまう…休んではいられないんだよ」 神族では『黄昏時』は縁起の悪いもの。 日が暮れるとすぐにカーテンを降ろし、閉じこもってしまう。 …中心街…純神族たちの本拠地の様な場所で、建物の外で一夜を過ごすのはどうしても避けたかった。 「ああ…空間移動術の講義マジメに受けておけば良かった」 神族には肉体がある。 よって、『空間渡り』と呼ばれる術は魔族程上手くない。 魔族と違って、誰かに学ばなくては使えないのだ。 移動術に長けた死神とは言え…子供の内は躰に眠る血もまだ弱い。 「…今更言っても仕方ないけど…時間が巻き戻る訳でも無し…今更言っても…」 先程まで無言だったのに…急にぶつぶつ呟き始める姉に、ライアナは少し危険なものを感じていた。 見ると…目が完全に据わっている。 ランナーズハイを通り過ぎ、燃え尽き寸前、と言ったところか。 「…おねえさま、ライアあるく」 「…そう」 姉の背中から滑り降りる彼女。 姉と手を繋ぎ…歩く。 「…ライア… …寒くないか?」 不意に…ぽつりと呟くフィアナ。 「ううん」 ふるふると首を振るライアナ。 今は夏の盛りである。 寒いはずが無かった。 姉の妙な問いに、ライアナは姉を見上げた。 「…………」 ライアナの見上げた姉の顔は、いつもより陰って見えた。 額から吹き出す汗をハンカチで拭うフィアナ。 「…汗が出るのに…寒い」 「?」 日はどんどん西に傾いていく。 紅い夕陽が二人の顔を照らす頃… 『黄昏時』直前になって…ようやく、遠くに王城の尖塔が見えた。 「…着いた」 フィアナは、根尽き果てた様に呟いた。 「ついた!ついた!」 対照的に…ぴょんぴょん跳び上がって喜んでいるライアナ。 ……例えるなら……登山で、さんざん坂道登らされた後『あそこが頂上だ』と百メートルくらい先を指さされた時、 『ああ、まだあんなにあるのか』と思うか、『もう少しだ』と思うかの違いである。 フィアナは前者、ライアナは後者の典型であった。 しかし、何にしろゴールに行かなくてはならないのだし、同じ距離を進むのならライアナの様な性格が一番得であろう。 「…寒い…」 フィアナはもう一度呟き… ライアナの手を引いて、王城へと向かった。 「…で…なんでこんな事になってるんだろうな」 フィアナは呟いた。 石造りの床から、冷えが伝わってくる。 ライアナは、フィアナに抱かれてくーくー寝息を立てている。 「…………」 くらっ。 フィアナは、一瞬視界が揺らぐのを感じた。 目の前がぼぅっと霞んでいる。 焼き印を押された身体的衝撃で、熱が脳を冒しているのだ。 「本日二度目で…死ぬかも」 フィアナは、苦笑を浮かべて呟き… 目を回し、ぐでん、と床にへたり込んだ。 その後のことを、フィアナは知らない。 目を開けると…いつの間にかふわふわベッドに寝かされており、横で妹が寝ていた。 むくり、と身を起こすと、ぱ、と目の前にスィーフィードが空間移動してきた。 「ゴメン!」 赤の竜神は、ぱんっ、と手を合わせ、開口一番謝った。 「私、貴女達を部屋に案内すル様頼んダつもりガ、頼まれた兵士が牢獄手配と勘違いしたみたいデ」 「…迷惑な勘違いですね」 「そうよネ、本当に。 行ってみたら貴女は熱出して目ェ回してるシ、ライアは手血だらけにして鉄格子にしがみついてるシ。 死んでたラ貴女の故郷にどう言い訳しようかと思ったワ」 フィアナの嫌味を気に留めずに、さらりと流す竜神。 実質人質だとしても、面目は『留学生』。 死なれたりしたら『人質』としての意味を為さなくなる、どころか一気に内戦突入、である。 フィアナは、横で眠っている妹の手を見た。 小さな白い手に巻かれた包帯には、紅く血が滲んでいた。 「…何故、血が?」 「…さァ…私はぐっすり眠っちゃってたかラ知らないんだけド… 多分貴女達を地下牢入れてそのまま番してた兵士は知ってるだろうケド… もう遠くに行っちゃってて訊けないワ」 『遠くに行く』。 フィアナは、恐ろしい意味を孕んであるであろうその言葉を、さらりと聞き流した。 「…竜神様… 私達、これからどうなるんでしょう?」 「しばらくはここで暮らして貰うワ。 侍女を数人付けるから、食事とか湯浴みとかしたかったら言いつけなさイ」 「はい」 そう言い残し…つかつか部屋を出ていく竜神。 紅い髪がふわりと揺れ…彼女の姿は見えなくなった。 「…おねえさま」 いつの間に起きたのか…ライアナが、ベッドに突っ伏したまま呟いた。 「…わたし、あの方さいしょにみたとき、おねえさまに似てるとおもったです」 「…へぇ?」 「かみのいろがおねえさまそっくりだったです」 ライアナは、小さく息を付き…呟いた。 「でも、ちがったです… おねえさまのかみはゆうひいろです… あのかたのかみは、このいろそっくりです」 言うと、ライアナは…自らの血に染まった包帯を、姉に見せた。 「急いで手配なさイ。 残留思念が薄くならない内ニ」 赤の竜神は、薄暗い部屋で、部下に…五大神に指示を飛ばしていた。 五人は、それぞれの方法で空間に混じった『精神力の欠片』を分析している。 通常業務は滞っているが…竜神はそんなこと口には出さない。 「早く! 何としてでも割り出しテ!」 「…主犯格、出ました!」 五人の内の一人が、出力した書類を竜神に渡す。 「今日中に断頭台行きにしてみせるワ」 竜神は、忌々しげに呟いた。 「人質に暴行振るって…死なれでもしたらどーすんのヨ、全く… 反死神過激派、今日中に全員検挙!徹夜してでもヨ!」 数日後、王都において『血の祭典』とでも呼ぶべき公開処刑が行われた事を、姉妹は知らない。 言い訳あんど言い逃れ。 追憶編入りますー。 赤の竜神と死神シスターズ、そしてゼーランディアやリンディアとのしがらみは一度書いておくべきだと思いますので。 ……あれ?何だか一人足りない様な気もしますが…まぁいいでしょう(ヲイ) 因みに五大神というのは当時のです。 赤の竜神を中心とする神族軍部は、『役に立たない奴は切り捨てる』の方針でやってますから、どんどん入れ替わっていくわけです。 『フィアナの髪は夕陽色、赤の竜神の髪は血の色』というエピソードは一度使ってみたかったものです。 『赤の竜神』と書いて『フレアドラゴン』と読むくらいですから、本来『炎の色』というのが本当なのでしょうが、 此処まで来たら『血の色』の方がしっくり来る様な気がしました。 ちびっちゃいライアナが書いてて楽しかった♪ しばらくライアナ書くのが楽しいです♪ あ、そう言えば今回で百話なんですね。(忘れてた) ……百話……かぁ……何かしようかな……記念に……(遠い目) 何か考えておきます。 それでは! 幕。 |
15290 | 第百話達成おめでとうございます。 | 青月 彼方 | 2003/10/11 19:10:32 |
記事番号15278へのコメント こんにちは、青月でぇす。 今回ライアナさんが可愛くって(はぁと) うれしいことです・・・このままでいて欲しかったですよ・・。 > >それは、ほぼ十三年前のある日のことだった――――――――――――――――― ずいぶん昔ですねぇ。 > >「…………」 >「……あついよぅ……いたいよぅ……」 >フィアナ……十二歳は、泣きじゃくる妹を抱き締め、途方に暮れていた。 >しなければならないことは沢山ある。 >被害届も提出しなければならないし、今夜の寝床も捜さなくてはならない。 >いくらなんでも、昼間に襲われた場所で夜を過ごすのは躊躇われた。壁も壊されてしまっていることだし。 死神反対派の人もとい、神たちに襲われた日なんですね。 >しばらく前、丁度この辺りを赤の竜神御一行様が通りかかったのだが…『王都にいらっしゃイ』の一言を残して行ってしまったのだ。 うわ無責任。・・・怪我人(?)を頬っておいちゃ駄目ですよ。 >「…………取り敢えず……行こうか」 >「…………」 >『取り敢えず』。 >なんとも不安な言葉である。 >しかし、まだ小さい妹は姉の行動に疑問を呈さず、こっくり頷いた。 本当に小さいでしょうね・・こんなに素直だったのに(涙) >姉に手を引かれ……歩いていく。 >しかし……王都は広い。 >郊外に建てられた二人の城から中央街までは、分単位で付く距離では無かった。 拉致したうえに遠くにおいやってたんですね・・(珍しく殺気だってる) >足も…刻まれた烙印もずきずきと痛むが…二人は黙ったまま、歩いていた。 >勿論、まだ小さいライアナにそこまでの体力はない。 >しばらく歩くとおんぶ、しばらく歩くとおんぶ、の繰り返し。 痛々しいです。 >…しかし、二人のことを考えればそうなることがハッキリ解っているだろうに、 >『いらっしゃイ』の一言だけで連れて行ってくれない赤の竜神も赤の竜神である。 あぁぁぁぁぁ!!すっごい嫌いだこの神!! >…本当は来て欲しくないのかもな…とフィアナは思っていたが、妹の手前それを言うのは控えていた。 >この社会、スィーフィードに対して反感を抱きながら生きるのは決して楽なことでは無いからである。 ・・・・(静かにわら人形にクギ打ってる) >二時間ほどして… >「おねえさま、おなかすいた」 >おんぶされたライアナがぐずりはじめる。 >「…………」 >フィアナは、黙ったまま…ハンカチの包みを取り出した。 >「大事に食べなさい」 うぅ・・・姉妹愛ですねぇ。 >ライアナは、姉から包みを受け取る。 >中には、パンが入っていた。 >まさかの時の為の非常食である。 >「おねえさまのは…?」 >「…私はお腹が空いてないから…」 >それは嘘だ、と、三歳のライアナにもすぐに解った。 この姉妹って本当に・・・不幸です・・ >神族では『黄昏時』は縁起の悪いもの。 >日が暮れるとすぐにカーテンを降ろし、閉じこもってしまう。 >…中心街…純神族たちの本拠地の様な場所で、建物の外で一夜を過ごすのはどうしても避けたかった。 またなにをされるかっ・・・ >「ああ…空間移動術の講義マジメに受けておけば良かった」 >神族には肉体がある。 >よって、『空間渡り』と呼ばれる術は魔族程上手くない。 >魔族と違って、誰かに学ばなくては使えないのだ。 うーん・・勉強・・・勉強・・・・(テスト勉強中) >移動術に長けた死神とは言え…子供の内は躰に眠る血もまだ弱い。 >「…今更言っても仕方ないけど…時間が巻き戻る訳でも無し…今更言っても…」 >先程まで無言だったのに…急にぶつぶつ呟き始める姉に、ライアナは少し危険なものを感じていた。 >見ると…目が完全に据わっている。 >ランナーズハイを通り過ぎ、燃え尽き寸前、と言ったところか。 ・・・・ファイトォ!! >「…おねえさま、ライアあるく」 >「…そう」 >姉の背中から滑り降りる彼女。 >姉と手を繋ぎ…歩く。 可愛い・・ライアちゃん・・・・。 >「…ライア… > …寒くないか?」 >不意に…ぽつりと呟くフィアナ。 >「ううん」 >ふるふると首を振るライアナ。 >今は夏の盛りである。 実は冷え性?(違う) >寒いはずが無かった。 >姉の妙な問いに、ライアナは姉を見上げた。 >「…………」 >ライアナの見上げた姉の顔は、いつもより陰って見えた。 >額から吹き出す汗をハンカチで拭うフィアナ。 >「…汗が出るのに…寒い」 ・・・風邪・・よりひどそうですね・・ >紅い夕陽が二人の顔を照らす頃… >『黄昏時』直前になって…ようやく、遠くに王城の尖塔が見えた。 >「…着いた」 >フィアナは、根尽き果てた様に呟いた。 >「ついた!ついた!」 >対照的に…ぴょんぴょん跳び上がって喜んでいるライアナ。 >……例えるなら……登山で、さんざん坂道登らされた後『あそこが頂上だ』と百メートルくらい先を指さされた時、 >『ああ、まだあんなにあるのか』と思うか、『もう少しだ』と思うかの違いである。 >フィアナは前者、ライアナは後者の典型であった。 わたしは前者です。運動オンチ。 >しかし、何にしろゴールに行かなくてはならないのだし、同じ距離を進むのならライアナの様な性格が一番得であろう。 >「…寒い…」 >フィアナはもう一度呟き… >ライアナの手を引いて、王城へと向かった。 ・・心配ですねぇ・・ > >「…で…なんでこんな事になってるんだろうな」 >フィアナは呟いた。 >石造りの床から、冷えが伝わってくる。 ・・牢屋ですか。 >ライアナは、フィアナに抱かれてくーくー寝息を立てている。 >「…………」 >くらっ。 >フィアナは、一瞬視界が揺らぐのを感じた。 >目の前がぼぅっと霞んでいる。 >焼き印を押された身体的衝撃で、熱が脳を冒しているのだ。 >「本日二度目で…死ぬかも」 >フィアナは、苦笑を浮かべて呟き… >目を回し、ぐでん、と床にへたり込んだ。 きゃゃゃあぁぁぁぁ!!気を確かに!! >その後のことを、フィアナは知らない。 ライアちゃんが頑張ったんですか? >目を開けると…いつの間にかふわふわベッドに寝かされており、横で妹が寝ていた。 >むくり、と身を起こすと、ぱ、と目の前にスィーフィードが空間移動してきた。 >「ゴメン!」 >赤の竜神は、ぱんっ、と手を合わせ、開口一番謝った。 カタカナって誠意がないです。 >「私、貴女達を部屋に案内すル様頼んダつもりガ、頼まれた兵士が牢獄手配と勘違いしたみたいデ」 偏見ですねぇ・・(ほんと今回はちょとふいんき違うわたし) >「…迷惑な勘違いですね」 迷惑って次元じゃないです。 >「そうよネ、本当に。 > 行ってみたら貴女は熱出して目ェ回してるシ、ライアは手血だらけにして鉄格子にしがみついてるシ。 > 死んでたラ貴女の故郷にどう言い訳しようかと思ったワ」 >フィアナの嫌味を気に留めずに、さらりと流す竜神。 ははははははは・・・・腹立つぅ・・・ >実質人質だとしても、面目は『留学生』。 >死なれたりしたら『人質』としての意味を為さなくなる、どころか一気に内戦突入、である。 これがなくても不満ありまくりでしょう。 >フィアナは、横で眠っている妹の手を見た。 >小さな白い手に巻かれた包帯には、紅く血が滲んでいた。 >「…何故、血が?」 ライアナさん夜嫌いの原因 >「…さァ…私はぐっすり眠っちゃってたかラ知らないんだけド… > 多分貴女達を地下牢入れてそのまま番してた兵士は知ってるだろうケド… > もう遠くに行っちゃってて訊けないワ」 >『遠くに行く』。 >フィアナは、恐ろしい意味を孕んであるであろうその言葉を、さらりと聞き流した。 恐ろしい・・ >「…竜神様… > 私達、これからどうなるんでしょう?」 >「しばらくはここで暮らして貰うワ。 > 侍女を数人付けるから、食事とか湯浴みとかしたかったら言いつけなさイ」 >「はい」 >そう言い残し…つかつか部屋を出ていく竜神。 >紅い髪がふわりと揺れ…彼女の姿は見えなくなった。 >「…おねえさま」 >いつの間に起きたのか…ライアナが、ベッドに突っ伏したまま呟いた。 >「…わたし、あの方さいしょにみたとき、おねえさまに似てるとおもったです」 >「…へぇ?」 >「かみのいろがおねえさまそっくりだったです」 >ライアナは、小さく息を付き…呟いた。 >「でも、ちがったです… > おねえさまのかみはゆうひいろです… > あのかたのかみは、このいろそっくりです」 >言うと、ライアナは…自らの血に染まった包帯を、姉に見せた。 ・・・あぁ本当可愛い・・ライアちゃん・・ > > > > >「急いで手配なさイ。 > 残留思念が薄くならない内ニ」 >赤の竜神は、薄暗い部屋で、部下に…五大神に指示を飛ばしていた。 >五人は、それぞれの方法で空間に混じった『精神力の欠片』を分析している。 >通常業務は滞っているが…竜神はそんなこと口には出さない。 大変ですねぇ・・・・ >「早く! > 何としてでも割り出しテ!」 >「…主犯格、出ました!」 >五人の内の一人が、出力した書類を竜神に渡す。 >「今日中に断頭台行きにしてみせるワ」 死刑決定ですか。 >竜神は、忌々しげに呟いた。 >「人質に暴行振るって…死なれでもしたらどーすんのヨ、全く… > 反死神過激派、今日中に全員検挙!徹夜してでもヨ!」 うわっ・・・無慈悲・・・ > > > > > > > >数日後、王都において『血の祭典』とでも呼ぶべき公開処刑が行われた事を、姉妹は知らない。 ・・酷い社会です。 > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >追憶編入りますー。 >赤の竜神と死神シスターズ、そしてゼーランディアやリンディアとのしがらみは一度書いておくべきだと思いますので。 >……あれ?何だか一人足りない様な気もしますが…まぁいいでしょう(ヲイ) よくなぁぁぁい、です。 >因みに五大神というのは当時のです。 >赤の竜神を中心とする神族軍部は、『役に立たない奴は切り捨てる』の方針でやってますから、どんどん入れ替わっていくわけです。 くぅぅぅぅうなんで反乱起きないんですか!!・・竜神が事前につぶしてるのか・・ >『フィアナの髪は夕陽色、赤の竜神の髪は血の色』というエピソードは一度使ってみたかったものです。 うーん、あってますねぇ ・・・くくくくく >『赤の竜神』と書いて『フレアドラゴン』と読むくらいですから、本来『炎の色』というのが本当なのでしょうが、 まぁパラレルですし。 >此処まで来たら『血の色』の方がしっくり来る様な気がしました。 ぴぃぃぃぃたりですよぉぉぉぉぉ。 >ちびっちゃいライアナが書いてて楽しかった♪ >しばらくライアナ書くのが楽しいです♪ あのままでいてほしいです。 >あ、そう言えば今回で百話なんですね。(忘れてた) >……百話……かぁ……何かしようかな……記念に……(遠い目) キャラ人気投票とか? >何か考えておきます。 >それでは! 頑張ってください では。 > 幕。 |
15298 | 記念企画現在考案中!(つまり全然考えてなかった) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/13 20:16:04 |
記事番号15290へのコメント >こんにちは、青月でぇす。 >今回ライアナさんが可愛くって(はぁと) >うれしいことです・・・このままでいて欲しかったですよ・・。 ちびライアはちびフィアとセットで人気高いです。 今があんなだからこそ、幸せな頃の話が際だつのかもしれませぬ。 >> >>それは、ほぼ十三年前のある日のことだった――――――――――――――――― >ずいぶん昔ですねぇ。 はい。 神族の感覚で行くとそう昔でもないのかもしれませんが…。 >> >>「…………」 >>「……あついよぅ……いたいよぅ……」 >>フィアナ……十二歳は、泣きじゃくる妹を抱き締め、途方に暮れていた。 >>しなければならないことは沢山ある。 >>被害届も提出しなければならないし、今夜の寝床も捜さなくてはならない。 >>いくらなんでも、昼間に襲われた場所で夜を過ごすのは躊躇われた。壁も壊されてしまっていることだし。 >死神反対派の人もとい、神たちに襲われた日なんですね。 はい、その直後です。 >>しばらく前、丁度この辺りを赤の竜神御一行様が通りかかったのだが…『王都にいらっしゃイ』の一言を残して行ってしまったのだ。 >うわ無責任。・・・怪我人(?)を頬っておいちゃ駄目ですよ。 まぁ、赤の竜神ですから(謎) >>「…………取り敢えず……行こうか」 >>「…………」 >>『取り敢えず』。 >>なんとも不安な言葉である。 >>しかし、まだ小さい妹は姉の行動に疑問を呈さず、こっくり頷いた。 >本当に小さいでしょうね・・こんなに素直だったのに(涙) フィアナ:今も素直だよ。……悪い意味で(遠い目) >>姉に手を引かれ……歩いていく。 >>しかし……王都は広い。 >>郊外に建てられた二人の城から中央街までは、分単位で付く距離では無かった。 >拉致したうえに遠くにおいやってたんですね・・(珍しく殺気だってる) ま、クサイモノニハフタヲってことかも(ヲイ) >>足も…刻まれた烙印もずきずきと痛むが…二人は黙ったまま、歩いていた。 >>勿論、まだ小さいライアナにそこまでの体力はない。 >>しばらく歩くとおんぶ、しばらく歩くとおんぶ、の繰り返し。 >痛々しいです。 なんだか戦後、親とはぐれた子供を連想しちゃったり(何故) >>…しかし、二人のことを考えればそうなることがハッキリ解っているだろうに、 >>『いらっしゃイ』の一言だけで連れて行ってくれない赤の竜神も赤の竜神である。 >あぁぁぁぁぁ!!すっごい嫌いだこの神!! ふふふふふふ(怪笑) >>…本当は来て欲しくないのかもな…とフィアナは思っていたが、妹の手前それを言うのは控えていた。 >>この社会、スィーフィードに対して反感を抱きながら生きるのは決して楽なことでは無いからである。 >・・・・(静かにわら人形にクギ打ってる) おお。丑の刻参り。 >>二時間ほどして… >>「おねえさま、おなかすいた」 >>おんぶされたライアナがぐずりはじめる。 >>「…………」 >>フィアナは、黙ったまま…ハンカチの包みを取り出した。 >>「大事に食べなさい」 >うぅ・・・姉妹愛ですねぇ。 寄り添って支え合って生きてます。 >>ライアナは、姉から包みを受け取る。 >>中には、パンが入っていた。 >>まさかの時の為の非常食である。 >>「おねえさまのは…?」 >>「…私はお腹が空いてないから…」 >>それは嘘だ、と、三歳のライアナにもすぐに解った。 >この姉妹って本当に・・・不幸です・・ はい。 物凄く。 > >>神族では『黄昏時』は縁起の悪いもの。 >>日が暮れるとすぐにカーテンを降ろし、閉じこもってしまう。 >>…中心街…純神族たちの本拠地の様な場所で、建物の外で一夜を過ごすのはどうしても避けたかった。 >またなにをされるかっ・・・ 今度は烙印程度じゃ済まないかも… >>「ああ…空間移動術の講義マジメに受けておけば良かった」 >>神族には肉体がある。 >>よって、『空間渡り』と呼ばれる術は魔族程上手くない。 >>魔族と違って、誰かに学ばなくては使えないのだ。 >うーん・・勉強・・・勉強・・・・(テスト勉強中) 頑張れv(他人事) >>移動術に長けた死神とは言え…子供の内は躰に眠る血もまだ弱い。 >>「…今更言っても仕方ないけど…時間が巻き戻る訳でも無し…今更言っても…」 >>先程まで無言だったのに…急にぶつぶつ呟き始める姉に、ライアナは少し危険なものを感じていた。 >>見ると…目が完全に据わっている。 >>ランナーズハイを通り過ぎ、燃え尽き寸前、と言ったところか。 >・・・・ファイトォ!! 一発ッ!(コラ) >>「…おねえさま、ライアあるく」 >>「…そう」 >>姉の背中から滑り降りる彼女。 >>姉と手を繋ぎ…歩く。 >可愛い・・ライアちゃん・・・・。 ライアナ:えへv >>「…ライア… >> …寒くないか?」 >>不意に…ぽつりと呟くフィアナ。 >>「ううん」 >>ふるふると首を振るライアナ。 >>今は夏の盛りである。 >実は冷え性?(違う) 因みに私は冷え性です(涙) >>寒いはずが無かった。 >>姉の妙な問いに、ライアナは姉を見上げた。 >>「…………」 >>ライアナの見上げた姉の顔は、いつもより陰って見えた。 >>額から吹き出す汗をハンカチで拭うフィアナ。 >>「…汗が出るのに…寒い」 >・・・風邪・・よりひどそうですね・・ はひ。 風邪…っていうか、身体的ショック。 > >>紅い夕陽が二人の顔を照らす頃… >>『黄昏時』直前になって…ようやく、遠くに王城の尖塔が見えた。 >>「…着いた」 >>フィアナは、根尽き果てた様に呟いた。 >>「ついた!ついた!」 >>対照的に…ぴょんぴょん跳び上がって喜んでいるライアナ。 >>……例えるなら……登山で、さんざん坂道登らされた後『あそこが頂上だ』と百メートルくらい先を指さされた時、 >>『ああ、まだあんなにあるのか』と思うか、『もう少しだ』と思うかの違いである。 >>フィアナは前者、ライアナは後者の典型であった。 >わたしは前者です。運動オンチ。 同じく。 >>しかし、何にしろゴールに行かなくてはならないのだし、同じ距離を進むのならライアナの様な性格が一番得であろう。 >>「…寒い…」 >>フィアナはもう一度呟き… >>ライアナの手を引いて、王城へと向かった。 >・・心配ですねぇ・・ そしてその心配は的中した(ナレーション口調) >> >>「…で…なんでこんな事になってるんだろうな」 >>フィアナは呟いた。 >>石造りの床から、冷えが伝わってくる。 >・・牢屋ですか。 地下牢です。 華やかな王城の地下に用意された空間。 >>ライアナは、フィアナに抱かれてくーくー寝息を立てている。 >>「…………」 >>くらっ。 >>フィアナは、一瞬視界が揺らぐのを感じた。 >>目の前がぼぅっと霞んでいる。 >>焼き印を押された身体的衝撃で、熱が脳を冒しているのだ。 >>「本日二度目で…死ぬかも」 >>フィアナは、苦笑を浮かべて呟き… >>目を回し、ぐでん、と床にへたり込んだ。 >きゃゃゃあぁぁぁぁ!!気を確かに!! フィアナ:……きゅう。 琥珀:大丈夫かい? >>その後のことを、フィアナは知らない。 >ライアちゃんが頑張ったんですか? はい。命を賭けて。 >>目を開けると…いつの間にかふわふわベッドに寝かされており、横で妹が寝ていた。 >>むくり、と身を起こすと、ぱ、と目の前にスィーフィードが空間移動してきた。 >>「ゴメン!」 >>赤の竜神は、ぱんっ、と手を合わせ、開口一番謝った。 >カタカナって誠意がないです。 軽く聞こえますね。 >>「私、貴女達を部屋に案内すル様頼んダつもりガ、頼まれた兵士が牢獄手配と勘違いしたみたいデ」 >偏見ですねぇ・・(ほんと今回はちょとふいんき違うわたし) 読者の怒りを募らせるのが目的なシーンです(コラ) >>「…迷惑な勘違いですね」 >迷惑って次元じゃないです。 フィアナじゃなかったらキレてます。 >>「そうよネ、本当に。 >> 行ってみたら貴女は熱出して目ェ回してるシ、ライアは手血だらけにして鉄格子にしがみついてるシ。 >> 死んでたラ貴女の故郷にどう言い訳しようかと思ったワ」 >>フィアナの嫌味を気に留めずに、さらりと流す竜神。 >ははははははは・・・・腹立つぅ・・・ フィアナは温厚だからこそ許せるのです。 >>実質人質だとしても、面目は『留学生』。 >>死なれたりしたら『人質』としての意味を為さなくなる、どころか一気に内戦突入、である。 >これがなくても不満ありまくりでしょう。 死神って温厚な方が多い様で(ヲイ) >>フィアナは、横で眠っている妹の手を見た。 >>小さな白い手に巻かれた包帯には、紅く血が滲んでいた。 >>「…何故、血が?」 >ライアナさん夜嫌いの原因 ライアナ:本当に死ぬかと思いましたよ… >>「…さァ…私はぐっすり眠っちゃってたかラ知らないんだけド… >> 多分貴女達を地下牢入れてそのまま番してた兵士は知ってるだろうケド… >> もう遠くに行っちゃってて訊けないワ」 >>『遠くに行く』。 >>フィアナは、恐ろしい意味を孕んであるであろうその言葉を、さらりと聞き流した。 >恐ろしい・・ 聞き流さないとやってられない。 >>「…竜神様… >> 私達、これからどうなるんでしょう?」 >>「しばらくはここで暮らして貰うワ。 >> 侍女を数人付けるから、食事とか湯浴みとかしたかったら言いつけなさイ」 >>「はい」 >>そう言い残し…つかつか部屋を出ていく竜神。 >>紅い髪がふわりと揺れ…彼女の姿は見えなくなった。 >>「…おねえさま」 >>いつの間に起きたのか…ライアナが、ベッドに突っ伏したまま呟いた。 >>「…わたし、あの方さいしょにみたとき、おねえさまに似てるとおもったです」 >>「…へぇ?」 >>「かみのいろがおねえさまそっくりだったです」 >>ライアナは、小さく息を付き…呟いた。 >>「でも、ちがったです… >> おねえさまのかみはゆうひいろです… >> あのかたのかみは、このいろそっくりです」 >>言うと、ライアナは…自らの血に染まった包帯を、姉に見せた。 >・・・あぁ本当可愛い・・ライアちゃん・・ この頃は可愛い。 >> >> >> >> >>「急いで手配なさイ。 >> 残留思念が薄くならない内ニ」 >>赤の竜神は、薄暗い部屋で、部下に…五大神に指示を飛ばしていた。 >>五人は、それぞれの方法で空間に混じった『精神力の欠片』を分析している。 >>通常業務は滞っているが…竜神はそんなこと口には出さない。 >大変ですねぇ・・・・ それだけ必死。 >>「早く! >> 何としてでも割り出しテ!」 >>「…主犯格、出ました!」 >>五人の内の一人が、出力した書類を竜神に渡す。 >>「今日中に断頭台行きにしてみせるワ」 >死刑決定ですか。 はい。 >>竜神は、忌々しげに呟いた。 >>「人質に暴行振るって…死なれでもしたらどーすんのヨ、全く… >> 反死神過激派、今日中に全員検挙!徹夜してでもヨ!」 >うわっ・・・無慈悲・・・ 竜神ですから(をーい) >> >> >> >> >> >> >> >>数日後、王都において『血の祭典』とでも呼ぶべき公開処刑が行われた事を、姉妹は知らない。 >・・酷い社会です。 恐怖政治がまかり通ってます。 >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >>追憶編入りますー。 >>赤の竜神と死神シスターズ、そしてゼーランディアやリンディアとのしがらみは一度書いておくべきだと思いますので。 >>……あれ?何だか一人足りない様な気もしますが…まぁいいでしょう(ヲイ) >よくなぁぁぁい、です。 はいはい(笑) アークロンドも登場です。 >>因みに五大神というのは当時のです。 >>赤の竜神を中心とする神族軍部は、『役に立たない奴は切り捨てる』の方針でやってますから、どんどん入れ替わっていくわけです。 >くぅぅぅぅうなんで反乱起きないんですか!!・・竜神が事前につぶしてるのか・・ …それは… ナチスドイツの国民が何故ナチスに反抗しなかったのか、という問いと同じですね。 >>『フィアナの髪は夕陽色、赤の竜神の髪は血の色』というエピソードは一度使ってみたかったものです。 >うーん、あってますねぇ ・・・くくくくく おお。笑い方が怖い。 >>『赤の竜神』と書いて『フレアドラゴン』と読むくらいですから、本来『炎の色』というのが本当なのでしょうが、 >まぁパラレルですし。 まぁ、そうですね。 >>此処まで来たら『血の色』の方がしっくり来る様な気がしました。 >ぴぃぃぃぃたりですよぉぉぉぉぉ。 そうですか?(汗) >>ちびっちゃいライアナが書いてて楽しかった♪ >>しばらくライアナ書くのが楽しいです♪ >あのままでいてほしいです。 うーん、それは無理(汗) >>あ、そう言えば今回で百話なんですね。(忘れてた) >>……百話……かぁ……何かしようかな……記念に……(遠い目) >キャラ人気投票とか? うーむ(考えてる) >>何か考えておきます。 >>それでは! >頑張ってください >では。 頑張ります! では! |
15340 | 第百一話:『おかあさん』。 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/21 13:59:03 |
記事番号15205へのコメント フィアナは、スィーフィードの用意した部屋で仰向きに寝転がり、天井を見詰めていた。 ここに来て、二日経過している。 病状は大分良くなり、完治は近いと思われた。 「…………」 傍の椅子に座り、上機嫌で絵本を読んでいる妹に目をやる。 「…ライアナ…いきなりだけどさ、お前、母上の顔とか覚えてるか?」 「ハハウエ?」 「お母様」 『お母様』の単語に、ぱぁっ、と顔を輝かせるライアナ。 「おとなしくて、おりょうりじょうず!」 「……そりゃ多分父上だライア」 どうやらライアナ、父と母を取り違えて覚えている様だ。 二人の母…ダイアナは、料理はからっきしだったはずである。 「…私の記憶だと…」 うーん、と腕を組んで考えるフィアナ。 浮かんでくるのは… 城の窓から出入りして、『ドア使ってよ』と父に叱られる母。 夜中にお腹が空いて保存庫の中のものをつまみ食いして、やっぱり父に叱られる母。 フィアナを連れて狩りに行った森で迷子になって、数日後捜しに来た父に叱られる母… 「…………」 浮かんだ記憶を沈め直すフィアナ。 「…とにかく… 超グレートな母上だったよ…色んな意味で…」 「?」 フィアナの頬に、つぅっ、と流れる冷や汗。 ライアナは、何がなにやら解らない、といった様子で、首を傾げた。 乱雑で、滅茶苦茶なひとだった。 けど、すごく優しいひとだった。 夕陽の美しさを教えてくれたひと。 誰かを好きになることの幸せを教えてくれたひと。 私を愛してくれたひと。 「…おかあさん…」 フィアナは、ぽつりと呟いた。 いつの間にか、眠くなってきた。 フィアナは、目を閉じた。 フィアナ四歳――――――――――――――――― 「おかあさんっ、おかあさんっ、みてみてっ」 小さな雪だるまを手袋の上に乗せ、とてとて走っていくフィアナ。 「おかあさ…」 げしっ。 軽く頭をこづかれる…が、大人の『軽く』は子供にとってあんまり軽くない。 後ろに尻餅を付くフィアナ。 「…お…おかあさ…」 ダイアナは、にこにこ笑いながらフィアナに視線を合わせる。 「お母さん、ではなく、母上と呼べと申したであろう?」 嫌だと言ったらなんか怖いことになるかも。 そんな衝動に突き動かされ、がくがく頷くフィアナ。 しかし、めげない。 尻餅を付きながらも離さなかった雪だるまを見せる。 「見て、母上…わたしがつくったの」 げし。 再びこづかれる。 今度は雪の上に、ぽす、と倒れてしまった。 「…は…ははうえ…?」 だくだく涙を流すフィアナに、ダイアナは優しく微笑みかける。 「戦人となればのう、戦場では女だと言うだけで狙われるのじゃ。 幸いお主は父親に似て男か女かわからん顔をしておるっ!」 『男にも女にも見えるのは美形の条件』という言葉があるが…ダイアナの様な言い方をするとちょっと失礼に聞こえるのは何故だろうか。 「好きな時に男になりきれる様言葉遣いから特訓じゃ! あ、そうそう、大きくなっても胸は余り育ててはいかんぞっ!」 ―――――――――――――――――そんな無茶な――――――――――――――――― 口に出すと怖いので心の中で突っ込むフィアナであった。 因みにこの後二人揃って風邪を引き、二人揃って父に叱られたというオチまで付いている。 「…………」 がばっ、と身を起こすフィアナ。 「おねえさま、どうしたです?」 驚いた様に問うライアナ。 「…母上の夢を見た」 「わぁ、イイユメですね」 「…………あんまりイイ夢じゃ無かった気がする…………」 汗びっしょりのフィアナ。 ライアナは首を傾げていたりする。 「…病気の時は変な夢見る、って本当だな…」 服の袖で汗を拭い… 「…連絡… してみようかな…」 フィアナは、ぽつりと呟き、ベッドから飛び降りた。 実質がどうあれ、面目が『留学生』なのだから、『故郷の母と話をしたい』と言えば、赤の竜神が断ることはできないだろう。 フィアナは、竜神の付けた侍女に声を掛ける。 「カレンさん」 「…あら、もう起きていいんですか?」 「あ、大丈夫です。 …ちょっと、赤の竜神様に話を通して頂きたいんですけど」 「構いませんよ」 「えと… 母に連絡を取りたいんです」 次の瞬間。 カレンが、目に見えて硬直した。 「…あの?」 「…………お母さん、って、ダイアナさんですよね?」 「…………?」 数分後。 ばたんっ! フィアナは、スィーフィードの私室のドアを蹴破った。 「あらフィアナ、もう躰はいいノ?」 のほほんと言うスィーフィード。 「平気です!」 フィアナは、スィーフィードの襟首掴んでがくがくやりたい衝動を必死で抑えていた。 「…それより… 母が死んだってどういうことですか!?」 言い訳あんど言い逃れ。 琥珀:短っ。しかも下らなっ。ていうかタイトル某錬金術漫画(最近アニメになったが)の第三話と被って無いか!? ロンド:わぁ自分で言った。 琥珀:自覚が在る分マシってことで。 ロンド:自覚が在るのに改善されない辺り、より質が悪いとも言えますが。 琥珀:…アンタ…涼しい顔してイタいことを… ロンド:こんな調子じゃいつまで経っても終わりませんよ、この話。 琥珀:もういい。ここまで来たらいっそじっくりやってやる。…と思う今日この頃。 ロンド:おおっ!言い切った!男らしい!女だけど! 琥珀:あの… …やっぱりもういいです。…次行こう、次。 幕。 |
15344 | Re:第百一話:『おかあさん』。 | 青月 彼方 | 2003/10/21 21:29:51 |
記事番号15340へのコメント こんばんは、レスさせていただきます。 >フィアナは、スィーフィードの用意した部屋で仰向きに寝転がり、天井を見詰めていた。 >ここに来て、二日経過している。 >病状は大分良くなり、完治は近いと思われた。 よかったですね。 >「…………」 >傍の椅子に座り、上機嫌で絵本を読んでいる妹に目をやる。 >「…ライアナ…いきなりだけどさ、お前、母上の顔とか覚えてるか?」 >「ハハウエ?」 >「お母様」 そういえばずいぶん言葉使い違う姉妹ですね。 >『お母様』の単語に、ぱぁっ、と顔を輝かせるライアナ。 >「おとなしくて、おりょうりじょうず!」 >「……そりゃ多分父上だライア」 ・・・この二人のお父さん、好きです。 >どうやらライアナ、父と母を取り違えて覚えている様だ。 >二人の母…ダイアナは、料理はからっきしだったはずである。 フィアナさん、似たんですね。 >「…私の記憶だと…」 >うーん、と腕を組んで考えるフィアナ。 >浮かんでくるのは… >城の窓から出入りして、『ドア使ってよ』と父に叱られる母。 おてんばさん♪ >夜中にお腹が空いて保存庫の中のものをつまみ食いして、やっぱり父に叱られる母。 子供じゃないんですから・・・ >フィアナを連れて狩りに行った森で迷子になって、数日後捜しに来た父に叱られる母… 父、愛妻家すぎておこりっぽいんですか? >「…………」 >浮かんだ記憶を沈め直すフィアナ。 ああ、もったいない。 >「…とにかく… > 超グレートな母上だったよ…色んな意味で…」 >「?」 >フィアナの頬に、つぅっ、と流れる冷や汗。 >ライアナは、何がなにやら解らない、といった様子で、首を傾げた。 可愛いですね。引き続き。 >乱雑で、滅茶苦茶なひとだった。 >けど、すごく優しいひとだった。 >夕陽の美しさを教えてくれたひと。 >誰かを好きになることの幸せを教えてくれたひと。 >私を愛してくれたひと。 素敵なお母さんですね。 >「…おかあさん…」 へ・・・母上じゃないんですか? > >フィアナ四歳――――――――――――――――― > > >「おかあさんっ、おかあさんっ、みてみてっ」 >小さな雪だるまを手袋の上に乗せ、とてとて走っていくフィアナ。 可愛い・・今より言葉使いが・・・・? >「おかあさ…」 >げしっ。 >軽く頭をこづかれる…が、大人の『軽く』は子供にとってあんまり軽くない。 >後ろに尻餅を付くフィアナ。 雪が降ってて良かったですね。 >「…お…おかあさ…」 >ダイアナは、にこにこ笑いながらフィアナに視線を合わせる。 >「お母さん、ではなく、母上と呼べと申したであろう?」 >嫌だと言ったらなんか怖いことになるかも。 >そんな衝動に突き動かされ、がくがく頷くフィアナ。 こんな小さい時から苦労が。 >しかし、めげない。 >尻餅を付きながらも離さなかった雪だるまを見せる。 >「見て、母上…わたしがつくったの」 >げし。 >再びこづかれる。 >今度は雪の上に、ぽす、と倒れてしまった。 >「…は…ははうえ…?」 ふぁいとぉ!! (いっぱぁつ!!) >だくだく涙を流すフィアナに、ダイアナは優しく微笑みかける。 >「戦人となればのう、戦場では女だと言うだけで狙われるのじゃ。 > 幸いお主は父親に似て男か女かわからん顔をしておるっ!」 はっきりものをいう方ですね。・・・けどフィアナさん美人でしょう。 >『男にも女にも見えるのは美形の条件』という言葉があるが…ダイアナの様な言い方をするとちょっと失礼に聞こえるのは何故だろうか。 きっぱり言いすぎってことでしょうか。 >「好きな時に男になりきれる様言葉遣いから特訓じゃ! > あ、そうそう、大きくなっても胸は余り育ててはいかんぞっ!」 だから、ああいう感じなんですか。地だと思ってました。 ・・けどナイスバディなんでしょう? >―――――――――――――――――そんな無茶な――――――――――――――――― > > >口に出すと怖いので心の中で突っ込むフィアナであった。 ほほえましいですねぇ(大方は) >因みにこの後二人揃って風邪を引き、二人揃って父に叱られたというオチまで付いている。 また叱られたんですか・・・。 > >「…………」 >がばっ、と身を起こすフィアナ。 >「おねえさま、どうしたです?」 >驚いた様に問うライアナ。 >「…母上の夢を見た」 嫌そうですね(苦笑) >「わぁ、イイユメですね」 >「…………あんまりイイ夢じゃ無かった気がする…………」 >汗びっしょりのフィアナ。 ふふ、・・・思い出は大切ですよ。 >ライアナは首を傾げていたりする。 >「…病気の時は変な夢見る、って本当だな…」 変な夢にされちゃいましたか。 >服の袖で汗を拭い… >「…連絡… > してみようかな…」 >フィアナは、ぽつりと呟き、ベッドから飛び降りた。 >実質がどうあれ、面目が『留学生』なのだから、『故郷の母と話をしたい』と言えば、赤の竜神が断ることはできないだろう。 「だめヨ」とか言いそうな気が。(本気で嫌いらしい) >フィアナは、竜神の付けた侍女に声を掛ける。 >「カレンさん」 >「…あら、もう起きていいんですか?」 >「あ、大丈夫です。 > …ちょっと、赤の竜神様に話を通して頂きたいんですけど」 >「構いませんよ」 >「えと… > 母に連絡を取りたいんです」 >次の瞬間。 いやな予感が・・・。 >カレンが、目に見えて硬直した。 >「…あの?」 >「…………お母さん、って、ダイアナさんですよね?」 >「…………?」 ・・・処刑されたんですか? > > > >数分後。 > > >ばたんっ! >フィアナは、スィーフィードの私室のドアを蹴破った。 >「あらフィアナ、もう躰はいいノ?」 >のほほんと言うスィーフィード。 さぁ、皆で打とう五寸釘。 >「平気です!」 >フィアナは、スィーフィードの襟首掴んでがくがくやりたい衝動を必死で抑えていた。 それよりもっと色々と・・・・ >「…それより… > 母が死んだってどういうことですか!?」 やっぱり処刑ですか? > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > >琥珀:短っ。しかも下らなっ。ていうかタイトル某錬金術漫画(最近アニメになったが)の第三話と被って無いか!? >ロンド:わぁ自分で言った。 ライアちゃんが可愛いから好きです。過去話。 >琥珀:自覚が在る分マシってことで。 >ロンド:自覚が在るのに改善されない辺り、より質が悪いとも言えますが。 >琥珀:…アンタ…涼しい顔してイタいことを… 傷薬いりますかぁ?(違うだろ) >ロンド:こんな調子じゃいつまで経っても終わりませんよ、この話。 >琥珀:もういい。ここまで来たらいっそじっくりやってやる。…と思う今日この頃。 頑張ってくださいね。 >ロンド:おおっ!言い切った!男らしい!女だけど! 失礼ですよぉ。女性に向かってぇ。 >琥珀:あの… > …やっぱりもういいです。…次行こう、次。 頑張ってくださいね。 それでは。 > 幕。 |
15346 | 『叱る』というよりは…『ふふっ、こいつぅv』みたいなカンジかもしれなひ(爆) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/22 14:26:21 |
記事番号15344へのコメント こんにちは。琥珀です。レス有り難う御座いました。 >こんばんは、レスさせていただきます。 >>フィアナは、スィーフィードの用意した部屋で仰向きに寝転がり、天井を見詰めていた。 >>ここに来て、二日経過している。 >>病状は大分良くなり、完治は近いと思われた。 >よかったですね。 元々丈夫な方ですから…。 >>「…………」 >>傍の椅子に座り、上機嫌で絵本を読んでいる妹に目をやる。 >>「…ライアナ…いきなりだけどさ、お前、母上の顔とか覚えてるか?」 >>「ハハウエ?」 >>「お母様」 >そういえばずいぶん言葉使い違う姉妹ですね。 ライアナは父や母と過ごしていないから。 言葉遣いについて何か言うひとがいなかったということ… >>『お母様』の単語に、ぱぁっ、と顔を輝かせるライアナ。 >>「おとなしくて、おりょうりじょうず!」 >>「……そりゃ多分父上だライア」 >・・・この二人のお父さん、好きです。 フェル…再び出番はあるのだろうか(遠い目) >>どうやらライアナ、父と母を取り違えて覚えている様だ。 >>二人の母…ダイアナは、料理はからっきしだったはずである。 >フィアナさん、似たんですね。 似たというか、似せさせられたという感覚(笑) >>「…私の記憶だと…」 >>うーん、と腕を組んで考えるフィアナ。 >>浮かんでくるのは… >>城の窓から出入りして、『ドア使ってよ』と父に叱られる母。 >おてんばさん♪ 王妃の自覚皆無♪ >>夜中にお腹が空いて保存庫の中のものをつまみ食いして、やっぱり父に叱られる母。 >子供じゃないんですから・・・ 中身は子供みたいなもの♪ >>フィアナを連れて狩りに行った森で迷子になって、数日後捜しに来た父に叱られる母… >父、愛妻家すぎておこりっぽいんですか? 妻が心配で仕方無いんです、この方は(苦笑) >>「…………」 >>浮かんだ記憶を沈め直すフィアナ。 >ああ、もったいない。 これ以上浮かべるととんでもないものが出てきそうな予感がして(笑) >>「…とにかく… >> 超グレートな母上だったよ…色んな意味で…」 >>「?」 >>フィアナの頬に、つぅっ、と流れる冷や汗。 >>ライアナは、何がなにやら解らない、といった様子で、首を傾げた。 >可愛いですね。引き続き。 ちびライ…可愛いけど…バカ。(ああっ!言い切った!) >>乱雑で、滅茶苦茶なひとだった。 >>けど、すごく優しいひとだった。 >>夕陽の美しさを教えてくれたひと。 >>誰かを好きになることの幸せを教えてくれたひと。 >>私を愛してくれたひと。 >素敵なお母さんですね。 素敵なんです(オウム返し) >>「…おかあさん…」 >へ・・・母上じゃないんですか? 地では『おかあさん』。 >>「おかあさんっ、おかあさんっ、みてみてっ」 >>小さな雪だるまを手袋の上に乗せ、とてとて走っていくフィアナ。 >可愛い・・今より言葉使いが・・・・? フィアナは地だと普通に女の子言葉です♪ >>「おかあさ…」 >>げしっ。 >>軽く頭をこづかれる…が、大人の『軽く』は子供にとってあんまり軽くない。 >>後ろに尻餅を付くフィアナ。 >雪が降ってて良かったですね。 でも痛ひ。 >>「…お…おかあさ…」 >>ダイアナは、にこにこ笑いながらフィアナに視線を合わせる。 >>「お母さん、ではなく、母上と呼べと申したであろう?」 >>嫌だと言ったらなんか怖いことになるかも。 >>そんな衝動に突き動かされ、がくがく頷くフィアナ。 >こんな小さい時から苦労が。 フィアナは苦労人の称号を手に入れた。 >>しかし、めげない。 >>尻餅を付きながらも離さなかった雪だるまを見せる。 >>「見て、母上…わたしがつくったの」 >>げし。 >>再びこづかれる。 >>今度は雪の上に、ぽす、と倒れてしまった。 >>「…は…ははうえ…?」 >ふぁいとぉ!! >(いっぱぁつ!!) リポビタンD?(あれ?オロナミンCだっけ?) >>だくだく涙を流すフィアナに、ダイアナは優しく微笑みかける。 >>「戦人となればのう、戦場では女だと言うだけで狙われるのじゃ。 >> 幸いお主は父親に似て男か女かわからん顔をしておるっ!」 >はっきりものをいう方ですね。・・・けどフィアナさん美人でしょう。 美人です。 余りに整いすぎてます。 >>『男にも女にも見えるのは美形の条件』という言葉があるが…ダイアナの様な言い方をするとちょっと失礼に聞こえるのは何故だろうか。 >きっぱり言いすぎってことでしょうか。 語彙に問題在り(笑) >>「好きな時に男になりきれる様言葉遣いから特訓じゃ! >> あ、そうそう、大きくなっても胸は余り育ててはいかんぞっ!」 >だから、ああいう感じなんですか。地だと思ってました。 >・・けどナイスバディなんでしょう? そうですね。 人間の平均に比べるとないすばでぃです。 >>―――――――――――――――――そんな無茶な――――――――――――――――― >> >> >>口に出すと怖いので心の中で突っ込むフィアナであった。 >ほほえましいですねぇ(大方は) 本人にとってはたまったもんじゃない(苦笑) >>因みにこの後二人揃って風邪を引き、二人揃って父に叱られたというオチまで付いている。 >また叱られたんですか・・・。 また叱られたんです(笑) そしてフェルグスの胃薬の量は増える一方。 > >> >>「…………」 >>がばっ、と身を起こすフィアナ。 >>「おねえさま、どうしたです?」 >>驚いた様に問うライアナ。 >>「…母上の夢を見た」 >嫌そうですね(苦笑) 嫌かもですね(つられて苦笑) >>「わぁ、イイユメですね」 >>「…………あんまりイイ夢じゃ無かった気がする…………」 >>汗びっしょりのフィアナ。 >ふふ、・・・思い出は大切ですよ。 内容にもよるが。 >>ライアナは首を傾げていたりする。 >>「…病気の時は変な夢見る、って本当だな…」 >変な夢にされちゃいましたか。 実際『変なユメ』ですし(うあ言い切った) >>服の袖で汗を拭い… >>「…連絡… >> してみようかな…」 >>フィアナは、ぽつりと呟き、ベッドから飛び降りた。 >>実質がどうあれ、面目が『留学生』なのだから、『故郷の母と話をしたい』と言えば、赤の竜神が断ることはできないだろう。 >「だめヨ」とか言いそうな気が。(本気で嫌いらしい) おおっ!嫌ってくれ! 嫌ってくれた方がこちらとしては書きやすいぞー!(爆) >>フィアナは、竜神の付けた侍女に声を掛ける。 >>「カレンさん」 >>「…あら、もう起きていいんですか?」 >>「あ、大丈夫です。 >> …ちょっと、赤の竜神様に話を通して頂きたいんですけど」 >>「構いませんよ」 >>「えと… >> 母に連絡を取りたいんです」 >>次の瞬間。 >いやな予感が・・・。 予感的中v >>カレンが、目に見えて硬直した。 >>「…あの?」 >>「…………お母さん、って、ダイアナさんですよね?」 >>「…………?」 >・・・処刑されたんですか? ま、詳しい事情は次回ー。 >> >> >>数分後。 >> >> >>ばたんっ! >>フィアナは、スィーフィードの私室のドアを蹴破った。 >>「あらフィアナ、もう躰はいいノ?」 >>のほほんと言うスィーフィード。 >さぁ、皆で打とう五寸釘。 丑三つ時に… そういえば、神社で神呪うのって…効くの?(汗) >>「平気です!」 >>フィアナは、スィーフィードの襟首掴んでがくがくやりたい衝動を必死で抑えていた。 >それよりもっと色々と・・・・ あぁしてこうして…? >>「…それより… >> 母が死んだってどういうことですか!?」 >やっぱり処刑ですか? えへ(ヲイ) > >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >>琥珀:短っ。しかも下らなっ。ていうかタイトル某錬金術漫画(最近アニメになったが)の第三話と被って無いか!? >>ロンド:わぁ自分で言った。 >ライアちゃんが可愛いから好きです。過去話。 そうですか(笑) 私、ちびフィアが書くの楽しいです(笑) >>琥珀:自覚が在る分マシってことで。 >>ロンド:自覚が在るのに改善されない辺り、より質が悪いとも言えますが。 >>琥珀:…アンタ…涼しい顔してイタいことを… >傷薬いりますかぁ?(違うだろ) 傷薬よりも風邪薬を(←風邪気味) >>ロンド:こんな調子じゃいつまで経っても終わりませんよ、この話。 >>琥珀:もういい。ここまで来たらいっそじっくりやってやる。…と思う今日この頃。 >頑張ってくださいね。 頑張るです。 >>ロンド:おおっ!言い切った!男らしい!女だけど! >失礼ですよぉ。女性に向かってぇ。 ん。言葉遣いライアナが乗り移ってますよ其処のダンナ。(何処のダンナだ。) >>琥珀:あの… >> …やっぱりもういいです。…次行こう、次。 >頑張ってくださいね。 >それでは。 頑張るデス! それではー! |
15347 | 第百二話:硝子の誇り | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/22 18:25:32 |
記事番号15205へのコメント 荒れ狂う感情を隠さずに言うフィアナに、スィーフィードは冷めた眼差しを向けた。 中で小さな火がちらちら燃えているかの様な、美しい深紅の瞳。 視線を逸らそうともせずに、ぐっ、と正面から彼女を睨むフィアナ。 赤の竜神は、やれやれ、と言いたげに首を横に振る。 「…そんなことを確認しに来たノ?」 「そんなこと…?」 「今私に食って掛かった所で何かが変わる訳でもなイでショ」 暗に『食って掛かられる様なことをしました』と白状する赤の竜神。 ちら、と、本棚の傍に立っている、黒髪の女性に、視線で指示を飛ばす。 黒神の女性は、こくん、と無言のまま頷き、本棚から資料を取りだしてフィアナに渡す。 書類に穴を開け、細い紐でファイリングしただけの『本』とも呼べない様なものを見て、少々戸惑い気味に首を傾げる少女。 「下から四枚目」 戸惑うフィアナに、感情の篭もらない声で言う黒髪。 「…………」 フィアナは、反射的に黒髪の顔を見る。 瞬間的に…フィアナの躰に何かが走った。 威圧的な、黒い瞳。光の加減で蒼にも見える。 美人ではあるが、『冷たい感じ』という印象が、それを台無しにしていた。 『目と目が合った瞬間から気に入らない相手』というのは存在する。 彼女は、フィアナにとってそれに値するらしかった。 取り敢えず…黒髪を睨んでいても始まらない。 言われた通り、下から四枚目の書類を見る。 視線を書類の上に落とした瞬間…フィアナは、一瞬の間、彼女の躰の全機能を停止した。 かなりやつれてはいるが…間違いない。 沈んだ表情の、それでも変わらず美しい、母の似顔。 「…ダイアナ=ルートヴィッヒ」 指で文面をなぞりつつ、声に出すフィアナ。 「神暦六百七十八年、花の季四十五日目…」 花の季とは、所謂春のこと。 今は『葉の季』つまりが夏である。 「死滅確認」 余りにもあっさりした言葉で綴られたそれに、フィアナは、今まで信じてきたものが崩れていく様な感じを受けた。 「…死因…頭部切除による出血死…」 「謀反を図ってる、てな噂があったのでネ」 ………………………………………………………………………………………………………………………………………… ウ ワ サ ? ………………………………………………………………………………………………………………………………………… フィアナの耳に、一つの単語が不快感を伴って響いた。 「…………」 フィアナの頭から…先程の怒りは既に消し飛んでいた。 もう既に『怒り』などという言葉で表現できる域を超えていたのだ。 フィアナの心の中は…敢えて言うなら、『真っ白』だった。 色んな考えや記憶がごちゃごちゃになって浮かび、そして消える。 不思議と、『哀しい』という感情はなかった。 竜神と黒髪の前で哀しがってみせる事が、非常に馬鹿らしく思えたのだ。 普段自分の感情を隠さず表に出すフィアナとしては珍しい傾向といえる。 「……ウワサ……ですか…… ……………は……は………はは……………」 澄んだ翡翠色の瞳は、硝子で造られた義眼の様に、白々とした冷たい光を宿すのみ、 唇から、気の抜けた様な笑い声が漏れた。 「…火のない所に煙は立たない、ていうのが信条でネ」 追い打ちを掛けるかの様なスィーフィードの言葉に…フィアナは、ようやく、ゆっくりと顔を上げる。 「疑わしきは罰するのがここの決まりなノ。解っタ? 解ったら部屋に戻りなさイ、フィアナ。まだ完全に良くなってはいないのだかラ」 「…………」 フィアナは、重い足を引きずり、のろのろとドアに向かった。 ドアを半分程開けて、躰を外に出し…もう一度、部屋の中を振り向き見た。 フィアナの瞳に宿るのは、普段の様な穏やかな光では無い。 冷たい、凍てつくかの様な光。 フィアナは、何も言わず…入ってきた時とは対照的に、静かにドアを閉め、出て行った。 部屋の中には、寒々とした空気が残された。 フィアナは、後ろ手に自分の部屋のドアを閉めた。 「おねえさま、おねえさま、どうしたですか」 涙目で、ちょこちょこ走り寄ってくる妹。 急に姉が怖い顔をして出て行ってしまい、びっくりしたのだろう。 「…………」 フィアナの頭の中で、何かが、音を立てて切れた。 しゃがんで、妹をぎゅっと抱き締める。 「……くっ……」 ぽろぽろと、透明な雫がフィアナの頬を伝った。 ライアナは、しばらく目をぱちくりさせていたが… やがて、にこ…と笑い、ぽん、ぽん、と優しくフィアナの背中を叩く。 「…噂で…って… そんな簡単に…言うなよぉ… そんな簡単に…母親殺すなよぉ…」 涙声で泣きじゃくる彼女。 ライアナは…おそらく、姉が何を言っているのかはさっぱり解らないだろう。 しかし、彼女は大人しく、姉の泣きじゃくる声を聞いていた。 優しく、規則的に、ぽん、ぽん、と姉の背を叩く。 「……っ……ん……」 一旦出てしまった涙は、そう簡単には止まってくれない。 優しい妹は、彼女の涙が止まるまで、ずっと彼女の傍に付いていた。 「親が親なら娘も娘…」 ぽつりと呟く黒髪。 くす、と笑うスィーフィード。 しかし、すぐに真面目な顔に戻る。 「性格だけでなく能力も継いでくれてたらありがたいんだけどネ」 「…試してみてはどうです?」 「?」 「実はついさっきこんなものを入手しまして」 赤の竜神は、彼女の差し出した書類を見て、ふぅ、と軽く息を付いた。 書類は…かなり緻密に計画されている、離反計画書。 下に署名欄があり、数名の名前が書かれている。 「お気に召しませんでしたか?」 「いえ…最高」 にぃ、と妖艶な笑みを浮かべる。 そして…書類にもう一度目を通す。 「…ヴァルディナ地区、第一区画…で、署名者初顔合わせ…ネ」 もう一度、黒髪の顔を見る。 「ゼーランディア、フィアナに伝えて。 明後日、ヴァルディナ地区第一区画に出向きなさい、ッテ」 「御心のままに」 ゼーランディアは、笑みを浮かべ、深く一礼した。 言い訳あんど言い逃れ。 思いっきり設定的なあとがき。 『王都』正式名称=『神王都スティルヴィルア』。 六つの地区に分割されており、それぞれ赤の竜神と五大神が治めている。 赤の竜神所領『ティルヴィス』地区 フィアナ所領『フォルツィア』地区 ライアナ所領『ラストファシオン』地区 ゼーランディア所領『ヴァルディナ』地区 アークロンド所領『ファスライナ』地区 リンディア所領『デスサーフ』地区 以上、何の役にも立ちそうもない設定でした!(爆) 幕。 |
15349 | 五寸釘が駄目なら・・・確か水に名前の書いた紙を沈めると水難に・・・ | 青月 彼方 | 2003/10/22 22:53:13 |
記事番号15347へのコメント こんばんは、今回はまた・・・くくくくくく・・ということでレスします。 >荒れ狂う感情を隠さずに言うフィアナに、スィーフィードは冷めた眼差しを向けた。 どうしてこんなに冷めてるんですか、彼女。 >中で小さな火がちらちら燃えているかの様な、美しい深紅の瞳。 >視線を逸らそうともせずに、ぐっ、と正面から彼女を睨むフィアナ。 >赤の竜神は、やれやれ、と言いたげに首を横に振る。 >「…そんなことを確認しに来たノ?」 >「そんなこと…?」 親が死んだのが『そんなこと』・・・ >「今私に食って掛かった所で何かが変わる訳でもなイでショ」 >暗に『食って掛かられる様なことをしました』と白状する赤の竜神。 少しはっ!!人の命をやうまえっ!!!んなに言うことはないだろっ!!!!! (人じゃなくて死神だけど) >ちら、と、本棚の傍に立っている、黒髪の女性に、視線で指示を飛ばす。 >黒神の女性は、こくん、と無言のまま頷き、本棚から資料を取りだしてフィアナに渡す。 >書類に穴を開け、細い紐でファイリングしただけの『本』とも呼べない様なものを見て、少々戸惑い気味に首を傾げる少女。 ここまで適当に扱うんですか・・・・!! >「下から四枚目」 >戸惑うフィアナに、感情の篭もらない声で言う黒髪。 >「…………」 >フィアナは、反射的に黒髪の顔を見る。 >瞬間的に…フィアナの躰に何かが走った。 >威圧的な、黒い瞳。光の加減で蒼にも見える。 >美人ではあるが、『冷たい感じ』という印象が、それを台無しにしていた。 >『目と目が合った瞬間から気に入らない相手』というのは存在する。 えっと・・・名前思い出せない・・・五大神の方ですよね。 >彼女は、フィアナにとってそれに値するらしかった。 >取り敢えず…黒髪を睨んでいても始まらない。 >言われた通り、下から四枚目の書類を見る。 >視線を書類の上に落とした瞬間…フィアナは、一瞬の間、彼女の躰の全機能を停止した。 >かなりやつれてはいるが…間違いない。 >沈んだ表情の、それでも変わらず美しい、母の似顔。 痛々しいとしか言いようが・・・・。 >「…ダイアナ=ルートヴィッヒ」 >指で文面をなぞりつつ、声に出すフィアナ。 >「神暦六百七十八年、花の季四十五日目…」 >花の季とは、所謂春のこと。 >今は『葉の季』つまりが夏である。 それまで隠されていた・・というよりどうでもよかったてことですか。 >「死滅確認」 >余りにもあっさりした言葉で綴られたそれに、フィアナは、今まで信じてきたものが崩れていく様な感じを受けた。 ・・・・・・悲し過ぎますよぉ・・・・ >「…死因…頭部切除による出血死…」 >「謀反を図ってる、てな噂があったのでネ」 噂?・・・邪魔だっただけじゃねぇの? >………………………………………………………………………………………………………………………………………… >ウ ワ サ ? >………………………………………………………………………………………………………………………………………… 自分の親を噂で殺されたんじゃ・・・当然の反応です。 >フィアナの耳に、一つの単語が不快感を伴って響いた。 >「…………」 >フィアナの頭から…先程の怒りは既に消し飛んでいた。 >もう既に『怒り』などという言葉で表現できる域を超えていたのだ。 >フィアナの心の中は…敢えて言うなら、『真っ白』だった。 >色んな考えや記憶がごちゃごちゃになって浮かび、そして消える。 フィアナさんって・・悲しすぎて、辛すぎて、色々なことがありすぎて。 壊れることすらできなかったんですか? >不思議と、『哀しい』という感情はなかった。 >竜神と黒髪の前で哀しがってみせる事が、非常に馬鹿らしく思えたのだ。 >普段自分の感情を隠さず表に出すフィアナとしては珍しい傾向といえる。 ここまでいくとなにがなんだかわからないんじゃないでしょうか。 >「……ウワサ……ですか…… > ……………は……は………はは……………」 >澄んだ翡翠色の瞳は、硝子で造られた義眼の様に、白々とした冷たい光を宿すのみ、 >唇から、気の抜けた様な笑い声が漏れた。 >「…火のない所に煙は立たない、ていうのが信条でネ」 >追い打ちを掛けるかの様なスィーフィードの言葉に…フィアナは、ようやく、ゆっくりと顔を上げる。 けど過激ですよ。これは。 >「疑わしきは罰するのがここの決まりなノ。解っタ? > 解ったら部屋に戻りなさイ、フィアナ。まだ完全に良くなってはいないのだかラ」 前から思っていました・・・語尾カタカナなのがよけい忌々しいんだ・・・ >「…………」 >フィアナは、重い足を引きずり、のろのろとドアに向かった。 >ドアを半分程開けて、躰を外に出し…もう一度、部屋の中を振り向き見た。 >フィアナの瞳に宿るのは、普段の様な穏やかな光では無い。 >冷たい、凍てつくかの様な光。 反旗ひるがえされても文句なんて言えませんね。 >フィアナは、何も言わず…入ってきた時とは対照的に、静かにドアを閉め、出て行った。 >部屋の中には、寒々とした空気が残された。 ・・・・・・ぱちゃ(手には赤き竜神とか書いてある紙が) > > >フィアナは、後ろ手に自分の部屋のドアを閉めた。 >「おねえさま、おねえさま、どうしたですか」 >涙目で、ちょこちょこ走り寄ってくる妹。 >急に姉が怖い顔をして出て行ってしまい、びっくりしたのだろう。 小さい子には刺激が強かったでしょうね。 >「…………」 >フィアナの頭の中で、何かが、音を立てて切れた。 >しゃがんで、妹をぎゅっと抱き締める。 >「……くっ……」 >ぽろぽろと、透明な雫がフィアナの頬を伝った。 泣くのは誇りに傷がつくわけじゃないですよ。 >ライアナは、しばらく目をぱちくりさせていたが… >やがて、にこ…と笑い、ぽん、ぽん、と優しくフィアナの背中を叩く。 解って慰めてるんでしょうか・・・(バカ発言が気になっているらしい) >「…噂で…って… > そんな簡単に…言うなよぉ… > そんな簡単に…母親殺すなよぉ…」 >涙声で泣きじゃくる彼女。 そうですよ。あんなのは間違ってます。 >ライアナは…おそらく、姉が何を言っているのかはさっぱり解らないだろう。 >しかし、彼女は大人しく、姉の泣きじゃくる声を聞いていた。 >優しく、規則的に、ぽん、ぽん、と姉の背を叩く。 姉妹愛ですね。ライアちゃんなにも知らずに生きてるんですね・・・。 >「……っ……ん……」 >一旦出てしまった涙は、そう簡単には止まってくれない。 >優しい妹は、彼女の涙が止まるまで、ずっと彼女の傍に付いていた。 純粋過ぎて狂った者、がわたしのライアナさんのイメージです。 > > >「親が親なら娘も娘…」 >ぽつりと呟く黒髪。 冷たいですよ・・・・!! >くす、と笑うスィーフィード。 >しかし、すぐに真面目な顔に戻る。 >「性格だけでなく能力も継いでくれてたらありがたいんだけどネ」 >「…試してみてはどうです?」 >「?」 >「実はついさっきこんなものを入手しまして」 >赤の竜神は、彼女の差し出した書類を見て、ふぅ、と軽く息を付いた。 >書類は…かなり緻密に計画されている、離反計画書。 やっぱりいるんですか。・・・そしてばれてるんですね。 >下に署名欄があり、数名の名前が書かれている。 >「お気に召しませんでしたか?」 >「いえ…最高」 >にぃ、と妖艶な笑みを浮かべる。 そこまでしてその地位にしがみついて嬉しいですか?あなた達? >そして…書類にもう一度目を通す。 >「…ヴァルディナ地区、第一区画…で、署名者初顔合わせ…ネ」 ここまで書いていなければ・・・結局つぶされそうですけど・・・。 >もう一度、黒髪の顔を見る。 >「ゼーランディア、フィアナに伝えて。 > 明後日、ヴァルディナ地区第一区画に出向きなさい、ッテ」 そーだっこの名前です。(本当に思い出せなかった人) >「御心のままに」 >ゼーランディアは、笑みを浮かべ、深く一礼した。 けど・・いまいち性格が思い出せない(汗) > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >思いっきり設定的なあとがき。 > >『王都』正式名称=『神王都スティルヴィルア』。 >六つの地区に分割されており、それぞれ赤の竜神と五大神が治めている。 >赤の竜神所領『ティルヴィス』地区 >フィアナ所領『フォルツィア』地区 >ライアナ所領『ラストファシオン』地区 >ゼーランディア所領『ヴァルディナ』地区 >アークロンド所領『ファスライナ』地区 >リンディア所領『デスサーフ』地区 やっぱりメンバー変わるごとに名前も変わるんですか? > >以上、何の役にも立ちそうもない設定でした!(爆) 設定が細かいのは素晴らしいことですよ。みなわらなければ・・・ 今回のレスで、度々言葉使いに地がでたことで不快な思いをされたのならすみません。 それでは・・・ 幕。 |
15368 | ティッシュの箱に名前を書いて使い切れば(そりゃ恋のオマジナイだ) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/25 16:38:01 |
記事番号15349へのコメント >こんばんは、今回はまた・・・くくくくくく・・ということでレスします。 そうですか、くくくくくく…というわけでレス返します。(急に真顔に戻る) >>荒れ狂う感情を隠さずに言うフィアナに、スィーフィードは冷めた眼差しを向けた。 >どうしてこんなに冷めてるんですか、彼女。 ま、スィーフィードだから☆(説明になってねェ) >>中で小さな火がちらちら燃えているかの様な、美しい深紅の瞳。 >>視線を逸らそうともせずに、ぐっ、と正面から彼女を睨むフィアナ。 >>赤の竜神は、やれやれ、と言いたげに首を横に振る。 >>「…そんなことを確認しに来たノ?」 >>「そんなこと…?」 >親が死んだのが『そんなこと』・・・ スィーフィードにとってはアホな手駒(キッパリ) >>「今私に食って掛かった所で何かが変わる訳でもなイでショ」 >>暗に『食って掛かられる様なことをしました』と白状する赤の竜神。 >少しはっ!!人の命をやうまえっ!!!んなに言うことはないだろっ!!!!! >(人じゃなくて死神だけど) ある意味正直な御方… >>ちら、と、本棚の傍に立っている、黒髪の女性に、視線で指示を飛ばす。 >>黒神の女性は、こくん、と無言のまま頷き、本棚から資料を取りだしてフィアナに渡す。 >>書類に穴を開け、細い紐でファイリングしただけの『本』とも呼べない様なものを見て、少々戸惑い気味に首を傾げる少女。 >ここまで適当に扱うんですか・・・・!! 『ま、取り敢えず残しとこ』のノリで作ったファイルですから。 >>「下から四枚目」 >>戸惑うフィアナに、感情の篭もらない声で言う黒髪。 >>「…………」 >>フィアナは、反射的に黒髪の顔を見る。 >>瞬間的に…フィアナの躰に何かが走った。 >>威圧的な、黒い瞳。光の加減で蒼にも見える。 >>美人ではあるが、『冷たい感じ』という印象が、それを台無しにしていた。 >>『目と目が合った瞬間から気に入らない相手』というのは存在する。 >えっと・・・名前思い出せない・・・五大神の方ですよね。 はい。 この当時はまだ七級なんですが、後に六級に昇格します。 >>彼女は、フィアナにとってそれに値するらしかった。 >>取り敢えず…黒髪を睨んでいても始まらない。 >>言われた通り、下から四枚目の書類を見る。 >>視線を書類の上に落とした瞬間…フィアナは、一瞬の間、彼女の躰の全機能を停止した。 >>かなりやつれてはいるが…間違いない。 >>沈んだ表情の、それでも変わらず美しい、母の似顔。 >痛々しいとしか言いようが・・・・。 一生懸命なひとは美しい。 何かに命を賭けるひとは美しい。いつの時代でも。 >>「…ダイアナ=ルートヴィッヒ」 >>指で文面をなぞりつつ、声に出すフィアナ。 >>「神暦六百七十八年、花の季四十五日目…」 >>花の季とは、所謂春のこと。 >>今は『葉の季』つまりが夏である。 >それまで隠されていた・・というよりどうでもよかったてことですか。 ま、そうですかね。 >>「死滅確認」 >>余りにもあっさりした言葉で綴られたそれに、フィアナは、今まで信じてきたものが崩れていく様な感じを受けた。 >・・・・・・悲し過ぎますよぉ・・・・ 哀しいというより信じられないと言う気持ちの方が強いんですけどね。 >>「…死因…頭部切除による出血死…」 >>「謀反を図ってる、てな噂があったのでネ」 >噂?・・・邪魔だっただけじゃねぇの? そうかもね(ヲイ) >>………………………………………………………………………………………………………………………………………… >>ウ ワ サ ? >>………………………………………………………………………………………………………………………………………… >自分の親を噂で殺されたんじゃ・・・当然の反応です。 まぁね… でも結構『噂』って、心理の中で重要なウェイト占めてたりするんですよ。 >>フィアナの耳に、一つの単語が不快感を伴って響いた。 >>「…………」 >>フィアナの頭から…先程の怒りは既に消し飛んでいた。 >>もう既に『怒り』などという言葉で表現できる域を超えていたのだ。 >>フィアナの心の中は…敢えて言うなら、『真っ白』だった。 >>色んな考えや記憶がごちゃごちゃになって浮かび、そして消える。 >フィアナさんって・・悲しすぎて、辛すぎて、色々なことがありすぎて。 >壊れることすらできなかったんですか? そうかもしれない… それ以上に、妹の存在がそれをくい止めてたのです。 >>不思議と、『哀しい』という感情はなかった。 >>竜神と黒髪の前で哀しがってみせる事が、非常に馬鹿らしく思えたのだ。 >>普段自分の感情を隠さず表に出すフィアナとしては珍しい傾向といえる。 >ここまでいくとなにがなんだかわからないんじゃないでしょうか。 混乱してるんですよね。言ってみれば。 >>「……ウワサ……ですか…… >> ……………は……は………はは……………」 >>澄んだ翡翠色の瞳は、硝子で造られた義眼の様に、白々とした冷たい光を宿すのみ、 >>唇から、気の抜けた様な笑い声が漏れた。 >>「…火のない所に煙は立たない、ていうのが信条でネ」 >>追い打ちを掛けるかの様なスィーフィードの言葉に…フィアナは、ようやく、ゆっくりと顔を上げる。 >けど過激ですよ。これは。 言葉と外見が一致しないひと、それが赤の竜神(遠い目) >>「疑わしきは罰するのがここの決まりなノ。解っタ? >> 解ったら部屋に戻りなさイ、フィアナ。まだ完全に良くなってはいないのだかラ」 >前から思っていました・・・語尾カタカナなのがよけい忌々しいんだ・・・ くす(邪笑) >>「…………」 >>フィアナは、重い足を引きずり、のろのろとドアに向かった。 >>ドアを半分程開けて、躰を外に出し…もう一度、部屋の中を振り向き見た。 >>フィアナの瞳に宿るのは、普段の様な穏やかな光では無い。 >>冷たい、凍てつくかの様な光。 >反旗ひるがえされても文句なんて言えませんね。 言えないから… めちゃくちゃやりまくって、ちょっとやそっとじゃ反旗翻されない土台を作っちゃってるんです。 >>フィアナは、何も言わず…入ってきた時とは対照的に、静かにドアを閉め、出て行った。 >>部屋の中には、寒々とした空気が残された。 >・・・・・・ぱちゃ(手には赤き竜神とか書いてある紙が) を。落としたか(笑) >> >> >>フィアナは、後ろ手に自分の部屋のドアを閉めた。 >>「おねえさま、おねえさま、どうしたですか」 >>涙目で、ちょこちょこ走り寄ってくる妹。 >>急に姉が怖い顔をして出て行ってしまい、びっくりしたのだろう。 >小さい子には刺激が強かったでしょうね。 そうですねー。 >>「…………」 >>フィアナの頭の中で、何かが、音を立てて切れた。 >>しゃがんで、妹をぎゅっと抱き締める。 >>「……くっ……」 >>ぽろぽろと、透明な雫がフィアナの頬を伝った。 >泣くのは誇りに傷がつくわけじゃないですよ。 そうかもしれませんけど…フィアナにはそれが解らないのです。この頃は。 >>ライアナは、しばらく目をぱちくりさせていたが… >>やがて、にこ…と笑い、ぽん、ぽん、と優しくフィアナの背中を叩く。 >解って慰めてるんでしょうか・・・(バカ発言が気になっているらしい) 解ってる訳では無いでしょう。 ただ、姉が目の前で哀しんでいるのを放っておく訳にはいかないんです。 >>「…噂で…って… >> そんな簡単に…言うなよぉ… >> そんな簡単に…母親殺すなよぉ…」 >>涙声で泣きじゃくる彼女。 >そうですよ。あんなのは間違ってます。 でも、それが当たり前の社会。 >>ライアナは…おそらく、姉が何を言っているのかはさっぱり解らないだろう。 >>しかし、彼女は大人しく、姉の泣きじゃくる声を聞いていた。 >>優しく、規則的に、ぽん、ぽん、と姉の背を叩く。 >姉妹愛ですね。ライアちゃんなにも知らずに生きてるんですね・・・。 そして、何かを知り始めた時生は苦痛に変化するのです。 >>「……っ……ん……」 >>一旦出てしまった涙は、そう簡単には止まってくれない。 >>優しい妹は、彼女の涙が止まるまで、ずっと彼女の傍に付いていた。 >純粋過ぎて狂った者、がわたしのライアナさんのイメージです。 そうですねぇ。 …ま、彼女の狂気には色々要因があるのですが…… >> >> >>「親が親なら娘も娘…」 >>ぽつりと呟く黒髪。 >冷たいですよ・・・・!! ま、ゼーランディアだから(ヲイ) >>くす、と笑うスィーフィード。 >>しかし、すぐに真面目な顔に戻る。 >>「性格だけでなく能力も継いでくれてたらありがたいんだけどネ」 >>「…試してみてはどうです?」 >>「?」 >>「実はついさっきこんなものを入手しまして」 >>赤の竜神は、彼女の差し出した書類を見て、ふぅ、と軽く息を付いた。 >>書類は…かなり緻密に計画されている、離反計画書。 >やっぱりいるんですか。・・・そしてばれてるんですね。 神族社会、大体のことは筒抜けです。 >>下に署名欄があり、数名の名前が書かれている。 >>「お気に召しませんでしたか?」 >>「いえ…最高」 >>にぃ、と妖艶な笑みを浮かべる。 >そこまでしてその地位にしがみついて嬉しいですか?あなた達? ま、こういうひとっていつの時代でもいますし。 >>そして…書類にもう一度目を通す。 >>「…ヴァルディナ地区、第一区画…で、署名者初顔合わせ…ネ」 >ここまで書いていなければ・・・結局つぶされそうですけど・・・。 そうですね… >>もう一度、黒髪の顔を見る。 >>「ゼーランディア、フィアナに伝えて。 >> 明後日、ヴァルディナ地区第一区画に出向きなさい、ッテ」 >そーだっこの名前です。(本当に思い出せなかった人) 心配しないでください。 私もたまに忘れます(をいっ) >>「御心のままに」 >>ゼーランディアは、笑みを浮かべ、深く一礼した。 >けど・・いまいち性格が思い出せない(汗) ま、それはこの後で。 >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >>思いっきり設定的なあとがき。 >> >>『王都』正式名称=『神王都スティルヴィルア』。 >>六つの地区に分割されており、それぞれ赤の竜神と五大神が治めている。 >>赤の竜神所領『ティルヴィス』地区 >>フィアナ所領『フォルツィア』地区 >>ライアナ所領『ラストファシオン』地区 >>ゼーランディア所領『ヴァルディナ』地区 >>アークロンド所領『ファスライナ』地区 >>リンディア所領『デスサーフ』地区 >やっぱりメンバー変わるごとに名前も変わるんですか? 変わりません。残念ながら(苦笑) 五大神の地位はもう半年ごとくらいにころころ変わります。 ゼーランディアの様に変わらず五大神でいられるのは凄く珍しいんです。 半年ごとに街の名前変える訳にはいきませんので、地名は変わりません。 >> >>以上、何の役にも立ちそうもない設定でした!(爆) >設定が細かいのは素晴らしいことですよ。みなわらなければ・・・ >今回のレスで、度々言葉使いに地がでたことで不快な思いをされたのならすみません。 >それでは・・・ いえ、本音出してくださった方がこちらとしてはありがたいのです。 それでは。 |
15379 | 第百三話:神界南部 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/10/25 20:48:56 |
記事番号15205へのコメント 照りつける太陽は容赦ない。 地熱は気温を更に上昇させる。 風景は陽炎で揺らぎ、遠くにはありもしない幻の街が浮かぶ。 幻の街、っつーか平たく言えば蜃気楼なのだが。 「暑い…つーか熱い」 王都南部…地区『ヴァルディナ』。 赤の竜神に言われ訪れた街で…フィアナの体力はともかく、根性と気力は既に尽きかけていた。 フィアナと共にいるライアナもまた然り。 「おねえさま、ライアひぼしになっちゃうですぅぅぅ」 「泣くな…水分が勿体ない…」 ぐずぐず言い始めるライアナの横で、一緒に涙目のフィアナ。 「はやくかえるですよー」 「…そんな事言われてもな…」 フィアナだって本音を言えばさっさと帰りたい。 しかし、帰るわけには行かない。神族の頂点に立つ者からの任務なのだから。 それを、優しい言葉に換えてライアナに説明する。 ライアナは、ぷぅ、と頬を膨らませた。 「じゃあ、はやくおしごとおわらせるですよ」 「それが…その…知らないんだ」 「…なにを」 「…お仕事の内容…何をすればいいんだか…さっぱり」 ずしゃあ。 地を滑るライアナ。 しかし、すぐに、がばっ、と起き上がり…あからさまに不信感の隠った目で姉を見る。 「…そんな目で見ないでくれ… 別に、忘れた、とか聞いてなかった、とかじゃないぞ… 言われてないんだ」 「ほえ?」 「ただ、今日この街に来いとしか…」 「…………」 首を傾げるライアナ。 「何かしろ、と指定されてる訳でもないし…取り敢えず一日適当に彷徨いて帰るか」 「さんせいっ」 ライアナは、しゅびっ、と手を上に挙げた。 「…しかし…何処に…」 きょろきょろ辺りを見渡してみる。 その姿、まるでおのぼりさんのごとし。 「喫茶店? …てのもなー…注文せずにいるの居心地悪いし…かと言って一日中注文し続けるだけの金もないし」 フィアナは、首を捻り… 「…支部に顔を出すのが筋か…気ィ向かないけど」 呟き…妹の手を引き、歩き出した。 支部…つまり、平たく言うならこの辺を管轄する五大神の居城。 もっと平たく言うならこの辺りのヌシの生息地である。 「……たのもー」 道場破りの様な挨拶と共に、こんこんと扉をノックするフィアナ。 余りの城の大きさにちょっと緊張気味のライアナとは対照的に、フィアナは気楽なものである。 「…何ですか?」 きぃ、と扉が開き、メイド姿の女性が顔を出す。 「ここの主に逢いたい」 あっさり言う彼女。 「…少々お待ち下さい」 女性は、ぺこんと頭を下げ、ドアの内側に引っ込み…しばらくして、ひょこ、と顔を出す。 「お逢いになるとのことです。どうかお通り下さい」 「悪いね」 フィアナは、軽く手を挙げると、扉の中に歩みを進めた。 「ゼーランディア様は、ことあるごとにこの城に戻って来られます」 「…………」 メイドは、二人を先導しながら、たわいもない話を続ける。 「他の五大神の方は一度王都に戻ってしまうとそのまま何年も戻って来られなかったりするのですが…」 「五大神は竜神様直属だから。 雑用やら戦闘やらで大変なんだよ」 「余り偉くなりすぎても大変ですよね…」 「…………」 きょろきょろと城の中を見渡すフィアナ。 薄暗い城内には、あちこちに魔力の明かりが灯されている。 あちこちに設置されている像や絵画。 どれもこれも、魔獣やら悪魔やらを象ったもの。 「…悪趣味」 ぽそり、と呟くフィアナ。 「…着きました」 メイドは、大きな扉の前で止まった。 コンコン、と扉を叩く。 「ゼーランディア様」 「…入って」 「…………」 扉の奥から聞こえた、聞き覚えのある声。 きぃ… ドアの中に入り、後ろ手にドアを閉める。 書類に視線を落とし、かりかりと書類に何かを書き込んでいた女性が、目を上げて姉妹を見る。 「…あ」 思わず声を上げるフィアナ。 「…あの時の…」 竜神の私室でいた女。 「…初めまして…てのも変ね。ま、以後宜しく」 簡潔に挨拶する彼女。 「…よろしく」 無表情のまま…ぎろっ、と彼女を睨むフィアナ。 「…ふふ… ダイアナと同じ目してんのね」 「…………」 「おかあさま、しってるの?」 「…ライア…」 無邪気に問うライアナに、フィアナが、咎める様な視線を向ける。 ゼーランディアは、しばらくその様子をきょうみぶかげに見ていたが…やがて、声に出して笑う。 「あはは…まだ言ってないのね、アンタ」 「余計なお世話です」 一応敬語を使い…ふいっ、とそっぽを向く。 「つれないわねぇ… あ、そうそう。一応自己紹介しとくわね。 第七級神…ゼーランディア=リードナヴィア」 「…………?」 ゼーランディアの自己紹介に、首を傾げるフィアナ。 それもそうだろう。 普通、神族には姓がない。 名字があるのは、『亜流』の証。 純神族が、自分達との区別に付けた刻印。 「…亜神族…?」 「そう。 …豊穣神、て奴かしらね」 「…………」 「迷惑な話よ。 ま、社会的には純神族と同じ扱い受けてるけどね…アンタ達と違って」 「…………」 もともと純神族は、平均的な能力しか持っていない。 その中で、ひとつの仕事を集中して行う純神族がいた。 すると、どんどん能力が特化し始めた… これが、『亜神族』のルーツ。 攻撃力、移動技術に長けた『死神』と、治癒力、回復力に長けた『豊穣神』。 初めは純神族も、彼等を『便利な神々』という風に見ていた。 だけど…… だんだん、だんだん、鬱陶しくなっていった。 特に『死神』…魂回収は、大きなリスクが伴うから、給料なども他の者に比べて良い。 生まれた感情は『嫉妬』。 それを誤魔化す為の『蔑視』。 死神と純神族は違う、というチープな自尊心を満足させる為、彼等に『姓』を与えた。 本来神族に無いはずのものを。 更に、王都を追放。 死神一族の地位を下げる事で、自分達が能力的に劣っているのを誤魔化そうとした。 そして始まった迫害の歴史。 フィアナにとっては、姓も…背と脚の烙印に負けず劣らず鬱陶しい存在である。 そして、それはゼーランディアにとっても同じであろう。 赤の竜神も、まさか政府である一族を集中攻撃なんぞというマネはできない。 そこで…同じ亜神族である豊穣神にも姓を与えた。ただし、王都追放は無かったが。 この…『豊穣神死神のとばっちり受け事件』以後…豊穣神と死神の間柄は、それまでに輪を掛けて悪化していたりするのである。 「…で?何の御用?」 「…私達、竜神様の指示でここに来てるんですけど。 何をしたらいいかとか全く聞いてないんで、取り敢えず支部を訪れたんです」 「まぁ、賢明な判断ね」 にこにこ笑うゼーランディア。 「…何が可笑しいんです?」 「いえ… 余りにダイアナにそっくりなんで、見てておかしくて」 「…母が…どうかしましたか?」 フィアナの声に殺気が籠もる。 「…ダイアナから聞いてないの? …私ね、貴女のお母さんの同輩なのよ」 「……へ?」 思わず間の抜けた声を出すフィアナ。 「なんだか台風みたいな子だったわねぇ…あの子が出仕するといつも大戦争。 余計な騒ぎおこしてくれるし、余計な仕事増やしてくれるし… 一度なんか、王都中の捨て猫捨て犬捨て合成獣全部拾ってきて自室で面倒見てた時期あったわね」 「…………」 ぼぅっと彼女の話を聞いているフィアナ。 てっきり、彼女の言っているのは、処刑直前の母の事だと思っていたのだが… 「…鬱陶しかった…すごく」 さらりと笑顔で言う彼女。 フィアナは、その言葉に、なんとなく背筋が寒くなった。 「その後、出仕してきた死神と契って行っちゃったけどね。 いなくなって清々したわね、正直言って」 本当に正直な彼女。 フィアナは、なんとか堪えていた。 今すぐ目の前の相手の喉首突き破りたい衝動を。 「…それはそうと… もうすぐ、お茶の時間なんだけど…一緒に飲む?」 ゼーランディアは、表面的には穏やかな笑みを浮かべた。 「………ね?」 「…………」 フィアナは、探る様に彼女を見つつ…こくん、と頷いた。 言い訳あんど言い逃れ。 一度フェルとダイアナの馴れ初め書いてみたいと夢見る今日この頃。(汗) 多分その内おまけで書く(本気) 今回特に言うこともないのでそれでは!(爆) 幕。 |
15410 | 犬猿の仲って感じですね。 | 青月 彼方 | 2003/10/26 19:14:17 |
記事番号15379へのコメント こんにちは。寒いとこからお送りします。青月です。 >照りつける太陽は容赦ない。 >地熱は気温を更に上昇させる。 >風景は陽炎で揺らぎ、遠くにはありもしない幻の街が浮かぶ。 >幻の街、っつーか平たく言えば蜃気楼なのだが。 ・・・砂漠ですか >「暑い…つーか熱い」 >王都南部…地区『ヴァルディナ』。 >赤の竜神に言われ訪れた街で…フィアナの体力はともかく、根性と気力は既に尽きかけていた。 暑そうですね。本気で。 >フィアナと共にいるライアナもまた然り。 >「おねえさま、ライアひぼしになっちゃうですぅぅぅ」 うわぁ、可愛いい・・ >「泣くな…水分が勿体ない…」 >ぐずぐず言い始めるライアナの横で、一緒に涙目のフィアナ。 涙目姉妹。そこまで暑いとこに住んでる人たちっていったい。 >「はやくかえるですよー」 >「…そんな事言われてもな…」 >フィアナだって本音を言えばさっさと帰りたい。 >しかし、帰るわけには行かない。神族の頂点に立つ者からの任務なのだから。 任務ねぇ・・・まじめな方ですね。 >それを、優しい言葉に換えてライアナに説明する。 >ライアナは、ぷぅ、と頬を膨らませた。 >「じゃあ、はやくおしごとおわらせるですよ」 >「それが…その…知らないんだ」 はい >「…なにを」 >「…お仕事の内容…何をすればいいんだか…さっぱり」 おいおい・・・暑さで『ガウリイ化現象』が!? >ずしゃあ。 >地を滑るライアナ。 >しかし、すぐに、がばっ、と起き上がり…あからさまに不信感の隠った目で姉を見る。 素直ですねぇ(苦笑) >「…そんな目で見ないでくれ… > 別に、忘れた、とか聞いてなかった、とかじゃないぞ… > 言われてないんだ」 ああ、よかったです。言えないような仕事させられる、てことでしょうか。 >「ほえ?」 >「ただ、今日この街に来いとしか…」 適当ですね。 >「…………」 >首を傾げるライアナ。 >「何かしろ、と指定されてる訳でもないし…取り敢えず一日適当に彷徨いて帰るか」 >「さんせいっ」 >ライアナは、しゅびっ、と手を上に挙げた。 暑くてだれてたんじゃあ?・・・タフな姉妹ですね。 >「…しかし…何処に…」 >きょろきょろ辺りを見渡してみる。 >その姿、まるでおのぼりさんのごとし。 >「喫茶店? > …てのもなー…注文せずにいるの居心地悪いし…かと言って一日中注文し続けるだけの金もないし」 水とキャベツを頼んだコンビもいますけどね。 >フィアナは、首を捻り… >「…支部に顔を出すのが筋か…気ィ向かないけど」 >呟き…妹の手を引き、歩き出した。 なんか・・・色々ありそうですね・・・ > >支部…つまり、平たく言うならこの辺を管轄する五大神の居城。 ディアさん(勝手に略すな)のお城ですか・・・・ >もっと平たく言うならこの辺りのヌシの生息地である。 ヌシって・・生息地って・・・なんか魚みたいな感じが・・ >「……たのもー」 >道場破りの様な挨拶と共に、こんこんと扉をノックするフィアナ。 じゃあそのままののりで喧嘩うりましょう♪ >余りの城の大きさにちょっと緊張気味のライアナとは対照的に、フィアナは気楽なものである。 かりにもお姫さまですもんね。 ライアちゃんのお家もこの位あったんでしょうけどね・・・・ >「…何ですか?」 >きぃ、と扉が開き、メイド姿の女性が顔を出す。 なんか不信感が・・・ >「ここの主に逢いたい」 >あっさり言う彼女。 >「…少々お待ち下さい」 >女性は、ぺこんと頭を下げ、ドアの内側に引っ込み…しばらくして、ひょこ、と顔を出す。 >「お逢いになるとのことです。どうかお通り下さい」 >「悪いね」 >フィアナは、軽く手を挙げると、扉の中に歩みを進めた。 ああ・・・なにかありそうです・・・ > >「ゼーランディア様は、ことあるごとにこの城に戻って来られます」 >「…………」 まめな方ですねぇ。 >メイドは、二人を先導しながら、たわいもない話を続ける。 >「他の五大神の方は一度王都に戻ってしまうとそのまま何年も戻って来られなかったりするのですが…」 >「五大神は竜神様直属だから。 > 雑用やら戦闘やらで大変なんだよ」 雑用って・・・ >「余り偉くなりすぎても大変ですよね…」 >「…………」 そういえば・・くびにさせた五代神の方々て・・・どうなったんですか・・・? >きょろきょろと城の中を見渡すフィアナ。 >薄暗い城内には、あちこちに魔力の明かりが灯されている。 >あちこちに設置されている像や絵画。 >どれもこれも、魔獣やら悪魔やらを象ったもの。 >「…悪趣味」 性格があらわれてるんですか? >ぽそり、と呟くフィアナ。 >「…着きました」 >メイドは、大きな扉の前で止まった。 >コンコン、と扉を叩く。 >「ゼーランディア様」 >「…入って」 >「…………」 >扉の奥から聞こえた、聞き覚えのある声。 >きぃ… >ドアの中に入り、後ろ手にドアを閉める。 >書類に視線を落とし、かりかりと書類に何かを書き込んでいた女性が、目を上げて姉妹を見る。 仕事熱心ですね。 >「…あ」 >思わず声を上げるフィアナ。 >「…あの時の…」 >竜神の私室でいた女。 >「…初めまして…てのも変ね。ま、以後宜しく」 >簡潔に挨拶する彼女。 事務的です。 >「…よろしく」 >無表情のまま…ぎろっ、と彼女を睨むフィアナ。 こっ怖い・・・・ >「…ふふ… > ダイアナと同じ目してんのね」 似たもの母娘。 >「…………」 >「おかあさま、しってるの?」 >「…ライア…」 >無邪気に問うライアナに、フィアナが、咎める様な視線を向ける。 とことん無邪気ですね。 >ゼーランディアは、しばらくその様子をきょうみぶかげに見ていたが…やがて、声に出して笑う。 >「あはは…まだ言ってないのね、アンタ」 >「余計なお世話です」 ど・う・か・ん・ですよぉ。 >一応敬語を使い…ふいっ、とそっぽを向く。 >「つれないわねぇ… > あ、そうそう。一応自己紹介しとくわね。 > 第七級神…ゼーランディア=リードナヴィア」 >「…………?」 >ゼーランディアの自己紹介に、首を傾げるフィアナ。 >それもそうだろう。 >普通、神族には姓がない。 >名字があるのは、『亜流』の証。 失礼な制度ですねぇ・・・・。 >純神族が、自分達との区別に付けた刻印。 >「…亜神族…?」 >「そう。 > …豊穣神、て奴かしらね」 >「…………」 >「迷惑な話よ。 > ま、社会的には純神族と同じ扱い受けてるけどね…アンタ達と違って」 ・・・・・どういう性格かよくわかりました・・・・ >「…………」 >もともと純神族は、平均的な能力しか持っていない。 >その中で、ひとつの仕事を集中して行う純神族がいた。 >すると、どんどん能力が特化し始めた… >これが、『亜神族』のルーツ。 もとは・・・同じなのに・・・・ >攻撃力、移動技術に長けた『死神』と、治癒力、回復力に長けた『豊穣神』。 ほかにもいたりするんですか >初めは純神族も、彼等を『便利な神々』という風に見ていた。 >だけど…… >だんだん、だんだん、鬱陶しくなっていった。 ふーん・・・・・ >特に『死神』…魂回収は、大きなリスクが伴うから、給料なども他の者に比べて良い。 >生まれた感情は『嫉妬』。 >それを誤魔化す為の『蔑視』。 神でも人でも感情は所詮同じですね。 >死神と純神族は違う、というチープな自尊心を満足させる為、彼等に『姓』を与えた。 ふと・・ユダヤ人の迫害やら日本の部落差別をほうふつしました。 >本来神族に無いはずのものを。 >更に、王都を追放。 やってることは部落差別ぽいでしょうか。 >死神一族の地位を下げる事で、自分達が能力的に劣っているのを誤魔化そうとした。 ユダヤ人や部落出身の方たちは器用だったり、解剖の技術に長けていたそうです。 >そして始まった迫害の歴史。 愚かな歴史。自分達を高く見せたいがために・・・ 寂しいものです・・・そんなこと・・ >フィアナにとっては、姓も…背と脚の烙印に負けず劣らず鬱陶しい存在である。 >そして、それはゼーランディアにとっても同じであろう。 >赤の竜神も、まさか政府である一族を集中攻撃なんぞというマネはできない。 >そこで…同じ亜神族である豊穣神にも姓を与えた。ただし、王都追放は無かったが。 はぁ・・・本当に・・辛い世の中です・・・。 >この…『豊穣神死神のとばっちり受け事件』以後…豊穣神と死神の間柄は、それまでに輪を掛けて悪化していたりするのである。 ハハハ・・・・恐ろしい二次災害ですね。 >「…で?何の御用?」 >「…私達、竜神様の指示でここに来てるんですけど。 > 何をしたらいいかとか全く聞いてないんで、取り敢えず支部を訪れたんです」 >「まぁ、賢明な判断ね」 >にこにこ笑うゼーランディア。 なんかひとを馬鹿にした態度をとる方ですねぇ・・・ >「…何が可笑しいんです?」 >「いえ… > 余りにダイアナにそっくりなんで、見てておかしくて」 最近やっと死神一家の名前の最後に『アナ』がつくことに気がつきました。 >「…母が…どうかしましたか?」 >フィアナの声に殺気が籠もる。 >「…ダイアナから聞いてないの? > …私ね、貴女のお母さんの同輩なのよ」 >「……へ?」 はい・・・? >思わず間の抜けた声を出すフィアナ。 >「なんだか台風みたいな子だったわねぇ…あの子が出仕するといつも大戦争。 > 余計な騒ぎおこしてくれるし、余計な仕事増やしてくれるし… > 一度なんか、王都中の捨て猫捨て犬捨て合成獣全部拾ってきて自室で面倒見てた時期あったわね」 セ・なによ・・・これ。 ダ・こっちの犬がダイア、そっちの猫がフィナ、そっちの合成獣がラアナだ。 セ・私が聞きたいのはそういうことじゃないわよ ダ・おお、お前もかいたいのだな♪ セ・(この女は・・・・) て感じだったりして・・・・勝手に会話なんぞ作ってすみません(汗) >「…………」 >ぼぅっと彼女の話を聞いているフィアナ。 >てっきり、彼女の言っているのは、処刑直前の母の事だと思っていたのだが… >「…鬱陶しかった…すごく」 >さらりと笑顔で言う彼女。 笑顔で・・・故人バカにするわけですか・・・ >フィアナは、その言葉に、なんとなく背筋が寒くなった。 どんな因縁が・・・ >「その後、出仕してきた死神と契って行っちゃったけどね。 > いなくなって清々したわね、正直言って」 >本当に正直な彼女。 正直すぎるって・・・迷惑ですね。 >フィアナは、なんとか堪えていた。 >今すぐ目の前の相手の喉首突き破りたい衝動を。 殺しても・・・ダイアナさんは・・・戻ってこれないんですよ・・・ >「…それはそうと… > もうすぐ、お茶の時間なんだけど…一緒に飲む?」 >ゼーランディアは、表面的には穏やかな笑みを浮かべた。 空気を想像すると・・怖いものがあります・・・・ >「………ね?」 >「…………」 >フィアナは、探る様に彼女を見つつ…こくん、と頷いた。 うーん・・・この先が怖いです。 > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >一度フェルとダイアナの馴れ初め書いてみたいと夢見る今日この頃。(汗) >多分その内おまけで書く(本気) 楽しみにしてますぅ。 >今回特に言うこともないのでそれでは!(爆) それでは!!体に気をつけてくださね? > 幕。 |