◆−異変−霜空 月華 (2003/10/2 16:29:52) No.15242
 ┣Re:異変−祭 蛍詩 (2003/10/2 20:39:40) No.15244
 ┃┗レス返し♪−霜空 月華 (2003/10/7 15:58:48) No.15269
 ┗Re:異変−水無月 雹 (2003/10/3 19:11:07) No.15250
  ┗アリが十匹で、ありが(駄洒落はやめい!−霜空 月華 (2003/10/7 15:54:38) No.15268


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15242異変霜空 月華 2003/10/2 16:29:52


うあー…ついに落っこちてしまった;;これを含めてあと三話で終わる予定。
ていうか三話で抑えなければ…

**********

始まりは、一本の電話だった。


第三話


翌日、ゼルガディスとゼロスは、昨夜の二人に連れられて、収容所の中を案内させられた。
入り口の近くに、古いトラックが止まっており、それが何かと聞くと、
「あれは朝方届いた特A級犯罪者たちの乗っているトラックだ」と、返された。
四人は地下深くまで進んでいき、最下層にあたるところで足は止まった。
「ここがお前らの仕事場だ。明日から一ヶ月間、きっちり頼むぜ」
中年と思える男性にそう言われ、ゼルガディスは牢獄の中をのぞいた。
そこには小汚い布と黒い台だけがあって、他には何もなかった。
「ここには誰が入るか…検討はついてるよな?」


同時刻。
トラックの中にいる重罪人達は、一人の少年を中心に集まり、何やら話し合っていた。
「…で……る」
「…そんな……か?」
「……決行は……だ」
皆声を潜めているので、運転席のほうまで届かない。
そして、皆が頷くと、また散らばった。


二人が帰路についたのは、すでに日が沈みかけていた頃だった。
あのあと収容所の最高責任者の爺さんと話をし、囚人たちのリストをもらった。
家(というよりも教会)に入ると、何故か静かで、動くものの気配がなかった。
いつもだったらこの時間帯は、リナとアメリアが中心で騒がしいくらい賑やかなのだが。
「あ、ゼルガディスさんに、ゼロスさん」
「シルフィール!」
キッチンから顔を出したのは、シルフィールだった。
「他の皆さんはどうしたんですか?」
「あ…はぁ…実は…」
ゼロスが問うと、シルフィールはばつの悪そうな顔をしながら話した。
「リナさんとアメリアさんが、本の取り合いをしていて…それにフィリアさんがキレそうだったので…
 力の加減を間違えて、眠らせてしまいました」
「「はぁ??」」
なんとまぁ、子供らしい理由である。
ちなみにシルフィールによれば、夕飯時には起きるらしい。


「今日、あそこの収容所のお偉いさんたちと、話をしてきました」
カチャッ…
自然とみんなのフォークを動かす手が止まり、視線はゼロスのほうに集中した。
「実は他のみなさんにも…そちらはB級程度の囚人達ですが、牢獄の見回りに来てほしいとのことです。
 もちろん、僕とゼルガディスさんの仕事とは別に、給料もでます」
「それってすごいおいしい話じゃない! あたし達にとってはただ働きも同じじゃない!」
「ですが、リナさん。少し考えてみてください」

僕らは、例え無実の罪で捕まったとしても、結果的に罪人扱いされた人たちを有無言わず逃がしてますよね?
だとしたら、僕らは政府にとっては厄介者も同然。
ですが、今回はまるで僕らに頼るような行動をとっています。
おかしくありませんか?

言われてみればそうだ。
囚人を逃がすだけじゃない。
奪われた金品まで、元の持ち主に返してきた奪還屋。
政府にとっては、まるでネ○ミ小僧と江戸町奉行。犬猿の仲。水と油。
うまい話を餌に、まるで誘っているかのように思える。

「どちらにせよ、万が一ということを考えて…」
「考えて…?」

緊張がただよった。
心なしか、みんなの顔も強張る。



「……着替えは、枕もとに置いておきましょう」

…コンッ
頭上から落ちてくるはずの大岩がドングリだったような、
草むらから勢いよく飛び込んでくるはずのトラがウサギだったような拍子抜け。

「いや、あの…ゼロス?」
「はい、何でしょう、リナさん」
プチッ
「はい、何でしょう、リナさん…じゃ、ないでしょぉぉがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ドガッ
リナの渾身の一撃(飛び蹴り)が、ゼロスの顎を捕らえた。
勢いよく倒れるゼロスと椅子。
リナは肩で大きく息をしている。
「あんたねぇ!さっきまでの緊張感はどうしたぁぁぁ!?」
「いや、僕は始めから着替えのことを…」
「始めから!?あんたは約43行前から着替えのことを心配してたのかぁぁ!?」
「え、だって皆さん着替え枕もとに置かないでしょう!?いざというとき、すぐに着替えられるようにしなくては出発ができませんよ!」

「そんな理由かぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

夜の教会に、四人の絶叫が響いた。


「さて、そろそろ始めようか」
「そうね。そろそろ政府のやつらも寝静まるころだし」
「自分たちだけが特殊能力者じゃないってことを、わからせてあげないとねー」
「ねぇ、ヴァル。早くしてよ!」
「わかっている。…チッ、五月蝿いガキだ」
16,7歳くらいの男は、鍵に向かって手をかざすと、拳を思いっきり握り締めた。
途端。

ガヴンッ

鉄が潰れる音が、廊下中に響いた。


サァ、血ノ宴ヲ始メヨウカ…

**********
零「後半辺りのギャグテイストな文章がいかにも『無理やり的』だな」
またあんたですか…出てこないと思ったら。
零「あんたが出させなかったんだろうが」
まあ、それもありますが。
零「それはそうと、祭様に、青月彼方様、レスありがとうございます」
あっ!あたしの台詞を!!
零「うっさい」ぶさっ(刃物が無機質に刺さる音)
アウチ!!
零「それでは、少々鉄の臭いが漂ってますが、この辺でお開きとさせて頂きます」
きゅ…救急箱ぉ…(フェードアウト)

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15244Re:異変祭 蛍詩 2003/10/2 20:39:40
記事番号15242へのコメント

 こんにちは!祭です。

 なんか、ついに動き出しましたね、囚人さん達!
 それにしても皆を眠らせてしまうとは…;さすが人参フレアアローの使い手!
 そしてゼロス君、笑えました〜v ここまで引っ張っておいてそれかいっっ!!
 しかも約43行前って…こ、細かい;;

 楽しかったです〜v って、大丈夫ですか?霜空様ー?? 救急車、お呼びしましょうかー;;

 ―というわけで、続きも楽しみにしています!!
 では、短いですが、今日はこの辺で! 

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15269レス返し♪霜空 月華 2003/10/7 15:58:48
記事番号15244へのコメント

祭さんこんにちは、月華です。

> なんか、ついに動き出しましたね、囚人さん達!

実はというと海王様とフィブりん(おい。
そしてヴァルガーヴに、メインの七人以外の配役には、めっさ時間かかりました。
(そして名前の出るオリキャラが一人)

> それにしても皆を眠らせてしまうとは…;さすが人参フレアアローの使い手!
> そしてゼロス君、笑えました〜v ここまで引っ張っておいてそれかいっっ!!
> しかも約43行前って…こ、細かい;;

ネタ提供は実は私の弟だったりするんですよねー。
(正確に言えば、その弟がプレイしてたゲームの攻略本ですが)
シルフィールについては、もう「呪文が下手=シルフィール」という方程式が…
(竜破斬使えるあたりはすごい進歩ですけど)

> 楽しかったです〜v って、大丈夫ですか?霜空様ー?? 救急車、お呼びしましょうかー;;

怪我は水無月さんのところのシーマスさんと若君のくれた救急箱のおかげで、
一命を取り留めることができましたので、大丈夫です。
……奴が来ない限り。

> ―というわけで、続きも楽しみにしています!!
> では、短いですが、今日はこの辺で

実は今日から八日間、テスト週間故、続きが投稿できない状況になりました。
ので、首をながーくして、お待ちくださいv
それでは。

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15250Re:異変水無月 雹 2003/10/3 19:11:07
記事番号15242へのコメント


>うあー…ついに落っこちてしまった;;これを含めてあと三話で終わる予定。
>ていうか三話で抑えなければ…
どうもーお久しぶりです水無月です。落ちても気にせずにv私は待ってます。
シ「お前が待っててもうれしかないって」
若「霜月さんはちゃんと予定たててるのにお前は・・・」
さぁーてレス返しっ(無視)

>>翌日、ゼルガディスとゼロスは、昨夜の二人に連れられて、収容所の中を案内させられた。
>入り口の近くに、古いトラックが止まっており、それが何かと聞くと、
>「あれは朝方届いた特A級犯罪者たちの乗っているトラックだ」と、返された。
>四人は地下深くまで進んでいき、最下層にあたるところで足は止まった。
>「ここがお前らの仕事場だ。明日から一ヶ月間、きっちり頼むぜ」
>中年と思える男性にそう言われ、ゼルガディスは牢獄の中をのぞいた。
>そこには小汚い布と黒い台だけがあって、他には何もなかった。
>「ここには誰が入るか…検討はついてるよな?」
ほうほう、つまり2人のターゲットは最初からしぼってあるのですな?
シ「話の筋から見て検討はつくよな」
若「まぁな・・・しかしまだわからんさ」

>同時刻。
>トラックの中にいる重罪人達は、一人の少年を中心に集まり、何やら話し合っていた。
>「…で……る」
>「…そんな……か?」
>「……決行は……だ」
>皆声を潜めているので、運転席のほうまで届かない。
>そして、皆が頷くと、また散らばった。
シ「こいつらが大人しくしてるわけないってね〜」

>言われてみればそうだ。
>囚人を逃がすだけじゃない。
>奪われた金品まで、元の持ち主に返してきた奪還屋。
>政府にとっては、まるでネ○ミ小僧と江戸町奉行。犬猿の仲。水と油。
>うまい話を餌に、まるで誘っているかのように思える。
>
>「どちらにせよ、万が一ということを考えて…」
>「考えて…?」
>
>緊張がただよった。
>心なしか、みんなの顔も強張る。

>「……着替えは、枕もとに置いておきましょう」

>
>…コンッ
>頭上から落ちてくるはずの大岩がドングリだったような、
>草むらから勢いよく飛び込んでくるはずのトラがウサギだったような拍子抜け。
>
>「いや、あの…ゼロス?」
>「はい、何でしょう、リナさん」
>プチッ
>「はい、何でしょう、リナさん…じゃ、ないでしょぉぉがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
>ドガッ
>リナの渾身の一撃(飛び蹴り)が、ゼロスの顎を捕らえた。
>勢いよく倒れるゼロスと椅子。
>リナは肩で大きく息をしている。
>「あんたねぇ!さっきまでの緊張感はどうしたぁぁぁ!?」
>「いや、僕は始めから着替えのことを…」
>「始めから!?あんたは約43行前から着替えのことを心配してたのかぁぁ!?」
>「え、だって皆さん着替え枕もとに置かないでしょう!?いざというとき、すぐに着替えられるようにしなくては出発ができませんよ!」
>
>「そんな理由かぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
>
>夜の教会に、四人の絶叫が響いた。
43行という細かさに爆笑、つい数えてしまったv
シ「置く必要もない奴はどーしましょうか」
若「俺はそのまま上着を羽織れば動ける服で寝てるな・・・」

>
>
>「さて、そろそろ始めようか」
>「そうね。そろそろ政府のやつらも寝静まるころだし」
>「自分たちだけが特殊能力者じゃないってことを、わからせてあげないとねー」
>「ねぇ、ヴァル。早くしてよ!」
>「わかっている。…チッ、五月蝿いガキだ」
>16,7歳くらいの男は、鍵に向かって手をかざすと、拳を思いっきり握り締めた。
>途端。
>
>ガヴンッ
>
>鉄が潰れる音が、廊下中に響いた。
>
>
>サァ、血ノ宴ヲ始メヨウカ…
うおおおおっこういうノリ大好きvv
シ「血生臭いの好きだからなー・・・」
若「こいつのオリジの戦闘シーンはほとんどそれだからな」


>零「後半辺りのギャグテイストな文章がいかにも『無理やり的』だな」
>またあんたですか…出てこないと思ったら。
>零「あんたが出させなかったんだろうが」
>まあ、それもありますが。
>零「それはそうと、祭様に、青月彼方様、レスありがとうございます」
>あっ!あたしの台詞を!!
>零「うっさい」ぶさっ(刃物が無機質に刺さる音)
>アウチ!!
>零「それでは、少々鉄の臭いが漂ってますが、この辺でお開きとさせて頂きます」
>きゅ…救急箱ぉ…(フェードアウト)
若「あの音からしてなかなかの使い手」
シ「まて高校生、なんでわかるんだ。んなこと」
だってねぇ若峰はねぇ・・・
若「黙れ、これはレスだ」
ドパンッ
シ「と、俺の愛銃で奴を仕留めつつお開きに」
若「この先の展開楽しみにしております」
シ&若『お体お気をつけて頑張って下さい。どうぞ救急箱を』
(救急箱を差し出し去る2人)

・・・・救急車・・・・・(がくっ)

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15268アリが十匹で、ありが(駄洒落はやめい!霜空 月華 2003/10/7 15:54:38
記事番号15250へのコメント

最近某熱血ロボットアニメの影響で、駄洒落にハマッております、霜空です。
さーて、今日も元気に呪詛返し返し〜…じゃなくて、レス返し返し〜♪

>どうもーお久しぶりです水無月です。落ちても気にせずにv私は待ってます。
>シ「お前が待っててもうれしかないって」
>若「霜月さんはちゃんと予定たててるのにお前は・・・」
>さぁーてレス返しっ(無視)

おいでやす、水無月さまご一行さま(旅館か?!
水無月さんにそう言ってもらえると、すごくうれしいです。
あと、若君、実は私そんなに予定たてる方じゃないんですよー。
むしろ当てずっぽう。向こう見ず。

>ほうほう、つまり2人のターゲットは最初からしぼってあるのですな?
>シ「話の筋から見て検討はつくよな」
>若「まぁな・・・しかしまだわからんさ」

事が起こらなければ、二人はその最下層にある牢獄全てを監視することに
なってたんですけどね。

>>同時刻。
>>トラックの中にいる重罪人達は、一人の少年を中心に集まり、何やら話し合っていた。
>>「…で……る」
>>「…そんな……か?」
>>「……決行は……だ」
>>皆声を潜めているので、運転席のほうまで届かない。
>>そして、皆が頷くと、また散らばった。
>シ「こいつらが大人しくしてるわけないってね〜」

首謀者は〜フィブり〜ん♪(おい

>43行という細かさに爆笑、つい数えてしまったv
>シ「置く必要もない奴はどーしましょうか」
>若「俺はそのまま上着を羽織れば動ける服で寝てるな・・・」

元ネタは「クロ○クロ○」の攻略本…なんですけどね。
にしても、シーマスさんは便利ですねぇ…そろそろ寒くなってくる季節には最適な
体(?)ですね。

>うおおおおっこういうノリ大好きvv
>シ「血生臭いの好きだからなー・・・」
>若「こいつのオリジの戦闘シーンはほとんどそれだからな」

私は読むのは平気ですが、見るのは…(バトロワで鍛えよう。
もともと戦闘シーンの描写は苦手なので、下手なりにがんばります。

>若「あの音からしてなかなかの使い手」
>シ「まて高校生、なんでわかるんだ。んなこと」
>だってねぇ若峰はねぇ・・・
>若「黙れ、これはレスだ」
>ドパンッ
>シ「と、俺の愛銃で奴を仕留めつつお開きに」
>若「この先の展開楽しみにしております」
>シ&若『お体お気をつけて頑張って下さい。どうぞ救急箱を』
>(救急箱を差し出し去る2人)
>
>・・・・救急車・・・・・(がくっ)

ぎゃー!110番ー!!!ってそれはお巡りさんだろ!!
119番ー!!!救急車ー!!!

・・・

とりあえず、呼んでおきましたので、

死なないでください!水無月さん!!

P.S シーマスさんと、若君へ
    殺人は犯罪です。けれども、救急箱は、さんきゅう、です。
    約束は守りましょう。