◆−時期なんで、クリスマスネタをそろそろ−紫清 月季花 (2003/12/4 17:18:38) No.15635 ┣白く染まる聖者の夜 ―序―−紫清 月季花 (2003/12/4 17:22:04) No.15636 ┣白く染まる聖者の夜 ―1―−紫清 月季花 (2003/12/5 13:19:18) No.15640 ┃┗ゼル……カードくらい送ろうよ……(^_^;)−エモーション (2003/12/5 22:43:00) No.15643 ┃ ┗Re:ゼル……カードくらい送ろうよ……(^_^;)−紫清 月季花 (2003/12/6 08:19:39) No.15644 ┣白く染まる聖者の夜 ―2―−紫清 月季花 (2003/12/6 13:20:56) No.15645 ┃┗しっかり狙われて(汗)ますね、ゼル。−エモーション (2003/12/6 21:15:30) No.15654 ┃ ┗競争率がどんどん上がってそうです(^^;−紫清 月季花 (2003/12/7 13:44:54) No.15659 ┣白く染まる聖者の夜 ―3―−紫清 月季花 (2003/12/8 16:39:10) No.15667 ┃┗でた……最強の宅配屋!!−エモーション (2003/12/8 21:04:50) No.15670 ┃ ┗Re:でた……最強の宅配屋!!−紫清 月季花 (2003/12/10 09:40:44) No.15679 ┣白く染まる聖者の夜 ―4―−紫清 月季花 (2003/12/10 09:45:10) No.15680 ┃┗出席者が人外なパーティですね(汗)−エモーション (2003/12/10 22:07:49) No.15682 ┃ ┗Re:出席者が人外なパーティですね(汗)−紫清 月季花 (2003/12/13 11:25:37) No.15690 ┣白く染まる聖者の夜 ―5―−紫清 月季花 (2003/12/13 11:17:58) No.15689 ┃┗切ないですね、アルトさん。−エモーション (2003/12/13 21:59:51) No.15697 ┃ ┗Re:切ないですね、アルトさん。−紫清 月季花 (2003/12/14 14:36:11) No.15699 ┣白く染まる聖者の夜 ―6―−紫清 月季花 (2003/12/14 14:38:49) No.15700 ┃┗反応が素直ですねぇ……ゼロス(笑)−エモーション (2003/12/15 20:23:15) No.15707 ┃ ┗Re:反応が素直ですねぇ……ゼロス(笑)−紫清 月季花 (2003/12/20 09:18:05) No.15728 ┣白く染まる聖者の夜 ―7―−紫清 月季花 (2003/12/20 09:20:46) No.15729 ┃┗姉の捕獲(笑)が先決ですね。−エモーション (2003/12/20 22:02:11) No.15735 ┃ ┗Re:姉の捕獲(笑)が先決ですね。−紫清 月季花 (2003/12/25 13:43:06) No.15761 ┗白く染まる聖者の夜 ―終―−紫清 月季花 (2003/12/25 13:35:25) No.15760 ┗ラブラブカップルには近づきたくないだろうーなー(汗)魔族達……。−エモーション (2003/12/26 22:22:57) No.15769 ┗Re:ラブラブカップルには近づきたくないだろうーなー(汗)魔族達……。−紫清 月季花 (2004/1/15 14:07:14) NEW No.15861
15635 | 時期なんで、クリスマスネタをそろそろ | 紫清 月季花 | 2003/12/4 17:18:38 |
タイトル通り、クリスマスネタで何か書こうと思ってます。 一応、25日までに終わらせるつもりですが、過ぎちゃったらそこで止めるかもしれません。 では、始まりです。 |
15636 | 白く染まる聖者の夜 ―序― | 紫清 月季花 | 2003/12/4 17:22:04 |
記事番号15635へのコメント 年に一度、遥か昔に死んだ実在したかも怪しい、どこぞの宗教の聖人の誕生日を祝う日がある。 こう言うと信仰心が強い方に、怒られるかもしれないが、すでにこの日は宗教もへったくれもなく、お祭り騒ぎ、単なる一イベントと化している。 そう、言わずと知れた世界で一番メジャーなイベント(?) 『クリスマス』である。 しかしこのクリスマス、筆者にとってはどーでもいいと言えば、どーでもいい日なのだ。 見も知らん、どこぞの他人の誕生日を祝ってやろうという気は、まったくなかったりする為ではあるが。 まあ、んな事はどこぞにほっぽり投げて、話をすすめよう。 今回の話には大して関係ないので。 さて、この世には星の数ほど、それこそ考えるだけで鬱陶しい程人が居るのだ。 って、また話がずれそうな気が・・・・ えー・・・・・これはそんなクリスマスに起きた、とある出来事の記録である。多分。おそらく。だと思う。 【あとがき】 ども、月季花です。 タイトル通りの話になるかは謎。 L:なにこれ;; あーと・・・・・一応これも物語の最初だったりするんですが(滝汗) ちなみに、本文はあるキャラのメモみたいなイメージです。 L:・・・・ 25日までにクリスマスに関係した話を、一本書いてみようかなっと。 L:今書いてるのをほっといて? うっ(ぐさっとね) 気分転換は必要でしょう(目が泳いでる) L:で、何話ぐらいを予定してるのよ。 全然決まってません、出だし以外決まってません。 大筋だけ決めていつも書いてるから、エピソードだらけの長話になってます。 今やってる、「竜の謳・闇への鎮魂歌」もラストのシーン以外は決めてない状態で、始めたし(マテ) だから、途中の話は殆ど即興(爆) L:・・・・ 今回のクリスマス・ストーリーは恐怖の一族、イモータル家がメインの予定。 L:・・・・ しかもリナの姉ちゃん登場予定。 てか、一話目に登場することになる。 L:首しめることにならなきゃ良いけどね・・・・・ まあ、来年のクリスマスまでには書きあがるでしょう。(激しくマテ) L:気の長い話ねえ(呆) では。 L:こんなお馬鹿な奴の話でも、読んでもらえると喜ぶわよ。 OVAのサイ●ーフォー●ュラー見たよ。 ゼル:ほう・・・・ あのゴーグルって・・・・シュー●ッハ以来の伝統って・・・・・いや笑えるけどさ(遠い目) ゼル:・・・・・・ |
15640 | 白く染まる聖者の夜 ―1― | 紫清 月季花 | 2003/12/5 13:19:18 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―1― 「今年は雪になるかしら」 肌を刺すような寒さに、ルナは空を見上げる。 軒先を箒片手に掃除しているのだ。 「今年も呼ぶ気なのかしら・・・・・あのパーティーに・・・・」 去年のクリスマス、友人宅で開かれたパーティーを思い出す。 ルナの友人は、このゼフィーリア一と言って良いほどの、大貴族の令嬢なのだが・・・・・その友人の顔ぶれは凄まじい。 そのパーティーには彼女の友人だけでなく、あの一族がそれぞれに招待しているのだが、人間でない者がかなり混じっていた。 「・・・・どこの世界に魔王の腹心を、クリスマスパーティーに呼ぶ人が居るのよ(遠い目)・・・・あの天然娘が・・・・」 ルナの友人、アルト=タッカー=イージスは、世間一般的な常識を持たない。 と言うより知らないのかもしれない。 「はあ・・・・招待状がきたら断れないわよねえ・・・・・やっぱり・・・・」 いや、断ってもいいのだ・・・・ただ後が怖い・・・・ 「それに・・・・・久しぶりに会えるから良いかな」 誰に会えるかはそのうち解るだろう。 ぱちんっ。ぱちんっ。 「うむ、こんなものか」 黒い色眼鏡をかけた青年が、剪定バサミ片手にしげしげと、植木鉢に植わった物を見ている。 太短いごつごつとした表皮のミニチュアな木、くねくねと曲がった枝、いわゆる盆栽と言う奴だ。 「さて、招待状を用意するか」 一通り作業を終え、中に戻ろうと後ろ振り向くと、会いたいような会いたくないような人が居た。 「・・・・伯父上・・・・」 「元気にしているようだな」 「はい・・・」 「今年のパーティーは当主の別邸で行われる。 招待客にはその旨を伝えておけ」 「承知しました」 「・・・」 淡々とした受け答え、それはある意味仕方のない事なのだろう。 彼を自分は捨てた℃魔ノなっているのだから。 「イリアス・・・・今年は雪になりそうだ」 背を向けつつ、それだけ言うとイリアスの伯父・・・否、実父はその場を後にした。 ――いつか貴方を、父と呼べるだろうか・・・・・ 「さーてと、誰を呼ぶかなあ・・・」 例によって例のごとく、仕事をとんずらした父親に変わって、仕事をこなしているゼルガディスは、遠い目しつつ気の抜けた口調をする。 「久しぶりですからね、若がパーティーに出るのは。 アメリア様や、リナさんたちは呼ぶんですか?」 クロイセルが山のような書類を抱えて、ゼルガディスに声をかける。 「いや、今から呼んでも当日には間に合わないだろ・・・・・そうだな・・・・多分あいつがあれを呼ぶんだろうから・・・・・」 何やらぶつぶつと考え込み始めたゼルガディスに、クロイセルはため息一つつくと、どさりと書類を机の上に置く。 「クルス、この招待状お前が届けてきてくれ」 にっこり笑って差し出された何通かの招待状に、クロイセルはやっぱりため息つきつつ受け取る。 ――そういう笑顔は男の俺じゃなくて、アメリア様に向ければいいものを・・・・ 時々どうしようないボケをかます主に、クロイセルはそろそろ胃薬が要るかもと思っていた。 <続> 【あとがき】 みぢかいです。 第一羽じゃなくて第一話です。 L:何気にボケボケした雰囲気が・・・・・ 気のせいです。 本気で行き当たりな話になりそうなんで、どう転ぶか予想つきません。 L:・・・・(呆) とりあえず、今は特に言う事が無さそうなんでこの辺で。 L:気が向いたら読んでやって。 |
15643 | ゼル……カードくらい送ろうよ……(^_^;) | エモーション E-mail | 2003/12/5 22:43:00 |
記事番号15640へのコメント こんばんは。 クリスマスのお話ですか。 メインがイモータル一族……。 何だかどんなパーティになるのか、無茶苦茶怖いのですが(特にアルトさんの 招待客が)……気のせいでしょう、きっと。(汗) イリアスさんと実父さんの会話は、さすがに微妙なものがありますね。 盆栽の手入れ……。盆栽専用の部屋でもありそうだと、ふと思いました。 そしてラダマンティスさんは、やはり事務っぽい事は苦手なのですね(汗) 久しぶりに出席するパーティの招待客を考えるゼル。 アメリアも自国の方で色々パーティなどがあるだろうな、とは思いますが、 カードくらい送ったらいいのでは……? ゼル……。 >――そういう笑顔は男の俺じゃなくて、アメリア様に向ければいいものを・・・・ もしかして、向けたことないのですか、ゼル……(汗) ……すみません、この台詞……。私も思いっきり同意しました。(^_^;) さて、パーティではいったいどんな事が起きるのでしょうか。 本編の続きも楽しみですが、こちらの方もどうなるのか楽しみです。 それでは、短いですがこの辺で失礼いたします。 |
15644 | Re:ゼル……カードくらい送ろうよ……(^_^;) | 紫清 月季花 | 2003/12/6 08:19:39 |
記事番号15643へのコメント >こんばんは。 おはようございます。 >クリスマスのお話ですか。 >メインがイモータル一族……。 >何だかどんなパーティになるのか、無茶苦茶怖いのですが(特にアルトさんの >招待客が)……気のせいでしょう、きっと。(汗) クリスマスのお話です。 アルト嬢の招待客は・・・・気のせいでなく無茶苦茶でしょう(汗) >イリアスさんと実父さんの会話は、さすがに微妙なものがありますね。 >盆栽の手入れ……。盆栽専用の部屋でもありそうだと、ふと思いました。 微妙です、この方たちは・・・・ 盆栽専用の部屋、あるかもしれませんね。 一応貴族ですから、この方たち。 >そしてラダマンティスさんは、やはり事務っぽい事は苦手なのですね(汗) >久しぶりに出席するパーティの招待客を考えるゼル。 >アメリアも自国の方で色々パーティなどがあるだろうな、とは思いますが、 >カードくらい送ったらいいのでは……? ゼル……。 相変わらず仕事とんずらしてます、ラダ氏は。 今ごろカタートに、氷をとりに行ってる事でしょう。 ゼル・・・カードじゃないのを送ってそうです(^^; >>――そういう笑顔は男の俺じゃなくて、アメリア様に向ければいいものを・・・・ > >もしかして、向けたことないのですか、ゼル……(汗) >……すみません、この台詞……。私も思いっきり同意しました。(^_^;) 向けた事ないかも;; 割と家族にはこういう無邪気と言うか、毒っ気のない笑顔って向けてる気がするんです。 ゼルにしてみれば、クロイセルも家族同然ですから。 >さて、パーティではいったいどんな事が起きるのでしょうか。 >本編の続きも楽しみですが、こちらの方もどうなるのか楽しみです。 >それでは、短いですがこの辺で失礼いたします。 > どんなパーティーになるかはまだ謎ですが、登場キャラはほぼ決まってるんで、かなり賑やかな感じがすると思います。 何とかクリスマスまでには終わらせたいと思いつつ、この辺で。 感想ありがとうございました。 |
15645 | 白く染まる聖者の夜 ―2― | 紫清 月季花 | 2003/12/6 13:20:56 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―2― 華やかな光の中、美しく着飾った紳士淑女たちが、優雅に談笑している。 師走に入ると急に増えるパーティーに、ゼルガディスも出席していた。 「いくらイヴに被らない様にずらすと言っても、こう立て続けにやらなくても・・・」 うんざりとした口調でぼやきつつも、人がくれば柔らかに優雅な微笑(営業スマイルとも言う)で適当に相手をしている。 「仕方ありませんよ。 若はここ何年も、こう言った場には出てませんから。 顔を覚えておいて貰わないと、いけませんからね」 ゼルガディスの隣に、クロイセルが静かに控え、愚痴の聞く役に回っている。 「面倒な・・・」 「それにしても、若の人気はすごいですね・・・・ほらあそこ、御婦人方が若に熱い眼差しを向けてますよ」 「やめてくれ」 本気で嫌がるゼルガディスに、クロイセルも流石に同情してしまう。 昔から人目をひいてはいたが、それに慣れるような事が無かった。 そして本日このパーティーで、一番ゼルガディスを憂鬱にさせているのが、現ゼフィーリアの女王の娘、第三王女の存在だろう。 とにかく先程から、ゼルガディスの周りをちょろちょろとし、強引にダンスに誘うなどしているのだ。 あまりに目にあまるため、一緒にきている第一王女が妹姫を嗜めるほどなのだ。 「適当なところで引き上げましょうか。 若もお疲れのようですし・・・精神的に(汗)」 「ああ、そうだな(疲)」 ――うわ・・・こりゃ本気で疲れてるな;; クリスマス、この日は王宮で王族主催のパーティーが開かれる。 その為か、ゼフィーリアの貴族たちは、この日に被らないように早めにパーティーを開くのだ。 個人で開く者もいれば、数名の者が合同で開いたりと、とにかく他の者とも被らないように開く為、一週間の間に五件も六件もパーティーがあったりする。 もちろん、それら全てのパーティーに出る必要な無いのだが、貴族特有の見栄と意地で、煌びやかなパーティーを楽しもうとする者は多い。 この時期もっとも出費がかさむと言ってもよい。 ゼルガディスがパーティーでうんざりしている頃、ラフィリアスは別宅の大広間のツリーを飾りつけていた。 毎年ツリーの飾りつけは、ラフィリアスがやっていた。 「今年も楽しいクリスマスになると良いなあ・・・。 お兄様も帰ってきたしv」 とっても楽しそうにしていた。 <続> 【あとがき】 ゼルやんお疲れぎみっすねえ・・・・ L:ホントよねえ・・・ もててるねえ・・・ L:そうねえ・・・・ じゃ、この辺で。 次ぎで会いましょう L:ってもう終わり!? |
15654 | しっかり狙われて(汗)ますね、ゼル。 | エモーション E-mail | 2003/12/6 21:15:30 |
記事番号15645へのコメント こんばんは。 パーティで営業……じゃない、社交辞令でニコニコしていなきゃならないゼル……。 貴族としては仕方がないことですし、こういったパーティはある意味、 人と知り合うため……人脈づくりが目的のようなものですから、いい加減にも できないしで……大層お疲れですね。(^_^;) しっかり、第三王女に目を付けられてますし(笑) これで第三王女が10歳以下の子供なら、まだ端で見ている分には「微笑ましい」の でしょうけれど……。 さっさと、アメリアとの仲を進展させるなり、公にするなりしないと、 後々大変なことになるよーな気が……。 ところで、王女様達って、普通の(汗)人ですか? 何せ、ゼフィーリアですから、王族も何だか凄まじそうで……(^_^;) また、飾り付けをしているラフィリアスさんが、可愛かったです。 「お兄さんも一緒」のクリスマスが、本当に楽しみなのですね。 もしかして、お兄ちゃん子なのでしょうか。 さて、次はどこのパーティのお話になるのでしょうか。 続きを楽しみにしていますね。 それでは、短いですがこの辺で失礼いたします。 |
15659 | 競争率がどんどん上がってそうです(^^; | 紫清 月季花 | 2003/12/7 13:44:54 |
記事番号15654へのコメント >こんばんは。 こんにちは。 >パーティで営業……じゃない、社交辞令でニコニコしていなきゃならないゼル……。 >貴族としては仕方がないことですし、こういったパーティはある意味、 >人と知り合うため……人脈づくりが目的のようなものですから、いい加減にも >できないしで……大層お疲れですね。(^_^;) うちのゼルは、あまりこう言ったことは好きじゃないですね。 有用性は解っていても、精神的に疲れますから、社交辞令なお付き合いは。 >しっかり、第三王女に目を付けられてますし(笑) >これで第三王女が10歳以下の子供なら、まだ端で見ている分には「微笑ましい」の >でしょうけれど……。 >さっさと、アメリアとの仲を進展させるなり、公にするなりしないと、 >後々大変なことになるよーな気が……。 >ところで、王女様達って、普通の(汗)人ですか? >何せ、ゼフィーリアですから、王族も何だか凄まじそうで……(^_^;) 第三王女の年は17・8ぐらいです。 ちなみに第一王女はすでに結婚してて、第二王女は冒険者になるとか言って、家出してます(まて) 第三王女の行動は、アメリアを嫉妬させそうなんで、何とかした方がよさそうですね(汗) ゼフィーリアの王族は、一応普通の範囲内だと思われます。多分。 >また、飾り付けをしているラフィリアスさんが、可愛かったです。 >「お兄さんも一緒」のクリスマスが、本当に楽しみなのですね。 >もしかして、お兄ちゃん子なのでしょうか。 ラフィリアスが、ゼルガディスと一緒のクリスマスを過ごせるのは、5・6年ぶりぐらいでしょう。 本当に楽しみしてます、この子は。 >さて、次はどこのパーティのお話になるのでしょうか。 >続きを楽しみにしていますね。 >それでは、短いですがこの辺で失礼いたします。 色々とエピソードを入れようと思うので、どんな風になっていくか予測がつきませんが、気楽にお付き合いくださいませ。 感想ありがとうございました。 |
15667 | 白く染まる聖者の夜 ―3― | 紫清 月季花 | 2003/12/8 16:39:10 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―3― 無駄に忙しいパーティーの合間をぬって、ゼルガディスは何やら動き回っていた。 「・・・・ああ、じゃあ頼んだぞ・・・・」 当人以外居ない筈の自室で、ぶつぶつと呟く様は側から見れば、かなり不気味だ。 「さてと、これで大体揃ったな」 何を企んでるんだか、ゼルガディスは・・・・・ 一方台所では、ラフィリアスとメティスが楽しそうにケーキを作っていた。 一つ一つはそれほど大きな物ではないが、かなりの種類を作っていた。 「えーと、これで最後ね。 イチゴを飾れば完成♪」 メティスが最後に、イチゴをふんだんに使ったタルトを仕上げて、にっこりと娘に微笑みかける。 「それにしても毎年思うんだけど・・・・・これだけたくさん作っても、毎年きれいに無くなるのはなぜかしら?」 答え:どっかの金髪魔王が紛れ込んで(ラダ氏が招待してる)、ばかすか食べるからです(笑) 「残るよりも良いじゃありませんか、お母様。 食べ物は粗末にしてはいけませんもの」 「それもそうね」 「ケーキも料理もできた事ですし、部屋の飾り付けを確認してきましょう」 「今年も楽しいパーティーになると良いわね」 「はうぅぅぅ・・・・もうすぐクリスマスですぅぅぅ・・・・」 アメリアは一人、バルコニーの柵にもたれかかり、恨めしげに空を眺めている。 「皆さん今ごろどうしてるんでしょうか・・・・またリナさん達と一緒に、クリスマスを楽しみたいです・・・」 「アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン様ですね?」 ぼへーとしていたアメリアは、いきなり聞こえた声に驚き派手なリアクションでひっくりこける。 一国の姫さんがそれでいいのかは、また別問題なので今は突っ込まないで置こう。 「はい・・・・あの、貴方は?」 ひっくりこけたときにお尻を打ったらしく、片手で抑えつつ問い掛ける。 「あの世とこの世の宅配便、カロン運送でございます。 貴女にお届け物です」 そう言って、片手ではちょっと持ちにくいだろう大きさの箱を、アメリアに差し出す。 「あの・・・誰からなんですか?」 「ゼルガディス=グレイワーズ様からです」 「・・・え?」 ――ゼルガディスさんから・・・・ 「あ、はんこください」 ちょっぴし感動してるところに、運送屋の兄ちゃんが伝票を指差す。 「・・・・サインじゃ駄目ですか」 「結構ですよ」 「じゃ・・・」 さらさらっと書き終わり、一瞬目を離した隙に、運送屋は居なくなっていた。 「・・・・・・・何だったんでしょう?」 それ以前に不審者なんだから、衛兵を呼ぶとか何とかしたらどうなんでしょうか・・・・このお姫様は(汗) 「ゼルガディスさん、何送ってきたんでしょうか」 綺麗にラッピングされた箱を空け、中の物を取り出してみる。 「わあ・・・」 それは小さな手乗りの雪だるまだった。 融けないように、台座に特殊な魔方陣が描かれている。 「未だ雪なんて降ってないのに・・・・」 ――ありがとうございます、ゼルガディスさんvv 「・・・・若、流石にカタートは寒かったですよ(TT) 幾らあそこに用があるからって、ついでに雪まで取ってこさせなくても・・・・」 「すまんな、俺が行くより確実だったしな。 無理言ったからな、今度酒でもおごるさ」 「・・・・それより、もうあんな注文しないでください(滂沱の涙)」 聞いて貰えないだろうと思いつつも、言わずにおれないクロイセルだった。 <続> 【あとがき】 ども、月季花です。 L:クリスマスまでに終わるの? さあ・・・・・ L:・・・・・・ ま、何とかあるでしょ。 では、この辺で。 L:また自戒(違)♪ |
15670 | でた……最強の宅配屋!! | エモーション E-mail | 2003/12/8 21:04:50 |
記事番号15667へのコメント こんばんは。 やった、続き♪ と、読みすすみまして……カロン運送に驚きました。 さすが最強の宅配屋……。セイルーンのアメリアの自室だろうと、何だろうと、 確実に本人の元へ運びますね。やはり最強です、カロン運送!! でも、ここでふと思いました。アメリアはほとんど当然ですが、 ハンコを持っていませんでしたが……ゼルガディスは持っているのでしょうかと……。 ラダマンティスさん辺りが、「カロン運送用」として家族の分のハンコを 作っていそうな気もしますが(汗) それにしても、ゼル。なかなかやりますね♪ 大抵のことはスマートにやってのけるくせに、ゼルはこういう方面はちょっと 不器用ですが、それだけにこれは、アメリア感動しますね。 材料調達に行ったクロイセルさん……。 二人の☆愛☆のために、がんばったのですね♪ お疲れさまでございました(^.^) >「それにしても毎年思うんだけど・・・・・これだけたくさん作っても、毎年きれいに無くなるのはなぜかしら?」 > >答え:どっかの金髪魔王が紛れ込んで(ラダ氏が招待してる)、ばかすか食べるからです(笑) ……実はさりげなくゼルの家のパーティも、招待客がとんでもないのですね……(汗) ……L様への招待状は、やはりカロン運送で送っているのでしょうか……。 また、メティスさんとラフィリアスさんで、お料理を作っているのですね。 もちろん、使用人の方々も作っているのでしょうけれど、かなりアットホームな パーティなのですね。 今回はほのぼのでしたね。次はどんなお話になるのでしょうか。 それでは、続きを楽しみにしつつ、今日はこれで失礼いたします。 |
15679 | Re:でた……最強の宅配屋!! | 紫清 月季花 | 2003/12/10 09:40:44 |
記事番号15670へのコメント >こんばんは。 おはようございます。 >やった、続き♪ と、読みすすみまして……カロン運送に驚きました。 >さすが最強の宅配屋……。セイルーンのアメリアの自室だろうと、何だろうと、 >確実に本人の元へ運びますね。やはり最強です、カロン運送!! どこにでも現れる、まさに最強の運送屋。 そのうち不法侵入で訴えられなければよいですが(まて) >でも、ここでふと思いました。アメリアはほとんど当然ですが、 >ハンコを持っていませんでしたが……ゼルガディスは持っているのでしょうかと……。 >ラダマンティスさん辺りが、「カロン運送用」として家族の分のハンコを >作っていそうな気もしますが(汗) なんとなく、作ってそうです・・・・・家族分のはんこ。 >それにしても、ゼル。なかなかやりますね♪ >大抵のことはスマートにやってのけるくせに、ゼルはこういう方面はちょっと >不器用ですが、それだけにこれは、アメリア感動しますね。 >材料調達に行ったクロイセルさん……。 >二人の☆愛☆のために、がんばったのですね♪ お疲れさまでございました(^.^) 今回はゼルにしては、なかなかいい感じにやってます。 その分クロイセルが苦労してますが(苦笑) >>「それにしても毎年思うんだけど・・・・・これだけたくさん作っても、毎年きれいに無くなるのはなぜかしら?」 >> >>答え:どっかの金髪魔王が紛れ込んで(ラダ氏が招待してる)、ばかすか食べるからです(笑) > >……実はさりげなくゼルの家のパーティも、招待客がとんでもないのですね……(汗) >……L様への招待状は、やはりカロン運送で送っているのでしょうか……。 ホントにさり気にとんでもない面子になってます。 招待状はカロン運送で送られているのでしょう。 >また、メティスさんとラフィリアスさんで、お料理を作っているのですね。 >もちろん、使用人の方々も作っているのでしょうけれど、かなりアットホームな >パーティなのですね。 アットホームと言えばアットホームなんですが、何せ人数がかなりなもので・・・・用意する料理だけでも結構な量になるのでは。 >今回はほのぼのでしたね。次はどんなお話になるのでしょうか。 >それでは、続きを楽しみにしつつ、今日はこれで失礼いたします。 感想ありがとうございました。 次はイモータル家のパーティーに突入です。 |
15680 | 白く染まる聖者の夜 ―4― | 紫清 月季花 | 2003/12/10 09:45:10 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―4― 「じゃあいくぞ、せーのっ!」 『Happy Merry Christmas!! A pleasant party will take today!!』 パパーン!パーン! 軽快なクラッカーの音と共に、あげられた歓声。 この日はイモータル一族と、その一族と近しい者だけのパーティーだった。 「Merry Christmas. 久しぶりだな、アルト、イリアス」 ゼルガディスはシャンパングラスを片手に、珍しく無邪気な笑顔を見せている。 「Merry Christmas. 本当に久しぶりですこと、元気そうで何よりですわ」 「Merry Christmas. また腕を上げたようだな」 アルトもイリアスも、同じく楽しそうに笑顔を見せている。 「あ、そうですわ、ゼルガディス貴方に紹介したい人がいますの」 「ほう、誰だ?」 「ほらあそこ、今ラダマンティス様に挨拶してますわ。 わたくしの友人ですの、一族の事も少しは知ってますの」 アルトが視線だけ向ける。 その先には、ラダマンティスと話している黒髪の女性。 「・・・・・おい;; あれ・・・・・リナの姉さんじゃないか・・・・」 「あら知ってますの?」 「顔だけな。 話をしたことは無い、彼女の妹と知り合いでな」 「まあ、リナちゃんと」 「たしか・・・ルナとか言ったか?」 「そうよ、そして彼女は赤竜の騎士(スィーフィードナイト)なの・・・・」 「ほう・・・・・どおりで、あのリナが怯える筈だ(笑)」 「くすくす(笑) 確かにルナは厳しかったから」 「また後で挨拶させてもらうさ、先に顔見せしとかないとな」 「そうですの、じゃあまた後で」 「ああ」 「Merry Christmas. よく来たな、ヴァル、フィリア」 「ゼルガディスさん、招待してくださってありがとうございます」 「よお、まさかこんなとこに呼ばれるとは思わなかったぜ。 元気そうじゃねえか」 「まあな、ガーヴとフレイは?」 「向こうで知り合い見つけて話し込んでる」 そう言うと、ヴァルはグラスを傾ける。 「まあうちのパーティーは、招待客に魔族が混じってるのはざらだからな。 知った顔ぐらいあるだろう」 その言葉にフィリアの眉間にすっと皺がよる、それを見てゼルガディスもヴァルも苦笑を浮かべる。 「そう不機嫌になるな、フィリア。 別にここで何かするほど、馬鹿な奴はいないさ」 「ゼルガディスの言うとおりだな・・・・結構な大物が招待されてるじゃねえか・・・・」 そう言ってヴァルは周りをゆっくりと見回す。 ――今あの金髪魔王の気配がしたが・・・・・・ 「誰がいるって言うんですか?」 「ん?気にするな、お嬢さん。 それよか楽しもうぜ、せっかくだからよ」 「で、何でお前らがここにいるんだ?」 ガーヴはビールの大ジョッキ(笑)片手に、優雅にグラスを傾ける二人に訊く。 「我等はそれぞれこの一族に友人がいるのでな」 「覇王・・・・海王もだけどよ、魔王ほっぽってきたのか?」 「あら、ゼラスが魔王様のとこに居ますわよ」 「そういう問題か?(←フレイです)」 魔王の腹心連中が、のたのたと話をしているのとは違う場所。 「いかなくていいの?」 栗色の髪の青年が黒髪の男に話し掛ける。 「何がだ」 「グラウ=シェラー様のとこにだよ。 もう何年も会ってないんだろ?」 「・・・・ダイ・グ・・・・シェ−ラはどうしてる?」 「・・・・・・・・・・滅んだよ・・・」 「・・・・・そうか」 「気づいてたのグラン!?」 「何となくな・・・」 「・・・・」 「・・・・」 「何暗くなってんだ」 不意にかけられた声に、二人はそのほうを向く。 「・・・・もしかしてゼル君?」 ダイ・グの方が驚いた表情で声をかける。 「ああ。 久しぶりだな、何年ぶりだ?」 「大きくなったね、それにいい男になったじゃないか。 もてるでしょ(笑)」 「・・・・(遠い目)」 「何かあったの?;;」 「いや、何でも・・・・・それより、あんた達は変わらないな。 ま、当然か」 「ほう・・・どうやら俺たちの事がわかるらしいな」 静かに見ていたグランが、僅かに口の端を上げる。 「ああ、色々経験してきたからな。 ただ解らないのが、何であんた達が俺たち一族に、関わっているのかがな」 「君が当主になったら、話して上げられるけど・・・・・ただ言えるのは、僕とグランは初代当主との約束を守ってるだけなんだよ」 「魔族は嘘はつかん。 それ故、約束は破る事はない」 「・・・そうか・・・・」 「ただ、一応優先順位は上司の方が先だから、何時まで守れるかは解らないけどね」 「ま、それはそのうち訊くとして・・・・・二人に頼み事をしたいんだ」 そう言うとゼルガディスは、悪戯を思いついたような表情を浮かべた。 <続> 【あとがき】 まだつづく。 L:どこまで続くのよ(呆) 未だこの話の中じゃ、クリスマス当日にはなってないんで。 L:あっそ。 まあそれより、覇王のとこの神官二人がゼルガディスと知り合いなの? さいです。 最初は魔族だと知らずにね。 L:今はわかってるみたいね。 ゼロスに出会って、他にも色々なんと出会ったからねえ。 それで気づいたんでしょ。 L:ふーん。 ではこの辺で。 L:まだ続くそうよ。 |
15682 | 出席者が人外なパーティですね(汗) | エモーション E-mail | 2003/12/10 22:07:49 |
記事番号15680へのコメント こんばんは。 ついに始まりましたね、イモータル家のパーティ……。 ……すみません、普通の人類は招待されているのでしょうか。このパーティ……(汗) そしてL様は姿を変えて、ご出席しているのでしょうか。 何にせよ、さすがにヴァルくんには分かっちゃうのですね。 ……リナ達もいないんだなー、と思いつつ……この面子を知ったら、 欠席させてくださいと、泣きながら拝み倒して、頼んできそうな気もしてきました。 この面子では、良いおもちゃにされるだけでしょうからね……。 そしてシメはねーちゃんのシゴキ……(遠い目) >「大きくなったね、それにいい男になったじゃないか。 >もてるでしょ(笑)」 >「・・・・(遠い目)」 >「何かあったの?;;」 他家のパーティでの、第三王女を始めとする貴族の姫君たちの「ときめきラブ☆アタック(笑)」を 思い出して、憂鬱になってますね、ゼル……。ま、ガンバレ(^_^;) >「君が当主になったら、話して上げられるけど・・・・・ただ言えるのは、僕とグランは初代当主との約束を守ってるだけなんだよ」 >「魔族は嘘はつかん。 >それ故、約束は破る事はない」 イモータル家の初代には、何やら大きな秘密があるのですね。 本編でそれが明かされる日が来るのでしょうか。 グランさんとダイ・グさんに頼み事をするゼル。一体何を頼んだのでしょうか。 それでは、続きを楽しみにしつつ、今日はこれで失礼いたします。 |
15690 | Re:出席者が人外なパーティですね(汗) | 紫清 月季花 | 2003/12/13 11:25:37 |
記事番号15682へのコメント >こんばんは。 こんにちは。 >ついに始まりましたね、イモータル家のパーティ……。 >……すみません、普通の人類は招待されているのでしょうか。このパーティ……(汗) 一応いるとは思いますが・・・・普通の人類は影薄いですから、この面子だと;; >そしてL様は姿を変えて、ご出席しているのでしょうか。 >何にせよ、さすがにヴァルくんには分かっちゃうのですね。 何故か解っちゃいます。 >……リナ達もいないんだなー、と思いつつ……この面子を知ったら、 >欠席させてくださいと、泣きながら拝み倒して、頼んできそうな気もしてきました。 >この面子では、良いおもちゃにされるだけでしょうからね……。 >そしてシメはねーちゃんのシゴキ……(遠い目) 普通の神経なら、欠席させてくださいと言うでしょう。 この面子なら・・・・・・ リナが幾ら暴れても、あっさり抑えられる方たちばかりですから(^^; >>「大きくなったね、それにいい男になったじゃないか。 >>もてるでしょ(笑)」 >>「・・・・(遠い目)」 >>「何かあったの?;;」 > >他家のパーティでの、第三王女を始めとする貴族の姫君たちの「ときめきラブ☆アタック(笑)」を >思い出して、憂鬱になってますね、ゼル……。ま、ガンバレ(^_^;) ゼル、がんばれ! としかいえませんね、やっぱり(苦笑) >>「君が当主になったら、話して上げられるけど・・・・・ただ言えるのは、僕とグランは初代当主との約束を守ってるだけなんだよ」 >>「魔族は嘘はつかん。 >>それ故、約束は破る事はない」 > >イモータル家の初代には、何やら大きな秘密があるのですね。 >本編でそれが明かされる日が来るのでしょうか。 初代に関する話は、本編では出てきそうにはないです。 まあ、色々と今につながるネタはありますが。 >グランさんとダイ・グさんに頼み事をするゼル。一体何を頼んだのでしょうか。 >それでは、続きを楽しみにしつつ、今日はこれで失礼いたします。 ゼルが何を頼んだかは、そのうち出てきます。 ただ、すんなり頼みごとを聞く魔族・・・・・それで良いのかとも思いますが(^^; 感想ありがとうございました。 クリスマスまでツリーが落ちない事を願いつつ、このへんで。 |
15689 | 白く染まる聖者の夜 ―5― | 紫清 月季花 | 2003/12/13 11:17:58 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―5― 「よくもまあこれだけ人外魔境な面子が揃うわねえ・・・・」 マイアは甘めのカクテルを傾けながら、集まった面子を眺めていた。 「ま、しゃあねえじゃろ。 人間の間じゃああんまり知られとらんけど、一部の魔族や神族からは結構、目ぇつけられとるけえ。 イモータルと言えば」 カノンもウイスキー片手に苦笑する。 「それはそうだけどね・・・・・」 「先祖をたどれば、結構とんでもねえ血筋じゃけえな」 くつくつと喉の奥で笑うカノンを、マイアは呆れた表情で見上げていた。 「よう、フレイ、ガーヴ。 元気そうだな」 「久しいな。 まさかこんなとこに呼ばれるとは思わなかったぞ」 ゼルガディスの言葉に、フレイも笑顔で答える。 「おう、まったくだぜ。 まあ、うめえ酒がのめるからいいけどよ」 「ガーヴの飲み過ぎるなよ。 あとでヴァルに説教を食らうのはごめんだぞ」 やたらと陽気なガーヴの台詞に、フレイは眉間に皺を寄せて、うめく様に言う。 「はは、変わらないな。 そうだ、フレイ・・・・ちょっと頼みがあるんだが・・・」 「ん? 何だ」 「ああ、じつは・・・」 ラダマンティスは長い黒髪の女性と、談笑していた。 「毎年来てるけど・・・・更に増えてない? 人外なのが;;」 「・・・ゼルの招待客の分が増えてますからね。 火竜王に魔竜王、古代竜に黄金竜・・・・ホントはリナちゃん達も、呼びたかったみたいだが。 時間的に無理だと判断したようです」 「そうつまらないわねえ・・・・」 「なんなら、貴女が召喚すれば問題ないでしょう?」 「嫌よ、あたしが何かするのは。 なるべく干渉したくないもの。 ここには、おいしい物を食べに来てるの、面倒は嫌よ」 「では、楽しんでいってください。 L様」 「そうするわ。 ああ、メティスに言っといて、『料理がとってもおいしいvv』って」 「ええ、伝えておきます」 そう言うと、ラダマンティスはやわらかい笑みを浮かべて、立ち去っていった。 「いい顔で笑えるようになったわね。 ・・・・玻璃」 「よ、ただいま」 「おかえり、あいさつ回りはすんだのか?」 イリアスが新しいグラスを手渡しながら、ゼルディスに訊く。 「まあ目に付いたのは。 まだいそうだが、いったん休憩だ」 「そうか」 「アルトは?」 「すぐ来るだろう」 「もう居ますわよ。 ゼル、紹介しますわ、ルナよ」 アルトは隣に立つルナに顔を向ける。 「そうそう、ゼル。 ちょっと耳を貸してくださらない」 「なんだよ・・・」 「ごにょごにょ・・・・」 「ふんふん・・・ほう・・・・」 何を耳打ちされたのか、ゼルガディスはイリアスとルナを見て、にやりとする。 「いいんじゃないか、誰も文句は言わないだろ」 「わたくしもそう思いますの♪ ルナなら誰も文句は言いませんわよね♪」 「・・・・何を話してるんだ・・・・お前ら;;」 『べっつにぃ〜』 「・・・・・」 ゼルガディスとアルトの見事に揃った声に、イリアスはつい無言になる。 「アルト、あなた何言ったのよ?」 「あら、たいした事じゃありませんわ(笑)」 ――お互い一目ぼれしてそれに気づかずいたって事を・・・・・ 「さて、俺はおっさん連中に挨拶してくるか。 イリアス達は済ませたのか?」 ゼルガディスはイリアス達のほうに視線を向けて、問い掛ける。 イリアスは頷いたが、アルトはまだと答える。 「ついでに回るか。 ミーノスやアイアコスの双子は、最後でも文句は言わないだろうが・・・・ ユピテル家の当主は早めにしとくか」 「じゃあ、わたくしたちはいってきますわ。 お二人はゆっくりなさいまし」 にっこり微笑み、そう言うとアルトはゼルガディスの後を追うように、その場を後にした。 ――いらん気を使いやがって・・・・ 「ところでアルト、イリアス達が居たから聞かなかったが・・・・」 「何ですの?」 「その腕はどうした」 「!!」 背を向けているゼルガディスには、アルトの青ざめた表情は見えない。 「気づかないと思ったのか?」 「・・・・ルナやラダマンティス様たちでさえ、気づかなかったのに・・・・・」 「・・・」 「よくできてますでしょ、わたくしの知り合いの竜族に頼んで、作ってもらいましたの」 「ああ、確かによくできてるよ。 その『腕』は・・・」 ゼルガディスはアルトの方に振り向いて、静かに右腕に視線を向ける。 「利き腕の方じゃなくてよかったですわ。 それに自分でも、これが作り物だと忘れるぐらい、いいできですもの」 「・・・・」 「・・・先に行って下さいまし、少し外の風にあたっていきますわ」 そう言うと、アルトはまるで逃げるように足早にその場を去っていった。 「・・・・すまん、俺は・・・・」 屋内からこぼれる明かりで、僅かに照らし出されたテラスに、アルトは一人立っていた。 「何で解ってしまいますの・・・・期待してしまうでしょ」 俯いた目から、雫がこぼれ落ちる。 「わたくしを見てないくせに・・・」 胸の辺りまで持ち上げた右手を、左手で強く握る。 「錯覚してしまう・・・・・わたくしの想いが伝わると」 「ねえ、イリアスさん。 あれがアルトの好きな人なの?」 「・・・・ゼルガディスか・・・・あの二人は昔から見ている。 ゼルガディスが気付いているかどうかは、解らないが・・・・・」 「・・・・リナの、妹の仲間なの。 最初に見たときは、岩の肌のどこか冷たい、突き放した雰囲気の青年だと思ったわ。 確かに顔立ちは綺麗だとは思ったけど・・・・アルトが好きになるような人とは、思えなかった」 「今もか?」 「よく解らないわ・・・・」 ――人の心は本当に・・・・ <続> 【あとがき】 イモータル家のパーティー第二弾。 L:人間の招待客は、ルナとマイアだけなの? 他にもいるとは思われます。 ラダ氏たちの昔の上司とか・・・・・ L:・・・・・ 今回アルトがちょこっとだけかわいそうな事に(^^; L:ゼルは気付いてるの? さあ? L:・・・・・・ あの・・・・・そのものすごーくよく切れそうなシャムシールは?(滝汗) L:さあなんだと思う(邪笑) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(滝汗&石化) L:ふふふふふふふ♪ じゃあこの辺で、まだ続くわよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(次まで命があるだろうか(遠い目)) |
15697 | 切ないですね、アルトさん。 | エモーション E-mail | 2003/12/13 21:59:51 |
記事番号15689へのコメント こんばんは。 うーん、L様にまで「さらに人外のものが増えている」と言わせるイモータル家のパーティ……。 L様が降臨しているだけでも、トンデモ度数は十分ですが、自分でそうと知らずに、 神族や魔族とコネを作っちゃってる普通の人類の方、いそうですね。 もっとも、イモータル家の人間と関わっているだけで、普通の人類と言っても、 十分に普通の範疇からはみ出てそうな気もしますが……。 ラダマンティスさんの昔の上司の方(あの隊長さんですよね?)とか。 イリアスさんとルナさんのカップリング♪ 纏まるまでに時間がかかりそうですが、一旦纏まったら、3倍速くらいのスピードで 話が進みそうなお二人ですね。穏やかで強い絆を持つカップルになりそうです。 こちらはこの先がとても楽しみなカップルですが、アルトさん……。 切ないですね。アルトさん自身、ゼルの気持ちが分かっているだけに……。 ゼルはゼルで、例え気づいていても、アルトさんが必死で隠しているからこそ 「自分が気づいている」ことを、アルトさんに気づかれないようにしちゃうでしょうし……。 個人的には、気づいているんなら口に出さなくても、「恋愛感情は持つことは できないよ」ときっぱり線引きしてくれた方が、すっきりしていいですが、 こーゆーのは人それぞれですしね。 微妙で、複雑で、切ない間柄ですね。 それぞれの思いを秘めた、イモータル家のパーティ。 次はどんな展開を見せていくのでしょうか。 それでは、今日はこの辺で失礼いたします。 続きを楽しみにしていますね。 |
15699 | Re:切ないですね、アルトさん。 | 紫清 月季花 | 2003/12/14 14:36:11 |
記事番号15697へのコメント こんにちは、月季花です。 >うーん、L様にまで「さらに人外のものが増えている」と言わせるイモータル家のパーティ……。 >L様が降臨しているだけでも、トンデモ度数は十分ですが、自分でそうと知らずに、 >神族や魔族とコネを作っちゃってる普通の人類の方、いそうですね。 >もっとも、イモータル家の人間と関わっているだけで、普通の人類と言っても、 >十分に普通の範疇からはみ出てそうな気もしますが……。 >ラダマンティスさんの昔の上司の方(あの隊長さんですよね?)とか あまりの面子に、L様でさえ「人外のものが増えてる」とか言われてます。 本当に知らない間に、神族や魔族に知り合いやコネ作ってそうです;; まあ、招待されてる人類の方は、一応普通の部類に入る方もいますので・・・・入らない人もいますけど(^^; ラダ氏の昔の上司とは、あの隊長さんです。 >イリアスさんとルナさんのカップリング♪ >纏まるまでに時間がかかりそうですが、一旦纏まったら、3倍速くらいのスピードで >話が進みそうなお二人ですね。穏やかで強い絆を持つカップルになりそうです。 イリアスは最初から、ルナの相手として考えてキャラを作ってます。 そのうち自然とくっつくでしょう。 >こちらはこの先がとても楽しみなカップルですが、アルトさん……。 >切ないですね。アルトさん自身、ゼルの気持ちが分かっているだけに……。 >ゼルはゼルで、例え気づいていても、アルトさんが必死で隠しているからこそ >「自分が気づいている」ことを、アルトさんに気づかれないようにしちゃうでしょうし……。 >個人的には、気づいているんなら口に出さなくても、「恋愛感情は持つことは >できないよ」ときっぱり線引きしてくれた方が、すっきりしていいですが、 >こーゆーのは人それぞれですしね。 >微妙で、複雑で、切ない間柄ですね。 こちらの二人は、次の回でそれなりの答えを出してます。 結局どちらが辛いのかは、解りませんが・・・・ >それぞれの思いを秘めた、イモータル家のパーティ。 >次はどんな展開を見せていくのでしょうか。 >それでは、今日はこの辺で失礼いたします。 >続きを楽しみにしていますね。 とにかく色々と背負い込んだ一族です、イモータルは。 それではこの辺で。 感想ありがとうございました。 |
15700 | 白く染まる聖者の夜 ―6― | 紫清 月季花 | 2003/12/14 14:38:49 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―6― それぞれに楽しい時を過ごし、ひとまずパーティーはお開きとなる。 その片付けの最中、ゼルガディスはアルトを庭先へと呼び出していた。 「流石に寒いな・・・・アルト寒くないか?」 「大丈夫ですわ。 それで、話とは?」 ファーのついた暖かそうなショールを肩にかけ、白い息をつくアルト。 「・・・・まず、先に謝っておく。 俺は・・・・」 「謝罪なんていりませんわ・・・・・何故ここに呼び出したかは、何となくですけど解ってますもの」 「・・・」 「変わってませんわね、昔から。 人から向けられる好意に鈍いのは・・・・・ホント変わってませんわ」 アルトは小さく微笑み、暗い夜空に目を向ける。 「・・・すまん・・・」 「謝罪は不要と申しましたでしょう。 でも・・・・何時から気付いてましたの?」 視線をゼルガディスに戻し、気になっていた事を問い掛ける。 少なくとも、彼が合成獣(キメラ)にされる前は、自分の気持ちに欠片も気付いている様子は、無かった。 「ここに戻ってきてから・・・・いや、あいつらに出会って一緒に旅をするようになってからか・・・・」 自分をセイルーンへと誘った、あの少女と同じ眼差しを幾度となく、アルトがしていた事に気付いたのは。 「・・・他者を拒む、氷の刃のような貴方を変えた女(ひと)がいるのね・・・・ すごく悔しい・・・・わたくしでは変えられなかったのに・・・・」 そう言って俯くアルトの目に、薄っすらと涙が滲む。 「・・・俺は変わったか? ・・・いや、変わったんだろうな・・・・・」 「・・・・・・ゼルガディス、今ここではっきりと聞かせてください。 貴方の想い・・・・」 滲んだ涙をすっとぬぐうと、アルトは真っ直ぐにゼルガディスを見る。 ゼルガディスも暫しアルトの視線を受けていたが、小さくため息をつくと頷いた。 「俺は、セイルーンのアメリア王女を・・・」 どごがしゃあああっっ!!!!!! 「・・・・」 生木が割れまくる音と、見事にすべりまくった音と共に、何か降ってきた。 「・・・何してるんだ・・・・」 降ってきたのは、通りすがりの家庭内害虫(笑) 「お知り合いですの?」 「・・・・・・・ああ・・・・グランたちの同僚だ」 「ああ、魔族の方ですの。 でも何をなさってるのかしら?」 「さあな・・・・・・で、何してるんだ?」 「・・・・・いやあ、お久しぶりです。 獣王様にお使い頼まれちゃって、通りかかったらゼルガディスさんがいるじゃないですか。 それで挨拶でもと思って近づいたら・・・・」 「思いっきりダメージを食ったと・・・」 ジト目に無表情のゼルガディスに、引きつった笑みにでっかい汗を浮かべたゼロスを、アルトは交互に見ながら、小さくため息をつく。 「それで、ゼロスさん。 お使いを頼まれたのなら、早く戻られた方がよろしいのでは?」 「ええそうですね;;」 「まあ、まて」 そう言っていきかけたゼロスを、ゼルガディスがしっかりと引き止める。 「なんですか?(滝汗)」 冷汗だらだら流しながら、ゼルガディスの方を見れば、意地の悪い笑みを浮かべた綺麗な顔がある。 「さっきのは結構ダメージがあったみたいだな」 「ええ、まあ(汗)」 「そうかそうか。 じゃあ、お前も聞いていくか?」 「遠慮しますうううううううううううう(大泣)」 ひゅおんっ(逃)。 「ちっ、逃げられたか・・・・・いっそ今ので止めを刺せるかと思ったんだが・・・・」 「・・・・(^^;」 心底残念そうなゼルガディスの言葉に、アルトも何とも言えない表情になる。 ――何したのかしら・・・・あのゼロスって方は・・・・(汗) 「・・・で、ゼルガディス。 貴方の想い人の名前は、一応今ので解りましたから・・・・」 そう言って、アルトがゼルガディスの方に顔を向ける。 「・・・でも、どんな方なのかしら・・・・・いろいろと噂は聞きますけれど・・・・」 「どうせまともな噂じゃないだろ(遠い目)」 「・・・・綺麗な方だとは聞いてますわ・・・」 「・・・・」 「いつか紹介なさってね。 良くも悪くも、一族の伴侶となる方は、常人離れした者で無ければならないんですもの。 わたくしたちが人である為に・・・・」 「ああ、そうだな・・・・」 ゼルガディスが、ラダマンティスから受け継ぐ『血』を知るのは、これよりも後の事である。 「わたくしもさっさと吹っ切って、良い方を見つけないと。 それで無くとも、いき遅れてるなんて言われてますもの」 そう言うと、悪戯っぽい笑みを浮かべ、アルトはその場を後にした。 一人残されたゼルガディスは、暫くアルトを見送っていたが、小さく息を吐くとその視線を夜空へと向ける。 「すまん・・・・アルト・・・・」 <続> 【あとがき】 うーん・・・・・こうしてみると、アルトがかなり可哀想な気もするが・・・・・ L:ホントよねえ。 でもまあ、アルトの場合は『恋する乙女の味方!』とか言い切って、はっきりしない男をいじめ倒すような人なんで;;; ホントは(滝汗) L:全然キャラ違うじゃない;; うみゅ。 この話では、本編とは性格が違うから(遠い目) L:・・・・・ えーと、この次ですが・・・・そろそろ、イヴの話に移れるかなあとは思ってます。 L:で、まだ続くわけね。 さいです。 最終的には、ゼルアメ、ヴァルフィリ、できたらガウリナも入れたいかな・・・・ L:まあ、何とかしないさい。 じゃこの辺で。 |
15707 | 反応が素直ですねぇ……ゼロス(笑) | エモーション E-mail | 2003/12/15 20:23:15 |
記事番号15700へのコメント こんばんは。 何はともあれ、区切りをつけたアルトさんとゼル。 アルトさんは可哀相だなあと思いましたが、引きずり続けるよりは 良かったのかもしれません。 そう言う意味では、はっきりさせたゼル、偉い! そして、 >「俺は、セイルーンのアメリア王女を・・・」 > >どごがしゃあああっっ!!!!!! > >「・・・・」 >生木が割れまくる音と、見事にすべりまくった音と共に、何か降ってきた。 >「・・・何してるんだ・・・・」 >降ってきたのは、通りすがりの家庭内害虫(笑) ゼロスの素直すぎる反応に、爆笑しました。 それだけ、強い想いということもあるのでしょうけれど、 まるで、強力な殺虫剤を吹きかけられた虫のようで……。(笑) らぶらぶパワーでとどめ刺されたら、高位魔族としては悲しいでしょうねー。 魔族でなくても、他人のらぶらぶが原因で滅びたくはないですが。(汗) >「いつか紹介なさってね。 >良くも悪くも、一族の伴侶となる方は、常人離れした者で無ければならないんですもの。 >わたくしたちが人である為に・・・・」 何だか凄い「伴侶」の条件ですね。相手を見つける方が、大変そうな気がします……。 力を保つためなのか、それ以外にも意味があるのか、何やら深い理由が 隠されてそうだと思いました。 そろそろイヴのお話になるのですね。 次はどのような展開をしていくのでしょうか。 そして、ゼルが魔族達に頼んだことって、何かなと楽しみしています。 それでは、今日はこの辺で失礼いたします。 |
15728 | Re:反応が素直ですねぇ……ゼロス(笑) | 紫清 月季花 | 2003/12/20 09:18:05 |
記事番号15707へのコメント >こんばんは。 こんにちは。 >何はともあれ、区切りをつけたアルトさんとゼル。 >アルトさんは可哀相だなあと思いましたが、引きずり続けるよりは >良かったのかもしれません。 >そう言う意味では、はっきりさせたゼル、偉い! アルトがちょっと可哀想な気もしますが、はっきり振られたほうが良い場合もありますし、これはこれでよかったと思います。 >そして、 > >>「俺は、セイルーンのアメリア王女を・・・」 >> >>どごがしゃあああっっ!!!!!! >> >>「・・・・」 >>生木が割れまくる音と、見事にすべりまくった音と共に、何か降ってきた。 >>「・・・何してるんだ・・・・」 >>降ってきたのは、通りすがりの家庭内害虫(笑) > >ゼロスの素直すぎる反応に、爆笑しました。 >それだけ、強い想いということもあるのでしょうけれど、 >まるで、強力な殺虫剤を吹きかけられた虫のようで……。(笑) 対ゼロス用の殺虫剤(笑) 強力すぎて嫌になるでしょうね(^^; >らぶらぶパワーでとどめ刺されたら、高位魔族としては悲しいでしょうねー。 >魔族でなくても、他人のらぶらぶが原因で滅びたくはないですが。(汗) 確かに、魔族じゃなくても滅びたくないですね・・・・ >>「いつか紹介なさってね。 >>良くも悪くも、一族の伴侶となる方は、常人離れした者で無ければならないんですもの。 >>わたくしたちが人である為に・・・・」 > >何だか凄い「伴侶」の条件ですね。相手を見つける方が、大変そうな気がします……。 >力を保つためなのか、それ以外にも意味があるのか、何やら深い理由が >隠されてそうだと思いました。 どうしてこの条件がつくようになったかも、いずれ書くとは思うのですが、本編で明かす事は無いと思います。 恐らく外伝形式になるかと・・・・ >そろそろイヴのお話になるのですね。 >次はどのような展開をしていくのでしょうか。 >そして、ゼルが魔族達に頼んだことって、何かなと楽しみしています。 >それでは、今日はこの辺で失礼いたします。 そろそろ現実でもイヴが迫って来ております。 何とかクリスマスまでには、話を終わらせようと思いますので、最後までお付き合いくださいませ。 ではこの辺で、感想ありがとうございました。 |
15729 | 白く染まる聖者の夜 ―7― | 紫清 月季花 | 2003/12/20 09:20:46 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―7― その日はとてつもなく寒かった。 と言っても、一応暦の上では冬、寒くて当然なのだが・・・・・その日に限っては、別な意味で寒い奴等もいる。 そう、それこそ年に一度の筆者曰くどうでもいい日。 クリスマス・イヴである。 「・・・疲れた・・・」 ゼルガディスはかなりげんなりしていた。 流石に王家主催のイヴのパーティー、招待状が来てる以上、来ない訳にいかない。 仕方なく来たが・・・・・ここ連日のパーティーで、すっかり顔が売れたせいか、やたらとまとわりつく人間が多い。 本人はかなりの無自覚だが、眉目秀麗、文武両道、その上家柄は超がつくほどの良家。 水面下では本人無視した、縁談が飛び交っていると言う・・・・・・。 「そろそろか」 何とか頃合を見計らい、ゼルガディスはそっと抜け出す。 そのまま王城から抜け出ると、郊外へと飛ぶ。 「思ったより遅かったですね」 クロイセルが防寒具の外套を手渡しながら言う。 「ああ・・・まったく忙しい事この上ない」 外套を受け取り、クロイセルがひいてきた馬に似た生き物の背に乗る。 「じゃ、後のことは頼むぞ。 適当にしといてくれ」 「解ってますよ、若。 お気をつけて」 ゼルガディスは軽く笑うと、馬に似た生き物を走らせた。 「さーて、後はうまくいく事を祈ってますか」 所変わってセイルーン。 このセイルーンでもクリスマスパーティーが開かれていた。 しかも、アメリアの見合いをかねていた。 しっかりお年頃なアメリアに、周りが勝手に気を利かせて、花婿候補をかなり紛れ込ませているのだ。 周りにしてみれば、第一王女のグレイシアは音信不通、消息不明で当てが無さ過ぎで、自然アメリアに期待する事になる。 だが、アメリア自身、まったく乗り気でないそのお見合いパーティーに、かなりうんざりしていた。 とは言え、アメリアは姉がどこに居るのか解らない以上、自分が今一番、玉座に近い場所に居る事はわかっていた。 その上、アルフレッドの一件で、王家の血筋は既に第一王子のフィリオネルのみとなっている。 伯父のクリストファも、いまさら再婚も考えては居ないようだ。 「はうぅぅ・・・・・・」 どうにかこうにかパーティーから抜け出し、テラスへと出てきたアメリアは思いっきり息をつく。 作った笑顔を貼り付けたままで居たため、寒さばかりでなく顔が少しこわばっている。 「解ってはいるんです・・・・・解っては・・・・・でも・・・・」 王族としてなら、今ここで決めてしまった方が良いのが解る。 だが、一人の人としてなら・・・・・ 「ううぅ・・・・会いたいですぅ・・・・・」 「誰にだ?」 「え?・・・・・」 不意に上から聞こえた声に、顔をあげれば・・・・・・ 「・・・・」 思わず絶句。 会いたかった人物が居るからとか、どうやってここまで来たのかはこの際二の次で。 とにかく驚いたのは、その見た事も無い生き物。 炎のたてがみと尾をもつ馬に似た美しい生き物・・・・・その背に居るのだ、会いたいと思った人が。 「誰に会いたいんだ?」 くすくすと笑うその人の、めったに見れない優しい笑みに、アメリアの頬は寒さとは違う意味で赤くなる。 「ゼルガディスさん・・・・どうして」 「そのままだと寒いだろ。 こっちに来い」 そう言って伸ばされた手を、アメリアは自然ととっていた。 考えるよりも先に・・・・ 「今夜は俺に付き合ってもらうぞ。 見せたいものがあるんだ・・・・・」 「え?」 「ああ、フィルさんには先に言ってある」 「ええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!! 父さん知ってるんですか!? ゼルガディスさんがここに来る事!!???」 盛大なアメリアの声に、思わず耳を抑えるゼルガディス。 耳の奥がキーンとなっている(笑) 「大声を出すな・・・・・見つかると煩いからな・・・・フィルさん以外が」 「は・・・はい」 慌てて口を抑えるアメリアに、ゼルガディスは小さく笑う。 「じゃ、行くぞ」 <続> 【あとがき】 まだまだ続きやす・・・。 |
15735 | 姉の捕獲(笑)が先決ですね。 | エモーション E-mail | 2003/12/20 22:02:11 |
記事番号15729へのコメント こんばんは。 お待ちしていました♪ とうとうクリスマス・イヴですね。 まず一通り読みまして思ったのが、タイトルの言葉でした(笑) とりあえず姉のグレイシアを見つけて連れ戻せば、セイルーン側の問題は一段落(笑) 多少揉めても、アメリアは心おきなく、嫁にこれます(笑) 特徴ありすぎ(笑)なので、オニキスのメンバーを使えば、簡単に見つかるでしょうし、 今から手を打ちましょう、クロイセルさん!! 多分、ゼルはまだそこまで 気が回ってないでしょうから、あなたがやらねば!(←焚きつけてどーする) それにしても、ゼル、今回は本当にやりますね。 イヴにデート♪ しかもフィルさんには根回し済み。周りは煩いと言っても、 最強の味方ですよね。何せ父親ですから。第一関門を楽々越えてます、ゼル。 馬に似た生き物も不思議ですが、ゼルはアメリアをどこへ連れて行くのでしょう。 何にせよ、アメリアにはこれだけでも最高のプレゼントですね。 それでは、今日はこの辺で。続きを楽しみにしています。 |
15761 | Re:姉の捕獲(笑)が先決ですね。 | 紫清 月季花 | 2003/12/25 13:43:06 |
記事番号15735へのコメント >こんばんは。 こんにちは。 >お待ちしていました♪ とうとうクリスマス・イヴですね。 イヴになってしまいました。 >まず一通り読みまして思ったのが、タイトルの言葉でした(笑) >とりあえず姉のグレイシアを見つけて連れ戻せば、セイルーン側の問題は一段落(笑) >多少揉めても、アメリアは心おきなく、嫁にこれます(笑) 確かに一応、問題はなくなりますね。 見つけるだけで一苦労しそうな気もしますが・・・ >特徴ありすぎ(笑)なので、オニキスのメンバーを使えば、簡単に見つかるでしょうし、 >今から手を打ちましょう、クロイセルさん!! 多分、ゼルはまだそこまで >気が回ってないでしょうから、あなたがやらねば!(←焚きつけてどーする) ナーガ=グレイシア説は取ってないので(神坂先生はしっかり否定してますから)、特長はあまり無いも(^^; それでもオニキスを使えば探せるでしょう。 今のうちにクロイセル君に手を打ってもらいましょう(更に焚きつける) >それにしても、ゼル、今回は本当にやりますね。 >イヴにデート♪ しかもフィルさんには根回し済み。周りは煩いと言っても、 >最強の味方ですよね。何せ父親ですから。第一関門を楽々越えてます、ゼル。 それにしても今回は何故かゼルが動く動く、何があったんだろうか;; しかもしっかりフィルさんを味方につけてます。 >馬に似た生き物も不思議ですが、ゼルはアメリアをどこへ連れて行くのでしょう。 >何にせよ、アメリアにはこれだけでも最高のプレゼントですね。 > >それでは、今日はこの辺で。続きを楽しみにしています。 感想ありがとうございました。 |
15760 | 白く染まる聖者の夜 ―終― | 紫清 月季花 | 2003/12/25 13:35:25 |
記事番号15635へのコメント 白く染まる聖者の夜 ―終― アメリアは眼下に広がる景色に目を奪われた。 家々に灯った灯りが集まり、光の帯となって広がっている様は、圧巻だった。 ゼルガディスの乗ってきた不思議な生き物は、その炎のたてがみに触れても我が身焼く事が無く、キラキラと光の粒が弾けるのだ。 「ゼルガディスさん・・・・そろそろ教えてくれませんか?」 「そうだな・・・まず何から話そう?」 「じゃ、僕は行くね。 グランはどうする?」 「・・・・」 黙ったままのグランに、ダイ・グは僅かに苦笑し、軽く手を振って行った。 「・・・・今夜は冷えるな・・・」 白い息をつきながら、グランは空を見上げるのだった。 「目的地に関しては内緒だ。 で、こいつだが・・・・火竜王の所有する天馬の一種だ。 こないだ会ったんで、借りたんだ」 寒そうに震えるアメリアを、自身の外套ですっぽり包み込むように抱きかかえる。 「初めて見ました・・・・すごく綺麗な生き物なんですね。 それに・・・熱くない」 アメリアは炎のたてがみに手をかざしながら、不思議そうな表情を浮かべる。 「ああ、話には聞いていたんだ。 他にも、天竜王や地竜王も同じように、各々の天馬を持っているらしいが・・・・使う事が無いらしい」 「そうなんですか;;」 ヴァルとフィリアは二人だけで歩いていた。 その日、立ち寄った町はクリスマスの飾り付けで華やいでいた。 「皆さん楽しそうですね」 フィリアも周りの雰囲気に飲まれてか、ニコニコと楽しそうにしている。 「そうだな・・・人間ってのも、結構おもしれえ事してるじゃねえか」 ヴァルもフィリアの笑顔につられるように、珍しく穏やかな笑顔を浮かべている。 「たまには良いか、楽しむのもよ」 「うーんと・・・・あ、あれかな?」 ダイ・グはゼルガディスから聞いていた人物を探していた。 小柄で長い栗色の髪の若い女魔道士と、長身の長いブロンドの剣士の二人連れ。 いわずと知れた、歩くトラブル発生器、リナ=インバースとその保護者。 くらげ剣士のガウリイ=ガブリエフ。 「こんばんは。 聖なる夜を楽しんでますか?」 ダイ・グは、ちょこちょこっと歩み寄ると、二人に声をかける。 「へっ!?」 かけられた声に、抜けた声を出しながら振り返る。 「あんた誰?」 「僕ですか? 今は知らなくて良いですよ、そのうち解ると思いますから。 とりあえず、名前だけ名乗っときますね。 ダイ・グっていいます」 「大工?」 ぼかっ! 「ちっがーう!! 大工じゃなくてダイ・グ!」 ガウリイのボケに、リナの鉄拳が飛ぶ。 「ははははは(笑) ゼル君から聞いてた通りだ。 楽しいね君たち」 「え? ゼルの知り合いなの?」 ガウリイの首を締め上げながら、リナは聞き返す。 ちなみにガウリイ・・・・・顔が青から白の変わってきてます(汗) 「うーん、知り合いっていえば知り合いかな。 ちょっと頼まれ事しちゃって・・・・」 「ふーん。 それで?あたしたちに何か用があって来たんでしょ」 ぽいっとガウリイをほっぽり出して、リナがダイ・グに訊く。 「これから僕について来て貰いたいんだ」 「どこへ?」 「内緒♪ どこに行くかはお楽しみってね」 「・・・」 「じゃ、行こか」 一瞬の後。 リナとガウリイは一瞬眩暈を感じたかと思うと、見知らぬ場所に来ていた。 「じゃ、後で迎えに来るよ」 そう言うと何時の間にかダイ・グは消えていた。 「あいつ・・・・魔族だったんだ・・・・」 置き去りにされたのは小高い丘、視界を遮るような物はほとんど無い。 「ホントにゼルの知り合いなのかしら・・・それにしても、寒いわね。 ここでどうしろってのよ(怒)」 「まあまあ、そんなに怒るなよ。 なんか向こうの方が光ってるぜ」 リナを宥めつつ、ガウリイはある方向を指差す。 リナも不機嫌そうにその方向を見るが、その表情が見る見る変わっていく。 「何あれ・・・・凄い・・・・」 視線の先には、幾つもの小さな赤い光をまとった巨木。 「へえー、随分でかいツリーだなあ・・・・なあ、リナ」 ガウリイは感心したように言うが、リナは完全に呆気にとられていた。 「何なのこれ・・・・樹自体が光ってる?」 「説明しますよ、リナさん」 「ゼロスっ!!?」 「お久しぶりです、リナさん、ガウリイさん」 「おうゼロス、久ぶりだなあ」 「で、あれには何?」 「神聖樹ですよ」 「え?」 「サイラーグにあったのとは、種類が違いますけど。 それにここは、火竜王さんの聖地らしいですから」 「マジッ!?」 「ええ」 「・・・・」 「じゃ、ボクはこれで」 それだけ言うと、さっさとゼロスは居なくなっていた。 ひたすら星明りだけの中を飛んできて、ようやくその歩みを止めたゼルガディス。 「ついたぞ。 下を見てみろ、アメリア」 ゼルガディスはアメリアを促す。 言われた通り下に目を向けたアメリアは息を呑む。 「きれー・・・・・」 眼下に広がっているのは、小さな赤い光をまとった巨木群。 その小さな光は星が瞬くかのように光り、町の灯りとは違う不思議な暖かさも感じられた。 「ここは火竜王の聖地・・・・ここにある樹は全て、神聖樹(フラグーン)だ」 「え? フラグーンって・・・」 ――あのサイラーグにあったあの大きな樹ですよね・・・・ 「ただし、俺たちが知るのとは違う種だけどな。 それに、ああやって赤い光を発するのは、ここが火竜王の守護の力が強いかららしい。 それに、あの赤い光が灯るって事は・・・・近くにきてるな、火竜王が」 「・・・綺麗ですね・・・」 「そうだな・・・」 アメリアはゼルガディスに寄りかかるように、静かにその光景を眺めていた。 ――ありがとうございます、ゼルガディスさん。 わざわざこの日に、これを見せるためにセイルーンまで、自分を迎えに来てくれたことが嬉しかった。 「Merry Christmas. アメリア」 ゼルガディスは、そっと触れるだけのキスを頬におとす。 アメリアの頬だけでなく、顔中が真赤に染まる。 「・・・・・・・・Merry Christmas.」 アメリアは小さく消えそうな声で、ゼルガディスに言葉を返す。 その年のクリスマスは、アメリアにとって忘れられない日となりそうだった・・・。 ――そして、その夜―― ――音も無く静かに雪が降ってきた―― ――まるで白い羽のように、やわらかな花弁の様に―― ――白く・・・・白く・・・・―― ――全てを包むように―― ――聖者の夜を染めていった―― <終> 【あとがき】 激しく強引な終わり方;;; つーか、何気にバカップルが居るよ・・・・・・・・・・・・・・・・(遠い目) ツリーが残ってる間に、後日談でも書こうかと思ってます。(あくまで予定、未定で終わる率高し) 何せぎりぎり当日で終わらせようとしたために、こんな中途半端な終わり方に(泣) ではこの辺で。 ひとまず終幕。 |
15769 | ラブラブカップルには近づきたくないだろうーなー(汗)魔族達……。 | エモーション E-mail | 2003/12/26 22:22:57 |
記事番号15760へのコメント こんばんは。 ハッピーで、ラブラブでしたね♪ ゼルも今回は本当に……。普段が普段だけに、意外性たっぷりです。 クリスマスぐらいはと、特別に気合いを入れたのでしょうか。 実はゼルは、ロマンティストなのかも(笑) 不思議な馬……火竜王さまの持ち物だったのですね。でも使ってないって……(汗) 確かに、急ぐなら馬より自分の方が速そうですが。それとも多種族の送迎用なのかな。 それにしても、ゼルとアメリアはもちろん、ヴァルもフィリアも、リナもガウリイも、 みんなラブラブですね。 確かにこれは……魔族達としては、頼まれた用が済んだら、さっさと立ち去りたいかも……。 >「僕ですか? >今は知らなくて良いですよ、そのうち解ると思いますから。 >とりあえず、名前だけ名乗っときますね。 >ダイ・グっていいます」 >「大工?」 この場面、笑いました。 でも、私も最初、ガウリイと同じように読んでしまったことは秘密です……(汗) とにかく、ゼルとアメリアのラブラブっぷりが最高でした♪ それにしてもゼル……。ここまでやってのけるのに、どうして普段はもうちょっと……(汗) もっとも、そんなゼルだからアメリアは好きなのでしょうけれど。 後日談……もし書かれるのでしたら、お待ちしています。 それでは、この辺で失礼いたします。 |
15861 | Re:ラブラブカップルには近づきたくないだろうーなー(汗)魔族達……。 | 紫清 月季花 | 2004/1/15 14:07:14 |
記事番号15769へのコメント 明けましておめでとうございます。 そして激しくレス返しが遅れてしまいました(汗) >こんばんは。 > >ハッピーで、ラブラブでしたね♪ >ゼルも今回は本当に……。普段が普段だけに、意外性たっぷりです。 >クリスマスぐらいはと、特別に気合いを入れたのでしょうか。 >実はゼルは、ロマンティストなのかも(笑) とにかく平和なクリスマスでした。 ゼルも普段とはあまりに大違いな為、ホントにゼルガディスかと書いた本人も意外でした(笑) >不思議な馬……火竜王さまの持ち物だったのですね。でも使ってないって……(汗) >確かに、急ぐなら馬より自分の方が速そうですが。それとも多種族の送迎用なのかな。 ほとんどペットな扱いなんでしょうね・・・天馬。 多分何となくもっているだけと言う気が・・・・;; >それにしても、ゼルとアメリアはもちろん、ヴァルもフィリアも、リナもガウリイも、 >みんなラブラブですね。 >確かにこれは……魔族達としては、頼まれた用が済んだら、さっさと立ち去りたいかも……。 皆さん何気にいちゃついてます(笑) 魔族じゃなくても嫌気がさしますよ(苦笑) >>「僕ですか? >>今は知らなくて良いですよ、そのうち解ると思いますから。 >>とりあえず、名前だけ名乗っときますね。 >>ダイ・グっていいます」 >>「大工?」 > >この場面、笑いました。 >でも、私も最初、ガウリイと同じように読んでしまったことは秘密です……(汗) ガウリイと同じように読みましたか(笑) 字面だけ見ると、間違えそうですしね。 >とにかく、ゼルとアメリアのラブラブっぷりが最高でした♪ >それにしてもゼル……。ここまでやってのけるのに、どうして普段はもうちょっと……(汗) >もっとも、そんなゼルだからアメリアは好きなのでしょうけれど。 普段のゼルは・・・・鈍感で無頓着で、アメリアのらぶらぶ光線にも気付いて無さそうなのに(笑) おかげで、こう言った外伝めいた物だと、妙に動きますね、この方は。 >後日談……もし書かれるのでしたら、お待ちしています。 >それでは、この辺で失礼いたします。 感想ありがとうございました。 |