◆−ラスト八話!五大魔族と五人の部下達in神魔戦争−遙 琥珀 (2003/12/12 18:02:06) No.15684 ┣第百十二話:醜い痕−遙 琥珀 (2003/12/12 18:52:15) No.15686 ┃┗残るは七話ですね・・・・−青月 彼方 (2003/12/13 11:27:23) No.15691 ┃ ┗そううまく行くかどうか(切実)−遙 琥珀 (2003/12/19 18:21:05) No.15722 ┣何故か番外:神界お子様旅日記?(前編)−遙 琥珀 (2003/12/13 16:55:58) No.15693 ┃┗ロンド君・・・君っていう奴は・・(笑)−青月 彼方 (2003/12/14 15:38:37) No.15703 ┃ ┗実は世間知らずの彼。−遙 琥珀 (2003/12/20 14:09:29) No.15730 ┣何故か番外:神界お子様旅日記?(後編)−遙 琥珀 (2003/12/20 17:25:51) No.15731 ┃┣Re:何故か番外:神界お子様旅日記?−静寂 透夜 (2003/12/20 19:18:35) No.15732 ┃┃┗実の息子には親バカなスィーフィード。−遙 琥珀 (2003/12/22 18:06:54) No.15746 ┃┗若いもんはいいねぇー(オイ待て中学生)−青月 彼方 (2003/12/21 20:27:07) No.15740 ┃ ┗茶でもしばきながら見守りましょう(コラ待て高校生)−遙 琥珀 (2003/12/22 18:26:58) No.15747 ┣第百十三話:神との取引−遙 琥珀 (2003/12/27 21:33:42) No.15779 ┃┣Re:第百十三話:神との取引−静寂 透夜 (2003/12/27 22:14:53) No.15780 ┃┃┗こんばんは。−遙 琥珀 (2003/12/31 22:01:23) No.15798 ┃┗ついにこの姉妹のけりがつく時が近づいているんですね・・−青月 彼方 (2003/12/29 22:57:35) No.15785 ┃ ┗そーですね…。−遙 琥珀 (2003/12/31 23:05:39) No.15800 ┣第百十四話:縮まらぬ距離−遙 琥珀 (2004/1/5 18:28:16) No.15805 ┃┗Re:第百十四話:縮まらぬ距離−青月 彼方 (2004/1/10 16:08:36) No.15821 ┃ ┗ごきげんよふ。−遙 琥珀 (2004/1/10 21:54:08) No.15822 ┣第百十五話:千尋の谷の底−遙 琥珀 (2004/1/19 18:40:07) No.15881 ┃┗Re:第百十五話:千尋の谷の底−静寂 透夜 (2004/1/19 21:30:18) No.15884 ┃ ┗『獅子』つーのは例えだろうと思ってみたりもするのですが。−遙 琥珀 (2004/1/20 18:56:44) No.15888 ┣第百十六話:翼を棄てて−遙 琥珀 (2004/1/20 18:59:14) No.15889 ┗第百十七話:迷い−遙 琥珀 (2004/1/21 18:30:10) NEW No.15892 ┗Re:第百十七話:迷い−煌天由亜+アルファ (2004/1/21 22:24:50) NEW No.15894 ┗まぁ…フィアナですから…(をい)−遙 琥珀 (2004/1/22 18:43:51) NEW No.15896
15684 | ラスト八話!五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/12 18:02:06 |
琥珀:なんかもう下の方行っちゃったからね。 新しくツリーを建てようとか画策してみたわけよ。 フィアナ:…アンタ…まだ堕ちてないのに…迷惑な… 琥珀:…最近『新しいツリー建てたい病』に感染して… フィアナ:…なんと迷惑な… 琥珀:今に始まったことじゃないんだけどね… フィアナ:ま、ね… 琥珀:フィアナ血痕おめでとう、も兼ねて新ツリーな訳よ。 フィアナ:いや意味わからんし。ていうか『血痕』って。 琥珀:因みに打ちミスじゃ無いよん。 フィアナ:余計悪いッ!…まだここで正式発表(つまりアップ)されてないししかも。 琥珀:時を超えた想い自体ツリー建てて無いし。 翔さんと会う機会が無いのでツリー建てる機会も無し。 フィアナ:うあ言い切りやがったよコイツ… 琥珀:メールは来るんですけどね。 琥珀、筆無精ですから(待てパラレル作家) …それに…今回新しいツリーを建てようと思ったのには理由がある。 フィアナ:ほほう。一応聞こうか。 琥珀:ちょっと心機一転しまして。 一話を今までの二倍に増やそうと。 フィアナ:…二倍…? 琥珀:今までの一話分に二話を詰めるわけです。量倍増。 フィアナ:…一体何があった。 琥珀:…いや…私は、小説をルーズリーフに書いてからそれをメモ帳に打ち込み、其れをコピペでここに投稿してる訳ですが… 今まではルーズリーフに一枚半。そういう量でした。 フィアナ:…うーん…ルーズリーフに例えると…短いなぁ。 琥珀:でしょ。 話が中途半端な所で終わっちゃって見所も何も無い話、てのがたまに出来るんですよ。それ。 設定だけで終わっちゃった『設定編』みたいな。 フィアナ:ほほう。 何も知らない読者様の『設定細かくて尊敬しますv』とかいう有難いセリフにようやく良心の呵責を感じ始めたか愚か者。 琥珀:ぐがふっ!(吐血) …そ…そういうこと言っちゃいかんよお嬢さん… フィアナ:お嬢さん…って… 琥珀:知ってる? 『お嬢さん』て呼ばれて喜ぶのって年取った証拠なんだって。 (略) 琥珀:…げほっ…ちょっとしたことで…がふっ…怒るのって…よ…くない…よ… フィアナ:誰の所為かなー♪ 琥珀:うう…因みに『お姉さん』や『お兄さん』などのセリフに喜ぶのも同類… アークロンドのアレは別にフィアナを年増扱いしてる訳ではなく、心底信頼の気持ちからです… フィアナ:余計なマメ知識はいらんから。 琥珀:…まぁ… フィアナも、アセルトと結婚するなら…立派に幼妻と言えんこともない。 フィアナ:…あれは…私が若いんじゃなくてアセルトがんぐっ。 琥珀:(フィアナの口塞いで)言うなーッ!結婚早々目に優しい緑色の紙見たいのかッ!? フィアナ:…何で詳しいんだ…コハク=ハルカ… 琥珀:イイコの皆様には解らないだろうし説明。 …離婚届って緑色なんですよ。(マジ) フィアナ:両親が不仲とか… 琥珀:いンや。至ってラブラブ。 娘が困るくらいにラブラブ。 フィアナ:…ンじゃなんで知ってるんだよ…? 琥珀:…さぁ…?(自分でも解らない) フィアナ:…毎回謎だよな…お前の情報網って… 琥珀:はっはっは。ドイツでは拍手のかわりにばんばん机叩く(…ト●ビア?)って知ってた? フィアナ:…知らんよ…ンなもん… 琥珀:…話は戻して。 一話が二倍になるでしょ。 だから多分今までより堕ちるの早くなるんだよね。 フィアナ:あー、それで。 琥珀:…ま、それじゃ告知も終わったし…ひとまず終わりにするかね… フィアナ:今回長かったな… 琥珀:読むひといるのかなー…とも思うけどね。 毎回『それじゃ行きます』とかいうひとことで終わらせてるしここ。 フィアナ:ふっ。手抜き、てーぬーきー。 いーけないんだぁいけないんだぁ。せーんせーにいってやろー。 琥珀:…また懐かしい囃し歌を… 私の地方では『いややこやや せんせいにゆーちゃろ』だったが。 まぁそんなコトはどうでもいいとして… フィアナ:ひとまずさよならっ!第百十二話投稿をお待ち下さい♪ |
15686 | 第百十二話:醜い痕 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/12 18:52:15 |
記事番号15684へのコメント 『ライアのこと、もっと信用してあげたら?』 数年前、二歳年上の…当時唯一の友人に言われた言葉が頭に響く。 『年の割にはしっかりしすぎてるくらいだと思うし』 違う… と、叫びそうになり、慌てて口をつぐんだ。 そう言ってしまって…じゃあ何故そう妹を気に掛ける、と聞き返されたら困るから。 フィアナは、充分ライアナを信頼していた。 一つの個性として認めていた。 解ってる。 ライアナは、私が居なくても充分やっていけること。 …じゃあ、私は? ライアナが、いなければ…私は、ひとりで…? こんな気持ち、前にも感じたことがある。 「…そっか…」 いつだったかな。 お母さんが死んだ時(正確にはそれを知った時)だったかな。 「…そう…頑張ってたんだ…」 訳が解らない気持ちに乗っ取られ、精神の自由が効かなくなる。 自分の全てが足下から崩れていく様な感じ。 自分が存在しようとしまいと、世界は何も変わらない。 自分がどれだけ無意味な存在か、目の前に突き付けられた様な… 「…はは… …私は… 結局、何も解ってあげられて無かったのか…」 鈍い痛み。 深い絶望。 心を蝕んでいく、少しずつ――――――――――…。 「あんなに、傍にいたのに…」 ああ。 自分でも、嫌になるくらい。 心が、黒くどろどろしたもので満たされていく。 「…ライアが、変わっていったのにも… 頑張ってたことにすら気付いてなかった」 壊れていく。 何かが。 いや、最初から壊れていたのかも知れない。 今、やっとそれに気付いただけの話で… 「…産まれた時から… 終わってる…か…!」 フィアナは、忌々しげに言った。 「昔からさぁ。 何度も思ったよ。 何の為に生きてるんだろ、って。 皆に存在を望まれない存在に価値はあるのか、ってな」 フィアナは、俯いたまま静かな声を出す。 表情が髪に隠れて見えない。 「初めてそう思ったのは十歳の頃だった。 見ず知らずのヤツにいきなり蹴飛ばされた。 お前等は野良犬と同じだ。蚤がうつるから殺した方が世の中の為だ…だとさ」 ふふっ、とフィアナは笑い声を上げた。 「信じられるか? ただ種族の呼び名が違うだけなんだぞ。 遺伝子解析でも、私達と純神族には全く差がないことが証明されてる。 まだ、他の種族の血が混じってるとかいうなら諦めも付くさ…」 「…………」 ライアナは、腕を組み…黙って立っていた。 自分の経験に照らし合わせているのか、それとも単に聞き流しているのか。 「何回思ったことか。明日の朝、目が覚めなければいいのに、って。 ずっと夢を見ていられたらいいのに、って。 …見当違いだって解ってても…両親怨んだりもしたよ。 迫害されてる一族なんだから、産まれた子供がどんな目に遭うか解ってるだろ。…なんで産んだんだ、って」 軽く笑ってみせる。 「ライアは可能な限りそんな目に遭わせたくなかった。 『普通と違う』ていうハンデを少しでも取り除いてやろうとしたんだ。 烙印の消し方も…王立図書館の本読破するくらい読んで調べたし。 …解ったことは、私の技術じゃ無理だと言うことだけ」 フィアナの笑みが、自嘲となる。 「魂いじって無事でいさせる様な技術、私には無かったし」 「…でも、諦めなかったと」 「諦めたら終わるだろうが何もかも」 ライアナの言葉に、ふっ、と息を付く。 「諦めたら…そこで私の存在価値は終わる」 誰からも望まれない生だとしても。 妹がいる限り、傍に居続けてやりたい。 自分で付けた、理屈。 妹の傍にいてやりたい。 だから、私は生きている。 「考えてみれば、何もかも言い訳と利己心だったような気もするな」 自嘲を浮かべるフィアナ。 「元々…烙印消したい、てのも、自分の失敗のツケだし」 「…まだ、そんな風に思ってたんですかぁ」 顔を歪めるライアナ。 「ナチュラルネガティヴ、っていうんですかね、貴女みたいなの。 楽天的なのも良くないですけど、落ち込み過ぎなのも良くないですよ」 「落ち込ませた本人が言うなよ」 「あらら。それはそうでした」 きゃは、と笑う彼女。 そして… 不意に、真顔になった。 「本当に、そうやって何もかも背負い込む」 「…ライア?」 「…この際だから言いますけどね、お姉様。」 あ〜っ、と唸りながらくしゃくしゃ自慢の金髪を掻き上げるライアナ。 「私、烙印のことは別にどーも思ってないんですよぅ」 「…は?」 フィアナが怪訝な顔をする。 対照的に…『やっぱり』と、フィブリゾは思った。 ライアナに烙印を見せられた時から、薄々察しは付いていたのだ。 自分の肌に付いた消えない痕。 それを『醜い』と思っているのなら、わざわざスカート捲って他人に見せたりするだろうか。 しかも、彼女と敵対関係にある…彼女の言葉を使うなら『救う価値もない連中』に、である。 ついでに言えば…ライアナの来ている服は、デザインこそ神官服だが…よく見ると、スカートにきっちりスリットが入っている。 これでは、少々激しい運動をすれば皆に披露することになる。 フィアナは春でも夏でも秋でも冬でも一貫して、周りの者が鬱陶しいくらいの重装備。 きっちり長袖ロングスカート、更に実はタイツまで履いているらしいという噂。 最初から、烙印に対する価値観が違ったのである。 「便利じゃないですか。」 「…ど…何処が!?」 理解できないらしいフィアナが言う。 それはそうだろう。 フィアナ自身は、この烙印を押された時はもぉ自分の周りが崩壊していく様な絶望感を味わったし、 湯浴みや水浴び、着替えの度に死にたくなる様な有様だったのだ。 「目印。 死神です、って」 「…………」 「思ったことありません? 肌が緑だったり青だったりすればいいのになーって」 「ないないないない!!!」 ぶんぶん首を横に振る、真珠の様な肌を誇るフィアナ嬢。 「いつも、講義の…あ、神学講座の。講義の始まりの日に思ってたんですよね。 隣の席のヒトが話し掛けてくるんですよぅ。名前は?年は?何処に住んでるの?趣味は?好きな子いる? ………………………………………………………………………………………ウザいでしょ。 『ライアナ=ルートヴィッヒ』。姓まできっちり言えば、それ以上話し掛けては来ませんが」 「…ウザいって…お前…」 呆れ顔フィアナ。 「姓まで…ってどゆコト?」 「…純神族にはフツー姓が無いんだ…姓がある、ってことは部族出身だってこと」 神族事情を魔族に説明するアークロンド。 姉妹の会話を魔族の為に通訳していたりする。 「…そうでなくても… フィアナライアナルートヴィッヒ姉妹、といえば神界では有名だったけどねぇ…」 「ふぅん」 どういう意味で有名だったのかは敢えて訊かない。 「ウザいですよぅ。 …どうせ、死神だ…ってバラせば、去っていくんです。 それなら最初から話し掛けないでくださいよ、って感じ」 「…………」 ウザいとは感じていたがひとりひとり丁寧に応対していた生真面目赤毛、言葉に詰まる。 「だから。 外見で解る様な特徴、欲しかったですよぅ。 そうすれば、最初から近付いて来ないんですよぅ。 …私だって、期待すること無かったのに」 ライアナは、はっ、と軽く笑った。 「…期待…な…」 フィアナは、俯いて、静かに口元を笑みの形に歪める。 「してはいけないの、解ってるのに… 私は、期待してしまうんだよな… …期待に応えてくれると…嬉しくて… 離反までしちゃったよ」 ちら、とフィブリゾを見て…にこ、と笑うフィアナ。 「え?あれ?あ?」 「…冥王様…」 何故だかいきなり心臓が跳ね上がり…戸惑うフィブリゾ。 シェーラが後ろで冷めた目をしていたりする。 「…変わりましたね、お姉様…ホントに」 「ま、ね」 ふふん、とフィアナは笑った。 「魔族も付き合ってみれば結構いいぞ」 「付き合…」 「バカ、そういう意味じゃなくて」 フィアナは、微妙に顔を赤らめて言った。(純情) 「しかし… ほんっとうに何の為に生きてたんだかわかんなくなっちゃったな〜」 「すみませんね」 「…さぁて…じゃあ…これで心おきなく終わらせられる訳だ」 フィアナは、レイピアを両手で持ち… 刃先を喉首に当てた。 「!」 一瞬遅れて。 レイピアの刃が、粉々に砕け散った。 ライアナは一歩も動いていなかったが…ライアナがやったのだということは一目瞭然だった。 「…何のマネですか?」 「…あーあ、酷いな、バラバラ」 ライアナの怒気を孕んだセリフを無視し…しゃがんで、手を切らない様に注意しながら刃の欠片を拾い集めるフィアナ。 「ほいほいっとな」 集めた欠片に柄だけのレイピアを向ける。 刃の欠片がとろりと溶けあい、元通りの形に戻った。 「質問に答えてください。」 「んー?」 にこっ、と笑うフィアナ。 「後始末はきちんとしないとな、と思って」 ぞくっ。 ライアナの背筋に、冷たいものが走った。 「…どうしてだろう。 もう、貴女なんて怖くは無いのに」 口の中で呟く。 昔から、姉はこういうひとだった。 始末するとか…そういうことを簡単にいうひとだった。 他人に対してじゃない。 自分に対して。 姉がそういう言葉を発するたびに、背筋を冷たいものが走ったのを覚えている。 『自分を始末する』と、フィアナが言って…それが実行されたことは一度もない。(あったらここにいるフィアナは何なんだ) だけど、もし実行する時が来ても、フィアナは何のためらいもなくそれを実行しそうな気がした。 笑って、自らの首を掻き斬るのだ。 実際そんな映像をみたこと無いにも関わらず、その場面はライアナの中に何故か深く焼き付いていた。 ライアナは、毎日、姉が生きているのを見て安心していた。 そして、優しい姉の中に隠された『本性』に想いを馳せるのだった。 『フィアナ』では無い、フィアナの中の『誰か』。 あはははは、と、フィアナは笑った。 「ま、今のは御愛嬌。 止めてくれると思ってたよ」 「…止めなければ良かったですかね」 「意地悪だなぁ」 ちゃっ、と、フィアナはレイピアを、ライアナに向けて構えた。 「…お陰様で…生への未練、本気で無くなっちゃった所で… …続き、しようか」 吹っ切れた様に笑う。 「んふ」 ライアナは、嘲笑とも苦笑とも付かない笑顔を浮かべた。 言い訳あんど言い逃れ。 結局、前回、今回…と、何だったんだろうなぁ。 とお考えの其処のアナタに説明。 ライアナは見抜いていたのです。 心底では、姉には闘う気がないと言うことを。 実際フィアナには闘う意志が無かったと想いますね。 多分、適当に攻撃撃って適当に防御して回避して…キリのいい所で説教垂れて捕まえてアークロンドに預ける… とか、そういうつもりだったんだと思います。 何故フィアナがそこまでライアナと闘いたく無いのか…ていうと… 別に血のつながりがあるからとかそういうのじゃなくて…今まで守ってきたからなんですね。 父との約束『ライアを守れ』を頑なに守ろうとした。 ところが烙印を押されてしまった。 フィアナはこれを『失敗』と呼んでいますが…これは別に仕方がないです。(汗) はっきり言ってフィアナの責任ではありません。 んでも…なんでも背負い込んじゃうフィアナちゃんとしては責任取りたい訳です。 それで『烙印消すぞー』とかって張り切ってた訳です。自分は二の次です。ええもう。 そんなフィアナにただ『命賭けて闘いましょ♪』とか言っても聞いてくれない訳ですよ。 自分には烙印消すっていう使命があるんだッ!…とな。 んで業を煮やしたライアナちゃん。 『わたしゃあ烙印は別にあろーと無かろーと関係ないんじゃいっ!』…と。 それじゃ今までの苦労はなんだったんだー?って話になるんですが。 さすがフィアナ、始めるのはそんな苦労話じゃなくて『存在価値無くなった』という(笑) 『そうそう、存在価値無いの。 だからさ、本気で死ぬつもりで闘ってよ♪』 …と、暗に持ちかけるライアナなんですが…そんなライアナへの最後のジョーク。 『んじゃ自殺しちゃおっかなー』と。 ライアナとしては慌てるわけです。 今まで尊敬していた、そして妬んでいた姉と命を賭けた一騎打ちがしたい… んであって、別にフィアナが死ねばいいっつーもんじゃないわけでして。 その望みの為に赤の竜神の魔族抹殺指令を二の次に置いちゃったくらいですから(苦笑) 『ここまできてンな野暮なマネするんじゃねーよ』とばかりにレイピア破壊(笑) フィアナの『自分を始末』発言には実はライアナの望みが微妙に出てたりします。 殺人に美学を持つライアナ。 当然…自分も美しく死にたいわけです。 『お姉様なら私のこと綺麗に殺してくれるでしょv』みたいな… …フィアナの死神稼業してるところは書いたことが無いですが… 恐らくは相当の殺人術だったと思われます(汗) 『私死ぬつもりなんて無いけどー、もし死んでもお姉様なら美しく殺してくれるだろうから安心ねv』みたいな。 …つまり… ライアナのマゾ的欲求全開?(をいをい) ライアナって『殺されるならお姉様に殺されたい♪』みたいなとこある様な気がするんですけど…如何でしょう(汗) やたら長いあとがきでしたが、これにて…。 幕。 |
15691 | 残るは七話ですね・・・・ | 青月 彼方 | 2003/12/13 11:27:23 |
記事番号15686へのコメント こんにちは♪せーづきでぇす >違う… >と、叫びそうになり、慌てて口をつぐんだ。 >そう言ってしまって…じゃあ何故そう妹を気に掛ける、と聞き返されたら困るから。 困る・・フィアナさんってちょと理屈くさいですね(オイ) >フィアナは、充分ライアナを信頼していた。 >一つの個性として認めていた。 >解ってる。 >ライアナは、私が居なくても充分やっていけること。 信頼してても心配なことてわたしはありますけど・・・ 全然境遇違いますしね・・・ > >…じゃあ、私は? >ライアナが、いなければ…私は、ひとりで…? 今は一人じゃないでしょう。 あ・・結婚おめでとうごどざいます♪ >「…そう…頑張ってたんだ…」 >訳が解らない気持ちに乗っ取られ、精神の自由が効かなくなる。 >自分の全てが足下から崩れていく様な感じ。 >自分が存在しようとしまいと、世界は何も変わらない。 >自分がどれだけ無意味な存在か、目の前に突き付けられた様な… 無意味な存在・・・ 誰にだって意味はあると思いたいです。 それがいい意味でも悪い意味でも。 >「…はは… > …私は… > 結局、何も解ってあげられて無かったのか…」 >鈍い痛み。 >深い絶望。 >心を蝕んでいく、少しずつ――――――――――…。 少しずつ・・なにかを失っていく・・ >「あんなに、傍にいたのに…」 >ああ。 >自分でも、嫌になるくらい。 >心が、黒くどろどろしたもので満たされていく。 全然重さが違いますけど・・ そんな経験ありますね。 >「…ライアが、変わっていったのにも… > 頑張ってたことにすら気付いてなかった」 >壊れていく。 >何かが。 >いや、最初から壊れていたのかも知れない。 >今、やっとそれに気付いただけの話で… 最初から・・・・そんなのってないです・・・・ >「昔からさぁ。 > 何度も思ったよ。 > 何の為に生きてるんだろ、って。 > 皆に存在を望まれない存在に価値はあるのか、ってな」 >フィアナは、俯いたまま静かな声を出す。 誰かは必ず望んでいたんじゃないでしょうか・・ >「初めてそう思ったのは十歳の頃だった。 > 見ず知らずのヤツにいきなり蹴飛ばされた。 > お前等は野良犬と同じだ。蚤がうつるから殺した方が世の中の為だ…だとさ」 ふざけんじゃねぇよ・・・・ >「信じられるか? > ただ種族の呼び名が違うだけなんだぞ。 > 遺伝子解析でも、私達と純神族には全く差がないことが証明されてる。 > まだ、他の種族の血が混じってるとかいうなら諦めも付くさ…」 むしろ優秀なのに・・・ なんで差別なんてあるんでしょうね・・・ >自分の経験に照らし合わせているのか、それとも単に聞き流しているのか。 >「何回思ったことか。明日の朝、目が覚めなければいいのに、って。 > ずっと夢を見ていられたらいいのに、って。 自殺願望・・とはちょと違うでしょうね・・ > …見当違いだって解ってても…両親怨んだりもしたよ。 > 迫害されてる一族なんだから、産まれた子供がどんな目に遭うか解ってるだろ。…なんで産んだんだ、って」 あの両親見てると 「私達の子供なら大丈夫」とか思ってそーです・・・ >「ライアは可能な限りそんな目に遭わせたくなかった。 > 『普通と違う』ていうハンデを少しでも取り除いてやろうとしたんだ。 > 烙印の消し方も…王立図書館の本読破するくらい読んで調べたし。 > …解ったことは、私の技術じゃ無理だと言うことだけ」 律儀な・・・ >「魂いじって無事でいさせる様な技術、私には無かったし」 竜神にはできた・・・とかって責めてるのでしょうか・・・ >「諦めたら終わるだろうが何もかも」 なにもかも・・・ >「諦めたら…そこで私の存在価値は終わる」 >誰からも望まれない生だとしても。 >妹がいる限り、傍に居続けてやりたい。 >自分で付けた、理屈。 >妹の傍にいてやりたい。 >だから、私は生きている。 本当にそれだけのために生きていたんですね・・・ 本当に優しい方は大変ですね。 わたしは誰からも望まれくても自分が生きたいから生きます。我侭な人間ですから。 >「考えてみれば、何もかも言い訳と利己心だったような気もするな」 そういう風にしか生きられなくなっていたんですね・・・・ >「ナチュラルネガティヴ、っていうんですかね、貴女みたいなの。 > 楽天的なのも良くないですけど、落ち込み過ぎなのも良くないですよ」 確かに・・・落ちこむほうが簡単ですしねーー >「本当に、そうやって何もかも背負い込む」 >「…ライア?」 なんか今までのうっぷんがって感じ・・・ >「私、烙印のことは別にどーも思ってないんですよぅ」 >「…は?」 そりゃあ今まで悩みまくってきたわけですからね・・ >対照的に…『やっぱり』と、フィブリゾは思った。 >ライアナに烙印を見せられた時から、薄々察しは付いていたのだ。 確かにあの時「開きなおってんなー」とは思いましたね。 >それを『醜い』と思っているのなら、わざわざスカート捲って他人に見せたりするだろうか。 しないでしょーね・・ >しかも、彼女と敵対関係にある…彼女の言葉を使うなら『救う価値もない連中』に、である。 そーいえばそんなこといってたよーな(忘れてたんかいっ) >ついでに言えば…ライアナの来ている服は、デザインこそ神官服だが…よく見ると、スカートにきっちりスリットが入っている。 セクシー(/////) >これでは、少々激しい運動をすれば皆に披露することになる。 >フィアナは春でも夏でも秋でも冬でも一貫して、周りの者が鬱陶しいくらいの重装備。 対称的な・・ >きっちり長袖ロングスカート、更に実はタイツまで履いているらしいという噂。 どっからそんなウワサが・・・ >最初から、烙印に対する価値観が違ったのである。 いままでのくろーはいったい・・・ >フィアナ自身は、この烙印を押された時はもぉ自分の周りが崩壊していく様な絶望感を味わったし、 >湯浴みや水浴び、着替えの度に死にたくなる様な有様だったのだ。 まだうら若き乙女なのに・・・ >「目印。 > 死神です、って」 目印・・ >「いつも、講義の…あ、神学講座の。講義の始まりの日に思ってたんですよね。 > 隣の席のヒトが話し掛けてくるんですよぅ。名前は?年は?何処に住んでるの?趣味は?好きな子いる? > ………………………………………………………………………………………ウザいでしょ。 > 『ライアナ=ルートヴィッヒ』。姓まできっちり言えば、それ以上話し掛けては来ませんが」 美少女ですもんねー・・ そういう態度がさらに冷めていく原因だったのでしょうか・・ >姉妹の会話を魔族の為に通訳していたりする。 大変ですね☆ >「…そうでなくても… > フィアナライアナルートヴィッヒ姉妹、といえば神界では有名だったけどねぇ…」 >どういう意味で有名だったのかは敢えて訊かない。 けどけっこうまぬけな面でも有名になってそう・・ >「ウザいですよぅ。 > …どうせ、死神だ…ってバラせば、去っていくんです。 > それなら最初から話し掛けないでくださいよ、って感じ」 げんきんですねぇ・・・ >ウザいとは感じていたがひとりひとり丁寧に応対していた生真面目赤毛、言葉に詰まる。 ここらへんが性格の差ですね・・ >「だから。 > 外見で解る様な特徴、欲しかったですよぅ。 > そうすれば、最初から近付いて来ないんですよぅ。 > …私だって、期待すること無かったのに」 期待して・・裏切らせたんですね・・ >「してはいけないの、解ってるのに… > 私は、期待してしまうんだよな… > …期待に応えてくれると…嬉しくて… > 離反までしちゃったよ」 なんか軽いノリ・・ >「え?あれ?あ?」 >「…冥王様…」 >何故だかいきなり心臓が跳ね上がり…戸惑うフィブリゾ。 >シェーラが後ろで冷めた目をしていたりする。 フィブシュラ。 >「魔族も付き合ってみれば結構いいぞ」 >「付き合…」 >「バカ、そういう意味じゃなくて」 >フィアナは、微妙に顔を赤らめて言った。(純情) くすくす・・・ >刃先を喉首に当てた。 >「!」 うわっ >「…何のマネですか?」 >「質問に答えてください。」 どこまでも自分の手で殺めたいんですね・・ >にこっ、と笑うフィアナ。 >「後始末はきちんとしないとな、と思って」 後始末・・・ >「…どうしだろう。 > もう、貴女なんて怖くは無いのに」 >昔から、姉はこういうひとだった。 >始末するとか…そういうことを簡単にいうひとだった。 >他人に対してじゃない。 他人に対しては極力言わなそう・・ >自分に対して。 >姉がそういう言葉を発するたびに、背筋を冷たいものが走ったのを覚えている。 まじめにやりそーですもんね・・・ >『自分を始末する』と、フィアナが言って…それが実行されたことは一度もない。(あったらここにいるフィアナは何なんだ) それをくいとめてたのはライアナさん・・・ >だけど、もし実行する時が来ても、フィアナは何のためらいもなくそれを実行しそうな気がした。 >笑って、自らの首を掻き斬るのだ。 >実際そんな映像をみたこと無いにも関わらず、その場面はライアナの中に何故か深く焼き付いていた。 うーん・・怖い・・ >ライアナは、毎日、姉が生きているのを見て安心していた。 >そして、優しい姉の中に隠された『本性』に想いを馳せるのだった。 >『フィアナ』では無い、フィアナの中の『誰か』。 二性面があるんでしょーかね・・ >「ま、今のは御愛嬌。 > 止めてくれると思ってたよ」 >「…止めなければ良かったですかね」 >「意地悪だなぁ」 止めなきゃ実効してたでしょーね・・ >「…お陰様で…生への未練、本気で無くなっちゃった所で… > …続き、しようか」 続き・・どちらかが死ぬまで・・ >「んふ」 >ライアナは、嘲笑とも苦笑とも付かない笑顔を浮かべた。 なにを思っているのでしょう。 >結局、前回、今回…と、何だったんだろうなぁ。 >とお考えの其処のアナタに説明。 ここのわたしは思っていました。 >ライアナは見抜いていたのです。 >心底では、姉には闘う気がないと言うことを。 鋭いですね・・やっぱり・・ >実際フィアナには闘う意志が無かったと想いますね。 >多分、適当に攻撃撃って適当に防御して回避して…キリのいい所で説教垂れて捕まえてアークロンドに預ける… >とか、そういうつもりだったんだと思います。 あーやっぱりですかぁ・・・ >何故フィアナがそこまでライアナと闘いたく無いのか…ていうと… >別に血のつながりがあるからとかそういうのじゃなくて…今まで守ってきたからなんですね。 なによりも大切なんですもんね・・ >父との約束『ライアを守れ』を頑なに守ろうとした。 かたまじめな・・・ >ところが烙印を押されてしまった。 >フィアナはこれを『失敗』と呼んでいますが…これは別に仕方がないです。(汗) >はっきり言ってフィアナの責任ではありません。 年も年ですしね・・ >んでも…なんでも背負い込んじゃうフィアナちゃんとしては責任取りたい訳です。 >それで『烙印消すぞー』とかって張り切ってた訳です。自分は二の次です。ええもう。 完璧に・・ >そんなフィアナにただ『命賭けて闘いましょ♪』とか言っても聞いてくれない訳ですよ。 >自分には烙印消すっていう使命があるんだッ!…とな。 ですねぇ・・・ >『わたしゃあ烙印は別にあろーと無かろーと関係ないんじゃいっ!』…と。 >それじゃ今までの苦労はなんだったんだー?って話になるんですが。 >さすがフィアナ、始めるのはそんな苦労話じゃなくて『存在価値無くなった』という(笑) 暗い話題に・・ >『そうそう、存在価値無いの。 > だからさ、本気で死ぬつもりで闘ってよ♪』 >…と、暗に持ちかけるライアナなんですが…そんなライアナへの最後のジョーク。 >『んじゃ自殺しちゃおっかなー』と。 最後の・・・ >今まで尊敬していた、そして妬んでいた姉と命を賭けた一騎打ちがしたい… >んであって、別にフィアナが死ねばいいっつーもんじゃないわけでして。 >その望みの為に赤の竜神の魔族抹殺指令を二の次に置いちゃったくらいですから(苦笑) 素直な方・・ >『ここまできてンな野暮なマネするんじゃねーよ』とばかりにレイピア破壊(笑) >フィアナの『自分を始末』発言には実はライアナの望みが微妙に出てたりします。 >殺人に美学を持つライアナ。 >当然…自分も美しく死にたいわけです。 >『お姉様なら私のこと綺麗に殺してくれるでしょv』みたいな… 綺麗な死って・・(汗) >…フィアナの死神稼業してるところは書いたことが無いですが… >恐らくは相当の殺人術だったと思われます(汗) ・・・・・・・・見たくない。 >『私死ぬつもりなんて無いけどー、もし死んでもお姉様なら美しく殺してくれるだろうから安心ねv』みたいな。 安心って・・・ >ライアナのマゾ的欲求全開?(をいをい) >ライアナって『殺されるならお姉様に殺されたい♪』みたいなとこある様な気がするんですけど…如何でしょう(汗) うーむ・・実はまだ尊敬してるんじゃ・・ >やたら長いあとがきでしたが、これにて…。 それでは〜 |
15722 | そううまく行くかどうか(切実) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/19 18:21:05 |
記事番号15691へのコメント >こんにちは♪せーづきでぇす こんばんは。 レス遅れてゴメンナサイ(汗) 遅れましたが返させて頂きますのです!(日本語変) >>違う… >>と、叫びそうになり、慌てて口をつぐんだ。 >>そう言ってしまって…じゃあ何故そう妹を気に掛ける、と聞き返されたら困るから。 >困る・・フィアナさんってちょと理屈くさいですね(オイ) まぁ、そうですね。 社会がそういう生き方を強いてるのかもしれませんが。 >>フィアナは、充分ライアナを信頼していた。 >>一つの個性として認めていた。 >>解ってる。 >>ライアナは、私が居なくても充分やっていけること。 >信頼してても心配なことてわたしはありますけど・・・ >全然境遇違いますしね・・・ まぁそうですね〜…(こればっかだな) >> >>…じゃあ、私は? >>ライアナが、いなければ…私は、ひとりで…? >今は一人じゃないでしょう。 >あ・・結婚おめでとうごどざいます♪ フィアナ:……(赤面) 琥珀:お。赤くなった赤くなった。 >>自分がどれだけ無意味な存在か、目の前に突き付けられた様な… >無意味な存在・・・ >誰にだって意味はあると思いたいです。 >それがいい意味でも悪い意味でも。 他人に認められてはじめて自分の存在に自信が持てる。 他人に認められていないことを思い知ってしまったフィアナは… >>「…はは… >> …私は… >> 結局、何も解ってあげられて無かったのか…」 >>鈍い痛み。 >>深い絶望。 >>心を蝕んでいく、少しずつ――――――――――…。 >少しずつ・・なにかを失っていく・・ 失っていたのに、今やっと気付いたのかも知れないけれど。 >>「あんなに、傍にいたのに…」 >>ああ。 >>自分でも、嫌になるくらい。 >>心が、黒くどろどろしたもので満たされていく。 >全然重さが違いますけど・・ >そんな経験ありますね。 私もあります。 冷たくて、重くて、嫌なものが溜まっていく感覚。 >>「…ライアが、変わっていったのにも… >> 頑張ってたことにすら気付いてなかった」 >>壊れていく。 >>何かが。 >>いや、最初から壊れていたのかも知れない。 >>今、やっとそれに気付いただけの話で… >最初から・・・・そんなのってないです・・・・ だけど、そうとしか思えない… >>「昔からさぁ。 >> 何度も思ったよ。 >> 何の為に生きてるんだろ、って。 >> 皆に存在を望まれない存在に価値はあるのか、ってな」 >>フィアナは、俯いたまま静かな声を出す。 >誰かは必ず望んでいたんじゃないでしょうか・・ だけど、フィアナはそれを知らない。 知らない事柄なんて、無いも同じでしょう? >>「初めてそう思ったのは十歳の頃だった。 >> 見ず知らずのヤツにいきなり蹴飛ばされた。 >> お前等は野良犬と同じだ。蚤がうつるから殺した方が世の中の為だ…だとさ」 >ふざけんじゃねぇよ・・・・ 結構ヤな神多いです(苦笑) >>「信じられるか? >> ただ種族の呼び名が違うだけなんだぞ。 >> 遺伝子解析でも、私達と純神族には全く差がないことが証明されてる。 >> まだ、他の種族の血が混じってるとかいうなら諦めも付くさ…」 >むしろ優秀なのに・・・ >なんで差別なんてあるんでしょうね・・・ さぁ…その問に安易な答は冒涜ですな。 私達ひとりひとりで考えていくのが筋だと思いますよ。 >>自分の経験に照らし合わせているのか、それとも単に聞き流しているのか。 >>「何回思ったことか。明日の朝、目が覚めなければいいのに、って。 >> ずっと夢を見ていられたらいいのに、って。 >自殺願望・・とはちょと違うでしょうね・・ 死にたいんじゃないの。 消えたいの。 >> …見当違いだって解ってても…両親怨んだりもしたよ。 >> 迫害されてる一族なんだから、産まれた子供がどんな目に遭うか解ってるだろ。…なんで産んだんだ、って」 >あの両親見てると >「私達の子供なら大丈夫」とか思ってそーです・・・ そうですね… 結構楽天的な方々ですから。 >>「ライアは可能な限りそんな目に遭わせたくなかった。 >> 『普通と違う』ていうハンデを少しでも取り除いてやろうとしたんだ。 >> 烙印の消し方も…王立図書館の本読破するくらい読んで調べたし。 >> …解ったことは、私の技術じゃ無理だと言うことだけ」 >律儀な・・・ フィアナは生真面目キャラです。一応(苦笑) >>「魂いじって無事でいさせる様な技術、私には無かったし」 >竜神にはできた・・・とかって責めてるのでしょうか・・・ いや…恐らく竜神にも無理です。 >>「諦めたら終わるだろうが何もかも」 >なにもかも・・・ 深い意味の込められているこの言葉。 >>「諦めたら…そこで私の存在価値は終わる」 >>誰からも望まれない生だとしても。 >>妹がいる限り、傍に居続けてやりたい。 >>自分で付けた、理屈。 >>妹の傍にいてやりたい。 >>だから、私は生きている。 >本当にそれだけのために生きていたんですね・・・ >本当に優しい方は大変ですね。 >わたしは誰からも望まれくても自分が生きたいから生きます。我侭な人間ですから。 いや、それでいいんです。 生き物なんてそんなもんなんです… >>「考えてみれば、何もかも言い訳と利己心だったような気もするな」 >そういう風にしか生きられなくなっていたんですね・・・・ はい。 これも『歪み』と言えるでしょう。 >>「ナチュラルネガティヴ、っていうんですかね、貴女みたいなの。 >> 楽天的なのも良くないですけど、落ち込み過ぎなのも良くないですよ」 >確かに・・・落ちこむほうが簡単ですしねーー ライアナの様に楽天的(?)すぎるのもどうかと思うが。 >>「本当に、そうやって何もかも背負い込む」 >>「…ライア?」 >なんか今までのうっぷんがって感じ・・・ ライアナもかなり溜まってそうですし。色々と。 >>「私、烙印のことは別にどーも思ってないんですよぅ」 >>「…は?」 >そりゃあ今まで悩みまくってきたわけですからね・・ 姉の悩みは妹の… >>対照的に…『やっぱり』と、フィブリゾは思った。 >>ライアナに烙印を見せられた時から、薄々察しは付いていたのだ。 >確かにあの時「開きなおってんなー」とは思いましたね。 開き直ってる…どころかもう逆に自慢してる? >>それを『醜い』と思っているのなら、わざわざスカート捲って他人に見せたりするだろうか。 >しないでしょーね・・ 『ライアナだからね』で片付けたくなるような気もするのですが。 >>しかも、彼女と敵対関係にある…彼女の言葉を使うなら『救う価値もない連中』に、である。 >そーいえばそんなこといってたよーな(忘れてたんかいっ) 私も忘れかけてました(ダメじゃん) >>ついでに言えば…ライアナの来ている服は、デザインこそ神官服だが…よく見ると、スカートにきっちりスリットが入っている。 >セクシー(/////) でも十六歳(ぼそっ) >>これでは、少々激しい運動をすれば皆に披露することになる。 >>フィアナは春でも夏でも秋でも冬でも一貫して、周りの者が鬱陶しいくらいの重装備。 >対称的な・・ なんか季節が違う二人のファッション。(苦笑) >>きっちり長袖ロングスカート、更に実はタイツまで履いているらしいという噂。 >どっからそんなウワサが・・・ 冥王軍の辺りでしょう。 >>最初から、烙印に対する価値観が違ったのである。 >いままでのくろーはいったい・・・ そうは思わないフィアナちゃん。 >>フィアナ自身は、この烙印を押された時はもぉ自分の周りが崩壊していく様な絶望感を味わったし、 >>湯浴みや水浴び、着替えの度に死にたくなる様な有様だったのだ。 >まだうら若き乙女なのに・・・ 二十四(この間二十五になった)だが。 >>「目印。 >> 死神です、って」 >目印・・ ま、『目印』というのはかなり強引ですがね。 > >>「いつも、講義の…あ、神学講座の。講義の始まりの日に思ってたんですよね。 >> 隣の席のヒトが話し掛けてくるんですよぅ。名前は?年は?何処に住んでるの?趣味は?好きな子いる? >> ………………………………………………………………………………………ウザいでしょ。 >> 『ライアナ=ルートヴィッヒ』。姓まできっちり言えば、それ以上話し掛けては来ませんが」 >美少女ですもんねー・・ >そういう態度がさらに冷めていく原因だったのでしょうか・・ そうかも知れないです。 >>姉妹の会話を魔族の為に通訳していたりする。 >大変ですね☆ いや…愛するライアの言葉を通訳するのなら幸せでしょう(何か違) >>「…そうでなくても… >> フィアナライアナルートヴィッヒ姉妹、といえば神界では有名だったけどねぇ…」 >>どういう意味で有名だったのかは敢えて訊かない。 >けどけっこうまぬけな面でも有名になってそう・・ 特に姉。 >>「ウザいですよぅ。 >> …どうせ、死神だ…ってバラせば、去っていくんです。 >> それなら最初から話し掛けないでくださいよ、って感じ」 >げんきんですねぇ・・・ というか、本当にそう思います。 最初から優しくすんな、ていうか。 >>ウザいとは感じていたがひとりひとり丁寧に応対していた生真面目赤毛、言葉に詰まる。 >ここらへんが性格の差ですね・・ ま、個性というものは尊重すべきですし…。 >>「だから。 >> 外見で解る様な特徴、欲しかったですよぅ。 >> そうすれば、最初から近付いて来ないんですよぅ。 >> …私だって、期待すること無かったのに」 >期待して・・裏切らせたんですね・・ そゆことです。 >>「してはいけないの、解ってるのに… >> 私は、期待してしまうんだよな… >> …期待に応えてくれると…嬉しくて… >> 離反までしちゃったよ」 >なんか軽いノリ・・ 軽いノリででも言わないと壊れちゃいます。 >>「え?あれ?あ?」 >>「…冥王様…」 >>何故だかいきなり心臓が跳ね上がり…戸惑うフィブリゾ。 >>シェーラが後ろで冷めた目をしていたりする。 >フィブシュラ。 …すみません… 前から思ってたんですが… 『シュラ』でなくて『シェラ』です。 …失礼しました。 >>「魔族も付き合ってみれば結構いいぞ」 >>「付き合…」 >>「バカ、そういう意味じゃなくて」 >>フィアナは、微妙に顔を赤らめて言った。(純情) >くすくす・・・ を。怪しい笑み。 >>「…何のマネですか?」 >>「質問に答えてください。」 >どこまでも自分の手で殺めたいんですね・・ …うーん…(何やら考えている) >>にこっ、と笑うフィアナ。 >>「後始末はきちんとしないとな、と思って」 >後始末・・・ 自分をゴミの様に言うひと、たまにいたりします(遠い目) >>「…どうしだろう。 >> もう、貴女なんて怖くは無いのに」 >>昔から、姉はこういうひとだった。 >>始末するとか…そういうことを簡単にいうひとだった。 >>他人に対してじゃない。 >他人に対しては極力言わなそう・・ フィアナですから(何かが間違っている) >>自分に対して。 >>姉がそういう言葉を発するたびに、背筋を冷たいものが走ったのを覚えている。 >まじめにやりそーですもんね・・・ フィアナですから(遠い目) >>『自分を始末する』と、フィアナが言って…それが実行されたことは一度もない。(あったらここにいるフィアナは何なんだ) >それをくいとめてたのはライアナさん・・・ だけど…楔は、壊れてしまったのでした。 >>だけど、もし実行する時が来ても、フィアナは何のためらいもなくそれを実行しそうな気がした。 >>笑って、自らの首を掻き斬るのだ。 >>実際そんな映像をみたこと無いにも関わらず、その場面はライアナの中に何故か深く焼き付いていた。 >うーん・・怖い・・ そーいうコトってありますよー。結構。 >>ライアナは、毎日、姉が生きているのを見て安心していた。 >>そして、優しい姉の中に隠された『本性』に想いを馳せるのだった。 >>『フィアナ』では無い、フィアナの中の『誰か』。 >二性面があるんでしょーかね・・ まぁ、そうでしょうね… >>「ま、今のは御愛嬌。 >> 止めてくれると思ってたよ」 >>「…止めなければ良かったですかね」 >>「意地悪だなぁ」 >止めなきゃ実効してたでしょーね・・ ええ、何の迷いもなく。 >>「…お陰様で…生への未練、本気で無くなっちゃった所で… >> …続き、しようか」 >続き・・どちらかが死ぬまで・・ デスマッチ、と言うヤツ(なんか台無し) >>「んふ」 >>ライアナは、嘲笑とも苦笑とも付かない笑顔を浮かべた。 >なにを思っているのでしょう。 さぁ… >>それでは〜 はい、それでは。 また何処かでお逢い致しましょう♪ …あとがきへのレスに対しては… あれに何かを答えようとするとネタバレになりますので(汗)割愛しました。 また何処かで! |
15693 | 何故か番外:神界お子様旅日記?(前編) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/13 16:55:58 |
記事番号15684へのコメント どん。 フィアナの前に、ほかほかと湯気を立てたカツ丼が置かれる。 「…………」 じぃっ、とドンブリを見詰めるフィアナ。 ゼーランディアは、指でブラインドを少し下げ、外の様子を見つつ、言った。 「…そろそろ白状したら? …ネタは上がってんのよ…」 ……………………………………………………………………………………………………………………… 「はァ?」 何がなんだか解らないフィアナ。 首を傾げてみる。 「…まぁまぁ、これでも食べて…」 「…私、豚肉嫌いだから」 「くっ…付き合いの悪い…しっかり食べなきゃ将来立派な赤ちゃんが産めないわよッ!」 「何の話だ、そりゃ…」 何やら悔しがっているゼーランディアはほっといて…カツ丼を横に避けるフィアナ。 「…で?」 「単刀直入に訊くわ。 動機は?なんでやったの?」 「…はァ?」 二度目…首を傾げる。 「…話が見えないんだけど」 コップを取り、とくとく水差しから水を注ぐフィアナ。 「く…飽くまでもシラを切る気ね」 ゼーランディアは、ぐっ、と拳を握りしめる。 「解ってんのよ! アンタがアークロンド誘拐したってことは!」 フィアナは、口に含んだ水を噴き出しかけ…なんとか堪える。 よく堪えたもんだと自分で思った。 「…な…何それ!?」 「だからいい加減白状しなさいってば。 天国のお母さんが泣いてるわよっ」 「ツッコミ所満載すぎるから後者の発言は無視するとしよう。 …知らないってば」 「この期に及んで無駄な抵抗を…」 「聞けよヒトの話。」 がごりゅっ。 フィアナの投げたドンブリ(カツとゴハン入り)は、ゼーランディアの顔面を直撃したのだった。 ―――――――――――――――――食べ物は大切に―――――――――――――――――byフィアナ フィアナ十九歳。 順調に出世を続けて現在第八級神。 あと一級で五大神の仲間入り、である。 ゼーランディアとは…まぁ相変わらずだが、血を見る様な惨事には至っていない。 ライアナ十歳、第十八級神…アークロンド十一歳、第十六級神…というのが現在の状況。 「ただいま」 「お姉様ー」 部屋のドアを開けると…同時にとてとて妹が走ってくる。 「ロンドが来ましたよ、こんなもの置いていきましたー」 「んにゃ?」 封筒に入った紙切れ。 フィアナは、四つに折り畳まれたそれを拡げ… 思わず、ぶっ、と噴き出した。 子供らしくない、小さな綺麗な字。 『旅に出ます 捜さないでください』 「私に言うなンな事――――――――――!!」 神界の夜空に、フィアナの怒りと戸惑いの混じった叫びが響いた。 「アイツは私のこと保護者かなんかと勘違いしてんじゃないのか!?」 「似た様なもんじゃないの」 神族公共食堂。 サンドイッチかじりながらぶつぶつ零すフィアナの前で…リンディアは、ずずっ、とウドン(薄味関西風)を啜った。 リンディア。 数年前フィアナが担当した仕事でフィアナとコンビを組んで以降、何かとフィアナに付きまとう。 まぁ迷惑が掛かる訳でも無し…と、フィアナも追っ払うことはしない。 純神族にしては珍しく…『純血主義』からは外れている様だ。 「ライアとロンドが結婚すれば、アンタは晴れてロンドの姉…」 「ヤだよ…あんな疲れる弟…」 ふっ、と冷めた笑みを浮かべる。 「あと、小姑に世辞のひとつも言えん男はやめとくべきだな…」 「…アンタ…なんかフケてるよ…」 リンディアは、あはは、と苦笑を漏らした。 「で? それ、ゼーランディアに言ったの?」 「言うわけ無いでしょう」 「そりゃそっか」 キッパリ言い切るフィアナに、ふ、と溜息を付くリンディア。 「うるさいもんね、後で」 「ゼーランディアの頭飛び越えて…スィーフィード様に伝えた」 「賢明ね」 スィーフィードなら感情に流されることは少ない…はずである。 「しかし旅って…何考えてんだか…」 「んー。ライアは心当たり無いって言うし」 「ま、所詮子供の浅知恵よね。すぐ戻るって」 明るく笑うリンディアに…フィアナは、不安げな眼差しを向けた。 「そうかな…?」 「そうだって。心配ナイナイ」 「…そう簡単にいけばいいんだけど…」 フィアナが抱く『悪い予感』というのは…何故か十中八九大当たりする。 今回も例外ではなかった。 一週間経ってもアークロンドは戻ってこなかったのだ。 「…そういう訳デ…」 赤の竜神は、勿体を付け、こほん、と咳払いをした。 「ロンド捜してくるコト。OK?」 『…Yes…』 リンディアとフィアナは、深く溜息を付いた。 「なんでこう変な役割ばっかり回って来るんだろう」 「運が悪いのよね、ひとことで言えば」 「一生懸命働いてるんだから運くらい良くしてくれたっていいのになー…金色の女神様…」 「あはは、無理無理」 フィアナとリンディアは、ぶつぶつ呟きながらトランスポートまでの道を歩いていた。 神界は厳重なセキュリティによって守られており…そのひとつがこの『トランスポート』という設備。 魔族侵入に備え、空間移動が困難になっているが…それでは不便なので活躍するのがこの機械。 神界重要拠点等に設置されており、これを使って長距離の移動を果たすのだ。 二人は中央トランスポートに向かっている。 そこには、神界に出入りする為のトランスポートがあるのだ。 「毎回思うんだけどさ…不便だよなぁ」 「そぉねぇ…」 IDカードを差し込み、ポートに乗り込む。 「フィアナ、ロンドなら何処行くと思う?」 「さぁ… …ライア連れてくればよかったな…感性似てるから」 「それであちこちのお店でショーウィンドウから引き剥がすのに苦労するんでしょうよ」 「…そっか」 連れてこなくてよかった、とフィアナは思い直した。 「…全く心当たりが無いんだが…」 「…ンじゃ、取り敢えず物質世界に降りることから始めましょうか… 『向こうの生き物の目に触れない場所』」 きぃん、とトランスポートが軋む。 こんなアバウトな命令でも、この機械はきちんと希望に応えようとするのだ。 しばらく後…二人の女神は、物質世界に降臨した。 枷が取れ、神族としての能力が全開放される。 「あーっ、気分いい!」 「んだば何処からいこうかね…」 んー、と伸びをしながら言うリンディア。 ちょっと怪しい言葉遣いで言うフィアナ。 「精神力検索してみるか…」 「…どう?」 「…隠そうとしてるな…これは…」 軽く顔をしかめるフィアナ。 「結界を張ってる。周りじゃなくて、自分の内側に… …せいぜいいる大陸くらいしか特定できないなー…」 フィアナは、アークロンドがいるであろう方角に向かって飛んだ。 リンディアがそれに続く。 世界最大の大陸、シルヴィスタ。 他大陸との貿易で栄える大陸だった。 「…しかし…見付からないなぁ」 捜索開始から四日目。 フィアナは、溜息を付いた。 「ちょっと、サボってないで手伝いなさいよっ」 大量の似顔絵を抱えて言うリンディア。 「ゴールの見えないレースに興味は無いんだ」 「バカ言ってんじゃない!」 こん、と軽くフィアナの頭をはたく。 「ほら今日の分!ちゃんと配ってきてよね!」 「…これ、何処で印刷してきてるんだ?毎回思うんだが…」 「企業秘密よ」 「何処の企業だ何処の」 ジト目で突っ込みを入れるフィアナ。 すぐに気を取り直し、立ち上がる。 ふと、向こうの通りに目をやり… 「っあ―――――――――――――――――!!!」 「え!?あ!!」 フィアナの叫び声に反射的に顔を上げるリンディア。 銀髪の綺麗な少年が、慌てて顔を隠して通りの向こうに消えるのが見えた。 「あ・い・つッ!」 こうなると心配より怒りの方が先に立つ。 「追うわよフィアナ!」 「いえっさ…って仕切るな!」 二人の女神は、人混みを掻き分け、走り始めた。 言い訳あんど言い逃れ。 琥珀:祝☆リンディア登場。 本編の時代では第七級神。一応五大神やってたりします。 フィアナ:…っていうか、本編ほったらかして何やってるんだ…? 琥珀:いや。ちょっと嫌なことがありまして。ムカムカした気分を執筆意欲にすりかえてみるとこんなものが。 ライアナ:…まぁ…なんと経済的な…!(違) フィアナ:ふ。愚かな。 どうせ替えるなら本編を進める意欲にすり替えればいいものを。 琥珀:…アンタ…涼しい顔してイタイことを…今に始まったコトじゃないけど… ライアナ:前編なんですね。次回で解決するんですか? 琥珀:多分。 フィアナ:…非常に情けない御言葉で… 琥珀:…最近毒吐きキャラと化してるぞ、フィアナ…アセルトにフラれるぞっ!? フィアナ:…ふっ…アセルトに限ってそんなコトは… ライアナ:あのぅ。この話お兄様出てこないんですから。 琥珀:はっ…そうだった。どうもアセルトってネタ満載だから。 フィアナ:ネタ満載…って… 琥珀:いや、むしろもう歩くネタ辞典? フィアナ:お前が言うなよ…ま、何はともあれまた次回。 次回は後編! 一同:さようならッ! 幕。 |
15703 | ロンド君・・・君っていう奴は・・(笑) | 青月 彼方 | 2003/12/14 15:38:37 |
記事番号15693へのコメント こんにちは。青月です☆ >フィアナの前に、ほかほかと湯気を立てたカツ丼が置かれる。 えーと・・カツ丼・・・・?カツに卵かかってる・・アノ・・・ >じぃっ、とドンブリを見詰めるフィアナ。 >ゼーランディアは、指でブラインドを少し下げ、外の様子を見つつ、言った。 >「…そろそろ白状したら? > …ネタは上がってんのよ…」 刑事さん >「はァ?」 >何がなんだか解らないフィアナ。 >首を傾げてみる。 なんか・・展開についていけない・・・ >「…まぁまぁ、これでも食べて…」 >「…私、豚肉嫌いだから」 >「くっ…付き合いの悪い…しっかり食べなきゃ将来立派な赤ちゃんが産めないわよッ!」 付き合いの問題ですか。 >「何の話だ、そりゃ…」 >何やら悔しがっているゼーランディアはほっといて…カツ丼を横に避けるフィアナ。 きっちり食べたくないんですね(笑) >「…で?」 >「単刀直入に訊くわ。 > 動機は?なんでやったの?」 >「…はァ?」 いや、なにを >「…話が見えないんだけど」 >コップを取り、とくとく水差しから水を注ぐフィアナ。 >「く…飽くまでもシラを切る気ね」 >ゼーランディアは、ぐっ、と拳を握りしめる。 なんか熱血ですねー。 >「解ってんのよ! > アンタがアークロンド誘拐したってことは!」 >フィアナは、口に含んだ水を噴き出しかけ…なんとか堪える。 >よく堪えたもんだと自分で思った。 えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ誘拐っ!! ロンドさんが押しかけたんじゃなくて・・・ >「だからいい加減白状しなさいってば。 > 天国のお母さんが泣いてるわよっ」 どちらかと言えばことの成り行きを楽しんでそう・・ >「ツッコミ所満載すぎるから後者の発言は無視するとしよう。 > …知らないってば」 もぉ無視するしか・・・ >「この期に及んで無駄な抵抗を…」 >「聞けよヒトの話。」 どう考えてもゼーラさんが一方的に決め付けてますね。 >フィアナの投げたドンブリ(カツとゴハン入り)は、ゼーランディアの顔面を直撃したのだった。 あらあら・・・ どーでもいいはなしですがある人が就職を断った時(バブル時)程よく冷めたカツどん投げつけられたそうな。 >あと一級で五大神の仲間入り、である。 微妙な位置に・・・・ >ゼーランディアとは…まぁ相変わらずだが、血を見る様な惨事には至っていない。 >ライアナ十歳、第十八級神…アークロンド十一歳、第十六級神…というのが現在の状況。 ふーん・・・まだロンドさんの方が偉いんですねぇ。 >部屋のドアを開けると…同時にとてとて妹が走ってくる。 >「ロンドが来ましたよ、こんなもの置いていきましたー」 >「んにゃ?」 ラブレター? >思わず、ぶっ、と噴き出した。 >子供らしくない、小さな綺麗な字。 >『旅に出ます 捜さないでください』 ・・・・・・・・・・。そーいうことはお母さんに言わないと。 >「私に言うなンな事――――――――――!!」 ごもっともです。 >「アイツは私のこと保護者かなんかと勘違いしてんじゃないのか!?」 >「似た様なもんじゃないの」 おねえさんですし。 >サンドイッチかじりながらぶつぶつ零すフィアナの前で…リンディアは、ずずっ、とウドン(薄味関西風)を啜った。 豊富なメニューですねぇ・・・。 >リンディア。 >数年前フィアナが担当した仕事でフィアナとコンビを組んで以降、何かとフィアナに付きまとう。 そーいえば名前しか聞いたこと無かったです。 >純神族にしては珍しく…『純血主義』からは外れている様だ。 いい方ですね。 >「ライアとロンドが結婚すれば、アンタは晴れてロンドの姉…」 そのみちのりは火星より遠いと思いますぅ。 >「ヤだよ…あんな疲れる弟…」 違う意味の疲労で倒れちゃいますね。 >「あと、小姑に世辞のひとつも言えん男はやめとくべきだな…」 >「…アンタ…なんかフケてるよ…」 気苦労が多いせいで? >「で? > それ、ゼーランディアに言ったの?」 >「言うわけ無いでしょう」 ねちねちと色々言われるでしょーし。 >「うるさいもんね、後で」 >「ゼーランディアの頭飛び越えて…スィーフィード様に伝えた」 >「賢明ね」 >スィーフィードなら感情に流されることは少ない…はずである。 たぶん・・・本来の保護者ですし・・・ >「しかし旅って…何考えてんだか…」 >「んー。ライアは心当たり無いって言うし」 ライアちゃんに駆け落ちしようなんて言ったら面白かったのに。 >「ま、所詮子供の浅知恵よね。すぐ戻るって」 けど子供らしくないですし。ロンド君。 > >フィアナが抱く『悪い予感』というのは…何故か十中八九大当たりする。 >今回も例外ではなかった。 >一週間経ってもアークロンドは戻ってこなかったのだ。 どこでなにをしてるのだか・・・・ >「ロンド捜してくるコト。OK?」 >『…Yes…』 >リンディアとフィアナは、深く溜息を付いた。 大変そうですね。(←楽しげ) >「なんでこう変な役割ばっかり回って来るんだろう」 >「運が悪いのよね、ひとことで言えば」 >「一生懸命働いてるんだから運くらい良くしてくれたっていいのになー…金色の女神様…」 金色の・・・あのお方がそんな気のきいたことするわけないでしょう。 >神界は厳重なセキュリティによって守られており…そのひとつがこの『トランスポート』という設備。 >魔族侵入に備え、空間移動が困難になっているが…それでは不便なので活躍するのがこの機械。 ほー(←テレビショピングの観客の気持ち) >「毎回思うんだけどさ…不便だよなぁ」 >「そぉねぇ…」 >IDカードを差し込み、ポートに乗り込む。 まぁ・・安全には変えられませんし・・・・ >「フィアナ、ロンドなら何処行くと思う?」 >「さぁ… > …ライア連れてくればよかったな…感性似てるから」 >「それであちこちのお店でショーウィンドウから引き剥がすのに苦労するんでしょうよ」 労力倍増。 >「…ンじゃ、取り敢えず物質世界に降りることから始めましょうか… > 『向こうの生き物の目に触れない場所』」 >きぃん、とトランスポートが軋む。 >こんなアバウトな命令でも、この機械はきちんと希望に応えようとするのだ。 律儀な機械・・ 完璧主義とも言えるのでしょうか? >「あーっ、気分いい!」 >「んだば何処からいこうかね…」 >んー、と伸びをしながら言うリンディア。 >ちょっと怪しい言葉遣いで言うフィアナ。 どこの人ですかぁ >「…隠そうとしてるな…これは…」 >軽く顔をしかめるフィアナ。 本気で祖探して欲しくなかったんですね。 >「結界を張ってる。周りじゃなくて、自分の内側に… > …せいぜいいる大陸くらいしか特定できないなー…」 >フィアナは、アークロンドがいるであろう方角に向かって飛んだ。 >リンディアがそれに続く。 やっぱり大変ですね。 >他大陸との貿易で栄える大陸だった。 ということは人がいっぱい(汗) >「…しかし…見付からないなぁ」 >捜索開始から四日目。 うまく隠れますねぇ・・・ >「ゴールの見えないレースに興味は無いんだ」 >「バカ言ってんじゃない!」 >こん、と軽くフィアナの頭をはたく。 くすくす・・v ま、最初はゴールは見えませんし。 >「ほら今日の分!ちゃんと配ってきてよね!」 >「…これ、何処で印刷してきてるんだ?毎回思うんだが…」 >「企業秘密よ」 >「何処の企業だ何処の」 >ジト目で突っ込みを入れるフィアナ。 確かに・・・・。 >「っあ―――――――――――――――――!!!」 >「え!?あ!!」 >フィアナの叫び声に反射的に顔を上げるリンディア。 >銀髪の綺麗な少年が、慌てて顔を隠して通りの向こうに消えるのが見えた。 ロンド君・・・ >「あ・い・つッ!」 >こうなると心配より怒りの方が先に立つ。 >「追うわよフィアナ!」 >「いえっさ…って仕切るな!」 いいコンビですねぇ。 >琥珀:祝☆リンディア登場。 > 本編の時代では第七級神。一応五大神やってたりします。 うみゅう。 >フィアナ:…っていうか、本編ほったらかして何やってるんだ…? >琥珀:いや。ちょっと嫌なことがありまして。ムカムカした気分を執筆意欲にすりかえてみるとこんなものが。 ほほう。なにかあったんですか。 >ライアナ:…まぁ…なんと経済的な…!(違) 経済・・・? >フィアナ:ふ。愚かな。 > どうせ替えるなら本編を進める意欲にすり替えればいいものを。 >琥珀:…アンタ…涼しい顔してイタイことを…今に始まったコトじゃないけど… まぁまぁv >フィアナ:お前が言うなよ…ま、何はともあれまた次回。 > 次回は後編! >一同:さようならッ! それでは。 楽しみにしています。 |
15730 | 実は世間知らずの彼。 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/20 14:09:29 |
記事番号15703へのコメント >こんにちは。青月です☆ こんにちは。琥珀です☆ >>フィアナの前に、ほかほかと湯気を立てたカツ丼が置かれる。 >えーと・・カツ丼・・・・?カツに卵かかってる・・アノ・・・ 私は親子丼の方がスキです(訊いてねェよ) >>じぃっ、とドンブリを見詰めるフィアナ。 >>ゼーランディアは、指でブラインドを少し下げ、外の様子を見つつ、言った。 >>「…そろそろ白状したら? >> …ネタは上がってんのよ…」 >刑事さん 踊る大捜査線…友人が観に行ったらしひ。 >>「はァ?」 >>何がなんだか解らないフィアナ。 >>首を傾げてみる。 >なんか・・展開についていけない・・・ 多分フィアナ自身もそれは同じ… >>「…まぁまぁ、これでも食べて…」 >>「…私、豚肉嫌いだから」 >>「くっ…付き合いの悪い…しっかり食べなきゃ将来立派な赤ちゃんが産めないわよッ!」 >付き合いの問題ですか。 ゼーランディアに取ったらそんなもんでしょう。 >>「何の話だ、そりゃ…」 >>何やら悔しがっているゼーランディアはほっといて…カツ丼を横に避けるフィアナ。 >きっちり食べたくないんですね(笑) 視界にも入れたくないんですね(笑) >>ゼーランディアは、ぐっ、と拳を握りしめる。 >なんか熱血ですねー。 相手がフィアナだからかと。 >>「解ってんのよ! >> アンタがアークロンド誘拐したってことは!」 >>フィアナは、口に含んだ水を噴き出しかけ…なんとか堪える。 >>よく堪えたもんだと自分で思った。 >えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ誘拐っ!! >ロンドさんが押しかけたんじゃなくて・・・ どちらかというとそっちの方がありそうですよね… 押し掛け旦那。 >>「だからいい加減白状しなさいってば。 >> 天国のお母さんが泣いてるわよっ」 >どちらかと言えばことの成り行きを楽しんでそう・・ いや…ダイアナさんは余り面白がりじゃありませんから。 ポジティヴではあるけど。 >>「ツッコミ所満載すぎるから後者の発言は無視するとしよう。 >> …知らないってば」 >もぉ無視するしか・・・ 付き合ってると腹立ってくる相手っていますよね… >>「この期に及んで無駄な抵抗を…」 >>「聞けよヒトの話。」 >どう考えてもゼーラさんが一方的に決め付けてますね。 そぉですね… 思いこんだら止まらないひとですので……… >>フィアナの投げたドンブリ(カツとゴハン入り)は、ゼーランディアの顔面を直撃したのだった。 >あらあら・・・ >どーでもいいはなしですがある人が就職を断った時(バブル時)程よく冷めたカツどん投げつけられたそうな。 …ほ、ほほう(苦笑) 知りませんでした(汗) > >>あと一級で五大神の仲間入り、である。 >微妙な位置に・・・・ 結構この位置のヒト(神)が多かったり。 >>ゼーランディアとは…まぁ相変わらずだが、血を見る様な惨事には至っていない。 >>ライアナ十歳、第十八級神…アークロンド十一歳、第十六級神…というのが現在の状況。 >ふーん・・・まだロンドさんの方が偉いんですねぇ。 年上なのと、竜神の息子なのとで。 >>部屋のドアを開けると…同時にとてとて妹が走ってくる。 >>「ロンドが来ましたよ、こんなもの置いていきましたー」 >>「んにゃ?」 >ラブレター? うーん、それでもよかったかもv(笑) >>思わず、ぶっ、と噴き出した。 >>子供らしくない、小さな綺麗な字。 >>『旅に出ます 捜さないでください』 >・・・・・・・・・・。そーいうことはお母さんに言わないと。 言ったら叱られちゃうからv >>「私に言うなンな事――――――――――!!」 >ごもっともです。 心の叫びが外側に出る… > >>「アイツは私のこと保護者かなんかと勘違いしてんじゃないのか!?」 >>「似た様なもんじゃないの」 >おねえさんですし。 …将来的には? >>サンドイッチかじりながらぶつぶつ零すフィアナの前で…リンディアは、ずずっ、とウドン(薄味関西風)を啜った。 >豊富なメニューですねぇ・・・。 濃い口関東風があるのかどうかは謎。 >>リンディア。 >>数年前フィアナが担当した仕事でフィアナとコンビを組んで以降、何かとフィアナに付きまとう。 >そーいえば名前しか聞いたこと無かったです。 私も今回初めて描きました(爆) >>純神族にしては珍しく…『純血主義』からは外れている様だ。 >いい方ですね。 というか…マイペース…なんですよね。 >>「ライアとロンドが結婚すれば、アンタは晴れてロンドの姉…」 >そのみちのりは火星より遠いと思いますぅ。 いやいや、冥王星より…(ヲイ) >>「ヤだよ…あんな疲れる弟…」 >違う意味の疲労で倒れちゃいますね。 フィアナは家を出るハメに。 >>「あと、小姑に世辞のひとつも言えん男はやめとくべきだな…」 >>「…アンタ…なんかフケてるよ…」 >気苦労が多いせいで? 多分。 精神年齢高そう。 >>「で? >> それ、ゼーランディアに言ったの?」 >>「言うわけ無いでしょう」 >ねちねちと色々言われるでしょーし。 糸を引く嫌味。 >>「うるさいもんね、後で」 >>「ゼーランディアの頭飛び越えて…スィーフィード様に伝えた」 >>「賢明ね」 >>スィーフィードなら感情に流されることは少ない…はずである。 >たぶん・・・本来の保護者ですし・・・ だけど職権乱用はある。 >>「しかし旅って…何考えてんだか…」 >>「んー。ライアは心当たり無いって言うし」 >ライアちゃんに駆け落ちしようなんて言ったら面白かったのに。 ライアがついていくとは思いませんが(笑) お姉様命ですから。 >>「ま、所詮子供の浅知恵よね。すぐ戻るって」 >けど子供らしくないですし。ロンド君。 それでも所詮は子供… >> >>フィアナが抱く『悪い予感』というのは…何故か十中八九大当たりする。 >>今回も例外ではなかった。 >>一週間経ってもアークロンドは戻ってこなかったのだ。 >どこでなにをしてるのだか・・・・ それは次回のお楽しみ… >>「ロンド捜してくるコト。OK?」 >>『…Yes…』 >>リンディアとフィアナは、深く溜息を付いた。 >大変そうですね。(←楽しげ) 部外者は楽しんでください(笑) >>「なんでこう変な役割ばっかり回って来るんだろう」 >>「運が悪いのよね、ひとことで言えば」 >>「一生懸命働いてるんだから運くらい良くしてくれたっていいのになー…金色の女神様…」 >金色の・・・あのお方がそんな気のきいたことするわけないでしょう。 気紛れっスからね〜。 >>神界は厳重なセキュリティによって守られており…そのひとつがこの『トランスポート』という設備。 >>魔族侵入に備え、空間移動が困難になっているが…それでは不便なので活躍するのがこの機械。 >ほー(←テレビショピングの観客の気持ち) …TVショッピングか… 暇な時にはたのしーよな…おバカな商品たまにあるけど… >>「毎回思うんだけどさ…不便だよなぁ」 >>「そぉねぇ…」 >>IDカードを差し込み、ポートに乗り込む。 >まぁ・・安全には変えられませんし・・・・ 実際役立っているのなら。 >>「フィアナ、ロンドなら何処行くと思う?」 >>「さぁ… >> …ライア連れてくればよかったな…感性似てるから」 >>「それであちこちのお店でショーウィンドウから引き剥がすのに苦労するんでしょうよ」 >労力倍増。 無意味に疲れるだけ。 > >>「…ンじゃ、取り敢えず物質世界に降りることから始めましょうか… >> 『向こうの生き物の目に触れない場所』」 >>きぃん、とトランスポートが軋む。 >>こんなアバウトな命令でも、この機械はきちんと希望に応えようとするのだ。 >律儀な機械・・ >完璧主義とも言えるのでしょうか? 思考が柔らかいのかも。 ニューロ・コンピューターってヤツ。 >>「あーっ、気分いい!」 >>「んだば何処からいこうかね…」 >>んー、と伸びをしながら言うリンディア。 >>ちょっと怪しい言葉遣いで言うフィアナ。 >どこの人ですかぁ まぁ、地方出身ですし… >>「…隠そうとしてるな…これは…」 >>軽く顔をしかめるフィアナ。 >本気で祖探して欲しくなかったんですね。 そうですね… 連れ戻されるのがヤなのです。 >>「結界を張ってる。周りじゃなくて、自分の内側に… >> …せいぜいいる大陸くらいしか特定できないなー…」 >>フィアナは、アークロンドがいるであろう方角に向かって飛んだ。 >>リンディアがそれに続く。 >やっぱり大変ですね。 下っ端はつらいのです。 > >>他大陸との貿易で栄える大陸だった。 >ということは人がいっぱい(汗) ヒト以外の者もいっぱい♪ > >>「…しかし…見付からないなぁ」 >>捜索開始から四日目。 >うまく隠れますねぇ・・・ ま、神族ですから。 >>「ゴールの見えないレースに興味は無いんだ」 >>「バカ言ってんじゃない!」 >>こん、と軽くフィアナの頭をはたく。 >くすくす・・v >ま、最初はゴールは見えませんし。 どちらかというと、『ゴールが解らない』のほうが適切かも。 >>「ほら今日の分!ちゃんと配ってきてよね!」 >>「…これ、何処で印刷してきてるんだ?毎回思うんだが…」 >>「企業秘密よ」 >>「何処の企業だ何処の」 >>ジト目で突っ込みを入れるフィアナ。 >確かに・・・・。 リンディアですからねぇ… 変なツテとかありそう。 >>「っあ―――――――――――――――――!!!」 >>「え!?あ!!」 >>フィアナの叫び声に反射的に顔を上げるリンディア。 >>銀髪の綺麗な少年が、慌てて顔を隠して通りの向こうに消えるのが見えた。 >ロンド君・・・ 今回のトラブルメーカー♪ >>「あ・い・つッ!」 >>こうなると心配より怒りの方が先に立つ。 >>「追うわよフィアナ!」 >>「いえっさ…って仕切るな!」 >いいコンビですねぇ。 多分。 フィアとゼールよりはよっぽど。 > >>琥珀:祝☆リンディア登場。 >> 本編の時代では第七級神。一応五大神やってたりします。 >うみゅう。 んにゅみゅう。 >>フィアナ:…っていうか、本編ほったらかして何やってるんだ…? >>琥珀:いや。ちょっと嫌なことがありまして。ムカムカした気分を執筆意欲にすりかえてみるとこんなものが。 >ほほう。なにかあったんですか。 …まぁ、色々と…(遠い目) >>ライアナ:…まぁ…なんと経済的な…!(違) >経済・・・? それは言葉のアヤ… >>フィアナ:ふ。愚かな。 >> どうせ替えるなら本編を進める意欲にすり替えればいいものを。 >>琥珀:…アンタ…涼しい顔してイタイことを…今に始まったコトじゃないけど… >まぁまぁv しくしく。 >>フィアナ:お前が言うなよ…ま、何はともあれまた次回。 >> 次回は後編! >>一同:さようならッ! >それでは。 >楽しみにしています。 それでは。 また逢いましょう。 |
15731 | 何故か番外:神界お子様旅日記?(後編) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/20 17:25:51 |
記事番号15684へのコメント 「やられた!」 リンディアは、悔しそうに叫んだ。 「やっぱり人混みでの追いかけっこは子供が断然有利よね」 「…どうする?」 フィアナが、ぐったりと疲れた様子で呟く。 「赤の竜神様に連絡するか?見失いました…って」 「No Kidding!」 はっ、と軽く苦笑を浮かべるリンディア。 「嫌味と期間延長が待ってるわよ」 「それもそうか…参ったな〜…」 困った顔をするフィアナ。 「…取り敢えず… この街にいるって解っただけでも幸運、って思うか…」 「他の街に移る可能性は?」 「ほぼ無いだろう。 …神界を出る…ということが旅の目的でもない限り」 「人間界で何かをしたいのよね…多分」 「何かって何さ」 「知らんわっ」 リンディアは、吐き捨てる様に言い…ふと、何かを思い付いた様ににんまり笑う。 「…このまま普通に探し続けたんじゃ、いつになるか解らないわよね」 「…まぁ、そうだね」 少し嫌な予感を感じつつ、友人を見るフィアナ。 嫌な未来を予感できても、それを回避できないのがフィアナである。 「ここは知的に! 罠を仕掛けるのよ」 リンディアは、楽しそうに笑った。 「――――――――――――――――なぁ、リンディア」 フィアナは、不思議そうな顔と声で問うた。 「なぁに?」 にこにこ笑って言うリンディア。 「罠を仕掛ける…というのは聞いたが。 何故に私が逆さ吊り?」 そう。 フィアナは、ぐるぐるとロープで縛られ、逆さ吊りにされていた。 人通りの少ない路地裏でやっているからまだいいものの、人に見られたら兵士でも呼ばれそうである。 「やっぱりね、罠の基本は好きなもので釣ることだと思うのよね」 「ほう。 …逝っとくか?」 「やーんフィアナちゃんてば目が怖ーい♪ これが一番効果的なんだってば」 ころころとノリを変えるリンディア。 「しかし…雀の子じゃあるまいし… そんな簡単に引っ掛かるかね」 逆さ吊りのままマトモなことを言ってもキマらない。 「さぁ。 とにかく、罠仕掛けないことには掛からないと思うわよ」 「…ものすごく御都合主義な論理だなぁと思うのデスが」 「細かいことは気にしなーい♪」 リンディアは、ぱぺん、とフィアナの脚を軽くはたく。 同時に掛けた呪文が、フィアナの波動を街全体に行き渡らせる。 人外の者にしか感じ取れない、『SOS』を意味する波動。 そして、リンディアは、懐から薬瓶を取り出して呷った。 ルシッド・ポーション。 見る間にリンディアは半透明になり…やがて、完全な透明になった。 姿が消えるに従い、気配もどんどん薄れていく。 精神世界での移動を余り得意としない神族にとって、身を隠す手段は『クスリ』なのだった。 ――――――――――――これで誰も来なかったら、私、バカだよな――――――――――… 冷静に考えながらミノムシさんなフィアナ。 つくづく妙な役回りのひと(神)である。 ――――――――――――リディ。何分やる気だ? ――――――――――――来るまで。 ――――――――――――をい… ――――――――――――冗談。二、三時間ってトコかしら。 小声でひそひそ交わす会話。 フィアナは、欠伸しつつ、 『もしこれでアークロンドが来たとしても、何故こんな状況に置かれたのか訊かれたらどうしよう』 …と、考えていた。 「…お姉サン…?」 「…………」 十五分後… 現れたアークロンドを、フィアナはぼぉっと見詰めていた。 いい加減頭に血が上ったのである。 「…ミノムシごっこ?」 「ンな訳無かろう」 気を取り直し…ぐっ、と躰に力を入れる。 ぶちぶち、と縄が切れ…顔面から着地するフィアナ。 「…イタタタ…鼻打った」 「…………」 アークロンドは、ぼーっと立っている。 罠では無いかと想いつつ、SOSの波動を見過ごせずに来てみたのだが…来てみたらこんな状況。 反応に困るのも当然である。 「はい捕まえた!」 がしっ。 アークロンドの右腕が、隠れていたリンディアに捕まれる。 「…お姉サン」 「ん?」 「捕まっちゃって… 悔しいとか腹立たしいとかいうより、哀しいのはなんでだろう」 「さぁな。 私もお前を捕まえて嬉しいより先に哀しいよ」 ひううううううううううううう… 一人嬉しそうなリンディアの後ろ… アークロンドとフィアナの傍を、冷たすぎる風が吹き抜けた。 「どうする?カツ丼注文しようか?」 「いらんっ」 宿屋の一室を取って。 ルームサービスのメニューを持って言うリンディアに、フィアナは荒めの口調で言い返した。 テーブルに座っているフィアナ。 その向かいにはアークロンドが座っている。 「…で?」 「…ゴメンナサイ…」 「反省の言葉は私じゃなくて竜神様に言うべきだな」 「…ハイ」 「声が小さい」 「…はい!」 フィアナは、はぁ、と溜息を付いた。 「一応理由を聞こう。 なんでいきなり旅なんかしたくなった?」 「…………」 ふい、と目を反らすアークロンド。 言いたくないらしい。 「…じゃ、質問を変えよう」 フィアナは、頬杖をついた。 「この四日間で、お前の目的は成就したのか?」 「…まだ…だと思う…」 「はっきりしないな」 「…………」 「正直言うとねー。 やっぱりライアが関わってるんじゃ無いか、とか思う訳よ。 ライアは『心当たりが無い』とか言ってたけど… ライア、さらっと結構キッツイこと言うからね。自分で覚えてないんじゃないかな」 さすが姉。 実感のこもった口調で言う。 「ところで――――――… これに見覚えは?」 フィアナは、紙切れを取り出す。 例の…『旅に出ます。捜さないでください』と書かれたもの。 こくん、と頷くアークロンド。 「ライアを怒りはしない。約束する。 だから、本当のこと話して欲しい」 「…………」 アークロンドは、顔を上げた。 口を開き、話し始める。 「――――――――――――――――実は…」 「ただいまー」 「おかえりなさい!」 「おかえり!」 ぱたぱたと、小さい足音が二つ近付いてくる。 ライアナとサリアナ。 「悪戯はバレないよーにやったかー?」 「うん!」 『イイコにしてたか』と訊いた所で、子供が本当のことを答えるハズもない。 そんな訳で、フィアナは帰ってくるとこう訊く様にしていた。 「ロンド、帰ってきた?」 「うん」 今頃竜神私室に軟禁状態なのであろう、と、フィアナは遠い目で思った。 「姉さん、おみやげは?」 サリアナが待ちきれなくなった様に言う。 「んー?あるある。 手洗ってきなさい、お茶にしよう」 わーい、と走っていく妹たち。 「ちょいと待ったライアナ」 くい、とライアナの襟を掴んで引き留める。 「?」 「お前にはもうひとつ。 アークロンドから」 ぽん、と小さな包みを渡され…不思議そうな顔をするライアナ。 「お前、この間ロンドと遊んだ時めちゃくちゃ言ったんだって? アークロンド結構冗談通じないんだから、滅多なことは言わないこと。 本物はまだ無理だから、って、レプリカだけど」 ライアナは、包みを触って、中に入っているものに気づくと…ぱぁっと顔をほころばせた。 「しかし、アイツもマメだなぁ…」 フィアナは、ライアナが走っていったあと… くしゃくしゃと頭を掻いて、例の紙切れを取り出した。 これを見付けた時には慌てた所為で裏にまで気づかなかったが… 小さな字で…しかも神術で隠されていた…こう書いていた。 結婚届 ロンドとライアは結婚します 「十年早い十年」 片方のサインだけしか無い結婚届を、フィアナは折り畳んでファイルに挟んだ。 数年後コレを見せて慌てさせてやろうという子供っぽい悪戯心もあるのだった。 「いいねぇ、若いもんは」 フィアナは、呟いたあと… ふと我に返り、辺りに誰もいないのを確認したのであった。 言い訳あんど言い逃れ。 子供っていいよねぇ!純真で!(爆) この間アルバム漁ってたら幼馴染みとの『結婚届』が出てきまして(汗) いやぁ焦った焦った。 すぐに見なかったことにして抜き取って机の奥深くしまい込んだんですけど。 因みに、ライアナがロンドに欲しいとねだったものは、ご自由に想像してください(苦笑) 『〜をくれたらお嫁さんになってもいい』みたいな感じだったと思われます。 ロンド…クソ真面目だからねぇ… 真に受けて人間界まで取りに行っちゃったんだろうね…ライアナと遊んだその脚で…(汗) ま、それはともかく次は本編。 歯車は歪んだまま廻り続ける。 歪んだ軌道を修正する方法は? 幕。 |
15732 | Re:何故か番外:神界お子様旅日記? | 静寂 透夜 | 2003/12/20 19:18:35 |
記事番号15731へのコメント おはようございます。 こんにちは。 こんばんは。 よし、これでどの時間帯でも平気ですね。 感想を書かせてもらっている、今は夜なんですけど、見るのは何時かわかりませんし。 > > >「――――――――――――――――なぁ、リンディア」 >フィアナは、不思議そうな顔と声で問うた。 >「なぁに?」 >にこにこ笑って言うリンディア。 >「罠を仕掛ける…というのは聞いたが。 > 何故に私が逆さ吊り?」 >そう。 >フィアナは、ぐるぐるとロープで縛られ、逆さ吊りにされていた。 >人通りの少ない路地裏でやっているからまだいいものの、人に見られたら兵士でも呼ばれそうである。 >「やっぱりね、罠の基本は好きなもので釣ることだと思うのよね」 >「ほう。 > …逝っとくか?」 >「やーんフィアナちゃんてば目が怖ーい♪ > これが一番効果的なんだってば」 >ころころとノリを変えるリンディア。 >「しかし…雀の子じゃあるまいし… > そんな簡単に引っ掛かるかね」 >逆さ吊りのままマトモなことを言ってもキマらない。 >「さぁ。 > とにかく、罠仕掛けないことには掛からないと思うわよ」 >「…ものすごく御都合主義な論理だなぁと思うのデスが」 >「細かいことは気にしなーい♪」 >リンディアは、ぱぺん、とフィアナの脚を軽くはたく。 >同時に掛けた呪文が、フィアナの波動を街全体に行き渡らせる。 >人外の者にしか感じ取れない、『SOS』を意味する波動。 >そして、リンディアは、懐から薬瓶を取り出して呷った。 >ルシッド・ポーション。 >見る間にリンディアは半透明になり…やがて、完全な透明になった。 >姿が消えるに従い、気配もどんどん薄れていく。 >精神世界での移動を余り得意としない神族にとって、身を隠す手段は『クスリ』なのだった。 > > > > > >――――――――――――これで誰も来なかったら、私、バカだよな――――――――――… > めちゃくちゃ損な上、傍から見たら、奇人変人ですね。 > >冷静に考えながらミノムシさんなフィアナ。 >つくづく妙な役回りのひと(神)である。 > ああ、貧乏くじをいつも引いてしまうような人(神)なんですね。 ネコみたいだ。 > >――――――――――――リディ。何分やる気だ? > > >――――――――――――来るまで。 > > >――――――――――――をい… > なんか、竜神だったら、本当にやりそうですね。 > >――――――――――――冗談。二、三時間ってトコかしら。 > > >小声でひそひそ交わす会話。 >フィアナは、欠伸しつつ、 >『もしこれでアークロンドが来たとしても、何故こんな状況に置かれたのか訊かれたらどうしよう』 >…と、考えていた。 > > > > > >「…お姉サン…?」 >「…………」 >十五分後… >現れたアークロンドを、フィアナはぼぉっと見詰めていた。 >いい加減頭に血が上ったのである。 >「…ミノムシごっこ?」 >「ンな訳無かろう」 >気を取り直し…ぐっ、と躰に力を入れる。 >ぶちぶち、と縄が切れ…顔面から着地するフィアナ。 >「…イタタタ…鼻打った」 >「…………」 ・・・いたそ・・・ >アークロンドは、ぼーっと立っている。 >罠では無いかと想いつつ、SOSの波動を見過ごせずに来てみたのだが…来てみたらこんな状況。 >反応に困るのも当然である。 >「はい捕まえた!」 >がしっ。 >アークロンドの右腕が、隠れていたリンディアに捕まれる。 >「…お姉サン」 >「ん?」 >「捕まっちゃって… > 悔しいとか腹立たしいとかいうより、哀しいのはなんでだろう」 >「さぁな。 > 私もお前を捕まえて嬉しいより先に哀しいよ」 ・・・・・それは、フィアナにしてみたら何で、こんな目にあわないといけないんだろう。とか言う気持ちになってきたからですか? アークの場合は、憐憫でしょうか・・・・・・ いや、私も、少し抱きましたけどね。 > >ひううううううううううううう… > >一人嬉しそうなリンディアの後ろ… >アークロンドとフィアナの傍を、冷たすぎる風が吹き抜けた。 > > > > >「ただいまー」 >「おかえりなさい!」 >「おかえり!」 >ぱたぱたと、小さい足音が二つ近付いてくる。 >ライアナとサリアナ。 >「悪戯はバレないよーにやったかー?」 おーいフィーさーん・・・・ >「うん!」 >『イイコにしてたか』と訊いた所で、子供が本当のことを答えるハズもない。 >そんな訳で、フィアナは帰ってくるとこう訊く様にしていた。 >「ロンド、帰ってきた?」 >「うん」 >今頃竜神私室に軟禁状態なのであろう、と、フィアナは遠い目で思った。 無断で、人界におりて、その上親(性格があれだけど)に心配かけた割にはかるいですね。 >「姉さん、おみやげは?」 >サリアナが待ちきれなくなった様に言う。 >「んー?あるある。 > 手洗ってきなさい、お茶にしよう」 >わーい、と走っていく妹たち。 >「ちょいと待ったライアナ」 >くい、とライアナの襟を掴んで引き留める。 >「?」 >「お前にはもうひとつ。 > アークロンドから」 >ぽん、と小さな包みを渡され…不思議そうな顔をするライアナ。 >「お前、この間ロンドと遊んだ時めちゃくちゃ言ったんだって? > アークロンド結構冗談通じないんだから、滅多なことは言わないこと。 > 本物はまだ無理だから、って、レプリカだけど」 >ライアナは、包みを触って、中に入っているものに気づくと…ぱぁっと顔をほころばせた。 >「しかし、アイツもマメだなぁ…」 >フィアナは、ライアナが走っていったあと… >くしゃくしゃと頭を掻いて、例の紙切れを取り出した。 >これを見付けた時には慌てた所為で裏にまで気づかなかったが… >小さな字で…しかも神術で隠されていた…こう書いていた。 > > >結婚届 > > >ロンドとライアは結婚します > > >「十年早い十年」 >片方のサインだけしか無い結婚届を、フィアナは折り畳んでファイルに挟んだ。 >数年後コレを見せて慌てさせてやろうという子供っぽい悪戯心もあるのだった。 うっわーーいいですねーー >「いいねぇ、若いもんは」 >フィアナは、呟いたあと… >ふと我に返り、辺りに誰もいないのを確認したのであった。 > > > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >子供っていいよねぇ!純真で!(爆) >この間アルバム漁ってたら幼馴染みとの『結婚届』が出てきまして(汗) ! >いやぁ焦った焦った。 >すぐに見なかったことにして抜き取って机の奥深くしまい込んだんですけど。 面白くないですねー > >因みに、ライアナがロンドに欲しいとねだったものは、ご自由に想像してください(苦笑) >『〜をくれたらお嫁さんになってもいい』みたいな感じだったと思われます。 >ロンド…クソ真面目だからねぇ… 馬鹿がつくほど真面目なんですね。 私とは正反対だ。 >真に受けて人間界まで取りに行っちゃったんだろうね…ライアナと遊んだその脚で…(汗) ・・・・行動力と一緒に、状況判断能力(だっけかな)もつけましょう。そうしたらどうなるかくらい考えて行動を。 > >ま、それはともかく次は本編。 > > >歯車は歪んだまま廻り続ける。 >歪んだ軌道を修正する方法は? > あるけど、なくて。ないけど、あって(by 魔物(いえ、私のあだ名みたいなものです。大魔王はLさんだし、悪魔って言うのはちょっと)) って感じでしょうか。 あるといいですね。 それじゃあ、また。 |
15746 | 実の息子には親バカなスィーフィード。 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/22 18:06:54 |
記事番号15732へのコメント >おはようございます。 >こんにちは。 >こんばんは。 >よし、これでどの時間帯でも平気ですね。 >感想を書かせてもらっている、今は夜なんですけど、見るのは何時かわかりませんし。 夕方でした(笑) 微妙な時間帯ですね、また。 レス有り難うです♪んだば返しましょうかね。 >>――――――――――――これで誰も来なかったら、私、バカだよな――――――――――… >> >めちゃくちゃ損な上、傍から見たら、奇人変人ですね。 そうですね… 人間なら『お嫁にいけない』です。 >> >>冷静に考えながらミノムシさんなフィアナ。 >>つくづく妙な役回りのひと(神)である。 >> >ああ、貧乏くじをいつも引いてしまうような人(神)なんですね。 >ネコみたいだ。 たまにいますよね、そういうの… お前狙ってやってんじゃねぇのか?…って言いたくなるようなの… >> >>――――――――――――リディ。何分やる気だ? >> >> >>――――――――――――来るまで。 >> >> >>――――――――――――をい… >> >なんか、竜神だったら、本当にやりそうですね。 やるでしょうね(汗) >>「…イタタタ…鼻打った」 >>「…………」 >・・・いたそ・・・ 鼻がツブレちゃいますよ(汗) >>「さぁな。 >> 私もお前を捕まえて嬉しいより先に哀しいよ」 >・・・・・それは、フィアナにしてみたら何で、こんな目にあわないといけないんだろう。とか言う気持ちになってきたからですか? >アークの場合は、憐憫でしょうか・・・・・・ >いや、私も、少し抱きましたけどね。 何がなんだか解らないけどなんだか切ない感じがする(汗) そんな感じでしょうか。 >>「悪戯はバレないよーにやったかー?」 >おーいフィーさーん・・・・ 教育方針なのでした(笑) >>今頃竜神私室に軟禁状態なのであろう、と、フィアナは遠い目で思った。 >無断で、人界におりて、その上親(性格があれだけど)に心配かけた割にはかるいですね。 うーん。親バカだからね…竜神も… >>「十年早い十年」 >>片方のサインだけしか無い結婚届を、フィアナは折り畳んでファイルに挟んだ。 >>数年後コレを見せて慌てさせてやろうという子供っぽい悪戯心もあるのだった。 >うっわーーいいですねーー なかなか楽しそうですよね(笑) >>すぐに見なかったことにして抜き取って机の奥深くしまい込んだんですけど。 >面白くないですねー こらこら(汗) >>ロンド…クソ真面目だからねぇ… >馬鹿がつくほど真面目なんですね。 >私とは正反対だ。 いや…ちょっとフザケてるくらいが丁度いいんですよ(ヲイ) >>真に受けて人間界まで取りに行っちゃったんだろうね…ライアナと遊んだその脚で…(汗) >・・・・行動力と一緒に、状況判断能力(だっけかな)もつけましょう。そうしたらどうなるかくらい考えて行動を。 ま、子供のやることですからねぇ… 何を始めるか推測不可能(汗) >> >>ま、それはともかく次は本編。 >> >> >>歯車は歪んだまま廻り続ける。 >>歪んだ軌道を修正する方法は? >> >あるけど、なくて。ないけど、あって(by 魔物(いえ、私のあだ名みたいなものです。大魔王はLさんだし、悪魔って言うのはちょっと)) >って感じでしょうか。 >あるといいですね。 >それじゃあ、また。 あるんです。 だけども、それは… それでは、またお逢いしましょう!! |
15740 | 若いもんはいいねぇー(オイ待て中学生) | 青月 彼方 | 2003/12/21 20:27:07 |
記事番号15731へのコメント 呼ばれて飛び出てバーンバーバーン☆(呼ばれてない)青月です。 >「やっぱり人混みでの追いかけっこは子供が断然有利よね」 >「…どうする?」 すばしっこい、頭見えない・・とか色々。人にぶつかっても大丈夫ですしねぇ。 >「嫌味と期間延長が待ってるわよ」 >「それもそうか…参ったな〜…」 嫌味を聞いてるうちにどっかに行かれても困りますしね・・・(そういう問題じゃない) >「ほぼ無いだろう。 > …神界を出る…ということが旅の目的でもない限り」 神界を出る・・・すっごく大事・・・ >「…このまま普通に探し続けたんじゃ、いつになるか解らないわよね」 >「…まぁ、そうだね」 >少し嫌な予感を感じつつ、友人を見るフィアナ。 >嫌な未来を予感できても、それを回避できないのがフィアナである。 アハハ・・なんか乾いた笑いが・・ >「ここは知的に! > 罠を仕掛けるのよ」 >リンディアは、楽しそうに笑った。 ↓の罠を見て思いました・・・ 「知的か知的なのかすげぇ原始的だけど・・・」と。 > >にこにこ笑って言うリンディア。 >「罠を仕掛ける…というのは聞いたが。 > 何故に私が逆さ吊り?」 >そう。 >フィアナは、ぐるぐるとロープで縛られ、逆さ吊りにされていた。 リンディアさんそーゆ趣味が・・・ >人通りの少ない路地裏でやっているからまだいいものの、人に見られたら兵士でも呼ばれそうである。 子供が泣いて、母親が「見ちゃいけません」とか・・ >「やっぱりね、罠の基本は好きなもので釣ることだと思うのよね」 >「ほう。 > …逝っとくか?」 やっぱりライアちゃん良かったですねぇ・・ふふ(怪しい) >「やーんフィアナちゃんてば目が怖ーい♪ > これが一番効果的なんだってば」 >ころころとノリを変えるリンディア。 いえ、食べ物でつるとか・・(つられないだろ) >「さぁ。 > とにかく、罠仕掛けないことには掛からないと思うわよ」 >「…ものすごく御都合主義な論理だなぁと思うのデスが」 ご都合主義に進んでくれたからいいですけど♪ >「細かいことは気にしなーい♪」 >リンディアは、ぱぺん、とフィアナの脚を軽くはたく。 マイペース大爆発。 >ルシッド・ポーション。 >見る間にリンディアは半透明になり…やがて、完全な透明になった。 >姿が消えるに従い、気配もどんどん薄れていく。 >精神世界での移動を余り得意としない神族にとって、身を隠す手段は『クスリ』なのだった。 なんか魔族より頭使ってるよーな。 >――――――――――――これで誰も来なかったら、私、バカだよな――――― >冷静に考えながらミノムシさんなフィアナ。 >つくづく妙な役回りのひと(神)である。 ・・バカというよりまぬけ(ぼそ) この作品の不幸を背負うために生まれてきたんじゃあ・・ >――――――――――――リディ。何分やる気だ? >――――――――――――来るまで。 >――――――――――――をい… >――――――――――――冗談。二、三時間ってトコかしら。 2、3時間もやるんですね・・ > >小声でひそひそ交わす会話。 >フィアナは、欠伸しつつ、 >『もしこれでアークロンドが来たとしても、何故こんな状況に置かれたのか訊かれたらどうしよう』 >…と、考えていた。 確かに・・ >「…お姉サン…?」 >「…………」 >十五分後… >現れたアークロンドを、フィアナはぼぉっと見詰めていた。 >いい加減頭に血が上ったのである。 あ、やっぱり神族でもそうですか血があるんですもんねーー >「…ミノムシごっこ?」 >「ンな訳無かろう」 誰のせいだと思ってるんだか(笑) >気を取り直し…ぐっ、と躰に力を入れる。 >ぶちぶち、と縄が切れ…顔面から着地するフィアナ。 >「…イタタタ…鼻打った」 >「…………」 ふんだりけったりぃ♪ >罠では無いかと想いつつ、SOSの波動を見過ごせずに来てみたのだが…来てみたらこんな状況。 >反応に困るのも当然である。 ハハ・・ >「はい捕まえた!」 >がしっ。 一人幸せ。 >「捕まっちゃって… > 悔しいとか腹立たしいとかいうより、哀しいのはなんでだろう」 >「さぁな。 > 私もお前を捕まえて嬉しいより先に哀しいよ」 ああ、こんな雀のよーな罠に・・ >ひううううううううううううう… > >一人嬉しそうなリンディアの後ろ… >アークロンドとフィアナの傍を、冷たすぎる風が吹き抜けた。 そこだけ空気が違いそうです。 >「どうする?カツ丼注文しようか?」 >「いらんっ」 なぜカツ丼・・(わたしはジュースが飲みたぁーい) >「…で?」 >「…ゴメンナサイ…」 >「反省の言葉は私じゃなくて竜神様に言うべきだな」 >「…ハイ」 一応心配ぽっいものはしたでしょうし・・ >「一応理由を聞こう。 > なんでいきなり旅なんかしたくなった?」 >「…………」 >ふい、と目を反らすアークロンド。 >言いたくないらしい。 失恋旅行とか(オイオイオイオイ) >「…じゃ、質問を変えよう」 >フィアナは、頬杖をついた。 >「この四日間で、お前の目的は成就したのか?」 >「…まだ…だと思う…」 >「はっきりしないな」 男も女もはっきりしないと。 >「正直言うとねー。 > やっぱりライアが関わってるんじゃ無いか、とか思う訳よ。 > ライアは『心当たりが無い』とか言ってたけど… > ライア、さらっと結構キッツイこと言うからね。自分で覚えてないんじゃないかな」 >さすが姉。 >実感のこもった口調で言う。 しかも笑顔ですしねー。ぐさぁぁぁぁと。 > >「ただいまー」 >「おかえりなさい!」 >「おかえり!」 >ぱたぱたと、小さい足音が二つ近付いてくる。 >ライアナとサリアナ。 >「悪戯はバレないよーにやったかー?」 >「うん!」 いたずらはしてるの前提なんですねぇ・・ >『イイコにしてたか』と訊いた所で、子供が本当のことを答えるハズもない。 >そんな訳で、フィアナは帰ってくるとこう訊く様にしていた。 的確かもしれませんねー。 >「ロンド、帰ってきた?」 >「うん」 >今頃竜神私室に軟禁状態なのであろう、と、フィアナは遠い目で思った。 ぐちぐちとお説教 >「姉さん、おみやげは?」 >サリアナが待ちきれなくなった様に言う。 >「んー?あるある。 > 手洗ってきなさい、お茶にしよう」 >わーい、と走っていく妹たち。 幸せですね・・ >「?」 >「お前にはもうひとつ。 > アークロンドから」 >ぽん、と小さな包みを渡され…不思議そうな顔をするライアナ。 >「お前、この間ロンドと遊んだ時めちゃくちゃ言ったんだって? > アークロンド結構冗談通じないんだから、滅多なことは言わないこと。 > 本物はまだ無理だから、って、レプリカだけど」 >ライアナは、包みを触って、中に入っているものに気づくと…ぱぁっと顔をほころばせた。 レプリカ・・指輪とか(妄想) >「しかし、アイツもマメだなぁ…」 >これを見付けた時には慌てた所為で裏にまで気づかなかったが… >小さな字で…しかも神術で隠されていた…こう書いていた。 >結婚届 > >ロンドとライアは結婚します うにょおおおおおおおおお(/////) 可愛いーー >「十年早い十年」 >片方のサインだけしか無い結婚届を、フィアナは折り畳んでファイルに挟んだ。 >数年後コレを見せて慌てさせてやろうという子供っぽい悪戯心もあるのだった。 片方だけ・・ >「いいねぇ、若いもんは」 >フィアナは、呟いたあと… >ふと我に返り、辺りに誰もいないのを確認したのであった。 「若いもんはいいなぁ・・」(ここにも言ってる人が) > >言い訳あんど言い逃れ。 >子供っていいよねぇ!純真で!(爆) 純真ですよねぇ・・ひねくれますけどぉ。 >この間アルバム漁ってたら幼馴染みとの『結婚届』が出てきまして(汗) 琥珀様(やたらとキラキラした瞳)若いっていいですよね >いやぁ焦った焦った。 >すぐに見なかったことにして抜き取って机の奥深くしまい込んだんですけど。 くすくす・・わたしも色々ありましたねぇ(遠い目) >因みに、ライアナがロンドに欲しいとねだったものは、ご自由に想像してください(苦笑) じゃあ勝手に妄想しますね♪ >『〜をくれたらお嫁さんになってもいい』みたいな感じだったと思われます。 >ロンド…クソ真面目だからねぇ… おぉう。 >真に受けて人間界まで取りに行っちゃったんだろうね…ライアナと遊んだその脚で…(汗) いいですねぇ・・v純愛ですねぇ・・v >ま、それはともかく次は本編。 >歯車は歪んだまま廻り続ける。 >歪んだ軌道を修正する方法は? なんなんでしょうねぇ・・ それでは。 |
15747 | 茶でもしばきながら見守りましょう(コラ待て高校生) | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/22 18:26:58 |
記事番号15740へのコメント >呼ばれて飛び出てバーンバーバーン☆(呼ばれてない)青月です。 呼びました呼びました(笑) テレパシーが通じましたね!(違) > >>「やっぱり人混みでの追いかけっこは子供が断然有利よね」 >>「…どうする?」 >すばしっこい、頭見えない・・とか色々。人にぶつかっても大丈夫ですしねぇ。 そうですね。 躰が小さい分どう考えても子供が得です。 > >>「嫌味と期間延長が待ってるわよ」 >>「それもそうか…参ったな〜…」 >嫌味を聞いてるうちにどっかに行かれても困りますしね・・・(そういう問題じゃない) いや、それもあるかもですよ(笑) > >>「ほぼ無いだろう。 >> …神界を出る…ということが旅の目的でもない限り」 >神界を出る・・・すっごく大事・・・ でも、ロンドは結構お母様や側近達から大切にされてるから。 神界の影の部分は見えてないんですよ、きっと。 >>「…このまま普通に探し続けたんじゃ、いつになるか解らないわよね」 >>「…まぁ、そうだね」 >>少し嫌な予感を感じつつ、友人を見るフィアナ。 >>嫌な未来を予感できても、それを回避できないのがフィアナである。 >アハハ・・なんか乾いた笑いが・・ 冷笑で無いだけマシかも(遠い目) >>「ここは知的に! >> 罠を仕掛けるのよ」 >>リンディアは、楽しそうに笑った。 >↓の罠を見て思いました・・・ >「知的か知的なのかすげぇ原始的だけど・・・」と。 知的なんでしょう、リディにとったら(笑) > >> >>にこにこ笑って言うリンディア。 >>「罠を仕掛ける…というのは聞いたが。 >> 何故に私が逆さ吊り?」 >>そう。 >>フィアナは、ぐるぐるとロープで縛られ、逆さ吊りにされていた。 >リンディアさんそーゆ趣味が・・・ 違う… と、きっぱり言い切れない自分が情けない(苦笑) >>人通りの少ない路地裏でやっているからまだいいものの、人に見られたら兵士でも呼ばれそうである。 >子供が泣いて、母親が「見ちゃいけません」とか・・ ああ、リアルな画像として頭の中に(汗) >>「やっぱりね、罠の基本は好きなもので釣ることだと思うのよね」 >>「ほう。 >> …逝っとくか?」 >やっぱりライアちゃん良かったですねぇ・・ふふ(怪しい) 付いてきてたらつるされるのは間違いなく彼女でしたね(笑) >>「やーんフィアナちゃんてば目が怖ーい♪ >> これが一番効果的なんだってば」 >>ころころとノリを変えるリンディア。 >いえ、食べ物でつるとか・・(つられないだろ) ロンドは余り欲が無いです。 物品は欲しがる前に与えられる様な生活だったと思われるので。 >>「さぁ。 >> とにかく、罠仕掛けないことには掛からないと思うわよ」 >>「…ものすごく御都合主義な論理だなぁと思うのデスが」 >ご都合主義に進んでくれたからいいですけど♪ >>「細かいことは気にしなーい♪」 >>リンディアは、ぱぺん、とフィアナの脚を軽くはたく。 >マイペース大爆発。 リンディアですから☆(謎) >>ルシッド・ポーション。 >>見る間にリンディアは半透明になり…やがて、完全な透明になった。 >>姿が消えるに従い、気配もどんどん薄れていく。 >>精神世界での移動を余り得意としない神族にとって、身を隠す手段は『クスリ』なのだった。 >なんか魔族より頭使ってるよーな。 多分そうです。 >>――――――――――――これで誰も来なかったら、私、バカだよな――――― >>冷静に考えながらミノムシさんなフィアナ。 >>つくづく妙な役回りのひと(神)である。 >・・バカというよりまぬけ(ぼそ) ああっ、そんなはっきりと(汗) >この作品の不幸を背負うために生まれてきたんじゃあ・・ そうかもしれなひ(認めるな) > >>――――――――――――リディ。何分やる気だ? >>――――――――――――来るまで。 >>――――――――――――をい… >>――――――――――――冗談。二、三時間ってトコかしら。 >2、3時間もやるんですね・・ 多分。 ま、フィアナ気が長いですし。 >> >>小声でひそひそ交わす会話。 >>フィアナは、欠伸しつつ、 >>『もしこれでアークロンドが来たとしても、何故こんな状況に置かれたのか訊かれたらどうしよう』 >>…と、考えていた。 >確かに・・ フィアナのことだから真っ正直に説明すると見た。 >>「…お姉サン…?」 >>「…………」 >>十五分後… >>現れたアークロンドを、フィアナはぼぉっと見詰めていた。 >>いい加減頭に血が上ったのである。 >あ、やっぱり神族でもそうですか血があるんですもんねーー 敗血症とか破傷風とかもありますよ(怖) >>「…ミノムシごっこ?」 >>「ンな訳無かろう」 >誰のせいだと思ってるんだか(笑) 自分の所為だと解っていても突っ込みたくなるでせう(汗) >>気を取り直し…ぐっ、と躰に力を入れる。 >>ぶちぶち、と縄が切れ…顔面から着地するフィアナ。 >>「…イタタタ…鼻打った」 >>「…………」 >ふんだりけったりぃ♪ …ま、いつものことですし。 >>がしっ。 >一人幸せ。 ポジティヴなんですよねぇ…どこまでも… >>「捕まっちゃって… >> 悔しいとか腹立たしいとかいうより、哀しいのはなんでだろう」 >>「さぁな。 >> 私もお前を捕まえて嬉しいより先に哀しいよ」 >ああ、こんな雀のよーな罠に・・ 捕まってしまった皇子様。 >>ひううううううううううううう… >> >>一人嬉しそうなリンディアの後ろ… >>アークロンドとフィアナの傍を、冷たすぎる風が吹き抜けた。 >そこだけ空気が違いそうです。 ペンタッチが違うでしょう(笑) > >>「どうする?カツ丼注文しようか?」 >>「いらんっ」 >なぜカツ丼・・(わたしはジュースが飲みたぁーい) 取調室コント再開(苦笑) 私はオレンジジュースが好き(訊いてないっつーの) > >>「…で?」 >>「…ゴメンナサイ…」 >>「反省の言葉は私じゃなくて竜神様に言うべきだな」 >>「…ハイ」 >一応心配ぽっいものはしたでしょうし・・ いや…竜神は心の底から心配してるでしょう…多分… > >>「一応理由を聞こう。 >> なんでいきなり旅なんかしたくなった?」 >>「…………」 >>ふい、と目を反らすアークロンド。 >>言いたくないらしい。 >失恋旅行とか(オイオイオイオイ) それは五年後(やんのかい) >>「…じゃ、質問を変えよう」 >>フィアナは、頬杖をついた。 >>「この四日間で、お前の目的は成就したのか?」 >>「…まだ…だと思う…」 >>「はっきりしないな」 >男も女もはっきりしないと。 うむうむ。 >>「正直言うとねー。 >> やっぱりライアが関わってるんじゃ無いか、とか思う訳よ。 >> ライアは『心当たりが無い』とか言ってたけど… >> ライア、さらっと結構キッツイこと言うからね。自分で覚えてないんじゃないかな」 >>さすが姉。 >>実感のこもった口調で言う。 >しかも笑顔ですしねー。ぐさぁぁぁぁと。 笑顔なだけに余計に突き刺さる言葉ってあるんですよね(汗) > >> >>「ただいまー」 >>「おかえりなさい!」 >>「おかえり!」 >>ぱたぱたと、小さい足音が二つ近付いてくる。 >>ライアナとサリアナ。 >>「悪戯はバレないよーにやったかー?」 >>「うん!」 >いたずらはしてるの前提なんですねぇ・・ ライアナですからね… >>『イイコにしてたか』と訊いた所で、子供が本当のことを答えるハズもない。 >>そんな訳で、フィアナは帰ってくるとこう訊く様にしていた。 >的確かもしれませんねー。 昔父親に言われたんですよ…私… >>「ロンド、帰ってきた?」 >>「うん」 >>今頃竜神私室に軟禁状態なのであろう、と、フィアナは遠い目で思った。 >ぐちぐちとお説教 何時間かなー? >>「姉さん、おみやげは?」 >>サリアナが待ちきれなくなった様に言う。 >>「んー?あるある。 >> 手洗ってきなさい、お茶にしよう」 >>わーい、と走っていく妹たち。 >幸せですね・・ 外面的にはね。 >>「?」 >>「お前にはもうひとつ。 >> アークロンドから」 >>ぽん、と小さな包みを渡され…不思議そうな顔をするライアナ。 >>「お前、この間ロンドと遊んだ時めちゃくちゃ言ったんだって? >> アークロンド結構冗談通じないんだから、滅多なことは言わないこと。 >> 本物はまだ無理だから、って、レプリカだけど」 >>ライアナは、包みを触って、中に入っているものに気づくと…ぱぁっと顔をほころばせた。 >レプリカ・・指輪とか(妄想) 妄想してください妄想してください(笑) 妄想奨励。 >>「しかし、アイツもマメだなぁ…」 >>これを見付けた時には慌てた所為で裏にまで気づかなかったが… >>小さな字で…しかも神術で隠されていた…こう書いていた。 >>結婚届 >> >>ロンドとライアは結婚します >うにょおおおおおおおおお(/////) >可愛いーー こういう遊びよくやりましたわ…ムカしわ。 >>「十年早い十年」 >>片方のサインだけしか無い結婚届を、フィアナは折り畳んでファイルに挟んだ。 >>数年後コレを見せて慌てさせてやろうという子供っぽい悪戯心もあるのだった。 >片方だけ・・ どちらのサインかは… 容易に想像できることと思われます(汗) >>「いいねぇ、若いもんは」 >>フィアナは、呟いたあと… >>ふと我に返り、辺りに誰もいないのを確認したのであった。 >「若いもんはいいなぁ・・」(ここにも言ってる人が) 貴女も若い、まだまだ(汗) >> >>言い訳あんど言い逃れ。 > >>子供っていいよねぇ!純真で!(爆) >純真ですよねぇ・・ひねくれますけどぉ。 …まぁ、そんな細かいことはおいといて(汗) >>この間アルバム漁ってたら幼馴染みとの『結婚届』が出てきまして(汗) >琥珀様(やたらとキラキラした瞳)若いっていいですよね そうですね… その分過ちも多いのですが。 少しずつ反省していけばいいのです。 >>いやぁ焦った焦った。 >>すぐに見なかったことにして抜き取って机の奥深くしまい込んだんですけど。 >くすくす・・わたしも色々ありましたねぇ(遠い目) それぞれに想い出があるんですよ… >>因みに、ライアナがロンドに欲しいとねだったものは、ご自由に想像してください(苦笑) >じゃあ勝手に妄想しますね♪ どうぞ〜♪ >>『〜をくれたらお嫁さんになってもいい』みたいな感じだったと思われます。 >>ロンド…クソ真面目だからねぇ… >おぉう。 >いいですねぇ・・v純愛ですねぇ・・v そうですねぇ… 実るかどうかは… >>ま、それはともかく次は本編。 >>歯車は歪んだまま廻り続ける。 >>歪んだ軌道を修正する方法は? >なんなんでしょうねぇ・・ >それでは。 んふふ。 それではまたー♪ |
15779 | 第百十三話:神との取引 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/27 21:33:42 |
記事番号15684へのコメント 「…アークロンド…」 フィブリゾが、アークロンドの方を向いた。 「…取引をしよう」 「…………取引…………?」 「そう難しいことじゃない。 アンタならね」 「…………それは………… 赤の竜神の『お気に入り』だから?」 アークロンドは、敢えて…自分の上司であり母である神を、敬称抜きで呼んだ。 そのことは、図らずも長い間彼の重荷だったのだから。 「そういうこと」 金色の瞳を細めて、ふっ、と笑うフィブリゾ。 「…神族の情報を流すとか…そういうことならお断りだよ」 「バカ。」 アークロンドのセリフに、冷笑を浮かべる。 「そんなことされなくたって勝ってやるよ」 「…じゃ…一応、聞くよ」 「確か神界では空間渡りができなかったよね」 「…うん…」 死神以外の神族にとって『空間渡り』は結構難しい技術のひとつである。 肉体があるので…肉体ごと精神世界に入らなくてはいけないからだ。 つまり、空間渡りが得意な魔族戦では圧倒的に不利を強いられる。 そこで赤の竜神が神界全体に掛けた結界。 精神世界と物質世界を完璧に切り離し、精神世界からの侵入を不可能にした。 精神世界が無いのだから空間渡りもできない。 『神界』という世界がまるごと、魔族にとっては難攻不落の『城壁』なのだった。 「ライアナが勝ったら、力を貸す。不本意だけど。 もう一度ライアナと一騎打ちしてほしい」 アークロンドが闘ってくれなければ、魔族はほぼ総崩れ確実なのである。 アークロンドは、こくんと頷いた。 「フィアナが勝ったら、神界への直通通路を造ってほしい」 「…は!?」 アークロンドは、顔を歪めた。 「…そんなの呑める訳が無いだろう!?」 「ノンノン」 ちっちっち、と指を左右に振るフィブリゾ。 「誰も王都に案内しろとは言ってないね」 「…でも…」 渋るアークロンド。 フィアナの勝利=ライアナの死…という方程式が出来上がってしまった今、 フィアナが勝った場合を想定しての取引、というものは、アークロンドにとって不快なものであった。 「フィアナと一緒に神界に行く。 その帰り道を確保して欲しいんだ」 「…………」 フィアナが神界に帰ってほしい…というのは、アークロンドにとっても正直な望みである。 しかし、神界に帰ってまた『元通り』の生活を送って欲しくはないという想いもあるのだった。 「…あのね…」 フィブリゾは、小声で、アークロンドの耳元で何かを囁いた。 ぱぁっ、とアークロンドの瞳が輝いた。 「…乗った!」 「いい話だろ?」 「うん」 悪戯っぽく輝くアークロンドの瞳に…フィブリゾは、初めて彼に『子供らしさ』を感じた。 「フィブリゾ様ぁっ」 スクルドが何故か慌てながら言う。 「援護、どうしましょうか!?」 「…うーん…もういいよ。 黙って見守ってやろ」 フィブリゾは、顎に手を当てて言った。 ライアナが勝てば総崩れの危機…だというのに、余り危機感が感じられない。 「援護付きの戦闘の勝敗じゃ、お互い不完全燃焼だろうし。 …いっそ、二人とも全力で燃え尽きてもらおう」 「風牙!」 「うあっ」 ライアナが放った『見えない刃』。 何とか軌道を読み、首の寸前、レイピアを使って打ち払うフィアナ。 「狙いが正確すぎるぞッ!」 「もう足止めとか鬱陶しいことはしません」 冷静に答えるライアナ。 「本気で行きます」 「はいはい」 レイピアをしまうフィアナ。 「…余裕ですね…」 「余裕なんか無い」 精神力増幅の印を結びつつ、ライアナの攻撃を避けつつ、息を乱さず答えるフィアナ。 「痛いよ。 この間の時より、ずっと」 背中から不意に神術叩き込まれ。 腕切り落とされ。 そんな傷より、ずっと――――――――――――――――… 「お前も、痛いだろう?」 「…いいえ」 少し黙り、否定するライアナ。 会話の間も、攻撃の手は休まらない。 フィアナは防戦一方である、 「もうとっくに、痛みなんか消えました」 「…そうか…」 フィアナは、自嘲気味の溜息を付いた。 「…可哀相にな」 「!」 ライアナの瞳に苛立ちの色。 「何が!」 「可哀相だよ… 自分でそれに気づいていない辺りも」 ふふ、と笑うフィアナ。 憐れまれることの嫌いなライアナ。 頭に血が上るが…それを抑え込む。 「…………っ…挑発ですか!?」 「そんなマネは余り好きじゃない」 フィアナは、ライアナと少し距離を取り、直立姿勢で、ぐっと親指を立て、 「地だ」 がく。 思わずコケる一同。 「…相変わらず何考えてるかわかんないわね」 「…いーんじゃない…? …フィアナだし」 『フィアナだから』。 この言葉一つでこれだけ理解でき、納得できる存在も珍しい。 フィアナが、そんな存在を造り上げたのだ。 精一杯の虚勢。 傷を隠す為に拡げる翼。 「…ま、僕ってひとつの休憩ポイントだね、いわば」 「どゆこと?」 何故かすっかり仲良くなっているフィブリゾとアークロンド。 「僕は、イジメられたことは無いし、これから先もそういう目に遭うとは思えない。 フィアナの今まで…は解らないし…心も当然解らない。 解ってあげられるひとが他に出現するまで…付き合ってあげるよ」 「出現って…怪奇現象みたいだな」 「フィアナのノリに付き合えるだけで怪奇現象だよ」 自らの存在が怪奇現象の冥王が、しみじみと呟く。 「…フィアナの… 『完璧』なフェイクを見破れるだけでね…」 フィアナが安心して、翼を畳める場所。 見付けられるまで、付き合うよ。 いい理解者がひとり、傍についててあげるだけで、世界って意外と変わるもんなんだから。 ぱんっ! ライアナの放った氷の槍…『氷牙』を、素手で打ち払うフィアナ。 魂改造の結果、其の弐… 精神応用術の『構成式』がそのまま魂の中にあるのだから、当然と言えば当然だが…精神力容量が半端じゃなく大きい。 リナがバケツ、ゼロスが風呂桶とすると、フィアナは…縦二十五メートル横十五メートル、深さ二メートルのプールくらいありそうだ。 …そこのひと、体積計算せんでもよろしい。 容量が大きい為、ちょっとした精神術なら何の準備もナシに弾くこともできるのである。 「哀しいけどさ。 こういう時はこの躰でよかったって思う」 苦笑浮かべつつ言うフィアナ。 「嫌がりながらきっちり利用してるんだから…全く」 「…そんなもんですってば」 ライアナは、くくっと笑いながらフィアナとの距離を詰める。 「神術が効かないなら、物理攻撃で行きますね」 「御丁寧にどーも」 苦笑を浮かべながら頭を下げるフィアナ。 実際笑っていられない状況なのははっきりしているのだが…もう『笑うしかない』状況に追い込まれているフィアナである。 人間(フィアナは人間じゃないが)、切羽詰まると自然と笑いがこみ上げてくる…というのは割と真実だったりする。 作者も一度泣きながら笑って親に気味悪がられたことがあるが…それはまぁ別の話。 「せーの」 とん。 ライアナは、不意に地面に手を付いた。 言い訳あんど言い逃れ。 フィアナ:くだらん上に中途半端。 琥珀:う…うるさいやい! フィアナ:そして私がどんどん妙なキャラになっていく。 琥珀:それは元から。 フィアナ:…そ…そうかもしんないけど… 琥珀:認めたよヲイ。…設定集があるんですけどねー。 オリキャラの設定書き留めて置いたの。 フィアナ:…ヤな予感がするのだが。 琥珀:初期設定には…フィアナ=ルートヴィヒ。とある。 フィアナ:名前から違うし。 琥珀:…まぁ、ルートヴィヒもルートヴィッヒも似た様なもんでしょう…多分。 『ヴィヒ』て発音しにくい(どうしても『ビヒ』になる)し。 フィアナ:世界史の教科書とかに同姓の方がいるんですが。あれは『ルートヴィヒ二世』になってますな。 琥珀:…まぁ…教科書だからね…『イェニチェリ』とかいう『発音しろとか言われたらどうしよう』な方いますから。 授業中大変でしたわ。『イェニチェリ!』『…いえにちぇり?』『いぇっ!』。先生御苦労様。 フィアナ:お前みたいな生徒がいる時点で大変だもんな… 琥珀:どういう意味だそりゃ。 しかし、何よりビビったのがある城の名前。…『ゼーランディア城』。(←マジである) フィアナ:うっわぁv 琥珀:語尾のハートと笑顔と笑っていない目の三つの間にそこはかとなく隠せぬ違和感が漂うのですが。 フィアナ:はっ…つい。 琥珀:話は戻って…初期設定集。…フィアナの欄に…『料理上手』とある。 フィアナ:………………………… 琥珀:…いつ…歪んだんだろうね。 フィアナ:知らん………… 琥珀:更に…『ライアナの叔母』とある。 フィアナ:叔母かッ!? 琥珀:…いやー、設定に忠実に続けなくてよかった。 ていうか物語に出す段階で設定綺麗に忘れてよかった。 やっぱり設定って決めるもんじゃないね。話の途中で自然に決まっていくものなんだヨ♪ フィアナ:無理矢理教訓っぽく纏めるな。山手線バカ。 琥珀:…山手線バカ…? フィアナ:…『いつまでもぐるぐると同じバカをし続ける貴女』。 琥珀:…なら素直にそう言え。その方が傷は浅かったぞ。 フィアナ:…で…一応訊くけど…他には? 琥珀:性格は余り変わってないです。『一見多重人格』。 フィアナ:…あ…そう… 琥珀:ま、そういうのは誰にでもあることですから。多少の演技は。 フィアナの場合もう既に『本当の自分』が解らない、みたいなことになっちゃってますけど。 お陰様でフィアナを他人に説明する時にものすごく厄介。 フィアナ:…………………………… 琥珀:『任務に忠実で常識が余り無くて強情で素直で無茶ばかりして妹想いで』。 フィアナ:もうええわっ! 琥珀:上方漫才風にシメたところでまた次回♪ 幕。 |
15780 | Re:第百十三話:神との取引 | 静寂 透夜 | 2003/12/27 22:14:53 |
記事番号15779へのコメント こんばんは、感想を書かせていただきます。 >「…アークロンド…」 >フィブリゾが、アークロンドの方を向いた。 >「…取引をしよう」 >「…………取引…………?」 >「そう難しいことじゃない。 > アンタならね」 >「…………それは………… > 赤の竜神の『お気に入り』だから?」 >アークロンドは、敢えて…自分の上司であり母である神を、敬称抜きで呼んだ。 >そのことは、図らずも長い間彼の重荷だったのだから。 エライ親を持つと苦労する。 重荷だったんだね。 >「そういうこと」 >金色の瞳を細めて、ふっ、と笑うフィブリゾ。 >「…神族の情報を流すとか…そういうことならお断りだよ」 >「バカ。」 >アークロンドのセリフに、冷笑を浮かべる。 >「そんなことされなくたって勝ってやるよ」 本当に勝つあてはあるんですか?過大評価じゃなくて。 >「…じゃ…一応、聞くよ」 >「確か神界では空間渡りができなかったよね」 >「…うん…」 >死神以外の神族にとって『空間渡り』は結構難しい技術のひとつである。 >肉体があるので…肉体ごと精神世界に入らなくてはいけないからだ。 >つまり、空間渡りが得意な魔族戦では圧倒的に不利を強いられる。 >そこで赤の竜神が神界全体に掛けた結界。 >精神世界と物質世界を完璧に切り離し、精神世界からの侵入を不可能にした。 歪みがひどそう・・・ >精神世界が無いのだから空間渡りもできない。 >『神界』という世界がまるごと、魔族にとっては難攻不落の『城壁』なのだった。 >「ライアナが勝ったら、力を貸す。不本意だけど。 > もう一度ライアナと一騎打ちしてほしい」 >アークロンドが闘ってくれなければ、魔族はほぼ総崩れ確実なのである。 >アークロンドは、こくんと頷いた。 >「フィアナが勝ったら、神界への直通通路を造ってほしい」 >「…は!?」 >アークロンドは、顔を歪めた。 >「…そんなの呑める訳が無いだろう!?」 >「ノンノン」 >ちっちっち、と指を左右に振るフィブリゾ。 おちゃめとでも言うんだろうか。 >「誰も王都に案内しろとは言ってないね」 >「…でも…」 >渋るアークロンド。 >フィアナの勝利=ライアナの死…という方程式が出来上がってしまった今、 >フィアナが勝った場合を想定しての取引、というものは、アークロンドにとって不快なものであった。 つくるな、そんな方程式。 >「フィアナと一緒に神界に行く。 > その帰り道を確保して欲しいんだ」 >「…………」 >フィアナが神界に帰ってほしい…というのは、アークロンドにとっても正直な望みである。 >しかし、神界に帰ってまた『元通り』の生活を送って欲しくはないという想いもあるのだった。 あんな事は、もう起こってほしくない? >「…あのね…」 >フィブリゾは、小声で、アークロンドの耳元で何かを囁いた。 >ぱぁっ、とアークロンドの瞳が輝いた。 裏取引ですか・・・ >「…乗った!」 >「いい話だろ?」 >「うん」 >悪戯っぽく輝くアークロンドの瞳に…フィブリゾは、初めて彼に『子供らしさ』を感じた。 子供らしさ・・・って 無邪気で、残酷で、ざっくざっく人を傷つけてしまう・・・・・我の考えっていったい・・・ しかも、我も人の事を言えない・・・ >「フィブリゾ様ぁっ」 >スクルドが何故か慌てながら言う。 >「援護、どうしましょうか!?」 >「…うーん…もういいよ。 > 黙って見守ってやろ」 >フィブリゾは、顎に手を当てて言った。 >ライアナが勝てば総崩れの危機…だというのに、余り危機感が感じられない。 >「援護付きの戦闘の勝敗じゃ、お互い不完全燃焼だろうし。 > …いっそ、二人とも全力で燃え尽きてもらおう」 > > > > > >「風牙!」 >「うあっ」 >ライアナが放った『見えない刃』。 >何とか軌道を読み、首の寸前、レイピアを使って打ち払うフィアナ。 >「狙いが正確すぎるぞッ!」 >「もう足止めとか鬱陶しいことはしません」 >冷静に答えるライアナ。 >「本気で行きます」 >「はいはい」 >レイピアをしまうフィアナ。 >「…余裕ですね…」 >「余裕なんか無い」 >精神力増幅の印を結びつつ、ライアナの攻撃を避けつつ、息を乱さず答えるフィアナ。 傍から見たら余裕に見えるんだろうな。 >「痛いよ。 > この間の時より、ずっと」 >背中から不意に神術叩き込まれ。 >腕切り落とされ。 >そんな傷より、ずっと――――――――――――――――… >「お前も、痛いだろう?」 >「…いいえ」 >少し黙り、否定するライアナ。 >会話の間も、攻撃の手は休まらない。 >フィアナは防戦一方である、 >「もうとっくに、痛みなんか消えました」 >「…そうか…」 >フィアナは、自嘲気味の溜息を付いた。 >「…可哀相にな」 >「!」 >ライアナの瞳に苛立ちの色。 怒り?理解できない事に対するやつあたり? >「何が!」 >「可哀相だよ… > 自分でそれに気づいていない辺りも」 不幸だとわからない事が一番の不幸。 >ふふ、と笑うフィアナ。 >憐れまれることの嫌いなライアナ。 >頭に血が上るが…それを抑え込む。 >「…………っ…挑発ですか!?」 >「そんなマネは余り好きじゃない」 >フィアナは、ライアナと少し距離を取り、直立姿勢で、ぐっと親指を立て、 >「地だ」 > >がく。 言うか?それを・・・・・・・・・・・・・・・ > >思わずコケる一同。 >「…相変わらず何考えてるかわかんないわね」 >「…いーんじゃない…? > …フィアナだし」 >『フィアナだから』。 >この言葉一つでこれだけ理解でき、納得できる存在も珍しい。 >フィアナが、そんな存在を造り上げたのだ。 >精一杯の虚勢。 >傷を隠す為に拡げる翼。 >「…ま、僕ってひとつの休憩ポイントだね、いわば」 >「どゆこと?」 >何故かすっかり仲良くなっているフィブリゾとアークロンド。 >「僕は、イジメられたことは無いし、これから先もそういう目に遭うとは思えない。 > フィアナの今まで…は解らないし…心も当然解らない。 > 解ってあげられるひとが他に出現するまで…付き合ってあげるよ」 >「出現って…怪奇現象みたいだな」 >「フィアナのノリに付き合えるだけで怪奇現象だよ」 >自らの存在が怪奇現象の冥王が、しみじみと呟く。 >「…フィアナの… > 『完璧』なフェイクを見破れるだけでね…」 > > >フィアナが安心して、翼を畳める場所。 > >見付けられるまで、付き合うよ。 > >いい理解者がひとり、傍についててあげるだけで、世界って意外と変わるもんなんだから。 > > >ぱんっ! >ライアナの放った氷の槍…『氷牙』を、素手で打ち払うフィアナ。 >魂改造の結果、其の弐… >精神応用術の『構成式』がそのまま魂の中にあるのだから、当然と言えば当然だが…精神力容量が半端じゃなく大きい。 >リナがバケツ、ゼロスが風呂桶とすると、フィアナは…縦二十五メートル横十五メートル、深さ二メートルのプールくらいありそうだ。 >…そこのひと、体積計算せんでもよろしい。 >容量が大きい為、ちょっとした精神術なら何の準備もナシに弾くこともできるのである。 >「哀しいけどさ。 > こういう時はこの躰でよかったって思う」 >苦笑浮かべつつ言うフィアナ。 >「嫌がりながらきっちり利用してるんだから…全く」 >「…そんなもんですってば」 >ライアナは、くくっと笑いながらフィアナとの距離を詰める。 >「神術が効かないなら、物理攻撃で行きますね」 >「御丁寧にどーも」 >苦笑を浮かべながら頭を下げるフィアナ。 >実際笑っていられない状況なのははっきりしているのだが…もう『笑うしかない』状況に追い込まれているフィアナである。 >人間(フィアナは人間じゃないが)、切羽詰まると自然と笑いがこみ上げてくる…というのは割と真実だったりする。 ああ、そういう事もありますね。 >作者も一度泣きながら笑って親に気味悪がられたことがあるが…それはまぁ別の話。 >「せーの」 >とん。 >ライアナは、不意に地面に手を付いた。 > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >フィアナ:くだらん上に中途半端。 >琥珀:う…うるさいやい! >フィアナ:そして私がどんどん妙なキャラになっていく。 >琥珀:それは元から。 >フィアナ:…そ…そうかもしんないけど… >琥珀:認めたよヲイ。…設定集があるんですけどねー。 > オリキャラの設定書き留めて置いたの。 >フィアナ:…ヤな予感がするのだが。 >琥珀:初期設定には…フィアナ=ルートヴィヒ。とある。 >フィアナ:名前から違うし。 >琥珀:…まぁ、ルートヴィヒもルートヴィッヒも似た様なもんでしょう…多分。 > 『ヴィヒ』て発音しにくい(どうしても『ビヒ』になる)し。 >フィアナ:世界史の教科書とかに同姓の方がいるんですが。あれは『ルートヴィヒ二世』になってますな。 >琥珀:…まぁ…教科書だからね…『イェニチェリ』とかいう『発音しろとか言われたらどうしよう』な方いますから。 > 授業中大変でしたわ。『イェニチェリ!』『…いえにちぇり?』『いぇっ!』。先生御苦労様。 >フィアナ:お前みたいな生徒がいる時点で大変だもんな… >琥珀:どういう意味だそりゃ。 > しかし、何よりビビったのがある城の名前。…『ゼーランディア城』。(←マジである) >フィアナ:うっわぁv >琥珀:語尾のハートと笑顔と笑っていない目の三つの間にそこはかとなく隠せぬ違和感が漂うのですが。 >フィアナ:はっ…つい。 >琥珀:話は戻って…初期設定集。…フィアナの欄に…『料理上手』とある。 >フィアナ:………………………… >琥珀:…いつ…歪んだんだろうね。 >フィアナ:知らん………… >琥珀:更に…『ライアナの叔母』とある。 >フィアナ:叔母かッ!? >琥珀:…いやー、設定に忠実に続けなくてよかった。 > ていうか物語に出す段階で設定綺麗に忘れてよかった。 > やっぱり設定って決めるもんじゃないね。話の途中で自然に決まっていくものなんだヨ♪ それはそれで、面白そう☆ >フィアナ:無理矢理教訓っぽく纏めるな。山手線バカ。 >琥珀:…山手線バカ…? >フィアナ:…『いつまでもぐるぐると同じバカをし続ける貴女』。 >琥珀:…なら素直にそう言え。その方が傷は浅かったぞ。 >フィアナ:…で…一応訊くけど…他には? >琥珀:性格は余り変わってないです。『一見多重人格』。 >フィアナ:…あ…そう… >琥珀:ま、そういうのは誰にでもあることですから。多少の演技は。 > フィアナの場合もう既に『本当の自分』が解らない、みたいなことになっちゃってますけど。 > お陰様でフィアナを他人に説明する時にものすごく厄介。 >フィアナ:…………………………… >琥珀:『任務に忠実で常識が余り無くて強情で素直で無茶ばかりして妹想いで』。 >フィアナ:もうええわっ! >琥珀:上方漫才風にシメたところでまた次回♪ > > > それじゃあ、さようなら。 次も楽しみにしています。 |
15798 | こんばんは。 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/31 22:01:23 |
記事番号15780へのコメント > >こんばんは、感想を書かせていただきます。 こんばんは。 返させて頂きます。 すみませんが、本文は感想と関係ない部分を削って投稿して下さると嬉しいです。 >>「…………それは………… >> 赤の竜神の『お気に入り』だから?」 >>アークロンドは、敢えて…自分の上司であり母である神を、敬称抜きで呼んだ。 >>そのことは、図らずも長い間彼の重荷だったのだから。 >エライ親を持つと苦労する。 >重荷だったんだね。 そうです。 アークロンドは極めて『普通』の『少年』なので。 >>「そんなことされなくたって勝ってやるよ」 >本当に勝つあてはあるんですか?過大評価じゃなくて。 魔族ですから。 敵に力を貸されないと勝てない…と自分で認めることは自殺に近いでしょう。 >>精神世界と物質世界を完璧に切り離し、精神世界からの侵入を不可能にした。 >歪みがひどそう・・・ そうでもないと思います。 割ときっちり管理されてると思いますよ。 >>「ノンノン」 >>ちっちっち、と指を左右に振るフィブリゾ。 >おちゃめとでも言うんだろうか。 …というか…ノリ軽い。 >>フィアナの勝利=ライアナの死…という方程式が出来上がってしまった今、 >>フィアナが勝った場合を想定しての取引、というものは、アークロンドにとって不快なものであった。 >つくるな、そんな方程式。 でも真実ですしね。 >>しかし、神界に帰ってまた『元通り』の生活を送って欲しくはないという想いもあるのだった。 >あんな事は、もう起こってほしくない? 恐らくは。 >>「…あのね…」 >>フィブリゾは、小声で、アークロンドの耳元で何かを囁いた。 >>ぱぁっ、とアークロンドの瞳が輝いた。 >裏取引ですか・・・ …そう…なのかな… >>「…乗った!」 >>「いい話だろ?」 >>「うん」 >>悪戯っぽく輝くアークロンドの瞳に…フィブリゾは、初めて彼に『子供らしさ』を感じた。 >子供らしさ・・・って >無邪気で、残酷で、ざっくざっく人を傷つけてしまう・・・・・我の考えっていったい・・・ >しかも、我も人の事を言えない・・・ それは歪みすぎ(苦笑) 一種の真実ではあるのですが。 >>精神力増幅の印を結びつつ、ライアナの攻撃を避けつつ、息を乱さず答えるフィアナ。 >傍から見たら余裕に見えるんだろうな。 躰は余裕。 でも、心は? >>「…可哀相にな」 >>「!」 >>ライアナの瞳に苛立ちの色。 >怒り?理解できない事に対するやつあたり? …うーん。…そう…なのかも…? >>「何が!」 >>「可哀相だよ… >> 自分でそれに気づいていない辺りも」 >不幸だとわからない事が一番の不幸。 そうですねー。 >>「地だ」 >> >>がく。 >言うか?それを・・・・・・・・・・・・・・・ フィアナですから。 >>人間(フィアナは人間じゃないが)、切羽詰まると自然と笑いがこみ上げてくる…というのは割と真実だったりする。 >ああ、そういう事もありますね。 ありますよ。 それではまたどこかで…! |
15785 | ついにこの姉妹のけりがつく時が近づいているんですね・・ | 青月 彼方 | 2003/12/29 22:57:35 |
記事番号15779へのコメント 青月です。レスさせて頂きます。 >「そう難しいことじゃない。 > アンタならね」 >「…………それは………… > 赤の竜神の『お気に入り』だから?」 >アークロンドは、敢えて…自分の上司であり母である神を、敬称抜きで呼んだ。 >そのことは、図らずも長い間彼の重荷だったのだから。 周りの目ですか? >「…神族の情報を流すとか…そういうことならお断りだよ」 >「バカ。」 >アークロンドのセリフに、冷笑を浮かべる。 >「そんなことされなくたって勝ってやるよ」 強気な・・ 魔族のプライドに関わるのでしょうか?他人から力・・情報で勝利を得るのは。 >死神以外の神族にとって『空間渡り』は結構難しい技術のひとつである。 >肉体があるので…肉体ごと精神世界に入らなくてはいけないからだ。 >つまり、空間渡りが得意な魔族戦では圧倒的に不利を強いられる。 >そこで赤の竜神が神界全体に掛けた結界。 >精神世界と物質世界を完璧に切り離し、精神世界からの侵入を不可能にした。 >精神世界が無いのだから空間渡りもできない。 >『神界』という世界がまるごと、魔族にとっては難攻不落の『城壁』なのだった。 守りは完璧☆ >「ライアナが勝ったら、力を貸す。不本意だけど。 > もう一度ライアナと一騎打ちしてほしい」 >アークロンドが闘ってくれなければ、魔族はほぼ総崩れ確実なのである。 >アークロンドは、こくんと頷いた。 そんな・・思いの人と一騎打ちなんて・・でもいっそ思いにけりをつけやすいでしょうか? >「フィアナが勝ったら、神界への直通通路を造ってほしい」 >「…は!?」 >アークロンドは、顔を歪めた。 >「…そんなの呑める訳が無いだろう!?」 ちょっぴり無茶なんじゃ・・ >フィアナの勝利=ライアナの死…という方程式が出来上がってしまった今、 >フィアナが勝った場合を想定しての取引、というものは、アークロンドにとって不快なものであった。 ・・うぅ・・純愛です・・ >「フィアナと一緒に神界に行く。 > その帰り道を確保して欲しいんだ」 >「…………」 >フィアナが神界に帰ってほしい…というのは、アークロンドにとっても正直な望みである。 >しかし、神界に帰ってまた『元通り』の生活を送って欲しくはないという想いもあるのだった。 というか反乱した神がもとどうりの生活できるんですか? >「…あのね…」 >フィブリゾは、小声で、アークロンドの耳元で何かを囁いた。 >ぱぁっ、とアークロンドの瞳が輝いた。 >「…乗った!」 >「いい話だろ?」 なにを言ったんですか・・? >悪戯っぽく輝くアークロンドの瞳に…フィブリゾは、初めて彼に『子供らしさ』を感じた。 おお。 >ライアナが勝てば総崩れの危機…だというのに、余り危機感が感じられない。 >「援護付きの戦闘の勝敗じゃ、お互い不完全燃焼だろうし。 > …いっそ、二人とも全力で燃え尽きてもらおう」 不完全燃焼じゃ・・後々なにがあるか・・ >「風牙!」 >「うあっ」 >ライアナが放った『見えない刃』。 >何とか軌道を読み、首の寸前、レイピアを使って打ち払うフィアナ。 >「狙いが正確すぎるぞッ!」 >「もう足止めとか鬱陶しいことはしません」 >冷静に答えるライアナ。 しませんぅとか言いませんね・・・ >「本気で行きます」 >「はいはい」 >レイピアをしまうフィアナ。 >「…余裕ですね…」 >「余裕なんか無い」 >精神力増幅の印を結びつつ、ライアナの攻撃を避けつつ、息を乱さず答えるフィアナ。 余裕なんか・・本当にないんでしょうね・・心理的に・・ >「お前も、痛いだろう?」 >「…いいえ」 >少し黙り、否定するライアナ。 もう・・消えてしまったんですね・・ >フィアナは、自嘲気味の溜息を付いた。 >「…可哀相にな」 >「!」 >ライアナの瞳に苛立ちの色。 >「何が!」 >「可哀相だよ… > 自分でそれに気づいていない辺りも」 >ふふ、と笑うフィアナ。 可哀想ですよ・・色々。 >憐れまれることの嫌いなライアナ。 同情するなら血をください。とか? >「…………っ…挑発ですか!?」 >「そんなマネは余り好きじゃない」 >フィアナは、ライアナと少し距離を取り、直立姿勢で、ぐっと親指を立て、 >「地だ」 がつ(←モニターに頭ぶつけてる) >がく。 > >「…いーんじゃない…? > …フィアナだし」 >『フィアナだから』。 >この言葉一つでこれだけ理解でき、納得できる存在も珍しい。 本当に珍しいです。 >フィアナが、そんな存在を造り上げたのだ。 >精一杯の虚勢。 >傷を隠す為に拡げる翼。 痛々しい・・。 >「…ま、僕ってひとつの休憩ポイントだね、いわば」 >「どゆこと?」 >何故かすっかり仲良くなっているフィブリゾとアークロンド。 子供らしくない子供どうし? >「僕は、イジメられたことは無いし、これから先もそういう目に遭うとは思えない。 > フィアナの今まで…は解らないし…心も当然解らない。 > 解ってあげられるひとが他に出現するまで…付き合ってあげるよ」 >「出現って…怪奇現象みたいだな」 >「フィアナのノリに付き合えるだけで怪奇現象だよ」 >自らの存在が怪奇現象の冥王が、しみじみと呟く。 うん百年後なんですよね・・それは・・(汗) > >フィアナが安心して、翼を畳める場所。 > >見付けられるまで、付き合うよ。 > >いい理解者がひとり、傍についててあげるだけで、世界って意外と変わるもんなんだから。 いい理解者がいてよかったですねぇ。 たぶん本当に違うと思います。 >魂改造の結果、其の弐… >精神応用術の『構成式』がそのまま魂の中にあるのだから、当然と言えば当然だが…精神力容量が半端じゃなく大きい。 >リナがバケツ、ゼロスが風呂桶とすると、フィアナは…縦二十五メートル横十五メートル、深さ二メートルのプールくらいありそうだ。 >…そこのひと、体積計算せんでもよろしい。 えー・・(しようとした) なにげに深さ2メートルは飛びこみ用でしょうかね? >容量が大きい為、ちょっとした精神術なら何の準備もナシに弾くこともできるのである。 魔族とためはれますね・・ >「哀しいけどさ。 > こういう時はこの躰でよかったって思う」 >「嫌がりながらきっちり利用してるんだから…全く」 >「…そんなもんですってば」 >ライアナは、くくっと笑いながらフィアナとの距離を詰める。 ま、利用できるものは利用しないと。 >「御丁寧にどーも」 >苦笑を浮かべながら頭を下げるフィアナ。 >実際笑っていられない状況なのははっきりしているのだが…もう『笑うしかない』状況に追い込まれているフィアナである。 アハハハハハハと。 >人間(フィアナは人間じゃないが)、切羽詰まると自然と笑いがこみ上げてくる…というのは割と真実だったりする。 >作者も一度泣きながら笑って親に気味悪がられたことがあるが…それはまぁ別の話。 切羽つまると・・鞄に防犯ライト付けられてた時は色々追い詰められて笑いましたね・・(遠い目) >「せーの」 >とん。 >ライアナは、不意に地面に手を付いた。 せーの・・?なにが出てくるか・・・ >フィアナ:くだらん上に中途半端。 >琥珀:う…うるさいやい! くだらなくなんてないですよ。 >フィアナ:そして私がどんどん妙なキャラになっていく。 >琥珀:それは元から。 そんなきっぱりと。 >フィアナ:…そ…そうかもしんないけど… >琥珀:認めたよヲイ。…設定集があるんですけどねー。 > オリキャラの設定書き留めて置いたの。 見て見たいですね。 >琥珀:初期設定には…フィアナ=ルートヴィヒ。とある。 >フィアナ:名前から違うし。 >琥珀:…まぁ、ルートヴィヒもルートヴィッヒも似た様なもんでしょう…多分。 > 『ヴィヒ』て発音しにくい(どうしても『ビヒ』になる)し。 微妙。 >フィアナ:世界史の教科書とかに同姓の方がいるんですが。あれは『ルートヴィヒ二世』になってますな。 >琥珀:…まぁ…教科書だからね…『イェニチェリ』とかいう『発音しろとか言われたらどうしよう』な方いますから。 > 授業中大変でしたわ。『イェニチェリ!』『…いえにちぇり?』『いぇっ!』。先生御苦労様。 イェニチェリ・・言えない(汗) >フィアナ:お前みたいな生徒がいる時点で大変だもんな… >琥珀:どういう意味だそりゃ。 > しかし、何よりビビったのがある城の名前。…『ゼーランディア城』。(←マジである) >フィアナ:うっわぁv うわぁー・・見たいような見たくないような・・ >琥珀:語尾のハートと笑顔と笑っていない目の三つの間にそこはかとなく隠せぬ違和感が漂うのですが。 >フィアナ:はっ…つい。 つっついって・・? >琥珀:話は戻って…初期設定集。…フィアナの欄に…『料理上手』とある。 >フィアナ:………………………… >琥珀:…いつ…歪んだんだろうね。 >フィアナ:知らん………… また一つ・・謎が生まれた・・・・・・ >琥珀:更に…『ライアナの叔母』とある。 >フィアナ:叔母かッ!? >琥珀:…いやー、設定に忠実に続けなくてよかった。 > ていうか物語に出す段階で設定綺麗に忘れてよかった。 > やっぱり設定って決めるもんじゃないね。話の途中で自然に決まっていくものなんだヨ♪ 叔母・・・・・いやです・・・・・・・・!! >フィアナ:無理矢理教訓っぽく纏めるな。山手線バカ。 >琥珀:…山手線バカ…? >フィアナ:…『いつまでもぐるぐると同じバカをし続ける貴女』。 >琥珀:…なら素直にそう言え。その方が傷は浅かったぞ。 ・・そんな・・可哀想です・・ >琥珀:性格は余り変わってないです。『一見多重人格』。 >フィアナ:…あ…そう… >琥珀:ま、そういうのは誰にでもあることですから。多少の演技は。 > フィアナの場合もう既に『本当の自分』が解らない、みたいなことになっちゃってますけど。 一見って・・? >琥珀:『任務に忠実で常識が余り無くて強情で素直で無茶ばかりして妹想いで』。 >フィアナ:もうええわっ! >琥珀:上方漫才風にシメたところでまた次回♪ けどそれがフィアナさん・・ それでは♪ |
15800 | そーですね…。 | 遙 琥珀 E-mail | 2003/12/31 23:05:39 |
記事番号15785へのコメント >青月です。レスさせて頂きます。 琥珀です。 返させて頂きます。 >>そのことは、図らずも長い間彼の重荷だったのだから。 >周りの目ですか? そうですね。 それも一因だったのでしょう。 >>「そんなことされなくたって勝ってやるよ」 >強気な・・ >魔族のプライドに関わるのでしょうか?他人から力・・情報で勝利を得るのは。 そうですね…。 厄介な生き物ですよね…。 >>>『神界』という世界がまるごと、魔族にとっては難攻不落の『城壁』なのだった。 >守りは完璧☆ …一見。 だけど、あんまりそれを信用しすぎると…。 >>アークロンドは、こくんと頷いた。 >そんな・・思いの人と一騎打ちなんて・・でもいっそ思いにけりをつけやすいでしょうか? そうですね。 思いをふっきるのには…。 >>「…そんなの呑める訳が無いだろう!?」 >ちょっぴり無茶なんじゃ・・ …できるんですよ。 …アークロンドなら。 >>フィアナの勝利=ライアナの死…という方程式が出来上がってしまった今、 >>フィアナが勝った場合を想定しての取引、というものは、アークロンドにとって不快なものであった。 >・・うぅ・・純愛です・・ 愛は純愛でも… 本人同士は? >>しかし、神界に帰ってまた『元通り』の生活を送って欲しくはないという想いもあるのだった。 >というか反乱した神がもとどうりの生活できるんですか? できます。 アークロンドの口添えさえあれば、ね。 アークロンドの希望で敵方に潜り込んだ、とでも言えば。 >>「いい話だろ?」 >なにを言ったんですか・・? 今の段階ではナイショ。 最終回後のエピローグで明らかに…。 >>「援護付きの戦闘の勝敗じゃ、お互い不完全燃焼だろうし。 >> …いっそ、二人とも全力で燃え尽きてもらおう」 >不完全燃焼じゃ・・後々なにがあるか・・ いっそ、ね。 >>冷静に答えるライアナ。 >しませんぅとか言いませんね・・・ 言いませんよ(苦笑) >>精神力増幅の印を結びつつ、ライアナの攻撃を避けつつ、息を乱さず答えるフィアナ。 >余裕なんか・・本当にないんでしょうね・・心理的に・・ そうです。 躰は余裕に見えても、心は…。 >>「お前も、痛いだろう?」 >>「…いいえ」 >>少し黙り、否定するライアナ。 >もう・・消えてしまったんですね・・ 痛みなんて、とっくに…。 >>ふふ、と笑うフィアナ。 >可哀想ですよ・・色々。 うむうむ。 >>憐れまれることの嫌いなライアナ。 >同情するなら血をください。とか? …いや、それは無いかと(汗) >>フィアナは、ライアナと少し距離を取り、直立姿勢で、ぐっと親指を立て、 >>「地だ」 >がつ(←モニターに頭ぶつけてる) 御大事に♪ >>この言葉一つでこれだけ理解でき、納得できる存在も珍しい。 >本当に珍しいです。 フィアナですから♪(ヲイ) >>傷を隠す為に拡げる翼。 >痛々しい・・。 もういつものことかも…。 >>何故かすっかり仲良くなっているフィブリゾとアークロンド。 >子供らしくない子供どうし? そぉっスねー… >>自らの存在が怪奇現象の冥王が、しみじみと呟く。 >うん百年後なんですよね・・それは・・(汗) かなり待たなきゃねー(汗) >>いい理解者がひとり、傍についててあげるだけで、世界って意外と変わるもんなんだから。 >いい理解者がいてよかったですねぇ。 >たぶん本当に違うと思います。 …ええ… 違うとも…(経験者) >>…そこのひと、体積計算せんでもよろしい。 >えー・・(しようとした) >なにげに深さ2メートルは飛びこみ用でしょうかね? 恐らくは(笑) >>容量が大きい為、ちょっとした精神術なら何の準備もナシに弾くこともできるのである。 >魔族とためはれますね・・ そうですね…。 >>ライアナは、くくっと笑いながらフィアナとの距離を詰める。 >ま、利用できるものは利用しないと。 そうではあるんですけど(汗) >>実際笑っていられない状況なのははっきりしているのだが…もう『笑うしかない』状況に追い込まれているフィアナである。 >アハハハハハハと。 笑って色々忘れちゃえ(汗) >>人間(フィアナは人間じゃないが)、切羽詰まると自然と笑いがこみ上げてくる…というのは割と真実だったりする。 >>作者も一度泣きながら笑って親に気味悪がられたことがあるが…それはまぁ別の話。 >切羽つまると・・鞄に防犯ライト付けられてた時は色々追い詰められて笑いましたね・・(遠い目) 何がありましたか(汗) >>「せーの」 >>とん。 >>ライアナは、不意に地面に手を付いた。 >せーの・・?なにが出てくるか・・・ さて何が出てくるでしょうか(笑) ハト?(違) >それでは♪ それではー! また何処かでお逢い致しましょうっ♪ |
15805 | 第百十四話:縮まらぬ距離 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/1/5 18:28:16 |
記事番号15684へのコメント ライアナは、とん、と地面に手を付いた。 「………っ!」 フィアナが、声にならない声を出し、前につんのめる。 左足が膝まで地面に埋まっている。 大地の精霊に干渉し、フィアナの足下を脆くしたのである。 「く…って抜けなッ!」 「光牙ッ!」 フィアナが脚に気を取られている隙に、ライアナの呪文が発動する。 「ぅわっと!」 レイピアでそれを打ち払い、なんとか脚を引き抜く。 「神技…」 レイピアで十字を刻む。 「ノーザンクロス!」 「遅い!」 フィアナの懐に飛び込み、発動前の十字を壊すライアナ。 しかし、その頃には既にフィアナはライアナのナイフの届かない所に逃れていた。 「ったく!」 ナイフを構え、全力で突っ込んで行くライアナ。 フィアナは、ナイフの切っ先を避け、手首を捕まえ、くるりと捻った。 「うぇあっ!」 べしん、と地面に叩き付けられる。 フィアナはすぐさま手を離し、後ろに跳び下がる。 「あー鬱陶しい!」 ライアナは、ぼやきながら体勢を立て直し、もう一度フィアナに向かって突っ込んだ。 「突っ込むしか能が無いのかー?」 「やかましです!」 怒鳴り返すライアナ。 呪文戦の得意なフィアナと違い、ライアナは肉弾戦の方が得意なのだ。 フィアナが自分の得意な間合いに持っていく為に距離を取ろうとすれば、ライアナは自然突っ込んでいくしか無くなる。 「闘う気あるんですか!?」 「遠距離戦ならなー」 あはははは、と笑うフィアナ。 「それくらいはハンデだろう。 お前実務なんだから」 「…………」 ライアナは、はぁ、と溜息を付き、動きを止めた。 「実務?」 「魔族は…それぞれに事務と実務の仕事をさせてるみたいだけど。 神族軍部は事務部門と実務部門に別れてるんだよ」 アークロンドが説明する。 「お姉サンは軍に入って実務に回されたんだけど、半月程して自分から転属願いを出したんだ。 ライアも九年後に軍に入って実務に配属されて…ライアはそのまま。 事務は書類上のお仕事で、実務は戦闘や暗殺だよ」 「ライアは実務… …って…死神は戦闘神じゃ無いんじゃ…」 「…母が、戦線投入を図ってるんだ」 「!」 冥王の顔が引き攣る。 「神族はどうしたって移動能力に置いて魔族には劣る。 …死神なら、なんとか魔族と張り合えるからね」 「…なんか…ヤな気分だ」 フィブリゾが、忌々しげに呟いた。 「普段散々迫害しといてこういう時だけ利用するか」 「…………」 アークロンドは、寂しげな顔をした。 そして、姉妹に視線を戻す。 姉妹は、対峙して睨み合っていた。 「それじゃ面白くないでしょう?」 「お前の『娯楽』に付き合ってやる程お人好しじゃ無いんだ、悪いけど」 「…今更お人好しじゃないとか言いますか貴女は」 「…どーゆー意味だ」 「そのまんまの意味です」 相変わらず緊張感のない会話である。 まぁ、これでこそこの姉妹なのだが。 アークロンドは、地の精霊に干渉して、小さな椅子を創り出し、そこに座った。 「…素晴らしき能力の無駄遣いですね」 「まーね」 感心してるんだか嫌味なんだかわからないエイルのセリフに頷く。 「…さて…」 アークロンドは、目を伏せた。 「…僕は、どうしようかな…?」 目を伏せていても、姉妹の会話が耳に入ってくる。 どんなに望んでも、自分は彼女たちの会話の中には入れない。 寂しくはあるが…仕方がない。 そんなアークロンドほったらかしで、話は進んでいた。 「大体それを言うなら年の差が既にハンデでしょう!? アンタ九歳上ですしぃ!」 「神族に年の差なんか関係無いだろう」 軽口を叩きながら、ライアナの拳を受ける。 「それを先に言ったのは、ライア、お前だ」 「ライア言うなッ!」 今更…自分が愛称呼びを嫌っていたことを思い出し、怒るライアナ。 …幼い時の記憶を思い返す機会が多くて、つい『ライア』の呼び名に甘んじてしまっていたのだろう。 結構うっかりさん。 「んー?記憶力まで鈍ったかなー?」 「うるさいうるさいうるさーい!」 あはははは、と笑いつつライアナの攻撃を全て紙一重でかわすフィアナ。 ムキになって突っ込むライアナ。 「もう一度言いますけど… 闘う気あるんですか!?」 「もう一度言うけど… 遠距離戦ならなー」 「…ダメだ。これじゃ堂々巡りだよ」 フィブリゾが、姉妹から視線を外して、ふっと息を付いた。 自分の軍を見返し、 「援護許可!ただしライアナにトドメを刺してしまうようなものは不可!絶対フィアナに当てるな!」 フィアナの援護を言い渡す。 『いえっさ!』 びしっ、と敬礼ポーズをとる一同。 「んじゃ早速!」 スクルドが一歩前へ踏み出す。 「はいよっ!」 ぱちっ、と指を鳴らす。 同時に軽い放電現象の様なものがライアナを取り巻いた。 「!」 顔を歪めるライアナ。 きょとんとした様子のフィアナ。 「…っ…!」 ライアナの動きが、目に見えて遅くなった。 筋肉組織にスクルドの魔力が作用したのである。 「うざったいっ!」 ライアナが叫ぶ。 ぱぁんっっ! 弾ける様な音と共に、放電現象(のようなもの)が跳ね飛ばされた。 「…う…」 スクルドが軽く唇を噛んだ。 「…フィブリゾ様ぁぁ」 「…よしよし」 衣にすがりつくスクルドの頭を撫でる。 「…だが、結構役に立ったみたいだぞ」 アテネがぽんぽんとスクルドの肩を叩く。 「ふぇ?」 スクルドの魔力が効いていたほんの数秒間で、フィアナはライアナとの差を大きく引き離していた。 この勝負、フィアナがどれだけライアナとの間合いを開けられるかに掛かっていると言って良い。 「結果オーライだよ、スクルド」 「フィブリゾ様…v」 「…あとにしてくれませんこと?」 ラブラブモード(片方だけ)に入った彼等に、ダルフィンが冷たい眼差しで突っ込んだ。 むぅ、とむくれながらも上司から離れるスクルド。 にこにこ笑っているフィブリゾ。 シェーラは、横目でその様子を見ながら、ふっ、と冷笑を浮かべた。 …スクルド、とことん相手にされていない。 それはともかく… ぱちん! フィアナが手を打ち合わせる。 びっ、とレイピアでライアナを指し、 「雷牙!」 ばちっ… 空間が音を立てる。 「っ!」 ライアナの廻りに、黒色の透明な防御シールドが張られる。 一瞬遅れ、 っどん!ばちばちばちばちっ!!! 空から、空気を斬り裂き、雷がライアナ目掛けて堕ちた。 ライアナの防御結界で威力が相殺される。 消える雷光と結界。 もう一度、フィアナがぱちんと手を打った。 …みぃん… 妙な効果音と共に空間が揺らぐ。 不意に、空間に立方体の『何か』が出現した。 何があるのかは解らない。 目には見えない。 だが、確かにそこに『何か』がある。 ぱんっ! もう一度フィアナが手を打つ。 ぱりんっ。 呆気なく立方体が粉々に砕け散る。 粉々に砕けた立方体が収縮し、小さな球の形となった。 「空牙!」 きゅどんっ! ライアナの躰が。 弾けた。 お腹の所でぱっくり二つに分かれる。 下半身はまっすぐなまま、上半身だけがぐらりと傾く。 「う…」 口元を押さえるアークロンド。 「げ」 「うあ」 魔族達も思わず声を漏らす。 つまり…フィアナは、空間の歪みを生じさせ、それを纏めてライアナの体内に転移させたのである。 『歪み』を大量に体内に受け入れ、肉体が無事のハズがない。 だくだく血が流れ、大地が紅に染まる。 「…やった…!?」 スクルドが声を出す。 「まだだ!油断するな!」 フィアナが声を上げる。 ライアナが、魔族達のいる場所のど真ん中に出現した。 パキパキパキ。 妙な音がする。 見ると…ライアナの手足から中心に向かい、ゆっくりと肉体が実体化しようとしていた。 …と、呑気に解説している場合ではない。 「うあっ!」 慌てて逃げようとする、付近の魔族達。 「ったくっ」 フィアナが急降下し、ライアナの直ぐ傍に降りる。 そして、 ぺんっ! 思いっきり脚払い。 コケる…かと思うと、あっさり体勢を立て直すライアナ。 既にフィアナはリターンダッシュしている。 軽く舌打ちし、その後を追うライアナ。 「なに…?」 「例の…幽体離脱だ」 フィブリゾが淡々とした説明口調で言う。 「神族ってめんどくさいなぁ」 溜息を付く。 確かに、魔族なら例の『トカゲのしっぽ切り』で済む所を、体力・精神力共に大幅消費して肉体を棄てなければならない。 おまけにどれだけ早く肉体を創れるかもある。 長い時間を掛ければ自然に再生していく(フィアナ談)そうだが、ライアナのことである。 無理矢理そこらへんの物質分解して、原子から組み立てるだろう。 現にさっきのライアナ、既に肉体が少し出来上がっていた。 そんなことを冥王が考えていると… 「…ん…」 どこからか小さな呻き声。 振り返ってみると… 「うう…」 アークロンドがむっくり起き上がるところだった。 「…なに?お前、実は血ィダメなのか?」 「…自分の血は平気なんですが…他人の血となると…」 ガーヴの問に、てへvと笑うアークロンド。 その答えに、一同、アークロンドから視線を外し、 …………………………………………はぁ……… 「今溜息付いたの誰ですか!?」 「全員だよ。」 フィブリゾが丁寧にも答を教えた。 「…それにしても…ライア、随分思い切ったことをする…」 不意に真顔に戻るアークロンド。 「…幽体の離脱。 更に新しい器の創造。 それだけで体力・精神力共にかなりのロスなのに…」 「単に何も考えてないだけだろう」 「それもあり得ますが」 ゼラスの言葉に同意する彼。 「…それだけのロスがあっても、ライアナにはお姉サンを倒すだけの力がある。 …そういうことでしょうかね」 「…………」 一同は、黙って姉妹を見た。 姉妹は再びの追いかけっこを始めていた。 ライアナが追いつき、隣接戦に持ち込むか。 フィアナが逃げ切り、遠距離から一気にトドメを刺すか。 何にしろ、二人の闘いは…まだ終わらない。 言い訳あんど言い逃れ。 琥珀:新しい年を迎えての初投稿であったりなかったり。 フィアナ:どっちだ。 琥珀:いやいや、レス返しとかを入れると…ね? フィアナ:………… 琥珀:………… フィアナ:………… 琥珀:………… フィアナ:…えーと…いきなり言うことが尽きたらしい。 琥珀:その通りです(小声) フィアナ:…バカ。 琥珀:その通りです(小声) フィアナ:…じゃ、とにかくまた次回! See you again♪ We will come back soon♪ 琥珀:さようなら〜… 幕。 |
15821 | Re:第百十四話:縮まらぬ距離 | 青月 彼方 | 2004/1/10 16:08:36 |
記事番号15805へのコメント こんにちは。青月です。 今年もストーカのごとく追いかけますのでよろしく。 ライアナは、とん、と地面に手を付いた。 >「………っ!」 >フィアナが、声にならない声を出し、前につんのめる。 >左足が膝まで地面に埋まっている。 >大地の精霊に干渉し、フィアナの足下を脆くしたのである。 地味に困りますね。 >「神技…」 >レイピアで十字を刻む。 >「ノーザンクロス!」 >「遅い!」 >フィアナの懐に飛び込み、発動前の十字を壊すライアナ。 >しかし、その頃には既にフィアナはライアナのナイフの届かない所に逃れていた。 とことん接近したいライアナさん。遠距離戦がいいフィアナさん。迫力ありますねぇー。 >「あー鬱陶しい!」 >ライアナは、ぼやきながら体勢を立て直し、もう一度フィアナに向かって突っ込んだ。 色々な意味で縮まらない距離ですね。 >「突っ込むしか能が無いのかー?」 >「やかましです!」 >怒鳴り返すライアナ。 >呪文戦の得意なフィアナと違い、ライアナは肉弾戦の方が得意なのだ。 好みの問題だけじゃなかったんですね。 >フィアナが自分の得意な間合いに持っていく為に距離を取ろうとすれば、ライアナは自然突っ込んでいくしか無くなる。 イタチごっこ? >「闘う気あるんですか!?」 >「遠距離戦ならなー」 >あはははは、と笑うフィアナ。 ああ、また笑ってごまかしてますよ? >「実務?」 >「魔族は…それぞれに事務と実務の仕事をさせてるみたいだけど。 > 神族軍部は事務部門と実務部門に別れてるんだよ」 >アークロンドが説明する。 ロンド先生の神族講座。 >「お姉サンは軍に入って実務に回されたんだけど、半月程して自分から転属願いを出したんだ。 > ライアも九年後に軍に入って実務に配属されて…ライアはそのまま。 > 事務は書類上のお仕事で、実務は戦闘や暗殺だよ」 暗殺……! >「ライアは実務… > …って…死神は戦闘神じゃ無いんじゃ…」 死神は魂回収するんじゃなかったんですね… >「…母が、戦線投入を図ってるんだ」 >「!」 >冥王の顔が引き攣る。 あ、久しぶりに五寸釘打ちたくなりました♪ >「神族はどうしたって移動能力に置いて魔族には劣る。 > …死神なら、なんとか魔族と張り合えるからね」 空間移動がさくさくできるんですもんね… >「…なんか…ヤな気分だ」 すげぇいやな気分ですね。 >「普段散々迫害しといてこういう時だけ利用するか」 利用価値でしか人…もとい神をみれないんでしょうかね。 >「それじゃ面白くないでしょう?」 >「お前の『娯楽』に付き合ってやる程お人好しじゃ無いんだ、悪いけど」 >「…今更お人好しじゃないとか言いますか貴女は」 >「…どーゆー意味だ」 >「そのまんまの意味です」 お人よしの自覚なしですか? >相変わらず緊張感のない会話である。 >まぁ、これでこそこの姉妹なのだが。 それでも内心は緊張してるんじゃ… >アークロンドは、地の精霊に干渉して、小さな椅子を創り出し、そこに座った。 >「…素晴らしき能力の無駄遣いですね」 >「まーね」 >感心してるんだか嫌味なんだかわからないエイルのセリフに頷く。 平和的でいいじゃありませんか。 >「…さて…」 >アークロンドは、目を伏せた。 >「…僕は、どうしようかな…?」 >目を伏せていても、姉妹の会話が耳に入ってくる。 >どんなに望んでも、自分は彼女たちの会話の中には入れない。 >寂しくはあるが…仕方がない。 誰も入れませんね。あの姉妹の会話には。 >「大体それを言うなら年の差が既にハンデでしょう!? > アンタ九歳上ですしぃ!」 >「神族に年の差なんか関係無いだろう」 >軽口を叩きながら、ライアナの拳を受ける。 緊張感が…… >「それを先に言ったのは、ライア、お前だ」 >「ライア言うなッ!」 >今更…自分が愛称呼びを嫌っていたことを思い出し、怒るライアナ。 >…幼い時の記憶を思い返す機会が多くて、つい『ライア』の呼び名に甘んじてしまっていたのだろう。 >結構うっかりさん。 うっかりさん…童心に戻ってたんなら良いですけどねー。無いでしょうか。やっぱり。 >「んー?記憶力まで鈍ったかなー?」 >「うるさいうるさいうるさーい!」 >あはははは、と笑いつつライアナの攻撃を全て紙一重でかわすフィアナ。 >ムキになって突っ込むライアナ。 短気は損気ですよ♪ >「もう一度言いますけど… > 闘う気あるんですか!?」 >「もう一度言うけど… > 遠距離戦ならなー」 >「…ダメだ。これじゃ堂々巡りだよ」 いつまで続くか… >「援護許可!ただしライアナにトドメを刺してしまうようなものは不可!絶対フィアナに当てるな!」 >フィアナの援護を言い渡す。 >『いえっさ!』 >びしっ、と敬礼ポーズをとる一同。 見事にハモッてますね☆ >「んじゃ早速!」 >スクルドが一歩前へ踏み出す。 >「はいよっ!」 >ぱちっ、と指を鳴らす。 >同時に軽い放電現象の様なものがライアナを取り巻いた。 >「!」 >顔を歪めるライアナ。 >きょとんとした様子のフィアナ。 >「…っ…!」 >ライアナの動きが、目に見えて遅くなった。 >筋肉組織にスクルドの魔力が作用したのである。 >「うざったいっ!」 ほほぉう。 >「…う…」 >スクルドが軽く唇を噛んだ。 >「…フィブリゾ様ぁぁ」 >「…よしよし」 >衣にすがりつくスクルドの頭を撫でる。 ほんとに親子です。 >「…だが、結構役に立ったみたいだぞ」 >アテネがぽんぽんとスクルドの肩を叩く。 >「ふぇ?」 >スクルドの魔力が効いていたほんの数秒間で、フィアナはライアナとの差を大きく引き離していた。 さすが… >「結果オーライだよ、スクルド」 >「フィブリゾ様…v」 >「…あとにしてくれませんこと?」 >ラブラブモード(片方だけ)に入った彼等に、ダルフィンが冷たい眼差しで突っ込んだ。 完璧な片思い… >むぅ、とむくれながらも上司から離れるスクルド。 >にこにこ笑っているフィブリゾ。 >シェーラは、横目でその様子を見ながら、ふっ、と冷笑を浮かべた。 >…スクルド、とことん相手にされていない。 シェーラさんなんだか怖い気も…(今度は名前間違えてないです) >ぱちん! >フィアナが手を打ち合わせる。 >びっ、とレイピアでライアナを指し、 本当に便利ですねぇ…このレイピア。 >「雷牙!」 >ばちっ… >空間が音を立てる。 >「っ!」 >ライアナの廻りに、黒色の透明な防御シールドが張られる。 >一瞬遅れ、 >っどん!ばちばちばちばちっ!!! >空から、空気を斬り裂き、雷がライアナ目掛けて堕ちた。 >ライアナの防御結界で威力が相殺される。 >消える雷光と結界。 緊迫した魔力戦… >呆気なく立方体が粉々に砕け散る。 >粉々に砕けた立方体が収縮し、小さな球の形となった。 >「空牙!」 >きゅどんっ! > >ライアナの躰が。 >弾けた。 >お腹の所でぱっくり二つに分かれる。 >下半身はまっすぐなまま、上半身だけがぐらりと傾く。 うげぇぇぇっ 最近とあるマンガで鍛えたんですけど…やっぱりスプラッタはスプラッタですね… >つまり…フィアナは、空間の歪みを生じさせ、それを纏めてライアナの体内に転移させたのである。 >『歪み』を大量に体内に受け入れ、肉体が無事のハズがない。 >だくだく血が流れ、大地が紅に染まる。 うっ…想像しちゃだめですね。 >「…やった…!?」 >スクルドが声を出す。 >「まだだ!油断するな!」 >フィアナが声を上げる。 >ライアナが、魔族達のいる場所のど真ん中に出現した。 こんなあっけなくやられませんよね。 >パキパキパキ。 > >妙な音がする。 >見ると…ライアナの手足から中心に向かい、ゆっくりと肉体が実体化しようとしていた。 >…と、呑気に解説している場合ではない。 けっこう壮絶な光景…。 >思いっきり脚払い。 >コケる…かと思うと、あっさり体勢を立て直すライアナ。 >既にフィアナはリターンダッシュしている。 >軽く舌打ちし、その後を追うライアナ。 ずいぶん元気なんですねー。 >「なに…?」 >「例の…幽体離脱だ」 >フィブリゾが淡々とした説明口調で言う。 >「神族ってめんどくさいなぁ」 めんどくさい…なんか軽いノリで… >確かに、魔族なら例の『トカゲのしっぽ切り』で済む所を、体力・精神力共に大幅消費して肉体を棄てなければならない。 こしないと逝っちゃうんですか。 自然にするものじゃないんですね。 >おまけにどれだけ早く肉体を創れるかもある。 >長い時間を掛ければ自然に再生していく(フィアナ談)そうだが、ライアナのことである。 >無理矢理そこらへんの物質分解して、原子から組み立てるだろう。 >現にさっきのライアナ、既に肉体が少し出来上がっていた。 強引ですね。 >「…ん…」 >どこからか小さな呻き声。 >振り返ってみると… >「うう…」 >アークロンドがむっくり起き上がるところだった。 >「…なに?お前、実は血ィダメなのか?」 >「…自分の血は平気なんですが…他人の血となると…」 >ガーヴの問に、てへvと笑うアークロンド。 >…………………………………………はぁ……… ちょぴり情けない…けど他人の血って自分のより嫌なのはなぜでしょう? >「今溜息付いたの誰ですか!?」 >「全員だよ。」 >フィブリゾが丁寧にも答を教えた。 親切? >「…それにしても…ライア、随分思い切ったことをする…」 切替はやいですね。…なにげに『ライア』ですし。 >「…幽体の離脱。 > 更に新しい器の創造。 > それだけで体力・精神力共にかなりのロスなのに…」 >「単に何も考えてないだけだろう」 >「それもあり得ますが」 >ゼラスの言葉に同意する彼。 けど戦闘センスはすごいですし。 >「…それだけのロスがあっても、ライアナにはお姉サンを倒すだけの力がある。 > …そういうことでしょうかね」 >「…………」 そういうこと…なのでしょうか。 >姉妹は再びの追いかけっこを始めていた。 >ライアナが追いつき、隣接戦に持ち込むか。 >フィアナが逃げ切り、遠距離から一気にトドメを刺すか。 >何にしろ、二人の闘いは…まだ終わらない。 一気に… いつ終わるのか謎ですね。 >琥珀:新しい年を迎えての初投稿であったりなかったり。 >フィアナ:どっちだ。 だいぶ遅いですが…今年もよろしくお願いします。 >フィアナ:…えーと…いきなり言うことが尽きたらしい。 >琥珀:その通りです(小声) >フィアナ:…バカ。 >琥珀:その通りです(小声) そういうこともありますって。 >フィアナ:…じゃ、とにかくまた次回! > See you again♪ We will come back soon♪ >琥珀:さようなら〜… よしゃゃゃあっ!始めてこの作品に出て来る英文の意味が完璧に解ったっ!!(←煩い) それでは〜。 |
15822 | ごきげんよふ。 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/1/10 21:54:08 |
記事番号15821へのコメント >こんにちは。青月です。 >今年もストーカのごとく追いかけますのでよろしく。 こんばんは。琥珀です。 それは嬉しい限りです。よろしく。 >ライアナは、とん、と地面に手を付いた。 >>「………っ!」 >>フィアナが、声にならない声を出し、前につんのめる。 >>左足が膝まで地面に埋まっている。 >>大地の精霊に干渉し、フィアナの足下を脆くしたのである。 >地味に困りますね。 こういうちまちまとしたことが勝利に繋がるのよ(遠い目) >>しかし、その頃には既にフィアナはライアナのナイフの届かない所に逃れていた。 > とことん接近したいライアナさん。遠距離戦がいいフィアナさん。迫力ありますねぇー。 戦闘シーン苦手なんですよ私ー。(汗) 実はマトモに戦闘書くのこれが初めて。 これから精進しようと画策中。 >>「あー鬱陶しい!」 >>ライアナは、ぼやきながら体勢を立て直し、もう一度フィアナに向かって突っ込んだ。 >色々な意味で縮まらない距離ですね。 そうですね… 心理的にも、物理的にも。 >>「突っ込むしか能が無いのかー?」 >>「やかましです!」 >>怒鳴り返すライアナ。 >>呪文戦の得意なフィアナと違い、ライアナは肉弾戦の方が得意なのだ。 >好みの問題だけじゃなかったんですね。 ま、好みもあるでしょうけどね。 好きこそモノの上手なれ。 >>フィアナが自分の得意な間合いに持っていく為に距離を取ろうとすれば、ライアナは自然突っ込んでいくしか無くなる。 >イタチごっこ? ぐるぐると。 >>「闘う気あるんですか!?」 >>「遠距離戦ならなー」 >>あはははは、と笑うフィアナ。 >ああ、また笑ってごまかしてますよ? 最早笑うしかないのだ、という説もある。 > >>「実務?」 >>「魔族は…それぞれに事務と実務の仕事をさせてるみたいだけど。 >> 神族軍部は事務部門と実務部門に別れてるんだよ」 >>アークロンドが説明する。 >ロンド先生の神族講座。 今回で… えーと、何回目でしょう? >>「お姉サンは軍に入って実務に回されたんだけど、半月程して自分から転属願いを出したんだ。 >> ライアも九年後に軍に入って実務に配属されて…ライアはそのまま。 >> 事務は書類上のお仕事で、実務は戦闘や暗殺だよ」 >暗殺……! ま、軍部ですから。 色んな部署があるでしょう。 >>「ライアは実務… >> …って…死神は戦闘神じゃ無いんじゃ…」 >死神は魂回収するんじゃなかったんですね… そうだったはずなんだけどね。 >>「…母が、戦線投入を図ってるんだ」 >>「!」 >>冥王の顔が引き攣る。 >あ、久しぶりに五寸釘打ちたくなりました♪ うーむ、新年早々物騒な。 >>「神族はどうしたって移動能力に置いて魔族には劣る。 >> …死神なら、なんとか魔族と張り合えるからね」 >空間移動がさくさくできるんですもんね… 一般神族に取ったら羨ましいでしょう。 >>「普段散々迫害しといてこういう時だけ利用するか」 >利用価値でしか人…もとい神をみれないんでしょうかね。 ま、所詮は…部下ですしね。 >>「…どーゆー意味だ」 >>「そのまんまの意味です」 >お人よしの自覚なしですか? 無いです。 フィアナは自覚無いです。 えぇもう全く。 >>相変わらず緊張感のない会話である。 >>まぁ、これでこそこの姉妹なのだが。 >それでも内心は緊張してるんじゃ… フィアナは。 ライアナは…どうだか。 >>アークロンドは、地の精霊に干渉して、小さな椅子を創り出し、そこに座った。 >>「…素晴らしき能力の無駄遣いですね」 >>「まーね」 >>感心してるんだか嫌味なんだかわからないエイルのセリフに頷く。 >平和的でいいじゃありませんか。 実際平和じゃ無いけどねー♪ >>寂しくはあるが…仕方がない。 >誰も入れませんね。あの姉妹の会話には。 そうですね。 迂闊にはいると酷い目に(八十%真実) >>「大体それを言うなら年の差が既にハンデでしょう!? >> アンタ九歳上ですしぃ!」 >>「神族に年の差なんか関係無いだろう」 >>軽口を叩きながら、ライアナの拳を受ける。 >緊張感が…… ま、いつものこと。 >>「それを先に言ったのは、ライア、お前だ」 >>「ライア言うなッ!」 >>今更…自分が愛称呼びを嫌っていたことを思い出し、怒るライアナ。 >>…幼い時の記憶を思い返す機会が多くて、つい『ライア』の呼び名に甘んじてしまっていたのだろう。 >>結構うっかりさん。 > うっかりさん…童心に戻ってたんなら良いですけどねー。無いでしょうか。やっぱり。 さぁ…どうでしょう… 微妙かも。 >>「…ダメだ。これじゃ堂々巡りだよ」 >いつまで続くか… ほっとけば一生やってそう。 >>「援護許可!ただしライアナにトドメを刺してしまうようなものは不可!絶対フィアナに当てるな!」 >>フィアナの援護を言い渡す。 >>『いえっさ!』 >>びしっ、と敬礼ポーズをとる一同。 >見事にハモッてますね☆ 息ぴったり☆ >>「…よしよし」 >>衣にすがりつくスクルドの頭を撫でる。 > ほんとに親子です。 これはこれでいいコンビ >>「…だが、結構役に立ったみたいだぞ」 >>アテネがぽんぽんとスクルドの肩を叩く。 >>「ふぇ?」 >>スクルドの魔力が効いていたほんの数秒間で、フィアナはライアナとの差を大きく引き離していた。 >さすが… フィアナですから(ヲイ) > >>「結果オーライだよ、スクルド」 >>「フィブリゾ様…v」 >>「…あとにしてくれませんこと?」 >>ラブラブモード(片方だけ)に入った彼等に、ダルフィンが冷たい眼差しで突っ込んだ。 >完璧な片思い… まぁ、それは仕方無い… >>むぅ、とむくれながらも上司から離れるスクルド。 >>にこにこ笑っているフィブリゾ。 >>シェーラは、横目でその様子を見ながら、ふっ、と冷笑を浮かべた。 >>…スクルド、とことん相手にされていない。 >シェーラさんなんだか怖い気も…(今度は名前間違えてないです) うーむ。 シェーラって実は結構怖いキャラだと思う。 >>ぱちん! >>フィアナが手を打ち合わせる。 >>びっ、とレイピアでライアナを指し、 >本当に便利ですねぇ…このレイピア。 ええそれはもう。 お父様製作の逸品でございますから。 >>消える雷光と結界。 >緊迫した魔力戦… しかし緊迫しきれない… >>下半身はまっすぐなまま、上半身だけがぐらりと傾く。 >うげぇぇぇっ >最近とあるマンガで鍛えたんですけど…やっぱりスプラッタはスプラッタですね… 細かく想像しないのがこの話を読むコツ(ヲイ) >>つまり…フィアナは、空間の歪みを生じさせ、それを纏めてライアナの体内に転移させたのである。 >>『歪み』を大量に体内に受け入れ、肉体が無事のハズがない。 >>だくだく血が流れ、大地が紅に染まる。 >うっ…想像しちゃだめですね。 そのとーり。 >>「…やった…!?」 >>スクルドが声を出す。 >>「まだだ!油断するな!」 >>フィアナが声を上げる。 >>ライアナが、魔族達のいる場所のど真ん中に出現した。 >こんなあっけなくやられませんよね。 ライアナですから。(ヲイ) >>見ると…ライアナの手足から中心に向かい、ゆっくりと肉体が実体化しようとしていた。 >>軽く舌打ちし、その後を追うライアナ。 >ずいぶん元気なんですねー。 体力はオリンピック選手級(そんなもんじゃない) >>「なに…?」 >>「例の…幽体離脱だ」 >>フィブリゾが淡々とした説明口調で言う。 >>「神族ってめんどくさいなぁ」 >めんどくさい…なんか軽いノリで… でも正しひ。 >>確かに、魔族なら例の『トカゲのしっぽ切り』で済む所を、体力・精神力共に大幅消費して肉体を棄てなければならない。 >こしないと逝っちゃうんですか。 >自然にするものじゃないんですね。 はいです。 違います。 自然とするんじゃ神族側の死者ゼロですよ(汗) >>おまけにどれだけ早く肉体を創れるかもある。 >>無理矢理そこらへんの物質分解して、原子から組み立てるだろう。 >>現にさっきのライアナ、既に肉体が少し出来上がっていた。 >強引ですね。 ライアナですから(二度目) >>「…自分の血は平気なんですが…他人の血となると…」 >>ガーヴの問に、てへvと笑うアークロンド。 >>…………………………………………はぁ……… >ちょぴり情けない…けど他人の血って自分のより嫌なのはなぜでしょう? うーむ。 やはり心理的なものでしょうか。 >>「今溜息付いたの誰ですか!?」 >>「全員だよ。」 >>フィブリゾが丁寧にも答を教えた。 >親切? なのかな? >>「…それにしても…ライア、随分思い切ったことをする…」 >切替はやいですね。…なにげに『ライア』ですし。 愛称〜。 >>「単に何も考えてないだけだろう」 >>「それもあり得ますが」 >>ゼラスの言葉に同意する彼。 >けど戦闘センスはすごいですし。 勘が凄い。 =何も考えずに済む。 ≒何も考えていない。 >>「…それだけのロスがあっても、ライアナにはお姉サンを倒すだけの力がある。 >> …そういうことでしょうかね」 >>「…………」 >そういうこと…なのでしょうか。 それも一理ある… 程度でしょうか。 >>姉妹は再びの追いかけっこを始めていた。 >>ライアナが追いつき、隣接戦に持ち込むか。 >>フィアナが逃げ切り、遠距離から一気にトドメを刺すか。 >>何にしろ、二人の闘いは…まだ終わらない。 > 一気に… > いつ終わるのか謎ですね。 さぁ… それは神のみぞ知る(作者は?) > > >>琥珀:新しい年を迎えての初投稿であったりなかったり。 >>フィアナ:どっちだ。 >だいぶ遅いですが…今年もよろしくお願いします。 はい。 だいぶ遅いですが…こちらこそ。 >>フィアナ:…じゃ、とにかくまた次回! >> See you again♪ We will come back soon♪ >>琥珀:さようなら〜… >よしゃゃゃあっ!始めてこの作品に出て来る英文の意味が完璧に解ったっ!!(←煩い) >それでは〜。 それでは! またお逢いしましょう〜♪ |
15881 | 第百十五話:千尋の谷の底 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/1/19 18:40:07 |
記事番号15684へのコメント 「随分と嫌われたな、私も」 フィアナが軽く笑いながら言う。 「…………」 ライアナは、何も答えない。 無言で剣撃を繰り出していく。 「まぁ、子供は親に反抗できて一人前、みたいなトコあるしな。 育児書にもあるぞ、『子供が反抗したら赤飯を炊いて喜べ』」 この世界にもあるのか。赤飯。 「――――――誰が、誰の親ですって?」 ライアナが冷たく言う。 「『保護者』の意」 「…保護者が、被保護者に剣向けていいんですか?」 くくっと笑い、からかうような口調を向けるライアナ。 しかし、フィアナは真顔でしれっと、 「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とし、這い上がってきた者のみ育てるという」 …テレビでよく『密着!ライオンの子育て』みたいなことをやっているが、 ライオンたちが過ごしている様な草原の何処に『千尋の谷』なるものがあるのかかなり疑問である。どうでもいい話だが。 「…なるほど。 突き落として更に上から矢を射るのがお姉様の教育方針ですか」 「いやそこまでは言ってないから」 真顔でボケる妹に、フィアナがぱたぱた手を振り訂正する。 「…こーゆートコだけ見てたら仲の良い姉妹に見えるよな」 ゼラスが目を細め、現実逃避モードで笑った。 「…いや…実際…仲、いいんですよね…」 アークロンドが、ふぅ、と息を付く。 「お姉サンが離反するキッカケを作ったのはライアですが… …その前日まで二人、本当にフツーに笑顔交わしてましたしね…」 「…死神の笑顔なんて、信用できませんわ」 ダルフィンが呟いた。 「…そう…ですね」 こくん、と頷くアークロンド。 「心の中…隠し通せてこそ一人前、みたいな所ありますからね…」 「…………」 フィブリゾが、軽く溜息を付いた。 「…なんていうか、アレみたいなもんか、ホラ。 水上では優雅に見える白鳥も水面下では必死に脚をバタ付かせているという…」 「…なんか違う気がする」 「外野うるさいですよぅっ!」 ガーヴとフィブリゾのやりとりに、ライアナの突っ込みが入った。 「うあっ、聞こえてた」 「もぅっ!」 身を縮まらせるフィブリゾ。 ぴーぴーと文句を言うライアナ。 「…………ライアナ=ルートヴィッヒ」 フィアナは、真顔で…冷静に、ぽつりと言った。 「…集中しないと―――――負けるぞ」 「っ!」 ぎりっ、と唇を噛むライアナ。 「…脈拍、体温共に少し上昇…」 「るっさい!」 ライアナに怒鳴られ、くすっと笑うフィアナ。 ライアナの、短刀を握る手に力が篭もる。 「いつも、焦った時はそんな表情をする―――――――」 フィアナはなおも言い募る。 「うるさい!うるさい!うるさい!」 自分の癖を指摘される。 生まれた時から自分をずっと見てきたひとに。 「太刀筋が乱れている」 苛立ち。 不快。 焦燥感。 姉を見る度に募る想い。 自分は一生姉のおまけなのでは無いかという――――――――――――――――― 「集中しろよ。 お前の望みに付き合ってやってるんだ」 普段のフィアナからは想像できない、高飛車な口調。 圧倒的な威圧感。 「っ!」 精神的にはやはり―――――――――――――――――フィアナが上。 フィアナに庇護されて居た分、ライアナの精神には少々『甘え』が目立つ。 ライアナは、フィアナに言葉を掛けられれば掛けられる程焦ってしまうのだ。 太刀筋が粗くなる。 テンションが異様に高くなる。 自分が保てなくなる――――――――――――――――― 挑発だと解っていても抗えないもどかしさ。 「…………」 フィアナは、冷静だった。 少なくとも、外見的には。 かちゃんっ! 「!?」 フィアナは不意に、レイピアを地面に落とした。 変わらぬペースで攻撃を続ける短剣の切っ先を、レイピアで受ける代わりに…自分自身が下がって避ける。 「!」 フィアナとの距離を詰めるライアナ。 フィアナは、軽く上体を捻り、次の剣閃も回避する。 そして、ライアナの手首を左手で掴み、右手で彼女の右肩を捕らえる。 そのまま、ぐいっと手前に引く。 ―――――――――――――――――しまった…誘われた! 自然…フィアナがライアナの背後に立つ形になる。 ライアナが気づいてももう遅い。 「…結構『副産物』が多くてね。私の研究には」 とんっ! 背中に付かれる、フィアナの手。 「いくら攻撃が当たっても…逃げられては意味がない。 枷を付けさせて貰う。 ―――――――――――――――――本気で行く、と約束したから」 手を抜くのは、冒涜。 妹に対して…そして、自分自身に対しても。 ぶあっ! 白い何かが辺りの空間から出現した。 一見霧にも見えるそれは、ライアナを包み込む形で収束する。 「――『汝に施行するは 戒めの鎖』――」 ぎんっ! ライアナの躰が、精神世界との繋がりを完全に遮断されたのだ。 空間移動不可能。 そして… 「…魂を…肉体に固定」 それの意味する所は――――――――――― 「…離脱不可能!」 ぐっ、と拳を握りしめるスクルド。 「イケる!イケるよ! このままやれば大丈夫だってフィアナ!」 魔族達がてんでに騒ぎ始める。 もう落ち着いてはいられないのだろう。 「…そうですかねぇ…」 先程とは打って変わった様に…一人冷静なライアナ。 きろ、と瞳を動かし姉を見る。 「…第三級の魂固定するのに…どんだけ消耗しました?第四級」 「…問うだけヤボだぞ…ライアナ…」 顔引き攣らせ、はははは…と乾いた笑いを浮かべるライアナ。 「ふむ…」 こきこきと手を開いたり閉じたりするライアナ。 「これは…本当に脱出不可能、の様ですね…」 「…まだ未完成だけど… 充分に実戦には使える」 「…相手の躰に触れずとも施行できる様になって初めて完璧…ですね、これは」 冷静に分析しているライアナ。 状況の悪化でテンションが下がり、マトモな判断が戻ってきたのだろうか。 「…ま、いいでしょう」 とんとん、と、ライアナはつま先で地面を叩きながら呟いた。 「…行きます」 ライアナは、ささっとナイフを取り出した。 ががががががっっっ!!! かなりの早さで打ち込まれる剣撃。 フィアナもそれを受けていくが…よく見るとやはり先程よりも動きが鈍い。 先程の技、なかなか消耗が激しいものだったようである。 「…ライアナ?」 顔を歪めつつ声を掛けるフィアナ。 「…筋が粗いぞ?」 ライアナは答えない。 下を向いたまま黙っている。 「…………」 不審に思いつつも、受け流しの動作を続けるフィアナ。 瞬間。 攻撃の手を休まず続けてくる…かと思われたライアナが、不意にぴょんっと後ろに跳んだ。 ライアナの攻撃を受けるはずだったレイピアは、そのまま振り切られる。 「!」 フィアナの顔に浮かぶ焦りの色。 ――――――胸の前が、がら空き。 ライアナが、笑った。 「風牙ァ!」 どぶづっ! ライアナの放った不可視の一撃が、フィアナの躰に食い込んだ。 言い訳あんど言い逃れ。 琥珀:遅れた。ごめん。悪かった。 フィアナ:素直で宜しい。 …ていうかなんで私こう斬られてばっかな訳。この間から。 琥珀:そういうキャラだから。 フィアナ:……… 琥珀:ああっ!悪かったから炎牙詠唱体勢に入んなっ! それはまぁ…ライアナのお姉様ですから。 やはり被害の何割かは受け持って貰わないと。 フィアナ:…なんつぅ理由だ… 琥珀:…まぁ…フィアナだし? フィアナ:…それより…残り五話だなぁ… 終わるのか? 琥珀:うん。 ていうか余る。 フィアナ:……をい…… 琥珀:…そこをなんとかするのが作家の腕… …頑張ります!それではまた! フィアナ:さよーならー… 幕。 |
15884 | Re:第百十五話:千尋の谷の底 | 静寂 透夜 | 2004/1/19 21:30:18 |
記事番号15881へのコメント 静寂 透夜です。前はすいません。 短いですけど、感想を書きます。 >しかし、フィアナは真顔でしれっと、 >「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とし、這い上がってきた者のみ育てるという」 >…テレビでよく『密着!ライオンの子育て』みたいなことをやっているが、 >ライオンたちが過ごしている様な草原の何処に『千尋の谷』なるものがあるのかかなり疑問である。どうでもいい話だが。 ちょっと、待ってください。 ライオンが住んでいるのは、草原で、谷や山は無かったような気がするんですけど・・・・・・・・・・・ その上、ライオンは子供を大切に育てますから、親離れ以外の事で、突き落としたり、突き放す事もすくないような気がするんですが・・・・・・・・・・・ >「…なるほど。 > 突き落として更に上から矢を射るのがお姉様の教育方針ですか」 >「いやそこまでは言ってないから」 >真顔でボケる妹に、フィアナがぱたぱた手を振り訂正する。 そこまで行ったら物凄いんじゃあ・・・・・・・・・・・ >「…こーゆートコだけ見てたら仲の良い姉妹に見えるよな」 >ゼラスが目を細め、現実逃避モードで笑った。 >「…いや…実際…仲、いいんですよね…」 現実逃避をしても、無意味ですよ。 >アークロンドが、ふぅ、と息を付く。 >「お姉サンが離反するキッカケを作ったのはライアですが… > …その前日まで二人、本当にフツーに笑顔交わしてましたしね…」 >「…死神の笑顔なんて、信用できませんわ」 >ダルフィンが呟いた。 >「…そう…ですね」 >こくん、と頷くアークロンド。 >「心の中…隠し通せてこそ一人前、みたいな所ありますからね…」 >「…………」 やな、一人前・・・・・・・・・・・ 人に迷惑かけずに、自分の行動に責任持てる。は違うんですか? >ぴーぴーと文句を言うライアナ。 >「…………ライアナ=ルートヴィッヒ」 >フィアナは、真顔で…冷静に、ぽつりと言った。 >「…集中しないと―――――負けるぞ」 >「っ!」 >ぎりっ、と唇を噛むライアナ。 >「…脈拍、体温共に少し上昇…」 こんな風に言うと、ちょっとあせるんですよね。 少なくても、私は自分のことをこんな風に見れませんけど。 >「るっさい!」 >苛立ち。 >不快。 >焦燥感。 >姉を見る度に募る想い。 >自分は一生姉のおまけなのでは無いかという――――――――――――――――― ライアさんにとっての壁は、自分の姉なんですね。 超えれるんでしょうか。 >「集中しろよ。 > お前の望みに付き合ってやってるんだ」 >普段のフィアナからは想像できない、高飛車な口調。 >圧倒的な威圧感。 >「…………」 >フィアナは、冷静だった。 >少なくとも、外見的には。 じゃあ、内面はどうなんでしょう。 > > >ライアナの躰が、精神世界との繋がりを完全に遮断されたのだ。 >空間移動不可能。 >そして… >「…魂を…肉体に固定」 >それの意味する所は――――――――――― >「…離脱不可能!」 >ぐっ、と拳を握りしめるスクルド。 >「イケる!イケるよ! > このままやれば大丈夫だってフィアナ!」 >魔族達がてんでに騒ぎ始める。 野次馬こんじょーのような気が― >もう落ち着いてはいられないのだろう。 じゃ、これで。 失礼があったらすいません。 さようなら。 |
15888 | 『獅子』つーのは例えだろうと思ってみたりもするのですが。 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/1/20 18:56:44 |
記事番号15884へのコメント こんばんは。琥珀です。 いつもレス有り難う御座います。嬉しい限りだったりします。 >>ライオンたちが過ごしている様な草原の何処に『千尋の谷』なるものがあるのかかなり疑問である。どうでもいい話だが。 >ちょっと、待ってください。 >ライオンが住んでいるのは、草原で、谷や山は無かったような気がするんですけど・・・・・・・・・・・ >その上、ライオンは子供を大切に育てますから、親離れ以外の事で、突き落としたり、突き放す事もすくないような気がするんですが・・・・・・・・・・・ ま、昔のひとの言うことなので…(汗) >>「…なるほど。 >> 突き落として更に上から矢を射るのがお姉様の教育方針ですか」 >>「いやそこまでは言ってないから」 >>真顔でボケる妹に、フィアナがぱたぱた手を振り訂正する。 >そこまで行ったら物凄いんじゃあ・・・・・・・・・・・ でもフィアナならやってるような気もするようなしないような。 >>「…こーゆートコだけ見てたら仲の良い姉妹に見えるよな」 >>ゼラスが目を細め、現実逃避モードで笑った。 >>「…いや…実際…仲、いいんですよね…」 >現実逃避をしても、無意味ですよ。 でもせずにはいられないのが『人間』。 >>「心の中…隠し通せてこそ一人前、みたいな所ありますからね…」 >>「…………」 >やな、一人前・・・・・・・・・・・ >人に迷惑かけずに、自分の行動に責任持てる。は違うんですか? それは一般です。 死神には死神の基準があるのです。 >>姉を見る度に募る想い。 >>自分は一生姉のおまけなのでは無いかという――――――――――――――――― >ライアさんにとっての壁は、自分の姉なんですね。 >超えれるんでしょうか。 さぁ… どうでしょう…(言うとネタバレ) >>フィアナは、冷静だった。 >>少なくとも、外見的には。 >じゃあ、内面はどうなんでしょう。 めちゃくちゃ嫌に決まってるじゃないですか(笑) フィアナちゃん妹大好きっ子ですし(汗) >>魔族達がてんでに騒ぎ始める。 >野次馬こんじょーのような気が― うーん。 無関係ではないので『野次馬』とはまた少し違うよーなー。 >じゃ、これで。 >失礼があったらすいません。 >さようなら。 > はい。 では、これで。 またお逢いしましょう。 |
15889 | 第百十六話:翼を棄てて | 遙 琥珀 E-mail | 2004/1/20 18:59:14 |
記事番号15684へのコメント ―――――――――――――――――あっ… と、思った時には遅い。 赤い飛沫が視界を染めた。 『風牙』。 ライアナが最も得意な神術のひとつ。 かつて魔族達を翻弄し、恐怖に突き落とした不可視の凶器。 「…くっ…」 脇腹を押さえ、倒れる寸前なんとか踏み止まるフィアナ。 寸前で身をよじり、なんとか腹部貫通を回避したのだ。 それでもかなり傷は深く、フィアナの服がみるみる赤く染まっていく。 ライアナとは比較にならない程の精神力容量を誇るフィアナも、これだけの至近距離で打ち込まれるとかなり辛い。 ライアナは、こっそり口の動きが目立たない様に呪文を唱えていたのだろう。所謂いっ○く堂。 …パキパキパキ… 音を立てて『形だけ』再生するフィアナの躰。 雷牙、空牙と大技を続けて放ち、妹とは言え自分より高位の神の魂を縛ったのだ。 精神力も結構消費しているだろうが…フィアナの精神力容量はほとんど底なしなので問題ない。 問題なのは…それだけの力を放出する肉体の方。 もはや傷付いた肉体を完全な形にまで回復させることはできないほど、疲労しきっていた。 神術は精神力も消費するが、体力もかなり消費する。 フィアナの場合、精神力に体力が付いていけないのだ。 よって…『形だけ』。 せいぜい、血を止め、臓物が飛び出るのを防ぐ…程度にしか効果は無い。 ライアナは変わらぬ調子で打ち込んでくる。 フィアナはそれを受けようとして… 「!」 目の前の景色が歪む。 ダメだ。 止められない。 身をよじって…というか、ほとんど蹌踉けてに近い。 なんとか避ける。 ―――――――――――――――――くそ…傷口を塞ぐのが遅れた…血、出過ぎたか… フィアナは、揺らぐ視界の中考えていた。 風牙の衝撃に倒れかけた、あの一瞬が命取り。 ―――――――――――――――――…寒い…なんだか、暗いぞ… 目の前が暗い。 ぼんやりとしかものが見えない。 この感覚を、フィアナが知らない筈は無かった。 ―――――――――――――――――死ぬ… 何やら言っているライアナの声ももはや聞き取れない。 別の世界のことのように感じる。 ―――――――――――――――――死ぬ? 不意に、二文字の言葉が妙な圧力を持ってフィアナを圧迫し始めた。 ―――――――――――――――――…私は、…死ぬ? フィアナは、目を開いた。 瞳は何処か虚ろだったが、光を失ってはいなかった。 ―――――――――――――――――…いや… フィアナは、倒れゆく躰を、なんとか押し止めた。 ほんのわずかずつだが、躰が楽になっていくカンジがする。 確認せずとも、理解できる。 …仲間達が、回復呪を紡いでくれているのだ。 彼等の回復呪文がフィアナの器をどれだけ満たせるかなど、はっきり言ってたかがしれている。 だけど、フィアナにはそれが嬉しかった。 見てくれている。 応援してくれている。 私を必要としてくれている。 「…私は…まだ運命の環から外れてはいないようだ…」 フィアナは、小さく呟いた。 仲間がいる。 帰る場所がある。 たったそれだけ、当たり前の様に思えることの為だけに、フィアナは死ぬのを思い留まった。 「…………」 持ち直したフィアナを、冷静な目で見ているライアナ。 「ライアぁ」 フィアナは、何処か間延びした声を出した。 「『神』って何だろう?」 「…ん?」 軽く眉を上げるライアナ。 一人でころころ表情を変えるフィアナを、気味悪そうに見ている。 「…なんですか?脈絡無いなぁ…」 「………ふと思ってねぇ… …自分の存在認めてくれるひとがいる…って、嬉しいなぁ、って」 「…魔族?」 「今はね」 ライアナが、明らかに侮蔑を含んだ表情をしているのを見て、くす、と笑う。 「…神が『世界の守護者』なら、私は違うなぁ…と思って…」 「…………」 「神とその支持者だけの世界…ってさ。 …どうも、正常とは思えないんだが」 水清ければ魚棲まず。 それは全てに言えること。 一点の曇りのない世界。 それが果たして『正常』なのか。 「…そうですか?」 「私はね、そう思うよ。 ここに来て、つくづくね」 フィアナは、ふぅ、と息を付く。 「離反して良かった、とも思う。 まだほんの少し…寂しいけどね」 「…………」 ライアナは、口の端に笑みを乗せた。 その笑みの意味する所は、フィアナには解らなかった。 「さて…んっ」 少し歩み…呻いて、脇腹を押さえるフィアナ。 「…痛い…」 おかしな事だが…『痛い』という不快なはずの感覚が、愛しくて、新鮮だった。 今までの生活では無くなったということ。 『傷』が当たり前では無くなったということ。 「…………」 フィアナは、顔を上げ、妹を見た。 妹のかつての言葉がフラッシュバックする。 ―――――――――――――――――痛み?――――――――――――――――― 笑顔を浮かべてはいたが、フィアナにはそれが痛々しく感じられた。 ―――――――――――――――――そんなもの、もうとっくに感じませんよ――――――――――――――――― 「―――――――――――――――――哀しいな…」 もう、隠さなくてもいい。 虚栄という名の翼など、私にはもう必要無い。 いつか、傷が癒える時を信じて前に進もう… 言い訳あんど言い逃れ。 いつかの詩(?)を覚えていて貰わないと意味不明です。最後の辺り。 ていうか今回設定編だしよ。ほとんど。 それでは、特に言うことも無いのでまた次回…(ダメじゃん) 幕。 |
15892 | 第百十七話:迷い | 遙 琥珀 E-mail | 2004/1/21 18:30:10 |
記事番号15684へのコメント 響く不協和音。 高まる鼓動。 姉妹だからこそ感じる同調性。 『元は一つの存在だった』 それを示す唯一の絆。 其れが乾いた音を立てて弾け飛ぶのを感じた。 『もう戻れない』。 解っていたはずのことが今更になって深く実感される。 自分と妹の躰に刻まれている、無数の緋色の傷。 今も、波打つ様な鼓動と共に自己主張している。 教えてくれている。 貴女は生きているのだと。 痛みも含めた全ての反応は、生きているからこそおこるもの。 当然のことが今更はっきりしてくる。 ―――――――――――――――――落ち着け。別に今始まった事じゃ無いだろう。 自分の躰に語りかける。 ―――――――――――――――――落ち着け。落ち着け。落ち着け。 想いに反して、熱を帯びてゆく躰。 自分の躰にある傷と、妹の剣。 妹の躰にある傷と、自分の剣。 お互いを守るはずだったものでお互いを傷付ける。 ――――――――『異常』。 事態の異常さが、この段階に来ていよいよ浮き彫りになっている様だった。 …流石に…ポーカーフェイスはライアナの方が数段上手で、相変わらずの微笑のままである。 それがフィアナの精神状態を更に追いつめる。 フィアナの額に汗が滲む。 …罪悪感の欠落したライアナと、罪悪感の塊の様なフィアナ。 どちらが善悪かはこの際無視し、どちらが有利かは言うまでも無い。 変わらぬペースで打ち込んでくるライアナに反し、フィアナの技のキレはどんどん鈍くなる。 加えてフィアナは、先程のダメージがまだ尾を引いている様であった。 ―――――――――――――――――ったく…なんで私はこう、いつも――――――――――――――――― 思い通りに行かない戦局が焦りを生む。 焦りは心の中で自分自身に対する罵倒に変わる。 ―――――――――――――――――なんで、助けてあげられないんだろう… なんで、守ってあげられないんだろう… 考えても仕方が無いとは解っている。 だが、気が付けば考えている。 ―――――――――――――――――ダメだ…他のことを考えては… さっきライアナに言ったことじゃないか…集中しないと、負ける… ぎりっ、と歯を食いしばる。 意識を、目の前の妹にのみ集中させる。 他のことを考えながら、勝てる相手では無いのだ。 ライアナの薄笑いが視界に入る。 壊れてしまった表情。 壊したのは、誰だろう。 ―――――――――――――――――私? 気が付くと、また他に意識を飛ばしている。 「お姉様ー、手抜いちゃダメですよぉー?」 それがライアナにも解るのか、憮然とした顔で言うライアナ。 「…………」 少し我に返るフィアナ。 「…………」 手を抜いているつもりなど無いのだが… それだけ集中力が薄れているということだろう。 ライアナが、軽く不機嫌な顔をする。 そして…呪を紡ぎ始める。 先程とは違い、ちゃんと唇を動かし、声もはっきりしている。 「!」 身構えるフィアナ。 だが。 ひゅどんっ! ライアナの呪文は、フィアナの直ぐ傍を通り過ぎ、離れた地面に着弾して爆炎を巻き起こした。 「…………」 「なんでですか?」 「…へ?」 「なんで手抜くんですか!?私が弱いからですか!?私が貴女の妹だからですか!?」 「違…!」 はっ、と弾かれた様にライアナの顔を見るフィアナ。 「私が血の繋がった相手だろうと容赦しないの知ってますよねぇ!? 貴女、見たんでしょ!?現場!残留思念分析したでしょ!? 夜中にベッド抜け出して、サリアナの死に場所見に行ったでしょ!?」 「!」 フィアナの顔が驚愕に引き攣る。 「気付いてない…とでも思ってましたか!?」 「…………」 びっ。 ナイフの刃先をフィアナに向ける。 「…結局の所… 貴女も、サリアナと同じクチですか!? 綺麗事ばかりで、現実逃避しながら過ごすクチですか!?」 「何も、そこまで…」 おろおろと慌てた様に言い繕うフィアナ。 「…違う、と言うなら… 現実、しっかり見据えてくださいね」 「…………」 フィアナは、軽く俯いた。 そんなことは解っている。 解っているのだけれど… 言い訳あんど言い逃れ。 ああ鬱陶しい! 悩むなッ!どんと行けッ!(汗) …と、モニターの前でうるさい私です。 フィアナはどうも優柔不断なところがありますね… 普段はきはきしてる分こういうトコのトロさが目立ちますな。 それにしても… 連続三日投稿。 おめでとう自分。(ヲイ) 幕。 |
15894 | Re:第百十七話:迷い | 煌天由亜+アルファ | 2004/1/21 22:24:50 |
記事番号15892へのコメント ユア:どうもユアです アル;はじめまして、今回の+アルファのパ−リ−ア・ル・レイラ−ズという一応女だ。 百物語チャットの栄と同じく初めの五人の一人になるね。 パ−ちゃんでもアルでも好きなように呼んでくれ。 ユア;今回は、怖めに辛口感想で行きます。 > >『もう戻れない』。 アル;もうもどれないか・・・・・・。 妹分のユアの友人のまあくんも弟も救えなかった私でも分かる感情だね。 >…罪悪感の欠落したライアナと、罪悪感の塊の様なフィアナ。 >どちらが善悪かはこの際無視し、どちらが有利かは言うまでも無い。 >変わらぬペースで打ち込んでくるライアナに反し、フィアナの技のキレはどんどん鈍くなる。 ユア;冷たいような言い方だけれども、 貴女が望んだ結末の過程なんです・・・これは。 アル;ユア!! きつい物言いになっているがすまん。 > > >―――――――――――――――――なんで、助けてあげられないんだろう… > なんで、守ってあげられないんだろう… > アル;あのな、フィアナさん? 向こうの図書館とか、こっちなら『されど竜は咎人と躍る』にもあったような台詞をそのまま貴女に言ってあげる。 『人間は、泣くのは故人に対してではなく、自分自身に泣く』 ・・・言いたいのは、全部手前で背負うな。 >壊れてしまった表情。 >壊したのは、誰だろう。 > > >―――――――――――――――――私? > ユア:壊れるのは、自分が原因。 あなたは関係ないわ。 >「私が血の繋がった相手だろうと容赦しないの知ってますよねぇ!? > 貴女、見たんでしょ!?現場!残留思念分析したでしょ!? > 夜中にベッド抜け出して、サリアナの死に場所見に行ったでしょ!?」 アル:その点で言えば、 私達のところに来る下衆の上のやつらと同じだな。 一度忠誠や親愛の情持ったユアたちを殺しに来るあいつ等と。 >「…結局の所… > 貴女も、サリアナと同じクチですか!? > 綺麗事ばかりで、現実逃避しながら過ごすクチですか!?」 ユア:変わった『かも』知れないその過渡期にライアナは殺したんだ。 それに奇麗事でも実現すれば奇麗事じゃなくなる。 >言い訳あんど言い逃れ。 > > > >ああ鬱陶しい! >悩むなッ!どんと行けッ!(汗) >…と、モニターの前でうるさい私です。 >フィアナはどうも優柔不断なところがありますね… >普段はきはきしてる分こういうトコのトロさが目立ちますな。 アル;いい意味でもトロさだよ。 > >それにしても… >連続三日投稿。 >おめでとう自分。(ヲイ) ユア:御苦労様でした。 アル:まあ、今度はこれのレスか百物語チャットがあればよろしく。 二人:では、またいつか。 > > > > 幕。 |
15896 | まぁ…フィアナですから…(をい) | 遙 琥珀 E-mail | 2004/1/22 18:43:51 |
記事番号15894へのコメント > >ユア:どうもユアです >アル;はじめまして、今回の+アルファのパ−リ−ア・ル・レイラ−ズという一応女だ。 > 百物語チャットの栄と同じく初めの五人の一人になるね。 > パ−ちゃんでもアルでも好きなように呼んでくれ。 >ユア;今回は、怖めに辛口感想で行きます。 どうも琥珀です。 アルちゃん初めまして。 某鋼の弟思い出すなぁ(笑) >>―――――――――――――――――なんで、助けてあげられないんだろう… >> なんで、守ってあげられないんだろう… >> > >アル;あのな、フィアナさん? > 向こうの図書館とか、こっちなら『されど竜は咎人と躍る』にもあったような台詞をそのまま貴女に言ってあげる。 > 『人間は、泣くのは故人に対してではなく、自分自身に泣く』 > ・・・言いたいのは、全部手前で背負うな。 ………………………………………………………………………………………… つぅか… フィアナですからねぇ。(汗) 背負い込まなきゃフィアナじゃない(歪んでやがる) > >>壊れてしまった表情。 >>壊したのは、誰だろう。 >> >> >>―――――――――――――――――私? >> > >ユア:壊れるのは、自分が原因。 > あなたは関係ないわ。 フィアナだからねぇ(再) > >>「…結局の所… >> 貴女も、サリアナと同じクチですか!? >> 綺麗事ばかりで、現実逃避しながら過ごすクチですか!?」 > >ユア:変わった『かも』知れないその過渡期にライアナは殺したんだ。 > それに奇麗事でも実現すれば奇麗事じゃなくなる。 でも実現しない。 実現しない理想は妄想でしかない。 ライアナはそれが嫌い。 >アル:まあ、今度はこれのレスか百物語チャットがあればよろしく。 >二人:では、またいつか。 では、また何処かでお逢い致しましょう… |