◆−蛇乃衣さんへ。−無限 流人 (2003/12/27 19:53:45) No.15778
 ┗ありがとうございます!−蛇乃衣 (2003/12/31 20:19:18) No.15795


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15778蛇乃衣さんへ。無限 流人 2003/12/27 19:53:45


捧げ物になっとります。返品不可の方向で。
 無論。蛇(切るところ違います!?)さん以外お持ち帰りは不可。

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「ぅあ〜……んんん」
 冥王フィブリゾは、紅茶の入ったカップを片手に、本日何度目かのあくびを漏らした。
「退屈そうですね」
 赤眼の魔王1/7。レゾ=シャブラニグドゥは本から顔を上げ、苦笑した。
「……はい。とても退屈です」
 髪の毛をもてあそびながら、応じる。
「滅びを撒きに行ってはどうですか?」
 にっこり笑い、ぱふぱふとレゾはフィブリゾの頭を叩く。
「今はなんだかそんな気分じゃなくて……」
「そうですか」
 残念そうにレゾは手を離す。
 やおら、ぽんっ、と手を叩き、うれしそうに告げる。
「キャッチボールをしましょう!」
「はぃ!?」
 口に含んでいた紅茶を、フィブリゾは危うく吹き出しかけた。


「――なぜ。キャッチボールなのですか?」
「一応。親子ですから」
 テレたように、やや強めに球の代わりの物をなげるレゾ。
 魔族らしく、球はどこぞで刈って来た首である。
 おおおおおおおおお……。
 球となった首は、深く、こだまするように叫び続ける。首だけまだ生かされているのだ。
「……そうですね」
 ミットに収まった首を、投げながら、フィブリゾは笑う。
「……少々、人間臭いですねぇ」
「首ですから」
 あっさりと。フィブリゾは答えた。

「どう思います? ゼラス。」
 物陰から覗き込みつつ、青髪の魔族、海王ダルフィンは、口元を扇で隠しつつ、眉を寄せ問う。
「どうもこーもねーだろが。ダルフ。ありゃ滅びの前触れだ」
 紙巻タバコをふかし、答える金髪の魔族、獣王ゼラス=メタリオムは、毅然として返す。
「そうだと……良いのですけれど」
「ま、なんにせよ。レゾ様が楽しんでんだ。邪魔しちゃいけねぇよ」
「そぉですかしら? 逆にダメージ入りません?」
 正論である。
「…………気にしちゃいけねぇな。いけねぇよ」
 ゼラスは首を振った。


 数時間後。

 アストラル・サイドでつっぷしているフィブリゾと、レゾの姿が見られたそうな。

 おおおおおおおおお……。首は、楽しそうに笑っていた。


「俺、どーしていいのかわかんねぇ」
「あれがわたくしたちのお父様……」

 悩む二匹。

 オワリ。


後あがき。

ギャグを目指しましたが。玉砕。フィブリゾとレゾはむつかしいです。

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15795ありがとうございます!蛇乃衣 2003/12/31 20:19:18
記事番号15778へのコメント

こんばんは、無限様。
リク作品、ありがとうございました。

フィブとレゾさん、そういえば親子になるのですよねぇ。
仲良くキャッチボール、ほのぼの微笑ましくて、こういう雰囲気大好きです。
暇だから滅びを撒きに行くことを勧めたり、ボールが生首(しかも生きていますよ)だったり、ああ、彼等は悪魔なんだなぁと再確認。
映画のワンシーンのように、「父と子のキャッチボール」でダメージ受けている彼等も、なんだか可愛いです。
笑ってしまいました。
きっと、お互いダメージ強くなってきても、言い出せなかったのでしょう(笑)
紙巻きタバコをふかすゼラスさんも格好いい・・・v

無限様、本当にありがとうございました。
私にもなにかリクして下さいな。(と、言われても困るという意見も・・・)
それでは失礼致します〜。

あ、私は 蛇乃 衣 なのです。ややこしくてスミマセン。