◆−時の遅い国−無限 流人 (2004/1/12 13:16:41) No.15836
 ┣NEWツリーなのであとがき漫才−無限 流人 (2004/1/12 13:33:33) No.15838
 ┃┗Re:NEWツリーなのであとがき漫才−祭 蛍詩 (2004/1/13 19:27:08) No.15847
 ┃ ┗Re:NEWツリーなのであとがき漫才−無限 流人 (2004/1/25 21:15:45) No.15905
 ┗トキハ見ツメル−無限 流人 (2004/2/10 19:07:59) No.15978
  ┣Re:トキハ見ツメル−祭 蛍詩 (2004/2/13 23:59:53) No.15995
  ┗トキヲ流テ−無限 流人 (2004/2/17 19:56:58) No.16018
   ┗Re:トキヲ流テ−祭 蛍詩 (2004/2/23 18:58:16) No.16044


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15836時の遅い国無限 流人 2004/1/12 13:16:41


還ってまいりました。トキクニです。還ってきたというからには続き物です。
<ゼルサイド>
===================================

 ゼロス→獣王に命令され動く。(憶測)ベセルクを封印。
ベセルク→白い霧の配下だったが離反。どうしてかは判らない。(ゼロスに封印される)
 白い霧→ベセルクが離反し、オレを将軍とする。
力が足りず、オレたちの世界まで行けずにここでベセルクに付き合う。
  オレ→ゼロスにやられこの世界へ来る。ベセルクに出会う。白い霧と交渉の結果、将軍(半)になる。利用されている。

***********************************

他力で、非力で、弱すぎるオレは。強かった。

「ははは……参りましたね」

 ゼロスは、オレに両腕両足を切り落とされ、首の皮一枚で動いていた。
 口に、腕を咥えた様は、酷く滑稽だった。

「……次で、最後だ」

 さよなら。ゼロス。ゴキブリ魔族よ。

 オレは、ためらうことなく、拳に力を貯めた。

 やっと殴れるな。オレ。

 やっと滅びられるぞ。ゼロス。千年以上生き、死に、もう十分だろう。

 オレが、終わらせてやる。

「ゼルガディスさん」
 
 ゼロスが、つぶやいた。 咥えていた腕は、黒い霞となり、消え去った。

「なんだ」
「冥土の土産に一つお聞かせ願いませんか?」

 それくらいはいいだろう。 オレはゼロスに歩み寄り霧の刃を振り上げる。

「僕は本当に貴方のことを愛しています。
 貴方に、僕の心は届きましたか?」

 ぴくんっ。 腕が軽く痙攣して、刃をゼロスの頭すれすれに持っていく。

「愚問、だな」

「愚問ついでにもう一つv」

 滅びる間際だというのに、ひょうひょうとした態度は変わらない、な。
 お前らしい。いいだろう。答えてやる。

「貴方は、僕のことが、嫌いでしたか?」
「嫌い、ではなかったな。

 もういいだろう。冥土の土産は二つでたくさんだ」

「満足ですよv 貴方に滅ぼされるなら。 
 ――ああ、でも、一度で良いから……………………………………」

 ぶしゅ。手ごたえは、まったくといっていいほど無かった。
 頭は止めた。その憎たらしい面を、最後まで見てやろうと、胴体を二つにかち割った。

 ……ぜ

 最後に呼ぶは、自分の主か。かすかに口が動く。

 ……るが

 !?

 …………でぃす

「ぜ……ゼロス!」

 …………さん

「まっ、待て! ゼロス!」
 
              『貴方と、キスとかしてみたかったですねv』

 消える。ゼロスが消える。消える消える消える消える。オレの前から

 居なくなる

 
 

 とっさに、体が動いて、首だけになったゼロスを腕に抱いていた。
 手のひらで、ほほを包んで。
 二度と開くことの無い双眸を。恋しいとさえ思った。

「…………」

 軽く口付けて――――――頃合を見計らったように、ゼロスの姿は解け消えた。

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15838NEWツリーなのであとがき漫才無限 流人 2004/1/12 13:33:33
記事番号15836へのコメント

 訂正などではなく、後あがきです! トキクニは続きますよ!


ゼロス 以下ゼロ)   僕、滅びましたね。

ゼルガディス 以下ゼル)あっさりと滅んだな。

作者無限 以下無限)  ゼロスが滅びるのは二度目だね。あっはっはっはっは。ま、あの戦闘シーンはゼルのあっとーてき強さということで、大幅カット!

ゼロ)え゛っ!? ただでさえ出てくるのちょびっとなのに!?

ゼル)そういえばいやに早くに出番が終わったな。ゼロス。

無限)うにゅっ! ゼルのちゅーでゼロスが将軍であるゼルのげぼく、しもべとしてよみがえる、ってぇのも考えていたのだが、話が長くなるので割愛v

ゼロ)え゛え゛え゛っ!? そっちの方が良いじゃないですか!

ゼル)あー。多分『お前が出てくると話が長くなるだけですまないっつーか、
ゼルとの漫才も入れていかないといけないから困る、っつーかシリアスがぶっ壊れる、それ以前に話がややこしくなる』って所だろう。

無限)ぅおおおおおっ! ゼルってば鋭い。
そうなんだよね。ゼロスくんの100%魔族っぷりを書くと、ゼルのいっぱいいっぱいで書いてるクール差が目立たない! そしてべセルクとの戦いもしなきゃいけない! これがゼロスくんを出さない理由ですな。

ゼル)つまり。文章力の無さが原因だと。

ゼロ)うわ…………僕ってば、理由があって出てこないんですね。

 だ、誰か僕を出すために署名運動なんかしてくださーいっ!

無限)いや。されて、仮に五名くらい集まっても出さないから。
ゼル)『絶対に集まらん』

無限)ぞうがめとリナだって、トラブルで終わらせたし。
苦いように作りたくないんだよね。

ゼル)さっぱりしたものを書きたいと?

無限)うん。次回作ってのももうある!

ゼル)…………とりあえずコレ無事に終わらせような。

無限)おう! 今度のはSFだぞ。あんまし期待してるようなもんじゃないが。 こっちはゼロスくん出てくる出てくる。

ゼロ)いいです……もう……ふーんだ。

ゼル)ゼロスがいい具合にふてくされたところで、オワリだ。
 こっちまで読んでくれてサンキューな。

無限) 無限には、オリジナル・ルールがありまして、初めて作品の方にレスしていただいた方に、『リクエスト権・無限こーゆーの書けやゴルァ!』というのがあります。
 感想おまちしておりまーす。

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15847Re:NEWツリーなのであとがき漫才祭 蛍詩 2004/1/13 19:27:08
記事番号15838へのコメント

 こんにちは〜! 祭です! 
 ゼロス君滅んじゃいましたね; お悔やみ申し上げます。
 最後の方のゼルさんが痛々しくて可哀想でした。

 ―んでは、こちらの方にレスさせて頂きます!

> 訂正などではなく、後あがきです! トキクニは続きますよ!
 よかった〜v 続かれるんですね!

>ゼロス 以下ゼロ)   僕、滅びましたね。
>ゼルガディス 以下ゼル)あっさりと滅んだな。
 (お線香あげつつ) ま、最期の最期は良かったじゃないですかv

>作者無限 以下無限)  ゼロスが滅びるのは二度目だね。あっはっはっはっは。ま、あの戦闘シーンはゼルのあっとーてき強さということで、大幅カット!
>ゼロ)え゛っ!? ただでさえ出てくるのちょびっとなのに!?
>ゼル)そういえばいやに早くに出番が終わったな。ゼロス。
 そういえば…初めの方に少し出てきて、最後の方にちょっと出てきてあっさりと滅びてましたねv

>無限)うにゅっ! ゼルのちゅーでゼロスが将軍であるゼルのげぼく、しもべとしてよみがえる、ってぇのも考えていたのだが、話が長くなるので割愛v
 成る程、そういうのもすごく良いと思いますv
 ゼルさんの下僕でしたらゼロス君も本望でしょうv

>ゼロ)え゛え゛え゛っ!? そっちの方が良いじゃないですか!
>ゼル)あー。多分『お前が出てくると話が長くなるだけですまないっつーか、
>ゼルとの漫才も入れていかないといけないから困る、っつーかシリアスがぶっ壊れる、それ以前に話がややこしくなる』って所だろう。
 あぁ、こっちも成る程。
 確かに『それは秘密ですv』とか普通に言われるとちょっとシリアス崩れる時ありますもんね;
 なにより、ゼルさんにつきまとって妙な事言い出しそうですしね;

>無限)ぅおおおおおっ! ゼルってば鋭い。
>そうなんだよね。ゼロスくんの100%魔族っぷりを書くと、ゼルのいっぱいいっぱいで書いてるクール差が目立たない! そしてべセルクとの戦いもしなきゃいけない! これがゼロスくんを出さない理由ですな。
>ゼル)つまり。文章力の無さが原因だと。
 いっぱいいっぱい、なんですか? 十分かっこいいですよ、クールなゼルさんv
 でもやっぱり少し優しい所とか、好きですv

>ゼロ)うわ…………僕ってば、理由があって出てこないんですね。
> だ、誰か僕を出すために署名運動なんかしてくださーいっ!
>無限)いや。されて、仮に五名くらい集まっても出さないから。
>ゼル)『絶対に集まらん』
 ゼルさんだったら署名でも血判書でもなんでも書きますが、ゼロス君だからパスvv(決してゼロス君が嫌いなわけではないんですけど;)
 思い出は美しいままで良いんですv 草葉の陰でひっそりとゼルさんの事を見守っていて下さいv

>無限)ぞうがめとリナだって、トラブルで終わらせたし。
>苦いように作りたくないんだよね。
>ゼル)さっぱりしたものを書きたいと?
>無限)うん。次回作ってのももうある!
 ををっ! どんなものですか?!
 楽しみです〜v

>ゼル)…………とりあえずコレ無事に終わらせような。
>無限)おう! 今度のはSFだぞ。あんまし期待してるようなもんじゃないが。 こっちはゼロスくん出てくる出てくる。
 良かったじゃないですか、ゼロス君。
 SF! 良いですねぇ〜vv

>ゼロ)いいです……もう……ふーんだ。
>ゼル)ゼロスがいい具合にふてくされたところで、オワリだ。
> こっちまで読んでくれてサンキューな。
>無限) 無限には、オリジナル・ルールがありまして、初めて作品の方にレスしていただいた方に、『リクエスト権・無限こーゆーの書けやゴルァ!』というのがあります。
> 感想おまちしておりまーす。
 ゼロス君ふてくされちゃったんですか;
 ま、そのうち良い事ありますよv(お花供えてる)
 ち〜ん♪ なむなむ……

 では、続きも楽しみにしています!

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15905Re:NEWツリーなのであとがき漫才無限 流人 2004/1/25 21:15:45
記事番号15847へのコメント

> こんにちは〜! 祭です! 
 こんにちは。こんな遅くともレスありがとうございます(深深)。

> ゼロス君滅んじゃいましたね; お悔やみ申し上げます。
> 最後の方のゼルさんが痛々しくて可哀想でした。
 かわいそう……ゼルがかわいそう。ゼロスは? どうでしょー。(をい)

> ―んでは、こちらの方にレスさせて頂きます!
>
>> 訂正などではなく、後あがきです! トキクニは続きますよ!
> よかった〜v 続かれるんですね!
 続くんです(泣)

>>ゼロス 以下ゼロ)   僕、滅びましたね。
>>ゼルガディス 以下ゼル)あっさりと滅んだな。
> (お線香あげつつ) ま、最期の最期は良かったじゃないですかv
>
>>作者無限 以下無限)  ゼロスが滅びるのは二度目だね。あっはっはっはっは。ま、あの戦闘シーンはゼルのあっとーてき強さということで、大幅カット!
>>ゼロ)え゛っ!? ただでさえ出てくるのちょびっとなのに!?
>>ゼル)そういえばいやに早くに出番が終わったな。ゼロス。
> そういえば…初めの方に少し出てきて、最後の方にちょっと出てきてあっさりと滅びてましたねv
 弱いっ! 五人の腹心のちょい下ぐらいの実力なのにっ! まあ、今回は敵がでっかいですから。

>>無限)うにゅっ! ゼルのちゅーでゼロスが将軍であるゼルのげぼく、しもべとしてよみがえる、ってぇのも考えていたのだが、話が長くなるので割愛v
> 成る程、そういうのもすごく良いと思いますv
> ゼルさんの下僕でしたらゼロス君も本望でしょうv
 本望ですV

>>ゼロ)え゛え゛え゛っ!? そっちの方が良いじゃないですか!
>>ゼル)あー。多分『お前が出てくると話が長くなるだけですまないっつーか、
>>ゼルとの漫才も入れていかないといけないから困る、っつーかシリアスがぶっ壊れる、それ以前に話がややこしくなる』って所だろう。
> あぁ、こっちも成る程。
> 確かに『それは秘密ですv』とか普通に言われるとちょっとシリアス崩れる時ありますもんね;
> なにより、ゼルさんにつきまとって妙な事言い出しそうですしね;
 あっはっは。うちのゼロスはおぱかさんですし。

>>無限)ぅおおおおおっ! ゼルってば鋭い。
>>そうなんだよね。ゼロスくんの100%魔族っぷりを書くと、ゼルのいっぱいいっぱいで書いてるクール差が目立たない! そしてべセルクとの戦いもしなきゃいけない! これがゼロスくんを出さない理由ですな。
>>ゼル)つまり。文章力の無さが原因だと。
> いっぱいいっぱい、なんですか? 十分かっこいいですよ、クールなゼルさんv
> でもやっぱり少し優しい所とか、好きですv
 クール。cool! ナイスガイ! ナスがイイ!

>>ゼロ)うわ…………僕ってば、理由があって出てこないんですね。
>> だ、誰か僕を出すために署名運動なんかしてくださーいっ!
>>無限)いや。されて、仮に五名くらい集まっても出さないから。
>>ゼル)『絶対に集まらん』
> ゼルさんだったら署名でも血判書でもなんでも書きますが、ゼロス君だからパスvv(決してゼロス君が嫌いなわけではないんですけど;)
> 思い出は美しいままで良いんですv 草葉の陰でひっそりとゼルさんの事を見守っていて下さいv
 草葉の陰……良いですねV 夫婦愛とか感じますね(違)

>>無限)ぞうがめとリナだって、トラブルで終わらせたし。
>>苦いように作りたくないんだよね。
>>ゼル)さっぱりしたものを書きたいと?
>>無限)うん。次回作ってのももうある!
> ををっ! どんなものですか?!
> 楽しみです〜v
 次回作はあってもこれ終わるのか? 心配です;;

>>ゼル)…………とりあえずコレ無事に終わらせような。
>>無限)おう! 今度のはSFだぞ。あんまし期待してるようなもんじゃないが。 こっちはゼロスくん出てくる出てくる。
> 良かったじゃないですか、ゼロス君。
> SF! 良いですねぇ〜vv
 発想貧困にて……;

>>ゼロ)いいです……もう……ふーんだ。
>>ゼル)ゼロスがいい具合にふてくされたところで、オワリだ。
>> こっちまで読んでくれてサンキューな。
>>無限) 無限には、オリジナル・ルールがありまして、初めて作品の方にレスしていただいた方に、『リクエスト権・無限こーゆーの書けやゴルァ!』というのがあります。
>> 感想おまちしておりまーす。
> ゼロス君ふてくされちゃったんですか;
> ま、そのうち良い事ありますよv(お花供えてる)
> ち〜ん♪ なむなむ……
>
> では、続きも楽しみにしています!

がんばります……(T△T)

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15978トキハ見ツメル無限 流人 2004/2/10 19:07:59
記事番号15836へのコメント

テスト終わりました……酷いもんです;

===================================

ゅぉぉぉおおおおおお……………………ん…………

 白い霧が身を震わせ、叫ぶ。苦痛か、嘲笑か、悲しみにか。それは白い霧以外わかりはしない。
 あるいは、意味などないのかも知れない。

「ゼルガディス。良くやった。褒めてやろう」
 にやり、と口元だけで霧は笑う。
「………は。」
 白い鎧の青年は、小さく頭を下げた。
 気重い沈黙が二人(?)を包む。
 やがて、白い霧が言葉を発した。

「――気にかかるか。滅ぼしたもののことが」
 その口調は冷たいのか、柔らかいのか、どちらともとれない。
「いえ。」
 完結的にゼルは答える。なんの感情も篭っていないといえば、ウソになるか。
 うっすらと、青の瞳に白い濁った膜を張って、軽く首を左右に振る。
「そうか。」
 それ以上。霧は突っ込むことをしなかった。
 だが何か言いにくそうに。口をぱくぱくさせ、ふるふる首を振り、次第にその動作は大きくなる。
「…………?」
 ゼルはいぶかしげに主である霧を見上げた。
 白みがかった髪を、ざっくりと三つ編みにした背高の人間の姿を模す、白い霧は、やがてじたばたともがき始める。
 トテツモナクおかしな動きであった、とのちにゼルは語る。
「ぅ……ぅうむっ! このしゃべり方はむづがゆい!」

「…………………………は?」

 その場の空気が、ぶち壊れた。

「私は、なんていい方嫌いなんだ。オレ、とか僕、とか。もっとアット・ホームな空間を目指そうではないか」
「…………………」

 魔族がなにいいやがる。ゼルの顔はそう如実に語っていた。

「べセルクを滅ぼして参ります」
「いってらっしゃい」

 次回――真実があかされる。

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15995Re:トキハ見ツメル祭 蛍詩 2004/2/13 23:59:53
記事番号15978へのコメント

 こんにちは、祭です! 遅レス失礼します;
 テスト…だったんですか? 私もこの頃小テスト三昧で閉口しております;;
 悲しきカナ、学生人生…;;

 −では、レスさせて頂きたいと思いますっ!

>ゅぉぉぉおおおおおお……………………ん…………
>
> 白い霧が身を震わせ、叫ぶ。苦痛か、嘲笑か、悲しみにか。それは白い霧以外わかりはしない。
> あるいは、意味などないのかも知れない。
>
>「ゼルガディス。良くやった。褒めてやろう」
> にやり、と口元だけで霧は笑う。
>「………は。」
> 白い鎧の青年は、小さく頭を下げた。
> 気重い沈黙が二人(?)を包む。
 もう人ではないですものね、ゼルさんも。
 ―とすると、魔族の数え方は1匹2匹なので(マテ)…2匹?
 
> やがて、白い霧が言葉を発した。
>
>「――気にかかるか。滅ぼしたもののことが」
> その口調は冷たいのか、柔らかいのか、どちらともとれない。
>「いえ。」
> 完結的にゼルは答える。なんの感情も篭っていないといえば、ウソになるか。
> うっすらと、青の瞳に白い濁った膜を張って、軽く首を左右に振る。
 わーん、ゼルさーーん!! やっぱりゼロス君のこと気にしてるんですねーっ!

>「そうか。」
> それ以上。霧は突っ込むことをしなかった。
> だが何か言いにくそうに。口をぱくぱくさせ、ふるふる首を振り、次第にその動作は大きくなる。
 何でしょう? 白い霧さん、ご乱心??

>「…………?」
> ゼルはいぶかしげに主である霧を見上げた。
> 白みがかった髪を、ざっくりと三つ編みにした背高の人間の姿を模す、白い霧は、やがてじたばたともがき始める。
> トテツモナクおかしな動きであった、とのちにゼルは語る。
 後に語るんですかっ;; ―つーか、白い霧さんどうしましたー?

>「ぅ……ぅうむっ! このしゃべり方はむづがゆい!」
 はへ?

>「…………………………は?」
>
> その場の空気が、ぶち壊れた。
 さっきまでシリアスだったのに…。 いきなりギャグに?!
 これで絶対ゼルさんの頭の中からゼロス君の事吹っ飛びましたよ;
 あぁ、哀れなゼロス君;

>「私は、なんていい方嫌いなんだ。オレ、とか僕、とか。もっとアット・ホームな空間を目指そうではないか」
>「…………………」
 ず、ずいぶん面白い魔族さんですね(笑) アットホーム目指してどうするんでしょう;

> 魔族がなにいいやがる。ゼルの顔はそう如実に語っていた。
>
>「べセルクを滅ぼして参ります」
>「いってらっしゃい」
 いや、『いってらっしゃい』って白い霧さん??(笑)
 なんか、いっぺんに白い霧さんが好きになりましたv
 この人…じゃなくて魔族さん、面白いvv

> 次回――真実があかされる。
 はっ、そういえば白い霧さんの変化が強く印象に残ってしまって、今シリアスだという事を忘れてました;;
 真実、楽しみにしています〜v
 では、この辺で。

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16018トキヲ流テ無限 流人 2004/2/17 19:56:58
記事番号15978へのコメント


話は、ちょっと昔に遡る。とはいっても、魔族にとってちょっと、なのだが。

「やあ! シャブラ。元気にしてたか?」
 背後に金髪の美女の姿を模した、獣王ゼラス=メタリオムを控えさせ、白い霧は軽く手をあげ気安そうに話しかける。
『ひさしぶり、フォッグ。元気そうだね』
 分厚い氷に閉ざされた金髪赤眼の魔族は答える。
「あーあー。酷い姿だな」
『……うん』
 この世界の魔族が、かろうじて意思疎通ができるだけになっているハズの氷壁は、別世界の魔王は、分厚い氷壁など通用せず。ごくごく普通に会話されていた。
 ゼラスはその驚きを眉をひそめることで表現した。
「んなの。さっさとブチ破って出てきちゃえばいーだろ?」
 けたけた笑って凄まじいことを言う白い霧。
『それが出来ないから、こうして苦労しているんだ』
 困ったようにため息をついてみせる赤い魔族。
「そーだなー。俺でも破るのは至難の業だ」
『そらみろ。』
 話の内容が軽い。ゼラスは動揺を押し隠す。


『――で。何のようだい?』
 本題にはいったのは、それから三日後の夜だった。
 ゼラスは外され、赤い魔族は慎重に聞いた。
「おう。――お前のところの……部下。ちょっち貸してもらえんだろーか。」
『人手不足だ。お前にはまだべセルクをはじめとする魔族が残っているだろう』
「そ、それがだな。べセルクが滅ぼしちゃって、自分で力持ち始めたんだな」
 赤い魔族は声を低くした。
『……あのお方か?』
「たぶんな。一番お前が好かれてるだろ?
 だから手を貸してもらおーと思って」
 ぽりょぽりょと頭をかく白い霧。どこかバツが悪そうに。
『魔族の存在意義に関わる』
 もっともだ。そう白い霧は呟き。吐き出した。
「お前んとこの部下の部下でもかまわねえ。
 べセルクをちょこっと封印してもらえりゃそれでいい。
 あとは俺が直接手を下す。」
『……フォッグ。お前とアイツが戦ったら……』
 慎重に聞き返す。否。これは確認。
「おう。俺らが世界滅ぼす前に、半壊すんな。
 それも、魔族のプライドに関わる。仲間割れなんつーのはナンセンスなんだが、この際しゃあねえ。」
 一息区切り。
「アイツは感情を持ったらしい。別の世界にぶっ飛ばして適当に遊ばして、戦って……勝てりゃそれでいい……」
 ぎり……! と奥歯を噛む音が、白い霧からした。

『わかった。』
 赤い魔族がそう答えたのは、いく時間か経ったころだった。
『ゼラスに言って、ゼロスを貸そう。あいつは……仕事はちゃんとこなすやつだ』
「ふーん……ゼロス、ねぇ」

 白い霧は、姿を変える。空間を渡るために。その名のとおり、白い霧となる。

 白い霧は、虚空へととけ消えた。



『ゼラス。話を聞いていただろう?』
 雑音が混じる。
「は……っ!」
 氷の影から、獣の姿をした獣王が進み出る。
『ゼロスを貸してやってくれ』
「仰せの……ままに……!」

 歯を、ゼラスはかみ締めた。先を、暗示するかのように。

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16044Re:トキヲ流テ祭 蛍詩 2004/2/23 18:58:16
記事番号16018へのコメント

 こんにちは、祭です。
 テスト前なので、あまりここに来れませんでした;

 なんか今回は過去の話のようですね。 白い霧さんと、赤の世界の魔族さん達は知り合いだったんですか〜。
 それでゼロス君がかりだされたんですね。 相変わらず不幸な…;
 んでもって、そのゼロス君の仕事に巻き込まれるゼルさん……もっと不幸ですね;;

 では、今回は短いんですが、この辺で!