◆−『CIV』番外編!―お子様はかく現る―−蛇乃衣 (2004/1/12 13:22:40) No.15837
 ┣ちびゼルだーーっっvv−祭 蛍詩 (2004/1/13 19:04:49) No.15845
 ┃┗おまたせいたしましたv−蛇乃衣 (2004/1/14 18:21:35) No.15854
 ┣『CIV』番外編!―お子様はかく扱われる―−蛇乃衣 (2004/1/14 18:26:30) No.15855
 ┃┣おこちゃま扱いされまくってますねv−祭 蛍詩 (2004/1/14 19:26:11) No.15858
 ┃┗Re:本人が否定すればするはど可愛いですv−魔音狐 (2004/1/15 23:00:59) No.15865
 ┃ ┗Re:本人が否定すればするはど可愛いですv−蛇乃衣 (2004/1/17 17:22:34) No.15873
 ┣『CIV』番外編!―お子様はかく疑う―−蛇乃衣 (2004/1/17 17:26:05) No.15874
 ┃┗遅くなりまして申し訳ございません;;−祭 蛍詩 (2004/1/21 17:32:25) No.15890
 ┗『CIV』番外編!―お子様はかく苦労する―(もう少し続きが・・・)−蛇乃衣 (2004/1/21 21:31:13) No.15893
  ┗ぎゃーっ;とんでもない勘違いをーーっ;;−祭 蛍詩 (2004/1/23 19:40:20) No.15900


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15837『CIV』番外編!―お子様はかく現る―蛇乃衣 2004/1/12 13:22:40


この番外編『お子様〜』シリーズは祭様に捧げます。
祭様のみ、お持ち帰り可ということで。
それでは開幕〜。

******

『変身』
1915年。カフカの生み出したこの小説は、実在主義文学の先駆とされている。
ある朝目覚めると、グレゴールという男は巨大な毒虫になっていた。
その彼をめぐる、奇妙な物語。
グレゴールの変わり果てた姿を見た家族は、愕然とし彼に冷たく当たる。
父親の投げた林檎により重傷を負った彼は、疎外感の中、孤独にその生涯を終えたのだった。

(虫になるよりはマシ…か……?)

ある朝、目が覚めると、ゼルガディスは子供になっていた。
これは夢だ!悪夢なんだ!
そう心の中で叫び、布団を被り直すこと十分。
しかし、悲しいことに、いっこうに夢は覚めてくれない。
叫びこそ上げなかったが、十分彼は取り乱していた。
上記の虫よりはうんぬんは、論点のすり替えによる、無意識の精神的ダメージの緩和に他ならない。
未だ信じきれていないということもある。

パジャマのダボダボ具合いから、おそらく五歳ぐらいまで小さくなってしまったのではないだろうか。
上半身を起こし、ベットの上で改めて自分の手をしみじみと見る。
なぜこうなったかとか、これからどうしようかとか、考えなければならないことは多いのに、思考は乾いた砂のように、積み上げることすら出来ない。

と、そこへ―――

「おーい、ゼル〜!まだ寝てんのか〜〜?」

ガウリイが部屋の扉をノックした。
のほほんとした声に返事をしかけて、ふと、止まる。
今、久しく忘れていた、自身の甲高い声が出かけたのだ。

(俺だと分かるのか?信じてもらえるか……?)

「ゼルガディス?入るぞ?もう朝メシできて―――」

戸を開けたガウリイの動きか固まる。
視線は、ベットの上に注がれている。
深くたゆたう海のような青と、澄み渡る晴天の空のような青。
ゼルガディスとガウリイは、それぞれの瞳にお互いを映し……

「……ゼル…ガディス…」

呆然とだが、ガウリイは銀髪の幼い少年を指差して言った。

そうだ!俺だ!

気付いてくれたことを嬉しく思いながら、ゼルガディスはそう答えようと口を開き―――

「ゼルガディスに隠し子がいたぁあああああ!!?」
「違うわぁあああああ!!」

やっぱり分かってなかった。


「誰に何がいたですって!!?」

ものすごい勢いで飛んできたのは、赤いエプロンを着けたレゾだ。

「なにがあったってのよ、ガウリイ」

その後ろからはチキンサンドを持ったリナ。

『…………』

二人とも、部屋に入って言葉をなくす。

「…俺だ。ゼルガディス=グレイワーズだ……」

真っ直ぐに三人を見つめ、ゼルガディスは静かに言った。
レゾが歩みより、屈んで同じ視線で向き合った。

「ゼルガディス、だと?」
「そうだ」
「では、私の名は?」
「レゾ。レゾ=グレイワーズ」
「彼女は?」
「リナ=インバース。で、隣はガウリイ=ガブリエフ」
「ガウリイさんは、リナさんの自称なんでしょう?」
「自称保護者」

レゾはふぅと息を吐き、

「本当にゼルガディスなのですね」

こくりとゼルガディスはうなずいた。

「でも…どうして……」
「俺にも分からん」

リナの呟きに、ゼルガディスは小さく首を横に振る。

「……ゼルガディス…大丈夫ですよ。きっと戻れます。戻してみせますとも」

肩を落としたゼルガディスに、小さく微笑みかけてレゾは言う。

「レゾ……」
「…ですが……」
「?」

ひしっ!

「あぁ、可愛い!!もうしばらくこのままでも良いと思いませんか!?」
「思うかぁああああ!!!」

頼って良いものか、不安を感じずにはいられないゼルガディスだった。



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15845ちびゼルだーーっっvv祭 蛍詩 2004/1/13 19:04:49
記事番号15837へのコメント

 こんにちは〜! 祭です! 寒くなってきましたね〜。 どうせなら雪でも降ってくれれば良いんですけど…。

 わーいvわーいvv ちびゼルですねーvv 赤法師マジックですねーvv
 ありがとうございます!
 ―んでは、レスさせて頂きます!

>この番外編『お子様〜』シリーズは祭様に捧げます。
>祭様のみ、お持ち帰り可ということで。
 ふふふv(←怪しいから;) お持ち帰りさせて頂きましたとも!

>******
>『変身』
>1915年。カフカの生み出したこの小説は、実在主義文学の先駆とされている。
>ある朝目覚めると、グレゴールという男は巨大な毒虫になっていた。
>その彼をめぐる、奇妙な物語。
>グレゴールの変わり果てた姿を見た家族は、愕然とし彼に冷たく当たる。
>父親の投げた林檎により重傷を負った彼は、疎外感の中、孤独にその生涯を終えたのだった。
 あれ? これって実在する話ですよね。
 なんかあらすじ位は知っているんですが、呼んだ事はないです;
 巨大な毒虫は……ちょっと遠慮したいです;;

>(虫になるよりはマシ…か……?)
>
>ある朝、目が覚めると、ゼルガディスは子供になっていた。
 いや、全然マシですよ! しかもゼルさんだったらさぞかし可愛いことでしょうv

>これは夢だ!悪夢なんだ!
>そう心の中で叫び、布団を被り直すこと十分。
 なんか反応が可愛いですねv でもいきなり子供になったらかなり驚くでしょうね、特にゼルさんは。
 ガウリイさんとかは普通に気づかなさそうですけど;

>しかし、悲しいことに、いっこうに夢は覚めてくれない。
>叫びこそ上げなかったが、十分彼は取り乱していた。
>上記の虫よりはうんぬんは、論点のすり替えによる、無意識の精神的ダメージの緩和に他ならない。
>未だ信じきれていないということもある。
 あぁ、テスト当日の日なのにノートが真っ白、という感覚に似てますね。(マテ)

>パジャマのダボダボ具合いから、おそらく五歳ぐらいまで小さくなってしまったのではないだろうか。
 5歳かぁ…v 小学校1年生位…でしょうか?
 可愛いだろうなぁvv

>上半身を起こし、ベットの上で改めて自分の手をしみじみと見る。
>なぜこうなったかとか、これからどうしようかとか、考えなければならないことは多いのに、思考は乾いた砂のように、積み上げることすら出来ない。
 あはは。 頭の中が白一色、って感じですね。

>と、そこへ―――
>
>「おーい、ゼル〜!まだ寝てんのか〜〜?」
>
>ガウリイが部屋の扉をノックした。
>のほほんとした声に返事をしかけて、ふと、止まる。
>今、久しく忘れていた、自身の甲高い声が出かけたのだ。
>
>(俺だと分かるのか?信じてもらえるか……?)
 ガウリイさんだったら気づかずにそのまま普通に対応したりして; 「あれ?背低くなったか〜?」とか言って。

>「ゼルガディス?入るぞ?もう朝メシできて―――」
>
>戸を開けたガウリイの動きか固まる。
>視線は、ベットの上に注がれている。
>深くたゆたう海のような青と、澄み渡る晴天の空のような青。
>ゼルガディスとガウリイは、それぞれの瞳にお互いを映し……
>
>「……ゼル…ガディス…」
>
>呆然とだが、ガウリイは銀髪の幼い少年を指差して言った。
 銀髪! ぃよっしゃぁっvv
 それにしても、ガウリイさん、よく分かりましたね。

>そうだ!俺だ!
>
>気付いてくれたことを嬉しく思いながら、ゼルガディスはそう答えようと口を開き―――
>
>「ゼルガディスに隠し子がいたぁあああああ!!?」
>「違うわぁあああああ!!」
>
>やっぱり分かってなかった。
 〜〜〜〜っっ!!(爆笑) そうきましたかっ!
 さすがガウリイさん! 思考回路が違います!

>「誰に何がいたですって!!?」
>
>ものすごい勢いで飛んできたのは、赤いエプロンを着けたレゾだ。
 あ、赤いエプロン…(笑)
 妙に似合いそうで怖いですよ、レゾさん;;

>「なにがあったってのよ、ガウリイ」
>
>その後ろからはチキンサンドを持ったリナ。
 もう食べてるんですか、早いですねぇ;

>『…………』
>
>二人とも、部屋に入って言葉をなくす。
>
>「…俺だ。ゼルガディス=グレイワーズだ……」
>
>真っ直ぐに三人を見つめ、ゼルガディスは静かに言った。
>レゾが歩みより、屈んで同じ視線で向き合った。
 を! さすがレゾさん、ゼルさんの父親(もどき)してるだけの事はあって立ち直りが早い!

>「……ゼルガディス…大丈夫ですよ。きっと戻れます。戻してみせますとも」
>
>肩を落としたゼルガディスに、小さく微笑みかけてレゾは言う。
 赤法師マジック〜vですね! 

>「レゾ……」
>「…ですが……」
>「?」
>
>ひしっ!
>
>「あぁ、可愛い!!もうしばらくこのままでも良いと思いませんか!?」
>「思うかぁああああ!!!」
 思いますっ!!(←断言) もう一ヶ月位そのままでっ!!
 それにしても、見たいなぁ…vv

>頼って良いものか、不安を感じずにはいられないゼルガディスだった。
 確かに。 直す方法が分かっても自分が満足するまでゼルさんに知らせないばかりか、これに味を占めて妙な薬とか作りそうですもんねv

 楽しいです〜vv これからどうなるんでしょうv
 では、続きを楽しみにさせていただきますv
>
>
>

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15854おまたせいたしましたv蛇乃衣 2004/1/14 18:21:35
記事番号15845へのコメント

お持ち帰りありがとうございました〜v


この話は、時期としては本編進行時間の一年半ほど前。
ゼルさんも泥棒家業に慣れたなって頃です。

ちなみに、彼等が今住んでいるのも同じところです。
無法地帯となっているビルですよ(笑)
レゾさんが着けているエプロンは、一階の骨董品店の制服(?)なのです。
赤一色のシンプルデザイン。胸の部分に銀糸で店名の『ROUGE』と縫いとりがしてあります。
で、『裏側』に大きめのポケットあり。色々入れられます。拳銃も入ります。入れてます(笑…ておこうもぉ)。

さてさて、ゼルさんは無事に戻れるのでしょうか!?
う〜む…一苦労しそうです。
それでは続きをお読み下さい〜。

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15855『CIV』番外編!―お子様はかく扱われる―蛇乃衣 2004/1/14 18:26:30
記事番号15837へのコメント

「ま、なにはともあれ。腹がへってはなんとやらってね。朝ごはん食べちゃいましょ」

体が縮んだということ以外取り立てて異常がないため、四人はとりあえず朝食を取ることにした。
普段の服が着れないゼルガディスは、リナのTシャツとホットパンツを借りた。(本人しぶしぶだったが)
それでもやはり、サイズが合わないのだが、致し方ない。服を買うまでの我慢だ。

食事前

「んっ……と……よっ……」

身長がいつもの半分……とまではいかないが、大幅に小さいため、椅子に座るのも一苦労である。
よりによって、ダイニングの椅子は小さくて高い。
腕の力で、なかばよじ登るようにしていると、

ひょいっ

体が中に浮き、椅子に乗せられた。

「これでいいか、ゼル」
「あ…ああ…すまんな。ガウリイ」
「いいっていいって。それより、あんまり動くなよ〜。落ちたら痛いぞ」
「………そう…だな…」

食事中

精神的にも疲れたのか、いつも以上に空腹感を感じる。
だが、実際に食べている量は少ない。(身体が小さいので)

(…えっと、ドレッシング……)

サラダにかけようと、手を伸ばす。と、

「ゼル、ドレッシング?」
「ああ」
「じゃあ、はい」

トパパパパパ

リナがかけてくれた。
渡してくれるだけで良かったのだが…

「……悪いな…」
「どういたしまして」

食事後

「コーヒーいれましたよ」

リビングに入ってきたレゾが、湯気だつカップを各人に配る。
ゼルガディスも両手で掴んで飲もうとし――

「なあ…」
「なんですか?ああ、熱いですから、気を付けてくださいね」
「いや、そうじゃなく…なんで俺だけホットミルクなんだ?」
「なぜって…コーヒーは苦いでしょう?」

さも当然とばかりにいわれて、脱力する。

「……俺はいつもブラックで飲んでるだろうが…」
「そうですけれど……では、カフェ・ラテで」
「あのなぁ!」

バンッとテーブルを叩く。

「俺は中身までガキじゃないんだ!子供扱いするな!」
「そりゃあ、そうだけどさぁ……」
「体は立派なお子様なわけだしぃ〜」
「それなのに、普段の調子で動いていますし……」
『可愛いし』
「ハモるなぁあああ!!」

ゼハーゼハー

肩で息をするゼルガディス。いくら叫んでも、迫力は無きに等しい。

「まあまあ、ゼルガディス。落ち着いて下さい」
「これが落ち着いて―――」

落ち着いて――?

その言葉が胸に引っ掛かり、疑問が生まれる。
確に、今のところ生死の問題にはなっていないものの、三人とも悠然と構えすぎではないか?
己が身のことではないといってしまえばそうだし、慌てたところでどうしようもないのは確かだが。
ガウリイ…は、まあ、あまり重大視しないだろうが、体が縮んだことで『仕事』に損傷がでることを、リナが軽んじているとは思えない。
それに、自他共に認めている程(さらに本人は開き直っているが)過保護な養父兼従兄弟が、なぜこんなに落ち着いている?
「治してみせる」なんぞと言っていたが、原因すら分かっていないのに。

―――いや、……

ゼルガディスはレゾが座っている前までいくと、下からぎろんと睨め付けた。

「あんた、なんか知っているだろう?」

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15858おこちゃま扱いされまくってますねv祭 蛍詩 2004/1/14 19:26:11
記事番号15855へのコメント

 こんにちは〜! 祭です!
 すっかりおこちゃま扱いされてますね〜vv 可愛いv

 ―というわけでレスさせて頂きます!

>「ま、なにはともあれ。腹がへってはなんとやらってね。朝ごはん食べちゃいましょ」
>
>体が縮んだということ以外取り立てて異常がないため、四人はとりあえず朝食を取ることにした。
>普段の服が着れないゼルガディスは、リナのTシャツとホットパンツを借りた。(本人しぶしぶだったが)
 リナちゃんのですしね; 女の子の着る物は嫌がるでしょうね;

>食事前
>
>「んっ……と……よっ……」
>
>身長がいつもの半分……とまではいかないが、大幅に小さいため、椅子に座るのも一苦労である。
>よりによって、ダイニングの椅子は小さくて高い。
>腕の力で、なかばよじ登るようにしていると、
 か、可愛いvv 

>ひょいっ
>
>体が中に浮き、椅子に乗せられた。
>
>「これでいいか、ゼル」
>「あ…ああ…すまんな。ガウリイ」
>「いいっていいって。それより、あんまり動くなよ〜。落ちたら痛いぞ」
>「………そう…だな…」
 優しいですね、ガウリイさん。
 落ちたら…痛そうですねぇ;;

>食事中
>精神的にも疲れたのか、いつも以上に空腹感を感じる。
>だが、実際に食べている量は少ない。(身体が小さいので)
>(…えっと、ドレッシング……)
>
>サラダにかけようと、手を伸ばす。と、
 とどかない…ですよね。
 リナちゃんとガウリイさんの食べる分がのる位のテーブルですしね;

>「ゼル、ドレッシング?」
>「ああ」
>「じゃあ、はい」
>トパパパパパ
>リナがかけてくれた。
>渡してくれるだけで良かったのだが…
>「……悪いな…」
>「どういたしまして」
 めっっずらしい!! 食事の最中にリナちゃんが他人を思いやるなんて…!
 でも優しいですねv

>食事後
>
>「コーヒーいれましたよ」
>リビングに入ってきたレゾが、湯気だつカップを各人に配る。
>ゼルガディスも両手で掴んで飲もうとし――
 両手?! 可愛いですーv

>「なあ…」
>「なんですか?ああ、熱いですから、気を付けてくださいね」
>「いや、そうじゃなく…なんで俺だけホットミルクなんだ?」
>「なぜって…コーヒーは苦いでしょう?」
>
>さも当然とばかりにいわれて、脱力する。
 ホットミルク…いつものゼルさんに似合わないですよね。
 しかし! 幼い今なら似合います〜vv

>「……俺はいつもブラックで飲んでるだろうが…」
>「そうですけれど……では、カフェ・ラテで」
>「あのなぁ!」
>
>バンッとテーブルを叩く。
 あ、さすがに怒っちゃいました;

>「俺は中身までガキじゃないんだ!子供扱いするな!」
>「そりゃあ、そうだけどさぁ……」
>「体は立派なお子様なわけだしぃ〜」
>「それなのに、普段の調子で動いていますし……」
>『可愛いし』
>「ハモるなぁあああ!!」
 意見はみんな同じなんですねv

>ゼハーゼハー
>
>肩で息をするゼルガディス。いくら叫んでも、迫力は無きに等しい。
 睨んでも可愛いだけですよね〜vv

>「まあまあ、ゼルガディス。落ち着いて下さい」
>「これが落ち着いて―――」
>落ち着いて――?
>その言葉が胸に引っ掛かり、疑問が生まれる。
>確に、今のところ生死の問題にはなっていないものの、三人とも悠然と構えすぎではないか?
 ぅあ、気づかれちゃいました;

>己が身のことではないといってしまえばそうだし、慌てたところでどうしようもないのは確かだが。
>ガウリイ…は、まあ、あまり重大視しないだろうが、体が縮んだことで『仕事』に損傷がでることを、リナが軽んじているとは思えない。
>それに、自他共に認めている程(さらに本人は開き直っているが)過保護な養父兼従兄弟が、なぜこんなに落ち着いている?
>「治してみせる」なんぞと言っていたが、原因すら分かっていないのに。
>―――いや、……
>
>ゼルガディスはレゾが座っている前までいくと、下からぎろんと睨め付けた。
>
>「あんた、なんか知っているだろう?」
 赤法師マジックーーvv
 リナちゃん達もなんかグルッぽいですね。 ガウリイさん……はともかくとして;;

 ばれちゃいそうな雰囲気ですが、どうなるのでしょう?
 続きを楽しみにさせて頂きます!!
 では、今日はこの辺で!

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15865Re:本人が否定すればするはど可愛いですv魔音狐 2004/1/15 23:00:59
記事番号15855へのコメント

 初めまして。魔音という者です。
 『CIV』、面白いです。特にレゾさんの家出話がvやっぱりレゾさんは親馬鹿(爺馬鹿?)なんだなぁと。それを普通に扱うゼルの態度が、「あぁ、いっつもこんな感じなんだな」と思わせてくれて、読んでいてとても楽しいです。(笑)
 こんな素晴らしい小説を書ける蛇乃衣さん、本当に尊敬しています!
 これからもがんばって投稿し続けて下さい!
 (コメントって初めてでどういう風に書けばよく解りませんでした。ですので、な にか不愉快な事を書いてしまったら、すいません。)
















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15873Re:本人が否定すればするはど可愛いですv蛇乃衣 2004/1/17 17:22:34
記事番号15865へのコメント

こんにちは、魔音様。はじめまして!
コメントありがとうございます。おもしろいと言っていただけて、嬉しい限りですv
私も、あまりレスに慣れていないのですよ〜。
私は、普通に感想だけ書いて頂けるのでも、対話形式でも、どちらも好きです。
読んでくれている方がいるということを実感できることが、一番ですから。

四人を好き勝手に暴れさせている、この『CIV』シリーズ。
特に番外編はギャグに走っていて……。
お気に召していただけたのなら幸いです。

頑張りますので、これからもお付き合い下さいませ〜。

短いですが、この辺りで失礼致します。

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15874『CIV』番外編!―お子様はかく疑う―蛇乃衣 2004/1/17 17:26:05
記事番号15837へのコメント

互いに無言で、レゾとゼルガディスの視線がぶつかる。
リナとガウリイがじっと傍観する中、時が暫し流れ……

ぎゅうっ

「そんなに見つめられると照れてしまいますよv」
「っだぁぁあっっ!抱きつくな!話をごまかすんじゃない!!」

暴れてはみるが、意外にも腕の力は強く、目の前には赤いエプロンが見えるのみ。
ゼルガディスが、後ろでリナ達二人がコケているのを知ることは、残念ながらかなわなかった。

「抱え込むのにちょうどよいサイズですねぇ」
「しみじみ言うな!放せ!おい!!」

振り上げた拳は、痛手を与えるに小さすぎる。
そこでゼルガディスは、レゾの黒髪を掴んで引っ張った。

「いたたた。痛い、痛いじゃないですかっ」
「どうせお前の仕業なんだろぅ!?さっさともとに戻せ!!」
「そんな、急に戻れるわけないでしょう?……それになんです、私があなたに薬でも盛ったと思っているのですか?」
「ほほぉ。違うと?」
「そんなことしませんよ」

レゾはゼルガディスを放し、白い顔を曇らせた。

「心外ですね」

はふ……と深いため息一つ。
自分は被害者のはずなのに、これでは、なんだか悪役みたいじゃないかと、ゼルガディスは少し居心地が悪くなる。

「…まあ、今のとこ元気なんだし。元に戻る方法も、レゾに任せておけばきっと見付かるわよ!」

カラッとした口調でリナが言う。

「お前、そうは言うがな……」
「元気出しなさいって、ゼルガディス。うだうだいったところでしよーがないっしょ?
 どーせなら、有効利用しなさいよ、その姿」

ウインク一つ。

「有効利用?」
「そっ。実は、次に狙いをつけている美術館のセキュルティ操作室まで、通気口からなら楽に入れるのよ。
だけど、あたしでも通るの無理みたいだったから、他の方法考えなきゃなぁと思ってたんだけど……
ゼル、今のサイズならいけそうよね」

転んでもただでは起きないのは彼女らしい。
まあ、転んだのはゼルガディスだが。

「有効利用、ね…」
「そうそうv」
「そんなに沈んだ顔するなよ、ゼルガディス」
ガウリイがポンポンとゼルガディスの肩を叩く。
「まあ、いきなり小さくなったんだ。調子狂うだろうけどな。
 けど、一週間ぐらいなんだし、あんまり気にするなよ」
「……………一週間?」

ゼルガディスの呟きに、レゾとリナがぴくりと反応する。

「あれ?二週間だったっけ?なあ、リナ」
「あっ……あほかぁぁぁぁぁ!!」

めきゅぅ!

リナのスクリューパンチが、ガウリイの顔面に炸裂する。

「……なんなんだ?そのやけに具体的な期間は」

白い眼でレゾを見やる。
彼は無言で顔をそらした。

「この、のーみそクラゲぇ!!絶対忘れるなって言ったでしょ!!」
「なっ…だってリナ。オレが念を押されたのは、ゼルガディスに薬盛ったことを言うなってことだろ?」
「………おい……」
「それならちゃんと覚えてるぞ」
「実行しとらんわぁぁぁぁあ!!」

「…ほぉお……あちらさんはああ言ってるが?……」
「……言っていますね……」
「俺に薬なんて盛ってないと、さっき聞いた覚えがあるんだが……?」
「……言いましたからね…」
「矛盾していないか?」
「……私は盛っていませんよ。本当に。リナさんの案ですから」
「…だが、薬を作ったのはあんただろ?」
「……………そうです…」
「やっぱりお前も主犯かぁぁあああ!!」
「イタタタタ!髪引っ張らないで下さい!痛いです!」


ちょっと寂れた裏通り。意外な掘り出し物が並ぶ穴場、骨董品店『Rouge』
赤いエプロンを身に付けた店員が、品物を丁寧に説明してくれます。
あなたもぜひ御立ち寄り下さい。
ただし、臨時休業が多いため、運が悪いと、そのまま御帰り願わなくてはなりません。

今日もまた例にもれず。

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15890遅くなりまして申し訳ございません;;祭 蛍詩 2004/1/21 17:32:25
記事番号15874へのコメント

 こんにちは、大変遅くなりましてごめんなさい;;
 祭です。 ちょっと風邪をこじらせまして…;

 ―というわけで、レスさせて頂きます!

>互いに無言で、レゾとゼルガディスの視線がぶつかる。
>リナとガウリイがじっと傍観する中、時が暫し流れ……
>
>ぎゅうっ
>
>「そんなに見つめられると照れてしまいますよv」
>「っだぁぁあっっ!抱きつくな!話をごまかすんじゃない!!」
 レゾさん…誤魔化し方が上手……というよりも本心でやってそうですね;
 まぁ、可愛いから仕様が無いですねvv

>暴れてはみるが、意外にも腕の力は強く、目の前には赤いエプロンが見えるのみ。
>ゼルガディスが、後ろでリナ達二人がコケているのを知ることは、残念ながらかなわなかった。
>「抱え込むのにちょうどよいサイズですねぇ」
>「しみじみ言うな!放せ!おい!!」
 いいなぁ、レゾさんvv

>振り上げた拳は、痛手を与えるに小さすぎる。
>そこでゼルガディスは、レゾの黒髪を掴んで引っ張った。
>
>「いたたた。痛い、痛いじゃないですかっ」
>「どうせお前の仕業なんだろぅ!?さっさともとに戻せ!!」
>「そんな、急に戻れるわけないでしょう?……それになんです、私があなたに薬でも盛ったと思っているのですか?」
>「ほほぉ。違うと?」
>「そんなことしませんよ」
>
>レゾはゼルガディスを放し、白い顔を曇らせた。
>
>「心外ですね」
>
>はふ……と深いため息一つ。
 演義がうまいなぁ、レゾさん。
 ゼルさんを騙せるとは…!

>自分は被害者のはずなのに、これでは、なんだか悪役みたいじゃないかと、ゼルガディスは少し居心地が悪くなる。
>
>「…まあ、今のとこ元気なんだし。元に戻る方法も、レゾに任せておけばきっと見付かるわよ!」
>
>カラッとした口調でリナが言う。
>
>「お前、そうは言うがな……」
>「元気出しなさいって、ゼルガディス。うだうだいったところでしよーがないっしょ?
> どーせなら、有効利用しなさいよ、その姿」
 有効利用?
 ゼルさんの可愛さに目を奪われてる内に誰かが盗むとか…?

>ウインク一つ。
>
>「有効利用?」
>「そっ。実は、次に狙いをつけている美術館のセキュルティ操作室まで、通気口からなら楽に入れるのよ。
>だけど、あたしでも通るの無理みたいだったから、他の方法考えなきゃなぁと思ってたんだけど……
>ゼル、今のサイズならいけそうよね」
 あ、そうですね、小さい所にも入れますもんね。
 頭脳はそのままですから迷子とかにはならなそうですし。

>転んでもただでは起きないのは彼女らしい。
>まあ、転んだのはゼルガディスだが。
>「有効利用、ね…」
>「そうそうv」
>「そんなに沈んだ顔するなよ、ゼルガディス」
>ガウリイがポンポンとゼルガディスの肩を叩く。
>「まあ、いきなり小さくなったんだ。調子狂うだろうけどな。
> けど、一週間ぐらいなんだし、あんまり気にするなよ」
>「……………一週間?」
 ガウリイさん;; やっぱりボロが出ちゃいましたね;;
 怒ったゼルさんは怖いぞ〜〜;

>ゼルガディスの呟きに、レゾとリナがぴくりと反応する。
>
>「あれ?二週間だったっけ?なあ、リナ」
>「あっ……あほかぁぁぁぁぁ!!」
 ダメダメじゃないですか!
 そういえば、なんかアニメの時も余計なこと言ってましたね;

>めきゅぅ!
>
>リナのスクリューパンチが、ガウリイの顔面に炸裂する。
>
>「……なんなんだ?そのやけに具体的な期間は」
>
>白い眼でレゾを見やる。
>彼は無言で顔をそらした。
 ここまできちゃったらもう騙せないですよね〜;

>「この、のーみそクラゲぇ!!絶対忘れるなって言ったでしょ!!」
>「なっ…だってリナ。オレが念を押されたのは、ゼルガディスに薬盛ったことを言うなってことだろ?」
 おもいっきしばらしてるし…;

>「………おい……」
>「それならちゃんと覚えてるぞ」
>「実行しとらんわぁぁぁぁあ!!」
 実行…してください;
 ま、覚えてるだけでも良い方ですしね、ガウリイさんの場合は。

>「…ほぉお……あちらさんはああ言ってるが?……」
>「……言っていますね……」
>「俺に薬なんて盛ってないと、さっき聞いた覚えがあるんだが……?」
>「……言いましたからね…」
>「矛盾していないか?」
>「……私は盛っていませんよ。本当に。リナさんの案ですから」
>「…だが、薬を作ったのはあんただろ?」
>「……………そうです…」
>「やっぱりお前も主犯かぁぁあああ!!」
>「イタタタタ!髪引っ張らないで下さい!痛いです!」
 仲良きことは美しきかな…(ずずっ)(←お茶をすすってます)

>ちょっと寂れた裏通り。意外な掘り出し物が並ぶ穴場、骨董品店『Rouge』
>赤いエプロンを身に付けた店員が、品物を丁寧に説明してくれます。
>あなたもぜひ御立ち寄り下さい。
>ただし、臨時休業が多いため、運が悪いと、そのまま御帰り願わなくてはなりません。
>
>今日もまた例にもれず。
 行ってみたいものですね…vv
 
 ありがとうございました、お疲れ様でしたv
 とっても楽しかったですvv

 んでは、これからも『CIV』、頑張ってください!
 本当にありがとうございました!!

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15893『CIV』番外編!―お子様はかく苦労する―(もう少し続きが・・・)蛇乃衣 2004/1/21 21:31:13
記事番号15837へのコメント

暗闇が支配する細い通路の中、小さな明かりが進んでいく。
ゼルガディスだ。

(なんでこんな事をするはめになったんだか…)

心中でぼやき、ため息をもらす。
口に小さなペン型のライトをくわえ、彼はずりずりと、一路目的地へと向かう。

(まったく…たかが美術館に忍び込むぐらいで、人にこんな薬を盛るなっ……!)

苦々しく毒付く。しかし、言う相手も聞く相手も今はいない。


「だが、なにも俺じゃなくても良かっただろうが」

ガウリイが悪意なく真相を暴露した後、ゼルガディスは不機嫌に言った。

「だいたい…そういうことなら、あんたらが自分で飲め、自分で」
「しかし、私は毒とか薬とかあまり効かない体質になってますから…」
「じゃあ、リナ」
「ん〜…あたしも、ちょっと今は効かないのよねぇ…」

なぜか顔をそらして言う彼女。

「…今は…?」
「この薬の効力は、特にホルモンバランスに関係するのですよ。
 …まあ、女性という以上、仕方がない事もありますから」
「……………ああ、そういう…」

淡々としたレゾの台詞に、しばしの後、ゼルガディスは納得した。
つまり『あの日』ということだ。
ゼルガディスは、一連の会話の流れが分からず、頭の上に『?』を浮かべているガウリイに視線を移す。

「旦那でも……」
「本来の目的、達成できませんって…」

彼に機械類を触らせる、それはそのまま『機械の故障』を意味する。

「なにはともあれ、もう小さくなってしまったのですし」
「ゼルちゃ〜ん、がんばってねぇ〜v」

にこやかに笑う二人を目の前に、せめて、謝罪ぐらいはあってもいいではないかと、ゼルガディスは思わずにはいられなかった。


しばらく進んで行くと、下からの明かりが漏れているのが分かった。
人の話声もする。

(…あそこだな……)

ゼルガディスは気配を潜めて近付くと、ポケットから薄く細長い筒を取りだし、金網の隙間に刺し込んだ。

ちなみに、彼は今、ここに来る途中に買い与えられた子供服を着ている。
モスグリーンのパーカに、デニムの黒いパンツ。しっかりとした作りの褐色のブーツ。
パーカには、おそらく犬をデザインしてのことだろう、垂れた耳と尻尾らしきものが付いている。
好き好んで着ているわけではない。
洋服を選ぶ間、リナとレゾの着せ替え人形と化していた彼には、もう拒否する気力がなくなっていたのだ。

自分はマスクを着け、筒に付いているスイッチを押す。

カチッ

音もなく、薄ピンクの気体が室内に広がっていく。

「ん?…なん…だ…ぁ…」

警備員らが異変に気付いたときには、すでに彼等は夢の中へと引きずり込まれていた。

かしゃ、かしゃん…
―――すた―

金網を外し、ゼルガディスは猫のようにセキュルティ操作室に降り立った。
ちょっとやそっとのことでは、夢の住人達が起きる心配はない。
ゼルガディスは装置を一通り見て、次々とセキュルティを解除していった。


「お疲れ様でした、ゼルガディス」
「おつかれ〜」
「おつかれさん」

落ち合う約束の場所には、すでに三人が待っていた。

「うまくいったようだな」

車に積んである、布を被った四角形を見留め、ゼルガディスは言った。
これで成功でなかったら、たまったものではない。

「さ、乗って下さい。出発しますから」

ゼルガディスが乗り込むと、車はその場を後にした。


で、

「おい…なんだここは……?」
「なにって、子供服の専門店ですよ」

あっさり穏やかにこやかに。
そんな答えに、ゼルガディスは顔をこわばらせた。

「なっ…さっきも買ってただろうが!」
「いいじゃない。ゼルに払えとは言わないから」
「買ってどうする!?一週間で戻るんだぞ!?」
「まあ、備えあれば憂いなしって言いますから」
「なんの備えだ!なんの!!」
「つべこべ言わない!ほら、行くわよ!」
「俺の意思を無視するな!とゆうか、そのカメラはなんだ!?リナ!!」
「はいはい。じゃあ、ガウリイさん。ちょっと待っていて下さいね」
「が、ガウリイ!」
「すまんゼル…オレには止められん…」
「そんっ…ちょっ…待て!…こらっ…」
『GoGo♪』
「放せぇぇぇえええ!!」


拷問にも等しい時間が、少年を待っていた。


閉幕!

******

ややこしくてすみません!これで終わりなんです〜。
祭様、お付き合いありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願い致します!

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15900ぎゃーっ;とんでもない勘違いをーーっ;;祭 蛍詩 2004/1/23 19:40:20
記事番号15893へのコメント

 ごめんなさいーーーーーっっ;; 思いっきし勘違いしました;;
 まじでごめんなさいっっ!!
 しかも遅レスだし…;; 本当にすみません;;;

 ―ではレスさせて頂きます。

>暗闇が支配する細い通路の中、小さな明かりが進んでいく。
>ゼルガディスだ。
>
>(なんでこんな事をするはめになったんだか…)
 レゾさんのせいですね、間違いなく。

>心中でぼやき、ため息をもらす。
>口に小さなペン型のライトをくわえ、彼はずりずりと、一路目的地へと向かう。
>
>(まったく…たかが美術館に忍び込むぐらいで、人にこんな薬を盛るなっ……!)
 美術館に忍び込む…というのは後から考えたって事もありえますよね、レゾさんならv

>苦々しく毒付く。しかし、言う相手も聞く相手も今はいない。
>
>「だが、なにも俺じゃなくても良かっただろうが」
>ガウリイが悪意なく真相を暴露した後、ゼルガディスは不機嫌に言った。
>
>「だいたい…そういうことなら、あんたらが自分で飲め、自分で」
>「しかし、私は毒とか薬とかあまり効かない体質になってますから…」
 あぁ、確かに効かなさそうですよね…レゾさんですから。

>「じゃあ、リナ」
>「ん〜…あたしも、ちょっと今は効かないのよねぇ…」
>
>なぜか顔をそらして言う彼女。
>
>「…今は…?」
>「この薬の効力は、特にホルモンバランスに関係するのですよ。
> …まあ、女性という以上、仕方がない事もありますから」
>「……………ああ、そういう…」
>
>淡々としたレゾの台詞に、しばしの後、ゼルガディスは納得した。
>つまり『あの日』ということだ。
>ゼルガディスは、一連の会話の流れが分からず、頭の上に『?』を浮かべているガウリイに視線を移す。
>
>「旦那でも……」
>「本来の目的、達成できませんって…」
>
>彼に機械類を触らせる、それはそのまま『機械の故障』を意味する。
 あぁ、これも納得…。 確かにガウリイさんだと美術品を盗む所じゃないかも…;
 
>「なにはともあれ、もう小さくなってしまったのですし」
>「ゼルちゃ〜ん、がんばってねぇ〜v」
>
>にこやかに笑う二人を目の前に、せめて、謝罪ぐらいはあってもいいではないかと、ゼルガディスは思わずにはいられなかった。
 不幸なゼルさん…もっとも、それが一番ゼルさんらしいけど…。

>しばらく進んで行くと、下からの明かりが漏れているのが分かった。
>人の話声もする。
>
>(…あそこだな……)
>
>ゼルガディスは気配を潜めて近付くと、ポケットから薄く細長い筒を取りだし、金網の隙間に刺し込んだ。
>
>ちなみに、彼は今、ここに来る途中に買い与えられた子供服を着ている。
>モスグリーンのパーカに、デニムの黒いパンツ。しっかりとした作りの褐色のブーツ。
>パーカには、おそらく犬をデザインしてのことだろう、垂れた耳と尻尾らしきものが付いている。
 ぅわっvv めちゃくちゃ可愛いっvv
 耳と尻尾?!

>好き好んで着ているわけではない。
>洋服を選ぶ間、リナとレゾの着せ替え人形と化していた彼には、もう拒否する気力がなくなっていたのだ。
>
>自分はマスクを着け、筒に付いているスイッチを押す。
>
>カチッ
>
>音もなく、薄ピンクの気体が室内に広がっていく。
 睡眠薬ですか?
 レゾさんが作ったんでしょうね。

>「ん?…なん…だ…ぁ…」
>
>警備員らが異変に気付いたときには、すでに彼等は夢の中へと引きずり込まれていた。
>
>かしゃ、かしゃん…
>―――すた―
>
>金網を外し、ゼルガディスは猫のようにセキュルティ操作室に降り立った。
>ちょっとやそっとのことでは、夢の住人達が起きる心配はない。
>ゼルガディスは装置を一通り見て、次々とセキュルティを解除していった。
 手際が良いですねぇv さすがゼルさんv
 手馴れてるんでしょうね。

>「お疲れ様でした、ゼルガディス」
>「おつかれ〜」
>「おつかれさん」
>
>落ち合う約束の場所には、すでに三人が待っていた。
>
>「うまくいったようだな」
>
>車に積んである、布を被った四角形を見留め、ゼルガディスは言った。
>これで成功でなかったら、たまったものではない。
 あはは、それはちょっと…いくらなんでもゼルさんきれますよね。
 もっとも、幼いので全然迫力ないですがvv

>「さ、乗って下さい。出発しますから」
>
>ゼルガディスが乗り込むと、車はその場を後にした。
>
>
>で、
>
>「おい…なんだここは……?」
>「なにって、子供服の専門店ですよ」
>あっさり穏やかにこやかに。
>そんな答えに、ゼルガディスは顔をこわばらせた。
 子供服の店ってことは!!
 
>「なっ…さっきも買ってただろうが!」
>「いいじゃない。ゼルに払えとは言わないから」
>「買ってどうする!?一週間で戻るんだぞ!?」
>「まあ、備えあれば憂いなしって言いますから」
>「なんの備えだ!なんの!!」
 そりゃぁ、もう一度……ねぇ?

>「つべこべ言わない!ほら、行くわよ!」
>「俺の意思を無視するな!とゆうか、そのカメラはなんだ!?リナ!!」
 カメラまで?! それは気づきませんでした;;

>「はいはい。じゃあ、ガウリイさん。ちょっと待っていて下さいね」
>「が、ガウリイ!」
>「すまんゼル…オレには止められん…」
>「そんっ…ちょっ…待て!…こらっ…」
>『GoGo♪』
>「放せぇぇぇえええ!!」
>
>
>拷問にも等しい時間が、少年を待っていた。
 最後まで不幸ですっごく可愛いですねっ、ゼルさんvvvv
 レゾさんだけでなくリナちゃんまでにも遊ばれちゃってv

>ややこしくてすみません!これで終わりなんです〜。
>祭様、お付き合いありがとうございました。
>これからも、どうぞよろしくお願い致します!
 こちらこそ、本当にごめんなさい;; 大馬鹿ですよ自分;;
 ありがとうございました! 最後もすごくゼルさんが可愛かったですvv

 『CIV』の方も、読ませて頂いてます!
 エリスさんが…ゼルさんいじめてて…。 でもレゾさんには相手にされてなくて…ちょっといい気味v(性格悪いから;)
 そして、リナちゃん達誰かに先を越されてしまったんですね。
 彼らを出し抜くとは…後が怖いですねぇ;;
 こんな事をしそうなのは……ゼロスさん…とか?

 では、『CIV』、次回も楽しみにしています!!
 ありがとうございました!&こちらこそこれからもよろしくお願いします!