◆−寒いですね。(ゼロゼルご注意を)−無限 流人 (2004/1/25 21:39:49) No.15906
 ┗本当に…。−祭 蛍詩 (2004/1/26 21:08:27) No.15910


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15906寒いですね。(ゼロゼルご注意を)無限 流人 2004/1/25 21:39:49


 こんばんわ。あるいは、こんにちは。 こちとらフリーとなっておりやす。
 ゼロスくん人間でお送りします。
***********************************

「寒いですねー」
 茶色の紙袋を抱えて、ゼロスは言った。
「冬だからな」
 簡潔的にゼルは答える。
「あったかお鍋とか、良いですねV お夕飯は」
 めげずにゼロスは続ける。
「……ふむ。正月の残りもちを入れて……ネギでもきざんで」
 あったかお鍋か。とつぶやき、ゼルは水色の手袋の上から息を吐きかける。息は白くなり、ゆっくりと大気に溶けこむ。
「んー……ゆで卵とか。ダチョウの」
 ゼロスはにっこりと笑って、ゼルの手をとる。
「それは鍋に入るのか? あれはやたらとでかい……」
 怪訝そうに言って、ゼロスの手をはらう。問いは生真面目だ。
「冗談です」
 本気にしたのか、とゼロスは笑う。
「馬鹿にするな」
 むっとして言うゼル。
「愛情表現ですV」
 いけしゃあしゃあと答えて、もう一度ゼルの手をとる。
 ゼルはふと気がついた。
「お前。手袋してこなかったのか?」
 つなぐ手は、赤くなっている。そろそろしもやけだ。
「ああ。ちょっと忘れてきてしまって」
 あっはっは。
「そうか」
 ずぼ。
 短く答えるなり、ゼルはゼロスの茶色のコートのポケットに、自分の手もろとも突っ込んだ。
「わっ!?」
「温温……だろ」
 言うゼルのほほは心なしか赤い。
 ゼロスはゆっくりと顔を笑みの形に作って。
「ゼルガディスさんは首元寒そうですねぇ」
「マフラー、洗濯したら凍ったからな」
 油断した。
「じゃあ僕の貸してあげましょう」
 また怪訝そうにゼルは言う。
「手がふさがっている」
 確かに。片手は紙袋、片手はゼルに握られポケットの中だ。
「そうでした」
 残念。そうつぶやいて、苦笑する。
「ゼロス。買い物していくぞ」
「…………はい」
 ふわり。
「?」
 ふわり。
「寒いな」
「寒いですねー」
『雪が…………』
 ふわり。

 ふわ ふわ ふわ ふわ

 大気に溶ける白い息を吐きながら、街中を歩く――
 
 天から降りた白い精霊に守られながら。

 貴方を愛す。

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15910本当に…。祭 蛍詩 2004/1/26 21:08:27
記事番号15906へのコメント

 お久しぶりです! 本当に近頃寒いですよね…。
 おかげで風邪ひきました;; インフルエンザではないだけマシなんですが…;

 ゼロゼルですねーっvv
 ―ってことでレスさせて頂きます!

>「寒いですねー」
> 茶色の紙袋を抱えて、ゼロスは言った。
>「冬だからな」
> 簡潔的にゼルは答える。
 まぁ、確かに夏は寒くないですけど…。
 冬が寒いのは当たり前ですけど、やっぱり文句の一つも言いたくなるもんなんですっ!

>「あったかお鍋とか、良いですねV お夕飯は」
> めげずにゼロスは続ける。
>「……ふむ。正月の残りもちを入れて……ネギでもきざんで」
> あったかお鍋か。とつぶやき、ゼルは水色の手袋の上から息を吐きかける。息は白くなり、ゆっくりと大気に溶けこむ。
 めっきり主婦みたいですねv お鍋…美味しいですよね〜vv

>「んー……ゆで卵とか。ダチョウの」
> ゼロスはにっこりと笑って、ゼルの手をとる。
 そうそう、卵とか……ってダチョウのっ?!
 見た事無いです;

>「それは鍋に入るのか? あれはやたらとでかい……」
> 怪訝そうに言って、ゼロスの手をはらう。問いは生真面目だ。
 いや、真面目に答えないで下さいよ(笑)
 そういう所も好きですけどv

>「冗談です」
> 本気にしたのか、とゼロスは笑う。
>「馬鹿にするな」
> むっとして言うゼル。
>「愛情表現ですV」
> いけしゃあしゃあと答えて、もう一度ゼルの手をとる。
 さりげなくスキンシップv なかなかやりますね、ゼロス君v

> ゼルはふと気がついた。
>「お前。手袋してこなかったのか?」
> つなぐ手は、赤くなっている。そろそろしもやけだ。
>「ああ。ちょっと忘れてきてしまって」
> あっはっは。
>「そうか」
> ずぼ。
> 短く答えるなり、ゼルはゼロスの茶色のコートのポケットに、自分の手もろとも突っ込んだ。
 これは恋人同士がやるような…!

>「わっ!?」
>「温温……だろ」
> 言うゼルのほほは心なしか赤い。
 かっ、可愛い…v なんていうか、初々しいvv

> ゼロスはゆっくりと顔を笑みの形に作って。
>「ゼルガディスさんは首元寒そうですねぇ」
>「マフラー、洗濯したら凍ったからな」
> 油断した。
 まじ?
 凍ったんですか? それはそれは;

>「じゃあ僕の貸してあげましょう」
> また怪訝そうにゼルは言う。
>「手がふさがっている」
> 確かに。片手は紙袋、片手はゼルに握られポケットの中だ。
>「そうでした」
> 残念。そうつぶやいて、苦笑する。
 ひょっとして二人でマフラーするつもりでした?

>「ゼロス。買い物していくぞ」
>「…………はい」
> ふわり。
>「?」
> ふわり。
>「寒いな」
>「寒いですねー」
>『雪が…………』
> ふわり。
 いいですねぇ、風情があって…。

> ふわ ふわ ふわ ふわ
>
> 大気に溶ける白い息を吐きながら、街中を歩く――
> 
> 天から降りた白い精霊に守られながら。
>
> 貴方を愛す。
 綺麗な終わり方ですっ!
 ほのぼのって感じで和みましたv

 では、トキクニの方も楽しみにさせて頂きます!
 
 あ、祭でした!