◆−五大魔族と五人の部下達in降魔戦争−遙 琥珀 (2004/2/5 18:26:39) No.15954 ┣プロローグ−遙 琥珀 (2004/2/5 18:27:40) No.15955 ┣第一夜:諸悪の根元−遙 琥珀 (2004/2/5 18:32:15) No.15956 ┃┗試験直前の時間をネットに当てる馬鹿参上−カイ・ソリュード (2004/2/6 10:54:07) No.15962 ┃ ┗ある意味仲間ー♪−遙 琥珀 (2004/2/7 21:14:29) No.15966 ┣第二夜:『スキ。』−遙 琥珀 (2004/2/7 21:18:23) No.15967 ┃┣Re:第二夜:『スキ。』−蛇乃衣 (2004/2/8 20:24:02) No.15972 ┃┃┗お久し振りです〜−遙 琥珀 (2004/2/12 15:54:03) No.15987 ┃┣試験終了。−カイ・ソリュード (2004/2/10 17:05:58) No.15976 ┃┃┗おめでとうございます〜−遙 琥珀 (2004/2/12 16:09:38) No.15988 ┃┗終わった!!!!!!!−GURE−TO MASA (2004/2/10 18:18:18) No.15977 ┃ ┗お祈りしております〜−遙 琥珀 (2004/2/12 16:13:37) No.15989 ┣第三夜:ナーサリーライム−遙 琥珀 (2004/2/17 19:22:02) No.16017 ┣第四夜:狂った調子−遙 琥珀 (2004/2/21 23:21:09) No.16030 ┃┗Re:第四夜:狂った調子−オロシ・ハイドラント (2004/2/22 20:05:30) No.16035 ┃ ┗お久し振りです♪−遙 琥珀 (2004/2/28 20:49:47) No.16060 ┣第五夜:解法その一−遙 琥珀 (2004/2/28 22:49:56) No.16061 ┣第六夜:二酸化珪素−遙 琥珀 (2004/3/5 18:48:08) No.16084 ┃┣二酸化珪素って何だっけ…?−カイ・ソリュード (2004/3/6 17:37:45) No.16096 ┃┃┗今日テストに出ましたわ(苦笑)−遙 琥珀 (2004/3/11 16:05:12) No.16120 ┃┗なんだかこのシリーズを拝見してると新しい単語を覚えますね。−ちょぴり改名、青月 かなた (2004/3/6 23:04:20) No.16099 ┃ ┗何かの役に立てばいいのですが…−遙 琥珀 (2004/3/11 16:21:39) No.16121 ┗第七夜:命短し恋せよ乙女?−遙 琥珀 (2004/3/13 22:24:35) No.16134 ┣お久しぶりです〜。−凰月 麗 (2004/3/16 22:13:59) NEW No.16145 ┃┗お久し振りです。…違う、頭にムシってのはそういう意味じゃ(涙)−遙 琥珀 (2004/3/18 18:35:44) NEW No.16152 ┗短いのですか?うん千歳。−青月 かなた (2004/3/16 22:23:31) NEW No.16146 ┗短いのです。うん千歳。−遙 琥珀 (2004/3/18 19:34:18) NEW No.16153
15954 | 五大魔族と五人の部下達in降魔戦争 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/5 18:26:39 |
…どれだけ… どれだけ、『五大魔族と〜』の部分を変えようと思ったか。 どれだけ別のタイトル考えようかと思ったか。 …思ったんですけど… …やはり、新しいタイトルだとなんだかインパクト少なくなるなー… …と思ってこのタイトル。ああヘタレ。(汗) そんな訳で第三部目。 色んな所から影響を受けた降魔話。(何かが違う) よろしくお願い致します。 |
15955 | プロローグ | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/5 18:27:40 |
記事番号15954へのコメント かつて、後の人々に『神魔戦争』と称される、神と魔との全面戦争があった。 この闘いにより、赤眼の魔王は其の身を七つに分断され、人間の器に封印された。 だが、赤の竜神は其れによって力尽き、混沌の底へと沈んでいったのである。 その間際、赤の竜神は最期の力で四体の分身を創造し、魔王の監視の為、自らの力の一部と意識を、転生の環に乗せた。 それより三千年余りの時が流れた。 魔王を収めた人間たちは転生を繰り返し、それと共に少しずつ魔王の力は弱まっていった。 なかなか魔王を収めた器を見付けることが出来ず、痺れを切らした魔族側の軍師、冥王があるひとつの計画を作動させた。 それを、後の者たちはこう呼ぶ。 『降魔戦争』と――――――――――――――――― |
15956 | 第一夜:諸悪の根元 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/5 18:32:15 |
記事番号15954へのコメント 「あふ…」 魔竜王…ガーヴは、大きく欠伸した後、ごしごしと目元を拭った。 「…ンにしても…平和だなぁオイ」 「そだねー」 冥王が、寝惚けたような声で呟く。 精神生命体である彼等魔族にとっては、『欠伸して目を拭う』ことや『寝惚けた声を出す』ことなど本来全く無意味なことである。 しかし、高等な魔族であればある程、何故かこういう意味のないことにこだわる傾向があったりするのだ。 例えば…海王ダルフィンは、傍を通る度にいい香りがするし、覇王グラウシェラーは暇さえあれば剣の手入れをしている様に思える。 海王が香水を付けることに意味など無いし、覇王が自分の一部である剣をいくら磨いた所で切れ味が変わる筈もない。 だが、誰も彼等に『それは意味があることなのか』などと突っ込んだりはしないのである。 …そして…この点に一番こだわるのは何故か獣王ゼラス=メタリオム。 …魔族は、人の形をしているが人では無い。人の形をしている時もあるに過ぎない。 だが、人の形をする以上衣服や履き物というものは必要なのである。 余程の理由でも無い限り、魔族は自らの精神体を服の形にして、其れを躰にまとわりつかせているに過ぎないのだ。 海王などは時々装飾品を部下に買いに行かせたり、自ら物色したりもするらしいが、あれは例外である。 物質世界に降臨し、人間達と交わる機会でも無い限り、皆ファッションにさほど気を遣う必要もない… はずだが… 獣王が歩くのと同時に、ぱこぺん、ぱこぺんと音がするので見てみれば、ぶかぶかのスリッパを履いて歩いていた… こういうエピソードがあったりする。 『スリッパ』も『音』も獣王の精神体の産物であろうから…二重の余計な苦労なのである。 他にも、覇王将軍シェーラの長い三つ編みについて、走っても揺れていないのは不自然だと冥王が指摘したり、 冬には息を白くしなきゃいけないとかいう決まりを作ってみたり。 一体何を目指してるんだと突っ込みたくなるような情熱の注ぎっぷりである。 …まぁそんなことはともかく…話を進めよう。 「平和じゃ困るんだよぅ…」 ぷぅ、と子供の様に頬を膨らませるフィブリゾ。いや実際外見は子供だが。 「そうは言うけどなー…見付からねェもんは仕方無ェだろ」 赤眼の魔王の欠片。 三千年前、赤の竜神との闘いで身を分断され、人間の心に封印された。 以後、魔族達が必死の思いで捜索を続けているが、全く見付からない。 まぁ、神族が隠居中な分大分余裕はあったりするのだが。 「…赤の竜神レベルが掛けた封印だ。 見付からないからと言って部下を責める訳にもいかんしな…」 ぷに、と冥王の膨らませたほっぺを突っついてみる魔竜王。 「ってうわ!指で触った!きったなー!」 「…お前なぁ…」 ごしごしティッシュで頬を拭くフィブリゾ。口元引き攣らせるガーヴ。 フィブリゾは、頬が赤くなるくらい拭いたあと、ぽい、とティッシュを丸めて投げ捨てた。 床に堕ちたナプキンがくたりと崩れ、粘土細工の失敗作の様な形になる。 うぞうぞと床を這い、冥王の足下に戻ってくる。 冥王のつま先と溶け合い…やがて、冥王と同化した。 精神体を使った演出だったらしい。 「まぁ、それは冗談だと思わせておいて実は違うけど。 …『仕方無い』で済ませちゃったら、いつまで経っても何も解決しないじゃないか」 「そりゃあな… …ってお前、今さらりと結構失礼なこと言わなかったか?」 「気の所為」 フィブリゾはきっぱりと言い切った。 「…じゃあ訊くが… それじゃお前、何か具体的な案あるのか?」 「へ?」 フィブリゾは一旦動きを停止した。 「…………」 きょろきょろと瞳が動く。 やがて、軽く目を伏せ、妙に真剣な顔つきになり、 「…ある… には、ある…かな」 「お?」 目を丸くするガーヴ。 「はっはっは、それでこそお前だ、冥王フィブリゾっ」 笑って、ばしばし彼の背を叩く。 「痛いなぁー、馬鹿力で叩かないでよ!」 ムカプン、と怒っているフィブリゾの頭をわしわしと撫で、椅子から立ち上がるガーヴ。 「…あれ?もう帰んの?」 「あー、ちょっと用事があってな」 どこか明後日の方を見て言う彼。 「……用事……ねぇ」 にやりん。 不吉な笑みを浮かべるフィブリゾ。 すっ、と小指を立て、 「…オ・ン・ナ・ノ・コ?」 「ンな訳あるかッ!何処で覚えたそんなサイン?!」 「この間ダルフが…」 「…もういい」 詳しく説明されそうになり、慌てて遮る。 ガーヴは、ふとフィブリゾから目線を逸らし、 「…そう…だと言えば、そうなんだけどな」 「え?」 からかうつもりで言った言葉を半肯定され、少し面食らう。 魔竜王は、ははは、と笑いその場の空気を払拭した。 「それはそうと、さっき言ってた案ってどんなだ? さっさと成功の裏付け取ってお披露目しろよ。期待してるぜー」 妙に機嫌のいいガーヴは、そう言い残すとさっさと部屋を出ていった。 「…変なの」 フィブリゾは溜息を付き、仕事に取り掛かった。 ここは精神世界中央議会堂。 冥王城、海王宮、獣王宮、覇王城、竜王城…が大きな円を描く形に建てられており、その中央に建てられたものである。 色んな世界から集められた書物や記憶の欠片などが収められており、魔族は皆時々はここに来てしたいことをしている。 仕事をするにもここの書物やらがあれば楽だし、暇な時でもここに来れば誰かがいる為、暇つぶしにはなる。 色々な意味でお役立ちの施設なのだった。 「…………」 ペンと紙(の形をしたもの)を前にして、取り掛かろうとするが… 一文字書いては休み、一行書いては休み。 全く前に進まない。 彼にしては珍しく集中力散漫なのだった。 ガーヴの言った『そうだと言えばそう』。 犬猫竜の雌拾って来ました、なんてオチも考えられるが、まさかそんなことは無いだろう。 だとすれば、やはりカノジョというヤツだろうか。 「…何考えてんだか」 はぁ、と溜息を付く。 カノジョ。 ガーヴにカノジョ。 想像できん。 フィブリゾの想像力にも限界がある。 大体、彼にもそう呼べる存在はいない。 自分を差し置いて少々生意気では無いだろうか。 そもそも魔族に恋人がいていいのか、とかいう根本的な問題をまるっきり無視していたりする。 「…あぁ〜っ、進まーんっっ!」 ばっ、と立ち上がる。 その拍子で椅子が倒れるが気にしない。 「アテネっ!」 「はい、はい」 同じ部屋で書物に目を通していた、冥王神官アテネが慌ててこっちを向く。 「帰るよっ」 「は…はい?」 書物に夢中でガーヴとのやりとりは聞いておらず、上司が何故怒っているのかが解らない。 それでも、やはり魔竜王と何かあったのだろう、と推測しつつ、本を書棚に突っ込み、机の上のお仕事セットを片付けると、 慌てて冥王の後を追った。 冥王城執務室――――――――――――――――― 「あ…」 ぼたっ。 ペン先から落ちたインクの雫が、紙の上に大きなシミを作る。 「あーあ」 溜息を付くフィブリゾ。 ぽい、とドアの横に置いたゴミ箱に万年筆を投げ入れる。 後で、それを見付けた誰かが拾って使うだろう。 「…………」 汚れてしまった紙を見詰める。 この程度の汚れなら、フィブリゾになら直せる。 だが、今の彼は微妙に機嫌を損ねていた。 それに、たまにいるが…少しでも物事の予定が狂ってしまうと、途中で投げ出してしまうヤツ。 何もかも完璧に予定通りに行かないと気が済まない。 フィブリゾはそういうタイプだった。 汚れた紙など直して使う気にもなれない。 「ちぇ」 くしゃくしゃっ、と丸めて、同じように放り投げる。 だが、少し軌道がズレた。 ドアに当たって跳ね返る…筈だったのだが。 「フィブリゾ、入るぞ」 カチャ。 「あ」 こんっ。 タイミング良く(悪く?)部屋に入ってきた来客の頭にヒット、軽い音を立てて床に落ちる。 「…ストライク!」 「…何処がだ」 後から取って付けた様な笑顔と共に、ぐっと親指を立てる冥王。 グラウシェラーは、はぁ、と溜息を付き、ぽい、と紙屑をゴミ箱に投げ入れた。 「何さ。 大体、ノックもしないなんて非常識だよ!」 「…お前に常識を解かれるのは不本意だ」 「…それじゃまるで僕に常識が無いみたいじゃないか」 「そう言ってるんだが…聞こえなかったのか?」 しれっ、と言う覇王。 冥王はしばらく悔しそうな顔をしていたが、やがて、急に得意げな表情に変わった。 「やっぱりぃ?ほら僕ってば枠に捕らわれたりしない素晴らしい存在だからぁ。 常識なんて小さい小さいー!」 「…言ってることが訳わかんなくなってるぞ、フィブリゾ」 しかも何処からかスポットライトが当たり、無意味に薔薇なんぞ持ってポーズを取っている彼を照らし出していたりする。 グラウシェラーは、それ以上言うのを諦めた。 フィブリゾは、自分に向けられた悪口を褒め言葉に変換するのが得意なのだ。 何を言っても都合良く解釈されてしまうに違いない。 「照明さん、もういいよー。 …で?何の用?」 「いや… …赤眼の魔王様の欠片の話だが…」 いちいち突っ込みを入れていては話が進まないと判断したのか、本題に入る覇王。 フィブリゾは、『付き合いの悪いヤツ』と言いたげに頬を膨らませ、すぐに真剣な顔になる。 ここらへんの切り替えの早さも他人が付いて行きにくい原因であろう。 「…で?」 「物質世界一帯を探ってみたが、全く反応が見られなかった」 「…………」 ぎり、と唇を噛む冥王。 フィブリゾの機嫌が目に見えて悪くなる。 「そんな筈無いだろう!?」 「…それなんだが… …フィブリゾ。 我の軍の内で、妙な噂が立っている」 「噂?」 顔を歪めるフィブリゾ。 「情報をコントロールするのも王の勤めじゃないの?」 「…そうだ。 …だが…内容が内容でな…」 「?」 「…神族が、動いてるそうだ」 「はァ!?」 フィブリゾの顔が、驚愕に歪んだ。 赤の竜神が実質的に滅びて後、彼女が築いた『神界』という社会体制は事実上崩壊した。 多数の神族がその煽りを受けて滅び、かつて他に無い程の繁栄を誇った『純神族』と呼ばれる存在はごく僅かしか残っていない。 竜神の遺した四体の分身のみ―――――――――――――――――だと、思われていた。 「…この間、つい四日程前だが。ノーストが降りた」 覇王将軍ノースト。 覇王の部下の一人である。 何かと冥王軍の神官将軍にちょっかいを出す為、冥王には多少嫌われていたりはするが…それはどうでもいい。 「人混みの中で…ほんの僅か、『神族のニオイがした』…そうだ」 「…………」 考え込むフィブリゾ。 下級魔族の言うことなら、『何を馬鹿なことを』と一笑に付すところだ。 この世界では純粋な神族など、もう天然記念物に指定されてもいいくらいのものなのだから。 だが、覇王直属ともなると… 「…早急な判断は禁物だ」 人間でも、熱心な信者や神官、神子などは『神族のニオイ』がすることがある。 「解ってる」 「…だが… 我には、ノーストがあの感じを忘れるとも思えない。 三千年前の『アレ』の所為で、もう嫌と言う程思い知った筈だ」 「…………」 神魔戦争。 屈辱の事態が脳裏にフラッシュバックする。 神族の躰に染み付いた『神界のニオイ』。…と言っても、別に本当に臭う訳では無い。 同じ空間にいるというだけでもやたら『気に障る』。 心理的に敏感な魔族のみにある感覚であろう。 「確かに…ノーストが、人間と神族を間違えるとは考えにくい…」 「…密かに生き残っている可能性がある」 「だけど… 神族が…なぁ?」 数で圧倒的に魔族を上回っていた神族。 その分『スカ』も多く、ヘタすれば人間より弱いんじゃないのか、というヤツも多くいた。 …まぁ、強いヤツは本当にシャレにならない程強かったりもするのだが…結構脆い生き物だったりするのも事実。 赤の竜神が滅び、一気に総崩れした…と思われていたのだが… 「…元々、神族の情報は余り入ってこない。 今まで闘ってきたヤツが全て、雑魚も良い所…だった可能性もある」 「…考えたくないけど…だとしたら、こっそり繁殖してても可笑しくないか」 害虫か何かの様に言われる神族達。 「…でも、別に赤の竜神以外の神族の『生き残り』とは限らないんじゃない?」 「そうだが…『竜王』自ら人間の街に出てくるとは正直考えづらい… もしかすると、意表を突いて…ということもあり得るが…もしそれが『竜王』なら、気配の隠し方が下手すぎる。 ノースト程度に感じられるのか?」 「わかんない。 ノーストを…魔族を誘い出す罠だったかも」 「…それもあるか…」 くしゃくしゃ、と前髪を掻きむしる覇王。 「何にしろ、魔族にとって良い情報ではない」 「…ところでさ…」 ふと何かに気付いたらしい冥王が声を上げる。 「…君、魔王様の欠片がどうこう言って話始めたけどさ。 何か関係あるわけ?」 「…………」 グラウシェラーは、顔を顰めたまま言った。 「…これも、『噂』の域を出ない話なんだが…」 「?」 「神族も、赤眼の魔王様の欠片を探し始めた、と」 言い訳あんど言い逃れ。 そんな訳で始まりました、in降魔戦争。 今までの二つを読まずとも解る様にしたつもりです。 かなり大慌てで書いた話なので、少しミスがあるかもしれませんが、御容赦を。 慌てて打ち込んで、『覇王ダルフィン』て打っちゃって笑ったのが一番の想い出です(ヲイ) 入籍?(コラ) いや、私はグラゼラなんだってば(汗)それにしては其れ系の話書かないけどなー。 恋愛らぶらぶも書く時はあるんですが、どうも苦手。 どちらかというと、恋愛が完成した時より『アイツ気になるな』で留めて置いた方が筆が進むようです。 ハーレクイーン小説とかは一生書けませんね、ははは(滝汗) 因みにタイトルはガーヴ様のことです。 …ま、理由はその内。 なんかフィブリゾとグラウシェラー仲いいですね…。 前作までの『全くお互い意識してねェ状態』とは別人の様だ…。 いや、あれは無意味に登場人物多くし過ぎた私の責任だが…。 琥珀がよく行くサイト様、『アナクロニズム』様が、魔族考察とかよくやってらっしゃって。 そこの考察がすごく良く出来てるので物凄く喜んで読んでたんですけど、 そうしてるとやっぱり影響受けちゃいまして(汗) 特に覇王様。 ふぃぶりん意識しすぎ(汗) 『噂』程度のもの冥王様に持っていくなよ(汗) …やっぱりあの考察の『覇王は冥王のマネしたがり』的な文の影響なんだろうな…ふぅ。(汗) 多分これからも覇王様、べたべたと冥王様にくっついていくと思います(汗) 元々好きなんですけどね、冥王覇王降魔コンビ。 しかし、見たことある様な設定だし、しかも作ったひと知り合い(?)だし… というワケで、許可申請しちゃいました(ヲイッ!) OK出るといいなー(汗) 出なかったら?今から無理矢理設定ねじ曲げます(汗) (因みに後日、許可が下りました。本当にありがとうございます。) それではこの話、どうか暖かく見守ってやってくださいませ…。 幕。 |
15962 | 試験直前の時間をネットに当てる馬鹿参上 | カイ・ソリュード | 2004/2/6 10:54:07 |
記事番号15956へのコメント こんにちは。そういうわけでこれから試験です。あと20分くらいあるのでその間にレスを。 > >「あふ…」 >魔竜王…ガーヴは、大きく欠伸した後、ごしごしと目元を拭った。 >「…ンにしても…平和だなぁオイ」 >「そだねー」 >冥王が、寝惚けたような声で呟く。 …「平和だなぁ」っていいんですかそれで。 >精神生命体である彼等魔族にとっては、『欠伸して目を拭う』ことや『寝惚けた声を出す』ことなど本来全く無意味なことである。 >しかし、高等な魔族であればある程、何故かこういう意味のないことにこだわる傾向があったりするのだ。 >例えば…海王ダルフィンは、傍を通る度にいい香りがするし、覇王グラウシェラーは暇さえあれば剣の手入れをしている様に思える。 >海王が香水を付けることに意味など無いし、覇王が自分の一部である剣をいくら磨いた所で切れ味が変わる筈もない。 >だが、誰も彼等に『それは意味があることなのか』などと突っ込んだりはしないのである。 >…そして…この点に一番こだわるのは何故か獣王ゼラス=メタリオム。 >…魔族は、人の形をしているが人では無い。人の形をしている時もあるに過ぎない。 >だが、人の形をする以上衣服や履き物というものは必要なのである。 >余程の理由でも無い限り、魔族は自らの精神体を服の形にして、其れを躰にまとわりつかせているに過ぎないのだ。 >海王などは時々装飾品を部下に買いに行かせたり、自ら物色したりもするらしいが、あれは例外である。 >物質世界に降臨し、人間達と交わる機会でも無い限り、皆ファッションにさほど気を遣う必要もない… >はずだが… >獣王が歩くのと同時に、ぱこぺん、ぱこぺんと音がするので見てみれば、ぶかぶかのスリッパを履いて歩いていた… >こういうエピソードがあったりする。 >『スリッパ』も『音』も獣王の精神体の産物であろうから…二重の余計な苦労なのである。 >他にも、覇王将軍シェーラの長い三つ編みについて、走っても揺れていないのは不自然だと冥王が指摘したり、 >冬には息を白くしなきゃいけないとかいう決まりを作ってみたり。 >一体何を目指してるんだと突っ込みたくなるような情熱の注ぎっぷりである。 まるでどっかの宇宙船のメインコンピュータ(つーか船そのもの)みたいですね。 >…まぁそんなことはともかく…話を進めよう。 >「平和じゃ困るんだよぅ…」 >ぷぅ、と子供の様に頬を膨らませるフィブリゾ。いや実際外見は子供だが。 あ。やっぱり困るんだ。 >ぷに、と冥王の膨らませたほっぺを突っついてみる魔竜王。 >「ってうわ!指で触った!きったなー!」 >「…お前なぁ…」 >ごしごしティッシュで頬を拭くフィブリゾ。口元引き攣らせるガーヴ。 >フィブリゾは、頬が赤くなるくらい拭いたあと、ぽい、とティッシュを丸めて投げ捨てた。 >床に堕ちたナプキンがくたりと崩れ、粘土細工の失敗作の様な形になる。 >うぞうぞと床を這い、冥王の足下に戻ってくる。 >冥王のつま先と溶け合い…やがて、冥王と同化した。 >精神体を使った演出だったらしい。 >「まぁ、それは冗談だと思わせておいて実は違うけど。 > …『仕方無い』で済ませちゃったら、いつまで経っても何も解決しないじゃないか」 >「そりゃあな… > …ってお前、今さらりと結構失礼なこと言わなかったか?」 >「気の所為」 >フィブリゾはきっぱりと言い切った。 気のせいじゃないだろう、それは絶対に。 >ムカプン、と怒っているフィブリゾの頭をわしわしと撫で、椅子から立ち上がるガーヴ。 >「…あれ?もう帰んの?」 >「あー、ちょっと用事があってな」 >どこか明後日の方を見て言う彼。 >「……用事……ねぇ」 >にやりん。 >不吉な笑みを浮かべるフィブリゾ。 >すっ、と小指を立て、 >「…オ・ン・ナ・ノ・コ?」 >「ンな訳あるかッ!何処で覚えたそんなサイン?!」 そーだよねぇ。ガーヴだもんねぇ。(失礼) >ガーヴは、ふとフィブリゾから目線を逸らし、 >「…そう…だと言えば、そうなんだけどな」 ええええええ!?(だから失礼だって) >ガーヴの言った『そうだと言えばそう』。 >犬猫竜の雌拾って来ました、なんてオチも考えられるが、まさかそんなことは無いだろう。 >だとすれば、やはりカノジョというヤツだろうか。 >「…何考えてんだか」 >はぁ、と溜息を付く。 >カノジョ。 >ガーヴにカノジョ。 >想像できん。 >フィブリゾの想像力にも限界がある。 私も想像できません。ガーヴに彼女。いったいどんなだ。 >「フィブリゾ、入るぞ」 > >カチャ。 > >「あ」 > >こんっ。 > >タイミング良く(悪く?)部屋に入ってきた来客の頭にヒット、軽い音を立てて床に落ちる。 >「…ストライク!」 >「…何処がだ」 むしろデッドボール?野球はよくわかりません。 >「…この間、つい四日程前だが。ノーストが降りた」 >覇王将軍ノースト。 >覇王の部下の一人である。 >何かと冥王軍の神官将軍にちょっかいを出す為、冥王には多少嫌われていたりはするが…それはどうでもいい。 >「人混みの中で…ほんの僅か、『神族のニオイがした』…そうだ」 >「…………」 >考え込むフィブリゾ。 >下級魔族の言うことなら、『何を馬鹿なことを』と一笑に付すところだ。 >この世界では純粋な神族など、もう天然記念物に指定されてもいいくらいのものなのだから。 >だが、覇王直属ともなると… >「…早急な判断は禁物だ」 >人間でも、熱心な信者や神官、神子などは『神族のニオイ』がすることがある。 >「解ってる」 >「…だが… > 我には、ノーストがあの感じを忘れるとも思えない。 > 三千年前の『アレ』の所為で、もう嫌と言う程思い知った筈だ」 …………ああ、アレ。 >「…君、魔王様の欠片がどうこう言って話始めたけどさ。 > 何か関係あるわけ?」 >「…………」 >グラウシェラーは、顔を顰めたまま言った。 >「…これも、『噂』の域を出ない話なんだが…」 >「?」 >「神族も、赤眼の魔王様の欠片を探し始めた、と」 をや? >言い訳あんど言い逃れ。 > > > > >そんな訳で始まりました、in降魔戦争。 >今までの二つを読まずとも解る様にしたつもりです。 はい。始まったんですね。 実はこのレスそろそろ時間がなくてかなりはしょってしまいました。ごめんなさい。 続きを楽しみにしています。それではまた。 ああっもう5分ないや!教室どこだっけ!?(ダッシュで走り去る) |
15966 | ある意味仲間ー♪ | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/7 21:14:29 |
記事番号15962へのコメント >こんにちは。そういうわけでこれから試験です。あと20分くらいあるのでその間にレスを。 こんばんは。 では、レス返させて頂きます。 >>…「平和だなぁ」っていいんですかそれで。 >あ。やっぱり困るんだ。 はい。 困るんです。 魔族だから。 >>>「気の所為」 >>フィブリゾはきっぱりと言い切った。 > >気のせいじゃないだろう、それは絶対に。 ま、フィブリゾですから(ヲイ) >>>「ンな訳あるかッ!何処で覚えたそんなサイン?!」 > >そーだよねぇ。ガーヴだもんねぇ。(失礼) そうですね(汗) 私もそう思います。 >>想像できん。 >>フィブリゾの想像力にも限界がある。 > >私も想像できません。ガーヴに彼女。いったいどんなだ。 私も想像できませんでした(笑) >>「…ストライク!」 >>「…何処がだ」 > >むしろデッドボール?野球はよくわかりません。 同じく。 >> 三千年前の『アレ』の所為で、もう嫌と言う程思い知った筈だ」 > >…………ああ、アレ。 アレ。 >>「神族も、赤眼の魔王様の欠片を探し始めた、と」 > >をや? ふふ。 >>そんな訳で始まりました、in降魔戦争。 >>今までの二つを読まずとも解る様にしたつもりです。 > >はい。始まったんですね。 >実はこのレスそろそろ時間がなくてかなりはしょってしまいました。ごめんなさい。 いいえ。 >続きを楽しみにしています。それではまた。 はい、ありがとうございます♪ >ああっもう5分ないや!教室どこだっけ!?(ダッシュで走り去る) 頑張ってください♪ 私も頑張ります! それでは! |
15967 | 第二夜:『スキ。』 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/7 21:18:23 |
記事番号15954へのコメント 「…神族が赤眼の魔王様の欠片を?」 顎に手を当てるフィブリゾ。 「…ちょっと、なんで『町中で神族っぽいニオイがした』からそこまで話が飛躍するのさ」 「噂というのはそういうものであろう。 ちょっとしたことでもすぐ大袈裟になって伝わる」 「あ、それ知ってる。 えーと、確かずっと東の国ではさ、『オヒレガツク』っていうんだよね、そういうの」 「なんじゃそりゃ」 苦笑するグラウシェラー。 「尾ヒレ、か。 ははは、解ったぞ、犯人は海王だ」 「何だよそれー… ダルフに言ってやろ」 滅茶苦茶なことを言う覇王に、思わず吹き出す冥王。 どうせ今日も城内私設プールでぷかぷかしているであろう海王への通信を試みた。 正解でした。 「…………」 机に突っ伏している冥王。 覇王は、倒れこそしてないものの、口が半開き。 『あら、どーしましたの?』 きゃは☆と笑いながら、フルーツパフェをスプーンで掬って口に運ぶ、映像内の海王。 「…グラウシェラァ」 「…我に振るな、我に」 なんだか目が据わっているフィブリゾ。 ぎぎぎぎっ、と覇王の方を振り返る。 グラウシェラーは、目を合わさないようにふいっとそっぽを向いた。 海王は、相変わらずノーテンキな笑顔を浮かべていたり。 「なんっでそんなワケわからん噂流すのさ!士気に影響出ちゃうでしょ!?」 『あらまぁ、大変ですわね』 「他人事みたいに言うな!大変とかいいながらパフェお代わりすんな!」 『あら』 きーきーきー、と手足をバタバタさせて怒るフィブリゾ。 ダルフィンは、ぱきん、と口にくわえたチョコレート菓子を折った。 『実際他人事ですわよ』 「ごもっともです。」 思わず頭を下げるフィブリゾ。 「…って…何で僕が謝らにゃいかんのだ―――――!?」 「…どうどうどう…」 グラウシェラーがフィブリゾの肩を捕まえて言う。 『どうどう』は馬を落ち着かせる時に言う言葉である。余談だが。 「…で…実際の所、どーしてさ」 ようやく落ち着いたらしい冥王が言う。 『…………』 ダルフィンは、口元にクリームを付けたまま、こくん、と小首を傾げた。 『何というか、人間の町に神族がいたという話を聞いた時、そうでは無いかと思ったのですわ』 「憶測で喋るなよ…全く…」 やれやれ、と言いたげに首を横に振る覇王。 「ダルフ、次にそういうこと思い付いた時は、噂にして流すんじゃなくて意見として僕の方に提出してね。 対策とか立てたいから」 『解りましたわ』 ぷつん。 海王の、本当に解ってるのかどうか怪しい笑顔と共に、通信映像が途切れた。 「…ったく…人騒がせなんだから…人じゃ無いけど…」 冥王は、ふぅ、と息を付いた。 「…でも…ダルフィンがそう考えるのも解る気がする…」 付いた息が溜息に変わった。 「何故?」 「僕も思ったもん」 当然だと言いたげに笑う冥王。 「神族が人間の町にいたのが本当なら、まず間違いないね。 噂にしちゃうのは気に入らないけど、ダルフってああ見えて結構鋭いトコ突いてくるから好きだよ」 くすくす、と声を立てて笑う。 玩具や動物について言うのと同じ口調で、ダルフィンが好きだと言う。 何処か変な印象に襲われ、何となく黙る覇王。 冥王の思考回路は、何年の付き合いがあってもよく解らない。 『軍師』たるものそうでなくてはならないのだ。 常人と同じことを考える様では勤まらない。 心の内を読まれずに、他人より一歩でも先を、一歩でも上を行かなければならないのである。 グラウシェラーは、改めてこの同僚に羨望と畏敬の念を抱いた。 その感情は『嫉妬』に似ていたかもしれない。 「…だが、神族が赤眼の魔王様の欠片を捜してどうするつもりだ?」 「ん?」 フィブリゾは、てへ、と笑い。 「ボク子供だからわかんない☆」 「…………」 「解った説明するから無言で詰め寄らないで怖いから。」 ずずいっ、と詰め寄った覇王に、ふるふる首を横に振りつつ、息を付かずに一気に言うフィブリゾ。 「…それに僕、男の人に迫られるの好きじゃないし」 「誰が迫った!?好きでたまるかっ!」」 これ以上誤解されては堪らないとばかりに、冥王から身を離す。 覇王の名誉の為にも言っておくが、彼にもそんな趣味は無い。決して。 冥王は、こほん、と軽く咳払いをし、覇王を見た。 「簡潔に言うと… 殺すんじゃないの?」 「…………」 簡潔すぎる。 「だからさ。 器の人間が転生する度、魔王様は弱体化してっちゃうワケじゃない。 器が早く死ねば転生スピードも早まるでしょう? だから捜してるんじゃないの?捜して殺す為。 …キミの探査に引っ掛からなかった、ていうのは…もしかしたら…」 「…母親の腹の中か…混沌の中…」 「それじゃいくらやっても反応しないねー。 神族にとっては、転生スピード早まるし魔族に封印解かれずに済むし、一石二鳥、ラッキー☆だね。」 「真顔で言うな真顔で」 「…確実に、魔王様の何体かは今混沌にいるだろうけどさ。 いくらなんでも混沌まで魔王様拾いに行く訳にいかないからね〜」 「…………」 一瞬、背中にカゴを背負って、火バサミで魔王の魂を拾い集める冥王の姿が覇王の脳裏に浮かぶ。 慌てて首を振り、浮かんだ図を振り払った。 「…本当にそうだとしたら…早くなんとかしなければな」 「うん。 でも、そもそも実際に神族が動いてるかどうかすら解らないからね。 確信するまでヘタには動けないのだよ、グラウシェラーくん」 言いながら、ぽん、と瓶詰めジュースの栓を開ける冥王。 「飲む?」 「いや、いい」 「そう」 おいしーのに、と言って、とくとくコップにジュースを注ぐ彼。 「…とにかく… じゃあ、具体的な案とかは…まだ…?」 「――――――…」 こくん。 摂取しても何にもならない、ただおいしいだけの液体を飲み干す。 とん。 コップを机に置いた。 「…どうなんだ?」 「僕を誰だと思ってんのさ」 フィブリゾは、にこ、と笑う。 「…あるよ。案はね」 覇王の表情が、少しほころんだ。 「帰ったぞ」 「あ、お帰りなさい」 城内に足を踏み入れた覇王。 その前を行き過ぎかけた部下が、ぴたっと立ち止まる。 覇王将軍シェーラ。 「これ倉庫に持っていって」 一緒にいた中級魔族に、持っていた荷物を預け、上司に駆け寄る。 「お疲れ様です」 ぺこりん、と頭を下げる。 「ああ…」 こく、と頷く覇王。 「冥王様の所、行ってらしたんですね?」 「ああ…どうして解った?」 シェーラは、上司の言葉を受けて、ふふっ、と笑い、 「女の勘です♪」 「…………」 よくわからないことを言う。 「…というのは冗談で。 冥王様から、『今こっちを出た』って連絡もらったので」 幼い子供が友人の家に遊びに行ったかの様な扱いである。 「…………」 なんとなく、目の前の部下を見詰める覇王。 「…何か?」 「いや…お前はアイツと話すのを嫌がらないな、と思って」 「…アイツ、って、冥王様ですか?」 「ああ」 フィブリゾは、他軍の魔族に敬遠される。 本人が付いて行きにくいノリをしているというのもあるだろうが、何よりも『魔族軍最強軍師』という立場が影響している。 なんというか、切れ者すぎるのだ。 話していると、心の内まで見透かされている気分になる。 非常に疲れる。 自分が小さな存在だと思い知らされてしまう。 それは、魔族にとって命取りなこと。 だが、シェーラは何故か違う。 笑って彼に寄っていく。 「…そりゃあ… 四六時中覇王様といますからね。 貴方と比べればどんな方でも聖人聖人」 「…どういう意味だ」 くす、と笑う彼女。 凄んで言ったつもりなのに、流されてしまった。 「でも、そういう所も好きです」 にこっ、と笑う。 『好き』。 決して恋愛感情があるワケでは無いのがはっきりと解る、『好き』。 この、特別な感情が篭もっているワケでもない、『好き』に、覇王は心当たりがあった。 ―――――――――――――――――好きだよ。 冥王だ。 あっさりと言った。 ダルフが好きだ、と。 好きだとは言うが、決して彼が海王を愛している訳ではない。 それははっきりと解る。 だが、解らない。 一体それはどんな感情なのだろうか。 何の意味があるのだろうか。 解らない。 ワカラナイ。 冥王の考えることが解らないのはいつものことだ。 そう気にする必要もないと解っている。 だが、シェーラ。 シェーラが妙なことを言い出すのもいつものことだ。 だが… 「…………」 じーっ、と、もう一度部下を見詰めてみる。 『くだらないこと』。 くだらないこと、ではあるが。 シェーラの方が、冥王に… 頂点に近い所にいるというのは解せん。 「…………」 覇王の現在目標は『冥王』なのだ。 細かいことを言うとその上に赤眼の魔王やら金色の魔王やらもいるのだろうが、あれは既に『別格』である。 フィブリゾは、覇王にとって手の届きそうで届かない位置にいるのだった。 「何か?」 視線に気付き、顔を上げるシェーラ。 同じセリフ、二度目。 表情にも多少怪訝さが混じっている。 「いや…なんでもない…」 なんでもない。 の、筈なのに、何故か引っ掛かるのは何故だろうか。 「…………」 『好き』か。 「…よく、わからない」 「?」 考えることを放棄し、きょとん、とした様子のシェーラの前を通り過ぎる覇王。 「ああー、ちょっとー、ご自分だけ納得して話終わらせないでくださいよっ」 シェーラの目の前で、ぱたん、とドアが閉まる。 「もぅー」 シェーラは、腰に手を当てて頬を膨らませた。 言い訳あんど言い逃れ。 うーん…話の展開が遅いのは相変わらずか。 ここらの欠点なんとかしないとなー…と、朝日に向かって誓ってみる今日この頃。いや通学途中の電車の中だからここ。 …なんとかする… と言っても、話の初めは基礎のかなり重要部分だと思ってます。 持論ですが、最初の設定がきっちりしてない話は途中でコケます。少なくとも私の場合。 途中で書くのが嫌になっちゃうんですよねー…そういう私もそんな話何個か抱えてますが。 …だから、最初を削る気はさらさら無いんですが(苦笑) 読んで下さる皆様が退屈しない程度にしないとなー、ふっ。 今回覇王様出番多いですねー。 フィブリゾとどっちがメインなのかわかりゃしない(笑) お好きな方の気持ちになってお読み下さい。(ヲイ) しかし… フィブリゾ・グラウシェラー・ダルフィン・ガーヴ。 …四人出てきたのに(ダルフィンは映像だが)…ゼラスだけ出てませんね(汗) 一章最初の『スリッパ伝説(なんだそりゃ)』以外。 次回出そ。 『好き』論。 書いてる途中何故か自分のことを考えてました。 この間友人に言われて初めて気付いたんですが、私の精神ってかなり特殊らしいです。(笑) 両極、っていうか、物事が全て『好き』と『嫌い』にきっぱり二分されてるらしいんですよね(汗) 言われてみれば確かにその通りでちょっと悔しい。 私の世界には『好き』と『嫌い』しか存在していないようです。 まぁ、それが悪いことだとは思ってないんですけど。 今は、ね。 幕。 |
15972 | Re:第二夜:『スキ。』 | 蛇乃衣 | 2004/2/8 20:24:02 |
記事番号15967へのコメント こんにちは。お久しぶりです。蛇乃です〜。 スケールの大きなお話になりそうですね。楽しみです。 では、レスさせていただきます。 >「尾ヒレ、か。 > ははは、解ったぞ、犯人は海王だ」 >「何だよそれー… > ダルフに言ってやろ」 >滅茶苦茶なことを言う覇王に、思わず吹き出す冥王。 >どうせ今日も城内私設プールでぷかぷかしているであろう海王への通信を試みた。 おおぅ、プール。優雅ですねぇ。普通にクラーケンとかシーサーペントとか泳いでそうです(笑) > >正解でした。 正解でしたか・・・ >『あらまぁ、大変ですわね』 >「他人事みたいに言うな!大変とかいいながらパフェお代わりすんな!」 >『あら』 >きーきーきー、と手足をバタバタさせて怒るフィブリゾ。 か、可愛い・・・こんな仕草が許されるのは子供の(見た目が、ですが)特権ですね。 >ダルフィンは、ぱきん、と口にくわえたチョコレート菓子を折った。 >『実際他人事ですわよ』 >「ごもっともです。」 >思わず頭を下げるフィブリゾ。 あ、素直だ。乗せられたのかしら? >「…って…何で僕が謝らにゃいかんのだ―――――!?」 ごもっともです。 >「神族が人間の町にいたのが本当なら、まず間違いないね。 > 噂にしちゃうのは気に入らないけど、ダルフってああ見えて結構鋭いトコ突いてくるから好きだよ」 >くすくす、と声を立てて笑う。 >玩具や動物について言うのと同じ口調で、ダルフィンが好きだと言う。 らしいですね。まあ、魔族ですしね。気に入っているって感じなんでしょうか。 >何処か変な印象に襲われ、何となく黙る覇王。 >冥王の思考回路は、何年の付き合いがあってもよく解らない。 >『軍師』たるものそうでなくてはならないのだ。 >常人と同じことを考える様では勤まらない。 >心の内を読まれずに、他人より一歩でも先を、一歩でも上を行かなければならないのである。 はぁ・・・深いですね。確かに、軍師とか策士タイプ。力押しはガーブさん(笑) >フィブリゾは、てへ、と笑い。 >「ボク子供だからわかんない☆」 >「…………」 >「解った説明するから無言で詰め寄らないで怖いから。」 >ずずいっ、と詰め寄った覇王に、ふるふる首を横に振りつつ、息を付かずに一気に言うフィブリゾ。 こ、怖い・・・まるで某竜族の長のようです・・・ >「…それに僕、男の人に迫られるの好きじゃないし」 ん〜・・・ゼラスさんやダルフィンさんだと良いのでしょうか。 フ、やはり男の子ですね(子、じゃないか・・・正確には性別もないですが) >「帰ったぞ」 >「あ、お帰りなさい」 >城内に足を踏み入れた覇王。 >その前を行き過ぎかけた部下が、ぴたっと立ち止まる。 >覇王将軍シェーラ。 >「これ倉庫に持っていって」 >一緒にいた中級魔族に、持っていた荷物を預け、上司に駆け寄る。 荷物ちゃんと持ち歩くのですね・・・ゼラスさんの影響でしょうか・・・ >「冥王様の所、行ってらしたんですね?」 >「ああ…どうして解った?」 >シェーラは、上司の言葉を受けて、ふふっ、と笑い、 >「女の勘です♪」 女の完は男の頭脳に勝るのですよ。ええ。 >「…そりゃあ… > 四六時中覇王様といますからね。 > 貴方と比べればどんな方でも聖人聖人」 魔族の言う聖人って・・・孤高の人?いや魔族・・・ >冥王だ。 >あっさりと言った。 >ダルフが好きだ、と。 >好きだとは言うが、決して彼が海王を愛している訳ではない。 >それははっきりと解る。 >だが、解らない。 >一体それはどんな感情なのだろうか。 気持ちって、あやふやなものですし、難しいですよね。 規定もないし。あってたまるか、というのが私の意見ですが。 >シェーラの方が、冥王に… >頂点に近い所にいるというのは解せん。 生み出したものとしての意地とか見栄とかプライドとか・・・気持ちは分かる・・・と思います。 >考えることを放棄し、きょとん、とした様子のシェーラの前を通り過ぎる覇王。 >「ああー、ちょっとー、ご自分だけ納得して話終わらせないでくださいよっ」 時々いますね、こういう方・・・私もどちらかというとそのタイプですね。 >シェーラの目の前で、ぱたん、とドアが閉まる。 >「もぅー」 >シェーラは、腰に手を当てて頬を膨らませた。 か、可愛い・・・この仕草が許されるのは女の子の(以下略) >…なんとかする… >と言っても、話の初めは基礎のかなり重要部分だと思ってます。 そうですね。 冒頭部分で作品の大まかな雰囲気とか決まってしまうところがあると思います。 >…だから、最初を削る気はさらさら無いんですが(苦笑 >読んで下さる皆様が退屈しない程度にしないとなー、ふっ。 いや、削らないで頂きたいです。面白いですよー。 >今回覇王様出番多いですねー。 >フィブリゾとどっちがメインなのかわかりゃしない(笑) >お好きな方の気持ちになってお読み下さい。(ヲイ) では、両方で・・・ >『好き』論。 >書いてる途中何故か自分のことを考えてました。 >この間友人に言われて初めて気付いたんですが、私の精神ってかなり特殊らしいです。(笑) 私も時々言われます。開き直っていますが(苦笑) >両極、っていうか、物事が全て『好き』と『嫌い』にきっぱり二分されてるらしいんですよね(汗) >言われてみれば確かにその通りでちょっと悔しい。 >私の世界には『好き』と『嫌い』しか存在していないようです。 >まぁ、それが悪いことだとは思ってないんですけど。 >今は、ね。 私も悪いことではないと思うのですが・・・第一印象や思いこみに囚われなければ・・・ 心とか気持ちとかって、それこそ本当に事態がなくて、でも確かに存在していて・・・ 複雑かと思いきや意外とあっさりしていることも・・・ 解明できないからこそ、人の心だと思のですけどね。 続き楽しみにしています。これからも頑張って下さい! |
15987 | お久し振りです〜 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/12 15:54:03 |
記事番号15972へのコメント >こんにちは。お久しぶりです。蛇乃です〜。 はい、お久し振りです琥珀です〜。 では、返させて頂きます〜。 >>>滅茶苦茶なことを言う覇王に、思わず吹き出す冥王。 >>どうせ今日も城内私設プールでぷかぷかしているであろう海王への通信を試みた。 >おおぅ、プール。優雅ですねぇ。普通にクラーケンとかシーサーペントとか泳いでそうです(笑) そこまで行くともはや水族館。 …いいじゃないか海王水族館。 海王神官やら将軍やら泳いでそうな気もしますが(怖) >>きーきーきー、と手足をバタバタさせて怒るフィブリゾ。 >か、可愛い・・・こんな仕草が許されるのは子供の(見た目が、ですが)特権ですね。 フィブリゾ好きが高じてこんなシーンを書くことに(ヲイ) > >>ダルフィンは、ぱきん、と口にくわえたチョコレート菓子を折った。 >>『実際他人事ですわよ』 >>「ごもっともです。」 >>思わず頭を下げるフィブリゾ。 >あ、素直だ。乗せられたのかしら? ついうっかりと。 >>くすくす、と声を立てて笑う。 >>玩具や動物について言うのと同じ口調で、ダルフィンが好きだと言う。 >らしいですね。まあ、魔族ですしね。気に入っているって感じなんでしょうか。 実は深く考えて無かったり(いや無いそれは無い) >>>心の内を読まれずに、他人より一歩でも先を、一歩でも上を行かなければならないのである。 >はぁ・・・深いですね。確かに、軍師とか策士タイプ。力押しはガーブさん(笑) 原作ではそうでもなかったと思うのですがね。 …いめぇじってヤツなのか… >>>「解った説明するから無言で詰め寄らないで怖いから。」 >>ずずいっ、と詰め寄った覇王に、ふるふる首を横に振りつつ、息を付かずに一気に言うフィブリゾ。 >こ、怖い・・・まるで某竜族の長のようです・・・ ゆかいなミルさんか… また書きたいです。 > >>「…それに僕、男の人に迫られるの好きじゃないし」 >ん〜・・・ゼラスさんやダルフィンさんだと良いのでしょうか。 >フ、やはり男の子ですね(子、じゃないか・・・正確には性別もないですが) フ、て(笑) いや、ウチのフィブリゾ意外と女好き…(コラ!) >>「これ倉庫に持っていって」 >>一緒にいた中級魔族に、持っていた荷物を預け、上司に駆け寄る。 >荷物ちゃんと持ち歩くのですね・・・ゼラスさんの影響でしょうか・・・ どうでしょう。 >>「女の勘です♪」 >女の完は男の頭脳に勝るのですよ。ええ。 そう言う時、ありますからねぇ… > >>「…そりゃあ… >> 四六時中覇王様といますからね。 >> 貴方と比べればどんな方でも聖人聖人」 >魔族の言う聖人って・・・孤高の人?いや魔族・・・ うーむ。 深く考えてなかった… >>>一体それはどんな感情なのだろうか。 >気持ちって、あやふやなものですし、難しいですよね。 >規定もないし。あってたまるか、というのが私の意見ですが。 そんなもん規制された日には国家体制崩壊すると思いますが(苦笑) > > >>シェーラの方が、冥王に… >>頂点に近い所にいるというのは解せん。 >生み出したものとしての意地とか見栄とかプライドとか・・・気持ちは分かる・・・と思います。 覇王様プライドエベレストですから。 > >>考えることを放棄し、きょとん、とした様子のシェーラの前を通り過ぎる覇王。 >>「ああー、ちょっとー、ご自分だけ納得して話終わらせないでくださいよっ」 >時々いますね、こういう方・・・私もどちらかというとそのタイプですね。 少しずつ直していくべき癖かもしれません。 自覚のあるウチに。 > >>シェーラの目の前で、ぱたん、とドアが閉まる。 >>「もぅー」 >>シェーラは、腰に手を当てて頬を膨らませた。 >か、可愛い・・・この仕草が許されるのは女の子の(以下略) シェーラ好きが(以下略) > > >>…なんとかする… >>と言っても、話の初めは基礎のかなり重要部分だと思ってます。 >そうですね。 >冒頭部分で作品の大まかな雰囲気とか決まってしまうところがあると思います。 結構与える影響大きいですよね。 > >>…だから、最初を削る気はさらさら無いんですが(苦笑 >>読んで下さる皆様が退屈しない程度にしないとなー、ふっ。 >いや、削らないで頂きたいです。面白いですよー。 ありがとうございます… >>まぁ、それが悪いことだとは思ってないんですけど。 >>今は、ね。 >私も悪いことではないと思うのですが・・・第一印象や思いこみに囚われなければ・・・ >心とか気持ちとかって、それこそ本当に事態がなくて、でも確かに存在していて・・・ >複雑かと思いきや意外とあっさりしていることも・・・ >解明できないからこそ、人の心だと思のですけどね。 そうですね。 …でも、何事にも『線を引きたがるヤツ』てのはいるものでして… > >続き楽しみにしています。これからも頑張って下さい! ありがとうございます。 …インフルエンザが治ったら(汗)頑張ります。 それでは。 |
15976 | 試験終了。 | カイ・ソリュード | 2004/2/10 17:05:58 |
記事番号15967へのコメント はい、試験終わりました。結果が楽しみだなぁ、ふふふふふ(遠い目) こんにちは、カイ・ソリュードです。 では、レスいきますね。 >「あ、それ知ってる。 > えーと、確かずっと東の国ではさ、『オヒレガツク』っていうんだよね、そういうの」 >「なんじゃそりゃ」 >苦笑するグラウシェラー。 >「尾ヒレ、か。 > ははは、解ったぞ、犯人は海王だ」 魚扱いですか。 >「何だよそれー… > ダルフに言ってやろ」 >滅茶苦茶なことを言う覇王に、思わず吹き出す冥王。 >どうせ今日も城内私設プールでぷかぷかしているであろう海王への通信を試みた。 > 本当に言うんだ。それにしてもいいなぁ、プール。(なんとなく浮き輪つきで想像) > >正解でした。 > あはは。 > >「…………」 >机に突っ伏している冥王。 >覇王は、倒れこそしてないものの、口が半開き。 ホコリ食べちゃうよ? >「…グラウシェラァ」 >「…我に振るな、我に」 >なんだか目が据わっているフィブリゾ。 >ぎぎぎぎっ、と覇王の方を振り返る。 >グラウシェラーは、目を合わさないようにふいっとそっぽを向いた。 >海王は、相変わらずノーテンキな笑顔を浮かべていたり。 >「なんっでそんなワケわからん噂流すのさ!士気に影響出ちゃうでしょ!?」 >『あらまぁ、大変ですわね』 >「他人事みたいに言うな!大変とかいいながらパフェお代わりすんな!」 >『あら』 >きーきーきー、と手足をバタバタさせて怒るフィブリゾ。 >ダルフィンは、ぱきん、と口にくわえたチョコレート菓子を折った。 >『実際他人事ですわよ』 まあ、魔族だし。そんなもんでしょうね。 >「ダルフ、次にそういうこと思い付いた時は、噂にして流すんじゃなくて意見として僕の方に提出してね。 > 対策とか立てたいから」 >『解りましたわ』 > >ぷつん。 > >海王の、本当に解ってるのかどうか怪しい笑顔と共に、通信映像が途切れた。 解ってても面白半分に噂流しそーですね…。 >冥王の思考回路は、何年の付き合いがあってもよく解らない。 >『軍師』たるものそうでなくてはならないのだ。 >常人と同じことを考える様では勤まらない。 >心の内を読まれずに、他人より一歩でも先を、一歩でも上を行かなければならないのである。 私がやってるゲームに出てくる『軍師』はすでに化け物と化してますが。 >「…確実に、魔王様の何体かは今混沌にいるだろうけどさ。 > いくらなんでも混沌まで魔王様拾いに行く訳にいかないからね〜」 >「…………」 >一瞬、背中にカゴを背負って、火バサミで魔王の魂を拾い集める冥王の姿が覇王の脳裏に浮かぶ。 あははははははははっっ(←想像したらしい) >言いながら、ぽん、と瓶詰めジュースの栓を開ける冥王。 >「飲む?」 >「いや、いい」 >「そう」 >おいしーのに、と言って、とくとくコップにジュースを注ぐ彼。 >「…とにかく… > じゃあ、具体的な案とかは…まだ…?」 >「――――――…」 > >こくん。 > >摂取しても何にもならない、ただおいしいだけの液体を飲み干す。 魔族の酔狂……? >覇王の現在目標は『冥王』なのだ。 >細かいことを言うとその上に赤眼の魔王やら金色の魔王やらもいるのだろうが、あれは既に『別格』である。 >フィブリゾは、覇王にとって手の届きそうで届かない位置にいるのだった。 届きそうで届かない。目標ってそういうものですからね。 >言い訳あんど言い逃れ。 > > >うーん…話の展開が遅いのは相変わらずか。 >ここらの欠点なんとかしないとなー…と、朝日に向かって誓ってみる今日この頃。いや通学途中の電車の中だからここ。 電車通学ですか。大変ですね。 >…なんとかする… >と言っても、話の初めは基礎のかなり重要部分だと思ってます。 >持論ですが、最初の設定がきっちりしてない話は途中でコケます。少なくとも私の場合。 >途中で書くのが嫌になっちゃうんですよねー…そういう私もそんな話何個か抱えてますが。 私の場合、軽く10個超えてます。その話を友達(文芸部みたいな部活の部長)にうっかり話したら、「そんなのがあるなら書いて投稿しろ!」……いや、書きたくないから。しかも私部外者だし。 >…だから、最初を削る気はさらさら無いんですが(苦笑) >読んで下さる皆様が退屈しない程度にしないとなー、ふっ。 > 大丈夫です。ぜんぜん退屈してません。 というかむしろ削らないでください。 >今回覇王様出番多いですねー。 >フィブリゾとどっちがメインなのかわかりゃしない(笑) >お好きな方の気持ちになってお読み下さい。(ヲイ) では覇王様のほうで。(←とくに理由はない) >『好き』論。 >書いてる途中何故か自分のことを考えてました。 >この間友人に言われて初めて気付いたんですが、私の精神ってかなり特殊らしいです。(笑) 私は親に「たとえるなら宇宙人」と言われたことが。親がそう思ってるんじゃなくて、まわりはきっとそう思ってるぞ、という意味で言われたんですけどね。 >両極、っていうか、物事が全て『好き』と『嫌い』にきっぱり二分されてるらしいんですよね(汗) >言われてみれば確かにその通りでちょっと悔しい。 >私の世界には『好き』と『嫌い』しか存在していないようです。 >まぁ、それが悪いことだとは思ってないんですけど。 >今は、ね。 > 確かに悪いことではないでしょう。まあ、私はあまり人のこと言えませんけど。 何しろ私の周りの人を分類するカゴテリは「仲間」と「どうでもいい存在」しかないですから。 それを悪いことと思ったことはありません。 そしてそういう自分を(自身を含めて)誰かに理解してもらおうと思ったこともありません。 だって自分にもわからないのがヒトの本質というか、心だと思いますから。 だから人付き合いって面白いんですけど。 では、次回を楽しみにしていますね。 あ、でも、しばらく来れないかもしれません。明日からまた部活が……。 |
15988 | おめでとうございます〜 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/12 16:09:38 |
記事番号15976へのコメント >はい、試験終わりました。結果が楽しみだなぁ、ふふふふふ(遠い目) >こんにちは、カイ・ソリュードです。 >では、レスいきますね。 レスしてくださってありがとうございます、遙琥珀です。 では、返させて頂きますね。 >>「尾ヒレ、か。 >> ははは、解ったぞ、犯人は海王だ」 >魚扱いですか。 それは『海』と付く名の称号を受けた者への試練なのです。(なんか違う) >>どうせ今日も城内私設プールでぷかぷかしているであろう海王への通信を試みた。 >> >本当に言うんだ。それにしてもいいなぁ、プール。(なんとなく浮き輪つきで想像) うーん…海王浮き輪つき… 浮き輪は赤と白のしましまで想像した私。 水着は…何故ウェットスーツなんだろう。 >>覇王は、倒れこそしてないものの、口が半開き。 >ホコリ食べちゃうよ? 食べても死なないでしょう、覇王だし(そういう問題じゃないだろう) >>『実際他人事ですわよ』 >まあ、魔族だし。そんなもんでしょうね。 『魔族だから』 というより…『ダルフィンだから』…に近いかと… >>海王の、本当に解ってるのかどうか怪しい笑顔と共に、通信映像が途切れた。 >解ってても面白半分に噂流しそーですね…。 オンナノコ(?)はうわさ話が大好きなのです。 >>心の内を読まれずに、他人より一歩でも先を、一歩でも上を行かなければならないのである。 >私がやってるゲームに出てくる『軍師』はすでに化け物と化してますが。 いや、知りませんけどね(汗) ゲームはそう種類沢山やりませんので。(少ない種類を長期間遊ぶタイプの人間) >>一瞬、背中にカゴを背負って、火バサミで魔王の魂を拾い集める冥王の姿が覇王の脳裏に浮かぶ。 >あははははははははっっ(←想像したらしい) 結構似合いそうですよね?(苦笑) >>摂取しても何にもならない、ただおいしいだけの液体を飲み干す。 >魔族の酔狂……? 無駄なことに心血注ぐ。 >>フィブリゾは、覇王にとって手の届きそうで届かない位置にいるのだった。 >届きそうで届かない。目標ってそういうものですからね。 本当なら目標ってそのくらいのほうがいいです。 簡単に届けば目標にならないし、余り遠すぎてもやる気失せますから。 >>ここらの欠点なんとかしないとなー…と、朝日に向かって誓ってみる今日この頃。いや通学途中の電車の中だからここ。 >電車通学ですか。大変ですね。 県境の川超えてえっちらおっちら通ってます。 >>途中で書くのが嫌になっちゃうんですよねー…そういう私もそんな話何個か抱えてますが。 >私の場合、軽く10個超えてます。その話を友達(文芸部みたいな部活の部長)にうっかり話したら、「そんなのがあるなら書いて投稿しろ!」……いや、書きたくないから。しかも私部外者だし。 『どうしようもなく書きたくなるとき』があるんですよ。 それまで温存しておきましょう。 …温存しすぎて腐らない程度に。 >>…だから、最初を削る気はさらさら無いんですが(苦笑) >>読んで下さる皆様が退屈しない程度にしないとなー、ふっ。 >> >大丈夫です。ぜんぜん退屈してません。 >というかむしろ削らないでください。 ありがとうございます♪ >>今回覇王様出番多いですねー。 >>フィブリゾとどっちがメインなのかわかりゃしない(笑) >>お好きな方の気持ちになってお読み下さい。(ヲイ) >では覇王様のほうで。(←とくに理由はない) それもよし。 >>『好き』論。 >>書いてる途中何故か自分のことを考えてました。 >>この間友人に言われて初めて気付いたんですが、私の精神ってかなり特殊らしいです。(笑) >私は親に「たとえるなら宇宙人」と言われたことが。親がそう思ってるんじゃなくて、まわりはきっとそう思ってるぞ、という意味で言われたんですけどね。 うーむ、何処の親も似た様なことを申すのか… …それとも私達が似た者同士なのか(苦笑) >>まぁ、それが悪いことだとは思ってないんですけど。 >>今は、ね。 >> >確かに悪いことではないでしょう。まあ、私はあまり人のこと言えませんけど。 >何しろ私の周りの人を分類するカゴテリは「仲間」と「どうでもいい存在」しかないですから。 >それを悪いことと思ったことはありません。 >そしてそういう自分を(自身を含めて)誰かに理解してもらおうと思ったこともありません。 >だって自分にもわからないのがヒトの本質というか、心だと思いますから。 >だから人付き合いって面白いんですけど。 まぁ、そうですね。 >では、次回を楽しみにしていますね。 >あ、でも、しばらく来れないかもしれません。明日からまた部活が……。 いえいえ。 暇な時にでも、またどうぞ。 それではまた何処かでお逢い致しましょう… |
15977 | 終わった!!!!!!! | GURE−TO MASA E-mail | 2004/2/10 18:18:18 |
記事番号15967へのコメント ついに試験が終わりました!!! と言っても、合格発表が出るまで心配だな。 では、3夜待ってます!! |
15989 | お祈りしております〜 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/12 16:13:37 |
記事番号15977へのコメント >ついに試験が終わりました!!! >と言っても、合格発表が出るまで心配だな。 おめでとうございます! 少し気が楽になりましたね。 合格発表…合格だといいんですけど。 心からお祈り申し上げます。 > >では、3夜待ってます!! はい、待っていて下さい。 頑張ります。 ………………………………………………………………………………………… 堅。 我ながらコメント堅。(汗) 茶化すのもどうかと思うけど堅すぎるのもダメですね(汗) とにかく、読んでくださってありがとうございました! できるだけ早い内に続きを出す様に努力したいと思われます…。 それでは。 |
16017 | 第三夜:ナーサリーライム | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/17 19:22:02 |
記事番号15954へのコメント 中途半端な優しさなんて、無い方がマシ。 途中で裏切るくらいなら、最初から優しくなんてしない方がいい。 どうせ皆最期は滅ぶんだし。 どうせ皆最期は独りだし… 放って置いて。 そっとして置いて。 優しくなんて、しなくていいよ。 嘲笑も、同情も、要りはしないから。 ただ、そっとしておいて。 愛なんて知りたくない。 優しさなんて欲しくない。 無理に与えようとするなら、君も… 君も、もう要らない。 生きとし生ける存在の負の感情を喰らい、自らを含めた全ての存在を滅ぼす為に存在する者達。 それが『魔族』。 だが、彼等は半永久的な命を持っている。 これが創造主の嫌がらせで無くて何であろうか。 フィブリゾは、そんな不穏当なことを考えながら机に頬杖を付いていた。 こんなことを考えても仕方がないと解っているものの、考えてしまうのである。 こんなことではいけないと思い、もっとポジティヴに…と思うものの、 魔族が前向き楽天的でどうするんだという考え方が出てきて、じゃあこれで正常なのかと思ってみたりする。 なんとも暗い正常である。 魔王が七つに分割されちゃって大変だけど、他の世界に比べりゃマシだよな… などと、異世界の心配までしてみたりするフィブリゾ。 確かに、神と魔王が融合して反発しちゃって大暴れ…の某世界よりはマシかもしれない。 …とにかく、想いは尽きない。 一度獣王に『他人の心配させりゃお前がチャンプだろうな』と言われたが、あながち嘘でもないな。 フィブリゾがそんなことを考えていると…ふと、歌が耳に入ってきた。 バビロンまで何マイルですか? 20x3+10マイルです。 童謡…ナーサリーライムと呼ばれる種類のものだ。 特に意味が無い様に思われる言葉の積み重ね。 だが、こっそり人生の真実を突いていたり歴史の闇を穿っていたりと奥が深い。 何処かで歌を聴き覚えた部下が、ふと思い出して口ずさんでいるのだろう。 暗くなるまでに戻って来られますか? 勿論です。 少し急ぎさえすれば、蝋燭の灯が消えるまでにはバビロンです! 「…バビロン、ねぇ」 「あらヤダ、聞こえちゃいました?」 フィブリゾの呟きに、冥王将軍エイルが笑う。 フィブリゾは、にこりと微笑み返した。 「…僕達は、蝋燭が消えないとバビロンには着けないんだよ…」 「え?」 「…ううん、何でもない。 仕事邪魔しちゃったね」 「いえ…今一段落付いた所でした」 エイルは、立ち上がってぺこりと頭を下げた。 「…バビロンて言うのはね…」 フィブリゾは、呟く様に言った。 「理想郷のことだ、って言われてる。 蝋燭は命を暗示している。 死ぬまでに理想にたどり着けますか?…っていう歌なんだ、これは…」 死ぬ『まで』に理想に到達するなど、魔族には到底無理な話。 理想の達成された時には、既に自らはこの世に無い。 なんと因果な商売(?)であろうか。 「人間てのはお手軽でいいねぇ… 放っておいても時が来たら死ぬじゃん」 「それは少し違うと思いますが…」 フィブリゾの言葉に、くすくす笑う冥王将軍。 上品なおっとり美女は、『お茶を煎れてきますね』と部屋を出ていった。 話は変わるが。 冥王配下はエイルに限らず美女が多い。 冥王直属の五人は全員美しい部類に入るが、五人全員タイプが違う。 上品おっとり天然系、冥王将軍エイル。 きゃぴるんはぴるん元気爆発、冥王将軍スクルド。 アニメやら漫画やらにたまにいる、男勝りの怪力女、冥王神官アテネ。 ボケドジ娘、外見年齢六、七歳、前髪触角冥王神官ウルド。 何考えてるんだかわかんねェ、完全無欠のクールビューティー、冥王神官ガイア。 以上五名。 本来もう一人いたのだが、彼女は三千年前、神魔戦争で滅びている。 さて…ここで言いたいのは、彼女らの美醜云々では無い。 見事に女性体ばかりだと言うことである。 フィブリゾが何を思ってそうしたのかは解らない。 何らかの意図があったのかもしれないし、案外ただ何となくだったのかもしれない。 それは誰にも解らないが…一応、この女性ばかりの軍構成は、今の所吉と出ていた。 …逆に、魔竜王は男性体ばかり創造しているが… …特に意味が無いと信じたい。 「どうぞ」 帰ってきたエイルが、フィブリゾの前に紅茶を置く。 「どれにします?」 「うーん…りんごさん」 エイルの出した幾つかの瓶の中の一つを指さす。 エイルは瓶のフタを開け、スプーンでりんごジャムを一掬いし、紅茶に落とした。 香り、味共に良くなる。 フィブリゾは、紅茶を一口飲んで、顔を上げてエイルを見た。 「さっきの歌、何処で聞いたの?」 「この間、物質世界で降りた時。 …その… ジン横町で」 「…ふぅん」 ジン横町。 貧民街の総称である。 泣いた子供に眠り薬として酒が与えられる様な環境であることから、付いたあだ名が『ジン横町』。 「ジン横町にもナーサリーライムを歌うようなひともいるって事だね」 フィブリゾは、特に感情の篭もらない口調でそう言うと、もう一度口の端に笑みを乗せた。 「他にも歌える?」 「え… ええ、少しですが」 思わぬものに興味を持った上司に、一つ二つ歌って聞かせる。 フィブリゾは、なんとなく嬉しそうだった。 エイルは、心の中で微笑みを浮かべる。 最近上司は鬱ぎがちだったのだ。 それが払拭されるなら、何に興味を持たれようと構うまい。 「結構シュールなのが多いんだよね…」 「そうですね」 子供向きに作られた歌というのは、そういうものが多い。 子供は何故か、そういうものを好む傾向があるからだ。 笑いながら蝶の羽根を毟ったり、手足をもいだりする残酷さ。 そんな所のある子供には、少しくらい残酷なものの方がウケがいいからである。 「ありがと、エイル。 …僕ちょっと中央議会堂行ってくる」 「あ、はい、行ってらっしゃいませ!」 エイルは、にこっと笑った。 先日以来、議会堂に行こうとしない上司を少し心配していたのである。 「…ところで。」 フィブリゾは、部屋を出ていこうとして… くるり、と彼女の方に向き直った。 「はい、何ですか?」 「いきなりだけど。 僕のことどう思ってる?」 「え?」 目をぱちくりさせるエイル。 「どう…って… え? 貴方は、上司で、軍師で…」 「…………で?」 エイルは黙って、ぽぽっと顔を赤らめる。 フィブリゾは、微笑みを浮かべた。 「ありがとう。 もういいよ」 「…はぁ…」 フィブリゾはくるりと踵を返し、たたっと廊下に走り出た。 言い訳あんど言い逃れ。 伏線だらけ。 ていうか伏線しかナシ。 しかもかなり後になって発動する伏線。 覚えておくといいことがあるかも!?(かも、か) 次回は話が動きます。 期待しなくて良し。 幕。 |
16030 | 第四夜:狂った調子 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/21 23:21:09 |
記事番号15954へのコメント 「…何しに来たんだお前は…」 ゼラスは、ふぅ、と息を付いた。 視線の先には…机に突っ伏し、やたら安らかにすぴょすぴょ眠る冥王。 ゼラスは、彼の肩に手を掛け、そっと揺さ振った。 「フィブリゾ。 フィブリゾ、起きろ」 「…ん…」 顔を軽く歪め、体勢そのままでぱちんと目を開ける彼。 くるっ、と瞳だけ動かして獣王を見た。 「…ゼラス… …僕、寝ちゃってた?」 「思い切り熟睡してたぞ。 疲れてるんじゃないのか?」 「…んー…」 むくりと起き上がり、こきこき首を動かす。 「おいおい、ヨダレ」 「あう」 ハンカチを取り出し、ぐしぐしと彼の口元を拭くゼラス。 根が世話焼きなのだ。 「…いいお母さんになれるよ、ゼラス」 「バカ言ってんじゃない」 フィブリゾの隣の椅子に座るゼラス。 持参していた書類を、とんとんと揃える。 「お仕事?」 「それ以外に何があると言うんだ」 書類と向き合ったままで言う。 フィブリゾは、くす、と笑った。 「寂しい時とか」 ゼラスは、何も答えなかった。 時々カリカリとペンを動かす。 聞こえなかったのだろうか。 フィブリゾは、特に何も思わず、自分のしたいことをすることにした。 少し辺りを見回すと…ふと、緑色の背表紙に金字の本が目に入った。 くるくるっ、と指を回す。 ふわっ。 本棚から本がゆっくり抜け出る。 分厚い本は、そのまま宙を移動し、フィブリゾの手の内に収まった。 フィブリゾは、机の上にそれを置き、ページを捲る。 「寂しいのか?」 「へ?」 不意に横手から声を掛けられ、顔を上げる。 言うまでもない。 獣王の声だ。 「…何? 何の話?」 首を傾げるフィブリゾ。 ゼラスは、表情を変えずに言った。 「さっき、お前が言ったんだ。 仕事の時以外に、寂しい時、と。 お前は仕事をしに来ている様には見えない」 「…………」 何と言っていいのか解らず、曖昧な笑みを浮かべるフィブリゾ。 「ゼラスは、僕が寂しがってる様に見えるの?」 「…そういう訳でもないが…」 「…じゃ、きっとそうじゃないんだよ」 「…………」 自分の口から肯定するのも、否定するのも躊躇われた。 曖昧な笑みで、曖昧な答え。 ゼラスは、しばらくフィブリゾの顔を見ていたが… やがて、小さく息を付いて視線を逸らした。 フィブリゾは、自分の心の中に違和感を含んだ感情が宿るのを感じた。 なんとなく、バカにされた様な気分がしたのだ。 理論を並べようかとも思ったが、今この状況での理論は単なる言い訳となる。 フィブリゾは、たった今錬成した理論を、もう一度心の中に押し戻した。 静まる空気。 冥王がページを捲る音と、獣王のペンの音だけが響く。 二人は元々そう仲が悪い訳でも無い。 だが、この日に限っては何故か引っ掛かるものがあった。 お互い、心中『こんな筈では』と思っていることであろう。 その時。 「―――――よっ」 不意に背後でした声に、フィブリゾは振り向いた。 そこには、思っていた通りの人物が立っていた。 魔竜王ガーヴ。 フィブリゾの不調の原因とも言える男だ。 …とは言っても、彼の何が冥王の感情統制を狂わせたのかは冥王自身にも解らない。 ただ、彼と話してからどうもおかしいという事実のみがそこにあった。 そういう事実関係はあったものの、今の獣王との妙な雰囲気よりは何十倍もマシである。 フィブリゾは、内心少し嬉しく想いながら、軽く手を挙げて彼の挨拶に答えた。 「どうしたんだ?なんか暗いな」 何も知らないガーヴは、部屋の中に入ってくる。 軽く獣王と挨拶を交わすと、本棚に向かい、自らの手で数冊本を抜き取った。 ゼラスの隣に座るだろうと思われたガーヴは、フィブリゾの着いた席の隣に腰掛け、どかどかと机に本を落とした。 「…ここに座るの?」 「…不服か?」 「…別に」 「…どうしたんだよ、お前。 暗いぞ」 ―――――――――――――――――君の所為だよ。 そう言ったところで何も解決はしまい。 大体、何がどうガーヴの所為なのかは自分にも解らないんだし。 そう想い、フィブリゾはその言葉を口にするのはやめた。 「君はいつも元気そうだよね」 「お前に負の感情喰わせる義理は無いからな」 流石に冥王の扱いは手慣れている。 嫌味ギリギリの言葉を、さらりと返す。 別にこれは魔竜王が冥王に特別な感情を抱いているというわけではなく、単に慣れの問題である。 …と、ガーヴは思っている。 「…それはそうと、フィブリゾ。 この間言ってた案。 裏付け取れたか?」 「…………」 例の、フィブリゾが不調に陥った日のことである。 フィブリゾは、少し黙り、重い口を開いた。 「…成功の裏付けなんて、取れないんだよ」 「あ?」 「…本当に『案』なんだ。 『策』にまで届かない。『案』の域を出ない」 沈痛な表情で、フィブリゾは言った。 彼の滅多に見せない表情。 「成功確率が低い。 …の癖に、代償はやたらと大きい…」 「結果が全て。 …じゃ、無かったのか?」 「限度がある」 フィブリゾは、淡々と言った。 「みんなが僕に望んでいるのは、こんなのじゃない筈だ…」 「…………」 ぽん。 ガーヴは、軽くフィブリゾの肩を叩いた。 「…気長に待つさ」 「…………」 「だから、頑張れ」 「…ありがとう」 クス。 フィブリゾは、小さく笑った。 「君に励まされるとは思わなかった」 「こういう日もあるさ」 ガーヴは、はは、と笑ってから、口調を改めた。 「…話は変わるが… …お前ン所に、神族を離反したヤツ、いたよな?」 「…え?うん」 急な話題の転換に、目をぱちぱちさせるフィブリゾ。 確かにいた。 三千年前、神魔戦争終盤にて。 ある一柱の高位神が、神族から離反した。 当時精神的にガタが来ていた冥王は、周りが驚く程あっさり、なんの警戒も無く彼女を自軍に受け入れたのである。 結果は吉と出た。 彼女のお陰で、魔族陣は総崩れを免れたのである。 彼女は、神魔戦争終結後も冥王軍への在籍を続けていた… 筈である。 「今、どうしてる?」 「いない」 「いない!?」 あっさり答える冥王。 思わず声の音量を上げる魔竜王。 「…まさか、用が済んだらポイ捨て…」 「人聞きが悪いなぁ。 自分から出て行ったんだってば」 ぷぅ、と頬を膨らませる冥王。 「とにかくいない。 いないったらいない」 「…そうか」 ガーヴは、少し残念そうに言った。 「同じ様な境遇のヤツがいれば少しは救いになるかと思ったんだが」 「同じ様な?」 「…紹介する」 ガーヴは、部屋の入り口に目をやった。 つられて同じ位置に目をやる冥王。 こつん。 小さな靴音と共に、彼女が部屋に足を踏み入れた。 言い訳あんど言い逃れ。 時間が無いのであとがき逃げます(ヲイ) 幕。 |
16035 | Re:第四夜:狂った調子 | オロシ・ハイドラント URL | 2004/2/22 20:05:30 |
記事番号16030へのコメント どうも、こんばんは。 レスとなると随分お久しぶりです。 神魔の七十九話から一気に読み終えたからか、妙にテンション上がってます。 まず神魔戦争。 本当に面白かったです。 圧倒的な文章のテンポ。 サスペンスと笑いを交互に展開させる細部においての構成力。 やっぱり凄いなあと思いました。 ラスト悲劇なのに、笑いや爽やかさがあって、(哀しさその他もろもろに)苦しまずに読み終えることが出来ました(「日帰りクエスト」もそんな感じだったような)。 ……それにしてもいなくなっちゃったんですね、ライアナ。 それとも奇跡が起きるのか(今きせきを変換したら鬼籍と出て来て、縁起悪って思いました)。 そして今回。 降魔の方はどのような展開をしていくのでしょう。 やっぱり神族ももう動いてるんだろうなって思いますし。 それにしてもガーヴ、結構良いキャラだなあ。 あんまりあれこれ悩まない考えない良い意味ですっきりしたタイプっぽくて。 今回のフィブリゾとの会話で思いました。 フィブリゾの案……とは一体何なのでしょう? リスクの大きな賭け。 世界を蹂躙しまくるとか? そういうのじゃないのかな。 そしてガーヴが連れて来た彼女(こう書くと違った意味に見えるなあ)は何者なんでしょう。意外と知ってる人物だったり? 次回も楽しみにしています。 それでは、これで失礼致します。 |
16060 | お久し振りです♪ | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/28 20:49:47 |
記事番号16035へのコメント > >どうも、こんばんは。 >レスとなると随分お久しぶりです。 ホントにお久し振りです〜。 >神魔の七十九話から一気に読み終えたからか、妙にテンション上がってます。 そうですか(汗) では、レス返しします〜。 > >まず神魔戦争。 >本当に面白かったです。 そう言って頂けて嬉しいです♪ >圧倒的な文章のテンポ。 >サスペンスと笑いを交互に展開させる細部においての構成力。 >やっぱり凄いなあと思いました。 そんな凄くないです(汗) >ラスト悲劇なのに、笑いや爽やかさがあって、(哀しさその他もろもろに)苦しまずに読み終えることが出来ました(「日帰りクエスト」もそんな感じだったような)。 それはよかったです♪ >……それにしてもいなくなっちゃったんですね、ライアナ。 >それとも奇跡が起きるのか(今きせきを変換したら鬼籍と出て来て、縁起悪って思いました)。 奇跡… うーん… 起きるとも思えませんが(汗) >それにしてもガーヴ、結構良いキャラだなあ。 >あんまりあれこれ悩まない考えない良い意味ですっきりしたタイプっぽくて。 >今回のフィブリゾとの会話で思いました。 >フィブリゾの案……とは一体何なのでしょう? >リスクの大きな賭け。 >世界を蹂躙しまくるとか? そういうのじゃないのかな。 いやいや。 降魔戦争でフィブリゾがやったこと… …ってのは有名ですから。 >そしてガーヴが連れて来た彼女(こう書くと違った意味に見えるなあ)は何者なんでしょう。意外と知ってる人物だったり? うーむ。 知ってるかもしれない。 知らないかもしれない。 某さんから提供(?)して頂いたキャラです。 > > >次回も楽しみにしています。 >それでは、これで失礼致します。 ありがとうございました。 それでは、またいつか。 |
16061 | 第五夜:解法その一 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/2/28 22:49:56 |
記事番号15954へのコメント 「…………」 冥王は、目の前に現れた女の顔を、まじまじと直視した。 それが礼儀に反することだと解っていたのに。 美醜判定をするなら、彼女は美しい部類に入るだろう。 しかし、そう飛び抜けて美しい訳でも無い。 美女揃いの冥王軍でなら、ひっそりと埋もれていくだろう…その程度である。 冥王が彼女を注視したのは、その外見故では無い。 冥王の鋭い神経が、彼女の中に『魔族では無い部分』があることを告げていたからだ。 本能が叫ぶ。 目の前の相手を殺せ、と。 「…これはまた…濃いのを…」 感覚機能をいくつか遮断する。 本能の語りかけを抑制し、暴走を防ぐのだ。 魔族の本能…破壊、殺傷の本能を。 持つ力が弱い程、本能を抑え込むのには苦労する。 ゼラスが、紙を鞄に押し込んで、大慌てで部屋を出ていく。 まさか獣王程の者が抑制できない訳では無いだろうが、『関わらぬが吉』と判断したのだろう。 賢明な判断と言える。 「…………」 何の感情も見て取れない瞳を、魔竜王に向ける彼女。 「…ああ…コイツか? コイツが、その、アレだ。冥王フィブリゾ」 ガーヴが紹介する。 なんとなく、ぺこりと頭を下げるフィブリゾ。 彼女は、こくりと頷き、冥王に向き直る… …が、向き直っただけ。 頭を下げる訳でもなく、何か言う訳でもない。 最終的に、魔竜王が彼女の頭に手を置き、頭を下げさせた。 完全縦割り社会の魔族で、上位の者への無礼はそれこそ万死に値する。 幸い冥王は、敬語やら挨拶やらにそう気を遣う方では無かった。 彼自身、目上に対する言葉遣いなどの変化はほとんど見られない。 敬称を付ける、のみである。 これが覇王相手なら、また違う展開が待っていたのだろうが…冥王だった為不問。 フィブリゾは、さして気にも留めずに、話を続けた。 「なんつーか…凄いね。 …不安定すぎる」 「『こっち』に来て余り間が無いからな。その内落ち着くとは思うが」 「それにしても不安定すぎる。防護結界張った方がいいよ」 そもそも本来、魔族とそれ以外の生物は決定的に異なる。 生存法則、存在法則、何もかもが魔族特有だ。 しかし、決して相容れない訳ではない。 契約を結べば、『限りある存在』が魔族に近付くことも可能。 だが、そこには多大な苦痛と精神的不安感が伴う。 自分の存在が根本から覆され、変化していくのだ。 苦しくない方が変である。 そして、身体的苦痛を過ぎても、まだ精神の安定にはしばらく掛かる。 そして、なんとかかんとか精神体の仲間入り…が出来ても、当然『精神のみで存在する』状態に慣れてはいない。 『ついうっかりいつもの癖で』他存在の力を使った呪文を唱えてしまったりすれば、ジ・エンド。 自分に自信を無くしてしまったり…なんてことになっても、今までの様にお愛想笑いでは済まされない。 妙な話だが、『究極のネガティヴ集団』に入るには、自分に絶対の自信が無いとまず無理なのである。 更に、精神面をクリアしてもまだ課題は残る。 『精神のみの存在』というのはなかなか苦労なもので…慣れていないと、勝手に精神体が流出することもある。 そういうことを前もって防ぐ為、精神体の表面に防護結界を張り、流出を防ぐのだ。 「…………」 顎に手を当て、何かを考え込むフィブリゾ。 やがて、顔を上げる。 「…四分の一、人間。四分の一、エルフ。 二分の一、魔族。 …こりゃ荒れるわ。相反しまくりだ」 魔力分析を済ませたフィブリゾが言う。 「数ヶ月は大人しくすべきだね」 「…………」 何も言わない彼女。 フィブリゾは…流石に顔を顰めた。 「もしもし?聞いてる?」 「…セフィ」 ガーヴに言われ、ようやく小声で『ワカリマシタ』という。 「…………」 フィブリゾは、はぁぁ、と溜息を付いた。 ただでさえややこしい状況なのに、これ以上ややこしいヤツが増えてどうする、といった心境。 彼でなくとも憂鬱になろうというもんである。 ガーヴが『限りある存在』に力を与えるのはこれで二度目。 魔族の数が増えるのは結構だが、勿論その分魔竜王は弱体化する訳で。 いくら彼でも考え無しにそういうことをしている訳では無い…と、信じたい。 が、彼の普段の言動を考えると今ひとつ信用できない、と思うフィブリゾであった。 「まぁ、取り敢えず…もう少し落ち着いたら改めて考えよっか」 「おぅ」 「………♪」 にやりん、と笑うフィブリゾ。 「…なんだよ、気味悪ィな」 「いやいや。 謎が解けて、なんだかスッキリしちゃってさ」 「謎?」 「なんでもないなんでもない♪んじゃね」 フィブリゾは、にこにこ笑ったまま手を振って、ガーヴと別れた。 「♪」 そうか、なるほど、アレが『カノジョ』。 確かに間違ってはいないね。 フィブリゾは、そんなことを思いながら、てくてく廊下を歩いていた。 一つ疑問が片付いた所で…そっちのけにしていた問題が浮上する。 「…ま、さっさと調べておくに越したことは無いね」 呟き、覇王城への通信回路を開く。 細かく振動する周囲の空気。 やがて… 『…はいもしもし覇王城ですぅー!』 シェーラが出た。 『…って…もしもーし?』 「? …シェーラ?」 『!』 シェーラは、ようやく笑顔を浮かべた。 『冥王様!すみません、小さくて見えませんでした』 「…………」 確かに、彼の身長設定は他の者よりかなり低い。 シェーラにしてみれば、普通顔がある位置に何も無かったので一瞬迷ったのだろう。 それは解るのだが…何とはナシに一瞬ムカッとする冥王。 「久し振りだね、シェーラ。グラウシェラーいる?」 『え…あ…覇王様ですか…』 シェーラが少し寂しそうな様子になるのに気付かない振りをするフィブリゾ、 ささやかな仕返しである。 「うん。呼んでくれる?」 『ですが、覇王様は今―――――――――――――――――』 ばたばたばたっ!ばんっ! シェーラが何か言いかけた瞬間、彼女の背後のドアが開き、覇王が顔を出した。 『――――海王様のレース編み教室に通っておられましたが、ただ今お戻りになりました』 「…レース編み…」 思わずシェーラの言葉を口の中で繰り返す冥王。 三千年前編み物にハマったとか言ってマフラーやらベストやらクサリカタビラやら編んでいたが、最近新境地に目覚めたらしい。 どんどんいらん方向に多芸になっていく同僚に、不安を隠せない冥王様であった。 ずいっ、とシェーラの横に立ち、画面に割り込むグラウシェラー。 『…何の様だ、冥王』 「えーと…レース編みの針握ったままでシリアス顔御苦労様。 この間の話の続きなんだけど…」 『ああ、そうか。 お前が連絡入れてくる様な気がして急いで帰ってきたのだが、その甲斐あったな』 「…………」 覇王には冥王感知アンテナでも付いているのだろうか。 少々嫌な気分になりつつも、めげずに話を続けるフィブリゾ。 「不安の種は早いトコ削除しといた方がいいからね。 それに当たって協力願いたい」 『ほう』 何故か嬉しそうなグラウシェラーであった。 言い訳あんど言い逃れ。 セフィクスが出てます。 某さんに送って頂いた設定だけを元に固めたキャラです。 …詳しい説明はまた今度!(あ、逃げた) 幕。 |
16084 | 第六夜:二酸化珪素 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/3/5 18:48:08 |
記事番号15954へのコメント 「…………」 ぷちむっ。 冥王は、急に、覇王との通信回路を切断した。 くるりと背後を振り返る。 「盗み聞きは余り褒められた趣味じゃ無いと思うけどね、ゼラス」 「…別にそんなつもりは無かったが」 すっ、と柱の影から現れる獣王。 「そんなつもりは無かった」 通りかかったら声がして、条件反射(?)で柱に隠れてしまったのだと獣王は説明した。 「…まぁ、丁度良かったかな」 一人で納得した様に呟く冥王。 「?」 「ゼラスは、あの噂知ってるよね?」 「ああ…?」 曖昧に頷くゼラス。 「あの噂…てのがどの噂なのかは知らないが…」 「神族云々…てヤツ」 「ああ」 何故か嬉しそうな顔をする。 「この間海王が嬉しそーに語りに来てたぞ」 噂の出所が海王ならば、獣王に伝わっていない筈が無いとは思ったが…正解の様だ。 「話半分に聞いたが。 まだ『噂』なんだし」 フィブリゾは、にこりと笑った。 囁く様な声を出す。 「真実を確かめてみる気は無いかな?ゼラス=メタリオム」 「海王様ぁー」 ぺった、ぺった、ぺった。 水に濡れた床を、何とも形容しがたい音立てながら歩く女性。 年は、二十代に届くかどうかという辺りだろう。 ほぼ銀髪と言っても良い程に色素の薄い紫の髪をポニーテールに纏めている。 目は淡い蒼で、肌は白い。 蒼い口紅というのは何処か違和感を醸し出す場合が多いものだが、彼女の場合それはしっくり似合っていた。 かなりの美女と言えるだろう。 だが、惜しむらくは、声が何処と無くやる気無さげである。 海王神官リノアン。 海王将軍亡き今、海王に次ぐ所に位置する魔族である。 「…はぁい?」 リノアンの呼び声に、何処からか声がする。 不意に、水面が波立った。 ざっぱん! 蒼いドレスを纏った海王が水から飛び出す。 水面に立つ様な形で、ふわりとその場に停止した。 …どうでもいいが、いくら自分のスタイルにこだわるからと言って、ドレスで水に沈まないで欲しいもんである。 見た目怖いし。 リノアンは慣れているらしい。 流石にン千年海王に仕えているだけのことはある。 ひらひらと彼女の目の前で、白い紙片を揺らしてみせた。 「獣王軍から文書来てまス」 何処か悪戯を企む子供の様な表情をする海王。 「まぁ。 ラブレター?」 冗談めかした海王の言葉。 リノアンは、くりっと瞳を動かし、何かを考える様な素振りを見せた。 そして、軽く唇の端を吊り上げる。 「似た様なものですわ♪」 「?」 海王の口調を真似るリノアン。 こくん、と、海王は小首を傾げた。 取り敢えず、リノアンから紙片を受け取る。 内容に目を通し… 小さく、息を付いた。 「…成る程…」 「案外早かったわね」 リノアンがごにょっと呟く。 海王に向けて言ったものか、独り言なのかは判別が付けづらい。 何にしろ、海王将軍が生きていたら、『海王様の前では敬語を使え』と鉄拳制裁が飛んできたであろう。 しかし、海王将軍は三千年前に滅んでいるので、リノアンに突っ込みを入れる者もいないのだった。 …意外と平和である。 「そうですわね。 …何にしろ、いつかはやらなくてはいけないことですわ。 …こんなに早いとは思ってもみませんでしたが… 何だかんだ言ってフィブちゃんも焦ってるのかしら」 文書はゼラスからなのに、その奥にあるものを見抜く海王。 なかなか鋭い。 「返信どーします?」 「貴女が打って置くといいわ。 『了解』の意志で」 「はーい」 溜息混じりに返事し、リノアンは再びぺたんぺたんと音を立てながら歩いていった。 「…………」 ダルフィンは、再びだぼんと水の中に飛び込んだ。 ドレスは着ていても、自らの躰の一部のようなものだ。 さほど気になりはしない。 こちらの方が水の精っぽくて美しいでは無いか、となんとなく思う海王。 色んな意味で、彼女の思考回路はよく解らない。 ダルフィンは、ゆっくり水中を移動しながら目を閉じた。 肌に当たる水が心地よい。 熱に火照った躰と思考を冷やしてくれる。 水の中の方が落ち着く。 何かをゆっくり考えたい時など、丁度良い。 目を開ける海王。 水の中は陸上とは光の反射加減が違う。 その為、少々視界がぼやける。 水越しに映る、歪んだ世界。 曇り硝子を通して見たかの様に。 海王はふと、微笑んだ。 歪むといい。 狂えばいい。 そういうことがあってこそ、この世界は美しいのだから… 「海王軍参加ね、了解」 フィブリゾは、ゼラスから受け取った通信に、満足げに頷いた。 「やっぱり派遣されてくるのってリノアンだよねぇ」 『だろうな。海王自ら来るとも思えんしな』 腕組みし、考え込む様子を見せるゼラス。 『…確か、フィブさんの言うことにゃ…』 「お嬢さんお逃げなさい。 …じゃなくて… …森のくまさんみたいに言わないでくれる?」 やや憮然として言う冥王に苦笑する獣王。 『悪い悪い。それは冗談だが… 確か、何人かでパーティを組ませるって言ってたよな?』 「うん」 冥王は頷き、くいっ、とくまさん印のマグカップでココアを一口。 『…リノアンは、協調性に少々欠けると思うんだが…』 「ああ。いいんだよ、それで」 こくこく頷く冥王。 「リノアンだって悪気がある訳じゃ無いんだしね… 大丈夫だって。 あの子は頭のいい子だから」 『そーかー?』 「あのね、ゼラスー」 フィブリゾは、にこっと笑った。 「道化って、結構アタマ使うんだよね」 『どうする?ガーヴ』 「…あー…」 考え込む魔竜王。 やがて、胸の前でぱんっと手を合わせる。 「悪ィっ! 途中参加、ってことにしてもらえねーか」 『あぁ…』 フィブリゾの表情が少し曇る。 『どう?やっぱり良くない?』 「良くないっつーか…今が一番イタい時期なんでな。 ラルもラーも大忙しだし…」 ちらりと背後に目をやるガーヴ。 部屋の隅に蹲るセフィクス。 膝を抱えた彼女の周囲に、時々、ぱちっ、ぱちっとスパーク現象が発生する。 「…そんな訳で…もうしばらく待ってくれ」 『うん。 かなり長期化する任務だから、少しでも人手が欲しいんだ。 参加できる状態になったら、いつでも連絡してよね』 ぷつ… フィブリゾは、そう言い残し、通信回路を切断した。 「…………」 セフィクスが、視線を上げる。 何だ、と問いたい様だ。 「物質世界に神族が出没してるっつー噂があってな。 不安の種は早い内に潰そう、ってことらしい。 赤眼の魔王の欠片捜しも兼ねて、高位魔族のパーティを物質世界主要大陸に降下させるんだと… ま、平たく言えば調査隊の派遣だな」 「…………」 「ま、お前はゆっくり養生しろ」 ガーヴは、風邪引きの子供に言うかの様に言い、彼女の背中をぽんと叩いた。 言い訳あんど言い逃れ。 前回時間が無くて言えなかったこと。 セフィクスさんはMASAさんが提供してくださったキャラです。 オリキャラの設定送って下されば出しますよの呼びかけに応えて下さいまして。 真の勇者だ、貴方こそ…(ヲイ) タイトル『二酸化珪素』は硝子(または水晶)のことです。 ダルフィンが『歪んだ世界』を『曇り硝子を通してみる世界』と言ったんですが、そのことです。 あと、フィブリゾの『森のくまさん』。 例の童謡です。 『くまさんの いうことにゃ おじょうさん おにげなさい』 という歌詞があるんですが、あれを二人でパロディった訳です。 ともあれ、またいつか… 幕。 |
16096 | 二酸化珪素って何だっけ…? | カイ・ソリュード | 2004/3/6 17:37:45 |
記事番号16084へのコメント お久しぶりです。自分のH.N忘れかけててパソの前で一瞬悩んだ大馬鹿者です。あはは、うっかり〜。 では、レス行きます。 >「ゼラスは、あの噂知ってるよね?」 >「ああ…?」 >曖昧に頷くゼラス。 >「あの噂…てのがどの噂なのかは知らないが…」 知らないのに頷いたんですか… >「海王様ぁー」 > >ぺった、ぺった、ぺった。 > >水に濡れた床を、何とも形容しがたい音立てながら歩く女性。 床ずぶ濡れ?なんででしょう。 >「…はぁい?」 >リノアンの呼び声に、何処からか声がする。 >不意に、水面が波立った。 > >ざっぱん! > >蒼いドレスを纏った海王が水から飛び出す。 >水面に立つ様な形で、ふわりとその場に停止した。 >…どうでもいいが、いくら自分のスタイルにこだわるからと言って、ドレスで水に沈まないで欲しいもんである。 >見た目怖いし。 着衣泳って結構疲れるんですよね。布地が水吸って重くなるから。(←なんかずれた感想) >「…成る程…」 >「案外早かったわね」 >リノアンがごにょっと呟く。 >海王に向けて言ったものか、独り言なのかは判別が付けづらい。 >何にしろ、海王将軍が生きていたら、『海王様の前では敬語を使え』と鉄拳制裁が飛んできたであろう。 >しかし、海王将軍は三千年前に滅んでいるので、リノアンに突っ込みを入れる者もいないのだった。 確かにアレはもう突っ込み係って感じでしたが… >ダルフィンは、再びだぼんと水の中に飛び込んだ。 >ドレスは着ていても、自らの躰の一部のようなものだ。 >さほど気になりはしない。 >こちらの方が水の精っぽくて美しいでは無いか、となんとなく思う海王。 >色んな意味で、彼女の思考回路はよく解らない。 解ったら、というか解る人いたらそれはそれで怖い。 >目を開ける海王。 >水の中は陸上とは光の反射加減が違う。 >その為、少々視界がぼやける。 >水越しに映る、歪んだ世界。 >曇り硝子を通して見たかの様に。 >海王はふと、微笑んだ。 >歪むといい。 >狂えばいい。 >そういうことがあってこそ、この世界は美しいのだから… つくづく魔族ですね。 >「リノアンだって悪気がある訳じゃ無いんだしね… > 大丈夫だって。 > あの子は頭のいい子だから」 >『そーかー?』 >「あのね、ゼラスー」 >フィブリゾは、にこっと笑った。 >「道化って、結構アタマ使うんだよね」 ああ、何かでそういう話を聞いたことはありますね。 >言い訳あんど言い逃れ。 > > >前回時間が無くて言えなかったこと。 >セフィクスさんはMASAさんが提供してくださったキャラです。 >オリキャラの設定送って下されば出しますよの呼びかけに応えて下さいまして。 >真の勇者だ、貴方こそ…(ヲイ) > >タイトル『二酸化珪素』は硝子(または水晶)のことです。 >ダルフィンが『歪んだ世界』を『曇り硝子を通してみる世界』と言ったんですが、そのことです ああ、そっか(ぽん)。聞き覚えがあっても思い出せない駄目学生ですねー、私。 >ともあれ、またいつか… はい、またいつか。 |
16120 | 今日テストに出ましたわ(苦笑) | 遙 琥珀 E-mail | 2004/3/11 16:05:12 |
記事番号16096へのコメント >お久しぶりです。自分のH.N忘れかけててパソの前で一瞬悩んだ大馬鹿者です。あはは、うっかり〜。 >では、レス行きます。 こんにちは。 色々あってレスが遅れてしまった琥珀です。 何はともあれ、お返ししたいと思われます。 > >>「ゼラスは、あの噂知ってるよね?」 >>「ああ…?」 >>曖昧に頷くゼラス。 >>「あの噂…てのがどの噂なのかは知らないが…」 >知らないのに頷いたんですか… 噂は色々ありますから。 >>「海王様ぁー」 >> >>ぺった、ぺった、ぺった。 >> >>水に濡れた床を、何とも形容しがたい音立てながら歩く女性。 >床ずぶ濡れ?なんででしょう。 プールだから(笑) >>「…はぁい?」 >>リノアンの呼び声に、何処からか声がする。 >>不意に、水面が波立った。 >> >>ざっぱん! >> >>蒼いドレスを纏った海王が水から飛び出す。 >>水面に立つ様な形で、ふわりとその場に停止した。 >>…どうでもいいが、いくら自分のスタイルにこだわるからと言って、ドレスで水に沈まないで欲しいもんである。 >>見た目怖いし。 >着衣泳って結構疲れるんですよね。布地が水吸って重くなるから。(←なんかずれた感想) 小学校の時にやりましたね。 途中で根気尽きました。 >>「…成る程…」 >>「案外早かったわね」 >>リノアンがごにょっと呟く。 >>海王に向けて言ったものか、独り言なのかは判別が付けづらい。 >>何にしろ、海王将軍が生きていたら、『海王様の前では敬語を使え』と鉄拳制裁が飛んできたであろう。 >>しかし、海王将軍は三千年前に滅んでいるので、リノアンに突っ込みを入れる者もいないのだった。 >確かにアレはもう突っ込み係って感じでしたが… リノオル漫才。 …いいかもしんない。(いいのかよ) >>ダルフィンは、再びだぼんと水の中に飛び込んだ。 >>ドレスは着ていても、自らの躰の一部のようなものだ。 >>さほど気になりはしない。 >>こちらの方が水の精っぽくて美しいでは無いか、となんとなく思う海王。 >>色んな意味で、彼女の思考回路はよく解らない。 >解ったら、というか解る人いたらそれはそれで怖い。 解るひと。(考えている) …もしかしたらオルエン辺り解るかもしれない。 >>目を開ける海王。 >>水の中は陸上とは光の反射加減が違う。 >>その為、少々視界がぼやける。 >>水越しに映る、歪んだ世界。 >>曇り硝子を通して見たかの様に。 >>海王はふと、微笑んだ。 >>歪むといい。 >>狂えばいい。 >>そういうことがあってこそ、この世界は美しいのだから… >つくづく魔族ですね。 いや… 実際そうだと思いますよ。 綺麗なだけの世界って、案外退屈なものです。 ミズキヨケレバウオスマズ、ってね。 >>「リノアンだって悪気がある訳じゃ無いんだしね… >> 大丈夫だって。 >> あの子は頭のいい子だから」 >>『そーかー?』 >>「あのね、ゼラスー」 >>フィブリゾは、にこっと笑った。 >>「道化って、結構アタマ使うんだよね」 >ああ、何かでそういう話を聞いたことはありますね。 実は利口じゃないとできないんですよね。 >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >>前回時間が無くて言えなかったこと。 >>セフィクスさんはMASAさんが提供してくださったキャラです。 >>オリキャラの設定送って下されば出しますよの呼びかけに応えて下さいまして。 >>真の勇者だ、貴方こそ…(ヲイ) >> >>タイトル『二酸化珪素』は硝子(または水晶)のことです。 >>ダルフィンが『歪んだ世界』を『曇り硝子を通してみる世界』と言ったんですが、そのことです >ああ、そっか(ぽん)。聞き覚えがあっても思い出せない駄目学生ですねー、私。 ま、正確には硝子の『主成分』と言った方が正しいのですが。 大丈夫、その内嫌でも覚えることになります。 >>ともあれ、またいつか… >はい、またいつか。 読んでくださってありがとうございました。 それでは…。 |
16099 | なんだかこのシリーズを拝見してると新しい単語を覚えますね。 | ちょぴり改名、青月 かなた | 2004/3/6 23:04:20 |
記事番号16084へのコメント お久しぶりです。琥珀お姉様。(どーゆー呼び方だ) 少し改名した青月 かなたです。 レスさせていただきます。 降魔戦争。始まりましたね…神魔のキャラが見れないのは(見れる方もいるけど)寂しい気もしますが新たな展開にドキドキです >通りかかったら声がして、条件反射(?)で柱に隠れてしまったのだと獣王は説明した。 そのまま突っ切るよりはましかと。 >「…まぁ、丁度良かったかな」 >一人で納得した様に呟く冥王。 策士なフィブリゾ。 >「あの噂…てのがどの噂なのかは知らないが…」 >「神族云々…てヤツ」 >「ああ」 >何故か嬉しそうな顔をする。 >「この間海王が嬉しそーに語りに来てたぞ」 >噂の出所が海王ならば、獣王に伝わっていない筈が無いとは思ったが…正解の様だ。 女(たいてい)は噂が好きな生き物…… >「話半分に聞いたが。 > まだ『噂』なんだし」 >フィブリゾは、にこりと笑った。 >囁く様な声を出す。 噂というのは曖昧です。けど、全てが嘘っぱちとも限りませんからね。 >「真実を確かめてみる気は無いかな?ゼラス=メタリオム」 フルネーム…シリアスですね。 そーいえばなんでこの方だけファミリーネーム(?)があるのでしょうね…(話しそれてる) >「海王様ぁー」 リノアンさんですね。アじゃなくてノ……(復唱した) >ぺった、ぺった、ぺった。 べちゃ、とかじゃなくて良かった… >蒼い口紅というのは何処か違和感を醸し出す場合が多いものだが、彼女の場合それはしっくり似合っていた。 なんか不気味に見える場合もありますよね。 >かなりの美女と言えるだろう。 >だが、惜しむらくは、声が何処と無くやる気無さげである。 すごくやる気にあふれたリノアンさんってゆーのも…? >「…はぁい?」 >蒼いドレスを纏った海王が水から飛び出す。 >水面に立つ様な形で、ふわりとその場に停止した。 >…どうでもいいが、いくら自分のスタイルにこだわるからと言って、ドレスで水に沈まないで欲しいもんである。 >見た目怖いし。 無駄なプライドアンド凝り性なとこありますね。 しっかし…魔族に肉体がなくてつくづく良かったです。下手すれば西洋版貞○に。 >リノアンは慣れているらしい。 >流石にン千年海王に仕えているだけのことはある。 こんくらいのことを気していたら切れた彼女に耐えられない。 >「獣王軍から文書来てまス」 >「まぁ。 > ラブレター?」 >冗談めかした海王の言葉。 女性どーしで。 >リノアンは、くりっと瞳を動かし、何かを考える様な素振りを見せた。 >そして、軽く唇の端を吊り上げる。 >「似た様なものですわ♪」 >「?」 >海王の口調を真似るリノアン。 まねっこ☆ >「案外早かったわね」 >海王に向けて言ったものか、独り言なのかは判別が付けづらい。 >何にしろ、海王将軍が生きていたら、『海王様の前では敬語を使え』と鉄拳制裁が飛んできたであろう。 >しかし、海王将軍は三千年前に滅んでいるので、リノアンに突っ込みを入れる者もいないのだった。 それでいつもの喧嘩が始まる…好きだったのにぃ(未練がましい女)。 >…意外と平和である。 そーいえば海王軍の細かい雑用は誰がやってるのでしょう。 >「そうですわね。 > …何にしろ、いつかはやらなくてはいけないことですわ。 > …こんなに早いとは思ってもみませんでしたが… > 何だかんだ言ってフィブちゃんも焦ってるのかしら」 >文書はゼラスからなのに、その奥にあるものを見抜く海王。 >なかなか鋭い。 流石、五大腹心。 >「返信どーします?」 >「貴女が打って置くといいわ。 > 『了解』の意志で」 >「はーい」 ノリ気じゃないのでしょうか。 >「…………」 >ダルフィンは、再びだぼんと水の中に飛び込んだ。 >ドレスは着ていても、自らの躰の一部のようなものだ。 >さほど気になりはしない。 >こちらの方が水の精っぽくて美しいでは無いか、となんとなく思う海王。 >色んな意味で、彼女の思考回路はよく解らない。 全裸というのもなんですし(極端) >水の中は陸上とは光の反射加減が違う。 >その為、少々視界がぼやける。 >水越しに映る、歪んだ世界。 >曇り硝子を通して見たかの様に。 >海王はふと、微笑んだ。 >歪むといい。 >狂えばいい。 >そういうことがあってこそ、この世界は美しいのだから… 「狂い」「歪み」なんだかどっかの金髪神族を思い出すわたし。 平坦な世の中もつまらないかもしれませんがね…。 >「海王軍参加ね、了解」 >フィブリゾは、ゼラスから受け取った通信に、満足げに頷いた。 >「やっぱり派遣されてくるのってリノアンだよねぇ」 >『だろうな。海王自ら来るとも思えんしな』 ありがたみにかけますし(そういう問題ではない) >『…確か、フィブさんの言うことにゃ…』 >「お嬢さんお逃げなさい。 > …じゃなくて… > …森のくまさんみたいに言わないでくれる?」 すたこら♪さっささのさ〜♪ >『悪い悪い。それは冗談だが… > 確か、何人かでパーティを組ませるって言ってたよな?』 個性ゆたかな魔族達の… >「うん」 >冥王は頷き、くいっ、とくまさん印のマグカップでココアを一口。 くまさん印!? >『…リノアンは、協調性に少々欠けると思うんだが…』 >『そーかー?』 >「あのね、ゼラスー」 >フィブリゾは、にこっと笑った。 >「道化って、結構アタマ使うんだよね」 道化…? >「悪ィっ! > 途中参加、ってことにしてもらえねーか」 途中… >部屋の隅に蹲るセフィクス。 >膝を抱えた彼女の周囲に、時々、ぱちっ、ぱちっとスパーク現象が発生する。 うーん。大変そう… >「…そんな訳で…もうしばらく待ってくれ」 >『うん。 > かなり長期化する任務だから、少しでも人手が欲しいんだ。 > 参加できる状態になったら、いつでも連絡してよね』 大規模な計画なのですね。 >セフィクスが、視線を上げる。 >何だ、と問いたい様だ。 >「物質世界に神族が出没してるっつー噂があってな。 > 不安の種は早い内に潰そう、ってことらしい。 > 赤眼の魔王の欠片捜しも兼ねて、高位魔族のパーティを物質世界主要大陸に降下させるんだと… > ま、平たく言えば調査隊の派遣だな」 楽しそう…もとい、大変そうな計画…。 >「…………」 >「ま、お前はゆっくり養生しろ」 >ガーヴは、風邪引きの子供に言うかの様に言い、彼女の背中をぽんと叩いた。 ガーヴさんって頼れる兄貴って感じがありますね。 >言い訳あんど言い逃れ。 >前回時間が無くて言えなかったこと。 >セフィクスさんはMASAさんが提供してくださったキャラです。 そーなんですか。 >オリキャラの設定送って下されば出しますよの呼びかけに応えて下さいまして。 >真の勇者だ、貴方こそ…(ヲイ) ………どういう役柄の人を募集なのですか(考えてる人) >タイトル『二酸化珪素』は硝子(または水晶)のことです。 >ダルフィンが『歪んだ世界』を『曇り硝子を通してみる世界』と言ったんですが、そのことです。 なんかこのシリーズ読んでると難しい論理とか単語とか覚えられます。 >あと、フィブリゾの『森のくまさん』。 >例の童謡です。 >『くまさんの いうことにゃ おじょうさん おにげなさい』 誰でも一度は歌う歌ですね。 >ともあれ、またいつか… またいつか。 シーユーアゲイン!(発音変) かなり遅いのですが… ライアナさんのご冥福をお祈りします…。 |
16121 | 何かの役に立てばいいのですが… | 遙 琥珀 E-mail | 2004/3/11 16:21:39 |
記事番号16099へのコメント >お久しぶりです。琥珀お姉様。(どーゆー呼び方だ) お久し振りです。かなた妹様。(もっとどーゆー呼び方だ) >少し改名した青月 かなたです。 はい♪ では、かなたさんと呼ばせて頂きますね♪ >レスさせていただきます。 では、返させて頂きます。 > >降魔戦争。始まりましたね…神魔のキャラが見れないのは(見れる方もいるけど)寂しい気もしますが新たな展開にドキドキです わーいわーい、どきどきしてもらったぁ〜(ヲイ) >>通りかかったら声がして、条件反射(?)で柱に隠れてしまったのだと獣王は説明した。 >そのまま突っ切るよりはましかと。 …一瞬その光景創造しちゃいました… …それはそれでまた良かったかも…話は進まないけど… >>「…まぁ、丁度良かったかな」 >>一人で納得した様に呟く冥王。 >策士なフィブリゾ。 というか最近めっきり御都合主義。 >>「あの噂…てのがどの噂なのかは知らないが…」 >>「神族云々…てヤツ」 >>「ああ」 >>何故か嬉しそうな顔をする。 >>「この間海王が嬉しそーに語りに来てたぞ」 >>噂の出所が海王ならば、獣王に伝わっていない筈が無いとは思ったが…正解の様だ。 >女(たいてい)は噂が好きな生き物…… …というのが世間一般のイメージですな。 私は余り好きではナイです。 >>「話半分に聞いたが。 >> まだ『噂』なんだし」 >>フィブリゾは、にこりと笑った。 >>囁く様な声を出す。 >噂というのは曖昧です。けど、全てが嘘っぱちとも限りませんからね。 だから『話半分』なんですよね。 >>「真実を確かめてみる気は無いかな?ゼラス=メタリオム」 >フルネーム…シリアスですね。 >そーいえばなんでこの方だけファミリーネーム(?)があるのでしょうね…(話しそれてる) 『ゼラス』だけだと寂しいからじゃないでしょーか(絶対違) >>「海王様ぁー」 >リノアンさんですね。アじゃなくてノ……(復唱した) そぅです、リノアンです。 某友人には『リリアン』言われてましたが(苦笑) 編み物かっつーの。 >>ぺった、ぺった、ぺった。 >べちゃ、とかじゃなくて良かった… 足崩れてますって。 >>蒼い口紅というのは何処か違和感を醸し出す場合が多いものだが、彼女の場合それはしっくり似合っていた。 >なんか不気味に見える場合もありますよね。 というか、大体の場合は不気味に見えます。絵描くと解りますが。 絵で蒼い口紅がしっくりしてることってすごく珍しいんですよ。 よっぽど描き手の技量が高いか、よっぽどキャラが寒色系の似合う姿形してるか、どっちかで無い限りまず不自然です。 >>かなりの美女と言えるだろう。 >>だが、惜しむらくは、声が何処と無くやる気無さげである。 >すごくやる気にあふれたリノアンさんってゆーのも…? それはそれで困りますな… 一種の嫌がらせに近い… >>「…はぁい?」 >>蒼いドレスを纏った海王が水から飛び出す。 >>水面に立つ様な形で、ふわりとその場に停止した。 >>…どうでもいいが、いくら自分のスタイルにこだわるからと言って、ドレスで水に沈まないで欲しいもんである。 >>見た目怖いし。 >無駄なプライドアンド凝り性なとこありますね。 >しっかし…魔族に肉体がなくてつくづく良かったです。下手すれば西洋版貞○に。 それリノアンに言わせようかと思ったんですが(苦笑) リノアンどつき倒されますのでやめました(汗) >>リノアンは慣れているらしい。 >>流石にン千年海王に仕えているだけのことはある。 >こんくらいのことを気していたら切れた彼女に耐えられない。 そぉですね。 神経太いというか、我慢強いというか。 >>「獣王軍から文書来てまス」 >>「まぁ。 >> ラブレター?」 >>冗談めかした海王の言葉。 >女性どーしで。 …ヘンケンですが… …ダルフィンって、『そっち側のひと』っぽく無いスか?(汗) …まぁ…魔族だし…性別の壁なんて… …わたしゃそう細かい描写は避けますが。 >>リノアンは、くりっと瞳を動かし、何かを考える様な素振りを見せた。 >>そして、軽く唇の端を吊り上げる。 >>「似た様なものですわ♪」 >>「?」 >>海王の口調を真似るリノアン。 >まねっこ☆ おちゃめなリノさん。 >>「案外早かったわね」 >>海王に向けて言ったものか、独り言なのかは判別が付けづらい。 >>何にしろ、海王将軍が生きていたら、『海王様の前では敬語を使え』と鉄拳制裁が飛んできたであろう。 >>しかし、海王将軍は三千年前に滅んでいるので、リノアンに突っ込みを入れる者もいないのだった。 >それでいつもの喧嘩が始まる…好きだったのにぃ(未練がましい女)。 もういない(遠い目) >>…意外と平和である。 >そーいえば海王軍の細かい雑用は誰がやってるのでしょう。 ほったらかし。 絶対ほったらかし。 またはため込んで〆切ギリギリで大慌て。 >>「そうですわね。 >> …何にしろ、いつかはやらなくてはいけないことですわ。 >> …こんなに早いとは思ってもみませんでしたが… >> 何だかんだ言ってフィブちゃんも焦ってるのかしら」 >>文書はゼラスからなのに、その奥にあるものを見抜く海王。 >>なかなか鋭い。 >流石、五大腹心。 ダルフィンってそういうキャラです、私の中で。 ぼーっとして見えて切れる子。 >>「返信どーします?」 >>「貴女が打って置くといいわ。 >> 『了解』の意志で」 >>「はーい」 >ノリ気じゃないのでしょうか。 …というか… ひとえに、『めんどくさい』のでせう。 >>「…………」 >>ダルフィンは、再びだぼんと水の中に飛び込んだ。 >>ドレスは着ていても、自らの躰の一部のようなものだ。 >>さほど気になりはしない。 >>こちらの方が水の精っぽくて美しいでは無いか、となんとなく思う海王。 >>色んな意味で、彼女の思考回路はよく解らない。 >全裸というのもなんですし(極端) 書けない書けないそんなもの(苦笑) >>水の中は陸上とは光の反射加減が違う。 >>その為、少々視界がぼやける。 >>水越しに映る、歪んだ世界。 >>曇り硝子を通して見たかの様に。 >>海王はふと、微笑んだ。 >>歪むといい。 >>狂えばいい。 >>そういうことがあってこそ、この世界は美しいのだから… >「狂い」「歪み」なんだかどっかの金髪神族を思い出すわたし。 >平坦な世の中もつまらないかもしれませんがね…。 つまらないです。 断言しますが、清浄すぎる世界はつまらないです。 汚れすぎてもつまりませんが、綺麗すぎるよりはマシです。 >>「海王軍参加ね、了解」 >>フィブリゾは、ゼラスから受け取った通信に、満足げに頷いた。 >>「やっぱり派遣されてくるのってリノアンだよねぇ」 >>『だろうな。海王自ら来るとも思えんしな』 >ありがたみにかけますし(そういう問題ではない) 色々問題おこしそうだし。 >>『…確か、フィブさんの言うことにゃ…』 >>「お嬢さんお逃げなさい。 >> …じゃなくて… >> …森のくまさんみたいに言わないでくれる?」 >すたこら♪さっささのさ〜♪ 人間の言葉を喋るクマ(それを言ったらオシマイだ) >>『悪い悪い。それは冗談だが… >> 確か、何人かでパーティを組ませるって言ってたよな?』 >個性ゆたかな魔族達の… 豊かすぎる。 魔族は他人とキャラが被るだけで命に関わるから仕方無いが。 >>「うん」 >>冥王は頷き、くいっ、とくまさん印のマグカップでココアを一口。 >くまさん印!? ウサギさんもあるよ(フィブリゾ談) >>『…リノアンは、協調性に少々欠けると思うんだが…』 >>『そーかー?』 >>「あのね、ゼラスー」 >>フィブリゾは、にこっと笑った。 >>「道化って、結構アタマ使うんだよね」 >道化…? 『道化』。 > > >>「悪ィっ! >> 途中参加、ってことにしてもらえねーか」 >途中… 途中からです。 >>部屋の隅に蹲るセフィクス。 >>膝を抱えた彼女の周囲に、時々、ぱちっ、ぱちっとスパーク現象が発生する。 >うーん。大変そう… きっとめちゃくちゃツライ。 >>「…そんな訳で…もうしばらく待ってくれ」 >>『うん。 >> かなり長期化する任務だから、少しでも人手が欲しいんだ。 >> 参加できる状態になったら、いつでも連絡してよね』 >大規模な計画なのですね。 そぉです。 …実は結構行き当たりばったりでもあるのですが。 >>セフィクスが、視線を上げる。 >>何だ、と問いたい様だ。 >>「物質世界に神族が出没してるっつー噂があってな。 >> 不安の種は早い内に潰そう、ってことらしい。 >> 赤眼の魔王の欠片捜しも兼ねて、高位魔族のパーティを物質世界主要大陸に降下させるんだと… >> ま、平たく言えば調査隊の派遣だな」 >楽しそう…もとい、大変そうな計画…。 両方あてはまりますな。 >>「…………」 >>「ま、お前はゆっくり養生しろ」 >>ガーヴは、風邪引きの子供に言うかの様に言い、彼女の背中をぽんと叩いた。 >ガーヴさんって頼れる兄貴って感じがありますね。 最近兄貴というよりお母さん(ヲイ) >>言い訳あんど言い逃れ。 >>前回時間が無くて言えなかったこと。 >>セフィクスさんはMASAさんが提供してくださったキャラです。 >そーなんですか。 そうなのです。 >>オリキャラの設定送って下されば出しますよの呼びかけに応えて下さいまして。 >>真の勇者だ、貴方こそ…(ヲイ) >………どういう役柄の人を募集なのですか(考えてる人) うーむ、今現在は募集していないのです。 今の所間に合っております。 今回神族すくないからなぁ… >>タイトル『二酸化珪素』は硝子(または水晶)のことです。 >>ダルフィンが『歪んだ世界』を『曇り硝子を通してみる世界』と言ったんですが、そのことです。 >なんかこのシリーズ読んでると難しい論理とか単語とか覚えられます。 …何か役に立つんだろうか…(汗) >>あと、フィブリゾの『森のくまさん』。 >>例の童謡です。 >>『くまさんの いうことにゃ おじょうさん おにげなさい』 >誰でも一度は歌う歌ですね。 なつかしーなー(汗) >>ともあれ、またいつか… >またいつか。 >シーユーアゲイン!(発音変) > >かなり遅いのですが… >ライアナさんのご冥福をお祈りします…。 ご冥福… …(ちょっと考えている) それではまた今度お逢いしましょう。 さよーならっ! |
16134 | 第七夜:命短し恋せよ乙女? | 遙 琥珀 E-mail | 2004/3/13 22:24:35 |
記事番号15954へのコメント 「スクルド」 不意に名前を呼ばれ、彼女は振り向いた。 冥王将軍スクルド。 フィブリゾ様愛v…の、彼直属の部下である。 「…ガイア」 彼女に声を掛けたのは、同僚。 冥王神官ガイア。 癖毛気味の銀髪がふわふわ風に揺れている。 美少女…と言えないことも無いのだが、表情が無く、何を考えてるんだかイマイチよく解らないフシがある。 スクルドとは決して仲が良い訳では無いのだが… 「何? アンタから声掛けて来るなんて、珍しいじゃない」 「指令。来たわよ」 嫌味の様な素の様なスクルドの言葉を無視し、右手に持った紙切れをぱたぱた振るガイア。 スクルドも無視されたことは気にもせず、とことこ彼女に歩み寄る。 「なに?買い物メモ?」 「…………」 「冗談だってば。 …えーと…あ、これって…アレだ…あの、派遣計画」 「…の、組み分け」 「へー、決まったの?」 呑気ににこにこ笑っているスクルド。 彼女は元々そう深く考え込むタイプではない。 地上に派遣されるということを知った時も… 皆が大騒ぎしている中で、彼女は愛しの上司に会える時間が少なくなるということについて嘆いただけであった。 『驚く』という思考回路が欠落しているのかもしれない。 「で、いつ派遣されるって?」 「明日の夕方」 「随分急ね…まぁいいけど…組み分け見せてよ」 スクルドは言い、ぱっ、とガイアの手から紙を受け取る。 さーっ、と紙面に目を通し… 硬直した。 少し目を上げる。 腕を組み、何かを考えている様子のガイアが目に入った。 「…嫌がらせかしら」 「…さぁ…まさかそんなこともないと思うけど…」 「いーえっっ!」 ぐぐいっ、と拳を握りしめるスクルド。 ごぅっ、と彼女の背後に焔が巻き起こる。 「…………」 ガイアは少々面食らったかの様に数歩後ろへ下がった。 「そうよ!これは嫌がらせよ!陰謀よ! どうせどっかの某ヤマタノオロチがフィブリゾ様に言ったのよッ! 純粋なフィブリゾ様はそれに抗うこともできず…ああ、なんて可哀相なフィブリゾ様!」 「あのー、もしもーし」 勝手に盛り上がっているスクルドの肩の辺りをちょんちょんつついてみるガイア。 反応なし。 ガイアは、すぅ、と大きく息を吸い込み、吐き出し、呼吸を整え… がががががっ。 裏拳の連打がスクルドの頭部に突き刺さる。 「ああっ、つい手が滑ったわ。」 棒読みガイア。 「…ついって。 思いっきりコンボ決めといて何いってんのよ」 ぎろりん、とガイアを睨むスクルド。 ともあれ、『スクルドはどついて黙らせる』という手段が三千年経った今でも有効であることが立証された。 「えーと。ツッコミ所多すぎるから順番に行くけど。 某ヤマタノオロチって何」 「どっかの国の神話に出てくる、首が八本のヒドラ。 …ねぇガイア、あれって首が八本なのになんで『ヤマタ』なの? 首が八本なら股は七つだと思うんだけど。ナナマタノオロチって言うべきじゃない?」 「…………」 ガイアは、軽い頭痛を感じながら手を軽く挙げ、彼女の言葉を制した。 スクルドの言葉にいちいち受け答えしていたら日が暮れる。いや、それどころか年が暮れる。 「…もういいわ。誰のことかは解るし。 なんにしても、こう決まったことは事実だし…従うしか無いわよね」 「ああ…全くぅ…下っ端はツライわ…」 はぁ、と溜息を付く二人。 ひらり、とスクルドの手から紙切れが滑り落ちる。 第二大陸 担当者 冥王神官ガイア 冥王将軍スクルド 覇王将軍シェーラ 自らの身に下された任務内容を理解し… 「しっかり持っててよ… まだ私達以下の子達には内緒なんだから」 ガイアが紙切れを拾い、スクルドに渡した。 「この間の戦争の時みたいに、騒がれるの嫌だからね」 「はいはい」 二人は、軽口を叩き合いながら歩いていった。 「…そろそろ仲良くなってもらいたい頃だしね」 しれっと言う冥王。 「そんなしれっと…」 呆れた様に言う獣王。 「なんでスクルドとかがシェーラに当たるのか、知らないわけじゃないだろう」 冥王は、にこりと笑った。 「ボクコドモだからわかんなーいっ」 「…………」 がく。 脱力するゼラス。 「ま、なんとかなるでしょ、なんとか」 フィブリゾは、何故か楽しそうに笑った。 「…まあ、今更お前にどうこう言っても無駄だとは思うが」 「うん。 もうとっくに決定事項だもん、変えられないよん」 「…………」 ゼラスは軽く溜息を付いた。 そして話を続ける。 「…明日の夕方か…いよいよだな」 「うん。 一週間に一回程、定期連絡をしながら…」 「…何もなかったらどうするんだ?」 「何か有るまで続ける」 当然だ、と言いたげなフィブリゾ。 「…何か有るまで帰ってくるな…か。 ゼロスが泣くな」 「あはは、ごめんね」 ぱしぱしゼラスの背中を叩く。 「ゼロスは何処だっけ?」 「第一大陸。 ノーストとリノアンと一緒」 「ああ…イグナス」 物質世界には三つの大きな大陸がある。 『第一大陸』イグナス。 『第二大陸』チェリンカ。 『第三大陸』ドゥルドゥラ。 三大陸への魔族侵攻が始まろうとしていた… 言い訳あんど言い逃れ。 冥王:短ッ! 琥珀:うっ… 冥王:あんだけ時間かけてこれ!?こんなのしかできないの!?頭にムシわいてんじゃない!? 琥珀:うううううう…ぐはふっ… 冥王:あ、吐血した。 しかし、僕がこーしてあとがきに出るのって久し振りだねぇ。何回振りなんだろう? 琥珀:さぁ…?取り敢えずかなり久しいことは確かですね。 冥王:ンにしても、無意味に僕がいっぱい出てくるよねー。 琥珀:それはまぁ…趣味で。 冥王:……………… ともかく、次回で侵攻開始なんだね… 琥珀:まぁ、そういうことです。 冥王:次回はちゃっちゃと書くよーにっ! 琥珀:いえっさ! それでは皆様またいつかー… 冥王:さよーならー! 幕。 |
16145 | お久しぶりです〜。 | 凰月 麗 | 2004/3/16 22:13:59 |
記事番号16134へのコメント こんにちわ。お久しぶりです。アキラです。 ずーっと読んでたんですけど、書きコしてませんでしたぁ!(つまり読み逃げ) ほんっと、すみませんです! in神魔戦争。 あぁ、ライア〜〜〜〜。(泣) 生きててほしかったです。 来世では絶対、生きて幸せに!!(切実) (私、『in神魔』の中で、ライアナが1番好きだったかもしんない……) お次は、in降魔戦争! >冥王神官ガイア。 >癖毛気味の銀髪がふわふわ風に揺れている。 >美少女…と言えないことも無いのだが、表情が無く、何を考えてるんだかイマイチよく解らないフシがある。 ポーカーフェイスのクールビューティ? >「そうよ!これは嫌がらせよ!陰謀よ! > どうせどっかの某ヤマタノオロチがフィブリゾ様に言ったのよッ! > 純粋なフィブリゾ様はそれに抗うこともできず…ああ、なんて可哀相なフィブリゾ様!」 誰だ!?『某ヤマタノオロチ』って!? >「あのー、もしもーし」 >勝手に盛り上がっているスクルドの肩の辺りをちょんちょんつついてみるガイア。 >反応なし。 >ガイアは、すぅ、と大きく息を吸い込み、吐き出し、呼吸を整え… > >がががががっ。 > >裏拳の連打がスクルドの頭部に突き刺さる。 うお。痛そう……。 >「ああっ、つい手が滑ったわ。」 >棒読みガイア。 >「…ついって。 > 思いっきりコンボ決めといて何いってんのよ」 >ぎろりん、とガイアを睨むスクルド。 >ともあれ、『スクルドはどついて黙らせる』という手段が三千年経った今でも有効であることが立証された。 多分、一生有効なんでしょうねェ。 >「えーと。ツッコミ所多すぎるから順番に行くけど。 > 某ヤマタノオロチって何」 >「どっかの国の神話に出てくる、首が八本のヒドラ。 > …ねぇガイア、あれって首が八本なのになんで『ヤマタ』なの? > 首が八本なら股は七つだと思うんだけど。ナナマタノオロチって言うべきじゃない?」 ヤマタノオロチ。漢字で書くと、『八岐大蛇』。 『股が八つ』という意味じゃなくて、『頭が八つに分かれている』という意味みたいですよ。(辞書を片手に持ちながら) >「…………」 >ガイアは、軽い頭痛を感じながら手を軽く挙げ、彼女の言葉を制した。 >スクルドの言葉にいちいち受け答えしていたら日が暮れる。いや、それどころか年が暮れる。 >「…もういいわ。誰のことかは解るし。 解るのか!?(←解らないヤツ) いったい誰なんだろう…?(候補としては、部下Sかダルフィン)←ヤツマタ(タコ)繋がり > なんにしても、こう決まったことは事実だし…従うしか無いわよね」 >「ああ…全くぅ…下っ端はツライわ…」 確かに……。 >物質世界には三つの大きな大陸がある。 >『第一大陸』イグナス。 >『第二大陸』チェリンカ。 >『第三大陸』ドゥルドゥラ。 ど、どぅるどぅら・……。い、言い難い……。 >三大陸への魔族侵攻が始まろうとしていた… いよいよ始まりますね。魔族信仰。(違っ) >冥王:短ッ! >琥珀:うっ… >冥王:あんだけ時間かけてこれ!?こんなのしかできないの!?頭にムシわいてんじゃない!? いいじゃないですか。あんまり長いと画面の前で死んでしまいますし……。 それに、短くも無いと思いますよ〜。 関係ないですが、しらみとかって、木櫛じゃないと取れにくいって、聞いたことがあるよーな……。 相変わらず、文章上手ですね〜。 私もいつか、こんな小説を書きたいです。 それではまた、会える日を願って……。 さようなら〜。 |
16152 | お久し振りです。…違う、頭にムシってのはそういう意味じゃ(涙) | 遙 琥珀 E-mail | 2004/3/18 18:35:44 |
記事番号16145へのコメント > >こんにちわ。お久しぶりです。アキラです。 >ずーっと読んでたんですけど、書きコしてませんでしたぁ!(つまり読み逃げ) >ほんっと、すみませんです! こんにちは、琥珀です。 いえいえ、読んでくれるだけで嬉しいんですから☆ >in神魔戦争。 >あぁ、ライア〜〜〜〜。(泣) >生きててほしかったです。 >来世では絶対、生きて幸せに!!(切実) >(私、『in神魔』の中で、ライアナが1番好きだったかもしんない……) 死んじゃったんですよ〜。 実は最初からライアナが死ぬのは決まってました。 > > >お次は、in降魔戦争! はい! こちらも読んで頂けると幸せです! > >>冥王神官ガイア。 >>癖毛気味の銀髪がふわふわ風に揺れている。 >>美少女…と言えないことも無いのだが、表情が無く、何を考えてるんだかイマイチよく解らないフシがある。 >ポーカーフェイスのクールビューティ? あ、そうです。 その表現が一番しっくりと。 > >>「そうよ!これは嫌がらせよ!陰謀よ! >> どうせどっかの某ヤマタノオロチがフィブリゾ様に言ったのよッ! >> 純粋なフィブリゾ様はそれに抗うこともできず…ああ、なんて可哀相なフィブリゾ様!」 >誰だ!?『某ヤマタノオロチ』って!? ガーヴです(笑) アニメで首が何本もある竜に化けました(苦笑) >>「あのー、もしもーし」 >>勝手に盛り上がっているスクルドの肩の辺りをちょんちょんつついてみるガイア。 >>反応なし。 >>ガイアは、すぅ、と大きく息を吸い込み、吐き出し、呼吸を整え… >> >>がががががっ。 >> >>裏拳の連打がスクルドの頭部に突き刺さる。 >うお。痛そう……。 ま、ある程度手加減はしてるのでしょうが… 痛いくらいでないと効きませんから。 >>「ああっ、つい手が滑ったわ。」 >>棒読みガイア。 >>「…ついって。 >> 思いっきりコンボ決めといて何いってんのよ」 >>ぎろりん、とガイアを睨むスクルド。 >>ともあれ、『スクルドはどついて黙らせる』という手段が三千年経った今でも有効であることが立証された。 >多分、一生有効なんでしょうねェ。 恐らくは(苦笑) >>「えーと。ツッコミ所多すぎるから順番に行くけど。 >> 某ヤマタノオロチって何」 >>「どっかの国の神話に出てくる、首が八本のヒドラ。 >> …ねぇガイア、あれって首が八本なのになんで『ヤマタ』なの? >> 首が八本なら股は七つだと思うんだけど。ナナマタノオロチって言うべきじゃない?」 >ヤマタノオロチ。漢字で書くと、『八岐大蛇』。 >『股が八つ』という意味じゃなくて、『頭が八つに分かれている』という意味みたいですよ。(辞書を片手に持ちながら) をを。 勉強になります。 >>「…………」 >>ガイアは、軽い頭痛を感じながら手を軽く挙げ、彼女の言葉を制した。 >>スクルドの言葉にいちいち受け答えしていたら日が暮れる。いや、それどころか年が暮れる。 >>「…もういいわ。誰のことかは解るし。 >解るのか!?(←解らないヤツ) ガーヴなのです。 スクルドはガーヴが嫌いなのです。 >いったい誰なんだろう…?(候補としては、部下Sかダルフィン)←ヤツマタ(タコ)繋がり いや、それは無いでせう(汗) >> なんにしても、こう決まったことは事実だし…従うしか無いわよね」 >>「ああ…全くぅ…下っ端はツライわ…」 >確かに……。 何処の世界でも…。 > >>物質世界には三つの大きな大陸がある。 >>『第一大陸』イグナス。 >>『第二大陸』チェリンカ。 >>『第三大陸』ドゥルドゥラ。 >ど、どぅるどぅら・……。い、言い難い……。 いや、無理に発音する必要は(笑) >>三大陸への魔族侵攻が始まろうとしていた… >いよいよ始まりますね。魔族信仰。(違っ) …確かに一発変換だとそう出ます(汗) > >>冥王:短ッ! >>琥珀:うっ… >>冥王:あんだけ時間かけてこれ!?こんなのしかできないの!?頭にムシわいてんじゃない!? >いいじゃないですか。あんまり長いと画面の前で死んでしまいますし……。 >それに、短くも無いと思いますよ〜。 >関係ないですが、しらみとかって、木櫛じゃないと取れにくいって、聞いたことがあるよーな……。 チガウッ!(汗) そんな文章をマトモにとらないでくれッ!(汗) ムシってのはウジとかのイメージで、頭皮と言うよりは脳内に湧いてる様なイメージなんだっ!(主張) >相変わらず、文章上手ですね〜。 >私もいつか、こんな小説を書きたいです。 >それではまた、会える日を願って……。 >さようなら〜。 はい、また逢える日まで… それでは。 |
16146 | 短いのですか?うん千歳。 | 青月 かなた | 2004/3/16 22:23:31 |
記事番号16134へのコメント こんばんは☆タイトルで失礼なこと言ってしまった青月です レスしますっ! >フィブリゾ様愛v…の、彼直属の部下である。 この方に限ったことじゃないのが、冥王軍の恐ろしいところです。 >癖毛気味の銀髪がふわふわ風に揺れている。 >美少女…と言えないことも無いのだが、表情が無く、何を考えてるんだかイマイチよく解らないフシがある。 ミステリアス・ガール? >嫌味の様な素の様なスクルドの言葉を無視し、右手に持った紙切れをぱたぱた振るガイア。 >スクルドも無視されたことは気にもせず、とことこ彼女に歩み寄る。 無視しまくりですね >「へー、決まったの?」 >呑気ににこにこ笑っているスクルド。 >彼女は元々そう深く考え込むタイプではない。 >地上に派遣されるということを知った時も… >皆が大騒ぎしている中で、彼女は愛しの上司に会える時間が少なくなるということについて嘆いただけであった。 大物…とは少し違うのでしょーが…愛は強いですね >『驚く』という思考回路が欠落しているのかもしれない。 それは怖いことです。 >「…嫌がらせかしら」 >「…さぁ…まさかそんなこともないと思うけど…」 あ、スクルドさんが悩んでる。 >「いーえっっ!」 >ぐぐいっ、と拳を握りしめるスクルド。 >ごぅっ、と彼女の背後に焔が巻き起こる。 真っ赤な熱血の焔? >「そうよ!これは嫌がらせよ!陰謀よ! > どうせどっかの某ヤマタノオロチがフィブリゾ様に言ったのよッ! > 純粋なフィブリゾ様はそれに抗うこともできず…ああ、なんて可哀相なフィブリゾ様!」 じゅっ!純粋!いや、ないとも言えませんが… …………………恋は盲目? >ガイアは、すぅ、と大きく息を吸い込み、吐き出し、呼吸を整え… >裏拳の連打がスクルドの頭部に突き刺さる。 >「ああっ、つい手が滑ったわ。」 大きく深呼吸して「手がすべる」… >ぎろりん、とガイアを睨むスクルド。 >ともあれ、『スクルドはどついて黙らせる』という手段が三千年経った今でも有効であることが立証された。 こうして、この世界にまた一つト○ビアが生まれた。(某番組口調) >「どっかの国の神話に出てくる、首が八本のヒドラ。 > …ねぇガイア、あれって首が八本なのになんで『ヤマタ』なの? > 首が八本なら股は七つだと思うんだけど。ナナマタノオロチって言うべきじゃない?」 古事記は面白いですね。 (ちなみにその話しの舞台は新潟の横田町らしいです。) >「…もういいわ。誰のことかは解るし。 > なんにしても、こう決まったことは事実だし…従うしか無いわよ」 >「ああ…全くぅ…下っ端はツライわ…」 >はぁ、と溜息を付く二人。 中間管理職は辛いぜ? >冥王神官ガイア >冥王将軍スクルド >覇王将軍シェーラ > >自らの身に下された任務内容を理解し… 冥王軍に一人覇王軍が入っている時点で嫌がらせ… >「しっかり持っててよ… > まだ私達以下の子達には内緒なんだから」 >ガイアが紙切れを拾い、スクルドに渡した。 >「この間の戦争の時みたいに、騒がれるの嫌だからね」 (騒いでいた本人がなにを言う)と思いました…。 >「…そろそろ仲良くなってもらいたい頃だしね」 >しれっと言う冥王。 >「そんなしれっと…」 >呆れた様に言う獣王。 >「なんでスクルドとかがシェーラに当たるのか、知らないわけじゃないだろう」 とかが…省略されてる… >「ボクコドモだからわかんなーいっ」 >「…………」 コドモって怖いですねー(笑)。 >「…明日の夕方か…いよいよだな」 >「うん。 > 一週間に一回程、定期連絡をしながら…」 >「…何もなかったらどうするんだ?」 >「何か有るまで続ける」 結構気が遠くなるお話し…。 >「…何か有るまで帰ってくるな…か。 > ゼロスが泣くな」 >「あはは、ごめんね」 とことん辛いぞ、中間管理職。 >「ゼロスは何処だっけ?」 >「第一大陸。 > ノーストとリノアンと一緒」 これもなかなかな組み合わせ…。 >物質世界には三つの大きな大陸がある。 >『第一大陸』イグナス。 >『第二大陸』チェリンカ。 >『第三大陸』ドゥルドゥラ。 >三大陸への魔族侵攻が始まろうとしていた… 第三大陸は誰でしょうね。 >言い訳あんど言い逃れ。 >冥王:短ッ! >琥珀:うっ… >冥王:あんだけ時間かけてこれ!?こんなのしかできないの!?頭にムシわいてんじゃない!? たまには短い、日常系(?)のも大切ですよ。 >琥珀:うううううう…ぐはふっ… >冥王:あ、吐血した。 > しかし、僕がこーしてあとがきに出るのって久し振りだねぇ。何回振りなんだろう? 琥珀様、輸血を…(汗) 確かに久しぶりですねぇ…冥王様とあとがき。 >琥珀:さぁ…?取り敢えずかなり久しいことは確かですね。 >冥王:ンにしても、無意味に僕がいっぱい出てくるよねー。 >琥珀:それはまぁ…趣味で。 >冥王:……………… > ともかく、次回で侵攻開始なんだね… 本格的に活動開始…。 >琥珀:まぁ、そういうことです。 >冥王:次回はちゃっちゃと書くよーにっ! >琥珀:いえっさ! > それでは皆様またいつかー… >冥王:さよーならー! それでは、さようなら! 追伸 ライアナさんの『奇跡』もお祈りします。 けど…やっぱり苦労しそうですよね…結果的に「自分殺し」みたいですし… …けど、今度は生きぬいて欲しいです。 |
16153 | 短いのです。うん千歳。 | 遙 琥珀 E-mail | 2004/3/18 19:34:18 |
記事番号16146へのコメント > こんばんは☆タイトルで失礼なこと言ってしまった青月です > レスしますっ! いえいえ。 こんばんはです。いつもありがとうございます♪ レス返します☆ >>フィブリゾ様愛v…の、彼直属の部下である。 >この方に限ったことじゃないのが、冥王軍の恐ろしいところです。 それが特徴(笑) >>癖毛気味の銀髪がふわふわ風に揺れている。 >>美少女…と言えないことも無いのだが、表情が無く、何を考えてるんだかイマイチよく解らないフシがある。 >ミステリアス・ガール? とにかく『よくわからない』方。 >>嫌味の様な素の様なスクルドの言葉を無視し、右手に持った紙切れをぱたぱた振るガイア。 >>スクルドも無視されたことは気にもせず、とことこ彼女に歩み寄る。 >無視しまくりですね 気にしていると話が進まない。 >>「へー、決まったの?」 >>呑気ににこにこ笑っているスクルド。 >>彼女は元々そう深く考え込むタイプではない。 >>地上に派遣されるということを知った時も… >>皆が大騒ぎしている中で、彼女は愛しの上司に会える時間が少なくなるということについて嘆いただけであった。 >大物…とは少し違うのでしょーが…愛は強いですね ま、そうですね。 >>『驚く』という思考回路が欠落しているのかもしれない。 >それは怖いことです。 驚くことがありすぎて、ちょっとしたことでは驚けなく… >>ごぅっ、と彼女の背後に焔が巻き起こる。 >真っ赤な熱血の焔? そうです(笑) ピンクでもよし。 >>「そうよ!これは嫌がらせよ!陰謀よ! >> どうせどっかの某ヤマタノオロチがフィブリゾ様に言ったのよッ! >> 純粋なフィブリゾ様はそれに抗うこともできず…ああ、なんて可哀相なフィブリゾ様!」 >じゅっ!純粋!いや、ないとも言えませんが… >…………………恋は盲目? …スクルドですからねぇ…(遠い目) >>ガイアは、すぅ、と大きく息を吸い込み、吐き出し、呼吸を整え… >>裏拳の連打がスクルドの頭部に突き刺さる。 >>「ああっ、つい手が滑ったわ。」 >大きく深呼吸して「手がすべる」… 演技派 …?かな? >>ぎろりん、とガイアを睨むスクルド。 >>ともあれ、『スクルドはどついて黙らせる』という手段が三千年経った今でも有効であることが立証された。 >こうして、この世界にまた一つト○ビアが生まれた。(某番組口調) 昨日観ました(笑) >>「どっかの国の神話に出てくる、首が八本のヒドラ。 >> …ねぇガイア、あれって首が八本なのになんで『ヤマタ』なの? >> 首が八本なら股は七つだと思うんだけど。ナナマタノオロチって言うべきじゃない?」 >古事記は面白いですね。 >(ちなみにその話しの舞台は新潟の横田町らしいです。) 古事記、昔よく読んだ覚えが(笑) >>「…もういいわ。誰のことかは解るし。 >> なんにしても、こう決まったことは事実だし…従うしか無いわよ」 >>「ああ…全くぅ…下っ端はツライわ…」 >>はぁ、と溜息を付く二人。 >中間管理職は辛いぜ? そのとーり。 > >>冥王神官ガイア >>冥王将軍スクルド >>覇王将軍シェーラ >> >>自らの身に下された任務内容を理解し… >冥王軍に一人覇王軍が入っている時点で嫌がらせ… かもしれませんね(笑) >>「しっかり持っててよ… >> まだ私達以下の子達には内緒なんだから」 >>ガイアが紙切れを拾い、スクルドに渡した。 >>「この間の戦争の時みたいに、騒がれるの嫌だからね」 >(騒いでいた本人がなにを言う)と思いました…。 あ、それガイアのセリフです(苦笑) > >>「…そろそろ仲良くなってもらいたい頃だしね」 >>しれっと言う冥王。 >>「そんなしれっと…」 >>呆れた様に言う獣王。 >>「なんでスクルドとかがシェーラに当たるのか、知らないわけじゃないだろう」 >とかが…省略されてる… いちいち挙げてたらきりがない(笑) >>「ボクコドモだからわかんなーいっ」 >>「…………」 >コドモって怖いですねー(笑)。 ええ、ホントに… >>「第一大陸。 >> ノーストとリノアンと一緒」 >これもなかなかな組み合わせ…。 何か考えがあるんでしょうが。 >>物質世界には三つの大きな大陸がある。 >>『第一大陸』イグナス。 >>『第二大陸』チェリンカ。 >>『第三大陸』ドゥルドゥラ。 >>三大陸への魔族侵攻が始まろうとしていた… >第三大陸は誰でしょうね。 まだ秘密…。 それでは、レスありがとうございました…。 ライアナの『奇跡』については望まない方が…。 それでは、また何処かで…。 |