◆−バレンタインデイ−要 (2004/2/14 12:14:03) No.15999 ┣思わず顔が緩みます−G.O. (2004/2/14 22:25:36) No.16000 ┃┗Re:思わず顔が緩みます−要 (2004/2/15 12:45:56) No.16006 ┣素敵ですね。−銀 (2004/2/15 01:49:45) No.16003 ┃┗Re:素敵ですね。−要 (2004/2/15 12:51:18) No.16007 ┗Re:バレンタインデイ−イヌひこ (2004/2/15 11:25:42) No.16004 ┗Re:バレンタインデイ−要 (2004/2/15 12:56:49) No.16008
15999 | バレンタインデイ | 要 E-mail | 2004/2/14 12:14:03 |
こんにちは☆要です。 今回は第二作目「バレンタインデイ」をお送りしますv この話は昨日ふと思いつきました。 まだまだ不細工な文章ですが、最後まで読んでいただけたら幸いです。 *バレンタインデイ* 俺は甘いものがキライだ。 なぜと言われても それは、なぜチョコレートはチョコレートと言うのか? と、聞いてるのといっしょで とにかくキライなモノはキライだ。 今日はソンナモノを女から男に渡して気持ちを伝える日 誰が考えたんだ? カンベンしてほしい この時期、街に出ればソレがどこに行っても、たいていの場所で売られている チョコ一つになぜそこまでする? アホラシイ ・・・と毎年のように思っているが、さすがにアメリアには言えるはずもない。 あいつのことだ、それなりのことをするだろう。 ・・・俺は期待してるのか? イヤそんなことは・・・ 実際、待ち合わせの時間より10分も早くこの場にいる自分が ちょっと情けない。 こんな日でなければ普通のデートなのだが。 「ゼルガディスさん!」 「あぁ、アメリア」 「どおしたんですか?まだ早いのに」 「・・・たまたまだ」 うそつけ 「お前だって人のことは言えないだろう」 「私は楽しみで、早く来ちゃったんですv」 素直なやつだ 今日はバレンタインデイ 俺のキライなモノを女から男へ渡して気持ちを伝える日 ナゼ“甘いもの”が必要なんだ? 気持ちを伝えるだけでいいんじゃないのか? 所詮チョコは飾りで、要は気持ちを伝えることだろ? 俺はチョコよりアメリアの 「ゼルガディスさん?」 「あ、悪い」 「どおしたんですか?ずーっと額にシワ寄ってましたよ?」 「・・・いや、なんでもない」 なんでもなくはないが 俺とアメリアはバレンタインの雰囲気で染まった街を抜け、 丘の上にある公園に来ていた。 なんだかずっと額にシワが寄っていたらしい。 「あの」 「ん?」 「あの私、ゼルガディスさんが好きです」 驚いた。いきなりだったから。 「何を今更」 「今日はバレンタインデーです。 でも、チョコはあげません」 「はぁ!?」 アメリアは気にしていないようだが、 俺は自分の出した声の大きさに驚いた。 ・・・なんだかイライラした。 「他にやる相手でもできたか?」 「そおだとしたらどおします?」 「・・・・・・・・・・・・俺がそのチョコを食う」 どんなに甘くてもな アメリアは一瞬キョトンとして、笑った。 「・・・何がおかしい」 「ごめんなさいv 私、やっぱりゼルガディスさんが好きです。 きっと一番好きです」 その極上の笑顔と、その言葉に一瞬にして顔が熱くなったのを感じた。 「他にあげる人なんていませんよ。 ゼルガディスさんはやさしいから、私がチョコあげたら、 嫌いなのに無理してでも食べるだろうって思って、 チョコじゃなくて気持ちを言ったんです」 ・・・俺は額にシワを寄せて考えているとき、 本当に声に出していなかっただろうか? 俺の気持ちを見据えた彼女を無償に抱きしめたくなって抱きしめた。 するとアメリアのカバンの隙間からキレイな包装に包まれた箱が見えた。 俺はふいにソレを取り出した。 「あ、それは」 「誰にやるんだ?」 「・・・ゼルガディスさんです。 あげるのやめようと思ったんですけど」 「空けてもいいか?」 アメリアはコクンとうなずいた。 リボンを解いて、包装紙を剥がして中身を空けた。 中身は案の定、チョコレートだった。 俺は迷わず口にした。 「あ、あの」 「・・・驚いたな」 甘くない。いや甘いことは甘いが、苦い。 ビターチョコを使ったのだろう。 「悪くない」 このほろ苦さは、きっと彼女なりに考えての味なのだろう。 俺のために・・・ 「よかったですv」 その笑顔に惹かれて彼女の額に口付けた。 アメリアは笑えるぐらい顔が真っ赤になった。 「倍にして返してやるさ」 「期待してますv」 俺は甘いものがキライだ。 バレンタインなどアホラシイ。 チョコは不要だ。 けど、彼女の気持ちはチョコの中にも入っていた。 ほろ苦いビターチョコの中に。 ・・・甘いものも悪くない。 初めてそう思えたバレンタインデーだった。 おわり いかがでしたでしょうか? 今回は少しラブラブな感じに仕上げましたv バレンタインなんで☆ ゼルが少し素直すぎたような気がしますが; では☆★ |
16000 | 思わず顔が緩みます | G.O. | 2004/2/14 22:25:36 |
記事番号15999へのコメント こんにちは、二作目も素晴らしかったです! すんません、とりあえず、めっちゃ好きな部分引用させてもらいます。 >「どおしたんですか?まだ早いのに」 >「・・・たまたまだ」 > うそつけ >「お前だって人のことは言えないだろう」 >「私は楽しみで、早く来ちゃったんですv」 >素直なやつだ 魔剣士と姫の大きな違いが、こんなに短い文の中にぎゅうぎゅう詰めです! スバラシイ! >「あの」 >「ん?」 >「あの私、ゼルガディスさんが好きです」 >驚いた。いきなりだったから。 >「ごめんなさいv > 私、やっぱりゼルガディスさんが好きです。 > きっと一番好きです」 姫が可愛いッス。もう、メチャクチャ可愛い。魔剣士でなくたって驚くし、顔だって熱くなります。ゼルガディス……果報者め……! >けど、彼女の気持ちはチョコの中にも入っていた。 そうなんだ、と素直に納得しました。 バレンタインのチョコってそうなんですよね。 ただの甘い物じゃないんですよね。 こんな風に受け取ることがなければ気付かないことだけど。 やはり要さんの文章は、短い中にぎゅっと旨味が詰まっております。 ものすごく美味しいです。大好きです。 真っ直ぐであったかなバレンタインを、ありがとうございました! |
16006 | Re:思わず顔が緩みます | 要 E-mail | 2004/2/15 12:45:56 |
記事番号16000へのコメント こんにちは☆ 一作目に続きまた読んでくださったんですね(><) ありがとうございましたvv この時期になると、バレンタインねたは多くなるので、 投稿二回目の私にとってはドキドキものだったのですが、 気に入って頂けたようで、とっても嬉しいですv バレンタインにしては、ちょっと甘みが足りなかったかな?って 思ったんですけどね; だ、大好きとは!くぅ。嬉泣きます!!(;_;) これからも頑張ります!! ありがとうございました☆★ |
16003 | 素敵ですね。 | 銀 | 2004/2/15 01:49:45 |
記事番号15999へのコメント なんというか、とても素敵なカップリング小説です。 こういう風に書いてみたいものです。 いずれ、挑戦させて頂きますが…!! 素敵なバレンタイン小説をありがとうございました。 ごちそうさまでしたっ!! |
16007 | Re:素敵ですね。 | 要 E-mail | 2004/2/15 12:51:18 |
記事番号16003へのコメント こんにちは★ ステキだなんて!!ありがとうございます☆ 今回は小説投稿二回目なんで、ほんと素人で! ドキドキの投稿だったのですが、書いてよかったですv とっても嬉しいです☆ ありがとうございました!!(><) |
16004 | Re:バレンタインデイ | イヌひこ | 2004/2/15 11:25:42 |
記事番号15999へのコメント こんにちはイヌひこです。 今回のお話も素敵でしたーー!! ゼルの一人称ってゼルアメに多いですよね。 私は少し構えちゃうんですけど、このお話は読めば読むほど顔が緩んでましたv やはり大好きです、要さんのゼル! ゼルのことを思って今年はあげません、だなんて…!このアメリアの一途さがかわいすぎて、ゼルにはもったいないとか思ってしまいます。でも、妬いてるゼルがこんなに好きだったこともありませんー! 本当にお似合いのカップルですねーv 私も一度でいいからこんなゼルとアメリアを書いてみたい〜(無理なんですけど)、と思う素敵な作品でした。 バレンタインはゼルアメ話が一杯読めて嬉しかったですけど、 要さんのバレンタイン話が読めて、今年は至福です…。 ありがとうございました!これからもがんばってくださいねv では失礼しました。 |
16008 | Re:バレンタインデイ | 要 E-mail | 2004/2/15 12:56:49 |
記事番号16004へのコメント こんにちは★ 第一作目に続き、第二作目も読んでいただけるなんて!! とっても嬉しいですvv し、ししししししししし至福だなんて!! もお褒め殺しですvvvv(><) 最高の感想ありがとうございました☆ これからも頑張ります!! ではぁ♪ |