◆−『CIV』番外編!――遊園地が呼んでいる!――−蛇乃衣 (2004/3/31 15:17:21) No.16227 ┣ぅわはっv ありがとうございますっvv−祭 蛍詩 (2004/3/31 19:33:12) No.16230 ┃┗Re:ぅわはっv ありがとうございますっvv−蛇乃衣 (2004/4/3 11:37:02) No.16248 ┣Re:『CIV』番外編!――遊園地が呼んでいる!――−しーぷ (2004/4/2 21:59:38) No.16246 ┃┗初めまして−蛇乃衣 (2004/4/3 11:41:44) No.16249 ┣『CIV』番外編!――絶叫マシーンが呼んでいる!――−蛇乃衣 (2004/4/3 11:57:04) No.16250 ┃┣絶叫…ですか;−祭 蛍詩 (2004/4/5 19:56:03) No.16257 ┃┃┗絶叫なのです−蛇乃衣 (2004/4/11 00:50:46) No.16268 ┃┗Re:レス遅くなりましたが。−桜月 梓 (2004/4/16 17:06:39) No.16276 ┃ ┗Re:こちらこそ遅くなってしまいました(反省)−蛇乃衣 (2004/4/19 19:48:43) No.16282 ┣『CIV』番外編!――トラブルが呼んでいる!――−蛇乃衣 (2004/4/19 20:07:14) No.16283 ┃┗こんばんは!−祭 蛍詩 (2004/4/20 23:16:34) No.16288 ┃ ┗Re:こんにちは!−蛇乃衣 (2004/4/25 13:16:24) No.16311 ┣Re:『CIV』番外編!――パレードが呼んでいる!――−蛇乃衣 (2004/5/22 19:04:39) No.16400 ┃┣あ・・・−蛇乃衣 (2004/5/22 19:06:23) No.16401 ┃┗はわわ;多大に遅れてしまって申し訳ございません;;−祭 蛍詩 (2004/6/6 15:24:19) No.16428 ┃ ┗Re:こちらこそ〜!;;−蛇乃衣 (2004/6/10 19:25:01) No.16446 ┗『CIV』番外編!――再び!パレードが呼んでいる!――−蛇乃衣 (2004/6/10 19:30:12) No.16447 ┗なんか面白い事になってますねv−祭 蛍詩 (2004/6/13 17:35:11) No.16461
16227 | 『CIV』番外編!――遊園地が呼んでいる!―― | 蛇乃衣 | 2004/3/31 15:17:21 |
祭様リクエストの作品でございます。祭様、どうぞ受け取ってくださいませv 『感想一番乗りありがとうございます記念』は相変わらず発動中です。記念としてリク権をプレゼントいたします。(もちろん不使用可) リク内容についてはもう表記必要ないかなぁと思いつつもう一度。 今回のように『CIV』設定での話(詩)でも、まったく別物でも、どちらでもかまいません。 ただ、『CIV』での場合、本編設定との関係上、どうしてもかけない部分というのがあるので、そのあたりはご了承下さい。 ******* 切り変わったテレビ画面から、盛大な花火の音が続け様に弾け、賑やかなアップテンポの曲が流れる。 きらびやかな衣装をまとった人々や愛らしい着ぐるみが、笑みを振り撒き踊りながら行進していく。 ―さあ!みんなおいでよ!! ―――夢と光の世界!シーフィード・ワールド!! ――今年で誕生三十周年! ――――胸踊らすパレードが!花火が!アトラクションが!サーカスが!君を待っている!! 「ほぉ…なんだか、楽しそうですねぇ」 適度な温度と湿度が保たれたリビング。 ソファに腰掛け、午後のお茶を楽しんでいたレゾは、CMが流れきってから、向かいに座るゼルガディスに話しかけた。 「そうだな」 返されたのは気のない一言。 本を読んでいるゼルガディスは、顔を上げようともしない。 それにかまわず続けるレゾ。 「三十周年らしいですよ」 「らしいな」 「記念して、より盛大にパレードが行われるそうですね」 「ふぅん…」 「サーカスも来ているみたいですよ」 「へぇ…」 「…………」 「…………」 「……行きたくないのですか?」 「行きたいのか?あんた…」 ここでようやく、ゼルガディスは視線をレゾへと向けた。 「とても行きたいです」 至極真面目にこくりとうなずくレゾ。 ゼルガディスは溜め息を抑えつつ、 「行ってくりゃいいだろうが」 「一人で行ったところで、つまらないじゃないですか」 「エリスでも誘えばいいだろ?絶対飛んでくるから」 前例はないが確信はある。 それまでは穏やかな表情だったレゾが、わずかに眉を寄せた。 「あなたと行きたいのですけれど」 「俺はいい」 「…なぜ?子供というものは、ああいったものが好きなのでは?」 『子供』と見られていることに不愉快を感じたが、ゼルガディスはつとめて静かに答えた。 大人ぶってみた、とも言える。 「たいして行きたいとは思わないな」 「…あなたと行きたかったのに……」 ひどくがっかりとした声で、ぽそりと呟かれた言葉。 一瞬、うっとなったものの、どんなことでも大概こういう形で押し切られてしまうので、ゼルガディスは無言を通す。 「……………」 「親睦を深めようと思ったのに……」 「…………」 「無理にとは言いませんが…」 「………」 「…喜んでもらえるかと思ったのですけれどね……」 「……」 「………はぁ…」 「だぁぁぁあ!!分かった!行く!行けばいいんだろう!?行けば!!」 ふっ、哀れかなゼルガディスの根負けである。 なんといっても、まだ十二の少年なのだ。 目の前の、一見好青年だが中身は相当食えない養父殿を相手にするには、まだまだ甘かったようである。 「本当ですか!?本当ですね!!では、さっそく明日行きましょう!」 いっそ清々しいぐらいの笑顔への変貌に、ゼルガディスは怒りも呆れも体から抜けていくのを感じた。 とまあこんなわけで、二人は出掛けることになったのである。 「……すごいですねぇ…」 入り口前の広場にて。 ぐるりと四方を見回したレゾは、素直に感嘆の声をもらした。 べージュの生地に組紐で作られたボタンが着いたチャイナ風の上着に、ブラウンのズボンを着ている。 隣のゼルガディスは、少々デザインが異なるが、青を基調としたやはりチャイナ風の上着に、ジーンズのズボンといった装いだ(レゾのコーディネイト)。 明るい音楽に交じり、人々の歓声や悲鳴が耳を叩く。 童心に帰る、というか、日常の制約を忘れて思い切り騒げる魔法が、この無限に続くかのごとく錯覚させる世界を包んでいる。 「あの手を振っている着ぐるみが、メイン・キャラクターの赤竜ですね。ほらほら、風船やスナックなども売っていますよ。 こういったところなんですねぇ…」 「なんですねぇって…どこも似たようなもんだろう? あんまり浮かれるなよ。初めて来た子供でもあるまいし」 妙にテンションが高いレゾに、ゼルガディスは呆れを含んだ視線を向ける。 だが、告げられた返事に、視線は驚きの色にさっと塗り変えられた。 「初めてですよ?テーマパークなんて」 「…え……?」 白い横顔を見上げる。 ゼルガディスには、赤の義眼しかうかがうことができない。 光の加減で、それすら影になってしまっている。 白大理石から生み出された彫刻のように、その表情は見る者の心理を写し出すようで、彼が今本当はどんな顔をしているのか、ゼルガディスは知ることができないと思った。 青の瞳で、彼は何を見ているのだろう? 「子供を遊びに連れて行ってくれるような親ではありませんでしたし…… 子供の頃は『遊ぶ』という概念自体が、ないに等しかったですから」 語るのは、昔を懐かしんでいるような穏やかな声音。 それが余計に、ゼルガディスには重く感じられた。 「……悪い…」 ぽそりと呟く。 「…なにがです?」 同じくらいの音量で返される。 緩やかな風が二人の髪をなぜていった。 周りの他の音が、どこかより遠くに離れてしまったようだ。 ごく近くの小さな音ほど、鮮明に耳に刻まれる。 「……あなたは優しいですね。ゼルガディス」 レゾはポフッとゼルガディスの頭に手を置き、さらさらした銀の髪をなぜた。 「ねえ、ゼルガディス」 呼び掛けに、顔を上げる。 「今日はずっと遊んでいましょう?」 楽し気に目を細めて、レゾは笑った。 「ナビゲーター、お願いできますか?」 「…ああ」 ゼルガディスは、短くそれだけ答えた。 聞こえるか否かの小さな声で。 けれどその代わりに、これは本当に稀なことで、普段のゼルガディスなら思い付きもしないようなことなのだが、彼はとても自然な動作で、レゾの手を引いて歩き出した。 ****** とりあえず第一話。 祭様、遅くなってしまってすみません;しかもデートなのか微妙だし… 後半はちょっとシリアス風味。 これを入れたいが為に、本編のレゾさんの夢を先に投稿しました。 これから彼ら二人遊ぶわけですが…なにごともなく終ることはないでしょう(遠い目) |
16230 | ぅわはっv ありがとうございますっvv | 祭 蛍詩 | 2004/3/31 19:33:12 |
記事番号16227へのコメント こんにちは、お久しぶりな祭でございます。 ええ、やっとクラブ週間が終わりました。 さぁこれからは遊ぶぞ〜って思ったら、あと少ししかない春休みに愕然としました; リク小説、ありがとうございますv レゾさんとゼルさんのデートv楽しみに読ませて頂きますv ―ではレスさせて頂きますv >祭様リクエストの作品でございます。祭様、どうぞ受け取ってくださいませv ぅわーいv 喜んで頂きますvv >******* > >切り変わったテレビ画面から、盛大な花火の音が続け様に弾け、賑やかなアップテンポの曲が流れる。 >きらびやかな衣装をまとった人々や愛らしい着ぐるみが、笑みを振り撒き踊りながら行進していく。 > >―さあ!みんなおいでよ!! >―――夢と光の世界!シーフィード・ワールド!! し、シーフィード・ワールドっ?! あはははははっ! シーフィードですか、それは笑えますっvv >――今年で誕生三十周年! >――――胸踊らすパレードが!花火が!アトラクションが!サーカスが!君を待っている!! しかも三十周年…ねずみーランドより新しい…。 >「ほぉ…なんだか、楽しそうですねぇ」 > >適度な温度と湿度が保たれたリビング。 >ソファに腰掛け、午後のお茶を楽しんでいたレゾは、CMが流れきってから、向かいに座るゼルガディスに話しかけた。 なんか遊園地とか好きそうですねv レゾさん、なんか子供っぽい所がありますしねv >「そうだな」 > >返されたのは気のない一言。 >本を読んでいるゼルガディスは、顔を上げようともしない。 >それにかまわず続けるレゾ。 対して、ゼルさんはあまりこういうの好きではなさそうですね。 >「三十周年らしいですよ」 >「らしいな」 >「記念して、より盛大にパレードが行われるそうですね」 >「ふぅん…」 >「サーカスも来ているみたいですよ」 >「へぇ…」 >「…………」 >「…………」 >「……行きたくないのですか?」 >「行きたいのか?あんた…」 なんかそっけない会話ですよね、この二人だと。 ―というか、一方的にゼルさんが冷たいだけ、とも言いますがv >ここでようやく、ゼルガディスは視線をレゾへと向けた。 > >「とても行きたいです」 > >至極真面目にこくりとうなずくレゾ。 >ゼルガディスは溜め息を抑えつつ、 > >「行ってくりゃいいだろうが」 >「一人で行ったところで、つまらないじゃないですか」 >「エリスでも誘えばいいだろ?絶対飛んでくるから」 あ〜、確かに。 彼女なら何もかもすっとばして飛んでくるでしょう。 >前例はないが確信はある。 >それまでは穏やかな表情だったレゾが、わずかに眉を寄せた。 > >「あなたと行きたいのですけれど」 >「俺はいい」 >「…なぜ?子供というものは、ああいったものが好きなのでは?」 子供…ってことは、まだゼルさんが幼い時ですか。 あれ?子供がああいったものが好きならばっちしレゾさんは子供の部類に入ってる事になりますねv >『子供』と見られていることに不愉快を感じたが、ゼルガディスはつとめて静かに答えた。 >大人ぶってみた、とも言える。 ふふv なんか可愛らしいですv 背伸びしてる感じでv >「たいして行きたいとは思わないな」 >「…あなたと行きたかったのに……」 > >ひどくがっかりとした声で、ぽそりと呟かれた言葉。 >一瞬、うっとなったものの、どんなことでも大概こういう形で押し切られてしまうので、ゼルガディスは無言を通す。 をを、少し学習したんですねv しかし…それで負けるほどレゾさんは甘くないでしょうが…。 >「……………」 >「親睦を深めようと思ったのに……」 >「…………」 >「無理にとは言いませんが…」 >「………」 >「…喜んでもらえるかと思ったのですけれどね……」 ぅわ…辛いですよ、この精神攻撃は;; ちょっと『の』の字とか書いちゃったりしてるんでしょうね…。 時々ちらっとゼルさんの方恨めしそうに見たり…。 ああ、なんて辛いっ! >「……」 >「………はぁ…」 >「だぁぁぁあ!!分かった!行く!行けばいいんだろう!?行けば!!」 > >ふっ、哀れかなゼルガディスの根負けである。 あはは、まだまだ、ですねv >なんといっても、まだ十二の少年なのだ。 今でさえ勝ててないんですから、十二歳でしたら絶対無理ですよねv >目の前の、一見好青年だが中身は相当食えない養父殿を相手にするには、まだまだ甘かったようである。 ーというか、レゾさんを相手にできる人なんかいませんよね;(←断言しました) >「本当ですか!?本当ですね!!では、さっそく明日行きましょう!」 > >いっそ清々しいぐらいの笑顔への変貌に、ゼルガディスは怒りも呆れも体から抜けていくのを感じた。 哀れな……; 今も昔も不幸体質ですね。 >とまあこんなわけで、二人は出掛けることになったのである。 > >「……すごいですねぇ…」 > >入り口前の広場にて。 >ぐるりと四方を見回したレゾは、素直に感嘆の声をもらした。 >べージュの生地に組紐で作られたボタンが着いたチャイナ風の上着に、ブラウンのズボンを着ている。 >隣のゼルガディスは、少々デザインが異なるが、青を基調としたやはりチャイナ風の上着に、ジーンズのズボンといった装いだ(レゾのコーディネイト)。 似合うでしょうなぁ…二人ともv チャイナ風の着る物って、好きなんですよーv もちろん自分には合わないので着ませんが…; レゾゼルコンビならさぞかし似合うでしょうv >明るい音楽に交じり、人々の歓声や悲鳴が耳を叩く。 >童心に帰る、というか、日常の制約を忘れて思い切り騒げる魔法が、この無限に続くかのごとく錯覚させる世界を包んでいる。 >「あの手を振っている着ぐるみが、メイン・キャラクターの赤竜ですね。ほらほら、風船やスナックなども売っていますよ。 > こういったところなんですねぇ…」 メインキャラクターが赤竜…うわv 風船やポップコーンとかも赤竜のマーク入り? お土産には赤竜饅頭っ?! >「なんですねぇって…どこも似たようなもんだろう? > あんまり浮かれるなよ。初めて来た子供でもあるまいし」 そういえば、ゼルさんは初めてじゃないんですか? >妙にテンションが高いレゾに、ゼルガディスは呆れを含んだ視線を向ける。 >だが、告げられた返事に、視線は驚きの色にさっと塗り変えられた。 > >「初めてですよ?テーマパークなんて」 >「…え……?」 > >白い横顔を見上げる。 >ゼルガディスには、赤の義眼しかうかがうことができない。 義眼…なんですか。 って驚く所違いますね; >光の加減で、それすら影になってしまっている。 >白大理石から生み出された彫刻のように、その表情は見る者の心理を写し出すようで、彼が今本当はどんな顔をしているのか、ゼルガディスは知ることができないと思った。 >青の瞳で、彼は何を見ているのだろう? > >「子供を遊びに連れて行ってくれるような親ではありませんでしたし…… > 子供の頃は『遊ぶ』という概念自体が、ないに等しかったですから」 あのレゾさんの夢を見ると…そうでしょうね。 >語るのは、昔を懐かしんでいるような穏やかな声音。 >それが余計に、ゼルガディスには重く感じられた。 > >「……悪い…」 > >ぽそりと呟く。 やっぱり優しいですね、ゼルさんv 自分もあまり聞かれたくない、思い出したくない過去をもっていそうですしね。 >「…なにがです?」 > >同じくらいの音量で返される。 >緩やかな風が二人の髪をなぜていった。 >周りの他の音が、どこかより遠くに離れてしまったようだ。 >ごく近くの小さな音ほど、鮮明に耳に刻まれる。 > >「……あなたは優しいですね。ゼルガディス」 > >レゾはポフッとゼルガディスの頭に手を置き、さらさらした銀の髪をなぜた。 微笑ましい…vv こんな雰囲気もたまには良いですねv >「ねえ、ゼルガディス」 > >呼び掛けに、顔を上げる。 > >「今日はずっと遊んでいましょう?」 > >楽し気に目を細めて、レゾは笑った。 > >「ナビゲーター、お願いできますか?」 >「…ああ」 > >ゼルガディスは、短くそれだけ答えた。 >聞こえるか否かの小さな声で。 >けれどその代わりに、これは本当に稀なことで、普段のゼルガディスなら思い付きもしないようなことなのだが、彼はとても自然な動作で、レゾの手を引いて歩き出した。 ぅわ、可愛いっvv いつもはレゾさんが手を繋ぎたがって、ゼルさんが嫌がる、という感じですけど…。 >****** > >とりあえず第一話。 >祭様、遅くなってしまってすみません;しかもデートなのか微妙だし… いえ、十分デートですv 本当に微笑ましい…vv >後半はちょっとシリアス風味。 >これを入れたいが為に、本編のレゾさんの夢を先に投稿しました。 >これから彼ら二人遊ぶわけですが…なにごともなく終ることはないでしょう(遠い目) あはは、そうですね。 絶対なにか起こりますよねv 願わくばシーフィード・ワールドが壊れない事を…。 では、続きを楽しみにしておりますvv |
16248 | Re:ぅわはっv ありがとうございますっvv | 蛇乃衣 | 2004/4/3 11:37:02 |
記事番号16230へのコメント こんにちは、祭様。最近タレ気味の蛇乃です。 番外編、喜んでいただけたようでほっとしております。よかった〜。 遊園地の名前は、自分でもなんだかなぁと思います(笑)いきたいような、いきたくないような・・・ あ、あと、レゾさんは片方義眼ですよん。赤い瞳。 青い方が天然(表現違う)です。ゼルさんと同じ色v 話のパターンがありきたりにならないよう頑張ります! ああ、私の遊園地行きたい!あ〜そ〜び〜た〜い〜! |
16246 | Re:『CIV』番外編!――遊園地が呼んでいる!―― | しーぷ | 2004/4/2 21:59:38 |
記事番号16227へのコメント こんにちは、初めまして。しーぷといいます。 今までも読んでいたのですが・・・レスをするタイミングを逃してしまって;すみません。 『CIV』面白いです!ゼルガディスさん溺愛中のレゾさんが素敵です! それをうっとうしく払いつつも、優しいゼルガディスさんが大好きですv 今回の話も、二人の活躍を楽しみにしています。 ええと、リク権、いただいえてもよろしいでしょうか? できれば『CIV』のほうで、リナちゃん中心のギャグっぽいものをお願いします。 くれぐれも、無理はなさらないでくださいね。 それでは、失礼します〜。 |
16249 | 初めまして | 蛇乃衣 | 2004/4/3 11:41:44 |
記事番号16246へのコメント こんにちは。こちらこそ初めましてv 「CIV」読んでいただき、ありがとうございます。嬉しいです! リク、もちろんOKですよ〜。その話のリクエスト者以外の方で、ですから。 今回は表記していませんでしたね。すみません。 リナちゃんが可愛く(?)活躍できるような話、待っていて下さいねv これからもよろしくお願いいたします。 |
16250 | 『CIV』番外編!――絶叫マシーンが呼んでいる!―― | 蛇乃衣 | 2004/4/3 11:57:04 |
記事番号16227へのコメント 「ゼルガディス、あれ乗りません?」 レゾが指差した先には屋内ジェットコースター。 ホラーハウスとドッキングしたようなやつで、暗闇の中を疾走するのだ。 建物の外見は、ゴーストの住み着いた廃鉱といったところ。 五つに分けられているシーフィード・ワールドのエリアの一つ。 南の一角、地竜(アース・ドラゴン)エリアのメインアトラクションだ。 「そうだな。今、人が少なそうだし」 行く途中でレゾがスティック型のドーナツを買ってきて、最後尾に並んだ。 比較的人が少ないといっても、四、五十人は列を作っている。 「コレ、なかなかおいしいですね」 「…少し甘すぎやしないないか?」 「そうですか?ゼルガディスのがチョコレート味だからでしょう。私のはプレーンですし」 「俺もそっちでよかった」 「また買えばよいでしょう?いろんな味がありましたよ?」 「へぇ…どんな?」 「ええと、ストロベリーにキャラメルに、カスタードクリーム…」 「甘そうなのばっかりだな」 「そのようなこともないと思いますよ? チーズ味やサラダ味や……唐辛子もありましたし」 「トウガラシ?」 「はい。一面に唐辛子がまぶしてあって、真っ赤でした。赤竜をイメージしてのものなのでしょうけれど」 「誰か買うのか……?…それ……」 「さあ……私はいりませんね」 「俺もだよ……」 ちょうど食べ終った頃に、順番が回ってきた。 「おや、一番前ですか」 運が良いことに(と、思うかどうかは個人によるが)先頭に座ることになった。 ガチャンッと安全ベルトを下ろす。 『いってらっしゃいませ〜!』 スピーカー越しの女性の声に送られ、コースターはゆっくりと動きだした。 カタカタカタカタ 進むに連れて、視界から光が失われてゆく。 流れるおどろおどろしい音楽もあって、恐怖が数滴混じった期待が膨らむ。 「…視界が悪いですね。あなたの顔もよく見えませんよ」 ゼルガディスにも、レゾがこちらを向いたとしか分からない。 「そりゃ、ホラーハウスでもあるからな。明るかったら、怖さも半減するだろ?」 コースターは徐々に高度を増してゆく。 ガチャン! 頂上にたどり着いたのだろう、動きが止まった。 「…もう止まってしまいましたね」 「暗くてよく分からないが、高さは結構あるんじゃないか?」 「そうですね……ところでゼルガディス」 「なんだ?」 「この後どうなるのです?」 …………え゛? 「知らないのか!?」と、ゼルガディスが言うよりも早く、 ガぐんっ 凄まじい風が顔面にぶつかった。 『きゃあぁぁあぁあああああ!!!』 いくつもの歓声と悲鳴を引っ張りつつ、コースターは闇の中を駆け抜けていった。 『お疲れ様でしたぁ〜!楽しんでいただけたでしょうか?』 昼の光が、暗闇に慣れた目に痛い。 安全ベルトは自動で上がり、客達が口々に感想を言いながら降りてゆく。 ゼルガディスはレゾの横顔を見た。 一拍の間を置いて、彼もこちらを向く。 「驚きました」 「嘘つけ」 間髪いれずにこんな言葉が口を突いて出たのは、レゾが全くもって驚いた表情をしていなかったからだ。 微笑こそ浮かべていないが。 「本当ですよ。嘘をついてもしかたがないでしょう?」 立ち上がり、彼も他の客に続いてコースターから降りた。 フルフルと二、三度頭を振り、左手が額を押さえている。 無言で人混みから抜けていこうとする後ろ姿に、本気で具合いが悪くなったのかなと、ゼルガディスは先程の発言にちょっぴり罪悪感を感じたり、ああこいつも具合いが悪くなることがあるんだなと、どこか近親感のようなものを感じたり。 「少し休まないか?」 「そうですね…」 とりあえず、近くにあったベンチに落ち着くことにした。 ***** レゾさんがちょびっと弱々しいような気もしますが…○ワイトサイクロンとまではいかないでしょうけれど、かなりきっつぅいコースターだったということで(笑) |
16257 | 絶叫…ですか; | 祭 蛍詩 | 2004/4/5 19:56:03 |
記事番号16250へのコメント こんにちは、祭です。 絶叫マシーンですか……あまり凄いのは乗れないんですよね、私; ちなみに今日、遊園地っぽい所に行ってきました! 空いてる所だったので何回もジェットコースターみたいな物に乗っていたら、足元がまだ不安定です;; −というわけで、レスさせて頂きます! >「ゼルガディス、あれ乗りません?」 > >レゾが指差した先には屋内ジェットコースター。 >ホラーハウスとドッキングしたようなやつで、暗闇の中を疾走するのだ。 >建物の外見は、ゴーストの住み着いた廃鉱といったところ。 >五つに分けられているシーフィード・ワールドのエリアの一つ。 >南の一角、地竜(アース・ドラゴン)エリアのメインアトラクションだ。 凄い…! 地竜エリアとかあるんですねっ! >「そうだな。今、人が少なそうだし」 しかも人少ない…って人気無しっ?! >行く途中でレゾがスティック型のドーナツを買ってきて、最後尾に並んだ。 >比較的人が少ないといっても、四、五十人は列を作っている。 それは結構並んでますね。 繁盛してるんでしょう。 >「コレ、なかなかおいしいですね」 >「…少し甘すぎやしないないか?」 >「そうですか?ゼルガディスのがチョコレート味だからでしょう。私のはプレーンですし」 >「俺もそっちでよかった」 >「また買えばよいでしょう?いろんな味がありましたよ?」 一口食べますか?位言うかと思いました; 脳内腐ってますね、自分。 >「へぇ…どんな?」 >「ええと、ストロベリーにキャラメルに、カスタードクリーム…」 >「甘そうなのばっかりだな」 >「そのようなこともないと思いますよ? > チーズ味やサラダ味や……唐辛子もありましたし」 それは…おいしいのですか? >「トウガラシ?」 >「はい。一面に唐辛子がまぶしてあって、真っ赤でした。赤竜をイメージしてのものなのでしょうけれど」 赤竜イメージですかっ(笑) 真っ赤で、しかもこれで貴方も炎が吹けますっ!っという感じですかね? >「誰か買うのか……?…それ……」 >「さあ……私はいりませんね」 >「俺もだよ……」 買う人…いないでしょうねェ; >ちょうど食べ終った頃に、順番が回ってきた。 > >「おや、一番前ですか」 > >運が良いことに(と、思うかどうかは個人によるが)先頭に座ることになった。 >ガチャンッと安全ベルトを下ろす。 一番前って怖いですよ! 風がすばらしく素敵なまでに感じられます; >『いってらっしゃいませ〜!』 > >スピーカー越しの女性の声に送られ、コースターはゆっくりと動きだした。 > >カタカタカタカタ > >進むに連れて、視界から光が失われてゆく。 >流れるおどろおどろしい音楽もあって、恐怖が数滴混じった期待が膨らむ。 お化け屋敷っぽいコースターなんですね。 それはいろんな恐怖が混ざっていそうで乗りたくないかも; >「…視界が悪いですね。あなたの顔もよく見えませんよ」 > >ゼルガディスにも、レゾがこちらを向いたとしか分からない。 > >「そりゃ、ホラーハウスでもあるからな。明るかったら、怖さも半減するだろ?」 > >コースターは徐々に高度を増してゆく。 > >ガチャン! > >頂上にたどり着いたのだろう、動きが止まった。 > >「…もう止まってしまいましたね」 >「暗くてよく分からないが、高さは結構あるんじゃないか?」 >「そうですね……ところでゼルガディス」 >「なんだ?」 >「この後どうなるのです?」 知らないんですかっ! そうですよね、そういう事とは無縁の生活してたんでしょう…。 >…………え゛? > >「知らないのか!?」と、ゼルガディスが言うよりも早く、 > >ガぐんっ > >凄まじい風が顔面にぶつかった。 > >『きゃあぁぁあぁあああああ!!!』 > >いくつもの歓声と悲鳴を引っ張りつつ、コースターは闇の中を駆け抜けていった。 この悲鳴の中にゼルさんの声は含まれてそうですが、レゾさんの声は含まれてなさそうです; >『お疲れ様でしたぁ〜!楽しんでいただけたでしょうか?』 > >昼の光が、暗闇に慣れた目に痛い。 >安全ベルトは自動で上がり、客達が口々に感想を言いながら降りてゆく。 >ゼルガディスはレゾの横顔を見た。 >一拍の間を置いて、彼もこちらを向く。 > >「驚きました」 >「嘘つけ」 レゾさんって、顔に表情がでなさそうですよね; >間髪いれずにこんな言葉が口を突いて出たのは、レゾが全くもって驚いた表情をしていなかったからだ。 >微笑こそ浮かべていないが。 微笑浮かべてたらなかなか怖いです; そういえば今日コースター乗ってる時、隣にいた友達は『あははははははは』と笑っていたので怖さ倍増でした; >「本当ですよ。嘘をついてもしかたがないでしょう?」 > >立ち上がり、彼も他の客に続いてコースターから降りた。 >フルフルと二、三度頭を振り、左手が額を押さえている。 >無言で人混みから抜けていこうとする後ろ姿に、本気で具合いが悪くなったのかなと、ゼルガディスは先程の発言にちょっぴり罪悪感を感じたり、ああこいつも具合いが悪くなることがあるんだなと、どこか近親感のようなものを感じたり。 最強なレゾさんも初めてのジェットコースターには勝てませんでした…; >「少し休まないか?」 >「そうですね…」 > >とりあえず、近くにあったベンチに落ち着くことにした。 > > >***** >レゾさんがちょびっと弱々しいような気もしますが…○ワイトサイクロンとまではいかないでしょうけれど、かなりきっつぅいコースターだったということで(笑) 初めてですもんね、驚きますよそりゃぁ。 いくらあのレゾさんでも。 続きお待ちしてます〜v |
16268 | 絶叫なのです | 蛇乃衣 | 2004/4/11 00:50:46 |
記事番号16257へのコメント こんにちは。蛇乃です。 遅レス、本当に申し訳ありません!しかも、執筆作業が停滞ですし!ああ、もう・・・; > 絶叫マシーンですか……あまり凄いのは乗れないんですよね、私; あ〜、私は割と平気です。・・・いえ、怖くはないのですが、あまり時間が長いと酔ってしまいます; > ちなみに今日、遊園地っぽい所に行ってきました! 空いてる所だったので何回もジェットコースターみたいな物に乗っていたら、足元がまだ不安定です;; わぁ、いいですね〜。楽しそうvジェットコースターは時間をおいて乗ることをおすすめします。 >>南の一角、地竜(アース・ドラゴン)エリアのメインアトラクションだ。 > 凄い…! 地竜エリアとかあるんですねっ! テーマパーク作りやすそうな設定(地竜王とか水竜王とか)だと思いません? >>「俺もそっちでよかった」 >>「また買えばよいでしょう?いろんな味がありましたよ?」 > 一口食べますか?位言うかと思いました; 脳内腐ってますね、自分。 言わせれば良かった〜〜〜!!あああ,今激しく後悔しています。 >>「そのようなこともないと思いますよ? >> チーズ味やサラダ味や……唐辛子もありましたし」 > それは…おいしいのですか? > >>「トウガラシ?」 >>「はい。一面に唐辛子がまぶしてあって、真っ赤でした。赤竜をイメージしてのものなのでしょうけれど」 > 赤竜イメージですかっ(笑) 真っ赤で、しかもこれで貴方も炎が吹けますっ!っという感じですかね? いえね、あるのですよ。実際に。おせんべいですけれど。 唐辛子で表面真っ赤。私、とても一枚食べきれませんでした。辛いこと辛いこと。しかも後からも辛さが追ってくる時間差攻撃! > >>「そうですね……ところでゼルガディス」 >>「なんだ?」 >>「この後どうなるのです?」 > 知らないんですかっ! そうですよね、そういう事とは無縁の生活してたんでしょう…。 はい。無縁の生活でした。かなり殺伐とした; 子供の頃に子供でいられなかったので、その分、今遊んで我侭言って甘えているのです。 >>「驚きました」 >>「嘘つけ」 > レゾさんって、顔に表情がでなさそうですよね; 全キャラの中でも、特に出さない方でしょう。 長年つきあっていると、微妙な変化が分かるようになるかもしれないです。 > >>間髪いれずにこんな言葉が口を突いて出たのは、レゾが全くもって驚いた表情をしていなかったからだ。 >>微笑こそ浮かべていないが。 > 微笑浮かべてたらなかなか怖いです; そういえば今日コースター乗ってる時、隣にいた友達は『あははははははは』と笑っていたので怖さ倍増でした; 怖いですね、それは・・・ >>***** >>レゾさんがちょびっと弱々しいような気もしますが…○ワイトサイクロンとまではいかないでしょうけれど、かなりきっつぅいコースターだったということで(笑) > 初めてですもんね、驚きますよそりゃぁ。 いくらあのレゾさんでも。 > 続きお待ちしてます〜v お待ちさせてしまっています:ごめんなさい〜; 本編が一つの区切りにさしかかっているので・・・って言い訳ですね;反省。 なるべく早く仕上げますので、見捨てないで下さい〜! |
16276 | Re:レス遅くなりましたが。 | 桜月 梓 | 2004/4/16 17:06:39 |
記事番号16250へのコメント 蛇さん(とお呼びしても構いませんか?)こんにちは!! 小説1の方でちょこちょこ投稿させてもらっています、桜月梓です。 その節はレスどうもありがとうございました♪ というワケで、私もレスさせてもらいに参上しました。 最初に本編レスをば。(本編の方にレスしろよ) この『CIV』は番外編で、本編は続きモノと言う事でしたので すぐさま過去ログに飛んで行って『CIV』本編・番外編読んできました!! ををっ!!リナ達が泥棒ですか!!こういう現代風味は好きですね〜♪ かなり笑いました、叔父馬鹿レゾさんと嫌がるゼルコンビに(笑) 私的なツボにハマったのは、レゾさんの家出編とヴァルの災難編だったり。 レゾさん・・・性格が良いですねぇ・・・こういう人、私は好きです(笑) にこにこしながら医療具構えるとか(誰)してるんですかね? そして番外編レスをば。 えーと、最初のレゾさんとゼル掛け合いから笑ってました。 嫌がってても、ゼルは結局レゾさんに弱いんですねv あー、○ワイトサイクロンですか。 私は何となくディ○゛ニーラ○ドのスペー○マウ○テンか、 富○急くらいなのかなぁと勝手にイメージしてました。 >「トウガラシ?」 >「はい。一面に唐辛子がまぶしてあって、真っ赤でした。赤竜をイメージしてのものなのでしょうけれど」 >「誰か買うのか……?…それ……」 >「さあ……私はいりませんね」 >「俺もだよ……」 ・・・それは私もいらないです・・・。 ・・・まぁ、辛いの好きな人は食べれるでしょうが・・・。 >「そうですね……ところでゼルガディス」 >「なんだ?」 >「この後どうなるのです?」 私も、え゛っ?!とかって思いました(笑)どうなるのってレゾさん・・・。 悲鳴は他の人が上げたんでしょうか・・・一瞬ゼルかと思ってました(ぇ) レゾさんに「嘘つけ」ってゼルが言うのも最もだと。 この後コーヒーカップとかに乗ったら面白いと勝手に妄想したりしてます(待) 恥ずかしいと嫌がっていたけど結局乗ってしまい、レゾさんが分からなくて ハイスピードでカップを回しまくって、ゼルが気分悪くなるとか(待待待) そして隣でけろりとしてるレゾさんとか。 えーと、ちょっと最後の方暴走してましたね、すみません(汗) これからも『CIV』本編・番外編の続き楽しみに待ってますので、頑張って下さい。 それでは、またレスしにきますね。 |
16282 | Re:こちらこそ遅くなってしまいました(反省) | 蛇乃衣 | 2004/4/19 19:48:43 |
記事番号16276へのコメント > >蛇さん(とお呼びしても構いませんか?)こんにちは!! こんにちは!もちろん、かまいませんよv(あ、でも切れ目は 蛇乃 衣 ですので) >小説1の方でちょこちょこ投稿させてもらっています、桜月梓です。 >その節はレスどうもありがとうございました♪ >というワケで、私もレスさせてもらいに参上しました。 ありがとうございます。桜月様のお話、本当に面白かったです。 > >この『CIV』は番外編で、本編は続きモノと言う事でしたので >すぐさま過去ログに飛んで行って『CIV』本編・番外編読んできました!! お手数おかけしました。今度、あらすじ作らなければいけませんね。 >ををっ!!リナ達が泥棒ですか!!こういう現代風味は好きですね〜♪ そうですか!?よかったぁ。現代物パロは苦手だって方いらっしゃるので、心配で・・・ >かなり笑いました、叔父馬鹿レゾさんと嫌がるゼルコンビに(笑) >私的なツボにハマったのは、レゾさんの家出編とヴァルの災難編だったり。 >レゾさん・・・性格が良いですねぇ・・・こういう人、私は好きです(笑) 私も彼に愛着があるので(無論、他キャラもでうが)そう言って頂けるとうれしいです。 >にこにこしながら医療具構えるとか(誰)してるんですかね? しているでしょう。きっと。 「場を和ませて、リラックスしていただこうと思いまして」ぐらい言いそうです(笑) > >えーと、最初のレゾさんとゼル掛け合いから笑ってました。 >嫌がってても、ゼルは結局レゾさんに弱いんですねv なんだかんだで、お互いのこと好きなんだろうなと・・・。 >あー、○ワイトサイクロンですか。 >私は何となくディ○゛ニーラ○ドのスペー○マウ○テンか、 >富○急くらいなのかなぁと勝手にイメージしてました。 ほら、アメリカはスケールが大きいですから(なにか違う) >>「そうですね……ところでゼルガディス」 >>「なんだ?」 >>「この後どうなるのです?」 > >私も、え゛っ?!とかって思いました(笑)どうなるのってレゾさん・・・。 とりあえず、安全ではあるだろう、面白いのだろうと思って乗りました。彼は。 けっこう、大雑把なところもあるので(笑) >悲鳴は他の人が上げたんでしょうか・・・一瞬ゼルかと思ってました(ぇ) ゼルさんも悲鳴は上げなかったです。 >レゾさんに「嘘つけ」ってゼルが言うのも最もだと。 >この後コーヒーカップとかに乗ったら面白いと勝手に妄想したりしてます(待) >恥ずかしいと嫌がっていたけど結局乗ってしまい、レゾさんが分からなくて >ハイスピードでカップを回しまくって、ゼルが気分悪くなるとか(待待待) >そして隣でけろりとしてるレゾさんとか。 わぁ・・・可愛い・・・ あ、でも、私が実際似たような体験しているので・・・(笑) 友達がぐるんぐるん回しまくって、私は目を回して倒れたのですが、本人、笑っていました。 >えーと、ちょっと最後の方暴走してましたね、すみません(汗) いえいえ、どうぞ遠慮なく暴走して下さい。 >これからも『CIV』本編・番外編の続き楽しみに待ってますので、頑張って下さい。 >それでは、またレスしにきますね。 ありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします! > > |
16283 | 『CIV』番外編!――トラブルが呼んでいる!―― | 蛇乃衣 | 2004/4/19 20:07:14 |
記事番号16227へのコメント ファンシーなデザインのベンチに腰掛け、レゾはぼんやりと流れゆく雲を眺めていた。 ぽかぽかと陽射しが気持良い。 「はぁ……」 ゆっくりと深呼吸。 今、ここにいるのは彼一人である。 ゼルガディスは飲み物を買いにいっているのだ。 (心の準備が出来ていなかったとはいえ……我ながら情けないですね) 先ほどに比べれば大分良くなったが、まだ、体の中身がシェイクされているような不快な感覚は完全に消えていない。 歩けないことはないのだが、自分のためにわざわざゼルガディスが走ってくれているので、『情けない状態』のまま待っていることにした。 (…嬉しいです、ね) 自然と笑みが浮かぶ。 面と向かって言えば、彼は怒ったふうな顔をして『世話を焼かすな』とでも言うのだろう。 その様子がかなり鮮明に思い浮かべられて (…可愛い) 面と向かって言えば、拳か蹴りが飛んでくるだろう、これは。 己にも『可愛い』などと思う感性があったのだなぁ、人間らしくなったなぁ(いや、以前も一応霊長類ヒト科だとは思っていたが)、ゼルガディスのおかげだなぁ、としみじみしつつ辺りを見回すレゾ。 だが、待ち人の銀髪は、ちらりとも現れない。 (……遅いですね…) それほど遠くに行かずとも、飲み物ぐらい手に入ると思うのだが…… (迷った、ということはないでしょうし…) 携帯を…とも思ったのだが、邪魔(患者)が入らないようにと置いてきたのは自分である。 (まさか、なにかトラブルに巻き込まれたのでは…) 一度こう考えてしまうと、後はずるずると悪い方へ悪い方へ思考は進んでしまう。 『誘拐』→『拉致』→『監禁』とまで単語が繋がったところで、彼は立ち上がった。 動くか否かを迷ったのは数秒。 頭の良い彼なら、例え行き違いになったとしても、しばしここで待つことを選ぶだろう。 「無事でいて下さいね、ゼルガディス!」 もはや、駆け出したレゾの中では、具合いが悪かったことなど忘却の川底へと沈んでいた。 一方、ゼルガディスはというと―― (困ったな…) ハァ…、と深いため息。 本当に、トラブルに巻き込まれていた。 しかも、彼の方から首を突っ込む結果になってしまったのだ。 ハァ… 何度目かのため息をもらし、うなだれた拍子に、しゃらしゃらんっと澄んだ鈴の音が転がる。 彼がつけている髪飾りの触れ合う音だ。 今、ゼルガディスは袖、裾が長くゆったりとしたコバルト・ブルーのローブを身に付け、頭には、まるで打ち寄せる波を一瞬で凍らせたような形のティアラ。銀色の光沢と青いガラスが美しい。 それにつけられた乳白色の薄い布は、背中を被い足元近くまで。 着ているもの全体には、銀色のラメがキラキラと室内の光を受け輝いている。 なぜ、彼がこんな物語からそのまま抜け出してきたかのような格好をしているのか。 それは十数分前にさかのぼる。 「ここも多いな…」 オープンカフェのレジの前にずらりと並ぶ人の列。 ちょうどお昼時のせいもあるのだが、たかだかドリンクのためにこの人数を待たなければならないと思うとめまいがする。 ゼルガディスはその場を離れた。 なにかドリンクを、と探しにきたのはいいが、これがなかなか手に入らないのだ。 売店はそこそこあるのだが、ホットドックだとかポップコーンだとか、そんなものばかり。 せめてミルクシェイキでも売っていればいいのだが… キョロキョロしていたゼルガディスの目に、土産屋の間の細い通路が留まった。 「『関係者以外立ち入り禁止』か…」 チェーンでぶら下げられたプレートには、でかでかとそう書かれていた。どうやら、スタッフ専用の建物に続いているようだ。 「自販機…あるかもしれないな…」 いーかげんぐるぐる歩き回るのにも疲れてきたし―― ぽつりと呟くと、ゼルガディスは堂々とチェーンを外し、奥へ進んでいった。へたにこそこそするとかえってあやしまれると思ったからだ。 (…って、泥棒みたいだな…) 数年後、まさか本当に泥棒になっていようとは、この時の彼が知るよしもない。 誰に合うこともなくしばらく進んで行くと、期待通りの『売り子』が仲良く二人並んでいた。 (ビンゴ!) さっさと買って、さったさと戻ろうと、コインを取り出し、投入口に――― 「おい、君!!」 びくっ! 横手からかけられた声に動きが止まる。 恐る恐るそちら――通路の奥を見ると、やけにがたいの良い制服姿の男が立っていた。 中年、というにはまだ多少若い、茶髪でなかなかのハンサムだが、そんなことはゼルガディスにとってどうでもいい。 「そこでなにをしている!?」 固まったままのゼルガディスに歩み寄り、見下ろす。 「の、飲み物を買おうと…」 とっさに口を突いて出たのは、我ながら間の抜けた答えだった。 「んなことぁ見れば分かる」 (ごもっとも…) がしっ、と腕を掴まれた。 追い出されるか?ああ、せめてその前に水だけでも買いたい…… などとゼルガディスは思ったのだが、 「まったく!早くしないとパレードが始まってしまうじゃないか!」 「え?」 引っ張られていくのは、来た道ではなく通路の奥。 「ちょっ…?」 「いいか?一人が遅れると、皆に迷惑がかかる! 華やかさを演出するには、陰で機械を動かしたり、準備をするやつがいるんだ! 皆、最高の出来にするために、毎日真剣なんだぞ!?代理とはいえ、仕事にプライドを持て!」 いきなり説教をし始める。 言われていることは至極もっともだと思うが、生憎と、仕事云々に関するそれを受けなければならない心辺りが、ゼルガディスにはない。 疑問符を頭に浮かべている間にも、男はぐいぐいとゼルガディスを引っ張ってゆく。 やがて、一枚の扉の前までやってきて 「ほら、さっさと支度してもらえ!」 中へと押しやられた。 「は!?支度!?」 どうやら、誰かと勘違いされているようだが… 「ぅわ…」 誤解を解こうと部屋の中を見て、ゼルガディスは思わずうなった。 そこにいたのは、色とりどり形様々の服装に身を包んだたくさんの人! キグルミを着た者や、なにやらゴチャゴチャした道具を持って動き回っている者も中に交じっている。 「君が代理の子ね!んもう!どこにいってたの!?」 二十代半辺りの女性が、呆然としているゼルガディスに気付き駆け寄ってきた。 「え、いや、俺は……」 「まあ、いいわ。急な話だったしね。さ、こっちに来て!衣装はその上から被っていいわ」 言うが早いか、服を降らせてくる。 「ふはっ…あの、俺は代理じゃ……」 「はい、ここに座って!メイクをするから!動いちゃ駄目よ?」 「ととっ……だから代理―――」 「君、キレーな顔ねぇ。ファンデーションのノリもいいし」 「………………」 ――とまぁ、こんな経緯で、あれよあれよという間に飾り立てられたというわけだ。 メイクを担当していた女性や、その周りなんかは、「キレイよ、ステキよv」と口々に言っていたが、ゼルガディスは鏡に写る自分の姿を直視できない。 (大体、本当の代理はどこいったんだ!?) ――はぁ…… 重いため息をもう一つ。そこへ、台車に上がるように指示が飛ぶ。 もう、後には引けない。 (……レゾ、どうしてるかな…) ふと、この状況の元凶と言えなくもない人物のことを考える。 まだ、待っているのだろうか。 それとも、自分を探しているのだろうか。 ……まあ、彼の心配はするだけ無駄だが… できるなら、この姿を見られることなく終わりたい。 苦しいときの何とやら、ではあるが、真摯に祈らずにはいられないゼルガディスだった。 |
16288 | こんばんは! | 祭 蛍詩 | 2004/4/20 23:16:34 |
記事番号16283へのコメント こんばんは、祭です! ふふふv 楽しみにしておりましたvv ―では、レスさせて頂きますv >ファンシーなデザインのベンチに腰掛け、レゾはぼんやりと流れゆく雲を眺めていた。 >ぽかぽかと陽射しが気持良い。 遊びにはぴったりの日にちですねv >「はぁ……」 > >ゆっくりと深呼吸。 >今、ここにいるのは彼一人である。 >ゼルガディスは飲み物を買いにいっているのだ。 > >(心の準備が出来ていなかったとはいえ……我ながら情けないですね) > >先ほどに比べれば大分良くなったが、まだ、体の中身がシェイクされているような不快な感覚は完全に消えていない。 あぁ、なんかジェットコースター乗った後って浮遊感…みたいなものがありますよね。 >歩けないことはないのだが、自分のためにわざわざゼルガディスが走ってくれているので、『情けない状態』のまま待っていることにした。 > >(…嬉しいです、ね) なんか、レゾさん、にやけちゃってるんだろうなぁ…と想像してみたり。 >自然と笑みが浮かぶ。 >面と向かって言えば、彼は怒ったふうな顔をして『世話を焼かすな』とでも言うのだろう。 >その様子がかなり鮮明に思い浮かべられて > >(…可愛い) 可愛いですよねーvv やっぱりゼルさんには甘いレゾさんv >面と向かって言えば、拳か蹴りが飛んでくるだろう、これは。 >己にも『可愛い』などと思う感性があったのだなぁ、人間らしくなったなぁ(いや、以前も一応霊長類ヒト科だとは思っていたが)、ゼルガディスのおかげだなぁ、としみじみしつつ辺りを見回すレゾ。 そうでしょうね…。 でもゼルさんもレゾさんと出会った事でなにか変わったんでしょうね…。 ―というか、霊長類ヒト科…(笑)確かに。 しかし、思ってることがシリアスなだけになんか笑えますv >だが、待ち人の銀髪は、ちらりとも現れない。 > >(……遅いですね…) > >それほど遠くに行かずとも、飲み物ぐらい手に入ると思うのだが…… > >(迷った、ということはないでしょうし…) > >携帯を…とも思ったのだが、邪魔(患者)が入らないようにと置いてきたのは自分である。 レゾさんですものねv 他人の命よりゼルさんと過ごす時間、ですよねvv >(まさか、なにかトラブルに巻き込まれたのでは…) > >一度こう考えてしまうと、後はずるずると悪い方へ悪い方へ思考は進んでしまう。 >『誘拐』→『拉致』→『監禁』とまで単語が繋がったところで、彼は立ち上がった。 この辺の発想が過保護というか、なんというか(笑) >動くか否かを迷ったのは数秒。 >頭の良い彼なら、例え行き違いになったとしても、しばしここで待つことを選ぶだろう。 そうですね。 行き違いになると困りますしね。 >「無事でいて下さいね、ゼルガディス!」 > >もはや、駆け出したレゾの中では、具合いが悪かったことなど忘却の川底へと沈んでいた。 (爆笑) 走るんですか、レゾさんっ! ゼルさんの事となると必死でなにも考えられなくなってしまうんですねv でも、そんなレゾさん好きだなァ…v >一方、ゼルガディスはというと―― > >(困ったな…) > >ハァ…、と深いため息。 >本当に、トラブルに巻き込まれていた。 >しかも、彼の方から首を突っ込む結果になってしまったのだ。 誘拐…されるほど弱くはないでしょうしねェ…。 ーとなると、トラブルって…。 >ハァ… > >何度目かのため息をもらし、うなだれた拍子に、しゃらしゃらんっと澄んだ鈴の音が転がる。 >彼がつけている髪飾りの触れ合う音だ。 わv 鈴ですかvv 似合いそうですねv >今、ゼルガディスは袖、裾が長くゆったりとしたコバルト・ブルーのローブを身に付け、頭には、まるで打ち寄せる波を一瞬で凍らせたような形のティアラ。銀色の光沢と青いガラスが美しい。 >それにつけられた乳白色の薄い布は、背中を被い足元近くまで。 >着ているもの全体には、銀色のラメがキラキラと室内の光を受け輝いている。 わわわvv すっごく綺麗ですねっv 表現が綺麗で、想像がつきやすいですv 海…のイメージですねv さぞかし似合うだろうなァ…vv >なぜ、彼がこんな物語からそのまま抜け出してきたかのような格好をしているのか。 >それは十数分前にさかのぼる。 > >「ここも多いな…」 > >オープンカフェのレジの前にずらりと並ぶ人の列。 >ちょうどお昼時のせいもあるのだが、たかだかドリンクのためにこの人数を待たなければならないと思うとめまいがする。 >ゼルガディスはその場を離れた。 >なにかドリンクを、と探しにきたのはいいが、これがなかなか手に入らないのだ。 >売店はそこそこあるのだが、ホットドックだとかポップコーンだとか、そんなものばかり。 そういえば、そうですよね。 案外、飲み物って売ってないかも…。 >せめてミルクシェイキでも売っていればいいのだが… >キョロキョロしていたゼルガディスの目に、土産屋の間の細い通路が留まった。 > >「『関係者以外立ち入り禁止』か…」 > >チェーンでぶら下げられたプレートには、でかでかとそう書かれていた。どうやら、スタッフ専用の建物に続いているようだ。 > >「自販機…あるかもしれないな…」 > >いーかげんぐるぐる歩き回るのにも疲れてきたし―― >ぽつりと呟くと、ゼルガディスは堂々とチェーンを外し、奥へ進んでいった。へたにこそこそするとかえってあやしまれると思ったからだ。 この辺のゼルさんの考え方はレゾさんに似たんでしょうね; >(…って、泥棒みたいだな…) > >数年後、まさか本当に泥棒になっていようとは、この時の彼が知るよしもない。 ぅわ、しゃれにならないじゃないですか!(笑) >誰に合うこともなくしばらく進んで行くと、期待通りの『売り子』が仲良く二人並んでいた。 > >(ビンゴ!) > >さっさと買って、さったさと戻ろうと、コインを取り出し、投入口に――― > >「おい、君!!」 > >びくっ! > >横手からかけられた声に動きが止まる。 >恐る恐るそちら――通路の奥を見ると、やけにがたいの良い制服姿の男が立っていた。 >中年、というにはまだ多少若い、茶髪でなかなかのハンサムだが、そんなことはゼルガディスにとってどうでもいい。 > >「そこでなにをしている!?」 > >固まったままのゼルガディスに歩み寄り、見下ろす。 こういう時って、びっくりしてしまって頭が真っ白になりますよね; >「の、飲み物を買おうと…」 > >とっさに口を突いて出たのは、我ながら間の抜けた答えだった。 > >「んなことぁ見れば分かる」 >(ごもっとも…) > >がしっ、と腕を掴まれた。 >追い出されるか?ああ、せめてその前に水だけでも買いたい…… >などとゼルガディスは思ったのだが、 > >「まったく!早くしないとパレードが始まってしまうじゃないか!」 >「え?」 > >引っ張られていくのは、来た道ではなく通路の奥。 おりょ? しかもパレードって…? >「ちょっ…?」 >「いいか?一人が遅れると、皆に迷惑がかかる! > 華やかさを演出するには、陰で機械を動かしたり、準備をするやつがいるんだ! > 皆、最高の出来にするために、毎日真剣なんだぞ!?代理とはいえ、仕事にプライドを持て!」 >いきなり説教をし始める。 >言われていることは至極もっともだと思うが、生憎と、仕事云々に関するそれを受けなければならない心辺りが、ゼルガディスにはない。 >疑問符を頭に浮かべている間にも、男はぐいぐいとゼルガディスを引っ張ってゆく。 >やがて、一枚の扉の前までやってきて > >「ほら、さっさと支度してもらえ!」 > >中へと押しやられた。 間違えられちゃったんですねー; >「は!?支度!?」 > >どうやら、誰かと勘違いされているようだが… > >「ぅわ…」 > >誤解を解こうと部屋の中を見て、ゼルガディスは思わずうなった。 >そこにいたのは、色とりどり形様々の服装に身を包んだたくさんの人! >キグルミを着た者や、なにやらゴチャゴチャした道具を持って動き回っている者も中に交じっている。 > >「君が代理の子ね!んもう!どこにいってたの!?」 > >二十代半辺りの女性が、呆然としているゼルガディスに気付き駆け寄ってきた。 > >「え、いや、俺は……」 >「まあ、いいわ。急な話だったしね。さ、こっちに来て!衣装はその上から被っていいわ」 > >言うが早いか、服を降らせてくる。 なるほど。 それであんな綺麗な格好を…。 >「ふはっ…あの、俺は代理じゃ……」 >「はい、ここに座って!メイクをするから!動いちゃ駄目よ?」 >「ととっ……だから代理―――」 >「君、キレーな顔ねぇ。ファンデーションのノリもいいし」 >「………………」 本人は凄く困ってるんでしょうけど…; >――とまぁ、こんな経緯で、あれよあれよという間に飾り立てられたというわけだ。 >メイクを担当していた女性や、その周りなんかは、「キレイよ、ステキよv」と口々に言っていたが、ゼルガディスは鏡に写る自分の姿を直視できない。 十分素敵ですよねv >(大体、本当の代理はどこいったんだ!?) > >――はぁ…… > >重いため息をもう一つ。そこへ、台車に上がるように指示が飛ぶ。 >もう、後には引けない。 > >(……レゾ、どうしてるかな…) > >ふと、この状況の元凶と言えなくもない人物のことを考える。 >まだ、待っているのだろうか。 >それとも、自分を探しているのだろうか。 >……まあ、彼の心配はするだけ無駄だが… …もしくは、違う意味で心配をしないと……; >できるなら、この姿を見られることなく終わりたい。 >苦しいときの何とやら、ではあるが、真摯に祈らずにはいられないゼルガディスだった。 楽しかったです〜vv ゼルさんの衣装の描写が凄く綺麗で、感心しまくっておりましたv 愛が暴走気味のレゾさんはこの後如何に?! 楽しみにしてます! では、今日はこの辺で! |
16311 | Re:こんにちは! | 蛇乃衣 | 2004/4/25 13:16:24 |
記事番号16288へのコメント > こんばんは、祭です! ふふふv 楽しみにしておりましたvv こんにちは、蛇乃です。楽しみにしていただけて嬉しい限りです! なのに投稿遅くてごめんなさい(泣) >>(…可愛い) > 可愛いですよねーvv やっぱりゼルさんには甘いレゾさんv むしろ、ゼルさんにしか甘くないような気も・・・・・あ、リナちゃんにも少し甘いでしょうか。 >>己にも『可愛い』などと思う感性があったのだなぁ、人間らしくなったなぁ(いや、以前も一応霊長類ヒト科だとは思っていたが)、ゼルガディスのおかげだなぁ、としみじみしつつ辺りを見回すレゾ。 > そうでしょうね…。 でもゼルさんもレゾさんと出会った事でなにか変わったんでしょうね…。 変わった・・・というより、元に戻ったと言った方がいいかもしれません。 詳しくは本編にて〜(ちゃんと説明できるのだろうな?) > ―というか、霊長類ヒト科…(笑)確かに。 しかし、思ってることがシリアスなだけになんか笑えますv 一応、彼は人間です(笑) >>携帯を…とも思ったのだが、邪魔(患者)が入らないようにと置いてきたのは自分である。 > レゾさんですものねv 他人の命よりゼルさんと過ごす時間、ですよねvv 医者にあるまじき行動だとは思いますが・・・まあ、闇医者ですし。普通の患者が来るわけではありませんし・・・ >>「無事でいて下さいね、ゼルガディス!」 >> >>もはや、駆け出したレゾの中では、具合いが悪かったことなど忘却の川底へと沈んでいた。 > (爆笑) 走るんですか、レゾさんっ! ゼルさんの事となると必死でなにも考えられなくなってしまうんですねv > でも、そんなレゾさん好きだなァ…v ありがとうございますvゼルさんのためなら、たとえ火の中水の中血だまりの中〜。 >>何度目かのため息をもらし、うなだれた拍子に、しゃらしゃらんっと澄んだ鈴の音が転がる。 >>彼がつけている髪飾りの触れ合う音だ。 > わv 鈴ですかvv 似合いそうですねv 鈴とか好きなんです〜v音がきれいだなぁってv >>今、ゼルガディスは袖、裾が長くゆったりとしたコバルト・ブルーのローブを身に付け、頭には、まるで打ち寄せる波を一瞬で凍らせたような形のティアラ。銀色の光沢と青いガラスが美しい。 >>それにつけられた乳白色の薄い布は、背中を被い足元近くまで。 >>着ているもの全体には、銀色のラメがキラキラと室内の光を受け輝いている。 > わわわvv すっごく綺麗ですねっv 表現が綺麗で、想像がつきやすいですv > 海…のイメージですねv > さぞかし似合うだろうなァ…vv お褒めの言葉、光栄ですv水竜の神子の役なんです。 >>いーかげんぐるぐる歩き回るのにも疲れてきたし―― >>ぽつりと呟くと、ゼルガディスは堂々とチェーンを外し、奥へ進んでいった。へたにこそこそするとかえってあやしまれると思ったからだ。 > この辺のゼルさんの考え方はレゾさんに似たんでしょうね; 色々と、度胸つきました(笑) >>「君、キレーな顔ねぇ。ファンデーションのノリもいいし」 >>「………………」 > 本人は凄く困ってるんでしょうけど…; あんまり嬉しくはないでしょうか・・・ > 楽しかったです〜vv ゼルさんの衣装の描写が凄く綺麗で、感心しまくっておりましたv > 愛が暴走気味のレゾさんはこの後如何に?! > 楽しみにしてます! > では、今日はこの辺で! ありがとうございました〜!お褒め頂いて、嬉しさにクルクル回っております(いや、変な人だから) 亀さんの歩みのペースですが、これからもよろしくお願いいたします。 |
16400 | Re:『CIV』番外編!――パレードが呼んでいる!―― | 蛇乃衣 | 2004/5/22 19:04:39 |
記事番号16227へのコメント 太陽は南にかかり、青い空に白い雲は高く漂う。 天の恵みを象徴する眩しい陽光の下、昼のパレードが練り歩く! 人々は道を挟んで集まり、響き渡る音楽に高揚していた! ―――もっとも、例外はいるわけで…… (まったく…なぜこうも人が多いのですか!) その例外ことレゾは、不機嫌を隠そうともせず、人混みを掻き分け掻き分け歩いていた。 ゼルガディスを探して間もなく、パレードが始まる時間だと聞き付けやってきたのだ。 もしかしたら、ゼルガディスもパレードを見ているのかもしれないと、そうふんだのである。 ――そうだとしても、自分よりパレードが優先されたという、ちょっぴり悲しい事実になるのだが、まあ、それは彼が見付かってから冗談半分本気半分で泣き付くとして(大迷惑)。 まさかこれほどの人が集まってこようとは、レゾの予想外だったのだ。 (あああああ!邪魔ですね!!) いっそ、ここで騒ぎを起こしてゼルガディスのほうから来てもらおうかとも思ったのだが、それでは遊園地から追い出されるかもしれない。 (…被害者のフリでもしましょうか……) これだけは、父親似であることに感謝してもよいと思っている、人好きのするこの顔を利用しないことはないのだが… (ゼルガディスには、分かってしまいますよね) せっかく出掛けたのに、わざわざ彼の機嫌を悪くするのは避けたい。 彼をからかって遊ぶのは面白いが、彼に本気でむくれられると、やはり楽しくはないのだ。 同じ理由で、園内アナウンスも却下。 結局、地道に探すしかない。 はあ… と、溜め息をついたところで、パレードがレゾのいるところまでやって来た。 CMで見たものと同じである。 目の前を、青を基調とした乗り物や、衣装をまとった人、着ぐるみが通って行く。 (青い…水竜ゾーンですか) ちなみにこのパレード、ちゃんとストーリーになっているらしい。 例えば、目の前を過ぎるこれ。 水竜を神として崇め奉るその国は、豊かな水源に恵まれ繁栄を誇っていた。 しかし、同じく水を操る魔物によって、水竜は地底の奥深く封印されてしまったのだ。 水源は目に見えるスピードで枯れ始めた。 このままでは国は荒涼とした砂漠と化してしまう。 そこでその国の王様は、封印を解くための伝説の秘剣を探したのだが、ことごとく失敗。 諦めかけたその晩、夢で教えられた古の予言に従い、異世界から『勇者』を召喚した。 まあ、後はその勇者が秘剣を探し、仲間が増えたり、騙されたり、敵が改心したりで、結局その秘剣で封印を解き、水竜の力を剣に宿して魔物を討つ。 ハッピーエンド。 ――らしいのだが、 (違う次元から人間引っぱってきて国を救えだなど調子のいい……そんな国は、遅かれ早かれ滅亡するのですよ。魔物の養分にでもなった方が有効利用というものです!) …物騒な思考なのは、ゼルガディスが心配な余り、と好意的に解釈していただけると嬉しい。 ブツブツ言いながら、ふと、古代ギリシャの神殿のような乗り物を見上げる。 『伝説の秘剣』を守護する精霊の神殿だ。 なかなかにリアルで、古代ギリシャを連想させる。 前方に、槍を持った数人に守られる形で『水竜の巫』が立って――― 「………は…?」 おそらく、この時自分はかなり間の抜けた顔をしたのだろう、とレゾは後になって思う。 小さく手を振る『水竜の巫』がこちらの方を向き、 目が、合った。 「ぜ…ゼルガディス!!?」 思わず声を上げて指を差す。 「!!!!!」 相手の顔が一瞬引き攣り、次いでカァァァと湯気が出そうな勢いで朱に染まる。 そして、あからさまに身体ごと反対の方向をを向かれた。 (ああ、やはりゼルガディスなのですね…) 皮肉にも、その行動に確証を得る。 しかし、なぜ彼があんな格好でパレードにでているのか、レゾは首を捻った。 人前に出ることは苦手ではないにしろ避ける方だし、あんなヒラヒラのキラキラの、彼が一番嫌いそうなものなのに。 (まあ、似合っていましたし、とっっっても愛らしかったですけれどっ) 主観に偏りまくっているとはいえ、今までの不機嫌が一転してしまうほどである。 「あの、すみません。パレードは、最終的にどこに戻るのでしょうか?」 思わず握りしめていた拳を開き、隣にいた人物に尋ねる。 「えっと、確か、中央の城に戻るはずですよ」 「そうですか。ありがとうございます」 にこやかに会釈して、レゾは、教えられた場所へと向かった。 その足取りが非常に軽かったことは、もはや言うまでもない。 ****** 祭様、更新遅くてすみません〜。 |
16401 | あ・・・ | 蛇乃衣 | 2004/5/22 19:06:23 |
記事番号16400へのコメント 上、「Re:」消すの忘れていました; |
16428 | はわわ;多大に遅れてしまって申し訳ございません;; | 祭 蛍詩 | 2004/6/6 15:24:19 |
記事番号16400へのコメント こんにちは、祭です。 すみませんっ、すごく遅れてしまって;; やっとこさテストが終わった所なんです;; なんか素晴らしいことになってますね! ―というわけで、レスさせて頂きますv >太陽は南にかかり、青い空に白い雲は高く漂う。 >天の恵みを象徴する眩しい陽光の下、昼のパレードが練り歩く! >人々は道を挟んで集まり、響き渡る音楽に高揚していた! 良いですねェ…行きたいなァ、遊園地。 >―――もっとも、例外はいるわけで…… > > >(まったく…なぜこうも人が多いのですか!) > >その例外ことレゾは、不機嫌を隠そうともせず、人混みを掻き分け掻き分け歩いていた。 >ゼルガディスを探して間もなく、パレードが始まる時間だと聞き付けやってきたのだ。 >もしかしたら、ゼルガディスもパレードを見ているのかもしれないと、そうふんだのである。 >――そうだとしても、自分よりパレードが優先されたという、ちょっぴり悲しい事実になるのだが、まあ、それは彼が見付かってから冗談半分本気半分で泣き付くとして(大迷惑)。 ぅわ、なんて人! でも確かに自分よりもパレード優先されたら嫌かも…; というか、レゾさん、パレードに嫉妬ですか?(マテ >まさかこれほどの人が集まってこようとは、レゾの予想外だったのだ。 > >(あああああ!邪魔ですね!!) > >いっそ、ここで騒ぎを起こしてゼルガディスのほうから来てもらおうかとも思ったのだが、それでは遊園地から追い出されるかもしれない。 遊園地から追い出されるほどの騒ぎを起こす気が一瞬でもあったわけですね?(笑 >(…被害者のフリでもしましょうか……) > >これだけは、父親似であることに感謝してもよいと思っている、人好きのするこの顔を利用しないことはないのだが… 詐欺です、詐欺! 羊の皮をかぶったオオカミ…よりも怖いです; >(ゼルガディスには、分かってしまいますよね) > >せっかく出掛けたのに、わざわざ彼の機嫌を悪くするのは避けたい。 >彼をからかって遊ぶのは面白いが、彼に本気でむくれられると、やはり楽しくはないのだ。 >同じ理由で、園内アナウンスも却下。 園内アナウンス…それはかなり恥ずかしいかと…;; >結局、地道に探すしかない。 > >はあ… > >と、溜め息をついたところで、パレードがレゾのいるところまでやって来た。 >CMで見たものと同じである。 >目の前を、青を基調とした乗り物や、衣装をまとった人、着ぐるみが通って行く。 > >(青い…水竜ゾーンですか) 綺麗そうで良いですねv パレード…じっくり見たことないです。 >ちなみにこのパレード、ちゃんとストーリーになっているらしい。 >例えば、目の前を過ぎるこれ。 > >水竜を神として崇め奉るその国は、豊かな水源に恵まれ繁栄を誇っていた。 >しかし、同じく水を操る魔物によって、水竜は地底の奥深く封印されてしまったのだ。 >水源は目に見えるスピードで枯れ始めた。 >このままでは国は荒涼とした砂漠と化してしまう。 >そこでその国の王様は、封印を解くための伝説の秘剣を探したのだが、ことごとく失敗。 >諦めかけたその晩、夢で教えられた古の予言に従い、異世界から『勇者』を召喚した。 >まあ、後はその勇者が秘剣を探し、仲間が増えたり、騙されたり、敵が改心したりで、結局その秘剣で封印を解き、水竜の力を剣に宿して魔物を討つ。 >ハッピーエンド。 をを、すごいですね! ゼルさんの衣装は…なんでしょうか? 巫女…とか? >――らしいのだが、 > >(違う次元から人間引っぱってきて国を救えだなど調子のいい……そんな国は、遅かれ早かれ滅亡するのですよ。魔物の養分にでもなった方が有効利用というものです!) > >…物騒な思考なのは、ゼルガディスが心配な余り、と好意的に解釈していただけると嬉しい。 こ、好意的に解釈するよう、努力します。 でも、ここまで大人気ないと面白いですねv >ブツブツ言いながら、ふと、古代ギリシャの神殿のような乗り物を見上げる。 >『伝説の秘剣』を守護する精霊の神殿だ。 >なかなかにリアルで、古代ギリシャを連想させる。 >前方に、槍を持った数人に守られる形で『水竜の巫』が立って――― > > 「………は…?」 > >おそらく、この時自分はかなり間の抜けた顔をしたのだろう、とレゾは後になって思う。 > >小さく手を振る『水竜の巫』がこちらの方を向き、 > >目が、合った。 をっ! ってことは…。 >「ぜ…ゼルガディス!!?」 > >思わず声を上げて指を差す。 > >「!!!!!」 > >相手の顔が一瞬引き攣り、次いでカァァァと湯気が出そうな勢いで朱に染まる。 >そして、あからさまに身体ごと反対の方向をを向かれた。 可愛いですねv やっぱりまだまだ幼くてv >(ああ、やはりゼルガディスなのですね…) > >皮肉にも、その行動に確証を得る。 > >しかし、なぜ彼があんな格好でパレードにでているのか、レゾは首を捻った。 >人前に出ることは苦手ではないにしろ避ける方だし、あんなヒラヒラのキラキラの、彼が一番嫌いそうなものなのに。 確かに嫌いそうですね。 とっても似合うんですが、ねv >(まあ、似合っていましたし、とっっっても愛らしかったですけれどっ) > >主観に偏りまくっているとはいえ、今までの不機嫌が一転してしまうほどである。 …なんか、本当にイイ性格してますねv 気持ちは分からないでもない…というか、よく分かるんですが。 >「あの、すみません。パレードは、最終的にどこに戻るのでしょうか?」 > >思わず握りしめていた拳を開き、隣にいた人物に尋ねる。 > >「えっと、確か、中央の城に戻るはずですよ」 >「そうですか。ありがとうございます」 > >にこやかに会釈して、レゾは、教えられた場所へと向かった。 >その足取りが非常に軽かったことは、もはや言うまでもない。 ……思いっきしスキップしているレゾさんを想像しました…v >****** > >祭様、更新遅くてすみません〜。 いえいえ、こちらこそ遅くなってしまってごめんなさい;; 続きを楽しみにしていますv では、今回はこの辺で! > |
16446 | Re:こちらこそ〜!;; | 蛇乃衣 | 2004/6/10 19:25:01 |
記事番号16428へのコメント 祭様〜、こんばんは〜vレス、ありがとうございます。そして、テスト、お疲れ様です。 私も、やれ部活の大会だ、やれ模試だと、なんだかんだで休日返上です〜(T△T) 六月はなぜ祭日がないのでしょうねぇ…うっうっうっ… せっかくリクエスト頂いたのに、ダラダラと長引かせてしまって……ですが、↓のやつを合わせてあと2話の予定ですので! ほのぼのらぶらぶ(え?)で終るはずですので! ええ、遊園地はどこも爆破さずにすみそうです!(笑) え〜、大変短いのですがこの辺りで失礼いたします。ではでは〜。 追記:レゾさんは、羊の皮を被った狼を、コートの材料にしてやろうと、羊の皮を被って群れの中で待ち構えている狩人のような気がします。 |
16447 | 『CIV』番外編!――再び!パレードが呼んでいる!―― | 蛇乃衣 | 2004/6/10 19:30:12 |
記事番号16227へのコメント 「………ご機嫌だな」 「はい♪それはもう」 テーマパーク内の、優雅な音楽の流れるレストラン。 ゼルガディスの向かいに座るレゾは、にっこりと、音楽以上に優雅な笑みを浮かべた。 非の打ちどころのないはずのその笑みに、ゼルガディスは毒気も気力も抜かれていくのを感じる。 テーブルに突っ伏してしまいたかったが、並ぶ料理が湯気を立ち上らせ自己主張をしているので、一つのため息に納めた。 ああ、予想よりも深いため息になってしまった。 「疲れましたか?食欲ありません?」 「そうだな…」 夕食はどれも美味なのだけれど。 空腹感だってあるはずなのだけれど。 肉体と精神、双方の疲労が、フォークを動かすのも億劫にさせる。 ゼルガディスの予想通り、パレードの終着地点にはレゾが待ち構えていた。 逃げ出す間もなく、しっかと腕を掴まれて、“綺麗”やら“可愛い”やら、言われている本人にしてみれば嫌がらせに等しい賛美の言葉を列ねた後、最後に彼は『それで、どうしてこのような格好でパレードに?』と尋ねてきた。 『そういう事は最初に聞くもんじゃないか?』 とは思いつつも、言ってどうなることでもなし、ゼルガディスはおとなしく『間違われた』とだけ答えたのだ。 これを学習能力があると評するか、朱に染まればなんとやらと嘆くかは、難しいところである。 『…ほおぅ……』 その三秒とない呟きに、いろいろと重みがあるのように感じた自分は間違っていなかったとゼルガディスは思う。 自分が着替えている間どこぞに消えていたレゾは、片手に腕時計のようなものを二個、片手に初老の男をたずさえて戻ってきた。 来るなり、ひたすら謝り始めたその男は、イベントの総責任者とのこと。 ビシッとスーツを着込んだ、肩書き相応の威厳があるだろう人物が、人違いをしたからといって、十とちょっとの子供にそこまで腰を低くしなくてもよいだろう。 そう、謝られている本人であるゼルガディスが思うほどの謝りっぷりであったが……… 顔面蒼白の総責任者と、破顔一笑の養父を交互に見やり、ゼルガディスは原因を追求することを止めた。 これを学習能力があると評するか、朱に染まれば(以下略) とにかく、お詫びのしるしにと渡されたのが『VIP・Pass』――レゾが持っていたものだ。 ベルトに装飾されたメダルがくっついていて、それを見せれば、どの乗り物もアトラクションも順番を待つ必要なく遊べる、というものだった。 ありがたいが、周りの目を気にすると少々使いにくい。 幸い(?)、ゼルガディスには周りの目を気にしない連れがいたので、心置き無く(?)それを有効利用し、ほとんどのアトラクションを楽しむことができた。 ……その分、今疲労しているわけだが。 ゼルガディスが再びため息をつきかけたその時、 「ああ!見付けた!」 入り口の方から、女性の声がした。 何気無くそちらを見やると、肩で息をしている女性と、その後ろに男性がもう一人いる。 「あれ…」 「おや…」 ゼルガディスとレゾは、同時に声を上げた。 そこにいたのは、ゼルガディスのメイクを担当したあの女性と、イベントの総責任者だったのだ。 二人は急いで店内に入ってくると、真っ直ぐ、レゾ達が座っているテーブルにやってきた。 何か用かと問う前に、彼らの方が口を開いた。 「ゼルガディス君、お願いがあるの。もう一度、パレードに出てもらえないかしら?」 「実は、代役も怪我をしてしまっていたと連絡が入ったんだ。頼まれてくれないだろうか?」 「え…と……」 ゼルガディスは言葉に詰まった。 正直なところ、もうあんな格好で愛想笑いを浮かべているなんてごめんである。 が、 「他に適任者がいないんだ!頼む!」 「お願い!!」 こう、真正面からぶつかってこられると断りづらい。 パスももらっていることだし…… 「ちょっと待って下さい」 ここで、レゾが間に割って入ってきた。 とたん、ヒキッと顔をこわばらせるイベント総責任者。 「ななななななんでございまひょう?」 ろれつも回っていない。 女性の方は、その態度の変わりように首を傾げている。 ゼルガディスは彼に、深い深い同情の念を覚えた。 「かってなことを言わないで下さい。メンバーの欠員など、そちらの不始末、私たちにはまったく関わりのないことではありませんか」 「え、あ、いや…確にその通りなのではありますが――」 「それに、ただでさえ昼のパレードを見逃しているのですよ?これはメインイベントなのでしょう?……まあ、パレードに参加するというのも、そうそう体験できないことではありますが…私はその間暇ですね。することがない。一人で見たところで、まったく意味がないのですから」 「あの、でしたら、こちらで食事なりお好きなものをご用意……」 「私は食べ終りますよ、もう」 「な、ならば…」 「私もまぜて下さい」 … … …… 『…………は?』 ゼルガディスを含む三人の声が、期しせず重なった。 「ですから、私もまぜて下さい」 ぴっ、と人指し指を立て、楽し気に、レゾは再び提案を繰り返した。 |
16461 | なんか面白い事になってますねv | 祭 蛍詩 | 2004/6/13 17:35:11 |
記事番号16447へのコメント こんにちは、ちょっと中間テストの点数が悪くてネット禁止令を発令されてしまった祭です(またかよ ―では、レスさせて頂きます! >「………ご機嫌だな」 >「はい♪それはもう」 > >テーマパーク内の、優雅な音楽の流れるレストラン。 >ゼルガディスの向かいに座るレゾは、にっこりと、音楽以上に優雅な笑みを浮かべた。 >非の打ちどころのないはずのその笑みに、ゼルガディスは毒気も気力も抜かれていくのを感じる。 あはは; 非の打ちどころのない笑みというのは時にいらつきや、それをすぎると脱力を招くものですよね; レゾさんの場合なら特に。 >テーブルに突っ伏してしまいたかったが、並ぶ料理が湯気を立ち上らせ自己主張をしているので、一つのため息に納めた。 >ああ、予想よりも深いため息になってしまった。 これは疲れるでしょう; 精神的に; >「疲れましたか?食欲ありません?」 >「そうだな…」 > >夕食はどれも美味なのだけれど。 >空腹感だってあるはずなのだけれど。 >肉体と精神、双方の疲労が、フォークを動かすのも億劫にさせる。 精神の疲れの方がひどいと思われます; でもレゾさんに降りまわされているゼルさんも、可愛くて好きですv >ゼルガディスの予想通り、パレードの終着地点にはレゾが待ち構えていた。 >逃げ出す間もなく、しっかと腕を掴まれて、“綺麗”やら“可愛い”やら、言われている本人にしてみれば嫌がらせに等しい賛美の言葉を列ねた後、最後に彼は『それで、どうしてこのような格好でパレードに?』と尋ねてきた。 >『そういう事は最初に聞くもんじゃないか?』 >とは思いつつも、言ってどうなることでもなし、ゼルガディスはおとなしく『間違われた』とだけ答えたのだ。 最後にその質問ですか、さすがレゾさん! 常識を外れてますv(誉め言葉です) >これを学習能力があると評するか、朱に染まればなんとやらと嘆くかは、難しいところである。 いっそ朱に染まりきってしまえば楽なんでしょうけどね…。 あ、でもあそこまで染まるのも楽じゃないかも; >『…ほおぅ……』 > >その三秒とない呟きに、いろいろと重みがあるのように感じた自分は間違っていなかったとゼルガディスは思う。 >自分が着替えている間どこぞに消えていたレゾは、片手に腕時計のようなものを二個、片手に初老の男をたずさえて戻ってきた。 なんでしょう? >来るなり、ひたすら謝り始めたその男は、イベントの総責任者とのこと。 >ビシッとスーツを着込んだ、肩書き相応の威厳があるだろう人物が、人違いをしたからといって、十とちょっとの子供にそこまで腰を低くしなくてもよいだろう。 >そう、謝られている本人であるゼルガディスが思うほどの謝りっぷりであったが……… >顔面蒼白の総責任者と、破顔一笑の養父を交互に見やり、ゼルガディスは原因を追求することを止めた。 >これを学習能力があると評するか、朱に染まれば(以下略) レ、レゾさん…最凶ですね; >とにかく、お詫びのしるしにと渡されたのが『VIP・Pass』――レゾが持っていたものだ。 >ベルトに装飾されたメダルがくっついていて、それを見せれば、どの乗り物もアトラクションも順番を待つ必要なく遊べる、というものだった。 >ありがたいが、周りの目を気にすると少々使いにくい。 > >幸い(?)、ゼルガディスには周りの目を気にしない連れがいたので、心置き無く(?)それを有効利用し、ほとんどのアトラクションを楽しむことができた。 なんというか、たくましいというか、ゼルさんと自分の事しか頭に入ってないというか…(失礼です) でも、それでこそレゾさんですもんね! >……その分、今疲労しているわけだが。 > >ゼルガディスが再びため息をつきかけたその時、 > >「ああ!見付けた!」 > >入り口の方から、女性の声がした。 >何気無くそちらを見やると、肩で息をしている女性と、その後ろに男性がもう一人いる。 あれ…?もしや……。 >「あれ…」 >「おや…」 > >ゼルガディスとレゾは、同時に声を上げた。 >そこにいたのは、ゼルガディスのメイクを担当したあの女性と、イベントの総責任者だったのだ。 >二人は急いで店内に入ってくると、真っ直ぐ、レゾ達が座っているテーブルにやってきた。 >何か用かと問う前に、彼らの方が口を開いた。 > >「ゼルガディス君、お願いがあるの。もう一度、パレードに出てもらえないかしら?」 >「実は、代役も怪我をしてしまっていたと連絡が入ったんだ。頼まれてくれないだろうか?」 >「え…と……」 をを! もう一度ですか。 成る程、それで再びパレードが呼んでるんですね。 >ゼルガディスは言葉に詰まった。 >正直なところ、もうあんな格好で愛想笑いを浮かべているなんてごめんである。 >が、 > >「他に適任者がいないんだ!頼む!」 >「お願い!!」 > >こう、真正面からぶつかってこられると断りづらい。 >パスももらっていることだし…… > >「ちょっと待って下さい」 > >ここで、レゾが間に割って入ってきた。 あれ? レゾさんなら喜ぶかと思ったんですが…? >とたん、ヒキッと顔をこわばらせるイベント総責任者。 > >「ななななななんでございまひょう?」 > >ろれつも回っていない。 >女性の方は、その態度の変わりように首を傾げている。 >ゼルガディスは彼に、深い深い同情の念を覚えた。 レゾさん…恐ろしいですね; >「かってなことを言わないで下さい。メンバーの欠員など、そちらの不始末、私たちにはまったく関わりのないことではありませんか」 >「え、あ、いや…確にその通りなのではありますが――」 >「それに、ただでさえ昼のパレードを見逃しているのですよ?これはメインイベントなのでしょう?……まあ、パレードに参加するというのも、そうそう体験できないことではありますが…私はその間暇ですね。することがない。一人で見たところで、まったく意味がないのですから」 まぁ…それは確かにそうですね。 一人で見たところで全く意味が無いと言いきってしまうあたりがなんともv >「あの、でしたら、こちらで食事なりお好きなものをご用意……」 >「私は食べ終りますよ、もう」 >「な、ならば…」 >「私もまぜて下さい」 は? そ、そうきましたか。 それは予想してませんでしたよ; >… … …… > >『…………は?』 > >ゼルガディスを含む三人の声が、期しせず重なった。 > >「ですから、私もまぜて下さい」 > >ぴっ、と人指し指を立て、楽し気に、レゾは再び提案を繰り返した。 面白い事になりそうですねv ゼルさんは嫌がりそうですけど; レゾさんはなに役をやるんでしょうか? 続きを楽しみにしておりますv |