◆−五大魔族と五人の部下達in降魔戦争−遙 琥珀 (2004/5/9 13:35:48) No.16364
 ┣第十七夜:遺産−遙 琥珀 (2004/5/9 13:39:15) No.16365
 ┃┣がんばれ−akky (2004/5/9 15:58:29) No.16366
 ┃┃┗がんばる−遙 琥珀 (2004/5/22 21:36:33) No.16402
 ┃┣Re:第十七夜:遺産−青月 かなた  (2004/5/9 15:59:13) No.16367
 ┃┃┗遅れまくり(涙)−遙 琥珀 (2004/5/22 22:22:29) No.16403
 ┃┣Re:第十七夜:遺産−P.n.t. (2004/5/16 18:21:23) No.16392
 ┃┃┗遅れちゃいました…。−遙 琥珀 (2004/5/22 22:31:41) No.16404
 ┃┗Re:第十七夜:遺産−ルフラン (2004/5/24 15:56:22) No.16407
 ┃ ┗初めまして。−遙 琥珀 (2004/6/3 19:09:52) No.16421
 ┣第十八夜:サンタマラリア。−遙 琥珀 (2004/5/22 23:00:23) No.16405
 ┃┗ゼーラさん。やっぱりご存命でしたか。−青月 かなた  (2004/5/30 20:06:52) No.16414
 ┃ ┗この神は殺しても死なない気が致します(汗)−遙 琥珀 (2004/6/4 19:02:14) No.16422
 ┣第十九夜:金属の乙女−遙 琥珀 (2004/6/4 19:04:29) No.16423
 ┃┗造られたものか・・・・・・・・・・−煌天由亜 (2004/6/5 22:40:21) No.16426
 ┃ ┗ホムンクルスとはヒトアジ違い。−遙 琥珀 (2004/6/7 19:10:14) No.16432
 ┣第二十夜:フィアナの罠−遙 琥珀 (2004/6/7 19:08:01) No.16431
 ┃┣出て来ましたね☆−P.n.t. (2004/6/8 20:16:44) No.16438
 ┃┗Re:第二十夜:フィアナの罠−お日SAN (2004/6/10 22:36:04) No.16452
 ┗番外・過去話…神族内輪モメ−遙 琥珀 (2004/6/21 16:38:06) No.16488


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16364五大魔族と五人の部下達in降魔戦争遙 琥珀 E-mail URL2004/5/9 13:35:48


色々あってほむぺを開設した…
のはいいものの、五大魔族に手を付けるのがかなり億劫だったりします(汗)
自分で書いといてなんだけど、長すぎなんだよ…(涙)

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16365第十七夜:遺産遙 琥珀 E-mail URL2004/5/9 13:39:15
記事番号16364へのコメント









『私は死んで解放される。貴女は生きて絶望するがいい』


『どちらがいいか、せいぜいよく考えてくださいね』











「―――――――――――――――――皮肉なものね、ライアナ=ルートヴィッヒ…」
ガイアは、痛む頭を押さえて、溜息を付いた。










「ライアナの夢を見たぁ?」
スクルドは、呆れた様に言った。
「なんで今更よ?もう三千年近く前でしょう?」
「…さぁ…なんででしょうね」
ガイアはコーヒーを含み、ほぅ、と息を付いた。
「―――――――――ただ―――――――――…
 …神族に、夢を操る技術が存在すると聞くわ。…それがちょっと気になるの」
「アークロンドが見せた夢だっていうの?」
夢…だから、とバカにしてはいけない。
そもそも夢、幻は精神の範疇。
だからこそ、肉体的な重圧よりもより強く、心を縛る。
「…さぁね…」
ガイアは、頬杖を付いた。
「…だとしたら…何の為に?」
「ライアナLOVEvの主張じゃないの?」
「…………」
ガイアは少し視線を逸らし、
「だとしたら平和的(?)だけど…」
何か引っ掛かるものを感じながら、溜息を付いた。
「あ、そう言えばさっき、エイルから連絡があったよ」
エイルは冥王城でお留守番なのだ。
「――――…『ヘル』も『パンドラ』も、稼働可能だって」
「!」
ぴくん、とスクルドが反応する。
「…へぇ…」
「ねぇ、何の話?」
『わーっ!?』
不意に背後から声を掛けられ、左右に飛び退く冥王神官と将軍。
いつの間にかシェーラが椅子の後ろに立ち、こちらを見下ろしていた。
「アンタ…心臓に悪いわよっ!驚かせないでよ!」
「心臓無いくせに」
シェーラは軽く笑い、
「で、何の話?」
「なんでもない、なんでもない!」
ぶんぶん首を横に振るスクルド。
「…でも、ヘルとかパンドラとか…」
「へる、ますたー様がびっくり箱をお作りになって、それを『パンドラの箱』って呼んでるのよ!」
かなり無理なごまかし方をするスクルド。
「…ふぅん?」
首を傾げ…二人の向かいの席に座るシェーラ。
「…なんでびっくり箱?」
「魔竜王様おどかすんだって」
ガイアがスクルドの言い訳の後始末をする。
「…………」
シェーラは、納得しきれない様な表情で、首を傾げた。
慌ててサラダを掻き込み、トーストをくわえて席を外す二人。
シェーラがこれ以上疑問を抱く前に退散するのが良策だと判断したのだ。
二人は、ささっと物陰に隠れ、
「…気づかれたらどうすんのよ!」
怒るスクルド。
「ネタを振ったのアンタでしょ!?」
言い返すガイア。
二人はしばらく睨み合い…やがて、どちらからともなく、ふぅ、と溜息を付いた。
「…取り敢えず…まだ『可動人形』のことは秘密なんだから。バラしちゃダメよ」
「気を付けるわ」









ゼロス・ノースト・リノアンが精神世界に帰還してから三日が経過する。
イグナスの三人は、あの後丸一日掛け、チェリンカの三人に自分たちの得た情報を全て引き継がせた。
機械のこと。
アークロンドのこと。
“イヴ”のこと。
そして、ライアナのこと。









「神魔時代の遺産に興味は無いのよね」
ガイアは、はぁ、と溜息を付いた。
「ライアナがアークロンドのこと『想い出にこだわりすぎる』って言ってたけど、解った気がするわ」
「それでも…彼にとってはそれが『全て』なんでしょうよ」
「そうね…」
三人は、色々と話し合いながら街道沿いに歩いていた。
…というより、ガイアとスクルドが喋って、その後をシェーラが付いていく感じ。
やはりシェーラは二人に溶け込めていないのだった。
「…風が強いわね。
 今夜辺り一雨来るかもよ」
ざぁぁっ、と頭上の木々が揺れる。
三人は急ぎ足で次の街へと向かった。















言い訳あんど言い逃れ。



短い。おまけに何が言いたいのか解らない。
…伏線だらけ…というか伏線だけです。今回の話(汗)
ほむぺの調整とかも色々あったので…(言い訳。)

ほむぺに載せる五大魔族は一から書き直す予定ですので。こちらで読んだ方ももう一度読んでくださると幸せ。(鬼かお前は)
まぁ、大体の話の展開は同じなんですけど。
ここでの連載で語れなかったエピソードを語りたいと思ってます。

それでは…



                                                            幕。

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16366がんばれakky E-mail 2004/5/9 15:58:29
記事番号16365へのコメント

おっ。復活しましたね。昨日一晩で作品を読ませていただきましたよ。これからも頑張って下さいね。

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16402がんばる遙 琥珀 E-mail URL2004/5/22 21:36:33
記事番号16366へのコメント

復活…
と思われる程更新遅かったか、ごめんです。
いそがしいのよ、高校生は。
まぁ、これからも頑張ります。

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16367Re:第十七夜:遺産青月 かなた  2004/5/9 15:59:13
記事番号16365へのコメント

こんにちは。青月でごぜえます。(どこの人だ…)
レスつけさせていただきます。
>『私は死んで解放される。貴女は生きて絶望するがいい』
>『どちらがいいか、せいぜいよく考えてくださいね』
これは…金髪神族さんの最後の台詞…。
……なんかやたらとなつかしい気が(汗)
>
>「―――――――――――――――――皮肉なものね、ライアナ=ルートヴィッヒ…」
>ガイアは、痛む頭を押さえて、溜息を付いた。
解放されてないですよね…?あれじゃあ。
>
>「なんで今更よ?もう三千年近く前でしょう?」
いくら魔族でも昔の話しですよねー。
>「…さぁ…なんででしょうね」
>ガイアはコーヒーを含み、ほぅ、と息を付いた。
>「―――――――――ただ―――――――――…
> …神族に、夢を操る技術が存在すると聞くわ。…それがちょっと気になるの」
そういえばライアナさんは昔悪夢を見せてましたねぇ…
>「アークロンドが見せた夢だっていうの?」
>夢…だから、とバカにしてはいけない。
>そもそも夢、幻は精神の範疇。
>だからこそ、肉体的な重圧よりもより強く、心を縛る。
妙に気になる夢とか、ありますしね…。
>「…さぁね…」
>ガイアは、頬杖を付いた。
>「…だとしたら…何の為に?」
>「ライアナLOVEvの主張じゃないの?」
>「…………」
……信念の押し売り?
>「だとしたら平和的(?)だけど…」
>何か引っ掛かるものを感じながら、溜息を付いた。
平和的…まぁ言葉や視覚で訴えるだけならそう言えるのかも…。
>「あ、そう言えばさっき、エイルから連絡があったよ」
>エイルは冥王城でお留守番なのだ。
>「――――…『ヘル』も『パンドラ』も、稼働可能だって」
>「!」
>ぴくん、とスクルドが反応する。
 パンドラ…そう言えばコレも最初の女性ですねぇ…。冥王軍はギリシア神話と繋がり深いですね。
>「アンタ…心臓に悪いわよっ!驚かせないでよ!」
>「心臓無いくせに」
心臓ないのに止まるとか言うのはある種のお約束?
>シェーラは軽く笑い、
>「で、何の話?」
わたしも聞きたいですね。
>「…でも、ヘルとかパンドラとか…」
>「へる、ますたー様がびっくり箱をお作りになって、それを『パンドラの箱』って呼んでるのよ!」
>かなり無理なごまかし方をするスクルド。
そんなパンドラの箱は嫌です(笑)
>「…ふぅん?」
>首を傾げ…二人の向かいの席に座るシェーラ。
>「…なんでびっくり箱?」
>「魔竜王様おどかすんだって」
>ガイアがスクルドの言い訳の後始末をする。
…びっくり箱で脅かされるキャラなのか。魔竜王…。
>「…………」
>シェーラは、納得しきれない様な表情で、首を傾げた。
これで納得されても困るような気がします。
>シェーラがこれ以上疑問を抱く前に退散するのが良策だと判断したのだ。
>二人は、ささっと物陰に隠れ、
>「…気づかれたらどうすんのよ!」
>「ネタを振ったのアンタでしょ!?」
>二人はしばらく睨み合い…やがて、どちらからともなく、ふぅ、と溜息を付いた。
不毛な言い争いに疲れたのですね。
>「…取り敢えず…まだ『可動人形』のことは秘密なんだから。バラしちゃダメよ」
>「気を付けるわ」
可動人形?
色々聞きたいけど、つっこむのは止めて置きます。
>
>ゼロス・ノースト・リノアンが精神世界に帰還してから三日が経過する。
今ごろは、「さとこ」との再会を楽しんでいるんですね、きっと。
>
>「神魔時代の遺産に興味は無いのよね」
>ガイアは、はぁ、と溜息を付いた。
昔の話しですもんね…。
>「ライアナがアークロンドのこと『想い出にこだわりすぎる』って言ってたけど、解った気がするわ」
神魔の時は彼を甘く見てましたね。
>「それでも…彼にとってはそれが『全て』なんでしょうよ」
もう神族をまとめる必要も、あまりないでしょうしね…
>「そうね…」
>三人は、色々と話し合いながら街道沿いに歩いていた。
>…というより、ガイアとスクルドが喋って、その後をシェーラが付いていく感じ。
>やはりシェーラは二人に溶け込めていないのだった。
なかなか仲良く〜♪なんていかないものですねぇ
>「…風が強いわね。
> 今夜辺り一雨来るかもよ」
>ざぁぁっ、と頭上の木々が揺れる。
>三人は急ぎ足で次の街へと向かった。
一雨の意味を無駄に深読みしようとするわたし。
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>短い。おまけに何が言いたいのか解らない。
>…伏線だらけ…というか伏線だけです。今回の話(汗)
伏線張られた話が大好きです。
>ほむぺの調整とかも色々あったので…(言い訳。)
わたしは難しくて勉強中ですが、友人が「話しが書けててもそれをアップするのは大変」と言ってましたねぇ…頑張ってください。応援しています。
>ほむぺに載せる五大魔族は一から書き直す予定ですので。こちらで読んだ方ももう一度読んでくださると幸せ。(鬼かお前は)
>まぁ、大体の話の展開は同じなんですけど。
>ここでの連載で語れなかったエピソードを語りたいと思ってます。
是非読ませていただきます!
それでは。

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16403遅れまくり(涙)遙 琥珀 E-mail URL2004/5/22 22:22:29
記事番号16367へのコメント


>こんにちは。青月でごぜえます。(どこの人だ…)
>レスつけさせていただきます。
琥珀でございます。
返します。
遅れてごめんなさい(涙)
>>『私は死んで解放される。貴女は生きて絶望するがいい』
>>『どちらがいいか、せいぜいよく考えてくださいね』
>これは…金髪神族さんの最後の台詞…。
>……なんかやたらとなつかしい気が(汗)
同感です(汗)
…ていうか、忘れてました。
>>「―――――――――――――――――皮肉なものね、ライアナ=ルートヴィッヒ…」
>>ガイアは、痛む頭を押さえて、溜息を付いた。
>解放されてないですよね…?あれじゃあ。
むしろ監獄よりキツいですな。
>>
>>「なんで今更よ?もう三千年近く前でしょう?」
>いくら魔族でも昔の話しですよねー。
寿命が長いだけで、時間感覚は普通だと思うですよ。
>>「…さぁ…なんででしょうね」
>>ガイアはコーヒーを含み、ほぅ、と息を付いた。
>>「―――――――――ただ―――――――――…
>> …神族に、夢を操る技術が存在すると聞くわ。…それがちょっと気になるの」
>そういえばライアナさんは昔悪夢を見せてましたねぇ…
性格悪い悪夢をねー。
>>「アークロンドが見せた夢だっていうの?」
>>夢…だから、とバカにしてはいけない。
>>そもそも夢、幻は精神の範疇。
>>だからこそ、肉体的な重圧よりもより強く、心を縛る。
>妙に気になる夢とか、ありますしね…。
…悪夢って、何故か中学生の時のことを見るのが多いんですけど…(汗)
>>「…さぁね…」
>>ガイアは、頬杖を付いた。
>>「…だとしたら…何の為に?」
>>「ライアナLOVEvの主張じゃないの?」
>>「…………」
>……信念の押し売り?
…かも…
迷惑ですな。
>>「だとしたら平和的(?)だけど…」
>>何か引っ掛かるものを感じながら、溜息を付いた。
>平和的…まぁ言葉や視覚で訴えるだけならそう言えるのかも…。
迷惑ではありますが(汗)
>>「あ、そう言えばさっき、エイルから連絡があったよ」
>>エイルは冥王城でお留守番なのだ。
>>「――――…『ヘル』も『パンドラ』も、稼働可能だって」
>>「!」
>>ぴくん、とスクルドが反応する。
> パンドラ…そう言えばコレも最初の女性ですねぇ…。冥王軍はギリシア神話と繋がり深いですね。
…それは…
冥王の趣味?(ヲイ)
>>「アンタ…心臓に悪いわよっ!驚かせないでよ!」
>>「心臓無いくせに」
>心臓ないのに止まるとか言うのはある種のお約束?
みたいですねぇ…
某パツキン大魔王にしろなんにしろ…
>>シェーラは軽く笑い、
>>「で、何の話?」
>わたしも聞きたいですね。
まだ秘密♪
>>「…でも、ヘルとかパンドラとか…」
>>「へる、ますたー様がびっくり箱をお作りになって、それを『パンドラの箱』って呼んでるのよ!」
>>かなり無理なごまかし方をするスクルド。
>そんなパンドラの箱は嫌です(笑)
…確かに嫌だ(汗)
想像してしまった…
>>「…ふぅん?」
>>首を傾げ…二人の向かいの席に座るシェーラ。
>>「…なんでびっくり箱?」
>>「魔竜王様おどかすんだって」
>>ガイアがスクルドの言い訳の後始末をする。
>…びっくり箱で脅かされるキャラなのか。魔竜王…。
…まぁ、テキトーな言い訳ですから…
>>「…………」
>>シェーラは、納得しきれない様な表情で、首を傾げた。
>これで納得されても困るような気がします。
でもシェーラなら素直に納得してくれるかも(ヲイ)
>>シェーラがこれ以上疑問を抱く前に退散するのが良策だと判断したのだ。
>>二人は、ささっと物陰に隠れ、
>>「…気づかれたらどうすんのよ!」
>>「ネタを振ったのアンタでしょ!?」
>>二人はしばらく睨み合い…やがて、どちらからともなく、ふぅ、と溜息を付いた。
>不毛な言い争いに疲れたのですね。
そですねー…
>>「…取り敢えず…まだ『可動人形』のことは秘密なんだから。バラしちゃダメよ」
>>「気を付けるわ」
>可動人形?
>色々聞きたいけど、つっこむのは止めて置きます。
また後ほど♪
>>ゼロス・ノースト・リノアンが精神世界に帰還してから三日が経過する。
>今ごろは、「さとこ」との再会を楽しんでいるんですね、きっと。
さとこちゃん…
書きたいような書きたくないような(汗)
>>
>>「神魔時代の遺産に興味は無いのよね」
>>ガイアは、はぁ、と溜息を付いた。
>昔の話しですもんね…。
もう思い出したくないでしょうしね、余り(笑)
>>「ライアナがアークロンドのこと『想い出にこだわりすぎる』って言ってたけど、解った気がするわ」
>神魔の時は彼を甘く見てましたね。
…というか、問題外だった気がするわ。当時わ。
>>「それでも…彼にとってはそれが『全て』なんでしょうよ」
>もう神族をまとめる必要も、あまりないでしょうしね…
…まぁ、周囲は彼にそれを望んでいるけど…(ぼそり)
>>「そうね…」
>>三人は、色々と話し合いながら街道沿いに歩いていた。
>>…というより、ガイアとスクルドが喋って、その後をシェーラが付いていく感じ。
>>やはりシェーラは二人に溶け込めていないのだった。
>なかなか仲良く〜♪なんていかないものですねぇ
そうですねぇ…
>>「…風が強いわね。
>> 今夜辺り一雨来るかもよ」
>>ざぁぁっ、と頭上の木々が揺れる。
>>三人は急ぎ足で次の街へと向かった。
>一雨の意味を無駄に深読みしようとするわたし。
深読み大歓迎(ヲイ)
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>短い。おまけに何が言いたいのか解らない。
>>…伏線だらけ…というか伏線だけです。今回の話(汗)
>伏線張られた話が大好きです。
そうですか…。
そう言って頂けると嬉しいです。
>>ほむぺの調整とかも色々あったので…(言い訳。)
>わたしは難しくて勉強中ですが、友人が「話しが書けててもそれをアップするのは大変」と言ってましたねぇ…頑張ってください。応援しています。
はい、頑張るデスー…
>>ほむぺに載せる五大魔族は一から書き直す予定ですので。こちらで読んだ方ももう一度読んでくださると幸せ。(鬼かお前は)
>>まぁ、大体の話の展開は同じなんですけど。
>>ここでの連載で語れなかったエピソードを語りたいと思ってます。
>是非読ませていただきます!
>それでは。
>
それではっ!

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16392Re:第十七夜:遺産P.n.t. 2004/5/16 18:21:23
記事番号16365へのコメント

こんにちは☆P.n.t.です。
レスします☆



>『私は死んで解放される。貴女は生きて絶望するがいい』
>
>
>『どちらがいいか、せいぜいよく考えてくださいね』
これは…ライアナの。懐かしいですね。
>「―――――――――――――――――皮肉なものね、ライアナ=ルートヴィッヒ…」
確かに皮肉ですよね…
>
>「あ、そう言えばさっき、エイルから連絡があったよ」
>エイルは冥王城でお留守番なのだ。
楽でいいですね☆
>「――――…『ヘル』も『パンドラ』も、稼働可能だって」
>「!」
>ぴくん、とスクルドが反応する。
え?なになに?

>「へる、ますたー様がびっくり箱をお作りになって、それを『パンドラの箱』って呼んでるのよ!」
なにゆえびっくり箱…?
>かなり無理なごまかし方をするスクルド。
>「…ふぅん?」
>首を傾げ…二人の向かいの席に座るシェーラ。
>「…なんでびっくり箱?」
>「魔竜王様おどかすんだって」
それで驚くとはかなり魔竜王がアレなのか、びっくり箱がかなり高度なのか…
>ガイアがスクルドの言い訳の後始末をする。
苦しい後始末ですね。
>シェーラは、納得しきれない様な表情で、首を傾げた。
納得する人って、ある意味すごいです…
>慌ててサラダを掻き込み、トーストをくわえて席を外す二人。
>シェーラがこれ以上疑問を抱く前に退散するのが良策だと判断したのだ。
>二人は、ささっと物陰に隠れ、
何かあやし〜っ
>「…取り敢えず…まだ『可動人形』のことは秘密なんだから。バラしちゃダメよ」
稼動人形?秘密って…冥王軍のトップシークレット?
>「気を付けるわ」
はて?
>

>ゼロス・ノースト・リノアンが精神世界に帰還してから三日が経過する。
お疲れ様です…
>イグナスの三人は、あの後丸一日掛け、チェリンカの三人に自分たちの得た情報を全て引き継がせた。
>機械のこと。
>アークロンドのこと。
>“イヴ”のこと。
>そして、ライアナのこと。
イグナスの件が今回のプロローグ、といったところですかねぇ?何か一番重要な情報のような気がします。
>
>
>「神魔時代の遺産に興味は無いのよね」
遺産ですか?
>ガイアは、はぁ、と溜息を付いた。
>「ライアナがアークロンドのこと『想い出にこだわりすぎる』って言ってたけど、解った気がするわ」
>「それでも…彼にとってはそれが『全て』なんでしょうよ」
>「そうね…」
過去に取り付かれるのが一番怖い気がしますです…
>三人は、色々と話し合いながら街道沿いに歩いていた。
>やはりシェーラは二人に溶け込めていないのだった。
まだ喧嘩をしないだけマシ、ですかねぇ…。ていうか、何故この組み合わせ何でしょう(苦笑)
>「…風が強いわね。
> 今夜辺り一雨来るかもよ」
>ざぁぁっ、と頭上の木々が揺れる。
何か怪しい雰囲気です。一雨事件も降りそうですね。
>三人は急ぎ足で次の街へと向かった。
さて、次は何が起こるのやら?(♪)
>
>

>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>
>短い。おまけに何が言いたいのか解らない。
>…伏線だらけ…というか伏線だけです。今回の話(汗)
>ほむぺの調整とかも色々あったので…(言い訳。)
チェリンカのプロローグですよね♪
>ほむぺに載せる五大魔族は一から書き直す予定ですので。こちらで読んだ方ももう一度読んでくださると幸せ。(鬼かお前は)
いえいえ♪もぅ是非読みたいです♪何話でも♪
>まぁ、大体の話の展開は同じなんですけど。
>ここでの連載で語れなかったエピソードを語りたいと思ってます。
何でしょう?語ってください☆(おいっっ


言っていいのやら…懐かしい(?)思い出です…
そう…あれは、神魔戦争を読み始めたか、人間世界漫遊記を読んでいる時か…
……
琥珀さんのHPを探しました(^−^;)
いやあの…えと、あの時、何かここで過去ログをさがすより、HPを探した方が、まとめて読めるんじゃん♪とか思ったものですし…
(しかも今思ったら、ちゃんと軽量リンクがありますし…何故探したんでしょう?  あの頃はまだ駆け出しで…(なにが)
えと、あの時、スレイサイトを彷徨っている時、丁度、書き殴りさんで見かけた作品がありまして。で、そのサイトさんの壁紙がとても綺麗で、丁度話にあってたんです。それで、出来れば、HPで見たいな〜とか思ってました。あの時は(滝汗)
ですが、あの時はバカでした(泣)愚かでした(泣)
何故皆さんがほむぺを持っていると思ってしまったのでしょうか(滝汗)
お詫びを申し上げます…(;〜;)//
私がたまたまアップデートされた作品を読んでいたに過ぎないのですし…(汗)
ああ…すいません;変なバカを長々と語ってしまいました(汗)

改めて。
HPの開設、おめでとうございます☆心からお祝い申し上げます♪
今度遊びに行きますね☆
>それでは…
ではでは☆

>
>                                                            幕。

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16404遅れちゃいました…。遙 琥珀 E-mail URL2004/5/22 22:31:41
記事番号16392へのコメント


>こんにちは☆P.n.t.です。
>レスします☆
>
>
どうもです〜。
遅れてごめんなさい、でもレスいきます(汗)
>
>>『私は死んで解放される。貴女は生きて絶望するがいい』
>>
>>
>>『どちらがいいか、せいぜいよく考えてくださいね』
>これは…ライアナの。懐かしいですね。
いやもう全く(遠い目)
>>「―――――――――――――――――皮肉なものね、ライアナ=ルートヴィッヒ…」
>確かに皮肉ですよね…
全然解放されてないですしね。
>>
>>「あ、そう言えばさっき、エイルから連絡があったよ」
>>エイルは冥王城でお留守番なのだ。
>楽でいいですね☆
…いやいや…そうとは限らないですよ…
逆におうちの方が大変かも…
>>「――――…『ヘル』も『パンドラ』も、稼働可能だって」
>>「!」
>>ぴくん、とスクルドが反応する。
>え?なになに?
まだナイショ☆(ヲイ)
>
>>「へる、ますたー様がびっくり箱をお作りになって、それを『パンドラの箱』って呼んでるのよ!」
>なにゆえびっくり箱…?
まぁ、でまかせですし(苦笑〜
>>かなり無理なごまかし方をするスクルド。
>>「…ふぅん?」
>>首を傾げ…二人の向かいの席に座るシェーラ。
>>「…なんでびっくり箱?」
>>「魔竜王様おどかすんだって」
>それで驚くとはかなり魔竜王がアレなのか、びっくり箱がかなり高度なのか…
両方希望(ぅおい)
>>ガイアがスクルドの言い訳の後始末をする。
>苦しい後始末ですね。
…ま、まぁ、即席ってことで(汗)
>>シェーラは、納得しきれない様な表情で、首を傾げた。
>納得する人って、ある意味すごいです…
ダルフィンあたりならあっさり納得しそうな気もするんですが(汗)
>>慌ててサラダを掻き込み、トーストをくわえて席を外す二人。
>>シェーラがこれ以上疑問を抱く前に退散するのが良策だと判断したのだ。
>>二人は、ささっと物陰に隠れ、
>何かあやし〜っ
えへ(ヲイ)
>>「…取り敢えず…まだ『可動人形』のことは秘密なんだから。バラしちゃダメよ」
>稼動人形?秘密って…冥王軍のトップシークレット?
そです〜。
まぁ、どんなものかはこれから先少しずつ…
>>「気を付けるわ」
>はて?
まだ秘密☆
>>
>
>>アークロンドのこと。
>>“イヴ”のこと。
>>そして、ライアナのこと。
>イグナスの件が今回のプロローグ、といったところですかねぇ?何か一番重要な情報のような気がします。
まぁ、そうかもですね。
>>
>>
>>「神魔時代の遺産に興味は無いのよね」
>遺産ですか?
似た様なものかと…。
>>ガイアは、はぁ、と溜息を付いた。
>>「ライアナがアークロンドのこと『想い出にこだわりすぎる』って言ってたけど、解った気がするわ」
>>「それでも…彼にとってはそれが『全て』なんでしょうよ」
>>「そうね…」
>過去に取り付かれるのが一番怖い気がしますです…
まぁ…過去の内容にもよるのかもしれませんけどね…。
>>三人は、色々と話し合いながら街道沿いに歩いていた。
>>やはりシェーラは二人に溶け込めていないのだった。
>まだ喧嘩をしないだけマシ、ですかねぇ…。ていうか、何故この組み合わせ何でしょう(苦笑)
それは…まだ秘密(苦笑)
>>「…風が強いわね。
>> 今夜辺り一雨来るかもよ」
>>ざぁぁっ、と頭上の木々が揺れる。
>何か怪しい雰囲気です。一雨事件も降りそうですね。
そうかもしれません(汗)
>>三人は急ぎ足で次の街へと向かった。
>さて、次は何が起こるのやら?(♪)
た、楽しそうですね(汗)
>>
>>
>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>
>>
>>短い。おまけに何が言いたいのか解らない。
>>…伏線だらけ…というか伏線だけです。今回の話(汗)
>>ほむぺの調整とかも色々あったので…(言い訳。)
>チェリンカのプロローグですよね♪
そですねー(涙)
>>ほむぺに載せる五大魔族は一から書き直す予定ですので。こちらで読んだ方ももう一度読んでくださると幸せ。(鬼かお前は)
>いえいえ♪もぅ是非読みたいです♪何話でも♪
そ、そうですか。
そう言って頂ければ幸せv
>>まぁ、大体の話の展開は同じなんですけど。
>>ここでの連載で語れなかったエピソードを語りたいと思ってます。
>何でしょう?語ってください☆(おいっっ
語ります♪
>
>
>言っていいのやら…懐かしい(?)思い出です…
>そう…あれは、神魔戦争を読み始めたか、人間世界漫遊記を読んでいる時か…
>……
>琥珀さんのHPを探しました(^−^;)
>いやあの…えと、あの時、何かここで過去ログをさがすより、HPを探した方が、まとめて読めるんじゃん♪とか思ったものですし…
>(しかも今思ったら、ちゃんと軽量リンクがありますし…何故探したんでしょう?  あの頃はまだ駆け出しで…(なにが)
>えと、あの時、スレイサイトを彷徨っている時、丁度、書き殴りさんで見かけた作品がありまして。で、そのサイトさんの壁紙がとても綺麗で、丁度話にあってたんです。それで、出来れば、HPで見たいな〜とか思ってました。あの時は(滝汗)
>ですが、あの時はバカでした(泣)愚かでした(泣)
>何故皆さんがほむぺを持っていると思ってしまったのでしょうか(滝汗)
>お詫びを申し上げます…(;〜;)//
>私がたまたまアップデートされた作品を読んでいたに過ぎないのですし…(汗)
>ああ…すいません;変なバカを長々と語ってしまいました(汗)
いえいえ(汗)
気持ちは激しく解りますので(汗)
>
>改めて。
>HPの開設、おめでとうございます☆心からお祝い申し上げます♪
>今度遊びに行きますね☆
ありがとうございます☆
いつでも大歓迎です☆
>>それでは…
>ではでは☆
それではまたお逢い致しましょう!

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16407Re:第十七夜:遺産ルフラン 2004/5/24 15:56:22
記事番号16365へのコメント



はじめまして ルフランと言います   
いつも楽しくかってに読ませてもらっています
五大魔族モノ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
初めてなので打つことがありっませんが♪
これからもがんばってください・・・¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
でわでわ


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16421初めまして。遙 琥珀 E-mail URL2004/6/3 19:09:52
記事番号16407へのコメント


>
>
>はじめまして ルフランと言います  
初めまして。琥珀です。 
>いつも楽しくかってに読ませてもらっています
ありがとうございます♪
>五大魔族モノ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メジャーな様でマイナーなんですよね(汗)
>¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
>初めてなので打つことがありっませんが♪
>これからもがんばってください・・・
はい頑張ります♪
と言ってもかなり遅れ気味なんですが(汗)
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
>でわでわ
それでは。
今後ともよろしくお願い致します。

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16405第十八夜:サンタマラリア。遙 琥珀 E-mail URL2004/5/22 23:00:23
記事番号16364へのコメント




断たれた絆の傷口が、痛い程に熱を持って。


痛く切なく、激しく熱く。


まるで、熱病にも似て。


それが何処か心地よく。


僕の心を灼いていく―――――――――――――――――





「起きろぉッ!」
「うわぁっ!?」
耳元で怒鳴られ、アークロンドは思わず木から落ちそうになった。
枝に捕まり、宙づりになってなんとか落下を免れる。
「…危ないなぁ!」
「自業自得よ」
黒髪風に靡かせて、妖艶な雰囲気漂う女性は、呆れた様に言った。
「…折角明るくライアの夢を見てたのに…」
よいしょ、と自分の身体を引っ張り上げ、ふぁぁ、と欠伸する彼。
「その割には随分苦しそうな顔してたけど」
「愛とは苦しいものなのさ」
よくわからん理屈を捏ねる。
「…で?何か?ゼール」
「何か?じゃない!」
ゼーランディアは、ずいっ、とアークロンドに迫った。
「どうするの、折角の実験場ツブして。
 リンディアからもメール来てるのよ、『状況説明求む』って」
「あー、テキトーに返事しといて」
「バカ」
ぺしん、と彼の頭をはたくゼーランディア。
「貴方自身が決めることってのがあるんじゃなくて?」
「めんどくさいよ。向いてないんだ、そーゆーの」
「世の中ナメてるわね…貴方…」
「…僕は、ライアが帰ってくるなら、神族なんかどうでもいい」
アークロンドは、何処か明後日の方向を見ながら呟いた。
「その為に利用できるものを全て利用してるだけだ」
「随分と手前勝手な意見よね」
はぁ、と、彼女は深く息を付いた。
「…まぁ、ある種仕方が無いのかもしれないけど…」
呟き…そして、顔を上げた。
「…言っといてあげるわ、アークロンド。
 貴方は私の同類。
 とびっきりのスペシャル・エゴイストだわ」
「…そうかな?」
アークロンドは、小さく笑う。
「そーよ」
真顔を崩さずに言うゼーランディア。
「…昔々、あるところに、アンドロギュノスという生き物が住んでいました」
いきなり語り口調に入るゼーランディア。
「…神学おさらい?」
「目が四つ、耳が四つ、鼻が二つ、そして口が二つありました。
 そしてその二つでいつもうるさくおしゃべりをしていました。
 余りにも五月蠅いので、カミサマはある日、アンドロギュノスを真っ二つに引き裂き、世界の別々の位置に落としてしまったのです」
「酷い話だよね」
「ふたつになってしまった彼等は、しばらくは楽しそうに過ごしていました」
アークロンドの茶々を無視するゼーランディア。
「が、ある日、ふと寂しくなったのです。
 そこで、片割れを捜す旅に出ました。
 長い長い旅でした。
 しかし、ある日のこと…ようやく見付けたのです」
「…………」
ぱちぱち、と手を叩くアークロンド。
薄笑いを浮かべ、
「…それで…?」
「…………」
ゼーランディアは少し身を屈めた。
真正面から、彼の顔を覗き込む。
「『愛してる』なんて思い上がりも
 ―――――――――――――つまり、貴方は…自分の片割れが欲しいだけなのよ」
「…………」
アークロンドは何も答えずに、ただ口の端を軽く上げて笑った。







「ヒマよ―――――――――――――――――ッッ!!!!」

べしっ!

スクルドは、枕を壁に叩き付けた。
「何朝から荒れてるのよ」
ガイアが紅茶を飲みながら呆れた様に言う。
「ヒマなのよ!もう三日も降り続いてるのよ!」
「知らないわよ」
さぁぁぁぁ、と、雨音をバックコーラスに叫ぶスクルド。
ガイアは無表情で言い、びし、と彼女のおデコにデコピンを入れた。
「私達は今人間ってことになってるの。
 人間ってのは雨に濡れると病気になるって決まってるの。だからしばらく足止め」
いや決まってはいないが。
「病気の演技まですることになったら、今よりずっと面倒よ。
 それでもいいの?」
「…………」
ぷくぅ、と頬膨らませるスクルド。
しばらくそのまま黙っていたが…やがて、だむだむ床を叩き始める。
「ああん、ヒマだわフィブリゾ様にお会いできないわ…
 これだから物質世界降りの任務は嫌いなのよぉ」
「あぁ、ごめんね」
…………………………………………………………………………………………………………………………………………
『フィブリゾ様っ!?』
いつの間にかお子様がちょこんとサイドボードの上に腰掛け、にこにこ笑っていた。
「いつからそこにっ!?」
「や、今さっきなんだけどね。
 定期連絡、確か今日だったでしょ?違った?」
「あ、ああ…そうです」
ぱらぱら小さいカレンダーを捲るフィブリゾ。
こくこく頷くガイア。
「えーと…じゃ、いつもの通り現状報告。
 ドゥルドゥラで、アテネが神の眷属発見。
 向こうでも神族動いてるらしいね…。
 …それと、『パンドラ』がそろそろお目見えできそうだよ」
「本当ですか!?」
「わぁ、いよいよなんですね!」
「?」
喜ぶ冥王軍と、首を傾げる覇王軍。
「ただ、『ヘル』の調子が悪くてね…
 …ガイア、悪いけどちょっと戻ってくれないかな。
 エイルの補佐してほしいんだ。…『ヘル』が一番懐いてたの、キミだから」
「え…」
少しどもるガイア。
「えー!
 ちょ…ちょっとフィブリゾ様、その間私達二人なんですかぁ!?」
慌てるスクルド。
「…うーん…
 それじゃ困るだろうから…と思って、一人手の空いてる子連れてきたんだけど…」
フィブリゾは、苦笑いを浮かべた。













言い訳あんど言い逃れ。



ああ、遅れすぎ。
最近何故かこの小説書くのがすごく大変(涙)
ぷちスランプなのかもです。

お陰様で久し振りなのに随分短くなってしまいました(汗)赦してくださいませ(汗)
次は頑張ります…。うう。
それでは…。


                                                           幕。

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16414ゼーラさん。やっぱりご存命でしたか。青月 かなた  2004/5/30 20:06:52
記事番号16405へのコメント

お久しぶりです。中間テスト開けの青月です。レスさせていただきます。

>断たれた絆の傷口が、痛い程に熱を持って。
>痛く切なく、激しく熱く。
>まるで、熱病にも似て。
>それが何処か心地よく。
>僕の心を灼いていく―――――――――――――――――
なんか「痛みと思いでだけが僕をこの世におしとどめる」って感じで怖い気が…

>「起きろぉッ!」
>耳元で怒鳴られ、アークロンドは思わず木から落ちそうになった。
>枝に捕まり、宙づりになってなんとか落下を免れる。
猿………(ぽつり)
>「…危ないなぁ!」
>「自業自得よ」
>黒髪風に靡かせて、妖艶な雰囲気漂う女性は、呆れた様に言った。
なんか「悪の大幹部」って感じですねv(まてぃ)
>「…折角明るくライアの夢を見てたのに…」
>よいしょ、と自分の身体を引っ張り上げ、ふぁぁ、と欠伸する彼。
明るいのでしょーか。 ある種の睡眠療法?
>「その割には随分苦しそうな顔してたけど」
>「愛とは苦しいものなのさ」
>よくわからん理屈を捏ねる。
確かにこの愛は苦しいです。
>ゼーランディアは、ずいっ、とアークロンドに迫った。
>「どうするの、折角の実験場ツブして。
> リンディアからもメール来てるのよ、『状況説明求む』って」
わーいvリンディアさんご存命!
…じゃないて、こうゆう反応が来るってことは、ロンドさんの独断ではなかったのですねぇ。あの大陸の利用。
>「あー、テキトーに返事しといて」
>「バカ」
>ぺしん、と彼の頭をはたくゼーランディア。
皇子の威厳皆無☆
>「貴方自身が決めることってのがあるんじゃなくて?」
>「めんどくさいよ。向いてないんだ、そーゆーの」
そんなかる〜く…
>「…僕は、ライアが帰ってくるなら、神族なんかどうでもいい」
>アークロンドは、何処か明後日の方向を見ながら呟いた。
黄昏てるのですか
>「その為に利用できるものを全て利用してるだけだ」
>「随分と手前勝手な意見よね」
>はぁ、と、彼女は深く息を付いた。
アハハ 正直で潔い母子。
>「…まぁ、ある種仕方が無いのかもしれないけど…」
>呟き…そして、顔を上げた。
>「…言っといてあげるわ、アークロンド。
> 貴方は私の同類。
> とびっきりのスペシャル・エゴイストだわ」
ゼーラさん…エゴイスト?
>「…昔々、あるところに、アンドロギュノスという生き物が住んでいました」
>いきなり語り口調に入るゼーランディア。
随分唐突に。
>「…神学おさらい?」
>「目が四つ、耳が四つ、鼻が二つ、そして口が二つありました。
> そしてその二つでいつもうるさくおしゃべりをしていました。
> 余りにも五月蠅いので、カミサマはある日、アンドロギュノスを真っ二つに引き裂き、世界の別々の位置に落としてしまったのです」
想像するとエグイ映像な気がするような。
>「が、ある日、ふと寂しくなったのです。
> そこで、片割れを捜す旅に出ました。
> 長い長い旅でした。
> しかし、ある日のこと…ようやく見付けたのです」
>「…………」
>ぱちぱち、と手を叩くアークロンド。
………ヨカッタデスネ。(棒読み)
>ゼーランディアは少し身を屈めた。
>真正面から、彼の顔を覗き込む。
>「『愛してる』なんて思い上がりも
> ―――――――――――――つまり、貴方は…自分の片割れが欲しいだけなのよ」
片割れ…のわりにはライアナさんはすっきりすっぱりロンドさん捨てましたよね。
そういうところは彼女のほうが強かったのでしょうか?
>「…………」
>アークロンドは何も答えずに、ただ口の端を軽く上げて笑った。
どうなってしまうのでしょう…。

>「ヒマよ―――――――――――――――――ッッ!!!!」
>
>べしっ!
>
>スクルドは、枕を壁に叩き付けた。
なかなか丈夫な机ですね☆。
>「何朝から荒れてるのよ」
>ガイアが紅茶を飲みながら呆れた様に言う。
クールビューティ。
>「ヒマなのよ!もう三日も降り続いてるのよ!」
>「知らないわよ」
>ガイアは無表情で言い、びし、と彼女のおデコにデコピンを入れた。
なにげにいいコンビなのでは…?
>「私達は今人間ってことになってるの。
> 人間ってのは雨に濡れると病気になるって決まってるの。だからしばらく足止め」
>いや決まってはいないが。
極論ですよ。
……けど雨に当って(かるい)風邪ひいてます、わたし…。
>しばらくそのまま黙っていたが…やがて、だむだむ床を叩き始める。
>「ああん、ヒマだわフィブリゾ様にお会いできないわ…
> これだから物質世界降りの任務は嫌いなのよぉ」
それはただっ子のごとく。
>「あぁ、ごめんね」
>…………………………………………………………………………………………………………………………………………
>『フィブリゾ様っ!?』
しっ! 神出鬼没。
>「いつからそこにっ!?」
>「や、今さっきなんだけどね。
> 定期連絡、確か今日だったでしょ?違った?」
>「あ、ああ…そうです」
>ぱらぱら小さいカレンダーを捲るフィブリゾ。
>こくこく頷くガイア。
面白いぐらいの動揺っぷり。
>「えーと…じゃ、いつもの通り現状報告。
> ドゥルドゥラで、アテネが神の眷属発見。
誰でしょうね…。
> 向こうでも神族動いてるらしいね…。
> …それと、『パンドラ』がそろそろお目見えできそうだよ」
>「本当ですか!?」
>「わぁ、いよいよなんですね!」
>喜ぶ冥王軍と、首を傾げる覇王軍。
そんなに嬉しいのですね?
…というか極秘だったのでは!?
>「ただ、『ヘル』の調子が悪くてね…
> …ガイア、悪いけどちょっと戻ってくれないかな。
> エイルの補佐してほしいんだ。…『ヘル』が一番懐いてたの、キミだから」
懐く…ということは感情はあるのですね。
>「えー!
> ちょ…ちょっとフィブリゾ様、その間私達二人なんですかぁ!?」
>慌てるスクルド。
女の世界…。
>「…うーん…
> それじゃ困るだろうから…と思って、一人手の空いてる子連れてきたんだけど…」
>フィブリゾは、苦笑いを浮かべた。
……魔竜王さんちの新入りさん?

>言い訳あんど言い逃れ。
>
>ああ、遅れすぎ。
>最近何故かこの小説書くのがすごく大変(涙)
>ぷちスランプなのかもです。
そうなのですかー。
>お陰様で久し振りなのに随分短くなってしまいました(汗)赦してくださいませ(汗)
>次は頑張ります…。うう。
>それでは…。
頑張ってください。
それではこれにて。(シュビッ、と手を上げる)

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16422この神は殺しても死なない気が致します(汗)遙 琥珀 E-mail URL2004/6/4 19:02:14
記事番号16414へのコメント


>お久しぶりです。中間テスト開けの青月です。レスさせていただきます。
>
お久し振りです。
なんだか疲れぎみの琥珀です。
返させて頂きます。
>>断たれた絆の傷口が、痛い程に熱を持って。
>>痛く切なく、激しく熱く。
>>まるで、熱病にも似て。
>>それが何処か心地よく。
>>僕の心を灼いていく―――――――――――――――――
>なんか「痛みと思いでだけが僕をこの世におしとどめる」って感じで怖い気が…
あ、なんかその通り。
…なんか、神界崩壊の際も多分『らいああああっ!』って感じで、その根性のみで生きていたと思われる。(なんかイヤ)
>
>>「起きろぉッ!」
>>耳元で怒鳴られ、アークロンドは思わず木から落ちそうになった。
>>枝に捕まり、宙づりになってなんとか落下を免れる。
>猿………(ぽつり)
器用なんですよね。この方。
>>「…危ないなぁ!」
>>「自業自得よ」
>>黒髪風に靡かせて、妖艶な雰囲気漂う女性は、呆れた様に言った。
>なんか「悪の大幹部」って感じですねv(まてぃ)
猫膝に抱いて、ワイングラス付きで。
>>「…折角明るくライアの夢を見てたのに…」
>>よいしょ、と自分の身体を引っ張り上げ、ふぁぁ、と欠伸する彼。
>明るいのでしょーか。 ある種の睡眠療法?
かもしれない(汗)
ていうか『ライア→幸せv』っていう単純な方程式があるんだと思う(汗)
>>「その割には随分苦しそうな顔してたけど」
>>「愛とは苦しいものなのさ」
>>よくわからん理屈を捏ねる。
>確かにこの愛は苦しいです。
色んな意味で苦しいですね(汗)
>>ゼーランディアは、ずいっ、とアークロンドに迫った。
>>「どうするの、折角の実験場ツブして。
>> リンディアからもメール来てるのよ、『状況説明求む』って」
>わーいvリンディアさんご存命!
>…じゃないて、こうゆう反応が来るってことは、ロンドさんの独断ではなかったのですねぇ。あの大陸の利用。
まぁ、そうですね。
その『最終目的』は他二名にとってはかなり不本意だったと思われますが。
>>「あー、テキトーに返事しといて」
>>「バカ」
>>ぺしん、と彼の頭をはたくゼーランディア。
>皇子の威厳皆無☆
…時々ふっと忘れそうになります。
アークロンドの血筋(汗)
>>「貴方自身が決めることってのがあるんじゃなくて?」
>>「めんどくさいよ。向いてないんだ、そーゆーの」
>そんなかる〜く…
…ここらへん母親似かも。
>>「…僕は、ライアが帰ってくるなら、神族なんかどうでもいい」
>>アークロンドは、何処か明後日の方向を見ながら呟いた。
>黄昏てるのですか
ていうか現実逃避。
>>「その為に利用できるものを全て利用してるだけだ」
>>「随分と手前勝手な意見よね」
>>はぁ、と、彼女は深く息を付いた。
>アハハ 正直で潔い母子。
…周り大迷惑。
>>「…まぁ、ある種仕方が無いのかもしれないけど…」
>>呟き…そして、顔を上げた。
>>「…言っといてあげるわ、アークロンド。
>> 貴方は私の同類。
>> とびっきりのスペシャル・エゴイストだわ」
>ゼーラさん…エゴイスト?
利己主義者。
>>「…昔々、あるところに、アンドロギュノスという生き物が住んでいました」
>>いきなり語り口調に入るゼーランディア。
>随分唐突に。
ゼールですから(なにそれ)
>>「…神学おさらい?」
>>「目が四つ、耳が四つ、鼻が二つ、そして口が二つありました。
>> そしてその二つでいつもうるさくおしゃべりをしていました。
>> 余りにも五月蠅いので、カミサマはある日、アンドロギュノスを真っ二つに引き裂き、世界の別々の位置に落としてしまったのです」
>想像するとエグイ映像な気がするような。
絵本タッチで想像してくださいませ。
>>「が、ある日、ふと寂しくなったのです。
>> そこで、片割れを捜す旅に出ました。
>> 長い長い旅でした。
>> しかし、ある日のこと…ようやく見付けたのです」
>>「…………」
>>ぱちぱち、と手を叩くアークロンド。
>………ヨカッタデスネ。(棒読み)
ソウデスカネ。(同じく)
>>ゼーランディアは少し身を屈めた。
>>真正面から、彼の顔を覗き込む。
>>「『愛してる』なんて思い上がりも
>> ―――――――――――――つまり、貴方は…自分の片割れが欲しいだけなのよ」
>片割れ…のわりにはライアナさんはすっきりすっぱりロンドさん捨てましたよね。
>そういうところは彼女のほうが強かったのでしょうか?
…そうなのかな…(汗)
>>「…………」
>>アークロンドは何も答えずに、ただ口の端を軽く上げて笑った。
>どうなってしまうのでしょう…。
どうでせう。
>
>>「ヒマよ―――――――――――――――――ッッ!!!!」
>>
>>べしっ!
>>
>>スクルドは、枕を壁に叩き付けた。
>なかなか丈夫な机ですね☆。
マクラマクラ。
ツクエで無くてマクラ。
>>「何朝から荒れてるのよ」
>>ガイアが紅茶を飲みながら呆れた様に言う。
>クールビューティ。
もどき。
>>「ヒマなのよ!もう三日も降り続いてるのよ!」
>>「知らないわよ」
>>ガイアは無表情で言い、びし、と彼女のおデコにデコピンを入れた。
>なにげにいいコンビなのでは…?
…でせうね(汗)
…案外。
>>「私達は今人間ってことになってるの。
>> 人間ってのは雨に濡れると病気になるって決まってるの。だからしばらく足止め」
>>いや決まってはいないが。
>極論ですよ。
>……けど雨に当って(かるい)風邪ひいてます、わたし…。
をを。
法則を体現している御方が。
>>しばらくそのまま黙っていたが…やがて、だむだむ床を叩き始める。
>>「ああん、ヒマだわフィブリゾ様にお会いできないわ…
>> これだから物質世界降りの任務は嫌いなのよぉ」
>それはただっ子のごとく。
ちょっと可愛い。
>>「あぁ、ごめんね」
>>…………………………………………………………………………………………………………………………………………
>>『フィブリゾ様っ!?』
>しっ! 神出鬼没。
神でも鬼でも無いけれど。
>>「いつからそこにっ!?」
>>「や、今さっきなんだけどね。
>> 定期連絡、確か今日だったでしょ?違った?」
>>「あ、ああ…そうです」
>>ぱらぱら小さいカレンダーを捲るフィブリゾ。
>>こくこく頷くガイア。
>面白いぐらいの動揺っぷり。
…そりゃ、いきなり上司現れたら(苦笑)
>>「えーと…じゃ、いつもの通り現状報告。
>> ドゥルドゥラで、アテネが神の眷属発見。
>誰でしょうね…。
ロンド、ゼールと来たら…
>> 向こうでも神族動いてるらしいね…。
>> …それと、『パンドラ』がそろそろお目見えできそうだよ」
>>「本当ですか!?」
>>「わぁ、いよいよなんですね!」
>>喜ぶ冥王軍と、首を傾げる覇王軍。
>そんなに嬉しいのですね?
>…というか極秘だったのでは!?
開発完了したら極秘じゃ無しっ。
>>「ただ、『ヘル』の調子が悪くてね…
>> …ガイア、悪いけどちょっと戻ってくれないかな。
>> エイルの補佐してほしいんだ。…『ヘル』が一番懐いてたの、キミだから」
>懐く…ということは感情はあるのですね。
まぁ…一応は。
>>「えー!
>> ちょ…ちょっとフィブリゾ様、その間私達二人なんですかぁ!?」
>>慌てるスクルド。
>女の世界…。
ユリ(やめなさい)
>>「…うーん…
>> それじゃ困るだろうから…と思って、一人手の空いてる子連れてきたんだけど…」
>>フィブリゾは、苦笑いを浮かべた。
>……魔竜王さんちの新入りさん?
ぴんぽん(うわぁストレート)
>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>ああ、遅れすぎ。
>>最近何故かこの小説書くのがすごく大変(涙)
>>ぷちスランプなのかもです。
>そうなのですかー。
…というか、サイトに手ぇ掛けすぎ?
>>お陰様で久し振りなのに随分短くなってしまいました(汗)赦してくださいませ(汗)
>>次は頑張ります…。うう。
>>それでは…。
>頑張ってください。
>それではこれにて。(シュビッ、と手を上げる)
頑張ります。
それでは。(びしっ、と敬礼する)

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16423第十九夜:金属の乙女遙 琥珀 E-mail URL2004/6/4 19:04:29
記事番号16364へのコメント



魔竜王軍というのは、私の神経を逆撫でする為に生を受けたんだろうか。


スクルドは、何処かぼーっとする頭でそんなことを考えていた。
無論ンな訳無いということは解っている。
ただ思ってみるだけだ。
あの後―――――――――――――――――
フィブリゾは、突っ立った黒髪女押し付け、ガイア回収してさっさと帰って行ってしまったのだ。
お陰様で、現在のメンバーは、

スクルド

シェーラ

セフィクス

の、三人である。
スクルドとシェーラ、という時点で既に一悶着ありそうな感じなのに、その上更に魔竜王軍新入りさん御入場。
これ以上トラブルの種増やしてどうすんだ、と言った感じ。
…まぁ、それを面と向かってはっきり上司に言うこともできないスクルドは、ただ耐えるしか無かったのだが。
何処までもパパ様ラブな魔族なのである。
「…スクルド」
時々シェーラが申し訳無さそうに声を掛けてくるのがまた鬱陶しい。
「行きなさい」
「へ?」
「私のことは忘れた振りをして置いていきなさい」
ごろん、と転がり、毛布を頭まで被る。
「ちょ、ちょっと!」
焦るシェーラ。
当然である。
人付き合いの良いシェーラとは言え、初対面の奴といきなり連れだって旅なんぞしたくは無い。
「…冗談よ」
毛布から、ぴょこんと顔を出すスクルド。
「…いつまでも拗ねてても仕方が無いのは解ってるけど…任務だし…フィブリゾ様の御意志なんだから仕方無いんだけど…
 …だからこそどうにもならなくて悔しいのよー!!」
「だだっこ」
「なんですってェ!?」
ぼそりと呟いたセフィクスを、スクルドが睨む。
シェーラは、思わず溜息を付いた。








「生存反応、著しく低下―――――――――――――――――」
エイルは、時報を読み上げるかの様な声で呟いた。
「…ダメです…
 ―――――――――――――――――死にます」


…………ぴ…………ぴ…………ぴ…………

……………………ぴ――――――――――――――――――――――――――――――――――………


聞こえるのは電子音。
一定のリズムで打っていた電子音は、やがて点滅を止めた。
椅子に座っていた『モノ』が、それと同時にがくりと崩れた。
「エイル!」
それと同時に、ガイアを連れたフィブリゾが部屋に走り込んで来る。
「…少し遅かったです…冥王様」
フィブリゾは、椅子の上の『モノ』を見ると、走るのを止め…ふぅ、と息を付いた。
「…ダメだったか…また…」
「はい」
「なんで『ヘル』はダメなんだろう…
 『パンドラ』なんて、もう食事を摂れるくらいなのに」
フィブリゾは、手を伸ばして、『ヘル』の薄い紫色の髪をくしゃくしゃ撫でた。
端正な顔は既に硬直を始めている。
『物質』とは思えない程…それは『生物』に酷似していた。
「…やっぱり、制約の問題ですかね」
ガイアが言う。
「容量が違うんですよ、『パンドラ』とは。
 …受け入れられる魂の範囲が違う」


可動人形―――――――――――――――――

という技術を発案したのは、エイルだった。
理論は簡単。
上級版ゴーレムとでも思えばいい。
動きが滑らかで…魔力を扱えて…そして、細かい命令にもきちんと対応できる。
身体は、限りなく人間に近いような―――――――――――――――――物質。
皮膚の代わりに樹脂を。骨の代わりにアダマンタイトを削りだして。筋肉の代わりに束にした鉄線とバネ。関節は勿論ちゃんと曲がる様に。
目の代わりに硝子を。髪の代わりに合成繊維を、血液の代わりにオイルを―――――――――――――――――。
勿論魔力を込めるのも忘れない。
下手な下級魔族よりも頑丈だ。
ひとまずはそこらへんの人間の魂を込めて実験する。
それが成功すれば―――――――――――――――――次は、魔族。
低級魔族の魂を人形に入れる。
中身は低級でも、高位魔族の作成した『人形』に入れば、そこそこの活躍は期待できる。
ちょっと珍しい高位魔族のできあがりだ。
人形だから量産が効くし、何より破壊されても魔族達のフトコロはちっとも痛まない。
フィブリゾは、迷った挙げ句…『試してみればいいさ』と許可を出した。
なんにしろ、味方は多い方がいいし、失敗しても何かに応用できるだろう。

そして、二体の試作機が完成した。
人間世界から手に入れてきた雑誌に載っていた、姉妹をモデルにして。
『姉』を『ヘル』と名付け、『妹』を『パンドラ』と名付けた。
開発は順調だった。
『ヘル』の異常なまでの拒否反応が発動するまでは。

勿論、入れる魂ならなんでもいい訳では無い。
中には、人形に入れることのできない魂もある。
そして、『ヘル』は、その範囲が異常に狭かった。

『パンドラ』はもうとっくに適合する魂を見付け、もう見た目には魔族とほとんど変わりない生活を送れるまでになったというのに。


「…うーん」
「『ヘル』の大量生産はまず無理です。
 『パンドラ』ならまだしも」
「でもねぇ…」
「『パンドラ』は容量が大きすぎて…問題が…」
「…びっくりしたなぁ…この間は…」
「…いきなり、『わん。』ですもんね」
「…ていうか、人間の魂とイヌの魂も見分けられないキミが悪いんだからねキミが」
フィブリゾに睨まれ、エイルは少し俯いた。
「実用化はムズカシイかな…やっぱり」
「…ええ。
 …メイドくらいの役には立ちそうですけど…」
「…………」
フィブリゾは、少し考えた。
「…『ヘル』を保留しよう」
「え?」
「まず、全力注ぎ込んで『パンドラ』を完成させて。
 『ヘル』は後回しだ」
「――――――――――――――――はい」
エイルは、こくんと頷いた。



















言い訳あんど言い逃れ。


遅れすぎです自分。(遠い目)
サイトの方は少しずつ、でもほぼ毎日更新してるんですけどねぇ。
そっちに気が行っちゃってこっちはなかなか進みません!えへん!(ヲイ)

可動人形、やっと出てきましたね。
ヘル・パンドラ姉妹です。
…つくづく姉妹モノ好きだよね、私ってば。

↓皆様に暑中見舞い〜♪
http://www.eonet.ne.jp/~kohaku/daru.htm





                                                         幕。

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16426造られたものか・・・・・・・・・・煌天由亜 2004/6/5 22:40:21
記事番号16423へのコメント


>これ以上トラブルの種増やしてどうすんだ、と言った感じ。
>…まぁ、それを面と向かってはっきり上司に言うこともできないスクルドは、ただ耐えるしか無かったのだが。
>何処までもパパ様ラブな魔族なのである。

エン;パパ様ラヴかぁ。
   オレと同じ様な感じだね。
ユア;お久しぶりでございます。
   上のは、通称エンヴィ―です。
   行動原理は某錬金漫画の黒い人ではなく、NARUTOの骨の人に近いと言う人です。

>理論は簡単。
>上級版ゴーレムとでも思えばいい。
>動きが滑らかで…魔力を扱えて…そして、細かい命令にもきちんと対応できる。
>身体は、限りなく人間に近いような―――――――――――――――――物質。
>皮膚の代わりに樹脂を。骨の代わりにアダマンタイトを削りだして。筋肉の代わりに束にした鉄線とバネ。関節は勿論ちゃんと曲がる様に。
>目の代わりに硝子を。髪の代わりに合成繊維を、血液の代わりにオイルを―――――――――――――――――。

ユア;ここまでは、ロボットですね。

>低級魔族の魂を人形に入れる。
>中身は低級でも、高位魔族の作成した『人形』に入れば、そこそこの活躍は期待できる。

エン;内外のギャップ・・・・・。

>そして、二体の試作機が完成した。
>人間世界から手に入れてきた雑誌に載っていた、姉妹をモデルにして。
>『姉』を『ヘル』と名付け、『妹』を『パンドラ』と名付けた。

ユア;北欧神話とギリシア神話か。
エン;オレの通称は、聖書だったよな。


>
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>遅れすぎです自分。(遠い目)
>サイトの方は少しずつ、でもほぼ毎日更新してるんですけどねぇ。
>そっちに気が行っちゃってこっちはなかなか進みません!えへん!(ヲイ)

エン;それが、君ら人間だよ。
   造られし俺から見たら羨ましい。

>
>可動人形、やっと出てきましたね。
>ヘル・パンドラ姉妹です。
>…つくづく姉妹モノ好きだよね、私ってば。

ユア;人の好みはそれぞれよん。


   では、では。



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16432ホムンクルスとはヒトアジ違い。遙 琥珀 E-mail URL2004/6/7 19:10:14
記事番号16426へのコメント


>
>>これ以上トラブルの種増やしてどうすんだ、と言った感じ。
>>…まぁ、それを面と向かってはっきり上司に言うこともできないスクルドは、ただ耐えるしか無かったのだが。
>>何処までもパパ様ラブな魔族なのである。
>
>エン;パパ様ラヴかぁ。
>   オレと同じ様な感じだね。
>ユア;お久しぶりでございます。
>   上のは、通称エンヴィ―です。
>   行動原理は某錬金漫画の黒い人ではなく、NARUTOの骨の人に近いと言う人です。
うーむ。
全くしらん(ヲイ)
>
>>理論は簡単。
>>上級版ゴーレムとでも思えばいい。
>>動きが滑らかで…魔力を扱えて…そして、細かい命令にもきちんと対応できる。
>>身体は、限りなく人間に近いような―――――――――――――――――物質。
>>皮膚の代わりに樹脂を。骨の代わりにアダマンタイトを削りだして。筋肉の代わりに束にした鉄線とバネ。関節は勿論ちゃんと曲がる様に。
>>目の代わりに硝子を。髪の代わりに合成繊維を、血液の代わりにオイルを―――――――――――――――――。
>
>ユア;ここまでは、ロボットですね。
そんな感じ。
…ちょっと作ってみたい。
>
>>低級魔族の魂を人形に入れる。
>>中身は低級でも、高位魔族の作成した『人形』に入れば、そこそこの活躍は期待できる。
>
>エン;内外のギャップ・・・・・。
まぁ、ある程度は役に立つでしょう。
>
>>そして、二体の試作機が完成した。
>>人間世界から手に入れてきた雑誌に載っていた、姉妹をモデルにして。
>>『姉』を『ヘル』と名付け、『妹』を『パンドラ』と名付けた。
>
>ユア;北欧神話とギリシア神話か。
>エン;オレの通称は、聖書だったよな。
『七つの大罪』ねえ。
>
>
>>
>>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>
>>遅れすぎです自分。(遠い目)
>>サイトの方は少しずつ、でもほぼ毎日更新してるんですけどねぇ。
>>そっちに気が行っちゃってこっちはなかなか進みません!えへん!(ヲイ)
>
>エン;それが、君ら人間だよ。
>   造られし俺から見たら羨ましい。
そぉスか?(汗)
>
>>
>>可動人形、やっと出てきましたね。
>>ヘル・パンドラ姉妹です。
>>…つくづく姉妹モノ好きだよね、私ってば。
>
>ユア;人の好みはそれぞれよん。
>
>
>   では、では。
毎度ながらありがとうございますっ!
それでは、短くてすみませんが忙しいのでこれにてっ!(汗)
>
>

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16431第二十夜:フィアナの罠遙 琥珀 E-mail URL2004/6/7 19:08:01
記事番号16364へのコメント

「…というわけで…」
からりと晴れた空に向かって、スクルドは、ぐっ、と拳を握りしめた。
「行きましょう!」
「何処へ」
歩みかける冥王神官の襟を捕まえるシェーラ。
「何の予定もまだ立てて無いわよ!」
「…大体何が『というわけ』…?」
セフィクスが、ぽつりとツッコミを入れる。
「まず行動あるのみ、が私のモットーなのよっ!目的なんて後からついてくるわっ!」
無茶を言うスクルド。
宿から一歩足を踏み出す。
「やぁ。」
その途端、横手から不意に声が掛かった。
思わずコケるセフィクス以外一同。
アークロンドがちょこりと宿の看板の上に座っていた。
「あ…アンタ…!?」
「やほぅ。」
しゅび、と手を挙げる銀髪青年。
道通る人々の視線が痛い。
「なんでこんなトコに!?」
「作者の御都合主義」
「ごめんなさいそこまでキッパリ言い切られたら突っ込み様無いです。
 …何しに来たの!?」
「何しに来た…って…」
アークロンドは、にこ、と笑い。
「ただちょっとヒマだったから」
「帰れお前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」

ごっ。

「おぉっ!?」
スクルドの投げた石が彼の顎を直撃する。
アークロンドは、バランスを崩すが、なんとか持ちこたえる。
ちっ、と舌打ちするスクルド。
「…なに?アレ?」
セフィクスがアークロンドを指さし、シェーラに問う。
「あ、えーと…
 …ロークアンド?」
「あ・ぁ・く・ろ・ん・ど!無理矢理間違えんじゃないよ!」
ほっぺ膨らます美青年。
よく見ると、彼の後ろにひっそりと真っ白女が佇んでいる。
怖い。
見た目めちゃめちゃ怖い。
「…それより…
 ガイアさん、随分イメージ変わったね」
「違う違う」
「別人別人」
某竜の長老の様なことを言うアークロンド。
首を横に振って否定するスクルドとシェーラ。
「あ、そーなの。御名前は?」
「…………」
「『セフィクス』」
黙る彼女に代わり、シェーラが答える。
「ふぅん。
 ヨロシクね」
彼は、人懐っこく笑った。
その時――――――――――――――…
「なーにやってんの」
空間から、にょっ、と白い手が突き出て、ぎう、と彼のほっぺをつねった。
「いててっ!」
「あーもう疲れるったら無いわ」

にょにょん。

空間から黒く長い髪の女が出てくる。
「これだから精神世界てーのはイヤなのよ」
思わず辺りを見回してしまうスクルドだが…さっきまであんなに沢山いた人間は少しも姿を見せなかった。
恐らく、アークロンドか黒髪女か、どちらかの所業だろう。
「…それにしても…」
きっ、と黒髪女を睨むスクルド。
「…腰まである黒髪…切れ長の瞳…」
「………!」
シェーラが、はっ、と顔を上げる。
「まさか…あの…!」
「?」
シェーラとスクルドは、二人揃ってびしっと彼女を指さし、
『あの、ゼーランディア神っ!?』
「ちょっと待ちなさい!」
思わず声を上げるゼーランディア。
「『あの』ってのはなんなのよ『あの』ってのは!?
 魔族に指さされる覚えは無いわよっ!」
「豊穣神の割に植物育てるのが苦手で、三年連続スィートピーを枯らした、あの!」
「低級神たちに陰で『雪女』だの『呪いの倭国人形』だの言われてる、あの!」
「若く見えるけど実はン千歳の!」
「魔道系と見せかけて実は槍闘士の!」
「哀しいアニメ見て泣いちゃう、あの!」
『あの、ゼーランディア!』
何故か感激したように叫ぶスクルドとシェーラ。
「…………」
「人気者だね。ゼール。」
呆気にとられているゼーランディア。
ぽんぽん彼女の肩を叩くアークロンド。
「…なんで魔族にそんな細かいトコまで知れ渡ってるの…?」
「…それから…」
シェーラは、少し遠慮がちに、
「…実は…その…
 …『ショタ好き』って…ホント…?」
…………………………………………………………………………………………………………………………………
「フィアナぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
頭抱えて叫ぶゼーランディアであった。










その頃。








へくちっ!

小さくクシャミするフィアナ。
「フィアナ、カゼ?」
「んー、季節の変わり目だからなー」

























言い訳あんど言い逃れ。


今回書いててめちゃくちゃ楽しかったです(笑)
ゼールさん神魔の時と性格違いますね(汗)

まぁ、少しずつ本性出ると思いますけど…。



                                               幕。

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16438出て来ましたね☆P.n.t. 2004/6/8 20:16:44
記事番号16431へのコメント

今晩は。中間テスト平均点高すぎだバカヤロぅって思ってしまったP.n.t.です。
中間明けたものの、期末まで3週間しかなくて悲しいP.n.t.です。
(そんな事どーでもいーですね;)

本題です☆


>「…というわけで…」
>からりと晴れた空に向かって、スクルドは、ぐっ、と拳を握りしめた。
>「行きましょう!」
>「何処へ」
>歩みかける冥王神官の襟を捕まえるシェーラ。
>「何の予定もまだ立てて無いわよ!」
>「…大体何が『というわけ』…?」
>セフィクスが、ぽつりとツッコミを入れる。
なんだか…この3人?いいコンビになるような気がしますよ(汗)
>「まず行動あるのみ、が私のモットーなのよっ!目的なんて後からついてくるわっ!」
>無茶を言うスクルド。
手段のためなら目的を選ばず?
>アークロンドがちょこりと宿の看板の上に座っていた。
また出ましたねっ?
>「なんでこんなトコに!?」
>「作者の御都合主義」
・・・・・・・・・(笑)
>「ごめんなさいそこまでキッパリ言い切られたら突っ込み様無いです。
右に同じく(汗)
>「ただちょっとヒマだったから」
>「帰れお前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
とことんめーわくなタイプ…。
>「…それより…
> ガイアさん、随分イメージ変わったね」
>「違う違う」
>「別人別人」
>某竜の長老の様なことを言うアークロンド。
神族のギャグはよく分からん…(汗)
>首を横に振って否定するスクルドとシェーラ。
>「あ、そーなの。御名前は?」
ギャグじゃなくて本気で言ったぎみだったり。
>シェーラとスクルドは、二人揃ってびしっと彼女を指さし、
>『あの、ゼーランディア神っ!?』
わお、ぜーランディアさん初見えですね☆
>「ちょっと待ちなさい!」
>思わず声を上げるゼーランディア。
>「『あの』ってのはなんなのよ『あの』ってのは!?
> 魔族に指さされる覚えは無いわよっ!」
多分、日頃の行い、の賜物。
>「豊穣神の割に植物育てるのが苦手で、三年連続スィートピーを枯らした、あの!」
ちまちま育てるのが苦手な飽きっぽい豊穣神?…ま、変わり者はどこにでもいるものさっ(遠い目)
>「低級神たちに陰で『雪女』だの『呪いの倭国人形』だの言われてる、あの!」
呪いの倭国人形って…?; あんたは一体何をした…?;
>「若く見えるけど実はン千歳の!」
えっと〜…そちらも同じ条件…ってのはやっぱ禁句?
>「魔道系と見せかけて実は槍闘士の!」
ええぇ!?
>「哀しいアニメ見て泣いちゃう、あの!」
ほうほう。何気に涙もろかったんですねぇ。
>『あの、ゼーランディア!』
>何故か感激したように叫ぶスクルドとシェーラ。
噂の有名人発見☆
>「人気者だね。ゼール。」
タレントで売れますよ☆

>「…なんで魔族にそんな細かいトコまで知れ渡ってるの…?」
だいたい予想は付きますが(笑)
>「…実は…その…
> …『ショタ好き』って…ホント…?」
>…………………………………………………………………………………………………………………………………
>「フィアナぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
>頭抱えて叫ぶゼーランディアであった。
やっぱり(笑)
>
>その頃。
>

>へくちっ!
>
>小さくクシャミするフィアナ。
>「フィアナ、カゼ?」
>「んー、季節の変わり目だからなー」
フィアナさんはいづこへー?
1回目のくしゃみは噂で、3回目以降からはただの風邪っていうようなことを聞いた記憶が片隅に……

>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>今回書いててめちゃくちゃ楽しかったです(笑)
>ゼールさん神魔の時と性格違いますね(汗)
>
>まぁ、少しずつ本性出ると思いますけど…。
気長に頑張ってくださいね☆
では☆
>
>
>
>                                               幕。

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16452Re:第二十夜:フィアナの罠お日SAN E-mail 2004/6/10 22:36:04
記事番号16431へのコメント

どうも。覚えて頂いてますでしょうか?
他のサイトでお会いした、お日SANです。
突然ですが、コメントさせてもらいます。

>「…というわけで…」
>からりと晴れた空に向かって、スクルドは、ぐっ、と拳を握りしめた。
>「行きましょう!」
 えっ!?いきなり!?
>「何処へ」
>歩みかける冥王神官の襟を捕まえるシェーラ。
 ナイス突っ込みです。
>「まず行動あるのみ、が私のモットーなのよっ!目的なんて後からついてくるわっ!」
 スクルドさんらしいですねぇ。
>宿から一歩足を踏み出す。
>「やぁ。」
>その途端、横手から不意に声が掛かった。
>思わずコケるセフィクス以外一同。
 ま、まさか…。
>アークロンドがちょこりと宿の看板の上に座っていた。
 あー、やっぱり。
>「あ…アンタ…!?」
>「やほぅ。」
 やほ。(←取り敢えず返してみたり)
>しゅび、と手を挙げる銀髪青年。
>道通る人々の視線が痛い。
 私なら脇目も振らず逃げますね。ええ、もうさっさと。
>「なんでこんなトコに!?」
>「作者の御都合主義」
 うあすっぱりと。
>「ごめんなさいそこまでキッパリ言い切られたら突っ込み様無いです。
 確かに。
>「何しに来た…って…」
>アークロンドは、にこ、と笑い。
>「ただちょっとヒマだったから」
>「帰れお前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
>
>ごっ。
>
>「おぉっ!?」
>スクルドの投げた石が彼の顎を直撃する。
 どっから持ち出したんでしょう?(笑)
>アークロンドは、バランスを崩すが、なんとか持ちこたえる。
>ちっ、と舌打ちするスクルド。
 イヤ、『ちっ』ってお姉さん。
>「…なに?アレ?」
 物体指示型ですか、セフィクスさん。
>セフィクスがアークロンドを指さし、シェーラに問う。
 人に指差しちゃダメですよー。あ、人じゃないから良い、のかな?
>「あ、えーと…
> …ロークアンド?」
>「あ・ぁ・く・ろ・ん・ど!無理矢理間違えんじゃないよ!」
 シェーラの場合、無理矢理じゃなくて、天然なのでわ?
>ほっぺ膨らます美青年。
 子供ですか。
>よく見ると、彼の後ろにひっそりと真っ白女が佇んでいる。
>怖い。
>見た目めちゃめちゃ怖い。
 さ、さ○子?(←こら)
>「…それより…
> ガイアさん、随分イメージ変わったね」
>「違う違う」
>「別人別人」
>某竜の長老の様なことを言うアークロンド。
>首を横に振って否定するスクルドとシェーラ。
 ああ、懐かしいですね。でっかいトカゲの偉い人。
>「なーにやってんの」
>空間から、にょっ、と白い手が突き出て、ぎう、と彼のほっぺをつねった。
>「いててっ!」
>「あーもう疲れるったら無いわ」
 おや?この人は?もしかして。
>「…腰まである黒髪…切れ長の瞳…」
 およ?スクルドさん、この方の事ご存じで?
>「………!」
>シェーラが、はっ、と顔を上げる。
 シェーラさんも?
>「まさか…あの…!」
 あの?
>『あの、ゼーランディア神っ!?』
>「ちょっと待ちなさい!」
>思わず声を上げるゼーランディア。
>「『あの』ってのはなんなのよ『あの』ってのは!?
> 魔族に指さされる覚えは無いわよっ!」
 そらそうだ。
>「豊穣神の割に植物育てるのが苦手で、三年連続スィートピーを枯らした、あの!」
 こらこら。
>「低級神たちに陰で『雪女』だの『呪いの倭国人形』だの言われてる、あの!」
 人気無いのね。ゼーランディアさん。
>「若く見えるけど実はン千歳の!」
 いや、人の事言えんでしょう、君等。
>「魔道系と見せかけて実は槍闘士の!」
 あ、そーなんだ。
>「哀しいアニメ見て泣いちゃう、あの!」
 『フランダースの○』とか『○を訪ねて三千里』とか?(笑)
>『あの、ゼーランディア!』
>何故か感激したように叫ぶスクルドとシェーラ。
 何でここまで知ってんでしょう?このお二方。
>「…………」
>「人気者だね。ゼール。」
 そう言う問題ですか?
>呆気にとられているゼーランディア。
>ぽんぽん彼女の肩を叩くアークロンド。
 同情?
>「…なんで魔族にそんな細かいトコまで知れ渡ってるの…?」
 つまり全部事実ですか。
>「…それから…」
>シェーラは、少し遠慮がちに、
>「…実は…その…
> …『ショタ好き』って…ホント…?」
 ……………………………………はいぃ?
>「フィアナぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
 あ、そっか。フィアナさんか。情報源は。
>頭抱えて叫ぶゼーランディアであった。
 そりゃまあ、そうでしょ。
>
>その頃。
>へくちっ!
>小さくクシャミするフィアナ。
>「フィアナ、カゼ?」
>「んー、季節の変わり目だからなー」
 噂をすれば何とやら、ですか。
>
>言い訳あんど言い逃れ。
>
>
>今回書いててめちゃくちゃ楽しかったです(笑)
 読んでても楽しかったです。
>ゼールさん神魔の時と性格違いますね(汗)
 もうちょっと冷たい感じでしたか。
>まぁ、少しずつ本性出ると思いますけど…。
 はは、それはそれで楽しみです。

私もここに小説投稿したので、お暇があったら読んで下さい。
出来ればコメントも頂けると嬉しいです。                                            幕。

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16488番外・過去話…神族内輪モメ遙 琥珀 E-mail URL2004/6/21 16:38:06
記事番号16364へのコメント




世の中、初めて目と目が合った瞬間から気に入らない相手、というのは存在する。
そして、そういう相手を見付けた時、予測できる行動パターンは二つ。
即ち…『無視する』と、『突っ掛かる』。
…片方が前者…片方が後者を選択した時…悲劇というのは起こる。



「…………」

はぁ…

熱い緑茶を口に含み…こくん、と喉に通す。
茶菓子を摘んで口へと運ぶ、幸せな時間。
彼女のそんなひとときは、一通の手紙で壊された。

「…………」
『気配』を感じ、顔を上げるフィアナ。
一瞬遅れ――――――――――――

びゅっ!

しゅぱっ!

フィアナの左手人差し指と中指には、一本の矢が挟まれていた。
「…風流ですねぇ」
テーブルの向かいで、妹がのほほんと笑った。
茶を全く飲まずに茶菓子だけをぱくぱく食べている。
「この御時世に矢文ですよぅ矢文」
無意味にはしゃいでいる。
フィアナは顔を顰めたまま、結ばれている紙を解いた。
「…あれ」
そこには、予想と違う図があった。
「…アークロンドだよ」
「…あれ?」
ライアナも首を傾げる。
「…てっきりゼールさんだと思ったんですけどねぇ」
「ん」
かたん、と席を立つフィアナ。
「何処へ?」
「…ちょっとシメてくるわ」
「夕飯までには帰ってくださいねぇ」



「知りませんよ」
「嘘はいけない」
「嘘じゃ無いですってば」
アークロンドは、ほっぺを氷で冷やしながら言った。
顔合わすなり顔面にグーで一撃入れられたのである。
「大体、その紙に僕の名前が書いてあったとでも?」
「いや別に」
「なら、他の方かも」
「…そうかな」
フィアナは、かさかさとさっきの紙を開いた。
そして…ぎぃぃ、と力一杯アークロンドのほっぺつねって、
「…真っ白な所が寂しいからってこーいうもん書いて来る奴お前しかいないんだよ…!」
「あででででで、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃ!!!」
白いスペースの所に…二つの似顔絵。
片一方はフィアナ。…可愛い。
片一方はライアナ。…美人。
コンセプトが逆。
しかも、気合の入れ方が全く違う上にどっちも似てない。
辛うじてフィアナのピアスとライアナのリボンで、誰だか判別できるくらいである。
「…で、誰に頼まれた?」
「え?」
「…ウラがあるだろう。
 誰かは大体予測できるが」
「…………」
黙るアークロンド。
「自首すれば罪は軽くてすむんだぞ」
「…情状酌量は…?」
「…此の期に及んでそれを求めるのかお前は」
「すみません何でもありません赦してください。」
ずずいと笑顔で迫られ、だくだく涙を流すロンドくん。
スィーフィードには強いがフィアナには弱いのであった。
「…じゃあ取り敢えず帰ろうか」
ぐい、とアークロンドの服の襟掴んで引っ張るフィアナ。
「…え…?」
フィアナは、にこっと笑って、
「拷問ならお任せあれ〜」




(一部検閲により削除)




「…鉄の童貞…
 …ですかねぇ?」
「小ギャグかましてないで助けてぇぇぇっ!へるぷみぃぃっ!!」
ライアナは、幼馴染みを生暖かい目で見守っていた。
ライアナは、口元に拳を当て、にっこり哀しげに微笑んで、
「だって私も怖いですもんお姉様。」
「あああああああ」
…ところで…棺桶のフタに、びっしりと内側に向かってトゲが生えている拷問器具。正式名称『鉄の処女』。
…まぁどうでもいいが。
「因みにこれ、びっしりトゲ生えてる様にみえるだろ?
 ところがよく見たらトゲの長さが部位によって微妙に違うんだな。
 …一撃で死んだら困るから」
淡々と真顔で説明するフィアナ。
怖い。
とてつもなく怖い。
「じゃあ一発行ってみよー」
「喋る!喋りますから助けてぇぇぇぇぇっっ!!!!!」




結局アークロンドが解放されたのは一時間後のことだった。




「…死ぬかと思うた…」
「生きてたんですねぇ」
さらっと酷いこと言いつつ、アークロンドにジュース渡すライアナ。
「じゃ、喋ってもらおうか」
どん、とアークロンドの前に焼きうどん置くフィアナ。
「…何故焼きうどん…?」
「安かったから。」
つるる、と自分の分啜りながらフィアナは言った。
「後で金払えよ」
「…はひ」
ぱきん、と割り箸割るアークロンド。
「…で?やっぱりゼール?」
「はい」
アークロンドは、何処か遠い目で言った。
「…僕、今日試験なんです。
 第七級神昇格の」
「おお」
そこまで上ったか。
ちょっぴり感心するフィアナ。
「試験官がゼールで。
 で、マトが貴女」
「ちょっと待て。」
フィアナが、びし、と突っ込みを入れる。
アークロンドは弓兵である。
だから、昇格試験実技は確かに弓の技なのだろうが…
「ロコツに悪意含んでるだろう。それ。」
「そうですね。」
…………………………………………………………………………………………………
沈黙。
「だってぇぇぇぇぇ!!!!落ちたらかーさま怖いもんっっっ!!!!!!!」
拷問室に引っ張って行かれそうになり、必死で叫ぶアークロンド。
フィアナはぴたりと動きを止め、
「まぁそれは冗談だけど。
 そーいうことを言うゼールにも問題があるが、それを鵜呑みにするお前も感心しない」
「…はい」
「評価マイナス。
 今日のことは忘れて帰れ」




「と言うわけでゼール」
「あら生きてた」
「あんなことで死んで堪るかっ!」
きぃ、と叫ぶフィアナ。
第六級神執務室の前で待ち構えていたのである。
「うーん…じゃあ、ロンド不合格ねぇ…」
呟くゼーランディア。
「お前なぁ…冗談にも加減があるだろう」
フィアナは、厳しい顔で言う。
ゼーランディアは、ちらっと目線を上げ。
「それなら、今からでもマトになってあげて…」
「誰が試験の話をしとるかっ!?
 課題だ課題っ!何考えてあんな…」
「おもしろそーだったから。」
「アホかっ!」
ゼーランディアは、くっくっくっと笑い、
「大衆娯楽は少ないからね。
 自分で見付けないと」
「種類を選べ」
「…ふん。
 …で?アンタは何しに来たの?ただそれだけ言いに?」
「別に。
 ただちょっと…」

げしっ!

ゼーランディアの腹にフィアナの膝が入った。
「一発かましてやろうと思って。」




「はにゃ〜vv」
ライアナは、湯浴みをしていた。
彼女、実はお風呂とか温泉とか大好きである。
彼女の傍で、小さな妹がタオルで遊んでいる。
タオルに空気を閉じこめて沈め…ぷくぷくぷく。俗に言う『タオルクラゲ』。
「しあわせ〜」
「…出る」
ざばん、と立ち上がるフィアナ。
バスタオルは巻いている。念のため。
…勘違いされると困るので言っておくが、ここは王城経営の浴場。
決して家庭のフロに二人で入っている訳では無い。
「もうですか〜ぁ」
「汚すと悪いから」
「…………」
ライアナは、少し考えた。
「お姉様、今日はやたら怖かったですけど」
「…………」
ぴしゃん、とドアが閉まる。
「…あの日ですかぁ」
ライアナは、ぶくぶくと鼻までお湯に浸かった。サリアナも、その真似をした。





フィアナ=ルートヴィッヒ(当時)。
種族・神
性別・女
年齢・二十一歳
血液型・A
誕生日・一月二十三日
職業・軍人
階級・第四級



生理痛・重い。





























言い訳あんど言い逃れ。



『あの日』なフィアナちゃんでした。神族にもあるのよ。
…いやぁ、性格変わるのよマジで。
普段快活なひとがやたらとぼーっとしてたり。
そして…フィアナちゃんは『荒れる』。
キャラ違いますね。アークロンド拷問の辺りから(苦笑)
ともあれ、今回は番外でした。
また次回!



                                                            幕。