◆−やたらと暗いオリジナル−青月 かなた  (2004/6/13 18:21:02) No.16462


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16462やたらと暗いオリジナル青月 かなた  2004/6/13 18:21:02


 こんにちは。テスト勉強に胃を痛くした青月です。 
 今回はオリジナルだったりします。なんだか暗いと言うかなんというか、主人公の男性がちょとヤバイ人というか…一線越えてます。
 それでもいいと言う方は、読んでいただければ幸いです。

「ねぇ。いつか俺を殺して」
「は?」
 
 『刻みつける』

「ああ、言葉が足りなかったよね。いつか俺が死ぬ時は君がとどめさして」
 ずっと考えてたんだよね。
「……なぜ」
「さぁて? なぜでしょう?」
 クスクスと笑いながら応えてみる。
 いつもは無表情な君がそんな顔してくれるってことは、俺が死んだら悲しんでくれる証拠なのかな。
「―――わかりません。降参しますよ」
「じゃ教えてあげようかな。俺がそうしてほしいから」
「そんなことはわかります」
 あ。不機嫌になった。真面目なつもりなんだけどな。
「流石。愛の力かなぁ〜〜」
「………私達にはくだらない話ししている暇はありませんよ」
「そんなに怒らないでよ」
 怒ってるとこも好きだから、俺はいいんだけどね。
 そんなことを思いながら、彼女のこの腕に抱きしめる。
「放してください」
「いやv
 今度はちゃんと教えるから、ね?」
「……」
 甘い声に呆れたように、疲れた様にため息をつく。
 そんな仕草一つも、酷く愛しいと思う。

「そういうつもりなら早く言ってください」
「君が死ぬその時まで―――――」
 詠うように呪文のように言葉を紡ぐ。
「俺を憶えていてもらうため」
「忘れられると思うんですか?」
 そんなことのために そう言いたげな目線。
「その気がなくてもボケたりしたらわからないでしょ?
 それに」
 俺が望むことは。
「君に一生――
 俺の死に顔がつきまとうように。殺したその感覚も忘れないように憶えておいてほしいな」
 それは、君に刻みつけたことになるよね。
 俺の存在を。
 心に、いやその魂に―――俺を刻みつけたいから……。
「………」
「ね、いいでしょ」
「あなたは………」
 相応しい言葉を探そうと、唇を動かす。
「あなたはいつも、我が侭すぎるんです」
 そう言った口調は、いつもの彼女。
 俺が愛して止まないたった一人の女性(ひと)。
「ん。それでいいよ♪」
 
 永久に君と『存在』を共にしたい。
 所詮叶わない願いだけど、そう思うんだ。
 それがどんな方法でも、どんな形でも。俺はかまわない。




 あとがき
 これってなんなんでしょう(訊くな)
 実はオンラインのオリキャラだったりする彼等…。
 最近精神状態が暗いからなのかなんなのか、暗いものしか書けません。困ったものですね…。
 ということで…。青月でした。