◆−転生ネタです。−青月 かなた  (2004/8/31 13:36:31) No.16786


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16786転生ネタです。青月 かなた  2004/8/31 13:36:31


 こんにちは、台風で学校休みの青月です。
 上の通り転生ネタです。ルクミリの。微ルーク視点です。
 では♪
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 それは瞳に焼きついた表情。最後の表情。
 微かに、本当に微かに微笑んだミリーナ。
 どうしよもなく、愛しかった。
 
 崩れていく世界。
 俺は………死ぬんだな………いや、『滅びる』か………。
 どっちにしろ……ねむるんなら……どこのだれだか知らねー王さまのとこより……あいつのとこが……いいんだが……無理だよな……。

 ―終着とはじまり―

 どのくらいそうしていたのか、わからない。

 暗い。
 ぼんやりとそう思う。

 コツン。

 あー……ねみぃ……
 
 コツン。

 あれ……なんだ、この音……?
 
 コツン。

「起きなさい」
 暗い目の前に光が差す。
「………………」
 整った顔立ち。血の通いが感じられないほど白い肌。揺らめく髪は金の糸。そして絶対の威厳に満ちたその瞳も、金色。
「起きたようね」
 聞き覚えの無い声。
 だが……。
「ロード=オブ=ナイトメア」
 なぜかその名を持つ存在だと理解する。
「そーゆこと言えるってことはあんたとSはちゃんと分離したよーね」
 S……なんだそれ?
「……俺になんの用だよ」
「ずいぶんな口の利き方ね。誰のおかげで『存在』してると思ってるの」
 クス…と楽しげな笑みをこぼす。
「別に頼んでねぇ」
 俺はあのまま眠っていたかった。
 ……そうだ、眠っていたかったんだ。
 あいつにあわす顔は……ねぇんだ……。
「あんたはそれでいいんでしょーけど。うるさいのよ、あんた」
 そう言って気だるげに髪をかきあげる。
「は!?」
 俺は今まで眠ってたんたぞ。
「だから、うっさいのよ。ミリーナミリーナミリーナって」
「!! あいつのことを言うんじゃねぇ!!」
 思わずそう叫ぶ。
「ほーんと。小生意気な口きくわね。
 あんたのせいであたしは寝不足なのよ 寝不足でこの美貌に傷がついたらどーするつもりなわけ!?」
 ……俺の中にいた魔王の話しだと、こいつは混沌そのもの。寝不足もなにもねーだろ。だいだいもうどーせウン千歳のババア……。
「なぁに失礼な事考えてるのかしら?」
「いででででっ!!」
 オイっ! 鼻は反則だろっ!?
「ふん。まぁいいわ。だから人間は面白いのよ。
 ともかく……あたしの健やかな睡眠のために、あんたにはここを出てってもらうことにしたの」
「ここを……出て行く?」
「そう………本来なら魔王と融合した魂だけど。元に戻してあげたわ」
「元に……つーことァ俺は人間か?」
「さあ。魂に種族なんて訊かれてもねぇ」
 そう言って意地悪げに微笑む。
「……俺は『転生』するのか……」
「ええ。なんになるかは判らないけど」
「……………」
「訊きたい事は、それで全部?」
「あいつは………」
 自分でも情けないぐらい声が震える。
「見つけなさい。ま、彼女は人間であんたは尺取虫とかっていう展開も有り得るけど。あたしはそこまで親切じゃあないのよ。
 じゃ頑張ってあたしを楽しませる存在になって頂戴ね♪」
 あまりに明確な声音でそう言われた。
「………」
「さぁ。お喋りは終わりよ。―――行きなさい」
 金の光の奔流が、『俺』の意識を呑み込んだ。

 ―――このあたしに見せつけなさい。
    想いの強さというモノを……。


 あとがき
 ああ、駄文………。
 L様別人。いえ、別神…。
 十五巻後、こーゆー展開だと良いなァと日々妄…いえ、想像しています。
 というかこれじゃあ、ルーク→ミリーナ? 
 ちなみにこれ、続きがあります…。書くかどうかは…時間しだい…。
 それでは、また何時か。