◆−新しい中学にて…(文化祭編第二話)−朱音 (2004/9/6 21:54:22) No.16819 ┣新しい中学にて…(文化祭編第三話)−朱音 (2004/9/15 06:28:43) No.16843 ┃┗うわぁ(悦)−竹内 恵 (2004/9/15 16:16:25) No.16844 ┃ ┗楽しんで頂けて光栄ですv−朱音 (2004/9/15 16:52:59) No.16845 ┗新しい中学にて…(文化祭編第四話)−朱音 (2004/9/26 21:08:16) No.16860
16819 | 新しい中学にて…(文化祭編第二話) | 朱音 E-mail URL | 2004/9/6 21:54:22 |
朱:こんばんは!朱音です! L:どうも〜Lです〜! 朱:ではどうぞ! L:前書きなし?! =============== …何であたしが… …何だかんだ言ってもう学活… 「あ〜みんなおはよう。知ってる奴も居るかもしれないが、このクラスはえ…と…文……文…」 「文化祭?」 あたしが突っ込む。 「そう、それ。その文化祭で…さっきてん?」 「喫茶店だろ?それ…」 今度はヴァルが突っ込む…『さっきてん』って… 「そう、その喫茶店をやるんだが…女子がバニーガールの格好する事になった」 女子の『えぇ〜っ』っと言う声が漏れる…まぁ当然の反応よね… 「俺もこれはどうかと思うんだが…逆らうと半殺しの目に遭うんだよな…だから諦めてくれ」 ちょ、ちょっと…生徒の前でそんなこと言っちゃ… 『しぃん…』 ほら、みんな黙っちゃった…どうすんのよ… 「せ、先生!だ、男子はどうなるんですか?」 白けた空気をどうにかしたいのかアメリアが発言する。偉いよ、アメリア。 …たしかに男子はどうなるんだろ…? 「え…と、男子はたしか皿洗いとかだったぞ」 「とかじゃなくて詳しく教えなさいクラゲ」 「く、クラゲって…」 「…さっき教えてもらったんじゃないの…?」 「いやまぁそうなんだが…」 「…で、すぐに忘れたと…?」 「いやぁ…」 「「「照れるな…褒めてないから…」」」 面白い事にあたしとルークとヴァルの三人がハモる。 「…三人一緒に言わないでくれ…流石に落ち込む…」 「あは、まぁそれは偶然なんだから、気にしない気にしない」 あたしは一応慰める。 「生徒に慰められる先生って…」 「しかもそれが突っ込み入れられたからで…」 「そもそも先生がボケまくってたんだし…」 うあ、ルーク達結構酷い事言ってるなぁ… …あたしの周りの男子達って…たまに黒いオーラが舞っている様な気がするんだけど…気のせい…? 「で、準備を始めるんだが…とりあえず班同士で担当決めるってんでどうだ?」 何故かあのままガウリイ先生が沈んでしまったので代わりにルークが司会をしている… …本当になんでこいつが…? 「異議はねぇ」 これはヴァル。 「そうですね。たまにはルークさんもいい事言いますね」 こちらはゼロス。 「…たまにはってどーいう事だ?オイ…」 ってちょっと… 「司会が内輪話始めてどうすんのよ…」 「チビガキは黙ってろ…」 ムカッ 「あのね〜、班同士で担当決めるって言ったって、まず何をすればいいかがはっきりして無いでしょうが! その状態で内輪話始めたら混乱するだけでしょ!?」 「あ〜わかったわかった。お前がよく喋るってことはよーく思い出した」 「そっちじゃなあぁいっ!」 「いちいちうっせぇなチビガキ!」 「チビガキ言うな!」 「チビじゃんかよ!」 「何よ!あんただって目付き口悪のヘタレじゃない!」 「誰がヘタレだオイ!」 「あんたに決まっ「うるせぇぞおめぇら!!」 『しーん』 入ってきたのは鬱陶しいほど長い赤毛の暑苦しいおっさんだった… 「…誰?」 「誰?って…オイ…」 「リナさん。彼はガーヴ先生です。ゼルガディスさんのクラスの担任で、体育の先生です。 昨日見かけたと思いますが…」 ゼロスが解説してくれた…そーいや暑苦しいのが居たような… なるほど…ゼルのクラスの担任ねぇ…ゼルが愚痴りたくなるのがなんとなくわかる… 「本読んでたから気が付かなかった」 「おいおい、体育の時に本読むったぁいい根性してるじゃねぇか…」 「だって見学してても退屈だし」 「…臆面も無くきっぱり言うなぁお前は…」 あたしは胸を張ってこう言った。 「そこがあたしのいーところっ!」 何故かクラスのみんながしーんとする… 「…自分で言うか…?」 「だってあんた絶対言わないもん」 覚めた突込みを入れたルークに言い返す。 「…確信かよ…」 「悪い?」 「じゃぁ静かにしてろよお前ら」 「「は〜い…」」 なんだかもう諦めたようにガーヴ先生(うわ抵抗あるなぁ…)は教室から出ようとする。 が、あたしとルークの返事を聞いたとたん立ち止まる…なんなのよ… 「…やる気ねぇのか?」 そんなの欠片も無いっ! 「あったら口喧嘩してないわよ」 「…やる気を出して静かにやれ…」 「静かには無理かもしれないけど、適当にやっとくわ」 「いや、適当じゃ困るんだが…」 と、本当にちょっと困るようだ。しょーがないなぁ。 「じゃちょっとは真面目にやるわ」 「「「ちょっとなのか…」」」 うっ、ルークとガウリイとガーヴせんせい(棒読み)…一緒に突っ込まないでよ… …さっきガウリイが落ち込んだのが微妙にわかる… 「じゃ俺は戻るぞ。ガブリエフも沈んでないでちゃんとやれ」 「りょーかーい」 「教師がやる気無くてどーする!!」 「あぁっ!!す、すいません!」 ガーヴ(いいや、先生つけるのやめた)に平謝りするガウリイ… …この先生どこまで情けないんだろう…? ともあれ。班の担当で、あたしの班は買出しをする事になった。 順調に決まってるのだが…おかしい… まだ例の衣装を誰が買うか決まってない。しかもあたしだけ何を買いに行くか決まってない… まさか… 「じゃ、残ってしまったリナさんは衣装の買出しお願いしていいですか?」 「え〜っ!!」 予感的中。何であたしが?! 「リナさんお願いします…」 「私達はテーブルクロスなどの買出しで忙しいんで…」 あたしだって忙しいわよ! 「それに今ならタダで…」 …タダで…? 「ルークが付いてきます」 『ガラドタッ』 ミリーナ以外全員椅子から滑り落ちる。 「「「「「み、ミリーナ(さん)っ?!」」」」」 「何ですか?」 いや何ですかって… 「なに?ルークおまけ!?つか何でルーク!?」 「ま、まさか俺を売る気なのか?ミリーナァッ!」 「ミリーナさん!人身販売は『悪』です!!」 いつの間にか乱入してくるアメリア。 「売るつもりはありません」 …じゃなんで…? 「タダで差し上げると言ってるのです」 余計ダメじゃん!! 「みりいぃぃなあぁぁぁっ!!!」 「あ〜うっさい!ルーク黙ってて!!で、ミリーナ。だから何で?って聞いてんのよ!!」 「ルークもまだ何を買いに行くか決まってません」 『し〜ん』 「そう言えばそうですね」 とフィリアが思い出したように言う… 「「「「……………………」」」」 あたしとルーク(とやはり何故かヴァルとゼロス)は今だ硬直している… 「と言う事で。二人で行ってくださいね」 ミリーナのいつもどおりの冷ややかな視線とフィリアの笑顔に黙殺され、 あたしとルークはこくこく首を縦に振ったのであった。 …何故かヴァルとゼロスの視線が痛ひ… 「買出しはいつにするんですか?」 アメリアが聞いてくる…あんたは関係ないでしょうが… 「来週の今日はどうでしょう…?」 「…まぁいいんじゃないの…?」 もぉどーでも良くなってきた。 「じゃ決定ですね。」 …ん…?…ちょっと待て…どうでも良くない事が一つある… 何で女の服を男のルークが一緒に買いに行くの?! =============== あとがき 朱:あ〜眠い…寝ようかな… L:待て。 朱:?何ですか? L:なんでこんなに遅れたのよ? 朱:さぁ、ご想像に任せます… L:…それじゃなんでツリーかえてんのよ… 朱:前のツリーが異様に長いので… L:なるほど。 朱:(あ、納得してくれた)では失礼します! L:じゃね〜! 朱:(文句を言わないっ?!何かあったんだろうか…?) |
16843 | 新しい中学にて…(文化祭編第三話) | 朱音 E-mail URL | 2004/9/15 06:28:43 |
記事番号16819へのコメント 朱:皆様お久しぶりです。朱音(一応振り仮名:しゅおん)です。 L:こらぁっ!朱音!何でこんなにサボってんのよ! 朱:理由は後で言います。 L:むぅ。じゃあとで聞くわよ… 朱:(あ、納得した)ではどうぞ。 =============== 意外な事実発見…? 「失礼します…」 昼休み。 恐る恐る職員室に入るあたし。 何であたしが… そもそも悪いのはガウリイよ… 時は食事中。 あたしの机の周りであたしとアメリアとフィリアとミリーナの女四人組でお弁当を食べてたら、 突然ガウリイが話しかけてきた。 『リナ…聞いてくれるか…?』 『何?』 『実はな…明日だったんだ…』 『は…?』 『いやあのな、オレの親父の会社のお偉いさんの葬儀があったんだよ』 『それはご愁傷様…で…?』 『今気付いたんだ。それ、俺も参加しなきゃいけないんだよ。 ってなわけで葬儀終わったらすぐこっちに戻るから今から数日休むってガーヴ先生に伝言してくれ』 『なっ!い、今からっ?!ちょ、ちょっとぉっ?!』 『じゃ俺行ってくるから。後頼んだ』 『いきなり何ぃっ?!ちょっと説明くらいしなさい!つかこっちの話も聞けえええぇぇっ!!!』 で、今に至る…どちくしょう… あ〜もう!今日は厄日?! なんでルークと一緒に登校だの買出しだのしなきゃいけないってのに、 さらにはあの親父に伝言ですって?! いい加減にしてよ! あたし昨日なのよ!転校して来たの! そもそも悪いのはあの…ってやめよ。あんな中学から出してくれたんだし。 ……怒らせたら死ぬかもしれないし…… 閑話休題。 あれ…先生誰もいない…? …そっか。みんな自分の担当の教室で食べてんだ、きっと。 …じゃわざわざここに来ないで隣行けばよかったのかな…? 「ん?なんだ朝騒いでた女子じゃねぇか」 あ、いたよ。ガーヴ… 「なんのようだ?朝の騒音の事謝りに来たのか」 「違います」 ちなみに即答。 ガーヴ…何故ジト目になる…? 「…じゃあ何の用だ…」 「ガウリイからの伝言です」 「先生付けろよ…」 「ガウリイクラゲだから良し」 「…ォィ…」 「まぁそれはそれとして…」 ちょっと端折って説明した。 「…何考えてんだあの金髪野郎…」 「なんにも考えていないと思います」 「や、そこまで言うか…まぁそうかもしれんが…」 どっちよ。 「そういやお前のクラスは喫茶店やるんだろ…?」 いきなり何を言い出す。まぁさっき(と言っても朝だけど)の事がちょっと気になるのかな…? …だったらしつこいって言ってやろ… 「はい、それで班分けして、あたしの班は色々買いに行くんですけど…」 「ほ〜買出しねぇ…誰と…?」 「え?あたしはルークとですけど…?」 するとちょっとがっかりしたような顔をするガーヴ。何よ… あたし何か悪い事した? 「なんだ。ヴァルとは行かないのか」 沈黙 「はいぃっ?!い、いきなり何言ってんのよガーヴ!」 「おい…さっきも言ったが先生を呼び捨てで呼ぶな…」 「この際そんな細かいことどーでもよし!」 「いや、よかねぇだろ…」 「補足!相手があんただから良し!」 「…ヴァルも偉い奴に惚れたな…」 「?今なんか言った?聞こえなかったんだけど…」 「ひ、独り言だ、気にすんな」 …何故そんなに慌てる…? 「失礼しま…なんだ、親父だけか」 あ、ヴァル、何の用で…って…ちょっと待って…今なんて… …現在再確認中…確認完了… なにいいぃいぃぃっ?! ここにいる先生ガーヴだけよね。でヴァル今『親父』って…え…? 「オイヴァル。学校で『親父』はやめろって言っただろ」 「え?え?え?…えぇっ!?」 「ま、まさか…この声は…リナァッ!?」 「見えなかったのかお前はぁっ!!」 「嘘でしょぉっ?!」 世にも奇妙な奇声が職員室に鳴り響いた。 「えーと、つまり。ヴァルと、ガーヴ先生は、全く欠片も似てないのに、親子、だと、言う事ですね」 「見事に棒読みだな…」 「悪いですか」 「や、それまで棒読みって…」 「だって余りにもギャップが…」 「そうか?」 「髪と目の色は正反対。美形…にはたぶん…おそらく二人とも入ると思うけど、それでもタイプは違うし。 唯一面影があるのは目付きと口の悪さだけ」 「…そこまで言うか?普通…」 「いいじゃん。そんな細かい事」 「……オイ…」 「そうそう、アメリア達待たせてるんだった。ってなわけであたしもう戻るから。 失礼しました〜!」 「お、おぅ…」 「俺も戻るぞ」 「…そういやヴァル…何の用で来たんだ…?」 「あ〜。もうすんだ…」 「「はぁ…?」」 何なのよ… まぁともあれ。教室に戻ろうとすると、こんな会話(?)が聞こえた… 「ヴァル…道は遠いぞ…」 「わぁってるっての…」 なんだろ…? 後日。結局予定と一週間ずれてたと笑いながら来たガウリイを あたしが蹴りまくってダウンさせたのは、また別の話… =============== あとがき L:さぁ待ってあげたわよ!で!なんで遅れたわけよ?! 朱:…部活… L:は? 朱:演奏会・学習発表会(元文化祭)・講習会・しかも間に期末があるし… これでも頑張って書いたんですよ。使えない頭フル回転させて… 学習発表会だと個人的に発表しなきゃいけないものもあるし…(いじいじ L:や、いじけられても… 朱:ってなわけで執筆速度が今までより遅くなるかもしれません。 L:…いきなりテンポ戻ってるし… 朱:では失礼します! L:え!あ、じゃね〜! |
16844 | うわぁ(悦) | 竹内 恵 | 2004/9/15 16:16:25 |
記事番号16843へのコメント どうも。いつもお世話になってる竹内です。 いや、なんか言葉が出てきませんでした。すんごく面白かったです(うっとり)。 ヴァルがガーブの息子・・・むすこ・・・ムスコ・・・(爆)。 思わず叫びだしそうになりましたよ。声を殺して笑ってたら妹に気味悪がられました(汗)。 ・・・けど結局妹も笑いまくってました。そしてむかつくのでどついてしまったり(←私生活ばらしてんなよ)。 いやいや、「あ〜。もうすんだ……」――――――って!!!! 萌えまくりました。悶えまくりましたvvヴァル思わず応援してしまいましたよ・・・。叶わぬ恋と知っていても(爆笑)。 ガウリイ先生・・・。もはやこの人は教師であって教師にあらず(←なにが言いたいんだ)。 昨日転校してきたばかりの生徒に変な言伝たのむなよ(笑)。 すでにリナに”先生”と呼んでもらってないですしね。ダイジョブなんでしょうかねぇ?(←他人事) ガーブ様・・・(何で様?) 素晴らしい!素晴らしい!!ヴァル父万歳!!! 息子にしっかりとこっそりとアドバイス(?)してるあたりがまた(悦×100)。 ルークとよりヴァルと行かせたかったんですか?買い物?(爆) カップリングとか片想いとかでもないのにここまで悶えたのは初めてです(驚)。 何気にかっこいいキャラ設定なんでそこがまたいいですvv ・・・はぁ。今回も素晴らしいの一言に尽きる小説でしたvv 続き、楽しみにしてます!! |
16845 | 楽しんで頂けて光栄ですv | 朱音 E-mail URL | 2004/9/15 16:52:59 |
記事番号16844へのコメント こんにちは!朱音です!竹内さんレスどうもです! >どうも。いつもお世話になってる竹内です。 いえいえ、こちらこそいつもお世話になってます。 >いや、なんか言葉が出てきませんでした。すんごく面白かったです(うっとり)。 ありがとうございますv >ヴァルがガーブの息子・・・むすこ・・・ムスコ・・・(爆)。 似て無さ120%…(爆笑 >思わず叫びだしそうになりましたよ。声を殺して笑ってたら妹に気味悪がられました(汗)。 思いっきり笑っててよしです←おい >・・・けど結局妹も笑いまくってました。そしてむかつくのでどついてしまったり(←私生活ばらしてんなよ)。 妹さんにも受けてたんですか!水○瀬さんもどうもです!←お前もばらすな伏字の意味ないし >いやいや、「あ〜。もうすんだ……」――――――って!!!! >萌えまくりました。悶えまくりましたvvヴァル思わず応援してしまいましたよ・・・。叶わぬ恋と知っていても(爆笑)。 ヴァルは健気ですから←そうなんだ(オイ >ガウリイ先生・・・。もはやこの人は教師であって教師にあらず(←なにが言いたいんだ)。 もはや大きな生徒←何? >昨日転校してきたばかりの生徒に変な言伝たのむなよ(笑)。 ま、ガウリイですから←おい >すでにリナに”先生”と呼んでもらってないですしね。ダイジョブなんでしょうかねぇ?(←他人事) 第一印象があれでしたからね…どうなんでしょ←ぉぃ >ガーブ様・・・(何で様?) >素晴らしい!素晴らしい!!ヴァル父万歳!!! >息子にしっかりとこっそりとアドバイス(?)してるあたりがまた(悦×100)。 >ルークとよりヴァルと行かせたかったんですか?買い物?(爆) そりゃ自分の息子ですから(笑 >カップリングとか片想いとかでもないのにここまで悶えたのは初めてです(驚)。 >何気にかっこいいキャラ設定なんでそこがまたいいですvv > >・・・はぁ。今回も素晴らしいの一言に尽きる小説でしたvv ありがとです(照 >続き、楽しみにしてます!! ラジャーです!頑張って書かせていただきます! それでは! |
16860 | 新しい中学にて…(文化祭編第四話) | 朱音 E-mail URL | 2004/9/26 21:08:16 |
記事番号16819へのコメント 朱:皆様いつもお世話になってます。朱音です。 L:何改まってんのよ。ってかどんだけ待たせる気よあんた。 朱:…勘弁してください。それでは長らくお待たせしました! L:さては出だしのネタが無いのね。って言うかほんとに長い間待たせてるし。 朱:(うっ…(汗)……ではどうぞ! =============== 思わぬ協力者…余計なお世話よ… さてさて、転校してから七日(休日含む)経ちました! 今日もまぁ平和(?)に授業を終え、ルークと二人で帰ってます…家が近いし、両方帰宅部だし… でも…なんだか習慣になりそうなのよねぇ……実を言うともう習慣になってるけど… いつもの様に特に会話の無いまま進む…実はちょっと考え事してたのよ、あたし… すなわちそれは…とうとう明後日なのよ!!例の買出し!! さて、何所で仕入れようか…全く決まってなかったりする…ヤバすぎるけど… っと一人悩んでたら… 「お!ルークじゃねぇか!」 ルークと同じくらい目つきの悪い男が、ルークに声をかけた。 知り合いみたいね…何故かルークは露骨に顔を引き攣らせてたけど… 「…レオンさん…何故ここに…」 「何言ってんだよ。俺の縄張りに俺が居たら変なのか?」 縄張り…? 「…ルーク…この人…誰…?」 「ん。何だこのガキ。俺の事を知らないってなおかしな奴だな…」 ムカッ… 「ガキで悪かったわね…」 気のせいかあたしの声が低い… 「あ、こ、こいつはリナです…」 「何緊張してんのよ…珍しく敬語なんか使って…」 「…まさかお前の“これ”か?」 とあたしの意見を無視して小指を立てるレオンとやら。何?それ…どーいう事…? 「ち、違う!全然違う!そんな関係じゃないですっての!」 …ルーク…なんで顔赤いのよ…? 「そうか。そりゃよかった。こんなのチビガキがお前のの“これ”だったらどうしようかと…」 …ォィ… 「しっかし…じゃこいつお前の何なんだ?」 「何でもないですよ…」 「ほぅ…じゃなんでこんなのと一緒に下校なんざしてんだ?」 ぷちり。 「人が我慢してるのをいい事にぃっ!!」 『ヒュッ ゴズッ!』「ぐはっ?!」『ガラン…』 レオンとやらの腹にあたしが投げた500ml入りの水筒がヒットする。ちなみに中身は余り減ってない。 「ってぇ…」 「れ、レオンさん!?大丈夫ですか?!って何やってんじゃおまいは!」 「うっさい!初対面の相手に失礼な事言いまくるそっちが悪い!」 「や、やるな…おめぇ…」 「…何感心してるんですか。レオンさん…」 「ねぇ、さっきから聞いてんだけど。あんた誰何なの?」 「…なぁ。なんでこいつ俺の事知らねぇんだ?ルーク」 「そういや…リナ。お前いつこの町に着たんだ?」 「ん?え〜っと…九日前」 何故かしばし間。呆れたような顔をするルーク…何よ… 「…転校する二日前に来たのかよ…」 「まぁそうだけどね。いいじゃない、別に…で、誰なのよ?」 「え〜と、簡単に言うとな。レオンさんは、このあたりのごろつきの面倒を見てるんだよ…」 「ふ〜ん…」 ん?ちょっと待って…って事は… 「ここらのヤクザのボス!?うっそぉ〜っ!」 「嘘じゃないが…俺はヤクザじゃねぇぞ…」 「…ヤクザじゃないの…?」 「厳密に言えば違う」 「あっそ…ま、見た目不良だから別にいいか…」 「…微妙に釈然としないものがあるんだが…」 「って言うかレオンさん、いつもここら辺に来ないのに、何でまた…?」 「あぁ。まぁ、ちょっとな…」 「なんですか?相談なら乗りますよ?」 うっわルークらしくない… 「実はな…誰にも言うなよ…もしかするとな…近い内に、隣町の奴らがこの町を荒らしに来るかもしれねぇんだ」 「…それに備えて見回りですか…?」 「あぁ。ま、その事はそこら辺は置いといて、お前らはどーゆう仲で、なんで一緒に帰ってんだ?」 「え〜っとね…」 あたしとルークが幼馴染だとかあたしが転校して来たとかの話なので端折る。 「…っと言うわけ。わかった?」 「ほぉ〜」 …まともに聞いてんの? 「そういやリナさっき悩んでたな。なんでだ?」 「へっ?!」 確かにさっきはちょっと悩んでたけど…よく気付いたわね。ルークの癖に… 「明後日の買出しの事…」 「…成程…」 言ったとたん顔を青するルーク…さすがに嫌みたいだ…あたしもだけど… 「なんだ?買出しって…」 「今度の文化祭で…女子がその…ば、ばにぃがぁるのコスプレしなきゃいけなくて…で、明後日それ買いに行くんですけど…」 「何の因果かしらねぇが俺も一緒に行くんですよ…」 「ほぉ……なぁ、それ代わりに買って来てもいいんだが…」 「「えっ!?」」 か、代わりに、って… 「ほ、本当ですか?!」 「ただし、条件が一つ」 「何…?」 「さっき隣町の奴らが来るかもしれねぇって言っただろ?」 「「はい」」 「よくある事だが話し合いじゃ済まないかもしれねぇ…殴り合いの大喧嘩になるだろうな…」 「「ハァ…」」 「そこでだ。そん時はお前らにも協力してほしい」 たっぷりの沈黙の後… 「「…なんで…?」」 「ま、ギブ&テイクって奴よ…」 や。遠い目して言われても…それに意味あってるんだかあってないんだか… 「まぁ買ってくれるんならいいけど…」 「そうか。ならそんときゃよろしく。衣装明日にでも持ってくるぜ」 「「よろしくお願いしまーす」」 「…お前ら…」 「「…?」」 「仲良くやれよ!」 「「なっ?!」」 「じゃぁな」 「「そうゆう関係じゃないぃっ!!!」」 「へいへい…」 笑うなぁっ!!!!! 翌日。つまり買出し前日。 と言ってももう夜なんだけどね…いつもの様に部屋の窓からルークと話してんだけど… 突然。 「あ、そうだ。リナ」 「ん?何ルーク…」 「これ投げっぞ」 と言って何所からか取り出した紙袋を投げようと…って待てっ! 「ほい」 「ちょ、ちょっと」 『ボスッ』 キャッチ成功。 「な、投げないでよ、危ないじゃない…」 「い〜だろ別に…」 ったく…ん? 「これって…」 「レオンさん…マジで持ってきた…」 ゲッ!! 「う、嘘…」 「あ〜…伝言だがな。お前くらいのサイズが無かったらしくて、代用のコスプレ衣装が入ってるんだとよ」 「そ…じゃ、ありがと」 「おぅ…」 ルークが硬直している…さては中身見たな… 代用のコスプレ…なんだろ… 開けてみたら… 「なによこれええぇっ!!!」 「そう言うと思った…」 思わず絶叫した。 追記。その直後姉ちゃんに叱られた…うぅぅ… さらに翌日。買出し当日…と言っても… 「もう買ってもらったんだけどね…」 「だよなぁ…」 …そういえば… 「ねぇルーク」 「なんだ?」 「レオンがやってた、この小指を立てる“これ”ってどういう意味?」 「なっ…そ、それは…」 …やっぱり顔赤いわね… 「あ、誤魔化し禁止。嘘吐いたら一生口聞いてやんない」 「…じゃ照れて殴るなよ…」 「?何で?」 「“これ”ってのはな………」 「…なっ?!なんですってぇっ?!」 「でけぇ声出すな」 「無理に決まってんでしょぉっ?!」 「落ち着けっての」 「何であんたそんな冷静なのよぉっ?!」 「こー見えても冷静じゃねぇっての…」 学校に着くまであたしは叫びつつ、ルークは脱力しつつ通学路を歩いたのであった… え?叫んでないでどんな意味だったか教えろ?って… うぅ…そ、そりは… 『恋人とか愛人とか、とにかく付き合ってる奴って意味だ…』 そんな訳ない!絶対無い!あたしとルークはそんなんじゃない! …………と思うけど……… =============== あとがき 朱:あぅ。やっと文化祭編四話終わった… L:あんたねぇ…いい加減もうちょっとてきぱきと… 朱:できません。最近本気で忙しいんですからね。 L:…ほんとにあんた大丈夫…? 朱:大丈夫です。あ、あと“これ”の意味信用しないで下さい。間違ってる確率大です(←ォィ L:あ、そ…にしても今回はルークリナ度高いねぇ… 朱:元々『ルークリナでリナ総受け』ですから。 L:…まさかレオンも『リナを思う人々』に入れるつもり…? 朱:(何ですかそれは…)違いますよ。予定ではあと一人入れるつもりですけど… L:えっ?!だ、誰!? 朱:それは秘密です。それでは! |