◆−『魔王・己の復活を願う事』−流　空澄 (2004/10/2 21:08:19) No.16866
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16866『魔王・己の復活を願う事』流　空澄 2004/10/2 21:08:19


　シリアスに多少愉快を混ぜつつ、紗希さんへ捧げる連載です。
　コンセプトは……威厳ある赤眼の魔王。

　ではでは、ぽぽんた茶でも飲みつつどうぞ。




『赤眼の魔王・己はなぜ此処に在るのか疑問に思う事』


　なぜ、自分は此処に居るのだろう。
　封印されたからだ。
　誰に？　あの忌々しい水竜王に。

　何度も何度も自問自答を繰り返す。
　溜まりに溜まったうっぷん。
　氷に閉じ込められた性で晴らすこともできず、シャブラニグドゥはただ歯噛みする。

　部下が滅ぼすのではなく、自分の手で滅ぼしたい。

　断末魔の叫びを。生きる全ての者共よ！　我を恐れよ！　恐怖せよ！

　部下の一匹が滅られた。１番手をかけた冥王フィブリゾが。

　ふざけた女魔道士と剣士に。

　嗚呼、情けない！

　なぜ私は此処に居る！？　なぜ私はこのような場所に閉ざされている！？

　意思疎通もままならぬこの氷の中に！